山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

居酒屋

「稲荷湯」でさっぱりした後、かねてより狙いを付けていた「八王子ロマン地下」に行ってみた。ここは昭和30年代の横丁を再現した、云わば酒呑み親爺のテーマパーク。10数軒の居酒屋や喰いもの屋がごちゃごちゃと並んでいて、眺めているうちに自然とわくわくしてくる。
土曜日とは云えまだ真昼間なので、開いている店はそれほど多くは無い。その中から、馬豚31(バートンサンイチ)という店に入ることにした。この店は、テーブルと椅子が店内だけでなく、通路にもはみ出しているが、向かい側の店からも、同様にはみ出しているので、どこまでがどの店なのか(一見の客には)判然としない。
先ずはビールで乾杯。
店の名前のイメージから肉系かと思ったが、突き出しはなんと干物。アジの開きとキンメの開きが出てきた。ステンレスの食器にのって出てくるところも、そこはかとなく昭和ノスタルジーを感じさせてくれる。メニューを見ると、他にも結構、海鮮系の料理が並んでいて、バリエーションに富んでいる。
我が女子連は、メニューにないのに図々しく、「ポテトサラダありますか?」とか「ハムカツありますか?」等と訊くと、ポテトサラダは無かったが(急に作るのは難しい)、ハムカツは「ないけどあります」との回答。図々しく訊くだけのことはあった。出てきたハムカツ(480円)は、ふっくらしていて美味かった。ハムカツ以外にも、ナス揚げ浸し(380円)、じゃがバターアンチョビ添え(680円)などをオーダー。それぞれビールに合って美味い。
ここ八王子ロマン地下は、8(八王子のハチか)の付く日はイベントがあるとのこと、まして今日は8月8日と云うことで(意外にこう云うタイミングに当たることが多い)、年一回の特別イベントがあるらしいが、それが何かよく判らず仕舞に終わった(後で調べれば、富くじ抽選会だったらしい)。
呑んで喰っていい調子になってきた頃、トイレから帰ってきたのんちゃんが、「面白い店あるよ!」と報告。じゃあ、行ってみようかと云うことになり、ここは締めることに。思わぬところで梯子だ。 

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かねてより、門前仲町の呑み屋街の風情を気に入っている。少なくとも、東京では一番いい(日本一は先斗町だと思っている)。場末感や猥雑な雰囲気はなく、むしろ小粋と云っていい。神楽坂も悪くないが、この頃洒落たイタリアンとかフレンチとかが増えて、和の情緒がいま一つな感じ。その点、深川は昔から江戸文化が生きているのがいい。
新宿西口思い出横丁や、新橋烏森神社界隈、上野ガード下辺りの猥雑さも悪くないが、気分的な乗りが悪いと、そのDeep感が煩わしい感じがする。ちなみに温泉街だったら城崎、蕎麦屋街(って程、蕎麦屋がある訳ではないが)だったら善光寺門前、うなぎ屋街だったら成田山参道がお気に入り。
今夜のねらいはいくつか候補があったが、一軒目に覗いてみた「だるま」が空いていたので、今夜はここで決まり。田崎真也も気に入っている店だとか。この店は美人姉妹がやっているというのでも有名らしい。今日は偶々お姉さんの方がおひとりのようである。頭に捩じりタオルを巻いているのだが、親爺感は無い。美人は得である。
基本はカウンター席だが、奥にはテーブル席もある。でも折角カウンター席が空いていたので座らせて貰う。カウンター内は親爺がひとり男性なだけで、他はみんな若い女の子である。美人姉の子分達という感じ。店内のざわめきが程良い。これぞ下町の酒場という感じだ。壁の短冊メニューを眺めると、全般的にはちょっと高めの感じ。でも雰囲気が良ければ問題になる程ではない。がぶがぶ飲んだり、ばくばく喰わなければ良いだけだ。
つまみには、モツ煮込み、アジの南蛮漬け、ナスの味噌炒め、ハムカツを注文する。ここのモツ煮込みはなかなかイケる。アジの南蛮漬けは残り1匹分しかなかった(通常は2匹)ので、サービスしてくれた。
ここはハムカツが600円もする! 昨日の「新橋まこちゃん」の670円に次ぐ高さである。今日も怖いもの見たさで頼んでみると、ごく普通の感じ。量的にはやや不満か。齧ってみると、コロモが厚い感じがするが気になる程ではない、普通に美味い。
この店は看板娘目当てに入ってくる客も多いだろうが、やはり店全体から滲み出る風情が良い。この味はこの店固有のものだ。なかなか門前仲町に行く機会は少ないだろうが、また是非この雰囲気に浸りに訪れたい。

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月いち格安居酒屋ツアー。今回も、新橋。蕎麦好きおやじさんが提案した居酒屋は「美味ぇ津゛」。さて入ろうとすると、開店の時点で既に予約満席とのこと。たいした人気の店だ。これに懲りずにまたどうぞ、その際はぜひお電話を、と名刺をいただく。ご主人も女将さんも感じが良さそうだ。なんとかして、またの機会に行ってみたい。ともあれ予約を入れていない我々は暖簾の外へ弾き出され、やむなくふらふらガード下へ。
偶々目の前にあった「やきとんMAKOCHAN(まこちゃん)」に入ってみる。いかにも新橋の居酒屋らしい外観。黄色い看板に、昭和43年創業と書いてある。ガード下の、まるごとレンガアーチ1区画分の大きさなので、店は結構広いが既に7割がたは埋まっていて、賑やかだ。
調べてみると、新橋西口に5店舗展開しているようだが、たぶん、これまで目にしたことも聞いたことも無い(少なくとも入ったことは無いはず)。新橋にいったい居酒屋が何軒あるのか知らないが、かれこれ30年余り通っている割に(この頃は頻度ががくっと減っているが)、知らない店はまだまだあるということだ。
ビールで乾杯した後は、いろいろ定番メニューを頼んでみる。ポテトサラダ、焼き餃子、鶏のから揚げ、かしら、はつ、しろ、鶏つくね、もつ煮込み、ザーサイ漬け、ハムカツにしてみた。
実はここ、ハムカツが670円もする。べらぼうだ。たぶん、これまでで最高額である。どんなものが出てくるか興味が湧いたので、かなり思い切って頼んでみたが、普通の他の店で見掛けるボリュームの、ほぼ2倍出てきた感じはする。味はごく普通で美味い。それにしてもちょっと高い感じがするのは何故だろう。
ビールの後の飲み物は、各々、ハイボール、ホッピーセット、ハイサワーセットなどを注文。結果、それでもひとり2,500円に収まった。ハムカツが高かった割には、合計額は安いと云えるかも知れない。安いのか高いのかいまいち判らない店だが、如何にも新橋らしい雰囲気を味わえる店としては申し分ないところだ。 

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やきとんまこちゃんのHP: こちら 

久しぶりに秋葉原の電気街口に出てみた。歩行者天国だった。例の通り魔殺人事件があってから暫く中止していた筈だが、いつの間にか再開したようだ。電気街を抜け左に折れると、神田駅からお茶ノ水駅までの、中央線快速が通る万世橋高架下に、mAAch Ecute(マーチ・エキュート)という名のJR系商業施設がある。
雑貨店などが立ち並んでいる施設内(ノースコリドー、主に女性用小物・雑貨店ばかりなので、小生の物欲を掻き立てることは無い)を抜け、西側の外に出ると、こちら側には洒落た飲食店が並んでいる(サウスコリドー)。その中に「駿河屋賀兵衛」という日本酒バルがあったので、つい、寄ってみた。こうゆう店には衝動的に入ってみたくなる。
ここを居酒屋と呼ぶにはちょっと憚れるような外観だ。この店のウリは塩辛らしい。なんと60種類もある。「駿河屋賀兵衛」とは、塩辛をはじめとする水産加工品を販売する会社のことで、この店はその会社のアンテナショップという訳だ。
なかには10席ほどのカウンター席がある。外にはテーブル3つで7席あるが、屋根が無いので雨が降ったりすると無理。今日は雨は降らず、時折ビル風が通り抜けるので、外のテーブルが涼しくて気持ちが良さそう。外にした。酒は「而今・純米吟醸 五百万石」を呑むことにした。こんな入手困難な酒を、普通に置いてあるのが凄い。フルーティだが、柔らかく呑み易い。すいすいいってしまいそうだ。つまみは、塩辛のおまかせ3点盛りと、刺身盛り合わせをもらう。酒に良く合う。時折吹く風を感じながら、呑んでつまむのは最高にいい。
テーブルは通り道にはみ出しているので、時々、直ぐ傍を通行人が通り過ぎる。意外に、ベビーカーや幼児用の椅子を付けた自転車が行き来するので、果たしてこんなところに住居があるのだろうか、と思っていたら、店を出た後にそちらに行ってみると、「WATERRAS TOWER」というのが近所にできていて、そこの上層階はマンションになっていた。 
それにしてもこの通り(サウスコリドー)には、「駿河屋賀兵衛」以外にもいろいろ気になる店がある。また、陽気の良い季節にはこちらに繰り出してみよう。
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駿河屋賀兵衛のHP: こちら 

既になおちゃん(とのんちゃん)は入店済みの店だったが、気になる店なのでご同行願い行ってみた。人気の店だけあって事前予約が必須のようだが、今回はもう21時を回っていたので問題なく入れた。池袋駅東口、豊島公会堂の東寄り、この辺りは池袋にしては少々人通りが少ないところである。
そう云えば、近くにある「瞠(みはる)」というラーメン屋には、以前、サンシャイン60に仕事場があった10年ぐらい前に、何回か行ったことがある。魚介系濃厚出汁が病みつきになる、インパクトのあるラーメンだったが、今はどうなっているだろうか。
地下に下りて行く階段の左右、天井には、日本酒のラベルが所狭しと、護符の如く貼ってあるので、まるで冥界への入口のようである。店に入ると、靴を脱いで上がるようになっている。見渡すと掘り炬燵席が並んでいて、奥がテーブル席、衝立を隔てた右手がカウンター席のようだ。ごちゃごちゃした感じだが、結構、広い。
席に落ち着いてメニューを開くと、さすが、日本酒がズラリ。どれにしようか迷う。迷うことがうれしい。結果、呑んでみたのは「奥鹿・純米生酛無濾過生原酒(大阪・秋鹿酒造)」、「酒一筋・生酛純米吟醸無濾過生原酒(岡山・利守酒造)」、「玉川・山廃純米吟醸無濾過生原酒(京都・木下酒造)」。偶々かも知れないが、皆、西日本。生酛または山廃らしく、どれも深みのある味、飲みごたえがある。
これらの酒に限らず、全国から地酒を集めてくるのは、なかなか大変だろう。複数の酒店と付き合いがあるのだろう。この店の主人は、日本酒の話を始めたら止まらなくなる。話したくてしようがないようだ。まさしく、この主人にしてこの店あり、だ。
必要最低限のつまみでいいので、クリームチーズの味噌漬けと珍味盛り合わせを頼む。このような濃い味の肴が、これらの酒に良く合う。料理のラインナップも、実にこの店らしい。また、季節が移れば、取り揃えている日本酒の種類もがらっと変わるのだろう。また近いうちに来てみたい。 

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「ペンションすずらん」でまったりした後、立川駅の南口に出る。今回の山には行けなかった、くまちゃんと合流し総勢6名。18時過ぎのせいか、空いている店がなかなか見つからない。以前から気になっていた「ラ・クローヌ」というベルギービール&鉄板ビストロも覗いてみたが、予約でいっぱいとのこと。結構、繁盛しているようだ。
うろうろ彷徨った挙句、ここ、入ったこと無いね、と「旬菜酒場 ほおずき」を覗いてみると、丁度ひとテーブル、6人分の席が空いていた。他の席は完全に埋まっている。まあとにかくラッキーだった。この店は、まだ新規開店して間もないようである。居酒屋と呼ぶには少々洒落た店内、落ち着いた雰囲気である。一応落ち着いたところで酒を注文。ビールの人、いきなり日本酒の人など其々。
一息ついたらメニューを開き、料理を注文。魚系も串焼き系もあって、割となんでもある感じ(もつ焼きはない)。刺身5種盛り合わせ、マカロニサラダ、ハムカツ、チキンサラダ、出汁巻き玉子、鶏半身ロースト、エイヒレ炙り焼きなどをがっつり喰う。ひと手間かけている感じで、どれも普通に美味い。ただ、注文したはずが入っていなかった、などあって、少々ストレスを感じさせる。
日本酒は、新政やばくれん、黒龍などちょっと今どきのトレンド地酒もあるが、どちらかと云うと、ワイン(主に国産地ワイン)や焼酎の方が充実しているようだ。とは云え、やっぱり日本酒にした。
会計を頼むと、なんだかんだで6人で13,160円也。ひとり2,000円ちょっと。安過ぎるようだが、会計は明朗ではない(明細が出てこない)ので、(店側に)見落としがあったかどうかの検証はできない。これがホントならば申し分ないほど安い。 
気が利いた料理を出してくれるのだが、接客サービスがいまいち、こなれてない(っていうか教育不足、経験不足?)。ちょっと残念な感じだ。今後に期待しよう。

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折角、上野まで出てきたのに、ビール&蕎麦1枚で帰るのはちょっと詰まらないな、と思い直し、ガード下の呑み屋街を覗いてみることに。なかなか粋な呑み方はできない。もちろん、この辺り、ひとりで入ったことは今まで一度も無い。
「たきおか」は上野・御徒町界隈に何店舗かあるらしいが、ここが何号店なのかは判らない。おそらく本店でも2号店でも3号店でもないはず、4号店だろうか。ここに入ってみようと思ったのは、単に空いていたから、である。
この上野ガード下界隈の「大統領」や「肉の大山」、「たきおか本店」、「カドクラ」、「浜ちゃん」は、必ずしも満席ではないが、平日の真昼間だというのに、何処も呑んべえが大勢群がっており、(なにせ独り呑み初心者なので、)独りで入るのはちょっと気後れしてしまう。その点、この店は出来たばかりなせいか、客が余り馴染みになっていないようで、とても空いていて、ひとり呑み初心者でもすんなり入れた。
ここはキャッシュオンデリバリ。生ビールを受け取ると同時に410円を支払う。軽くもり蕎麦を手繰って来ただけなので、多少はつまみも注文できそうだ、と思い、ベンチマークのハムカツ(230円)とポテトサラダ(160円)を注文。さっき病院へ行って、成人病の薬を処方して貰ったばかりのくせに如何なものか、と思わないこともない。
ハムカツはさすがに揚げる時間が必要なので、すっとは出て来ないが、ポテトサラダは冷蔵ショーケースの中に小鉢ごと保管されているので、5秒で出てきた。160円とは云え、お一人様に丁度いいボリューム、冷えていて美味い。ハムカツは、たいていの店では、二つ割りで出て来るのが普通だが、ここはそのまま輪切り状態の大きさで出てくる。粗雑ではあるが、この方がボリューム感がある。厚みは程良い。230円は納得価格。その後、もつ焼きも喰いたくなり、しろ(220円/2本)を注文。
この店からは、中華料理の「昇龍」、もつ焼き「大統領」の支店、地魚屋台「浜ちゃん」が見えていて、繁盛ぶりが良く判る。多くの外国人旅行客も、入りたそうにこれらの店を(そしてこっちの店も)覗いていくが、なかなか踏ん切りが付かずにスルーしていく。独り呑み初心者の小生には、彼らの気持ちが良く判る。

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三ツ峠山の帰り、立川に途中下車したが、未だ店は決まらないまま(要するに行き当たりばったりで)、南口を東へふらふらとそぞろ歩き。「だるま」も「味工房」も今日は未だ混んではいない様子。進退極まったらここに戻るか。右手の2階にある「ラ・クローヌ」というベルギービール&鉄板ビストロも気になるが、今日もそのままスルー。「ひだりうま・でん助」、「手打ち蕎麦なかさと」(今日は休みか)を左に見て、更に進む。
このまま何も見つからなければ、立川通り沿いの「青海」でも久しぶりに覗いてみるか、と思い始めた頃、左手に気になる店発見。控えめな看板には「とうせんぼう」と書いてある。なおちゃん、ひろちゃんの同意を得て入ってみると、比較的こじんまりとした店だったが、上手い具合に4人掛けテーブルが空いていた。靴を脱いで上がるスタイル。
店員が着ているTシャツの背中に、「ひだりうま・でん助」の文字を発見。聞けば、この店は、でん助の姉妹店だという。まだ新しいようだ。しかしメニューを見る限り、「ひだりうま・でん助」とは趣が異なる。あちらが炭酸系飲み物&肉系であるのに対し、こちらは魚が主体、日本酒もかなり豊富。何方かと云えば、この頃は此方の方とウマが合う。でん助はワイワイガヤガヤやる感じだが、こちらは気心知れた者同士がゆっくり語り合うという雰囲気である。
昨今、立川は魚が美味い店が増えてきた。それに連れて、日本酒のバリエーションも多くなってきていると思う。一昔前とはだいぶ様変わりしてきた。まことに歓迎すべき状況だ。
ちょっと歩いたので、やっぱりビールで乾杯。注文したつまみは、豆腐サラダ、塩もつ煮トーフ、しろえび刺、天麩羅盛り合わせなど。どれもひと手間かかった料理で好感が持てる。なかでも、塩もつ煮トーフは、その名の通り、味噌も醤油も使っていないものの、スープには旨み(鶏ガラか?)が生きていて、かなり美味い。若い店員の接客も爽やかだし、この店、なかなかイケてる。

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三国山稜に登った帰り、本厚木で打ち上げとなったものの、毎度「肉の佐藤」ばかりでは何なので、偶には別の店にも行ってみようと「スマイリ商店」という名の居酒屋に行ってみた。本厚木駅のすぐ東側、あまり人通りがない路地裏。午後5時ちょっと前に到着。まだ開店していない。一番乗りで待つことになった。ふと見回すと、この店は、マンションの1階にある。入口はオープンスペースにビニルシートで覆っただけなので、上のマンションから苦情が出ないものかと心配になる。特に今日は陽気が良いので、シートを外して外気に接している方が気持ちが良い。
程なく5時、開店。随分と予約が入っているようで、我々を何処に座らせたら良いか、店員同士で意見調整に少々時間が掛かる。やがて通されたのは、店内の一番奥まったテーブル。コンクリート打ちっ放しの天井が剥き出し状態で、内装を見れば、昭和レトロをコンセプトにした店のようだ。無論、我々には馴染みやすい雰囲気である。
缶詰風のお通しが出てくるところも、そんな演出か。 なかなか面白い。
メニューを見ると、飲み物はハイボール、ホッピー、酎ハイが主。ウーロン茶やコーラを、「運転酒」と称したカテゴリーで括っているところがなかなか洒落ている。さて取り敢えず呑むにはビールだが、もうすっかり呑んできたので、ホッピー黒でスタート。この店はナカもソトも別々に注文すると各々300円だが、セットだと480円という料金体系。ここの焼酎はキンミヤである。キンミヤもボトルで売っているので皆がホッピーか酎ハイであれば、その方が安そうだ。各自、思い思いの飲み物で乾杯した後は、料理を注文。基本的に焼き鳥、焼きとんがウリなので、これは外さないとして、この店の名物らしい、デカ盛りサラダやら、チーズハムカツやらも頼んでみる。
ハムカツは定番だが、ここはチーズ入りと、ちょっとゴージャス。サラダも基礎代謝量豊富な者には泣いて喜ばれるボリュームだ。この店のターゲットは20~30代と見えるが、中年親爺でも決して居心地が悪いとは云えない。次回来るときには、今回頼み損なったポテトサラダを喰ってみたい。

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アユラシから、今日の打ち上げが新宿か池袋だったら合流するとの連絡が入り、それでは池袋に行こうと決めたのはまだ山の中。それからは、汗が引かないうちのビール嗜好時間、タクシー迎車&移動時間、日帰り温泉での入浴時間、風呂上がりのビール嗜好時間、宇都宮餃子嗜好時間等を勘案しつつNAVITIMEで列車時刻表を睨み、池袋到着予定時刻を割り出す。その後、今度は池袋の店選定のため、EVERNOTEに溜め込んだデータベースを検索。まったく移動中のスマホは便利だ。
やっぱり池袋だったら、西口の板橋寄り(西池袋1丁目の北半分)のあたりの居酒屋街が、Deep感があって気に入っている。ちょっと奥に入ると、ソープランドやラブホテル、ぼったくりバー(何れも入ったことはありません)が、居酒屋、怪しげな中華料理屋、ゲームセンター、パチンコ屋など(居酒屋以外入ったことありません)と混然となっていて、いかがわしさは新宿・歌舞伎町といい勝負だが、割と庶民的な店も多いので、競馬・競輪であらかた摩ったオヤジギャンブラー達でも、安心してヤケ酒が呑める街である。
そして決まった居酒屋、ここ「豊田屋」は、池袋に入り浸っている呑んべえオヤジだったら、知らないのはモグリと云ってもいい程、有名である。ほぼ近所に3店舗ある。そのうち、比較的入り易い感じの三号店に入る。午後6時半を回っていたせいもあり、店内はオヤジ度100%でほぼ埋まっていたが、運よく奥の4人掛けテーブルが空いていた。リュックサックを背負った3人組が入って行っても、何の違和感もない。オヤジ居酒屋初心者の女子だったら、少々気後れする店の雰囲気かも知れないが、くまちゃん、なおちゃんは全く堂々としたものである。
腰を落ち着け、とりあえず各々飲み物をオーダーしたら、つまみを決める。ポテトサラダ、もつ煮込み、もつ焼き盛り合わせ、ナス味噌炒め、キャベツ浅漬け、鶏唐揚げ、アジフライ、野菜炒めをチョイス。やがてアユラシも合流。
ポテトサラダは、ポテトを茹でたものとマッシュポテトを、後で合わせたようなシロモノ。なかなか変わっているが、味はごくノーマルで悪くない。アジフライは珍しい。何かとっても懐かしい味。野菜炒めも普通に美味い。この店は何故か、未だ基礎代謝量が豊富で、呑み気や喰い気に逸っていた頃を思い出させる。 

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ビールを立ち呑みしただけではやはり物足りないので、もう一軒行こうとふらふら烏森口へ繰り出す。烏森神社近くにある「浅草弥太郎・新橋店」はどうだろう、と云う提案があったからなのだが、行ってみると、若者数人が外のテーブルまで溢れて、呑んで喰っている。この混みようでは、ちょっと入れそうにない。それならばと、当てもなくぶらぶら店探し。
程なくして、やけに気になる店を発見。見上げると看板には「もつ焼 くら島」とある。看板自体は比較的新しいようだが、建物は思わず呻き声を漏らしそうになるほど渋い。こりゃ新橋でも珍しい。入ってみると、中も外観と同程度に渋い。テーブル席が空いていたので4人で座る。昭和レトロそのままの店。
奥には古びた段ボール箱が積まれていて、入りきらないCDが崩れ落ちそうな状態のまま、薄らと埃が溜まっている。店内の一角の、この雑然とした状態は、きっとここ20~30年、何も変わっていないはず、と断言する蕎麦好きおやじ。たしかに、なるべく余計なことはしないのが、この店のポリシーのようである。
とりあえず日本酒を頼むと、ヒヤか燗か訊かれ、「ヒヤ」と答えるとコップ酒が出てくる。突き出しは柿の種。ふーむ、今どき古びた中華料理か定食屋のノリだな。忙しそうにモツを焼いている店主はともかく、女将さん(店の主の母親かな?)は愛想が全くない。ちょっとでも笑顔を見せたら親の遺言に背くか、罰でも当たると思っているようだが、これもこの店の味と云えなくもない。
看板メニューになっているので、もつ焼きを注文。特段、可もなく不可もないが、1本100円なので全く文句は無い。結果、コップ酒3杯飲んで、もつ焼きとエイヒレを喰ってひとり1,500円。日本酒ともつ焼きの味のみを追求する客にはともかく、この店の雰囲気を味わえるだけで、この料金は概ね納得できる気がする。将来、この店の常連になるかどうかは、ややビミョウであるが、今後、多少儲かっても店を奇麗に建て替えるなどという事は考えず、是非このままの雰囲気を保ち続けて欲しい。女将さんも今後とも客に媚びることがないよう願いたい。

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月いちの格安居酒屋ツアー。今回は新橋。ここは社会人1年生から呑み歩いた街であり最も親しみ深い。昔からオヤジの街と呼ばれていたが、今もそれ程変わったとは思われない。
新橋駅前ビル(1号館及び2号館)の地下階は昔から、カウンター席に数人しか座れないような、小さな店が所狭しと並んでいて、一見さんにはちょっと抵抗感があるDeepさ。当然ながら、立呑み店も多い。そう云えば昔、安くて美味い天麩羅屋があったが(とにかく天丼が絶品だった)、いつの間にか店が無くなっていた。この地下街はちっとも変わらないようでいて、結構、店は入れ替わっている。
いっぱいひっかけて帰らない訳にはいかないが、腰を落ち着けて呑む程ではないという客にとって、立ち呑み屋はうってつけのスタイルなのだろう。小生はこれまで、呑むからにはしっかり腰を落ち着けて呑みたいと思っていて、これまで鼻にも懸けなかったが、この頃は年のせいか、さっと呑んでさっと帰るのも悪くないと思うようになってきた。今後、この手の店に厄介になることは増えそうだ。
今回、蕎麦好きおやじさんが選んだ店は、新橋駅前ビルの地下にある「立呑み処へそ」。ここは初めて。立呑みにしても、とにかく狭い。せいぜい14~5人ぐらいがいいところか。厨房を入れても5~6坪程度だろうか。ここだったら賃貸料は坪単価3万円ぐらいとして家賃18万円、従業員2人分の給料も含め、えいやっと毎月80万円ぐらいの固定費がかかりそうだ。一方、我々のようにひとり1千円程度の客ばかりだったとしても、入れ替わり立ち替わり毎日平均100人ぐらいはやって来そうだから(ここはランチもやっている)、経営は成り立ちそうにみえる。こういう店にはそもそも、ビール1杯で1時間も粘るような客は来ない。
生ビールとハムカツのセットを注文。これで500円はお得。これだけで帰れるようになれば一人前の新橋オヤジである。 

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立呑処へそのHP: こちら 

ひさしぶりだと思ったら、まだ1年経っていなかった。夏山合宿の候補地と日程を決めるため打ち合わせ(≒と云う名の呑み会)が必要だと云うことになり、それではと、ここ「酒蔵秩父錦」にしてみた。出席者が6人となったため、奥の座敷を使えないかと思って予め電話してみたがだめとのこと。物置になっちゃっているのかも知れない。そうなると、コの字(とエの字の中間的な)カウンター席の角に座ることになる。
千葉方面から京葉線でやってくる場合、陽気が良ければ八丁堀駅から歩くのが一番近い。前回は、有楽町駅から歩き出し、道の南側から店にやってきたが、今回は北側から。でも、どちらからやってきても、この店の存在感は異質である。そこだけ空間が違う。ここが銀座であることが、錯覚させる要因の一つかも知れない。もしこの店がそのまま秩父市街や川越の蔵造り通りにあったとしたら、すっかり溶け込んでしまい、マニアでもない限り目を留めることはなさそうな気もする。
それでも中に入っていると、外観同様、中も思い切り枯れている。巷には、外観はレトロだが内装はモダンと云うレストランもあれば、外は現代風なれど、中だけはレトロ感を演出している居酒屋もある。その点、ここは外見も中身も同じ、そう云う点で極めてピュアな居酒屋である。これがこの店の真骨頂であろう。中に入ると我々のうち先に来ていた3人以外、他に客はいない。あとから二組やってきたが、カウンター席には座らず、四人掛け席に着いた。最初から最後までカウンター席は事実上、我々の貸切状態である。
「秩父錦」の店でも、最初はやはりビール。そのあとは、「秩父錦」を燗にしてもらう。これぞ淡麗辛口。つまみは、ポテトサラダ、モツ煮込み、さつま揚げ、メンチかつ、ウルメイワシ、空豆、カミカツを注文。ここは、さつま揚げとカミカツが名物と云っていい。さつま揚げは、出てきた瞬間はパンパンに膨らんでいるが、見る見るうちに(カメラを向ける間もなく)萎んでしまう。その分、ふわふわである。カミカツは日本酒の肴になりうるのか、と思ってしまうが、これも辛口の秩父錦ならではの組み合わせと云っていいだろう。これは、この店が持つもう一つの顔である。

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「佐留丹」でだいぶいい気持になったのだが、せっかくなのでハシゴしてみる。同じ飲み屋横丁をちょっとだけ駅へ戻った処にある「千住の永見」を覗いてみると、座れそうなので入ってみた。ここは2階もあって、居酒屋としてはかなり大きい方だが、混んでいて入れないことが間々ある。個人的に久しぶりの入店。以前はすべて会社帰り。平日の夜はオヤジ達の溜まり場であるこの店は、本来、山の格好は似合わないが、今日は土曜日のせいか、若者たちもいて少々カジュアルな雰囲気になっている。平日は忙しくて無愛想な店員も、今日は心なしかちょっぴり丁寧に感じる。
北千住西口には、呑ベエオヤジに愛されている名物居酒屋がいくつかあるが、ここもその一つ。「大衆居酒屋」という云い方がぴったりくる店である。オヤジ達による、ざわめきが程良い感じ。若者の集団や、女子会がやってくる店だったらこうはいかない。この店で、絶叫や馬鹿笑いは呉れ呉れも止めて欲しい。ここのカウンター席ならば、ひとり呑みが出来そうな雰囲気がある。
この界隈は、飲み物が焼酎系の居酒屋が多いが、ここ「千住の永見」は見掛けによらず、日本酒の種類も豊富で、ワインだってあるオールラウンドな感じ。が、何故かホッピーやハイボールは置いていない。こういったところは、先代が築き上げたスタイルを守る、見掛け通りの頑固そうな一面である。
壁には料理が書かれた短冊がずらりと並んでいるが、ともかくここの名物料理は「千寿揚げ」である。にんにくがごろっと入っているバージョンもある。何故「千住」でなく「千寿」なのかは聞いたことが無い。基本的にはさつま揚げの部類なのだが、ふわふわ熱々で、タマネギがたっぷり練り込まれており、そのせいか甘みが強い。今日はもうだいぶ喰って呑んだ後なので、もうこれ以上料理は頼めない。この店はメニューが豊富で、まだまだ食べたことがないものがある。次に来るときは、いの一番で入ってゆっくりと楽しんでみたい。 

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前日光でがっつり登ったあとは、北千住でささやかに打ち上げ。それにしても今回は、アカヤシオ目当てに行ったのに、思いがけずヤマツツジの満開に巡り会った。タイを釣りに行ったのに、ヒラメが大量に釣れたようなものか(釣りはやらないので、タイとヒラメの棲息域がかぶっているのか全く知りません)。
さて何処に入ろうかと、西口の飲み屋横丁を南へぶらぶら。ふと目に留まったのがここ「民芸茶屋 佐留丹(さるたん)」。名前の由来は判らないが、アイヌ語のような言葉の響きで、以前から気になっていた。建物の外観はこれと云った特徴は無いが、入ってみると中は全くの古民家調で、北千住らしからぬ落ち着いた雰囲気である。天井には、ふぐちょうちん(剥製)がいっぱいぶら下がっている。
この界隈は、もつ焼き系の店が多く、これらの店の造り自体は何処も簡素なので、古民家風は意外に少ない。土曜日の夕方にしては客の入りが少ないような気がする。靴を脱いで座敷に上がる。のどが渇いたのでハイボールを注文。料理は、いかの丸煮、ポテトサラダ、もつ煮込み、かつお刺身を注文。ポテトサラダは至ってノーマル。いかの丸煮は、ワタも一緒になっていて、酒が進むこと間違いなし。
ここは、居酒屋にしては珍しく、ふぐを食べさせてくれるそうである。しかし正直言って、個人的にはふぐの美味さが良く判っていない。食べたこと自体、殆ど無いせいもあるが、少なくとも、あの価格に見合うだけ美味いのか疑問に思っている。昔はそれこそ命がけで喰っていたのだろうが、その気が知れない。別にその価値が判らなければ喰わなければいいだけの話だし、金を無駄遣いすることもなくなるので有難いが・・・。でもこの店のメニューを見ると、コース(てっさ+唐揚げ+てっちり+雑炊)を食べても、しょうさいぶぐだったら3,240円、とらふぐでも4,860円ということで、リーズナブルな価格。これならば、もう一度、確認のために喰ってみてもいいか、という気になってくる。やっぱり、ふぐだったら冬にてっちりか・・・。

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久しぶりに激混みの新幹線で、上毛高原駅から大宮駅まで立ちっ放し移動。こういうときは、50分足らずの乗車時間が有難い。そう云えば以前、上野から山形まで新幹線で3時間、立ちっ放しだったことがあった。それに比べれば、楽ちんの部類である。とは云えこの頃、朝夕の通勤での正味乗車時間は約30分だし、ほぼ座って行けるので、久しぶりの立ちんぼは暫し我慢。
大宮で途中下車し、「いづみや本店」に入ると、お姐さん店員に指定されたテーブルは一番右奥。この店に入ると、たいていここの席である。予約席のプレートがおいてあるが、関係ない。このテーブルは、常に我々が来るのを待っている、我々のためにあるようなテーブルである(そこまで云うか!)。頭上にあるテレビは、箱根の大涌谷が立入規制されたことを報じている。黒玉子の店は大打撃だろうが、いままで大儲けしている(燃料費ただで、1個10円程度の玉子を、10倍の値段で売っていた訳だ)と思われるので、当分は問題なかろう。 
乾杯の後、2杯目に頼んだレモンハイがなかなか出てこない。忘れたのかと思って見回すと、さっきのお姐さんが作っているところだった。何かの拍子に思い出したのかな。そのまま見ていると、出来上がっても何故かこっちに持って来ず、直ぐ傍の客に渡そうとする。すると、違うと云われたのだろう、あたふたと数メートル移動し、別のお客に持っていくとまた断られたようだ。こっちだよ~、と手を振ると、ちょっぴりはにかんで「迷っちゃった」と仰る。自らの職場で迷うとはなかなか出来ない芸当だが、これでも仕事が務まるのだから大したものである。かくのごとくこの店は、お姐さんがいい味出している。
そのうちに、「わかめときゅうりの酢の物」(280円)を頼んだのに、出てきたのはどう見ても「たこ酢」(360円)だった。これもこの店の味のうちである。締めに、たぶん初めてチャーハンを喰った。思いの外、美味い。この意外さも、この店の味である。

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「秋田屋」のあと、勢いがついたので、近くにある「名酒センター」に行こうということになったが、覗いてみると満員で、外には順番待ちが出来ている状態。あ~こりゃだめだ~、ということで、その代わりに浜松町駅傍の「玉川屋酒店」に再び入店。こちらも混んでいたが、上手い具合に丁度ひとテーブル空いていた。前回同様、ほぼさらりーまん御用達店である。
この店もそうだが、角打ちは何処も決して入り易い雰囲気ではない(∵支払いシステムが判らない、∵常連ばっかりで気後れする、等々)が、もう2回目となれば全くへっちゃらである。常連の如き振る舞いで、冷蔵庫から思い思いの酒を取り出し、レジで支払いした後に乾杯。みんなビールのラッパ飲みか、カップ酒。まさに一杯ひっかけるという感じ。この気安さが角打ちの魅力の一つだと思う。
ここは浜松町駅に至近で、16時30分から開いているようなので、羽田発の最終フライトまでの時間、ちょっと一杯、なんて芸当も可能である。地方から出張でやって来る人には使える店だと思うが、そんな使い方ができるひとはかなりお洒落だ。
それにしてもこの店は何故か居心地が良い。興が乗ったせいか、話し声の音量をもうちょっと落として欲しい、と若店主からやんわり窘められる一幕もあった。反省、反省。でもたぶん、またそのうち来るだろうし、それがまた4、5人になれば、きっと盛り上がってしまうに違いない。
(残念ながらスマホ画像なので、鮮明さはご容赦願いたい)

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隊長の所望により、大門の「秋田屋」にやってきた。前回は寒くてオーバーコートなしには呑んでいられなかったが、2ヶ月経って、立呑みには良い季節になった。でもあと2ヶ月経つと、とてもエアコンが無いところでは呑んでいられなくなるだろう。まったくいい季節は短い。
でもここ「秋田屋」は、仕事の関係で一時期、毎月のようにこの店の前を通っていたから知っているが、もつ焼き好き親爺たちが、四季を問わず、雨天晴天に関係なく群がっていた。その親爺パワーには舌を巻いていたが、その状況は今に至るまで変わっていないようである。
小生の到着は18時40分くらいだったが、室内のカウンター席、テーブル席は勿論のこと、外の立呑みテーブルもほぼ埋まった状態。良く見ると、その一つに隊長とのんちゃんが収まっていた。だいぶ先行している様子。
こちらもさっそく生ビールを注文し、もつ焼きも追加注文しようとすると、すでにテッポウやハツは無いという。この時間でもう無いとはびっくりするが、今日はとりわけ客の入りが良かったようだ。往々にしてと云うか、何故だかと云うべきか、親爺達は月曜日に呑みたくなるもの。晴らさなくてはならない鬱憤を、週末に溜め込んでいるらしい。今日はそのたぐいが特に多かったと云うことか。
やがてカウンター席の端っこが空くようになったので、徐々に座り、やがて和尚、アユラシも到着、小さなテーブルを5人で囲むまでになった。注文取りのおかあさん達は、大宮の「いづみや」と同様、なかなか捕まえるのが難しい。聞こえないふりなのか、本当に聞こえないのかが判別できない。なんとか、追加の焼き物として、レバーとなんこつ、こぶくろを注文できた。ここのもつ焼きは、大ぶりで歯応えがあるのが特徴。
ここには「くさや」もあって、時々臭ってくる。「くさや」は他人が食べている時は単に臭いだけだが、自分のものとなるとそれが余り気にならなくなる。従って、何処かの客が注文し、焼きの臭いが漂って来たら、こちらも追っかけ注文するのが、周りの客にとっても自分たちにとっても、迷惑度が軽減される唯一の秘訣と思う。尤も、その連鎖が拡大し、四六時中臭い店になる可能性もあるが・・・。
(残念ながらスマホ画像なので、鮮明さはご容赦願いたい)

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池袋「KURAND SAKE MARKET」で、ほぼ2時間立呑みしたおかげで腰が辛くなり、このまま帰る前に何処かで腰を下ろしていこうということになった。それもなるべく近い店がいいということで、偶々目の前にあった駅前の「魚盛」に入った。以前、アユラシの予約で、同じこの店の丸の内支店に入ったことがあった(和尚ともうひとりの、4人で入店)。すっかり失念していたのだが、投稿を覚えていた、なおちゃんに指摘されて気が付いた。彼女の居酒屋情報に関するセンサーは、この頃益々磨きがかかっているように感じる。
中に入ると、目の前に巨大な提灯が下がっていて、その下にテーブル席が並んでいるのだが、フロアが細かく分かれている。提灯のある場所から半分上がった処や下がった処があって、ちょっと不思議な造りとなっている。店がどの程度の大きさなのかは俄かに判らないし、わざわざフロアを垂直方向に細かく分けているのが、この店の周りの構造的制約によるものなのかは判らない。
日本酒はもういい、って感じなので、飲み物はハイボール。さすがにもう、あまり食べられない。メニューに珍味の「梅水晶」があったが、「長芋の梅水晶和え」となっていて、我が天敵(山芋系はアレルギー)と和えてあっては流石にいただけない。試しに、「梅水晶」だけで出して貰えるかと店員に訊いてみると、調理場と相談してきますとのこと。結果、「きゅうりの梅水晶和え」となって出して呉れた。云ってみるもんだが、この店は、大手企業チェーンの割には融通が利く。画一的なマニュアルに縛られない柔軟性が、個人経営の店の良さのひとつだが、ここにはそのようなところがあるようだ。「きゅうりの梅水晶和え」はさっぱりしていて、結構呑んだ後の口直しには丁度いい。
もうひとつ、「鰯つみれ蓮根はさみ揚げ」を注文。これも普通に美味い。大衆居酒屋チェーンに較べると、全般的に値段は高めだが、料理の手間の掛け具合と接客サービスもその分高いと思われるので、どちらを選択したいかはヒトそれぞれだが、少なくともここにはまた来てみたいと感じさせるものがある。

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立呑みの新たなトレンドと云えるだろうか、それともひとつの実験プロジェクトと云うべきか、なおちゃんが仕入れてきた情報をもとに、話題の池袋「KURAND SAKE MARKET」へ予約を入れ、蕨山の帰りに行ってみた。酒しか置いていないというので(僅かに有料つまみが置いてあった)、なおちゃん、のんちゃんが持参した酒の肴以外に、西武デパ地下で仕入れた寿司や漬物を携えて、18時頃行ってみる。エレベータから降りると、すでに店内(というよりも、立食パーティ会場のようだ)は相当な賑わい。熱気ムンムンである。
客層は7割ぐらいが女性だろうか。20代と思しき女性が目立つ。男同志は殆どいない。(こっちはさておき)親爺もいない。巷の角打ちとは大違いである。
3,000円(+外税)を払って、好みのグラスを選び、手の甲に(ブラックライトで蛍光発光する)スタンプを押してもらったら、テーブルへ。勿論、立呑み用丸テーブル。スタンプさえあれば、何回でも出入り自由というシステム。たとえば、つまみが足りなくなったら買いに行ってもいいし、呑みすぎたら外で涼んでも、公園のベンチでうたた寝をしてもいいというわけだ。
店内には巨大な冷蔵庫が離れて二つ置いてあって、それぞれに凡そ50本ずつ、合計100本余の一升瓶が揃っている。なかなか壮観だ。日本酒好きだったら、見ているだけで酔える。客は、勝手に冷蔵庫から好きな瓶を取り出し、自分のグラスに注ぐ。全ての瓶にはタグが掛かっていて、淡麗辛口、淡麗甘口、濃醇辛口、濃醇甘口、にごり、リキュールの6種類に分類されている。酒は結構、頻繁に入れ替わるようである。
単純に、酒を呑める量だけで考えれば、3,000円(+外税)という価格設定は高いが、これで100種類の酒が呑める(100杯呑むのはたぶん無理なので、100種類から選べる)と考えれば、それほど高いとは思わなくなるという心理を狙っているようだ。酒は1種類あればいいと思うヒト(特に親爺に多い!)は、あきらかにターゲットではない。という意味では、やはり、かなり女性客を意識しているのは間違いない。ことほど左様に、トレンドを作るのはすべからく、女性である。

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KURAND SAKE MARKETのHP: こちら

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