山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

東北本線沿線

今回は泊まりも松島。ネットで適当に選んだのだが、偶々「かき小屋」のすぐ傍で、JR東北本線の松島駅からも、JR仙石線の松島海岸駅からも歩ける位置にある、ここ「小松館好風亭」にした。高台で松島湾が目の前、展望抜群の処に建っている宿だった。生憎の雨で見通しは良くないが、むしろそのおかげで風情ある景色を眺めることができた感じ。雨に煙る松島は悪くない。
この宿は、斜面に建っているせいでフロントは2階、風呂と食事処は1階、我々の部屋は3階となっていた。家族連れが多いような感じだが、なかには同窓会なのか、熟年男女20~30人の集団が泊まっていた。部屋の窓からは松並木越しに松島湾を見渡せる。
昼食であれほど牡蠣を喰ったのに、日が暮れてくると腹が減ってきた。不思議だ。午後6時になったので1階の食事処へ。夕食のメインは炭火焼プランとなっている。色々ある中から、ひとり4種類、ふたりで8種類の焼き物(一部、煮物や揚物あり)を注文できる仕組み。結局、いわい地鶏、荏胡麻豚、ほっき貝、松島穴子の天麩羅、銀だら煮付け、温野菜(バーニャカウダ)、蟹みそ甲羅焼き、海老鬼殻焼きをいただいた。メニューには牡蠣もあったが、云うまでもなく頼まなかった。
デザートとコーヒーは、わざわざ2階の喫茶コーナーへ移動する。日中見ると、ここからは素晴らしい松島湾の眺めなのだが、夕食時、外はまったく漆黒の闇なので、わざわざ足労をかける意味が無いような気がする。でもまあ歩くのが億劫ではないので移動するけど。
朝は別の大部屋で食事。結構、量があったがぺろりと食べられた。不思議と旅館の朝食はお代わりするほど食べられる。夕食も朝食もそれなりに豪華で美味かったが、きっと1年ぐらい経つと、何を食べたのか思い出せないだろう(写真が覚えていてくれるだけだ)。その意味で、かき小屋の焼き牡蠣喰い放題はきっと一生忘れないと思う。それはそれとしても、この宿はともかく立地は抜群である。いつか天気が良い時にまた来てみたい。

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宮城に来たもう一つの目的は、カミさんがJR仙石線の陸前小野駅に行きたかったと云うこと。全く知らなかったことだが、そこの応急仮設住宅の一角に、「おのくん」という名前の手造り人形による復興支援プロジェクトがあった。「おのくん」の里親を募る(「おのくん」を1体1,000円で買って貰う)ことがその狙い。通販だと半年待ちなどという状態らしいが、直接販売を優先しているとのことで、今回やってきた次第。「おのくん」は、靴下を活用した人形らしい。
仙石線は、松島海岸駅から先が被災していて、現状、陸前小野駅へ行くには代行バスかタクシーとなる。丁度、バスが出た後だったので、タクシーで移動。道中、運転手からは、津波がやってきたときにはこの辺りがどれほど悲惨な状況だったのか、生々しい解説があった。日頃の防災計画、対策がなっちゃなかった、と吐き捨てるように云う。でも今日見る穏やかな風景からは、なかなか結びつかない部分もある。松島の中心街あたりは、海側に多くの小島があったおかげで「奇跡的」に津波の被災を免れたとのことだが、実際の土産物屋の入口には、ここまで波が来た、と人の背丈ほどの位置に記しが付いていた。
陸前小野駅の西側に、10数棟の応急仮設住宅があり、その集会所的な建物が「おのくん」の工房兼販売所だった。中に入ると、4~5人ほどのおかあさん達が人形作りに精を出していた。首尾よく2体の「おのくん」の里親となった。建物の中には様々な写真が飾ってあるが、ちゃっかりしっかり安倍首相も「おのくん」と一緒に写真に収まっている。ボルシア・ドルトムントの香川の写真もある。
代行バスに乗って松島海岸駅まで戻る。途中、津波で壊滅した野蒜駅が、線路を敷き直し、山側に新たに出来上がっているのを眺める。高校時代、野蒜駅にほど近いユースホステルに泊まったことがあったが、そのユースホステルも震災で廃業したようだ。30数年前に見た景色も、4年前の景色も、現在の風景からは全く想像が付かない。
松島海岸駅に戻ったあと、どこか喫茶店でも入ろうとふらふら街中を歩いたが、どこもかしこも、牡蠣の香りをぷんぷんさせた食堂ばかりで、入る気が起きない。やがて、福浦島へ渡る橋の袂までやってきた。この橋を渡るには通行料として200円必要だが、袂にある施設で券を買うようになっている。その料金所兼軽食店が「カフェ・ベイランド」。ビールも置いてあるので(←ここ重要)入った。天気も良くないので福浦島へ渡るつもりはない。良く見たら、ここのメニューにも牡蠣の殻焼きがあった。この時期、松島で牡蠣から逃れるすべは無いようだ。
南側にあたる海側は全面ガラス窓で、松島湾が良く見える。店の造りは至ってシンプルだが、ウリはやっぱりこの景色。窓際のカウンター席に座って、何も考えず、島々が浮かぶ松島湾をぼーっと眺めるのは悪くない。凡そ4年前、ここに津波がやってきたなんてことは、この景色からは想像がつかない。

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おのくんのHP: こちら 
おのくんのFB: こちら 

今回の宮城プチツアーのひとつの目的は、「かき小屋」、すなわち日本式オイスターバーで、松島の牡蠣を腹一杯喰らうこと。情報はカミさんが仕入れてきたのだが、小生も牡蠣好きに関しては人後に落ちないつもりなので、楽しみにしていた。今まで知らなかったが、松島界隈にはいくつかの「かき小屋」がある。今回はその中から、松島観光協会が運営する「かき小屋」を予約(ちなみに今年の営業は3月22日までで終了とのこと)。
事前予約の場合、50分で食べ放題3,000円(かきめし、かき汁付き)となり、予約なしで当日来た場合には、40分で食べ放題2,000円(かきめし、かき汁無し)となる。実際に行ってみると、予約なしの客(当日予約表に、自分の名前を順番に書き込むシステム)もかなり来ていて、入り切れずに1時間待ち(つまり次の回)という方々もいたようだ。それに結構、リピーターが来ているようである。我々と同じテーブルになった4人連れは、昨年も来たとのこと。この辺りではここが一番だ、とも云っていた。
ひとテーブルに6人ずつ着席すると、テーブルの鉄板(下から加熱)の上に、スコップで山盛りの殻付き生牡蠣をガラガラっと乗せ、蓋を閉めて蒸し焼きを始める。若干、まんなかがすり鉢状になった四角い鉄板。加熱するうちに出てくる水分が外に流れ出ないようになっているのだが、それでも次第に周りから噴き出してくる(いい香りがしてくる)ので、店のおかあさんがタオルを巻いて漏れ止め応急処置を行う。結構、冗談を飛ばす豪快なおかあさん達である。缶ビール(別料金)をちびちび飲んで暫し待つ。
引き続き、豪快おかあさんから食べ方のレクチャーを受ける。曰く、殻の開け方はこう、火傷しないよう軍手を使え、開けて生だったら鉄板に戻せ、かきめしは食べたくなったら申し出ろ、云々。ここでは生牡蠣は提供できないことになっている。頃合い良しとみた豪快おかあさんが、蓋を外した時点が食べ放題スタート。多くの牡蠣は、殻が半分空いた状態になるので、外し易い。たまに外れもあるが、だいたいどれも大ぶりで食べ応えがある。塩加減も丁度良い。レモン(別料金)を絞って食べる輩もいたが、特段、不要と思われる。カップ酒(別料金)も買って呑む。
時間が半分も経たないうちに、だいぶ腹に来る。かきめしが喰えなくなる恐れがあるので、ここで頼む。牡蠣の味と香りが染み込んだ御飯は美味い!食欲が(ちょっとだけ)蘇る。かき汁に、焼いた牡蠣を追加して喰うのもなかなかイケる。でも段々、箸が重くなってくる。酒なんか呑んでる場合ではない。これから先、終了時間までは、わんこそば地獄。漸くひとつを喰い終わったと思ったら、傍で待っている豪快おかあさんが、皿の上に牡蠣をどんと乗せる。
結果的にいったい何個喰ったのか判らないが、もし40個だったとすれば、松島の街では焼き牡蠣2個で500円などという看板も見掛けたので、十分、元はとれたようだ。さすがに、これだけ喰うと腹に堪える。今日の夕食のことは考えたくない。もう当分、牡蠣を見なくてもいい感じになった。でも、またいつか来ると思う。

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松島観光協会のHP: こちら

黒磯の先から北に延びるいわゆる那須街道界隈には、それこそ蕎麦街道と云って良いほど多くの蕎麦屋が並んでいるが、那須湯本から「ステンドグラス美術館」までタクシーで移動した際、その運転手のお薦め蕎麦屋がこの「山月」だった。那須街道から離れ周囲には殆ど家が無く、日留賀岳をはじめとした男鹿山塊が望める長閑な場所。昼時のちょっと前の到着だったのでまだ空いていたが、そのうち次々に客がやってきて、いつの間にかほぼ満杯状態になった。店員は学生のようで、接客が素朴である。
ここは一品料理がちょっと変わっている。一般的な蕎麦屋だったら、板わさや出汁巻き卵、焼き味噌、天麩羅などが思い浮かぶが、ここには天麩羅を除き、そんなものはない。頼んだものは、カキフライ(620円)、さつま揚げ盛り合わせ(620円)、舞茸天麩羅(800円)、そしてモツ煮込み(420円)である。割とがっつりボリュームがある。
この中で、モツ煮込みが美味かった。味付けは比較的あっさりめなせいか、モツの旨みが生きている(モツが嫌いなヒトには、単にモツ臭いだけかも知れぬ)。酒はこの店のオリジナル「山月」本醸造冷酒(300ml、650円)をいただく。淡麗でくせのない、いわゆる呑み飽きないタイプ。仕上げの蕎麦は田舎そば(もり)で。つゆは塩分抑えめ。田舎とは云え麺は細打ち、挽きも細かくつるつると喉越しが良い。結構、満足度は高い。さて次は何処にするか、那須は山の数よりも蕎麦屋の方が遥かに多いのが悩みの種だ。

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山月のHP: こちら

那須に登った翌日は、朝から観光モード。女性陣の勧めに従い、「那須ステンドグラス美術館」を訪問。建物はイングランド湖水地方あたりにありそうな、古城を思わせる造りでなかなか良く出来ている。裏にはチャペルもある。鑑賞は30分足らずで終わってしまったので、別棟にあるここ「Café Bibury」で暫し時を過ごす。それこそエールでも有れば有り難かったのだが、ここは女性や若いカップル向けのイングリッシュ調、アールグレイで我慢する。ちゃんとポットに入って出てくるし、それも蒸らし時間8分経ってからとのこと。ちゃんと拘っている。窓の外は雪に覆われた美術館の建物が見え、ゆったりした時間が味わえる。
建物を眺めているうちにつらつら考えてみた。この手の施設は、ここ那須に限らず、箱根や軽井沢、八ヶ岳高原等、かなりポピュラーと思われる。中にはお金持ちの慈善事業的施設もあるだろうが、これを事業として考えると果たしてペイするのだろうか・・・。ある程度、人々の関心を引き付けるだけのコレクションを集めるには、それなりの資金が必要だろうし、これだけの建物を(多少、張りぼての部分はあるにせよ)建てるにも億単位の金が必要だろう。逆に収益はどうだろうか。入場料は1,200円(我々は割引で1,100円。観光案内所にあった割引券は1,000円だった。割引券にもランクがあるとは知らなかった)で、毎週末には少なくとも100人や200人くらいは来るだろう。でもそのくらいでは成り立ちそうにない。そこで思い出したのが、ここには、チャペルがあったし、美術館内でも結婚式をやっていたこと。つまりここは結婚式場が主体で、美術館はその派生事業と云う事なのだろう。
Webで調べてみると、はたしてこの結婚式場兼美術館は「株式会社鈴屋」という企業(創業時は呉服屋)が運営していて、その会社の事業内容を見ると、呉服、貸衣裳、宝飾、ギフト、輸入雑貨、輸入家具、教会、プロデュース、海外挙式、美術館と多岐に渡っている。良く見ると、伊豆高原にもステンドグラス美術館と結婚式場を運営しているし、バリ島にも式場を持っている。なんと直ぐ近くの田舎料理店「茶屋・卯三郎」や輸入雑貨店「アジアンオールドバザール」も経営しているという、多角経営企業だった。
つまり美術館は数ある事業の一つに過ぎないし、ある意味、客寄せパンダと云っても良いかも知れない。我々庶民は骨董ステンドグラスに釣られてやってきて、ついでに紅茶を飲み、もしかすると「卯三郎」で昼食をとったりして、お土産は「アジアンオールドバザール」で輸入雑貨を買ったりし、さらにもしかするとあの結婚式場はなかなか良い雰囲気だったと周囲に吹聴さえすれば、もうこの会社の事業戦略にまんまと嵌ったことになる訳だ。やるなぁ。

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ほぼ8年ぶりの訪問。前回(山の記録はこちら)は立ち寄り湯だったので、ようやく念願叶って宿泊となった。ここの魅力は何といっても温泉にある。それも、やはり露天風呂にとどめを刺すしかない。ここは白戸川という、川そのものが温泉になっていて、湯の名前もそのまま「川の湯」。豪快にかけ流しの湯である。カラスの行水を地で行く者にとっても、ちょっとゆったり浸かっていたくなる。もう一つの魅力は、一般受けしないものだが、冬のこの時期、大丸温泉までしか車が入れないことから、ここに余計な(つまり山の上では不要な)荷物を全てデポして山に登れるという、立地条件が実に丁度良いのである。従って、山から下りればそのまま軽い荷物のままチェックインとなる。
ところで、チェックイン時に、民芸調のロビーでさっそくビールを飲むべく仲居さんに聞くと、外来の方はここでは飲めません、と不思議な返答。我々の登山者姿を見て、宿泊客ではないと勘違いしたようだ。それに宿泊客とわかったあとも、折角の抹茶とお茶うけを出そうとしているのに、いきなりビールを飲み出したのでちょっと戸惑いを隠しきれない様子。ど真ん中の直球が来ると思っていたら、いきなり暴投が来たという感じか。我々以上に癖玉を投げる客だっているだろうし、もう少し経験が必要なのだろう。
部屋に通されてから、「川の湯」ですっかり温まった後、いつものように部屋呑みを開始。今日は酒の肴も豊富で、ワインも瓶毎持参されていてちょっと豪勢。夕食にも豪華な料理が出るだろうと思いつつもついつい呑んで摘まんでしまう。ところが、料理もさることながら(勿論、美味しかったが)、夕食には一部屋毎に猪口で9種類の利き酒できるプランがついていて、これがなかなか面白かった。常日頃、9種類もの酒(宿の人が日本酒のことを知らないせいか、残念ながら銘柄しか書いて無いものもあって、純米なのか、吟醸なのか判らない)を一度に比較することはない。それこそ9人が9人とも嗜好が異なることが良く分かって、大変盛り上がった。この次の機会も期待したい。ちなみに、鳳凰美田(たぶん吟醸)も四季桜(春夏秋冬とあったが本醸造?)も美味かったが、個人的に蔵隠し(たぶん富川酒造、銘柄、精米度とも不明)が一番インパクトを感じた(この頃、酒に刺激が無いと寂しい)。売店で買おうかと一瞬思ったが、四合瓶で5,800円ではちょっと手が出ない。

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久々、三斗小屋温泉の大黒屋に泊った(山の記録はこちら)。調べてみるとおよそ8年ぶり、通算では片手で足りないぐらいは来ているが、戊辰戦争直後に建て直したという本館の佇まいは、ちっとも変っていないように見える。今回、初めて新館(と言っても築20年)に泊った。一時期きまって年の瀬に、忘年会のようにこの宿に来たことがある。山が目的ではなく、ここに泊ることが目的化していたが、それだけの価値は十分ある。今回は流石山、大倉山、三倉山を登るのが主目的だったので、公共交通機関を使った場合、どうしても三斗小屋に前泊する必要がある。三連休の初日では混み具合がどうかと危ぶんだものの、意外と簡単に予約がとれた。
ところでタイトルにはいちおう「旅館」と書いたが、下界にある普通の旅館とはちょっと違う。例えば、浴衣やタオル、歯磨きセット等はない(確か昔はあったように記憶しているが、この頃は連泊すると出るらしい・・・)。布団も自分で敷く必要がある。隣の部屋との仕切が襖一枚というところもある。じゃあ山小屋と同じかと問われるとそうでもない。基本的に相部屋になることはない(絶対かどうかは自信がないけど・・・)。敷布団用のシーツはちゃんと清潔な洗濯済みのものが出てくる。食事はなんと部屋食である。しかも脚付御膳で出てくるところが実に良い(そう言えば隣の煙草屋は食堂に全員集合だが、やはり脚付御膳だ)。料理も、出来あいのものを単に並べただけのような山小屋の食事(ちゃんとした山小屋も勿論あるが)とは一線を画いている。「旅館」よりも「旅籠」という言葉の方が似合うかも知れない。
しかしこの宿のイチオシは、料理でも、脚付御膳でも、建物の風情でも、サービスでも無く(勿論これらが悪いという意味では全くない)、大風呂の雰囲気である、と言いたい(もうひとつ岩風呂もあるが、少々小さくて温くて解放感はイマイチ)。一般的に、風呂だったら煙草屋の露天風呂、料理とサービスは大黒屋、という意見が大方だと思うが、露天風呂に勝るとも劣らない開放感がここの大風呂にある。そのためには是非とも明るいうちに入りたい。今度はいつ来られるだろうか。

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月山登頂を果たした翌日は、山寺を観光した後、仙台に出て本場牛タンを食することに(月山の記録はこちら)。先ず駅ナカの牛タン通りに行ってみると、どの店も1時間待ちは間違いなしの長蛇の列。あまりの盛況ぶりに恐れをなして街の店を探すことに。手近なアーケード街のクリスロードに行ってみると、有名な「利久」や「福助」もやはり同様の状況。仙台の牛タン屋はいつもこうなのか、それともやっぱりゴールデンウィークだからか。その手前、「べこ政宗」も多少並んでいたがここぞと決めて、比較的運良く、なんとか14時に入れた。普通の牛タン屋にはあまり無い、ちょっと小洒落た店内。エビスビールで喉を潤した後、とろタンの藻塩と味噌漬、通常牛タンの藻塩と味噌漬を各々注文。どちらも肉厚。とろタンはその名の通り流石に柔らかく濃厚だが、通常のタンも思いの外柔らかで旨みも濃い。なかなか噛み切れない牛タンに出会うことが間々あるが、この店の牛タンはだいぶ違う。味噌漬の牛タンも、有りそうで意外と無い。個人的には塩味よりも味噌味の方が酒(伯楽星をグラスで注文)に合う感じで、思わぬ収穫だった。

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