山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

小田急線・箱根登山鉄道沿線

コロナ禍直前の2020年2月にトレースした箱根外輪山北半分に引き続き、今回は南半分を踏破すべくまた箱根桃源台駅に降り立った(山行記録はこちら)。前回はバスタ新宿から東名経由で2時間20分で着いたが、今日は3時間近くかかった(Woodyさんを随分待たせてしまった)。バス移動にはこういうことがある。
晩秋らしく肌寒い陽気になってきたものの、Woodyさんのように厳冬期用ダブルヤッケを着るほどではない(見ているだけで暑そうである)。背丈を超えるハコネダケの森を縫って長尾峠まで登るうちに、それなりに(Woodyさんは大いに)汗を搔かされる。外輪山を辿ると、眼下に芦ノ湖を見下ろせるところがある。偶々、霧の間に遊覧海賊船がやってくるのが見えると、かのローレライをゆく船もかくや、という気分。
桃源台が標高700mほどで、今日の最高点は三国山の1,101.8mなので、たかだか標高差400mぐらいだから楽ちんと思いがち。しかし箱根港までアップダウンを何度も繰り返し、累積標高差は1,000mぐらいになるので、それなりの歩き応えになる。
天候のせいか行き交うハイカーは僅かだったが、箱根旧街道近くになるとトレランの集団が泥だらけで我々を抜いて行った。芦ノ湖をほぼ半周して箱根港に着くと箱根新道を経由する急行バスがあったので、思ったよりもだいぶ早く箱根湯本に到着。
湯本界隈にはいくつか日帰り温泉がある。今日は「かっぱ天国」で汗を流すことにした。急斜面の上にあるので、ビールを呑んでからは登れないだろう。入浴料は900円。箱根にしてはリーズナブルである。ここは露天風呂しかないので、洗い場は冬には厳しそうである。でも湯は結構熱い。風呂上りは、食事処へ。ここは家族経営のようで、庶民的なイイ雰囲気である。ゴルフ帰り客が屯していた。箱根でゴルフする割に、打ち上げを随分安く上げようとしているな、と感じた。

01 桃源台駅からレインウェアを着て出発。9時38分
02 登山口へ向かう道。
04 紅葉が残っていた。
05 ゴルフ場のレストハウスを右に見て。
06 ここが登山口。
08 ハコネダケに囲まれた径。
10 ちょっと登り。
12 後で判ったが、これが20になると峠に出る。
09 何の木かわからないが箱根的。
13 またハコネダケの森。
14 稜線に出た。10時37分
15 箱根芦ノ湖展望公園。
19 またハコネダケの回廊。
21 キレイに刈りこまれた径。
22 マユミの実、かな。一瞬、日が差した。
24 眼下にくっきり芦ノ湖。
27 おや、海賊船がやってきた。
28 絵になる。
30 湖尻峠が見えた。
PB260283
32 緩く登り返す。
37 でもまだ先がある。
38 三国山に到着。12時16分
41 そうは問屋が卸さない。
43 橋を渡ったら。
44 急で段差が大きい木段を登る。
48 また笹トンネル。
51 もう虫はいないだろうに。
52 リンドウも。
53 箱根らしい風景。
54 ガスが晴れたら何が見えるのか。
58 目の前は道の駅だが、ここもスルー。15時11分
PB260314-SharpenAI-Focus
61 石畳。
62 何気に歩き難い。
65 もう箱根港は近い。
67 ここで汗を流すことに。
68 アルコールが入っていなくて良かった。
69 なんとか到着。16時21分
DSC_3093
70 かっぱ天国の食堂で湯上りビール。
PB260328-SharpenAI-Standard
71 お疲れ様でした!
72 さすが、かっぱ天国。

「名水はだの富士見の湯」でオレンジ富士を眺めた後、経済性を重視するならば、また末広小学校前BSまで戻り、バスで秦野駅へ移動するのがベストだが、いい気持になってしまった我々にはもう無理。而してタクシーを呼ぶことにした。
ところが「富士見の湯」の係員に訊けば、利用者3人以上に限り(我々はギリギリ合格)、タクシーが駅まで無料送迎してくれるという(館内に貼紙もあったのだが、遠慮がちでちょっと気が付かない)。
以前は無料送迎バスがあったらしいのだが、利用者が少なくなったため廃止し、その代わりに名目上、乗合タクシーとしてバス路線を忠実にトレースするらしい。そのため、居酒屋へ直接乗り付ける、などということは出来ない。
ともかく、極めて経済的に秦野駅に移動出来た。ここまで来られたので、駅前にある店にしようと「スマイリ商店カラアゲ部」という居酒屋に入った。正直、秦野駅前の居酒屋に入ったのはいつ以来なのか思い出せないくらい久しぶりだ。
この店は、以前入ったことがある本厚木の店の姉妹店のようだ。2階の入口に入ると、店は結構広いのに先客はカウンター席にちょろっと居ただけ、ガランとしている。寂しいくらいだが、我々にはむしろ好都合である。ちょっと昭和レトロな雰囲気。
ともかく先ずはハイボール(450円)で乾杯。その後はホッピーセット(550円)に切り替え。料理はポテサラ(400円)、カニクリームコロッケ(400円)、キャベツ千切りシーザーサラダ(500円)、ナスチーズ焼き(550円)、鶏唐揚げ(650円)、出汁巻き玉子(ハーフ300円)、漬物2種盛り(450円)と、がっつり喰った。どれも(特に鶏唐揚げが)普通に美味かった。この頃何かと、都心以外で居酒屋文化に浸っている。都心の赤ちょうちんが懐かしい。

55 寄ったのは秦野駅前[スマイリ商店 カラアゲ部]。
56 ガラガラでした。
DSC08049
DSC08055
DSC08052
DSC08053
DSC08054
DSC08056
DSC08058
DSC08059
57 唐揚げ、ジューシーでした。
20211212_103129

我々がヤビツ峠に着いたのが14時23分。レストハウスで寛いでから14時51分発の秦野駅行きバスに乗ったのだったが、実はその前の14時34分発というバスもあった(勿論、乗ろうと思えば乗れたが、それだとレストハウスに寄ってビールが呑めない)。
その14時34分発の前は、10時4分発まで無い。そんな時間で帰る輩は希だと思うので、事実上、14時34分が下山用の一番バス。そんなバスが14時台に2本あるということは、この時間に山から下りてくるハイカーが多いということだろう(14時51分の次は15時39分)。
確かに、14時34分発は長蛇の列が出来ていた。次のバスは、我々が並び始めた14時38分頃は我々3人だけだったが、後から後からハイカーがやって来て、結局ほぼ満員状態で出発。我々は途中の末広小学校前BSで降車。他には誰も降りない。
ここで降りた理由は「名水はだの富士見の湯」という日帰り温泉に寄るため。我々だけというのは、そんな日帰り温泉は知らないのか、それとも汗を流す(温まる)必要が無いと思っている輩ばかりだったのか、定かではない。
末広小学校前BSから「富士見の湯」まで10分ちょっと歩く。行くと、道の反対側に「秦野市クリーンセンター」があった。なるほど、ここの焼却炉の廃熱を利用しているという訳でここにあるのかと納得。なかなか良い考えだと思う。
風呂場にはそれなりに客がいたが、休憩所はガラガラ。その休憩所からは夕日に照らされてオレンジ色に浮かび上がる富士山が目の前に見える。そんなほぼ我々だけの眺めを肴に、生ビールを呑むのは、ほんと贅沢だ。

52 「名水はだの富士見の湯」で湯上りビール。
DSC08039
DSC08040
相模豚コロッケ
53 食事処から望む富士。
53 窓から夕暮れの富士s。
54 シルエット富士。
DSC08042
DSC08047

久しぶりの表丹沢。最近、東京駅八重洲口から大倉BSまで直通バスが走るようになり、それを利用してみた。乗り換えなしで大倉まで行けるのはとても魅力的だが、渋滞に嵌ると待ち合わせ時間に間に合うかどうか気を揉むリスクもある(実際、遅れたが、渋沢駅からの路線バス乗り継ぎ組と丁度同時に到着したので、結果オーライだった)。
12月になっても今日は気温が高め。そのため、木々にほぼ覆われ単調で長い三ノ塔尾根を登るのは、むしろ丁度良かったようだ。何かと人が多い表丹沢でも、三ノ塔尾根はぐっと少ないので、割と静かな歩きが味わえるのも気に入った。でも今日はピーカンな天気。何処かで富士山でも見えないかと思いながら登る。(山行記録はこちら)
表尾根に出ると辺りは低木ばかり、風が強くて帽子が飛ばされそうだ。三ノ塔に立つと、その風のおかげか、視界はくっきりすっきり、富士山は云うに及ばず、南アルプスや相模湾もクリアに見えた。多少、人は多いが、この解放感は表尾根の良さ、魅力だろう。
大方のハイカーは二ノ塔から富士見山荘へ向かうようだが、我々は菩提峠から岳ノ台を越えてヤビツ峠へ下りた。こちらのコースも意外とひと気が少なく、思った以上に味わい深い。岳ノ台は丹沢らしからぬ、地味な山頂である。
今回の山行の目的の一つは、最近、ヤビツ峠に出来たレストハウスに寄ること。バス停から木段を上がったところに、新しくてこじんまりとしたレストハウスがあった。ここのウリは丹沢ロイヤルカレー(1,200円)らしい。でも我々は喰い気より呑み気。
建物内のテーブルはほぼ満席状態だったので、我々は外のテラス席を陣取る。風があってちょっと寒いので、フリースを羽織ってから生ビール(400円)で乾杯。眺めはそれ程良い訳ではないが、なかなかいい感じ。ヤビツ峠でこんな雰囲気に浸れる時が来るとは思わなかった。次は大山から下って来るとするか。

02 大山が見えている。今日もいい天気。
03 暫し林道歩き。
06 植林の中の緩やかな尾根。
13 標高は漸く650mを超えたぐらい。
16 もう3.3km。10時18分
17 あれは岳ノ台のようだ。
18 ちゃんとした富士山が見えた。
20 花立山荘が見えている。
21 大倉尾根が借景。
23 ここが一番の急登。
28 三ノ塔に到着。12時
29 塔ノ岳が目の前。
31 箱根連山。
32 富士の右は赤石岳や荒川三山。
34 あちらは小田原の街と真鶴半島。
36 二ノ塔から見る三ノ塔。
37 二ノ塔からも富士山。
38 パラグライダーとハンググライダー。
40 大山がだいぶ高くなった。
41 パラグライダーの滑走台。
43 二ノ塔を振り返る。
45 塔ノ岳はよく見える。
46 相変わらず海は霞んでいる。
50 「ヤビツ峠レストハウス」に初入店。
DSC08033
51 テラス席でお疲れさん。
DSC08035
DSC08036

「小田原温泉七里」を出れば、「箱根ビール」まではほんの2分ほど。途中あるのは鈴廣蒲鉾直営の「千世倭樓」という古民家風な、しかし巨大な建物の日本料理屋だけ。ここは気軽にちょっと呑んで摘まむという感じな店ではないので、我々の山の帰り、風呂上りには不向きな店だ。入ったことも無い。ここの大きな駐車場は、箱根駅伝の小田原中継所として使われる。
「箱根ビール」は5年半ぶりになるが、その間に大きく変わったのが箱根登山電車の車両モハ107の展示。西暦1919年製造のこの車両は、箱根登山鉄道開業時からつい最近まで運用されてきたもので、小生も含め利用者にはとても馴染み深い。単に展示されているだけかと思ったら、中に入れるようになっている。
モノは試しと、店のお姐さんに「中で(ビールなどを)呑んでもいいの?」と訊けば、快くOKとのこと。吞み鉄だったら、こんな機会を逃す手は無い。
昔から、箱根登山鉄道にも(見たことも乗ったことも無いけれど)スイスの登山鉄道のように食堂車があったらいいなと思っていた。とは云え最急勾配が80‰もある(15m車両でも前後で1mの高低差が付く)ので、ゆっくり走っても恐らくグラスからワインが零れてしまうだろう。単に夢とすっかり諦めていたが、こんな形で今回実現するとは思わなかった。
さっそく生ビール(箱根エール500ml、680円)とつまみ(かまぼこピンチョス、500円)を買って乗り込む。中には円形のテーブルが置いてあって、適当に移動して使えるようになっている。客は少ないので(他に家族連れがひと組だけ)、これ幸いとテーブル3つを集め、当然ながら待ちきれずにフライングしてビールを呑みつつ、窓の外を眺めながら女子連の到着を待った。

DSC06063
DSC06064
DSC06065
DSC06066
DSC06067
DSC_0157
DSC06068
DSCF2988

真鶴駅でそのまま帰る組と、何処かの温泉に浸かってから帰りたい組とに分かれ、さして汗を掻いていない小生も後者に加わってとりあえず駅を出る。この界隈で最寄りの湯といえば、先ず箱根湯本が頭に浮かぶが、そう云えばもっと近くに温泉があったっけと思い出す。
くまちゃんは「小田原温泉八里」は初めてだと云うので、久しぶりに覗いてみようかとなった。もうかれこれ5年半ぶり(前回は2015年4月4日)。その時の印象がかなり強かったので、その後二の足を踏んでしまったのか、いつの間にかずいぶん経ってしまった。
真鶴駅前からタクシー(客待ちのタクシーが居らず電話で呼んだ)に乗り、「小田原温泉八里」に乗り付ける。辺りは鈴廣かまぼこ関連の建物が並んだ観光地なのに、ここだけ別の空気が漂っている。佇まいは全く変わっていない。寒村の公民館のような風情がそのままなのは何やらうれしい。
中も全くそのまま、事務員のような女将さんも(たぶん)そのままだったが、何だか爽やかであっさりとした応対。口喧しい姑らしさ(我々の勝手な妄想だったか?)の片鱗も見せない。「(ここに)入ったことありますか?」との問いに「ええ」と答えたせいかも知れないが。
「待ち合わせ場所は『箱根ビール』で」と申し合わせた後、男湯へ。風呂場も全くそのまま。温泉の質はやっぱり極上。さっぱりしたあと休憩室を覗くと、女将さん曰く「(コロナ禍のせいで)今は使えないんです」と。お上のお達しでそうなっているらしく、おかげで売り上げが下がってしまって「こまっているんです」ということだ。
それはそれとして女将さん、饒舌だし物腰も柔らか。やはり5年半前とは大違いで、同じ人なのか疑わしいくらいだ(たぶん、同じ人だと思うけど)。お世話になりました、と靴箱へ向かうと呼び止められ、これあげるね、と鉄+コラーゲン入りのココア味ウェハースをくれた。小生の健康を気にしてくれたのかも知れない。

DSCF2987
DSC06060
DSC06061
DSC06062

光陰矢のごとし、もう今年の山もこれで終わり。年越し蕎麦という風習は鎌倉時代から始まったらしいが、地域によってはだいぶ様変わりしているようで、年始に蕎麦を食べるとか、蕎麦の代わりにうどんを手繰るなどという地方もあると聞く。しかし様式は変わっても、一年の節目のひとつであるということは同じようである。我々も四季を通じて山に登るせいか、何かと季節的なイベントにひっかけて一杯やるネタにしようと画策することが多い。そのひとつが年越し蕎麦だ。
仕事による海外出張に引っ掛からなければ、このところ何年かは西所沢の「久呂無木」がその会場だった(直近はこちら)が、横浜在住のWoodyさんが「西所沢から帰るのが大変」と仰るし、蕎麦を手繰る前に登る山(云わば蕎麦前の前)が秩父界隈ではだいぶ少なくなってきたということもあって、それならば丹沢の山で締めようかということになった。
本厚木界隈にも目ぼしい蕎麦屋はいくつか見つかったが、駅の周辺でかつ大人数で予約ができるとなると限られてきて、それに適う店が「十日えびす」だった。馴染みのないネーミングだが、関西では一般的な行事らしい。この店の主が関西育ちなのでこんな名前になったのだろう。煮物料理の名前に「○○焚き」などと使うところも関西風。
駅から数分の距離、雑居ビルの2階に「十日えびす」はある。夜の部のみ参加のこのちゃんを含め、総勢11名で大宴会を開始。他にももうひとグループの予約が入っていたので、今日は貸切状態。普通の蕎麦屋にないメニューが豊富で、皆で大いに舌鼓を打ったし、日本酒も地元厚木の「盛升」を堪能した。もちろん、締めはもりそば。また来年もよろしく。

DSC03679

DSC03696

DSC03684

DSC03682

DSC03686

DSC03683

DSC03685

DSC03687

DSC03688

DSC03689

DSC03690

DSC03691

DSC03692

DSC03693

DSC03694

DSC03698

2019年の登り納めはとなったのは相州アルプス。2年半ほど前に荻野高取山から仏果山まで歩ている(その時の記録はこちら)ので、今回は半原高取山から仏果山まで歩いてみることにした。本厚木駅から終点の半原BSまでバスに乗り、ここからスタート。でもそのまま歩いて登るだけでは詰まらないので、宮ヶ瀬ダムのインクラインに乗ってみることにした。こうなると大人の遠足。今日は抜群にいい天気だ。
インクラインは10時30分から運行開始なので、それまで山麓駅前(ダムの底)でぶらぶら。ぽつりぽつりと観光客が現れるが、皆、インクラインを待たずにエレベータでダムに上がっていく。結局、始発のインクラインに乗った客は我々だけ。実際に乗ってみた限り、ここまで来てこれに乗らない手は無いと感じるほど楽しい。
山頂駅(ダム上)からが本格的に山登り。見る見るうちに、眼下に宮ヶ瀬湖の全貌が広がる。青緑色がかって濁っているのは、先の台風19号の影響が未だ残っているせいかと思われる。半原高取山の山頂には仏果山と同様、とても立派な櫓式展望台がある。丹沢には割とこのような櫓が多い気がする。おかげで確かに眺望は申し分ない(今日は甲斐駒ヶ岳まで見えた)が、わざわざ金を掛けてここまでの設備が必要なのかと、一寸考えさせる。少なくとも、奥多摩にはこの手の設備は、三頭山の東峰ぐらいか。そう云えば、奥武蔵の丸山にはもっと立派な展望台があったっけ。神奈川県と埼玉県はこういうことに熱心だ。
革籠石山を経て土山峠まで下ったら、バスで厚木方面へ戻る。今日は殆ど汗を掻かなかったが、やはり風呂に寄ることにする。本厚木駅まで戻る途中にあるのは、市街地にあるスーパー銭湯「湯花楽」。バス停からちょっと離れている。ここは1時間利用の場合で、タオル付で980円(土日一般客向け料金)とちょっとお高い。小生にとって1時間は全く問題ないが、ゆったり入りたい人間にはやや短いかも知れない。

DSC_1552

DSC_1553

DSC_1562

DSC03631

DSC03634

DSC03636

DSC03645

DSC03646

DSC03649

DSC03652

DSC03653

DSC03655

DSC03672

DSC03673

DSC03677

JR松田駅から特急「ふじさん6号」に乗車。もうネットでチケットレス特急券は購入済みなので、SUICAのチェックだけを駅員に頼む。これだけだとほんの数秒で済むので、もうどんな駅員だろうがパニクるはずも無し。便利なはずなのに、何だか楽しみが減ったような変な気分。
特急「ふじさん」はこれが2回目。「あさぎり」時代から通算すれば、もうかれこれ11回目にもなる。もうそろそろJR東海からお中元が届いてもいい頃だ。今日も松田駅から乗り込む客はほぼ我々だけ。
せっかくインバウンド需要を当て込んでわざわざネーミングまで変えたのに、今のところは空振り状態のようである。そのうちにヒットが出るようになるのだろうか。車内は殆どガラガラなのだが、我々のすぐ前の席に、御殿場から乗ってきたと思しき中国系観光客が3人座っていた。
しかし、車掌がやってきて何やらやりとりが続く。どうやら指定席券を買わずに乗ってきたようである。御殿場駅だったらそのまま乗車できるのだろう。しかし、彼らを見て思うのは、少なくとも、この「ふじさん6号」は全車自由席にしても良いのではなかろうかと。どうせガラガラなんだし。
この列車限定としたり、自由席にした分、特急料金を安くすべきかどうかは、議論が必要かもしれないし、現実にはなかなか難しいところかも知れないが、インバウンドにはその方が好都合ではなかろうか。いっそ、特急「ふじさん」全部、自由席にしても良いかも知れない。じゃなけりゃ、ネット予約専用列車にするとか。
もちろん、その場合には英語ポータルも必要だ。そこで思い出したのだが、JR東海及び小田急に云いたいのだが、ネットから座席を選べるように出来ませんかね?ついでに、行先も座席毎に選べるように。改札口でのハプニングあるいはドラマが、もう二度と見られないのはかなり残念だけど、そうすりゃ、もう、松田駅にぼんくらおもしろ駅員(失礼!)を配置することも要らない訳だ。善処願いたい。

59 特急ふじさんで新宿へ。

DSC08302

DSC08303

本厚木から新宿まで急行で帰ろうか、という気にもなったのだが、やはりアルコールが入ると気が大きくなるせいか、つい、もうすぐやって来る「特急さがみ90号」に乗ることにした。久しぶりに本厚木からロマンスカーでの移動。特急料金は670円。見ると車両はEXE30000形。
今宵の酒は日置桜の純米吟醸・特醸純米酒。辛口だが旨味も程良く感じられ、昨今流行りの濃醇タイプの日本酒とは一線を画すクラシックな味わいだ。日置桜は松田の「肉八」で知って以来、味わうのはこれが3回目。蔵元から直接購入したものだが、すっかり気に入った。
EXE30000形は、以前も取り上げたが小田急ロマンスカーで伝統の連接台車(車両の連結部分に台車が設置されている)が採用されず、かつ前面展望席も無いという点で、画期的と云うか「ロマンスカーよ、お前もか」というやや残念な気分にさせる形式。
ちなみにそのせいか、小田急の特急車両では唯一「ブルーリボン賞」(by鉄道友の会)を受賞していない、その点でも歴史的な車両である(一番最近受賞したのは2009年、我々にはとても馴染み深い60000形フェルメール・ブルー)。
でも小生は撮り鉄ではなく、どちらかと云えば乗り鉄、呑み鉄に近いので、外観にはあまり囚われない。むしろ重視したいのは内装の方。それなりにシートピッチ(EXE30000形は1,000mmあるので十分)があって、座席を回転させても使える、肘掛収納式テーブルがあれば特段の文句はない。この頃、EXE30000α形というリニューアルタイプが運行し始めたらしいので、是非、次回はそれに乗ってみたい。

DSC_1575

DSC_1576

DSC_1577

DSC_1580

DSC_1581
 

飯山温泉でひと風呂浴びた後は、路線バスに乗って本厚木駅へ。乗車した飯山観音前BSでは、女子高校生の大集団がバス待ち。今日は「厚木飯山桜まつり」の初日で、メイン会場でダンスコンテストをやる予定だったらしいのだが、肝心の桜も咲いていないし、この雨模様の天気で中止となり、それに参加するために集まった女子高校生達が帰っていくタイミングに遭遇したようだった。
本厚木駅前では、そのままお帰りになる2人と別れ、6人で「肉の佐藤」へ入店。ほぼ2年ぶりで通算5回目になるが(前回はこちら)、6人中4人は今回が初入店とのこと。この店はテーブルとテーブルの間が、ややゆったり目に配置されているお陰で、リュックサックをまとめて置けるので、我々にとっては使い勝手が大変よろしい。
やっぱり乾杯はシャリ金ホッピー(480円税別、以下同様)でいく。キンミヤ焼酎がしっかり凍っている筈だと、試しに逆さにしても落ちないだろうと思いきや、シャーベット状になっているだけだったので、かなり落ちてしまい少々勿体ないことをした。
つまみは、いつものポテトサラダ(300円)、辛味噌キャベツ(200円)、もつ煮(300円)、ピリ辛ネギ冷奴(300円)、カシラ白(90円✕6本)、テッポウ(90円✕6本)、シロ(90円✕6本)、ちくわ磯辺揚げ(200円)、ゲソのガーリック揚げ(200円)、エリンギ串(120円✕6本)、もも(90円✕6本)、冷やしトマト(300円)、ハラミ(90円✕6本)、ハムカツ(120円✕3本)、佐藤サラダ(380円)と怒涛の注文。
シャリ金ホッピーの後は、ハッスルハイボール(380円)にしてみた。何でも北海道で流行っているらしい。呑んでみると少々甘いがスッキリしていて、意外に悪くない。おかわりもした。店員に訊いたところ五加皮酒(ウーカーピーチュー)という中国酒(蒸留酒)がベースとのこと。調べてみると、「五加皮」とはウコギ根の皮で、疲労回復と老化防止に利くとの由。我々にはもってこいだ。他に陳皮、当帰なども入っている。つまり漢方が入った有り難い酒なのだった。

DSC_1551

DSC_1552

DSC_1553

DSC_1554

DSC_1555

DSC_1556

DSC_1557

DSC_1558

DSC_1559

DSC_1560

DSC_1561

DSC_1562

DSC_1563

DSC_1564

DSC_1565

DSC_1566

DSC_1567

DSC_1568

DSC_1569

DSC_1570

DSC_1571

DSC_1573

DSC_1574
 

今回の山旅は「相州アルプス」。昨今、中高年ハイカーの間では「ご当地アルプス」流行りだが、調べてみるとこんなサイトがあった。数えてみるとなんと68ヶ所もある。我々も、鎌倉アルプスや沼津アルプスはその存在を知ってから登っているが、甲州アルプスなどは知らないうちに踏破したことになっている。
相州アルプスも名前を聞いたのはついこの頃。誰が定義したのか判らないが(そういうのがはっきりしないと落ち着かない性分です(^^ゞ)、一応、荻野高取山(522.1m)から半原高取山(705m)までがそうらしい。
今回は、荻野高取山から仏果山(747.1m)までをトレース。天気がいま一つであることは覚悟の上だったが、登ってみると仏果山辺りにはかなりの積雪があり、思いがけずマジな「雪中行軍」となった(山行記録はこちら)。嬉しい誤算ではあるものの、眺望は皆無。出来れば次回、行きそびれた半原高取山も含め、冬晴れの頃に再訪してみたい。
ともかく、山から下りたら温泉。今回は濡れて冷え切ったので尚更だ。残念ながら山から下りてその足で入れるところはないので、バスで飯山観音まで移動し、「ふるさとの宿」で入湯。ここは温泉旅館なのだが、ちゃんと日帰り入浴客を温かく受け入れてくれるし(さくらまつりの祭礼札まで呉れた)、湯上りのビールを呑む場所も提供してくれる。湯は、この界隈の他の温泉と同様、とてもアルカリ性が高く、"つるすべ"である。
本当はこの後、飯山観音界隈に咲くソメイヨシノの花見も目当てだったのだが、この頃の天候不順で開花は足踏み。さくらまつりが始まっていると云うのに、贔屓目に見てもせいぜい一、二分咲き程度。小生を除く他の方々は、もう本厚木駅前で何を喰うかに関心が移っているようだった。

DSC_1535

DSC_1536

DSC_1537

DSC_1538

20170401_145242

DSC_1539

DSC_1540

DSC_1541

DSC_1542

DSC_1543

DSC_1544

DSC_1545

DSC_1546

DSC_1547

DSC_1548

DSC_1549

DSC_1550
 
「ふるさとの館」のHP: こちら

「だるま料理店」で日本酒に酔い、相模湾の魚に酔い、建物の雰囲気にも酔ったあと、通りへ出てふらふらと駅の方向へ。途中にある、「日栄楼」と云う名の中華料理店の外観がやけに渋い。こういう店構えが気になって仕方が無い小生としては、腹が減っていたら是非覗いてみたい感じだが、残念ながらもう入らない。せいぜい餃子2個ぐらい。またにしよう。
小田急小田原駅に戻り、窓口でロマンスカー特急券を購入(カミさんが窓口に並んで待っている間に、小生は売店でカップ酒をゲット)。発車まであと4分ぐらいしか無い「はこね90号」の座席が取れた。この頃、松田駅から乗る「あさぎり」ばかりだったので、このスムーズさが新鮮。松田駅のJR東海駅員がイラつく気持ちも、判らないではない。
カスタマー・サティスファクションには反するものの、いっそのこと、松田駅には「あさぎり」を停めない、という選択肢だってある訳だが(むしろ、JR東海はそれを願っているはず)、そうしないのは何故か。小田急が首を縦に振らないせいかも知れない。
飛び乗るようにして、「はこね90号」に乗車。車両はLSE7000形で、いわゆる展望車付きクラシックカー。座席は図らずも11号車、つまり先頭車だった。展望席(10列~13列目まで)ではなかったが(4列CD)、ちょっと伸び上がってみれば、先頭車両ならではの眺めが得られる。進行方向が明るいのは、やはり気持ちが良い。これだけで酒の肴になる。平日の上りロマンスカーはやはり空いている。次回は、10列~13列目までを狙ってみたい。

DSC05274

DSC05275

DSC05277

DSC05278
 

岡田美術館から今宵の宿「三河屋旅館」までは、ほぼ水平移動なので多少アルコールが入っていても全く問題ない。宿の前に着くと、番屋の様な詰所の様な建物の中から宿の女性が飛んできて、荷物を運んでくれる。確かにここは階段があるので、年寄りには有り難いサービスだろう。階段を登りきり、振り返ると明星ヶ岳の眺めが良い。大文字も微かに見える。
建物はどれほど経っているのかは判らないが、なかなかの風格。基本的にクラシカルな宿が好きなので、「三河屋旅館」は申し分ない。創業は明治16年。本館は大正13年からの姿を留めているらしい。国の登録有形文化財。中に入ると、年季が入った床はぴかぴかに磨かれていて気持ちが良い。
通された部屋は角部屋で、外側は廻り廊下となっている。庭越しに明星ヶ岳が望める。先ずは風呂へ行こう。ここには共同風呂は2ヶ所、貸し切り風呂が1ヶ所ある。とりあえず大浴場へ。広々とした風呂場に、先客はおひとりだけ。もちろん源泉かけ流し。53.8℃の弱アルカリ単純泉。露天風呂は、残念ながら眺めは良くない。
風呂上がりは当然、ビール。明星ヶ岳を眺めつつグビグビやる。あー、極楽だ。畳に寝っ転がって本を読んだりしているうちに、いつのまにか夕食の時間。箱根の宿は大抵、我々には程良い量の夕食だが、ここも品数豊富の割に量が少ないので有り難い。日本酒をちびちびやりつつ、全て美味しくいただいた。
大して呑んだ訳ではないが、食べ終わるととたんに眠くなる。せっかくの贅沢な時間を過ごしているのに、早く寝ては勿体ないと思うが、抗うことが出来ない。忽ち眠りに落ちた。

DSC05191

DSC05192

DSC05193

DSC05194

DSC05195

DSC05205

DSC05206

DSC05207

20170226_161410

DSC05209

DSC05214

DSC05210

DSC05211

DSC05213

DSC05215

DSC05216

DSC05217

DSC05218

DSC05219

DSC05220

DSC05221

DSC05222

DSC05223

DSC05224

DSC05225

DSC05226

DSC05227

DSC05228

DSC05229

DSC05230

DSC05231

DSC05234

DSC05236

DSC05237

DSC05238

DSC05239

DSC05243

DSC05244
 

今宵の宿のチェックインまでまだ時間が有るので、岡田美術館へ寄ってみることにした。最寄駅の小涌谷駅からたかだか1kmしかないとタカをくくって歩きだしたら、標高差は100m、アルコールが入っているので甚だきつい。思いもかけないところで息切れし、ひと汗かいた。
これまで、箱根にある大抵の美術館には入ったつもりだったが、岡田美術館は知らなかった。HPによれば、2013年の秋に開業したらしい。更にググってみると、この美術館の名誉館長岡田和生氏は、パチンコで財をなした方のようで、Forbesによると純資産は24億ドルというビリオネアだった。
門を潜ると足湯(ここでもお茶を飲める)があって、正面が美術館の建物なのだが、その壁面が全てガラス窓となっていて、その奥に展示された巨大な風神雷神図が見える。かの俵屋宗達が描いた「風神雷神図」を大きく引き伸ばしただけのように思えるが、福井江太郎の作となっている。
建物へ入ると受付。入館料が大人2,800円と聞いて、少々たじろぐ。これは少なくとも箱根で一番高いのではなかろうか。しかし、せっかくここまで来たので、思い切って入ることにした(気になって調べてみると、日本で一番高いのは大塚国際美術館@徳島県で3,240円。岡田美術館はどうやら二番目。ルーブル美術館だって、15ユーロなのに・・・)。カメラ、スマホは持ち込み禁止。入口では、空港の様なセキュリティゲートを潜る必要がある。物々しい。
ひと通り見た印象だが、ここの見どころは陶磁器のようだ。中国、日本の焼きものが嫌と云う程展示されている。焼き物に疎い小生としては段々見飽きてくる。絵画もそれなりにあって、かの若冲の「孔雀鳳凰図」もあった。広重の「東海道五十三次」も全て揃っている。確かに展示物の量、質と共に、箱根にある美術館の中では最大級かも知れないが、2,800円の価値が有るかと問われるとややビミョー。
喉が渇いたので、美術館に併設された開化亭という茶屋に寄ってみた。昭和初期の日本家屋をベースにしたという建物は良い味を出している。玄関で靴を脱いで上がり込む。部屋はいくつかあるようだが、我々はカウンター席が有る部屋へ。大きな窓が2面、日本庭園を眺められるようになっている。静かな佇まい。ここで外の景色を見ながら呑むビールは美味かった。

DSC05196

DSC05197

DSC05198

DSC05199

DSC05200

DSC05201

DSC05202

DSC05203

DSC05204




今日の宿が和風だから、ランチは洋風にしようと、ネットで色々検索した挙句に、宮ノ下にあるイタリアンに入ってみることにした。混んでいると困るので、しっかり予約も入れた。「ソラアンナ」という店で、宮ノ下の駅から坂を下って来て、バス通りにぶつかる角にある。3階建ての小さなビルの1階。上はオーナーの住居なのかも知れない。
外装はまったく飾らない。部分的に赤い窓ガラスを嵌めているところが、何となくイタリアっぽく感じるだけで、至ってシンプル。中も同様の雰囲気で、左手が厨房とカウンター、右手にテーブル3つ。全部合わせても10数人入ればいっぱい、という店の大きさ。店側は男女一人ずつ(オーナーシェフと奥さんか)。シェフは、コックコートでは無く普段着姿。そのうち、小さな子どもが仕事着姿で現れた(とはいえ、まだ手伝える程の年齢ではない)。先客はひと組2名。あとから予約客がひと組3名と、飛び込み客ひと組4名がやってきた。
ランチメニュー(1,650円税込)はスープと前菜とパスタのセットのみ。前菜とパスタは、其々いくつかある中から選べるスタイル。呑み物は先ず、ビール。その後はハウスワインをデカンタで注文。ワイングラスには店の名前が刻まれている。ミディアムボディで、思った以上にスパイシーだが、スカスカ呑める。
料理の最初はスープ。食べてみると、どうやら卸した大根らしい。ちょっとびっくりした。味付けは塩とオリーブオイルと、極めてシンプル。前菜はなかなかのボリューム。ブルスケッタは2種類(食材は何だか忘れた!)、肉のコンフィ(中身は忘れた!)も2種類出て来た(と思うが、ワインを呑み過ぎて忘れた!!)。
パスタは「駿河湾産シラスと露地野菜のオレキエッテ」と「和豚もち豚のラグー・フェットチーネ」をチョイス(勿論、覚えていたのは小生の頭ではなく、カメラ!)。何れも、ハーブやスパイス、にんにく等は抑えめで、基本的に素材の味を大切にしている。こういうイタリアンも悪くない。

DSC05161

DSC05162

DSC05163

DSC05164

DSC05165

DSC05167

DSC05169

DSC05171

20170226_114942

DSC05172

DSC05173

DSC05175

DSC05177

DSC05179

DSC05185

DSC05186

DSC05187

DSC05188

DSC05189

DSC05190

ソラアンナのHP: こちら 

箱根登山鉄道に乗っていると、宮の下は「エキゾチックな温泉街です」と車内放送で紹介されていた。確かに、「富士屋ホテル」がエキゾチックであることには同意するが、街全体がエキゾチックだとは俄かに解せない。外国人には、和風旅館もエキゾチックに見えるかも知れないが。
そう云えば宮ノ下(正確には堂ヶ島温泉)にあった温泉旅館の「大和屋」や「対星館」も、いつのまにか閉館した。将来、両方が一緒になってリニューアルされるとのこと(経営が同じだったのか?)、残念ながら昔ながらの建物は失われてしまったようだ。
和風旅館と云えば、今は無き奈良屋旅館の跡地に、エクシブが建っている。かつての奈良屋の建物は、鬱蒼とした樹木に遮られていて通りから見えなかったが、エクシブのいま風の建物はかなり目立つ。日本人的にはエキゾチックさはない。
奈良屋旅館と云えば、宮ノ下の駅から下る途中に、「NARAYA CAFE」という店が出来ていて、そのHPによると「奈良屋」という名前を引き継いでいるとのこと。勝手に引き継げないだろうから、子孫がやっているのだろうか。カフェ兼足湯兼土産物屋というスタイル。これも外国人的にはエキゾチックかも知れない。
やっぱりエキゾチックさの本家を見に、久しぶりに富士屋ホテルに寄ってみることにした。花御殿は我々の目にも、和風ながら少々日本離れしているところがある。エキゾチックさは、軽井沢の万平ホテルよりもこちらの方が上だと思う。
ホテルに入ると、ロビーは多くの客が屯している。かなりの賑わい。披露宴もあるらしい。ティーラウンジ「オーキッド」も混んでいるかと危ぶんだが、幸いにもすんなりテーブル席に座れた。せっかくなのでビールをいただく。窓の外は中庭。池で泳ぐ錦鯉を中国系観光客がバシバシ、スマホで撮っていた。そんなに珍しいのだろうか。
ちょっと寄っただけだったが、やはり富士屋ホテルは独特の雰囲気で、居心地が良い。また久しぶりに一泊してみたくなった。

DSC05180

DSC05181

DSC05182

DSC05183

DSC05184

DSC05145

DSC05146

DSC05147

DSC05148

DSC05149

DSC05150

DSC05151

DSC05152

DSC05153

DSC05155

DSC05157

DSC05158

DSC05159

DSC05160

偶々だが、また今日も小田急ロマンスカーに乗ることになった。小田急から感謝状ぐらい呉れそうだ。今日の行先は箱根。山は完全オフで、温泉と喰い物と酒が目当て。日曜日だと云うのに、小田急新宿駅はかなりの混雑ぶり。皆さんも泊まりなのか、それとも日帰り旅行なのか。外国人が目立つ。
つくづく思うことだが、草津や伊香保は(近郊の山に登ることや、景色を眺めることは別にして)、基本的に温泉宿以外で時間を潰せる場所がない。湯畑なんて、見ていて直ぐに飽きるし、伊香保だって石段を上下するぐらい。その点、箱根は温泉宿以外にも楽しめるところは多いし、美味い食事処や甘味処(基本的には関心無し)もそこかしこにある。従って、箱根は何度来ても飽きない、とても優れた観光地だと思う。
まだ、朝だがやはりビールぐらい呑もうと、売店で缶を仕入れる。指定席に着くと、車内販売のメニューを眺める。缶ビールとつまみのセットを500円で販売している。つまみは、4種類の乾き物(ミックスナッツか、さきいか&柿ピーか、チーズ鱈か、小田原揚げ)の中からひとつを選べる仕組み。これら乾き物は売店でも売っているし、たぶん、もっと安上がりに済む筈だがそれはそれとして、このセットのキャッチコピーが「ごほうびの一杯を、おつまみと一緒に。」となっているのが気になった。
このコピーは、完全にターゲットをさらりーまん(またはOL)に絞っている。つまり、「ロマンスカー」ではなく「ホームウェイ」の乗客が対象だ。小田急の特急列車が、観光客相手ではなく、座って帰りたいさらりーまんを重視するようになったことを、このコピーが示している。この動きは、小田急に限らず、東武でも西武でも京成でも京急でも、今まで有料特急電車が無かった京王でも始まっているようだ。週末ぐらい、座って一杯やりながら優雅に帰りたい、というおやじ(またはおやじOL)心をくすぐる、憎い戦略だと思う。

20170226_082221

20170226_082906
 

鍋割山と云えば鍋割山荘、鍋割山荘と云えば鍋焼きうどん、というくらいに鍋焼きうどんで有名な鍋割山に行って来た。大方のハイカーと同様、我々も県民の森から後沢乗越を経て鍋割山を目指す。途中、林道から山道へ入るところに、ボランティアを期待した水ボトルが山と積まれている。
天水に頼っている小屋としては、鍋焼きうどんを提供するためには水が必要。鍋焼きうどんを喰いたい和尚は、ここで4リットル積んでいくと豪語していたが、持ちあげたのは2リットルボトルが平たく押しつぶされたシロモノ。どうも、1リットル位しか入っていない。気が変わったようだった。
尾根に上がったあとは一本調子の登りが続くが、鍋焼きうどんに釣られて気が急くようで、歩くペースが乱れがち。皆さん、喰い意地が張っていると見える。それでもなんとか1時間強で鍋割山荘に到着。和尚とグッチー師匠は直ちに山荘内へ。訊けば10分で出来上がると云う。思いの外、混んでいないようだ。コンロの数を増やしたのだろうか。
やがて、嬉々として和尚が鍋焼きうどんを持って現れる。意外にと云っては失礼だが、具材も豊富。ボリュームも、あの和尚が「食べ切れない」と云う程(ダイエットして胃が小さくなったのか?)、たっぷりある。ならばとひと箸、いただく。ちゃんと美味かった。この季節にはぴったりだ。これで1,000円はお得ではないだろうか。他の登山者も、あちこちでうどんをすすっている。鍋割山の風物詩。
後で知ったことだが(この方のブログで知りました。ちなみに、このうちの一枚は「詐称カメラマン」和尚が撮影)、偶々今日は、鍋割山から日没のダイヤモンド富士を拝める日だったらしい。勿論、知っていたとしても、そんな時間まで待つ根性は無いので、どちらにしてもさっさと下ることには変わりなかった筈。
我々はこの先、寄BSまで行くつもりなので早めに切り上げたが、入れ違いにまだまだ登って来る。この時はまだ、みんな鍋焼きうどん狙いなのだろうと思っていたが、その中にはダイヤモンド富士(もしくはその両方)狙いも交じっていたようだ。(山行記録はこちら)

DSC05089

DSC05092

DSC05093

DSC05094

DSC05095

P2250390

P2250391

P2250392

「弥次喜多の湯」で少々寛いだら、さてそろそろメインイベントのために、稲田堤へ移動しなくてはならない。まず町田駅までロマンスカーに乗り、その後、登戸で乗り換えだ。「弥次喜多の湯」から駅までほんの5分ほど。ひと頃、大涌谷の噴煙のせいで、客足は落ちたらしいが、もうすっかり元に戻ったような気がする。外国人観光客もかなり来ているようだ。
とはいえ、まだ一応、噴火警戒レベル1の状態で、大涌谷の散策は不可だし、神山にも登れない。当然、黒玉子屋もいまだ営業休止中。早雲山から大涌谷までのロープウェイも運休中。神山は眺望ゼロながら、個人的には雰囲気が気に入っている。いつ頃、登れるようになるのだろうか。
ちなみに箱根湯本へ来たらこれまで、駅からほんの5分ぐらいにある、「ユトリロ」と云う名の、ちょっと馴染みの喫茶店(ビールだってあるし、店内の雰囲気が良い)で時間調整する場合が多かったが、今日は素通り。メインイベントはこれからなので、致し方ない。話が逸れた。
箱根湯本駅に着いたら、湯本15:49発の特急「はこね32号」の座席を確保。どうせ「たぬきや」にはそれ程気が利いた喰い物は無いので(失礼!)、多少は腹に入れておこうと、小鯵の押し寿司(1,050円)をゲット。云わずと知れた小田原・東華軒の名物駅弁。明治36年から売っていると云うことだから、もう軽く100年は経っている、超ロングセラーだ。
個人的に、駅弁は押し寿司が好きである。奈良の柿の葉寿司も良いし、富山のます寿司、岡山のままかり寿司も好きだ。正直云って、幕の内弁当にはちっとも魅力は感じない。寿司の駅弁以外では、横浜のしゅうまい弁当か、東京の深川めしが気に入っている。何れも、酒やビールとの相性がよろしいところがGood。また話が逸れた。
ホームへ向かうと、入線していたのはレトロな7000形だった。乗るのは随分、久しぶりの様な気がする。この7000形は1980年デビューとのこと、最も多く乗ったことがある車両のはずだが、いつ以来かは全く思い出せない。
発車3分前になって漸く乗車。座席を確認したら、席を回して向かい合わせにして、大型テーブルをセット。ロマンスカーで、壁側に大型テーブルがついているのはこの7000形だけ。テーブルに、小鯵の押し寿司と、Woodyさんが買った燻製玉子が並んだ。燻製玉子は、実に良い色つや。殻を外すと、白身もほんのり色付いていて、薫製の香りが残っていてなかなか美味い。湯本駅の売店には、色々置いてあるのが楽しい。箱根は日帰りでも泊まりでも、山でも観光でも楽しめる便利なところである。

DSC02062

DSC02063

DSC02064

DSC02065

DSC02066

DSC02067

DSC02068

DSC02069
 

↑このページのトップヘ