山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

しなの鉄道沿線

万平ホテルのチェックイン(午後3時)まで時間があるので、ちょっと旧軽井沢までぶらぶら。途中にある軽井沢会テニスコートを覗きこむと、何組かがプレー中だったが、割とカラフルないでたち。ここはウィンブルドンの如く、白を基調としたウェアが決まりごとかと思っていたら、この頃はそうではないようだ。
テニスコート通りはいつもと変わらぬ雰囲気。しかし、気が付かないうちに店は少しずつ変わっていっているようである。「わかどり」と云う鶏料理店は、いつかは入ってみようと思うだけで、未だ一度も入っていない。この時間は中休みの様子。
銀座通りへ出たら右へ。今日は日曜日なのでかなりの人出。いつもセイ・ハシモトの絵が飾られているアルテギャラリー。立ち止まると絵を買ってみたくなりそうなので、そのままスルーして更に北へ。軽井沢写真館には客が集まっている。古い写真が飾られていて、単にそれを眺めるだけの冷やかしの客が多いが、なかには明治・大正ロマンのアンティークドレスを身に纏い、記念写真をとってもらう客もいる(撮影料として4,000~5,000円かかるようである)。更には、そのいでたちのままオープンカーに乗って、旧軽井沢内で野外撮影するツアー(?)まであって、若者には受けているようだ。たしかに、オジサン、オバサンではあまりサマにならないと思う。
南に下がって土産物店を物色。小生はプライベートな旅行で職場に土産物(菓子類)を買っていく習慣は無いが(出張だったらしぶしぶ買うが)、カミさんはせっせと日頃付き合う人達(含、仕事仲間)への土産物を買い集める。女は大変である。旧軽のロータリーにはこの頃、酢重正之商店や酢重レストラン、酢重ギャラリーなどが出来ている。いつのまにか随分手広くやっているようだが、売っているものもなかなか品が良い。今度、このレストランにも覗いてみるか。
そう云えばちょっと喉が渇いたし、小腹も空いたので、その並びにある「腸詰屋」に入ってみる。以前は、軽井沢会テニスコートの傍にもあったが、いつのまにか別の店になっていた。調べてみると腸詰屋の本社は、意外にも群馬県太田市にあった。軽井沢に直営店は3店舗あるが、ここ「腸詰屋軽井沢メッセ店」 はその一つである。
店内に入ると、テーブル席に着いている客は、ちょっと休憩中の、何処かのツアーを率いて来た、女性添乗員姿がひとりだけ。遅い昼食と云うことだろうか。さすがにビールは呑んでいない。一方我々は、当然、ビール(680円税込、以下同様)は頼むとして、ソーセージだけの注文が出来ないとのことなので、フランクフルトソーセージのサンドウィッチ(380円)でパンズ抜きで注文。ソーセージはいわゆるヴァイスヴルスト。久しぶりに喰ったがなかなか美味い。もうちょっと喰いたいところだが、夕食に差支えるので我慢した。

DSC02489

DSC02456

DSC02458

DSC02457

DSC02459

DSC02461
 

昼食後、カミさんが仕入れて来た情報をもとに、「天空カフェ・アウラ」に行ってみた。旧軽井沢の中心から、車で10分程度。旧三笠ホテルの先、白糸の滝へ抜ける手前を左に入り、少々道なりに進むと、上に変わった建物が見えて来る。
かなりの斜面に建つその店は、「天空」というだけあって、眺めは抜群に良い。今日は特に空気が澄んでいる訳でもないが、妙義山や西上州の、特徴ある山々はもちろん、両神山、その奥の奥秩父連峰まで見える。空が広いので、夜の星空も期待できそうだ。
本来、軽井沢は森に囲まれているので、眺めが良い店と云うのは基本的に有り得ない。ここよりも眺めの良さはだいぶ落ちるが、せいぜい旧碓氷峠にある、力餅を売っている茶屋ぐらいだろうか。このような背景が、この店の「逆転の発想」かも知れない。
建物の斬新さにも目を奪われる。Webを調べてみると、とある建築事務所のHPがあり、この建物を紹介していた。どうやら別荘兼店舗ということだろうか。それなりに客は入っているものの、とても建設資金を借り入れて、儲けで返済できるような店には見えない。
店はキャッシュオンデリバリのスタイル(考えてみればこの頃、そんな店ばかりだ)。レジで飲み物を受け取り、気に入ったテーブルを探す。ちなみにここは、ドリンク全て800円と大雑把。コーヒーとビール(ここも軽井沢ビール!)がどちらも800円だったら、運転手でない限り、ビールを選ぶのは必然。コーヒーが800円とは破格に高いが、この景色を眺めるための入場料と思えばさほど気にならないはず。
建物から張り出したテラス席が面白そうだったが、満席だったので、屋外の一番高いところにある(←小生の性(さが)のようなもの)テーブルにつく。真下には、軽井沢を覆う森。建物が見えるところは、旧軽井沢の街と、軽井沢駅前辺りの商店街、そしてプリンスのアウトレットモールのようである。
時折涼しい風が吹き抜け、気持ちが良い。いつまでも眺めていたい雰囲気がある。軽井沢の店らしくない景色だが、ここが軽井沢の有名店になるのは間違いないだろう。

DSC02440

DSC02441

DSC02442

DSC02443

DSC02444

DSC02445

DSC02447

20160703_133824

20160703_133855

20160703_133957

DSC02448

DSC02449

DSC02453

カフェ・アウラのHP: こちら 

今年の夏も、飽きもせず軽井沢に1泊で出掛けることにした。例年はたいてい7月半ば過ぎだが、今年は仕事の都合で月初めにやってきた。もちろん、まだ梅雨の最中なのだが、今日は偶々良い天気。標高1,000m近い軽井沢にしても結構、蒸し暑い。プリンス・アウトレットショッピングプラザの、広いエリア内を歩いていても、出来る限り日影を辿りたい感じである。一方、東京ではかなりの猛暑だったようで、軽井沢ならではの避暑になったようである。
ここのアウトレットは、なんだかんだほぼ毎年のようにやってきているが、思い返してみると、昔に比べて随分エリアが拡大した。今では、端から端まで歩くのは一苦労である。暑い日はやや躊躇する。そんな時は、時間も節約になるため、カミさんとは適宜、別行動をとることになる。
さて、昼どき。今回は手近なところで済まそうと、アウトレット内の店に入ることにした(昨年のランチはこちら)。これまでも何回かはアウトレット内の店で食べたことがあるが、何時の間にか別の店に変わっていたりして、入れ替わりが結構ある。今日のプリンス・アウトレットは相当な賑わいだが、早めの時間であればレストランもそれなりに空いている。
「カフェ・コムサ」は東京周辺でも時々見掛ける店。勿論、これまで何処にも入ったことは無い。このアウトレットに出来たのは比較的新しいと思う。ここに入ろうと決めたのは、入口のメニュー表示にビールを見付けたから(だけど330mlで980円(税込、以下同様)とは、いくらクラフトビールにしても高過ぎないか)で、基本的にスイーツの店に入ることはほぼ有り得ないが、ビールが置いてあるのならばとりあえず許せる。
モノトーンの店内へ入ると、やっぱり女性多し。ひとり客も目立つ。ランチは3種類で、何れもパスタランチ。小えびとそら豆のトマトソースパスタ(サラダ、ドリンク付き1,400円)を注文。ビール(軽井沢ビール)はキンキンに冷えているのがありがたい。グビッとひと息で無くなってしまいそうな量だが、大切にちびちび呑む。我々の後から次々に客がやって来て忽ち満席状態となった。
ほどなくパスタ登場。にんにくの香りは無く、トマトソースも甘みが強めで、如何にも女性向けの趣き。小生には可もなく不可もない感じ。
外に出れば、アウトレットの入口に向かって、車の渋滞が延々と続いている。今日も大繁盛の様相である。

20160703_115605

20160703_112006

20160703_111836

20160703_111937

20160703_112228

20160703_112253

20160703_113547





 

恐らくもう10年以上前のこと、軽井沢バイパスを信濃追分方面へ走っているとき(信濃追分の蕎麦屋に行った時のことだったか)、道の左手に「煙事」(えんじ)と書いてある看板が目に付いた。ちょっとした好奇心で寄ってみると、燻製を売っている店だった。ソーセージやチーズはともかく、オリーブオイルや醤油の燻製を売っているのにはちょっと驚いた。ここは店頭販売だけでなく、レストランもあったのだが、入ることはせず、その後も1、2回ほど寄って、チーズや醤油を買ったことがあった。
今回は、ランチを食べてみようと云うことになり、わざわざ電話予約してやってきたのだが、我々以外に客はおらず。まだシーズンはこれらからで、この夏の営業を始めようかどうか迷っていた処に電話があったので、思い切ってオープンしたらしい。結果的に、今日は我々だけの貸切状態となった。従業員の方が多い。
店の場所は良く知っているが、レストランの中に入るのは初めて。ところが、エアコンが故障しているとのことで、外の方がかえって涼しそうだ。ウッドデッキのテーブル席についた。目の前のケージの中に可愛い犬がいるが、大人しいので番犬の役目は果たしていないようだ。
席に着いたらやっぱりビール。ここにはサッポロ・エーデルピルスがあった。珍しい。料理の注文は、サラダ、燻製盛り合わせ、スパゲティ・カルボナーラにしてみた。テーブルには、燻製オリーブオイル、燻製醤油だけでなく、燻製ごま、燻製塩まで並んでいる。ちょっと手にとってテイスティングしてみると、確かに燻された香り。塩粒まで燻製するとは、なかなか極めている。サラダに振りかけてみると、もうそれだけで煙事風サラダに早変わり。
燻製盛り合わせには、鮭、たらこ、たこ、チーズ、ホヤ、オリーブの実、たくあんが並んでいた。もう、どれもこれもしっかり燻製である。カルボナーラのベーコンもはっきりと主張している。ここは、とにかく燻製好きには堪らない店である。

_DSC9082

_DSC9083

_DSC9084

_DSC9085

_DSC9086

_DSC9087

_DSC9088

_DSC9089

_DSC9090

_DSC9091

_DSC9092


煙事のHP: こちら 

うわさの「ハルニレテラス」へ、初めて行ってみた。なかなか車じゃないと行き難い場所(中軽井沢駅から歩けば20分くらい。軽井沢駅からもシャトルバス有)にあるが、随分と人気の様である。
平日、月曜日のせいか、駐車場のゲートは無料解放状態。それでも、まだ10時にしては結構客が来ている。飲食店はまだ開店時間ではなく、従業員達が開店の準備に精を出している。小間物やインテリア、食材を売っている店なのは既に開いていて客(主に若い女性)が入っている。小生の物欲を刺激するようなものは無い。
小川沿いのハルニレ林に、通路であるウッドデッキを連ねていて、それに沿って洒落た店が並んでいる。ウッドデッキは小川のすぐ傍まで伸びていて、ベンチに座っているカップルやら、小川の流れをぼうっと眺めている輩など、思い思いに寛いでいる。
軽井沢の雰囲気を生かして、かつ最大限効果的に演出しようと云う意図が見える。さすが、星野リゾート。
ぶらぶら端から端まで歩き、さて何処かに入ろうかと少々物色して決めたのが「沢村 ベーカリー&レストラン」。この店のウリは天然酵母パンのようだが、この後、昼食は別の場所を決めていたので、ここでは飲み物のみ。キリン・ハートランドビールがあったのでそれを注文。時折風を感じる、外のウッドデッキに設えられたテーブル席で、まったりしながら呑む。
直ぐ傍には、鬼押し出しへとつながる国道146号線、またの名を「日本ロマンチック街道」と云うそうだが(恥ずかしげもなく、良くもこのような名前を付けられるものだ、と思う)、車の通りはそれ程でもない。むしろ、駐車場からやってきて目の前を通り過ぎる、観光客の群れの方が多いくらいだ。今日は月曜日だと云うのに(自分のことは棚に上げて)なんでこんなに人がやってくるのだろうか、と思ってしまうが、良く見れば学生か年金生活者が殆ど。ここ「ハルニレテラス」は、どちらも惹きつけるものを持っていると云えるだろう。 

_DSC9061

_DSC9062

_DSC9063

_DSC9065

_DSC9067

_DSC9068

_DSC9069

_DSC9070
_DSC9073

_DSC9075

_DSC9076

_DSC9077

_DSC9078

_DSC9079

_DSC9080

_DSC9081


ハルニレテラスのHP: こちら
中軽井沢ハルニレテラス - ベーカリー&レストラン『沢村』公式HP: こちら 

ホテルや旅館に泊まる場合、朝食はたいてい付いているのが普通。この頃のビジネスホテルも、あえて素泊まりにしなければ、多くの場合朝食が付いてくる。そして、これもこの頃だが、ビュッフェ(バイキング)形式が標準的になってきている。それは海外のホテルでもほぼ同様。一方、ここ万平ホテルのメインダイニングは、クラシックホテルらしく、昔も今も、アメリカンブレックファーストのスタイルを守り続けている。他のクラシックホテル、例えば箱根の宮ノ下富士屋ホテルや、日光金谷ホテルも同様だったように思う。
選択できるものは、ジュース、ホットドリンク、玉子の調理法、そして肉加工品(シャルキュトリ)の種類である。他に、トースト、サラダがついている。トーストに塗るジャムは、このホテルのオリジナル。全体として、特に味がどうこう云うものでもないが(他の人はどうか判らないが、スクランブルエッグやオムレツの味に感動したことなんて、生まれてこのかた多分無いなあ)、この頑なさは悪くない。クラシックホテルは、時代に媚びない方が宜しい。でも、このメインダイニングでの朝食の、何が一番良いかと云えば、やはりここの庭だと思う。
旧軽井沢をぶらぶらしてみると気が付くことだが、広大な敷地を持つ別荘地は、完璧に草取りが為されているところは殆ど無い。むしろ、なすがままという感じの方が多い。但し、散策するのに邪魔になるほど生い茂っているという例も少なそうに見える。つまり程々に雑草が生えているという感じ。それも、全て雑草と云う訳でもなく、庭木や草花も適度に入り混じって、全体としてバランスしているような印象を与えている。
ここ、万平ホテルの庭も、同じような効果を狙っているように思える。勿論、ちゃんと手入れはされているのだろうが、どれが植え付けた草花なのか、俄かに判じ難い程度に雑草が生い茂っている。これが何とも云えない妙味を醸し出しているように見える。この雰囲気に釣られて、また来年もここの朝食を食べに来そうだ。
ところで今回、万平ホテルにやってきて、玄関の正面にあった幾つかの樹木が無くなって、随分とさっぱりしているのに気が付いた。ホテルマンに聞くと、理由は、大型バスが停車できるレーンを新たに造ったためだと云う。以前は、玄関にバスが横付けされると、他の自家用車やタクシーが入って来れなかった。たしかに妥当な理由だとは思うが、建物が随分と日当たり良くなってしまい、軽井沢らしさが薄らいだようで、少々残念だ。

_DSC9047

_DSC9048

_DSC9049

_DSC9050

_DSC9052
 

「無彩庵 池田」からホテルに戻り、少々呑み足りない感じだったので、ひさしぶりにホテル内のバーに行ってみた。ここは「バー」と云う名のバーである。
クラシックホテルのバーは、何処も大変趣きがあって好きだ。勿論ここ、万平ホテルも例外ではない。街中にあるオーセンティックなバーも好きである。当然ながら、女性が隣りに座るようなバーではない。カウンター席が基本のバーで、バーテンダーが無口だと尚良い。
女性が隣りに座るようなバーは、鬱陶しくってよろしくない。その女性がなにか面白い話をしてくれるならばまだしも、たいていはこっちが話すのを待っている。それで金を取るとは一体どういう料簡なのか。つまらない話を女性に訊かせ(あわよくば女性のうけを狙おうと努力し)、金まで取られて平気でいる輩の気持ちが理解出来ない。
ともあれ静かなバーが好きである。基本的に、バーに音楽はいらない(勿論、異論はあるだろうが)。銀座の「ルパン」などは、客がまだ少ない時間帯は「しーん」という音が聞こえそうなほど静かである。旧交詢社ビルにあった「サンスーシ」も良かったが、残念ながら廃業してしまった。「クライスラー」も悪くないが、バーテンダーがやや饒舌である。こちらからの質問に、簡潔に答えるぐらいで丁度いい。「山の上ホテル」の、とっても狭い「ノンノン」も、なかなか行く機会がないが雰囲気が良い。「東京ステーションホテル」の「オーク」も良かったが、新装後は行ったことがない。「ホテルニューグランド」の「シーガーディアンⅡ」も重厚な装飾、調度品の感じが良い。
閑話休題。万平ホテルのバーには、カウンター席が6つあるのだが、既に5人が座っていたので、我々はソファー席へ。バーテンダーがやってきて「何にしましょうか」と問われ、久しぶりにギムレットを所望する。5人のうち熟年4人(男3、女1)はグループのようで、軽井沢在住あるいは別荘にやって来た輩らしい。なにか楽しいことがあったらしい。残りの中年1名は、ボトルを置いて黙々と呑んでいる。まるで近所のスナックで憂さ晴らしをしているようだ。ここは僅か数名しかいない空間なのだが、色々な人生が渦巻いているのを感じる。 

_DSC9023

_DSC9024

_DSC9025

_DSC9028

_DSC9027

_DSC9029

_DSC9030

_DSC9011

_DSC9044

_DSC9045

_DSC9046
 

今年も、夕食はホテルのメインダイニングではなく、外に出かけることにした。ホテルの夕食に飽きたという訳では勿論ないが、軽井沢にはまだまだ行ってみたい店が色々あるので、暫くはお預けである。
タクシーで10分ほどの、「エルミタージュ・ド・タムラ」から程近い場所に、その「タムラ」で修業したシェフの店があり、そこに行ってみることにした。HPを見てみると、まだ若いシェフ、「タムラ」だけでなく、西国分寺にある蕎麦会席の店「潮」(隊長とタマちゃんと3人で入ったのはいつ頃だっけ)でも修行したという。
中軽井沢に近いこの辺りは、木々が鬱蒼としているが、木洩れ日が程良い雰囲気。かつての「エンボカ」も、この近くにあった(あの跡地は今、どうなっているのだろうか。あの建物が復活することはないのだろうか)。
ここ「無彩庵」も、緑との調和を大切にしているように見受けられる。道からは直接、店の中が見え難いよう、上手に庭木を配置してある。中に入ると、道側全面がガラス窓になっていて、とても開放感がある。反対側の、カウンター席の正面には、鏡面仕上げしたステンレス板が張ってある。何故かまっ平らではなくうねっているので、周りの木々をコラージュして写しとったような、ちょっと不思議な演出効果になっている。
先ずはビールから。その後、赤ワインリストの中から、日本のワインをチョイス。軽井沢町の隣り、東御市にあるというRue de Vin(リュードヴァン)の、ドゥー・ローブ・ヴィオレット2012にしてみた。カベルネソーヴィニョンとメルローのブレンド。かなり濃厚でスパイシー。ボルドーを彷彿させる香りと余韻だ。日本にもこんなワインがあるとは、と感じ入る。実はこのワイン、通販でも5,000円するシロモノで(ハルニレテラスの或る店では6,000円で売っていた)、ハレの日でもないと買う気は起こらない。このレストランではこれを7,100円で提供しているので、リーズナブルと云えばリーズナブル。でも率直に云えば、ここが軽井沢でなければ呑まなかっただろうな。
料理は5,500円のコースを注文。前菜に山芋を使った料理があったが(我が胃が山芋拒否症なので)、別の料理に変えてくれた。料理そのものは全般的に特段のインパクトはないものの、まずまず無難な感じ。ただ、店の雰囲気は、現代的な美術館の一角にいるような錯覚をおぼえるほどで、しかも緑を巧みに取り入れていて、如何にも軽井沢のレストランという佇まいで印象的だった。この雰囲気だけで二重丸である。

_DSC9031

_DSC9032

_DSC9033

_DSC9034

_DSC9035

_DSC9036

_DSC9037

_DSC9038

_DSC9040

_DSC9041

_DSC9042

_DSC9043

 無彩庵 池田のHP: こちら

旧軽銀座をぶらついているとき、ちょっと喉が渇いたので何処かの店に入ろうということになった。このあたり、勿論それなりに店はあるのだが、喫茶(≒ビールも呑める店)となるとパッとした店が思い当たらない。
外観が真っ黒の「茜屋珈琲店」は、折角軽井沢に居るのに、暗い店内に閉じ籠るのは、何となくいただけない感じがするのでパス。「フランス・ベーカリー」の2階にある「喫茶ダ・ヴィンチ」は、2度ほど入ったことがあって雰囲気は悪くないのだが、残念ながら自然の風を感じられない。「Art Café 江戸屋」という名の喫茶店は、個人のお宅の様な店で、悪くはないが、店のマダムが話し好きなので、やや二の足を踏む。モカソフトで有名な「ミカド珈琲」旧軽店は、窓が大きく開放されているので、風と緑を感じられてなかなか良いのだが、如何せん、混んでいて行列ができることが多いため、やや敬遠気味(但し女性の場合は、行列が出来ているのを見ると、訳もなく自分も並んでみたくなる習性があるらしいから、一概には云えないようだ)。雲場池辺りに点在するCaféだったら雰囲気は良いのだが、旧軽銀座からそこまで歩いて行くのが難儀である。
どうも、どれも「帯に短し襷に長し」な感じ。それ以外の旧軽界隈の店は、チャラチャラしているばかりで、原宿や青山あたりと違いが無い。やっぱり、鬱蒼とした緑との調和がないと軽井沢っぽくないなあ、などと思いながら更にふらふら(その点、「ハルニレテラス」は流石だ。やるなあ、星野リゾート)。
ふと見上げると、郵便局の隣りにある、見慣れた建物の二階に、Caféらしきものがあるのに気が付く。ここにしてみるかと上がって行くと、「Green Star Café KARUIZAWA」とある。ビールぐらい呑めそうだ。入ると、店は奥に長く伸びていて、テラス席になっている。テラスからは、さらに奥の木々を愛でることができて、なかなかである。せめてこうでないと、らしくない。時折、ふわっと風が通るのが気持ちいい。ビールはハイネケンしかなく、ややお高いが、この雰囲気ならば我慢できる。暫しまったりすることができた。
あえて苦言を云うが、オランダを売り物にしない店であれば、ハイネケンだけを置くのはお止めになさった方が宜しいだろう。もし、キリンやアサヒを置きたくないのならば、軽井沢高原ビールだけにしたら如何だろうか。ピザが中心の店で、ビールはハイネケンだけ、というちぐはぐ感は落ち着かせてくれない。いまどき、クアラルンプールだって、そんな店はないだろう。

_DSC9012

_DSC9017

_DSC9013

_DSC9014

_DSC9015

_DSC9016

_DSC9018

_DSC9020
 

軽井沢駅前の、いわゆる中山道を旧碓氷峠方面にちょっと進むと、直ぐ右手に「フレスガッセ」という洋食屋がある。この辺りは人通りや車の往来も少なく、意外に静かな場所で、こんな処に店があるとは気が付かない人も多いだろう。今日は、軽井沢駅の南側に車を置いて、駅を越えてぶらぶらやってきた。涼しいはずの軽井沢だが、今日は随分日差しが強くて暑い。見上げれば、直ぐ近くの離山だけでなく、浅間山もくっきり。
かれこれ足かけ20年、ここ「フレスガッセ」に通っているが、多くて年1回、しかも、いつもテイクアウトでしか入ったことが無かった。しかしここは、デリカテッセンではなく、真っ当な洋食屋である。洋食屋がデリカテッセンもやっている、と云う方が正しいかも知れない。それで今回、ランチに入ってみることにした。
軽井沢には、美味いデリカテッセンがいくつかある。その名も「Karuizawa Delicatessen」は、結構、贔屓にしているが、ベーコンだけはいつも「フレスガッセ」と決めている。店は外観も内装も、山小屋風で、落ち着いた雰囲気。入ってみると、先客は誰もいない。駅の反対側の、プリンス・アウトレット内の各レストランには恐らく行列ができているだろう。ちょっとだけ歩いたここは、別世界である。ここにはエアコンが無いのだが、風さえ入ってくれば、暑いことは無い。
ソーセージ盛り合わせ(単品1,340円)とポトフ(定食1,200円)を注文。加えて、カミさんには申し訳ないと思いつつエビスビールも注文。声に出せないが、美味い。つい図に乗って、赤ワインも注文。出てきたソーセージ盛り合わせは、ソーセージが3本だけだが、とても巨大で食べ応えがある。種類はポリッシュ、フランクフルト、ハードとあるはずだが、どれも粗挽きで、皮も厚いのでがっつり食べる感じ。総じてかなりスパイシーである。
シャルキュトリー料理という呼び方が昨今、聞かれるようになっているが、この「フレスガッセ」はその走りと云えるかも知れない。今、 シャルキュトリーを作っているのは若主人、接客に出てくる(どことなく本上まなみ似の)女性は若女将(奥方)だろうか。厨房では大女将もいらっしゃるようである。また来年、少なくともテイクアウトできっと来るだろう。

_DSC8999

_DSC9000

_DSC9001

_DSC9003

_DSC9009

_DSC9004

_DSC9005

_DSC9006

_DSC9007

_DSC9008
 

鼻曲山から下りて塩壺温泉でさっぱりしてから、旧軽井沢に繰り出した。登山姿は我々だけかと思っていたがそうでもない。ちらほら居るのは、碓氷峠辺りから下りて来たハイカーだろうか。それにしても今日は人の出が半端ない。避暑シーズンと全く同じ。ミカドコーヒーの名物モカソフトも、もう11月だと云うのに(今日はさほど寒くはないが)長蛇の列が出来ている。さて、ランチだが、微かな望みだった「川上庵」も「エンボカ」もお呼びじゃない程混んでいるようなので、どこか適当なところを見つけねばならぬ。ぶらぶらしているうちに、何処からかアーリオ・オリオの香しい匂い。見上げると2階にあるPasQua(パスクア)というイタリアンレストランから漂って来ているらしい。ダメ元で入ってみると、丁度上手い具合に空いたようだ。この店の食材は地元産であることを強調している。
メニューを見ると、ランチタイムのためか、ピザかパスタしかなく、つまみになるようなものは見当たらない。ここは天下の観光地、旧軽井沢なのだから、単に炭水化物で腹を膨らませるだけでなく(基礎代謝量が減っている者にとっては尚更)、昼間からちょいとワインを傾けつつ、色々料理をつまんでみたいと思う客はいるはず。店の回転を上げたいのはわかるけど、もうちょっと客のニーズに耳を傾けるべきではないだろうか(っていうか、そう思うのはオレだけ?)。ともあれ、ピザとパスタを各々2種ずつ、飲み物は赤ワイン、白ワイン、ジンジャーエール等を注文。店が混んでいるせいで、飲み物もなかなかやってこない。代わりに眠気がやってくる。
やがて、先ず飲み物が出てきた。冷やした赤ワインが出てくるが(店のセンスをちょっと疑うが)、味はまずまず悪くない。そしてまた暫くして「生ハムと地元野菜のピザ」が登場。食べ終わって暫くすると「アンチョビとコーンのピザ」が登場。その後、パスタ・・・、其々がコース料理の一部のように、たっぷり間をあけて出てくる。おかげで、その分、どんどんワインを追加注文することになる。ま、それはともかく、何れのピザもパスタも味は合格点。旧軽井沢にしてはまあまあ安いと云える料金なので、ちょっと時期を外して来る分には申し分ないと思う。

DSC_0842

DSC_0843

DSC_0845

DSC_0846

DSC_0847

DSC_0848

DSC_0849

DSC_0853
 

鼻曲山の下りで、落葉松の紅葉を堪能し、カモシカにサプライズ遭遇。いつものことながら、カメラを構える余裕なし。随分とコロコロした感じのカモシカだったが、この時期に肥えていないと冬はのり切れないだろう。その後、タクシーで長日向から、日帰り温泉(1,000円)がある塩壺温泉ホテルへ(山の記録はこちら)。湯川沿いの林道はなかなかの渓谷美。道中、シカとカモシカの区別が付かないと云うタクシー運転手に、このちゃんが一生懸命説明していたがなかなか旨く伝えきれず。切羽詰まって、カモシカは「毛深い牛」みたい、という形容を捻り出したが、果たして運転手の頭の中にどんな姿が去来したのか少々興味深い。
千ヶ滝地区入口の星野温泉「とんぼの湯」辺りは賑わっていて、道路も駐車場に入れ切れない車で大渋滞。さすが軽井沢、さすが星野リゾート。かたや、そのちょっと先の塩壺温泉ホテルは、宿泊客が既にチェックアウトした後のせいかひっそりとしていて、巷の喧噪が嘘のようである。12時ちょっと前の到着。ホテルと言っても、入口でスリッパに履き替えるシステムで、旅館のようだ。貴重品をフロントに預けてから地下階へ。大浴場はほぼ貸切状態(ひとりだけ後からやってきた)。湯は熱からず温からず。
さっぱりしてロビーに戻ると、奥に、ラウンジが見える。メニューが出ているものの、客も係員もいなのでフロントで訊くと、何のことはない、フロント係の人が注文を受けますとのこと。それでは、と生ビール中(850円、乾きもの付)をオーダー。入湯料もビールもちょっと高めだが、ここが軽井沢のホテルだと思えばまあ納得。他のみんなもすぐに合流し、鼻曲山登頂を祝杯。大きな窓の外は真っ赤なもみじがあってなかなかの趣、ちょっと得した気分が味わえた。

DSC_0840

DSC_0835

DSC_0838
 

万平ホテルで朝食をとる場合、和食と洋食で場所が異なり、前者は熊魚菴、後者はメインダイニングとなる。どちらも甲乙つけがたいものの、万平ホテルの雰囲気を味わうには、やはりメインダイニングということになるだろう。残念ながら、熊魚菴では万平ホテルにいることはいま一つ実感し難い。昨今、朝食はビュッフェスタイルというホテルが多いが、ここは相変わらずアメリカンブレックファースト。それも今流行りのパンケーキやエッグ・ベネディクトなどはなく、正統派と言うか、全くのクラシックスタイルである。この頑なさもクラシックホテルの一部と言っていいかも知れない。メインダイニングの装飾、調度品の重厚感は勿論素晴らしいが、晴れの日でも雨の日でも、窓の外に見える庭にはそれなりの風情があって申し分ない味付けとなっている。従って、このメインダイニングの雰囲気があれば、たとえ料理が平凡な味であっても(決して不味い訳ではないが)、それはたいした問題ではないと思わせるに十分である。

 _DSC3324

万平ホテルに宿をとった夜は、あえてホテルのメインダイニングではなく、六本辻交差点にあるフレンチレストラン「ピレネー」で夕食をとることにした。如何にも軽井沢にありそうな佇まいのレストランだが、比較的カジュアルな雰囲気で、客層は家族連れか夫婦(もしくは恋人同士)が殆ど。常連と思しき別荘滞在派的夫婦もいる一方、女子大生グループが店に入るなり、席にも着かないうちに暖炉とシェフをバチバチ、スマホ撮り。屋外にもテーブル席がある(ペット同伴でもOKらしい)。
料理はアラカルトもあるが、やはりコースが基本。選ぶ際に、牛や鴨等の生肉サンプルをテーブルまで持ってきてくれるが、生肉の審美眼は全く持ち合わせていないので、残念ながら小生には意味がない。ともかくも合鴨胸肉をメインにしたコース5,500円(カミサンは魚(日替わりで、今日は鯒)をメインにしたコース4,900円)を頼むことにした。ワインは実に多くの種類が置いてあるようだが(5大シャトー等、値の張るワインは単に眼の毒である)、その中からまあまあリーズナブルなシャトー・ラネッサン1996年をチョイス。ボルドー正統派らしいフルボディだし、18年目は丁度飲み頃ではなかろうか。見た目も程良くレンガ色に枯れているようだ。ソムリエは大変話し好きで、客を和ますのが上手。この店の料理のミソは、暖炉の火を使った炙り焼き。シェフが立派な暖炉に付きっきりで肉を焼いているのが、テーブル席から良く見えるので、ディスプレイ効果もありそう。
先ずは前菜としてニシンのマリネ。保存容器ごと持ってきて、何枚でもどうぞと言われるが、一枚だけ頂く。程良い浸かり具合。スープ(玉蜀黍のポタージュ)もピッチャーでたっぷり持ってくる。最後にサラダと共に鴨肉が出てくる。塩を振っただけのシンプルな味付けで、鴨肉がもつ旨味が生きている。好みによってニンニク醬油や粒マスタードをつけて食べるようになっている。料理そのものから特段のインパクトを受けることはなかった(勿論、普通以上に美味い)が、心地よいサービスを含め軽井沢的雰囲気に酔うにはもってこいの店と言えるだろう。

_DSC3308

_DSC3309

_DSC3311

_DSC3317

_DSC3312

_DSC3314

_DSC3315
 

以前、中軽井沢に近い「エルミタージュ・ドゥ・タムラ」の奥の、静かな森の中にひっそりとあった「エンボカ(en boca)」が、2011年に火事で焼失したと聞いた時は、それまで何度か訪れていた者として少なからずショックを受けた(そういえば、「神田やぶそば」の火事も同程度以上にショックだ)。その後、2013年になって軽井沢本通りに場所を変え、晴れてリニューアルオープンしてから、今回が2回目の入店。以前の、森の中に溶け込んだような建物とはうって変わって現代アート風だが、これはこれで、この通りの雰囲気には相応しいように感じる。店内インテリアもどこかのデザイナーが手がけたらしく、植物や食材の配置にもアートを感じる。
この店のウリは勿論ピザだが、単に「ピザハウス」と書くとやや誤解を招く恐れがあるかもしれない。パスタや一品料理も色々とあって、毎度選ぶのが楽しい。飲み物も、以前から数多くのベルギービールが揃っていて、あれこれ試したくなる。しかし何といっても、ここに来たらピザを食べない訳にはいかない。最初の頃は一人で一枚食べていたが、この頃は(基礎代謝量が低下してきたため)二人で一枚が丁度良い。生地はもちもちタイプ。普通、ピザというと、トマトソースにサラミやベーコン等がトッピングされ、たっぷりのチーズに覆われているイメージが強いが、ここのピザは、野菜が主。それもレンコンやオクラ、大葉、アスパラ、野沢菜、しいたけなど、他の店ではまず見ない食材が使われる(からすみ、なんてものもあるが、流石に高いので毎度一瞥するだけ)。マルゲリータ以外、トマトソースは殆ど使われていない。レンコンのピザの場合は、チーズも使われておらず、ジェノベーゼペーストのみ。以前、この店を開いた方から、イタリアではなく、スペインのピザを勉強したと聞いた。
今回は、ベルギーホワイト生ビール(銘柄忘れた!)でスタート、一品料理としてハモンイベリコ生ハム、スモークタンとスモークサーモンの盛り合わせ、ピザはアスパラと季節の豆(さやえんどうといんげん豆と空豆)のハーフ&ハーフを注文。その後、トラピストビールの「ロシュフォール8」を飲む。苦みと甘さのバランスといい、コクといい、濃厚な香りといい、これぞ将にベルギービール。アルコール分は9.2%もあるので、ゆっくりと飲む。そうこうしているうちにピザが焼き上がる(焼く時間そのものは1分強程度)。アスパラや豆の素材の香り、味を感じられるところが何とも言えない。この店のピザを初めて食べた時の衝撃そのものはもう感じることはできないが、それでもこの店独特の味が毎度楽しめるので、軽井沢に来て、この店を素通りするのはなかなか苦労する。

_DSC3286

_DSC3277

_DSC3278

_DSC3279

_DSC3281

_DSC3280

_DSC3285

この店のHP: エンボカ軽井沢 

山の帰りに軽井沢に寄ることは殆どないし、まさか「川上庵」に寄るとは思って無かった。1日目にスノーシューで湯の丸山に登って奈良原温泉「あさま苑」に泊った翌日、帰りがけの駄賃よろしく、軽く小浅間山でも登ろうということになった(山の記録はこちら)。軽井沢駅から草津行バスが出ているので、その帰りに旧軽井沢BSで途中下車し、目の前にある「川上庵」に入店。個人的には3回目か4回目か。もう午後2時を回っていたので、待たずに入れた。蕎麦屋にしては店内はかなり広いのだが、避暑シーズンには予約してもなかなか入れない人気店。軽井沢に蕎麦屋は数あれど、他とちょっと違うのは、一品料理がとても充実して、且つ一般的な蕎麦屋には置いていないような料理が結構あることだ。しかもかなり拘りを感じるので、蕎麦そのものも決して脇役ではないのだが、一品料理のほうが主役ではないかと錯覚してしまう程である。酒飲みにとっては涙が出るほど理想的である。店内はかなりモダン調で、飾ってある絵画や掛っているBGMなども、蕎麦屋としては相当、斬新である。

60 彩り野菜の温製サラダ。

67 このインテリアは蕎麦屋じゃないね。


店のHP: 川上庵

↑このページのトップヘ