山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

大衆食堂

「山笑う」から「山滴る」に移り変わる頃の奥多摩は、一年のうちで一番輝いている時期だ。しかしながら、GW前後になると何かと気忙しく、折角だからもっと遠くの山へ足を延ばして、残雪を踏んだり春の花園を見たくなるせいで、結局余り奥多摩に訪れる機会が無い。而して今回の奥多摩行きは、この時期としてはコロナ禍第1波が過ぎ去った2020年6月の梅雨のさ中、ズマド山&三ノ戸山に登ってずぶ濡れになって以来、3年ぶりということになった。
倉戸山という小さな山が、奥多摩湖北岸の、榧ノ木尾根の末端にある。眺望は利かないが、なかなか良い風情の山頂である。結構広いし、ヤマザクラの木もいくつかあるので花見も出来そうである。その倉戸山の東尾根は、2017年に登ろうとしたが鹿柵に阻まれて(ゲートが見つからず)果たせていない。今回のターゲットはその東尾根、こちらは6年ぶりのリベンジとなる(今回の山行記録はこちら)。
今回は上手い具合にゲートを見つけることが出来、その後も更に2つのゲートを潜り抜けた。この界隈の鹿柵の配置、ゲートの配置がどうなっているのか、例えば東京都水道局に行けば明記された地図とか見られるのだろうか。あるとしても、一般住民に閲覧させて貰えないものか。鹿に知られると厄介かも知れないが、鹿は紐を解けないだろうから問題は無さそうだ(笑)。
目出度く東尾根をトレースした後は、一般道に出ても山頂まではもうひと登りある。山頂のヤマザクラは既にすっかり葉桜となっていた。下山はいつもの一般道を駆け下り(途中でB班とエール交換)、倉戸口から「水と緑のふれあい館」までは水平移動。着いたら早速、2階にあるレストラン「かたくりの花」(前回は2020年11月、イソツネ山の帰り)を覗くと、何と5組待ちという状況。結局、20分近く待たされた。ビールだけのために待つ客は我々ぐらいだろう。でもこんなに待たされるのであれば、わざわざここに寄る価値はどうだったか自問したくなる。「麻場の湯」へ直行すべきだったかも、と。

04 ずっと九十九折りの径。
06 御前山へと続く大ブナ尾根。
07 あっちが三頭山。
08 ヤマツツジ満開。
09 オオモミジ。
10 あそこから鹿柵を越える。
11 気持ちが良い尾根。
12 また鹿柵を越える。
13 両側が鹿柵。
17 若葉が眩しい。
18 幅広尾根。
21 歩き易い径。
25 ここに三角点。
30 標高1,050m付近でA班とB班が遭遇。
32 若葉とヤマツツジのコントラストがきれい。
35 フタリシズカ。
37 チゴユリ。
38 小河内温泉神社。
42 倉戸山東尾根のバリエーションはあのベンチからです。
41 往路はあの尾根を登った。
43 レストランはまさかの満員!
44 ようやく乾杯。
45 おなじみのビールのおまけ。
46 鶏唐揚げ。

これまで丹沢のミツマタを見に、14年間で12回行っているが、記録を紐解くと(こういう場合、過去の記録があると便利だ)
2010年4月3日ミツバ岳(見頃)、
2011年4月2日ミツバ岳(見頃)、
2012年4月8日ミツバ岳(見頃)、
2014年3月29日大山北尾根(見頃)、
2015年3月28日遠見山~大杉山(見頃)、
2016年3月26日日影山(見頃)、
2017年3月25日大ノ山(見頃)、
2017年4月1日荻野高取山(見頃)、
2018年3月24日屛風岩山(見頃)、
2021年3月27日椿丸(やや盛り過ぎ)、
2022年3月12日伊勢沢ノ頭~玄倉ノ里(咲き始め)、そして今回は、
2023年4月1日エルドラド尾根~椿丸(盛り過ぎ)(山行記録はこちら)、
というように、4月1日前後に行けばだいたい見頃に当たってきたのだが、このところややズレてきたような気がする。巷で風潮されているように温暖化傾向にあるのは間違いなさそうだが、長期的観点から見れば、今はいつ氷河期に入っても可笑しくない時代だから、(もしそれまで生きていればの話だけど)この暖かさを懐かしむのは、それ程遠い先ではないかも知れない。
山から下りて、通常であればどこかで風呂(今回の場合でいえば「さくらの湯」)ということになるが、時間が押してしまったので、やむなく端折って(乗ったタクシーの違いで、風呂に行けたメンバーもいた)我々は松田の「若松食堂」に直行した。ここはかれこれ6年ぶりである。
とりあえずビールを呑んで、漸く落ち着いた。ここは建物も昭和だが、料理も昭和である。今回、初めて気が付いたが、メンチ煮カツ、なんてメニューがある。有りそうで無い料理。もちろん美味い。これをメンチカツ丼として出したら、ウケるような気がするが、なぜ巷に無いのだろう。

04 すっかり春だ。
06 キブシ。
09 ショートカットコース。
11 一部、両手が必要。
15 ここを渡渉する。
16 お上手。
20 踏み跡はちゃんとある。
22 エルドラド尾根の眺めその1。
26 エルドラド尾根の眺めその5。
30 エルドラド尾根の眺めその9。
36 エルドラド尾根の眺めその15。
37 エルドラド尾根の眺めその16。
38 エルドラド尾根の眺めその17。
41 小さなフデリンドウが咲いていた。
42 タチツボスミレも。
43 もう急傾斜ではない。
50 最後の登り。
52 標識が真っ赤になっていた。
54 この景色を眺めつつ。
55 2年前と同じ尾根を下る。
56 あれっ、ミツマタが無くなっている!
65 ということで久しぶりに松田の「若松食堂」へやってきた。
66 お疲れさんでした。
67 懐かしい味。
68 鰺酢、珍しい。
69 大ぶりカキフライ。
70 これも巨大しゅうまい。
71 ナス焼き。
72 叉焼も美味いね。
73 メンチカツ煮、初体験。
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74 満足しました。

ニュー新橋ビル1階にあるファストフードチェーン。「かつや」や「からやま」などを手掛けるアークランドサービスのブランドのひとつ。「肉めし」とはいわゆる「牛丼」と同じようなものだと思っていたが、大筋は似た類だけどイメージがやや異なるシロモノだった。
「すき家」とか「松屋」、「吉野家」などと同様、カウンター席が中心の店で、入ってみるととにかく客の入れ替わりが激しい。20ほどある席はいっぱいだったのでちょっと待たされたが、それもほんの1、2分で「こちらへどうぞ」とカウンター席を示され、そこに着席。小生の後はまた客がどやどやとやってきて、少々行列が伸びたようだった。
頼んでみたのは肉玉めし(869円、PayPay可)。丼物としては他に肉めし(759円)、特肉めし(979円)、牛すき肉めし(979円)の都合、4種類が基本。全般的に、牛丼よりは高めな価格設定である。他に単品として煮玉子、煮豆腐、煮大根、煮込み、牛すき皿などがある。これらは一杯やる時のつまみのように見えるが、アルコール類は缶ビールしか置いていないので少々懐疑的である。夜に来てみれば、吞兵衛がこれらを注文しているかどうか、分かるかも知れない。
程なく出てきた肉玉めしを見れば、牛肉(すじ肉が多め)、玉ネギ、ごぼう、こんにゃく、大きめ豆腐がご飯の上に乗っていて、その中央部分に温泉玉子、三つ葉、紅しょうががトッピングされている。これを箸ではなく、れんげで食べるのがここの流儀らしい。
さっそく食べてみると、肉やその他具材は大ぶり。味付けの基本である割下は、美味いけど塩味はかなり濃い印象で、これを毎日食べ続けるのは、血圧が気になる輩(含、自分)にはお勧めできないが、コスパとしてはまあまあだと思う。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★

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「大滝温泉 遊湯館」からは西武観光バスに乗り、乗車時間50分ほどで終点西武秩父駅で下車。まだ16時前なので、この界隈で一杯やれるのは「祭りの湯」のフードコートか、「そば善」、「ちちぶ飯店」、「駅前」ぐらいである。
「フードコート」は人が多くワサワサしていてどうにも落ち着かないのでいまいちだし、「ちちぶ飯店」は基本、ラーメン屋なので、「そば善」か「駅前」か、どちらにしようかなと。そう云えば「駅前」のオヤジの顔を久しく見ていないな(調べてみると前回は2020年12月の品刕の帰り)と思い至り、「そば善」、「ちちぶ飯店」は次の機会とし今回は「駅前」に入ってみることにした。
階段を上がると2組の先客がいたが、上手い具合に6人がまとめて座ることができた。相変わらずオヤジは元気そうである。この店に入るようになってからもう10年以上は経っていると思うけれど、元気さと口の上手さは変わっていない。
まずはビール。つまみはいつものように付き出しを待つ。前回までは6品出てきたが、今日はなんと9品も出てきた(デザートとして苺まで入っている)。コロナ禍のせいか、ややインフレしたようである。これだけで当分、つまみの追加は要らない。吞みものはビールの後、日本酒。秩父なので、武甲正宗をいただくとしようか。
やがて、漸く付き出しが無くなってきたので料理を注文する。頼んだのはワカサギの天ぷら、ふきのとうの天ぷら(もう今年のが採れるのか?)、たらの芽の天ぷら。更に、付き出しには肉っ気が無かったので、せせりも頼んだ。ここ以外、他の店ではワカサギとせせりを喰うことが無い気がする。
1時間半ほど呑んで喰って、ひとりあたま3,000円だった。オヤジは金払いが悪い客には露骨にホスピタリティを下げるので、結局この店はいつもこのくらいになる。してやったり、とオヤジは思っている筈だ。

72 久しぶりにここに寄ってみた。
73 改めてお疲れさまでした。DSC09761
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74 今日の付き出しは9品。
75 ビールの後はこれ。
76 ワカサギ天ぷら。揚げたて美味い。
77 もうフキノトウですか。DSC09767
78 ウド、ホクホク。
79 セセリも好評でした。
80 満足できましたか?

つくば駅前の「らしく」で打ち上げた後は、つくばエクスプレスに乗って一路秋葉原へ。小生はその手前三郷中央駅で下車の予定。でも「日本酒重視派」内部で呑み足りないという意見が出たため、浅草駅まで足を伸ばすことにした。
東武の浅草駅とつくばエクスプレスの浅草駅とでは結構離れているが、こと「呑み」の観点から云えば後者の方が利便性が高い。何処へ行こうかな、とちょっとだけ思案し、そういえばこの頃「水口食堂」に行っていないなと気が付き、覗いてみることにした。
前回は2017年のことなので、もう6年も来ていない。ちなみについ「水口食堂」と云ってしまうが、正しくは「食事処 酒肴 浅草 水口」である。でも皆、普通に「水口食堂」と呼ぶようである。
その「水口食堂」は、つくばエクスプレスの浅草駅からは指呼の間。勇んで入ると、やはり1階はいつものように常連さんが屯しているようで、店員は直ちに「2階へどうぞ」と云う。でも2階も似たような混み具合、小上がりも塞がっている様子。
見れば、部屋の角っこに開いているテーブル席を発見、ぴったりそこへ収まる。吞みものはハイボールをチョイス。ここは浅草らしく、毎日のようにやって来る客が、安心して普段呑みできる店である。而して、様々な地酒をちょっと高いけど出す、なんてことはしないのだ。
料理も須く安心の価格。でもここの品揃えは半端ないので、初見の客は大いに悩む。基本的にはどれを頼んでも間違いはないけれど、悩む人には先ず、この店の名物「いり豚」がお勧め。一人で来てもこれさえあれば、ハイボール3杯ぐらいはいけるはずである。

55 勢いで浅草「水口食堂」へ。18時23分
56 久しぶりにいり豚、喰いました。
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57 下町の味を堪能しました。
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今週末の山は、箱根の北にある矢倉岳。4年前の前回は東側、洒水の滝から登り、西側の足柄峠へ抜けたので、今回は南側の本村登山口から登り、北側の谷峨駅に下るプランにしてみた。その4年前の時は眺めが良いはずの山頂から富士山が全く見えなかったので、今回はそのリベンジでもある(山行記録はこちら)。
新松田駅に降り立つとまずまずの天気。ここから登山口の矢倉沢BSまではバスで移動。この先、山頂までは標高差600m強あるが、効率が良い登りのせいか丁度1時間半で登り切った。広い山頂に立つと、箱根連山は何とか見えているが、富士山はすっぽりと雲の中。遮るものがない程近いはずなのに、ダメなときはやっぱりダメなのだ。三ツ峠山といい、雁ヶ腹摺山といい、往々にして眺めのいいはずの山からは、富士山はなかなか見えないものである。また機会を見つけて来るとしよう。
山伏平から鷹落場を経て鳥手山までは破線ルート、その先は全くのバリエーションルートとなる。でもそれ程惑わされることもなく、また藪漕ぎを強いられることもなく、目論見通りに辿ることができ、ピンポイントで「一休食堂」の前に出た。我ながら上首尾過ぎるルートファインディングである。
この「一休食堂」は以前から一度入って見たいと思い続けていたが、なかなか其れに相応しいプランが立てられず、かれこれ7年前、大野山から下りてきた時(その時は大急ぎで御殿場線に飛び乗ったので、店には寄らず仕舞)を除けば、今回が唯一のチャンスだった。
基本的にはトラックドライバー御用達の店。でも勿論、ビールはちゃんとあるし、つまみの類も豊富である。但し、店の仕来り(?)に従い、店員が注文を取りに来るまで大人しく待つ必要が有る。注文はテーブル別であっても、支払い(PayPay可)は全部まとめてできるので助かる。ポテサラはボリューム満点、餃子もずいぶん大振りだけど美味かった。またこの店に来る機会(≒山)があるだろうか。

01 公衆トイレ前に、ちゃんと立派な案内図。目指すはあそこ。
04 ここがゲート。
05 こういう舗装道路の登りは何気にキツイ。
07 ちょっと緩くなったところ。
10 もう標高800m。
11 山頂は近い。
12 空が広くなった。
13 矢倉岳山頂。でも富士山はガスの中。DSC09573
15 なのでこちらをバックに。
16 ミツマタの木は植えられているのか。
18 風が無ければポカポカ。DSC09575
19 15分粘ったが結局、富士は姿を現さず。
20 縦走路にある山伏平。
21 ここから難路注意だと。
22 尾根が広いので迷い易いかも知れない。
23 でも其処此処にテープは付いている。
24 鷹落場に到着。
25 この辺りもだだっ広い。
26 鳥手山はこちら、という控えめな標識。
28 たぶんここが一番の難路。
31 登り返すと・・・
32 鳥手山に到着。ここは植林帯の中。
33 ここは昔の林道っぽい。
35 これは仕事道か。
36 林道に出た。
37 さらに植林帯を横切って、法面の端から次の林道へ。
38 ずんずん林道を下る。
39 また植林帯を真っ直ぐ下る。
41 直ぐ下には車道。
42 すんなりと車道に出た。
43 しかも目の前に「一休食堂」。
44 ありがたや、ありがたや。
45 いただきます。
46 おつかれさまでした。
47 ポテトサラダてんこ盛り。
48 付き出しは膾。甘くないので美味い。
49 大振りな餃子。焼き目もイイ感じだ。
50 ごちそうさまでした。

秋山温泉でひと風呂浴びてまったりしたあと、丁度良い無料送迎バス(13時発の次は14時45分発)が無いので、またタクシーを呼んで上野原駅まで戻る。今日は予てより目論んでいた「一福食堂」での打ち上げである。店には14時30分入店。
当初の予定よりもだいぶ時間が早いし、そもそもこんなに早く「一福食堂」に入るのは、かなり珍しいことだろう。結局、今回の山行は3つの山を巡ったにせよ、何れも小粒だったということだ(でもぴりりと辛かった)。
前回「一福食堂」にやってきたのは昨年の11月だから、ほぼ1年ぶりの入店となった。その時は2階の大広間だった(他に客はいなかった)が、今回は小奇麗になった1階に通される。改装してから初めての入店。数えてみれば席数は全部で16席しかなく、以前と比べると小ぢんまりした感じである。
これも結局、コロナ禍のせい。桂川の眺めが良い2階はもう使わないつもりなのだろうか。1階のテーブル席だけでは、以前のように大人数で一杯やることは叶わないようである。それでも相変わらずここは、我々のような山帰りの客か、ゴルフ帰り客御用達で賑わっている。
そのうちに、女性店員がやってきてラストオーダーだと。え~っ、もう?と時計を見ると15時30分。まだ1時間した経っていない。そこで気が付いた。ここは飲酒が90分の時間制限ということになっていたのだった。これもコロナ禍による新たな生活様式。確かに、ズルズル惰性で呑まないためには良いことかも知れない(でも些か物足りなさは残る)。
ともあれ、めざしと湯豆腐とバジルかつと冷酒を最終注文。急いで喰って呑んで、列車が来る5分前に会計を頼んでも間に合ってしまうのは、この店の良いところだ。

72 予定より早く一福食堂に到着。
73 お疲れ様です。
74 にんにくの芽と豚肉炒め。にんにくの芽が柔らかい。
76 これも定番、ここへ来たらこれを喰わなきゃ。
75 定番、焼き餃子。
77 ワインに切り替え。懐かしいルミエール。
78 白みそ仕立ての牛もつ煮。
79 海老のにんにくソテー。
80 カキフライも人数分にしてもらいました。
81 丸干しイワシ焼きは丸ごとかぶりつく。
82 珍しく湯豆腐。
83 バジルカツ。
84 ひろちゃんが居なかったので、牡蠣のカレー焼き飯もペペロン焼きそばも喰いませんでした。
85 黄昏時の上野原駅。
86 ちょうど栃穴御前山と鶴島御前山の鞍部に陽が沈んだ。

「富士見温泉・見晴らしの湯・ふれあい館」でひと心地付いたら、往路と同様、タクシーを呼ぶ。路線バスの本数がそれ程多くないせいで、丁度いい便がないのだ。やはり往路の始点だった、新前橋駅まで行ってもらう。
やってきたタクシー運転手曰く、この界隈(富士見)は大した作物が取れない、特に米は不味いと酷評する。赤城山の火山灰のせいかしらんと思ってみる。土地によってどれ程の違いがあるのか分からないが、それにしても随分な云いようである。
訊けば、その運転手の地元は榛東村だそうである。つまり榛名山の山麓。結局、赤城山山麓の富士見辺りと似たような地質ではなかろうか。これはもしかしたら、おらが山の方が上だ、と云いたいだけかも知れないと思ったら、次第に聞いているのが馬鹿々々しくなってきた。
新前橋駅からJR上越線に乗り、高崎駅で途中下車。せっかく高崎に来たのだから、絶メシ食堂に行ってみたい気もするが、もう午後5時なのでどこでも店は開いている。ということで、エキナカにある手近な「群馬の台所」へ入ってみることにした。今回は2回目で、前回はもう4年前のことだ。
コロナ禍直前にも入ろうとしたことがあったが、その時は時間が早くてまだランチタイムメニューだった。而してその時は諦めて、泣く泣く最寄りのキリンシティへ入ったのだった。なかなか絶メシ食堂に入るチャンスはやってこないのだ。
ということで久しぶりの「群馬の台所」。地元上州のもち豚などの料理を注文。ハートランドビールで乾杯した後、日本酒(大盃)を2合頼んだら、見たことがある素焼きの釜に入って出てきた。何だか笑えるが、悲しげな気にもなった。

77 新前橋駅跨線橋から南西の眺め。
78 北東の眺め。群馬県庁ビルの左が赤城山。
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79 高崎駅ナカ「群馬の台所」にて。
80 柴漬けが乗ったポテトサラダ。
81 妙義舞茸の天ぷら。
82 上州もち豚。
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83 日本酒に移行。
84 見たことがある素焼き。
85 モツ焼き。
86 この海老唐揚げ美味かった。
87 座布団油揚げ。DSC_2995

或る日、烏森神社のすぐ脇に「烏森絶メシ食堂」という変わった名前の店があるのに気が付いた。調べてみると、全国の“絶メシ店”(店主が高齢でもうすぐ閉店になりそうとか)で長年愛されてきたメニューのレシピを、店主から伝授してもらい、売上の5%をその“絶メシ店”に還元するというコンセプトの店だという。なかなかのアイデアではないか。
我々利用者にとっては、多少割高にはなるけど、どうせその店まで行けば交通費は掛かるし、その店を助けとなるという二重の意味で、この取り組みには賛同し易い。その店でしか味わえない味が、烏森に行けばあるという。それだけでもひとつ魅力がある。兎に角、行ってみることにした。
この界隈は何度となく行き来していた場所だが、この店の前は何だったのか思い出せない。往々にしてそういうことがあるが、いつも思い出せないのは何故だろう。このスペース、そんなに大きな店では無いが、結構客は入っていて(7割ぐらいか)、運良くひとテーブルだけ空いていた。
如才ない女性店員が店のシステムを案内してくれる(基本的にはリサーチ済みの内容)。早速、メニューを拝見。いくつかあるなかで、一番上に書かれていた白いオムライス(900円)にしてみた。これは、高崎にある「からさき食堂」のメニュー(オムライス白い恋人、650円)で、いわゆる「高崎絶メシリスト」(「絶メシ」ムーブメントの火付け役的なサイト)に掲載されている店のメニューである。何となく天然のトキが絶滅しそうだから、人工飼育を始めたようなことを連想する。
間も無く白いオムライス登場。見た目のインパクトはあるが味付けは思ったよりもあっさり。如何にもローカル大衆食堂の味だ。味が足りない人用に、マキシムが出て来た。確かに合う感じ。
またほかの店のメニューを味わいに来てみたい。今のところ次に気になるのは「ビーバー定食」だ。

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雁ヶ腹摺山から吹切尾根を辿り、大月市観光案内所「つきの駅」でシャワーを浴びてさっぱりした後のこと。時間は15時ちょっと前。「つきの駅」は残念ながらビールを置いていないので(でも女性係員曰く、申請中だと。期待してます)、何処かで湯上りビールを吞むのにいい店は無いか、その女性係員に訊いてみた。
すると、「この時間であれば『うづき』がお勧めです」とのアドバイスをいただく。観光案内所の方が仰るのであれば間違いなかろうと早速、その「うづき」へ向かうことにした。場所は駅前の「古民家麺処かつら」の裏手。たぶん、ここは今まで入ったことが無い。
暖簾を潜ってみると、目の前の2つのテーブル席には地元の方と思しきグループが屯していて、酒と煙草でかなり盛り上がっている状況。ここは溜まり場らしい。奥の座敷であれば空いてますとのことなので、折角なので上がらせてもらう。何だかご亭主と女将さんの休憩スペースの様で、田舎の実家に呼ばれたような気分になる。
ともあれ生ビールを注文し、グビッとやった。は~~~、漸く落ち着いた。さて料理は何にしようか、メニューを眺める。一般的な大衆食堂的な品揃えで、定食モノや丼モノ、麺類が主体だが、一品料理もいくつかある。
そこで頼んだのは、冷奴、モツ煮、焼き餃子、モツ焼き、たたきキュウリ、カニクリームコロッケ、海老団子、それに玉子焼き。ビールの後は日本酒を冷やで。銘柄を訊いたが判らず仕舞い。料理は何れも手作り感がたっぷりで、味付けもイケる。観光案内所の方が勧め、地元客に愛される訳が分かる。入口付近の煙草の臭い以外は申し分なかった。

77 「つきの駅」で勧められ、ここに来た。
78 奥の座敷は何となく店らしくない。
79 冷奴。
80 モツ煮、美味い。
81 外がカリカリな餃子。
82 モツ焼き。串に刺さって出てくると思ったら違った。
83 叩ききゅうりに、梅水晶が絡めてあった。
84 カニクリームコロッケ。自家製っぽい。
85 海老団子。あんかけを想像していたが違った。
86 卵焼きは予想以上に甘かった。
87 喫煙OKを別にすればいい店でした。

元々は白神岳に遠征する予定だったが、飯豊山から帰った翌日に東北地方を襲った豪雨災害により、五能線が不通となってしまったため、急きょ予定を変更し、奥日光へ行くことにした。山の代替は直ぐに可能だが、問題は宿。流石にこの時期、一週間前に予約を取るのは大変だった。
それはともかく、初日は中禅寺湖の南岸にある、人跡疎らな社山に登ってみることにした(山行記録はこちら)。標高1,826.7mは一般的には十分な高さながら、2,000mを超える山ばかりが連なる日光連山にあっては、やや魅力に欠けるかも知れない。
朝から天気はいまいちだが、おかげで涼しい。登山口の半月山駐車場からは、晴れたら富士山も望むことが出来るが、今日はガスに包まれて何も見えない。半月山展望台に登っても、目の前に見えるはずの中禅寺湖は一瞬だけ、幻の如く見えただけだった。
いったん半月峠まで下った後、少し登り返した標高1,655mの小ピークが中禅寺山。中禅寺湖は知っていても、中禅寺山を知る者は少ないだろう。また下がったところが、阿世潟峠。社山を登った後は戻ってきて、ここから中禅寺湖畔に下りるのが一般的なのだが、工事中で通行止めだった。
やっぱり眺めが残念な社山山頂に登った後は、往路は戻らず、黒檜岳への分岐を右に折れ、1,557m峰から阿世潟に向かって延びる支尾根を下った。無事、湖畔の遊歩道へ下った後は、のんびりと中禅寺へ向かって水平移動。旧イギリス大使館別荘や旧イタリア大使館別荘には立ち寄らず、その代わりに喉が渇いたので、偶々目に付いた「レストラン・メープル」に吸い付けられるように入店。ビールを頼んで喉の渇きを癒した。

001 【第1日目】半月山駐車場。すっぽりガスの中。9時27分
007 今日、我々が進むのはこっち。
008 笹と白樺の森。風があって涼しい。
009 半月山には向かわず、とりあえず展望台へ。
011 これが精一杯の眺め。
012 眼下には八丁出島。
013 晴れればこうなんです。ちっくしょー!
014 とりあえず先へ進む。雨じゃないからまだマシか。
017 半月峠。10時4分
019 中禅寺山に到着。10時15分
020 ここはそもそも眺望なし。
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023 見えたのは備前楯山。
025 阿世潟峠に到着。10時48分
024 反対側は中禅寺湖。船が見えた。
031 ガレたところもある。
036 時々湖面が見えるぐらい。
037 この尾根だって爽快な眺めが得られるはず。
038 社山に到着。12時3分
039 こんな味のある標識もありました。
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041 踏み跡やテープはあるので何とかなる。
049 テント泊でもしたい感じ。
050 眺めが良さそうなところに寄り道。12時45分
052 尾根の行く手にも中禅寺湖。
055 ガスが懸かっているのは半月山。
056 ここは急降下。
060 踏み跡も有るんだか無いんだか。
062 男体山はすっぽり雲の中。
064 歌ヶ浜から中宮祠辺りを望む。
065 彼方は戦場ヶ原。
067 我慢できず店に寄ってビール。
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道東を巡る山旅は、4日間で合計約480kmの移動、との~の運転に全面的にお世話になりました。全てが予定通りで、無事、たんちょう釧路空港に戻ってきた。既にJL542便のチェックインは始まっている。でも、とりあえず2階の搭乗口は通過し、「上にいるよ~」と皆に声を掛け、3階のレストラン街へ。
でもここの空港は小じんまりしているので、このフロアにあるレストランは2軒だけ。和食系の「北斗」と洋食系の「レストランたんちょう」があり、店が大きい後者に入ることにした。3階にあるので、空港全体が見渡せる。
目の前には丁度、関空行のピーチエア126便が搭乗手続き中。機材はエアバスA320。塗装が大胆だが、東南アジアのLCCはどれもこれも塗装色、デザインともやけに派手で、ハッキリ云って品が無い。それは衣類のセンスも同様(マレーシア滞在中にも感じた)。それに比べると、日本の機材は総じて控えめで、ピーチエアも然りと感じる。
その左手には、羽田行ANA742便、機材は同じくA320。座席数は約150名。ドル箱の新千歳辺りとは違って、やはり釧路発着便の機材はこのくらいのサイズが丁度良いのかも知れない。国内線は、エアバスA320かボーイング737が主流である。
そんな眺めを楽しみつつ、生ビール(715円)を注文。銘柄は案の定、サッポロ・クラシック。さっき蕎麦を手繰ったばかりなので、つまみは食べないでもいいや、と思っていたが、折角なので何か頼むか、と改めてメニューを見ても、ちょこっとだけの一品料理が少ない。
仕方が無いので、ざんぎ(1,050円)を注文。出て来た皿を見て吃驚。空港内なので、こんな値段でもざんぎ3個ぐらいだろうと思っていたら、大ぶりな塊が6個も出て来た。美味いのはいいけれど、とても食べ切れそうにない。いったい、みんなどうしたんだろうと待ってみても、一向に誰も助けに来てくれない。仕方が無いので無理矢理ひとりで平らげた。腹がパンパンになってしまい、搭乗フロアに行ってももう、何も口に入れられなかった。 

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294 釧路空港の2Fレストラン「たんちょう」にて。
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「水沼温泉センター」でひと風呂浴びた後は、駅の外へ出て、国道122号線を挟んだ向かいにある「はやぶさ食堂」へ行くことにした。「水沼温泉センター」内にも「わたらせ庵」という食事処があって勿論、ビールも呑めるのだが、つまみ(一品料理)の種類がやや乏しいので、この頃は「はやぶさ食堂」に靡くようになってきた。前回は一年前で、今回が二回目の入店である。
前回と同じく、暖簾を潜って入ると先客がそれなりにいたが、何とか我々5人ぐらいは座れそう。それでも店のご主人が「2階の座敷で如何でしょう?」と仰るので、ではそうしますと返事。内階段を探そうとするとご主人が、いったん店の外へ出て、外階段を使って2階へ上がって呉れという。
云われた通り店を出て、右へ入る小路を辿ると、まるで登山道。サンダル履きでは登り難い。建物の裏に出ると、急な外階段があってそれを登ると漸く建物の入口である。2階は大広間になっていて、1階よりもずっとゆったりとして居心地が良い。子供用の玩具とかがいっぱい置いてある。家族連れでも大丈夫なようにしてあるのか、それともこの店に孫がやって来た時のためだろうか。我々の後から家族連れが2階へ上がってきたが、玩具が必要な子供はおらず。
座ったら、先ず生ビール(650円)を注文。ここは大衆食堂なのに、居酒屋のように一品料理や酒の種類が豊富で、駅前食堂の鑑のような店である。料理は、たこ焼き(420円)、鶏唐揚げ(750円)、鶏つくね照り焼き(450円)、焼餃子(420円)2皿、豚肉生姜焼き(700円)、ゴボウ唐揚げ(450円)を注文。
やっぱりWoodyさんはアジフライ定食(1,050円)を注文した。何れにしても、どれもちゃんと美味い。小生はビールの後はハイボール(650円)に移行。何だか随分寛いでしまったが、未だここは山の中だし、これから「わっしー」に乗るのだ。ちょっとペースダウンすることにした。

174 風呂上りは「はやぶさ食堂」。2階へ通された。
175 風呂上がりの一杯は、やっぱり生。
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「サンレイク草木」でひと風呂浴びた後は前回と同様、コミュニティバスに乗って神戸駅前まで移動する。バスの乗客は我々3人だけ。いつもながら、この路線バスの存在価値が問われるような状況だが、いざ無くなるとなると、地域住民(特に高齢者)の足が奪われる、ということになって自治体としてはなかなか踏み切れないのだろう。以前、桐生市の黒保根町デマンドタクシー「ふれあいタクシー」を利用したことがあったが、結構、便利。これはその一つの答えになっているように感じた。
何れにしても3人だけでバスを走らせるのは、やや勿体ない気にはなるが仕方がない。草木湖を渡った後は、「富弘美術館」や道の駅を横目で眺めたら、間も無くわたらせ渓谷鐡道の神戸駅で下車。相変わらず、ここの駅舎はメチャクチャ渋い。
名物のハナモモはもうすっかり花の時期は過ぎていて、緑が濃い。ここにも何度か来ているが、今年が一番早く春が終わった気がする。次の列車まではまだ30分以上あるし、花も咲いていないので「列車のレストラン・清流」に入ってビールを吞むことにした(Woodyさんはもりそば)。
ここも4年ぶり。券売機でビールの食券を買って、店のおかあさんに手渡す。代わりに受け取ったビールグラスを持って、車内へ移動。殆ど客がいない。ハナモモが終わってしまった時期だからにしても、少な過ぎる感じ。まして、もうすぐ「トロッコ列車わっしー6号」が来るのに、どういうことだろう。
ビールを呑みながら、そんなわたらせ渓谷鐡道が置かれた状況をつらつら考えてみる。「トロッコ列車」とハナモモだけでは客を呼べないということならば、何か別の客寄せパンダが必要ということ。自家用車で来る客も呼べる何か、となればやはりこの「列車のレストラン・清流」を充実させるしか無さそう。メニューを充実させるか、唯一無二の料理を出すか、ホスピタリティを向上させるか、考え出すと夜も寝られなくなりそうだ。

182 バスで神戸駅へ。乗客は我々だけ。
183 神戸駅の列車レストランにて。
185 Woodyさんは蕎麦。
184 お疲れさまでした。
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2日目も天気はいまいちだし、手近に登れる山もないので完全観光日とした。行先は女子連にお任せということになり、先ず向かった先は新潟水族館「マリンピア日本海」。この日本海側界隈では、最大の水族館だそうである。
咲花駅8時55分発の磐越西線に乗車し、新津駅で乗り換えた後、新潟駅に9時55分到着。リュックサックを駅のコインロッカーにデポした後、水族館行のバスに乗る。結構、水族館まで行く乗客(殆どが子供を含む家族連れ)が多い。水族館のゲートにもそれなりに行列が出来ていた。
この水族館での目玉は、日本海に住む魚を集めた巨大水槽とイルカショーらしい。でも個人的には小さな水槽に棲む深海の魚だとか、信濃川の上流から下流までそれぞれの流域に棲む魚(アユはいなかった)の展示が興味深かった。
女子連が楽しみにしているだろうイルカショーが始まる時間になると、次第に会場へ向かって人が移動する。そうなればレストランは空いてくるだろうと予想し、2階にあるレストラン「UMINONE(海の音)」へ向かう。それなりに客はいたが、それでも半分ぐらいで、木々が邪魔で日本海があまり見えない窓際のテーブル席に座る。
メニューを見ると、定食セットやカレーライスぐらいしかないだろうと思っていたが、意外にそれ以外の料理が豊富。刺身や鶏唐揚げ、フライドポテトなんかもある。そんな中に、ビールおつまみセット(1,680円)というのがあったのでそれにした(食券を買うシステム)。
出て来たのは、刺身5点盛と生ビール。生ビールのお供に、刺身というのが新潟らしいところかも知れない。周りは家族連ればかりで、生ビールを呑んでいる輩は皆無だが、気にせずグビッとやった。

094 今朝も雨。
095 新潟水族館に来た。
096 なかなかの規模。
097 ミズクラゲに癒される。
098 君は何故泳ぐのか?
099 アオリイカも見ていて飽きない。
100 ゴマフアザラシの立ち泳ぎを見る女の子を見て癒される。
101 2階のレストランで。
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102 生ビールのおつまみセットは刺身盛り合わせ。

山北駅前の「ポッポ駅前屋」は前回入ったのが2018年5月だから、何時の間にかもう4年来ていないことになる。数えてみれば、これまで16回も入っているのに、最近随分ご無沙汰だった訳だ(「YAMAKITAバル」に浮気をしていたせいである)。
それでもって今回はちゃんと予約を入れていたのだったが、山から下りて来る時間が早かったし、しかも汗を流すつもりだった「さくらの湯」が臨時休業だったので、予約していた時間よりも1時間早く行ってみた(山から下りる時間が早かったので一度、予約時間は既に繰り上げていた)。
しかしやっぱりというか、まだ準備が出来ていないと断られ、やむを得ず「YAMAKITAバル」で1時間程、時間を潰したのだった。その後、時間になったので、改めてめでたく入店。図らずも、15時にしてもう2次会ということになった。
当然のように、先客は無し。この時間帯は予約が原則になっているらしい。座敷の一番奥の座卓を陣取る。高座椅子があったので、勝手に使わせていただく。店内の感じは以前と全く変わらない。今日はいつもの女性店員や女将さんは見えない。
もう炭酸系は要らない感じになっているので、最初から日本酒。ここで日本酒となると、やはり「松美酉」か「丹沢山」。先ずは「松美酉」。これも久しぶりの味わいだ。
頼んだ料理は、えりんぎバター(400円)、餃子(500円)、揚げ出豆腐(450円)、ゆで落花生(350円)、出汁巻き玉子(500円)。さっき、「YAMAKITAバル」でそれなりに食べてきたので余り頼めない感じだ。やはりこの店ならではの料理ばかりだ。ゆで落花生は珍しい。別に今が旬だとは思わないが、食べ始めると止まらない。ゆで落花生を含め、どれも(餃子を除き)日本酒に合って美味かった。やはり年に1度ぐらいは、何とかして来たい。

57 ちょっと予定より早く着いたら、まだダメだと。13時55分
65 1時間後めでたく入店。15時1分
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66 2次会は日本酒で乾杯。
67 突き出し。
68 えりんぎバター。
69 餃子。
70 揚げ出し豆腐。
71 茹でピーナッツ。
72 厚焼き玉子。
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73 腹いっぱいになりました。16時36分

せっかく「52席の至福」に乗ったのにアルコールの提供が無かったため、お蔭で休肝状態のまま西武秩父に到着。気分はブルーのままだし、別に特に観光するつもりもない。とはいえ、直ぐにでも帰るつもりだったが、不完全燃焼のまま帰る気分にもなれない。何とか何処かでビールが呑めないかと、秩父の街へ繰り出すことにした。
古い街並みをブラブラと歩きながら、とりあえず一杯やれそうな店として思い浮かぶのは蕎麦屋だが、それなりに食べたし、そもそもこの時間でやっているとなると難しい。午後2時過ぎでも開いてそうな店となるとやはり限られる。
次に思い当たったのは秩父神社の参道にある、去年入った「MAHOLLOBAR」。勇んで行ってみると、果たして店は開いていた。逸る気持ちを抑えつつ注文しようとすると店員曰く「テイクアウトだけです」と。なるほど、店内の奥にあるテーブルは誰も居らず暗いまま。テイクアウトしても、呑む場所は思い付かない。まさか神社の境内で呑むわけにもいかない。
左様ならばさようなら、と店を出る。まさか秩父の街全体がそうなのか。西武秩父駅に戻って缶ビールでも買って、特急ラビューの車内で呑むか、と思いかけたがついでに「パリー食堂」を覗いて、ダメだったら本当にそうするか、と決めた。
表に暖簾は出ていた。でも安心できない。店に恐る恐る入ると、店内には数人の先客。そのうちの独り客が、瓶ビールを呑んでいた。思わず力が抜け、テーブル席に倒れ込むなり、瓶ビールを注文。ついでに八宝菜も頼んだ。ビールと共に出て来た八宝菜は、かなり餡が多めだったがそんなのは全く気にならず、有難くビールをグビッとやる。浮世と無縁な「パリー食堂」に乾杯!

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仙台16時丁度発のやまびこ216号に乗れば、大宮まで2時間足らず。毎度のことながら仙台は思った以上に近い。陽が沈んでも、未だ明るさが残っている大宮で途中下車。サクッと吞んでサッと帰ろうと、手近な「いづみや本店」へ入ることにした。
この頃は専ら「第二支店」の方ばかりだったので、「本店」は久しぶり。前回は2018年10月8日、岩菅山の帰りに寄った時以来ということになる。もしかすると、2人だけで「本店」は初めてかも知れない。いずれにせよ、記憶に無いくらいだ。
「本店」で2人の場合は、細長いテーブルに向かい合わせに座るのが一般的。それなりに客は入っていたが、すんなり座れた。見渡してみれば、やはりグループ客は殆どおらず、大抵は独り男子ばかりが目立つ。これはコロナ禍に関係なく同じ風景である。
デュワーズハイボール(350円)で乾杯。つまみは支那竹(270円)とハムエッグ(350円)にした。勿論、今はメンマが一般的で、支那竹なんて死語かと思っていた。この呼称がまだ残っているのは、こういう昔からの店の短冊ぐらいだろう。
さてもう一杯呑んだら帰ろうか、と思っていた頃、隣にやけに賑やかな中高年男女ペア(我々よりもやや年長)がやってきて、いきなり話に引き込まれた。聞きもしないうちに、男性は社交ダンスの先生で、女性は教え子だという。単に先生と生徒の関係では無さそうな感じがしたが、男子先生はきっぱり「身体の関係はありません」と云って豪快に笑う。兎に角愉快で話好きな先生、話がちっとも切れないのでこちらも席を立つタイミングをすっかり逸してしまった。結局なんとか帰ることが出来たのは、もう20時を過ぎていた。まいりました。

098 大宮で途中下車。今日は「いづみや本店」。
099 ハムエッグとシナチクがつまみ。
100 ずいぶん長居をしてしまったのでした。

虎ノ門ヒルズ近くの路地裏をウロウロ歩いていたら、おや、こんなところに定食屋が、と気が付く。昭和そのものの店構え。実に渋い。こんなにノスタルジーを感じさせる店は久しぶり、そう云えば同じく新橋にある居酒屋「くら島」以来かも知れない。
第一、今どき引き戸がサッシではなく滑りが悪そうな木製である。でも時節柄か、既に開いていて暖簾越しに中を覗ける。余り客がいなかったので逆に気になったが、「いらっしゃい!」と声を掛けられたので入ってみることにした。
左側が厨房、その前にカウンター席。右はテーブル席と奥に小上がりがある。カウンター席には一人しか座っていなかったので、その一番奥に座る。店員は皆、良いお年の方ばかりである。メニューを眺めていると、店主と思しき料理人が「うちはアジフライミックスがお勧めです」と仰る(小生だけでなく、後から来た客にも云っていたから、もう口癖かも知れない)。
メニューにはもっと色々(ざっと10種類以上は)あるのだから「うちはどれも美味しいです」ぐらい云ってもバチは当たらないと思うが、随分、正直な店主だと感心し、その仰せに素直に従ってアジフライミックス定食(850円)を注文した。
注文を受けてから揚げ始めるので、その時間だけ経った後、アジフライミックス定食が出て来た。皿には、アジフライ、鶏天ぷら、カレーコロッケが夫々2個ずつ乗っている。かなりのボリュームで、代謝が下降中の身には堪える感じだ。
みそ汁は赤だし、西新橋界隈のランチで出て来たのは初めてかも知れない。フライはどれもサクサク。鶏天は、身が随分柔らかい。結果、やっぱり腹がパンパンになったが、美味かったので満足だ。次回は、店主が勧めなかった他の定食にチャレンジしてみようと思う。

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「藤野やまなみ温泉」の後は「風里」。これも1年ちょっと前の、前回と同じ。これが今や完全に、藤野駅へ戻ってくる場合のワンパターン。もう「風里」は今日で通算7回目になる。これまでは毎度、靴を脱いで上がり込み、奥の座敷かテーブル席だったが、初めて入口脇のテーブル席を勧められた。ということは、今日は靴を脱がず仕舞いだった。
大抵、このテーブルには、早い時間に山から下りてきたオヤジ集団が気炎を上げていて、それを冷めた目で眺めつつ、靴を脱ぐというのが一般的だった。今日はその手の客が来ていないということだろう。何れにしても、我々には幸いだ。
ビールはさっきの「やまなみ温泉」で呑んだばかりなので、ここは日本酒で。選んだのは山梨の酒「笹一」。ビールじゃなくなっても、頼む料理は同じになりそうだったので、和風サラダ(680円)と焼鳥(ねぎま(1本130円)、ぼんじり(1本160円)、砂肝(1本150円)、つくね(1本130円))以外はあえて普段選ばない料理にしてみた。
注文したのは、とり皮とネギのピリ辛(520円)、にんにく素揚げ(500円)、手羽先チーズ(1本240円)、豚軟骨のトロトロ煮(700円)、ササミ青じそ天(580円)。
とり皮とネギのピリ辛は中華風。手羽先チーズ、ササミ青じそ天も含め、これらはビールがあった方が良かったかも知れない。にんにく素揚げはほっくほく、合わせる辛味噌がまた美味い。豚軟骨のトロトロ煮は日本酒にぴったりだった。
今日は珍しく炭水化物系は頼まなかった。Woodyさんがいなかったせいだろうか。

68 すっかり腹が空きました。15時57分
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69 さて何にしようか。
70 笹一のぬる燗で乾杯。
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71 満足しました。
73 陽が伸びたね。17時44分
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