山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

寿司屋

最近、歩いても行ける、行きつけの(と云っても行くのはだいたい、3、4ヶ月に1回ぐらい)寿司屋が突然閉業してしまったので、寿司を喰うのにも事欠くようになった(除、回転寿司)。ということで今回は、電車に乗って北千住へ行くことになった。
その北千住も、実はあまり寿司屋があるイメージが無い(オヤジ酒場は多いけど)。入ったことがある寿司店はこれまで皆無である。ネットで探してみても、回転寿司を除けばあまり引っ掛からない。そんな状況で、カミさんが探してきた店が北千住駅から5、6分ぐらい離れたところにある「きく鮨」だった。
駅近くの呑み屋街からは離れているので、歩いているのは夕飯の買い物に出てきた住民ぐらいの、庶民的な雰囲気が漂う辺り。午後5時開店に合わせて入ると、流石に客は誰もいない(念のため、電話予約は入れてある)。カウンター席に座らせてもらい、先ずは瓶ビール(サッポロラガー中瓶、750円)を注文。
その後は日本酒。山形の「上喜元」特別純米(1合、1,080円)を呑んだあとは、神奈川・海老名の「いづみ橋」純米(1合、980円)に切り替える。神奈川県以外で「いづみ橋」を置いている店はなかなか見掛けない。それに合わせたつまみとして、蛍烏賊の酢味噌和え、生牡蠣、チーズの溜りしょうゆ漬け、鰆西京焼きをいただく。
我々の後から、ぽつりぽつりと客がやってきて、結構、若者でもカウンター席に座っている。でも頼むはセットの寿司。お好みで頼まないのでは、カウンター席に座った意味が無いのでは?と思ってしまうが大きなお世話か。
こちらはお好みで穴キュウ巻、ヤマゴボウ巻、中トロ、イクラ、穴子、メネギ、小肌、つぶ貝、鯖、赤海老、等々。締めて、ひとり8,000円強。やや呑み過ぎ食い過ぎかも知れない。普段使いはできないが、たまにはいいと思う。

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今日のランチは"NANO CHINA"で中華にしようと思って行ってみたが、何故かやっていなかった。その代わりに新橋仲通りをぷらぷら歩いてみると偶々、こんなところ寿司屋があるんだ、と目に入った店で、やっているんだったら試しに入ってみようか、と思ったのが「鮨うみから」だった。
この新橋サラメシシリーズを始めて1年以上経つが、寿司屋はたぶん初めて(それ以前は何度か「すしざんまい」とかの立ち食いに入ったことはあった)。この界隈、寿司屋もぽつぽつとあるが、昼間は開いていない店が多く、開いていても設えがちゃんとしているせいで、見るからに高そうな店だったりして気後れしてしまうことが多い。
この店はパッと見、それほどではない感じだったので暖簾を潜ってみた。中はカウンター席だけで、先客1名のみだった(終始、大将と雑談していたので常連の様子)。入った感じは、下町の路地裏辺りにはありそうな雰囲気である。
ランチは気まぐれちらし寿司(1,200円)一択。なので、特にこちらから何も云う必要はない。周りを見渡すと、夜にお好みで頼む小肌にぎりが1貫350円だから、特に高い店ではない感じである。といっても夜は、なかなか一人では来にくい。
直ぐに、「へい、お待ち!」とカウンター越しに「気まぐれちらし寿司」を手渡される。ネタはそれほど多くないが個人的に適量である。酢飯はやや甘めか。ネタの新鮮さや味はまあまあだけど、これだけ静かな時間を過ごせるのだから、コスパが悪いとは全然思わない。また来ると思う。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★

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北海道第1日目の宿ではディナーが出ない、と知った後、早速、歩いて行ける範囲内の川湯温泉郷、即ち北海道上川郡弟子屈町川湯温泉1丁目内に適当な食事処(≒炭水化物系以外のメニューが豊富な店)が無いか、ネット検索を開始する。
その結果、候補がいくつか見つかり、決まったのが、「味楽寿司」という店だった。川湯温泉からオホーツク海までは1時間ぐらいの距離だから、それなりに新鮮な魚も手に入るだろうという魂胆もあった。
「欣喜湯」でひと風呂浴びてまったりした後、徒歩で「味楽寿司」へ向かう。「川湯温泉郷」と云っても、浴衣姿の老若男女がそぞろ歩いているような雰囲気はない。というか、歩いている人の姿は全く見られない。歩く人を見ないという点では、テキサス州の田舎町と同じ。あっちは物騒という理由のせいだが、川湯温泉ではどういう事情だろうか。まさかヒグマに遭遇しないためではないだろうが。
「味楽寿司」はほんの2分の距離だった。思ったよりも立派な店である。早速入ると、既にカウンター席には客がズラリと並んでいる。恐らくは観光客ではなく、地元客。観光客なんてそもそも見ない。考えてみれば、「欣喜湯」の風呂にやって来た客は皆、地元っぽい雰囲気だった。いったい、ここは観光地なのだろうか。
我々が通されたのは個室。早速、生ビールを注文。締めには寿司を喰うとして、その前にはつまみをいただくことに。頼んだのは刺身盛り合わせ、ほっけ干物、イカソーメン、鮭ルイベにしてみる。ほっけはこの頃(少なくとも都心では)高級魚化しているので、食べる機会が少なくなってきた。でもやはり、こちらでも1,600円と高級魚だった。

078 夕食は近所の寿司屋を予約済み。
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079 個室で、お疲れさんでした!
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080 立派なホッケ開き。
081 ビールの後はキタノカツ、をいただく。
082 刺身盛り合わせ。これで3人前。
083 鮭のルイベ。
084 巻物をつまみに。
085 イカソーメン。
086 最後はにぎりで締めた。
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087 川湯神社には立派な土俵があった。

名湯・遠刈田温泉に浸かった後は、そのまま新幹線の白石蔵王駅へ向かって帰ることも考えられたが、白石蔵王界隈には観光するところも吞み喰いするところも見当たらない。だったらちょっと遠くまで足を伸ばして塩釜へ行って、せっかくだから海の幸を喰おうかということになった。
そのためには先ず、仙台までバス移動となる。遠刈田温泉9時42分発のバスに乗り、仙台駅には10時49分着。途中、いろいろなところを廻る割に早く着くのは、東北自動車道を利用するせいだ。
仙台からは塩釜まで仙石線に乗る。7年前、大震災後に陸前小野駅まで行き、「おのくん」を買って以来の仙石線乗車である。仙台駅構内を移動する際、山靴のソールがぱっくり剥がれた。もうかれこれ20年近く履いているので、寿命であっても不思議はない。でも雪山専用だったせいで、まだソールはちっとも擦り減っていないので勿体ない気もする。近くのコンビニで買ったアロンアルファで急場を凌いだ。
本塩釜駅で下車し、港へ向かって移動。とりあえず狙いは「マリンゲート塩釜」内にある店。「ブレアマリーナ」というイタリアンは行列が出来るほどの混み具合だったが、「山孝」という寿司屋はガラガラだったのでここにしてみる(でもその後、次々と客が入ってきて忽ち一杯になった)。
乾杯こそ生ビールだが、そのあとは宮城の地酒をいただく。先ず呑んだ「阿部勘」は塩釜の酒。実はそのあとに呑んだ「浦霞」も、塩釜に蔵元があると初めて知った。何方もバランスが取れた、しかしあまり自己主張が強くない酒で、すいすい呑んでしまう。勿論、魚に良く合う感じだ。料理は皆、一人前ずつ色々頼んだ。様々な刺身や煮魚、寿司はどれも美味かった。やはり山の幸に比べると、海の幸は華やかだ。山の帰りに塩釜までやってきてよかったと感じた。

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069 飛んで塩釜。
070 寿司屋に入った。
071 とにかく海のものを喰いに来た。
072 赤貝~!
073 鯨刺し~!
074 牡蠣酢~!
075 鯨大和煮~!
076 鰯刺し~!
077 日本酒に切り替え。
078 金目鯛煮付~!
079 握り寿司~!
080 鮪尽くし~!
081 穴子~!
082 ふかひれスープ~!
083 酒が足りなくなったので。
084 満足いただけたでしょうか?!

「リバティけごん11号」は東武日光駅に10時54分到着。宿のチェックインまで時間があるものの、あえて観光するところも無いので(もう大抵のところには何度も行っているので)、ブラブラと神橋へと続く街道をそぞろ歩くことにした。あれだけいた列車の乗客はいつの間にかいなくなり(いったい、何処へ消えたのか?)、街道を歩く人影は疎らだ。
大晦日なので開いている店も少なかろうと思っていたが、意外に開いている。やはり瘦せても枯れてもここは大観光地なのだ。緩やかに登っている路を辿っていくうちに、寿司屋があった。「元祖湯波寿司」などと書いてある。外観は、寿司屋というよりも落ちぶれた御家人屋敷(時代小説の読み過ぎか)とか、骨董品店を連想させる。外国人客ならばウケるかも知れない。
まだ時間は早いが、今宵のディナーのことを考えれば早い昼飯に越したことは無い。それに折角日光に来たら湯波を喰っておく必要があると思い、入ってみることにした。暖簾を潜ると店内は薄暗く、うなぎの寝床のように長い。女将さん(?)に奥へ奥へと連れていかれ、長細い座敷に上がる。先客はゼロ。
メニューを眺めると、確かに生湯波寿司はあるものの、普通の握り寿司は見当たらず、その代わりにそば御膳だの、ゆばづくし御膳がある。ランチタイムだけかも知れないが、ここは寿司屋というよりも郷土料理屋だ。
先ずビールで喉を潤してから、小生はせっかくなので生湯波寿司(1,900円)、カミさんは三色香りそば御膳(1,650円)にした。更に追加で湯波天ぷら(1,200円)も頼んでみた。生湯波寿司は想像通りの味で、酢飯との相性は特に感じられず、あえて生湯波を握る必要性も感じない。その代わり、湯波天ぷらはなかなか香ばしくて美味かった。これは日本酒もいいが、ビールにピッタリだ。

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金木で太宰治の世界に浸ったあとは、再び津軽鉄道「走れメロス」に乗って五所川原へ戻る。乗り合わせた車掌さんは偶々、往路と同じ津軽弁美人ガイド車掌さんだった。さっそく、勧められた「太宰治疎開の家」に行ってよかったです、と(あたかも飼い主が投げたボールを全力で拾ってきて、頭を撫でて貰いたがる犬の如く)報告する。
そこで今度は五所川原でランチするには何処がお勧めかを尋ねると、すぐさま観光MAPと共にいくつか店を紹介して貰った。寿司だったら「石松」が特におススメですと。ランチしたあとは「立佞武多(たちねぷた)の館」へ立ち寄ってみようと思うので、丁度その行き掛けにある「石松」に寄ってみることにした(貰った観光MAPの⑪の位置)。
シーズンでもないし、まして今日は平日なので人通りは少ない。でも道は結構広いし電線も地中化されているのでガランとした感じ。立佞武多の頃の雰囲気を想像するのが難しい。
「石松」ではランチ(990円税込)をいただいた。他に酒の肴として縞ホッケ(800円)とシジミバター(800円)を注文する。縞ホッケは大ぶりで普通に美味かったが、シジミバターはかなり美味かった。近くにある十三湖の特産。肴にシジミはイケるが、身が少ないのがやや残念だった。
腹ごしらえが終わったら、目当ての「立佞武多の館」に入館。600円を払って「立佞武多展示室」に入ると、そこには現物の「立佞武多」2基がでーんと展示されている。前知識が無いと度肝を抜かれる高さだ。確かに一見の価値がある。凡そ20mもあるというから5、6階建ての高さ、こんなのが街を練り歩く姿を見てみたい、絶対、今度は夏に来るぞと思った。それにしても見た目、安定感がちょっと気になる。小石に乗り上げただけで転倒しそうだ。

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また明日からインドネシア出張となった。今回は2週間と短期のため大したことはないのだが、それでも少しは(特に生の)魚を喰い溜めしておこうかと、カミさんを連れて近所にある寿司屋「喜悦家」に行くことにした。
たしか一昨年前の前回は、テキサスから帰ってきて寿司に飢えた状態で、倒れ込む様に入店したはず。寿司屋はかくの如く、海外出張の前後に行く傾向が強い。言葉を返せば、普段、日本にいる間は魚は頻繁に喰っているので、それほど寿司屋詣でにプレッシャーはかからない。せいぜい、年に2、3回行けばこと足りるだろうか。
何故か、どの街にも寿司屋と蕎麦屋は必ずあって、潰れそうで潰れないものだが、三郷も例外ではない。うちの近所だって、徒歩圏内に少なくとも3軒ある。蕎麦屋も同様。潰れないのは、どの店もしっかり常連客をつかんでいるということだろう。
小生も、三郷で寿司を喰うのであれば(他で喰うことも殆ど無いけれど)、「喜悦家」と決めている(偶には他の店も「取材」してみたい、という気持ちが無い訳ではない)。喰うものも大体ワンパターンで最初のつまみは2~3品ぐらいだが、今回はたっぷりつまみを喰ってみたくて、大将お勧めのマグロと生タコ、アジ、サヨリの4品を頼んだ。個人的には、マグロは比較的喰わないので久しぶり(一方、カミさんはマグロ好きである)。
焼き物は、珍しく鯖があるというのでそれを注文。まったく鯖は煮ても焼いても勿論生でも美味い。にぎりはこの頃セットを一人前頼んで、足りない分をお好みで頼むパターン。やはり、あなご、コハダは欠かせない。今日は珍しく山ごぼうも巻いて貰った。
これに合わせて呑む酒も、この頃は「雪の茅舎・純米吟醸」ばかり。2合を2回頼んだところで打ち止め。久しぶりでも、気の置けない店で呑むのはまた楽しからず哉。

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藤倉から浅間尾根を越えて「数馬の湯」でさっぱりした後、バスに乗り武蔵五日市駅の一つ手前の東町BSで途中下車。時間はまだ4時前、目当ては、たしかこの時間でも入れた「音羽鮨」だが(その時のレポはこちら)、行ってみると閉まっている。入口には、夜の部は4時半から、との表示。3年前が偶々だったのか、それとも中休みをするようになったのかは判らないが、とにかく残念無念。
近所には蕎麦処の「寿庵忠左衛門」もあるが、やっぱり4時半にならないと開かない。夜の部が始まるまで中休みという「音羽鮨」にフラれ、「寿庵忠左衛門」にもフラれたので(そう云えば今日は朝からハプニング続き)、どうしようかとやや困ったが、偶々目の前にあった「魚治」に暖簾が出ていた。渡りに舟、さっそく入ってみる。
寿司屋のようだが、それ以外のメニューも結構豊富。カウンター席よりもテーブル席の方がずっと広い。丁度先客が帰ったばかりのようで、我々の貸切状態。テーブル席を陣取り、先ずは生ビール(440円税込、以下同様)をいただく。出される小皿や箸置きは女性が喜びそうなもの。
店内を眺めると、ミニチュアサイズの笊だの篭だのが飾られていたり(大旦那の作)、植物の細密画やトイレにはドールハウスがあったり(何れも女将の作)だの、何かとミニチュアが満載。何れも趣味の域を超えている。
注文は、鶏唐揚げ(980円×2皿)、蛸の柔らか煮(870円)、天ぷら(1,100円×2皿)、にぎり寿司(1,510円)にしてみた。併せて酒(喜正760円×2合)も頼む。どれも美味かったが、調理過程の音が煩かった(とにかく叩きまくるらしい)蛸の柔らか煮には皆、ウケた。料理は大旦那、大女将、娘(女将)、婿(旦那)が、入れ替わり立ち替わり現われ、提供される。
ここは中休みが無いので、次回も4時半前に五日市の街に来ることがあれば、今度は迷わず「魚治」へ入ろうと思う。

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久々、千葉在住者を含めた4人での呑み会があり、その千葉輩が(他に横浜と鎌倉に家がある方々いるにも拘わらず)船橋で呑みたいと我儘を云い出した。西船橋だったら通り道なので全く問題は無いが、船橋となると総武線に乗り換えなくてはならない。
たったひと駅ながら、船橋駅界隈には滅多に行く機会は無いし、わざわざ行ってみるべき魅力が特にある訳でも無い(知らないだけとも云えるが)。でも、まあ偶にはいいかっ、と百歩譲ってしぶしぶ同意。連れていかれた店は、あれっ、たしか以前にも入ったようだぞ・・・と感じた「しゃり膳・宴」という店だった。
ここは「寿司も出す居酒屋」と云うよりも、「居酒屋メニューがある寿司屋」という感じ。というのも、従業員達のいでたちは皆、小判帽を被り白衣を纏った寿司職人そのものだし、フロア係も、その辺から拾って来たバイトの兄ちゃんということは無く、修行中の板前見習いらしい雰囲気を漂わせている。
入ると、目の前はもう客で一杯な状態で、二階へ通される。こちらは半分ほど埋まったぐらいだったが、その後、大勢の宴会が始まり、それでやっぱり満杯。なかなか人気店なのだ。
生ビール(580円税別、以下同様)で乾杯したら、料理の注文は千葉在住者にお任せ。頼んだのは、やきとり・もも肉(120円/本)、ほっけ焼き(600円)、刺身六点盛り(2,280円)、つぶ貝ときのこ炒め(???)、野菜のかき揚げ(???)、塩もつ煮込み(550円)など。結局、出てくる料理は居酒屋料理ばっかりだったので、最後には其々お好みのにぎりを頼むことにした。小生は、芽ねぎ(100円)とたらこ(100円)と穴子(150円)にしてみた。芽ねぎもたらこも滅多に頼むことはないが(穴子はだいたいいつも喰う)、何故か食べてみたいとの思いが浮かんだ。期待通りに、どれも美味かった。

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しばらく日本に帰っていない者の頭の中には、常に日本食のことが渦巻いている。偶にヒューストンへ食材の買出しへ行こうとなった場合には、ついでに日本食レストランに行こうという話に、自然となってしまう。田舎町のベイタウンとは違い、大都市のヒューストンには、それなりに日本食レストランもあるようである。
今回は、ヒューストンの西側。ベイタウンからすると、中心街の反対側になりやや遠いが、気の利いた店はだいたいそちらのほうに多い。住宅街にもゆったりしっとりした佇まいの家が並んでいる。ダウンタウン辺りとは明らかに雰囲気が違う。そういう場所には稼ぎのいい人々が集まるようになり、それを目当てに洒落た店が集まるようになるという好循環を生む。結局、世の中は平均化・平準化することなく、どちらかに振れ、それが増幅するようになっている、とつくづく感じる。
今回、寄ってみた日本料理店は、「Sushi Jin」という名前の寿司屋。ハイソな客目当ての類なのかは不明だが、少なくともヒューストン在住の日本人には有名らしい。店に入ると、かなり広いが、先客は殆どいない。奥に庇が付いた寿司カウンターが設えてある。海外の日本料理店では有りがちなスタイル。そこへ座るのは恥ずかしいため、テーブル席にする。注文取りにやってきた若者は、韓国系アメリカ人のようで、物腰がずいぶんと丁寧だし、細かいところにも気配りする感じ。そのような客を相手にしているように見受けられる。一般的なアメリカ料理の店とは違う。
前菜には、枝豆と鶏唐揚げと餃子を注文。ビールはサッポロを呑むことにした。枝豆は冷凍物だろうが、なかなか新鮮。鶏唐揚げもちゃんとしている。これはなかなかの店かも知れない。最後に握り寿司を頼んでみた。カリフォルニアロールが、サイドとして付いて来るのはご愛嬌。寿司ネタのバリエーションが乏しいのも仕方が無い。でも、握り具合や寿司酢の利かせ方は日本で喰うものとさして違いは無い。これならば日本人だけで無く、現地ヒューストン人にもウケる筈だ。

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2週間余の日本滞在中に、いつもの肉好きメンバーによる呑み会を開くこととなった。いつも通りであれば、また八重洲の焼肉屋「昌月苑」でも行こうという話しになるのだが、さすがにテキサスで肉ばかり喰って来たであろう小生を慮って、今回は魚介系の店にしていただくことになった。そうとなれば、せっかくなので寿司屋がいいだろうと、秋葉原にある「銀蔵」という店を選んで貰った。
「銀蔵」は、「洋風居酒屋だん家」や「鍛治屋文蔵」等を展開する外食企業がやっている寿司屋チェーン。首都圏に30店舗以上もあるようだが、これまで入ったことは無かった。「だん家」や「鍛治屋文蔵」はそれなりに小洒落ているので、こちらも期待が持てそうな雰囲気。
「銀蔵本店」は、神田駅寄りの新幹線高架下にあった。秋葉原には時々出没するものの、この辺りを徘徊することは殆ど無い。小生を除く3人は予約時刻よりも早く到着していて、既に怪気炎を上げている。出遅れたものの、やっぱり先ずは生ビールからスタートして追い駆ける。
テーブルには、寿司屋らしからぬ揚げ物が並んでいる。訊けば、鶏唐揚げに、イカメンチだそうな。やっぱりこってり系がお好き。一方、小生は今日はさっぱり系を踏襲しよう。刺身を暫し突いたあと、厚揚げの味噌田楽を注文。こういうのが喰いたかったのだ。
テキサスでは少々硬いながらも豆腐は手に入るが、厚揚げはまず見ることは無い。もしどうしても喰いたければ、自分で揚げるしかない(今度やってみるか?)。炙りたての厚揚げに味噌(または醤油)とねぎを塗して喰うという、日本ではごく当たり前の一品は、テキサスでは極めて入手し難い逸品となる。日本食が恋しくなると、喰えないという現実に諦め切れず、苛立ってきてしまうのだ。それにしてもここは、寿司屋というよりは寿司も扱う居酒屋的な品揃えである。
締めはやはり、にぎり。カニとイカとホタテと中トロとウニと小肌を注文。やっぱり日本はいいな。

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テキサスからの帰国した土曜日、成田到着は15時過ぎ。カミさんは仕事なので、家に帰るのは小生の方が早い。とりあえず、我が家の猫(ハル)は何処へ行ったのかと探し回ると、案の定、机の裏に隠れていて、見つけると「シャー」と牙を見せる。2か月もするとご主人のことをすっかり忘れてしまう、困ったハルである。
カミさんが帰って来て、待ちに待った日本の夕餉。やっぱり日本に帰ったら喰いたくなるのは先ず寿司かな、と感じたのでまた近所の「喜悦家」へ。
テキサス・ベイタウンでも、なんちゃって寿司だったら喰えないこともないが、日本の寿司屋で喰う寿司との違いが余りにも大きく、喰っているうちに段々情けなくなってくるので、喰う気力も失せてくるのが困りもの。やっぱり寿司は日本で、ステーキはアメリカで喰うべきだ。無理してテキサスで寿司なんざ、まったく乙じゃない。
いつものようにカウンターに座り、まずは生ビールを刺身で一杯。コハダはやや時季外れかも知れないが、やっぱりこれを喰わないと。そしていつものように焼き物ももらう。今日はシタビラメ。こういうシンプルな塩焼きは、アメリカでは絶対お目にかかれない。もちろん、日本酒にしよう。雪の茅舎をいただく。
仕上げに、にぎり上をひとつだけ注文。お好みで、コハダも握ってもらう。これで絞め。久しぶりに寿司を堪能した。やっぱり和食は日本で喰うのに限る。

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今日は出勤日だったが、明日は移動日。また暫し、牛肉とジャガイモの国に行かねばならぬ。ならば、しつこくもう一軒いっちゃいますか、と会社の帰りにカミさんと待ち合わせて近所の寿司屋「喜悦家」に行くことにした。前回来たときは未だ春だった(前回はこちら)。いつものように生ビールの後、冷酒。つまみで刺身を2、3品と焼き物と巻物、握りを注文。
ここも普段使いの店だが、寿司屋なのでそう頻繁には来られない。カミさんは寿司が一番好きだと断言する。小生もその意見に概ね賛成するが、世の中、美味いモノはいろいろあるので、言い切るには少々踏ん切りが付かない。いろいろ目移りしてしまう。
日本に居ないと、日本の喰い物の美味さが判らないというか、忘れているというか、とにかく灯台もと暗しとは良く云ったもので、大方の日本人はそのような状況にあると思う。例えば寿司も毎週喰っているとその美味さに慣れてしまい、仕舞いには飽きてしまうことだってあるかも知れない。幸か不幸か、現実はそんなことにはならない(金持ちには、そういう可哀相な人が居るかも知れない)。それがもっと長いスパンになっても、その気になればいつでも喰える状況にあると、それなりに有り難味が薄れてしまう。ところが、海外に出かけるとその有り難味を、身に沁みて感じる。
さしあたり今回は、寿司屋1軒、うなぎ屋1軒、居酒屋3軒に行くことが出来た。上出来ではあるがこれで十分だ、とは云いたくない。出来たら何処ぞの梁に行って鮎尽しを喰ってみたかったし、流石にそれは無理にしても、門前仲町の「山幸」で鮎を喰いながら一杯やりたかった。残念ながら蕎麦屋にも行けなかった。
それとやっぱり、山に1回だけでは不完全燃焼間違いなし。温泉に浸かってビールを呑むは何度やっても堪えられない。・・・等々、海外へ出掛ける限り、このような恨み節が出るのはやむを得ない。しかし、これがまた帰国時の渇望となって出来(しゅったい)するのはまた愉しからず哉。

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カミさんと、普段使いの寿司屋「喜悦家」で待ち合わせ。普段使いと云っても、年に2、3回ぐらいしか入らないが、一応常連の顔をしていられる数少ない店。小生はカミさんとしか来ることはないが、カミさんは市内に何かと知人が多いため来る機会は多く、小生よりも上客である。
今日は先客は無く、大将も女将も手持無沙汰だったようだ。いつものように、カウンターの右端に着席。いつものように、生ビールをもらう。会社帰りのこの一杯が、オンとオフの境界。ビールの後は日本酒(冷酒)をもらう。付き出しは、ウドとホタルイカの酢味噌和え。おー、春。
いつものように、刺身をもらい、焼き魚をもらうことにする。刺身は、小肌、赤貝、鰯をチョイス。小生はひかりもの全般、好きだがとりわけ小肌に目が無い。新子の方がもっと好きなのだが、まだ時期ではない。一方、カミさんはマグロ好き。今日の焼き魚は、カンパチのカマ。煮方、焼方は女将さんの担当。
カマを喰う時にいつも思い出すのは、まだ駆け出しさらりーまんの頃。先輩方に連れられて入った店でカマを喰っていたら、カウンターの奥から見ていた板長に「そんな上品に喰ってちゃ魚が可哀想だ。もっとバラバラにして喰え。骨は残らずしゃぶれ。」と叱られた。それ以来、「バラバラにして」、骨はしゃぶることを実践している。実際、そうやって喰った方がはるかに多くの身を喰うことが出来、かつ、はるかに美味いのだ。
概ねカマを平らげたところで、握ってもらう。この店に来始めた頃は最初からお好みで握ってもらったのだが、大将に「先ずはセットを1人前たべてから、足りないものをお好みで注文した方が経済的ですよ」と教えて貰い(確かにその通りだ)、そのアドバイス以降、そうしている。今回も、小肌や穴子は、お好みで頼むことにした。客は、店に教えられ成長するのだ。

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「美し森ロッジ」から、メルヘンチックなバス(乗客は女子供ばかりで、やや居心地悪い)に乗って、清里駅に戻る。雨が止まないのでバス移動は有り難い。途中、清泉寮でかなりの人数が入れ替わり。こんな雨なのに、随分と人気だ。
駅に着いたらほぼ午後2時。まだペンションのチェックインには早過ぎるし、小腹も空いているので何処かへ入りたい。この界隈では一昨年、飯盛山に登った帰りに「さと」という蕎麦屋に立ち寄ったことがある(山の記録はこちら)。そこでも良いけど、とりあえす他にも有るだろうと、うろうろしてみるが、丁度ランチタイムが終わる頃なので、なかなか見つからない。
それに、ちょっと気が付いたことだが、駅前でも結構、売りに出ている空き店舗が多い。バブルからは随分経っているので、その名残なのか半信半疑だが、なんとなくシャッターストリート的雰囲気が漂っている。若い女の子を相手にしていたから、時代の変化に付いて行けず、飽きられたんじゃないかな。オヤジ連中だったら飽きもせず、同じ酒、同じ喰い物を当てがっておけば、満足するのだから(あとでネットを調べてみると、廃墟マニアの間では、清里はかなり有名の様である⇒例えばこんなブログ)。
そんななかで見つけたのは、「磯前」という寿司屋。寿司と云っても、蕎麦や丼物等もあるので、気軽に入れる感じだ。しかし、問題は営業時間。恐る恐る入ると、女性店員曰く、「いちおう3時ですが、かまいませんよー。」とのこと。どう、かまわないのか、いまいち判り難いが、まあ叩き出されるまで居ようか、ということでテーブル席に着陸。
「ごめんなさいねー」と云いつつ、通路でごそごそ雨具やスパッツを外す女子連に対して、件の女性店員はやっぱり「全然かまいませんよー」と。気難しい店主がいるような店じゃなくて良かった。
さて、ビール。ここは生は無く、瓶ビール(627円×2税込、以下同様)で乾杯。さっそく付き出しが出て来る。タコとイカの炙り焼きだよ、へー、珍しい。パクッと食べてみれば、これが香ばしくて美味い。なかなかやるな、この店。他の料理も期待して良さそうだ。頼んだのは、新サンマの塩焼き(864円×2)、目光唐揚げ(648円×2)、鉄火巻(1,080円)、それに締めの天ざる(1,404円×2)。今日は大して動いていない割に、結構、頼んだが、まあいいでしょ。張り切って喰おう。
サンマは個人的に、今シーズンの初ものだ。清里で初サンマを喰うとは思わなかった。なかなか脂が乗っていて、こりゃ美味い。目光(メヒカリ、正式名:アオメエソ)も、清里で出会えるとは奇遇だ。ビールの後は、日本酒にしよう。やっぱり地酒が良かろうと、七賢(864円×2)を注文。この酒は、同じ北杜市にある山梨銘醸が造っている。昔から骨太の酒。あー、結構呑んで喰った。どれも美味かった。このままじゃ、ペンションでの夕食に差支えがありそうだ。そうこうしているうちに、噂のペンションから電話が掛かって来た。これから車で迎えに来ると云う。今日のカロリー過多は、解決できずに終わりそうだ。

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磯善のHP: こちら 

数馬の湯でのんびりした後、武蔵五日市駅行きのバスに乗車。そこそこ空いていたが、笹平BSの近くで、どやどやとハイカーのパーティが乗ってきた。その後、ちょっとした事件が発生(発覚?)したのだが、その顛末は山の記録に詳しいのでここでは述べない。実際のところ、ちょうどその頃、小生の頭の中は「何処の店に寄るか」という課題に支配されていたので、余りそれどころではなかった。
そのうち、武蔵五日市駅の手前、「寿庵忠左衛門」の蕎麦を未だ手繰っていないことを思い出し、このちゃん、ひろちゃんの同意を得て五日市BSで途中下車。ところが、昼夜通しで営業していると思っていたら、16時30分まで中休みだった。まだ16時前、む~残念。せっかく途中下車したので、次善策として、近所の「音羽鮨」へ入ってみることにした。
ここはその名の通り寿司屋であるが、看板には「すし」と共に「ラーメン」という文字もある。寿司屋のラーメン? 入口に掲げられたメニューを見る限り、一品料理が豊富で、中華もあるという、変わり種の寿司屋だ。後で音羽鮨のHPを見れば、午後2時から4時までは中休みがあることになっていたが、運良く入れたようだ。
入口を潜ると、登山姿の中高年集団が一組、既に盛り上がっていた。我々は、うなぎの寝床の様に長い店の奥のテーブル席に陣取る。さて、じっくりとメニューを拝見。だんべぇ汁(420円)はここ五日市のご当地グルメ。昨年のヨルイチで我々にもすっかり馴染みだ。
霜降り馬刺し(1,300円)や馬レバー刺し(1,400円)、ダチョウ刺し(1,500円)なんてものも置いてある。ダチョウには興味が湧くがちょっと勇気が出ない。居酒屋並みに、餃子(410円)もポテトサラダ(430円)もあるので、さっそく注文。あとは刺身盛り合わせ(1,860円)に厚焼き卵(570円、猛烈に甘い)、鯖塩焼き(620円)。酒は、やっぱり喜正だ。寿司屋で餃子とポテトサラダはミスマッチかも知れないが、ここが居酒屋だと思えば何の不思議はない。次回はやはり、寿司もつまんでみたい。 

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音羽鮨のHP: こちら

羽田10時30分発、南紀白浜11時45分着の便に乗る。南紀白浜にやってくる飛行機は、一日たった3往復、しかもJAL(正確にはジェイエア)の羽田線しかない。機材はエンブラエル170、max76人しか乗れない、いわゆるリージョナルエアクラフト。航空会社も空港管理会社も、素人目で見て、こんなんでやっていけるのか不思議である。空港係員も(きっと航空管制官も)ヒマだろうな、と思う。 
エンブラエル170に乗ったのは、久しぶり。たしか、ヨーロッパの国内線で乗ったような気がする。ちょっと長いバス、という感じ。座席シートは革張りなので高級感があるし、座り心地もなかなか良い。飛行時間は1時間15分、ビールの余韻でうつらうつらしている間に着いてしまう。
南紀白浜空港に着いたら昼時、先ずは腹ごしらえ。レンタカーに乗り、ガイドブックに載っていた「とれとれ市場」に行ってみる。ここは西日本最大級の海鮮マーケットとのこと。空港からは車でわずか10分の距離。ここには、いわゆる魚介類を売っている巨大マーケット以外にも、フードコート、「とれとれ酒店」、「とれとれ亭」(バーベキュー)、「とれとれ市場海鮮寿司」、「とれとれの湯」(日帰り温泉)、「とれとれヴィレッジ」(宿泊施設)などあって、食欲と購買意欲を満たすだけではない、一大レジャーランドと云っても良さそうだ。
とにかくここには色々食べるところがあるようだが、その中から回転寿司に行ってみることにした。「とれとれ市場」の建物とは、道を隔てた反対側にある。
中はかなり広い(100人以上は入れそうである)。待っている人たち(主にファミリー)がいるが、カウンター席はすんなり入れた。皿の値段は108円から551円まで7段階。生ビールは551円の皿と共にやってくる。ネタの種類は豊富、関東とそれ程の違いは感じられないが、クエとかトラフグは余り見ない感じか。鯖の押しずしも関西らしい。ちから一杯喰っても一人2,000円強。かなり満足できた。

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とれとれ市場のHP: こちら 
とれとれ市場海鮮寿司のHP: こちら 

初めて谷中をそぞろ歩きしてみた。ほぉ~、思っていたよりずっと観光地だ。谷中と云えば墓地か寺しかイメージできなかったが、商店街そのものが観光の対象になっている。歩いてみるとたしかに味がある。なかなか洒落た店もある。外国人もちらほら見掛ける。如何にも下町らしい風情は外国人にうけるのかも知れない。
昼食は、予てよりカミさんが狙いをつけていた、千駄木駅近くにある寿司屋「乃池」に行ってみる。事前予約は受け付けず、開店は11時30分ということなので、タイミングを合わせ11時20分に行くと、すでに女性一人が待っている。お持ち帰りだけとのこと。その後開店までの僅か10分間で、我々含め10名が列を作った。件のお持ち帰り客は、この列を見て、我々に「凄いわね~」と仰った。テレビに出てから人気が高まったらしい。
11時30分きっかりに暖簾が掲げられ、大将にカウンター席へ通される。勝手知ったる他の客は、席に着くなり(持ち帰りの客は立ったまま)さっそく、穴子にぎりや鯖の棒寿司等を矢継ぎ早に注文。勝手を知らないこちらは、おもむろにメニューを眺め、先ずビールと穴子にぎり(8かん、2,500円)、上にぎり(1,900円)、蛸やわらか煮(値段失念orz)を頼む。それからだいぶ遅れて鯖棒寿司(1,600円)も持ち帰りで頼むと、早くももう最後の一本だったようで、ぎりぎりセーフ。
お通しには穴子の煮こごりが出てくる。これだけで酒が一杯飲める。ということで酒を頼もうか。いくつか並んでいる中から、鷹勇特別純米を注文。すっきり辛口だが味わいもあって、如何にも寿司屋の酒に相応しい気がした。続いて、蛸のやわらか煮が登場。見ると、なんと小豆餡が乗っかっている。蛸は箸で切れるほど柔らかい。歯応えも、他に例えるのが難しいが、少なくともこれは蛸ではない。恐る恐る餡子を載せて食べるとこれが意外に合う。餡子もあまり甘くなく、むしろ多少塩辛いくらい。ふーむ、職人の技を感じる。
にぎり寿司上に続いて、穴子にぎりが出てくる。これぞこの店の名物、かつカミさんの狙い目。押し寿司ではなく、にぎりで8貫も出てくるとまこと壮観である。穴子好きは人後に落ちないつもりなので、この光景はなんとも神々しく、見ているだけでも蕩けてくる。もちろん、味わいが見た目を裏切ることはない。
この店の大将は、客と特に無駄話をすることもなく黙々と寿司を握り続けるが、かといって愛想が無い訳でもない。寿司を味わいに来ている客にとっては丁度良い距離感と云えよう。また穴子にぎりをたらふく喰いたくなったらこの店を思い出すはずだ。

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すし乃池のHP: こちら 

利尻山に登頂した翌日、すなわち利尻島3日目は、14時30分発新千歳行ANA便(1日1往復!)までたっぷり時間があり、それまで手持無沙汰なので、島内一周観光(料金:3,200円/人、所要時間:4時間弱)に行ってみた。バス2台(うち1台は何と2階建てバス!)分の客の殆どは、稚内からフェリーで来た客で、このバス観光が終ったら礼文島行きのフェリーに乗るという、云わば利尻島立ち寄り客。中国語を話している客もいる。早朝に、雲一つなくくっきり利尻山が見えたが、バス発車時刻には全くの雲の中。正直言って、唯一無二の観光資源と言える利尻山が見えないと、バス観光は全く寂しいものとなり、殆ど土産物屋案内ツアーと化してしまう。ともあれ、先ず立ち寄ったのが姫沼という、一周1km足らずの小さな池。土産物屋もある。晴れていれば、そして風が無ければ逆さ利尻富士が見えるというが、今日は心眼頼り。次に訪れた場所は郷土資料館。昔、鰊が獲れたことを今に伝えている。かつて村役場だったという、なかなか趣ある建物。その後、オタトマリ沼にて再び下車。姫沼よりも一回り大きいこの池は、利尻山とセットで「白い恋人」のパッケージ写真に使われているとのこと。心眼で利尻山を望むよりも、多少イメージが湧くかも知れない。この沼の畔には、2件の土産物屋があり、一つが「利尻富士町レストハウス」、もうひとつが「利尻亀一オタトマリ沼店」。この前者の店の一角に、海峡鮨がある。寿司屋らしく色々のネタがあるようだが、何といってもこの店のウリはウニ。清水の舞台から飛び降りて、バフンウニ丼(ハーフサイズ3,500円)を食べてみたい感じもしたが、ぐっと我慢してバフンウニ軍艦巻き一貫(600円)を賞味することにした。バフンウニってこんなにオレンジ色だとは知らなかった。カウンターテーブルにはバフンウニ以外にムラサキウニも鎮座ましているが、全く鮮やかさが違う。もしかするとバフンウニを食べるのは生まれて初めてかも知れない、と思った。で、肝心な味はというと(店の人に、できれば醤油はつけないで食べて、と言われそのまま食べた)、もう甘さしか感じなかった。これがウニだったんだ!

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