山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

しなの鉄道沿線

「酒蔵 信濃」から駅に戻って新幹線の切符を買おうとすると、意外に夕刻の本数が少なく、しかも直近の18時34分の「はくたか572号」、19時20分の「あさま628号」は既に指定席が満席状態。そんなに「信濃」に長居した訳でも無いが、やっぱり念には念を入れて、呑む前に指定券を買っておけばよかったか、迂闊だったと反省。立ったまま帰る選択肢も無い訳では無いが、せっかく良い気分になっているのに興醒めだ。明日も休みなので、今日はゆっくり帰るとしようと、19時50分発の「はくたか574号」の指定席を確保。席はバラバラだが、座れるだけ有り難い。
残念ながら、と云うか嬉しいことに、と云うか、まだ1時間半ある。もちろん、小生としてはハシゴをすること自体、吝かではない。ともかく再び、駅の外へ繰り出す。雪がしんしんと降っているので、やはり近場にしようと、「ゴールデン酒場」と書かれた看板に釣られて店に入る。
1階はかなり混んでいる様子で、2階へ通される。この店は、居酒屋ではあるが若者が好みそうな雰囲気。調べてみると、長野県内に展開している居酒屋チェーン店のようである。午後3時から営業しているので、我々のように帰りが遠い者向きの店である。
飲み物のメニューを覗くと、ここにも信濃の地酒が色々あるが、ハイボールの類もずらりと並んでいる。さっきは日本酒だったので、ここでは炭酸系でいくことにする。この店では、普通のハイボール(ウイスキーベース)のことを、態々ウイスキーハイボール(380円税別、以下同様)と呼んでいる。ゴールデンボール(380円)というのがあったので、それを呑むことにした。よくみると、キンボール(380円)というのもある。「ゴールデン」も「キン」も同じじゃないの? なんだか即物的なネーミングだなあ、と思いきや、実は「ゴールデン」の方は、宝焼酎ゴールデン(と云う名の焼酎)がベース、「キン」はキンミヤ焼酎がベースのハイボールだった。なかなかウケる。もうひとつ、単にボール(380円)というのもある。これは、この店オリジナルの焼酎らしい。
つまみもかなり豊富。どれにしようか迷うが、焼き餃子(380円)、ねぎメンマ(300円)、とりもも串(150円×3)、信州サーモン刺身(650円)を注文してみた。何れもさっきの「信濃」には無かった料理。信州サーモンは蕩ける。
こうやって梯子酒を呑んでいると、何だか、出張の帰りのようでもあり、事故かなにかで不通になっていて再会まで云い訳がましく呑みにいくような感じでもある。女性(特に主婦)にとって、列車待ちで一杯やるのは殆ど経験が無いと思うが、さらりーまん族は、出張の帰りに列車待ち、フライト待ちで一杯やるのは、ごく一般的な行動。そう云えば、この頃、すっかり国内出張が無くなったなと思い出した。

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ひと通りの観光を終えた後は、ちょっと腹が空いてきたので何処かに入ろうかとなるが、その前に一応、駅のみどりの窓口へ行って上り新幹線の空席状態を確認。どの列車も「空席有」となっているので、どうやら予約は要りそうにない、安心して店に入ることとしよう。
予め調べた範囲では、駅前ビルの地下に早い時間から開いている居酒屋があったので、そこを覗いてみることにする。店構えは、如何にも酒場という雰囲気。その名も「信濃」というストレートな店名で、場所柄、列車待ちに使う上で便利そうだし、夜が待ちきれない呑んべえにとっても使い勝手が良さそうだが、意外にも常連が屯している店のようである。しかし、だからと云って、一見客には敷居が高いということはない。
扉を開けると、右手にカウンター席と厨房、左手は小上がり。我々は、誰も先客がいない小上がりに着陸する。内観も、ごく普通の駅前居酒屋という感じだが、メニューを見ると信濃の地酒がずらり。こういうところが、山の帰りの楽しみの一つである。つまみも奇を衒わない品揃え。
ならば最初から日本酒でいくか。まずはやっぱり信州亀齢(400円税込、以下同様)で。メニューには、「きれい」と平仮名だけ、書いてある。付き出しは、おから。この頃、あまり目にすることが無い。他に、湯豆腐(450円)、馬刺し(800円)、ポテトサラダ(350円)、おでん(450円)、味噌煮込みうどん(680円)を注文してみた。
馬刺しは長野に来るとつい頼んでしまう。柔らかくって良い感じの歯応え。ポテトサラダは正統派。それ以外の料理は、どれも素朴だが、安心できる味。この安心感が、駅前居酒屋では重要。程良く呑んでいい気持になったところで外へ出ると、雪はすっかり本降りとなっていた。ここが信濃の国だったことを思い出した。

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岡崎酒造を出た後、女子連は、上田城を観光したいと云うのでご案内。途中、「おお西」の本店も外から見物。何故か「切られ与三郎」の看板が目印。次は本店の蕎麦を手繰るか。その先に、「菱屋」という味噌店があったので立ち寄り(武田味噌醸造の直売店だった)。霙交じりの氷雨が降ってきたので、少々足早に移動。
堀に掛かる道を進むと、上田城址の入口にある「真田丸大河ドラマ館」の前に、数軒の露店が並んでいた。真田茶屋と呼ばれているようだ。その中に、さっき上田電鉄・上田駅前で、店が閉まっていた焼鳥屋「番長」の露店があるのに気が付く。美味(おい)だれ焼き鳥が気になる・・・。
・・・上田城そのものはもう、2、3度入っているので、個人的には別に見なくてもいい。ならば、「ここで女子連が戻って来るのを待つのは良い手かも知れない・・・」と思い付き、ご案内はここまでにして「ここで一杯やりながら待ってます」と宣言した。寒空の下では、さすがに缶ビールには手が出ない。
カップ酒を飲み干す頃には戻って来るだろうと思い、熱燗を購入。銘柄は、「明峰・喜久盛」とあり、醸造元は「信州銘醸」。上田の丸子にある酒蔵のようだ。カップの周囲に、上田から眺められる山々が鮮やかに描かれている。昨日登って来た、根子岳も描かれている。こういうのって、いいなあ。
折角なので、つまみには、美味だれ焼き鳥をゲット。齧ってみると、焼鳥に、にんにく醤油だれをかけたもののようだ。なかなか美味い。
ちびちびやっているうちに、霙はいつしか雪に変わり、じっとしているとじんじんと冷えるが、カップ酒の熱燗があるうちは大丈夫。丁度飲み干した頃、女子連がお帰り。1月15日を以て、上田城真田茶屋は終了となった。従って、この店に寄ったのは、最初で最後ということになる。

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別所温泉観光の後は、再び上田電鉄に乗って、上田へ移動。今度は、旧市街を歩いてみようと旧北国街道沿いにある柳町へ。目当ては、「亀齢」を醸す岡崎酒造。この頃、すっかり「亀齢」の知名度が上がったのは、女性杜氏(当主でもある)のせいか、雑誌やテレビでの露出度が高くなったためらしい。昨年は、「真田丸」が大河ドラマだったため、地元、上田も観光地として人気が上がって来ていることもあるだろう。
岡崎酒造の外観は白壁造りで、この街道の風情に溶け込んでいる。吊るされた杉玉には、〆縄が付いている。創業は寛文5年(1665年)というから、もう350年も経っている超老舗酒蔵である。
「亀齢」を呑むようになったのは、ごく最近のこと。生産量がわずか120石(=21.6キロリットル)とのことなので、人気となれば、なかなか巡り合うことも少ないのだろう。なお、同じ名前で広島にも「亀齢」を醸す亀齢酒造があり、紛らわしいせいか、岡崎酒造のラベルには「信州亀齢」と書かれている。こちらが正式名なのだろうか。
 直売店で、利き酒をさせていただく。応対してくれた女性が杜氏兼ご当主か。つい意地汚く、タダですか、おいくらですか、などと訊いてしまうが、無料であるとのこと。小さい酒蔵なのに、細かいことを云わないのが潔い。
「亀齢・うすがすみ・特別純米生酒」と「純米・小境屋平助」、「上田城」を呑み比べてみて、小境屋平助(1,550円/720ml)を購入することにした。ちなみに「小境屋」とは、岡崎酒造の屋号のことであり、「平助」は代々、当主が襲名していたそうな。だけど今は女性当主なので、「平助」って名を襲名したのかどうかは判らない。
ふと、見上げると壁に、花鳥風月を描いた、丸い板絵が6枚飾られている。川船水棹という明治時代の日本画家が描いたものらしい。直売店の脇には、相当古そうな雛人形が飾られていた。歴史がある酒蔵だと、何気ないものが良い雰囲気を醸している。

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昨年、一昨年と、まともにスノーシューを履いていなかったので、今回、満を持して選定した山は、菅平の根子岳。地理院地形図を眺めてみても、スノーシュー向きの山であることは間違いない。隣の四阿山も考えてみたが、少々距離があるので、今回は見送った。
山が決まれば次は宿探しだが、選定のポイントは、第一にスノーシューをレンタルできること、第二に出来るだけ山に近い宿(残念ながら、ペンションしか選択の余地が無い)、ということになる。Google Mapや地理院地形図を駆使して探すと、意外なことに菅平のペンションよりも、須坂市側の峰の原高原にあるペンションの方が、根子岳に近いことに気が付く。峰の原高原は、菅平とは地名は異なるが、小さな尾根を跨げばすぐ目の前に菅平ダボススキー場がある。結果的に決まった宿は、「ペンションひらた」。既に標高は1,500m以上あるので、山頂までは700m程。登り3時間、下り2時間余りかと踏んでみたが、大体その通りになった(山の記録はこちら)。
「ペンションひらた」は、全て床暖房で、トイレは全自動ウォシュレット付きと、超快適。若旦那の話によれば、帝国ホテルよりもウォシュレット導入が早かったのが大旦那の自慢だそうである。大旦那は新しもの好きだけでなく、大の山好きだそうで、ここの眺めが気に入って、引っ越してきたとのこと(たしかに昔は窓から北アルプスが見えたとのことが、周りの木々が30年余りでだいぶ成長したようで、残念ながら今は殆ど見えない)。我々の出発前にも、山の説明(手書きの案内図(概念図?)まで呉れた)、持ち物のチェック等に余念が無い。
「親爺の話がしつこくてすみません」と若旦那は云うが、その若旦那も立派に話し好きの様子(自分からスキーを取ったら何も残らない、と仰るスキー好きでもある)、話し始めると止まらない。さすが親子、良く似ていらっしゃる。
根子岳へのコースは、想定通り、ほぼダラダラした登り。それでも、北アルプスの眺めが余りに素晴らしいので、つい立ち止まることが多くて、なかなか高度が稼げない。
なんとか根子岳登頂を果たした後は、狙い通り日暮れ前に宿へ戻り、我々が根子岳に登って来たというと、大旦那、若旦那とも、「すごい」と云っていた。そんなことを云われるとは思わなかったが、このペンションに泊まる客で、登山客は少ないということか。たしかに今宵の泊まり客も全て、スキー目当ての家族連れのようだった。
またこのペンションをベースに、根子岳を登りに来たいものだが、今回を上回るような北アルプスの絶景は得られそうにないと思うと、ややモチベーションが下がってしまうのは致し方ないことだ。 

001 【第1日目】ペンションひらたに到着。

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今年の5月以来のグルメ列車の旅。今回は、軽井沢、長野間を走る「ろくもん」が目当て。それなりに混んでいるようなので、前もっての予約が必要である。終点は長野だが、もちろん、長野へ行くことが目的ではない。この手の列車は、これに乗り、ランチなりをいただくことが目的。
軽井沢駅から篠ノ井駅までの間は、云わずと知れた「しなの鉄道」。第3セクターに移行した頃は、赤字経営が続いていたが、この頃は黒字を維持し続けていて、好調を持続している様子。「真田丸」景気が終わった後が、しなの鉄道と「ろくもん」の真価を問われる時期かも知れない。
「ろくもん」の収益について、勝手に大雑把な試算をすれば、週4日、1往復とすると年間ざっと約3億円の売り上げ。しなの鉄道全体での売り上げが約44億(2016年3月期)とのことなので、売上全体に占める割合はそれほど大きい訳では無いが、利益率はそれなりにありそうなので、しなの鉄道の経営には貢献しているように見える。
「ろくもん」は運行開始から3年目とのことで、小生も漸く乗車。ホームに下りると、すでに「ろくもん」は入線している。3両編成で車両毎に座席、テーブルの配置が異なる。我々は2号車で、座席は何故か、全て浅間山側を向いている。乗客は、ほぼすべて、おばさん集団か、中高年夫婦。
発車時刻に近付くと、法螺貝を鳴らすパフォーマンスを女性乗務員が行う。基本的に、「ろくもん」の乗務員(アテンダント)は全て女性だ。皆さん、しなの鉄道の社員なんでしょうかね。「ろくもん」の運転は週4日。「ろくもん」を運転していない時は、皆さん何をやっているんでしょう。
まだ発車していないうちから、飲み物が振舞われる。我々はワインを所望。ラベルを見ると、ヴィラデスト・プリマヴェーラ。玉村豊男氏がオーナーの、この「しなの鉄道」沿線にあるワイナリーで醸されるワインだ。ワインを呑んでいるとやがて、ゆるやかに発車。駅長さんが手を振ってお見送り。車両の揺れ方は、いすみ鉄道に較べるとかなり小さい。
発車して間もなく、料理がやってくる。先ずはきのこの洋風茶碗蒸しとパン。洋風茶碗蒸しは、いわゆる茶碗蒸しとはだいぶ違うシロモノ。ほんのひと口で無くなってしまうので、味が良く判らない。パンに付いてくるジャムは「沢屋」のものだそうだ。次に出て来るオードブル盛り合わせは、軽井沢の「アトリエ・フロマージュ」の料理。ちなみに食後のコーヒーは「ミカドコーヒー」とのこと。所々で、軽井沢好きには気になるブランドが顔を出す。
そしてメインディッシュのプレート。どれもなかなか美味いが、やっぱりひと口で無くなってしまうので、ゆっくり、ちびちび喰う必要がある。デザートはチーズケーキ。これらをゆっくり、2時間以上かけていただかなくてはならないわけだが、道中、「ろくもん」は途中駅にゆっくり停車し、土産物を買ったり、鎧兜を身に付けた駅員の歓迎を受けたりするので、時間を持て余すことはない。料理のボリュームは、いささか育ち盛りには不満が残るので、「ろくもん」は、まさしく中高年がターゲット。
この「ろくもん」ならではの、時間の進み方があるような気がする。この次に乗る機会があれば、3号車に乗ってみたい。

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大宮から新幹線に乗れば、軽井沢までわずか40分。ビールを呑む暇もない(そんなことはないが、今朝は少し自重)。軽井沢駅周辺には、3日前に降った雪がまだ残っていた。やはりこちらは気温が低いようである。今日、軽井沢へ来たのは、しなの鉄道の「ろくもん」に乗るためである。
列車の発車時間までまだ小一時間あるので、お茶(ビール)でもしたいところ。軽井沢アウトレットの開店までは、まだ少々時間が早い。そこで、駅の北側に出て店を物色。考えてみれば、あまり電車(新幹線)で軽井沢に来ることが無いので、北口の店は「フレスガッセ」以外あまり知らない。
ふと、外へ出る手前の右手にイタリアンぽい看板があり、「FERMATA」と書いてある(ちょっと調べてみたら「フェルマータ」は、イタリア語で停車場のことを意味すると知った)。開いているようなので、入ってみた。先客は2組。どちらも列車待ちでお茶している感じ。もしかすると、我々と同じ「ろくもん」待ちかも知れない。
この店はレジで注文し、飲み物を受け取るセルフサービス式。従業員は女性2名。先ずメニューを眺めると、ここには、意外にもホッピーが置いてある。軽井沢に、ホッピーは似つかわしくない感じがするが、それなりに売れているのかもしれない。ホッピーマガジンにもこの店の紹介があった。
しかし折角なので、やはり軽井沢の地ビールにしよう。頼んだのはThe軽井沢ビールのダークと、軽井沢高原ビールのベルジャン・ゴールデン・エール(どちらも550円税込)。前者は、つい4ヶ月前に行った「天空カフェ・アウラ」でも呑んだ馴染みのビールであり、少々コクが強い感じだが、呑み飽きないタイプのビール。後者は期間限定のビールのようである。呑んでみると、先ず甘い香りを感じる。どちらかと云えば女性向きか。
ビールを呑みながら外を眺める。寒々しい眺めで、視界はそれほどない。晴れていれば鼻曲山でも望めるはず。ここは単に電車待ちの時間潰しだけは勿体ないが、軽井沢には様々な魅力的な店があるおかげで、この店はやや貧乏くじを引いているようだ。

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フェルマータのHP: こちら 

昨年に引き続き、中軽井沢のハルニレテラスにやってきた。今日は、ここにある「川上庵」で昼食を喰おうと云う算段である。1泊で軽井沢にやって来る場合、昼食2回、夕食1回、朝食1回、都合4食のうち、1食ぐらいは和食にしてみたくなるもの。今回は、2日目の昼食を和食にしてみた次第。
「川上庵」は、旧軽井沢のロータリーにある店に何度か入ったことがあるが(最近のレポはこちら)、ここはその姉妹店。旧軽井沢店は街中にあるので、辺りの景色は取り立てて云うほどのことは無いが、ハルニレテラスの「せきれい橋 川上庵」は、自然に溶け込んだ感じがあって好ましい。特に、入口の反対側には森が広がり、その中を小川が流れているので、自然との一体感がある。こんな店に入ると、「やるなー、川上庵」と思うと同時に、「やるなー、星野リゾート」と感じる。この店には、屋外にウッドデッキのテラス席もあり、そちらでは川のせせらぎの音を聴きながら蕎麦を手繰ることが出来る。でも今日は、やや気温が高いのでクーラーが利いた店内の席へ。
先ずは、(カミさんに遠慮がちに)キリン・ハートランドビール(670円税別、以下同様)をいただく。この苦みが心地良い。これを呑むと、やっぱりビールは苦くなくてはいかん、との思いが新たになる。料理は、そば屋の鴨チャーシュー(840円)、鰊と茄子の煮付け(690円)、自家製ぬか漬けの盛り合わせ(700円)をいただくことにした。
鴨肉を叉焼にするとはなかなか斬新。鶏肉よりも脂がのっているので、より相応しいかも知れない。齧ってみると、期待通りにジューシーだ。鰊と茄子の煮付けは定番料理。こりゃ日本酒が必要だ、と言い訳を呟きながら、図に乗って「佐久の花・純米吟醸」もいただく。微発泡系で爽やか。如何にも夏向きの酒である。
そして締めはやはりせいろ(880円)。それほどの腰の強さは無いが、蕎麦の香りを感じる。これを喰うと、料理も酒も其々美味いが、この店はやはり蕎麦屋なのだ、と思い出させる。旧軽井沢店との違いは判らない。やはり軽井沢に来て蕎麦を手繰るならば、先ず「川上庵」を思い浮かべるのが素直な気持ちである。

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泊まりは飽きもせず、万平ホテル。基本的にクラシックホテル好きなので、例えば三笠ホテルでも復活しない限り、軽井沢では他に代替は見つからない。今回泊まった部屋は偶然、昨年と同じ128号室。部屋へ案内してくれるベルマンはたいてい、ここはジョン・レノンのお気に入りの部屋でした、と教えてくれる。ホテルのHPによれば、1976年から1979までの4シーズン、ここに泊まったらしい。小生はその頃、少々の受験勉強と、気儘な大学生活に埋没していた。大学生の頃は、軽井沢に近寄ることもしなかった。
この頃すっかり、万平ホテルは片泊まりの宿となってしまった。もちろん、メインダイニングで食べるディナーも悪かろう筈もないし、別館にある「たん熊北店」の和食だって申し分ないけど、軽井沢には色々と気になるレストランがあるので、しばらくは止むを得ないところ。
一方、朝食は、やはりここのメインダイニングで食べるのが常態化している。「熊魚菴」の和食(特に朝粥)も捨て難いが、メインダイニングから見る中庭は、朝の風景としてとても気持ちが良い。本来のメインダイニングルームはもうひとつある窓の更に内側の部屋であり、毎度、我々が朝食をとるスペースは、庭に向かって張り出した、かつてのサンルームだったところだ。事実、屋根の一部は天窓になっている。そう云えば以前、フレンチディナーの場合には、ここのスペースは使われず、中華料理を食するためのスペースになっていたような気がするが、記憶違いだろうか。
朝食は7時からなのだが、それより早めに行ってもたいてい開いているし、何組かのせっかちな宿泊客は既に食事中だ。いつものように、信濃毎日新聞の朝刊を持って席へ。社会面には昨日(7月3日)、2年ぶりに雨飾山の小谷口の山開きが行われたとの記事。昨年が通行止めだったとは知らなかった。もう雨飾山には20年以上登っていない。1泊では難しい山だが、そろそろまた登ってみるか。今日の朝食は、オムレツとソーセージの組み合わせにした。トマトケチャップをたっぷりかけていただく。コーヒーは久しぶりにおかわり。こんなにもゆったりとした朝食は、ここ以外では難しい。従ってこれからも、ディナーはホテルの外だとしても、やっぱり朝食はここになるはずだ。

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今回の軽井沢での夕食は、中軽井沢の、目立たない一軒家風のレストラン「無限」。外観から見て、レストランとして誂えた建物では無さそうだ。元は誰かの別荘か。玄関から中へ入ると、かつて応接間だったようなメインダイニングに、テーブルが5つとカウンター席があり、我々がテーブルに着くと丁度満席の状態。しかし、他にも部屋があるようだ。半分くらい、厨房の中を覗ける。料理を作っているのはシェフひとり。ウェイトレスは3人。うちひとりは奥方かも知れない。
ここは箸で食べるフレンチということで、カジュアルな店。黒板に書かれたメニューを眺め、アラカルトで頼むことにした。どうせコースを頼むと、後で腹がパンパンになって後悔するに決まっている。
前菜の盛り合わせ(値段失念。1,500円くらい)や、あじのカリカリ焼きと玉葱のロースト(1,300円)、海老の春巻(650円)、鶏のロースト(???円)、牛フィレと大根のステーキ(1,940円)、バジリコとトマトソースパスタ(値段失念。1,200円くらいか)を注文。フレンチとは云いながら、和洋中、イタリアンの要素も取り混ぜた、無国籍(多国籍?)風な感じもする。鶏のローストに振りかかっていたのは、どうみてもガラムマサラのようであり、タンドリーチキンを思い起こさせる。これも「カジュアルさ」のうちかも知れない。どれもこれも、味付けは申し分ない。
ワインリストはとてもぶ厚い。一応、ひと通り眺めた後、選んだのはイスラエル産のヤルデン(YARDEN)メルロー。ちょっと気張って注文したが、文句ない美味さ。余韻の長さも申し分ない。コスパは非常に高いと思う。日常的に呑むにはちょっと値が張るが、ちょっと気取って呑むには相応しいワインと云える。今度、シャルドネも試してみたい気になった。
造り手は、ゴラン高原にあるワイナリー、その名もゴラン・ハイツ・ワイナリーだそうだ。つまり1967年に起こった第3次中東戦争でイスラエルがシリアから分捕った土地。「YARDEN」とは、ヘブライ語でヨルダンのことらしい。ワイナリーが旧シリア領にあって、ワインのブランド名がヨルダンとは・・・、我々極東の人間には良く判らぬ。
それにしてもこの店は、ワインの在庫が素晴らしいが、値段もかなりリーズナブルなものから、ひーっと云いそうになるくらい高価なものまで、守備範囲が広い(下は3,000円台から上はン万円まで)。一般的に、このようなレストランであれば、小売価格の3倍ぐらい取るのが普通だが、ここはせいぜい2倍程度でとても良心的である。
飲み物を別にすれば、料理はひとり3,000円程度。こういう店が近くに欲しい。 家から自転車で行ける位の距離にあったら、毎月でも通いたい。ここは冬になるとジビエ料理を出すらしい。それも魅力的だ。偶には、冬の軽井沢も良いかも知れない。

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万平ホテルのチェックイン(午後3時)まで時間があるので、ちょっと旧軽井沢までぶらぶら。途中にある軽井沢会テニスコートを覗きこむと、何組かがプレー中だったが、割とカラフルないでたち。ここはウィンブルドンの如く、白を基調としたウェアが決まりごとかと思っていたら、この頃はそうではないようだ。
テニスコート通りはいつもと変わらぬ雰囲気。しかし、気が付かないうちに店は少しずつ変わっていっているようである。「わかどり」と云う鶏料理店は、いつかは入ってみようと思うだけで、未だ一度も入っていない。この時間は中休みの様子。
銀座通りへ出たら右へ。今日は日曜日なのでかなりの人出。いつもセイ・ハシモトの絵が飾られているアルテギャラリー。立ち止まると絵を買ってみたくなりそうなので、そのままスルーして更に北へ。軽井沢写真館には客が集まっている。古い写真が飾られていて、単にそれを眺めるだけの冷やかしの客が多いが、なかには明治・大正ロマンのアンティークドレスを身に纏い、記念写真をとってもらう客もいる(撮影料として4,000~5,000円かかるようである)。更には、そのいでたちのままオープンカーに乗って、旧軽井沢内で野外撮影するツアー(?)まであって、若者には受けているようだ。たしかに、オジサン、オバサンではあまりサマにならないと思う。
南に下がって土産物店を物色。小生はプライベートな旅行で職場に土産物(菓子類)を買っていく習慣は無いが(出張だったらしぶしぶ買うが)、カミさんはせっせと日頃付き合う人達(含、仕事仲間)への土産物を買い集める。女は大変である。旧軽のロータリーにはこの頃、酢重正之商店や酢重レストラン、酢重ギャラリーなどが出来ている。いつのまにか随分手広くやっているようだが、売っているものもなかなか品が良い。今度、このレストランにも覗いてみるか。
そう云えばちょっと喉が渇いたし、小腹も空いたので、その並びにある「腸詰屋」に入ってみる。以前は、軽井沢会テニスコートの傍にもあったが、いつのまにか別の店になっていた。調べてみると腸詰屋の本社は、意外にも群馬県太田市にあった。軽井沢に直営店は3店舗あるが、ここ「腸詰屋軽井沢メッセ店」 はその一つである。
店内に入ると、テーブル席に着いている客は、ちょっと休憩中の、何処かのツアーを率いて来た、女性添乗員姿がひとりだけ。遅い昼食と云うことだろうか。さすがにビールは呑んでいない。一方我々は、当然、ビール(680円税込、以下同様)は頼むとして、ソーセージだけの注文が出来ないとのことなので、フランクフルトソーセージのサンドウィッチ(380円)でパンズ抜きで注文。ソーセージはいわゆるヴァイスヴルスト。久しぶりに喰ったがなかなか美味い。もうちょっと喰いたいところだが、夕食に差支えるので我慢した。

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昼食後、カミさんが仕入れて来た情報をもとに、「天空のカフェ・アウラ」に行ってみた。旧軽井沢の中心から、車で10分程度。旧三笠ホテルの先、白糸の滝へ抜ける手前を左に入り、少々道なりに進むと、上に変わった建物が見えて来る。
かなりの斜面に建つその店は、「天空の」というだけあって、眺めは抜群に良い。今日は特に空気が澄んでいる訳でもないが、妙義山や西上州の、特徴ある山々はもちろん、両神山、その奥の奥秩父連峰まで見える。空が広いので、夜の星空も期待できそうだ。
本来、軽井沢は森に囲まれているので、眺めが良い店と云うのは基本的に有り得ない。ここよりも眺めの良さはだいぶ落ちるが、せいぜい旧碓氷峠にある、力餅を売っている茶屋ぐらいだろうか。このような背景が、この店の「逆転の発想」かも知れない。
建物の斬新さにも目を奪われる。Webを調べてみると、とある建築事務所のHPがあり、この建物を紹介していた。どうやら別荘兼店舗ということだろうか。それなりに客は入っているものの、とても建設資金を借り入れて、儲けで返済できるような店には見えない。
店はキャッシュオンデリバリのスタイル(考えてみればこの頃、そんな店ばかりだ)。レジで飲み物を受け取り、気に入ったテーブルを探す。ちなみにここは、ドリンク全て800円と大雑把。コーヒーとビール(ここも軽井沢ビール!)がどちらも800円だったら、運転手でない限り、ビールを選ぶのは必然。コーヒーが800円とは破格に高いが、この景色を眺めるための入場料と思えばさほど気にならないはず。
建物から張り出したテラス席が面白そうだったが、満席だったので、屋外の一番高いところにある(←小生の性(さが)のようなもの)テーブルにつく。真下には、軽井沢を覆う森。建物が見えるところは、旧軽井沢の街と、軽井沢駅前辺りの商店街、そしてプリンスのアウトレットモールのようである。
時折涼しい風が吹き抜け、気持ちが良い。いつまでも眺めていたい雰囲気がある。軽井沢の店らしくない景色だが、ここが軽井沢の有名店になるのは間違いないだろう。

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カフェ・アウラのHP: こちら 

今年の夏も、飽きもせず軽井沢に1泊で出掛けることにした。例年はたいてい7月半ば過ぎだが、今年は仕事の都合で月初めにやってきた。もちろん、まだ梅雨の最中なのだが、今日は偶々良い天気。標高1,000m近い軽井沢にしても結構、蒸し暑い。プリンス・アウトレットショッピングプラザの、広いエリア内を歩いていても、出来る限り日影を辿りたい感じである。一方、東京ではかなりの猛暑だったようで、軽井沢ならではの避暑になったようである。
ここのアウトレットは、なんだかんだほぼ毎年のようにやってきているが、思い返してみると、昔に比べて随分エリアが拡大した。今では、端から端まで歩くのは一苦労である。暑い日はやや躊躇する。そんな時は、時間も節約になるため、カミさんとは適宜、別行動をとることになる。
さて、昼どき。今回は手近なところで済まそうと、アウトレット内の店に入ることにした(昨年のランチはこちら)。これまでも何回かはアウトレット内の店で食べたことがあるが、何時の間にか別の店に変わっていたりして、入れ替わりが結構ある。今日のプリンス・アウトレットは相当な賑わいだが、早めの時間であればレストランもそれなりに空いている。
「カフェ・コムサ」は東京周辺でも時々見掛ける店。勿論、これまで何処にも入ったことは無い。このアウトレットに出来たのは比較的新しいと思う。ここに入ろうと決めたのは、入口のメニュー表示にビールを見付けたから(だけど330mlで980円(税込、以下同様)とは、いくらクラフトビールにしても高過ぎないか)で、基本的にスイーツの店に入ることはほぼ有り得ないが、ビールが置いてあるのならばとりあえず許せる。
モノトーンの店内へ入ると、やっぱり女性多し。ひとり客も目立つ。ランチは3種類で、何れもパスタランチ。小えびとそら豆のトマトソースパスタ(サラダ、ドリンク付き1,400円)を注文。ビール(軽井沢ビール)はキンキンに冷えているのがありがたい。グビッとひと息で無くなってしまいそうな量だが、大切にちびちび呑む。我々の後から次々に客がやって来て忽ち満席状態となった。
ほどなくパスタ登場。にんにくの香りは無く、トマトソースも甘みが強めで、如何にも女性向けの趣き。小生には可もなく不可もない感じ。
外に出れば、アウトレットの入口に向かって、車の渋滞が延々と続いている。今日も大繁盛の様相である。

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恐らくもう10年以上前のこと、軽井沢バイパスを信濃追分方面へ走っているとき(信濃追分の蕎麦屋に行った時のことだったか)、道の左手に「煙事」(えんじ)と書いてある看板が目に付いた。ちょっとした好奇心で寄ってみると、燻製を売っている店だった。ソーセージやチーズはともかく、オリーブオイルや醤油の燻製を売っているのにはちょっと驚いた。ここは店頭販売だけでなく、レストランもあったのだが、入ることはせず、その後も1、2回ほど寄って、チーズや醤油を買ったことがあった。
今回は、ランチを食べてみようと云うことになり、わざわざ電話予約してやってきたのだが、我々以外に客はおらず。まだシーズンはこれらからで、この夏の営業を始めようかどうか迷っていた処に電話があったので、思い切ってオープンしたらしい。結果的に、今日は我々だけの貸切状態となった。従業員の方が多い。
店の場所は良く知っているが、レストランの中に入るのは初めて。ところが、エアコンが故障しているとのことで、外の方がかえって涼しそうだ。ウッドデッキのテーブル席についた。目の前のケージの中に可愛い犬がいるが、大人しいので番犬の役目は果たしていないようだ。
席に着いたらやっぱりビール。ここにはサッポロ・エーデルピルスがあった。珍しい。料理の注文は、サラダ、燻製盛り合わせ、スパゲティ・カルボナーラにしてみた。テーブルには、燻製オリーブオイル、燻製醤油だけでなく、燻製ごま、燻製塩まで並んでいる。ちょっと手にとってテイスティングしてみると、確かに燻された香り。塩粒まで燻製するとは、なかなか極めている。サラダに振りかけてみると、もうそれだけで煙事風サラダに早変わり。
燻製盛り合わせには、鮭、たらこ、たこ、チーズ、ホヤ、オリーブの実、たくあんが並んでいた。もう、どれもこれもしっかり燻製である。カルボナーラのベーコンもはっきりと主張している。ここは、とにかく燻製好きには堪らない店である。

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煙事のHP: こちら 

うわさの「ハルニレテラス」へ、初めて行ってみた。なかなか車じゃないと行き難い場所(中軽井沢駅から歩けば20分くらい。軽井沢駅からもシャトルバス有)にあるが、随分と人気の様である。
平日、月曜日のせいか、駐車場のゲートは無料解放状態。それでも、まだ10時にしては結構客が来ている。飲食店はまだ開店時間ではなく、従業員達が開店の準備に精を出している。小間物やインテリア、食材を売っている店なのは既に開いていて客(主に若い女性)が入っている。小生の物欲を刺激するようなものは無い。
小川沿いのハルニレ林に、通路であるウッドデッキを連ねていて、それに沿って洒落た店が並んでいる。ウッドデッキは小川のすぐ傍まで伸びていて、ベンチに座っているカップルやら、小川の流れをぼうっと眺めている輩など、思い思いに寛いでいる。
軽井沢の雰囲気を生かして、かつ最大限効果的に演出しようと云う意図が見える。さすが、星野リゾート。
ぶらぶら端から端まで歩き、さて何処かに入ろうかと少々物色して決めたのが「沢村 ベーカリー&レストラン」。この店のウリは天然酵母パンのようだが、この後、昼食は別の場所を決めていたので、ここでは飲み物のみ。キリン・ハートランドビールがあったのでそれを注文。時折風を感じる、外のウッドデッキに設えられたテーブル席で、まったりしながら呑む。
直ぐ傍には、鬼押し出しへとつながる国道146号線、またの名を「日本ロマンチック街道」と云うそうだが(恥ずかしげもなく、良くもこのような名前を付けられるものだ、と思う)、車の通りはそれ程でもない。むしろ、駐車場からやってきて目の前を通り過ぎる、観光客の群れの方が多いくらいだ。今日は月曜日だと云うのに(自分のことは棚に上げて)なんでこんなに人がやってくるのだろうか、と思ってしまうが、良く見れば学生か年金生活者が殆ど。ここ「ハルニレテラス」は、どちらも惹きつけるものを持っていると云えるだろう。 

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ハルニレテラスのHP: こちら
中軽井沢ハルニレテラス - ベーカリー&レストラン『沢村』公式HP: こちら 

ホテルや旅館に泊まる場合、朝食はたいてい付いているのが普通。この頃のビジネスホテルも、あえて素泊まりにしなければ、多くの場合朝食が付いてくる。そして、これもこの頃だが、ビュッフェ(バイキング)形式が標準的になってきている。それは海外のホテルでもほぼ同様。一方、ここ万平ホテルのメインダイニングは、クラシックホテルらしく、昔も今も、アメリカンブレックファーストのスタイルを守り続けている。他のクラシックホテル、例えば箱根の宮ノ下富士屋ホテルや、日光金谷ホテルも同様だったように思う。
選択できるものは、ジュース、ホットドリンク、玉子の調理法、そして肉加工品(シャルキュトリ)の種類である。他に、トースト、サラダがついている。トーストに塗るジャムは、このホテルのオリジナル。全体として、特に味がどうこう云うものでもないが(他の人はどうか判らないが、スクランブルエッグやオムレツの味に感動したことなんて、生まれてこのかた多分無いなあ)、この頑なさは悪くない。クラシックホテルは、時代に媚びない方が宜しい。でも、このメインダイニングでの朝食の、何が一番良いかと云えば、やはりここの庭だと思う。
旧軽井沢をぶらぶらしてみると気が付くことだが、広大な敷地を持つ別荘地は、完璧に草取りが為されているところは殆ど無い。むしろ、なすがままという感じの方が多い。但し、散策するのに邪魔になるほど生い茂っているという例も少なそうに見える。つまり程々に雑草が生えているという感じ。それも、全て雑草と云う訳でもなく、庭木や草花も適度に入り混じって、全体としてバランスしているような印象を与えている。
ここ、万平ホテルの庭も、同じような効果を狙っているように思える。勿論、ちゃんと手入れはされているのだろうが、どれが植え付けた草花なのか、俄かに判じ難い程度に雑草が生い茂っている。これが何とも云えない妙味を醸し出しているように見える。この雰囲気に釣られて、また来年もここの朝食を食べに来そうだ。
ところで今回、万平ホテルにやってきて、玄関の正面にあった幾つかの樹木が無くなって、随分とさっぱりしているのに気が付いた。ホテルマンに聞くと、理由は、大型バスが停車できるレーンを新たに造ったためだと云う。以前は、玄関にバスが横付けされると、他の自家用車やタクシーが入って来れなかった。たしかに妥当な理由だとは思うが、建物が随分と日当たり良くなってしまい、軽井沢らしさが薄らいだようで、少々残念だ。

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「無彩庵 池田」からホテルに戻り、少々呑み足りない感じだったので、ひさしぶりにホテル内のバーに行ってみた。ここは「バー」と云う名のバーである。
クラシックホテルのバーは、何処も大変趣きがあって好きだ。勿論ここ、万平ホテルも例外ではない。街中にあるオーセンティックなバーも好きである。当然ながら、女性が隣りに座るようなバーではない。カウンター席が基本のバーで、バーテンダーが無口だと尚良い。
女性が隣りに座るようなバーは、鬱陶しくってよろしくない。その女性がなにか面白い話をしてくれるならばまだしも、たいていはこっちが話すのを待っている。それで金を取るとは一体どういう料簡なのか。つまらない話を女性に訊かせ(あわよくば女性のうけを狙おうと努力し)、金まで取られて平気でいる輩の気持ちが理解出来ない。
ともあれ静かなバーが好きである。基本的に、バーに音楽はいらない(勿論、異論はあるだろうが)。銀座の「ルパン」などは、客がまだ少ない時間帯は「しーん」という音が聞こえそうなほど静かである。旧交詢社ビルにあった「サンスーシ」も良かったが、残念ながら廃業してしまった。「クライスラー」も悪くないが、バーテンダーがやや饒舌である。こちらからの質問に、簡潔に答えるぐらいで丁度いい。「山の上ホテル」の、とっても狭い「ノンノン」も、なかなか行く機会がないが雰囲気が良い。「東京ステーションホテル」の「オーク」も良かったが、新装後は行ったことがない。「ホテルニューグランド」の「シーガーディアンⅡ」も重厚な装飾、調度品の感じが良い。
閑話休題。万平ホテルのバーには、カウンター席が6つあるのだが、既に5人が座っていたので、我々はソファー席へ。バーテンダーがやってきて「何にしましょうか」と問われ、久しぶりにギムレットを所望する。5人のうち熟年4人(男3、女1)はグループのようで、軽井沢在住あるいは別荘にやって来た輩らしい。なにか楽しいことがあったらしい。残りの中年1名は、ボトルを置いて黙々と呑んでいる。まるで近所のスナックで憂さ晴らしをしているようだ。ここは僅か数名しかいない空間なのだが、色々な人生が渦巻いているのを感じる。 

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今年も、夕食はホテルのメインダイニングではなく、外に出かけることにした。ホテルの夕食に飽きたという訳では勿論ないが、軽井沢にはまだまだ行ってみたい店が色々あるので、暫くはお預けである。
タクシーで10分ほどの、「エルミタージュ・ド・タムラ」から程近い場所に、その「タムラ」で修業したシェフの店があり、そこに行ってみることにした。HPを見てみると、まだ若いシェフ、「タムラ」だけでなく、西国分寺にある蕎麦会席の店「潮」(隊長とタマちゃんと3人で入ったのはいつ頃だっけ)でも修行したという。
中軽井沢に近いこの辺りは、木々が鬱蒼としているが、木洩れ日が程良い雰囲気。かつての「エンボカ」も、この近くにあった(あの跡地は今、どうなっているのだろうか。あの建物が復活することはないのだろうか)。
ここ「無彩庵」も、緑との調和を大切にしているように見受けられる。道からは直接、店の中が見え難いよう、上手に庭木を配置してある。中に入ると、道側全面がガラス窓になっていて、とても開放感がある。反対側の、カウンター席の正面には、鏡面仕上げしたステンレス板が張ってある。何故かまっ平らではなくうねっているので、周りの木々をコラージュして写しとったような、ちょっと不思議な演出効果になっている。
先ずはビールから。その後、赤ワインリストの中から、日本のワインをチョイス。軽井沢町の隣り、東御市にあるというRue de Vin(リュードヴァン)の、ドゥー・ローブ・ヴィオレット2012にしてみた。カベルネソーヴィニョンとメルローのブレンド。かなり濃厚でスパイシー。ボルドーを彷彿させる香りと余韻だ。日本にもこんなワインがあるとは、と感じ入る。実はこのワイン、通販でも5,000円するシロモノで(ハルニレテラスの或る店では6,000円で売っていた)、ハレの日でもないと買う気は起こらない。このレストランではこれを7,100円で提供しているので、リーズナブルと云えばリーズナブル。でも率直に云えば、ここが軽井沢でなければ呑まなかっただろうな。
料理は5,500円のコースを注文。前菜に山芋を使った料理があったが(我が胃が山芋拒否症なので)、別の料理に変えてくれた。料理そのものは全般的に特段のインパクトはないものの、まずまず無難な感じ。ただ、店の雰囲気は、現代的な美術館の一角にいるような錯覚をおぼえるほどで、しかも緑を巧みに取り入れていて、如何にも軽井沢のレストランという佇まいで印象的だった。この雰囲気だけで二重丸である。

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 無彩庵 池田のHP: こちら

旧軽銀座をぶらついているとき、ちょっと喉が渇いたので何処かの店に入ろうということになった。このあたり、勿論それなりに店はあるのだが、喫茶(≒ビールも呑める店)となるとパッとした店が思い当たらない。
外観が真っ黒の「茜屋珈琲店」は、折角軽井沢に居るのに、暗い店内に閉じ籠るのは、何となくいただけない感じがするのでパス。「フランス・ベーカリー」の2階にある「喫茶ダ・ヴィンチ」は、2度ほど入ったことがあって雰囲気は悪くないのだが、残念ながら自然の風を感じられない。「Art Café 江戸屋」という名の喫茶店は、個人のお宅の様な店で、悪くはないが、店のマダムが話し好きなので、やや二の足を踏む。モカソフトで有名な「ミカド珈琲」旧軽店は、窓が大きく開放されているので、風と緑を感じられてなかなか良いのだが、如何せん、混んでいて行列ができることが多いため、やや敬遠気味(但し女性の場合は、行列が出来ているのを見ると、訳もなく自分も並んでみたくなる習性があるらしいから、一概には云えないようだ)。雲場池辺りに点在するCaféだったら雰囲気は良いのだが、旧軽銀座からそこまで歩いて行くのが難儀である。
どうも、どれも「帯に短し襷に長し」な感じ。それ以外の旧軽界隈の店は、チャラチャラしているばかりで、原宿や青山あたりと違いが無い。やっぱり、鬱蒼とした緑との調和がないと軽井沢っぽくないなあ、などと思いながら更にふらふら(その点、「ハルニレテラス」は流石だ。やるなあ、星野リゾート)。
ふと見上げると、郵便局の隣りにある、見慣れた建物の二階に、Caféらしきものがあるのに気が付く。ここにしてみるかと上がって行くと、「Green Star Café KARUIZAWA」とある。ビールぐらい呑めそうだ。入ると、店は奥に長く伸びていて、テラス席になっている。テラスからは、さらに奥の木々を愛でることができて、なかなかである。せめてこうでないと、らしくない。時折、ふわっと風が通るのが気持ちいい。ビールはハイネケンしかなく、ややお高いが、この雰囲気ならば我慢できる。暫しまったりすることができた。
あえて苦言を云うが、オランダを売り物にしない店であれば、ハイネケンだけを置くのはお止めになさった方が宜しいだろう。もし、キリンやアサヒを置きたくないのならば、軽井沢高原ビールだけにしたら如何だろうか。ピザが中心の店で、ビールはハイネケンだけ、というちぐはぐ感は落ち着かせてくれない。いまどき、クアラルンプールだって、そんな店はないだろう。

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軽井沢駅前の、いわゆる中山道を旧碓氷峠方面にちょっと進むと、直ぐ右手に「フレスガッセ」という洋食屋がある。この辺りは人通りや車の往来も少なく、意外に静かな場所で、こんな処に店があるとは気が付かない人も多いだろう。今日は、軽井沢駅の南側に車を置いて、駅を越えてぶらぶらやってきた。涼しいはずの軽井沢だが、今日は随分日差しが強くて暑い。見上げれば、直ぐ近くの離山だけでなく、浅間山もくっきり。
かれこれ足かけ20年、ここ「フレスガッセ」に通っているが、多くて年1回、しかも、いつもテイクアウトでしか入ったことが無かった。しかしここは、デリカテッセンではなく、真っ当な洋食屋である。洋食屋がデリカテッセンもやっている、と云う方が正しいかも知れない。それで今回、ランチに入ってみることにした。
軽井沢には、美味いデリカテッセンがいくつかある。その名も「Karuizawa Delicatessen」は、結構、贔屓にしているが、ベーコンだけはいつも「フレスガッセ」と決めている。店は外観も内装も、山小屋風で、落ち着いた雰囲気。入ってみると、先客は誰もいない。駅の反対側の、プリンス・アウトレット内の各レストランには恐らく行列ができているだろう。ちょっとだけ歩いたここは、別世界である。ここにはエアコンが無いのだが、風さえ入ってくれば、暑いことは無い。
ソーセージ盛り合わせ(単品1,340円)とポトフ(定食1,200円)を注文。加えて、カミさんには申し訳ないと思いつつエビスビールも注文。声に出せないが、美味い。つい図に乗って、赤ワインも注文。出てきたソーセージ盛り合わせは、ソーセージが3本だけだが、とても巨大で食べ応えがある。種類はポリッシュ、フランクフルト、ハードとあるはずだが、どれも粗挽きで、皮も厚いのでがっつり食べる感じ。総じてかなりスパイシーである。
シャルキュトリー料理という呼び方が昨今、聞かれるようになっているが、この「フレスガッセ」はその走りと云えるかも知れない。今、 シャルキュトリーを作っているのは若主人、接客に出てくる(どことなく本上まなみ似の)女性は若女将(奥方)だろうか。厨房では大女将もいらっしゃるようである。また来年、少なくともテイクアウトできっと来るだろう。

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