山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

日帰り温泉

今日も朝から良い天気だが、昨日ほどではなく、空には薄い雲が懸かっている。ところが、見通しが良いところへ出ると、山々の重なり具合が、やけに立体的だ。それに加えて、富士山のなんと神々しい輝きよ!景色とは単に、空が快晴ならば良いという、単純なものではないのだ。
十分、景色を堪能したあとは、大滝不動尊へ下る。途中、いつも大滝がちょっとだけ見えている感じだが、今日は全貌が見えていた。落差140mとのことだが、もっとありそうに見える。今日は、意外に水量が多いのかもしれない。
大滝不動尊、到着。何だかんだ、今日も結構、歩いた。のんちゃん、菊丸はまだ歩き足りなそうな感じだったが、ここから「天空の湯」までは更に1時間半はかかるだろう。もう十分でしょ?と、不動尊の門前でいつもの勝沼観光タクシーへ電話すると、受付の女性から、「奥宮ですか?前宮ですか?」と訊かれ、あれ、そう云えば、前にも訊かれたなと思い出す。結局、毎度戸惑う訳だが、常識的には奥宮だろうと思い、「奥宮です」ときっぱり返答。たぶん前回も、適当に考え、そう答えたような気がする。
タクシーに乗れば、「天空の湯」まではそれほどではない。さすがに車は速い。途中、果樹園を抜けるところで、女性が道路脇に溜まった落葉を掻き集めていた。落葉焚きをするのか、堆肥を作るのか。いずれにしても、この頃は余り見掛けない光景だ。
こんな天気のときは、「天空の湯」の露天風呂は最高。もちろん、いつ来てもそれなりにいい気分になれるのだが、今日は一際、である。ひと風呂浴びて、さっぱりしたら展望ラウンジでさっそく生ビール。いつもはテーブル席だが、久しぶりに座敷へ行ってみた。
早くも陽は西に傾いていて、窓際は日差しが眩しいくらい。南アルプスの障壁はだいぶ霞んできているが、それでまだ山座同定は十分可能。甲府盆地越しに見る白根三山は、このラウンジならではの眺めだ。この贅沢を暫し楽しみたい。2日間、良き山行だった。

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「丹波天平」の紅葉を眺めに行って来た。今年はここに限らず、全般に少々色付きがいまいちで、かつ盛りの時節を過ぎていたが、それよりやや下の「保之瀬天平」辺りでは、概ねいい色合いだったように思う。満足して、サヲウラ峠から一気に下ると、丹波の集落は意外に近い。しかし、さらに青梅街道へ出るまでは、幾重にも張り巡らされた頑丈なフェンスを通り抜けるため、扉を何度も開け閉めすることが必要。害獣(イノシシやシカ、サル)からの農作物防護は、金も労力も実に大変なことだと実感する。
丹波BSのすぐ並びに、御食事処「仲よし」という店があり、しかも営業中だったが、「のめこい湯」までまだ少々歩かなくてはいけないので、入るのを躊躇。あとから考えれば、丹波BSへ行くこと自体、少ない機会だったので、店にも入っておくべきだったと反省。
「のめこい湯」は、9ヶ月ぶりの訪問。前回はさんざん雨に降られたあとだったが、今日はまずまず良い天気。しかし今日は全く眺めが利かない山という、皮肉な結果ではある。
この「のめこい湯」というネーミングは、ご想像通り「のめっこい」という方言から派生したものだが、国立国語研究所共同研究報告13-02「首都圏の言語の実態と動向に関する研究 成果報告書 首都圏言語研究の視野」の「首都圏における在来方言の地域資源としての再生の一事例 ― 多摩地域の「のめっこい」を例として ―」(三井はるみ、2014)によれば、「のめっこい」という方言は、「・・・秩父,丹波山及び北関東地方で発祥した言葉と思われ,西多摩や埼玉南西部地域の一部・・・」、具体的には入間、瑞穂、武蔵野、武蔵村山、立川、羽村、青梅、日の出、檜原では、実際に今でも使用されている言葉とのこと。小生は生まれも育ちも八王子で、小さい頃「のめっこい」と云う言葉は聞いて知っていたが、これによると既に八王子ではもう廃れてしまっているようだ。
今日は天気が良かったせいか、道の駅「たばやま」はかなり賑わっている。「のめこい湯」にも、前回よりははるかに多くの客が来ていた。しかし、たいていの人たちは、風呂に入っただけでさっさと帰ってしまうらしく、休憩室や食事処にはほんの一握りしかいない。明らかに我々は上々客である。いつものように生ビールを注文。鹿肉はありますか、と訊くと、ソーセージしかありませんとの回答。じゃあそれもお願い、と追加注文。
鹿肉の消費拡大に、ささやかながら協力したいと思ってみても、供給能力はまだまだ不十分のようだ。簡単に鹿を捕まえる方法を考え出したら、ひと儲け出来そうだ。ハーメルンの笛吹き男の如く、山の中をひとめぐりしたら、ぞろぞろ鹿が付いてくる、なんて上手い方法がないものか。

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強風のため熊野岳登頂を断念し、昼ごろ敗退が決まったので、その後は全て観光モードに切り替え。そうなると山形在住のアユラシだけが頼りである。さっそく、このちゃんを連れて観光中のアユラシに電話を入れ、仲間に入れてくれと連絡。
ロープウェイ駅に戻って、生ビールを呑んだら、次は風呂で温まりたい。もちろん、蔵王は温泉の宝庫なので選り取り見取りだが、アユラシお薦めの温泉は、その名も「蔵王温泉大露天風呂」という立ち寄り湯。温泉街よりだいぶ上にあるので、ちょっぴりでもビールを呑んだらもう無理。アユラシはアッシー君となり、我々を2回に分けてピストン輸送。かなりの勾配で判り難い山道を登ると、広々とした駐車場があり、その奥が入口。ここからは沢へ向かって少々下り階段。あたりは丁度、紅葉真っ只中だ。
建物はかなり鄙びた造りで、湯治場そのものの雰囲気。屋根らしきものはあるが、大きなあずまやの様に、扉が一切ないので、外気と一体になっている。夏ならば良さそうだが、11月ともなると快適とは云えない。470円を支払って脱衣所へ向かう。仕切りはあるが、やはり外と変わらないので、服を脱ぐのにちょっぴり勇気が必要だ。
風呂はまさに野趣溢れる雰囲気。その名の通り大露天風呂。ここは沢そのものが温泉、湯船は自然石を利用した造りとなっており、流れに沿って上下2段に分かれている。上段の湯加減は丁度良いが、下段はぬるめ。ぬる好きの小生でも、上段がいい。
湯船に浸かってまわりの紅葉を眺めるのは良い気分。この温泉のPhは何と1.4とのこと、胃液並みの超酸性である。長湯すると消化されそうである(嘘)が、温泉成分にたんぱく質分解酵素は含まれていないので大丈夫である。入るときと同様、出るのにも勇気がいるが、湯あたりが怖いので適当なところで意を決して上がる。
休憩所にいくと、玉こんにゃくや飲み物も売っているが、その中に缶ビールがあるのを発見。アユラシには悪いが呑ませていただく。しかし、休憩所も屋根があるだけで外と同じ。湯上りのビールを呑むにはやや気温が低過ぎたようで、美味さはいまいちだったのは残念。

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蔵王温泉大露天風呂HP: こちら 

先日、東御殿の帰りに寄った「花かげの湯」に、今年2回目の訪問(前回のレポはこちら)。今回は柳平からの路線バスの途中下車。このあとは、塩山へ向かって「ホリデー快速ビューやまなし」に乗るつもりなので、滞在時間は40分余りと、慌ただしい。風呂から出たら、直ぐにタクシーを呼ぶ必要がある。
券売機で410円の入浴券を購入し(Web限定クーポン利用)、フロントに渡したら風呂場へ直行。もちろん、待ち合わせ場所は言わずもがなの休憩室である。
山梨市は、2006年に牧丘町と三富村と合併したため、「花かげの湯」だけでなく、「鼓川温泉」と「みとみ笛吹きの湯」も含め、3つの日帰り温泉施設を保有している。民営の「はやぶさ温泉」、「ほったらかし温泉」、「正徳寺温泉」まで含めると、6ヶ所。汗を流すには事欠かないところだが、利便性から云えば「花かげの湯」と「はやぶさ温泉」は良い勝負だろう。
前回は1月だったせいか、風呂場は閑散としていたが、今日はそれなりに客が入っている。地元の客が多そうだが、ブドウ農園関係者なのだろうか。洗い場でさっぱりしたら、今日は内湯だけちょっと浸かり、さっさと出る。素早く休憩室へ移動したら、食事処「はくさい」と繋がったカウンターでビールを注文。ちなみに「はくさい」の名物料理は富士山丼(3,776円)。もし今度、大人数で来ることがあったら試してみるか。
今日も休憩室の利用客は少ない。皆さん、風呂から上がったらさっさと帰るようである。前後して現れたなおちゃんにタクシー手配をお願いすると、最寄りの牧丘タクシーは出払っていて、直ぐには来られないとのこと。2台しかいないので、そういうこともあるだろうが残念。ならばと次は塩山のタクシー会社に電話すると、10分でやってくるとのこと。なんとかなりそう。
さっさとビールを呷って外で待っていると、なかなか現れず気が揉める。やがて遅れて現れたタクシーの運転手曰く、途中渋滞しているとのこと。それでも「何とか間に合わせます」、との言葉通り、5分前に駅に着いた。さすがだ。

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勝沼ぶどう郷駅前の食堂「銀月」から、ぶどうの丘にある「天空の湯」までは、ほんの1km少々なので大した距離ではないのだが、アップダウンが結構あるので、酒が入ってしまうと途轍もなく遠く感じる。駅前から「天空の湯」まで、水平の歩道橋が架かっていれば、何とかなるかも知れない。甲州市の英断を待ちたい。而して、今のところはタクシーのお世話になるしかない。このあたりの運転手は皆、ワンメータ(普通車730円)でも嫌な顔はせず乗せて呉れる。
今回も、「銀月」で少々いい気持になったので、やはり駅前からタクシー乗車。「天空の湯」に着き、フロントで入浴料(610円)を払う段になると、係の人は、我々の身なりを見てすかさず「脱衣所が狭いので、荷物は預かります」と云う。
他の日帰り温泉と較べて、そんなに違いは無いと思うのだが、要は他の客に対する迷惑さを、施設側でどれだけ神経を使っているのか、ということだと思われる。確かに、ロッカーの高さがもう少し低ければ、その上にリュックサックを置くことが出来るのだが、少々高過ぎて届かない。従って、仰せに従い、着替えだけを取り出し、リュックサックの一時保管を頼んだら2階へ。
先ほどのタクシーの運転手は、今日はぶどうまつりがあるので、呑み疲れた客がそろそろ大挙してやってくる筈だ、と我々を脅かしたが、それほど普段との違いは感じられない。露天風呂にいる客が多少多いかな、という程度だった。
さっぱりしたところで、再びフロントに戻ってリュックサックを受け取り、そのまま1Fのラウンジ(軽食コーナー)へ移動。ここは、晴れれば南アルプス・白根三山の大展望が得られる場所なのだが、たとえどんな天気であっても、それなりに佳い眺めなので、湯上りビールを呑みながらぼーっとするには申し分ない。自然に、頭が思考停止状態(=エポケー、epokhế)に陥る稀有な場所である。

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那須ツアー2日目、今日はわずか2時間だが、いちおう山歩きは終了したので、さっぱり汗を流そうと温泉を目指す。那須には日帰り入浴が可能な施設はそれなりにあるが、やはり「鹿の湯」を素通りする訳にはいかない。何しろ開湯1,300年を誇る由緒正しき湯だ。雰囲気も含め、ほぼ全ての点で申し分ないが、唯一、ビールの販売が無いのが玉にキズである。
バスで移動中から、もう皆の心は風呂上がり後の、「那須観光やな」の鮎に飛んでいる。やがて那須湯本に近付き、バス通りから見下ろすと、鹿の湯の周りには多くの車が駐車している。こりゃ混んでいるようだ。芋洗い状態はイヤだなと思いつつ階段を下りて行くと、渡り廊下や入口付近で所在なさげに屯している輩が多い。ここは無料休憩室が無いのでこんな状態になってしまう。
帳場で620円を支払い、渡り廊下を進み男湯へ。脱衣所と風呂場を見渡すことが出来る。手前の湯船は人で埋まっているが奥は空いている。それもそのはず、6つある湯船の内、奥は46℃と48℃。もう、ゆで卵が出来そうなほどの温度だ(ホントは58℃辺りから凝固が始まるので心配いらない)。
脱衣所には注意書きの貼紙があり、48℃の湯船に入る際、先客がいる場合には、波を立ててはいけない、と書いてある。そのような経験は無いが、うそのようなホントの話である。昔、テレビのCMで、今は亡き「古今亭志ん朝」が、我慢しながら熱い湯船に浸かっている状態で、湯に入っていたもうひとりが湯から上がろうとすると、「動くんじゃない!」と一喝していたのを思い出した(何のCMか覚えていないので、CMとしての効果は無かったかも知れない)。
小生はもちろん、そんな湯船には入らず、一番手前の41℃にゆったり浸かる。ゆったりと云ってもせいぜい5分ほどで上がり、さっと着替えたらさっさと湯本温泉街に戻る。
まだ10時10分、何処かビールを呑めるところが無いかとうろうろしてみるが、当てにしていた「Licca nasu hutte」も、「青木屋」も、「とらや食堂」も開いていなかった。この天気のせいだろうか、と雨に濡れながら暫し途方に暮れる。
そうこうしているうちに、唯一「蕎麦専科麺之匠」に暖簾が出たのを見届け、「やったー」と思って、後からやってきた皆に伝えたところ、3人とも「那須観光やな」へ一刻も早く行きたいらしく、間もなくやってくる10時40分のバスに乗ろう、と云い出したので、結局そこで取材はボツ。この先バスの中で、暫くの間、悶々とすることとなった。

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「天女の湯」は一昨年の冬、飯盛山に登った帰りに立ち寄ったが、図らずも今回、またやってくることになった。汗を流すには、「ペンション・べりーべりー」内にある風呂に入るものだと思い込んでいたら、夕食前、無料券(通常料金は780円)とタオルセットを渡され、ほぼ強制的に「天女の湯」へ連れて来られた。勿論、不満がある訳ではない。
車に乗ればほんのわずか。陽気が良ければ、少なくとも往路は下り坂なので、歩いても行けそうな距離である。でも今日は結局、一日中雨降りだし、既に酒も入っているので、車移動に越したことは無い。
前回は気が付かなかったが、ここは「清里丘の公園」という広大な敷地の一角にある、「アクアリゾート清里」という建物の中の一施設だった。「アクアリゾート清里」内には他に、温水プールやレストランがある。公園内には、ゴルフコースやらテニスコート、キャンプ場、バーベキュー施設等もある。北杜市(というか、かつての清里町)は随分と金持ちなのか。ちなみに開業は1996年で、2006年にリニューアルとのこと、バブル崩壊後に建設された施設のようだ。
前回は冬だったので単純に比較はできないが、今日は客の入りが随分と多いようだ。駐車場も車でほぼ埋まっている。「天女の湯」の浴室もそれなりに混んでいるが、カランが塞がっている程ではない。源泉は47℃、pH7.7の低張性弱アルカリ性高温泉で、100%かけ流しとのこと。やや黄土色掛かった湯で、肌触りは優しい感じ。内湯も露天風呂もゆったりサイズ。
さっぱりしたら、休憩処へ行ってみる。風呂場には人が多かったが、2階にある休憩&食事処で寛いでいる客は意外なほど少なく、ましてビールをやっている者は見当たらない。勿論だからといって、遠慮はせずに生ビールを注文、ぐびぐびやる。
結局、今日は生憎の天気だったが、家を出る頃からは想像もつかない展開となって、こんな時間にこうして「天女の湯」でまったりしている我が身を返り見ると、なかなか可笑しい。何れにしても、ツルネ東稜&キレット小屋は近いうちにリベンジしないといけないが、一旦、ケチがつくとなかなかチャンスがやって来ないこともある。また今回のようになった時は、とりあえずペンションではない宿を期待したい。

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梅雨明けしたのにも拘らず、たかだか標高が1,200m程度で、暑い思いをするのが判っていた十二ヶ岳と小野子山を、あえて登りに行ったのには訳があった。それはひと先ず後回しにするとして、とにかく今日は覚悟の上とは云え、予想通りに暑かった。時折吹き抜ける風が無ければ、予定通り歩き通せたかどうか判らない(山の記録はこちら)。
ともかく、一刻も早く下界に下りたら、一刻も早く日帰り温泉へ直行だ。今回の山で最も近いのが「根古屋乃湯」という日帰り温泉。外観も内装も、かなり素朴な感じで、手作り感にあふれている。入浴料は400円なので、銭湯よりも安いということになる。貴重品ロッカーは、500円のデポジットを払って鍵を借りる仕組み。
脱衣所には「お風呂上がりにゴックン!おいしい生ビールあります」の貼紙があって、そそられる。風呂場には先客がおひとりだけ。その方も直ぐに出て行ってしまった。内湯も露天風呂もかなり広いが、ひとりで完全貸切状態。
内湯は湯船が2つ、露天風呂は3つに仕切られていて、湯温が異なる。源泉は34℃というから、冷たい感じ。次が39℃くらい(個人的な感触)でぬるめ。一番暑い湯船でも41℃程度(個人的な感触)なので、こちらに入る。湯船から、さっき下りて来た十二ヶ岳と小野子山や、子持山、赤城山を眺めることが出来る。これほどの眺望がある日帰り温泉も珍しいと思う。この温泉は吾妻川畔に建っているが、河岸段丘の上なので見晴らしが良いのだろう。
さっぱりしたところで、さてお待ちかねのビールだ。食事処には、「支那そば」と大きな文字が書かれた暖簾。客は誰もいない。エアコンは無く扇風機が回っているだけだが、窓は開け放たれていて風が入ってくるので、暑くは無い。
ビールのあてには枝豆。なまずの天ぷら(1,000円)が気になったが、この後が控えているので自重。しかし、枝豆だけにするつもりが、奥から女将さんが「田舎だからこんなのしかないの」と云いながら漬物やら、ミニトマトやらのサービスがあって大満足。「玄関にきゅうりが置いてあるから持って行って」と云われ、(小生以外は)有り難くいただいた。ここには、普通の日帰り温泉には無い、家族経営ならではの温かみがあって、和める。次に来た時は、食事処でもうちょっとゆっくりしてみたい。

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暑くなると、どうしても高い山に登りたくなる。しかし、日帰りの場合、登れる範囲は限られる。同じ山(例えば大菩薩嶺)ばかり登るのは憚られるし、山行計画を立てる身には悩ましい季節だ。そこで、今回はとっておきのプランとして、およそ30年ぶりに黒金山を登ることにした。タクシーを駆使すれば、一気に標高1,550mまで上がることが出来る。今日は総勢5人でタクシー1台なので、料金メーターは怖くない(山の記録はこちら)。
青笹から黒金山に通じる登山道は昔からあったが、現在はそのほぼ中間点を林道が横切っていて、そこが今回のスタート点。30年前にはこんな登山口は無く、日帰りで登ること自体、想像もしなかった。その時は、乾徳山中腹にある高原ヒュッテ(現在は無人避難小屋だが、当時は素泊まりのみの有料小屋だった。暖房が無く、晩秋の夜は随分と冷えた記憶がある。)に泊まり、翌日は乾徳山、黒金山を越えて、西沢渓谷へ下った。
黒金山は、中央線沿線の山と云うよりは、ほぼ奥秩父の領域。事実、シラビソやコメツガが主体の森で、苔生した深山のひんやりした雰囲気に包まれている。黒金山山頂は、残念ながらガスに包まれていて眺望は得られなかったが、涼しさを求めて黒金山に登ったので、目的は十分達成した。
乾徳山を経由し、大平牧場の上にある登山口まで下れば、またタクシーを呼び、さて風呂だ。近くに「笛吹の湯」があるが、知りえた情報の範囲では、食事処もビールの自動販売機も無いようなので、当然スルー。その下流には「一の橋館」という温泉旅館があるが、タクシー運転手に訊いても立ち寄り湯をやっているか不明だったので、塩山に近い「はやぶさ温泉」に行くことにした。ここは、たいていのタクシー運転手に訊いてもイチオシである。
「はやぶさ温泉」とは随分カッコいい名前を付けたものだと思っていたが、ここの地名が「山梨市牧丘町隼」であることに初めて気が付いた。漢字ではなく、ひらがなにしたのが良かったようだ。
ここは普通の日帰り温泉とは違い、家族経営のような、手作り感がある施設である。たいして広くないフロントには、桃や野菜などが段ボール箱に並べられていている。桃ひとつ100円は安いと思うが、持ち帰ると思うとなかなか手が出ない。入浴料600円を支払い、貴重品をフロント脇のボックスに預けたら風呂場へ。源泉かけ流しで、カランの湯も源泉100%。湯温も程良い。しかも高アルカリ性(Ph10)なので、つるつるすべすべの湯である。
さっぱりしたら大広間へ。南側が開け放たれていて、手入れが行き届いた庭を眺めることが出来、ちょっと気の利いた旅館にいる気分になれる。まずは生ビール。今日もビールが美味い。さて、つまみ。ここは、下手な居酒屋顔負けにつまみの種類が豊富。表面がパリッとした餃子は勿論美味いし、モツ煮込み、牛すじ煮込み、ごぼう唐揚げ、砂肝塩焼きと、どれも日帰り温泉の食事処の水準ではない。腹が減っていれば麺類や丼物、握り寿司、うな重まであるので問題ない。つい、長居をしてみたくなってしまいそう。お湯佳し、食事処佳しであれば、地元のタクシー運転手が勧めるのは当然である。

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はやぶさ温泉のHP: こちら 

中双里BSから西武秩父駅行バスに乗り、大滝温泉まで移動。途中、川又BSに寄るが、地図を見る限り、随分と寄り道をすることになる。元々2つのバス路線が有ったのを、強引に1つにまとめたような運行パターンの様にも感じる。わざわざ寄るのだから、川又にはさぞや何か飲食店か酒屋でもありそうだが(勝手な妄想)、案の定というか、残念ながら何も無い。
ここは、かつて武州から甲州、信州方面へ通じる秩父往還(中山道と甲州街道の間道でもある)の拠点であり、近くに栃本宿と栃本関所があった。十文字峠越えや雁坂峠越えの起点として、登山者にはそれなりに価値はあるのだから、「山の駅」でもあったら最高だと思う。
川又BSに停車すると、荒川源流の沢でも登って来たのだろうか、70Lサイズの特大リュックサックにシュリンゲやらヘルメットやらをぶら下げて、若者集団がドヤドヤと乗り込んできて、車内はほぼ埋まった。
我々は大滝温泉遊湯館前BSで途中下車。11年ぶりの大滝温泉(隊長、グッチー師匠と入った前回はこちら)。ここは、お食事処や特産品販売センター、歴史民俗資料館からなる道の駅に、併設された形となっている。お食事処や特産品販売センターには観光客が集まっているようだが、遊湯館は意外に空いている。入浴料は700円だが、ロッカー代は別途100円かかる。
脱衣所から風呂場に向かうと、内湯と露天岩風呂がある。露天岩風呂と云っても、一方向だけが屋外に面しているだけなので、それほど開放感はない。内湯と露天岩風呂とは、ガラス窓があるかどうかだけの違いだ。どちらからも荒川の流れが目の前に見える。内湯だって十分、眺めが良い。湯は、弱アルカリ性(Ph8.4)なので、ぬるぬる感は殆ど無いが、柔らかな感触。
風呂上がりは、遊湯館内の食事処へ。ビールと共に、枝豆、タコ唐揚げ、ポテトフライを注文。ここは、つまみの数は少なめだ。別棟に「郷路館」という食事処があるので、致し方無いのかも知れない。それでも、空いていてのんびり寛げるので、何ら文句は無い。次のバスがやってくるまで暫し、まったりした。

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御坂黒岳を登る場合、一般的には御坂峠辺りを起点に、東西に縦走するのが普通だろうが、今回は北から南へ横断することを計画。やはり、トライするには日が長い季節がいいだろうと、梅雨の最中なれど7月のあたまに行ってみた(山行記録はこちら)。
御坂黒岳はどっしり大きな山なので、その北尾根は思った通りに「登り応え」があったが、南尾根も思った以上に「下り応え」があった。正直、雨の日じゃなくて幸いだった。南尾根の途中には、国土地理院の地形図にも記載されている烏帽子岩があり、さぞかし立派な岩で、その上に登ったら眺めが良かろうと勝手に想像していたが、実際には思ったほど巨大ではなく、しかも登る手懸りが無く、少々残念。
とりあえず烏帽子岩を確認したら、もう南尾根を下る意欲はやや薄れ、末端まで下ると時間もかかるため、ルート変更。途中からショートカットして、日帰り温泉の「天水」を目指して適当に下った。特に迷うことなく「天水」に到着すると、丁度、団体が大型バスで帰るところだった。何処かの日帰りバス旅行ツアーなのだろうか。
試しにググってみると、御坂黒岳や三ツ峠山などのバス登山ツアーで、「河口湖の温泉」に寄るツアーなどが見つかる。これには「天水」も該当しそうだ。良く見ると、様々なツアー会社が企画している多くの日帰り登山ツアーは、「下山後温泉入浴休憩付」というのが普通の様だ。山の帰りにひと風呂浴びるのは、いつのまにか世の中の常識になっていた。登山以外でも、例えば「ほったらかし温泉」を目玉にしたバス観光ツアーなども結構、見つかる。
これまでは「やしおの湯」以外で、ツアーバスを見掛けたことが殆ど無かったが、それは偶々運が良かっただけなのかも知れない。これからは事前に、様々なバスツアーの期日と被っていないことを確認してから、日帰り温泉を探す必要があるかと思うと、なんだか気が重い。
ともかく、今回も風呂場で鉢合わせにならず幸いだ。券売機に1,000円を入れて、券をフロントの女性係員に渡したら風呂場へ。ロッカーを使おうとすると、ロッカー代の100円は返って来ないと書いてある。しっかりしている。つまり、実質的に入浴料は1,100円ということだ。河口湖界隈の日帰り温泉としては特段、高い訳ではないが、時間差攻撃を受けて、なんだかちょっとやられた気分。
風呂場には誰もいなかった。貸切だと思えば、1,100円は安いかも知れないと思い直す。せっかくなので露天風呂にも入った。でも、いつものように、さっと入ったらさっと出る。
畳敷きの休憩室には、生ビールのポスターが貼ってあるが、注文する処が見当たらない。フロントに尋ねると、ロビーを隔てたところにある食事処で買うようになっていて、休憩室にも持ち込めるとのこと。生ビール中ジョッキとたこの唐揚げを注文。生ビール(中)650円はちょっと高いか。ビールが入ったジョッキを持って、フロントの目の前を通り過ぎて休憩室に向かうのは、なんとなく間抜けな感じがした。たこの唐揚げ(600円)は、厨房のおばちゃんが持って来てくれた。でも、ちょっと少なめかな。
ガラガラの休憩室でビールを呷り、まったり。河口湖の界隈はそれなりに人出があるだろうが、ここはちょっと別世界。山に近いせいだろうか。南尾根から下ってくる上で、「天水」は丁度良い場所にある。しかし今後、再び南尾根を下ることはあまり無さそうなので、「天水」に来る機会は少ないかも知れない。

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酉谷山の帰り、またしても日原でビールを呑み損ねた。バスが待ち遠しいし、もう他のことは何も考えられない、何も手につかない。東日原バス停には20人ぐらい集まってきた。その中には、酉谷山で出会った青年男子もいた。さすがに1本前のバスには乗れなかったようだ(しかし、我々がスルーした三ツドッケにはしっかり登って来たとのこと)。釣り客も3人いた。日原には釣り堀はないと思うので、渓流釣りなのだろう。かなりの釣果の様で、ニコニコ顔だ。
やがてやって来たバスに乗る。エアコンがガンガンに利いて気持ちが良い。汗は忽ち引いて、寒いくらいだが、どうせビールはまだ先なのでどうでもいい。
奥多摩駅に着いたらともかく風呂だ。全くのシーズンオフでもない限り(例えば、降雪直後)、いつも「もえぎの湯」は混んでいるイメージが強いので、敬遠して「玉翠荘」に入ることが多い。しかし今日のように、梅雨時ならば客も少ないだろうとの読みで、久しぶりに「もえぎの湯」へ行ってみた(前回はこちら)。
行ってみると、入口の辺りには学生風の大集団が屯している。どうやら、河原でのキャンプにやってきた若者集団が大挙して「もえぎの湯」に来たようだ。皆、風呂上がりの顔で、まだ上がって来ていない連中を待っている風情。寸でのところで風呂場で鉢合わせするところだった。なにしろカランが7個しかないので、彼らがいたら順番待ちは必至。危ない、危ない。ともかくも整理券無しで入れたのは良かった。
風呂場へ行くと、別の若者集団が露天風呂で気勢を上げていたようだが(女子露天風呂側からの情報)、洗い場も内風呂も空いていたし、露天風呂でのんびりしようなどと云う気持ちはさらさら無かったので、偶々とも云えるが事無きを得た。
2階の食事処で、ようやく生ビール(620円税込)を注文。ついでに豚とろ炭火焼(500円税込)も注文。時刻は午後5時半。三峰口を午前8時過ぎに出発し、こうしてここで、ビールにありつくまでの道程はほんと長かった。おかげで、この生ビールの美味さは格別。豚とろ炭火焼も、まずまず美味い。日が長い時に、少々チャレンジングな山行も、美味いビールを呑む観点から考えれば悪くない。来年は何処にするか。

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都合良く、瑞牆山荘9時3分発のバスに乗ったのは良かったが、「増富の湯」到着時刻が9時25分に対して、営業開始時間は10時。次のバスがやって来るのは10時37分。さらにその後は11時47分。10時に開いて風呂に入って、10時37分のバスに乗ること自体はそう難しくは無いが、できれば食事処でちょっとノンビリしてみたい。しかしながら、食事処の営業時間は11時からとなっているので(終了は15時。みじか!)、その場合は自ずから11時47分のバスまで滞在を余儀なくされる。これではせっかく9時3分のバスに乗ったメリットが無くなる。仕方が無い、食事処は諦め、10時37分のバスに乗るとしよう。
それにしても、10時まで30分以上、ぼーっと待つのはなんだか馬鹿馬鹿しい。何とかならないか。そこで渉外係のこのちゃんが「増富の湯」へ電話をかけ、もうちょっと早く開けられないかと直談判に及ぶ。すると、営業開始はきっかり10時です、なんともなりません、と丁重に断られる。流石は公営温泉、時間に厳格である。
オープンを待っているのは我々だけではない。10時直前には、もう10数人が集まってきた。しかし、バスでやってきたのは我々以外にひとりの男性登山者のみ。他の方々は、単に風呂が目当ての様である。我々の周囲を、巣立ったばかりのツバメが飛び交っている。
ようやく10時。ほぼ同時に玄関の扉が開く。さっそく820円(北杜市民は510円)を支払って中へ。風呂場はかなり広いが、源泉を引いている湯船は限定されていて、そこに10名余りが集まるので丁度満員状態。皆さん、良く知っていらっしゃる。源泉は赤茶色なのが特徴。湯温は何故か37℃しかなく、ぬる好きの小生にとっても少々ぬる過ぎる(源泉は32℃らしい。なんでこんな微妙な加温なのか)。貼り紙には、30分浸かりなさい、的なことが書かれているが、たとえバスの時間を気にしなくても、そんなに長湯はできない。結局いつも通りにさっと入ってさっと出る。
とりあえずさっぱりした後、念のため食事処や休憩処もチェックしてから、自動販売機で缶ビールを購入。そのまま建物を出て、バス停前の荷物置き場でグビッとやる。
それにしても、バスの到着時刻に合わせて、「増富の湯」も9時25分に営業開始してもらえないだろうか。1番バスが運休する冬季は10時で構わないので。登山者のことを考えるならば、なんとか善処して欲しい。北杜市議会議員さんにお願いした方がいいかな?

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折角いい季節になってきたのに、稲田堤の「たぬきや」へ行く機会がないな、と思い出したことから、このプランの企画が始まった。「たぬきや」へ行くとなると、やはり「小田急線で帰る山」ということになる。東丹沢はもうヒルの季節でぞっとしないし、西丹沢はどうしても帰りが遅くなりがち。そうなると次の狙いは箱根だ。
箱根は、個人的にトレースしていないところは、もう残り少ない。どうしても、となると、明神ヶ岳と矢倉沢峠の間だったらいいか、ということで今回のプランを捻り出すことができた。結果的に、予想外に天気も良く、花も結構咲いていて、ついでに大涌谷の噴煙の状況も確認出来て、それなりに充実していた。特に、矢倉沢峠付近のハコネザサは、遠目に見ると緑の絨毯の如く美しく、予想外の収穫だった。尤も、実際にそこを通るとなると、全く視界は遮られるし、万一降雪直後に通るとなると、登山道を覆い被さってしまい大変難儀するので、あくまでも高みの見物に限るのだ(山の記録はこちら)。
矢倉沢峠から下りたら、仙石原はすぐ目の前。ここには温泉宿がいっぱいあるが、立ち寄り湯となると意外に少ない。昨年、金時山から下りたときは、少々離れたところにある「マウントビュー箱根」に寄ったのだが、他は宿泊客優先のところか、あっても少々離れた処ばかり。そのため、今回はどうしようと思っていたところ、丁度、小田原行きのバスが間もなく来るとのことなので、とりあえず箱根湯本まで移動することにした。
湯本にも、立ち寄り湯を受け入れている旅館はあるが、やっぱりどこもお高い。そこで、日帰り温泉で最寄りの「弥次喜多の湯」へ行ってみることにした。ここも1,200円とちょっぴり高めだが、箱根的にはまあ平均。ちなみに「弥坂湯」という超レトロな共同浴場(650円。たぶん、ビールの自動販売機は無い)があるのだが、少々離れているのでまた別の機会に行ってみたい。
行ってみると、かつては1泊2食付きで泊まれたのだろうか、普通に国際観光旅館の面構え。入ると、やはり客室はあって、泊まれるようだが、食事処は無し。つまり、素泊まりも出来る日帰り温泉という、珍しいスタイルだった。係の女性に1,200円渡す前に「ビールありますか?」と訊けば、「自動販売機がございます」との回答を得た。安心して風呂場へ。さすがに大旅館だったせいか、洗い場も広い。湯船は内湯が1つ、露天風呂が3つ。とりあえず内湯とジャグジー露天風呂にちょっとだけ浸かったら上がる。
湯上りはロビーにある休憩スペースへ。自動販売機でビールを調達。他にもフライドポテトやたこやきが出て来る自動販売機があって、なんとなく無人のパーキングエリアを彷彿させる。ま、それでも暫しまったりできる。ロマンスカーの発車時刻ぎりぎりまで居られる立地条件が、ここのウリだと思う。

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山の駅「たかはら」でビールを一杯やれなかったので、タクシーでの移動中は多少じりじりしながら過ごすが、汗もすっかり引いてしまったので、次第に渇望するという程でも無くなる。ビールはTPOが大事である。行先は、やはり矢板駅に近い「まことの湯」にした。ここもほぼ1年ぶりの入湯ということになる(前回はこちら)。相変わらず、シンプルで飾らない雰囲気だ。
風呂場は、この近所からやってきたと思しき方々が数人だけ。閑散としているだけに、広々と感じる。何だか長閑だ。さっぱりしたら、男風呂の暖簾から歩いて数歩の休憩室(まこと庵)へ移動。
ここの休憩室は、前回にも増して客が少ない。券売機で先ず、生ビールを購入。やはりビール以外にも何か欲しいなと思い至り、もう一度、券売機に戻り、並んでいるボタンに書かれたメニューを眺める。ここには二つの券売機があるのだが、良く見ると、ビールなどの飲み物はどちらも共通なのに、料理はそれぞれ別。ここは料理メニューが豊富である。
少し悩んだ挙句、自家製焼き餃子(400円/5個、税込、以下同様)と特製ハーブチキン(500円)も購入。厨房の方を見ると誰もいない。いったい店の人は何処へ行ったのかと、食券を持ってうろうろしていると、常連と思しきおばあちゃん連中と共にとぐろを巻いて、四方山話の真っ最中、そのうち気付いて呉れた。前回は、料理と一緒にビールを出して貰ったが、流石に今日は待ちきれない。生ビールを先にと、お願いする。
大広間には、他に、ビールを呑まない(車かバイクで来た)若者がひとり。前回、将棋を指していたおじいちゃん連も、今日はいない。
ほどなく生ビール到着(店の人が暇なせいか、席まで持って来てくれた)。焼き餃子が出て来る頃には、粗方ビールは無くなってしまった。ここの餃子は、少々高いが味はなかなかイケると思う。もう一つ頼んだハーブチキンも到着。わさびと粒マスタードが付いてきた。試してみると、粒マスタードが合う感じ。ハーブとは何だったのか、今一つ判らないが、そこそこ美味い。
JR矢板駅発の電車は17時。それまで小一時間、のんびり過ごした。

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今年もしつこく三ノ宿山へツツジを見に行った(山の記録はこちら)。正確には、薬師岳から東へ連なる尾根を歩いた。この頃は、この尾根を「日光南山稜」と呼ぶ輩がいるようであるが、なかなか良いネーミングである。
この前の週、同じ薬師岳から古峯神社まで南下したので、二週続けて薬師岳を登ったことになる。物好きと云われても仕方が無い。前の週はアカヤシオが満開だったのに、今週はアカヤシオは見当たらず、すっかりシロヤシオに変わっていた。トウゴクミツバツツジは二週に渡って見られた。ともあれ、僅か一週間の間に、こうも変化するとは興味深い。この季節の山はダイナミックだ。 
三ノ宿山から麓までは、シロヤシオからヤマツツジへと移り変わり、場所によってはトウゴクミツバツツジを含め3種類のツツジが混在し、「やしおの湯」が近づくにつれ、ヤマツツジだけの世界へと変わる。胸やけがするほどツツジを堪能したら、程なく「やしおの湯」に到着。ここはツツジが咲く頃しか来ないため、丁度一年ぶりとなる(前回はこちら)。
今年はどうかなと思っていたら、昨年同様、某ハイキングクラブの名前が書かれた大型バスがやってきていた。風呂場へ行ってみると案の定、カランは占拠されていて順番待ち。前回は女湯だったが今年は男湯が大被害を被った。毎度云うが、団体で立ち寄り湯を利用するのは止めてくれませんかね!大迷惑だ!と云っても、きっと聞き入れられないだろうから、これで止めておく。
湯は相変わらず、アルカリ性たっぷりの「ぬるすべ」系。 さっぱりしたら、さっさと休憩室へ移動。ここは結構広いから、団体客に占拠されるようなことにはなっていない。良かった。荷物を置いたら、まっすぐ券売機へ。やっぱり、生ビールに焼き餃子を注文してしまう。
それにしても、どうも我々にとって「やしおの湯」は鬼門である。二度あることは三度あると思った方が良い。また来年も三ノ宿山に来るかどうかはさておき、もし来ることになったら、「やしおの湯」は立地条件が良いので外し難いものの、次は別の日帰り温泉を考えた方が良さそうである。

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古峯神社入口で待っていてくれたタクシーの運転手に、どこかお勧めの立ち寄り湯がないか訊くと、新鹿沼駅の近くにあると云う。何処かと訊けば「出会いの森福祉センター」とのこと。
そもそも今回の山行計画を立てた時に、立ち寄り湯はひと通りリサーチしていたが、どうやら近所には「出会いの森福祉センター」という高齢者福祉施設以外になく、しかもその「出会いの森福祉センター」には、ビールを置いて無さそう(これって、立ち寄り湯としてかなり致命的!)ということが判っていたので、ほぼ機械的に対象外にしていた。風呂上がりのビールが楽しみな高齢者はいないのだろう。そのようなことから、汗を流すのは北千住まで我慢するつもりでいた。
もうひとつ、「前日光ツツジの湯」という施設が、古峯神社から山を越えたところにあるが、やや寄り道気味だし、駅からもだいぶ遠い。逆に古峯神社からは比較的近いため、メーターを稼ぎたい運転手にしてみれば、積極的に推薦し難い面もあったのだろう。
でもそうは云っても、やはり早く汗を流したいのは人情。運転手の話を聞いているうちに、やっぱり行こうか、ということになった。なんとか、実はビールは置いてあるのに何故かHPには書かれていない、という情報ミスがあることを祈りつつ向かう。
「出会いの森福祉センター」は田圃に囲まれた長閑な場所にあった。確かに高齢者が多いが、地元の人間に愛されている温泉施設の様だ。さっぱりしたあと、休憩スペースへ。くまなく探したが、ビールの自動販売機は無い。売店があったが、売っているものはせいぜいソフトドリンク。ならば代用品が無いかと見渡した結果、目に止まったのはアイスクリームの自動販売機だった。
「手作り風ソフトアイス」を購入。黙って暫し齧る。「手作り風」らしさは、あまり伝わって来ない・・・。うーん、残念ながらやっぱりビールには敵わない。それにしてもソフトクリームを喰ったのは、みくりが池以来だ。これからは、このような事態が生じる可能性があれば、予めビール缶保冷ホルダー(例えばこれ)を持参し、途中で酒屋に寄って缶ビールを調達するしか無いか。

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世の中に駅ナカ温泉は数あれど、大抵は足湯で、正真正銘の日帰り温泉があるのは、かなり珍しい(そのうちのひとつに、皆さんよくご存じの越後湯沢駅がある)。今回はその中から、わたらせ渓谷鉄道の水沼駅温泉センターに寄ってみることにした。
勿論、山行プランの最初から決めていたので、この前後はトロッコ列車に乗ることにして、そのためには何時までに山から下りる必要があり、それに相応しい山ルートは何処か、と全て逆算して計画を立てた。従って今回は珍しく、往路の列車から、帰路、北千住に戻るまで、全て時間が決まっていた次第である。こうなるともう山は、フルコースの前菜のようなものである。
やっぱり、いちばん時間が読めないのは山の中。昭文社の地図にもコースタイムの記載は無く、しかもこの辺りの土地勘が乏しい。そのため、使えるものは使おうということで、タクシーで三境トンネルの入口まで登ったのだが、結果的にこれが功を奏した。座間峠からの下り、ハイキングコースと云う標識を見て油断したのか、地図に記載のない林道に紛れ込み、思わぬ遠回りをしたのだが、タクシーで高度を稼いだおかげで、神戸駅到着時刻はほぼ当初計画通りだった。
トロッコ列車で水沼駅に到着すると、本当に温泉施設はホームにあった。下車したら、5秒で入場できる。こんなに便利な温泉は、そうは無い。中は結構、広い。これだと温泉付き駅ではなく、駅付き温泉と云う感じ。600円払って風呂場へ。ちなみに、後で判ったことだが、友の会会員だと通常600円が400円に割引される。友の会年会費が200円とのことなので、会員になっても良かったかも知れない。でも年間2回以上来るかと云われると、ちょっと黙る。
脱衣所も中も、かなり客が多く賑わっている。列車レストランには入らないが、日帰り温泉には入りたい、という客は多いのだろう。露天風呂も悪くないが、内風呂も窓が大きく、外の緑が良く見えて気持ちが良い。やっぱり温泉は、自然に近い方が良い。
風呂上がりは食事処「わたらせ庵」へ。ここにも結構、客がいて思い思いに寛いでいる。何処か公民館の大広間の如くシンプルな内装だが、かえって田舎感があって和める。我々もビールを呷って暫しノンビリしていたら、もう次のトロッコ列車が来る時間。直前まで呑んでいられるのがグッドである。

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水沼駅温泉センターのHP: こちら

ココファームでまったりした後は、再びタクシーに乗り、後先になってしまった風呂へ向かう。ネットで銭湯をググってみると足利市街には、「幸の湯」と「花の湯」の2つあるようである。ネット情報から、最寄りの「幸の湯」に行くつもりになってはいたのだが、試しにタクシーの運転手にどちらがお奨めか訊いてみると、「花の湯はまったく普通の銭湯ですよ」とけんもほろろな口調。こちらとしては「まったく普通の銭湯」であっても、一向に差支えないのだが、そこまで一刀両断に裁かれると、そのアドバイスに歯向かって「じゃあ、花の湯へ行って下さい」とは云い難くなってしまった。而して「幸の湯」へ行くことに決した。
途中、屋台が見え、店の人が準備中。再びタクシー運転手に尋ねると、「パンヂュウ」とのこと。右党ではないので、甘味に関する造詣は全く浅いし、関心も薄いが、太鼓焼きのようなものらしい。後で調べてみると「岡田のパンヂュウ」と云えば、かなりの人気店の様子である。
「幸の湯」に着くと、駐車場には結構、車が止まっていて賑わっているようである。外観だけ見ても、名前だけはやけに銭湯風だが、まったく今ふうの日帰り温泉施設である。 フロントで700円を支払って風呂場へ。脱衣所はゆったりしているので、リュックサックを背負った登山者でもまったく問題ない。洗い場も、湯船もまずまずの大きさ。露天風呂には入らなかったが、内風呂でも明るく開放的なので満足できる。ここは一応、温泉らしいのだが、薬湯や「軟水の湯」なんて湯船もあったりして何だかよくわからない。
風呂上がりは飲食コーナーへまっしぐら。ここは食券を買って、係りの人に渡す仕組み。なかは男性一人できりもり。テーブルには誰もいない。やや照明が暗いせいか。皆さん、風呂上がりは何処へ行っているのだろうか。全くのひとりビールを楽しむ。 
またそのうちにここ「幸の湯」へ来ることもあるだろうが、次回、足利へ来た時には、タクシー運転手にアドバイスを求めることはせず、ひとこと「花の湯まで」と云うことにしよう。調べてみると、「花の湯」は超レトロな湯屋の様子。それまで廃業せずに待っていてもらいたい。 

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「豊丸水産」で落ち着いたあとは、やっぱり何処かで汗を流そうか、と云うことになった。日帰り温泉をネットで探すと、小田急線沿線の新宿方面には点々と、いくつかあるのはある。最寄りとなると、渋沢駅に「湯花楽秦野」、その先の秦野駅だと「万葉の湯」だ。「万葉の湯」は入館料1,800円(!)なので論外として、「湯花楽秦野」(土日830円)も駅から徒歩圏内ではないので、ちょっと二の足を踏む。
次に近いのは、東海大学前の「秦野天然温泉さざんか」。ここは駅から徒歩5分ほどだし、料金も土日・祝日は750円とまずまず。結局、消去法で「秦野天然温泉さざんか」へ行くことにした。個人的に、東海大学前で下車するのは生まれて初めてである。
黄昏時に東海大学前駅に着き、ぷらぷらと歩くと、そのうち坂の上に「秦野天然温泉さざんか」が見えて来る。周りは普通に住宅街。それでも駐車場には結構、車が止まっているので、客の入りはそれなりあるようだ。正面の暖簾を潜って入ると、左手が食事処、右手にフロントやマッサージスペースがあり、左右が長いスペース。天井が高く、照明を抑えめなのが、何処でもありそうで無い感じ。
この左右に長いスペースの奥が脱衣所と浴室になっている。なんとなく機能的な配置と感じる。脱衣所も浴室もまずまずの大きさでストレスは感じない露天風呂は左右が壁で仕切られ、正面だけが開放されている。高台とは云え、住宅街の中なのでこんなものだろう。丹沢の山も見えるらしいが、暗くなってきたので良く判らない。
さっぱりできたら食事処。普通の食卓用テーブルと、堀炬燵形式の長テーブルが並んでいるので、ごろ寝している人は見掛けない。場所柄か、高齢者のサロン的雰囲気はなく、モダン。客層も、家族連れが主体と云う感じで、いつも我々が利用する日帰り温泉とはちょっと勝手が違う。
この頃の定番は、生ビールと焼き餃子。湯上りセット(生ビール+枝豆+冷奴=680円)にも少々心が動いたが、焼き餃子の魔力には勝てなかった。ごく普通の焼き餃子だったがまあこんなもの、ビールとの相性は申し分ない。ようやく「松田健康福祉センター」にフラれた傷心を癒すことが出来た。

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