山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

青梅線沿線

「もえぎの湯」でさっぱりしたあと、傘を差しながらフラフラと道を戻る。たとえアルコールが入っていなくても、風呂に入って身体が弛緩するとこの距離は意外に長い。いつも目の前を通る「奥多摩ビジターセンター」には入ったことがない。なにか珍しい展示でもあればいいんだけど。興味があるのはツキノワグマ目撃情報くらいか。
HPを見る限り、夏場はほぼ毎日のようにクマ目撃情報が寄せられている。我々の目の前に出て来ないのは何故だろう、と思うくらい多い。目撃情報の数だけツキノワグマがいる訳ではないだろうが、迂闊な奴というか、うっかり何度も人間に遭遇するクマもいるはずだ。出来ればそういうこまったチャンには会いたくない。
最近出来た「氷川食堂」は、外に出ているお品書きを見る限り、ビールと日本酒を置いてあるのはいいとしても、酒の肴になるような一品料理が見当たらない。あるのは甘味か炭水化物系。焼き団子じゃあ酒は呑めないので、暖簾を潜ろうという気にはならない。以前あった蕎麦屋の「寿々㐂家」の方が良かったので残念だ。
駅前に出て、バス発着所の脇を入れば目当ての「天益」に到着。ほぼ1年ぶり。店に着いても雨は止まず。今日も一日雨だった。リュックサックは店の外に置くのがここの流儀なので、女将さんから「これを被せてね」とブルーシートを渡された。
我々は奥の座敷。着いたら間髪を容れず、生ビールと餃子を注文。餃子がやって来るまで、ビールが無くならないように呑むのはややもどかしい。もっと呑んでもいいのだが、今日はこれから立川の店が決まっているので、乗る電車の時間も決まっている。今回の山に参加するはずだったこのちゃん(今朝、カツサンドを齧って差し歯が取れたのでドタ不参加)が治療の後、立川までやって来ることになっているからだ。

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「かたくりの花」でちょっとまったりした後は、奥多摩湖BSからバスに乗り、奥多摩駅に到着。さて、次は汗を流す段、いつものように最寄の「玉翠荘」でもいいが、こんな天気なので「もえぎの湯」に行ってみる手もありそうと、覗いてみることにした。かれこれ3年ぶりになる(前回はこちら)。
普段であれば、たいてい整理券を配るなどという混雑状態になるため、冬以外に来ることは無い。果たして、行ってみると駐車場が随分空いていた。狙い通りだ。カウンターには誰も居らず、850円(あれっ、また値上げした!)を支払ってすんなり受付完了。
半地下階の風呂場へ行ってみると、たしかに客は少ない。脱衣所には数人、洗い場のカランは半分ぐらい埋まった程度で、こんなに空いている風呂場は久しぶりに見た(露天風呂までは確認せず)。合わせて10人くらいいた先客は、若者ばかりだ。どう見ても山帰りではない。
ここはやはり、キャンプ場にやってくる若者達の利用が目立つ。明らかに中高年はマイノリティ、他の日帰り温泉施設とはちょっと違う。それにしても、こんな天気でもキャンプに来る奴がいるんだと、(自分たちのことはさておいて)吃驚する。
風呂から上がってさっぱりしたら、今日は食事処がある半2階へ上がらずにそのまま帰る。このあとは、なおちゃんが予約を入れてくれてある「天益」なのだ。
それにしても利用料は、ここ数年でじわじわ100円値上げしたはず。経営が行き詰っているのか、それとももっと儲けて建て替えようと思っているのか。何れにせよ、これで「玉翠荘」とは100円の差になった。ここまでやってくる足が、更にちょっとだけ遠退きそうな気がする。

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今回は八丁山を経由して鷹ノ巣山に登る山行を計画していたが、天気予報で雨が確実となった時点で、月夜見山へ変更した。月夜見山そのものが雨に相応しい山とは云えないかも知れないが、雨が気にならない山であることは確かだ(山行記録はこちら)。
それにしても歩き始めから本降りで、月夜見山を過ぎてからは叩き付けるような雨。でも風は全く無いので、歩行には支障はない。小河内峠から下るつもりだったが、皆さん惣岳山経由で下る方が安心と云うので、想定以上に長丁場となった。しかし雨の山行に慣れているせいか(雨で中止したことは無い)、憂鬱になることはなく、寧ろ楽しくなってくるから不思議だ。
ソーヤノ丸デッコの登りでは、足元が滑って歩き難かった一方で、惣岳山からの下りは意外に滑るようなところは無く、あっという間に小河内ダムに到着。雨はやや小止みになったものの、さすがに観光客は少ない。
バスの時間まで(上手い具合に)少々あるので、目の前の「水と緑のふれあい館」に入る。もちろん館内展示を見学するわけではなく、我々の目当ては2階にあるパノラマレストラン「かたくりの花」である。ここはいつのまにか5年ぶり(前回はこちら)。
店内は100人ぐらい入れそうなほど広いが、入ってみると先客はスマホに集中している中国人グループ(家族?)1組だけで、女性店員が超暇そうにしていた。ここは小河内ダム周辺では唯一の飲食店なので貴重なはずだが、皆さん知らないのか、それほど今日は観光客が少ないのか判らない。
我々はずぶ濡れ状態でかつ、靴は泥だらけ。ちょっと憚ったものの貴重な客のはずなので、遠慮せずその場で合羽を脱いで荷物整理したら、さっそく券売機で生ビール(500円)を購入、全員が揃うまで待てずに乾杯。ついでに鶏の唐揚げ(400円)も購入。これが意外に(失礼!)美味い。山から下りて汗も引かないうちに、呑んで喰うのはやっぱり最高だ。また寄らせてもらおう。

44 貯水量はまだだいぶ少ない。

45 あの辺りを歩いてきたはず。

46 奥多摩湖畔にある「水と緑のふれあい館」に到着。

47 2階のレストラン「カタクリの花」でお疲れさん。

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青梅線の車内で「立川&餃子」で検索すると、出てくるのは既に殆ど入ったことがある店ばかり。同じ店でもいいけど、折角だから知らない店にしようと更に探せば、「小鉄屋」なる店があった。どうやら居酒屋らしい。餃子をウリにしている居酒屋も面白そうなので、入ってみることにした。
場所は「馬力」の斜向かい。以前はなんだったっけ、と云っても思い出せない(後で調べると、立ち食い蕎麦屋だったらしい)。かなりコンパクトな店で、まだ5時半だがすでにかなり客が入っている。果たして入れるかと危ぶんだが、先客が席を譲ってくれて、有り難く4人テーブル席に座れた。
また喉が渇いたので早速、生ビール(302円税込、以下同様)と餃子3枚(410円×3)を注文。今日3杯目のビールだが、山でしっかり汗を掻いたせいか、不思議と何杯でも美味い。やがて目当ての餃子が出てくる。しっかり焼き目がついていて美味そう。頬張ってみると、野菜が多めなあっさり系。これだったら何個でも喰えそうである。3枚の餃子は忽ちペロリと無くなった。
ビール&餃子の後は、ホッピー黒セット(529円、ナカは270円)にしてみた。料理は、ポテトサラダ(421円)、シロ(173円/本)、(お腹が空いていそうなWoodyさんのために)ソース焼きそば(529円)、水餃子(486円)、梅きゅう(421円)を頼む。
ポテトサラダにはなにやら緑色のソースが掛かっている。恐る恐る食べてみると、居酒屋らしからぬバジルペーストだ。あまりお目にかからないけれど、なかなかイケてる。水餃子は、焼き餃子と違ってもちもち。
締めて6,269円。餃子激戦区の立川に参入した「小鉄屋」、ちょい呑み、ちょい喰いには丁度いい感じの店なので、ひいきにしてみたい。

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奥多摩駅界隈には飲食店が何軒かある。山ばっかりの、人口が5千人に満たない町にしては多いと思う。しかも、ランチタイムとディナータイムの間を休まない店が多いので、我々のような山帰りの者にはとてもフレンドリーである。さすが、「観光立国」ならぬ「観光立町」だ。
このところ、駅前で一寸呑むんだったら大抵「バテレ」か「天益」になる。今回も「天益」に寄ろうかと話していたが既に激混みだったので、じゃあ折角の機会だから入ったことがない店にしてみようとなった。
まだ入ったことがない店も結構ある。西東京バスの案内所と一体化した「氷川サービスステーション」(まるでガソリンスタンドのようなネーミングだが、れっきとした大衆食堂)しかり、「そば処おく」しかり(たいてい閉まっているか、蕎麦が売り切れと云われる)、「こうらく」しかり、「むら㐂」しかり。今回は、その中から「むら㐂」に入ってみることにした(最近、「氷川食堂」なる小洒落た店も出来たが、一杯やれる感じではない)。
暖簾を潜って扉を開けると、カウンターに常連客がお二人。我々4人でカウンターに座ることも出来たが、女将は「奥へどうぞ」と仰る。座敷が有るらしい。それじゃあと裏へ廻って上がり込む。座ってみると、座敷が微妙に傾いているみたいだが、呑んだら気にならないだろう。
メニューを見ると餃子があったので、ビールと一緒に注文。やっぱりビールには餃子だ。ついでに山菜天ぷらと冷奴も頼んでみる。ビールはキンキンに冷えていて美味い。さっきまで寒いと感じていたのに不思議だ。餃子も美味い。するとWoodyさんがぼそっと「餃子は好物」だとカミングアウト。えー、聞いてなかったよと話が盛り上がり、じゃあ、立川へ行って餃子を喰おう、ということになった。さてどこにするか。

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将監小屋テント泊山行2日目は、結局ほぼずっと雨。やっぱり梅雨入りしただけのことはある。歩いているうちはそうでもないが、じっとしていると結構冷えてくる。まさしく梅雨寒。出来れば最寄の「のめこい湯」に入って温まりたいところだが、もう直ぐやってくる13時30分発のバスを逃すと、次は15時47分発まで無い。2時間以上先となると流石に時間を持て余しそうなので、やむなくそのまま丹波山温泉BSからバスに乗り、奥多摩駅まで移動することにした。
時間も早いし天気が天気だけに、途中から乗ってくる登山客も殆ど居らず、まるで平日のような乗車率のまま奥多摩駅に到着。こんな状況であれば「もえぎの湯」だって空いていそうだが、そこまで行くのが億劫なので、手近ないつもの「玉翠荘」に入ることにした。
勝手知ったるところなので、フロントでご主人へ750円を支払ったら、リュックサックを洗面所脇の長椅子に置き(特段、脱衣所が狭いこともないが、わざわざリュックサックを背負って階段を上下することもないだろうという、宿のサービスと理解)、着替えだけを持って地下1階へ降りる。女子風呂は地下4階なので少々お気の毒。まだ午後2時半なので誰も居ないだろうと思っていたら、先客が御一人いた。
湯船に浸かっていると、やはり寒さで多少強張っていたのだろう、じんわりと身体が解れていくのが分かる。ここの湯は40℃に設定されているので(温度計が設置されている)、小生には具合が良い。それでも2、3分浸かっていればもう十分、さっと出る。
このあと、湯上りビールを何処でヤルか決めていなかったので、フロントで全員が揃うのを待つ。待っている間ここでビールを頼んでしまおうか、猛烈に悩んだがなんとか我慢した。

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将監小屋テント泊山行の2日目。意外とぐっすりと寝られたが、目が覚めたらどうも外は小雨の様子。つい先日(7日)梅雨入りしたのでこれは仕方が無い、そもそも覚悟の上の山行だ。雨が本降りだとテントを畳むのはうざいが、このくらいだったら気にならない。でもその後もシトシトと梅雨らしく、結局一日中降り続いた。
朝食は(正直者のWoodyさんが「食べられないこともない」と云った)パスタをいただく(小生は全く美味しくいただいた)。パッキングを終えて、レインウェアを着たらさて出発。当初の計画では忠実に稜線を辿り、竜喰山と大常木山にも登るつもりだったが、この天気ではそんな気分じゃない、またの機会にするとして、ひたすら巻き道を辿ることにした(記録はこちら)。
全く見通しは利かないが、道はちゃんと整備されているしガスに包まれた巻き道も悪くない。飛龍山周辺はちょうど石楠花が見頃で堪能した。目出度く飛龍山に登頂したら、あとはミサカ尾根を淡々と下る。それでも熊倉山から竿裏(サヲウラ)峠までの間は、タワ尾根を彷彿させる広葉樹林がいい感じで、思いの外、癒される。
竿裏峠に着いたあとは、ビールを求めて急な九十九折の道を無心に下るだけ。ところが期待していた丹波BSの隣にあったはずの店(確か、「仲よし食堂」という名前だった)は廃業していた。いつかチャンスがあれば入りたいとずっと思っていたが、まことに残念。
仕方ない、また気持ちを入れ替えて3つ先のバス停まで更に歩く。そこは道の駅「たばやま」。いわゆる「のめこい湯」の対岸にある施設だが、入ってみると食事処(というかビールを呑める店)がない。やむを得ず売店で缶ビールを買って、外のベンチでグビっとやってなんとか溜飲を下げた。

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奥多摩で登っていない山はもうだいぶ少なくなってきたが、数少ない残りの中に、大寺山と鹿倉山があった。往路にしろ復路にしろ、丹波行きのバスを利用しなくてはならず、やや行き難い場所にあるため、プランが二の次になってきたのも影響しているだろう。我々の山の会としては、2004年5月15日に登っているが、その時はなにか都合が悪かったのか、風邪でも引いたのか判らないが不参加。結局、これまで大寺山にも鹿倉山にも登ったことが無かった。
今回は男組4人で、深山橋BSから登り、「のめこい湯」へ下りるというプラン。鴨沢西行きバスは増便も出る混み具合だったが、深山橋BSで降りた登山客は我々4人のみ。かくの如く大寺山は人気の無い山。しかし、山頂に仏舎利塔があるため、遠くの山から見ても直ちに視認できる。実際に登ってみれば、想像通りに巨大だし、植林帯の奥に忽然と現れるのがかなり印象的(山行記録はこちら)。こんなサイトがあって、仏舎利塔のことが詳しく記述されている。落慶が1974年だというから、もう45年も経っている訳だが、その割には白がくすんでいない感じで、日差しがあるとやけに眩しい。
ここから鹿倉山までは山道と林道が平行しているので、あえて山道を通らなくてもいいような状況。林道からは、雲取山や飛龍山が良く見える。大丹波峠からマリコ橋までの下りは、偶々、3ヶ月前にトレースしたあひるちゃん、菊丸コンビの報告によれば、沢を渡る幾つかの木橋が荒れていて、しかも沢が増水していて甚だ怖い思いをしたとのこと。実際に下ってみたところ水量は少なく、1つ目の橋を渡る際は、確かに今にも落ちそうなほど古びていたが(小生以外は橋を使わず沢を渡渉)、高巻きするルートを選んだせいか、2つ目以降は渡らずに済んだ。
山から下りたらそのまま「のめこい湯」へ入れるのは、この山行プランのメリットだろう。冷えた身体が温まったところで、食事処でビールを呑んでまったりした。相変わらず、ランチタイムを外すと客はおらず、我々の貸切状態となった。

深山橋にて
鹿倉山山頂にて
のめこい湯の食事処にて

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予想よりも早く山から下りることができたので、「日原鍾乳洞売店」でのんびりしても、予定のバスまでまだ随分間がある。東日原BSにビールさえあれば時間はいくらでも潰せるが、何も無しにはとても我慢できない(バス停脇にビールの自動販売機を置けば、もっと云えば呑み屋の屋台でも置けば、売れるのは間違いないと思うのだが、西東京バスは商売っ気が無くていけない)。そこで、往路に八丁橋まで頼んだタクシー(リーガルキャブ)を、東日原からまた呼ぶことにした。朝は何故か無口だったドライバーは、帰りはいつもの饒舌さが戻っていた。
タクシーでそのまま「玉翠荘」に乗り付ける。いつもは駅から歩いてくるので、ちょっとリッチな気分。いつもの通り、フロントでご主人に750円を支払ったらリュックサックは通路に置いて、着替えだけ持って地下1階へ。
今日は良く歩いたが、それほど膝に負荷は掛かっていない感じ。大雑把に云えば天祖山まで登り3時間、細かなアップダウンが2時間半、善知鳥ノ頭から下り1時間半というところだったので、下りが短かった分、割と楽だったのかも知れない。タワ尾根は天祖山と同様、尾根の末端は急峻だが、それ以外は穏やかな尾根である。今回はすっかり夏の緑に覆われていたが、これもまた一興だった。
このところ続けざまに「玉翠荘」に来ているのは結局、ここが一番使い勝手が良いからだ。他の風呂は、駅から遠かったり、日帰り入浴時間が15時で終わりだったり、芋を洗う如く混んでいたり、高かったりするので、最大公約数的には「玉翠荘」に落ち着くことになる。
さっぱりしたら1階のロビーまで戻る。ビールあります、の貼紙が目に入る。そうしようかと、今日は久しぶりに、「玉翠荘」でビールを呑むことにした。ご主人が、たいしたものではありませんが、と云いつつつまみを持って来てくれた。偶にはここでゆっくりするのも悪くない。プラス300円を支払えば、川を見下ろせる座敷でゆっくり出来るのだ。そう云えば、昔はその座敷へタダで入れたなと思い出した。

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今回は、天祖山から長沢背稜を経て、タワ尾根を下るロングコースにトライ(山の記録はこちら)。このコースでは天祖山が標高1,723mで一番高いが、かたや日原川を隔てて隣の鷹ノ巣山(1,737m)が似たような標高で常にハイカーで賑わっているのに較べると、寂しいくらいに人影が薄い。やはり山頂の眺望が無いせいか。でもそのお蔭で、今でも静かなる山である。
天祖山に登るのは、我々の山の会では初めてだと思うし、個人的にも恐らく高校時代以来のはず。その頃は、天祖山から長沢背稜までの間は、篠竹に覆われていて踏み跡らしい踏み跡は無く、奇特な者だけの世界。まともにテントを張る場所も無く、無理やり篠竹を押し倒して張った記憶がある。そんなところでも寝ることが出来たのは、高校生の逞しさか。篠竹が密生したタワ尾根に至ってはまったく人跡未到の世界で、そもそも近寄ることもしなかった。そんな世界が都内にもあった。
今回行ってみると、あれほど篠竹が生い茂っていた梯子坂ノクビレは、きれいさっぱり。極めて見通しが良い。篠竹の痕跡すら見当たらない。天祖山の登山口から長沢背稜までシームレス、まったく違和感が無い。
長沢背稜からの善知鳥ノ頭の登りは、意外に鋸状で手応えが感じられた。単独行だとルートファインディングが難しいかも知れない。その後のタワ尾根の下りは、左の枝尾根に迷い込みそうなところが2ヶ所あるが、其々トラロープが張られていて、大衆化が進んでいるように感じた。
八丁橋から一石山神社まで、休憩を入れてほぼ7時間でトレース完了。我々にとって上々吉と云えそうだ。すぐ目の前の日原鍾乳洞売店に雪崩れ込む。ここは2年半ぶり(前回はこちら)。辿り着いた時点では身体が火照っていて、汗が止まらない状態だったが、顔を洗ってキンキンに冷えたビールを呷ればさっぱりすっきり。今日もビールがたまらなく美味かった。

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奥多摩駅前の「天益」でいい気持ちになったあとは、今日も先週に引き続き「快速・青梅奥多摩新緑号」に乗ることになっている。なにしろ2週間のうち土日だけ、あわせて4往復しか走らないのだ。例年だったらこの時期、上州や野州の山にシロヤシオを愛でに行く計画を入れるのだが、今回はそんな場合ではない、すべて後回しにして奥多摩の山を計画したのだった。
「天益」の女将も心配していたが、今日は「おくたマルシェ」も開催しているし、指定席券(1車両のみ、520円)を持っていないヒトは、早めに駅へ行って並ぶ必要があるのでは?と。今回は指定席を4人分確保していたのだが、我々は全員で7名。できれば纏まって座りたいので、自由席が気になる。そこで、女将さんの助言に従い、少々早めに駅へ向かうことにした。
ホームまで階段を上がると、先週と同様、すでにE257系は入線済みで、ドアも開いていた。南無三、窓から車内を覗けば、まだ客は殆ど居ない。よかったよかったと、通路を挟んで両側の向かい合わせシートを7席分、問題なく確保できた。との~が気を利かせてくださり、缶ビールを買ってきてくれた。
発射時刻になっても、結局乗客は殆ど増えない。発車時刻が17時38分と、山から下りてそのまま乗るにはやや遅いので客が残っていないのかも知れないが、それはそれ、このゆとりを楽しもう。
途中の御嶽駅、青梅駅からもちっとも乗ってこない。立川方面に向かうらしい客がホームに居るのにもかかわらず、である。ずうずうしそうなおばさんの団体もしかり。見掛けが特急車両だから、特急料金が必要だと条件反射してしまう乗客が多いのかも知れない。
これじゃあはっきり云ってこの増発列車は企画倒れで、企画した若手社員(勝手な想像)は、評価されないのでは、と心配になった。評価されなかったかどうかは、来年の増発列車のお知らせを見れば判る。評価されたのであれば、秋の増発列車のお知らせで「快速・青梅奥多摩紅葉号」が発表されるはずだ。

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「おくたマルシェ」で「ビヤ・カフェ・バテレ」のクラフトビールをグビっとやったあとは、風呂あがり後の待ち合わせ場所の「天益」へ移動。ところが予約した時間より少し早かったので、先客はまだ居て入れず。そのため暫し、駅前広場で「おくたマルシェ」の後片付けをぼんやり眺めながら待つ。見上げれば、奥多摩駅舎の右上に屏風岩が望める。あそこへ通ったのは、もう30年近く前になるか。光陰、矢の如し。
やがて何気なく振り向くと、先客が帰ったのか女将さんが店の中から手招き。では参ろう。約2年半ぶりに「天益」へやってきた(タワ尾根から下りてきて入った前回はこちら)。前回と同様、なおちゃんが予約を入れた時点で、残念ながら今日も鹿肉は切らしているとのこと。需要と供給のバランスがズレてしまっているのは相変わらずの様子。
とはいえ、先ずは生ビール(500円)だし、ビールには「天益」の餃子(400円)だ。今日もカウンター席に着くや否や、女将さんは「何枚焼きますか?」と聞いてくるので、すかさず「人数分お願いします」と答える。そうこうしているうちに全員が着席。
我々だけで、カウンター席を完全占拠してしまった(奥の座敷には別の団体が入っている)ため、山から下りたハイカーが次々とやってくるが、その都度女将さんが「ごめんね~」と謝っている。それでも常連客なのか、店のすぐ脇(通常は、リュックサック置き場)に座り込んで、ビールと餃子を注文する猛者もいる。
我々は、餃子の後は冷奴(300円)にキャベツのごま油和え(300円)、いかげそ揚げ(???円)も注文。そうなるとビールだけでは足りないので、日本酒(澤乃井の大徳利(650円))もいただく。そうこうしているうちに、目の前の大鍋から、いかにも美味そうな鶏だいこん煮が出現。奥の座敷用に特別に作っていたようだが、目にしてしまうと喰いたくなるのが人情。「こっちにもちょうだい」と声が掛かったのは云うまでもない。

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「玉翠荘」で奥多摩・鶴の湯に浸かってさっぱりした後、ほぼ同時にロビーに戻ってきたなおちゃん等と共に、次の目当ての「天益」に向かうことになっているのだが、道々、さっき奥多摩駅前の広場でチラ見した「おくたマルシェ」がまだやっていれば、ちょっと寄り道してみたいと思っていた。
「おくたマルシェ」は、昨年の秋に始まったイベントで今回が2回目のようである。行ってみると、果たしてもう後片付けが始まっている状況。むむ、遅かったか~。しかしよく見れば、「ビヤ・カフェ・バテレ」の出店があってまだ営業中、こちらはさいわい片付けがまだ始まっていなかった。やったーと思い、さっそく個人的に風呂上りビールはここにしようと、ライトゴールデン(500円)を注文。
目の前の簡易テーブルに付いて、グビっとやる。とても呑みやすいタイプ、甘い香りも程よい。この広場でビールを呑む機会があるとは思っていなかった。なんとなく得した気分だ。周りを見渡すと後片付けが進んで、ちょっとさびしくなりつつあるが、他に目を向ければ木製カヌーが展示してあったり、鏝絵の実演もやっていたりと、なんとか「マルシェ」の雰囲気に浸ることができる。他の皆も三々五々、風呂から上がってやってきた。
風呂の前にちょびっとだけ、ゴスペルを聴くことが出来たが、出来れば来年の「マルシェ」は、我々のような者が山から下りてひと風呂浴びた後でも楽しめるよう、もうちょっと長い時間やって欲しいものである。

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今回は、奥多摩の北の外れ、都県境尾根上にある三ツドッケを、秩父側からアタックする山行。登路に使ったシャクナン尾根は、山頂の手前に二つの顕著な突起(細かく云えばもう二つあるが、そのうち一番手前にあるピークは林道で巻いてしまうし、もう一つは登りはそれなりだが、下りは殆ど無い)があり、これを越えるのがこのルートの醍醐味。
実際に登ってみると、アップダウンの激しさとシロヤシオの群生は、奥多摩ではなかなか経験ができないと思うので、極めて充実度は高い。シロヤシオは、それ程期待していたわけではないので望外だった。あとは横篶尾根を下るだけ。毎度のことながら、バリエーションのあと一般道を歩くのは大変楽ちんに感じる。(山の記録はこちら)
奥多摩駅まで戻ってきたら、何やら駅前広場は賑わっている。人だかりの奥から何故か、ゴスペルの合唱が聞こえてくる。たまたま今日は、「おくたマルシェ」というイベントをやっているのだった。奥多摩駅界隈もだいぶ垢抜けた街になってきたようだ。
「おくたマルシェ」には時間があれば後に寄るとして、とりあえずは汗を流したい。ということで、先週に引き続き再び「玉翠荘」へ向かう。でもその前に、風呂から出たら何処へ行こうかと相談。先週は「バテレ」だったので、今日は「天益」でビールと餃子にしようかということで決まり。さっそくなおちゃんに予約を入れてもらった。
フロントで、今週もまた来ましたとご主人にご挨拶して、750円を支払う。今日はいつも通り、男性風呂は地下1階だが、結構混んでいるようで入口で少々待たされる。出てきたのは若者の集団、きっとキャンプ場にやってきたのだろう。「もえぎの湯」が混雑しているのでこちらに流れてきたのだろうか。入れ替わりにさっと入ってさっと出る。さて、ビールが待っているところへ向かおう。

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この頃、季節毎のJR増発列車(臨時列車)の発表が気になる。きっかけは山梨の桃源郷を往復するお座敷列車「お座敷桃源郷パノラマ号」の案内で、偶々目にして直ぐさま予約を入れたのだった。例えば、春の増発列車の場合には1月下旬頃、夏の増発列車であれば5月下旬頃、各々JR東日本から発表される。
よく利用する「ホリデー快速ビューやまなし号」や「ホリデー快速富士山号」等であっても、いつから運行を開始するかは、山行プランを立てる上で気になるところ。この頃は、JRの発表に合わせてプランを考えることが多くなってきた。
今回、1月19日にJR東日本八王子支社が発表した「春の増発列車のお知らせ」を見て驚いた。いつもの「ホリデー快速おくたま・あきがわ号」ではなく、2週分の土日限定で「青梅 奥多摩 新緑号」なる快速を走らせるとのこと。それが、通勤電車でロングシートのE233系だったらまったく食指は動かないが、E257系500番台だと。つまり特急かいじと同系車両なのだ(500番台は房総特急仕様)。
常日頃、事ある毎に云っているが(JRの企画係は無視し続けていたが)、小生は非日常を体感するために山に登っているのであり、往路の電車はその余韻に浸ったまま帰りたい。従って、日常をどっぷり体現する通勤電車(E233系)なんて、まったく興醒めなのだ。E257系こそ、復路に相応しい。しかも、これは快速電車なので特急券は不要となれば、乗らない理由なんて無い。
待ちに待った出来事、事件と云っていい。これを見過ごすと一生後悔する。ということで、忽ちこれに相応しい山行プランを捻り出し、今日を迎えた次第だった。奥多摩駅前の「寿々㐂家」を出たあと、嬉々として駅に向かう。ホームへ駈け上がれば、既にE257系が停まっていた。
さっそく乗り込んでみると、客は誰もいない。発車しても状況は変わらず。途中、御嶽駅や青梅駅からも、ほとんど乗ってこない。事前情報を得ていない者は、快速電車とは思わず、余計な料金を払うのが嫌だと勘違いしているのだろうか。只でさえ価値ある臨時列車が、超レアな列車となってしまったようだ。この列車を企画したJR担当者は、とてもエライと思うが、こんな状況を想定していただろうか。

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「バテレ」を出たあと、いつもだったらそのまま駅に向かい、ホリデー快速にでも乗って立川へ繰り出すところだが、今日は帰りの電車を「予約」しているため、まだ時間がある。でも、もうビールはいい感じ。ということで、もう一軒、ハシゴすることになった(家で愛犬が待つのんちゃん達とはここでお別れ)。奥多摩駅前でハシゴするなんて、今まであっただろうか。
先ずは、柳小路を南に向かい、これまで入ったことが無かった「おく」という蕎麦屋を覗いてみたが、残念ながら入れず。さらばと次に向かったのは、表通りにある「寿々㐂家」という、これも蕎麦屋だが、こちらの方は老舗。かつて奥多摩駅前と云えば、今は無き食堂「丸花」(と云っても、建物自体はまだ残っている)か、ここ「寿々㐂家」ぐらいしか店がなかった。
暖簾を潜ると、先客は二組だけ。こんな時間帯(午後五時前)だからなのだろう、もっと早い時間だったら混んでいて入れないこともあるはず。個人的には、ここに入るのは少なくても20年ぶりぐらいだろうと思う。腹を空かせた20から30代の頃は、時々寄らせてもらっていた。昨今、喰い気よりも呑み気になったせいか、とんと足が遠のいていた。
偶々、長テーブルが塞がっていたが、先客が気をまわして下さって空けてもらい、運よくまとまって着席。もうビールの気分ではないので、澤乃井冷酒(300ml瓶900円税込、以下同様)をもらう。つまみはギョーザ(450円)、もつ煮込み(450円)、肉じゃが(450円)を注文した。もつ煮込みも肉じゃがも、よく味が染みている。ギョーザは普通に美味い。ここにはやまめスモークがあったはずだが、メニューに見当たらない、季節じゃないのか。
腹が減ったWoodyさんは蕎麦を所望。我々残りも同調してもりそばを注文。この頃、つるつるしこしこの喉越しに拘った蕎麦ばかり手繰っているせいか、ここのもりは些か物足りない。でも昔ながらの蕎麦って、こんなもんだったのだろうかと、ふと30年ぐらい前を思い出そうとしてみた。

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「玉翠荘」で汗を流してさっぱりしたので、さて、待ってましたビール。奥多摩駅前で美味いビールを呑むならば、やはり「バテレ」にしようということになる。早速、なおちゃんが電話を入れてくれ、九人分のテーブルをしっかり確保。屋内と屋外と、どちらがいいかと問われれば、雨でも降っていない限り、やっぱり外だろう。風薫る季節に、奥多摩で「バテレ」に敵う店は無い。
ほぼ1年ぶりの入店(前回はこちら)。三々五々、都合九人が「バテレ」に集合する。全員が揃うまで、とてもビールを待ちきれないので、とりあえず駆け付け一杯を呑ませてもらおう。何にするかちょっとだけ考え、セッションIPA(ラージグラス1,100円税込、以下同様)をいただくことにした。
がつんとくる苦味、アルコール分は4.9%なれど、IBUは69.96もある。もちろん、美味いのは美味いが、乾き切った喉には少々刺激が強過ぎる。ヴァイツェン(スモールグラス600円、IBU:10.94)ぐらいにしておけばよかったか。ということで、皆が揃った次はヴァイツェンで乾杯。
それにしても、ことしもまた、ビールが美味い季節になった。寒さに凍えながら外で呑むのは勿論いただけないが、酷暑のさなか、風がそよとも吹かない時に呑むビールは、ひと口目はたしかに美味いものの、その後は呑めば呑むだけ暑くなり、ビールが皆、汗になってしまうだけだ。その点、梅雨前のこの季節は、日差しは強いものの、日蔭は爽やかで僅かでも風が吹けば気持ちが良い。そんな時にビールで喉の渇きを癒すのは最高、ここ「バテレ」はそれを体感できる。
つまみはポテトサラダ(400円)、シーザーサラダ(ラージ800円)、生ハムサラダのピザ(1,000円)、自家製ビールのオニオンリング(600円)を注文。どれも期待通りに美味いし、ビールに合う。ここはカウンターでキャッシュオンデリバリーのシステムなので、大人数でやってくる場合には、予め皆から金を徴収しデポジットする方がスムーズである。

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「静かなる尾根歩き」(松浦隆康著、新ハイキング刊)が2005年に出版されて以来、その記録は我々も度々参考にさせてもらっているが、それでもまだトレースしたことが無いコースはたくさん残っている。今回は、その一つ、山ノ神尾根から六ッ石山を登ってみた。「静かなる尾根歩き」は結構、ハイグレードなコースをさり気なく書いていることがあるので、初心者には注意が必要(かの阿弥陀岳南稜しかり)。でも今回の山ノ神尾根はほぼ、紀行文のイメージ通りだったと云っていいだろう。困難さよりも、とにかく登り応えのある尾根である(山の記録はこちら)。
六ツ石山まで登った後は、水根に向かって激下り。下界に下りる手前、「青目立不動尊休み処」という幟が気になったが、皆、ビールを呑んだら歩きたくない様子なのでしぶしぶ見送る。それならば、水根まで下りたら小河内ダムの上まで登り返し、「奥多摩 水と緑のふれあい館」の2階にあるレストラン「カタクリの花」でビールを呑もうかと狙っていたが、水根BSでドンピシャのタイミングでバスがやってきた。ラッキーだけれども、残念な気持ちでバスに乗車。
終点の奥多摩駅で下車したら、やはり「もえぎの湯」は激混みだろうから「玉翠荘」へ向かう(前回はこちら)。フロントで750円を支払い、我々の人数構成を告げると、宿のご主人は「それならば今日は、男は地下4階に行って下さい」と仰る。いつもは男風呂が地下1階、女風呂が地下4階なのだが、今日は我々が男4人、女5人と女性の方が多い。地下1階の風呂の方がやや大きめなので、そのような特令が出た次第だ。
たしかに地下1階に較べると、地下4階の風呂はこじんまりしてはいる。しかし、なかなか良い風情だし、外の眺めもこちらの方が上だ。ところが行きはヨイヨイ、帰りはコワい。地下4階からロビーがある1階まで戻るのはなかなか難儀だ。ビールを呑んだ後で無くて良かったと、つくづく感じる。女風呂に入るのは一度だけで良い。

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「ちわき」でまったりした後は、大女将の運転で川井駅まで送ってもらった。すんでの所で一本目の電車を逃したが、眺めが良く日当たりも良い川井駅のプラットホームでボケッと過ごすのは、それだけで贅沢な時間だ。
次の青梅行に乗り、終点の青梅で乗り換えたら河辺駅で下車。今日は、今まで入ったことが無い河辺温泉「梅の湯」に行ってみる。駅前コンコース直結ビル内にあり、駅徒歩1分という至極便利な立地。ビルの5階までエレベーターを利用するが、ここで予想外の渋滞でエレベータ2回待ち。かなりの人がやって来ていて、その半数以上は我々と同じ山帰りの格好である。
フロントで利用料を払うのだが、一般は一回860円。一方、年会費220円を支払えば、利用料金は750円になる。つまり、年間2回以上利用すれば会員になる価値があるということ。奥多摩がホームグラウンドの方にはお勧めという感じだが、多方面に出没する我々には少々ビミョー。やっぱり860円を支払って、6階へ階段移動。
風呂場にはそれなりに人が入っているが、洗い場は結構たっぷり設えられており、割とゆったり使える。内湯だけでなく、露天風呂もいくつかあって、ビルの屋上とは思えない空間となっている。折角なのでちょっとだけ露天風呂に浸かる。
風呂から上がったら、5階へ降りて食事処などを物色。料理メニューは豊富のようだが、こちらはかなり混んでいる。係員の手が足りず、注文取りもままならない様子。暫くいたが一向にビールを呑めない状況なので、ならばと場所を変え、立ち呑み処にしてみた。
かたや此方は全く客はおらず、係員は呼鈴を鳴らすと現れる仕組み。いくつか地ビールが呑めるようになっていて、「多摩の恵」という石川酒造の地ビールを呑み、ようやくひと心地つく。そうこうしているうちに、乗る予定の電車の時間まであと5分しかなくなったが、まだ女性陣はフロントに現れず。きっと風呂場で話に夢中なのだと思い、このちゃんに電話を入れ、辛うじて間に合った。

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今回の一時帰国は、ヴィザ取得の関係もあって2週間強の滞在。山には2回行ける。しかも1回はぎりぎり9月。9月30日まではまだ鮎の季節。そこで、なんとかして鮎を喰いにいくためのプランを立てることにした。1回だけだと予想外のトラブルに遭って夢破れる可能性があるため、念には念を入れて2つのプランを立てた。ひとつは既に報告したように都内の料理店「山幸」。もうひとつが今回の狙いの店だ。
願わくば、群馬や栃木の山に行って、その帰りに簗に寄ることが理想的だが、流石にちょっと慌しい。代替案として、都心に近いところであれば、多摩川の支流の秋川や、相模川の上流である桂川沿いに、鮎を喰わせてくれる店があるのは知っている。しかし、その場合には超低山ばかりで手頃の山が見当たらない。帯に短し、襷に長し・・・。そう考えているうちに、多摩川の支流、大丹波川沿いにも確か、そんな店があった筈と、思い至り、ググって見れば、記憶の通り「ちわき」が見つかった。これまで入ったことは無かったが、せっかくだから行ってみるか、となった。
山から「ちわき」へ下りて来るには、川苔山か、棒ノ折山のどちらからかしかない。どちらも人ごみを覚悟しなくてはならない超人気の山で、登るだけが目的ならばまったく食指は動かないが、その先にニンジンがぶら下がっているとしたら、背に腹は変えられず、この際、目を瞑って耳を塞いで登るしかない。
山としては棒ノ折山の方がお手軽。百軒茶屋から往復ではあまりに能がないので、往路はさわらびの湯を基点とし白谷沢から登ることにした。実際、棒ノ折山そのものはともかくとして、白谷沢は変化があって面白かった。それにしても後から後から登山客はやってくる、こんなに人気のルートだったか、と驚いた。
山頂に着いたら脇目も振らずに下山。百軒茶屋までは1時間強。あとは「ちわき」まで車道を辿るだけ。そして程なく「ちわき」到着。店は思っていた以上になかなか大きな建物だし、止まっている車の数も半端ではない。シーズンの土日では予約なしに入るのは難しそうだ。
我々は2階へ通される。窓からの大丹波川の流れが涼しげだ。残念ながらここで扱われる鮎は天然ではないが、それでも辺りの雰囲気が醸す味付けがあれば、問題は無し。生ビールで喉を潤した後、塩焼き(720円)や稚鮎の田楽(670円)、そしてメインディッシュの鮎飯(だんご汁付1,620円)も美味かった。そして、意外と云っては失礼ながら、脇役だった「きのこのバター焼」(670円)や「きのこの七輪焼」(560円)が望外に美味かった。今度は、真名井北陵を下って来るのも良いかも知れない。

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