山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

喫茶店・カフェ

今日は朝から本降りの雨。こんな天気じゃ、山もないだろうと思っていた者も居たようだが、雨で身の危険を感じることがない限り、ヤメはない。折角のオフでもある。晴れの山や曇りの山に限らず、雪の山も、雨の山もそれなりの風情があるし、悪天だと静かな山を楽しめるメリットもある。
尤も、雨天でも予定通りに登るかどうかは別。今回は、社山を登るつもりだったが、眺望が良い山にわざわざこんな天候で登るのは、さすがに酔狂が過ぎるので、半月山まででやめにしてあとは適当に観光でもして帰ろうと、予定通り東武特急に乗る。今回は、先月デビューしたばかりの東武特急500系「リバティ」に乗車。東武が社運(?)を掛けて導入した新型車両。今後しばらく、様々なシーンでこの車両を目にするはずだ。
いつものタクシー運転手横山さんも、本当に我々がやってくるのか気を揉んだようだ。こんな天気でもやってくる我々は、上玉のお客だろう。タクシーで半月山第1駐車場まで一気に登る。当然かも知れないが、誰もいない。これで、今日の静かな山は約束された。
思ったよりも気温が低い。手袋を持ってこなかったので失敗したかと思ったが、そう思ったのは身体が温まるまで。何とかアカヤシオを愛でることができたあとは、中禅寺湖畔を周遊。こんな天気でも、釣師は意外にいる。山屋よりも釣屋の方が、天候に無頓着のようである。
旧イタリア大使館別荘に立ち寄る。我々はずぶ濡れ状態だったが、日光博物館の女性職員が二人、手持ち無沙汰だったようで歓迎された。立地も良くて素晴らしい眺めだが、和の建築材を巧みに使った洋風建築がなかなか素晴らしい。これは、確かに日光が誇るべき遺産である。
中禅寺湖畔には、かつては28ヶ国の大使館別荘があったそうだが、今はフランス大使館とベルギー大使館の別荘だけが現役だそうな。何故、イタリアは手放したのだろうか。財政危機の影響だろうか、などと思いを巡らせつつ、ゆっくりとコーヒーを飲んで暖まったので、ちょっと後ろ髪を引かれつつ別荘を後にした。

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せっかくのゴールデンウィーク、カミさんとちょっと上野に出て、国立科学博物館にやってきた。ここに入るのも随分久しぶり。たぶん、恐竜展以来。今日の目当ては、大英自然史博物館展の目玉、始祖鳥の化石である。この頃、鳥は恐竜そのものだと学んだので、始祖鳥の存在価値は多少薄らいだような気がしないでもないが、それでも飛び切り有名な化石であることは間違いないだろう。
大英自然史博物館に対する予備知識は乏しいので、その他に見るべきものが何か良く判らないが、ドードー鳥の化石と復元像は一見の価値があるかも知れない。近くに展示してあったモニター画面ではドードー鳥の再現動画が再生されていて、ドードー鳥の歩き回る姿はなかなか興味深かった。
もう一つ、ネアンデルタール人のゲノムにはちょっとびっくり。そんなものが残っているとは知らなかった。そのうち、ネアンデルタール人のクローンが生まれる日も来るのかも知れぬ。
ちなみに、大英自然史博物館展の展示は、再現動画以外は全て撮影OKだった。あとの展示は特に気を引くものがなかったせいか、鑑賞自体はあっという間に終わった。これで昼飯にするには早過ぎる。ついでに、隣の国立西洋美術館で開催していたシャセリオー展にも入ってみることにした。
絵の解説から、ギュスターブ・モローが描くサロメの立ち姿が、シャセリオーの絵をヒントにしていたとは知らなかった。それだけでも鑑賞した価値があった。
一気に2つの展覧会を鑑賞しのどが渇いたので、国立西洋美術館内にある「カフェすいれん」に入る。館内といってもここは展示室の外なので、入場券なしでも入れる。店内からは中庭を眺められる配置。これで中庭に池でもあって、すいれんがあれば出来過ぎだが、さすがにそうはなっていない。それでも、中庭に植えられた木々を眺めながら呑むビールは、なかなかリッチな気分にさせてくれる。

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カフェすいれんのHP: こちら

3ヶ月に1回の定期健診のあと、カミさんと久しぶりに「山の上ホテル」に行ってみた。ホテル内の「バー・ノンノン」 、「バー・モンカーブ」、「天ぷら山の上」には入ったことがあった。今回は、「コーヒーパーラー・ヒルトップ」でのランチ。「山の上ホテル」には何度か来ているが、「コーヒーパーラー・ヒルトップ」は初めてのような気がする。そもそも在り処が判らず、フロントで聞いたくらいだ。
御茶ノ水界隈は久しぶり。メトロ千代田線の新御茶ノ水駅聖橋口からJR御茶ノ水駅の西口へ歩くと、喫茶店や画材店など、昔とあまり変わっていない感じがする。茗渓堂はビルの名前としては残っているが、店舗はすっかり楽器店だけ、とっくに書店はなくなってしまっている。山岳書専門コーナーがあった数少ない書店だったが、まったく残念なことだ。
駿河台の坂道を上がっていくと、角に「山の上ホテル」が見えてくる。いわゆるアールデコ調の佇まい。角の右手、すなわち東側にも「山ノ上ホテル」の建物(別館)があったはずなのだが、今はフェンスに囲まれ、明治大学の敷地になっていた。 調べてみると、何故か3年前に明治大学へ売却してしまったらしい。確か、泊まったことがあるのは別館だった筈なので、とても残念。メインダイニングも別館にあったような気がしたが、少なくとも今は本館にある。
「コーヒーパーラー・ヒルトップ」は正面から入ると、2階下。ホテルが斜面に立っているせいで、2階下といっても地下ではない。ちょうど昼時、店内はほぼいっぱいだったが、運良くテーブルが一つ、空いていた。客は有閑マダムや、さらりーまん、OLなど。明治大学の先生らしき者もいる。流石に学生は見当たらないが、やっぱり、浅草や北千住辺りとはだいぶ客層が違う。注文は、小生はAセット(カレーライス)と生ビール、カミさんはAセット(マカロニグラタン)と生ビール。偶にはこんな優雅なランチも悪くない。

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Woodyさんプロデュースの、湘南を巡る山旅の季節がまたやってきた。今年で、はや4回目。今回の狙いは、三浦半島の先端に近い三浦富士。正式名称は、富士山。途中にある展望台からは、相模湾も東京湾も両方眺めることが出来る。
いわゆる、ご当地富士の通称「**富士」ではなく、ちゃんと「富士山」という名が付いた山は、Wikipediaによると全国で14座あり、そのうちなんと12座は関東にあるそうである。ここもその一つ。標高は183.1mしかないので、これだけを目当てに登るのはやや消化不良を起すかも知れない。
我々は、砲台山と武山を巡った。当日、常に我々を追撃してきた幼稚園児の集団には、ピクニックとして丁度良かったくらいだろう。幼稚園児達は武山山頂で早めのランチ。彼らの追撃から開放された我々は、途中、いちご農園や西瓜畑を横目に見つつぶらぶら下山。それでも、津久井浜駅に着いたのはまだ11時過ぎ。(山行記録はこちら)
ともかく、これから昼食だ。目当ては、海岸線に沿った「ブルームーン」という名のカフェレストラン。近くに美味そうな回転寿司店もあったが、今夜は和食なのでここは洋食系。こんな機会でないと、絶対に来ることが無いシーサイドカフェ。心なしか、太陽の輝きも山間部とはちょっと違う。店内の客は、近所のママ友集団か、ライダー。
山の上から水分摂取を我慢してきたので、生ビールが美味い。メニューを見ると、基本的にランチセット。対して運動していないし、夜の部(正確には夕刻の部)もあるので、4人分を料理を6人でシェアすることにした。タコライス(1,050円)やメキシカンパンケーキ(1,100円)、スペアリブカレー(1,200円)、スペアリブセット(1,500円)など、食べ慣れていないシロモノを喰う。なかなか美味い。個人的にはまず、注文することが無い料理を味わうことができて、収穫だった。女子連は追加で、苺のパンケーキ(1,380円)を喰っていた。マネは出来ない。

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ブルー・ムーンのHP: こちら 

箱根登山鉄道に乗っていると、宮の下は「エキゾチックな温泉街です」と車内放送で紹介されていた。確かに、「富士屋ホテル」がエキゾチックであることには同意するが、街全体がエキゾチックだとは俄かに解せない。外国人には、和風旅館もエキゾチックに見えるかも知れないが。
そう云えば宮ノ下(正確には堂ヶ島温泉)にあった温泉旅館の「大和屋」や「対星館」も、いつのまにか閉館した。将来、両方が一緒になってリニューアルされるとのこと(経営が同じだったのか?)、残念ながら昔ながらの建物は失われてしまったようだ。
和風旅館と云えば、今は無き奈良屋旅館の跡地に、エクシブが建っている。かつての奈良屋の建物は、鬱蒼とした樹木に遮られていて通りから見えなかったが、エクシブのいま風の建物はかなり目立つ。日本人的にはエキゾチックさはない。
奈良屋旅館と云えば、宮ノ下の駅から下る途中に、「NARAYA CAFE」という店が出来ていて、そのHPによると「奈良屋」という名前を引き継いでいるとのこと。勝手に引き継げないだろうから、子孫がやっているのだろうか。カフェ兼足湯兼土産物屋というスタイル。これも外国人的にはエキゾチックかも知れない。
やっぱりエキゾチックさの本家を見に、久しぶりに富士屋ホテルに寄ってみることにした。花御殿は我々の目にも、和風ながら少々日本離れしているところがある。エキゾチックさは、軽井沢の万平ホテルよりもこちらの方が上だと思う。
ホテルに入ると、ロビーは多くの客が屯している。かなりの賑わい。披露宴もあるらしい。ティーラウンジ「オーキッド」も混んでいるかと危ぶんだが、幸いにもすんなりテーブル席に座れた。せっかくなのでビールをいただく。窓の外は中庭。池で泳ぐ錦鯉を中国系観光客がバシバシ、スマホで撮っていた。そんなに珍しいのだろうか。
ちょっと寄っただけだったが、やはり富士屋ホテルは独特の雰囲気で、居心地が良い。また久しぶりに一泊してみたくなった。

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実は、「鳥つね」に入る前、気になる店が、通りを挟んだ向かいにあった。看板には「がまぐちや」と書いてあるが、小間物屋ではなく、なんと喫茶店のようだ。かなり古びた店構えで、果たしてやっているのかどうかと訝しく思うが、豈図らんや、ちゃんと「営業中」の札がかかっている。2階の窓の両脇には、レリーフ(鏝絵か?)まである。
なにゆえ、喫茶店にこんな古風なネーミングをしたのか判らないが、何となく屋号のような気もしてくる。(後でググってみると、やはりかつては和風小物の製造・販売をしていた店だったらしい。湯島界隈がかつて花街として栄えていた頃には、芸者達が客だったのかも知れない。)
「鳥つね」を出た後、カミさんが入ってみようというので「がまぐちや」に入ることにした。残念ながらビールは置いて無さそうだが、偶にはそれもいいだろう。下町歩きの途中でひと休みするには、もってこいの雰囲気がする。
扉を開けると、右手にカウンター席、左手がテーブル席。典型的な喫茶店の雰囲気。ドトールやスタバばかり入っていると、そもそも喫茶店ってこうだったんだ、と眼が覚める思いがする。静かな時間が流れている。カウンターの中には女性マスター(女将と云っても良いかも知れない)。
テーブル席に座り、何を注文しようかとメニューを眺めると、今日の日替わりストレートコーヒーはコロンビア、とある。それにしよう。ストレートコーヒーを飲むこと自体、随分と久しぶりだ。ビールが無いので、なかなか足が向かないかもしれないが、そのうち山ではなく、下町歩きに精を出すようになったら、また寄ることになりそうな気がする。それまで、このまま変わらずにいてくれることを祈りたい。

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姪の結婚式のため、久々、表参道へやってきた。まだ午前10時過ぎだが、結婚式の後、披露宴は午後15時からとのことなので、それまでちょっと腹に溜めておこうと、カミさんと何処か適当な店に入ることに。メトロ明治神宮前駅を出てほぼ目の前、ここはどうだろう、と目星を付けた店は、何だか何処かで見たことが有るな、と思ったら、北朝霞で入った「セガフレード・ザネッティ」の姉妹店だった。
原宿クエストの1階という一等地にあるせいか、店内装飾の赤黒白のカラーコーディネートと壁を埋め尽くすロゴが、北朝霞では少々バタ臭く浮いて見えたが(なにしろ、直ぐ隣がもつ焼き屋なので)、ここでは何となく街の雰囲気にマッチしているから不思議だ。さすがは、表参道。もちろん、辺りにはオヤジが屯すたぐいの店はまったく無い。
メニューを見ると、パスタやパニーニがあるし、ビールもあるので申し分ない。屋内のテーブルはちょっと暗めで小さいので、外のテーブルに座ることにした。今日は、外でもそれほど寒くないし、ビールだって十分イケる。さて、食べ物は、ハム・チーズ&ベーコンのパニーニ(430円)にしてみる。飲み物は生ビール(420円、銘柄不明)。イタリアンビール(550円)もあったが、やめた。
ハム・チーズ&ベーコンのパニーニは、予想以上に美味かった。パニーニ、いわゆるイタリアンホットサンドは、滅多に喰うことが無い。日本国内のファストフードで、これを出すのは「ロッテリア」ぐらいしか知らないが、「セガフレード・ザネッティ」の方がサクサク感があって美味いような気がする。しかし、「ロッテリア」のイタリアンホットサンドの食感記憶が少々曖昧。
「ロッテリア」に、いつ頃行って以来か記憶が定かではない。そもそもこの頃、ファストフード店に入る機会が無い。ならば、ちょっと機会を作って行ってみようか、と思って調べてみると、とっくに「ロッテリア」のメニューからイタリアンホットサンドが無くなっていた。どうりで記憶が曖昧な程、昔のはずだ。「サンマルク」だったらあるかな。なんだか、また無性にパニーニが喰いたくなった。

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大宮から新幹線に乗れば、軽井沢までわずか40分。ビールを呑む暇もない(そんなことはないが、今朝は少し自重)。軽井沢駅周辺には、3日前に降った雪がまだ残っていた。やはりこちらは気温が低いようである。今日、軽井沢へ来たのは、しなの鉄道の「ろくもん」に乗るためである。
列車の発車時間までまだ小一時間あるので、お茶(ビール)でもしたいところ。軽井沢アウトレットの開店までは、まだ少々時間が早い。そこで、駅の北側に出て店を物色。考えてみれば、あまり電車(新幹線)で軽井沢に来ることが無いので、北口の店は「フレスガッセ」以外あまり知らない。
ふと、外へ出る手前の右手にイタリアンぽい看板があり、「FERMATA」と書いてある(ちょっと調べてみたら「フェルマータ」は、イタリア語で停車場のことを意味すると知った)。開いているようなので、入ってみた。先客は2組。どちらも列車待ちでお茶している感じ。もしかすると、我々と同じ「ろくもん」待ちかも知れない。
この店はレジで注文し、飲み物を受け取るセルフサービス式。従業員は女性2名。先ずメニューを眺めると、ここには、意外にもホッピーが置いてある。軽井沢に、ホッピーは似つかわしくない感じがするが、それなりに売れているのかもしれない。ホッピーマガジンにもこの店の紹介があった。
しかし折角なので、やはり軽井沢の地ビールにしよう。頼んだのはThe軽井沢ビールのダークと、軽井沢高原ビールのベルジャン・ゴールデン・エール(どちらも550円税込)。前者は、つい4ヶ月前に行った「天空カフェ・アウラ」でも呑んだ馴染みのビールであり、少々コクが強い感じだが、呑み飽きないタイプのビール。後者は期間限定のビールのようである。呑んでみると、先ず甘い香りを感じる。どちらかと云えば女性向きか。
ビールを呑みながら外を眺める。寒々しい眺めで、視界はそれほどない。晴れていれば鼻曲山でも望めるはず。ここは単に電車待ちの時間潰しだけは勿体ないが、軽井沢には様々な魅力的な店があるおかげで、この店はやや貧乏くじを引いているようだ。

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フェルマータのHP: こちら 

「はすみ」を出て暫し、川越市街をそぞろ歩き。街中へは、喜多院を抜けて行くのが早い。一番大きな繁華街は「クレアモール」と呼んでいるそうな。それにしても、この通りは大した賑わいだ。地元の方々も買い物はここで、近隣や遠方からやってくる観光客もここに来るということなのか。これだけ人が集まる商店街も少ないと思う。
途中、「小江戸蔵里」という、統合型施設があり、覗いてみる。先日、山形で入った「紅の蔵」のように、お土産処と食事処、農産物直売所、展示スペースがセットになった複合型施設。「小江戸」と云えば川越、というほど、この頃ネームバリューが高い。この「小江戸蔵里」の中に、地元の日本酒、「鏡山」の販売コーナーがあった。試飲もできるようだが、有料だったので、二の足を踏んで止めにした。勿論、他に、川越名物さつまいもをベースにした和菓子も色々並んでいたが、基本的には関心が無いのでスルー。
「クレアモール」通りはそのまま、「大正浪漫夢通り」へ繋がっている。ここも、このようなネーミングをしたのはそんな昔ではあるまい。何年か前、義母、義妹と共に、この通りにある鰻屋「小川菊」(おがぎく、と読む)へ来た頃は、人通りも殆ど無い、うら寂しい通りだった。それが今や、洒落た名前になって、店も随分増えたようだ。その「小川菊」も、大正時代に建てられたという重厚な建物の風情は変わらないものの、なんだか小奇麗になっていた。
左へ折れると、一番街、いわゆる蔵造りが立ち並ぶ通りに出る。カミさんは亀屋という和菓子屋に入ってなにやら物色中。その間、外で待っていることにした。人通りが益々増えて、それこそ、うじゃうじゃいる。外国人も結構来ている。人の群れを見ているだけで疲れて来る。いまや、川越は一大観光地だ。
何処かに入って一休みしようと見渡すと、それこそ目の前に、昔の商家をそのまま利用したCaféがある。この頃、この手の店が流行りか。カミさんによれば、ついこの頃出来たCaféだそうだ。とりあえず、ビールを置いてあるのを確認した後、入ってみる。席は2階にあるようだ。階段を上がると、メイド風の装いをしたウェイトレスがいた。コエドビールを注文する。
外観はレトロな洋式そのままだが、中は蔵造りと云う感じである。調べてみると、大正4年に建てられた田中屋という輸入自転車を売る商店だったようだ。川越には、このような建物が意外に多い。できれば次は、このような建物で、ワインなど呑めるような店があれば入ってみたい。

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寄居で鮎に舌鼓を打ったあと、今日はこれから新宿へ向かうことになっている。そのままだとちょっと早過ぎるので、東武東上線の朝霞台で途中下車。カミさんが何度か入ったことがあると云う、Caféに入ってみることにした。朝霞台駅(武蔵野線、北朝霞駅)の北口にあるその店は「セガフレード・ザネッティ・エスプレッソ(Segafredo Zanetti Espresso)」という名前。如何にもイタリアからやって来た感じの店名である。
基本はエスプレッソを飲ませる店らしいが、アルコールも出すので(でないと入らない)、いわゆるバールのたぐいだろう。店の装飾は赤と黒が基本で、オシャレではあるが決して落ち着いた感じではない。通常のファストフード店と同様、レジで支払ってから品物を受け取るしくみ。飲み物以外に、パニーニやパスタを出すところがいかにもイタリア資本の店という感じだ。
いちおうビールを注文。小腹が空いていれば何かアンティパストでも頼みたいところだが、残念ながら今日はそれどころではない。土日は朝8時からやっているようなので、今度もし、東武東上線沿線で、遅出の山登りの機会でもあれば、朝食に寄っていくのも良さそうだ。

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昼食後、カミさんが仕入れて来た情報をもとに、「天空のカフェ・アウラ」に行ってみた。旧軽井沢の中心から、車で10分程度。旧三笠ホテルの先、白糸の滝へ抜ける手前を左に入り、少々道なりに進むと、上に変わった建物が見えて来る。
かなりの斜面に建つその店は、「天空の」というだけあって、眺めは抜群に良い。今日は特に空気が澄んでいる訳でもないが、妙義山や西上州の、特徴ある山々はもちろん、両神山、その奥の奥秩父連峰まで見える。空が広いので、夜の星空も期待できそうだ。
本来、軽井沢は森に囲まれているので、眺めが良い店と云うのは基本的に有り得ない。ここよりも眺めの良さはだいぶ落ちるが、せいぜい旧碓氷峠にある、力餅を売っている茶屋ぐらいだろうか。このような背景が、この店の「逆転の発想」かも知れない。
建物の斬新さにも目を奪われる。Webを調べてみると、とある建築事務所のHPがあり、この建物を紹介していた。どうやら別荘兼店舗ということだろうか。それなりに客は入っているものの、とても建設資金を借り入れて、儲けで返済できるような店には見えない。
店はキャッシュオンデリバリのスタイル(考えてみればこの頃、そんな店ばかりだ)。レジで飲み物を受け取り、気に入ったテーブルを探す。ちなみにここは、ドリンク全て800円と大雑把。コーヒーとビール(ここも軽井沢ビール!)がどちらも800円だったら、運転手でない限り、ビールを選ぶのは必然。コーヒーが800円とは破格に高いが、この景色を眺めるための入場料と思えばさほど気にならないはず。
建物から張り出したテラス席が面白そうだったが、満席だったので、屋外の一番高いところにある(←小生の性(さが)のようなもの)テーブルにつく。真下には、軽井沢を覆う森。建物が見えるところは、旧軽井沢の街と、軽井沢駅前辺りの商店街、そしてプリンスのアウトレットモールのようである。
時折涼しい風が吹き抜け、気持ちが良い。いつまでも眺めていたい雰囲気がある。軽井沢の店らしくない景色だが、ここが軽井沢の有名店になるのは間違いないだろう。

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カフェ・アウラのHP: こちら 

今年の夏も、飽きもせず軽井沢に1泊で出掛けることにした。例年はたいてい7月半ば過ぎだが、今年は仕事の都合で月初めにやってきた。もちろん、まだ梅雨の最中なのだが、今日は偶々良い天気。標高1,000m近い軽井沢にしても結構、蒸し暑い。プリンス・アウトレットショッピングプラザの、広いエリア内を歩いていても、出来る限り日影を辿りたい感じである。一方、東京ではかなりの猛暑だったようで、軽井沢ならではの避暑になったようである。
ここのアウトレットは、なんだかんだほぼ毎年のようにやってきているが、思い返してみると、昔に比べて随分エリアが拡大した。今では、端から端まで歩くのは一苦労である。暑い日はやや躊躇する。そんな時は、時間も節約になるため、カミさんとは適宜、別行動をとることになる。
さて、昼どき。今回は手近なところで済まそうと、アウトレット内の店に入ることにした(昨年のランチはこちら)。これまでも何回かはアウトレット内の店で食べたことがあるが、何時の間にか別の店に変わっていたりして、入れ替わりが結構ある。今日のプリンス・アウトレットは相当な賑わいだが、早めの時間であればレストランもそれなりに空いている。
「カフェ・コムサ」は東京周辺でも時々見掛ける店。勿論、これまで何処にも入ったことは無い。このアウトレットに出来たのは比較的新しいと思う。ここに入ろうと決めたのは、入口のメニュー表示にビールを見付けたから(だけど330mlで980円(税込、以下同様)とは、いくらクラフトビールにしても高過ぎないか)で、基本的にスイーツの店に入ることはほぼ有り得ないが、ビールが置いてあるのならばとりあえず許せる。
モノトーンの店内へ入ると、やっぱり女性多し。ひとり客も目立つ。ランチは3種類で、何れもパスタランチ。小えびとそら豆のトマトソースパスタ(サラダ、ドリンク付き1,400円)を注文。ビール(軽井沢ビール)はキンキンに冷えているのがありがたい。グビッとひと息で無くなってしまいそうな量だが、大切にちびちび呑む。我々の後から次々に客がやって来て忽ち満席状態となった。
ほどなくパスタ登場。にんにくの香りは無く、トマトソースも甘みが強めで、如何にも女性向けの趣き。小生には可もなく不可もない感じ。
外に出れば、アウトレットの入口に向かって、車の渋滞が延々と続いている。今日も大繁盛の様相である。

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また上野公園にやってきた。今日の目当ては、泣く子も黙る「若冲展」である。午前9時30分開場なのだが、いちおう念のためと云うか、混雑を予想して、8時30分にやってきた。上野駅から西洋美術館の前を通り過ぎる。こちらでは「カラバッジオ展」をやっている筈なのだが、誰も並んでいない。カラバッジオって、その程度? 「法悦のマグダラのマリア」だけでも、若冲なんか、ぶっ飛ぶくらいじゃないの? 思わず、こっちにしようか、とよろめきそうだったが、既に「若冲展」のチケットは購入済み。初心貫徹である。
東京都美術館に近付くにつれ、群衆が見えてくる。先日の「ボッティチェリ展」よりも明らかに多い。ボッティチェリも形無しである。ともあれ、覚悟するしかない。さっそく並んでいると、我々のうしろに列がみるみる延びていく。早く来て正解だ。チケットを買う人の列もできているが、買った後にまたこちらの列に並ばなくてはならないかと思うと、気絶しそうである。
1時間は我慢、と覚悟していたが、9時15分くらいから列が動き始めた。扉が開いたようだ。美術館側の配慮によるものだろう。目出度く入場し、ひと通り見終わった後、前回同様、2階のM Caféに入る。既に開店しているが、先客は誰もいない。店員が手持無沙汰にしていた。テーブル席につき、さっそくビールを注文。窓の外を眺めると、入場を待つ人の列は益々延びているようである。列が動いていないところをみると、入場を制限しているのかも知れない。たしかに、展示スペースでは皆、絵に齧りついてなかなか動こうとしない。滞在時間が自然と延びているのだろう。
それにしても、こんなに並んだのは、2005年の北斎展(於:国立博物館)以来だと思う。でも後日、聞くところによれば、我々はまだまだ幸運の部類。会期末に近付くにつれ、入場待ちの行列はどんどん延び続け、最大でなんと320分待ちになったそうな。クレイジーな「若冲」人気というか、流行りに敏感な日本人気質というか、全く凄まじい。この狂乱に関する分析はこちらに詳しい(勝手にリンクさせて頂いたが、とても多角的な分析である)。ちなみに、最終日は意外に空いていたそうである(それでも120分待ち)。あまりのメディア報道に皆、恐れをなしたのだろう。
日本人は統計的に見ても、世界一展覧会好き、だそうである。云うなれば、我慢強く並ぶことに長けているということだ。そんな日本においても、この若冲狂騒劇は暫く、語り草になるだろう。

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「イナリ食堂」にフラれて、とぼとぼと飯山駅に戻る。何か他に店は無いかと見回してみても、飲食店らしき建物は見つからない。この飯山駅界隈は、意外に道路も建物も新しいが、こういう状況だったらファミレスでもいいのに、と思っても見当たらず。調べて見ると飯山駅は、北陸新幹線が通るまでは、300mほど、もっと北側にあったらしい。駅の移設に対して、駅前商店街はさぞや難色を示したと思われるが、新幹線の威光には従わざるを得なかったのだろう。
北陸新幹線が、この飯山界隈の雰囲気を一変させたことは間違いない。駅に着くと、なにやら2階にテラスの様な設備がある。椅子も並んでいる。もしかすると、単なる洒落た待合室かも知れないが行ってみようと、エスカレーターを上がると、果たしてそこはカフェだった。その名も「パノラマカフェ」。片側が床から天井まで全てガラス張りなので、ぴったりのネーミングである。
中に入ると、登山者姿が場違いに感じるほど、洒落た空間。しかし奥のテーブルで、近所の主婦連が賑やかに井戸端会議中なので、ごくありふれた雰囲気だ。飲みものは基本的に珈琲か紅茶だが、ワインやビールもあるので問題ない。ビールはしかも、キリン一番搾りやハイネケンだけでなく、地ビール(志賀高原ビール)もある。おっと、日本酒も置いてある。気に入った。しかし、やはり喉が渇いているし、この場で日本酒はちょっと自重しておこうと、志賀高原ビール(500円)を注文。つまみもミックスナッツ、チーズ、ソーセージ、ぶなしめじのピザ、笹ずし、おやきなどもあるので、小腹を満たすには十分である。
ビールは、インディアペールエール(IPA)というタイプ。コクだけでなく、かなりホップが利いていて、クラフトビールらしからぬ苦さ。アルコール度数も6%と高め。なかなか良い。
この店で出す日本酒の銘柄は「水尾」と「北光」の二つ。どちらもここ、飯山の酒である。「水尾」を醸す田中屋酒造は、斑尾高原行きのバスの車窓から、杉玉が下がっているのを見ていた。ちょっと心が動いたが、酒蔵に寄る時間は無い。またの機会とするしかない。「水尾」は、たしか神楽坂の「酒蕎庵まろうど」でも呑んだ筈だが、良く覚えていない(T_T)。なんとかしてこの3日間に、どちらもちょっと味を見てみたい。さてどうなるか。

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パノラマテラスのHP: こちら

今年のGWは何処へ行こうかと、あれこれ悩んだが、この頃話題の信越トレイル(開田山脈)がどんな処か確かめて見ることにした。信越トレイルとは、斑尾山から天水山の全長80kmをさし、一般的にはこれを6つのセクションに分けて歩くそうである。今回は、残雪のことも考え、その中から斑尾山と鍋倉山をつまみ食いして、その全体像に触れてみようと考えた。先ず第1日目は斑尾山だが、今年はこの時点で雪が全くないとのこと。あとで斑尾高原ホテルのホテルマンに訊いたところによれば、この30年来無かったことだそうな。
それでも、斑尾山に登ること自体、初めてなので、それ程残念ではない。当日は生憎の天候で強風が吹いていたが、天気予報がやや外れて雨に振られることは無く、レインウェアを着る必要も無かった。スキー場は3月末で閉鎖されていたが、特に雪が少ない今年に限った訳ではないようだ(山の記録はこちら)。
スキー場のゲレンデの脇を登り、斑尾山まではほんのひと息。山頂は眺望が無く、地味でひっそりとしているが、ちょっと下がったところにある大明神岳からは直下に野尻湖が望める。天気が良ければ、北信五岳の残りの山が見えるに違いない。
気温はどんどん下がっている。復路は、往路と同じ道。あっという間に斑尾高原に戻る。周囲には、グラススキー場やパターゴルフ場、バギーカーコースなど、夏にも客を集めるための様々な工夫がなされている。しかし今日は天候のせいか我々以外、だれもいない。冷たい風が吹き抜けるだけ。
飯山行きのバスまでまだ1時間あるので、斑尾高原ホテルのティーラウンジに入る。真ん中に暖炉がある、いかにも雪国のリゾートホテルらしいスタイル。当然ながら客はいない。ホテルの従業員も暇を持て余している様子。さっそく生ビールを注文。枝豆とソーセージがあったので、それもいただく。
ビールを呑みつつ、まったりしていると、いつの間にか外は吹雪。ちょうど、はぐれた雪雲がやってきたらしい。ぬくぬくと暖かい部屋から大きな窓を通して吹雪を眺めていると、何か映像を見ているような、現実離れした雰囲気になる。ふと、スタンリーキューブリックの「シャイニング」を思い出した。

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斑尾高原ホテルのHP: こちら 

銀座から浅草へ移動。どっちだって、中心街は外国人だらけ。それでもちょっと離れれば思いの外、浅草の街は静かである。吾妻橋の袂から少しだけ江戸通りを南へ下ると、「ギャラリー・エフ」というカフェがある。猫好きのカミさんが見つけて来た店。ここから以前入ったカフェ・ムルソーは目と鼻の先。訊けば、銀次親分という名前のネコで有名な店らしい。この店のブログも「浅草・銀次親分日記」という名前である。
この店の手前にも「きゃらふ」と云う名前のネコカフェがある。カミさんは入ったことがあるらしい。店内には9匹も猫がいるそうである。何故かこの頃、猫カフェがブームなのだそうな。癒し効果があるかどうか知らないが、猫の素っ気無さに萌える方もいらっしゃるらしいので、とにかく猫がいれば何でも良いのだろう。
扉を開けると、内装は、抑えめな塗装を施した木造りで落ち着いた雰囲気。奥で店員が遅い昼食中。壁には「銀次親分物語」という本のポスターが貼ってある。なるほど親分らしく、ちょっと顎を突き出した感じが威風堂々である。ノラ猫だったらしいが、何故かこの店が気に入り住みついたようだ。まだいるのか訊いてみたところ、もう亡くなったとのことだった。残念。
ともあれ、窓際の席に座り、飲み物をオーダー。メニューには2種類のビールが載っていて、どちらも日本のビールではなく、聞いたことも無い。それではと、シュナイダーヴァイセを呑んでみることにした。TAP7は創業当初のスタイルを踏襲して製造したビールらしい。酸味に比べ苦味は少なく、ややフルーティな感じは、白ビールの特徴か。外の風景はともかく、この店の雰囲気にはマッチしたビールである。

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今日はWoodyさんプロデュースにより、北鎌倉駅から「鎌倉アルプス」を辿って洋光台まで踏破することになっている。いつもよりだいぶ遅い集合時間なので、北鎌倉駅にはついつい早めに着いてしまった。久しぶりの鎌倉、せっかくだから少々個人的に観光しようと、辺りを散策。Woodyさんは何処から鎌倉アルプスへアプローチするつもりなのか判らないので、もしかすると建長寺か円覚寺か、どちらかダブるかも知れないなと思いつつ、両方とも廻ってみることにする。
先ずは建長寺。入口には震災復興支援として気仙沼屋台祭りのテントが出ていた。色々、美味そうなものを売っていたが、これから一応、山に登る身なので自重した。境内に入ると、ビャクシン(柏真)の巨木がひと際目を引く。樹齢約750年は伊達ではない。
再び北鎌倉駅前に戻って、今度は円覚寺。武骨な感じの建長寺と較べると、こちらは花の寺と云われるだけあって柔和な雰囲気。丁度、梅が見頃だった。門前で、犬を連れたご婦人が何時までも手を合わせていたのが印象的。
少々喉が渇いたのでビール、といきたいところだが、我慢して駅前の喫茶店に入る。高校1年生の頃、鎌倉へ神社仏閣めぐりに来たことがあり、その時に寄ったのがここ、「門」と云う名の喫茶店。扉を開けると、先客は見当たらず。店のご主人と思しき女性が迎えてくれる。以前、どうだったか思い出せないが、店主は代変わりしたかもしれない。当時、入口を入ると奥に大きなガラス窓があり、そこを通して見える外の緑が心象に残っていたが、今日、それが俄かに蘇った気がした。

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「京や」を出た後、腹ごなしにまた古い街並をぶらぶら。旧市街もさることながら、宮川を東へ渡った新市街でも味わいがある店がある。リストランテ・ル・ミディアイは道の両側にあって結構目立つリストランテ。高山でイタリアンが喰いたくなったら良さそうだ。
もうすっかり高山市街の地理は理解した。理解する上で一番大事なのは参照する地図の正確さ。高山市が無料配布している地図は全く申し分ないのだが、場所によっては東西南北を曖昧にした地図やスケールがいい加減な地図があったり、酷いのは東西又は南北を反転したような地図があるのでとても難儀する。
まだ電車の時間まで少々あるので、喫茶店でひと休み。偶々目に付いたのが、宮川に架かる橋(筏橋。通称「味噌買い橋」)の袂にある「バグパイプ」。もちろん、珈琲しか出さないのであれば少々躊躇するが、「飛騨高山麦酒」の垂れ幕が見えたので入ることにした。あとで調べてみると、この店は「氷菓」という名のTVアニメの「聖地」になっているそうだ。この頃、「ヤマノススメ」の如く、実在の町や店を忠実に再現したアニメが流行っているようである。作為的なプロパガンダの臭いがしないでもないが、このようなアニメを見て、実際の店にやって来て満足する人々がいるのは間違いない訳で、それはそれでいいのかも知れない。
「バグパイプ」の外観はヨーロッパ調(スコットランド調?)だが、すっかり高山の街並みに溶け込んでいる。店内もアンティーク調。しかしスコットランドのパブ、というよりは、やはり日本の珈琲専門店の雰囲気。先客は二組だけ。ビールを呑んでいる客はいない。全く静か。
「飛騨高山麦酒ダークエール」(700円)を注文。「飛騨高原ロースハム」(800円)なるメニューもあったのでこれも頼んでみた。ビールは、苦味は少ないもののコクはなかなか。この頃の地ビールらしい味わい。ハムはサラダ仕立てで出てきた。静かに呑んで、静かに食べる、そんな雰囲気の店だった。

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高山旧市街をそぞろ歩き。次に目についた店には「ろうそく立て」という看板があった。「藤田鉄工工芸店」と、名前は少々地味だが、ろうそく立てと、どちらかと云えばそのついでに和ろうそくを売っている店。ろうそく立てをメイン商品にしている店が、ちゃんと成り立っているなんてところが、歴史ある街の証しか。
ふと眼をやると、「ろうそく立て」屋の先に、煉瓦造りの煙突が印象的な、造り酒屋があるのを発見。どうしてもそちらの方が気になる。カミさんが「ろうそく立て」を物色している隙に、行ってみると「二木酒造」とあった。「玉の井」という酒がブランド。創業は元禄八年(西暦1695年)とあるから相当な老舗。残念ながら、店頭での利き酒はやっていない様子。
再びメインストリートに戻り、更に北へ。今度目に入ったのは、またまた造り酒屋の「老田酒造店」。ここの外観も渋いが、ふらっと中に入ってみると、舩坂酒造店と同様、土産物屋や小物屋などもやっていて、うなぎの寝床の如く奥へ奥へと旅人を誘う。ここのブランドは有名な「鬼ころし」だ。
入口にも利き酒コーナーがあったのだが、ちょっと腰を下ろしたい気分。すると奥に「Café青」という看板を発見、靴を脱いで座敷に上がることにした。暖簾を潜ると、旧家にお邪魔した雰囲気だが、家具が洋風だったりと、一寸した異空間。客には外国人観光客もいる様子。
カミさんは、新幹線+宿泊パックにおまけで付いていた特典で、ロールケーキと飲み物のセットを注文(もちろん無料)。小生はやっぱりビールかなと思いつつメニューを探しても見あたらない。載っていたのは、「鬼ころしのみぞれ酒」か「鬼ころしの熱燗」。そう来たか。さすがは、造り酒屋。自家ブランドじゃないビールで、お茶お濁すようなことはしたくないようだ。 
そこで「鬼ころしのみぞれ酒」を注文。すると、かき氷が入ったグラスと、「鬼ころし」が入った猪口と共に、「コアントロー」が入った猪口が出てきた。先ずは「鬼ころし」だけでみぞれ酒を嗜む。そして「コアントロー」を少々垂らしてからまたひと口。ふーむ、これはこれで一興。まさか日本酒とフランス酒のコラボレーションを高山で体験するとは思わなかった。

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 藤田鉄工工芸店のHP: こちら

Café青のHP: こちら

神保町の古本屋街に行き「悠久堂」で、山関係の古本を暫し物色。望月達夫著、茗渓堂刊「折々の山」初版本がややしみがあるものの、外箱付き、著者の毛筆署名落款入で1,000円だったので手に入れた。この手の本には皆の関心が無いのか、随分と得した気分。他にもう1冊仕入れた後、ちょっと喉が渇いたので何処かに入ろうということになった。
この界隈は、全くの喫茶店(含、珈琲専門店)には事欠かないが、ビールも呑める店となると、意外に少ない。まして今日は祝日。目当てのひとつだった「ラドリオ」も今日は休み。ビヤホールの場合、有名な「ランチョン」も日曜日・祝日は休み。かと云ってまた「放心亭」に入って、アイスバインで淋しい思いをする気にもならず。神保町の祝日の午後は、沙漠状態である。
当てもなくうろうろしていると、ふとドイツ国旗が目に入った。ってことは、ビヤホールか? 高まる期待を抑えつつ近づくと、ありゃカフェだ。しかもドイツカフェとは珍しい。でも、ビールもありそうなので入ることにした。店の名前は「シュヴァルツヴァルト」、即ちドイツの「黒森」のこと。
かつてのドイツの森は、戦争で自然林は全て失われ、現在の黒森はトウヒの植林が主であると聞いたことがあった。実際にフランクフルト近郊を車で通ったとき、遥か彼方まで1本1本の木が整然と並んでいるのを見て、ドイツ人気質に触れた気がした。
店の中に入ると、山小屋風の内装、壁面にはずらりと様々な鳩時計(カッコウ時計)が並んでいいる。見ているうちに何処かのカッコーが鳴き始める。良く見れば、どの時計も実際の時間には合っていない。そう云えば、つい最近、その鳩時計をテレビ東京の「もやさま」(2月7日放送)で見たばかりだと思っていたら、この店を経営しているのが、まさしくその鳩時計専門店「森の時計」だった。恐ろしい程奇遇だ。番組の中で店の経営者は、元々はカッコウ時計なのだが、カッコウは閑古鳥を連想させ縁起が悪いので、日本では鳩時計となった、云々の説明をしていた。
この店はキャッシュオンデリバリー。ケーニッヒ・ルーヴィッヒ・ヴァイスビアと、カリーブルストをいただく。ヴァイスビアはいわゆる上面発酵ビールでろ過をしていないもの。ドイツビールにしては、ちょっとフルーティか。カリーブルストはその名の通り、ボイルしたソーセージにカレー粉が塗してあり、玉ねぎのみじん切りが掛かったシロモノ。なかなかイケる。バータイムの方がメニューは豊富なので、やっぱり今度来る時は夜が良いだろう。

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シュヴァルツヴァルトのHP: こちら 

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