山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

青梅線沿線

「麻葉の湯」に浸かったあとはB班と同様に、階段を上がった1階にある冷蔵庫の缶ビールをゲットする選択肢もあったが、取り敢えず予定通り、奥多摩駅舎2階の「オクタマ・エキウエ・ショップ」内にある「ビア・カフェ・バテレ」集合とした。
最近は、「ビア・カフェ・バテレ」(もう5年もご無沙汰だ)や「天益」などを含め、奥多摩駅周辺の店はたいてい、コロナ禍が明けたせいで、客が押し掛けるような状況になっている。「天益」は予約無しにはとても入れない状況だし、「バテレ」は予約を受け付けないようだから並ぶしかない。それもかなり早い時間からのようだ。山に登っている我々はどうすりゃいいのさ。
都心の人気店じゃあるまいし。近くてお手頃な奥多摩、という認識が広まったというのか。山に登ることなく、わざわざ飲み食いだけを目的に奥多摩くんだりに来る輩もかなりいるのだろう。正直云って、はた迷惑な話である。
ともあれ、奥多摩駅界隈では身の置き所がだんだん無くなってきた。そのうちに、山から下りても何処にも寄らず帰る(とりあえず奥多摩を離れる)のが無難、ということになりかねない。只でさえ奥多摩で登っていない山は殆ど無くなった状況に加え、今はまだそこまでではないにしても「奥多摩は何かと厄介だ」という認識が、小生の頭の中で膨らんできているのは間違いない。
そんな状況の中で、「オクタマ・エキウエ・ショップ」内にある「バテレ」はたとえ混んでいたにしても、ちょっとだけ待てば何とか入れるという貴重な店となっている。ここも頼みの綱。ここで見放されるともう奥多摩は見限るかも知れない。今回は、行ってみれば拍子抜けするほどガラガラだった。湯上りビールはアネモネ(700円)にした。

49 奥多摩駅2階で時間調整。

水と緑のふれあい館のレストラン「かたくりの花」で20分も待たされたので、ビールを呑まないことには納まりが付かないが、呑めたらもう長居は無用。路線バスの定刻にはまだ早かったが、奥多摩湖BSへ向かうと、それを待っていたかの如く、バスがやって来た。
どうやら臨時バスだ。西東京バスは割と頻繁に臨時バスを走らせてくれるので、まだ発車時刻まで時間がある、と気を抜いていると恩恵に与れない。慌てて3人とも何とかバスに乗れた。「麻葉の湯」がある南三丁目BSまではほんの10分ほどである。
ちなみに、我々A班が「かたくりの花」でもたもたしているうちに、B班は先に「麻葉の湯」へ向かったようだ。でもそのB班は湯上りビールを待ちきれずに、入浴前にビールを呑んだとのこと、いぃDay!新人メンバーとしての資質は十分である。
結局、A班、B班はほぼ相前後して「麻葉の湯」に入湯となった。前回はつい半年前、タワ尾根に登った帰り道のことだった。奥多摩で汗を流すとなると、とかく混んでいる「もえぎの湯」は敬遠しがちにならざるを得ないので、ここ「麻葉の湯」が頼みの綱となっている。「麻葉の湯」に見放されたら奥多摩は諦め、電車に乗って青梅の「亀の井ホテル 青梅」(かつて「かんぽの宿青梅」だった)か、河辺の「梅の湯」へ向かうことになるだろう。
フロントで1,100円を支払って、冷蔵庫に入って冷えていそうな缶ビールを横目に見つつ階下へ。男湯は丁度一人(欧米系外国人だった)と入れ替わりとなり、独りだけでゆったり入浴。ここの湯は離れにあるせいか、窓の外の緑がとてもキレイなので、癒された気分に浸れる。

48 麻葉の湯の男湯。

「山笑う」から「山滴る」に移り変わる頃の奥多摩は、一年のうちで一番輝いている時期だ。しかしながら、GW前後になると何かと気忙しく、折角だからもっと遠くの山へ足を延ばして、残雪を踏んだり春の花園を見たくなるせいで、結局余り奥多摩に訪れる機会が無い。而して今回の奥多摩行きは、この時期としてはコロナ禍第1波が過ぎ去った2020年6月の梅雨のさ中、ズマド山&三ノ戸山に登ってずぶ濡れになって以来、3年ぶりということになった。
倉戸山という小さな山が、奥多摩湖北岸の、榧ノ木尾根の末端にある。眺望は利かないが、なかなか良い風情の山頂である。結構広いし、ヤマザクラの木もいくつかあるので花見も出来そうである。その倉戸山の東尾根は、2017年に登ろうとしたが鹿柵に阻まれて(ゲートが見つからず)果たせていない。今回のターゲットはその東尾根、こちらは6年ぶりのリベンジとなる(今回の山行記録はこちら)。
今回は上手い具合にゲートを見つけることが出来、その後も更に2つのゲートを潜り抜けた。この界隈の鹿柵の配置、ゲートの配置がどうなっているのか、例えば東京都水道局に行けば明記された地図とか見られるのだろうか。あるとしても、一般住民に閲覧させて貰えないものか。鹿に知られると厄介かも知れないが、鹿は紐を解けないだろうから問題は無さそうだ(笑)。
目出度く東尾根をトレースした後は、一般道に出ても山頂まではもうひと登りある。山頂のヤマザクラは既にすっかり葉桜となっていた。下山はいつもの一般道を駆け下り(途中でB班とエール交換)、倉戸口から「水と緑のふれあい館」までは水平移動。着いたら早速、2階にあるレストラン「かたくりの花」(前回は2020年11月、イソツネ山の帰り)を覗くと、何と5組待ちという状況。結局、20分近く待たされた。ビールだけのために待つ客は我々ぐらいだろう。でもこんなに待たされるのであれば、わざわざここに寄る価値はどうだったか自問したくなる。「麻場の湯」へ直行すべきだったかも、と。

04 ずっと九十九折りの径。
06 御前山へと続く大ブナ尾根。
07 あっちが三頭山。
08 ヤマツツジ満開。
09 オオモミジ。
10 あそこから鹿柵を越える。
11 気持ちが良い尾根。
12 また鹿柵を越える。
13 両側が鹿柵。
17 若葉が眩しい。
18 幅広尾根。
21 歩き易い径。
25 ここに三角点。
30 標高1,050m付近でA班とB班が遭遇。
32 若葉とヤマツツジのコントラストがきれい。
35 フタリシズカ。
37 チゴユリ。
38 小河内温泉神社。
42 倉戸山東尾根のバリエーションはあのベンチからです。
41 往路はあの尾根を登った。
43 レストランはまさかの満員!
44 ようやく乾杯。
45 おなじみのビールのおまけ。
46 鶏唐揚げ。

「三河屋旅館・麻葉の湯」でさっぱりしたら、今日は久しぶりに「天益」に寄ることができた。前回入ったのは、コロナ禍前の2019年7月の本仁田山の帰りということになる。あの時は暑くってまいった。
最近の「天益」は混んでいることが多いので、直前の電話予約ではなかなか入れなかったが、今回はなおちゃんが上手いこと予約を入れてくれた。奥の座敷は別の予約が入っているということでカウンター席へ。我々は6人なので、必然的に独占してしまうことになる。
女将さん曰く、前に客を入れないよう、午後2時から空けて待っていてくれたとのこと。感謝感謝である。でも、15時53分発のホリデー快速に乗ることにしているので(次が控えているので)、「天益」での滞在時間は40分余りしかない。全く申し訳ない限りだが、ともかくさっさと注文してさっさと呑み喰いするしかない。
ともかくもまずは生ビールで乾杯(さっき缶ビールを呑んだばかりだが問題ない)。勿論、生ビールと同時に焼き餃子も注文。今日の焼きはご主人の係。3年ぶりの餃子はやっぱり美味かった。何が特徴かと問われても答えるのが難しいが、飾らない素朴さが味の決め手かも知れない。
引き続いて、シャキシャキもやしのレバニラ炒めと、豆腐サラダも頼む。このもやしは女子連が随分、誉めていた。曰く、なかなかこうシャキッとはならない、と。確かにそうかも知れない。もうそろそろ時間が無くなってきた。
締めは焼きそばを注文した。いわゆる屋台の味。これを肴にハイボールを呑む。最近、祭りの露店で焼きそばを喰うことはほとんど無いけど、味と香りが記憶を呼び覚まし、それに釣られて映像も浮かんできて、少しだけ祭り気分にトリップした。

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80 久しぶりの「天益」。
81 久しぶりの天益の餃子。
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82 シャキシャキもやしのレバニラ炒め。
83 豆腐サラダは大盛サービス。
84 ソース焼きそばも素朴で美味い。
85 これからホリデー快速に乗ります。

「日原鍾乳洞売店」で、山から下りて汗が引かないうちのビール、を堪能していたときまでちょっとプレイバック。時間は13時30分過ぎ。次のバスは東日原14時40分発なので少々時間がある。そこで往路も利用した奥多摩タクシーを、また復路でも利用することにした。
件の奥多摩タクシー車両はぎりぎり6人乗れるので(3列目は超狭いけど)、ひとりあたまの運賃はバス代とさして変わらない(バス代520円に対して、タクシー代4,400円を6で割れば733円)し、「日原鍾乳洞売店」から東日原BSまで約20分を歩かずに済むし、日帰り温泉をやっている「三河屋旅館・麻葉の湯」に横付け出来るのでとっても楽ちん、バスよりもコスパがいいと思うくらいである(云い訳ではない)。
ということで首尾よく「三河屋旅館」に到着(14時20分頃)、フロントで入浴料1,100円を支払って地下階から離れの湯屋へと向かう。下るだけだけど脚の筋肉は既に弛緩しているので、油の切れたロボットの如くギクシャクした動きで、歩き難い。男湯はさらに下の階にあるのでまたひと頑張り。
やっと男湯の扉を開けると、脱衣所で先客若者ハイカー2人と丁度入れ替わりだった。おかげで誰もいない風呂場でひとり、ゆったり窓の外の紅葉を愛でながら、湯につかった。ここの風呂はいつもながら気分がいい。さっぱりした後は、再び階段をヨタヨタ上がって、なんとかロビーに戻る。
そこで階段の直ぐ脇にある、冷蔵ショーケースから冷えた缶ビールを取り出し、宿の仲居さん(女将さんか?)に400円を支払ったら、またグビッとやる。実はここでビールを呑んだのは初めてである。この頃、バテレとか天益が混んでいることが多く、うっかりすると湯上りビールを呑めないまま立川へ戻らざるを得ない恐れすらある。今日は次が控えているので(次の次も控えているので)心配はいらないが、せっかくの機会なので、後続が風呂から上がってくるまで、時間調整のために呑んだ次第である(云い訳ではない)。

77 ここで汗を流す。
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78 風呂場の外もいい色付き。
79 湯上りのビールも美味いね~
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4年半ぶりのタワ尾根。前回は天祖山から長沢背稜を辿って下降路にとったが、今回は材木小屋尾根から篶坂ノ丸を目指した後に下降するプランとした。とりあえず目当ては紅葉狩りだが、個人的に一番のポイントは小川谷右岸下段歩道を辿ること。たぶん、40年ぶりぐらいだ。
小川谷林道は3.11に伴う燕岩崩落以来、長い間閉されていた。そのせいで、水源林の巡視路は荒れていると想像していたが、最近の篤志家によるネット記録を見る限り、少なくとも材木小屋尾根の取り付き点辺りまでは行けそうだと感じたので、ダメだったら戻ればいいさという気分で行ってみることにした(山行記録はこちら)。
結果的に、小川谷右岸下段歩道は特に崩壊箇所もなくて気分良く歩けた。石垣がちゃんとしている部分も多く、それなりに金を掛けてきただけのことはある。さすがは東京都水道局である。今後もよろしくメンテナンスをお願いしたい。
篶坂ノ丸辺りでは紅葉も終わりだったが、ゆったりした尾根に沿って金袋山、一石山へと辿ると丁度いい感じになった。タワ尾根の末端、燕岩に近いところで2頭のカモシカに遭遇。どうやら親子だ。いままで奥多摩でカモシカに出会うことは稀だったが、最近、所々で目撃情報を聞くようになった。個体数が増えてきたのだろうか。予定の時間よりだいぶ早く、一石山神社に戻った。
早速、売店に飛び込むと、店内は我々以外はほぼ日原鍾乳洞目当てのラブラブカップルばかり。彼らを横目に見つつ缶ビール(400円)をゲットして、グビッとやった。通常であれば、東日原BSまで歩く余力を残さなくてはならないが、バスの時間までだいぶあり、しかも奥多摩タクシーが来てくれるというので、ビールをやりながら暫し山行の余韻に浸った。

01 一石山神社。
03 漸く燕岩に朝日が当たり始めた。
04 この洞門のおかげで先へ進める。
05 振り返って梵天岩。
06 相変わらずロープが張られている。
07 先へ進む。
08 この辺りの紅葉は概ね見頃かね。
11 林道を進む。
09 馴染みの岩を潜る。
12 ここが取り付き点。8時47分
13 落石防護ネットのワイヤーを潜りながら登る。
14 やや足元が不安定な登り坂。
15 上がり切ったところ。左へ登ると人形山方面。
16 下段歩道入口には通せんぼ。
17 でも気にせずに直進。
18 黄金色。
19 幅広な下段歩道。
20 通り難いところも少しだけある。
21 ここも埋もれかかっているが、通行には支障なし。
22 僅かずつ、登り。
23 涸れ沢を難なく横断。
24 下段歩道の紅葉。
25 ここでひと休み。
26 下段歩道の紅葉その2。
27 2つ目の沢も問題なし。
28 下段歩道といっても、川面まではかなりの高低差がある。
29 下段歩道の紅葉その3。
30 石積が残っているところが何か所かある。
32 下段歩道の紅葉その5。
33 下段歩道の紅葉その6。
34 ここから材木小屋尾根に取り付く。9時55分
35 左手は植林。
38 ちょっと急になってきた。
40 標高1,000mを越える。
41 ちょっと緩んだところで2回目の休憩。10時22分
42 今日一番の急登。
43 立木が無いと登るのが大変。
45 小さな岩峰を乗り越える。
47 苔の上の紅葉。
48 日溜りで3回目の休憩。11時18分
49 もう急なところは無い。
50 あれは善知鳥ノ頭。
52 篶坂ノ丸に到着。11時50分
53 なかなか凝った手作り山頂標識。
54 タワ尾根の紅葉。
55 さて下ろう。
56 金袋の底が熊に齧られている。
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57 タワ尾根の紅葉その2。
59 タワ尾根の紅葉その4。
60 タワ尾根の紅葉その5。
61 タワ尾根の紅葉その6。
63 タワ尾根の紅葉その8。
64 人形山に到着。これも凝った標識だけど何がモチーフ?12時34分
68 一石山でひと休み。12時51分
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69 ここは急降下。落ち葉が積もって滑り易い。
71 カモシカいた!もう一頭いたが木の陰に隠れてしまった。
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72 もう梵天岩よりも低くなった。
73 一石山神社。
74 無事、俗界へ戻ってきた。
75 日原鍾乳洞売店。
76 汗が引かないうちのビールは美味いね~

剱岳に登る予定だったが、既に秋霖に入ってしまい、急きょ予定を変更して棒ノ折山に登ってみることにした(山行記録はこちら)。秋霖とは云え気温はまだ高いので、多少の涼しさは期待したい。もう15年も前の冬に、今回と同じように上成木から黒山を経て棒ノ折山に登ったことがあり(その時の記録はこちら)、その時が殊の外寒かったので、その時の印象が強くてうっかりここにしてみたのかも知れない。
結局のところ、改めて2月と8月の気温差を確かめただけで、涼しさは期待外れ。それでも源次入峠までは全く我々だけの世界で、静かな山だった。ところが思った通り、名栗から源次入峠を越えてやってくる輩のなんと多いことか。山のハイカー密度は非常に偏っている。
もう一つ驚いたのは、いつの間にか棒ノ折山山頂の眺めが悪くなっていたこと。目の前の木々が育ってしまい、眼下の関東平野が良く見えなくなっていた。元々、その気宇壮大な眺めがこの山の魅力だったはず。こんな眺めでは有難がって登ってくる価値は無いと思うのだが、お構いなしにワラワラとハイカーが現れる。こんなとこに長居は無用、我々はさっさと下山する。
山から下りたら「ちわき」へ。ここも5年ぶり。予約はしていなかったものの何とか入れた。入れ代わり立ち代わり客がやってくる人気店である。でも山から下りてきた客は我々だけ。今日は、富山の天然鮎がありますとのこと、うれしい。早速、生ビールと共に注文。天然鮎は塩焼きだけでなく、天ぷら、田楽、それに勿論、釜飯も美味かった。
そろそろ帰ろうとすると、女将曰く、店の送迎は止めています、タクシーはここ10年ぐらい来たことが無いと。えー!川井駅まで1時間歩かなくてはならないのか~、と慌てたが、なおちゃんがすかさず1台しかない奥多摩タクシー(奥多摩唯一の公認タクシー)に電話を入れてくれ、事なきを得た。

01 東青梅駅前から。
02 上成木までバス。当然乗客は我々だけ。8時22分
03 ここからは旧道の右へ。
05 今日は思いの外、いい天気。
06 空気がどよーんとしていて暑い。
08 小沢峠に到着。もうここは埼玉県と東京都の都県境。8時41分
09 左側は鹿柵。
12 植林は続く。
15 長久保山に到着。ここにも立派なトレイルラン標識。9時47分
17 手入れが行き届いている植林。
18 もう標高は750mを越えた。
21 東京チェーンソーズ?
22 右側は林道を造成中。
23 「まのりばんば」と読む。こういうところだった。10時30分
24 また岩っぽくなってきた。
25 辺りは広葉樹林に変わる。
26 黒山に到着。10時47分
27 ここも静かな山頂。
29 東京都は植林、埼玉県は雑木林。
30 この辺りの植林もちゃんと枝打ちがされている。
31 権次入峠に到着。途端に人が増えてくる。11時19分
32 ハイカー過多のせいで、根っ子がむき出し。
33 棒ノ折山到着。11時32分
棒ノ折山 019
39 登山口。12時34分
40 「ちわき」に到着。12時53分
41 予約は出来なかったがすんなり入れた。
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42 汗が引かないうちの生ビール。
43 鮎の田楽。
44 澤乃井に切り替え。
45 鮎の天ぷら。
46 鮎のかまどご飯。
47 天然鮎の塩焼き。美味い!
48 いい感じに炊けました。
49 いただきます。
50 だんご汁も。
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酉谷山から下りて来ると、やはりいつもよりはだいぶ遅くなり、もう「ホリデー快速」も終わってしまっている時間帯。だいたい、上り「ホリデー快速」の最終便が16時53分というのは、ちょっと早い気がする。あともう1時間ぐらい、後ろ倒ししてくれると我々にもありがたい。
ともあれ、「三河屋旅館・麻場の湯」を出たら17時過ぎ。次の電車は17時39分。これを逃すとその次は18時14分なので、何とか39分に乗りたい。ということで取り敢えず奥多摩駅まで急ぐ。
駅に着いたのは17時20分。まだ15分くらい時間があるので、駅舎2階の「PORT Okutama」にある「Beer Café VERTERE」で湯上りビールを一杯やることにした。アニ~は「待っている」とのことで、一人で「VERTERE」へ上がると客は誰も居なかった。
店が閉まっているかと思ったが、そうではなかった。やはり大方の客は「ホリデー快速」の最終便で帰ったものと思われる。前回ここへ来たのは、イソツネ山の帰りだから1年半前である。その時も、次の電車まで僅かな時間だったので、慌てて呑んだ。
さて何を吞むかと思案し、アルビジア(Albizia、ハーフパイント700円)にしてみた。プラスチックカップを持ってテーブルへ移動。それこそどこに座っても良いのだが、独りであれば窓際のカウンター席という感じ。駅のホームに佇んでいるハイカーを眺めながらグビッとやる。
ここのクラフトビールのネーミングセンスは、いつもなかなか洒落ていると思うが、今日のアルビジアを調べてみると、和名がネムノキということだった。ネムノキのイメージはいまひとつピンとこないが、喉越しがスッキリ、苦みもかなり利いていて美味かった。

68 時間が遅かったので客は小生だけ。
66 PORT Okutamaのビア・バテレ。
67 次の電車までちょっと一杯。
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日原鍾乳洞売店で喉を潤した後、東日原のバス停までまだ30分弱の歩きが残っている。小川谷橋の手前、そのまま日原川に沿って行けば八丁橋。その直ぐ傍に天祖山登山口があるが、その先はこのところ暫く行ったことが無い。
かつて富田新道とか唐松谷林道、大ダワ林道などを使って雲取山に登ったことが何度かあったが、台風被害などで通行止めとなり(富田新道は最近、通れるようになったらしい。今度、行ってみるか!)、大ダワ林道にいたってはもう廃道と化してしまったらしい。
台風などで土砂崩れが生じるのはある意味普通のことなので、さっさと復旧工事をしてくれれば良いのだが、最近は予算が回らないのか、それがなかなか進んでいないように見受けられる。稲村岩尾根なども、一向に修復できていない(修復する気が無い?)ようである。暫く通行止めだった川乗谷林道は先日、漸く復旧した。川乗谷林道は人気コースなので、プライオリティが高かったのかも知れない。
東日原に着いた。バスを待っているのは、我々以外お一人だけ(熟年女性二人組がいたが、トイレを利用した後、何故か奥多摩駅方面へ歩き出した。何故バスに乗らないの!?)。これも、日原界隈の登山道が通行止めのせいだろう。
終点、奥多摩駅の一つ手前、南一丁目BSで下車し、「三河屋旅館・麻場の湯」に立ち寄る。1年半ぶり(前回はこちら)。1,000円を支払い、若女将(?)に簡単な説明を受けた後、地下階への階段を通って浴室棟へ。男風呂は今日も先客なし。一方、女風呂からは、甲高い馬鹿笑いが聞こえてくる。
今日も気持ちのいい風呂だった。さっぱりしてロビーへ戻ると、来た時には気が付かなかったが、階段上に冷蔵庫があり、中に缶ビール(!)が入っていた。「ここで呑めないの?」という小生の心の叫びを聴いたのかも知れない。でも今日はとりあえずスルーし、駅へ向かった。

61 東日原BSに到着。
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62 あちらの尾根もいい色。
63 ここで汗を流す。
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64 今日も先客無し。
65 おやっ、ここで吞めるようになった!
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前回、酉谷山に登ったのが2016年6月。いつの間にか六年経ってしまった。今回はアニ~との二人山旅。小川谷林道からの登山道が廃道になったままなので、今回も仕方なく、前回と同様、秩父側からアプローチした。この先も、小川谷ルートが復活することは無さそうだから、もう酉谷山に登る機会は無いかも知れない。
大血川観光釣場から大黒尾根に取り付くまでは、取り付き直前の吊橋が床板に穴が開いていたりして少し緊張するだけで、意外と順調。いざ尾根に上ってしまえば、あとはひたすら高みを目指すだけで、むしろ単調過ぎて退屈なくらい。標高差九百メートル強を、二時間半ほどで登ればもう山頂だった。
山頂には誰も居らず、まだ芽吹きも始まっていないので、静寂に包まれていて眺めもそこそこ良い。目の前に見える大岳山が印象的だ。東京都最北端の孤峰を楽しんだら、あとは下るだけ。途中、七跳尾根を下るまでの長沢背稜で、単独行男子三人を目にした。皆、それぞれ孤高を愛するというよりも、何かを抱えたまま娑婆からやって来たような立ち振る舞いで、挨拶を交わすどころか目線すら合わようとしない。
七跳尾根は部分的に踏み跡が薄いところがあるものの、赤テープは点々とあるので下りでも迷うことは無い。一時間足らずで小川谷林道に降り立つことが出来た。後は黙々と林道を辿る。カロー谷付近でトレラン風な集団と行き違ったが、果たして何処へ行くのだろう。
梵天岩が見えてくれば、もう日原鍾乳洞。すでにここは下界である。シーズンではないせいか、鍾乳洞の観光にやって来る客は少ない。それでも売店は開いていたので、次のバスの時間を気にしながら缶ビールを買って、有難くグビッとやった。

01 ゲート。立入禁止の文言が増えました。8時20分
04 ヤマブキ。
06 雨は上がった。
09 堰堤に足場が組まれている。
10 ありがたく使わせていただく。
11 左岸をしばらく進む。
14 吊橋で右岸へ。
15 腐って所々穴が開いている。
16 大黒尾根の取付き点。9時10分
18 尾根に上がった。
21 左側は6年前に登った尾根。
23 2回目の休憩。10時15分
27 ちょっと緩斜面。
28 とにかく倒木が多い。
31 長沢背稜の稜線が見えてきた。
33 風が強い。11時45分。
35 両神山。
36 酉谷山山頂。11時59分
37 大岳山、御前山、鷹ノ巣山・・・
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38 証拠写真。
40 寄らずに通過。
42 ちゃんと桟橋。
44 ちゃんと土留め工事済。
45 七跳尾根分岐。13時11分
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46 左奥が酉谷山。
50 でも適当に下っても何とかなる。
52 眼下に小川谷林道。
54 駐車場。
55 あとは黙々と辿るだけ。
57 山笑う。
58 ゲートに到着。15時28分
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59 梵天岩に迎えられる。
60 日原鍾乳洞売店でグビッとやった。

「丹三郎」の酒と蕎麦前と蕎麦に堪能したら、古里駅へブラブラと戻る。位置的な関係から、呑みと喰いが先になってしまったので、これから汗を流すことになる。コロナ禍以前だと、青梅線に乗って終点の立川で下車し「梅の湯」か「高砂湯」という流れが定番だったが、まだ世の中はそこまで戻っていない。
ということで途中下車が面倒だけど、河辺駅前の「梅の湯」へ行くことにした。その手前、青梅駅で乗り換えるので余計面倒だが仕方がない。青梅駅には「かんぽの宿」(たしか今は身売りして「亀の井ホテル」に変わっているはず)があるが、駅からかなり離れているのが玉に瑕。行きは下りなので良いが、帰りは(湯上りビールを呑めば益々)歩いて戻りたくない感じ。それにひきかえ「梅の湯」は、河辺駅を降りればもう目の前である。
河辺タウンビルBの5階が受付と食事処、6階に風呂場があるというスタイル。以前は、5階に立ち吞みコーナーがあったが、不評だったのか無くなった。受付を済ませたら、階段で6階へ移動。脱衣所は思った以上に客がいた。かなり賑わっている。
洗い場はそうでも無かったが、数ある露天風呂は何処も先客がいて入り辛い感じ。なので外へ出るのはヤメにして内湯に浸かる。ついでに「寝ころび湯」にも漬かったが、何となく落ち着かないので出ることにした。我ながら滞在時間はいつも通りに短い。
さっぱりしたらまた5階へ戻り、今度は食事処へ。こちらは一転、ガラガラ状態。時間が中途半端なせいもあるだろうが、これでは商売にならないだろう。ともあれ、生ビール(中ジョッキ540円)を注文。そういえば、前回はコロナ禍第1波明けに来て、結構、長居したのだった。でも今日は皆直ぐに、そのまま帰るとのことで、小生もビールを呑み干したところで立ち上がった。

43 河辺駅前のここで汗を流す。
44 やっぱり湯上りビール。
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久しぶりに「丹三郎」へ行ってみたくなったので、鉄五郎新道と抱き合わせたプランを立ててみた。と云っても、昼頃に「丹三郎」へ下りてくるにはこの程度の行程しか無理で、余り選択の余地はない。勿論、鉄五郎新道となればイワウチワが目当て。でもこの時期でなくても、例えば5月ぐらいになれば、大塚山界隈はヤマツツジが良く咲いていて、なかなか良いところ。その割にハイカーが少ない。
鉄五郎新道は今回も、殆どハイカーと巡り合うことはなく静かだった(山行記録はこちら)。しかし恐らくは、イワウチワにはちょっと早かったせいだ。咲いていたのは、ほんのひと株かふた株。温暖化傾向が進んでいるせいで、今年は4月にならなくても咲いているのでは、と思ったが流石にそこまでではなかった。
ともあれ、大塚山に着いてしまえば、もうあとは下るだけ。予定より早過ぎたので途中で余計に休んでも、正午には「丹三郎」についてしまった。前回からもう7年ぶりでも、佇まいはちっとも変わらない。予約を入れていたものの、ここは直ぐには入れない。しばし、庭を眺めながら待つ。
やがて我々が通されたのは母屋ではなく、離れの一室。姦しい輩にはここが丁度良い、と思われたのかも知れない。でもこちらにとっても、隔離病棟は好都合である。なにはともあれ、生ビール(エビス、800円)で乾杯。料理のメニューは色紙になっている。生わさび以外、全部頼んだ。
先ずは川海老唐揚げ(800円)が到着。続いてフキノトウの天ぷら(800円)、稚鮎の天ぷら(800円)、マイタケの天ぷら(800円)とやって来る。もう日本酒に切り替える。ここは地酒、澤乃井大辛口(1,000円)をいただく。相変わらずのキレ味だ。暫し、天ぷらを突きながら酒をやる。
そして締めはせいろ。久しぶりに手繰ったが、相変わらずの喉越し。そしてこの雰囲気。7年も空けてしまったのは明らかに失敗だ。

01 今日は青梅線。
02 古里駅。山から下りるまでに雨は降らずに済むか?
04 越沢出合付近。
05 支尾根を登る。
06 暫くはトラバース径。
07 気温は高め。
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09 この下は断崖。
10 記念撮影。
11 この下が越沢バットレス。
12 尾てい骨が疼きます。
15 左側はずっと植林。
16 小さな岩峰を乗り越える。
17 馬酔木が咲いていた。
18 コイワカガミ発見。
20 そもそも株が少ない。
21 ひたすら登る。
22 広沢山に到着。
25 大塚山に到着。
28 早過ぎるので時間調整。
30 駐車場には車がいっぱい。
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32 母屋。
33 ただいま満席。
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34 わさび以外、全部いただきます。
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35 いただきます。
36 川海老唐揚げ。
37 ふきのとうの天ぷら。春だね。
38 稚鮎唐揚げ。
39 舞茸天ぷら。
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40 締めはこれ。
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41 寛ぎました。
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奥多摩駅前「天益」の餃子を喰い損なった腹いせに、「餃子の満州」で餃子を喰うことになった。個人的に「餃子の満州」に入るのは実に6年ぶり、秩父の大霧山の帰りに東松山駅前店に入って以来だ(その時の山行記録はこちら)。やきとん屋の「三金」で散々呑んで喰ったはずなのに、喰い足りなかったらしい。呑んだ後に締めにラーメンやら喰うのは、若くなければメタボまっしぐらなのに。
青梅線沿線には、「餃子の満州」が福生と河辺と羽村にある。今回、福生店にしてみたのは、河辺や羽村に較べると他にも飲食店が結構あるので、万が一満席で入れなかったとしても、駅を移動せずに代替が利くと考えたからだ(でも実際、店内はガラガラで全くの杞憂だった)。
ウィズコロナ時代になってから、都心に近い街にある夜の居酒屋が憚れるようになった。若者が屯して居そうな店は特にそうだ。その流れで、青梅線でも立川以西の店を調べるようになった。結果、福生辺りは狙い目の一つ。「餃子の満州福生西口店」はこの夏頃から視野に入っていたのだった。
ちなみに、「餃子の満州」のホームページを見ると、群馬の老神温泉にある旅館(東明館)が「餃子の満州」の直営となっていて、中に「餃子の満州」の店があるという。温泉旅館に泊まって「餃子の満州」の料理を喰いたいかは、ちょっと微妙だが、目先を変えてみるのも悪くないか。
結構広い店内は、ちらほらと家族連れか仕事帰りのおやじがいる程度。店員の方が多いくらい。さっそく生ビール(462円税込、以下同様)と焼き餃子(253円)を注文(アヒルちゃんはノンアル)。その後は紹興酒(グラス286円)に切り替える。餃子は野菜多めの、いわゆる飽きの来ない、いくらでも食べられるタイプ。他に青椒肉絲(572円)と肉野菜炒め(495円)を食べた。改めて、ここは安いなあ。

64 福生の「餃子の満州」に寄った。
65 飽きのこない味。
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「麻葉の湯」を出た後は、とりあえず奥多摩駅の2階で待っていると云ったものの、念のため「天益」に電話を入れてみた。アヒルちゃんにはこの後、何を食べたいか聞いてみたら「餃子!」とのことだったためだが、電話に出た女将さんは「一足違いで満席になったの~」と。この頃、このパターンが多い(まるで蕎麦屋の出前だ)。電話を掛ける時間が毎度ちょっと遅いのだろうか。
ついでに「ビヤ・カフェ・バテレ」にも電話してみたのだがこちらはけんもほろろ、箸にも棒にも掛からぬ。ウィズコロナ時代になってからは、「天益」も「ビヤ・カフェ・バテレ」にもご無沙汰だ。ていうか、この2つの店はコロナ禍のせいで、逆に売上が伸ばしているのでは?と思ってしまう。
山にも登らず、風呂にも入らないが「天益」と「ビヤ・カフェ・バテレ」には来るという輩が増えたのか。ともあれ、捲土重来を期すにはなるべく早めに(可能ならば前日までに)予約を入れるしかない。予約がとれたら、その時間から逆算して登る山を考えるとしようか。
ともかくも、申し合わせた通りに奥多摩駅の2階にある「ビヤ・カフェ・バテレ」の支店に行ってみると、思いの外、今日は客が少なめ。テーブル席が半分埋まっているぐらい。今日は酔っぱらいおやじハイカーの集団がいなくて幸いだ。
「ビヤ・カフェ・バテレ」は来る度に、ビールの種類が変わっている。ハーフパイントで頼んだビールは苦みが強めで柑橘系の香り(聞き慣れない名前なのですぐ忘れた)。濁りも強い。まだ口を付けないうちに、アヒルちゃん到着。さて次はどうしよう、餃子だったら「餃子の満州」に行ってみようか、ということになった。次の電車を調べるともう余り時間が無い。慌ててビールを呑み干した。

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小河内ダム脇の「水と緑のふれあい館」内にあるパノラマレストラン「かたくりの花」でビールを呑んだ後、奥多摩湖BSに戻ると結構な行列が出来ていた。我々は(リュックサックが順番待ちしていて)先頭。バスはまだもう少し先かなと思っていたら、直ぐにやって来た。しかも空車。奥多摩湖BS始発の臨時バスのようだった。
バスに乗ったら、さて次は風呂だ。相変わらず「玉翠荘」は日帰り入浴を止めている。もう日帰り客を見放したのかも知れない。「観光荘」も同様に日帰り入浴を休止しているので、もはや奥多摩駅界隈で汗を流せるのは実質的に「もえぎの湯」と「麻葉の湯」の二択になっている。
このご時世、奥多摩に登るハイカーは何人ぐらいいるのか分からないが、皆、そろって「もえぎの湯」に入るとも思えない。だいたい、「もえぎの湯」は真冬でなければ若者キャンパーの御用達となってしまっている。大半は難民の如く、風呂も浴びずに帰るのかも知れない。
何れにしてもこのウィズコロナ時代に、若者達の密度が濃い「もえぎの湯」に入るなんて気はサラサラ起こらないので、「麻葉の湯」は必然だ。このまま帰ると云う菊丸と別れ、南二丁目BSで下車。赤指山の帰りに寄って以来だからつい1ヶ月ぶり。今後も当分、お世話になりそうだ。
前回同様、フロントで1,000円を支払った後、ここではビールが呑めないので(別棟に「土蔵食亭」なる食事処があるが、残念ながら15時で閉店)、アヒルちゃんに待ち合わせ場所は「駅の2階」だと伝えてから階段を下りて地下階へ。母屋を出たら目の前が別棟の湯屋。女湯はそのまま、男湯は更に石段を下りて入る。誰もいなかったが、後から一人だけ入れ替わりに入ってきた。大きな窓から庭を眺められる湯船は相変わらず気持ちが良い。多摩川はすぐ下にある筈だが良く見えない。
程良く温まったらまたフロント階へ戻る。身体が冷えないうちに、早いとこ駅に向かわないと思いながら、そのまま靴を履いて外に出ると、外はもう陽が陰っていた。奥多摩駅周辺の昼間は短い。

62 今日もここで汗を流す。
63 もう奥多摩の街には日が暮れた。

今週の山行は、コンパクトに参加者は3人。このくらいの人数だと静かだし、かつ目配りが利いて安心安全、リラックスした気持ちで登れる。目指す山は最終的には六ッ石山なのだが、そのだいぶ手前にあるイソツネ山(梅久保集落の北側にある846.1m峰)に登るのが個人的なキモである(山行記録はこちら)。
参加した菊丸とアヒルちゃんの会話の中で、イソツネ山と聞いて「ハセツネ」と間違えた(連想した)という話になった。もちろん後者は「長谷川恒男」を縮めた言葉なので関連は無いが、もしかするとイソツネ山の名前の由来も人の名前だったか?と思わせた。イソツネ山は、宮内敏雄著『奥多摩』(1944年発行)でもカタカナで記載されているので、語源を想像させてはくれない。小生の場合「イソ」と聞くと、つい化合物異性体の接頭辞(iso-)を連想させる。
スタートは梅久保BS。ここからそのイソツネ山までは、地図から想像できる通りの激登り。途中にある大きな岩にワイヤーロープが掛けられているのは、何かの拍子で下にある青梅街道や梅久保集落めがけて落ちないようにしているのだろう。余りにも勾配がきついせいか、アキレス腱よりも前脛骨筋やヒラメ筋が痛い。イソツネ山そのものは眺めは利かず、味も素っ気もない山頂だったが、満足。程良い達成感を味わう。その先の沖ノ指山も、奥多摩らしからぬ実にひっそりとした山頂だった。
本日の最高点、六ッ石山山頂には珍しく誰もおらず、立派なモノリス状の山頂標識が寂しそうだった。あとは下り。一気に水根まで下ったが、水根BS14時5分発のバスには間に合わなかったので、小河内ダムまで足を延ばした。こんな季節(もう紅葉はほぼ終わり)だが、ダムの周辺には意外に多くの観光客が来ていた(山から下りてきた者はかなりマイノリティ)。奥多摩湖BSにリュックサックを置いた後、1年ぶり(前回は小河内山の帰りに寄った)に「水と緑のふれあい館」へ入る。ここにも多くの客が来ていた。
2階にあるパノラマレストラン「かたくりの花」は、それなりにテーブルが間引かれていたが、それでも半分ぐらいが埋まっている状態。周りを見てもビールを呑んでいる輩はいないが、汗をかいたままの小生は遠慮なくグビッとやった。

01 梅久保BSで降りたのは当然、我々だけ。
03 ちょっとビビる岩稜。
05 日向に出ると暖かい。
09 がんがん高度を稼ぐ。
12 で、ジャケットを脱ぐ。
15 小河内ダム。
16 ヒラメ筋がヒーヒーいっている。
21 イソツネ山に到着。
22 マスク姉妹。
23 向こうに見える山は本仁田山か。
26 けもの道のような踏み跡。
29 日差しはあるが、風は冷たい。
30 御前山が見えてきた。
33 アップはやめてね。
35 2回目の休憩。
38 ゆるゆると登る。
40 反射板があった。
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43 防火帯は急こう配なのよね~。
45 光る奥多摩湖。
47 棒ノ木尾山を通過。
48 あの辺りが六ツ石山。
50 六ツ石山に到着。
51 モノリスと共に。
59 ここから水根に向かって下る。
60 産土神社。
61 水根の集落に下りた。
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お座敷列車に乗る前、このあと何処かで夕食にしようという話になったが、さりとて若者が密集しているようなイメージの立川では降りたくない雰囲気なので、何処か無いかとちょっとネット検索。個人的なテータベースを紐解き、羽村か拝島辺りの店にしようか、でも羽村にはこの列車は停車しないのでどうせなら拝島で降りようかということになり、駅からちょっと離れたところにある「sobaみのり」に電話を入れてみた。菊丸は拝島に住んでいたとのこと、この界隈に土地勘があるらしい。
拝島駅、到着。1時間弱だったが、お座敷列車でちょっとだけ(文字通り)トリップできた。こういう列車は誰でも楽しいと思うのに、何故こんなにも空いているのか判らない。単に、JR東日本の宣伝が足りないだけとも思えないが。
南口に出たら、更に南へと向かう。駅前の商店街を過ぎると、途端に暗く静かな住宅街になる。拝島第三小学校の角を左へ曲がると、闇夜に煌煌と浮かび上がる看板、そこが「sobaみのり」だった。かなりモダンな外観で蕎麦屋には見えない。ぱっと見は、郊外にありそうなクラブ。
外壁も真っ白だったが、中も真っ白。客は結構入っている。人気の店らしい。電話を入れていなかったら入れなかったかも知れない。先ずはビールで乾杯。ここのビールはこだわりのキリン・ハートランド(600円)だ。お品書きを見ると、一品料理も日本酒もかなり豊富でうれしくなる。蕎麦前3点盛り(550円)や揚げ蕎麦サラダ(500円)、炙り鴨の蕎麦の実クリーム(500円)、海老3尾と野菜の天ぷら(1,300円)、檜原舞茸の天ぷら(5個付、650円)、出汁巻き玉子(500円)などを注文、どれも美味くてしかもリーズナブル。すっかり満足したところで、締めのそばを頼もうか、二人で一枚ぐらいでいいかと思っていたら、ひとり一人前の蕎麦を注文することが店の決まり、ノルマだと云う。えーマジ?!そんなつもりじゃなかったが、出てきたざる蕎麦は、それ程のボリュームじゃなかった(小盛りか?)ので助かった。何とか平らげた。

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奥多摩駅2階にある「オクタマ・エキウエ・ショップ」の「ビア・カフェ・バテレ」で長々と寛いでいたのは、奥多摩駅17時30分発の「快速・お座敷青梅奥多摩号」に乗るため。コロナ禍のせいでつい先日(9月19日から21日)の3連休は運転休止になっていたらしく、今日の運行も危ぶまれたが、上手い具合に運行することになった。青梅線を走るお座敷列車は、今回が2回目の乗車になる。
前回は7月だったので、立川駅に着いてもまだ明るかったが、「秋の日はつるべ落とし」という通り、今はホームに上がった時点でもう既に黄昏時。残念乍ら、車窓からの眺めを楽しめる時期ではない。そうとなれば車内での飲食を楽しもう。
3号車の乗車口へ向かうと、2人連れの若者男子が先にいる。乗り鉄かと思ったら、車内に入って写真を撮ったら直ぐに降りていった。乗らないのかよ!?と突っ込みたくなる。どうせ東京方面に帰るんだったら乗ったらいいのにと思うが、グリーン料金780円が惜しかったのかも知れない。
我々は5人なので、6人掛けのテーブルかと思ったが、ウィズコロナ時代は6人掛けは4人までで、もうひとりは隣のテーブルとなる。でもまあ、一緒のテーブルで乾杯。一車両に我々5人だけ。こりゃ豪勢だ。でも御嶽駅から若者3人組が乗ってきて、反対側のテーブルに着席。彼らは酒は呑まず、大人しく個別にスマホ操作。何のためのお座敷列車!?と突っ込みたいのは我慢する。おじさんおばさん集団は気にせずぐびぐびやる。
つまみは、奥多摩駅前の肉屋兼総菜屋で女性陣が買ってきてくれたコロッケと、Woodyさんがわざわざ背負ってきた、到底食べ切れない程大量の缶詰。どちらも美味しくいただいた(缶詰は2個だけいただきました)。

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「麻場の湯」に浸かって汗を流したあと、「オクタマ・エキウエ・ショップ」へ向かう。途中、念のため、何処か他に入れる店がないか確認するため、柳小路へ入ってみる。蕎麦屋「おく」は、Google Mapによれば11時から17時までやっている筈なのに、大体いつものように閉まっている。今日もそうだ。
居酒屋「しんちゃん」に暖簾は出ていたが、ここはカウンターしかないのでちょっとパス。「Beer Cafe VERTERE」はやっぱり、ぎっしり入っている。全くお呼びじゃない。「天益」もカウンター席を覗いた限りでは恐らく満席でパス。ついでに「氷川サービスステーション」を覗いてみるが既に閉まっていた。この頃、ここが開いているのを見たことが無い。
ということで結局、何処もダメ。奥多摩駅舎2階にある最後の頼みの綱の「オクタマ・エキウエ・ショップ」に入ると、テーブル席は全部埋まっていて、窓際のカウンター席も概ね等間隔に客がいる状況。ウィズコロナ時代になって、今日が一番混んでいる。
ということは、たぶん、この店が流行ってきたということではない。ウィズコロナ時代になって奥多摩にやって来る客が意外に増えているのではないか。都心の街は人が減って、山中に人が集まる現象が起きている。何れにしても、もうここしか店が無いので覚悟してテーブルが空くのを待つ。
しかし程なくテーブル席はひとつ空いたので、すかさずWoodyさんと滑り込み、漸く湯上りビールを呑む。この頃、奥多摩でビールを呑むのが大変になってきた。その後、隣のテーブルも空いたので、女子席を確保しホッとする。腹が減ったWoodyさんは、牛丼を喰い始める。
最終のホリデー快速(16時54分発)に合わせて、引き潮の如く客がいなくなった。でも我々にはもうちょっと時間がある。ガランとした店内で、3杯目のビールをチビチビやりながらのんびり過ごした。

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赤指山の帰り道。バスに乗って奥多摩駅へ向かう。この次は、いつもの順番でいくと風呂になる。奥多摩で風呂となると、これまでは専ら「玉翠荘」ばかりだったが、今は日帰り温泉を受け付けていない(あるじが代替わりしたせいか?)とのことで、選択肢は「もえぎの湯」か三河屋旅館の「麻場の湯」の何方かになる(駅周辺には他に旅館「観光荘」も立ち寄り湯をやっているが、14時半までなので、多くの場合、間に合わない)。後者の方が近いし、どうせ前者は混むだろうからと、久しぶりに「麻場の湯」に行ってみた。
南二丁目BSで下車すれば、三河屋旅館は目の前。玄関で靴を脱ぎ、フロントで1,000円を支払うと、女湯は階段を下り建物を出て目の前、男湯はその更に下ですと、女将(?)が説明。それよりも気になるのは湯上りビールで、それ次第で待ち合わせ場所も変わるので聞いてみると今度は主人(?)が「(立ち寄り湯の人は)ここでは呑めないんです」と。登山姿の人がビールで良い気持になって、ロビーをウロウロするのはこの宿の雰囲気には合わないので・・・、と顔に書いてある気がするが、たぶんコロナ禍のせいだろう。まあしょうがない、待ち合わせ場所は奥多摩駅の「エキウエ」にしようと申し合わせ、階段を下り外へ出る。
風呂場は全く別棟になっていて、川底へと向かう斜面にへばりつく感じになっている。「玉翠荘」の母屋と同じ感じだ。男湯には先客が居たが、丁度入れ替わりで出て行った。風呂場は「玉翠荘」よりも広くて眺めも良い。これならば1,000円取られても仕方がない感じだ。
風呂から上がってサッパリしたら、ロビーへ上がりソファーに座ってWoodyさんを待つ。待っている間に女将(?)が仲居さんとかに勤務表を配っていた。このくらいの規模の宿となると、やはり交代勤務になるのかと知る。すると後からやって来た仲居さんが「あれ、勤務表が無いです」と女将(?)に云い、女将(?)はすかさず「▽◎※さん、また2枚持って行った!困るな!あのひと!」とひとしきり騒ぐ。全く小生は客とは思われていない風情だった。

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