山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

御殿場線沿線

「大滝キャンプ場」でまったりした後、大滝橋BSで西丹沢BC発のバスを待つ。いつの間にか、我々以外にも何人かが行列に並んでいた。やって来たバスは既に立っている人も大分いて、我々も何とか乗り切れたくらいの満員状態。
そのせいか、自分で気が付かないうちにリュックサックか何かが当たって、何度も降車釦を押してしまう輩がいて、その度に停車するバスの運転手もちょっとイラっとしてきている様子。何度もバスに乗っていると稀に遭遇する状況だが、確かめようともせず、まさか自分のことじゃないだろうと、高を括る輩もそれなりにいるものだ、と毎度思う。
運転手のすぐそばにいた我々(一泊組)が丹沢湖BSで降りようと降車釦を押すと、ホントに降りるのか念を押され、でも我々が「落合館」に行くのを分かってもらったら、バス停はまだ100mぐらい先なのに、「落合館」の目の前で降ろしてくれてありがたかった。
こんな時期に「落合館」に泊まる客は少ないだろうと思っていたが、2階の部屋が一杯になるほど、テニスサークルの集団が泊まっていた。この辺りにテニスコートなんてあったのか。ということで、残念ながら我々は1階の窓が無い部屋だった。ともあれ、荷物を置いたら風呂だ。山から下りてもう風呂に入れるのは贅沢だ(日帰り組はまだバスの中だと思うと申し訳ない限りです)。
さっぱりして浴衣に着替えたら、厨房に声を掛けてビールを貰う。部屋に戻ってテレビを見ながらグビグビとやると、直ぐにもう夕食の時間。締めにここのウリの蕎麦まで出て、喰い切るのがやっとだった。
次回、機会があれば眺めの良い2階の部屋に泊まりたい。

105 落合館で湯上りに一杯。
106 落合館の夕食。
107 今日は良く歩きましたね。
108 揚げたて、美味い。
109 手打ちそば、なかなかのものです。
112 朝の丹沢湖その3。
113 朝食。
DSC_3666

5年前の5月に、加入道山から畦ヶ丸まで歩くつもりだったが、その時は色々(顛末はこちら)あって時間が押したので、加入道山に登った後は畦ヶ丸を諦めて白石峠から下りてしまったことがあった。今回はそのリベンジということで計画。当初はやはり西沢を下りるつもりだったが、折角の機会なので大滝沢まで足を伸ばすことにした(山行記録はこちら)。
今週は丁度、「山笑う」季節。様々な色合いの葉の緑や、春の花を楽しめる。加入道山から畦ヶ丸まではコースタイムで2時間半の距離。地味な西丹沢の中でもひときわ地味なエリアで、行き交う人も疎らだ。そもそも加入道山や畦ヶ丸を各々個別にピストンする輩はそれなりにいるが、その間を縦走するとなると途端に少ないのだ。でも、それなりに趣があって味わい深い。
畦ヶ丸山頂で出会った(Woodyさんが何だかモテていた)、大きなリュックサックを背負っていた連中は、山中湖方面に行くと云っていたが、この辺りでそんな輩は珍しい。我々も一度、冬に菰釣山から山伏峠まで行ったことがあった。
畦ヶ丸を登った後、大滝峠上から大滝沢沿いに下る。一応ここは「東海自然歩道」なので整備は行き届いている。ちなみにこの辺りの「東海自然歩道」は東西をつなぐ単なる一本道ではなく、複雑に絡み合っていて判り難い。
大滝沢の大滝は、落差は大したことはないが水量が豊富なので結構、立派である。その後、間も無く大滝橋BSに到着。バスの時間まで1時間ほど時間があったので、狙い通り大滝キャンプ場に寄り道して缶ビール(400円)をグビッとやった。このキャンプ場は若者に人気のようで、受付もキャピキャピな女の子だった。

001 【第1日目】ここが登山口。8時59分
002 もうすっかり若葉。
005 ちょっとピンボケ、チゴユリ。
008 マムシグサ。
010 若葉に溢れている。
011 ギンラン。
012 ミツバツチグリかな。
013 ちょっと登り。
014 クロモジ。
018 タチツボスミレ。
019 着実に高度を稼ぐ。
021 マルバスミレ。
022 崩れて歩き難いところ。
024 サワグルミ。
028 ヤマウツボ?
029 縦走路に出た。10時59分
033 丁度見頃でした。
030 エイザンスミレ。
034 加入道山に到着。芽吹きはまだ。11時9分
039 ミツバツツジの色は映える。
042 ネコノメソウ。
049 逆光のミツバツツジ。
053 とても小っちゃいので一輪だけだったら間違いなく見逃す。
047 根っ子が剝き出し。
057 若葉が増えてきた。
058 アセビだらけ。
062 何処が見えているのか?
063 登り返しが凄そうだが、意外と見かけ倒し。
066 畦ヶ丸避難小屋。
068 ハイ、パチリ。
075 ドンドン下る。
078 大滝峠上に到着。14時31分
081 若葉はたいていブナ。
084 ここにも群落があった。
085 これも色鮮やか。
086 イワネコノメソウ?
087 これ、なんすかね?
089 これも。
090 沢沿いの径。
091 キケマン。
092 一軒屋避難小屋に到着。15時5分
095 キランソウ。
097 階段は役立たず。
098 一気に沢床。
099 毎年流されるような橋。
100 これが大滝。
103 大滝キャンプ場に到着。16時10分
104 ビールがあった。

これまで丹沢のミツマタを見に、14年間で12回行っているが、記録を紐解くと(こういう場合、過去の記録があると便利だ)
2010年4月3日ミツバ岳(見頃)、
2011年4月2日ミツバ岳(見頃)、
2012年4月8日ミツバ岳(見頃)、
2014年3月29日大山北尾根(見頃)、
2015年3月28日遠見山~大杉山(見頃)、
2016年3月26日日影山(見頃)、
2017年3月25日大ノ山(見頃)、
2017年4月1日荻野高取山(見頃)、
2018年3月24日屛風岩山(見頃)、
2021年3月27日椿丸(やや盛り過ぎ)、
2022年3月12日伊勢沢ノ頭~玄倉ノ里(咲き始め)、そして今回は、
2023年4月1日エルドラド尾根~椿丸(盛り過ぎ)(山行記録はこちら)、
というように、4月1日前後に行けばだいたい見頃に当たってきたのだが、このところややズレてきたような気がする。巷で風潮されているように温暖化傾向にあるのは間違いなさそうだが、長期的観点から見れば、今はいつ氷河期に入っても可笑しくない時代だから、(もしそれまで生きていればの話だけど)この暖かさを懐かしむのは、それ程遠い先ではないかも知れない。
山から下りて、通常であればどこかで風呂(今回の場合でいえば「さくらの湯」)ということになるが、時間が押してしまったので、やむなく端折って(乗ったタクシーの違いで、風呂に行けたメンバーもいた)我々は松田の「若松食堂」に直行した。ここはかれこれ6年ぶりである。
とりあえずビールを呑んで、漸く落ち着いた。ここは建物も昭和だが、料理も昭和である。今回、初めて気が付いたが、メンチ煮カツ、なんてメニューがある。有りそうで無い料理。もちろん美味い。これをメンチカツ丼として出したら、ウケるような気がするが、なぜ巷に無いのだろう。

04 すっかり春だ。
06 キブシ。
09 ショートカットコース。
11 一部、両手が必要。
15 ここを渡渉する。
16 お上手。
20 踏み跡はちゃんとある。
22 エルドラド尾根の眺めその1。
26 エルドラド尾根の眺めその5。
30 エルドラド尾根の眺めその9。
36 エルドラド尾根の眺めその15。
37 エルドラド尾根の眺めその16。
38 エルドラド尾根の眺めその17。
41 小さなフデリンドウが咲いていた。
42 タチツボスミレも。
43 もう急傾斜ではない。
50 最後の登り。
52 標識が真っ赤になっていた。
54 この景色を眺めつつ。
55 2年前と同じ尾根を下る。
56 あれっ、ミツマタが無くなっている!
65 ということで久しぶりに松田の「若松食堂」へやってきた。
66 お疲れさんでした。
67 懐かしい味。
68 鰺酢、珍しい。
69 大ぶりカキフライ。
70 これも巨大しゅうまい。
71 ナス焼き。
72 叉焼も美味いね。
73 メンチカツ煮、初体験。
DSC_3561
74 満足しました。

「YAMAKITAバル」を出て、山北駅から国府津行き普通電車に乗って松田駅下車。時刻は16時53分。何時ものように、ここで乗り換えて17時57分発特急「ふじさん6号」に乗る予定。つまり凡そ1時間あるので、チョットだけ時間調整が必要。ということでこれまで2回入った、5分ほど離れたところにある居酒屋「おかだ」へ向かう。
ところが、いつの間にかその「おかだ」が無くなっていた。影も形もない。コロナ禍による影響か、それともごく普通に業績不振によるものか(前回入った時にも、客が少なくて心配したがそれが現実になったのか)判らないが、ここで食べたハナイグチ(北海道ではポピュラーなキノコらしいけど、知ってる?)入りの餃子がもう喰えなくなったと思うと、とても残念だ。
それはともかく、今は代わりの店を探さなくてはならない。すぐ手前に「丸嶋」という町中華があるが閉まっていた。駅の南側に行かないとダメかなと思った矢先、見たことがない店があることに気が付く。どれが看板なのかいまいち判りにくいが、どうやら「clyde」という店らしい。クライド、とくればアーサー・ペンの「俺たちに明日はない」のボニー&クライドを連想するのはちょっと古過ぎるか。今は宝塚の演目の一つになっているらしい。
そんな名前の店だから洋風酒場であることは間違いなさそう。入ってみると先客はなく、イケメンマスターが出迎えてくれた。確かに店の雰囲気は何となく古き時代のアメリカンという感じである。昨年オープンした店とのこと。飲み物はハイボールにしたが、つまみには紫キャベツ(トレビス?)のアンチョビ炒めが出てきた。意外だったが悪くない。

69 矢倉岳に日が沈む。
70 松田駅傍のこの店で列車待ち。
71 アンチョビキャベツはトレビスを使ったもの。
72 松田駅前から見る富士。

「さくらの湯」から上がった後の集合場所(≒打ち上げ場所)は、山北駅の反対側にある「YAMAKITAバル」と申し合わせていたが、開店時間(14時30分)からそれほど時間が経っていなければ入れるだろうと、特に予約を入れてはいない状態。
それでも風呂場にいるうちに何となく気になりだし、6人が一緒に座れるテーブルが埋まってしまっていたら困るな、だったら少しでも早めに行くか、といつも以上にさっと入ってさっと上がり、結果的に「さくらの湯」に30分も滞在しないで出た(こういう時は、楽天的性格の人が羨ましい、とつくづく思う)。
14時30分の開店とほぼ同時に入店。やはりというか先客はいなかったし、大人数の予約も入っていなかったようなので結局杞憂だった。ともあれ、狙い通りに6人まとめて座れるテーブル席を確保し、ほっとひと息。まだ店内では、開店準備が終わっていない様子で店内を行ったり来たり、なかなか捉まえられない店員を捉まえて、とりあえず生ビールだけを注文する。
そのビールをひと口呑んだところで後続が次々と到着。皆揃ったところで乾杯後、それぞれ好みの料理を注文する。
出てきたのは、舞茸バター焼き、べえ焼き、やまゆりポークの酒粕みそ焼き(地元、川西酒造の酒粕を使用)、お山のたまごのだし巻き玉子(「くだかけ生活舎」の有精卵)、「絹華」油揚げ炙り、若鶏の柚子塩焼き(山北産の柚子胡椒を使用)、叩ききゅうり、YAMAKITAピザ(山北の野菜たっぷり)。
それぞれ地元産の食材を使っているところがこの店の特徴というか、こだわりなのだ。直ぐ近くの「ポッポ駅前屋」と料理が殆どかぶらないのも良いところ。それで毎回、どっちにしようか悩むのだ。でもとりあえず次回、山北へ来たときは「ポッポ駅前屋」かな。

54 ここに入る。
55 一番客でした。DSC09604
56 ひと足先にいただきます。
57 付き出し、美味い。
58 いらっしゃませー。
59 舞茸バター焼き。
60 名物、べえ焼き。
61 川西屋酒造店の酒粕を使っているそうです。
62 有精卵を使っているそうです。
63 絹華油揚げ炙り。七味ねぎ醤油かけ。
64 山北産の柚子胡椒を使っているそうです。
65 口直しに梅叩ききゅうり。
67 トマトたっぷり、YAMAKITAピザ。
68 お腹いっぱいになりました。

めでたく「一休食堂」に初入店し、ビールを呑んでまったりした後は、やはり何処かで温まりたい気分。ここで最寄りの「立ち寄り湯」となると、やはり山北駅前の「さくらの湯」ということになる。コロナ禍においては、山北町のワクチン接種会場となっていたので入れず、泣く泣く入浴を諦めたこともあった。果たして今はどうだろうか。
「一休食堂」からJR谷峨駅まではほんの5分ほど。実に便利な場所にある。しかし上り線のホームへは跨線橋ではなく構内踏切を渡る必要があるため、電車の発車時刻ぎりぎりまでノンビリしていると、遮断機が下りてしまって乗り損なう恐れがある。
4年前から漸く交通系ICカードが使えるようになったので便利になった。谷峨駅の1日当たり平均乗車人員は100人程度とのこと、恐らくはその大部分が登山客かゴルフ客で、そのうちの殆どが交通系ICカードを持っているはず。JR東海としては投資額を回収出来なくても、乗客の利便性が向上し顧客満足度が上がるのは間違いないだろうから、それで良しとすべきだろう。東海道新幹線で十分儲かっているのだろうし。
御殿場線をひと駅だけ乗って、山北駅で下車する。跨線橋を渡って「さくらの湯」へ向かうと、既にワクチン接種会場ではなくなり、通常の状態に戻っていた。お陰でめでたく2年ぶりの入湯となる。風呂場はコロナ禍前と同様、トレランやハイカーが目立つ。
それにしても、入浴料400円は現金のみで支払う必要があり、それに加え100円コインは2つ必要(靴箱と脱衣所ロッカー)。電子マネーしか持たない昨今の若者目線で見れば、時代遅れ感が否めない。せめてJR東海並みに、交通系ICカードが使えるようにならないものか。

51 谷峨駅。
52 久しぶりに「さくらの湯」で温まる。
53 跨線橋を渡って・・・

今週末の山は、箱根の北にある矢倉岳。4年前の前回は東側、洒水の滝から登り、西側の足柄峠へ抜けたので、今回は南側の本村登山口から登り、北側の谷峨駅に下るプランにしてみた。その4年前の時は眺めが良いはずの山頂から富士山が全く見えなかったので、今回はそのリベンジでもある(山行記録はこちら)。
新松田駅に降り立つとまずまずの天気。ここから登山口の矢倉沢BSまではバスで移動。この先、山頂までは標高差600m強あるが、効率が良い登りのせいか丁度1時間半で登り切った。広い山頂に立つと、箱根連山は何とか見えているが、富士山はすっぽりと雲の中。遮るものがない程近いはずなのに、ダメなときはやっぱりダメなのだ。三ツ峠山といい、雁ヶ腹摺山といい、往々にして眺めのいいはずの山からは、富士山はなかなか見えないものである。また機会を見つけて来るとしよう。
山伏平から鷹落場を経て鳥手山までは破線ルート、その先は全くのバリエーションルートとなる。でもそれ程惑わされることもなく、また藪漕ぎを強いられることもなく、目論見通りに辿ることができ、ピンポイントで「一休食堂」の前に出た。我ながら上首尾過ぎるルートファインディングである。
この「一休食堂」は以前から一度入って見たいと思い続けていたが、なかなか其れに相応しいプランが立てられず、かれこれ7年前、大野山から下りてきた時(その時は大急ぎで御殿場線に飛び乗ったので、店には寄らず仕舞)を除けば、今回が唯一のチャンスだった。
基本的にはトラックドライバー御用達の店。でも勿論、ビールはちゃんとあるし、つまみの類も豊富である。但し、店の仕来り(?)に従い、店員が注文を取りに来るまで大人しく待つ必要が有る。注文はテーブル別であっても、支払い(PayPay可)は全部まとめてできるので助かる。ポテサラはボリューム満点、餃子もずいぶん大振りだけど美味かった。またこの店に来る機会(≒山)があるだろうか。

01 公衆トイレ前に、ちゃんと立派な案内図。目指すはあそこ。
04 ここがゲート。
05 こういう舗装道路の登りは何気にキツイ。
07 ちょっと緩くなったところ。
10 もう標高800m。
11 山頂は近い。
12 空が広くなった。
13 矢倉岳山頂。でも富士山はガスの中。DSC09573
15 なのでこちらをバックに。
16 ミツマタの木は植えられているのか。
18 風が無ければポカポカ。DSC09575
19 15分粘ったが結局、富士は姿を現さず。
20 縦走路にある山伏平。
21 ここから難路注意だと。
22 尾根が広いので迷い易いかも知れない。
23 でも其処此処にテープは付いている。
24 鷹落場に到着。
25 この辺りもだだっ広い。
26 鳥手山はこちら、という控えめな標識。
28 たぶんここが一番の難路。
31 登り返すと・・・
32 鳥手山に到着。ここは植林帯の中。
33 ここは昔の林道っぽい。
35 これは仕事道か。
36 林道に出た。
37 さらに植林帯を横切って、法面の端から次の林道へ。
38 ずんずん林道を下る。
39 また植林帯を真っ直ぐ下る。
41 直ぐ下には車道。
42 すんなりと車道に出た。
43 しかも目の前に「一休食堂」。
44 ありがたや、ありがたや。
45 いただきます。
46 おつかれさまでした。
47 ポテトサラダてんこ盛り。
48 付き出しは膾。甘くないので美味い。
49 大振りな餃子。焼き目もイイ感じだ。
50 ごちそうさまでした。

山北駅前の「ポッポ駅前屋」は前回入ったのが2018年5月だから、何時の間にかもう4年来ていないことになる。数えてみれば、これまで16回も入っているのに、最近随分ご無沙汰だった訳だ(「YAMAKITAバル」に浮気をしていたせいである)。
それでもって今回はちゃんと予約を入れていたのだったが、山から下りて来る時間が早かったし、しかも汗を流すつもりだった「さくらの湯」が臨時休業だったので、予約していた時間よりも1時間早く行ってみた(山から下りる時間が早かったので一度、予約時間は既に繰り上げていた)。
しかしやっぱりというか、まだ準備が出来ていないと断られ、やむを得ず「YAMAKITAバル」で1時間程、時間を潰したのだった。その後、時間になったので、改めてめでたく入店。図らずも、15時にしてもう2次会ということになった。
当然のように、先客は無し。この時間帯は予約が原則になっているらしい。座敷の一番奥の座卓を陣取る。高座椅子があったので、勝手に使わせていただく。店内の感じは以前と全く変わらない。今日はいつもの女性店員や女将さんは見えない。
もう炭酸系は要らない感じになっているので、最初から日本酒。ここで日本酒となると、やはり「松美酉」か「丹沢山」。先ずは「松美酉」。これも久しぶりの味わいだ。
頼んだ料理は、えりんぎバター(400円)、餃子(500円)、揚げ出豆腐(450円)、ゆで落花生(350円)、出汁巻き玉子(500円)。さっき、「YAMAKITAバル」でそれなりに食べてきたので余り頼めない感じだ。やはりこの店ならではの料理ばかりだ。ゆで落花生は珍しい。別に今が旬だとは思わないが、食べ始めると止まらない。ゆで落花生を含め、どれも(餃子を除き)日本酒に合って美味かった。やはり年に1度ぐらいは、何とかして来たい。

57 ちょっと予定より早く着いたら、まだダメだと。13時55分
65 1時間後めでたく入店。15時1分
DSC08384
DSC08385
66 2次会は日本酒で乾杯。
67 突き出し。
68 えりんぎバター。
69 餃子。
70 揚げ出し豆腐。
71 茹でピーナッツ。
72 厚焼き玉子。
DSC08393
73 腹いっぱいになりました。16時36分

今日は西丹沢の伊勢沢ノ頭への山行。といっても、どうしても伊勢沢ノ頭に登りたい、という訳ではなく、この頃久しく山北へ行っていないな、と思ったせいである。勿論、その行き掛けの駄賃として登るにしても、折角なので登っていない山に行ってみたい気持ちもあったので、それが伊勢沢ノ頭だった。そのついでに、やはりトレースしたことが無い尾根を辿って玄倉まで下ることにした(山行記録はこちら)。
当初は、寄大橋(赤橋)からスタートし秦野峠を経由するつもりだったが、林道を2時間も歩くのは止めようと気が変わり、南東尾根を辿ることにした。植林帯の急登が暫く続くものの、径形ははっきりしているし、標高1,000mぐらいから上は自然林なので、明るくて気持ちが良い。それにしても今日は気温が高い。
伊勢沢ノ頭から山神峠に下り、954m峰まで登り返した後は尾根を辿って玄倉まで下った。途中、間伐材がいっぱい足元に転がっていて歩き辛かった。期待していたミツマタはそれほど見当たらず、また時期もちょっと早かったようだ。玄倉からバスに乗るつもりが、予定よりも早く着いたせいでかなり待つので、タクシーを呼んで山北へ直行することにした。
「さくらの湯」に着くと、何やら混んでいる。訊けば、施設がワクチン接種会場になっていて、「さくらの湯」は臨時休業だと。コロナ禍がこんなところに影響するとは予想外。ともあれここまで来てダメだとなると、汗を流すのは諦めるしかない。そのあと行くことにしていた「ポッポ駅前屋」は、予約していた時間よりもだいぶ早いので、まだ入れないという。
こうなったらここで時間を潰すしかない、と「YAMAKITAバル」へ向かう。こちらは暖かく入れてくれた。何だかんだで予定が随分狂ったが、とりあえず生ビール(550円)が呑めれば問題ない。でもビールだけでは飽き足らず、白州ハイボール(850円)も呑んだ。暑かったせいで、つまみは冷やしトマト(400円)、叩ききゅうり(350円)、冷奴(450円)、やまゆりポークの酒粕みそ焼き(700円)と、夏向きだった。

02 今日は風もなく穏やかな天気。
07 作業道はしっかり。
16 二度目の休憩。
21 ひなたは暑い。
25 雨山峠は檜岳の先。何故そこ?
26 伊勢沢ノ頭到着。10時43分
30 クリアさがいまいちなのは、春のせい。
32 あの丹沢湖まで下らねばならない。
33 富士山が見えたら必ず撮影会。
37 山神と水神。
38 ちゃんと標識もある。
39 ここから登り返し。
40 送電線鉄塔から蛭ヶ岳を望む。
44 ミツマタの群生にはこれ以上近づけない。
45 ガラガラで何気に歩き難い林道。
48 856m点(玄倉ノ里)付近は放置間伐材で歩き難い。12時19分
52 ずんずん下る。
53 まだ満開ではない。
DSCF6274
54 黄色くなり始めている。
DSC08370
IMG_0301
55 玄倉八幡神社が終点。12時59分
56 ここでタクシーを呼んだ。
58 YAMAKITAバルに入る。
59 今日は生ビールが美味い!
60 冷奴が美味い陽気。
61 冷やしトマトが美味い陽気。
62 叩ききゅうりが美味い陽気。
63 やまゆりポークの酒粕みそ焼き。
DSC_2169

「YAMAKITAバル」ではそれなりに呑んで喰ったのだったが、隣のテーブルにいた(地元の方々とおぼしき)中高年グループがマスクも外した状態でえらく賑やかに盛り上がっていたので飛沫の挙動が気になり、何となく長居はやめようとリスクヘッジ的心理が働いたため、まだ電車(ロマンスカー・ふじさん6号)の時間までだいぶ余裕があったが、早々に切り上げて外へ出ることにした。
とりあえず、山北駅に戻る。薄暮でも、谷峨駅方面の線路脇桜並木が薄ピンク色に浮かび上がって見える。今が丁度見頃。やってきた御殿場線で松田駅まで移動。ここから小田急線新松田駅に乗り換えて帰るメンバーとバイバイして北口を出る。まだ「ふじさん6号」まで1時間強、さてどうするか。
駅の直ぐ左手にある「肉八」は開いていた。とはいえ、今でも職人気質の自信満々オヤジが待ち構えている筈、おいそれと気軽に入れる店ではない。4年前の「松田さくらまつり」以来ご無沙汰だが、もうちょっと気合が高まってからにしようと、駅前を右手に折れる。
こちら側には2、3の店があると知っている。でも入ったことがあるのは「おかだ」だけ。新たな店を取材してみたいものの、それほど時間がある訳でもない、結局、勝手を知っていてしかも一番手前にある「おかだ」にしてみた。3年ぶりの入店。
暖簾を潜ると、今日も奥のカウンター席だけに先客、手前にテーブル席は全て空いている。開店時間(17時)から1時間以上も経っていてこれでは大変だろう。久しぶりに来たら、いつの間にか廃業、なんてことになったら我々にとっても困る。3年ぶりの小生が頼む、ハイボールと餃子ぐらいでは焼け石に水かも知れないが、次回もこちらの山に来たら「おかだ」に寄ることにしようと思う。

DSC06276
71 特急電車待ちはここに寄る。
72 喉が渇いたらハイボール。
73 また富士山きのこ餃子を喰らう。
74 松田駅前の「肉八」は営業中。
75 特急ふじさん車内で。

山北駅前の「さくらの湯」に浸かるのも久しぶりであれば、この界隈に寄っていくのも同様に久しぶりだ。そういえば前回は、風呂上りに初めて「YAMAKITAバル」に入ったこともあり、「ポッポ駅前屋」には更にご無沙汰だ。という訳で電話してみたら、生憎一杯ですと。今まで断られたことは無かったのでちょっと吃驚。
コロナ禍で席を間引いているのかも知れないが、何れにせよ、それなりに客が集まっているということ。ミツマタ狙いの中高年団体が来ているのか、それともこの頃すっかり暖かくなってきたのでトレランの若者達が押し寄せているのか、或いはゴルフコンペの帰りだろうか。もしかすると、地元の寄り合いでもあったのかも知れない。
それではと「YAMAKITAバル」に電話してみれば、すんなりOKとのこと、ホッとして店に向かった。先客は地元の方々と思しきグループと、若者カップルの二組だけ。一番奥のテーブル席に着き、生ビールをグビッとやる。今日はサービスデーなのでジョッキ1杯300円だと。全員、ジョッキを注文した。そうこうしているうちに、ミツバ岳チームもやってきた(ウィズコロナ時代なので別テーブル)。
頼んだ一品料理は、叩き梅きゅうり(350円)、きまぐれサラダ(680円)、スパイシーポテト(450円)、舞茸バター焼き(430円)、YAMAKITAピザ(980円)、やまゆりポークのみそ焼き(650円)、若鶏の柚子塩焼き(580円)。追加で餃子(???円)とべえ焼き(頼む前に、「これ何ですか?」と訊いたらお好み焼きのようなものとのこと。確かにその通りだった。550円)を頼んだら、餃子はどう見てもつきたて餅のようだったが、食べるとやはり餃子だった。前回から較べると、だいぶ料理が増えたようだ。また次回が楽しみだ。

DSC06263
59 湯上りはここ。
60 1杯目の大ジョッキは550円。
61 叩ききゅうりは梅味。
62 気まぐれサラダは5人でちょうどいい。
63 たまにはフライドポテト。
64 舞茸バター焼き。
65 腹減り菊丸はピザをリクエスト。
66 川西屋酒造の酒粕が効いているポーク。
67 これでも餃子。
68 若鶏に柚子胡椒が合う。
69 べえ焼きはしっとり系お好み焼き。
70 ミツバ岳チームと合同写真。

西丹沢の菰釣山の南側、世附川流域は一般道が殆ど無い、云わば空白地帯。とはいえ、人跡未踏ということは無くそれこそ網の目のようにバリエーションルートがある。今回はそんな中にある椿丸という寂峰に登ることし、浅瀬ゲートからアプローチすることとした。バリエーションルートのトレースが大きな目的だが、ついでにミツマタの花にも出会えればいいかなと軽い気持ちでいた。
例年通りであればミツマタは見頃だろうと予想していたが、今年は最近の温暖化傾向を更に上回る早さで咲き出したようで、1~2週間ほどズレたかも知れないと思いながら当日を迎えた。
その日は偶々、小田急線で人身事故が発生したものの、大幅遅延にはならなかったので、予定通りのコースを辿ることにした(山行記録はこちら)。このちゃん率いるミツバ岳チームと一緒にタクシーに乗り、我々は浅瀬ゲートまで。尾根の取付から笹小屋ノ頭(標高780m)まではツバキを眺めながらの急登と、ちょっと緩んだところでいくつかミツマタの群落に出会ったが、やはり花は色落ちして香りもしない。
踏み跡ははっきりしていて迷うようなところは無い。この先、いくつかのアップダウンを繰り返せば、ゲートから3時間ほどで椿丸に到着。眼下には黄色のミツマタの大群落が見え、その先には大栂、菰釣山へと繋がる尾根が続いている。いずれ菰釣山まで行ってみたい。下りは一寸引き返して法行沢林道へと下るが、その途中にまだ見頃のミツマタ群落があった。やれやれ、良かった。
浅瀬ゲートに着いたらタクシーに乗り、「さくらの湯」へ直行する。調べるともう1年以上来ていなかった。この頃コロナ禍もあって、丹沢に来ていなかったせいだろう(個人的に埼玉から東京を跨いで丹沢へ行くのが、感覚的にやや抵抗があったせいか)。ここで再び、ミツバ岳チームと合流した。風呂場はコロナ禍前と同じくらいの混み具合だった。

01 浅瀬ゲートからスタート。
03 暫し林道を進む。
05 ここから尾根に取り付く。
06 転げたら林道まで落ちそう。
08 ガンガン高度を稼ぐ。
09 芽吹きの季節。
12 519m峰でひと休み。
13 左手には真っ白富士。
16 ちょっと盛りは過ぎていた。
18 標高690m付近。
19 奥に大笄辺りが見えてきた。
20 フデリンドウ。
26 急降下。
27 またミツマタ群生。
28 細かい登りが何度もある。
30 馬の背のようなところ。
31 最後の登り。
32 椿丸に到着。
35 正面に大栂、奥に菰釣山。
36 ミツマタ群生地ズーム。
37 大栂、菰釣山ズーム。
42 また突然、開ける。
44 ミツマタに突入。
47 ミツマタを縫って下る。
49 顔を出してくださいませ。
51 世附権現山。
52 ミツマタ群生地を振り返る。
53 尾根の末端が林道。
54 こんな標識があった。
58 「さくらの湯」と桜。

「ごてんば市温泉会館」で汗を流してさっぱり、ビールを呑んでまったりしてから、タクシーを呼んで御殿場駅へ移動する。偶々だが、上手い具合に午後3時頃に着きそうだ。となれば、3時開店の「御殿酒場」に直行するしかない。
前回、初入店してからほぼ1年ぶり。その時は、開店時間を30分ぐらい過ぎてから入ったのにも拘わらず、既にテーブル席は一つしか空いてなかったという、なかなかの人気店。今回は大人数とはいえ、開店直後であれば問題無かろうと、目の前でタクシーを降りると、ちょうど女性店員が開店の札を外に掲げているところで、目出度く一番客だった。
一番客なので一番奥の席に着陸。とりあえず生ビール(キリン一番搾り、490円税別、以下同様)で乾杯したら、復路の「特急ふじさん号」の座席指定券を買いに御殿場駅へ向かう。何しろ駅の隣にある店なので、こういった場合にはとても便利なのだ。
首尾よく切符をゲットしたらあとは時間まで腰を落ち着かせてもらう。ここは静岡県なので、箱根の山の東側とは些か食文化が違う。その違いを知るには、おでんタネの黒はんぺんや牛すじを頼むのが手っ取り早い。もちろん関東風と同様、大根やがんも、こんにゃく等もある。他には、牛すじ煮込み(550円)もあるのでそれを注文。
あとは皆、てんでに注文。肉味噌が乗ったポテトサラダ(280円)、春菊のネバネバサラダ(460円)、アボカドベーコン巻き(270円/本)、しそ巻き(220円/本)、しめじ豚巻き(280円)などを注文。春菊のネバネバサラダはなかなか斬新的なサラダだ。ビールの後は、地酒の砂ばしり(2合1,620円)と、福井の花垣(1,520円)を頼んで再びまったりした。

DSC04197

DSC04198

DSC04199

DSC04200

DSC04201

DSC04202

DSC04203

DSC04204

DSC04205

DSC04206

DSC_1769

DSC04207

今週の山行は、久しぶりに箱根の山。個人的に箱根の主だった山は登り尽くしているので、これから行くとすれば、未踏の尾根のトレースを目的としたプランがメインとなる。ということで、今回は箱根外輪山の西側北半分、湖尻から乙女峠までを辿ることにした。最高峰は標高1,156mの丸岳である。
湖尻というと、箱根登山鉄道とケーブルカーとロープウェイを乗り継いで行くところ、という感じの場所だが、台風19号の影響で登山鉄道は長期運休中だし、小田原から仙石原へ抜ける道も閉鎖したまま。すると自ずから御殿場側からアプローチすることになるが、ならばいっそ高速で行ってしまおうとバスタ新宿発の高速バスを予約した。多少時間がかかる感じがあるものの、乗り換え無しで湖尻まで行けるのはやっぱり楽ちんだ。また次回もこの手を使ってみたい。
歩き出すと、予想はしていたが外輪山からは遮るものがない富士山が見えるのは、やはりここの一番のウリ。それともうひとつ感じることは、外輪山の内と外で随分景色が違うということ。外を見ると、箱根の山もかなり裾野が広いと判るが、内はまさにジオラマ、箱庭のよう。それを一遍に味わえるのは外輪山ならではだ。
乙女峠まで漫歩を楽しんだ後は、車道に絡みながら一気に下ると程なく御殿場温泉会館に到着。ぱっと見も中身もかなり素朴で昭和の香りがする。訊けば、3月末でいったん閉館するが(設備の老朽化が理由)、再開は未定とのこと(その後、HPを見れば令和4年10月頃に再開する見込みとのこと)で、今回はこの雰囲気を味わえる最後のチャンスか。
風呂場からは、銭湯の壁絵ならぬ、富士山のリアル壁絵が眺められ、さすが御殿場だと感じ入った。休憩所にも結構人が屯していて、昔のヘルスセンター(たぶん、死語)の雰囲気を彷彿させてくれた。出来ることならば、この雰囲気を保ったまま再開して欲しいがどうだろう。

DSC_1767

DSC_1768

DSC04196

我々が高松山の山頂で富士山を眺めながらのんびり野点をやっていた頃、何故か目の前に見える金時山に和尚が登っていて、あとで山北で我々に合流すると云ってきた。こちらはたぶん2時頃には下りてひと風呂浴び、3時には「YAMAKITAバル」に入れるだろうと踏んだ(だいたいその通りになった)。
一方、金時山にいる和尚の方は、山から下りてバスに乗り小田原に出ても御殿場に出ても、何処にも寄らずに真っ直ぐ来たとしても我々の方がだいぶ早いだろう。だったら気長に待つしかないかと、チビチビ呑んでいると案の定、我々より1時間半ほど後になって姿を見せた(といっても店を前を一度通り過ぎたりして、なかなか入ってこないお約束のパフォーマンスを見せてくれた)。もうあと30分遅ければ、いつもの「特急ふじさん12号」に乗れるかと気を揉むところだった。
而して和尚の滞在時間は少し短かったが、この続きは車内でやろうと店を出て、山北駅へ。御殿場線もようやくSUICA・PASMOが使えるようになったので(JR東海はTOICA)、便利になった。松田駅で下車し、「特急ふじさん12号」の指定席券を購入。この手間は変わらないが、それでも駅員は卒なくこなすので、以前のような話のタネが生まれることはない。
すっかり日が短くなったので、とっぷりと暮れてからやってきた「特急ふじさん」に乗り込む。和尚は初めての乗車だという。この「特急ふじさん」には麻薬的常習性があり、一度乗るとその利便性に嵌ってしまい、もう普通電車で新宿へ帰れなくなる、ということはまだ和尚は知らない。
ともあれ、席に着いたら持参したつまみやら日本酒やらを出す。はいはい皆さん、カップを出してねと云うと、なおちゃんは先日、屋久島でゲットしたばかり屋久杉ぐい吞みを取り出した。流石である。このあと新宿まで、高松山と金時山の山談義に花が咲いた。

DSC03311

DSC03312

DSC03313

JR山北駅前に店(≒ビールを呑める店)が出来るらしい、そしてその後開店したらしい(開店は2019年2月)、という情報はもう随分前に入手していて、直ぐにでも覗きに行ってみたいところだったが、そのために必要な山の計画は既に3か月先まで一杯の状態。しかもその後も、中期計画もほぼ埋まっていて、その中に割り込ませるのがなかなか難しい状況が続き、今回のように2019年も残り少ない時期になって漸く計画することが出来た。
丹沢自体、特に季節を選ぶ必要もないのだが(東丹沢はヤマビルが活動的な時期はなるべく避けたい)、結果的には冬から春にかけてが多く、だいたい三椏が咲いたらその後は晩秋まで他の山域、ということになっている。
2019年に限っては、丁度、三椏が咲く頃に海外出張が入ってしまったこともあり、今回の高松山は袖平山以来の丹沢登山となった。しかも、山北へ下りてくるのは2018年の加入道山以来だから、もう1年半ぶりだ。その時に入った「ポッポ駅前屋」も勿論お気に入りの店だけど、今日はちょっと勘弁してもらってやっとこさ「YAMAKITAバル」に入ることが出来た。
外観は渋い昭和レトロだが、中は小洒落たカフェで、カウンター席とテーブル席合わせて約30席ぐらい。女性店員3名が忙しそうにしている。なかなか居心地が良い雰囲気。店内の一角に「調剤室」なる一室がわざわざ残してあって、ここはかつて薬局だったと判る。「ポッポ駅前屋」は靴を脱いで上がるせいもあって、たっぷり時間があるときに向いているが、こちらはあと電車の時間まで30分、というときにでも入って、ビールを一杯やるのにも良さそうだ。つまみもなかなか充実しているので、とりあえず次回も今回食べていない料理を味わいに来てみたい。

DSC03287

DSC03288

DSC03289

DSC03291

DSC03293

DSC03294

DSC03295

DSC03296

DSC03297

DSC03298

DSC03299

DSC03300

DSC03302

DSC03303

DSC03304

DSC03305

DSC03306

DSC03307

DSC03308

DSC03309

DSC_0273

今回は、小田急・新松田駅から松田ハーブガーデンを経て高松山を目指し、JR山北駅まで下ってくるという、往復の電車以外は交通機関を使わない、極めて経済的な山行(山行記録はこちら)。最高点は標高1,000mに満たない高松山(801.4m)だし、御殿場線で2駅分を歩くだけに過ぎないが、踏破距離は16kmを越えるので侮れない。
天気は快晴で、松田ハーブガーデンまで上がると目の前に富士山、その左に箱根連山、更に左へ目を向けると、相模湾に伊豆大島が浮かんでいる。今日は富士山を眺めるのが主目的だったから、もう目的は達成済、ここで帰ってもいいくらいだが、(ビールをグビッとやるには)流石に一寸早過ぎる。計画通りに高松山を目指すことした。
途中で、後方から犬の鳴き声がした。もう狩猟の季節になったのか。あれ、猟期は12月からじゃなかったって?1日早くない?などと考えながら歩いていると、いつの間にか犬の鳴き声は尾根の左前方に移っている。こっちはヒーヒー云いながら登っているのに、流石に狩猟犬は運動能力が人間離れしていると、当たり前のことに改めて感心した。
高松山ででっかい富士山を眺めた後、下りは尺里(ひさり)集落へ下る一般道を採らず、「ビリ堂」から西へ延びる尾根を辿ってみた。途中で伐採作業している杣人に出会ったり、廃屋街となった別荘地(?)を抜けたりと、思わぬ発見があった。
山北駅まで辿り着いたら、そのまま「さくらの湯」まで向かう。ここはいつのまにか4年ぶりになる。何ひとつ変わらない(係員の方の面子も、相変わらずビールを置いていないことも)。何となくちょっとホッとした。

DSC03285

DSC03286

「御殿酒場」で寛いだ後、店の隣のJR御殿場駅へ移動し、久しぶりに「ふじさん号」に乗車。でもその前に、キオスクで「御殿場高原ビール」と、つまみに「黒はんぺんの燻製」を購入。さっき入った「御殿酒場」でもそうだったが、「黒はんぺん」が何かと気になる。
箱根以西(つまり静岡側)では、昔は「黒はんぺん」などとは呼ばず、単に「はんぺん」だった。一方、関東人からすればこれは到底「はんぺん」の類ではなく、(魚のすり身を使った)平べったい「つみれ」としか思えない。
静岡の「はんぺん」に出会ったのは、たぶん学生時代、友人と静岡市内の居酒屋に入って頼んだのが最初だったと思う。関東からやって来た小生には、「フワフワなはんぺん」こそ「はんぺん」と信じ切っていたので、こんな「黒ずんでいて堅いはんぺん」なんて「はんぺん」じゃない、と云ったら静岡出身の学友や店員に「何云っているの?」と怪訝な顔をされた。
「フワフワはんぺん」こそ「はんぺん」だと主張してみたものの、だいたい、「フワフワはんぺん」は静岡では売っていないのだから(今はそんなことはないだろうが、これはおそらく当時、紀文の営業範囲が限られていたせい?)、皆さん見たことが無い。で、全然話にならないし説明のしようも無い。ともかく「フワフワはんぺん」が喰いたければ、静岡じゃ無理と知った。
時は移ろい、静岡の「はんぺん」はいつしか、「黒はんぺん」と称するようになった。静岡県人が何処かで、俺達の「はんぺん」は関東と違うようだと気がつき、しかも「フワフワはんぺん」の方がメジャーだと認めたのかも知れぬ(認めない輩は、あえて「白はんぺん」と呼ぶらしい)。
ともあれ、小生には当時の強烈なカルチャーショックがいまだに頭に残っているので、キオスクで「黒はんぺんの燻製」などというシロモノが目に入ると、つい気になって買ってしまうのである。たぶん、これは今でも静岡限定販売なんだろうなあと思う。
窓の外を見ると、今日はちっとも所在が分からなかった富士山が、頭に雲を載せた姿を見せていた。

DSC00090

DSC00091

DSC00092

DSC00093

DSC00095

足柄峠からの下り道をタクシー利用に切り替えたため、山から下りた時間が、当初見込みよりもだいぶ早くなった。しかしそれでも、1本前の新宿行「特急ふじさん号」に乗れる程ではない。「あしがら温泉」で長湯し(小生以外)、食事処でまったりした後でも、時計を見ればまだ15時前。予定の御殿場16時46分発「特急ふじさん12号」まで、2時間近くある。何処か御殿場駅周辺で、何とか時間を潰さねばならない。
ともかくタクシーを呼び、このあと用事があるというWoodyさんとはJR足柄駅で別れた後、御殿場駅への道すがら、運転手に何処か良いところ(≒昼呑みが出来るところ)が無いか、さして期待を掛けずに訊いてみる。すると流石は地元の運転手、御殿場駅前に、ラーメン屋の奥が居酒屋になっている店があり、この時間でも開いている、というではないか。御殿場駅にそんな理想的な店があるとは俄かに信じがたかったが、ともかく行ってもらうことにした。
駅前でタクシーを降りると、まさに目の前にその店はあった。「ジャンジャン軒」というラーメン店の看板の隣に、「御殿酒場」の看板。御殿場の、「御殿」と「場」の間に「酒」を入れて、店の名前にするとはなかなか洒落ている。しかも午後3時からやっているところが、実にエライ。
心の中で万歳を叫び、嬉々として店に入ると、店内には意外に多くの客がいて、丁度4人掛けテーブルが1つだけ空いていた。危ない危ない、御殿場には、意外に呑兵衛が多いのだと知る。
さっき「あしがら温泉」で乾杯したばかりなので、生ビールの小(400円税込、以下同様)でまた乾杯。メニューを眺めると、この店はおでんと串焼きがウリのようである(季節メニューか?)。ということで、おでんとして黒はんぺん(???円)、卵(???円)、オクラ(???円)、しいたけ(???円)、串焼きはレタス巻き(250円)を頼んでみた。それ以外に牛すじ煮込み(600円)とポテトサラダ(???円)も注文。ポテトサラダには、肉味噌が乗っかっている。
牛すじ煮込みも同様だが、おでん味はあっさりしていて食べ易い。御殿場風なのか、静岡風なのか、少なくとも関東風では無い。箱根の山を越えると住民の嗜好が変わるのかも知れない。

御殿酒場にて。

DSC00082

DSC00083

DSC00084

DSC00085

DSC00086

DSC00087

DSC00088

DSC00089

今日は矢倉岳に登る予定なれど(山の記録はこちら)、せっかくの機会なので、そのついでに日本の滝百選にも選ばれている「洒水の滝」を観光してみた。三段に連なっていて、合わせれば落差100mを裕に超える大滝。それなりにかなり見応えはあるものの、水量がもっと豊富であったならば、さぞや観光名所として人気も一層高まっただろうと思う。
この先、矢倉岳までは「21世紀の森」を抜けていくルートを辿ることになる。道は極めてはっきりしているが、地元の観光ガイドにも「山と高原地図」にも記載が無いせいか、矢倉岳に近づくまでは静かな山旅が味わえる。
「21世紀の森」には、青少年育成を目的とした施設が点在している一方、花粉が少ない杉や檜の改良を行っている林業関係の施設もあって興味深い。陽気が良くなれば、きっと県内各地から青少年がやってきて賑やかなのだろうが、この季節は極めて殺風景である。
矢倉岳に着くと、一転、姦しい中高年大パーティーが行き交っていて、現世に引き戻される。眺めが利くはずだが、富士山は終始、雲の中だった。山頂付近は何故か土竜が掘った穴が点在していて独特な光景が広がっていた。
このあとは、足柄峠までトレースして、更には静岡県側の「あしがら温泉」まで徒歩で行くつもりだったが、タクシーが足柄峠まで上がってきてくれることが判り、ありがたく茶店の前でのんびり待つ。やってきたタクシー運転手に訊くと、真冬でも通行止めになることは滅多にないそうだ。
「あしがら温泉」は浴室から目の前に富士山が見える、絶好の日帰り温泉なのだが、やっぱり今日は生憎富士山は雲の中に隠れたままだった。それでも帰る頃になると、裾野は見えてきた。雲が取れたらさぞかし絶景なのだろうと思う。また別ルートでここの温泉を目指す山行を企画してみたい。

矢倉岳山頂にて。
足柄峠までの道にて。
あしがら温泉の食事処にて。

DSC00052

DSC00055

DSC00056

DSC00057

DSC00060

DSC00062

DSC00063

DSC00064

DSC00065

DSC00066

DSC00067

DSC00068

DSC00069

DSC00072

DSC00073

DSC00074

DSC00075

DSC00076

DSC00077

DSC00078

DSC_0789

DSC00079

DSC00080

DSC00081

DSCF7204

DSCF7205

↑このページのトップヘ