山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

都営新宿線沿線

緊急事態宣言が出てこの一ヶ月、概ね息を潜めるように自宅に籠っている。会社通勤どころか、ほぼ家から出ていない。別に山に行かないからといって、家に籠る必要もないが、大して面白味も無い近所をブラブラする気にもならず、日がな一日、パソコンかタブレットかスマホを相手に過ごしている。
でも流石に飽きてくる。こっそり山にでも登って来るか、という気ももたげる。でも実は気分だけの問題ではない。身体中の筋肉がやせ細り、関節が油切れ状態。一方、それに反比例して体内では脂肪が増殖中。単に家の中を歩くだけでも動きがぎこちない。このままではまるで寝たきり状態だ。まずい。
ということで、出歩くことにした。もちろん、近所は詰まらないので最低限、電車に乗って出かけたい。近所でなければ何処でもいいが、さて何処に行こうか。ふと思い付いたのは神保町だった。散歩のついでに古本屋巡りをして、ついでに何処かでランチしようとの魂胆。でも真っ直ぐ神保町駅では大して歩かないので、秋葉原駅から歩くことにした。
秋葉原駅界隈には若者が群がっている。今が緊急事態宣言中であることを忘れさせる。さっさとすり抜けて、万世橋を渡る。すぐ右手に「常陸野ブルーイング・ラボ」が見えるが、流石にまだ早いのでここはスルー。その先に蕎麦の「まつや」があるが、まだ暖簾は出ていない。靖国通りに出たら、手近な「パタゴニア」を覗いてみたら、完全予約制で今の時間は入れません、と女性店員。せっかくなので、午後1時で予約してから更に西へ。
神保町に着いて古本屋を3、4軒入ってから、丁度目の前にあった「ランチョン」に入ることにした。テーブルは半分ぐらい埋まっている状況で、ほぼ皆、ひとり客。ビールが我慢出来ずにやってきたと思しき輩ばかり。日替わりランチ(1,000円)はメンチカツとサーモンソテーだったので、それを貰うことにしてもちろんビール(ピルスナー・ウルケル790円)も頼んだ。おかげで秋葉原までの帰り道は足が重くなったが、気分は晴れた。やはり身体を動かさないといけないと、つくづく思った次第。

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昨年の1月に飯縄山にスノーシュー(MSRライトニング)で行った際、両足ともベルト(塩化ビニル製?)が切れて1日目を棒に振ってしまい、2日目はレンタルで再チャレンジ。首尾良く登れたが、マイスノーシューとは勝手がだいぶ違う。
家に帰ってから、さっそくベルトのみを交換し、2月には無事、蓼科山に登ることが出来たのだが、3月の東谷山&日白山で今度は、プラスチック(シリコンゴム?)製のビンディングそのものが分解してしまった(しかも両足ともほぼ同時に分解した)。もう買ってから10年以上経つので、素直に寿命と受け止める。
昨年はそれでシーズンオフに入ってしまったため、スノーシューはそのまま放置。今シーズンが始まる前に修理しようと今回、休みを取って神保町のICI石井へいくことにした。店員がメーカーに問い合わせて曰く、ビンディング交換代は16,000円とのこと。ちょっとうろたえるが、新品の半分以下なので仕方なかろうとOKサイン。
とりあえず用事は済んだのでランチ。今日の目当ては、せっかく神保町に来たのでビヤホールとして有名な「ランチョン」へ入ることにした。入ってみると「ランチョン」とは云え、ランチタイムにビールを呑んでいる輩は、さすがにそんなに多くは無い。ありゃ、平日だとこんなものか。でも、ここはれっきとした老舗ビヤホールである(実は洋食屋でもある)。ここでビールを呑まずに帰る客の方がイレギュラーであると理解(そのせいか、ここにはコーヒーは無い)、堂々と呑むことにする。
まずは、ピルスナーウルケル(750円税込、以下同様)でスタート。カミさんはハーフアンドハーフ(650円)。2階の窓から師走の街を行き交う人々を、ぼんやり眺めながら呑むビールはまた格別である。料理は、ソーセージ盛り合わせ(1,100円)、エビクリームコロッケ(1,100円)、牡蠣のベーコン巻(???円)を注文。どれも文句無く美味いが、牡蠣が特にジューシーで良かった。ここはメニューが豊富なので、まだ何度か来ないといけない。

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会社帰りに、カミさんと待ち合わせて、神田神保町にあるバル「マラケシュ」に行ってみた。ここは、「カギロイ」や「ビストロ・アリゴ」と同じ夢屋系列の店。それが証拠に、このバルも古い町家を改装したスタイル。外観もかなり質素な店で、看板が出ていないと、ぱっと見、飲食店には見えない。店主に訊けば、この建物は、かつては某本屋の倉庫だったとのこと。
今日も蒸し暑い一日。エアコンが、ガンガンに利いた処に入りたい感じ。ところが、店は全面が開け放たれていて、我々の席は、カウンター席の一番、道路側。だいぶ残念な気持ちになりかかったが、一足店内に踏み入れれば意外に涼しい。これなら大丈夫そうだ。エアコンが利きが良いというよりも、高い天井と天井扇があるおかげかも知れぬ。店内を見回すと、吹き抜けの奥に2階の席が見える。総じて、客層は若者が多い。我々は明らかに最年長である。
メニューを眺めると、ビールやワインは、第3世界のものが多い。ビールは、モロッコやチュニジア、レバノン、ペルーなど、日頃聞いたことが無い産地ばかり。ワインも、フランスやイタリアだけでなく、ハンガリーやルーマニア、トルコなどなど。イスラエルのヤルデンもあった。モロッコやチュニジア、トルコなんてイスラム圏だから、アルコールは御法度かと思いきや、意外と寛容なのだ。この店は、酒のバリエーションに、かなり拘りをもっているように感じる。
小生は、喉を潤す一杯目はやはり日本のビールにしようと、「プレミアムモルツ」をグラスで。カミさんは「カサブランカ」という名のモロッコビールをラッパ飲み。ビールで喉を潤した後はワインでも。様々なボトルがあって魅力的だが、今日は1本呑み切れそうにないので、グラスワインを注文。赤ワインは、ブルガリアのソリ・ピノノワールにしてみたが、かなりスパイシーで熟成感もたっぷり。ブルガリアのワインなんて、たぶん呑んだことは無かったが、美味くてびっくり。こんな値段(680円)で呑めるとは、CPも高いと思う。白は、グルジアのルカツィテリ(580円)を呑んでみる。これは、可もなく不可もなく普通に美味い、まあこんなものか。
料理もエスニックが主体だが、明らかに和テイストな、カツオのカルパッチョや天然鮎の焼きものもあって、不思議な品揃えである。先ずはポテトサラダと、オードブル3点盛りを注文。ポテトサラダは、マヨネーズを使わないタイプ。かといってオイルを使っている風でもないのに舌触りは結構、滑らか。オリジナリティを感じる。
オードブルは、クミン等のスパイスを使っていてアラビアンな香り。気になっていた、カツオのカルパッチョや天然鮎も注文。鮎は塩焼きではなくオイル焼き。塩は3種類あって、お好みで振りかけるようになっている。
どれも、それぞれ、味付けが面白いので飽きない。大人数で、ワイワイガヤガヤ呑んで喰うには、少々勿体ない。酒も料理も、他にはちょっと無いので、普段呑みというよりも、しっかり酒と料理に向き合うために来るか、気分転換に来る店として良さそうだ。

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バル・マラケシュのHP: こちら 

月いち居酒屋ツアー。今回は鬼の霍乱か、那須高原で熱中症を患ったらしい蕎麦好きおやじさんは欠席。だからという訳ではないが、秋葉原駅にほど近い(住所は神田岩本町)バルに行くことにした。偶々だが店の前が道路工事中だったせいで、店が判り難い。そもそもこの道は、他に店も無く人通りが少ないところ。秋葉原駅から歩いてほんの数分だが、寂しいくらいひっそりしている。
店へ入ると、右側のカウンター席と左側のテーブル席がまっすぐ並んでいる。かなり客が入っていて、ほぼ満席状態。こんな静かな場所でも、ここだけは別天地。小生以外のメンバーは、いつものように既にいい調子。料理もいくつか並んでいて、小生のビール(ザ・プレミアム・モルツ、480円税別、以下同様)がやってくると同時に、ポルケッタ(980円)も到着。かなりのボリューム。4人ぐらいで丁度良いサイズ。
ここは、数多くの日本のワインを呑ませてくれる、ちょっと変わったバル。市価+999円で呑ませてくれるというのも良心的。ワインリストを見ると、塩山洋酒醸造や、ココファームのワイン、リュードヴァンのカベルネ・ソーヴィニヨンもあった。なかなかの品揃えと見た。
まず最初に頼んだワインは、塩山洋酒醸造のベリーアリカント2015(2,799円)。塩山駅を利用することは多いが、街にこんなワイナリーがあるとは知らなかったし、ベリーアリカントなどという品種も聞いたことが無かった。意外と云っては失礼かもしれないが、結構スパイシーで酸味もほどほど、呑みごたえがあるミディアムボディ。普段呑みに丁度良さそうだ。
ではつまみも追加しようということで、とろとろ牛スジ赤ワイン煮込み 八丁味噌仕立て(690円)、サバの燻煙焼き(590円)、霜降り和牛サーロインステーキ(1,280円)、炭焼きキャベツのアンチョビソース(490円)を注文。ここは炭火焼がウリの様である。
次は農民ロッソ2014(2889円)。ココファーム・ワイナリーのワインとして馴染みがある。ベリー系の香りがあるが、酸味と凝縮感も程よく、これも飽きのこないタイプ。
この店は、気軽に日本のワインを楽しむことができ、しかも料理の品揃えもバリエーション豊富。ちょっと隠れ家的要素もあって、馴染みの店にしたい魅力がある。

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甥が勤める会社が直ぐ傍なので、甥と神保町で呑むことにした。この頃、仕事の都合で都心へやってくる機会がすっかり減り、呑み会を口実にすることばかり。わざわざ小一時間かけてやってくるのではなく、会社の帰りに、神保町の裏路地にちょっと寄り道していく、なんて羨ましい限りである。
神保町と云えば、昔から「さかいや」や「ICI石井スポーツ」などの山用品店があるので、高校生の頃から知っていた街。尤も、その頃はまだ、都営新宿線が開業していなかったから、中央線のJR水道橋駅から通っていた。ちなみに、最初に買った(と云うか最初で最後の)キスリングは、「さかいや」オリジナルだった。はじめの頃、パッキングには苦労した。
呑み屋街にしても、以前、隊長の勤め先があった関係上、これまで何度も足を運んだことがあるし、この頃も「カギロイ」(但し、住所は神田小川町)や「酔の助」、「放心亭」、「ミロンガ・ヌオーバ」、「シュヴァルツヴァルト」などに入ったりしているので、結構、馴染み深い街である。しかし、ここ「こんごう庵」はいつも素通りばかりで、久しく入ったことが無かった。
19時過ぎ。覗いてみると、まだいくつかテーブル席が空いている状態。奥に座敷もあるようだ。4人掛けのテーブルに着く。生ビール(550円税別、以下同様)で喉を潤した後は日本酒。ここは越後の有名どころの酒がずらり。久保田萬寿(1,800円!)だってある。でもやっぱり、雪中梅(700円)にした。店員が「口開けですよ」と云いながら、桝に入ったグラスに注いでくれる。いつもながら、何杯でもイケる良い酒である。
つまみは、新潟おつまみ盛り合わせ(1,280円)、ジャンボ油揚げ(580円)、天然地魚盛り合わせ(1,680円)、漬物盛り合わせ(?失念?)を頼んだ。新潟おつまみ盛り合わせは、ひとりだったらこれで十分、と云うくらいのボリューム。ポテトサラダもついてくるが、殆どマヨネーズを使わない、ほっこりタイプで珍しい。天然地魚盛り合わせは、切り身が随分と大ぶりだ。他にも色々あって、もっと頼みたいところだが、腹はもうこれ以上いらない感じ。今度来るときには、違った料理を試してみたい。
そう云えば、ここは新潟の料理をウリにしている店なので、蕎麦もへぎそばである。・・・しまった、蕎麦屋に入ったのに蕎麦を喰うのを忘れた! また来る口実ができたから、いっか!

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神保町の古本屋街に行き「悠久堂」で、山関係の古本を暫し物色。望月達夫著、茗渓堂刊「折々の山」初版本がややしみがあるものの、外箱付き、著者の毛筆署名落款入で1,000円だったので手に入れた。この手の本には皆の関心が無いのか、随分と得した気分。他にもう1冊仕入れた後、ちょっと喉が渇いたので何処かに入ろうということになった。
この界隈は、全くの喫茶店(含、珈琲専門店)には事欠かないが、ビールも呑める店となると、意外に少ない。まして今日は祝日。目当てのひとつだった「ラドリオ」も今日は休み。ビヤホールの場合、有名な「ランチョン」も日曜日・祝日は休み。かと云ってまた「放心亭」に入って、アイスバインで淋しい思いをする気にもならず。神保町の祝日の午後は、沙漠状態である。
当てもなくうろうろしていると、ふとドイツ国旗が目に入った。ってことは、ビヤホールか? 高まる期待を抑えつつ近づくと、ありゃカフェだ。しかもドイツカフェとは珍しい。でも、ビールもありそうなので入ることにした。店の名前は「シュヴァルツヴァルト」、即ちドイツの「黒森」のこと。
かつてのドイツの森は、戦争で自然林は全て失われ、現在の黒森はトウヒの植林が主であると聞いたことがあった。実際にフランクフルト近郊を車で通ったとき、遥か彼方まで1本1本の木が整然と並んでいるのを見て、ドイツ人気質に触れた気がした。
店の中に入ると、山小屋風の内装、壁面にはずらりと様々な鳩時計(カッコウ時計)が並んでいいる。見ているうちに何処かのカッコーが鳴き始める。良く見れば、どの時計も実際の時間には合っていない。そう云えば、つい最近、その鳩時計をテレビ東京の「もやさま」(2月7日放送)で見たばかりだと思っていたら、この店を経営しているのが、まさしくその鳩時計専門店「森の時計」だった。恐ろしい程奇遇だ。番組の中で店の経営者は、元々はカッコウ時計なのだが、カッコウは閑古鳥を連想させ縁起が悪いので、日本では鳩時計となった、云々の説明をしていた。
この店はキャッシュオンデリバリー。ケーニッヒ・ルーヴィッヒ・ヴァイスビアと、カリーブルストをいただく。ヴァイスビアはいわゆる上面発酵ビールでろ過をしていないもの。ドイツビールにしては、ちょっとフルーティか。カリーブルストはその名の通り、ボイルしたソーセージにカレー粉が塗してあり、玉ねぎのみじん切りが掛かったシロモノ。なかなかイケる。バータイムの方がメニューは豊富なので、やっぱり今度来る時は夜が良いだろう。

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シュヴァルツヴァルトのHP: こちら 

ありゃ、今週は全部、番外編だった。平にお許しを。
有楽町の日劇で映画「エクソダス」を見た後、小川町へ移動。まだ時間がありそうだ、と、ちょっと路地裏を探索。けっこう小洒落た、小さな立ち飲み屋がある。もう一杯だけ呑み足りない時があったら重宝しそうだ。でもひとりで入れるかはやや微妙。再び靖国通りに出て、スポーツ店を眺めつつ神保町交差点に向かう。ICI石井スポーツで山用品をチェックした後、店の脇の細い通りを北へ入りこむと「ビストロ・アリゴ」がある。
ちなみに「アリゴ(Aligot)」とは、マッシュポテトにチーズやニンニク、バター、生クリーム等を混ぜた素朴な料理で、肉料理の添え物か、パン等にのせて食すもの、とのこと。料理メニューにも載っていたので注文してみた。単なるマッシュポテトより断然こちらの方が良い。
今夜は「カギロイ」以来の古民家飲み会シリーズ。店に予約を入れてくれ、そもそも一番行きたかった筈のなおちゃんは無念の負傷欠席。多忙の隊長も出席叶わず。結果、6人が集まった。ここ「ビストロ・アリゴ」も「カギロイ」と同じ夢屋系列店。「酔の助」はすぐ近所。隣には「BILBI」という、これまたお洒落なCaféがある。
「ビストロ・アリゴ」の外観は全くビストロの雰囲気は無く、かつて氷店だったという商家の殺風景さがそのまま残っていて、果たして何処から入っていいのか一瞬悩む。でもよく見ると、右手の勝手口から入れ、勝手口まであと五歩、などと控えめに書いてあるのに気が付く。この謎解きのような店の外観も中々面白い。同じように店の表で戸惑っている客が2名ばかり。何となくみんなで連れ添って勝手口だけどもオフィシャルな入口から入る。
みんな、2階へ通される。靴を脱いで急な階段を上がってみると、3つの和室の仕切り襖を取っ払ったような空間になっていて、卓袱台が点々とある。左手奥に廊下らしき細く歪な板の間があって、そこだけ二人掛けテーブルと椅子がある。なにやら懐かしいような新鮮の様な変わった空間である。次第に客が増えて、満杯になっても卓袱台毎の車座ができるだけで、田舎の家に上がり込んで、其々グループワークをやっているようにも見える。
食事はもちろん、ビストロらしくフレンチテイストの料理が出てきて、合わせるアルコールも当然ワインなのだが、卓袱台に乗った皿をみんなで突いていると、フレンチらしさは全く感じられない、不思議な感覚。特筆すべき料理はエゾシカのロースト。ハンターから直接仕入れているとのことで、いわゆるジビエ料理。堅いとか味や臭いに癖があるとかのイメージが先行してしまうが、全くそんなことはない。大変美味しく頂いた。ポテトサラダはひとひねりしてあり、マヨネーズは使っておらず、オリーブの実のペーストが入っている。
それにしてもこの神保町界隈には意外と古民家が多い。それをできるだけ生かして居酒屋やレストランにしてしまうのは、なかなか良いアイデアだと思う。この次が楽しみである。

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ビストロアリゴのHP: こちら
 

新年会第2弾と、先日の雲取山登山反省会と、隊長の海外出張壮行会を兼ねて、神田小川町にある「味噌鐵 カギロイ」で宴会。なんだかんだで9名が集った。仕事先の立川やら千葉からやって来る者達にとって、ほぼ中間点というところでこの地域を選択、我々の(小生の)嗜好に合いそうな、古民家風の佇まいをウリにしたこの店にしてみた。夢屋という企業がプロデュースしている店の一つ。細い路地に面していて照明も控えめなので、良く見ないと店があることに気が付かない。店の前に立ってみると、この界隈でよくこのような建物が残っていたものだし、それを良く見つけだしたものだと感じる。元々はいったい何の建物で、どのような歴史を経てきたのだろうか。
中に入ってみると、一階は厨房とカウンター席、二階、三階は座敷になっていて、多少手は入れてあるが、階段やら柱やらは、随分と使い古されている趣きがあり昔のままのようだ。我々は三階の座敷へ。もうひとつ座卓があり、そちらには6名の別の予約が入っていた。今回、我々は4,000円のコースを事前予約。これに1,500円プラスすると、2時間飲み放題になるらしいが、残念ながら日本酒は1種類のみ(今回は明鏡止水)限定と云うことなので、飲み放題にはしなかった。2,000円でもいいから、どの酒もOKというように、もう少し太っ腹になって欲しいものだ。
飲み物は生ビール、料理は先付けと生野菜と3種類の味噌からスタート。生の蕪とか大根に味噌を付けて齧るだけのシンプルな料理だが、なかなか美味い。きっと野菜も味噌にも拘りがあるのだろう。日本酒は、奈良萬純米吟醸、ゼロ万、日置桜生酛純米、花泉特別純米、乾坤一特別純米、神亀純米などを片っぱしから頼んで味わいの違いを堪能した。続いて出てくる料理は、カニ味噌クリームの出し巻玉子、イカのわた焼き、豚バラ肉の味噌漬け厚切り鉄板焼き、鮭の西京焼、ご飯、味噌汁、味噌チョコソース付きバニラアイスなど。とにかく味噌に拘った料理。
今回はコースだったが、メニューには他にも美味そうな料理があった。次回は単品注文で、味噌ポテトサラダなども試してみたい。また、この夢屋がプロデュースしている店で、他にも古民家があるようなので、機会があればそちらも覗いてみたいものだ。

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味噌鐵 カギロイのHP: こちら 

神田の古本屋で山の本を2冊仕入れた後、三省堂の地下に下りてみた。以前は「ローターオクセン」(ドイツ語で赤い牛の意)という名前のビヤホールだったが、いつのまにか「BEER膳 放心亭」などという無粋な和名になっている。何処かに買収されたのかと思ったら、オーナーは昔も今も御徒町の「吉池」だ。経営方針の変更をアピールしているつもりなのかどうかは判らないが、確かにメニューも若干変わったようだ。店の雰囲気は殆ど変っていないような気がする。広い店内には先客が二人。何れも一人連れで、ひとりは年金生活者と思しき紳士で、ビールを飲みながら読書中。もう一人は二十代の女性で、ひとり黙々とステーキを平らげている。平日の黄昏時ではあるものの、ちょっと客が少なすぎはしないか。
こちらはビールと、ジャーマンポテト、にしん酢漬け、アイスバインとソーセージ盛り合わせを注文。二十ウン年前にカミさんと入った時のアイスバインはボリュームたっぷりでインパクトがあったが、現在のメニューではアイスバイン単独の料理が見当たらない。ソーセージとの盛り合わせになっていて、ソーセージは普通だが、アイスバインは切れっぱしがスープに浮かんでいる奇妙な光景。ちょっと残念な状態だったが、味はまあまあ。店の雰囲気は悪くないので今後の復活に期待したい。

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神田古本屋街にはこれまで何度か来ているが、「さぼうる」以外に、このようにDeepな喫茶店が、しかも二軒も裏通りにあることは知らなかった。この小道は、時の流れが止まっている。カミさんが調べ見つけてきた「ミロンガ」と「ラドリオ」のどちらに入ろうか迷ったが、店の看板にあった「世界のビール」の謳い文句に心魅かれ「ミロンガ」へ。扉をあけると、抑えめの照明とタンゴのBGM。タンゴばかりかけている店に入ったのも初めてかも知れない。
客も、やけに店の雰囲気に染まっているというか、店と同化している。禁煙スペース側から通路を通して喫煙スペースを見ると、テーブルを挟んだ二人のお客は、額縁に嵌ったフェルメール絵画の登場人物と錯覚する。我々があの域まで達するにはまだまだ時間が必要だろう。
席に着いてメニューを見ると、せっかく世界のビールが数多くあるので、その中からスリランカのライオン・スタウト(900円)を注文してみる。アルコール度数が9%とかなり高い。口に含むとカカオの香りがして、濃厚な甘みとコク。これはちびちび飲むビールである。こんなビールがスリランカにあったとは少々驚きだ。フェルメール絵画を彷彿させる店内を眺め、厭世的かつ前時代的なタンゴのリズムに耳を傾け、旧英国統治時代の香りするライオン・スタウトをちびちびと舐める。これだけで暫し時を忘れられる。次に古本屋街に来た時は、向かいの「ラドリオ」に入ってみるか。

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仕事帰りに、神保町の「酔の助(よのすけ)」に行ってみた。靖国通りから1本北側の小道に面していて、我々にはICI石井スポーツ登山本店の裏辺りといった方が判り易い。ここは東銀座の「秩父錦」と同様、先日「根津の甚八」で出会った方に教えてもらった店。そんなに古いわけではないようだが(昭和54年創業)、妙に落ち着くセピア色的大衆居酒屋である。年中無休で、16時からやっているという。いつものように18時30分過ぎに店に到着し早速入ってみると、テーブル10卓がズラリと並んでいて、既にどこも席が埋まっている。奥には広い座敷があって、更に多くのテーブル(16卓)があるようだが、同様に埋まっているらしく、次から次にやってくる客を断っている。大変な賑わいである。狭い間口に比しては意外なほど中は広い(長い)。我々はアユラシのおかげで入口直ぐ右手のテーブルを確保できた。
さて、もう梅雨が明けてしまったことだし、とにかく生ビールを飲まないことには始まらない。暑いのは大の苦手だが、ビールが一層美味い季節になったことだけは確かだ。つまみは何にしようか・・・。お品書きを見ると、料理メニューがきわめて豊富で目移りする。その中から、ポテトサラダ、ベトナム風チキンサラダ、ししゃも、イワシ刺し、アスパラもみじ焼き、ベーコン厚切りステーキ、和風ガーリックポテト、ガンダーラ古代岩塩のピザ、ホルモンスタミナ炒め、なすの一本漬け、等々を注文。間もなく料理が次々と出てくる。ここは、風変わりな和洋折衷や洋物系が結構多いのも特徴と言えば特徴。特に、ガンダーラ古代岩塩のピザはチーズと岩塩(?)だけのシンプルで、生地がパリパリのピザだが、妙に酒の肴に合う。もうひとつ、これもチーズ系だが、アスパラもみじ焼きも(アスパラがやけに貧弱にもかかわらず)イケる。酒は山形・酒田の「麓井 純米吟醸」を注文。これも初めて飲む酒。いわゆる淡麗でも辛口でもなく、かと言ってべたべたした感じも無く、すっきり旨味が生きている。淡白な白身魚の刺し身などでは負けてしまう力強さを持っている。吟醸香はそれほど感じられず、全体的なバランスとしてなかなか好みに合う味で、スカスカ飲めてしまう。
アユラシと飲み始め、そのうちあひるちゃん、このちゃんも合流し、いつのまにか3時間以上飲み続けて(話し続けて)いるのに気が付いた。これもこの店の居心地の良さによるものかも知れない。きっとまた来ることになるだろう。
(残念ながらスマホ(Galaxy S3)画像なので、鮮明さはご容赦願いたい)

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さらりーまん1年生の入社式が其処彼処で行われたであろう4月1日の夜、中高年6人が神田の居酒屋に繰り出した。先週末の丹沢/大山の帰りに、隊長が夜の部(本厚木/肉の佐藤)に参加できなかったことから、仕事帰りに東京で飲もうということになった次第。グッチー師匠はわざわざ佐倉からお出まし。その他、海浜幕張、田町、西新宿、碑文谷、九段南と、様々な場所から集った。今宵の目当ては「みますや」。言わずと知れた老舗の文化財級居酒屋で、聞くところによるとこの建物は昭和3年に建てられたものらしい。店の前に立って見上げれば昭和レトロ感たっぷりで、感無量、よくぞ残っていてくれたと思わず涙が滲んでくる。我らが隊長はこの近くのオフィスにいた頃、ここで昼飯を食ったことがあるとのこと、何とも羨ましい話である。いまどき珍しい、ガラガラと音を立てる、滑りの悪い引き戸を開けると、そこは昭和。三和土にテーブルが3つ、右に小上がりが3卓、左奥が座敷となっていて、地味な制服を着た店員達が動き回っている。小上がりの一番奥のテーブルに、小生の名前がでんと張ってあるので勝手に上がりこむ。なんとか店員の一人を捕まえて、ビールと一緒に、竹の子煮、カキフライ、刺身盛り合わせ、茄子揚げ出しを頼む。どれも普通に美味い。三々五々、皆が集まり、酒もどんどん注文する。初めが純米・雪中梅、次に〆張鶴、立山と、何れも四合瓶冷酒を注文した。他にも色々あって嬉しくなる。
残念ながら小上がりは狭く、体の大きい人や、体の硬い人には甚だ不向きで、1時間が限界。奥のテーブル席に移動させてもらう。テーブル席に移って初めて気が付いたが、小上がりの壁の裏にはテーブル席が並んでいて結構広くなっている。こちらは後から増築したようで、レトロ感はない。テーブル席に移ってからも、柳川煮や穴子煮などを頼み、結局たっぷり飲んで食って、一人あたり4,500円程度と、ちょっと羽目を外したか。今度来るときにはテーブル席を予約しよう。
(残念ながらスマホ(Galaxy S3)画像なので、暗い場所での解像度はご容赦願いたい)

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