山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

喫茶店・カフェ

ちゃんこを喰った後、両国から総武線に乗り、浅草橋駅で降りて柳橋方面へぶらぶら。アンティーク好きなカミさんが狙いを付けていた「ルーサイト・ギャラリー」という骨董屋に行ってみたのだが、生憎お休みだった。調べてみるとこの建物、美人芸者歌手として一世を風靡した(らしい)市丸姐さんの屋敷だった(ルーサイト・ギャラリーのHPはこちら)。1907年生まれと云うから(我々の祖父の世代だったらリアルに追っかけしてたかな)、もう今となっては近代史研究家の世界だろうか。かつての花街、柳橋は、普通の商業ビルが立ち並ぶだけの無粋な街になっていたが、このギャラリー(旧家)だけがポツンと、一輪の花のように残っている。
裏通りを歩いていると人通りは少ないが、こんな処にこんな店が、と目に留まったのが「High Tea」という名の紅茶専門店。ビールは置いてないようだったが入ってみた。女性一人でやっている様子。店の名前の由来は、こうゆうことらしい。

-以下、Wikipediaからの無断抜粋-
・・・・・・アフタヌーン・ティーに類する習慣には、さらに遅い時間のハイ・ティー(High tea)がある。ハイ・ティーは本来食事としての意味合いが強く、一般的に夕方5時から6時の、・・・ ・・・遅い時間の夕食の前に、食事とともに茶など飲み物が提供されたもの。アフタヌーン・ティーが小さなラウンジ・テーブルや客間の低いテーブルで提供されるのに対し、ハイ・ティーは食事用の高いテーブルで供されることからその名が来ている。本来夕方の喫茶であると同時に、事実上の夕食でもあるため、紅茶や、サンドイッチなど簡素な軽食や菓子類のみならず、むしろ肉料理・魚料理の方が供される献立では、食事が主体である。このため、ミート・ティー(Meat tea)の別名もある。・・・・・・
-無断抜粋終了-

我々は食後なので、アフタヌーン・ティー又はロー・ティーということか。注文時に、紅茶の葉が入った小瓶を20本、テーブルに持ってきて利き酒ならぬ利き葉ができるようになっている。しかし悲しい哉、熱湯で蒸されていない、乾燥状態の葉っぱの匂いはあまりに微か過ぎて、フレーバーティー等を除けば、素人には違いが良く判らない(T_T)。小生はスリランカのヌワラエリア(720円、税込)を注文。カミさんは、ディンブラとチーズタルト。久しぶりに飲むヌワラエリアは、発酵が浅いのか、そういう葉の種類なのか定かではないが、紅茶でありながら日本茶のような抑えめの渋みと旨みを感じる。色も紅茶にしてはかなり薄め、烏龍茶に近い。
久しぶりにストレートティーを味わった後、蔵前に移動し、またぶらぶら。タイガービルという名のレトロでシックなビルの1階に、「ノーチェ(NOCE)」なる家具屋があった、少々物色。全然飾らない、シンプルな家具。これでも新品?と思うような見た目。値段も安い。IKEAやニトリとは路線が違う、なかなかありそうでないコンセプトである。同じ通り沿い、「カキモリ」という名の文房具屋にも入ってみる。ここもシックな店構え。ここはオリジナルのノートブックを作れると云う。便せん類、ペン類の品揃えも個性的に見える。つい、本体が木製のボールペンを衝動買い(まったくアウトドアには不向き)。
この江戸通りから国際通りにかけては、賑やかさや華やかさは全くないものの、シックな雰囲気をもっている店がポツポツある。今度また来たら、ウィンドショッピングだけでなくカフェかビストロにでも入ってみたい。

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神田古本屋街にはこれまで何度か来ているが、「さぼうる」以外に、このようにDeepな喫茶店が、しかも二軒も裏通りにあることは知らなかった。この小道は、時の流れが止まっている。カミさんが調べ見つけてきた「ミロンガ」と「ラドリオ」のどちらに入ろうか迷ったが、店の看板にあった「世界のビール」の謳い文句に心魅かれ「ミロンガ」へ。扉をあけると、抑えめの照明とタンゴのBGM。タンゴばかりかけている店に入ったのも初めてかも知れない。
客も、やけに店の雰囲気に染まっているというか、店と同化している。禁煙スペース側から通路を通して喫煙スペースを見ると、テーブルを挟んだ二人のお客は、額縁に嵌ったフェルメール絵画の登場人物と錯覚する。我々があの域まで達するにはまだまだ時間が必要だろう。
席に着いてメニューを見ると、せっかく世界のビールが数多くあるので、その中からスリランカのライオン・スタウト(900円)を注文してみる。アルコール度数が9%とかなり高い。口に含むとカカオの香りがして、濃厚な甘みとコク。これはちびちび飲むビールである。こんなビールがスリランカにあったとは少々驚きだ。フェルメール絵画を彷彿させる店内を眺め、厭世的かつ前時代的なタンゴのリズムに耳を傾け、旧英国統治時代の香りするライオン・スタウトをちびちびと舐める。これだけで暫し時を忘れられる。次に古本屋街に来た時は、向かいの「ラドリオ」に入ってみるか。

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那須に登った翌日は、朝から観光モード。女性陣の勧めに従い、「那須ステンドグラス美術館」を訪問。建物はイングランド湖水地方あたりにありそうな、古城を思わせる造りでなかなか良く出来ている。裏にはチャペルもある。鑑賞は30分足らずで終わってしまったので、別棟にあるここ「Café Bibury」で暫し時を過ごす。それこそエールでも有れば有り難かったのだが、ここは女性や若いカップル向けのイングリッシュ調、アールグレイで我慢する。ちゃんとポットに入って出てくるし、それも蒸らし時間8分経ってからとのこと。ちゃんと拘っている。窓の外は雪に覆われた美術館の建物が見え、ゆったりした時間が味わえる。
建物を眺めているうちにつらつら考えてみた。この手の施設は、ここ那須に限らず、箱根や軽井沢、八ヶ岳高原等、かなりポピュラーと思われる。中にはお金持ちの慈善事業的施設もあるだろうが、これを事業として考えると果たしてペイするのだろうか・・・。ある程度、人々の関心を引き付けるだけのコレクションを集めるには、それなりの資金が必要だろうし、これだけの建物を(多少、張りぼての部分はあるにせよ)建てるにも億単位の金が必要だろう。逆に収益はどうだろうか。入場料は1,200円(我々は割引で1,100円。観光案内所にあった割引券は1,000円だった。割引券にもランクがあるとは知らなかった)で、毎週末には少なくとも100人や200人くらいは来るだろう。でもそのくらいでは成り立ちそうにない。そこで思い出したのが、ここには、チャペルがあったし、美術館内でも結婚式をやっていたこと。つまりここは結婚式場が主体で、美術館はその派生事業と云う事なのだろう。
Webで調べてみると、はたしてこの結婚式場兼美術館は「株式会社鈴屋」という企業(創業時は呉服屋)が運営していて、その会社の事業内容を見ると、呉服、貸衣裳、宝飾、ギフト、輸入雑貨、輸入家具、教会、プロデュース、海外挙式、美術館と多岐に渡っている。良く見ると、伊豆高原にもステンドグラス美術館と結婚式場を運営しているし、バリ島にも式場を持っている。なんと直ぐ近くの田舎料理店「茶屋・卯三郎」や輸入雑貨店「アジアンオールドバザール」も経営しているという、多角経営企業だった。
つまり美術館は数ある事業の一つに過ぎないし、ある意味、客寄せパンダと云っても良いかも知れない。我々庶民は骨董ステンドグラスに釣られてやってきて、ついでに紅茶を飲み、もしかすると「卯三郎」で昼食をとったりして、お土産は「アジアンオールドバザール」で輸入雑貨を買ったりし、さらにもしかするとあの結婚式場はなかなか良い雰囲気だったと周囲に吹聴さえすれば、もうこの会社の事業戦略にまんまと嵌ったことになる訳だ。やるなぁ。

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利尻島一周観光のあと、利尻空港へ。まだフライトまで2時間近く有り、係員がおらずチェックインもできないので、2階に上がってなにか食べることにする。行ってみると、片隅に喫茶店が1軒あるのみ。小さい空港なので致し方ないが、喫茶とは言え、カレーライスやピラフ以外に、ウニ丼や利尻昆布ラーメン、島のりおにぎりなんてものもある。利尻昆布ラーメンを注文してみる。出来上がりを待つ間、生ビールを傾ける。窓の外には滑走路が見え、その奥には雲に隠れた利尻山。晴れていたら絶好のシチュエイションで、ビールが一層美味くなるはずだ。利尻島から利尻山とウニと昆布をとってしまったら(昔はこれに鰊も入っていた訳だが)、全くつまらない島になるだろう、などとつらつら想像してみる。
この利尻昆布ラーメンは、利尻漁協が販売している袋入りラーメン(麺は乾麺ではないらしい)とのこと。昆布は利尻島最大の水産資源なので、様々な食品に加工されているようだが、そのラーメンとはいったい如何なるものか・・・。やがて出てきたラーメンは、たしかに昆布の香り。それもそのはず、とろろ昆布がトッピングされている以外に、スープも当然昆布だしで、なんと麺にも練りこんでいる(たしかにやや緑がかった色をしている、翡翠麺のよう)という、トリプル昆布である。麺は昆布が入っているせいか、プリプリである。スープもだしが良く利いた塩味で、思わず唸ってしまう。これはたしかにインスタントラーメン(じゃないけど)や、よくある土産物的ラーメンの域を超えている。マツコ・デラックスが絶賛したらしいが、頷ける味である。病みつきになるかも知れない。

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