山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

東北本線沿線

ぎっくり腰を患ってから3週間、さすがにまだ、立ったり座ったりの繰り返しがしんどいので、山も自重するしかない。元々の計画では三斗小屋温泉から大峠、三本槍岳、甲子山を経て、甲子温泉大黒屋に投宿する予定だったが、下界を廻って電車で新白河まで移動することとし、宿へ連絡を入れて送迎バス(15時50分発)に乗せて貰うことにした。
この送迎バスに間に合うために、那須塩原駅から新白河駅までの移動は、在来線だったら、那須塩原駅(13時55分発)⇒黒磯駅乗り換え⇒新白河駅(14時41分着)しかないが、これはもう「那須観光やな」を出た時点で、既に間に合わない。次の電車だと、那須塩原駅(15時22分発)⇒黒磯駅乗り換え⇒新白河駅(15時55分着)となって5分、間に合わない。新幹線も在来線と同様、1時間に1本だが、こちらは都合よく、那須塩原駅(15時22分発)⇒新白河駅(15時32分着)となっていて、まるで新幹線に乗るよう、仕組まれているようだ。
ところが送迎バスに乗ったのは小生ひとりだけ。それが判っていれば、5分待っていてくれ、と云えたかもしれないが後の祭り。
甲子温泉に到着すると、既にWoodyさんは無事到着していた。雨を突いてバリバリ登っていたヒトよりも、下界で呑んだ呉れていた方が遅いとは、まことに恐縮である。それにしても、Woodyさんと二人だけで、ここに泊まることになるとは思わなかった(Woodyさんも同じ感想)。
とりあえず、先ず風呂にいってみよう。行くなら名物の大岩風呂だ。説明された通りに通路を辿ると、スリッパからサンダルに履き替え(長靴も置いてある)、そのうち地下道(トンネル?)の階段を暫し下ると、出口。沢の音が響いてくる。扉の手前には、傘がいっぱい並んでいるが、それ程の雨ではないので、そのまま外階段を下ると、橋だ。この川が阿武隈川なのだろう。大岩風呂の建物は対岸にある。
中へ入ると大きな湯船が見え、数人が屯している。何十人入れるのか判らないが、かなり大きい。右の衝立の奥が脱衣所。湯加減は丁度良く、肌触りもやさしい感じ。
風呂から上がったら、生ビールをオーダー。部屋に持ってきてくれるところが、うれしい。ビールを呑みながら窓の外を眺める。窓の外は鬱蒼とした緑。周りにはもちろん何も無い。最寄りの新甲子温泉まで4kmぐらいは離れているので、こんな景色をこの宿は独り占めだ。見渡す限りほぼ全てが広葉樹林。今度は是非、紅葉の頃に来てみたい。

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甲子温泉大黒屋のHP: こちら

那須塩原駅で、東京方面へ帰る3人組と別れた後、下りの新幹線まで多少時間があるので、かなり満腹ではあるけれど、独りで駅の外へ出て店探し。あらかじめ行っていた事前調査に依ると(そして実際に見た通りだが)、那須塩原駅前には殆ど店(≒呑める処)が無い。
ちょっと離れれば、地元の客に利用されている店も有りそうだが、電車待ち時間を利用してとなると、汗をかいて歩いて辿り着き、呑んだらまた汗をかいて戻るようなことになってしまいそうで、気が乗らない。それに、これは他の地方駅でも同様なのだが、14時以降、中休みを取る店が殆ど。那須塩原駅はいちおう、観光地の入口でもあるのだから、中休みなんて、観光客(≒呑んべえ)のことを考えていないとしか思えない(勝手な妄想)。
そんな中で、ほんとに駅前で、しかも中休みが無い、理想的な店が唯一軒あった。なんと有り難いことか。まるで、今回、奇しくも独り旅となった小生のために、予め用意されたような店だ。「平成」という名の蕎麦屋である。店に入ると、独り客が二人。お一人は遅い昼食(スーツを着た中年男性)、もうひと方(中年女性)は日本酒をちびちびやっていた。どちらも、電車待ちの様である。女性従業員二人が奥で立ったまま、カウンターでお食事中。どんな賄い飯なのだろうか。
窓際のテーブル席を確保し、店内を見渡す。壁にはお品書きの短冊。蕎麦屋でありながら、様々な定食もあるようだ。そして一品料理もけっこう豊富で嬉しい限りだ。殆ど何も入りそうにないが、とりあえず生ビール(エビス)を注文してから、暫し思案。おや、酒盗、ほや塩辛がある。だったら、日本酒にすればよかった。地元産うなぎ白焼きも気になるが・・・。結局、鮎の一夜干し(また鮎か!とお思いだろうが、先ほどの「那須観光やな」では一夜干しは食べなかったので)を頼むことにした。
ビールは、キンキンに冷えている。美味い。冷えたビールは何故、美味いのだろうか。普通、美味い不味いは舌と鼻で感じるものだが、ビールはどうもそれだけではなさそうだ。そのうちに、炙った鮎の一夜干しが出て来た。やっぱりこれも日本酒だったかなと思いつつ、頭から齧る。まったく鮎は、どうやっても美味いな。
新幹線の時間が迫って来たので、結局日本酒は呑まずに退散。蕎麦屋へ入ったのに蕎麦を手繰らなかったが、また次回まで勘弁してもらおう。

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三斗小屋温泉泊まりの帰り路。そもそも「那須観光やな」に寄ろうという話になったのは、1日目の往路のバス車中から「『那須観光やな』まで600m」と書かれた看板を見たから。そんな距離だったら雨でも行けそうだ、今年最後の鮎を喰うチャンスだから行くか、ということになった。
那須湯本10時40分発に乗ったのだが、メインストリートである「那須街道」の上り線(黒磯駅方面)は思いの外、大渋滞。今日は3連休の中日、日曜日なので、帰る車がいるのは判るが、やってくる車よりもはるかに多いのは良く判らない。結局、その渋滞の先頭は高速入口ではなく、「お菓子の城」だった。
「那須観光やな」最寄りの上松子BSまで、定刻通りであれば20分のところを、1時間以上もかかって到着。バス停から少々戻ったところに立派な看板があり、ここを左折。途中から周りには何も無くなる。簗(とクレー射撃場)への取り付け道路を進んでいるうちに、車が2台ほど追い越して行った。昼時の割には、客はそれ程多くは無さそうである。
道が緩やかな下りとなり、右へカーブすると、左下に建物が見えて来るが、パッと見は工事現場の飯場のようである。到着したら、先ず受付で料理を注文するよう、云われる。右手には生け簀があって、鮎がうじゃうじゃ泳いでいる。
テーブルは屋内と屋外があるが、暑くも寒くも無いので、屋根付きの屋外テーブルをチョイス。川面(那珂川)は見えないので、簗場感はいまいちだが、まずまずの雰囲気。屋内に先客が3組ほどいる以外、ほかには誰もいない。先ず、生ビールでスタート。真っ先にやって来た料理は、鮎コロッケ。鮎が入ったコロッケなんて初体験。齧ってみると、確かに魚肉が入っているとは判るが、鮎だかどうかは全く判らない。店を信じるしかない。何事も経験だが、個人的には、別にコロッケにしなくてもいいかな、と思う。
次に出て来たのは、刺身と背越し。刺身も勿論美味いが、鮎は骨はそれほど硬くないので、これだけ薄く切れば背越しもイケる。あとは好みの問題か。女性店員が、サービスと称して、あらの唐揚げを持ってきた。これは予想以上に美味、ビールに持ってこいだ。
ビールの後は、日本酒にしよう。冷酒を頼んだら、旭興・生酒が出て来た。これは近所の、栃木県大田原市の酒。一昨年の大丸温泉旅館でも呑んだ。栃木にもなかなか旨い酒がある。
そしてやってきたのは塩焼き、フライ、そして鮎飯。やはり王道は塩焼きと鮎飯。塩焼きは丸齧りでいける。フライは、珍しく「開き」になっていた。鮎飯はおこげも入っていてかなり美味いが、やや苦味が物足りない感じ。だいぶ腹が膨らんできたが、まだ終わらない。この後、鮎餃子と天ぷらが出て来た。餃子はよく判んなかったけど、天ぷら、美味し。何れにしても、こんなに鮎料理の種類が豊富な簗は初めて。今日の夕食(甲子温泉大黒屋が待っている)に差支えそうなほど、呑んで喰って大満足だった。

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那須観光やなのHP: こちら
 

那須ツアー2日目、今日はわずか2時間だが、いちおう山歩きは終了したので、さっぱり汗を流そうと温泉を目指す。那須には日帰り入浴が可能な施設はそれなりにあるが、やはり「鹿の湯」を素通りする訳にはいかない。何しろ開湯1,300年を誇る由緒正しき湯だ。雰囲気も含め、ほぼ全ての点で申し分ないが、唯一、ビールの販売が無いのが玉にキズである。
バスで移動中から、もう皆の心は風呂上がり後の、「那須観光やな」の鮎に飛んでいる。やがて那須湯本に近付き、バス通りから見下ろすと、鹿の湯の周りには多くの車が駐車している。こりゃ混んでいるようだ。芋洗い状態はイヤだなと思いつつ階段を下りて行くと、渡り廊下や入口付近で所在なさげに屯している輩が多い。ここは無料休憩室が無いのでこんな状態になってしまう。
帳場で620円を支払い、渡り廊下を進み男湯へ。脱衣所と風呂場を見渡すことが出来る。手前の湯船は人で埋まっているが奥は空いている。それもそのはず、6つある湯船の内、奥は46℃と48℃。もう、ゆで卵が出来そうなほどの温度だ(ホントは58℃辺りから凝固が始まるので心配いらない)。
脱衣所には注意書きの貼紙があり、48℃の湯船に入る際、先客がいる場合には、波を立ててはいけない、と書いてある。そのような経験は無いが、うそのようなホントの話である。昔、テレビのCMで、今は亡き「古今亭志ん朝」が、我慢しながら熱い湯船に浸かっている状態で、湯に入っていたもうひとりが湯から上がろうとすると、「動くんじゃない!」と一喝していたのを思い出した(何のCMか覚えていないので、CMとしての効果は無かったかも知れない)。
小生はもちろん、そんな湯船には入らず、一番手前の41℃にゆったり浸かる。ゆったりと云ってもせいぜい5分ほどで上がり、さっと着替えたらさっさと湯本温泉街に戻る。
まだ10時10分、何処かビールを呑めるところが無いかとうろうろしてみるが、当てにしていた「Licca nasu hutte」も、「青木屋」も、「とらや食堂」も開いていなかった。この天気のせいだろうか、と雨に濡れながら暫し途方に暮れる。
そうこうしているうちに、唯一「蕎麦専科麺之匠」に暖簾が出たのを見届け、「やったー」と思って、後からやってきた皆に伝えたところ、3人とも「那須観光やな」へ一刻も早く行きたいらしく、間もなくやってくる10時40分のバスに乗ろう、と云い出したので、結局そこで取材はボツ。この先バスの中で、暫くの間、悶々とすることとなった。

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三斗小屋温泉2日目は、夜半から雨。時々、豪雨の音で目覚める。こんな雨の中を歩くのは気が重いが、まあどうせ小生はロープウェイ山麓駅へ戻るだけ、2時間我慢すればいいのだから、風さえ吹かなければ問題ないと、タカをくくってまた眠りに落ちる。そして朝。依然として雨は降っているが、庇を叩く音はそれ程ではなく、風も無い。下山日和だ。
朝飯を軽く一膳いただき(なにしろ動いていないので・・・)、7時前に出発。結局、三本槍を越えて甲子温泉を目指す、初心貫徹単独行Woodyさん(A班)と別れ、小生(新白河経由で甲子温泉を目指し、Woodyさんと合流予定)を含むB班4人は、水平歩道を辿り峰の茶屋へ向かう。途中、避難小屋で小休止。
峰の茶屋では、まったく風が吹いていなかった。こんなことはかなり珍しい。雨雲がすっぽり、じっとしているのかも知れない。我々以外にお一人だけ、茶屋の前に居て、やがて剣ヶ峰のトラバース径へ向かって行く。朝日岳を見上げると、山頂にシルエットが二人分。我々は峠の茶屋に向かってゆるゆると下る。
峰の茶屋は閉まっていた。こんな天気では仕方が無いだろう。さらに車道をてくてく下れば、やがてガスの中から、ロープウェイ山麓駅がこつぜんと姿を現す。東野バスの社員やロープウェイ駅の警備員の方が、暇そうにしていて、歓迎される。
こんな天気じゃロープウェイも動いてないだろうと思っていたら、ちゃんと運行していた。ただし、山頂駅に上がっても、突然ロープウェイの運行が中止される場合があるので覚悟しろ(そんな乱暴には云っていない)、というアナウンスが流れている。客もちらほらいて、改札を通って駅に入っていく。
そんな観光客を横目で眺めつつ、ビールの自動販売機を探すが見当たらない。半分諦めかけたが、構内の売店「丸喜」の係員に訊くと、ありますよ、と冷蔵庫を示される。土産物と紛れてよく見えなかったが、置いてあってなによりだ。身体が冷えて来ないうちに、さっそくアサヒスーパードライ缶ビール(400円)を4本購入し、みんなで乾杯。
まだ午前9時。今日もわずか2時間しか歩いていないが、まあよしとしよう。この後、今日の予定も確認。9時20分発のバスで那須湯本まで移動し、「鹿の湯」に浸かったら、何処かの店で待ち合わせ(≒風呂上がりのビール)して、11時25分発のバスで「那須観光やな」へ行こうと云うことにする。
ひとごこちついたら雨具を片付け、ふと外を見るともうバスが来ていた。まだ早いかな、と思いながらもひとり乗り込み、念のため発車時刻を訊くと9時10分とのこと。皆には9時20分と伝えていたので、慌てて皆を呼び寄せ(他に客はいないのでさして慌てる必要も無かったが)、無事乗車。さて次は風呂だ。

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和尚が三斗小屋温泉に行きたい、と云い出したので、ほぼ2年ぶりにやってきた。計画では茶臼岳、南月山、朝日岳をトレースしてから三斗小屋温泉へ向かう予定だったが、3週間前のぎっくり腰のため、小生だけ自重して三斗小屋温泉へ直行することとした。今回の宿も、前回同様、大黒屋にした(レポはこちら)。
当日は生憎の天気だが、なんとか降られずに済んで欲しいと思いつつ、ロープウェイ山頂駅を出発。途中で、牛首経由で南月山へ向かう二人パーティ(B班)と別れ、茶臼岳を目指す。天気の割には結構、ファミリーハイカーが多い。山頂からは微かに日光連山が望めた。
峰の茶屋へ下る途中で今度は、南月山を往復してから朝日岳へ向かう二人パーティ(A班)と別れ、C班単独行として峰の茶屋のコルに到着。このまま三斗小屋温泉方面へ下ると、12時には大黒屋についてしまう。いくらなんでもちょっと早過ぎるが、かといって朝日岳なんぞに登る気もしない。しかたなく、休み休み、だらだら進むことにした。
避難小屋まで下れば、あとはほぼ水平移動。こんな時間、こんなところは誰も歩かないかと思ったが、三斗小屋温泉方面からぽつりぽつりとやってくる登山者がいる。三斗小屋温泉の宿を随分とゆっくりチェックアウトしたのだろうか。この辺りの緑は多少色付き始めたようで、その微妙な色加減がなかなか味わい深い。
ゆっくり歩いても結局、11時50分に大黒屋到着。まだ掃除中とのこと。囲炉裏端で待たせてくれるかと思ったら、外で待ってくれとのこと。仕方ない、と電子書籍を読む。1時間ぐらいは待たされそうな雰囲気だったが、12時半には部屋へ通して呉れた。風呂も入れるとのことなので、早速直行。
はっきり云って、ここ大黒屋の大風呂に優る内風呂は、無いと思う(キッパリ)。それでも多少条件がある。少なくとも、明るいうちに入りたい。真っ暗だったら良さは半減。そして、晴れていればベスト。今日は晴れていないのでベストではないが、まずまずベター。窓は全て開け放たれていて、風呂場には緑が溢れている。また此処の風呂に入れることに感謝。
風呂から上がって、部屋でビールを呑みながらまた電子書籍。Woodyさんから託された日本酒があるが、コップが無い。お茶や湯呑みもまだ部屋に配られていないし、取りに行くのも面倒だな、皆が来るまで待つとするか・・・。そうこうしているうちに、うとうとzzzz。夢心地の頃、ようやくA班、B班が到着。さあ、宴会だ。
(山の記録はこちら)

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今宵は池袋で、アユラシの帰京に合わせた呑み会がある。19時からの予定だが、このまま普通電車で池袋まで行くとなると、全然間に合わないことが判った。今日の山は、意外に時間が掛かったようだ。そのため、JR矢板駅から「快速ラビット」上野行に乗り、宇都宮駅で新幹線に乗り換え、再び大宮駅で湘南新宿ラインに乗ることにした。
矢板駅を17時ちょうどに出る「快速ラビット」に乗る。これまでの経験から、セミクロスシートは車両の両端にあることを知っていたので、ホームの一番宇都宮寄りへ移動し、乗車。一つだけ空いていたクロスシートに行くと、丁度、もう一つのドアから乗ってきた小学生と鉢合わせ。
その小学生、すかさず「では、いっしょに座りますか?」とおっしゃる。小学生に、こんなことを言われると、少々ドギマギする。何年生か問うと、5年生とのこと。5年生って、こんなちょっぴり微笑ましい「大人の対応」するんだっけ。もうちょっと大きくなると、きっと何も云わずそのまま座るか、でなければさっと他の席へ行くかだろう。
それにしても、子供に「大人の器量」を見せられると、リュックサックの中から、ちょっと酒を出し辛い雰囲気。代わりに、少々小学生と会話する。
我々は宇都宮までだが、その子はもう一つ先の雀宮まで行くと云う。平日は、矢板にある祖父母の家に住み、学校に通っていて、土日は父母の家へ行く(帰る)と云う。複雑な家庭事情があるようだが、それ以上小学5年生に問い質すのも憚れるので、少々会話が途切れる。 
その後、その子は、バッグとPETボトルを置いたまま暫く何処かへ行ってしまったので(トイレ?それとも他の車両にいる友達を訪問?)、 こちらは「得たり」とばかり、そそくさと酒ボトルとカップを取り出し、長閑な田園風景を眺めつつちびちびやる。
そのうちその小学生が戻ってきたが、我々の呑んでる姿を無視するでもなく、かと云って嫌な顔をするでも無い「大人の対応」を見せてくれた。こちらもそれに甘えて、ありがたく、ちびちび呑み続けた。

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山の駅「たかはら」でビールを一杯やれなかったので、タクシーでの移動中は多少じりじりしながら過ごすが、汗もすっかり引いてしまったので、次第に渇望するという程でも無くなる。ビールはTPOが大事である。行先は、やはり矢板駅に近い「まことの湯」にした。ここもほぼ1年ぶりの入湯ということになる(前回はこちら)。相変わらず、シンプルで飾らない雰囲気だ。
風呂場は、この近所からやってきたと思しき方々が数人だけ。閑散としているだけに、広々と感じる。何だか長閑だ。さっぱりしたら、男風呂の暖簾から歩いて数歩の休憩室(まこと庵)へ移動。
ここの休憩室は、前回にも増して客が少ない。券売機で先ず、生ビールを購入。やはりビール以外にも何か欲しいなと思い至り、もう一度、券売機に戻り、並んでいるボタンに書かれたメニューを眺める。ここには二つの券売機があるのだが、良く見ると、ビールなどの飲み物はどちらも共通なのに、料理はそれぞれ別。ここは料理メニューが豊富である。
少し悩んだ挙句、自家製焼き餃子(400円/5個、税込、以下同様)と特製ハーブチキン(500円)も購入。厨房の方を見ると誰もいない。いったい店の人は何処へ行ったのかと、食券を持ってうろうろしていると、常連と思しきおばあちゃん連中と共にとぐろを巻いて、四方山話の真っ最中、そのうち気付いて呉れた。前回は、料理と一緒にビールを出して貰ったが、流石に今日は待ちきれない。生ビールを先にと、お願いする。
大広間には、他に、ビールを呑まない(車かバイクで来た)若者がひとり。前回、将棋を指していたおじいちゃん連も、今日はいない。
ほどなく生ビール到着(店の人が暇なせいか、席まで持って来てくれた)。焼き餃子が出て来る頃には、粗方ビールは無くなってしまった。ここの餃子は、少々高いが味はなかなかイケると思う。もう一つ頼んだハーブチキンも到着。わさびと粒マスタードが付いてきた。試してみると、粒マスタードが合う感じ。ハーブとは何だったのか、今一つ判らないが、そこそこ美味い。
JR矢板駅発の電車は17時。それまで小一時間、のんびり過ごした。

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今回の大入道は、昨年のリベンジ(前回の山の記録はこちら)。やや時期を過ぎていたようだが、なんとかシロヤシオの花をめでることができた(今回の山の記録はこちら)。大入道から八方ヶ原にかけては、ヤマツツジとレンゲツツジが花盛り。高原山はこれでもか、と云うくらい、ツツジばかりだ。
学校平まで下りたら、目当ては「山の駅たかはら」のビール、となるのは必定。ともかく、建物に入ったら食堂へ直行。レジで、さて注文しようとすると、お品書きに、生ビールが見当たらない。変だな。店員に訊くと「今はやっていません」とのこと。近くにある、缶ビールの自動販売機も、「販売調整中」と云う、訳の判らない貼り紙がしてある。何てことだ。
余りの出来事に、ショックを隠しきれない。とりあえず、喉の渇きを癒すか、と血迷って自動販売機でQooを購入。ともかく落ち着くことだけは出来た。改めて店員に問い質すと、偶々今だけで、夏になったら再開します、とのことだった。
つまりこんなタイミングの時に、狙いを澄ませてやってきた我々が、ついていなかった、ということだろうか。何があったのかは知らないが(例えば、車でやってきた客がビールを呑もうと注文し、店側が拒否したら、怒り狂った客が生ビールサーバーとビールの自動販売機を破壊した、とか)、この状態ではもうここにやってくる理由がなくなったと、危うく絶交宣言を発するところだった。
とりあえず、大入道のシロヤシオに出会うことが出来たし、八方ヶ原のヤマツツジやレンゲツツジを愛でることができたので、もうしばらくここへ来ることも無いだろうけど、いつかやって来た時に、やはりビールがあると無いとでは、山行計画の立て甲斐も無くなる。その意味ではちょっぴりだけ安心して山を下りることが出来た。 

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宇都宮で餃子バリエーションを楽しんだ後は、湘南新宿ラインに乗って池袋へ移動。凡そ2時間弱の鉄道旅。新幹線を使えばほぼ半分、1時間の道程だが、さして急ぐ訳でもないし、酒とつまみさえあれば、全く問題がない。それどころか、その時間を楽しむことさえ可能だ。
鉄道オタクのつもりは全くないが、しいて云えば「呑み鉄」というジャンルが一番近いか。勿論、それだけを目的にすることは無い。あくまでも山の帰りの余禄である。但し、この過程を楽しむにはひとつ、重要な条件がある。それはクロスシート(ボックスシート)に座ること、である。
ロングシートでは、移動酒場の雰囲気も旅の情緒もへったくれもない。日常の通勤と同じである。求めているのは、非日常の週末。ロングシートに乗りたい筈が無い。何故、JRは判ってくれないかな。大月まで伸びた中央線快速電車と、青梅線・五日市線の唯一最大の欠点は、ロングシート車両しか走っていないことである。中央線では、辛うじてホリデー快速がかつての特急車両やオール二階建てクロスシート車両を使っているので、まだ多少救われているが、青梅線・五日市線は例外なく通勤用ロングシートである。せめてホリデー快速ぐらい、もっと云えば上りのホリデー快速だけでも、クロスシート(又はセミクロスシート)車両にならないものかと思っているが、JRは小生の願いを尽く聞き流し続けている。
それはともかく、宇都宮駅に停車中の湘南新宿ラインに乗ろうとすると、うっ・・・・・・ロングシートだった。ガラ空きなので座ること自体に問題は無いが、これでは2時間が一層長く感じる。そこでふと思いついたが、このE231系の15両編成では、一番端っこに、セミクロスシート車両があるのではないか・・・。上野寄りのホームの端まで、てくてく行ってみると、果たしてセミクロスシート車はあった。宇都宮線はエライ!中央線快速も見習って欲しい。
腰を落ち着かせれば、さっそく日本酒を取り出す。今宵の日本酒は、山口・澄川酒造場の「東洋美人 原点 直汲み生」。芳香とジューシーさが特徴。これさえあれば、他には何もいらない、と云いたいところだが、やっぱりつまみは必要。酒とつまみがあってこそ、2時間なんてあっという間である。

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矢板で一風呂浴びた後は、大宮あたりで打ち上げと云う感じだが、今日はアユラシが池袋で待っているので、途中下車はなし。一方、このちゃんはこの後に用事があるため、それまでの少々の時間を利用して、宇都宮にちょっとだけ寄り道し、餃子を喰おうということになった。さっき「まことの湯」でも餃子を喰ったので、餃子をハシゴすることになった次第。
宇都宮には餃子を食べに何度か来ているが、今回寄った「宇都宮餃子館」は初めて。宇都宮周辺に9店舗を展開しているので、結構、人気があるようだ。たいていは西口に向かうのだが、今日は時間の関係で東口を出て直ぐの、イベント広場にある店をチョイス。
時間が中途半端なせいか、多くいる店員が暇そうにしている。みな中国系だろうか。席は選り取り見取り。やっぱり餃子を喰うからには生ビールなので、さっそく注文。餃子は、「ヨクバリ5種餃子盛り合わせ」(5種類×6個=30個で1,700円)を注文してみた。一般的な宇都宮餃子より値段高め(普通、40~50円/個ぐらいか?)。ここは変わり種餃子がウリのようである。内訳は健太餃子(この店のスタンダード)、お肉餃子、ニンニク餃子、シソ餃子、エビ餃子の5つ。
食べてみると思いの外、皮はパリッとしておらず、モチモチ感もいまひとつ。正直言って、皮と焼き加減は普通かなー。小生が焼く羽根付き餃子の方が上手いかも(云い過ぎました)。具材はバリエーションがあって結構、その違いを楽しめる。個人的にはニンニク餃子が良い感じであった。数多くの餃子を食べたい時には、このような盛り合わせが便利だろう。
そうこうしているうちに、このちゃんが乗る電車の時間になる。程なくして我々残りも店を出て、池袋に向かった。宇都宮にはまだまだ様々な店がある筈。今度、立ち寄るときには、また違った店で違った味を楽しみたい。

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塩原の山を登り、「山の駅たかはら」でひと息ついた後、タクシーの運転手が勧める「まことの湯」に行ってみる。見掛けは普通の日帰り温泉施設なのだが、中に入るとなんとなく素朴な造りで、のんびりした空気。湯治場の雰囲気が漂う。
ここの湯はまったくの天然かけ流しで、源泉は75℃もあるそうである。流石は那須火山帯にある温泉である。塩化物硫酸塩温泉でpHは8.9と、これはノーマル。
玄関を入り、券売機で500円を投入し、右手のカウンターで券を渡したら風呂場へ。時間が早いせいか(14時過ぎ)、脱衣所に客は殆どおらず広々している。洗い場も湯船もゆったり使えて申し分ない。特に露天風呂はかなり大きな造りとなっていて開放感がある。これで500円はお得。かと云って長湯することもなく、さっと入ってさっと出る。
さっぱりしたら、いつものように休憩室(食事処)へ。ここも券売機で選んでカウンターで受け渡しするシステム。焼き餃子が目に入ったので生ビールと共に注文。直ぐに呑みたいのを我慢して「ビールは餃子といっしょでお願いします」と店員に伝える。
辺りを見渡すと、近所のおかあさん達が、陸に上がったトドのようにゴロンと横になっている、何処の日帰り温泉でも目にするいつもの光景。我々も、今日、帰らずに済むのであれば、見習ってゴロンとなってみたいものだと羨ましく思う。将棋を指している熟年グループもいる。ここにはまだ縁台将棋が生きていた。
そうこうしているうちに他のメンバーもやってきて、餃子付き生ビールも出来上がり、乾杯。さっき「山の駅たかはら」で「汗が引かないうちのビール」を呑んだばっかりだが、やっぱり「風呂上がりのビール」も必要。悩ましいことながら、山から下りた直ぐの処に日帰り温泉があれば、先ず汗を流すことになるだろう。もし直ぐの場所にビールだけがあり、日帰り温泉が離れた場所にあれば、移動は多少面倒乍らも、今回のように両方楽しめる訳だ。どちらも甲乙付け難い。まこと嬉しい悩みである。

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塩原・高原山の大入道から学校平へ下りてくると(山の記録はこちら)、「山の駅たかはら」はすぐ目の前にある。「道」の駅ではなく、「山」の駅だと云う。道の「駅」の場合は、「道」という1次元空間の、文字通り「点」だが、山の「駅」は「山」という3次元の世界の「点」と云うことになり、だいぶ性格が異なるもののように思える。それが狙いだとすれば、なかなか味なことをやる。ちょっとうがった解釈をすれば、聖界(山)と俗界(里)との接点の様な場所にあるということか。
試しにググってみると、近くでは、桧枝岐村の御池ロッジがいつの間にか「山の駅 御池」になっているし、他にも伯耆大山(だいせん)や岡山の那岐山、奈良・吉野山、阿蘇山など、意外に多くの処で「山の駅」を標榜している。しかしここ、たかはらと御池ロッジを除けば、どれも少々俗世間に近すぎる感じがするので、小生のイメージには合わない。
「山の駅たかはら」の建物の中には、レストラン、特産品販売コーナー、展示コーナー、休憩コーナーなどがあって、これは普通の「道の駅」とほぼ同じ。ここが「俗界」の入口である証拠は、山から下りて汗も引かないうちに生ビール(500円)が呑める(地酒だって呑める)こと。これが「山の駅」と呼ぶに相応しい所以と、個人的に解釈したい。このような「山の駅」は日本中の山にどしどし作って欲しい。少なくとも路線バスの終点には必ずひとつ、お願いしたい。
奥多摩だったら終点は、「清東橋」、「東日原」、「峰谷」、「鴨沢西」、「檜原都民の森」、「藤倉」、「上養沢」、「つるつる温泉」と云うことになる。そうなると、「つるつる温泉」は既に日帰り温泉があるので、それ以外にお願いします(でも、「都民の森」以外は忽ち潰れそうだな・・・)。
そうだ、ついでに云えば、ここ「山の駅たかはら」に、立ち寄り湯があったらもう完ぺきである。
それにしても今年のツツジは、例年に較べて少なくとも3週間、もしかすると1ヶ月遅かった(開花が早かった)ようである。普通ならば、シロヤシオ、ヤマツツジ、レンゲツツジ、トウゴクミツバツツジの何れかの満開に出会うことができ、上手くすればその全てを愛でることが出来ると期待していたが、見事に外された。
大入道辺りはシロヤシオの木ばかりなので、上手く満開に当たればさぞや素晴らしい眺めだろう。また来年あたり、ここ「山の駅たかはら」に寄ることになりそうだ。 

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「カフェ・モーツァルト・アトリエ」で暫しまったりしてから、仙台駅に戻った後、まだ新幹線の発車時刻までだいぶ時間があったので、駅構内をうろうろ。そして全く事前調査無しに、ここで時間を潰そうかと入ったのが「青葉亭」だった。仙台では数多ある牛タン屋のひとつなのだが、ありがちな学生食堂的牛タン屋、つまり内装は地味で、客も牛タン定食を喰ったらさっさと帰るような店とは一線を画した、ニューウェーブの牛タン店のようである。
今日の昼飯で、牛タンは止めにして蕎麦を喰ったばかりなのに、やっぱり牛タンも喰う気になった訳は・・・。第一、酒(^^ゞがあり、つまみ(アラカルト)がある。牛タンはちょっとだけ食べたいけど、ご飯なんかいらない、と云う人にも合うよう、単品で頼める。晩酌セットなんてものもあったが、こちらは午後4時半以降となる。でも、とにかく従来の牛タン屋のメニューと違うところがいい。
そのせいか、女性ひとり客もちらほら見掛け、皆さん、牛タンをばくばく喰いながらビールをぐびぐびやっている(たぶん、仕事中のOLではない。やはり、女ひとり旅?)。スタイリッシュな壁紙といい、真っ白なプレートといい、どこかで見たような雰囲気。そう、この手の内装は、東南アジアの都市、例えばクアラルンプールの繁華街で良く見たイメージである。日本が和風への拘りを捨てると、往きつくところはマレーシアと似たり寄ったりになるということか。店側としても、これはひとつの実験なのかも知れない。
もうビールではないので、「榮川(えいせん)立春朝搾り純米吟醸生原酒」を注文。福島の酒。ワイングラスで出てきた。この頃、この「立春朝搾り」に時々出会う。いつ頃から始めた行事なのだろうか。なかなか良い企画だと思う。日本酒版ボージョレーヌーボーという感じだが、はっきり云って本家の「ボージョレーヌーボー」は殆どフレッシュジュースの様なものなので、個人的にはこちらの方が美味いと思う。コクやキレ、余韻といったものは物足りないが、春を感じるには丁度良い爽やかさと清々しさである。
牛タンは、単品で注文。塩味と柚子胡椒味の2種類の牛タンを、3種類の薬味(わさび、海藻ソース、ブルーチーズソース)でいただく。こういう食べ方も、かなり女性を意識したスタイル。タンそのものも、柔らかくて食べ易い。他の牛タン屋はもちろん、もつ焼き屋とか焼肉屋で喰う牛タンともちょっと趣が違う。偶然だが、なかなか面白い店に入ることができた。これも旅の楽しみのひとつだろう。でもまあ、この店も親爺向きじゃないね。


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青葉亭のHP: こちら 

まだ、しつこく仙台ネタで御免蒙ります。<(_ _)>

仙台中心街からちょっと外れた広瀬川沿いにあるCafé。ここも蕎麦好きおやじさんに教えてもらった店(蕎麦屋と居酒屋以外に、こんな洒落たCaféをご存じとは、失礼ながら意外である。いったい、誰と来たのだろうか・・・)。となりには「珈琲まめ坊」なる店もあった。こちらも良さげである。
扉を開けると地下に向かって階段が付いている。下り切ってもう一つ扉を開けると、予想外に明るい店内。地下室ではない。この建物は、車道側から広瀬川に掛けての傾斜地に建っているようだ。大きな窓の外は緑に囲まれたテーブルが見える。雨模様なので窓の外へは出られないが、陽気が良ければ庭のテーブル席でうたた寝をしたり、ゆったり本でも読むには良さそうである。
先客数人は、東北大の学生か教員という感じ。それも基本的には女性がマジョリティ。少なくとも、呑んだくれ親爺が似合う店ではない。時間の流れがゆったりしている。なにかしら文学論でも思索するには良さそうである。こっちは生憎そのようなセンスは持ち合わせていないので、唯々、頭をからっぽにして外の緑や他の客を眺めたりするぐらいだ。どこを向いてもそれなりに絵になるので、暇を持て余したら(それに多少のデッサン力を持ちあわせていれば)、ここでスケッチでもしたら良いかも知れない。
カミさんは珈琲とケーキのセット、小生はと云えば、おっとここにはグラスワインがある。酒が入ったら最後(と云っても、さっきの蕎麦屋で既に入っているけど(^^ゞ)、思索もスケッチも怪しくなるが、瞑想に耽るぐらいはできそうだ。ならばと云うことで、白ワインを注文。皆が仕事に精を出している月曜日の昼下がりに頂くのは、少々禁断の味がプラスされて、ひと味違うのは間違いない。

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カフェ・モーツァルト・アトリエのHP: こちら
 

仙台で昼飯を喰うことにした。思い浮かぶのは蕎麦か牛タンだが、昨日はがっつり喰い過ぎたので、蕎麦にしてみた。仙台単身赴任暮らしが長かった、蕎麦好きおやじさん推奨の店。11時30分の開店に合わせて入店。ここは山形蕎麦の店。仙台は土地が肥えているせいか、蕎麦処ではないようだ。他に紹介してもらった店も皆、山形蕎麦だ。
階段を下りた地下階の店。内装は古民家風。今日は月曜日なので、出張者と思しきさらりーまん姿の客がちらほら見える。皆さん、カウンター席。当然、酒なんぞ呑んじゃいない。蕎麦を手繰ったらさっさと帰って行く。こちらはテーブル席に腰を落ち着け、さてとメニューを見る。やっぱり生ビールから行こうか。ここはプレミアムモルツだった。その後は、日本酒で山形の上喜元純米を「ひや」でいただく。肴は、いかげそ天と、にしん田舎煮にしてみた。後の選択は玉こんにゃくか天麩羅、漬物のみ。やや寂しいが致し方ない。締めはもちろん板そば。比較的細打ちだが、さすが山形らしくたいへん腰がある。而して、つるっとはいかない。
仙台に限らないことだが、昼間から夜まで通しで営業している蕎麦屋は意外と少ない。この店も土日祝日は通しだが、今日は平日、従って昼はランチメニューのみ。残念なことに、夜メニューとは異なり、一品料理はかなり限定的。蕎麦だけ喰えば満足する人には気が付かないかも知れないことだが、昼呑みするには蕎麦屋が一番手っ取り早いし、居心地が良い。そうなると酒には肴も必要、ということになる。仙台は観光地でもあるのだろうから、是非、呑んべえ観光客にも優しい蕎麦屋が増えていって欲しい。

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今回は泊まりも松島。ネットで適当に選んだのだが、偶々「かき小屋」のすぐ傍で、JR東北本線の松島駅からも、JR仙石線の松島海岸駅からも歩ける位置にある、ここ「小松館好風亭」にした。高台で松島湾が目の前、展望抜群の処に建っている宿だった。生憎の雨で見通しは良くないが、むしろそのおかげで風情ある景色を眺めることができた感じ。雨に煙る松島は悪くない。
この宿は、斜面に建っているせいでフロントは2階、風呂と食事処は1階、我々の部屋は3階となっていた。家族連れが多いような感じだが、なかには同窓会なのか、熟年男女20~30人の集団が泊まっていた。部屋の窓からは松並木越しに松島湾を見渡せる。
昼食であれほど牡蠣を喰ったのに、日が暮れてくると腹が減ってきた。不思議だ。午後6時になったので1階の食事処へ。夕食のメインは炭火焼プランとなっている。色々ある中から、ひとり4種類、ふたりで8種類の焼き物(一部、煮物や揚物あり)を注文できる仕組み。結局、いわい地鶏、荏胡麻豚、ほっき貝、松島穴子の天麩羅、銀だら煮付け、温野菜(バーニャカウダ)、蟹みそ甲羅焼き、海老鬼殻焼きをいただいた。メニューには牡蠣もあったが、云うまでもなく頼まなかった。
デザートとコーヒーは、わざわざ2階の喫茶コーナーへ移動する。日中見ると、ここからは素晴らしい松島湾の眺めなのだが、夕食時、外はまったく漆黒の闇なので、わざわざ足労をかける意味が無いような気がする。でもまあ歩くのが億劫ではないので移動するけど。
朝は別の大部屋で食事。結構、量があったがぺろりと食べられた。不思議と旅館の朝食はお代わりするほど食べられる。夕食も朝食もそれなりに豪華で美味かったが、きっと1年ぐらい経つと、何を食べたのか思い出せないだろう(写真が覚えていてくれるだけだ)。その意味で、かき小屋の焼き牡蠣喰い放題はきっと一生忘れないと思う。それはそれとしても、この宿はともかく立地は抜群である。いつか天気が良い時にまた来てみたい。

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宮城に来たもう一つの目的は、カミさんがJR仙石線の陸前小野駅に行きたかったと云うこと。全く知らなかったことだが、そこの応急仮設住宅の一角に、「おのくん」という名前の手造り人形による復興支援プロジェクトがあった。「おのくん」の里親を募る(「おのくん」を1体1,000円で買って貰う)ことがその狙い。通販だと半年待ちなどという状態らしいが、直接販売を優先しているとのことで、今回やってきた次第。「おのくん」は、靴下を活用した人形らしい。
仙石線は、松島海岸駅から先が被災していて、現状、陸前小野駅へ行くには代行バスかタクシーとなる。丁度、バスが出た後だったので、タクシーで移動。道中、運転手からは、津波がやってきたときにはこの辺りがどれほど悲惨な状況だったのか、生々しい解説があった。日頃の防災計画、対策がなっちゃなかった、と吐き捨てるように云う。でも今日見る穏やかな風景からは、なかなか結びつかない部分もある。松島の中心街あたりは、海側に多くの小島があったおかげで「奇跡的」に津波の被災を免れたとのことだが、実際の土産物屋の入口には、ここまで波が来た、と人の背丈ほどの位置に記しが付いていた。
陸前小野駅の西側に、10数棟の応急仮設住宅があり、その集会所的な建物が「おのくん」の工房兼販売所だった。中に入ると、4~5人ほどのおかあさん達が人形作りに精を出していた。首尾よく2体の「おのくん」の里親となった。建物の中には様々な写真が飾ってあるが、ちゃっかりしっかり安倍首相も「おのくん」と一緒に写真に収まっている。ボルシア・ドルトムントの香川の写真もある。
代行バスに乗って松島海岸駅まで戻る。途中、津波で壊滅した野蒜駅が、線路を敷き直し、山側に新たに出来上がっているのを眺める。高校時代、野蒜駅にほど近いユースホステルに泊まったことがあったが、そのユースホステルも震災で廃業したようだ。30数年前に見た景色も、4年前の景色も、現在の風景からは全く想像が付かない。
松島海岸駅に戻ったあと、どこか喫茶店でも入ろうとふらふら街中を歩いたが、どこもかしこも、牡蠣の香りをぷんぷんさせた食堂ばかりで、入る気が起きない。やがて、福浦島へ渡る橋の袂までやってきた。この橋を渡るには通行料として200円必要だが、袂にある施設で券を買うようになっている。その料金所兼軽食店が「カフェ・ベイランド」。ビールも置いてあるので(←ここ重要)入った。天気も良くないので福浦島へ渡るつもりはない。良く見たら、ここのメニューにも牡蠣の殻焼きがあった。この時期、松島で牡蠣から逃れるすべは無いようだ。
南側にあたる海側は全面ガラス窓で、松島湾が良く見える。店の造りは至ってシンプルだが、ウリはやっぱりこの景色。窓際のカウンター席に座って、何も考えず、島々が浮かぶ松島湾をぼーっと眺めるのは悪くない。凡そ4年前、ここに津波がやってきたなんてことは、この景色からは想像がつかない。

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おのくんのHP: こちら 
おのくんのFB: こちら 

今回の宮城プチツアーのひとつの目的は、「かき小屋」、すなわち日本式オイスターバーで、松島の牡蠣を腹一杯喰らうこと。情報はカミさんが仕入れてきたのだが、小生も牡蠣好きに関しては人後に落ちないつもりなので、楽しみにしていた。今まで知らなかったが、松島界隈にはいくつかの「かき小屋」がある。今回はその中から、松島観光協会が運営する「かき小屋」を予約(ちなみに今年の営業は3月22日までで終了とのこと)。
事前予約の場合、50分で食べ放題3,000円(かきめし、かき汁付き)となり、予約なしで当日来た場合には、40分で食べ放題2,000円(かきめし、かき汁無し)となる。実際に行ってみると、予約なしの客(当日予約表に、自分の名前を順番に書き込むシステム)もかなり来ていて、入り切れずに1時間待ち(つまり次の回)という方々もいたようだ。それに結構、リピーターが来ているようである。我々と同じテーブルになった4人連れは、昨年も来たとのこと。この辺りではここが一番だ、とも云っていた。
ひとテーブルに6人ずつ着席すると、テーブルの鉄板(下から加熱)の上に、スコップで山盛りの殻付き生牡蠣をガラガラっと乗せ、蓋を閉めて蒸し焼きを始める。若干、まんなかがすり鉢状になった四角い鉄板。加熱するうちに出てくる水分が外に流れ出ないようになっているのだが、それでも次第に周りから噴き出してくる(いい香りがしてくる)ので、店のおかあさんがタオルを巻いて漏れ止め応急処置を行う。結構、冗談を飛ばす豪快なおかあさん達である。缶ビール(別料金)をちびちび飲んで暫し待つ。
引き続き、豪快おかあさんから食べ方のレクチャーを受ける。曰く、殻の開け方はこう、火傷しないよう軍手を使え、開けて生だったら鉄板に戻せ、かきめしは食べたくなったら申し出ろ、云々。ここでは生牡蠣は提供できないことになっている。頃合い良しとみた豪快おかあさんが、蓋を外した時点が食べ放題スタート。多くの牡蠣は、殻が半分空いた状態になるので、外し易い。たまに外れもあるが、だいたいどれも大ぶりで食べ応えがある。塩加減も丁度良い。レモン(別料金)を絞って食べる輩もいたが、特段、不要と思われる。カップ酒(別料金)も買って呑む。
時間が半分も経たないうちに、だいぶ腹に来る。かきめしが喰えなくなる恐れがあるので、ここで頼む。牡蠣の味と香りが染み込んだ御飯は美味い!食欲が(ちょっとだけ)蘇る。かき汁に、焼いた牡蠣を追加して喰うのもなかなかイケる。でも段々、箸が重くなってくる。酒なんか呑んでる場合ではない。これから先、終了時間までは、わんこそば地獄。漸くひとつを喰い終わったと思ったら、傍で待っている豪快おかあさんが、皿の上に牡蠣をどんと乗せる。
結果的にいったい何個喰ったのか判らないが、もし40個だったとすれば、松島の街では焼き牡蠣2個で500円などという看板も見掛けたので、十分、元はとれたようだ。さすがに、これだけ喰うと腹に堪える。今日の夕食のことは考えたくない。もう当分、牡蠣を見なくてもいい感じになった。でも、またいつか来ると思う。

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松島観光協会のHP: こちら

黒磯の先から北に延びるいわゆる那須街道界隈には、それこそ蕎麦街道と云って良いほど多くの蕎麦屋が並んでいるが、那須湯本から「ステンドグラス美術館」までタクシーで移動した際、その運転手のお薦め蕎麦屋がこの「山月」だった。那須街道から離れ周囲には殆ど家が無く、日留賀岳をはじめとした男鹿山塊が望める長閑な場所。昼時のちょっと前の到着だったのでまだ空いていたが、そのうち次々に客がやってきて、いつの間にかほぼ満杯状態になった。店員は学生のようで、接客が素朴である。
ここは一品料理がちょっと変わっている。一般的な蕎麦屋だったら、板わさや出汁巻き卵、焼き味噌、天麩羅などが思い浮かぶが、ここには天麩羅を除き、そんなものはない。頼んだものは、カキフライ(620円)、さつま揚げ盛り合わせ(620円)、舞茸天麩羅(800円)、そしてモツ煮込み(420円)である。割とがっつりボリュームがある。
この中で、モツ煮込みが美味かった。味付けは比較的あっさりめなせいか、モツの旨みが生きている(モツが嫌いなヒトには、単にモツ臭いだけかも知れぬ)。酒はこの店のオリジナル「山月」本醸造冷酒(300ml、650円)をいただく。淡麗でくせのない、いわゆる呑み飽きないタイプ。仕上げの蕎麦は田舎そば(もり)で。つゆは塩分抑えめ。田舎とは云え麺は細打ち、挽きも細かくつるつると喉越しが良い。結構、満足度は高い。さて次は何処にするか、那須は山の数よりも蕎麦屋の方が遥かに多いのが悩みの種だ。

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山月のHP: こちら

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