山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

日帰り温泉

今回は那須連峰の中でまだ登ったことが無い、白笹山と黒尾谷山に登るプラン。あわよくばアカヤシオかシロヤシオが咲いていたらラッキーだ、と思って行ってみた。那須塩原駅から長躯、沼ッ原駐車場までタクシー移動。この界隈の山に登るにはマイカー登山でない限り、基本的にタクシーしかない。
白笹山に向かって登り始めると、間もなくシロヤシオがお出迎え。どうやら丁度いいタイミングだったようだ。高度を上げると今度はアズマシャクナゲの世界。白笹山山頂は全く展望が無いけれどいい雰囲気。次は南月山。ここまで来ると、火山が連なる那須に来た、という気分になる。
ここまで歩いてみて気が付いたことは、意外とこの辺りは岩っぽくないというか、土地が瘦せていないというか、アカヤシオが好む土壌では無いような気がする。那須の山ってこうだっけ?少なくとも塩原辺りとはちょっと違うようだ。
南月山は荒涼とした雰囲気でこの辺りだったら咲いていそうだったが、もう時期を逸しているようだった。次は黒尾谷岳。今までそういう情報に接していなかったが、ここは全山、シロヤシオ。まさに飽きるほど咲いているので些か食傷気味になる。何事も過ぎたるは猶及ばざるが如し。
モミの木台に下山したら、タクシーに乗って日帰り温泉へ向かう。この辺りであれば通常、行き先は「鹿の湯」となるが、最近見つけた「金ちゃん温泉」という日帰り温泉へ行ってみる。軽い名前なのでちょっと心配だったが、普通に営業していた(入浴料800円)。
ここはいわば個人経営の日帰り温泉だけど、源泉かけ流しだし露天風呂だってあった。風呂上り、食事処へ行くと係員は誰もいない。フロントへ行って受付の人に生ビールを頼むと、その人が食事処へ移動しビールを出してくれた。独りで掛け持ちするのは大変だろう。よく見ると食事処の外にウッドデッキがあった。ここは木陰の下で風も吹き抜けるので気分サイコー、ここだけでも来る価値があるかも知れない。

015 白樺林にシロヤシオ。
019 あっちもこっちもシロヤシオ。
020 シロヤシオが咲いていると明るい。
021 沼ッ原調整池が見えてきた。
023 シロヤシオトンネル。
033 出発した駐車場が良く見える。
036 見頃のようです。
042 何となく那須らしくなってきた。
050 あれが黒尾谷岳。白いのはシロヤシオ。
052 蕾の赤がアクセント。
054 次々とアズマシャクナゲ。
056 でも代わりにアズマシャクナゲが色を添えている。
058 白笹山を振り返る。DSC00521-SharpenAI-Motion
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067 黒尾谷岳の斜面もシロヤシオだらけ。
076 そのせいか、シャクナゲの背丈がやけに低い。
083 下ってきた尾根はあんなところだった。
085 まだまだシロヤシオ。DSC00548-SharpenAI-Focus
091 金ちゃん温泉で汗を流すことにした。DSC00553

今年もツツジの季節がやってきた。山行を計画する際、YAMAPやヤマレコの記録だけでなく、ブログ記事もチェックすることが多い。最近特に気にするのは、アカヤシオやシロヤシオが咲いている山である。主だった山はだいたいチェック済だけど、偶には知る人ぞ知る場所が見つかることもある。
それが今回の羽黒尾根だった。日光、女峰山から延びる長大な支尾根の一つで、一般道は無い。でも行ってみればそれなりにトレースはあるし、登りに使えば迷うことも無い。
尾根に取り付いたところからヤマツツジが花盛り。これほどヤマツツジがまとまってしかも盛大に咲いているのも珍しい。途中、レンゲツツジもちらほら咲いていた。その先は標高が上がるにつれてミツバツツジ、シロヤシオと様々なツツジの競演。丁度見頃に当たったが、残念ながらアカヤシオは終わってしまったようだった。
黒岩尾根と合流したところはまだ冬の様相で、芽吹き前。黒岩尾根にもしっかりとしたトレースがあり、女峰山へと続いている。でも山頂までは、距離でここまでと同じくらい、標高差はまだ900mも残っている。女峰山は大きな山だ。
今回歩いた尾根は、標高差がそのまま季節の移ろいを表してくれる。ツツジが目当てだったのでここで往路は終了。ピークは踏まず帰るのも偶には良いだろう。復路は黒岩尾根を下ることにした。降り立ったのは、つい2か月前にも来た瀧尾神社。今日は石畳が濡れていないので歩き易い。
次はタクシーを呼んで風呂である。久しく入っていなかった「やしおの湯」へ行くことにした。前回はきっかり6年前の2017年5月13日。行ってみると、今日も貸切バスが停まっていた。やはりここは、団体ハイキングツアー御用達な日帰り温泉なのだ。中国系観光客も貸切タクシーでやってきていた。
風呂場は結構混んでいたが、カラン待ちということは無かった。さっぱりして食事処へ行くと、配置とかが変わっていた。きっと新しい業者が入ったのだろう。全てテーブル席になってしまったので、ごろ寝がしたい客には残念かも知れない。

03 なかなかの風情。
05 では出発。
16 丁度見頃に当たったようだ。
20 足元は丈が短いクマザサ。
23 羽黒尾根のヤマツツジその9。
27 それにしてもキリがない。
28 おや、あれはレンゲツツジ。
32 落葉松林のヤヤツツジ。
36 1,122m点でひと休み。
39 ヤマツツジは蕾が増えてきた。
41 やっと登りらしい登り。
44 標高1,311m付近はもうシロヤシオの世界。
46 シロヤシオとミツバツツジ。
48 ピンポイントでした。
49 まだまだシロヤシオ。
50 ときどきミツバツツジ。
53 そろそろアカヤシオ出てこないかな、という気分。
56 芽吹きもまだまだ。
58 標高1,545m付近で一般道に出た。
61 何も咲いていないのはちょっと新鮮な気分。
67 また、わさわさとヤマツツジ。
72 黒岩尾根のヤマツツジその4。
73 黒岩尾根のヤマツツジその5。
74 黒岩尾根のヤマツツジその6。
77 黒岩尾根のヤマツツジその9。DSCF8568
80 観光客がいない行者堂。
81 滝尾神社。
82 今日は雨が降っていないので石畳も歩き易い。
84 御神木の向こうは女峰山。
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85 「やしおの湯」で湯上りビール。

とりあえず山から下りてビールを呑んでまったりしたら、次は風呂に入って温まりたい。だけど、なにしろまだ時間が早過ぎるのでちょっと観光することにした。皆さんネットを探して見つけたのは、西福寺という古刹。後になって地図を見れば、さっき登った板木城跡からダイレクトに下りることも出来そうな場所にあった。
この寺を知る人ぞ知る観光地にしたのは、石川雲蝶という江戸時代末期の彫工が残した作品があるためである。調べてみれば、「開運!なんでも鑑定団」の中島誠之助が雲蝶の作品を見て「越後のミケランジェロだ!」と云ったのが観光地化のきっかけらしい。げに恐ろしきは「鑑定団」の影響力。
行ってみると(拝観料500円)、とにかく開山堂の彫刻が凄い。外側の彫刻も凄いけど、中の彫刻はもっと凄い。基本的には欄間の透かし彫りの類なのだが、並みの彫りとはわけが違う。ちなみに、JR浦佐駅構内、改札口付近には、開山堂のなかで彩色が施された天井彫刻のレプリカが展示されているので、見た覚えがある方もいると思う。
見学の後はタクシーに乗って、小出駅に近い「見晴らしの湯 こまみ」へと向かうことにする。タクシー待ちの間、西福寺の目の前にある土産物屋「開運堂」で物色していると、店主がしきりに「大力納豆」を勧めるのでつい買ってしまった。あの大力山の「大力」だろうか。店主曰く「マツコの知らない世界」でマツコが絶賛していた、と。「マツコ」の影響力も侮れない。後で食べてみると、普通の納豆よりも発酵が進んでいる感じで、確かに旨味が強かった。
「見晴らしの湯 こまみ」は高台にあり、晴れていればきっと越後三山が目の前に見える筈だったが、今日のこの天気では中腹までしか見えず残念。是非、天気が良い時に再訪したい。休憩室の天井は独特の鉄骨構造で支えられていて、冬季の積雪量が想像できる。
098 観光で赤城山西福寺に寄り道。拝観料500円也。
099 そこの開山堂がすごい。
100 この建物の覆いもすごいけど・・・
101 石川雲蝶の彫刻がすごい。
102 外もすごいけど・・・
103 内はもっとすごい。
104 石川雲蝶の彫刻その1。
105 石川雲蝶の彫刻その2。
106 石川雲蝶の彫刻その3。
107 石川雲蝶の彫刻その4。
108 石川雲蝶の彫刻その5。
109 石川雲蝶の彫刻その6。
110 石川雲蝶の彫刻その7。
112 石川雲蝶の彫刻その9。
113 石川雲蝶の彫刻その10。
114 石川雲蝶の彫刻その11。
115 見晴らしの湯「こまみ」で温まる。
116 特徴的な天井構造。
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117 温まりました。
118 小出公園の桜と越後三山その1。
120 小出公園の桜と越後三山その3。
121 小出公園の桜と越後三山その4。

「98wines」のオーナーからたっぷりワイン談義をうかがい、ワインの試飲をさせてもらったあとは、タクシーを呼んで風呂。今日は「はやぶさ温泉」へ行くことにする。前回は2021年9月でコロナ禍の真っ只中、アルコール類は一切販売停止しているという恐るべき状態だった。従い、湯上りビールを呑むことが出来ないため、泣く泣くゆずサイダーを飲んで渇きを癒し、つまみの代わりにジャージャー麵を喰って腹を満たすという、苦渋の経験をしたのだった。
今日はその悪夢を払拭するために来たようなもの。玄関を潜るといつもの風情で、フロント前には地物野菜が売られている。湯船に浸かると強張った身体が溶けていくようでとても気持ちがいい。乾いた服に着替えた後、食事処へ向かう。
ここはいつも空いていて、コロナ禍さなかよりも今日は少ない。中年ご夫婦が静かに食事中。テレビがついていて、センバツ高校野球を中継中。荷物を座卓脇に置いたら、いつものようにフロントで注文。生ビールとごぼうのから揚げを頼んでみた。
直ぐにお姉さんが生ビールジョッキを持ってきてくれ、さっそく湯上りビールをグビッとやる。皆揃ったところでまた乾杯。つまみにはごぼうのから揚げに加え、砂肝焼きも出てきた。これらをつまみながら今日の山を語り合う。
すると我々の話を聞いていたらしい女性のマッサージ師がやって来て(なにしろ客がいないので手持無沙汰)、暫し山談義とかトレラン談義。世田谷から移住して塩山10年在住だと仰る。ご自宅はブドウ栽培(以前は巨峰だったが最近はシャインマスカット)をしているとのこと。美味いブドウの見分け方(ぶどうの枝が緑色であること)も教えていただいた。
なんだか今回は、「98BEERs」の若者店員(実はビール醸造家)といい、「98wines」のオーナーといい、「はやぶさ温泉」のマッサージ師といい、話を聞く機会が多くて興味深かった。偶にはそんな日もある。

57 はやぶさ温泉で温まろう。
58 今日は雨のせいか食事処はガラガラ。P3180302
59 全然疲れていないけど、お疲れ様でした。
60 ここの定番、ごぼうの唐揚げ。
61 砂肝も美味かった。
62 このゴージャスな花は八重の梅。
63 ソメイヨシノは咲き始め。P3180306

2日目は宿の裏にある毛無山に登ることにした。標高は1,362mしかないのでお手頃な山である。何処から登ろうか思案してみたが、やはり行って見てから考えようと、とりあえず夏径沿いに浅貝スキー場ゲレンデ跡を登ることにした。しっかり朝食を摂ったので出発は8時近くとなったが、まだ雪が締まっていてツボ足でもOK。キュッキュッという音が心地良い。
夏径沿いに進むと傾斜がきつくなってきたのでアイゼンを履く。尾根に上がる直前はキックステップが必要な急斜面となるが、何しろ山の大きさがそれなりなので、すぐに傾斜が緩くなり尾根の上に出る。ここからは満を持してスノーシューに替える。
防火帯のようになっているので眺めがよく、快調に高度を稼ぐ。雪庇は全て落ちているので安心。昨日のような雪の襞はほぼ無いので、歩行には全く支障が無い。スノーシューで一番気分が良い登りである。結局、宿から2時間ほどで山頂に到着。ちょっと物足りないくらいだが、満足感は得られた。さらに奥には、平標山や仙ノ倉山辺りの真っ白い稜線がチラリと見えた。
下りはかなりの急傾斜を直線的に下ったので、それこそあっという間に下界へ降りた。山頂から40分で宿に戻り、荷物を回収。バスの時間までたっぷりあったが、何もすることがないので(昨日世話になったラーメン屋はまだ閉まっていたので)バス停で30分程ぼーっと過ごす。越後湯沢行のバスに乗ったら終点下車。途中、苗場スキー場等から次々に客が乗り終点に着くころには満員になった。外国人観光客(主に台湾系か?)も結構目立った。
実は、駅のすぐ手前にある「江神温泉共同浴場」に入りたかったがここは13時開店で、バスは12時20分頃通過。次に期待したい。代わりに入ったのは、「ぽんしゅ館 酒風呂 湯の沢」。前回はコロナ禍前の2019年4月だった。入浴料800円は変わっていなかったが、脱衣所も風呂場もコロナ禍前以上に混んでいたし、休憩所も満杯だった。

37 昔の浅貝スキー場を登る。
39 昨日登った山をバックに。
40 あそこが向山。まだまだ遠かった。
41 急になったのでアイゼンで登高。
42 緩やかなところでひと休み。9時3分
44 スノーシューに履き替える。
45 気持ちがイイ登り。
46 ずんずん高度を稼げる。
48 雪庇は落ちていて問題なし。
49 傾斜が緩んできた。
50 巨大鉄塔。
51 鉄塔の奥に仙ノ倉山。その手前左は平標山。
52 たぶんここが毛無山山頂。9時54分
53 下りで菊丸いきなりこける。
54 見た目以上に急な斜面なのである。
55 でもひろちゃんは余裕。
56 雪はしっかりしていて下り易い。
57 だいぶ緩くなってきた。
58 でもまだこのくらいの傾斜。
59 旧浅貝スキー場の上に出た。
60 アクション!
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61 越後湯沢駅に戻り、ぽんしゅ館で汗を流した。

2018年以来の秩父御嶽山。その時は降雪直後で足元の緩さが懸念されたため、強石登山口から登り贄川登山口へ下るコースとした。今回は、前回では止めた猪狩山経由で登り、下りは落合を経て、大滝温泉へ下ることとした(山行記録はこちら)。
この落合へ下るルートは土砂崩れで長らく閉鎖されていたが、最近になって通行可能となった。2005年(グッチー師匠初参加の山行!)に下って以来、久しぶりとなった。
猪狩神社奥宮への登りは確かに難所で、降雪後は止めた方が無難だと改めて感じる。落葉がたっぷり積もっているせいで足元が非常に悪いので、たとえ積雪が無くてもアイゼンが欲しいところである。こんな険しいところの上に奥宮を造ってしまったので、廃道にしたくても出来ないのだろう。
奥宮まで登ってしまえばあとは特に気を遣うところはなく、いつの間にか秩父御嶽山に到着。ここまで来て漸く眺望が得られ、両神山や浅間山、眼を右に転じれば御荷鉾山とか日光連山も望めた。さて、下山は落合コースへ。
途中から沢沿いに下る登山道には建築現場用足場が築かれ、それが延々と続くのでまるで工事中かと見紛うばかり。安全のためには致し方無いとは思うが、これでは秩父御嶽山が大好きで、しかもこのコースに惚れた人がいたとしたら(多分、そんなには居ないだろうけど)、百年の恋も醒めるというものだ。
「遊湯館」は、道の駅「大滝温泉」のメイン施設。前回やってきたのは7年前の両神山の帰り道、思いがけず中双里の民家でビールを貰った(≒強請った)時以来だ。館内は閑散としている。800円を支払って風呂場へ。冷えた身体を温めた後、食事処へ。枝豆(つまみになりそうなのはこれだけだった)と缶ビールをゲット。ガランとして誰もいない大広間でプシュッとやった。

01 三峰口駅前から望む秩父御嶽山。02 古池集落からスタート。9時11分
05 結構立派な神社。建立は1793年。
07 何造りというのだろうか。
08 神社の裏が登山口。
13 この落ち葉が曲者。
14 滑り易いのでしっかり踏みしめることが重要。
15 滑ったら止まりそうにないので緊張する。
16 ロープも頼りになる。
17 ぐんぐん高度を稼ぐ。
18 手掛かりが欲しい。
22 猪狩神社奥宮に到着。10時15分
26 登り切ったところが猪狩山。
27 この手書きの標識は自然石。10時39分
30 下りは岩っぽい。
32 また傾斜が強くなってきた。
45 あそこが山頂。
33 小さな岩峰が立ちはだかる。
46 山頂に到着。12時8分
47 普寛上人を祀った神社。
48 両神山と遠くに浅間山。
51 和名倉山にはガスが懸かっている。
52 東西御荷鉾山の右は子持山?
53 日光連山。
54 では記念写真。
56 でもちゃんとクサリがある。DSC09752
DSC09753
59 落合コースはちゃんと整備されていた。
60 こりゃ楽ちん。
61 何箇所も足場板がある。
62 結構金が掛かっているようだ。
65 ヤケクソのように整備されている。DSC09755
DSC09756

66 ここはロープ。
67 沢沿いの径はメンテナンスが必須だろうけど。
70 ここでひと風呂。
71 閑散とした食事処。


めでたく「一休食堂」に初入店し、ビールを呑んでまったりした後は、やはり何処かで温まりたい気分。ここで最寄りの「立ち寄り湯」となると、やはり山北駅前の「さくらの湯」ということになる。コロナ禍においては、山北町のワクチン接種会場となっていたので入れず、泣く泣く入浴を諦めたこともあった。果たして今はどうだろうか。
「一休食堂」からJR谷峨駅まではほんの5分ほど。実に便利な場所にある。しかし上り線のホームへは跨線橋ではなく構内踏切を渡る必要があるため、電車の発車時刻ぎりぎりまでノンビリしていると、遮断機が下りてしまって乗り損なう恐れがある。
4年前から漸く交通系ICカードが使えるようになったので便利になった。谷峨駅の1日当たり平均乗車人員は100人程度とのこと、恐らくはその大部分が登山客かゴルフ客で、そのうちの殆どが交通系ICカードを持っているはず。JR東海としては投資額を回収出来なくても、乗客の利便性が向上し顧客満足度が上がるのは間違いないだろうから、それで良しとすべきだろう。東海道新幹線で十分儲かっているのだろうし。
御殿場線をひと駅だけ乗って、山北駅で下車する。跨線橋を渡って「さくらの湯」へ向かうと、既にワクチン接種会場ではなくなり、通常の状態に戻っていた。お陰でめでたく2年ぶりの入湯となる。風呂場はコロナ禍前と同様、トレランやハイカーが目立つ。
それにしても、入浴料400円は現金のみで支払う必要があり、それに加え100円コインは2つ必要(靴箱と脱衣所ロッカー)。電子マネーしか持たない昨今の若者目線で見れば、時代遅れ感が否めない。せめてJR東海並みに、交通系ICカードが使えるようにならないものか。

51 谷峨駅。
52 久しぶりに「さくらの湯」で温まる。
53 跨線橋を渡って・・・

今回は四方津駅から上野原駅まで歩き、その間にある3つの「御前山」を巡るという、ちょっと変化球的山旅(山行記録はこちら)。何れもが標高500mに至らない超低山なので、今日のように気温が低い頃でないと登る気が起きない。
「御前山」という名前の山は日本国内にいったいどれほどあるのか分からないが、例えば「日本山名辞典」を開くと9座ある。でも今回登った3つの御前山のうち、「日本山名辞典」に載っているのは「四方津御前山」と「鶴島御前山」の2つで、「栃穴御前山」は記載が無い。さらに云えば、四方津駅の西隣の梁川駅傍には「綱之上御前山」と「斧窪御前山」があるが、「日本山名辞典」に載っているのは後者だけだ。
而して世の中にあるのは9座だけではなく、少なくとも11座はあることになる。ホントに合計11座しかないのかどうかは別として、その11座のうち5座が四方津界隈にあるということに、何らかの意味があるのではないか、と気になるのは小生だけだろうか。
「四方津御前山」に登った後は、桂川を渡るため一度、下界に戻る。この辺りに人家が多いせいもあるかも知れないが、ランニング中の先生と生徒や、無人販売所の農家(あひるちゃん、里芋を200円でゲット、菊丸、しょうがを100円でゲット)、白菜を収穫中の農家、近所のおばさんやおじさん等、牧野地区の住民は我々を見掛けると、何故かどんどん話しかけてくる。やけに人懐っこいのは土地柄なのか。桂川を渡る吊橋(国土地理院地図には載っている)を探したが、地元の方が「最近、渡ったことが無い」と云うんだったら止めとこうかと、遠回りに車道を辿って右岸へ渡り、「栃穴御前山」と「鶴島御前山」を無事クリア。何れも予想通りアップダウンが激しかった。
上野原駅に戻ったらタクシーで「秋山温泉」へ向かう。前回はほぼ1年前。いつものように駐車場には満杯に近い車が停まっているが、風呂場はやはりスカスカだった。

01 四方津駅からスタート。7時38分
02 エスカレータで登るのかと思ったら斜上エレベータに乗ることになった。
05 左のピークが前御前だと思われる。
08 ここから取り付く。
11 バリバリ登る。
13 倉岳山に左に富士山の頭。
17 残念ながら眺めは無い。
20 落葉の上は滑り易い。
21 恐る恐る下る。
22 眺めが良い岩峰に出た。
23 彼方は笹尾根。生藤山とか陣馬山が見えている。
25 稜線を登ることも出来そうだったが、念のため脇をトラバース。
26 それども高度感はそれなりにある。
27 秩父辺りの低山みたいだ。
28 まだ岩が続くけど、フリクションは利くので安心。
29 灌木で判り難いがずっと岩稜。
32 陣馬山。あっちは人が多いだろうな。
33 ここもフリクションで降りられる。
36 トンガリは栃穴御前山。
37 無人野菜販売所で、あひるちゃんは200円の里芋ゲット。
39 地元のおばさんに吊橋のことを聞いても知らないと。
41 吊橋を諦めて、大きく迂回して車道橋を渡る。
44 漸く栃穴御前山の登山口。ちゃんと道標あり。9時58分
46 こちらも岩っぽい登りあり。
48 無事、カメラを回収。10時36分
49 山頂に戻り、記念撮影。10時54分
50 ここは激下り。
52 岩が風化していて崩れやすい。
55 なんとか全員無事に下降終了。
56 一転、急登。
61 標識は無いけど多分、これがハサミ岩のようだ。
63 古い標識にはちゃんと「鶴島」の文字。
64 残念ながらここも眺望は利かないが、冬枯れでなんとかシルエットは分かる。
66 葉っぱは滑るのでシリセードだ~!
67 登山口の標識を見ると、ここが本来の一般ルードではないようだ。12時13分
69 よく見たらネコが日向ぼっこ。
71 秋山温泉で湯上りビール。
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コロナ禍直前の2020年2月にトレースした箱根外輪山北半分に引き続き、今回は南半分を踏破すべくまた箱根桃源台駅に降り立った(山行記録はこちら)。前回はバスタ新宿から東名経由で2時間20分で着いたが、今日は3時間近くかかった(Woodyさんを随分待たせてしまった)。バス移動にはこういうことがある。
晩秋らしく肌寒い陽気になってきたものの、Woodyさんのように厳冬期用ダブルヤッケを着るほどではない(見ているだけで暑そうである)。背丈を超えるハコネダケの森を縫って長尾峠まで登るうちに、それなりに(Woodyさんは大いに)汗を搔かされる。外輪山を辿ると、眼下に芦ノ湖を見下ろせるところがある。偶々、霧の間に遊覧海賊船がやってくるのが見えると、かのローレライをゆく船もかくや、という気分。
桃源台が標高700mほどで、今日の最高点は三国山の1,101.8mなので、たかだか標高差400mぐらいだから楽ちんと思いがち。しかし箱根港までアップダウンを何度も繰り返し、累積標高差は1,000mぐらいになるので、それなりの歩き応えになる。
天候のせいか行き交うハイカーは僅かだったが、箱根旧街道近くになるとトレランの集団が泥だらけで我々を抜いて行った。芦ノ湖をほぼ半周して箱根港に着くと箱根新道を経由する急行バスがあったので、思ったよりもだいぶ早く箱根湯本に到着。
湯本界隈にはいくつか日帰り温泉がある。今日は「かっぱ天国」で汗を流すことにした。急斜面の上にあるので、ビールを呑んでからは登れないだろう。入浴料は900円。箱根にしてはリーズナブルである。ここは露天風呂しかないので、洗い場は冬には厳しそうである。でも湯は結構熱い。風呂上りは、食事処へ。ここは家族経営のようで、庶民的なイイ雰囲気である。ゴルフ帰り客が屯していた。箱根でゴルフする割に、打ち上げを随分安く上げようとしているな、と感じた。

01 桃源台駅からレインウェアを着て出発。9時38分
02 登山口へ向かう道。
04 紅葉が残っていた。
05 ゴルフ場のレストハウスを右に見て。
06 ここが登山口。
08 ハコネダケに囲まれた径。
10 ちょっと登り。
12 後で判ったが、これが20になると峠に出る。
09 何の木かわからないが箱根的。
13 またハコネダケの森。
14 稜線に出た。10時37分
15 箱根芦ノ湖展望公園。
19 またハコネダケの回廊。
21 キレイに刈りこまれた径。
22 マユミの実、かな。一瞬、日が差した。
24 眼下にくっきり芦ノ湖。
27 おや、海賊船がやってきた。
28 絵になる。
30 湖尻峠が見えた。
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32 緩く登り返す。
37 でもまだ先がある。
38 三国山に到着。12時16分
41 そうは問屋が卸さない。
43 橋を渡ったら。
44 急で段差が大きい木段を登る。
48 また笹トンネル。
51 もう虫はいないだろうに。
52 リンドウも。
53 箱根らしい風景。
54 ガスが晴れたら何が見えるのか。
58 目の前は道の駅だが、ここもスルー。15時11分
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61 石畳。
62 何気に歩き難い。
65 もう箱根港は近い。
67 ここで汗を流すことに。
68 アルコールが入っていなくて良かった。
69 なんとか到着。16時21分
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70 かっぱ天国の食堂で湯上りビール。
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71 お疲れ様でした!
72 さすが、かっぱ天国。

今日は朝から快晴、絶好の登山日和。いつの間にか、日陰よりも日向を歩くのが恋しい季節になった。今日の山は九鬼山。直接的に禾生駅や田野倉駅から登るのでは面白くないので、大月駅から菊花山を越えていくことにした。やや長丁場だけど、気温の低さが助けになる(山行記録はこちら)。
菊花山は、大月市民にとって日が遮られる厄介な山なので、別名「貧乏山」と呼ばれていた、と聞いたことがある。でも「貧乏山」と呼ばれる山は、実は日本国内に数多あって限が無い。武蔵御岳山の東にある「日の出山」も、その東麓にある集落にとっては、有難い御岳山を拝めないので「貧乏山」と呼ばれていたそうな。日本は基本的に山ばかりだから仕方がない。
大月市街の視界を遮るだけあって、菊花山山頂は頗る眺めが良い。でもその狭い山頂は地元の女性と思しき4人組に占拠されていたので、休憩も記念撮影も儘ならず先を急ぐことにした。いったん、沢井峠まで急降下したら一転、沢井沢ノ頭へ登り返す。馬立山まで登ったら、再び急降下を繰り返して札金峠に降り立つ。軽いハイキングだったらここから田野倉駅まで下ることになる。かつてその途中に札金鉱泉があったが、今は影も形もない。
札金峠から九鬼山までは標高差350mの登り返し。山頂では大集団が豚汁パーティ中だった。それでもそれなりに広い山頂からは北側の雲取山や大菩薩嶺等の展望を楽しみ、天狗岩からは南側の富士山の姿を拝んだ後は、禾生駅へ下山。
偶々、河口湖行の電車が来たので、都留市駅まで移動して「より道の湯」に浸かった。食事処で湯上りビールを呑んだのは小生だけだった。

02 ここが今日の登山口。7時59分
04 良い色。
09 岩っぽくなってきた。
10 落葉が曲者。
12 Woodyさん、そっちは径ですか?
14 眺めが良いところに出た。
15 富士山は薄化粧。
16 広角で撮るとこんな風景。
17 幅の狭い尾根径。
18 眼下の大月市街に菊花山のシルエット。
19 山頂はもうすぐ。
20 菊花山山頂はオバサングループに占拠されていた。8時46分
21 ピーカンな天気。
22 ひと休みしたら下る。
24 登り返したところが沢井沢ノ頭。漸く静かになった。9時52分
25 日溜りの径。
26 滑り易い落葉を踏みしめて。
27 この正面の岩は左から巻く。
29 辿り着いたところが・・・
30 馬立山。10時15分
32 日差しに透ける紅葉。
33 輝いているイロハモミジ。
34 札金峠通過。10時47分
36 休憩は日溜りで。10時59分
38 今度はお喋りオジサン集団。
40 オジサン集団は足は速いが直ぐに休む、いわゆるラビット。
41 また富士山。
44 最後の登り。
46 記念撮影。12時10分
45 九鬼山山頂は大賑わい。
47 大菩薩連嶺。
48 雲取山と飛竜山が見えている。
50 天狗岩に立ち寄る。
51 ちょっと雲が出てきたけどまだ快晴。
53 この分岐を直進すると田野倉。我々は左折。
54 このモミジは毎年いい色になるんです、と云う地元の方。
56 登山口に出た。13時30分
58 禾生駅から望む九鬼山。
59 「より道の湯」で湯上りビール。
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めでたく「赤城山頂駅記念館 サントリービア・ハイランドホール」でビールを呑んでリベンジを果たした後のこと、ちょっと良い気分になったところでそろそろ帰路につく時間、ぶらぶらとバス停まで移動する。
緩い下り坂なので酔っぱらいでも楽ちんである。右側には覚満淵という湿原があるはずなのだが、木々に隠れていてよく見えない。
ビジターセンターBSには予想以上に前橋駅行きのバス待ちハイカーが屯していた。若者連れが多い。でも何とか座れた。立ったまま前橋駅まで1時間強を我慢するのは大変だ。
我々は途中の富士見温泉BSで下車、ここにある「富士見温泉・見晴らしの湯・ふれあい館」で汗を流すことにする。我々と一緒に降りた客は殆どおらず、ほぼそのままの乗客を乗せて前橋駅へ向かって走り去った。
3年前にやはり赤城山(鍋割山)の帰りに寄ろうとしたことがあったが、その時はなんと臨時休業だった。なんでも風呂場の天井板が落下したせいだと聞いた覚えがある。そんなに老朽化してたのか、手抜き工事だったのかは不明。
となると前回入ったのは2014年5月以来ということになる。
もう8年前だから、ということには特に関係なく、どんな風呂場だったかは大抵、記憶にないものである。落下前の天井との違いは全く分からなかったが、露天風呂に出ると眺めが良いので、それでそういえば以前もそうだった、と何となく記憶が蘇った。
さっぱりした後は、何処とも同様、食事処へ向かい生ビールを呷った。

76 富士見温泉でも湯上りにこれ。
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タクシーが捉まらない状況なので、最寄りの日帰り温泉まで歩くことにした。距離にして3km弱、もう吞んだくれるだけと思い込んですっかり身体の力が抜けてしまったせいで、この3km弱は結構堪える。それでも慌てず騒がず、のんびりと歩く。
日光街道を横切ると、この界隈だけ建物が並んでいる。でもちょっと外れると田圃か畑が広がっていて、空が広い。もうこの辺りは関東平野の一部なのだ。国道293号線に沿って西へ向かうと、何だか益々長閑な雰囲気。この辺りに点々とある民家には皆、蔵がある。
こんな先に日帰り温泉なんてホントにあるのだろうかと思っていると、「ただおみ温泉」という看板が見えてきた。やれやれ漸く着いた。でもこの先、タクシーが捉まらない状況はまだ変わらないだろうから、宇都宮駅までは安心できない。
ともあれ、「ただおみ温泉」に入ると、中はキレイで清潔感ありだが、雰囲気は何となく庶民的。山梨の「はやぶさ温泉」に似ている。ここも同様、民営らしい。500円を支払って風呂場へ。源泉47℃で掛け流し、加水加温なしで正真正銘の天然温泉とのことだ。
さっぱり汗を流したら露天風呂に浸かってみる。ここは屋根があるので解放感はもう一つだが、気分は悪くない。湯上りは食事処へ直行。
近所のおばちゃんたちが従業員って感じのところで、お母さんに付いてきたと思しき子供が「お客さんきた~」と厨房へ入っていく。他に客はいないので何となくのんびりしていたところを邪魔した様だった。ありがたく、ビールを呑ませてもらった。でもまだ歩くかも知れないので程々にした。

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68 ただおみ温泉にやってきた。14時58分
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69 食事処で湯上りビール。
70 この殻入れ、いいねえ。枝豆も新鮮で美味い。
71 庶民的な良い日帰り温泉でした。

もうそろそろ夏が終わりそうなので、ちょっと時期外れとは云え「高尾山ビアマウント」で暑気払いをしようか、ということになった。問題は何処を登るか、だ。正直云って、雪が無い時に高尾山稜を歩く気はしないが、他に気の利いた代案がない。流石に人が多い陣馬山~高尾山は止めにして、南高尾山稜を歩くことにした(山行記録はこちら)。
スタートは大垂水峠からにした。その場合、何故か相模湖駅からバスに乗る必要があり面倒だけど、時間はたっぷりある。JR豊田駅8時4分始発大月行という、風変わりな運行スタイルの電車に乗った。降り立った相模湖駅前のバス乗り場には、予想外に大行列が出来ている。皆、登山姿。何処かの山の会の大パーティーらしい。ということは皆、大垂水峠で降りるのだろう。道中、一緒は御免被りたい。
でもそんな憂鬱な気分は、間も無くその大集団を抜き去った後はすっかり忘れ、細かなアップダウンが続く道を黙々と辿る。地味に暑い。途中、いくつかあった休憩場所には、リュックサックを引掛けるフックがいくつもある。こんな工夫は他で見たことが無いので面白い。でも、実用性はイマイチな感じか。
標高536mの大洞山を越えれば基本的に次第に高度を下げるのだが、最後の最後までアップダウンが続き、歩き応えがある。余り変化も無く、次第に飽きてくる。曇天ながら気温は高めで、いつまで経っても汗が止まらない。四辻に着いた時はホッとした。
ここまで来れば高尾山口駅は目の前。「高尾山温泉」はそのすぐ裏だ。午後1時過ぎに到着。こんなに早い時間でも流石に混んでいて、受付だけでなく、脱衣所も風呂場もいっぱいだ。何となく落ち着かないが、足早にサッパリしたら、温めの露天風呂に暫し浸かる。
また混んでいる脱衣所を抜け、階段を降りて食事処へ。こちらもレジは混んでいたものの、座卓は確保できたので有難く生ビールをグビッとやって落ち着いた。

01 大垂水峠にて。9時1分
02 ヤマジノホトトギス。
03 最初から結構な登りだ。
04 まだ気温が高くないから何とかなる。
05 大洞山を通過。9時33分
06 一旦下がって金毘羅山、通過。9時40分
07 リュック掛。こんなの初めて見た。
08 下がってまた登り。
09 僅か40~50mぐらいの登りがこの先、延々と繰り返される。
10 着いたところは標高500m丁度位の無名峰。9時53分
11 中沢山の登りにヒガンバナ。
12 もうそんな季節。
13 中沢山に到着。10時10分
14 イノシシ?
15 ちょっと直登してみた。
16 ここもちゃんとしたピークだが、標識なし。10時40分
17 またリュック掛け、発見。折角なので休憩。10時53分
18 丹沢の大山がチラリ。
19 龍が彫刻されたベンチ。かなりの傑作。
20 泰光寺山、通過。11時15分
21 フクロウの彫刻の裏は・・・
22 タカでしょうか?
23 三沢峠。11時31分
24 右へ行くと峰の薬師。我々はは左へ。
25 榎窪山。ここから北へ向かう。11時34分
26 階段が多くなった印象。
27 草戸山に到着。11時54分
28 風が無くて暑い。
29 八王子の街が見えている。
30 まだ登りがある。
31 まだまだ登り。
32 もう熱中症寸前!
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33 高尾山温泉でひと息ついた。13時36分
34 ビールの無い山登りは考えられません。

「北八ヶ岳ロープウェイ」山麓駅から何処かの立ち寄り湯へ行くとなると、選択肢はいくらでもあるものの、何れも、山麓駅からあるいはJR茅野駅からも歩いて行けるようなところには無いので、バスだったら途中下車、タクシーだったらその都度呼ぶ必要があるのがちょっと難点だ。
正直云って、「北八ヶ岳ロープウェイ」山麓駅内にあった立ち寄り湯が無くなったのは非常に惜しい。あとは何処でも似たりよったり、以前入った「尖石温泉 縄文の湯」でも未だ入ったことが無い「米沢温泉 塩壺の湯」でも同じだったが、今回は、同じく入ったことが無いが最寄りの「小斉の湯」へ行ってみることにした。
以前、ここは旅館だったのに、いつの間にか(多分、コロナ禍のせいではない)日帰り温泉になったようだ。入浴料は600円、近所の温泉旅館の立ち寄り湯と較べればかなりリーズナブルである。「明治温泉」と並んで老舗の「親湯温泉」に入ってみたかったが、コロナ禍で立ち寄り湯は受け入れていなかった。コロナ禍は日帰り温泉愛好者の選択肢も奪っている。
ここ「小斉の湯」は温泉の造りが複雑で、全部で6つの露天風呂が点在している。泊りだったらまだしも、立ち寄り湯で色々巡るのは(まだビールが抜けていないし)面倒、建物内にある岩風呂を目指す。結構繁盛している様子で、洗い場も湯船にも客がいっぱいだった。
サッパリしたら長湯はせず、さっさと上がる。上がったら、また喉が渇く。何処かに渇きを癒せるものが無いかと見回すと、2階に自動販売機があり「麗人」のカップ酒を売っていた。こんな自動販売機は珍しい。旅館時代からのシロモノだろう。
肝心のビールは、1階のフロントで「よなよなエール」を発見(その後、2階にも缶ビールの自動販売機を発見)。缶ビールを握りながら、何処かで寛げるところがないかと3階まで上がったら、誰もいない休憩所があった(その後、Woodyさんがやってきた)。この部屋も、かつては食事処だったようだ。旅館の頃に来てみたかった。

115 小斉の湯の露天風呂(女湯)。
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116 湯上りは休憩室で。
117 眠くなる。
118 麗人のカップ酒の自動販売機とは珍しい。
119 湯はちょっと熱かった。

連日暑い日が続いている。今日も35℃超えの予報だという。まったく、アウトドアの陽気ではないが、森の中に入れば涼しかろうと自らを慰める。今回は、大菩薩連嶺の米沢山からトクモリ、お坊山西峰を経て、景徳院へ下るプラン。標高1,357mの米沢山に登るまでの暑さに耐えられるかが、最大の関門(山行記録はこちら)。
甲斐大和駅から「道の駅 甲斐大和」までは、逃げ場のない無いアスファルトをひたすら耐える。林道に入れば日差しは遮られるものの、まだ標高が低いため体温を下げる要素が無い。標高740m付近から北尾根に取り付く。
暫しアキレス腱がヒーヒー云う登りが続き、標高900m付近で小休止。体温はMAX、汗が止まらないだけでなく頭が朦朧としてくる。このまま熱中症になりそうだ。標高1,080m付近で送電線鉄塔に到着。眺めが良いので大休止。時折吹き抜ける風が有難い。この先はそれ程の勾配では無くなる一方で、痩せ尾根となる。だいぶ涼しくなったので気分良く高度を稼ぐ。
甲斐大和駅から2時間40分で米沢山到着。眺めは無いが、郡内と国中を分ける稜線に出たせいで、渡る西風が堪らなく心地良い。これを求めてここに来た。いつまでも居たい気分。この先、トクモリ、お坊山へと向かう尾根も気持ちよく歩ける。
大鹿峠から下り始めると、風は無くなり、高度も下がるのでまた暑くなってくる。景徳院へ下りる手前で、出来るだけ灼熱のバス道を歩かずに済むよう、藪の中を水平移動。出たところが、「砥草庵」の目の前だった。一番暑い時間帯に、地味に登りのアスファルト道を耐えながら辿る。
「田野の湯」には13時半に到着。後で調べてみると、今日は甲州市勝沼では最高気温38.6℃だったとのこと。やれやれ。それでも思ったより体温は上がらず、無事検温をクリアして入湯。ひとりの先客と丁度入れ替わりで誰もいなくなった男湯で、サッパリ汗を流してから露天風呂に入り、まったりした。

01 あの奥が米沢山。鉄塔がある手前の尾根が北尾根。
02 林道を進む。
05 森に入ると涼しいが、それでも汗は止まらない。
06 207号鉄塔。9時41分
07 南アルプスには雲が懸かっている。
09 今日一番の眺め。
13 風が吹けば気持ちイイ。
14 踏み跡もテープもあって、迷うことは無い。
15 岩っぽくなってきた。
16 根っこが邪魔。
18 それでも割と歩き易い。
19 瘦せた尾根。
20 マムシに注意!実は今日2匹目。
22 標識は木に縛られている。
24 東へ進む。
25 ちょっと登れば・・・
26 トクモリに到着。
28 ここも岩っぽい。
29 富士山も雲の中。
30 御坂黒岳と釈迦ヶ岳。
31 お坊山西峰。11時39分
33 眺めは西側だけ。
34 下界は暑そうだ。
35 こちらは別世界。
36 この先が東峰。
37 大鹿峠から直接景徳院へ下る道は消失している。
38 景徳院への下り。
40 田野の湯への車道がメチャクチャ暑かった。
42 男湯には一人だけ先客。
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基本的に、最高気温が30℃を超えるような季節は、熱中症が怖いので標高1,000mに満たない山には登らないことにしている(以前、倉岳山で命拾いした)。その代わりに、何かと大菩薩連嶺に登ることが増える。大菩薩連嶺は大体標高が1,300mから2,000mぐらいで、その割には最寄りの駅からもすぐ登れるところが魅力。麓の駅は標高600mぐらいだから、最短で2時間ぐらいあれば登れる手軽さだ。
一番のポイントは兎に角、出来る限りお手軽に涼しいところに行きたいということ。標高差が700mで気温差が最低でも-3.5℃、2,000mを超えるとなると-7℃ということになり、下界は30℃でも(アスファルト上は更に+5℃ぐらい)、上は23~26.5℃ぐらいということになるのが魅力なのである。
これに較べると奥多摩は、麓との標高差が大きい分、なかなか手軽には登れない。例えば標高1,363mの川苔山は登山口と標高差が1,000m以上あり、たっぷり3時間は掛かるので、それまでにしっかり汗を搾り取られる。他の鷹ノ巣山とか七ツ石山とかは推して知るべし。これは丹沢も似たり寄ったり。
而して今回は、米背負峠と天下石の間にある、標高1,626mの無名峰の東尾根(仮称)を登ることにした。期待通り、山に入り日差しが遮られるとホッと一息、僅かでも風が吹けば思わず立ち止まって涼んでしまうくらい気持ちイイ。これは汗を掻いた後の生ビールの次ぐらい気持ちイイ。その後は、地図上で想像した通りに急登が所々現れ、それなりに扱かれる。
無名峰を越え、大谷ヶ丸を登った後は、また米背負峠に戻り、林道を辿ってやまと天目山温泉へ下る。この最後の1時間は暑くてたっぷり汗を掻いた。そのおかげで、風呂でサッパリ汗を流した後、食事処で呑んだ生ビールは格別だった。この時期の山は暑さとの格闘だが、それを乗り越えた先には極上の褒美が待っているのでやめられない。

01 日向部でタクシーを降りる。8時14分
03 歩き易い。
04 左側はヒノキの植林。
06 雑木林の中に入る。
12 また覚悟して歩き始める。
14 苔生した岩を攀じ登る。
16 石は皆、浮いているので要注意。
18 まだ急登が続く。
23 足元が緩い急登。
27 さて、もうひと頑張り。
28 また直線的な登り。
35 大谷ヶ丸に到着。10時55分
38 手書きのメモのような標識。
41 リョウブの花はまだ蕾。
42 また米背負峠に戻った。
44 沢沿いに下る。
45 ヤマボウシ。
46 何回目かの渡渉。
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49 やまと天目山温泉でまったり。
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二日目はいよいよ和名倉山アタック。天気が気になるため、なるべく早めに行こうと3時起床、4時過ぎに出発。片道7km、4時間余の行程。アップダウンはあるものの、それ程扱かれることも無さそう。焦らずにのんびり行こう。
奥秩父といえば、コメツガとシラビソの喬木林かシャクナゲの灌木林というイメージが強いが、和名倉山までの道程はそれだけではない。ダケカンバ林やカラマツ林、深い笹薮、背の低い笹原、赤色チャートの岩稜帯とかが次々と現れ、しかも所々眺望も得られ、飽きさせない。個人的には二瀬分岐前後のカラマツ林や、東仙波辺りのダケカンバ林がイイ感じだった。
和名倉山山頂は予想通り、コメツガとシラビソに包まれていて全く眺めは無い。今は深田クラブ選定日本二百名山に選ばれている(二百名山としては別名の白石山)せいで、仕方なく登る人も多いだろうけど、個人的にはこの雰囲気は悪くない。
復路は同じルートを戻る。計画段階では秩父へ下ることも考えたが、テントを背負って10時間歩くとなると誰も参加しそうに無いと、泣く泣く諦めた。往路と同じくらい時間が掛かると思ったが、30分以上早く帰れた。戻ったら雨が降ってきたので、慌ててテントを畳む。小屋主はいなかったが、勝手に今日も別館を使わせていただき、パッキング。
その後、途中休むことなく三ノ瀬まで歩いたので、タクシーの予約時間よりもだいぶ早く着いたが、タクシーも早く来てくれていたので助かった。そのまま「大菩薩の湯」へ直行。汗を流してサッパリできた。将監小屋から水を一滴も飲んでいなかったので、ビールが殊の外美味かった。

047 【第2日目】テントを後にして出発。
048 3回目の将監峠。4時21分
049 もうヘッドライトは要らない。
051 真っ赤な太陽がポッコリと出た。
054 山ノ神土を右へ。4時47分
055 笹薮が深い。
057 笹が深いのはあそこまでだ。5時16分
058 朝焼けと雲取山。
062 眺めが良い稜線歩き。5時29分
063 次のピーク、リンノ峰は左側から巻く。
065 典型的な奥秩父の雰囲気。
067 奥秩父らしくないところ。
071 初めて和名倉山が見えた。
075 東仙波に到着。やっと半分来た。6時30分
079 とにかく虫が五月蠅い。
080 ダケカンバ林。
083 岩っぽいところにダケカンバ林。
087 コメツガとシラビソの森。
088 川又分岐。ほんとにここから下る奴、いる?7時46分
089 落葉松林。下草はスゲかな。
092 二瀬分岐。8時1分
094 盆栽のような落葉松。
095 ほぼ平らだが山頂はまだ。
097 和名倉山山頂に到着。8時19分
099 記念撮影。
100 まだ道半ば。張り切って戻ろう。
104 モミの新緑。
106 往復すると、こんなところを通ってきたのかと気づく。
108 岩稜を越える。
110 あの尖がりはカバアノ頭。
111 正面は東仙波。
112 東仙波の登り。
115 次のピークが西仙波。
117 西仙波の標識を通過。10時28分
119 目の前のピークは西御殿岩。
120 朝よりも大菩薩嶺がよく見えている。
122 山ノ神土に戻ってきた。11時41分
124 もうすぐ将監小屋。また雨がパラパラ降ってきた。11時57分
125 もう小屋のオヤジは居なかったが、勝手に使わせてもらった。
126 雨は普通に降ってきた。
127 ここは水量が豊富だ。
128 傘をさしていざ、下山。
129 大菩薩の湯でさっぱりした。
130 お疲れさまでした。

鹿沢温泉「紅葉館」に投宿した翌日は、烏帽子岳に登る(山行記録はこちら)。宿のご主人に、地蔵峠まで送って貰えた。車道脇のレンゲツツジが満開だ。今日も良い天気で気温も高め。樹林帯を進んでいる分には悪くないが、灌木帯に出ると途端に暑くて汗が噴き出てくる。
湯ノ丸山の中腹を巻いてから先ずは小烏帽子まで。もうこの辺りになると日差しを遮るものが無い。でもその暑さと引き換えに、良い眺めが得られる。一寸目を凝らすと富士山まで見えているようだ。この時期にしては、意外と大気の透明度が高い。
烏帽子岳山頂は多くのハイカーで賑わっていた。ハイカーだけでなく、ブユとかアブも一杯、飛び交っていて甚だ五月蠅い。それに日差しも堪らないので、耐えかねて下り始めると、風通しが良くて誰も居らず、しかし上田の街並を見下ろすことが出来る斜面があったので、再びリュックを降ろすことにした。
幸い、虫も少ない。虫はいったい、風を嫌うのか、人混みを好むのか。多分、その両方なのだろう。毎年この時期、上信越の山はこれに悩まされる。眺望を楽しんだ後は、真田の里へ向かって下山。直ぐに灌木帯から樹林帯と変わり、皆の興味は眺望から花へと移る。木陰の径の脇には、アヤメやキバナノヤマオダマキがひっそりと咲いている。
木陰はそれなりに涼しかったが、高度が下がるのに反比例して気温が段々高くなる。アスファルト車道に出ると途端に日差しが照り付け、茹だるような暑さに目も霞み、汗だく状態で朦朧としてくる。目指す真田温泉が絶望的に遠く感じる。
それでも車道歩き40分程で、倒れ込むように「真田温泉健康ランド・ふれあいさなだ館」に到着。入館料500円を支払って風呂場へまっしぐら。さっぱり汗を流した後の生ビールが堪えられない美味さだった。

095 ここも全然、湿原らしさは無い。
096 今日も笹と落葉松の林。
099 これから烏帽子岳の登り。
100 今日もレンゲツツジが鮮やか。
101 ハクサンチドリ。
102 ベニバナイチヤクソウ。
105 ムラサキヤシオとレンゲツツジ。
106 昨日登った山々。
108 見えているのは小烏帽子岳。
109 ほら、富士山。
110 確かに、微かに富士山が見えた。
111 スズラン。
112 気持ちのいい登り。
113 さて、問題です。ここはどこでしょうか。
105 ムラサキヤシオとレンゲツツジ。
117 烏帽子岳山頂に到着。
118 はい、撮ります。
119 遠くの左は蓼科山、右は美ヶ原。
122 山頂の北側。
123 眼下は上田市街。
124 虫が五月蠅いので退散。
126 げかいはさぞ暑いことだろう。
127 ここは風が爽やかで気持ちイイ。
129 笹と落葉松。
131 緩くて真っ直ぐな径。
132 アヤメ。
133 キバナノヤマオダマキ。
135 余り人が入らないのか、緑が濃い。
137 「真田温泉」に到着。暑い。
138 これが待ち遠しかった。

今週の山は大菩薩連嶺。でも大菩薩嶺には登らず、大菩薩峠にも寄らず、小屋平BSからひたすら東へ向かい、小菅の湯を目指すというプラン。上りは石丸峠までの1時間強だけで、あとは牛ノ寝を辿り、ほぼ下りという楽チンなコース。何しろ梅雨時だから、このくらいが丁度良いだろうという狙いだったが、予想に反して雨には降らず仕舞い。今週の皆さんの行ないが良かったせいだと思われる(山行記録はこちら)。
上日川峠行の栄和交通バスは概ねいつも通りの混み具合だったが、小屋平BSで降りた客は我々だけだった。これで今日の静かな山旅は約束されたようなもの。
登り始めだけが急で、それが次第に緩くなるといつの間にか石丸峠。大菩薩峠にはさぞかし多くのハイカーが屯しているだろうと想像する一方、間に熊沢山を隔てただけのこちらは我々の占有。大菩薩連嶺はそれなりの広がりを持つが、やってくる人はごく限られた範囲に集中する。何となく奇妙だ。いったい皆、大菩薩連嶺に何を求めてきているんだろうか。
牛ノ寝に入ると、初めこそ急な下りが続くものの、やがて緩やかとなり、榧ノ尾山を過ぎると殆ど標高が変わらない。「牛ノ寝」と云う名前は、この尾根を遠くから見て「牛が寝そべっている」ように見えたという説によるとのこと。個人的には、歩く牛の背中に乗って寝られるほど、道が穏やかという感じがする。
大ダワの先、尾根を外れると一転、急降下。小石に覆われた径はなかなか気を使う。沢沿いの径に変わるともう「小菅の湯」は近い。前回は団体の登山ツアーが来ていたせいで随分混み合っていたが、今日は随分閑散としていた。このくらいが丁度良い。
風呂から上がれば食事処へ。同じく前回は時間が遅かったせいで、食事処は閉まっていた。而してこちらはもう7年ぶりだ。ここは全くの山の中だけど、甲斐サーモンの刺身がウリなのである。甲斐サーモン、イケます。

01 小屋平BSで降りたのは我々含め5人。8時54分
04 ちょっと霧。
05 もう緩やかな登り。
06 いい雰囲気。
07 眼下に大菩薩湖。
08 もうすぐ石丸峠。9時57分
09 あそこね!
10 ここから牛ノ寝通り。10時14分
11 もう200m下りた。
12 まだ下る。
13 ヤマツツジ。
14 平坦。
15 ダラダラ下る。
16 山らしくない榧ノ尾山。11時6分
17 榧ノ尾、というところもあった。
18 牛ノ寝、ってここのことだった!
19 木々が密生していて暗い。
21 狩場、というところ。11時55分
22 ちょっと寄り道。
23 狩場山に登頂。12時15分
24 大ダワ。12時34分
25 大マテイ山の西側を巻く。
26 足元が不安定な急坂を下りたところ。13時10分
27 ガクウツギ。
28 沢筋に下りてきた。
31 7ヶ月ぶり。
30 小菅の湯に到着。13時52分
32 前回は入れなかった食事処。
33 甲斐サーモンと岩魚の刺身盛り合わせ。
34 枝豆、甘い。
35 お疲れ様でした。
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今回は三ッ峠山。しかし、目的は三ッ峠山そのものに登ることではなく、山頂付近に咲いているはずのカモメランを見に行くことと、三ッ峠山山域の南の外れにある新倉山の中腹にあるという、アヤメ群生地に行ってみることと、久しぶりに葭之池温泉へ浸かりに行くことが目的。
とはいえ、三ッ峠山に登らない訳にはいかない。まともに登ると、例えば達磨石経由だとコースタイムで4時間以上掛かる。そんなに掛かると、のんびり花を眺めている余裕はなくなるので、安直に最寄りの三ッ峠登山口からアプローチ。こちらからだと2時間足らずだ(山行記録はこちら)。
結果、アヤメはまだ時期が早かったのかサッパリだったが、カモメランは丁度見頃。前回以上の花盛りだった。カモメランに出遭えたのは、偶々そこにいた公園指導員さんのおかげ。その後、その方から高山植物保護のボランティアに参加しないかと誘われた。
正直、もし河口湖界隈に在住であれば吝かでは無いと感じたはずだが、埼玉くんだりから毎度通うのは少々面倒だし、それにその分、他の山に登れなくなるかと思うと、少しだけ動きかけた心はまた元に戻ったのだった。
新倉山から下り、インバウンドのせいで有名になった新倉山浅間公園(五重塔(忠霊塔)の造りが雑に見えるのがやや残念)から富士山を眺めた後、目当ての葭之池温泉に到着。変わらぬ佇まい。女将さんはすっかり腰が曲がっているが、とても元気な様子でなによりだ。600円を支払って、男湯へ。先客無し。脱衣所と風呂場が一体になった眺めもまた佳し。
風呂から上がったら、また女将さんにビール代を支払い、瓶ビールを抱えて休憩室へ移動する。相変わらず地元のお母さんたちがとぐろを巻いている。こちらは庭を眺めながら風呂上りビールをグビッとやる。あ~、幸せだ。

01 三ッ峠登山口は車だらけ。9時26分
04 カモメラン、見当たらず。
05 この辺りも花が無い。
07 花が咲いている。
08 恐らくはミヤマザクラ。
09 御巣鷹山の建造物。
10 隣の開運山にも。
12 厳重に保護されたアツモリソウ。
15 偶々いた環境省の自然公園指導員に教えてもらった。
16 径から外れたところにひっそり。
17 気が付かずに素通りする人が多いと思われる。
19 こんなにいっぱい咲いているのは初めて。
20 色が濃い。
22 白色もあった。
23 白ばかり固まっている。
26 道端にあった。
28 ハウチワカエデ。
30 見る見るうちに雲が・・・
29 開運山山頂に着いたら富士山山頂が見えた。11時10分
31 真ん中は御坂黒岳。その右に尖がり釈迦ヶ岳。
32 遠くは雲が懸かった八ヶ岳。
33 こちらの遠くは南アルプス。
37 山頂は混んでいるかと思ったがそうでもなかった。
38 来てよかった。
40 マイヅルソウ。
41 ミツバツチグリ。
43 屛風岩を眺める。
44 府戸尾を南下。
46 河口湖の向こうに西湖が見えた。12時29分
47 送電線のおかげで良い眺め。
48 あそこが分岐。
50 ここは眺めもいい。12時44分
52 最初は激下り。
54 登り返す。
57 こんなところに新倉山山頂の標識。13時26分
60 キンラン。
61 これがゴンゴン石。このへこみがポイントらしい。
63 辛うじて2、3輪咲いていたが近づけない。
64 ここがインスタ映えで有名なところ。13時59分
65 こんなに立派な撮影用テラスがある。
68 思ったより立派。
69 葭之池温泉に到着。14時30分
70 2年ぶりの湯。
71 休憩処でこれ。
72 お疲れさんでした。
73 古漬け沢庵。
74 改めてお疲れさんでした。
75 やっぱり富士山は見えない。

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