山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

日帰り温泉

扇山から下りて「塩山ふれあいの森総合公園」でなんとか、なおちゃん持参のビールが呑めた。もうほぼ楽しみは終わった気分だが、一応、汗を流したいので風呂へ行くとするか、と腰を上げる。ここからだと「はやぶさ温泉」が一番近く、歩けば30分程の距離。タクシーだとワンメータ。
このあと何か予定がある訳でもないし、そもそももうテンションは低いので(「はやぶさ温泉」へ行っても湯上りビールは呑めないので)、このままぶらぶら歩いて行くことにした。
「はやぶさ温泉」はつい2ヶ月前に行ったばかりだが、その時は食堂でビールが呑めたし、甲斐ワイナリーへ行ってワインも呑めた。その後、すっかり世界が変わってしまった。気のせいか、世の中がモノトーンに見えている。「やな渡世だな」という、座頭市の呟きが聞こえてくる気がする(古いね)。
「はやぶさ温泉」まではほぼ平坦な道を辿ることになる。途中、「駒園ヴィンヤード」がここにあるのを知った。いつもであれば買ってみたい気が起こるはずだが、テンションは下がりっ放しなので、特に残念だとも思わずスルーした。
ともかくも、この「まん延防止等重点措置」期間であっても営業している「はやぶさ温泉」はエラい。受付で700円を支払って男湯へ向かう。脱衣所も風呂場もまずまずの客の入り。基本的に皆さん、黙浴を守っているので気になるようなことは無い。折角なので露天風呂に入った後、さっと上がってから何時ものように食堂へ向かう。
誰も居ないかと思ったが、先客は二組。うちひと組は近所の奥さん連中の井戸端会議状態で、大いに気になったが(「黙食」という貼り紙が見えないのか!という文句は我慢しているうちに)間もなく出ていった。さて、何を飲むかとメニューを睨んで暫し悩んだ挙句、「富士山ゆずサイダー」を飲んでみた。やはり炭酸があった方がいいという、やや意地汚い考えだ。
思った通り甘くて閉口した。途端に手持無沙汰になったので、じゃじゃ麺も頼んでみた。こちらの方は普通に美味い。でも酒類の提供があれば、きっと食べないシロモノ。もう2度と「サイダー」と「じゃじゃ面」を頼む機会が無いことを祈りたい。

75 はやぶさ温泉の食事処。
76 ビール販売中止中なので、ゆずサイダー。
77 ビール販売中止中なので、ジャージャー麺。
78 ビール販売中止中なので、早々に切り上げた。

「ぶどうの丘」でビールを呑んだところは「ぶどうの丘RVパーク」という、キャンピングカー向け有料駐車場だった。眺めは申し分無い上に、水道、トイレが使えるだけでなく、100V/AC電源も15Aまで使えるという。これで使用料は車1日1台2,200円。昨今、テント場だってひとり1,000円ぐらいするから、随分安い気がする。
「天空の湯」も目の前だし(もちろん、これは別料金)。ま、我々が利用する可能性はほぼ無いけど。何れにしてもこんなクソ暑い日中にキャンピングカーがやって来る筈も無いが、あまり長く無断無銭不法侵入(?)状態を続けるのも気が引けるので、呑み干したら早々に引き上げた。
そこでようやく「天空の湯」へ。ビールを呑まなかった他の4人はとっくに露天風呂に浸かっていることだろう。遅ればせながら、いつものように入浴料760円を支払って、リュックサックを事務室に預かって貰ってから2階へ上がる。
まだ午後2時過ぎにしては、思った以上に客が来ていて脱衣所は結構賑わっている。他の日帰り温泉が軒並み休業しているせいもあるかも知れない。風呂場はそれなりに広いので、混んでいる感じはしない。さっぱりと汗を流した後は内湯を素通りして露天風呂へ。
もちろん外はカンカン照りで暑いが、湯船に浸かっていれば不思議と暑さは感じない。むしろ涼しく感じるくらいだ。空気がどんよりとしていて眺めはいまいちだが、それでもさすがは「天空の湯」、気分は上々。何度来てもここは良い。
風呂から上がってもなかなか汗が引かないが、とりあえず休憩室へ行って涼む。いつもならば、間違いなくここで生ビールを呑むが、何しろ酒類の提供禁止中。泣く子とコロナには勝てない。何れにしても、いつまでもここに居ても仕方がない。まだリュックサックに残っているビールがあるのだ。早いとこ、呑める場所を探さねば。

48 霞んでいるが、五丈岩だって見えている。

予め天気予報で調べた通り、今日も天気が良さそうだし気温も高くなるはず。ということで当初の計画を変更し、最短距離から太郎山に登って下りることにした。元々は虚空蔵山を含めて縦走するつもりだった。その機会はまた今度にしよう。
上田駅前からタクシーに乗り、裏参道登山口で下車。駅前よりも標高が300mほど高く、かつ木々に覆われているせいで僅かながら涼しく感じるが、それでも歩き始めると忽ち汗が噴き出してくる。夏は基本的に、標高1,500mよりも低い山には登らないことにしていたが、太郎山は1,164.5m。今日はちょっとイレギュラーだ。
たっぷり汗を搔きながら登っていると、時々下りてくる人たちとすれ違う。朝飯前のひと登り、ということだろうか、地元の人に愛された山なのだと判る。
山頂には誰も居らず。上田の街が見下ろせるが、遠くの山はガスに包まれているか、濃密な水蒸気にぼやけているかしていて殆ど見えていない。でも静かないい山だった。
下りは表参道をチョイス。こちらでも時々登ってくる地元ハイカーとすれ違う。降りたところは上信越自動車道のトンネルとトンネルの間、車の騒音が満ちているところで甚だ喧しい。早々にタクシーを呼びたいところだが、一つ目の某タクシー会社は配車拒否(曰く、そんな遠くは無理、と)、二つ目の(昨日もお願いした)タクシー会社の車がやって来てくれ、昨日と同じ「しなの木温泉・ひな詩の湯」へ向かう。
客の入りは昨日とあまり変わらない感じで、やはり常連ばかり。フロントの女性は替わっていた。昨日と同様に缶ビールを買うと、良かったら休憩室を使って下さい、と云われる。今日は2時間しか歩かなかった割にたっぷり汗を掻き、その汗を流した後の風呂上がりにも汗がなかなか引かないこともあり、昨日よりもさらにビールが美味い気がした。

182 【第3日目】太郎山の裏参道登山口。
183 径は幅広。
187 時々そよ風が吹くのを期待しながら登る。
188 両側はガクアジサイ。
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192 正面に姥捨山(冠着山)。
193 直登ルートをチョイス。
194 山登りらしくなった。
195 突然開ける。
197 お地蔵さんも暑そう。
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198 クリアに晴れていれば美ヶ原や北アルプスが見えるはずだが。
199 黄色いので、ユウスゲか。
201 塩田平までしかはっきり見えないのがやや残念。
202 では下りましょう。
203 下りは表参道。
204 太郎神社。
207 今日も「ひな詩の湯」で汗を流した。

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208 今日は休憩室を利用。
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菅平に下りた後、上田まで路線バス移動する。出来たら菅平で汗を流したいところ。バス停から歩いて10分ぐらいのところにある「菅平プリンスホテル」には、「きら星の湯」なる日帰り温泉があるのだが、乗る予定の15時5分発のバスには間に合わないし、その後だと16時35分発まで待たないといけない。
次善策は、上田市街にある日帰り温泉。そうするともう選択肢は限られていて、「しなの木温泉・ひな詩の湯」に寄るのが妥当。菅平からのバスだと、西洋旅籠館BSで下車することになる。
その「ひな詩の湯」は「西洋旅籠館」というホテルに併設された日帰り温泉だった。ホテルから入ると場所が良く分からないので、フロントの女性に訊くと一旦、ホテルから出たところにあると判る。思っていたよりもちょっとこじんまりとしている感じ。
風呂場はそれ程混んでいない状況だった。先客は主に地元の方のようで、我々のような登山姿の客は殆どいない。規模は小さいが、シティホテルに泊まってこんな風呂にタダで入れるのであれば贅沢かも知れない。露天風呂だってちゃんとあった。
さっぱり汗を流したら、予めフロントでビールを売っているのを確認済みなので、早速購入。目の前にある食事処は休業中だったので、フロント辺りは狭いが僅かにあるベンチを陣取って乾杯。そうこうしているうちに皆、風呂から上がってきて乾杯。いやー、今日は良く歩いたねと酒のつまみになる話題は事欠かない。
ひと息ついたら駅までまだあるのでタクシーを呼ぶことにする。フロントの女性曰く、単に「ひな詩の湯」と云えば通じますと。外に出て、そよ風に吹かれながらタクシーを待つ。振り向けば、「ひな詩の湯」の建物の向こうに明日登る予定の太郎山がちらりと見えた。

166 ホテル上田西洋旅籠館の裏に「しなの木温泉 ひな詩の湯」
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167 狭いロビーで湯上りビール。
168 1泊組はここでサヨナラ。
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公共交通機関を利用して四阿山に登るとなると、日帰りはちょっと大変なので1泊が妥当。そうすると1日目に登ると2日目をどうするか、入れ替えたらどうか等と、何方も帯に短し襷に長しの感じ。あれこれ悩んでもこれといった上手いプランが見出せず、しばらくそのまま放置していた。
最近になって、前日に毛無峠から入山し御飯岳と浦倉山を越えて「パルコール嬬恋リゾート」で1泊、翌日は四阿山と根子岳をトレースして菅平に下るという、我ながら巧妙なルートを思い付き、ついでに翌日は何処かもう一つ山を登ってから千曲川の鮎を喰らうという、珠玉のプランが出来上がった(実際には御飯岳を往復すると皆の負担が重そうなので、ここだけはまたの機会に送ることにした)。毛無峠から四阿山までは中央分水嶺(同時に「ぐんま県境稜線トレイル」でもある)にも当たるため、マイブームにも沿うことになると、(別に誰も褒めないけれど)ひとり悦に入ることが出来た(実際の山行記録はこちら)。
長野電鉄須坂駅から毛無峠まではジャンボタクシーで16,870円も掛かったが、6人で頭割りなので怖いものなし。毛無峠は予想以上に車が停まっていた。破風岳方面には見掛けなかったので、皆さん、御飯岳狙いだったのか、それとも「小串硫黄鉱山跡」狙いの廃鉱マニアなのか、もしかしてここからの眺めだけを求めてきたのか、よく判らない。ひと組は、ラジコン飛行機を飛ばして遊んでいた。
破風岳から先、土鍋山、浦倉山まではひたすら笹、また笹。ちゃんと刈られていて整備が行き届いていたので全く問題はないが、そうでなかったら笹薮漕ぎ地獄に嵌り、とてもその日に「パルコール嬬恋リゾート」まで辿り着けないだろう。「ぐんま県境稜線トレイル」のおかげだろうか。我々は「パルコール嬬恋リゾート」には14時半に到着。
目敏く缶ビール自動販売機を見つけたので、汗が引かないうちのビールで乾杯。その後、チェックインを済ませたら早速、併設されている「四阿山の湯」で汗を流すことにした。流石、ホテルの施設だけあって、広くて設備も立派。しかも誰も居ない。気持ち良く浸からせてもらった。

004 毛無峠を振り返る。
005 行く手はすっかりガスっていたが・・・
008 ぼんやり破風岳が見えてきた。
009 ほぼ全貌が見えた。破風岳山頂のすぐ右は断崖絶壁。
012 眼下に小串硫黄鉱山跡。
013 ヤマニガナ。
014 ハクサンオミナエシ。
015 クルマユリ。
016 分岐。破風岳は右。
017 破風岳へ向かう。
018 破風岳に到着。
021 時々、道標あり。
023 総じて登りは緩やか。
024 ホツツジ。
025 土鍋山直下。
026 土鍋山山頂は笹薮に囲まれていて狭い。
027 マジ、土鍋があった。
028 狭いので道端で小休止。
029 では出発しましょう。
030 笹の花。ってことはこの笹原はもうすぐ一斉に枯れる。
031 三角点は道端にひっそりあった。
033 道はしっかりしている。
037 行く手の高まりが浦倉山か。
039 分岐だが米子大瀑布方面は通行止め。
040 山頂直下でも緩い。
042 傾いた標識。
043 本日の最高点。
044 下りも緩々。
045 笹はきれいに刈られている。
046 突然、子犬を連れた人に遭遇。
048 ゴンドラ駅。
052 ゴンドラ駅とホテルは直結している。
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053 缶ビールをゲットして野外で乾杯。
056 ホテルは長い。
057 ホテル内に温泉があった。
058 長い湯舟。
059 誰も居なかった。

懸案だった「そば丸」に入ったら、次は後回しにしていた汗を流しに風呂に行く。最寄りはそれこそ目の前の「花かげの湯」なのだが、この時期、県外在住者の入館はお断り状態なので、次善策は「はやぶさ温泉」。ここも素面だったら十分歩ける範囲なれど、もう酒が入ってしまって足が弛緩してしまったこととこの暑さを鑑み、やはり金で解決する(タクシーを呼ぶ)ことにした。
何れにしてもタクシーではワンメーターの距離。やって来たタクシー運転手に「すいません、すいません」と云いつつ、乗り込む。それこそあっという間に「はやぶさ温泉」到着。前回は2020年7月だからほぼ1年ぶりにやってきたことになる。
何故か玄関の右手にある手水で手を洗うよう求められ、更にアルコール消毒と体温測定と緊急連絡先の提示が義務。毎度、山から下りてきたばかりだと、体温が高めな場合が多いので入館を拒否されるのではと内心ドキドキだが、今回は全く身体を動かさずに来たのでそんな心配は要らない。
フロントの前にはいつも通り、果物や野菜が格安で売られている。しかし、荷物になるのを厭うので買わない場合が多い。今回も眺めただけでスルーし、風呂場へ向かう。客はそれなりにやって来ていて、脱衣所には何だかんだ老若男子が10名ほどがいる。洗い場はもうちょっと少なく内湯は更に少ない。
さっぱりしたら、いつものように食事処へ。窓は解放状態なので涼しさはいまいちだけど、かえってビールは美味いかも、と我慢する。つまみはゴボウの唐揚げを頼んでみた。これはビールに良く合う。少なくとも、餃子の次に頼みたい感じ。やがて皆が揃ったところで乾杯。Woodyさんは、今どき珍しい牛乳瓶。自分もたしか何処かの銭湯で飲んだことがあったが、いったい何年前の何処だったのか、全く思い出せない。たぶんもう、ビールから後戻りはできない。

53 はやぶさ温泉。
54 ここで手を洗ってね!
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55 風呂上りは牛乳かビール。
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このところ2、3年、上州武尊山は残雪の頃、スキー場のリフトを活用して速攻アタックを試みているものの、天候やコロナ等の影響により実現できていない。そこで、今回は多少天候が悪くても登れる無雪期にトライしてみることにした。とはいうものの、やはり雨ではクサリ場は厄介。悪天候だったら玉原越えで鹿俣山でも登るかと思いながら当日を迎えた。
早朝、家を出る頃は雨で、これではやはり玉原越えかと覚悟していたが、高崎辺りではすっかり雨は止んでいて、沼田に着く頃には日差しも見え隠れするような空模様。これならば大丈夫そうだと、予定通り武尊神社までタクシーを走らせる(本当はもうちょっと先の駐車場まで行って欲しかったが、何故かタクシーはここまで、という決まりがあるらしい)。
登り始めたら至極順調、岩場も何のその、コースタイムを上回るペースで山頂に着く(山行記録はこちら)。下りはちょっと長く感じたものの、予定通り「オグナほたかスキー場」の標高1,650m付近まで、ペンションてんとう虫のご主人が車で迎えに来ていてくれたおかげで(このご主人はなにかと顔が広く、一般車が入れないところまで来てくれる)、明るいうちに宿に着いた。
荷物を置いてサンダルに履き替えたら、今回も「花咲の湯」に連れて行ってもらう(前回はこちら)。途中、ペンション村には、前回は全く見掛けなかった若人達がウロウロしている。テニス部とかの合宿に来ているようだ。こんな連中が「花咲の湯」にウジャウジャいたらイヤだなと危惧していたら、案の定、男湯は彼らに占領されていた(女湯はそうでもなかったらしい)。黙浴なんかくそくらえ状態。こんなところで長居は危険だと、隅っこでさっと身体を洗い、湯船に身体を沈めることなく直ぐ出た。
休憩室にも居たら、缶ビールだけ買って外で呑もうと思っていたら、そうでもなかった。確かに若者が畳の上でゴロゴロしているのは似合わない。それでも、外の方がいいだろうと出てみた。ウッドデッキが設えられていて、庭の緑も良さげ。程よい暑さで、ビールが美味かった。

003 一般車はOKだけど、タクシーはここまでと断られた。
011 ブナが増えてきた。
021 鎖場、現る。
022 濡れているがスタンスは豊富。
023 鎖に頼らなくてもそれなりに登れる。
026 この岩も順層なので問題なし。
031 4つ目の鎖場は傾斜がやや強い凹角ルート。
033 高低差があるので息が上がる。
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036 笑ってみて、とリクエストしてみたが。
044 標高2,090m付近。この辺りが森林限界。
049 コメバツガザクラ?
050 ゴゼンタチバナ。
051 少しだけガスが切れてきた。
053 ツバメオモト。
054 武尊山山頂に到着。
056 深田百名山にしては少ないか。
059 またまた、谷を考える。
063 まだ行く手は長い。
066 雪田は縦走路になっているようだ。
067 先行5人組が雪田上にいる(道を間違えたらしい)。
070 雪田脇にキヌガサソウの群落。
072 雪田越しに山頂を振り返る。
074 コイワカガミかミツバオーレンか。
077 川場剣ヶ峰が段々近づいてきた。
078 彼方は川場スキー場の上にある剣ヶ峰山。
079 中ノ岳直下。ここに「笹清水」が湧いている。
080 武尊山山頂に人影二人。
082 牧歌的な斜面。
084 細かいアップダウンが続く。
086 意外に時間が掛かる。
087 でも気持ちが良い尾根歩き。
092 ミヤマダイコンソウ。
093 川場剣ヶ峰が迫ってきた。
098 我々は巻き道を進む。
101 ベニサラサドウダン。
105 無事、川場剣ヶ峰を通過。
106 おや、ムラサキヤシオかな。
108 前武尊に到着。
111 こんなところもあった。
112 もうゲレンデが近い。
115 この直後、ペンションてんとう虫の送迎車がやってきた。
116 花咲の湯。
117 湯上りはテラスへ。
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118 お疲れ様でした。

「桜清水茶屋」でビールと山菜を摘まんでまったりしていたら、我々以外にひと組、若い男女ペアがやってきた。山から下りてきた訳ではなく、車でやって来たようだ。最初からこの店を目当てに来たのか、それともドライブの途中で目に入ったので寄ってみたのかは判らないが、何となく前者のようだった(予め電話で予約を入れてあったような感じ)。この店の口コミでも見たのだろうか。知る人ぞ知る店、ということなのか。ちょっと興味が湧くが、訊いてみるのも憚れる。閑話休題。
女性店員(もしかして女将?)に、ここにある「せせらぎの湯」はこの時間(午前11時過ぎ)からでも入れますか?と訊くと大丈夫です、しかもこの店に入った客は100円引き(500円が400円)になるとのこと、ならばと有難く入らせていただくことにした。
行ってみると建物はすぐ目の前、小ざっぱりした感じ。中に入ると、ソファー等がいっぱい並んだ休憩スペースには誰もいない。このスペースは広すぎるように思うが、キャンプシーズンだったらこれで丁度良いのかも知れない。
更に奥へ進むと、右手が女湯、真っ直ぐ奥が男湯。こちらの脱衣所もガランとしていて随分広い。やはり先客は無し。風呂場もかなり広々としている。キャンプ&コテージ客相手にしては勿体ないほどだが、ここのコテージ村は日本最大級。実はこの「せせらぎの湯」以外に、「ランプの湯」と「桧の湯」もあるとか。どれだけの規模か何となく分かってきた。でも今は、客は小生だけ。ありがたく浸からせていただいた。
さっぱりして風呂から出て休憩室で寛いでいると、女性係員がやって来て、今から掃除をするので出ていってくれ、と(やや迷惑気味な顔で)いう。あれ、今は営業時間じゃなかったってことかな?だから空いていたのか?と思ったがもう入ってしまったのだし特に問題ない。タクシーを外で待つだけの話だ。

113 ここで汗を流した。桜清水茶屋で食事をすれば100円引き。
114 ガランとした脱衣所。
115 一番風呂かな。

市川大門駅に12時33分到着。既にその時間に合わせ、いつもの富士観光タクシーを呼んである。運転手も同じ兄ちゃん。気持ち良く山道を飛ばし、あっという間に「みたまの湯」に着く。相変わらず駐車場はほぼ満杯状態。何となく風呂場の混み具合が想像されて気持ちが悪い。
受付で手のアルコール消毒と検温。そして何処から来たのかを問われ、更に責任者の電話連絡先を書き残すよう求められる。780円を支払って男湯を覗いてみると、カランは半分ぐらい空いているしそれ程の混み具合でもない。やはり目当ては農産物直売所だろうか。
露天風呂も程良い間隔が保たれている。今日の眺めは期待通り。男湯からは、南アルプスは女湯との仕切りに遮られて見難いが、八ヶ岳や奥秩父の壮大な山並みが良く見える。ここは昼間の眺めもさることながら、夜景がいいようである。
日帰り温泉で、「夜景100選」と「日本夜景遺産」に選定されたのは全国でもここだけらしい。特に、日没15分前がオススメとのこと。今日の日没は18時55分。我々は甲府在住ではないので、そんな時間まで入っていられないのが残念、いつか、この界隈に泊まりに来る機会を作ってからチャレンジしてみたい。
さっぱりした後、食事処「みはらし亭」へ行くと、こちらには結構、客が入っている。ちょっと遅い昼食時間というところか。家族連れが多く、我々のようなリュックサックを背負った客は皆無だ。何とか5人が収まるテーブルを確保し、女子連の到着を待ちながら富士山ビールをグビッとやる。
つまみには、今が旬のとうもろこし、この辺りは「甘々娘(かんかんむすめ)」という品種が有名なようで、いくつかそれを使った料理が並んでいる。ここ「みたまの湯」は、露天風呂の眺めと「みはらし亭」の旬の料理が魅力。また、ここへ下りてくる山行プランを是非、捻り出したい。

132 奇天烈な駅舎。
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133 湯上りは富士山ビール。
134 今が旬の甘々娘(とうもろこし)入りのクリームコロッケ。
135 地野菜のシーザースサラダ。
136 全員が揃ったところで。
137 日本酒に移行。
138 もうひとつサラダ。
139 地野菜たっぷりのピザ。
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これまでアカヤシオはもう散々見ていて、やや飽きかけているのに、またこの時期になると(昨年はコロナ禍第1波のせいでやめた)、アカヤシオが咲く山で未だ登っていないのはないか、今年は何時頃が満開時期なのか、等と考えだして落ち着かない。因果な話だがどうにも逃れられない。
ということであれこれ探しているうちに、どうやら赤城山の南東斜面、利平茶屋と呼ばれている辺りがアカヤシオ群生地との情報を得て、出かけてみることにした。例年よりもやや早めの時期に設定してみたが、今年は更に春が早い、ちょっと時期を外したかも知れないが、それなりに分布に高度差があるようなので何とかなるかも、と一縷の望みを持ちながら当日を迎える。
わたらせ渓谷鐡道の水沼駅から利平茶屋まではデマンドタクシーを利用。1回1人300円とかなりリーズナブル。タクシーを降りた利平茶屋のキャンプ場からは一般道もあるが、我々が登る尾根は基本、バリエーションのようで踏み跡はしっかりしているものの、なかなかワイルドなルート。
登るにつれ、チラホラとアカヤシオが現れ始め、標高1,300m辺りから上は丁度、花盛り。やれやれ良かったと胸をなでおろす。その辺りになるとハイカーも大分増えてきたが、それ以上に鳥居峠周辺は驚くほど観光客が屯していた。
再びデマンドタクシーに乗り、水沼駅まで戻る。もちろん、ここにある温泉センターで汗を流すためだが、これまで列車を降りてそのまま温泉センターに入ることばかりだったので、駅の外から切符も買わずにホーム上にある温泉センターに入るのはやや違和感を感じる。
600円を支払って男湯へ。今日も入浴客はだいぶ少ないし、その客も地元の方ばかりの様子だ。毎度、こんなに陽気が良いのに此処へ来ないのは勿体ないと思う。風呂から上がったら、毎度食事処へ直行するのだが、今回は当てがあるのでやめて、また駅の外へ出た。

01 相老駅で「わたらせ渓谷線」に乗り換える。
02 非電化単線の鉄道旅。
05 水沼駅に到着
06 利平茶屋からスタート。
08 今日は朝からいい天気。
10 この界隈は芽吹き。
12 向こうの山の斜面にもアカヤシオ。
13 標高1,200m付近。
16 段々期待が高まる。
17 岩が出てきた。
21 見頃のアカヤシオ。
26 アカヤシオ(4)
28 笹混じりの岩稜帯。
31 なおちゃん、こっち向いて
33 はい、顔を出して。
34 アカヤシオ(8)
39 次から次にアカヤシオ。
40 岩を縫いながら。
44 ここが今日の最高点。標高約1,480m。
46 鳥居峠へ向かって下る。
47 覚満淵が見えた。
48 奥が大沼。
50 鳥居峠からの眺め。
54 危険は感じない。
59 シャクナゲも咲き始め。
64 アカヤシオ(16)
66 間もなく傍若無人の集団が現れる。
70 アカヤシオ(21)
71 一般道を下る。
77 水沼駅に戻ってきた。
78 ここで汗を流す。

とりあえず「かじか荘」でビールを呑んでひと心地したあと、やって来たタクシーに乗り込むと、折角「かじか荘」に来ているのだから風呂に入ったらとタクシー運転手に云われ、その気になってまた「かじか荘」のフロントへ戻ると、日帰り入浴は14時30分で受付終了だと。最初からその気になっていれば入れたかも知れない、惜しいことをした。
ともあれ、また日足トンネルを抜けて日光へ戻り、日帰り温泉で入ったことがある日光ステーションホテルへ。タクシーに待って貰ってホテルのフロントへ行くと、やはりもう受付終了ですと丁重に断られた。コロナ禍で何処も、受付終了時間を繰り上げているようだ。そんな間が悪い時もある。
タクシー運転手に、駅近辺で何処か他にありませんか?と縋りつくと、大谷川を渡ったところにやはり某ホテルがやっている「ほの香」があり、日光ステーションホテル(タンクローリーで運んでいるとのこと)と違って正真正銘の日帰り温泉だという。さすがは地元タクシー運転手、ピンチの時に頼りになるのはほんと有難い。
辿り着いてみると、「ホテルカジュアルユーロ」という名のホテルの裏手に別棟の建物があり、「きりふり温泉 ほの香」と書いてある。何度か日光界隈の日帰り温泉を調べたことがあったが、ここは見つからなかった。確かに穴場かも知れない。
建物には「男湯」と「女湯」と書かれた扉がある。銭湯のように入口から分かれているわけだ。外に券売機と券を入れるボックスがあるだけ。人はいない。タクシー運転手曰く、監視カメラが付いてますよ、と。男湯には誰もいなかったが、丁度入れ替わりに若者2人が入ってきた。休憩室は残念ながら入室禁止だったが、外に自動販売機があったので缶ビールを買ってグビッとやった。

84 外観はこんな感じ。
80 入口から男湯と女湯とが分かれる。
79 温泉分析表。
78 タクシー運転手に教えてもらった日帰り温泉「ほの香」。
81 休憩室で呑めるかと思ったら・・・
82 利用不可でした。
83 ということで外で立ち呑み。

身延駅15時9分発の特急ワイドビューふじかわ7号に乗車。この昼間の時間帯には各駅停車と特急が交互に走っている。なので、特急が停まらない駅では2時間に1本の割合で走る各駅停車に乗るしかない。特急が無いと、身延線はいきなりローカル線で使い勝手が悪くなる。
而して、ほぼ必然的に特急が停まらない駅は利用したくなくなる。「みたまの湯」は甲斐上野駅が最寄りなのだが、市川大門駅で下車し、タクシーを利用することに。今日は雨降なので露天風呂からの眺めは望むべくも無いが、それでも気持ちは悪くない筈。
午後4時。こんな時間のこんな天気でも前回同様、駐車場にはかなりの車が停まっている。アルコール消毒をして検温をしてから、フロントで入浴料780円を支払う。風呂上りはここね、と食事処を確認してから男湯へ。
脱衣所にそれほど客はいないが、きっと皆、風呂場で長湯をしているに違いないと風呂場へ向かう。洗い場にも半分程度、内湯にも大していない。やっぱり露天風呂か~、と思って外へ出てみれば、雨が降っていて屋根が無い露天風呂で、それこそ濡れながら湯船に浸かっている客は数人だけ。どうも車の台数に見合う程の人がいないような気がする。
ともあれ、サッパリしたら食事処へ。もしかしてこちらに集まっているのかと思いきや、さにあらず。ということは農産物直売所目当てか、と思いつつ、生ビール(638円)で喉を潤す。ここのつまみは、なかなか美味い。先ず甲斐茜鱒(935円)を頼む。後は鳥もつ煮(638円)などで舌鼓を打つ。
タクシーが到着する頃、外に出てみれば農産物直売所はもう閉まっていたし、そのせいか車の台数も心なしか少ない気がした。

55 「みたまの湯」で湯上り生ビール。
56 お疲れ様でした。
57 甲斐茜鱒。
58 山梨の定番、鳥もつ煮。
59 みたま菜唐揚げ。
60 鶏唐揚げ。

西丹沢の菰釣山の南側、世附川流域は一般道が殆ど無い、云わば空白地帯。とはいえ、人跡未踏ということは無くそれこそ網の目のようにバリエーションルートがある。今回はそんな中にある椿丸という寂峰に登ることし、浅瀬ゲートからアプローチすることとした。バリエーションルートのトレースが大きな目的だが、ついでにミツマタの花にも出会えればいいかなと軽い気持ちでいた。
例年通りであればミツマタは見頃だろうと予想していたが、今年は最近の温暖化傾向を更に上回る早さで咲き出したようで、1~2週間ほどズレたかも知れないと思いながら当日を迎えた。
その日は偶々、小田急線で人身事故が発生したものの、大幅遅延にはならなかったので、予定通りのコースを辿ることにした(山行記録はこちら)。このちゃん率いるミツバ岳チームと一緒にタクシーに乗り、我々は浅瀬ゲートまで。尾根の取付から笹小屋ノ頭(標高780m)まではツバキを眺めながらの急登と、ちょっと緩んだところでいくつかミツマタの群落に出会ったが、やはり花は色落ちして香りもしない。
踏み跡ははっきりしていて迷うようなところは無い。この先、いくつかのアップダウンを繰り返せば、ゲートから3時間ほどで椿丸に到着。眼下には黄色のミツマタの大群落が見え、その先には大栂、菰釣山へと繋がる尾根が続いている。いずれ菰釣山まで行ってみたい。下りは一寸引き返して法行沢林道へと下るが、その途中にまだ見頃のミツマタ群落があった。やれやれ、良かった。
浅瀬ゲートに着いたらタクシーに乗り、「さくらの湯」へ直行する。調べるともう1年以上来ていなかった。この頃コロナ禍もあって、丹沢に来ていなかったせいだろう(個人的に埼玉から東京を跨いで丹沢へ行くのが、感覚的にやや抵抗があったせいか)。ここで再び、ミツバ岳チームと合流した。風呂場はコロナ禍前と同じくらいの混み具合だった。

01 浅瀬ゲートからスタート。
03 暫し林道を進む。
05 ここから尾根に取り付く。
06 転げたら林道まで落ちそう。
08 ガンガン高度を稼ぐ。
09 芽吹きの季節。
12 519m峰でひと休み。
13 左手には真っ白富士。
16 ちょっと盛りは過ぎていた。
18 標高690m付近。
19 奥に大笄辺りが見えてきた。
20 フデリンドウ。
26 急降下。
27 またミツマタ群生。
28 細かい登りが何度もある。
30 馬の背のようなところ。
31 最後の登り。
32 椿丸に到着。
35 正面に大栂、奥に菰釣山。
36 ミツマタ群生地ズーム。
37 大栂、菰釣山ズーム。
42 また突然、開ける。
44 ミツマタに突入。
47 ミツマタを縫って下る。
49 顔を出してくださいませ。
51 世附権現山。
52 ミツマタ群生地を振り返る。
53 尾根の末端が林道。
54 こんな標識があった。
58 「さくらの湯」と桜。

谷川岳ロープウェイ駅で(やむを得ず)缶ビールを立ち呑みして喉を潤したあとは、汗を流しに日帰り温泉にいくことにする。この界隈は温泉が豊富な割に、いざ調べてみると入れる時間帯に制限があったり、入浴料が1,000円以上で高額だったりと、気やすく立ち寄れる温泉は意外と少ない。
その中で今回は「水上温泉」ではなく、「谷川温泉」にある「湯テルメ谷川」に入ってみた。ここは入浴料630円とまあリーズナブルなのだが、食事処が無いので生ビールは呑めない。しかも休憩室の自販機では缶ビールを売っていないのが玉に瑕。というか、大減点。ここの経営者(または管理者)に問いたい。何故、ビールを置いていないのだ!?と。でも仕方なく入ることにした。でもこのままじゃ、もう来ないぞ。
「谷川温泉」は、巨大温泉ホテル(そのうちのかなりが廃墟と化している)が立ち並ぶ「水上温泉」と違って小規模な宿が多いので、ちょっと情緒はあるものの、温泉街というほどそぞろ歩きして楽しいということは無い。個人的には、ここにある「水上山荘」(100%源泉かけ流しなのに、季節が変わっても風呂の温度を一定に保てるのがウリで、クイズにもなっている。いったいどうやっているのか、ご存じだろうか?)に泊まったことがある。
ロープウェイ駅からタクシーで「湯テルメ谷川」に乗り付ける(我々は6人なのに、タクシー普通車1台で何故、速やかに到着できたのかは秘密である)。建物はロッジ風、中に入るといきなり受付、いきなり風呂場という感じ。このノリは銭湯に近い。脱衣所も狭い割に結構客が入って来るので、ちょっと密な感じ。カランが少なめだが、内湯、露天風呂はまずまずの広さ。ここはなんと源泉が3つあるらしいが、どれがどれかよく判らなかった。
さっぱりした後は天井が高い2階の休憩室で、ビールの代わりに清涼飲料水を飲んで皆が揃うのを待った。タクシー待ちで外へ出てみると、爼嵓が西日に輝いていた。

104 まだ載せられるよ、と運転手。
105 ここで温まった。
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106 ここにはビールが無いので・・・
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107 「湯テルメ谷川」から爼嵓が良く見える。
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今週は、久しぶりの高川山。でも初狩駅や田野倉駅から普通に登るのは詰まらないし、人気がある山なので、登頂を主目的にすると山頂でわざわざ「密」になりに行くだけになってしまうので、予てから気になっていた近ヶ坂峠から登ることにした(山行記録はこちら)。
集まったのは、初参加2名(おかちゃんとみっちゃん)、久しぶりの1名(凸さん)を加え10名の大パーティーとなった。スタート点の初狩駅では我々以外にも何人かハイカー姿の男女が下車したが(たぶん、皆、高川山狙いだ)、時節柄、これだけの人数が群れているのは人目を惹く感じがしてどうも落ち着かない。すぐに歩き始める。
暫く車道歩きをしたあと、ごみ処理工場、スポーツ施設、特養施設を眺めつつ、山道に入ると間も無く近ヶ坂峠。ところが先頭のWoodyさんは峠に寄る径には入らず、そのまま尾根へ上がってしまい、ふと下を見ると峠を示す道標がある。個人的にこれでは来た意味が無くなるので、少し下って峠に出た。いにしえの雰囲気を残す峠で、なかなか味わい深い。暫し佇む。
これから先は(個人的には)余興というか付け足しのようなものだが、折角なので皆に付いて行く。ひとしきり登ったところから先は、大岩を巡った山行(もう7年前になる)で一応、トレース済み。ということで興味はさらに薄れるし、登り着いた高川山山頂には案の定マスクをしていないハイカーがウジャウジャいて、一時も立ち止まる気がしない。さっさと下る。
予定では大月市総合福祉センターへ向かうつもりだったが、もうちょっと近い田野倉駅へ下りた。汗を流すため、逆モーションになるが、都留市駅前にある「より道の湯」へ向かうことにして、河口湖行の富士急線に乗った。予定通りにならないのは、それはそれで悪くない。

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今回は秩父(正確には小鹿野町)の品刕。この山に登るのはまだこれが2回目(前回はこちら)だが、この辺りは標高は僅か600mを超える程度の、いわゆる超低山ばかりが連なった里山ながら、あまり人擦れしていない雰囲気が好ましい。前回は釜ノ沢五峰を越えて白久駅に下りたので、今日は兎岩を越えて「両神温泉・薬師の湯」へ下ることにした(山行記録はこちら)。
朝は西武特急「ラビュー」で西武秩父駅までアプローチし、その先、登山口まではジャンボタクシーをチャーター。このリッチさと、これから目指す山のチンケさとのアンバランスが何となく可笑しい。
兎岩は予想通り、眺望が利く岩峰で高度感もある。つるんとした一枚岩だが、ちゃんと手摺が付いているので、尾てい骨が疼くことは無い。そのあとは品刕も含め、冬枯れの小さなピークをひとつずつ越えていくだけ。「薬師の湯」に下るまでの間、地図上に表されたピークだけでも十六あるので、飽きないよう頭を空っぽにして歩くのが良い。終始、踏み跡はほぼはっきりしている。
「薬師の湯」に近づくと、尾根上からやけに大きな建物が見えるようになる。一見、お寺風だがどうも和様式ではない。あとで調べてみるとかつて「埼玉県山西省友好記念館 神怡舘」だった建物で、現在は「クライミングパーク神怡舘」というボルダリング施設になっているらしい。何故、友好記念館を閉館したのか(っていうかそもそも、そんな友好記念館を何故、わざわざ小鹿野町に建てたのか)不明。中国山西省との友好関係を止めたわけでもなさそうだし、単に維持費的な問題だろうか。兎に角、謎だらけの施設である。ボルダリング施設としてはたぶん、日本一立派だと思う。
「薬師の湯」は、道の駅と併設されている割には、やけにガランとしていた。エントランスだけでなく、風呂場も休憩室も同じ。このウィズコロナ時代では、湯上りに休憩室でゴロンとしている気分ではないらしい。我々には幸いだ。

01 朝の下り西武特急ラビュー車内。
02 窓が広いので極めて開放的。
05 ここでタクシーを降りた。
07 登山口はちょっと判り難い。8時59分。
10 でも踏み跡はしっかりしている。
15 礫岩なのでフリクションが利く。
18 向こうは秩父盆地。
21 こういうところもある。
29 風も無いのでポカポカ。
31 ちょっと登り。
37 長若山荘が管理しているようだ。
39 目立つのは両神山。
44 品刕に到着。
50 また激下り。
63 今日最後の登り。
64 ここも落葉が下りの邪魔をする。12時55分
68 幅広な道。
70 ここに出た。
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真鶴駅でそのまま帰る組と、何処かの温泉に浸かってから帰りたい組とに分かれ、さして汗を掻いていない小生も後者に加わってとりあえず駅を出る。この界隈で最寄りの湯といえば、先ず箱根湯本が頭に浮かぶが、そう云えばもっと近くに温泉があったっけと思い出す。
くまちゃんは「小田原温泉八里」は初めてだと云うので、久しぶりに覗いてみようかとなった。もうかれこれ5年半ぶり(前回は2015年4月4日)。その時の印象がかなり強かったので、その後二の足を踏んでしまったのか、いつの間にかずいぶん経ってしまった。
真鶴駅前からタクシー(客待ちのタクシーが居らず電話で呼んだ)に乗り、「小田原温泉八里」に乗り付ける。辺りは鈴廣かまぼこ関連の建物が並んだ観光地なのに、ここだけ別の空気が漂っている。佇まいは全く変わっていない。寒村の公民館のような風情がそのままなのは何やらうれしい。
中も全くそのまま、事務員のような女将さんも(たぶん)そのままだったが、何だか爽やかであっさりとした応対。口喧しい姑らしさ(我々の勝手な妄想だったか?)の片鱗も見せない。「(ここに)入ったことありますか?」との問いに「ええ」と答えたせいかも知れないが。
「待ち合わせ場所は『箱根ビール』で」と申し合わせた後、男湯へ。風呂場も全くそのまま。温泉の質はやっぱり極上。さっぱりしたあと休憩室を覗くと、女将さん曰く「(コロナ禍のせいで)今は使えないんです」と。お上のお達しでそうなっているらしく、おかげで売り上げが下がってしまって「こまっているんです」ということだ。
それはそれとして女将さん、饒舌だし物腰も柔らか。やはり5年半前とは大違いで、同じ人なのか疑わしいくらいだ(たぶん、同じ人だと思うけど)。お世話になりました、と靴箱へ向かうと呼び止められ、これあげるね、と鉄+コラーゲン入りのココア味ウェハースをくれた。小生の健康を気にしてくれたのかも知れない。

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当初の計画では十国峠から歩いて熱海駅まで下ろうと考えていたが、天気が天気だし、レストハウスでビールを呑んでしまうともうどうでも良くなり、迷わずケーブルカーで下ることにした。このケーブルカー、正式には「伊豆箱根鉄道十国鋼索線」という古風な名前が付いていて、開業は昭和31年(西暦1956年)というからもう66年。
車両も開業当時のままのようで、なんだか親しみが湧く。全長は僅か316m、標高差も101mしかないので、これほどガスっていても山頂駅から山麓駅がもう見えている。これだったら歩いて下りたって直ぐだが、それをわざわざ乗ることでちょっとだけ贅沢気分が味わえる。切符は何処で買うのかと思ったら、山麓駅で支払って下さいとのことだ(片道370円)。ちらりと沼津アルプスが見えた。乗客は我々以外に3組だけだった。
所要時間はたったの3分。バスの時間が中途半端なのでタクシーを呼び、その間、レストハウス内の土産物売り場をぶらぶら。ここはマイカーでやって来る観光客がそれなりに来ているが、やはり眺望が無いので皆、当てもなく店内を彷徨いている。
タクシーで山を駆け下り、細い市街路を抜けて日帰り温泉「日航亭 大湯」に横付け。車を降りると目の前にえらく渋い建物。かつては老舗旅館だったとのこと。なにせ、館内に源泉を2本もっているらしい。品が良いおばあちゃんが受付にちんまり居た。入浴料1,000円を渡し、別棟にある湯殿へ渡り廊下でいく。内湯と露天風呂があったが、空いていた前者だけに浸かる。
さっぱりしたら自販機で缶ビールを買って休憩室へ。庭に面した部屋には結構客が居て、ほぼ座卓が埋まっている状況。しかし一人客が多いせいでとても静か。なのに、我々のテーブルだけがやたらめったら煩かった。他人の目線が気になり、俺だけは別だよという顔をしたかった。

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道志の山旅2日目は、竹之本集落から朝日山に登ったあと、反転して主尾根を東進し、厳道峠まで辿ることにした(山行記録はこちら)。朝から良い天気で冷え込んだので、冬の到来を感じる寒さ。ダウンジャケットを着たまま歩き始める。しかし山道に入ればすぐに急登、喩え植林で日差しが遮られても忽ち汗が出て来る。素早くダウンジャケットから薄手のナイロンパーカーにチェンジ。
昨日に続いて朝日山山頂に着いたら、今日初めて単独行ハイカーに出会う。道志川を隔てた大室山にはもうちょっと人も多いだろうが、何れにしてもこの界隈は、東丹沢の大山とか塔ノ岳と較べれば圧倒的に登山者が少ない。
ウバガ岩の上からは、手前の菜畑山、その先の今倉山の上に富士が望め、良いアングルだ。しかし富士の周り懸かった雲はなかなか取れない、少し待ってみたが諦めて先へ進む。眼下の道志川沿いの山襞に、斜光が当たってきれいだ。大栗集落へ下る径を分けると個人的に未知の領域になる。
地図で見る通り大したズッキンバッコンでは無いが、地味に細かい上り下りが続くのでそれなりに時間はかかる。景色は基本的に変わらないし、しかも単調。而して段々飽きて来る。途中、尾根を半分だけ穿った、造り掛けの林道があって、気を紛らわしてくれる。
鳥井立は凡そ2年ぶり(その時の山行記録はこちら)。その先の、池ノ上へ折れるところに道標があり、改めて見ても激下りで、まともな径ではない。それから先を直進すれば厳道峠まで一気に下る。峠は舗装道が横断しているが、何故かゲートが閉まっていて、道志側へは下れないようになっている。
予約したタクシーがタイミング良く現れ、やまなみ温泉へ向かう。こちらは、調べてみればもう4年ぶり。やはり朝日山の帰りに寄ったのだった。

095 今朝はちょっと冷える。
098 ここから山道。
099 植林帯のジグザグ登り。
104 日溜まりで小休止。8時47分
109 この辺りが一番急。
112 2度目の休憩。9時50分
114 間もなく秋山峠。
116 朝日山(赤鞍ヶ岳)に到着。
120 次のピークは赤鞍ヶ岳(ワラビタタキ)。
129 さっきまでいた朝日山(赤鞍ヶ岳)も良く見える。
132 道志は全て山の中である。
133 短い笹の原。
138 ようやく標高が1,100m台になってきた。
140 それほどルンルン気分ではない。
141 日が差せば眠気を催す。
151 鉄塔が見えてきた。
154 ここにも味な標識。
157 2年前はここから池ノ上へ向かった。
160 ここも見晴らしが良い。
161 ようやく厳道峠に到着。
162 富士のやまなみ温泉で温まった。
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Wikipediaによれば、「道志山塊」とは相模川の支流、桂川と、同じく支流の道志川に挟まれた地域の山、と定義されている(この出典は何だろうか)。概ね同意するが、それだと石老山や高柄山、倉岳山なども入ってしまう。これらを「道志山塊」に入れるのはやや抵抗があり、「中央線沿線の山」とするか、または「桂川右岸の山」とするのが座りが良い気がする。
従って、個人的に「道志山塊」は上記の定義にある桂川の代わりに、相模川支流秋山川の右岸及び桂川支流大旅川の左岸、かつ厳道峠より西側、とするのがベターな感じだ(ちょっとややこしいけど)。そうすると阿夫利山は「中央線沿線の山」、秋山二十六夜山は「道志山塊」に入ることになる。この辺りが賛否が分かれるところかも知れない。
そんな「道志山塊」は、概ね主だった山は既に登頂済みだけれど、縦走したことはあまり無い。特に、菜畑山と朝日山の間、赤鞍ヶ岳(別名:ワラビタタキ)と厳道峠の間は未踏破領域だったのでこの際、道志村に1泊してまとめてトレースしてみようと思い立った。やはり季節的には秋から冬にかけてがよろしかろうと、温めていたプランを今回、実行することにした(山行記録はこちら)。
宿は、20年ぐらい前に泊まったことがある「道志温泉日野出屋 」に、と思っていたが、このコロナ禍のせいか残念ながら休業中。代わりに選んだのが「北の勢堂」という民宿だった。無生野から朝日山へ上がり、菜畑山まで縦走した後、道志道に出たところで宿の車でピックアップしてもらう。
そのまま宿の風呂に入るのかと思ったら、「道志の湯」に連れていきますよ、とのこと。村民割引クーポン券(200円引き)を貰っていくことになった。湯上りビールを呑む時間が遅くなったのが、ちょっとだけ悔しかった。

001 【第1日目】無生野の先のバス停留所から出発。9時27分

003 傾斜は徐々に強くなる。

005 北尾根を登るのでなかなか日が当たらない。

007 手彫りの標識。

008 パソコンによる標識。

013 飛龍山も見えてきた。

015 大菩薩連嶺の右奥には奥秩父の破風山か。

021 サンショ平に到着。11時22分。

024 鞍部から東京の高層ビル群が見えた。

026 これから標高差200m強の登り。

030 渋い山頂標識。

031 日溜まりのひと時。

037 また下り。

041 岩戸ノ峰に到着。

044 下り切ったところが道志口峠。13時27分

046 上がったところがブドウ岩ノ頭。

051 まだ下る。

052 ここが最低鞍部。

055 立木の手掛かりが有難い。

056 踏みしめる落葉の音。

059 ようやく傾斜が緩んだ。

060 菜畑山に到着。

061 目の前には加入道山と大室山。

065 この時間の富士山はシルエット。

066 暫し憩う。

068 初めは真っ直ぐ下り・・・

072 重力に逆らわずに下るだけ。

074 夕日と富士とススキ。

080 風呂は「道志の湯」。村民価格500円で入浴。

081 「道志の湯」で漸くビールにありつく。

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