山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

東北本線沿線

「金ちゃん温泉」でまったりしてもまだ時間は14時前、計画よりも1時間以上早い。既に予約済みの那須塩原駅18時3分発の「なすの280号」までまだ4時間もあるし、移動時間を抜いても何処かで3時間以上も時間を潰さなくてはならないことになる。
そのため、先ずは大人の休日俱楽部で紙の切符を買った者は、那須塩原駅まで行ってもっと早い列車に変更してもらうことにした。一方小生は「えきねっと」によるチケットレス購入のため、駅近くの蕎麦処「平成」へ行ってからスマホで変更。
実は「平成」へ向かう前に予め電話を入れると、今日は2階は予約で一杯だと(これまで2階に上がったことはない)。1階のテーブル席も結構埋まっているようなことを云われ半分ぐらい断られかかっていた感じだったが、暫しぐずぐず食い下がっていると、何時の新幹線に乗りますか?と訊かれる。
すかさず、予定は18時3分だけどこれから17時3分発に変える予定だと答えると、だったら何とかなりますとの返事。1本後の新幹線だったら断られていたようだ。1時間おきに那須塩原駅に停車する新幹線の時刻が、この店を出入りする客の動向を左右するのだ。何れにしても助かった。
食い下がったのにも理由があって、ここ那須塩原駅前でこんな時間に一杯やれるのは唯一、ここ「平成」だけだと思われる。ここは蕎麦前がとても豊富で、しかも何れもちゃんと美味いのだ。この店に断られたら途方に暮れるしかない。
今日も茹でアスパラガス、宮崎県産赤鶏の炭火焼、那須のトマト、う巻、ソーセージ五種盛合、茄子揚げ浸し、那須椎茸の天ぷら、酒盗と胡瓜、新生姜みそと、色々と注文。酒は天鷹。中でも新生姜みそが実に美味かった。きっとまた来るはずだ。

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096 旬のアスパラガス、美味いです。
097 宮崎県産赤鶏の炭火焼。
098 那須のトマト。
099 う巻。
100 ソーセージ五種盛り合わせ。
101 茄子揚げびたし。
102 椎茸の天ぷら。
103 酒盗と胡瓜。酒にぴったり。
104 この生姜、美味いです。DSC00565

今回は那須連峰の中でまだ登ったことが無い、白笹山と黒尾谷山に登るプラン。あわよくばアカヤシオかシロヤシオが咲いていたらラッキーだ、と思って行ってみた。那須塩原駅から長躯、沼ッ原駐車場までタクシー移動。この界隈の山に登るにはマイカー登山でない限り、基本的にタクシーしかない。
白笹山に向かって登り始めると、間もなくシロヤシオがお出迎え。どうやら丁度いいタイミングだったようだ。高度を上げると今度はアズマシャクナゲの世界。白笹山山頂は全く展望が無いけれどいい雰囲気。次は南月山。ここまで来ると、火山が連なる那須に来た、という気分になる。
ここまで歩いてみて気が付いたことは、意外とこの辺りは岩っぽくないというか、土地が瘦せていないというか、アカヤシオが好む土壌では無いような気がする。那須の山ってこうだっけ?少なくとも塩原辺りとはちょっと違うようだ。
南月山は荒涼とした雰囲気でこの辺りだったら咲いていそうだったが、もう時期を逸しているようだった。次は黒尾谷岳。今までそういう情報に接していなかったが、ここは全山、シロヤシオ。まさに飽きるほど咲いているので些か食傷気味になる。何事も過ぎたるは猶及ばざるが如し。
モミの木台に下山したら、タクシーに乗って日帰り温泉へ向かう。この辺りであれば通常、行き先は「鹿の湯」となるが、最近見つけた「金ちゃん温泉」という日帰り温泉へ行ってみる。軽い名前なのでちょっと心配だったが、普通に営業していた(入浴料800円)。
ここはいわば個人経営の日帰り温泉だけど、源泉かけ流しだし露天風呂だってあった。風呂上り、食事処へ行くと係員は誰もいない。フロントへ行って受付の人に生ビールを頼むと、その人が食事処へ移動しビールを出してくれた。独りで掛け持ちするのは大変だろう。よく見ると食事処の外にウッドデッキがあった。ここは木陰の下で風も吹き抜けるので気分サイコー、ここだけでも来る価値があるかも知れない。

015 白樺林にシロヤシオ。
019 あっちもこっちもシロヤシオ。
020 シロヤシオが咲いていると明るい。
021 沼ッ原調整池が見えてきた。
023 シロヤシオトンネル。
033 出発した駐車場が良く見える。
036 見頃のようです。
042 何となく那須らしくなってきた。
050 あれが黒尾谷岳。白いのはシロヤシオ。
052 蕾の赤がアクセント。
054 次々とアズマシャクナゲ。
056 でも代わりにアズマシャクナゲが色を添えている。
058 白笹山を振り返る。DSC00521-SharpenAI-Motion
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067 黒尾谷岳の斜面もシロヤシオだらけ。
076 そのせいか、シャクナゲの背丈がやけに低い。
083 下ってきた尾根はあんなところだった。
085 まだまだシロヤシオ。DSC00548-SharpenAI-Focus
091 金ちゃん温泉で汗を流すことにした。DSC00553

「ただおみ温泉」で情報を得たところによると、1kmほど歩いたところに「道の駅うつのみや ろまんちっく村」があり、そこから宇都宮駅行きのバスが出るとのこと。ということで更に10分歩く。今日はアルコールが入ってからも結構歩かされる。
15時55分発のバスに合わせて行ってみれば、案の定、自転車のワールドカップのせいでバスが遅れていて、30分近く待たされた。ともかくもバスに乗れたらひと安心。関心は、何処の店で打ち上げるか、ということに移る。でも先ずはこのバスがどのルートを通るのか分からないので、Google Mapで現在地を確認しながら店をアレコレ考える。
結局、県庁前BSで下車することにして、ここから近い「宇都宮餃子会 来らっせ本店」へ入ることにした。ここはいわゆる餃子専門のフードコート。宇都宮で有名な5軒の餃子専門店が入っていて、時々入れ替わるらしい。
フードコートに入るのは定員制、でも待たされることなく入店。とりあえずテーブルを確保した後、各店の窓口で餃子を注文し、テーブル番号を伝えると、料理を持ってきてくれる仕組みである。先ずは「香蘭」で生ビール(550円×5)と焼き餃子(300円)、ねぎ塩餃子(420円)を注文。
焼き餃子は普通に美味い。あえて「ねぎ塩」なんか乗っていなくてもいい感じ。引き続いて「めんめん」の羽根付き餃子(390円)とゆで餃子(390円)がやってくる。これらもあっという間に皆の胃袋に消えて仕舞い、また買出しに出掛けて、「龍門」の焼き餃子(320円)とよだれ餃子(430円)、「宇都宮みんみん」の焼き餃子(300円)と揚げ餃子(300円)、「さつき」のさつき餃子(300円)と青しそ餃子(430円)を各々注文。
それぞれ喰ってみて思ったのは、やはりスタンダードな餃子が美味くて安い。中でも「香蘭」の焼き餃子がイチ押しだった。

72 ところ変わって宇都宮の餃子専門フードコート。
73 餃子とくればやっぱりビール。
74 ここには餃子専門店が5軒入っている。
75 先ずは「香蘭」の焼き餃子と・・・
76 ネギ塩餃子。
77 「めんめん」の羽根つき餃子と・・・
78 ゆで餃子。
79 「龍門」の龍門焼き餃子と・・・
80 よだれ餃子。
81 ホップが全然利いていないので、まるでホッピー。
82 [宇都宮みんみん」の焼き餃子と・・・
83 揚げ餃子。
84 「さつき」のさつき焼き餃子と・・・
85 青しそ餃子。
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タクシーが捉まらない状況なので、最寄りの日帰り温泉まで歩くことにした。距離にして3km弱、もう吞んだくれるだけと思い込んですっかり身体の力が抜けてしまったせいで、この3km弱は結構堪える。それでも慌てず騒がず、のんびりと歩く。
日光街道を横切ると、この界隈だけ建物が並んでいる。でもちょっと外れると田圃か畑が広がっていて、空が広い。もうこの辺りは関東平野の一部なのだ。国道293号線に沿って西へ向かうと、何だか益々長閑な雰囲気。この辺りに点々とある民家には皆、蔵がある。
こんな先に日帰り温泉なんてホントにあるのだろうかと思っていると、「ただおみ温泉」という看板が見えてきた。やれやれ漸く着いた。でもこの先、タクシーが捉まらない状況はまだ変わらないだろうから、宇都宮駅までは安心できない。
ともあれ、「ただおみ温泉」に入ると、中はキレイで清潔感ありだが、雰囲気は何となく庶民的。山梨の「はやぶさ温泉」に似ている。ここも同様、民営らしい。500円を支払って風呂場へ。源泉47℃で掛け流し、加水加温なしで正真正銘の天然温泉とのことだ。
さっぱり汗を流したら露天風呂に浸かってみる。ここは屋根があるので解放感はもう一つだが、気分は悪くない。湯上りは食事処へ直行。
近所のおばちゃんたちが従業員って感じのところで、お母さんに付いてきたと思しき子供が「お客さんきた~」と厨房へ入っていく。他に客はいないので何となくのんびりしていたところを邪魔した様だった。ありがたく、ビールを呑ませてもらった。でもまだ歩くかも知れないので程々にした。

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68 ただおみ温泉にやってきた。14時58分
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69 食事処で湯上りビール。
70 この殻入れ、いいねえ。枝豆も新鮮で美味い。
71 庶民的な良い日帰り温泉でした。

何だかんだでご当地アルプスには随分登ったが、意外とまだまだある。最近になって宇都宮にもあると知り、折角なので行ってみることにした(山行記録はこちら)。ご多分に漏れず、ここもアップダウンが激しく、主だったピークだけでも6つ、7つが連なっているようだ。
登山口の「うつのみや平成記念子どものもり公園」までジャンボタクシーを利用。その運転手曰く、今日はサイクルロードレースの「ジャパンカップ」があるので、午後は幹線道路が大渋滞になるだろう、と。生憎のタイミングだ。
榛名山を皮切りに、宇都宮アルプス(本当の名前は篠井冨屋連峰)の峰をひとつひとつ越えていくが、確かに上り下りが極端だ。このようなご当地アルプス共通の地形がどうして生まれたのか興味深い。この辺りは関東平野の端というか、その平野の中に取り残された山地のようでもある。
5つ目の飯盛山を越えると、何となく皆、飽きてきたようである。でもまだ、行程の半分しか踏破していない。次の高舘山をクリアする頃には口数がすっかり少なくなり、次の黒戸山を越えた後、兜山に登るかどうか尋ねても返事も出来ない状態。ということで兜山はパスして下山。
下りたところに「京屋茶舗」という洒落たカフェがある。我々以外は車でやって来た輩ばかりで、大層賑わっている。森の中に在るオープンテラスの店、この雰囲気はなかなか都心では出せない。ビールを呑んでいるのは誰もいないが、気にせずに注文し、乾杯。
山から下りて直ぐにカフェがあるというのはなかなかイイ。あとはタクシーを呼ぶだけ、の筈だったが、どのタクシー会社に電話しても「ジャパンカップ」対応で出払っていて捉まらない。もうすっかりまったり状態だったが、気合を入れ直して日帰り温泉まで歩くことにした。

01 こどものもり公園でタクシーを降りる。9時17分
07 今日は気温が高め。
05 公園は随分広そうだ。
08 展望台があった。
09 展望台の反対側からは宇都宮市街が望める。
10 展望台からは日光連山。
13 しかも結構岩っぽい。
15 登りは続く。
20 ここも山頂直下は急登。
22 最後は攀じ登る感じ。
23 男山山頂に到着。10時30分
26 次は本山の登り。
27 ここも岩っぽい。
30 なかなかガスが取れない。
32 証拠写真、撮りました。
34 巧みに径が付いている。
35 次は滑り易い径。
36 行き交うハイカーは少なくなってきた。
39 ここも急登。
44 陽が出てくると暑い。
45 飯盛山に到着。11時50分
47 ここは眺望なし。
48 激下り。
54 この辺りは珍しく水平移動が長い。
55 高舘山に到着。12時48分
57 では私が撮ります。
58 ここが最後のピークではない。
59 ここも滑る。
61 ようやく林道に出た。
63 京屋茶舗に到着。13時51分
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64 やっぱりビールでしょ。
65 タクシーが来ないので、覚悟して歩くことにした。14時20分
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午前11時から「ぴょんぴょん舎」に入ってランチをしたので、散々呑んで喰ってもまだ13時半だがもう何も入らない状態。そのせいで指定券を取った14時50分発の「はやぶさ24号」までまだ1時間以上あるという状況に陥る。
多少なりとも胃袋に余裕があれば何処かでビールでもチビチビやりながら、という手段も考えられるが(とは云え、昼吞み出来るところもなかなか見つからない。いつの間にかエキチカバルは潰れちゃったし)残念乍らもう入らない。
ということで、誠に不本意ながらまた、直ぐ傍にある珈琲専門店「詩季」に入って時間を潰すことにした。注文は勿論、エスプレッソである。二口、三口飲めばもうおしまい。女子連は飲み物はさておきしゃべくりに夢中。ってか、飲み物は不要かも知れない。
それはともあれ、今後も東北の山行の帰りに何かと盛岡を経由することはあるだろうから、時間を潰すことができるところが見つからないのは困りものだ。改めて何かないかとスマホでググってみても、結局いつも出て来るのは、石割桜とか(咲いている季節じゃないと見る価値が無い)、盛岡城とか(石垣だけを見てもいまいちつまらなそう)、もりおか歴史文化館とか(タクシー運転手が、偉人が居ないというので二の足を踏む)しか出て来ないので、もうこれ以上は探す気にもならない。盛岡に観光で来る輩は何処で何をしているのだろうか。それともそもそも来ないのか。閑話休題。
エスプレッソを呷った後は、スマホのサーチでも時間は潰せず、結局、電子書籍を開いて暫し読書ということになる。脇で女子トークは延々と続いている。

181 今年もここで時間調整することになった。
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三日目は朝から雨。今日が山行日だったらたぶん、縦走せずに秋田駒ヶ岳だけ登って下りて来て、温泉で自棄酒、自棄風呂三昧だっただろう。ともかく一日ズレなくて良かった。今日は帰るだけだが、折角なので盛岡でランチしてから帰る予定。
蟹場温泉BS始発のバスに乗り、終点の田沢湖駅で下車。ここから秋田新幹線に乗るので、30分程構内で待つ。駅ナカにクラフトビールの店でもあればいいのだが、あるのは2階に歴史資料館らしきものの展示だけ。ぶらぶらと眺めつつ時間を潰す。
秋田新幹線に乗ったら30分強で盛岡駅に到着。いつものようにここには観光名所が殆ど無く(タクシー運転手曰く、歴史に名を遺す人物が現れなかったせい、だと)、ベアレンビールはもう行ってしまったし、試飲が出来る酒蔵もないので、後は喰うだけ。
ということでちょっと時間は早いが焼肉屋「ぴょんぴょん舎」に入ることにした。ここは2回目(前回は八幡平の帰りに寄った)。まだ11時だがかなり客が入っているし、入口で待っている客もいる。我々6人は予約済みなのでスルッと通されて、奥のテーブルへご案内となった。
盛岡といったら、わんこそばとか冷麺、じゃじゃ麺などが有名かも知れないが、既に我々の中では焼肉ということになっているし、この店が贔屓になっている(他の店を知らないだけである)。この店は焼肉に限らす色々とメニューが豊富なので、大人数であるほど宜しい。
先ず頼むのは、云わずと知れたベアレンビール。もうすっかり盛岡の顔かも知れない。あとはカルビ、ハラミ、チヂミ、チャプチェ等々、盛大に頼んで盛大に喰った。

173 盛岡のここでランチ。
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174 まだ午前中ですが。
175 改めて、お疲れ様でした。
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176 焼肉美味い。
177 レバ刺しかと思ったら違った!
178 胡麻の香りたっぷり。
179 これでもチヂミ。
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180 またまた腹いっぱいになりました。

名湯・遠刈田温泉に浸かった後は、そのまま新幹線の白石蔵王駅へ向かって帰ることも考えられたが、白石蔵王界隈には観光するところも吞み喰いするところも見当たらない。だったらちょっと遠くまで足を伸ばして塩釜へ行って、せっかくだから海の幸を喰おうかということになった。
そのためには先ず、仙台までバス移動となる。遠刈田温泉9時42分発のバスに乗り、仙台駅には10時49分着。途中、いろいろなところを廻る割に早く着くのは、東北自動車道を利用するせいだ。
仙台からは塩釜まで仙石線に乗る。7年前、大震災後に陸前小野駅まで行き、「おのくん」を買って以来の仙石線乗車である。仙台駅構内を移動する際、山靴のソールがぱっくり剥がれた。もうかれこれ20年近く履いているので、寿命であっても不思議はない。でも雪山専用だったせいで、まだソールはちっとも擦り減っていないので勿体ない気もする。近くのコンビニで買ったアロンアルファで急場を凌いだ。
本塩釜駅で下車し、港へ向かって移動。とりあえず狙いは「マリンゲート塩釜」内にある店。「ブレアマリーナ」というイタリアンは行列が出来るほどの混み具合だったが、「山孝」という寿司屋はガラガラだったのでここにしてみる(でもその後、次々と客が入ってきて忽ち一杯になった)。
乾杯こそ生ビールだが、そのあとは宮城の地酒をいただく。先ず呑んだ「阿部勘」は塩釜の酒。実はそのあとに呑んだ「浦霞」も、塩釜に蔵元があると初めて知った。何方もバランスが取れた、しかしあまり自己主張が強くない酒で、すいすい呑んでしまう。勿論、魚に良く合う感じだ。料理は皆、一人前ずつ色々頼んだ。様々な刺身や煮魚、寿司はどれも美味かった。やはり山の幸に比べると、海の幸は華やかだ。山の帰りに塩釜までやってきてよかったと感じた。

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069 飛んで塩釜。
070 寿司屋に入った。
071 とにかく海のものを喰いに来た。
072 赤貝~!
073 鯨刺し~!
074 牡蠣酢~!
075 鯨大和煮~!
076 鰯刺し~!
077 日本酒に切り替え。
078 金目鯛煮付~!
079 握り寿司~!
080 鮪尽くし~!
081 穴子~!
082 ふかひれスープ~!
083 酒が足りなくなったので。
084 満足いただけたでしょうか?!

「ペンションそらまめ」に泊まった翌日、主の山岸さんに遠刈田温泉まで送ってもらった。今日は汗をかいていないが、せっかくなので東北の名温泉に浸かろうという趣向。遠刈田温泉には温泉宿以外に、昔ながらの共同浴場が2つと日帰り温泉施設が1つある。
お勧めが日帰り温泉の「まほろばの湯」だったので、そこへ入ることにした。建物は結構凝っているが良くある日帰り温泉施設かと思っていたら、風呂場へ行く途中にある食事処が、何故か朝から大盛況だった。しかも皆さん浴衣に丹前姿。どういうことかと思っていたら、ここは別棟の宿泊施設に泊まっている客が、朝食を摂りに来ているのだと知る。云わば、宿泊もできる日帰り温泉施設、ということだろうか。風呂そのものはとっても肌触りがいい湯で、気持ち良く温まることが出来た。
風呂から上がった後は、バスで移動するために遠刈田温泉の中心街にあるバス停までぶらぶら歩いていく。途中、真っ白な蔵王連峰が良く見えた。今日も風は強そうに見える。中心街に近づくと、こけしのモニュメントがあったりして温泉気分を漂わせている。
別にこけしが趣味な訳でもないが、子供の頃に鳴子温泉に行ったことがあり、土産にこけしを買ったのがきっかけで、東北の古い温泉地ではこけしが土産物になっていて、それぞれ温泉毎に特徴があることを知った。遠刈田温泉のこけしは、なで肩で頭が大きいのが特徴というのも何故か覚えていて、今回、遠刈田温泉に近い「ペンションそらまめ」に泊まった際、それが蘇った。
遠刈田温泉は山里深い谷あいに湯治宿が並んだ古い温泉街、と勝手に妄想していたが、意外に開けていて、しかも温泉宿はあちこちに点在しているらしく、中心街は温泉宿以外の店ばかりが並んでいた。女子連は揃ってアンティークショップに入っていった。

066 オーナー山岸さんと、まほろばの湯にて。
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067 真ん中白い山は屛風岳、その右が昨日登った後烏帽子岳。
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068 ここは営業開始が10時から。
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それにしても「みやぎ蔵王えぼしリゾート」は人気のスキー場だ。こんなにも賑わっているスキー場も久しぶりな気がする。といっても我々は、ゲレンデを滑るのではなく歩いて下るだけなので、何が人気の理由なのかさっぱり判らない。
レストハウスのレストランでまったりしたあと、それほど遠くはない「ペンションそらまめ」まで歩いて下る。歩いてこそよく判るが、ここには他に5、6軒ほどあるだけの、小さなペンション村だ。やはりスキー&スノーボードのシーズンが稼ぎ時だろうから、オフシーズンにどれだけの客が来るのかが、かなり大きな問題だろうと感じてしまう。
「そらまめ」に着いたら早速、風呂に入らせてもらいサッパリ。勿論、湯上りビールも忘れずにいただく。ここのビールはハートランドだった。その後は部屋吞みをしながらまったりと過ごす。
やがてディナータイム。1階のダイニングルームは我々だけの貸切状態。スタートはスパークリングワインを所望(未だ湯上りビールを呑んでなかった者はハートランド)。「金渓ワイン」という山形県南陽市のブランドで、見るのも呑むのも初めて。品種はデラウェアらしい。呑みやすく爽やかなスパークリングだった。ワイン2本目は白。出て来たのは、やはり山形県上山のタケダワイナリーの白だった。その後も、地酒の「遠刈田見聞録」を出してくれたりと、山岸さんから様々な地元産のお話を披露していただいた。
料理も、酒に合ったものが色々と出て、楽しんだ。珍しかったのはヤーコンというイモを使った料理。独特の食感だった。最後には皆にお土産として持たせてくれた。これだけもてなしを受けて、1泊2食付6,500円はいくら何でも安過ぎだ。次回は雪の無い季節に来るつもり。

049 ペンションそらまめの2階3人部屋。
050 まずまずの広さ。
051 湯上りの一杯。
052 1階の4人部屋。
053 ハートランドを置いてあるペンションは珍しい。
054 では改めて。
055 ダイニングルーム。
056 ハートランドで乾杯する組と・・・
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057 スパークリングワインで乾杯する組。
058 ではいただきます。
059 彩り豊かな前菜。
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060 ヤーコンの天ぷら。
061 メインディシュは牛肉と鶏肉のダッカルビ風。
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062 白ワインもいただく。
063 日本酒のようなロゼワインのような。
064 これは試飲させていただきました。
065 【第2日目】朝食。ジューシー、クロワッサン。
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2年前、三条の湯でテント泊した際に知り合った小屋番の山岸さんが、その翌年に白石蔵王の「ペンションそらまめ」のオーナーになるという話を聞いていた。そこで、蔵王山(刈田岳)に登るついでに泊まりに行こうと計画したのだったが、コロナ禍第3波が来たためボツ。そして今シーズン、リベンジとなった。
ところが当日朝、山岸さんから電話が入り、強風のため「すみかわスノーパーク」のリフトが動かないかも知れないとのこと。そのためコンティンジェンシープランを発動し、刈田岳は諦めて、隣のスキー場「みやぎ蔵王えぼしリゾート」経由で後烏帽子岳に登ることにした(山の記録はこちら)。
タクシーで「えぼしリゾート」に着くと、予想以上にスキーヤー&ボーダーがいる。やはり「すみかわスノーパーク」から流れてきたのだろうか、既にゴンドラには行列が出来ていた。ゴンドラの後、もう1本リフトに乗って、ゲレンデの最高点に到着。ここから先、トレースが見当たらなかったのでスノーシューで暫しラッセルを楽しむ。
ところが我々と同じタイミングで、何処かのスノーシューツアーの大パーティが来ていて途中から一緒となり、先に進んだり後から付いて行ったりで、結局、楽をさせて貰った。全体で20人ぐらいにもなるので、忽ち弾丸トレールが出来上がる。
山頂付近はやや風が強かったので長居はせずに、タッチアンドゴーで戻る。刈田岳方面は全くのガスの中、ただ切れ間から屏風岳をチラリと見ることができた。戻るとなると早い。下りのゴンドラも含め、山頂から麓のレストハウスまで2時間足らずで下山。
早速2階のレストランに行くと、ビールが無いと。一瞬、眩暈がしたが、1階の売店で缶ビール売ってますと云われ、急いで階段を往復、目出度く身体が冷えないうちのビールを頂くことが出来た。ヤレヤレだ。

001 【第1日目】新語。
002 ゴンドラ山頂駅。
004 一気に標高1,360mへ。
007 準備完了。
008 いざ出発。
010 いつものように交代でラッセル。
012 樹林帯の中は風なし。
013 大ツアーパーティーの後は立派なトレース。
014 傾斜は大したことはない。
017 大人数でアタック。
020 また大パーティーに抜かれた。
021 これでも急な登り。
022 スキーのトレースを辿るのでS字で登る。
023 風でクラストしているのでほとんど沈まない。
024 雲の動きが早い。
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029 続いて皆も到着。
031 はい並んで。
032 屛風岳が微かに見えた。
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034 我々はタッチアンドゴーで下山。
035 気持ちが良い下り。
036 スキー場は見えない。
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037 ちょっと撮影タイム。
038 転んだついでに、シリセード。
039 下りは新雪を踏みたい。
041 雪の上の休憩はいつも正座。
042 なだらかな下り。
043 ショートカットしても大して違わない。
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044 スキー場に出た。
045 白い山は雁戸山らしい。
046 ずんずん下る。
047 レストハウス内「レストランえぼし」でお疲れさん。
048 ここからペンションそらまめ迄歩いて20分。

今回は岩手県南部の栗駒山と東部にある五葉山の、2つの名山を巡る山旅。両山はそれなりに離れているので、タクシーや列車、バスを乗り継ぐ移動も楽しみ。初日は栗駒山。ここは紅葉でつとに有名。真っ盛りだったという前週、ヒゲカズさんが道路が渋滞して山頂まで登れなかったというSNS報告が入り、果たして今週はどうか、女子連トークのネタとして大いに盛り上がっていた。
結果的には一週ズレて紅葉のピークが過ぎたせいか、それとも道路の通行規制をして路駐を排除したせいか、我々はほぼ予定通りに「イワカガミ平」に到着。それでもマイカー駐車場とを結ぶシャトルバスは頻繁に行ったり来たりしていて、登山者の多さに目を瞠るばかりだ。
山頂までの道程では、ほぼ切れ目なく登山客とすれ違い、また抜きつ抜かれつ。ガスっていて見通しは悪いが、南側の紅葉はかなり終わっている状況。山頂も人、人、人。腰を下ろす場所もなかなか見つからない状態だった。いやはや、紅葉を見に来たのではなく、人を見に来たようだ。
須川温泉へ下る「須川コース」は通行止めのため、ちょっと回り道となる「産沼コース」を下山。こちらは径がぬかるんでいるせいで、所々で渋滞が発生。それでも見渡せばこちら側は晴れていて、紅葉もまだ見頃。十分景色を楽しめた。
須川温泉に近づくと硫化水素臭が漂ってきた。大きな建物の周囲の至る所で湯気が湧いている。さっそくチェックインを済ませ、風呂場へ。内風呂はかなり大きく、湯気で奥が見えない。湯はにごり湯、湯加減も肌触りも申し分ない。実にいい湯だ。
部屋に戻ってビールで乾杯。火照った身体に冷えたビールが格別だ。このまま帰るというアニ~をバス停で見送り。かなりの乗客が並んでいたので、日帰り客もそれなりに多いということ。やはり人気の温泉なのだ。また機会があったら是非来てみたい。

001 【第1日目】いわかがみ平を出発。全くガスの中。10時39分
002 岩畳の道。
003 あたりは紅葉しているが見通しが利かない。
005 緩やかな登りが続く。
006 石畳が終わり、砂利道に変わる。
008 少しだけ眺望が得られる。
009 ちょっと緩んでまた登り。
011 所々、紅葉。
012 上のほうは紅葉は終わっている。
013 ガスが切れて山頂が見える。
016 晩秋の装い。
017 山頂に到着。12時10分
019 集合写真。
022 産沼コースを下る。
026 ガスが晴れてきた。
032 陽が当たると紅葉が映える。
033 でもって撮影タイム。
034 山頂とは別世界。
035 渋滞中。
036 渋滞のついでに紅葉を愛でる。
038 向こうの斜面はいい感じ。
039 径が悪いので渋滞が発生する。
040 この黄色はキレイ。
041 セッタ沢で小休止。
044 木道になった。ここが名残ヶ原。
045 もう観光気分。
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046 先が見えないけどそんなには広くない。
048 温泉のにおいが漂ってくる。
050 自然の足湯。20211009_152016
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053 風呂上り。
054 3人で乾杯。
055 8人で乾杯。
056 アニ~はこれで帰りました。16時20分
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057 暫し、部屋呑み。
058 夕食のため食堂へ移動。
059 我々の席は一番奥。
060 ここは3県境に近いせい?
061 焼き肉のタレも3種類。
062 鮎もでた。
063 いただきます。
064 クラフトビールもいただいた。
065 【第2日目】3階からの眺め。
066 今日もまあまあの天気。
067 朝食はビュッフェスタイル。
068 須川高原温泉全景。
069 戦隊メンバー勢揃い。

「八幡平マウンテンホテル」から盛岡駅行きのバスに乗る。「藤七温泉」から「八幡平マウンテンホテル」まで既に1時間程乗ったが、さらに盛岡駅まで1時間半も掛かる。なんだかんだ、八幡平は遠い山だし、岩手山の裾野がとても広いので、それを避けて弧を描くように走るせいだ。
でもその東側の裾野の大部分は、陸上自衛隊の演習場だ。今日は演習していないのかも知れないが(単にバスに乗っていると聞こえないだけかも知れないが)、昨年、姫神山に登った時には、下の方からドンパチやっているのが聞こえた。
試しに八幡平市のHPを見ると、意外と細かく演習予定が公表されている。それによれば、ほぼ毎日のように演習は行われていて、中には小銃や機関銃の射撃もあるので、たぶんそのくらいの火力では演習場は広いので外へ漏れ聞こえることも無さそうだ。
やがてバスは国道4号線に入り、バンバン走る。中央分離帯が森のようになったところもあり、あまり日本では見掛けない風景だ。15時過ぎに盛岡駅に到着。このまま帰る組と、家では夕食を摂らない組に分かれ、後者は折角、盛岡に来たので焼肉の店に入ることにした。
店はネットで検索した「ぴょんぴょん舎 盛岡駅前店」。昨日入った「ももどり食堂」のすぐ近くだ。こんな時間でも結構、客が入っている。想像以上にきれいな店。先ず頼むのはやはりビール。そして盛岡とくれば「ベアレンビール」だ。クラシックがあったのでそれを呑んでみた。やはり美味い。
あとは焼肉を適当に注文し、付け合わせにサンチュと豆腐サラダ、そして締めはビビンバにした。久しぶりの焼肉を堪能した。冷麺も頼んでみたかったが、3人では食べ切れそうにないのでヤメた。

176 盛岡に戻ったらここに入る。
177 盛岡だったらやっぱりベアレンビール。
178 3日間お疲れ様でした。
179 盛岡とくれば焼肉。
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「ももどり食堂」で盛岡の夕餉を楽しんだ後、駅前のローソンで明日の朝食と行動食(おにぎりと総菜パン)を仕入れる。山の日の朝はたとえ家でもホテルでも、この何年かはずっとサンドウィッチ。もちろん、甘いのは買わない。大抵はハムサンドか、ミックスサンドか、照り焼きチキンサンド。家の最も近所にあるセブンイレブンを利用することが多いが、ローソンでもファミリーマートでも特に拘りはないし、味に違いがあるのかよく判らない。
そう云えば日本のコンビニで売っているハムサンドウィッチは、昔はハムが1枚か2枚ぐらいしか挟まっていなかったが、この頃主流の「ジューシーハムサンドウィッチ」は4~5枚(たぶん、どのコンビニでも似たようなものだろう)。着実に進化しているが、それでもアメリカはちょっと違っていた。
ヒューストン近郊にいたとき時々買っていたサンドウィッチは、正確に数えたことは無いがたぶん10枚以上挟まっていた。持ち上げるとずっしり重いサンドウィッチは、アメリカ以外で出会ったことが無い。流石、アメリカ、こんなのを喰っているからあんなにデカくなるんだとひとり納得した覚えがある。ハムサンドウィッチを見ると、その重さを毎度のように思い出す。閑話休題。
朝食と行動食のついでに、寝酒も買おうと酒類販売コーナーへ。何か変わったビールでもないかなと物色すれば、見つけたのがアサヒの「マルエフ」。こんなの見たことなかったなあと思い購入。アサヒと云えば「スーパードライ」かも知れないが、この頃は選択の余地がある場合に「スーパードライ」を選ぶことは無い。呑んでみると、この「マルエフ」は何方かと云えばアサヒらしくない味と喉越しだった。岩手限定販売かと思っていたら、その後、ガッキーのCMでお馴染みの通り全国発売になった。偶々、岩手で先行モニタリングしていたのを呑んだらしい。

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遠野でまさかの釜石線不通という災難に遭遇したものの、火事場の馬鹿力的行動力を発揮した女子連のおかげで、当初計画と殆ど変わりなく盛岡駅へ到着することができた。そのまま今宵の宿である「東横イン」にチェックイン。
シャワーを浴びてさっぱりしたら、夜の帳が下り始めた盛岡の街へ繰り出す。と云っても行先はすぐ傍、昨年も入った「ももどり駅前食堂」だ。昨年との違いは、アルコール抜きで食事だけの客は2階、酒も呑む客は1階と、フロアを分けていること。酒を呑まない客にとっては気が利いたサービスと云えるだろう。今年はこの店の本店「沢内甚句」へ入ってみようかと思っていたが、このコロナ禍のせいか、やっていなかった。
我々の席は入口のすぐ脇。客が頻繁に出入りするので、換気が行き届いた席。コロナ禍では一番上等な席と云える。さてビールを頼もう。ついでに餃子(470円)もだ。この店の地元である、岩手県和賀郡西和賀町沢内にある「ヘリオス酒造 沢内醸造所」が醸すクラフトビール、「ユキノチカラ」というホワイトビール(750円)で乾杯。酸味が利いたホワイトビールだった。
料理は他に、この店の名物、ももどり(970円)に大根サラダ(400円)、揚げ出し豆腐(680円)、がんも甘辛煮(580円)、春巻(540円)、鶏ネックの甘辛焼き(680円)などを頼んだ。去年とあえて変えた料理を選んだが、ももどりと餃子と揚げ出し豆腐は去年と同じ。好きなのは何度でもやっぱりつい、食べたくなるのだ。
ビールの後は地酒。酔右衛門(1,540円)はバランスが取れた良い酒だ。そうこうしているうちに、若い店員に勧められたのか、岩手のソウルフード、ビス天(3枚150円)が出てきた。いわゆるビスケットの天ぷら。もちろん小生は喰ったことはないが、想像はつく。「こんなのが酒の肴になるもんか」と心の中でつぶやくだけで、手は出さなかった。

017 今宵のディナーはここ。
018 無事、1日目を終了。お疲れさまでした。
019 付き出しも美味そう。
020 ビールがあるうちに餃子。
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021 大根サラダ。
022 春巻。
023 揚げ出し豆腐。
024 巨大ながんも甘辛煮。
025 店の名物、ももどり。
026 鶏にハラミがあるのか?
027 盛岡のソウルフード、ビス天。
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「高雄温泉おおるり山荘」でゆったり湯に浸かり、誰もいないロビーで缶ビールを呑んでまったりした後のこと、今度は下りなので楽チン、ゆるゆると車道を下り、途中からまた山道に分け入って、那須湯本の手前の温泉神社に立ち寄る。
世の中に温泉神社がどれ程あるのか定かではないが、知っている範囲ではここが一番立派だ。それだけ金を持った氏子がいるということなのだろう。参道だって実にちゃんとしている。祭神は、何処も同じ大己貴(大国主)命と少彦名命。少彦名命の神格のひとつに「温泉の神」は入っているし、大国主命と少彦名命とは共に国造りを行った仲間同士(同一神との説もあるくらい)なので、妥当なことのようだ。
湯本に着いたらそろそろ昼飯どきなのだが、残念ながら湯本界隈に気の利いた店は無い。那須塩原駅へ行く途中にはそれなりにあるものの、途中下車するのも煩わしいのでそのままバスで終点、那須塩原駅まで移動する。
駅前には以前入ったことがある蕎麦屋「平成」がある。ここはランチタイム後の中休みが無いし、駅前で他に選択の余地が余り無いので大変重宝な店だ。暖簾を潜ると、もう午後1時を過ぎたせいか、他に客はいない。一番奥の席に着く。
先ず瓶ビール(サッポロ赤星、中瓶)で喉を潤した後は、栃木の地酒「旭興」特別純米生酒を貰う。個人的にお気に入りの日本酒である。つまみには、湯豆腐、ソーセージ盛り合わせ、稚鮎天ぷら、わらびお浸し、鶏炭火焼きなどを注文。そして最後はざるそばで締めた。喉越しが良い。
ここは兎に角、蕎麦前の一品料理が色々あるし、それがランチ時でも注文できるし(ランチタイムは蕎麦か、そのセットしかない店の何と多いことか!)、しかも空いている!(失礼!)という三拍子揃った店なのだ。是非、何処かの山の登山口近くに、支店を出して頂きたい。

109 ここの温泉神社はかなり立派。
110 参道だって立派。
111 樹齢800年のミズナラ。
112 立派だけど立ち寄る客は疎らだ。
113 那須塩原駅前のここに寄った。
114 この店は中休みが無い。
115 久しぶりにサッポロ赤星。
116 ビールの後は地酒、旭興。
117 今日は湯豆腐が美味い。
118 こちらはビールのお供。
119 稚鮎の天ぷら。
120 ワラビ煮浸し。
121 地鶏の炭火焼。
122 締めはざるそば。

2日目は特に登る山は無く、北温泉から那須湯本まで遊歩道を散策。季節はツツジ。北温泉界隈はミツバツツジと、所々にシロヤシオが咲いていて、標高が下がるにつれヤマツツジが増えてくる。遊歩道はとても歩き易く整備されているのに、実際に歩いている人は殆ど見掛けない。多くはここの存在を知らず、マイカーで通り過ぎていくのだろう。
「八幡つつじ園地」は以前、入口付近だけ覗いたことがある程度だったので、今日は端から端まで歩いてみる。丁度、ヤマツツジが見頃になっている。元々は鹿が食べ残したツツジが多い場所、ぐらいだったのだろうがそれが増え、今は木道などがちゃんと整備されていて、これで入園無料は随分、太っ腹だ。流石にここは観光客がいるが、混み合うほどではない。
一番外れにあるつつじ吊り橋を渡り、殺生石まで下った後、もう那須湯本は目の前だが、折角の機会なので今まで入ったことが無い「高雄温泉」まで行ってみることにした。
殺生石から200m弱登ってひと汗かいたところに、その「高雄温泉」がある。ここは昨日泊まった「北温泉」同様、那須七湯の一つ、由緒正しい温泉。今は某激安ホテルチェーンの傘下にある「おおるり山荘」が一軒あるだけ。
建物はやけに大きいがひと気が無い。入っても広いロビーには誰もいない。フロントで500円を支払って風呂場へ行く。フロントの女性係員曰く、露天風呂は(理由は忘れた)入れないので内湯をご利用下さいと。建物の一番外れにあるので結構遠い。途中、食堂などがあるがやはりガランとしている。後で調べてみると、ここは素泊まり専用の宿になっているらしい。
湯は、ぬる好きの小生でもかなり温いと感じる。体温よりちょっと高いぐらいか。少々青み掛かった乳白色で、身体に優しいような肌触りである。入れ替わりに、浴衣を着た中年客がやって来た。ということはお泊りの人だろう。こんな山中の、飯も出ない宿に泊まりに来るのは、余程ここの湯が気に入った方とお見受けした。

073 眼下にシロヤシオとミツバツツジ。
077 標高1,130mはまだヤマツツジはつぼみ。
079 あくまでも緩やかな径。
081 ミツバツツジは見頃。
082 ここから八幡つつじ園地。
084 八幡つつじ園地(3)。
086 八幡つつじ園地(5)。
087 八幡つつじ園地(6)。
089 八幡つつじ園地(8)。
090 八幡つつじ園地(9)。
091 八幡つつじ園地(10)。
093 八幡つつじ園地(12)。
094 つつじ吊橋に出た。
095 かなり立派な橋だ。
097 吊橋からの眺め。
098 真下はこんな感じ。
099 ここを下れば湯本。
100 賽の河原。
102 これが殺生石。
105 車道を30分ほど登れば・・・
106 高雄温泉おおるり山荘に到着。
107 風呂上がりはやっぱりこれだよね。

那須連峰の最高峰、三本槍岳の東側に赤面山という山がある。標高は1,701mで、那須連峰の中では目立つような存在ではない。ただ、中の大倉尾根から眺めると、青々とした笹原の中に点在するドウダンツツジが真っ赤に紅葉していてとても印象的な光景が広がる。そんな山に、そのうち登ってみようと思っているうちに随分月日が流れた。
今回は赤面山を登り、麓にある北温泉に泊まろうというプラン。新白河駅から新甲子の登山口まで、タクシーで乗り付けた(山行記録はこちら)。登り始めは初夏のように緑が濃いが、標高が上がるにつれて季節が遡り、山頂付近はまだ芽吹き前の早春の装い。ガスに包まれた山頂には、先行パーティー4人組がいた。
ここまで約4時間、中の大倉尾根分岐まであと1時間、北温泉まで3時間足らずだが、次のピーク、前岳の先に急斜面の雪渓があると判り、これを横断しなければならない。横断すればたぶん、分岐まで10分くらいだろうか。しかしアイゼンもピッケルも持たない我々には、横断はややリスクがあると判断、きっぱり諦め、来た径を戻ることにした。
登山口に戻ったらタクシーを呼び、歩いて行く予定だった北温泉へ直接向かう。ここに泊まるのは随分久しぶり。パッと見、佇まいは昔と変わっていないが、近寄ってみると結構、草臥れてきている感じ。受付に居たのは中国系の女将。雇われ女将なのかどうか判らないが、中国系の男性従業員(もしかして夫婦?)もいた。鄙びた宿の雰囲気と中国系女将のホスピタリティはややミスマッチ感がある。
我々の部屋があるのは江戸時代の建物で、そのせいで宿泊費も2食付きで7,900円とかなりリーズナブル(小生は古い建物を好むので、願ったり叶ったりだ)。食事はそれなりだが、風呂は昔と変わりなく、とてもいい湯だった。

007 鉄製の階段がある。
008 右へ行くと青少年自然の家。
009 明るい尾根歩き。
012 那須でもこんな尾根がある。
016 この辺りはシロヤシオが多い。
017 来週あたりが見頃か。
018 タムシバ。
019 このコースで一番の急登。
021 まさに咲き始めたばかり。
023 木道出現。
026 笹がウザイが踏み跡はしっかりしている。
031 ゆるゆると登る。
033 低木はドウダンツツジらしいが芽吹きはまだまだ。
036 あそこのようだ。
037 赤面山山頂。
042 いったん、少し下る。
043 この先登りだが全く見えない。
044 雪渓に先行者。我々はここで引き返すことにした。
052 再びシロヤシオ群生地。
054 芽吹きに癒される。
055 北温泉に到着。
056 変わらぬ佇まい。
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057 ロビーの薄暗さも変わらない。
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058 さっそく「天狗の湯」へ。
059 誰もいなかった。
062 部屋呑み。
063 こちらは巨大な「泳ぎ湯」。
066 夕食。品数は豊富。
068 「河原の湯」。
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069 朝食。
070 部屋からの眺め。
072 さらば。

駅地下の「エキチカバル」で腹ごしらえを兼ねて一杯やった後、それでもまだ宿のチェックインには随分と早い。どうするかと考えてもいいアイデアは生れてこないし、最寄りのパッとしない名所(例えば春でもないのに石割桜を見るのもねぇ~)へ歩いていくのもかったるいというか足が重い。
あーだこーだやっているうちに女子連が「珈琲が飲みたい」と云い出し、別に拒否する積極的理由はないので付いて行くことにした。場所は、歩いてすぐのところにある「カプチーノ詩季」という珈琲専門店。昨日入った「ももどり食堂」のすぐ手前にある。珈琲専門店に入ったのは半年前の「TAKAO COFFEE」以来か。
珈琲を飲むとなるとこの頃は大抵、カミさんとばかりだ。ひとりで珈琲を飲みに店へ入ることはすっかり無くなった。以前、本屋の帰りに近くの喫茶店に入って買った本を読む、というパターンはあったが、この頃は(家に紙の本を置くスペースがもう無いため)買うのは殆ど電子書籍だし、たまに本屋(例えば山岳書専門店)へ行ってもその帰りに寄るとなると、自然とビールを呑める店に目が行ってしまう。かつては、大抵の珈琲の産地だったら飲んで判ったものだったが、珈琲に対するこだわりも好みも、我ながらこの程度なのだと知る。
「カプチーノ詩季」に入ると、まさしく典型的なクラシック珈琲専門店の内装。このような様式は何故、何時、何処で生まれたのだろう。ルーツを調べた人はいるのだろうか、ちょっと気になる。
一番奥のテーブルに座り、小生はエスプレッソを注文。少しずつゆっくり飲んでも三口、1分で終了。で、もうやることがない。女子連は井戸端会議に余念がない。小生は本を読んだり転寝をしたりして、何とか時間を過ごす。結局、珈琲一杯で1時間半以上も粘ったのは、たぶん生まれて初めてだ。

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「ベアレン」で出来立てビールを呑んだあと、ちょっと昼飯時には早いがとにかく暇だし、朝食も早かったので店に入ろうかとなった。さて何処にするかと考えていたとき、「ベアレン」の人からお勧めの店(≒ベアレンビールを置いてある店)を紹介して貰った。
それが「エキチカバル」という、昼呑みができるありがたい店。小規模ながら盛岡駅にも「めんこい横丁」という名前が付いた地下街があって、その一角にある。調べてみるとオープンしたのが2019年4月で、まだ新しい店だ。どうやらそれ以前も店はあったらしく、「ベアレン」の直営店だったらしい。現在は、経営者が地元酒販店(山田酒店)に変わり、それでビールだけでなくワインも置くようになったとのこと。
到着はまだ11時過ぎだったが開いていた。またググってみれば、営業開始は午前10時。ということは10時から呑めるということ。実にエラい。地下通路側はガラス張りで店の中が良く見える。20席ぐらいのこじんまりした店で、店員は男女ひとりずつ。今風でカジュアルな雰囲気だ。
先客はいなかったが、後から若者グループがひと組だけ入ってきた。我々は通路側の丸テーブル2つをチョイス。リュックサックを降ろして席に着いたら、やっぱり先ずはベアレンビールのシュバルツ(600円)をいただく。でもビールばかりでは腹が膨れるのでワインに切り替え。メニューを見れば山梨・勝沼、大和葡萄酒の「ハギー&YUKI 甲州 スパークリング」(600円)があった。ここで勝沼ワインに逢えるのは奇遇だし、「ハギー&YUKI」はもっと奇遇。この頃日本のスパークリングは美味くなったと感じてきたがこれはその一つ、今日もそれを再確認した。
つまみも豊富。我々はトマト・生ハム・モッツァレラチーズのカプレーゼ(600円)、カキフライ(4個、730円)、カリーブルスト(600円)、パテ・ド・カンパーニュ(700円)を頼んでみた。どれもビールに、スパークリングワインに良く合う。
出来れば次回は山を敗退した時ではなく、早い時間に東京へ帰らなくてはならない場合に使わせて貰いたい。

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