山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

大糸線沿線

信濃大町から移動して丁度昼時。と云うか、昼飯を食う(+一杯やる)には、やはり松本だろうな、と云う判断。信濃大町から松本の間にも、なかなか魅力的な処があるにはあったけど。例えば、穂高駅前に「田舎家」と云う、うどん屋があって、何回か行ったことがある。
入口には、頭が高いと打たれます、と張り紙があり、実際、腰を屈めて入らないといけないほど、引き戸が低かった。ここの名物は味噌煮込みうどんで、結構美味かった。ところが、店の親爺が強面と云うか偏屈と云うか、気に入らなければ客だって叱りつけるので、店に入る時には緊張したものである。今はすっかり代変わりしたようで、接客もだいぶ変わったようだ。話が逸れた。
松本駅近くで、10名で入れる蕎麦屋を色々探してみたものの、電話を入れてみると昼は予約を出来ないという店ばかり。流石に10名は厳しいか、やむを得ず、当ての無いまま街に繰り出すと、すぐに「そば」の看板が目に入り、ダメ元で入ってみると、なんとOKとのこと。そこが「郷土居酒屋・和利館」という名の蕎麦居酒屋だった。入ってみると、小上がりと云えないくらい、かなり座敷が広い。それでも10名分がよくも空いていたものである。
壁に張られたメニューを見ると、色々あって嬉しくなるのだが、訊けばやはりランチタイムは、夜メニューとは異なるとのこと。う~、残念。でも、馬刺しや天麩羅など、(松本の)普通の蕎麦屋にある一品料理は、昼のメニューには載っているので安心。 信州大豆の生湯葉刺し、なす焼き、馬刺し、きのこおろし、稚鮎天麩羅、野沢菜漬け、冷やしトマトを注文。「郷土居酒屋」という名前を冠しているだけあって、どの料理も如何にも信州の味、という雰囲気でいい。
飲み物は、ビールの後、地酒。ここは、地酒の種類も豊富。っていうか、敢えて地酒に拘っているようだ。山清やアルプス正宗などをいただく。
締めはやはり、ざるで。これを手繰ると、そうか、やっぱりここは蕎麦屋なんだと気付く。それにしてもこの店、夜のメニューはなかなか魅力的である。いつか、ここへ夜やってくる機会があるだろうか。 

08

20150815_121318

20150815_122159

20150815_122326

20150815_122421

20150815_122625

20150815_122827

20150815_123133

20150815_124042

20150815_124358

20150815_130931

20150815_133227
 

種池山荘に泊まった翌日は、恨めしい程の良い天気。柏原新道の下りでは、針ノ木岳や蓮華岳は、ずうっと目の前に良く見えていた。信濃大町行きのバスに乗るには、登山口から扇沢BT(バスターミナル)まで車道を登らなくてはいけないのが鬱陶しいので、奮発して大人のタクシーを呼ぶ。尤も、9人で2台に分乗すれば、料金は気にならない。でも、バスを待つ時間、一足早く扇沢BTの2階でビールを呑むことも可能なので、個人的にはやや悩ましいところ。
それはさておき、タクシーが来たら「薬師の湯」へ直行だ。ここは入浴料は通常700円だが、割引券があれば500円とお得。信濃大町温泉郷にある「薬師の湯」にやってきたのも、前回、針ノ木岳に登って以来。まだ午前9時前だが、ここはなんと7時からやっている。風呂場は新館「アルプス自然浴の館」と旧館「体験風呂の館」があり、未だこの時間は新館のみ。そう云えば前回は旧館だった。
新館はとても開放的な感じ。気持ちが良い。源泉は62.8℃とのこと。もちろん湯船には冷まして使っているだろうが、やっぱりお湯はやや熱めなので(ところが、みんなは「ぬるい」と云う。おかしいな)、さっと出て露天風呂に行ってみる。こちらは丁度良い感じだが、ぶんぶん、蜂が飛んでいるので落ち着かない。やっぱりさっと出る。食堂は11時開店ということなので、大広間へ。客は数人が隅っこに居る程度。こんな時間でもあるので、誰もビールなど呑んではいないが、気にせず、我々は缶ビールで乾杯。つまみ持ち込み不可とは書いてないので、堂々と広げる。窓の外は田園風景。日差しが強そうだ。農耕用トラクターが、ポツンと置りざりになっている。なんとも長閑だ。

P8150149

20150815_091001

22

P8150150


薬師の湯のHP: こちら 

女鳥羽そばを出た後、折角なので松本城を外から観光(≒入場料払わず)。ゆっくり駅に戻ったが、まだ列車の発車時刻まで少々時間がある。そのため、昨年の焼岳の帰りと同様、松本駅前ビルの4階にある「いいだや」という蕎麦屋に入って、しばし時間を潰す(≒呑む)ことにした。とにかく暑いので、冷たい物(≒ビール)が必要。まだ、腹は十分な状態なので、つまみは野沢菜と花山葵にした。どちらも地元感があって宜しい。
多くの場合、午後2時から5時又は6時までの間は、たいていの店は休んで夜のための仕込みに入る。それは蕎麦屋とて例外ではない。蕎麦を挽いたり打ったりするため、店にとっては必要な手段(時間)なのかも知れないが、我々にとっては、山から下りる時間帯が昼にも夜にもかからない場合は間々あるので、通しで営業している店はとても有り難い。ここに、ニッチなビジネスチャンスがあると思うのだが。つまり「山から下りた処にある店は、中休みをしない方が儲かる」、かな?
その点、ここ「いいだや」は我々のニーズに適っているので、とても便利である。それに駅に至近なので、列車待ちに持ってこいである。この駅ビルには、他にもいくつか店があるが、何れも午後の中休みは無さそうである。考えてみると、駅ビルやデパートのレストラン街は、基本的に中休みはとることはない。それは、昼夜に関係なく客が集まってくるからだろう。しかし、どんな店でもいいということは無い。先ず、ビールがあること、ビールだけではなく醸造酒(地酒か地ワイン)も置いてあること、つまみも複数(できれば5、6種類)あること、が必要条件だろうか。もちろん蕎麦もあって、それが美味しければ申し分ない。
ともかく、ここ「いいだや」はどの条件もクリアしているので、我々には十分な価値がある。また松本に着く時間が中途半端であれば、きっとここに来るに違いない。

_DSC9578

_DSC9579

_DSC9580

20150803_142031
 

この頃、山から下りて松本と云えば蕎麦屋、ということになっている。それはひとえに真昼間に大っぴらに呑める店が、蕎麦屋だということに尽きる。松本にも、浅草のホッピー通りや、上野のガード下にあるような居酒屋が1,2軒あると助かるんだけどな。
それはそれとして、以前、Woodyさんから、松本在住のご友人と行く蕎麦屋があると聞いていたので、今回、立山(龍王岳、浄土山)と奥大日岳を登った帰りに行ってみた。駅から歩くと15分くらいの、女鳥羽川沿いにある店で、愛嬌のある看板が目印なので判り易い。
入口を入ると左手に小上がり、右手にテーブル席があり、折角なので靴を脱いで寛ぐことにした。丁度昼時、我々の後から次々に客が入って来て、忽ちほぼ満席となる。良いタイミングだった。今日は平日(月曜日)にもかかわらず、客は近所のさらりーまんやOLではなく、観光客かご近所の家族連れという感じ。きっとここは、観光ガイドブックやネット記事にも紹介されているのに違いない。
建物の影を拾いながらも、炎天下の中を歩いてきたので、ともかくビール(エビスビール、650円)。ふ~、生き返る。流石に下界は暑い。ついさっきまで居た、室堂や黒四ダムの涼しさがもう懐かしい。つまみは、馬刺し(1,295円)、鴨ロース(975円)、とうふ(460円)、天麩羅(1,510円)にした。そうなると日本酒だ。ここの酒は「岩波」だそうだ。松本の地酒である。
馬刺しは、松本の蕎麦屋では定番と云っても良さそうだ。肉は柔らかくて申し分ない。そう云えば、この頃たいていの店に入っても、馬刺しが筋っぽくてなかなか呑み込めない、ということは無くなった。この頃は農耕馬の最終処分、なんてことはないのだろう。熊本だって長野だって、名物と云いながら、恐らくは全部アメリカなどからの輸入品なのだろう。
締めは、ざるそば1,280円と、量的にはたっぷりだがちょっと高めの価格設定。蕎麦2枚でお猪口3つというと、追加料金が必要との仰せ。つゆ一つをとっても忽せにはしない、という職人のプライドの様なものを感じた。もちろん、つゆの出汁加減も蕎麦のコシも忽せにはしていない、全く申し分なかった。

_DSC9562

_DSC9563

_DSC9564

_DSC9565

_DSC9566

_DSC9567

_DSC9568

_DSC9569

_DSC9570

_DSC9571

_DSC9572

_DSC9574

_DSC9575


女鳥羽そばのHP: こちら 

焼岳登頂を果たし大パノラマを堪能したら、少々名残惜しいが上高地を目指して下山開始。先ずは焼岳小屋へ。多少ザレたところもあるが、概ね歩き易い道。まだ、笠ヶ岳や穂高、霞沢岳等が視界に入ったままの下山なので、自ずと歩みは遅れがちになる。U字渓谷を蛇行して梓川が流れているのが見下ろせる。その周囲に上高地帝国ホテルの赤い屋根を始め、いくつかのリゾート施設が点在しているのも視認できる。スイスアルプスもかくや、という眺め。見上げると霞沢岳の上には、刷毛で掃いたような上層雲がやってきたが、それも上高地に下りる頃にはいつのまにか見えなくなった。
焼岳小屋は、針葉樹林帯の中、まったく眺めがない狭隘な地形に建っている。建物自体は小じんまりしているが、辺りにはかなり多くの登山客、それも若者達が屯している。丁度昼時だからだろうか。なかには、小屋の目の前の岩でボルダリングに興じている者もいる。冷たいジュースでも売っていれば(勿論、まだ先があるのでビールではない)飲みたいところだったが、腰を降ろす場所もないので素通りする。
再び樹林帯から出てガレ場の急降下となる。やがて峠沢に沿って下るようになり、見上げれば荒々しい焼岳のドームが覆い被さってくるようだ。この峠沢はかつて溶岩流か火砕流が流れ落ちたのか、カール状に深く抉れている。中の湯側とは全く違った焼岳の容貌を見せている。急な岩壁に掛けられた長い長いアルミ梯子で数人が渋滞中。見ればストックが邪魔している様子。鎖場、梯子場でのストックは百害あって一利なし、さっさと仕舞うべし。この先は、延々樹林帯の中、眺めが無ければ黙々と足早に下るだけ。
次第に傾斜が緩くなり、樹相も変わり、上高地の一角に入ってきたのを感じる。やがて車道(治山運搬路)と合流。さらに先へ進むと田代橋への分岐。とたんに観光客がぞろぞろと現れる。上高地温泉ホテルまで来るともはや観光客だらけ、登山姿は殆どいない。やや場違いな雰囲気すら感じる。空が広くなり、眺望も得られ、迫力ある前穂高・明神岳山群が眩しい。その先、五千尺ロッジや西糸屋が並んでおり、折角なのでビールでも飲もうかと寄ってみるが、気が利いたテーブルが見当たらない。結局、今日の宿、白樺荘まで来て、売店の前のテーブル席を確保。日当たりが良く、風が全く吹かないのでかなり暑い。河童橋の奥に六百山の異形が間近に聳えているのを眺めつつ、ビールでひとり乾杯。目の前を観光客やら登山客らが引きも切らない。さすが、上高地の中心地である。そのうち、明神池の嘉門次小屋で、蕎麦と岩魚塩焼きを喰って来たというカミさんと合流し、その後も青空天井の下で、行きかう人々の表情を眺めつつ暫しビール。
やがて陽が山並みに隠れ、涼しくなってきたので白樺荘にチェックイン。通された部屋は、見事に遮るものが無い穂高連峰が窓の真ん前。これだけでこの宿の価値があるというもの。その引き換えと言っては何だが、この宿の大きさにしては大浴場は(湯船も洗い場も)だいぶ小さい感じ。特別景勝地にあるので廃水処理には何かと制約があるだろうが・・・。ま、それでも山帰りの身としては汗を流せるだけで満足できる。
夕食はメインダイニング。窓の外には日没後でも相変わらずぼんやり穂高連峰が見えている。料理は欧風懐石とのことだったが、いきなりオードブルが二皿、味はともかく量が半端ない。これだけで腹七分目ぐらいいってしまった感じ。このあと、スープ、サラダ、リゾット、魚料理、肉料理、デザートと続くのだが、とっても全部は食べきれそうにない。スープとリゾットは省いてもらった。今日は結局、ほぼ一日中ピーカン快晴だった。それにこれほど長い時間、穂高を眺められたことも記憶にない。たまにはこんな日も与えてやろうという、山の神の思し召しだったのかも知れない。

コースタイム:
1日目: JR松本駅12:44発⇒新島々駅13:14着/13:30発⇒中の湯BS 14:22着⇒(送迎車)⇒中の湯温泉旅館
2日目: 中の湯7:25発→P1 8:10着/8:15発→P2 9:03着/9:08発→P3 9:55着/9:58発→焼岳北峰10:43着/10:52発→焼岳小屋11:46着→P4 12:19着/12:24発→ホテル白樺荘13:44着
3日目: 白樺荘7:30発→上高地バスターミナル7:40着/8:00発⇒新島々駅9:05着/9:19発⇒JR松本駅9:48着

_DSC4203

_DSC4216

_DSC4223

_DSC4225

_DSC4226

_DSC4235

_DSC4240

_DSC4249

_DSC4258

_DSC4261

_DSC4265

_DSC4273

_DSC4290

_DSC4291

_DSC4297

_DSC4298

_DSC4299

_DSC4301

_DSC4302

_DSC4303

_DSC4309

_DSC4324

_DSC4326

_DSC4332
 

松本城近くの蕎麦屋「たかぎ」で蕎麦を手繰った後、駅に戻り、松本電鉄上高地線に乗る。窓の外は、たちまち長閑になる。沿線は丁度稲刈りの時期。蕎麦の白い花も満開である。新島々駅で上高地行のバスに乗り換え、中の湯BSで下車。釜トンネル手前のBSには中の湯の売店兼連絡所があり、迎えの車を呼ぶことができる。急斜面に造られた、安房峠へ向かう九十九折りの道の途中に宿があるので、歩いて辿り着くのは少々難儀である。中の湯温泉旅館(標高約1,520m)は、玄関から真正面に霞沢岳、やや左手奥に穂高の吊尾根が見えるという、抜群のロケーションである。かつては、バス道からも見える位置にあったと記憶しているが、その後現在の場所に移転し、建物もリニューアルされた。ただ、昔の露天風呂(卜伝の湯)だけはまだそのままの場所にあるようだ。
チェックインしてさっそく一風呂浴びたら、ビールをちびちび飲みながら外の移り行く景色の変化を眺める。穂高連峰もすっかり見えてきた。明日は良さそうだ。宿にもらった焼岳の案内図を眺めて予習してみる。夕食を食べたあと、地酒を舐めながらまったりとしていたらいつのまにか(たぶん8時頃)就寝。
翌朝5時起床。すぐに窓の外を見る。まだ薄暗いが、雲が全く見当たらないことは明らかだ。北アルプスの山に来て、天気の良し悪しは雲泥の差。ささやかながら気分が高揚してくる。7時の朝食を摂ったら直ちに出発。ゆっくり味わえなくて少々残念。玄関から見上げれば将にピーカンの天気だ。道標はないが、宿の裏にはっきりした道があり、これを辿っていくと車道に出る(標高約1,600m)。路上駐車した車がびっしり並んでいる。車道から再び山道に分け入る。暫く進むと傾斜がきつくなり、どんどん高度を稼ぐ。振り返ると木々の間に、まだ安房山(2,219.4m)の方がだいぶ高い。地図上では、標高1,800m辺りで傾斜が緩くなるが、実際には細かい急登や平坦を繰り返すような複雑な地形になっている。
標高2,000m辺りで針葉樹は疎らとなり、明るくなる。ナナカマドがかなり色付いている。抜けるような青空。行く手に焼岳が見える。灌木帯を抜けると突然、展望が開ける。周囲に目を向け、ついつい写真を撮ってばかりで歩みが遅くなる。こんなに霞沢岳をじっくりと眺めることはこれまで無かった。右側にガレた涸れ沢(下堀沢)が現れ、これに沿うようにまた登りがきつくなる。見上げれば、噴煙の辺りに登山者がアリのように群がっているのが見える。
標高約2,400mで、北峰と南峰との鞍部に出る。火口に池が見える。さすがにこのあたりは人が多い。南峰の方が高いが登山禁止となっている。鞍部を北側に進むと上高地側への道との分岐点。北峰登頂のため多くのリュックサックがデポされており、小生もこれに倣ってデポして北峰へ。山頂まではほんの一投足。360度の大パノラマだか、やはり目立つのは槍・穂高連峰。槍・穂高を縦から眺めると、より一層立体的に感じられ、惚れ惚れする。ここは最高の展望台かも知れぬ。

_DSC4131

_DSC4133

_DSC4136

_DSC4139

_DSC4158

_DSC4160

_DSC4171

_DSC4175

_DSC4176

_DSC4185

_DSC4187

_DSC4188

_DSC4191

_DSC4192

_DSC4195

_DSC4197

_DSC4207

_DSC4209
 

時間があったので松本城に行ってみたら、偶々、お濠の南側の公園でCraft Beer Festival、すなわち地ビール祭りをやっていた。そうとなれば、お城の見学もそこそこに切り上げ、早いとこ会場に行かねばならない。入口でチケットを購入するが、基本は5杯+ビールグラスセットで3,500円(前売券は3,000円)とのこと、ほかにプラスチックカップ1杯ずつで600円もある。いきなり5杯がノルマというのもちょっと辛そうだし、ビールグラスそのものには特に関心は無いので、600円の1杯券を購入する。このFESTIVALには長野県内から9社、県外からも10社以上参加していて、各社それぞれビールを3種類ずつ用意しているようなので、全てを賞味するのは到底不可能である。いつのまにか随分、地ビールは増え、日本に定着しているように見える。会場には、つまみの屋台も結構多く並んでいて選ぶのが楽しい。結局、選んだ地ビールは、飛騨高山麦酒、南信州ビールから各々2種類ずつ購入。なかでも、南信州ビールの見事に白濁し、とろっとしたアルプスヴァイツェンは味も濃厚で気に入った。駒ケ根にある地ビール会社とのこと。今度、木曽駒ケ岳に登った際には、忘れずに寄ってみたい。

_DSC4109

_DSC4338

_DSC4343

_DSC4342

_DSC4341

20140922_111942

 Festivalの公式HP: こちら

「三城」で蕎麦を喰ったものの、未だ上り「あずさ」の発車時刻まで間があり、それに(三城で日本酒は五勺くらいしか飲めなかったため)やや飲み足りない気分。そこで、松本駅ビル内にある蕎麦屋(また蕎麦?!)「いいだや」に入ってみた。蕎麦屋に入って蕎麦を喰わないのは失礼に当たるのかどうかは判らないが(「三城」でそんなこと云うと即刻叩き出されるかも知れないが)、以前、会社の帰りに銀座中学校の裏の蕎麦屋「満留賀」に度々入って、つまみと焼酎の蕎麦湯割りを飲んで蕎麦を喰わなかった。周りもそういう客ばかりだった。蕎麦屋にとっても、酒飲みの方が客単価が高いので心得たものではなかろうか。
閑話休題。暖簾を潜ると、右半分は座敷、左側に4人掛けのテーブルが3つ、真ん中に大きな長テーブルひとつ。真ん中に座る。生ビールに、つまみには馬刺しと天麩羅盛り合わせを注文。このところ馬刺しは毎日の様に喰っているが、なかなか飽きない。それに、店によって味も噛み応えも違うようだ。場所柄、この店は列車の待ち時間に利用する客が多い。従い、割と客の入れ替わりが早くなる。我々も1時間足らずだったが、まったりとできる。時間以外に特段、制約されること無く飲み食いできるのは、やはり普通に良い。

_DSC4349

_DSC4350

_DSC4351
 

松本城公園で地ビールを2杯ずつ飲んだ後、カミさんと二人でふらふらと大名町通りを南下すると、窓の無い蔵造りのような建物の入口に、「三城」と染め抜いた暖簾が掛っているのに気が付いた。そのような名前の有名蕎麦屋が松本にあるのは知っていたものの、こんなところにあるとは思わなかった。ふらっと入れるか自信がなかったが、えいっと入ってみると、薄暗い店内の奥に囲炉裏の様なテーブル(六人掛け)に男一人、右手の四人掛けのテーブルに女二人、手前の六人掛けのテーブル奥に女二人、都合五人の先客がいた。皆、黙々と食事中である。咳をするのも憚れるような張りつめた空気。奥から現れた和服姿の女将(?)さんから、予約しているかと問われ、していないと答えると、ではこちらにどうぞと云われ、手前の六人掛けのテーブルの右半分に着く。そのうち予約の男女二人組みがやってきて、奥の囲炉裏に通される。さらに続いて予約していない客が入って来たが、女将(?)さんにあっさりと、もういっぱいです、と断られる。次は2時半です、とも云っていた。少なくとも、詰め込めばあと七、八人は入れそうなのだが・・・。その後の客も同じように体良く断られていた。我々は幸か不幸か間一髪セーフだったようである。
この店では、お品書きがなくコース料理になっていること、酒を飲むかどうか問われること(飲まないと云えばお茶が出ること)、も知っていた。そのうち、女将(?)さんが、きのこのおろし和えが入った小鉢と共に、方口酒器と猪口をすっとテーブルに置いた。酒を飲むかとも、飲みたいとも話していないのに・・・。顔が赤かったのか、息がアルコール臭かったのか(実際、予約の二人組にはお茶が出されていた)。ともかく有難く頂戴する。なんとなく、どこの酒かを訊き難い、しーんとした雰囲気。ここは懐石風なのかも知れない。カミさんがスマホを構えるとすかさず、写真はお断りしてます、とガツンと云われる(下の写真はその前にこっそり撮りました。ごめんなさい)。次にそばつゆと薬味が二つずつやってくる(一つは蕎麦湯用か?)。何故二つなのか、訊きたかったが我慢した。やがてもり蕎麦がやってくる。イマドキにしては結構、太い麺で田舎蕎麦風。つるつるっと行き難いが、蕎麦の香りは高い。
蕎麦の後は漬物盛り合わせと、花豆の煮豆が出てくる。これは酒ではなく、蕎麦湯と共にいただくものらしい。これらを全て平らげ会計。一人2,000円であった。流石に蕎麦は美味かったので、安からず高からず、というところだが、この店限定の独特の空気(勿論、その殆どは女将(?)さんが醸している)を味わっただけでも安いと思わねばならぬ。ただし、我々の山岳会女子連が徒党を組んで入店するのはやめた方が無難であろう。

_DSC4346

_DSC4344

焼岳登山のために、今日は麓の宿に着けばいいだけなので、昼食のため松本駅で途中下車。何の気なしにぷらぷらと松本城の方角へ歩いていくと、大名町通りの左手に蕎麦屋を発見、まだ11時を過ぎたばかりだが開店しているようなので入ってみる。テーブル席だけでなく、小上がりも4卓ほどあって、かなり店内は広い。先客は一組だけ。先ず生ビールを注文し、馬刺しと、もり蕎麦も注文。蕎麦は後で、とうっかり言い忘れたおかげで、馬刺しとそばが一緒にやってくる。仕方ないので、先に蕎麦をいただく。細打ちだが十割そばのせいか、麺は相当に短い。適正な長さを「饂飩一尺 蕎麦八寸」というそうだが、これはせいぜい四寸くらいである。蕎麦粉の香りは結構する。が、のど越しは全くないのは、明らかに茹で過ぎのせい。薬味の山葵はどうみても練り山葵で、乾燥しかかっていて汁に溶けない。返す返すも残念である。
かなり動揺したものの、気を取り直して日本酒を注文、若い店員に聞くと即座に答えられず、奥に戻って聞いてきてから「山清(さんせい)です」と答えた。松本にほど近い坂北の造り酒屋らしい。おそらく本醸造だろう、酸味がやや強い感じもするが飲み飽きないタイプ。これは馬刺しと良く合う。馬刺しは筋も少なくとろける。うーむ、蕎麦屋に入って言うのも酷だけど、この「山清」と馬刺しがあればまったりとした昼は過ごせる。出来れば今後、観光地であることに慢心すること無く、蕎麦切りの向上に努めてくれると有り難い。

_DSC4112

_DSC4114
 

神城から大糸線普通電車に乗ってトコトコ松本に移動、東口に出る。今日も朝から雨が普通に降っている。まったくもって、夏山らしい天気ではない。地球温暖化なのかエルニーニョなのか判らないが、この頃、ひと昔前とは明らかに気候が違ってきているように思う。それはさておき丁度昼時、リサーチャーなおちゃんが事前に調べてくれた店の中から、駅に近い「蔵のむこう」に入店。暖簾を潜ってみると、あら、以前にも来たことに気が付いた。店内は、目が慣れるまで暫く時間がかかる程の暗さ。蔵の中を演出しているものと見える。
先ずはエビス生ビールで、何度目かの乾杯をして喉を潤した後、馬刺し盛り合わせ、厚焼き卵、サーモン刺身、天麩羅(せいろ蕎麦とセットのみ)を注文。その後、野沢菜漬けやわさび菜醤油漬けも追加する。やっぱり本場の馬刺しはイケる。酒は先ず「笹の譽生酒」と「佐久の花 純米吟醸直汲み」から。後者の方がだいぶインパクトがある。この店は蕎麦居酒屋を謳っているとおり、日本酒は他にもいくつか揃っている。特に、にごり酒の種類が充実して、しかも何れもこの店が造り酒屋に頼んで商品化したものという。「マルト純米にごり 限定活性生酒」はそのひとつ。造り手は佐久・八千穂の黒澤酒造。甘味と酸味がやや強く感じられるものの(それ故、他の方々は少々敬遠気味)、小生にはまったく許容範囲で結構満足。むしろ、この店の酒への拘りが感じられる。ただ、蕎麦を酒の肴にし難いかも知れぬ。そうこうしているうちに、締めのせいろ蕎麦が降臨。つゆは塩辛さ控え目、麺は細打ち、喉越しがとても良い。単に酒の種類が多い蕎麦屋というだけではないものがある。
ひとこと、あえてこの店に申し上げたいのだが、夜のメニューは酒の肴が大変充実しているようだが、それにひきかえランチ時では数えるほど。我々のような旅人は夜に寄るのはなかなか機会が難しい。松本は立派な観光地なのだから、蕎麦を喰っただけで帰るような客ばかりではない筈。是非、昼呑み用の肴メニューも夜同様に充実させて欲しいものである。とはいえ、先ずは一度、なんとか夜に来てみるか・・・。

_DSC3783

_DSC3785

_DSC3786

_DSC3787

_DSC3788

_DSC3789

_DSC3790

_DSC3791

_DSC3793
 

雨の中、五竜岳登頂後、遠見尾根をずぶ濡れになってへろへろ下り(山の記録はこちら)、テレキャビン(片道950円+200円(荷物10kg以上))も使ってなんとか麓の「エスカルプラザ」まで下山。神城のペンション「ABBY ROAD」へは車で迎えに来てもらった。建物の外観はいかにも女性が喜びそうな洋館風。濡れ登山靴の処理やら、着替えやら、荷物の整理やら済ませ、ひと風呂浴びてさっぱりした後、談話スペースで酒を傾けつつ今回の山を回想(ペンション内に缶ビール自動販売機があったのだが、3本買ったところでなんと売り切れ。このペンションに酒飲みは、あまりやって来ないと見える)。
やがて夕食時間。我々8名以外に、二組の若いカップル(どちらも登山客ではない)が泊っていたのだが、共に夕食には現れず。うち、一組は何とカップヌードルで済ませたようだ。節約なのか、イマドキのスタイルなのか判らない。もう一組は外へ食事に行ったのか、持ち込んだ食べ物で済ませているのか定かではない。以前、夫婦で自宅にいて、夕食をスナック菓子で済ますという実例を聞いたことがあるので特段驚かないが、少なくとも、このような客ばかりではペンションとして旨味が無さそうだ。一方、若いカップルにとってはいっしょでいれば、別に缶ビールだの、ディナーだの、ペンションの外観・内装だのどうでも良いことかも知れぬ。ちなみに夕食を食べないと-3,200円(税別)である。
ともあれ、我々は当然、ワインと共にディナーを頂く。赤ワインはPascual Toso Cabernet Sauvignon 2010(アルゼンチン)、白ワインはPierre Laforest Mâcon Villages 2010(フランス)を注文。特に赤の方がコスパが良さそうだ。料理は、鮭と長芋のカナッペ風(小生は長芋とは相性が悪いのでパス)、和風オニオングラタンスープ、クロメバルのポワレ白ワイン風味、アビイロード風ローストビーフ、ビーンズサラダ、アイスクリームそしてコーヒーと、充分なボリューム。山から下りてきたばかりのせいか、もっとパンチが利いた味でも良いような気がしたが、それでも山旅の締めくくりには申し分ない。旅において食事も大事なファクターと感じるのは、どのくらいの歳になってからなのだろうか。

_DSC3769

_DSC3770

_DSC3771

_DSC3772

_DSC3773

_DSC3774

_DSC3775

_DSC3777

_DSC3779

ペンションABBY ROADのHPはこちら 

↑このページのトップヘ