山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

フランス料理

週末は何かと多忙なカミさんが、今度の祝日は時間がとれるというので、久しぶりにランチに出掛けることにした。場所は東京駅、丸ビルにある「オザミ・トウキョウ」というフレンチ。以前、入ったことがあった銀座の「オザミ・デ・ヴァン」の姉妹店で、やはり同様に予約が必要なほどの人気店とのことだ。
折角なのでちょっと早めに行って、小生と違ってまだ物欲が衰えていないカミさんは、近所をショッピング。小生は何方かと云うと、KITTEの地下階にフリーズドライ食品で有名なアマノフーズのアンテナショップがあったはず、と思い出し覗いてみたら既に無くなっていた。残念。
KITTEの中に気に入りの帽子屋があるので覗いてみたが、やはり物欲は湧いて来ず。帽子嫌いのカミさんが、いつの間にかベレー帽を買っていた。まだ時間は早いが、大丈夫だろうと丸ビルへ向かう。店は35階にあるとのこと。こんな上まで昇ったのは多分、初めて。観光客気分である。
上がってみて気が付くのは、低層階の店と違って造りにゆとりがある。このようなサイズの店を維持するのは、単に美味いだけでなく知名度も必要なのだろう。そんな中でも「オザミ・トウキョウ」はちょっと小さ目か。内装の色調もシックで如何にも真っ当な店だ。
今日予約していたのは、4,980円のランチ。メインディッシュは4種類の中から1つを選ぶことになっていたので、鴨と鰻のパイ包みトリュフソースにしてみた。先ずはシャンパンをグラスで。その後は、フルボトルは頼まず、グラスワインの赤を結局3種類愉しんだ(結果的に食事以上にワイン代が高くなった)。
アミューズは豚肉(かな?)のパテ、オードブルはガスパチョだ(これってフレンチか?)。勿論、塩味は控えめで上品な味付けである。メインディッシュのパイ包みは食べ応えがたっぷりで、ついワインを頼み過ぎた。これでなかったが、赤ワインは2杯で止められたはずだ。お蔭で昼間から些か酩酊した。

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相模川河畔で鮎を喰った翌日、朝6時過ぎに家を出て、いつものようにカミさんの車で軽井沢へ向かった。これも毎度のことながら、高坂SAで朝食。小生はイートインコーナーの「麺匠・久玄」で淡麗鶏塩ラーメン(950円)を喰う。SAのラーメンは値段が高いくせにいまいちな店が多いが、ここはかなりマトモで満足だ。カミさんは、コンビニおにぎり。
更に途中、横川SAで休憩したのち、プリンスのアウトレットで暫し自らの物欲を駆り立ててみるが、結局、明日着る半袖のシャツを買った(だいたいいつも着替えは現地調達)ぐらいで昼になる。今日のランチは、カミさんが予約を入れた「ブラッセリーナカガワ」というカジュアルフレンチの店。
南軽井沢の「軽井沢レイクガーデン」に隣接した店なので、緑に包まれた小洒落た感じで、明らかに女性好み。オヤジ同士で来るようなところではない。予約した時間よりもちょっと早く着いたが、しっかり時間まで待たされた。人気の店なのだ。
料理は3,050円のランチコースにしてみた。オードブルに、肉料理、パン、デザート、飲み物が付く。先ずは、カミさんに遠慮しつつ生ビールを吞み、調子が出たのでグラスで赤ワインを注文した。カミさんはノンアルのワイン。オードブルはサーモンのゼリー寄せ。これはビールが進む。
メインは仔羊。奇を衒わない真っ当な味だった。でもちょっと吃驚したのはデザート。基本的にデザートには関心が及ばないが、出て来たのはレモングラスのブラマンジェに、ミントのアワが懸かったもの。東南アジアで一般的なレモングラスなんて、フレンチの食材ではない筈。なかなかやる。ブラマンジェは甘さ控えめでまあまあだった。

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祝日の月曜日。久しぶりにランチを喰いに上野へ出てみることにした。目当ての店は、2年ほど前の年の瀬にも入った、カミさんも小生もお気に入りのフレンチ「コーダリー」。その時は随分寒い日で風が冷たかったが、今日は春分の日なので良い陽気。暑さ寒さも彼岸まで、とはよく云ったものだ。
不忍池に沿っていくと、「伊豆榮本店」には結構客が群がっている。最近、鰻を喰っていないなと気が付く。「伊豆榮 不忍亭」の方はそうでもない。「コーダリー」に予約を入れていなければ、こっちに入っても良さそうだ。一方、野外ステージは何やら賑やか。AKBとかが居そうな感じだ(たぶんそんなことは無いだろうけど)。旧岩崎邸庭園を掠めて裏通りに入ると、もう「コーダリー」は目の前。
開店時間には若干早かったが入れてくれた。勿論、一番客。静かで良い感じ。食前酒はプレミアム・モルツ。カミさんはシャンパン。小生も直ぐにシャンパンを追従。前回と同様、オーナー・ソムリエのサービスがなんとも小気味イイ。見ているだけでも気持ちイイ。
最初に出て来たのはなんと、ブリオッシュハンバーガー。かなり小さめなので、自然とキムタク風な喰い方(上は人差し指と中指の2本、下は勿論親指1本で、口に対して直角に保持)になる。中身はビーフとフォアグラ。やっぱり、美味い。
二皿目は丸ごとトマトのジュレサラダ。その下と上に乗っているのもあれこれ説明があったが、瞬間、忘れた。今度は音声レコーダーが必要か。でもとにかく、味付けも香り付けも上品で美味い。3皿目はスープ。出て来たのは菊芋のポタージュ。この頃何かと菊芋を食すことが多いので、それ程驚かないが、ともかく滑らかさが凄いのに、香りはしっかり菊芋だ。
メインの魚はスズキのポワレ。皮のカリカリさがイイ感じである。肉は、牛ほほ肉の赤ワイン煮込み。最後のスイーツは2種類出て来たが、しっかり両方とも喰った。ともかく全てクオリティが高いので、4,200円(税別)はお得感たっぷりである。

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常々、西武のレストラン列車「52席の至福」には乗ってみたいと思っていたものの、時々予約サイトを覗いてもいつも満席。大した人気だと感心しつつ、残念な気持ちが続いていた。コロナ禍にあっては運行を中止していた期間もあったようだったので、久しぶりに覗いてみると、なんと僅かながら空席があった。
早速、カミさんの都合を確認し、ランチ(往復乗車券込みで20,000円/2人)の予約を入れることが出来た。やはりコロナ禍で需要が減っているせいだろう。1週間前に送られてきたパンフレットとかチケットを見つつ、当日を待った。
「52席の至福」の終点は西武秩父であることは知っていたが、出発駅は西武池袋ではなく西武新宿だった。ってことは、最初は西武新宿線だが途中で(たぶん所沢で)西武池袋線に入るということだ。それにしても西武新宿発が10時40分で、西武秩父13時57分着。3時間以上も掛かるが、普通に乗って行けばせいぜい2時間。あとの1時間は何処でのんびり停車するのか、ちょっと気になる。
早速乗って、呑みモノを注文しようとするとなんと、アルコールの提供は出来ない!というではないか。確かに今は未だ「まん延防止等重点措置期間」中だが・・・。トホホ。仕方なくノンアルビール!を注文。アルコール抜きで喰うフレンチの、何と味気ないことよ。窓から見える景色(といっても秩父線に入るまでは民家を眺めるばかりで面白くはない)も何やらモノトーンだ。
「まん延防止」の影響はアルコールだけではなく、通常4号車のイベントスペースで行われる演奏会も中止。そのせいか、芦ヶ久保駅で30分以上も停車して、「道の駅」でお買い物をどうぞ、ということになった。別に「52席の至福」でなくても、芦ヶ久保の道の駅には来られる。
せっかく「52席の至福」には乗れたものの、激しく不完全燃焼。いつの日にかリベンジしないと気が済まない。

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下今市駅で16時5分発「特急けごん38号」に乗り換え。ほぼ満席状態。毎度、スペーシアに乗ると思い出すことだけど、いっぺん、コンパートメントルームに乗ってみたい、という気持ちがある。基本、6人掛けの席なのだが、1室3,770円なのでたとえば4人で割ってもひとり1,000円足らず。
これで他の乗客の迷惑にならず(おしゃべり重視の方にはとても重要な点だ)贅沢な列車旅ができるのだから、それほど負担ではない。欧州では当たり前だが、日本でコンパートメントなんて多分このスペーシアだけだ。
ただ、当日だとほぼ間違いなく満席になっているので、どうしても事前の予約が必要。我々のように山帰りだと、たいてい下山時間が不安定なので復路の予約はし難いが、十分な余裕を持てばいいので(早ければ何処かで時間を潰せばいいので)、いつかトライしてみたいと思う。
北千住には17時32分到着。川治温泉の「いかり」でかなり喰った筈だが、陽が暮れてくると不思議に腹が減って来る。ということでちょっと寄り道。個人的にはもう5年ぶりになる「Bistro 2538」に入ってみることにした。いつも若者で賑わっているが、今宵もそんな感じ。
オヤジ御用達の店が多い北千住だが、ここは気軽にワインを呑める、北千住では知らない人はもぐりな店である。名物料理は、安くて美味い牛ほほ肉の赤ワイン煮(638円)である。他に、パテドカンパーニュ(638円)とか、カルパッチョ(858円)、トリッパのトマト煮込み(638円)等も定番。ワインはグラスで何種類も選べるのはうれしい(528円~638円)。お腹が減ったWoodyさんはハンバーガーを所望。頼んだのはロッシーニバーガー。齧り付いたWoodyさん「美味い!」を連発。そりゃそうでしょ、なにせフォアグラが挟まっていて、フレンチフライが付いて1,958円もするハンバーガーなんだから。

131 北千住のこの店に寄った。
132 15分前に予約したのにもう名札がある。
133 ここはワインで乾杯。
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137 Woodyさんはフォアグラ・トリュフのロッシーニ風ハンバーガー。
134 タイのカルパッチョ(638円)。
135 ここのパテ・ド・カンパーニュ(638円)は安くて美味い。
136 この店の名物、牛ホホ肉の赤ワイン煮込み(638円)。
138 トリッパ煮込み(638円)は豆がたくさん
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139 大満足でした。

旧軽井沢で買い物を済ませ、お茶したあとは再び万平ホテルへ戻り、車で移動。このまま帰るにはちょっと早過ぎるので、「プリンス・アウトレット」へ寄って(実は昨日も寄った)時間を潰し、何処かでランチすることにした。
今日は火曜日。それでもアウトレットには客がそれなりに来ている。駅の反対側の旧軽井沢が、閑散としているのとはかなり対照的だ。小生がここへ来ると、寄る店はほぼ決まっている。衣類であれば「NEW YORKER」と「Brooks Brothers」。昨今は物欲が薄れてきているのであまり買うことは無いが、一応は、覗く。ちょっとカジュアルなサマージャケットがあったので購入。結局は、仕事の時にも着られるようなものを選んでしまう。
あとは一番東側にあるアウトドア店舗街。この頃は普段着であってもアウトドア系になってしまっているので、何かとこちらへ来ることが多い。先ずは「AIGLE」を覗き、そのあとは「THE NORTH FACE」、「Columbia」等々。あとはカミさんの後にくっついて、あっちへフラフラこっちへフラフラと、広いアウトレット内を歩き回る。
そうこうしているうちに、めし時。今日はアウトレット内の店にしようと、直ぐ近くにあった「サクレフルール」に入ることにした。ここは2回目だが、前回はお茶(≒ビール)だけだったので食事は初めて。相変わらずグランピング的な店内。メニューは今風に云えば、肉バル的な品揃え。でも本店がパリ・モンマルトルにあるちゃんとしたビストロなのだ。
折角なので、久しぶりにサーロインステーキを喰うことにした(それとホントはフランスワインでも吞みたいところだが、遠慮がちにビールを注文)。フランス産シャロレー牛150gだと2,840円、アンガス牛150gだと2,510円なので、たぶん違いは無かろうと後者にした(カミさんはサーロインステーキ&ガーリックライス1,580円をチョイス)。肉はレアにしてもらったおかげで、とても柔らかくてジューシーだった。

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常日頃、山から下りたら何処の店に入ろうか、気の利いた新しい店でも出来てないか、と企んでいるので、Google Mapは良く利用する。個人的に、これほど利用している輩も少ないのでは?とも思う。比較的、山梨の山に行く機会が多いので、自ずから甲州市や笛吹市などを調べることも多くなる。そんな利用頻度が多い地域でも、何の気なしにGoogle Mapを眺めていて、あれ、こんなところに店があったっけ?と思うことが時々ある。今回の「ラ・メゾン・アンシェンヌ」もそんな店だった。
それでもフレンチやイタリアンレストランとなると、ディナーは敷居が高いし、かといってランチの時間帯に山から下りて入ることはなかなか難しい。それで暫く放っておいた。
ある時、毎月送られてくる某クレジット会社の小冊子(大抵、パラパラっと眺めて直ぐに廃棄)を捲っていると「ラ・メゾン・アンシェンヌ」が紹介されていた。急に見過ごせない気分になり、何かと忙しいカミさんの予定と調整し、予約を入れた。時節柄か、ランチでも2組限定、それも時間帯を変えているので、実質的にひと組で貸切状態、超VIP扱いなのだった。
場所は旧牧丘町のブドウ畑の真っ只中。南向き斜面なので日当たりは最高、特に今日は天気も最高に良いので、店からまだ真っ白な富士が良く見える。建物は富士吉田から移築したという築220年の古民家。それでも内装はキレイにリニューアルされている(といってもこの店はもう5,6年前から?あるらしい)。少なくても20~30人ぐらいは入れそうな広い店内なので、貧乏人根性には勿体ないと感じてしまう。オーナーシェフは意外とお若いご夫婦。
ワインはお任せで、料理に合わせグラスで3種類出てきた。何れも日本産ワイン。料理はと云えば、多くを語る必要なし、素材の風味を生かしていて申し分ない味だった。機会があれば、夜景を眺めながらディナーをいただいてみたい。きっと贅沢な時間を過ごせるに違いない。

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ヨナヨナエールで喉を癒した後、引き続きショッピングモールをふらふら。「ブルックスブラザース」が経営破綻したというニュースを聞いたばかりだったので、プリンス・アウトレット店もそのうちに無くなるかも知れないと思い、覗いてみたが結局、気に入ったものが見当たらず。経営復活には貢献できず。
そうこうしているうちに、そろそろ昼飯の時間。カミさんが予約を入れていた「ドメイヌ・ドゥ・ミクニ」は信濃追分にあるようなので、30分ぐらいかかるはず、ちょっと早めに移動する。行ってみると、辺りはやはり別荘地らしく、軽井沢界隈と大して雰囲気は変わらない。
「ドメイヌ・ドゥ・ミクニ」は、周りを樹木が覆っている一軒家、なかなかの雰囲気である。案内された席は、入ってすぐの建物で、広々とした庭に面した一階の部屋。他にテーブルが3つ、隣に我々よりは遥かに年配の夫婦、ギャルソンとの会話も堂に入っていて、やって来たのは初めてではないよ感が滲み出ている。
コロナ禍で、多少はテーブル間隔を広げているのかも知れない。何れにせよ、ゆったりした感じである。2階からも賑やかな声が聞こえてくるので、そちらにも席(団体席?)があるのだろう。我々が予約したのは5,800円(税込)のランチコース。メインは魚か肉を選ぶようになっている。
小生は「信州・大王イワナのグリエ、日向夏とタケノコ、海藻マリネ風味、そのビネグレットソース」なるシロモノをチョイス(なんて長い料理名だ!)。「大王イワナ」は初めて食するが、「信州サーモン」と同様、3倍体なのでかなり大ぶり。特にクセは無い。ワインはソムリエにお任せでグラスで白を貰う(カミさんはノンアルビールなので、遠慮して1杯だけ)。
ところでこのコースにはデザートが2つ付いている。そんなの初めて。折角出てきたのでうっかり全部食べたが、後から考えればこれはカミさんの策略だったようだ。

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この頃、少しだけハシビロコウの動画に嵌っている。動かない鳥の代名詞のようなハシビロコウだが、投稿されている動画は思いのほか、動きがあってその意外性が面白い。それに普通の野鳥には無い、その頭(含、くちばし)の大きさが面白い。
そもそも大きな鳥であることは間違いないが、その身体に不釣り合いなほど更に大きい頭とのバランスに、リアリティがあまりないというか、アニメキャラクター的な面白さを感じてしまう。日本に居たら想像できないけれど、こんな鳥が普通にいるアフリカはやっぱり遠い世界だ。
日本では掛川花鳥園の"ふたば"が動画サイトで人気もののようだが、調べてみれば上野動物園にも何羽かいるらしい。いつもの定期検診のついでに、出かけてみることにした。その前に、その近所でランチしようと、カミさんが予約を入れたのが「コーダリー」というフレンチ。
帽子が飛ばされそうなほど風が強い日で、しかも北風なので歩いていると凍えて来る。「コーダリー」は不忍通りから一本西へ入ったところで、周りは住宅ばかり。看板がやけに控えめなので、店の目の前まで来ないと見つからない。店は階段を一寸上がった中二階のようなところにある。コーダリー(Caudalie)とはフランス語で「余韻」という意味らしい。
2,800円のランチを予約してあった。ここはシェフではなく、ソムリエ(近藤啓介氏)がオーナーという、ちょっと珍しい店。ソムリエがキビキビとしていて、店内のゆったりしている雰囲気にちょっとアクセントになっている。グラスワインを2種頼んでみたが、ブドウの品種や畑、造り手の特徴などを、掻い摘んで解説してくれるところが小気味いい。料理は勿論美味いが(味付けは極めて控えめ)、ソムリエのホスピタリティが印象に残る店である。

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今日はオフではなく所要のために、カミさんと軽井沢訪問。さしあたり時間があるので、軽井沢プリンス・アウトレットに寄ってみる。生憎の雨の平日にもかかわらず、それなりに客が来ている。やはり中国系観光客が目立つ感じ。
特段、物欲を刺激するようなものは見当たらなかったが、とりあえず暫し買い物タイム。かなり広いので、歩いていると段々のどが渇く。ちょっとお茶にしようと入ったところが「サクレ・フルール」というビストロだった。
ここは以前、たしか「花畑牧場 カフェ&ホエー豚亭」だった筈だし、その前は「アーティチョーク」というビストロだった。入れ物が大きめなドーム状の店舗なので、それなりに集客力がある店じゃないとやっていけないのかも知れない。
店の名前はパリの「サクレ・クール寺院」を連想させるが、偶々かどうか判らないが「サクレ・フルール」本店はホントにその近くにあるらしい(ちなみにフランス語でサクレ・クールとは「聖なる心臓(=キリスト)」、サクレ・フルールは「聖なる花」という意味)。
入ると、普通のテーブル席以外に、店内に三角テントがいっぱい並んでいる。中を覗くとテーブルと椅子が置いてある。この個室的な空間に入って、家族やカップルが水入らずで食事などをできるという趣向なのだろう。我々は普通のテーブル席をチョイス。何故か他に客はゼロ。ランチタイムじゃなけりゃこんなものか。正月だったら間違いなく行列ができていたろうに。一度、ランチを食べてみたいけど、それまで店が残っていてくれるよう祈りたい。

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ゴールデンウィーク最終日、今宵は浅草に繰り出してみた。狙った店は「ガンゲット・ラ・シェーブル」というフランス料理の店。「ガンゲット」ってなんだ?とググってみれば、フランスには「グラン・メゾン」でも「ビストロ」でも「ブラッスリー」でもない、「ガンゲット」というジャンルの飲食店があるのだという。初めて知った。
カジュアルに食事をし、しかも歌って踊って時間を過ごす「大衆酒場」のような位置付けとのこと。かのルノワールの名画「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」に描かれている情景がまさに、ガンゲットでダンスや会話を楽しむ様子なのだそうな。
浅草のこの店は、さすがに歌ったり踊ったりは無さそうだ(日本のたいていの店はそうだ)。しかし、外観と内装がなんとも小粋で洒脱。それこそパリだったら、オペラ座近くやモンマルトルの丘あたりの、細い路地裏にありそうな店である。
場所は西浅草、国際通りから一本入った裏通り。念のため予約してから行ってみたのだが、先客はゼロ、後から4人のグループと2人連れがやってきた。さっそく生ビール(600円税別、以下同様)で渇きを癒す。その後はボルドーの赤(ボトル3,600円)にしてみる。コスパは良いと思う。
前菜には、カニのテリーヌ(900円)と、鴨と玉ねぎのキッシュ(650円)にしてみた。キッシュが、お代わりをしたいくらいやけに美味いが、他が食べられなくなるので自重する。メインで頼んだコルドンブルー(チーズを挟んだカツレツ、1,550円)がまた激うま。パリの何処かで(たぶん)喰ったコルドンブルーを思い出した。
二人でこれだけ食ったらもう腹が十分になった(フランス人だったらせいぜい一人分だろう)。値段はお手頃だが、料理はかなり本格的と感じた。浅草には色々美味い店があって悩むが、フレンチが喰いたくなったら是非またここに来たい。

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ガンゲット・ラ・シェーブル 浅草 オフィシャルWEBサイト


久しぶりに軽井沢には宿泊せず、立ち寄りで行ってみた。「プリンス・アウトレット」をぶらぶらしたあと、ランチは「軽井沢千住博美術館」のちょっと先。軽井沢は林に覆われたイメージが強いが、中軽井沢の更に南側はそうでもない。そんな一角にカミさんが見つけてきた店「TOEDA」があった。
外観はモダンな住居に見えなくもない。実際、入ると応接間に通される雰囲気。テーブルは6つほどあるようだが、我々のテーブル以外は既に埋まっていた。先客は女性同士かカップル。やっぱりフレンチってそういうところだ。
ランチは6,000円のプランのみで、アラカルトは無い。ドライバーのカミさんには申し訳ないが、先ず生ビールで喉を潤す。カミさんはノンアルビールを「美味くない」と云いつつ呑む。ビールのあとはまた恐縮しつつワインをグラスで。カミさんはノンアルワイン。強いて云えば、甘味が少なく酸味が強いぶどうジュースという感じで、まことに申し訳ない。
前菜からスイーツまで全7品。それらが淀みなく出てくる。くどくど説明は不要。とにかくどれもこれも、目で美味いし、舌でも美味い。さいころのようなパンだって美味いのでつい、あっという間に喰ってしまった。このシェフ、かなりヤルと感じる。
途中、「軽井沢産野菜/信州産キノコ」が出てくる前。女性給仕係(もしかしてシェフの奥方?)がスプーンを一瞬右に置こうとしたが、途中でやめて左側に置いた。小生が左利きであることを、どこかで判ったらしい。スプーンを左に置いてくれた店は間違いなくここが初めて、この齢になって生まれて初めての瞬間だった。
これだけで、この店がすっかり気に入ってしまった。ことほど左様にホスピタリティーは重要な要素である。軽井沢のレストランは、クオリティが高い店が多いが、ここには完全にしてやられた。またディナーに来なくてはならないと思う。

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山行の前日(6月29日)、突然、梅雨が明けた。まさか6月に明けるとは思わなかった。予め判っていたら、もっと高い山を計画したかも知れない。今回は「エリソン・ダン・ジュール」でガーデンカフェを楽しむのが目的。それ故、嵯峨塩館前から「エリソン・ダン・ジュール」まで、日川右岸尾根を横断しようという趣向。
幸い、雨は降りそうにない(雨だとガーデンカフェは閉店になってしまう)。最高点でも1,500mに満たないので暑くなりそうだ。熱中症にならないよう、ゆったり歩く。嵯峨塩館前BSから日川右岸尾根の上までは、ずうっと樹林帯の中、気持ちが良い登り。しかし尾根の上には林道が走っていて、日向はジリジリ暑い。境沢ノ頭も山頂は伐採されているので、逃げ場所なし、立ち止まらずにさっさと下る。深沢峠まで途中、やはり炎天下。直ぐに急斜面を登って尾根へ逃げ込む。宮宕山は木々に覆われていてほっとする。
宮宕山北西尾根(仮称)は思いの外ワイルドで、踏み跡もあるような、ないような。途中、深沢峠から通ずる林道に行く手を阻まれ、法面をずり落ちることを強いられる。云わば、ここが核心部。あとは急斜面を慎重に下れば「エリソン・ダン・ジュール」は近い。下りでも随分汗をかいた。憚りながら、宮宕山から下りたその足で、この店にやって来た客は我々以前にいただろうか。
山羊が4頭もいた。草刈が目的か、それとも山羊チーズか。先客はダイニングルームに一組だけ。我々はガーデンカフェを占領。ここは木々に囲まれていて、それほど暑くないので助かる。生ビール(ザ・プレミアム・モルツ、480円)で乾杯。アルコールを呑めないくまちゃん、のんちゃんはノンアルコールビール。つまみにはシェフの気まぐれプレート(大)3~4人分(2,500円)を注文。
ビールのあとはグラスワイン白(シャトー・ルミエール、シュール・リー、480円)をいただく。その後、なんとグッチー師匠自家製のワインも試飲させていただいた。優雅な時間。山から下りてきたことを忘れてしまう。木洩れ日に包まれたガーデンでのひと時を堪能したあとは、シェフに見送られながらタクシーに乗り込んだ。次回はちゃんとランチかディナーのコースを賞味してみたい。(山の記録はこちら)

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大菩薩嶺北尾根を登った翌日は、石丸峠から長峰を辿るつもりでいたが、朝はまだ雨が残っていたし、早めに帰りたいという人もいたので、暗黙のうちに山行は止めにして、どこか気の利いた店でランチを喰って帰ろうということで意見が一致した。
ランチとなったら、甲府盆地のワイナリーに併設されたようなイタリアンかフレンチ、勿論、これまでに入ったことが無い店にしたいと物色した挙句、勝沼ぶどう郷駅から歩いて行ける「レストラン鳥居平」にしようと、早速このちゃんに予約を入れてもらう。
上日川峠発の始発バスに乗り、甲斐大和駅からひと駅だけ電車で移動、勝沼ぶどう郷駅で下車。駅前には客待ち顔のタクシーが沢山屯している。ぶどう畑を間を縫ってしばし徒歩移動。この時期、ぶどうの芽吹きは未だなので、棚に張られたワイヤーに毛細血管のように張り巡らされたぶどうの枝が良く見える。
凡そ20分ほどで「シャトー勝沼」に到着。「レストラン鳥居平」は、この勝沼で最も歴史があるワイナリーが直営している。1階がワインの直売所で2階がレストラン。別棟に工場があって、随時見学もできる。小生以外は折角だからと見学。小生は、1階でワインのテイスティング。鳥居平倶楽部という赤ワインを呑んでみた(500円)。ボトル1本で10,800円もするだけあって、香りは複雑で濃厚。これを呑んでしまうと、他のワインはやけに平板的に感じてしまう。
11時の開店とともにレストランへ。高台にあって眺めが良い筈だが、天気の回復は未だ半ばで、山の上は見えない。料理は皆、Aコース(1,500円税別、以下同様)にしたが、メインディッシュを魚貝マリネ(+300円✕2)にしたり牛ラグー(+500✕4)にすると、其々プラスされる。やはりワインも頼まなくてはならない。ざっとワインリストを眺め、菱山ブラッククイーン(2,160円)にする。値段の割に結構香る。昨今、ブラッククイーンなる品種に出会うことが増えた。フレンチにも良く合う様な気がする。昨日はガリガリ登ったので、翌日は多少優雅でも良いかも知れないが、山岳会の名折れにならないように心掛けたい。

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天気が良ければ、今頃は権現岳からの眺めを堪能していた筈だと思いながら、現実は甲斐小泉駅傍にある、「平山郁夫シルクロード美術館」で絵画鑑賞。この美術館に、ラクダキャラバン隊の絵が、8枚も並んで展示されているとは知らなかった。なかなか壮観。美術館内には、「キャラバンサライ」という小粋なCaféがあるのだが、まこと残念ながらソフトドリンクのみ。せめて地ビールぐらい、置いて貰いたいものである。
絵画鑑賞の後、女子連は、日本名水百選のひとつにもなっている「三分一湧水」を見に行くとのことで、ならばこちらは、何処かでひとやすみ(≒取材)しようかと、直ちにネット検索。偶々見つかった店は、甲斐小泉駅の目と鼻の先。上手い具合に11時開店、との情報の店は「亜絲花」(あしはな)という名のフレンチレストランだが、ドリンクだけでも入れてくれるだろうと思い、行ってみる。
建物はログハウス調で、中はやや薄暗いが真っ白いランチョンマットとグラスが奇麗に並んだテーブル席。まだオープンしたてで早いせいか、客はまだ誰もいない。なんちゃってフレンチかと勝手に思いこんでいたので、こんな処に(と云っては失礼だが)、かなり本格的である。奥に声をかけると、程なく現れた(たぶん)オーナーシェフの方に、飲み物だけでも良いか尋ねると、その場合は表のウッドテラス席になりますとのこと。それはむしろ望むところだ。
飲み物(全て、一律500円税込)でアルコール類となるとグラスワインのみ。赤をいただくことにした。外と云っても、日影で在れば、それなりに涼しくて快適。やはりここは高原だ。AQUOSタブレットで本を読みつつ、ワインを舐める。ふと思いついて、この店のHPでもないかとネット検索すれば、見つかった。そのHPを見ているうちに、ここのオーナーシェフは、2012年まで、大阪で「ラトリエドゥニシタニ」というフレンチレストランをやっていて、その後こちらに移って来たのだと知る。HPには回想録まであって、かなり読み応えがある。
読んでいるうちに、段々、ドリンクだけでは惜しいという気がしてきた。是非今度、ディナーを食べに来てみたい。そのためには、近くの宿に素泊りするか、近所に別荘を持っている人と仲良しになるかが必要だろうが、そのくらいの価値は有りそうな気がする。
そうこうしているうちに、そろそろ女子連が史跡見学から帰ってきそうな時間だ。こちらも駅に戻るとするか。

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亜絲花のHP: こちら

今回の軽井沢での夕食は、中軽井沢の、目立たない一軒家風のレストラン「無限」。外観から見て、レストランとして誂えた建物では無さそうだ。元は誰かの別荘か。玄関から中へ入ると、かつて応接間だったようなメインダイニングに、テーブルが5つとカウンター席があり、我々がテーブルに着くと丁度満席の状態。しかし、他にも部屋があるようだ。半分くらい、厨房の中を覗ける。料理を作っているのはシェフひとり。ウェイトレスは3人。うちひとりは奥方かも知れない。
ここは箸で食べるフレンチということで、カジュアルな店。黒板に書かれたメニューを眺め、アラカルトで頼むことにした。どうせコースを頼むと、後で腹がパンパンになって後悔するに決まっている。
前菜の盛り合わせ(値段失念。1,500円くらい)や、あじのカリカリ焼きと玉葱のロースト(1,300円)、海老の春巻(650円)、鶏のロースト(???円)、牛フィレと大根のステーキ(1,940円)、バジリコとトマトソースパスタ(値段失念。1,200円くらいか)を注文。フレンチとは云いながら、和洋中、イタリアンの要素も取り混ぜた、無国籍(多国籍?)風な感じもする。鶏のローストに振りかかっていたのは、どうみてもガラムマサラのようであり、タンドリーチキンを思い起こさせる。これも「カジュアルさ」のうちかも知れない。どれもこれも、味付けは申し分ない。
ワインリストはとてもぶ厚い。一応、ひと通り眺めた後、選んだのはイスラエル産のヤルデン(YARDEN)メルロー。ちょっと気張って注文したが、文句ない美味さ。余韻の長さも申し分ない。コスパは非常に高いと思う。日常的に呑むにはちょっと値が張るが、ちょっと気取って呑むには相応しいワインと云える。今度、シャルドネも試してみたい気になった。
造り手は、ゴラン高原にあるワイナリー、その名もゴラン・ハイツ・ワイナリーだそうだ。つまり1967年に起こった第3次中東戦争でイスラエルがシリアから分捕った土地。「YARDEN」とは、ヘブライ語でヨルダンのことらしい。ワイナリーが旧シリア領にあって、ワインのブランド名がヨルダンとは・・・、我々極東の人間には良く判らぬ。
それにしてもこの店は、ワインの在庫が素晴らしいが、値段もかなりリーズナブルなものから、ひーっと云いそうになるくらい高価なものまで、守備範囲が広い(下は3,000円台から上はン万円まで)。一般的に、このようなレストランであれば、小売価格の3倍ぐらい取るのが普通だが、ここはせいぜい2倍程度でとても良心的である。
飲み物を別にすれば、料理はひとり3,000円程度。こういう店が近くに欲しい。 家から自転車で行ける位の距離にあったら、毎月でも通いたい。ここは冬になるとジビエ料理を出すらしい。それも魅力的だ。偶には、冬の軽井沢も良いかも知れない。

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今年も、夕食はホテルのメインダイニングではなく、外に出かけることにした。ホテルの夕食に飽きたという訳では勿論ないが、軽井沢にはまだまだ行ってみたい店が色々あるので、暫くはお預けである。
タクシーで10分ほどの、「エルミタージュ・ド・タムラ」から程近い場所に、その「タムラ」で修業したシェフの店があり、そこに行ってみることにした。HPを見てみると、まだ若いシェフ、「タムラ」だけでなく、西国分寺にある蕎麦会席の店「潮」(隊長とタマちゃんと3人で入ったのはいつ頃だっけ)でも修行したという。
中軽井沢に近いこの辺りは、木々が鬱蒼としているが、木洩れ日が程良い雰囲気。かつての「エンボカ」も、この近くにあった(あの跡地は今、どうなっているのだろうか。あの建物が復活することはないのだろうか)。
ここ「無彩庵」も、緑との調和を大切にしているように見受けられる。道からは直接、店の中が見え難いよう、上手に庭木を配置してある。中に入ると、道側全面がガラス窓になっていて、とても開放感がある。反対側の、カウンター席の正面には、鏡面仕上げしたステンレス板が張ってある。何故かまっ平らではなくうねっているので、周りの木々をコラージュして写しとったような、ちょっと不思議な演出効果になっている。
先ずはビールから。その後、赤ワインリストの中から、日本のワインをチョイス。軽井沢町の隣り、東御市にあるというRue de Vin(リュードヴァン)の、ドゥー・ローブ・ヴィオレット2012にしてみた。カベルネソーヴィニョンとメルローのブレンド。かなり濃厚でスパイシー。ボルドーを彷彿させる香りと余韻だ。日本にもこんなワインがあるとは、と感じ入る。実はこのワイン、通販でも5,000円するシロモノで(ハルニレテラスの或る店では6,000円で売っていた)、ハレの日でもないと買う気は起こらない。このレストランではこれを7,100円で提供しているので、リーズナブルと云えばリーズナブル。でも率直に云えば、ここが軽井沢でなければ呑まなかっただろうな。
料理は5,500円のコースを注文。前菜に山芋を使った料理があったが(我が胃が山芋拒否症なので)、別の料理に変えてくれた。料理そのものは全般的に特段のインパクトはないものの、まずまず無難な感じ。ただ、店の雰囲気は、現代的な美術館の一角にいるような錯覚をおぼえるほどで、しかも緑を巧みに取り入れていて、如何にも軽井沢のレストランという佇まいで印象的だった。この雰囲気だけで二重丸である。

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 無彩庵 池田のHP: こちら

ありゃ、今週は全部、番外編だった。平にお許しを。
有楽町の日劇で映画「エクソダス」を見た後、小川町へ移動。まだ時間がありそうだ、と、ちょっと路地裏を探索。けっこう小洒落た、小さな立ち飲み屋がある。もう一杯だけ呑み足りない時があったら重宝しそうだ。でもひとりで入れるかはやや微妙。再び靖国通りに出て、スポーツ店を眺めつつ神保町交差点に向かう。ICI石井スポーツで山用品をチェックした後、店の脇の細い通りを北へ入りこむと「ビストロ・アリゴ」がある。
ちなみに「アリゴ(Aligot)」とは、マッシュポテトにチーズやニンニク、バター、生クリーム等を混ぜた素朴な料理で、肉料理の添え物か、パン等にのせて食すもの、とのこと。料理メニューにも載っていたので注文してみた。単なるマッシュポテトより断然こちらの方が良い。
今夜は「カギロイ」以来の古民家飲み会シリーズ。店に予約を入れてくれ、そもそも一番行きたかった筈のなおちゃんは無念の負傷欠席。多忙の隊長も出席叶わず。結果、6人が集まった。ここ「ビストロ・アリゴ」も「カギロイ」と同じ夢屋系列店。「酔の助」はすぐ近所。隣には「BILBI」という、これまたお洒落なCaféがある。
「ビストロ・アリゴ」の外観は全くビストロの雰囲気は無く、かつて氷店だったという商家の殺風景さがそのまま残っていて、果たして何処から入っていいのか一瞬悩む。でもよく見ると、右手の勝手口から入れ、勝手口まであと五歩、などと控えめに書いてあるのに気が付く。この謎解きのような店の外観も中々面白い。同じように店の表で戸惑っている客が2名ばかり。何となくみんなで連れ添って勝手口だけどもオフィシャルな入口から入る。
みんな、2階へ通される。靴を脱いで急な階段を上がってみると、3つの和室の仕切り襖を取っ払ったような空間になっていて、卓袱台が点々とある。左手奥に廊下らしき細く歪な板の間があって、そこだけ二人掛けテーブルと椅子がある。なにやら懐かしいような新鮮の様な変わった空間である。次第に客が増えて、満杯になっても卓袱台毎の車座ができるだけで、田舎の家に上がり込んで、其々グループワークをやっているようにも見える。
食事はもちろん、ビストロらしくフレンチテイストの料理が出てきて、合わせるアルコールも当然ワインなのだが、卓袱台に乗った皿をみんなで突いていると、フレンチらしさは全く感じられない、不思議な感覚。特筆すべき料理はエゾシカのロースト。ハンターから直接仕入れているとのことで、いわゆるジビエ料理。堅いとか味や臭いに癖があるとかのイメージが先行してしまうが、全くそんなことはない。大変美味しく頂いた。ポテトサラダはひとひねりしてあり、マヨネーズは使っておらず、オリーブの実のペーストが入っている。
それにしてもこの神保町界隈には意外と古民家が多い。それをできるだけ生かして居酒屋やレストランにしてしまうのは、なかなか良いアイデアだと思う。この次が楽しみである。

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ビストロアリゴのHP: こちら
 

シャトー・ルミエールで太陽のもと、およそ3時間飲み続け、散々ワインを堪能したので、一旦切り上げることにして、ぶどうの丘に移動。山の汗を流したい人は天空の湯へ、まだまだ呑み足りない人(凸さん、アユラシ、黒さん)は地下ワインカーヴで試飲(1,100円で飲み放題)することとなった。汗を流してさっぱりした後は3Fの展望レストランへ。ほぼ3カ月ぶりの訪問。ランチタイムがもうすぐ終わる時間(15:30ラストオーダー)だったため、かなり空いていた。全く良い天気なので、今日も変わらず雄大な眺めである。風呂上がりには何時もならばビールに限るが、今日は甲州種ワイン(五味ワイン樽発酵)にオードブル4種盛り合わせを注文。この樽熟成ワインは、甲州種らしいフレッシュ感と、確かに樽の木の香りがする。なかなかイケる。甲州種は飲む度に新たな発見がある。
三々五々、天空の湯から上がって集まり、思い思いの飲み物を注文する。人によってはソフトドリンクでひと休み。地下組のうち、凸さんとアユラシはなかなか上がって来ない。様子を見にワインカーヴへ下りると、すっかり他の客と意気投合し、将に宴たけなわ。シャトールミエール到着が遅くなったアユラシ、黒さんはともかく、スタート時から凸さんはタクシー移動時間以外、切れ目なしにほぼ4時間半(うち、1時間半は立ち)飲み続けていたことになる。そして立川に移動後も・・・。恐れ入りました。リバウンドしないよう祈ってます。

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万平ホテルに宿をとった夜は、あえてホテルのメインダイニングではなく、六本辻交差点にあるフレンチレストラン「ピレネー」で夕食をとることにした。如何にも軽井沢にありそうな佇まいのレストランだが、比較的カジュアルな雰囲気で、客層は家族連れか夫婦(もしくは恋人同士)が殆ど。常連と思しき別荘滞在派的夫婦もいる一方、女子大生グループが店に入るなり、席にも着かないうちに暖炉とシェフをバチバチ、スマホ撮り。屋外にもテーブル席がある(ペット同伴でもOKらしい)。
料理はアラカルトもあるが、やはりコースが基本。選ぶ際に、牛や鴨等の生肉サンプルをテーブルまで持ってきてくれるが、生肉の審美眼は全く持ち合わせていないので、残念ながら小生には意味がない。ともかくも合鴨胸肉をメインにしたコース5,500円(カミサンは魚(日替わりで、今日は鯒)をメインにしたコース4,900円)を頼むことにした。ワインは実に多くの種類が置いてあるようだが(5大シャトー等、値の張るワインは単に眼の毒である)、その中からまあまあリーズナブルなシャトー・ラネッサン1996年をチョイス。ボルドー正統派らしいフルボディだし、18年目は丁度飲み頃ではなかろうか。見た目も程良くレンガ色に枯れているようだ。ソムリエは大変話し好きで、客を和ますのが上手。この店の料理のミソは、暖炉の火を使った炙り焼き。シェフが立派な暖炉に付きっきりで肉を焼いているのが、テーブル席から良く見えるので、ディスプレイ効果もありそう。
先ずは前菜としてニシンのマリネ。保存容器ごと持ってきて、何枚でもどうぞと言われるが、一枚だけ頂く。程良い浸かり具合。スープ(玉蜀黍のポタージュ)もピッチャーでたっぷり持ってくる。最後にサラダと共に鴨肉が出てくる。塩を振っただけのシンプルな味付けで、鴨肉がもつ旨味が生きている。好みによってニンニク醬油や粒マスタードをつけて食べるようになっている。料理そのものから特段のインパクトを受けることはなかった(勿論、普通以上に美味い)が、心地よいサービスを含め軽井沢的雰囲気に酔うにはもってこいの店と言えるだろう。

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