山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

青梅線沿線

「ちわき」でまったりした後は、大女将の運転で川井駅まで送ってもらった。すんでの所で一本目の電車を逃したが、眺めが良く日当たりも良い川井駅のプラットホームでボケッと過ごすのは、それだけで贅沢な時間だ。
次の青梅行に乗り、終点の青梅で乗り換えたら河辺駅で下車。今日は、今まで入ったことが無い河辺温泉「梅の湯」に行ってみる。駅前コンコース直結ビル内にあり、駅徒歩1分という至極便利な立地。ビルの5階までエレベーターを利用するが、ここで予想外の渋滞でエレベータ2回待ち。かなりの人がやって来ていて、その半数以上は我々と同じ山帰りの格好である。
フロントで利用料を払うのだが、一般は一回860円。一方、年会費220円を支払えば、利用料金は750円になる。つまり、年間2回以上利用すれば会員になる価値があるということ。奥多摩がホームグラウンドの方にはお勧めという感じだが、多方面に出没する我々には少々ビミョー。やっぱり860円を支払って、6階へ階段移動。
風呂場にはそれなりに人が入っているが、洗い場は結構たっぷり設えられており、割とゆったり使える。内湯だけでなく、露天風呂もいくつかあって、ビルの屋上とは思えない空間となっている。折角なのでちょっとだけ露天風呂に浸かる。
風呂から上がったら、5階へ降りて食事処などを物色。料理メニューは豊富のようだが、こちらはかなり混んでいる。係員の手が足りず、注文取りもままならない様子。暫くいたが一向にビールを呑めない状況なので、ならばと場所を変え、立ち呑み処にしてみた。
かたや此方は全く客はおらず、係員は呼鈴を鳴らすと現れる仕組み。いくつか地ビールが呑めるようになっていて、「多摩の恵」という石川酒造の地ビールを呑み、ようやくひと心地つく。そうこうしているうちに、乗る予定の電車の時間まであと5分しかなくなったが、まだ女性陣はフロントに現れず。きっと風呂場で話に夢中なのだと思い、このちゃんに電話を入れ、辛うじて間に合った。

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今回の一時帰国は、ヴィザ取得の関係もあって2週間強の滞在。山には2回行ける。しかも1回はぎりぎり9月。9月30日まではまだ鮎の季節。そこで、なんとかして鮎を喰いにいくためのプランを立てることにした。1回だけだと予想外のトラブルに遭って夢破れる可能性があるため、念には念を入れて2つのプランを立てた。ひとつは既に報告したように都内の料理店「山幸」。もうひとつが今回の狙いの店だ。
願わくば、群馬や栃木の山に行って、その帰りに簗に寄ることが理想的だが、流石にちょっと慌しい。代替案として、都心に近いところであれば、多摩川の支流の秋川や、相模川の上流である桂川沿いに、鮎を喰わせてくれる店があるのは知っている。しかし、その場合には超低山ばかりで手頃の山が見当たらない。帯に短し、襷に長し・・・。そう考えているうちに、多摩川の支流、大丹波川沿いにも確か、そんな店があった筈と、思い至り、ググって見れば、記憶の通り「ちわき」が見つかった。これまで入ったことは無かったが、せっかくだから行ってみるか、となった。
山から「ちわき」へ下りて来るには、川苔山か、棒ノ折山のどちらからかしかない。どちらも人ごみを覚悟しなくてはならない超人気の山で、登るだけが目的ならばまったく食指は動かないが、その先にニンジンがぶら下がっているとしたら、背に腹は変えられず、この際、目を瞑って耳を塞いで登るしかない。
山としては棒ノ折山の方がお手軽。百軒茶屋から往復ではあまりに能がないので、往路はさわらびの湯を基点とし白谷沢から登ることにした。実際、棒ノ折山そのものはともかくとして、白谷沢は変化があって面白かった。それにしても後から後から登山客はやってくる、こんなに人気のルートだったか、と驚いた。
山頂に着いたら脇目も振らずに下山。百軒茶屋までは1時間強。あとは「ちわき」まで車道を辿るだけ。そして程なく「ちわき」到着。店は思っていた以上になかなか大きな建物だし、止まっている車の数も半端ではない。シーズンの土日では予約なしに入るのは難しそうだ。
我々は2階へ通される。窓からの大丹波川の流れが涼しげだ。残念ながらここで扱われる鮎は天然ではないが、それでも辺りの雰囲気が醸す味付けがあれば、問題は無し。生ビールで喉を潤した後、塩焼き(720円)や稚鮎の田楽(670円)、そしてメインディッシュの鮎飯(だんご汁付1,620円)も美味かった。そして、意外と云っては失礼ながら、脇役だった「きのこのバター焼」(670円)や「きのこの七輪焼」(560円)が望外に美味かった。今度は、真名井北陵を下って来るのも良いかも知れない。

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とりあえず「丹下堂」で(大してかいていない)汗を流し、鹿肉焼きでビールを呑んでまったりした後のこと。今日は早い時間にさっさと敗退したこともあって、多少の後ろめたさに目をつぶれば、陽気が良いのでまだビールが欲しい。3人で鹿肉一皿だけしか喰っていないので、腹もまだ余裕たっぷり。そこで、バスで奥多摩駅へ移動したら、電車は後回しにして「ビア・カフェ・バテレ」に入ることにした。
「バテレ」は2回目の入店(前回はこちら)。バスを降りて1分後には店の前に立てるという、至極立地良。門を潜り、玄関を上がる(土足のままでOK)と、先客はちらほら程度。流石に登山客は見当たらない。時間が早いせいだろう。
薄暗い室内よりも明るい外の方がよろしかろうと、テラス席を陣取ったあと、カウンターでビールを注文。小生はクリーム(Small:600円税込、以下同様)にした。アルコール度数は5.6%。喉越しはそれなりにあるが、かなり甘い香り。次のビールは、ゴールデン(500円)を呑んでみる。こちらはライト。度数は4.7%とやや低め。
料理は、シーザーサラダ(Large:800円)、自家製ビールのオニオンリング(600円)、ポテトのカレーマヨピザ(1,000円)。どれも、ビール向きの品揃えだと思う。
そうこうしているうちに、いつのまにか空は曇り、雨まで落ちてきたので、建家内へ避難。ビールはセッションIPA(600円)を頼む。とりはむ・奥多摩産わさび醤油添え(600円)も追加注文。外とはだいぶ趣きが異なる。壁や天井を見ると、かなり古民家を改造してしまった感じがやや残念だが、それでもまずまずの雰囲気。これはこれで、また違った「バテレ」を味わえる。

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ゴールデンウィークの始まりに、久しぶりに新緑の奥多摩湖にやってきた。ヤマザクラやミツバツツジの暖色系と、様々な木々の微妙な違いを見せる芽吹き色が、山の斜面にモザイク的にちりばめられ、奥多摩が最も輝いて見える季節だと思う。
今回は、小河内ダム傍の「見はらしの丘」と云う名の公園から倉戸山を目指すことにしていたのだが、公園から山道へ抜け、小さな谷を巻く部分がガレていて足元が不安定だったためそこで引き返すこととした(山行記録はこちら)。
その時点で敗退を決定するには余りに早かったので、試しに公園の上を目指してみたのだが、公園を囲むフェンスに扉が見つからず。結局その時点で敗退。何故か、我々と同じ境遇に小鹿が嵌まり込み、フェンスを越えようと何度もトライするが叶わず。我々と違ってフェンスの此方は人間界なので、小鹿がパニックるのも無理はない。あのあと、いったい小鹿はどうしたのだろうか。
敗退したとはいえ、「見はらしの丘」はなかなか眺めがいいので、それほど敗退感はない。湖面に映える若葉と山桜を眺めつつ、お湯を沸かしてゆっくりとコーヒーを飲んだあと、大麦代BSへ下山。今日は天気がいいのでライダー達が多い。売店を物色してみたが、どちらが丹下堂の女将のつれあいの方なのか判らず。そのままバス道を熱海へ水平移動。
丹下堂に着くと珍しく女将さんが外に居た。これで丹下堂も、かれこれ5回目だが(前回はこちら)、女将さんはまだ我々を常連とは認めてくれていない様子。ともあれ、750円を支払って風呂だ。さっぱりしたら、まだ昼時だがもちろんビールだ。ビールとくればやはり鹿肉だ。次回は倉戸山リベンジか。来年だったら、また女将さんは我々を忘れちゃっているだろうな。

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「のめこい湯」からの帰路は、丹波15時45分発のバスに乗って、奥多摩駅へ移動。到着は16時39分。その先は、奥多摩駅16時54分発の「ホリデー快速おくたま6号」があるので、丁度具合が良い。
紅葉を目当てにやってくる大抵の登山者も、この時間帯のバスが帰りのタイミング、我々も含め、丹波山温泉前BSから乗った客もそれなりにいたが、親川BSからさらに20人程(この集団とは、サヲウラ峠で一度遭遇。我々とは全く逆コースのようだった)も乗ったので、忽ち満員状態。
16時54分発の「6号」は最終のホリデー快速なので、それに合わせてやってくるバスは、丹波発だけでなく、峰谷発もある。今日は奥多摩湖発の臨時バスも出たようなので、ほぼ3台が連なり奥多摩駅へ相次いで到着。この時間帯には、東日原発のバスもやってくるので、バスから下りて来るハイカーで、奥多摩駅前はかなりの混み具合となる。
おかげで、「ホリデー快速6号」もそれなりに混むかと思ったが、意外に混んでいたのは前の3両程だけで、後の方の車両はガラガラ。ゆったりと座らせてもらうが、所詮、ロングシート、たいして面白くない。あまり人が乗って来ないうちに、酒ボトルとカップを取り出し、ちょっとだけ呑む。今日持ち込んだのは、菊勇(きくいさみ)という酒田の造り酒屋が醸した「爽快三十六人衆・純米吟醸・出羽の里」という酒。
「三十六人衆」とは何か、その造り酒屋のHP( http://www.36nin.jp/explanation.html )に詳しいのでここには記さないが、酒田の町が江戸の昔から商業で栄えたことを顕著に示す謂れだと思う。ちなみに、同じ「菊勇」と書いて「きくゆう」と読ませるのは、神奈川県伊勢原市にある吉川醸造の銘柄。
「三十六人衆」は呑みくちが軽く、スッキリタイプなのですいすい呑める感じだ。この頃は、ジューシーな酒やガツンとくる酒だけでなく、このような「すいすい」系の酒も美味いと、改めて感じる。皆さんのリュックサックからは、つまみも出て来た。ローソンの「うずらの味付けたまご」もトップヴァリューの「さきいか」も、ビールやワインは勿論、焼酎のためでもなく、日本酒のために作られた肴だとつくづく感じる。
やがて、途中の駅からジャージ姿の中学生の集団が乗って来て、酒の匂いを漂わせた我々を胡散臭そうに睨んでいたが、最早こっちは良い気持ちになっているので、ちーとも気にならない。この電車は、リゾート電車なのだ、大目に見てね。

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「丹波天平」の紅葉を眺めに行って来た。今年はここに限らず、全般に少々色付きがいまいちで、かつ盛りの時節を過ぎていたが、それよりやや下の「保之瀬天平」辺りでは、概ねいい色合いだったように思う。満足して、サヲウラ峠から一気に下ると、丹波の集落は意外に近い。しかし、さらに青梅街道へ出るまでは、幾重にも張り巡らされた頑丈なフェンスを通り抜けるため、扉を何度も開け閉めすることが必要。害獣(イノシシやシカ、サル)からの農作物防護は、金も労力も実に大変なことだと実感する。
丹波BSのすぐ並びに、御食事処「仲よし」という店があり、しかも営業中だったが、「のめこい湯」までまだ少々歩かなくてはいけないので、入るのを躊躇。あとから考えれば、丹波BSへ行くこと自体、少ない機会だったので、店にも入っておくべきだったと反省。
「のめこい湯」は、9ヶ月ぶりの訪問。前回はさんざん雨に降られたあとだったが、今日はまずまず良い天気。しかし今日は全く眺めが利かない山という、皮肉な結果ではある。
この「のめこい湯」というネーミングは、ご想像通り「のめっこい」という方言から派生したものだが、国立国語研究所共同研究報告13-02「首都圏の言語の実態と動向に関する研究 成果報告書 首都圏言語研究の視野」の「首都圏における在来方言の地域資源としての再生の一事例 ― 多摩地域の「のめっこい」を例として ―」(三井はるみ、2014)によれば、「のめっこい」という方言は、「・・・秩父,丹波山及び北関東地方で発祥した言葉と思われ,西多摩や埼玉南西部地域の一部・・・」、具体的には入間、瑞穂、武蔵野、武蔵村山、立川、羽村、青梅、日の出、檜原では、実際に今でも使用されている言葉とのこと。小生は生まれも育ちも八王子で、小さい頃「のめっこい」と云う言葉は聞いて知っていたが、これによると既に八王子ではもう廃れてしまっているようだ。
今日は天気が良かったせいか、道の駅「たばやま」はかなり賑わっている。「のめこい湯」にも、前回よりははるかに多くの客が来ていた。しかし、たいていの人たちは、風呂に入っただけでさっさと帰ってしまうらしく、休憩室や食事処にはほんの一握りしかいない。明らかに我々は上々客である。いつものように生ビールを注文。鹿肉はありますか、と訊くと、ソーセージしかありませんとの回答。じゃあそれもお願い、と追加注文。
鹿肉の消費拡大に、ささやかながら協力したいと思ってみても、供給能力はまだまだ不十分のようだ。簡単に鹿を捕まえる方法を考え出したら、ひと儲け出来そうだ。ハーメルンの笛吹き男の如く、山の中をひとめぐりしたら、ぞろぞろ鹿が付いてくる、なんて上手い方法がないものか。

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酉谷山の帰り、またしても日原でビールを呑み損ねた。バスが待ち遠しいし、もう他のことは何も考えられない、何も手につかない。東日原バス停には20人ぐらい集まってきた。その中には、酉谷山で出会った青年男子もいた。さすがに1本前のバスには乗れなかったようだ(しかし、我々がスルーした三ツドッケにはしっかり登って来たとのこと)。釣り客も3人いた。日原には釣り堀はないと思うので、渓流釣りなのだろう。かなりの釣果の様で、ニコニコ顔だ。
やがてやって来たバスに乗る。エアコンがガンガンに利いて気持ちが良い。汗は忽ち引いて、寒いくらいだが、どうせビールはまだ先なのでどうでもいい。
奥多摩駅に着いたらともかく風呂だ。全くのシーズンオフでもない限り(例えば、降雪直後)、いつも「もえぎの湯」は混んでいるイメージが強いので、敬遠して「玉翠荘」に入ることが多い。しかし今日のように、梅雨時ならば客も少ないだろうとの読みで、久しぶりに「もえぎの湯」へ行ってみた(前回はこちら)。
行ってみると、入口の辺りには学生風の大集団が屯している。どうやら、河原でのキャンプにやってきた若者集団が大挙して「もえぎの湯」に来たようだ。皆、風呂上がりの顔で、まだ上がって来ていない連中を待っている風情。寸でのところで風呂場で鉢合わせするところだった。なにしろカランが7個しかないので、彼らがいたら順番待ちは必至。危ない、危ない。ともかくも整理券無しで入れたのは良かった。
風呂場へ行くと、別の若者集団が露天風呂で気勢を上げていたようだが(女子露天風呂側からの情報)、洗い場も内風呂も空いていたし、露天風呂でのんびりしようなどと云う気持ちはさらさら無かったので、偶々とも云えるが事無きを得た。
2階の食事処で、ようやく生ビール(620円税込)を注文。ついでに豚とろ炭火焼(500円税込)も注文。時刻は午後5時半。三峰口を午前8時過ぎに出発し、こうしてここで、ビールにありつくまでの道程はほんと長かった。おかげで、この生ビールの美味さは格別。豚とろ炭火焼も、まずまず美味い。日が長い時に、少々チャレンジングな山行も、美味いビールを呑む観点から考えれば悪くない。来年は何処にするか。

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昔から、東京都最北の山、酉谷山に登ることを考えると、日帰りはかなりきつく、たいていは避難小屋か、三又でテント泊することが多かった(三又はテント泊するには絶好の場所だったが、今はどうなっているだろう)。東日本大震災の影響で、小川谷林道が燕岩付近で通行止めとなって早、5年。ここが通れないことで、酉谷山はまさしく「遥かなる山」となっている。
ところがこの頃、秩父側の大血川から登った記録が、時々ネットに登場するようになり、これならば我々でも日帰りが出来そうだ、機会あらばと狙っていた。そして今回、凡そ9年ぶりの酉谷山(前回の山行記録はこちら)に登ることが出来た(今回の記録はこちら)。それも秩父側から登頂し、日原へ下るということで、かなり充実した山行となった。
この大血川ルートは現在、昭文社刊「山と高原地図」にも破線で記載されているが、はっきり云って、もう少々グレードは高いように思われる。早々に、地図から破線を消した方が無難であろう。特に、下りで利用する場合はかなり手強そうである。
それにしても今回、酉谷山山頂からの眺めが良いことに驚いた。直近である9年前は、そもそもガスの中で眺望は得られなかったが、それ以前に登った時も、富士山が見えたような記憶が無い。立木がだいぶ疎らになっているような気がする。それに加え、笹藪がすっかり無くなってしまっていた。長沢背稜の尾根上から、酉谷山避難小屋が見えるようになっていたのがだいいち驚きだ。その避難小屋は9年前と変わらず、とてもきれいだった。
ところで、誰もいないと思っていた酉谷山山頂で、単独行の青年男子と出会った。訊けば、天祖山からここまで来たとのこと、しかも東日原を8時に出たと云うから、ここまで4時間強、驚きの健脚ぶりである。ここから先は我々と同じコースだが、この調子だと我々よりもう1本早いバスに乗ってしまいそうだ。
酉谷山から東日原まで、3時間半の行程は、只、ひたすら我慢の時間。横篶尾根を下る頃から、以前、ウトウノ頭から下りてきた際、バス停の手前になにやらラーメン屋のような店が出来ていてビールもあるようだし(その時の写真はこちら)、今日はその店でビールを呑むか、などと妄想に浸る。
ようやく東日原に到着、件の店の前に行くと、残念ながらと云うか、やっぱりと云うか、店は開いていなかった。例えばこの記事こんな記事によれば、 この店は「山根うどん」という名前らしい。今日はたいして良い天気ではないにせよ、こんな陽気の良い季節で、しかも土曜日だというのに休業日とは、随分と手強い。これでは、当てにならない店で有名になってしまわないか。その後、よく利用するタクシーの運転手に訊いたところによれば、開いている方が珍しいとのこと。今度、東日原へ下るときには、全く当てにせず、しかし恐る恐る覗いてみよう。

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漸く、「ビア・カフェ・バテレ」に行くチャンスがやってきた。何度も云うが、どうもこの頃、奥多摩から足が遠のく傾向になっている。その理由は、個人的に、もう未踏や登りたいルートが少なくなってきており、つまり、残りがもうかなり奥地にしか無く、特に日が短い秋口から冬にかけては、日帰りでは時間的にきついことがひとつ。春から初夏にかけてとなると、この頃、目移りする山域が他にもいろいろあって、奥多摩には食指が動きにくくなってきていることも理由。そうなると、相応しい季節は夏しか無くなるが、夏はやはりもっと高い山か、沢の水に浸かって涼んでいたい、ということになり、その結果、奥多摩には足が向かなくなる、という次第。あとはせいぜい、雪が降った後は(雪が積もればまた別の世界となるので)、近場の山に登ることが関の山なので、そのタイミングだ。
今回、そのような障害があるのにもかかわらず、このようなタイミングで奥多摩行を計画したのは、一にも二にも「ビア・カフェ・バテレ」に入ってみたいがため。開店して1年近く経つと云うのに、未だ入っていないのはもう我慢ならない、のである。というわけで、これまでの中長期山行計画を大幅に見直して無理矢理決定。
結果的に、千本ツツジから鷹ノ巣山を経由し、立ち寄り湯がある丹下堂でさっぱりしたあと、鹿肉鉄板焼きまで食べ終わったのがまだ午後4時。バスで移動し、首尾よく 「ビア・カフェ・バテレ」に入ったのは午後5時前だった。全く目論見通りとなった。
「ビア・カフェ・バテレ」となっている処は、かつて何だった(普通の民家?)のかは定かではないが、奥多摩駅前にしてはかなり広い敷地である。築70年という、古民家を改造した店内(30席)でも呑めるが、晴れていれば外のウッドデッキに設えたテーブル席で呑むのがベストではなかろうか。すぐ裏がバスの停留所と云うのもそれほど気にはならない。庭の西側の、こんもりした林の先は、すぐ日原川の筈だが、見えないし流れの音も聞こえない。
ウッドデッキのテーブルを確保したら、先ずビールとつまみを注文。この店は、キャッシュオンデリバリだった。注文と同時に金を払うスタイル。そうなると大人数でやってきた場合には、各人の支払いは後でまとめてとなるので、合計の支払金額を記録しておくことが肝要。スマホのメモアプリが欠かせない(小生の場合はGoogle Keepを愛用しているが、計算機能までは無い)。8人分の注文取りから、レジでのオーダーと支払、あとでの精算となると、なかなか会計係はやることがある。次回は誰か立候補してみて欲しい。この店のクラフトビールと料理は大変満足できるものだったが、この次は会計係ではなく、心ゆくまで味わいに徹したい。

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この頃、奥多摩から足が遠のきがち。そこで、メインコースながら余り歩く人が少ない、千本ツツジを目指すことにした。もちろん時間が許せば、いまだに鷹ノ巣山に登ったことが無い方もいるので、そちらにも寄るつもり。とにかく、全てを前倒しでトレースすれば、明るいうちに下山できるはず、と踏んでいた(山の記録はこちら)。
峰谷のさらに奥にある「峰」集落は、「奥」集落と並んで標高は海抜900mを越えていて、まさに東京のチベットと呼ぶに相応しい(この辺りの集落は、普通名詞が固有名詞になっているのでややこしい)。今回は、峰集落の一番上(標高970m付近)まで、タクシーで上がってしまったので、千本ツツジまでは700m強、2時間少々の登りだけで済んだ。金さえ掛ければ、標高およそ1700mの石尾根稜線に上がるには、このコースが一番効率的のようである。
赤指尾根を登るのは個人的に初めて。自然林と植林が混在しているが、なかなか趣きがあっていい感じの尾根だ。この次は、末端から赤指山に登るのも良さそうだ。植林は見事に手入れが為されていて、見ていて気持ちが良い。
千本ツツジから巳ノ戸の大クビレまでは、やや盛りは過ぎたものの、ヤマツツジの花も見ることが出来たし、タイム的に順調に登れたので(というよりも、思った以上にタクシーで高度を稼げたせいで)、鷹ノ巣山にも寄ることが出来た。山頂は相変わらずの賑わいぶりで、証拠写真を撮ったらとっとと下山。
榧ノ木尾根は全体的に緩やかな道なので、下るにはもってこいだ。約2時間半で、熱海集落の丹下堂に到着。昨年の秋以来(レポートはこちら)。今日は珍しく、先客が温泉に浸かっていた。皆はさっさと風呂場へ行ってしまったが、個人的に、汗が引かないうちにビールをいただく。今日は湿度が高かったせいか、持参したPETボトル4本分の水とスポーツドリンクは粗方呑み干したが、それでもビール大瓶がすっと胃の中に消えた。
風呂場でさっぱりしたら、再び食堂に戻る。路線バスの発車時刻までまだ30分余りあるので、またビールと、定番の鹿肉鉄板焼きを注文。やはりここに来たならば、鹿肉を喰わない訳にはいかない。8人で2皿では、堪能するところまでいかないが、それなりに味わうことはできる。しかし、返ってこのくらいだと、また次回が待ち遠しくなってしまう。次に「丹下堂」へ来るため、倉戸山の桜を狙いとするか。

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今日の山行は、「山から下りたら」に重きを置いていたのだが、その理由の一つは奥多摩駅前に開業したビアカフェ「バテレ」に寄ってみること。ところが、残念なことに偶々今日は出資者向け貸切とのことで、一般の入店はできない。ならば次善の策として近所の店に入ろうかと思っていたのだが、なんと目当てだった「寿々喜家」も、「天益」も休業。ちょっと想定外の事態だ。
こんな天気だから仕方が無いのかも知れないが、こんな天気でもやってくる祝勝な我々のために、手を差し伸べてくれる店が無いものかと、そぼ降る冷たい雨の中、柳小路をうろうろ。「そば処おく」もやっていない。
すると、「きみちゃん」と「しんちゃん」が開いていた。どちらもこれまで入ったことは無い。ままよと「しんちゃん」へぞろぞろと入ってみる。L字形のカウンター席のみの小じんまりした店。先客はお一人だけ。山帰りではなく、仕事帰りの地元の方の様だ。カウンター内には女将さんお一人。いかにもここは昭和酒場の雰囲気。阿佐ヶ谷や高円寺の裏路地あたりにありそうな感じ(行ったこと無いけど)。店に入ってしまうと、駅前とは云え、ここがまだ山の中であることを忘れさせてくれる。
我々が入ると、カウンターはほぼ満席状態。やや冷えるので燗酒(最初に出てきたのは人肌程度)で乾杯。つまみにはホッケとなす焼きを頼んだ。やがて独り連れの客が帰ったかと思うと、べつの独り客がやってきて、その知り合いの方も後からやってきた。こんな寒空でも、それなりに客はやってくるようだ。
この店の女将さん(いただいた名刺によれば「増田フジ子」さん)曰く、店を開いてからもう28年経ったとのこと。小生は勿論、それよりも前から奥多摩の山には来ているが、この店のことは知らなかった。まだまだ奥多摩は奥が深い。後で奥多摩町観光協会のHPをみると、この店は「いかのポッポ焼き」がウリのようだ。次回はそれを試してみたい。

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今日も先週に引き続き、春の嵐がやってくるとのこと、雨が落ちて来ないうちに何処まで歩けるか、という感じだ。このところ、週末に天気が崩れるパターンになっている。そんな天気でも目指したのは、中指山(なかざすやま)と云う、小菅にとっても丹波にとっても背戸の山(尤も、周りは全て山だらけだが)。望月達夫他共著、茗渓堂刊「続静かなる山」で、横山厚夫氏がこの山をとり上げている。もう36年前の本だが、ここ中指山は依然として「静かなる山」のままだった。
はっきり云ってかなりマニアックな山だが、今回の主目的の一つは「のめこい湯」に入ること。そうなると丹波山村界隈の山に登ることとなるが、北側は飛龍山から連なる熊倉尾根で、かなり真剣に登らないといけない。東は鹿倉山だが、やはり結構登りでがある。残雪期は少々キツイ感じ。残る西側には芦沢山、南側には中指山。どちらにしても似たり寄ったりなので、今日はとりあえず中指山にしてみた次第。きっと近いうちに芦沢山も登ることになるだろう。
山頂の手前から降りだしたのは雨ではなく雪。でもそのうち雨に変わり、丹波へ下りる頃には本降りとなった。山から下りたら目指すは丹波山村の「のめこい湯」。今日は気温が高めとは云え、濡れると冷えて来る。早いところ温まりたい。ところが何故か「のめこい湯」は、道の駅と直結しているせいか、青梅街道側からアプローチするようになっているので、小菅側からやってくると、丹波川を2回渡らなくてはならない。この面倒をなんとか解消してもらえないでしょうかね。
建物に入ると、入口の右手にタオル地の布が敷かれており、濡れたリュックサックをここへ置いて下さいと云うことらしい。こんな天気でも、我々の様な登山客がやってくるだろうと備えているのには少々驚いた。ともかく、レインウェアを仕舞って、着替えを取り出したら風呂へ。その名の通り、「のめっこい」湯だ。
さっぱりしたら、お食事処へ。以前来た時には漸く座れるくらいに賑わっていたが、今日は我々以外は二組のみ。その方々もやがていなくなり、我々だけの独占状態。こんな天気に来れば、こんなこともある。ここの目当ては鹿肉焼きなのだが、テーブルにあったメニューを見ると、売り切れの文字。そりゃ残念と、代わりに鹿肉入りソーセージと生ビールを注文。かなり赤いソーセージなのだが、鹿肉の添加量がどの程度なのかよく判らない。ちょっと酸味あり。
女子連がなかなか現れないのでつい生ビールを追加注文。ふと、レジのメニューを見ると、こちらには鹿肉味噌漬け焼きがある。店員に聞けば、テーブル席のメニューは、これから変えようとしていたとの言い訳。困るね。ともかく、せっかくなので鹿肉焼きを注文。味はまずまず美味いのだが、ちょっと肉が小さい。520円じゃしょうがないか。

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玉翠荘で汗を流した(と云うよりも温まった)後は、久々「天益」に集合(前回、前々回のレポは各々こちらこちら)。そもそも和尚が、鹿肉を喰いたいと云い出したせいなのだが、一石山神社から下りてきた頃、なおちゃんが問い合わせたところ、残念ながら鹿肉は切らしているとのこと。その理由は、この時期、山に多くの登山者が分け入っているため(タワ尾根も例外ではなさそうだ)、ハンターが狩猟出来ない(流れ弾が登山者に当たったら大変、と云うことか)せいらしい。
ストックが少ないせいなのだろう、それはそれで意外だ。鹿肉は知らないが、牛肉や豚肉は多少、熟成させた方が美味いと云われているくらいだから、冷凍庫に何ヶ月分も貯蔵することは可能だろうに。奥多摩の鹿肉処理場には冷凍庫が無いのか、それともそもそも需要に追い付いていないのか。
とにかく今回、鹿肉の竜田揚げは喰えないが、「天益」には行くことにした。ここには餃子がある。元々が餃子をウリにしている店である。
一足先にひとりで「天益」に入ると、カウンター席は満席。予約した座敷へ上がる。座敷の奥には、地元の方々が既に一杯やっていてご機嫌の様子。とりあえず、ひとりで生ビールを呑んでいるうちに、餃子の残りが少なくなって来たようで、女将さんが「何人分焼きますか?」と訊いてきた。ちょっと考え、3人前を注文。
やがて餃子が焼き上がって出てきたが、まだ後発部隊は誰も「玉翠荘」からやってこない。熱いうちに喰った方が良いだろうと言い訳を呟きながら、ひとり餃子に齧り付く。改めて感じるが、ここの餃子はキャベツは使っていないようである。代わりの野菜は白菜のようだが定かではない(結構、生姜が利いているので良く判らない)。この餃子は薄皮が美味い。 
そのうち、ようやく後発組がやってきて乾杯、とにかく早いとこ餃子を喰って貰う。美味しいねと云いながら暫し、餃子タイム。ホリデー快速の発車時刻が近付いたところでお開き。外に出ると、シトシト雨が落ちている。山で降られず、良い具合だった。

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先週の稲村岩尾根、榧ノ木尾根の紅葉もとても良かったが、タワ尾根はひと味違うような気がする。まさに「山粧う」の世界を堪能した。
日原鍾乳洞前売店から日原の集落を通り抜ける途中、左手に「ラーメン」と書かれた暖簾が店内にかけられた店があった。「ビール有ります」との張り紙もある。いつのまにか、新しい店ができたようだ。次回は是非、寄ってみよう。
奥多摩駅でバスを降り、交番前の交差点へ戻ろうとすると、我々の目の前を、多くのハイカーが「もえぎの湯」方面へ向かって歩いている。明らかに「もえぎの湯」の混雑が予想される。恐らくはもう、整理券が配られているだろう。これでは「飛んで火に入る」になってしまうので、まっすぐ玉翠荘へ向かう。いやはや、紅葉の時期は仕方が無い。
玉翠荘の玄関を潜り、まだ靴も脱がないうちに、女将に日帰り入浴を申し出ると、女子風呂は混雑していて直ぐには入れないとのこと、ただし他へ行っても状況は同じですよ、と釘を差すのも忘れない。さすが商売人。要は、暫くお待ち下さい、ということだ。男性風呂はOKとのことなので、和尚共々、失礼して入らせていただく(女湯も少し遅れて入浴許可が下りたそうである)。この頃、女性の行列はトイレだけでなく、風呂場にも及んでいるようだ。山から下りてひと風呂浴びる登山者は、昔に比べて、明らかに増加しているように思う。奥多摩駅周辺にはまだ、日帰り温泉のビジネスチャンスがありそうである。
男風呂は地下1階、丁度、先客の二人組が風呂から上がって着替えているところだった。ここの風呂は、小生には丁度良い湯加減。窓の外の眺めはそれほど良い訳ではない。むしろこの旅館が急斜面にへばり付くように建っていることを思い出させ、もし地滑りが起きたら建物諸共、多摩川へ落下することが想像されるため、ちょっとだけスリルを味わうことが出来る。
風呂から上がったら、一足先に「天益」へ向かう。柳小路を交番の方から入ってみると、小路が右へカーブするところに、「Beer Cafe VERTERE」なる店があった。こんな店は無かった。どうやらクラフトビールをウリにしている店の様だ(後で調べてみると、こんなHPが見つかった)。かつての宿坊の様な、大きな古民家を改装したようだ。うーむ、入ってみたいが、既に「天益」には予約を入れているし、みんなの集合場所にもなっている。またにしよう。
この頃、奥多摩駅前の飲食店の充実ぶりは、なかなか大したものだ。ひと昔(ふた昔か?)前には、奥多摩駅前には「丸花食堂」か「寿々喜家」ぐらいしかなかったのに、この頃はもう、呑む店に事を欠くことがない。未だ入っていない店がいっぱいある。
いっそのこと、この界隈にビジネスホテルかカプセルホテルぐらいあれば、安く一泊して居酒屋をハシゴするのもいいかも知れない。翌日はまた、朝早くから別の山に行けるし。おっと、ビジネスホテルなんか建てると、中国系観光客が大挙して押し寄せるかも知れない。我々の居場所が無くなる。あぶない、あぶない。

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タワ尾根の紅葉鑑賞にはやや時期外れかと懸念したが、意外にもっていてくれた(山の記録はこちら)。今年は秋の訪れが早かったが、冬はもう少し先の様子。オロセ尾根も、タワ尾根の下部も丁度見頃と云ってよさそうだ。
宮内敏雄著「奥多摩」(昭和19年刊)によれば、「・・・タワ尾根の現在のその山嶺はタラ・イバラ・篶竹と、二軒小屋尾根にも劣らぬ頑強なブッシュの連続で、・・・」とあり、全く隔世の感がある。奥多摩ばかり歩き廻っていた我が高校山岳部時代であっても、タワ尾根だけは登山対象外の扱いだった。途中、「篶坂ノ丸」というピークがあるが、この「篶」こそ篠竹であり、山名に残る通りの竹藪だったに違いない。
ところが今では、山名が場違いに思われるほど、面影すら見られない。幅広い尾根の何処を通っても問題ないほど、立木と倒木以外になんら障害が無い。キレイさっぱり篠竹が無くなっている。そのおかげで、見事な新緑や紅葉を愛でに、多くの登山者が訪れるようになってきた。
ネットを調べてみると、2000年頃はまだ竹藪があったようだ。そのあとに花が咲いて再生するはずが、何故かそうならなかったようだ。そう云えばこの頃、奥多摩だけでなく、大菩薩連嶺でも笹の花が咲き、一斉に枯れているのを目撃したが、タワ尾根と同じようなことが起こるのだろうか。犯人は鹿か? もし、数多いる鹿くんたちが、笹の花を食べ尽くしたりすると(鹿が笹の花を喰うのかは判らない。誰か知ってますか?)、そこで一巻の終わりになる。そういう意味では数10年に一回咲いて一斉に枯れ、再生を待つと云うのは、かなりリスクが高いように感じる。針の穴を通すような瞬間に、鹿くんの大群が待ち構えていたら一溜りもない。小生は別に、笹藪マニアでも、藪漕ぎ大好きでもないが、今後の成り行きには興味がある。
今回も、我々が「ウトウノ頭」から下り始めると、あとからあとから登山者がやってきた。なかには、そのまま滝谷ノ峰(タワ尾根ノ頭)まで抜け、長沢背稜へ回ると云っていたツワモノもいた。みんな若者。タワ尾根が人跡未踏の世界だったことは知る由もない。
最後の急勾配を慎重に下れば一石山神社。その目の前に日原鍾乳洞売店はある。もちろん、単なる売店ではなく、テーブル席もたっぷりある。云わば、セルフサービス式の食堂である。ここで、まだ汗が引かないうちにビールを呑むことができる。ここも「山の駅」と云っていいだろう。我々にとって、とても理想的な場所にあるのだ。タワ尾根から下りてきたら、この店に限る。

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冴えない天気の割には、奥多摩駅前はバスを待つハイカーでやっぱり溢れかえっていた。当然、東日原行のバスも増便されたが、それに先だって川乗橋行きの臨時バスが出て行った。東日原方面の客は、大半が川乗橋で降りるため、そのような運行措置にしたのだろうが、川乗橋行きバスなんて初めて見た(いったい大型バスが、あんな狭い場所で反転して帰って来られるのだろうか・・・)。
我々は東日原から鷹ノ巣山、久しぶりだ(山の記録はこちら)。往路はほぼ10年ぶりの稲村岩尾根。約3時間、ヒルメシクイノタワ以外ほぼ一本調子で登りっぱなしの尾根だが、登り始めは紅葉のはじまり、途中で最盛期、山頂付近は既に冬景色と、変化のある眺めで癒される。まさに、下降中の紅葉前線と擦れ違うように登ったことになる。高校山岳部時代は紅葉なんて眼中になく、只、早く山頂に着かないかと思いながら登っていただけのような気がする。
榧ノ木尾根もほぼ同様の錦模様、飽きることなくあっという間に「丹下堂」に辿り着いた。朝からどんよりした空だったが、なんとか降られずに済んだ。
今年の1月以来の「丹下堂」訪問。前回は雲取山の帰り、鴨沢西からバスに乗り、わざわざ途中下車して寄ったのだが、今回は榧ノ木尾根を駆け下っての入店。店内は一組だけ。天気がいまいちだと、行楽客(特に二輪派)は敏感に反応するようだ。
山から下りて汗だくだったら、風呂に入る前に先ずビールを呑みたいところだが、今日は山頂の寒さで凝り固まった筋肉を弛緩させるため、風呂が先。今日も男風呂はひとりで貸切状態。
風呂から上がったら、早速、ビールと鹿肉(鉄板焼き)を注文。ひとりでやらせていただく。う~ん、美味い。ビールに良く合う。つい、みんなが風呂から上がって来るまでに平らげてしまいそうだ、まずいまずい、ゆっくり味わおう。

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以前から古里駅近く「丹三郎」という集落に、「丹三郎」という超有名蕎麦屋があるのを知っていたが、なかなか予約すら叶わず、入る機会が無かった。今回、念願叶って予約できた。思わずバンザイ!と叫びたくなる。勿論、山の会としては、山を抜きに蕎麦屋へ直行する訳にはいかない。そのため、鉄五郎新道から大塚山を経由してやってきた(山の記録はこちら)ので、到着は13時過ぎ。
鉄五郎新道のイワウチワは殆ど終わっていて残念だったが、下って来た丹三郎集落は、様々な花々が競うように咲いてて、春本番が実感できる。
「丹三郎」に着いて、重厚な長屋門を潜ると母屋。と云っても予約した時間で直ちに入れる訳ではない。何処かの席が空き次第ということになる。つまり、予約した時間以降での優先権を持っている、というくらいの感じか。広い玄関の端に座ってしばし待つ。やがて、テーブルへ案内される。先ずビールを注文した後、料理をチョイスするのだが、昼下がりという時間のせいか、わさび漬けや厚焼き玉子は終わってしまっていて、単品の天麩羅は山うどだけしかできないとのこと。しかし、天せいろを頼むと天麩羅は盛り合わせになるというので、まず天せいろを二つ注文してみる。他に、沢ガニの唐揚げと、稚鮎の唐揚げ、本わさびを注文。酒はやっぱり地元、澤乃井で。ここはおしぼりが手ぬぐいである。
本わさびはまるごと一本出てくるが、5人もいればそれなりに使い切れる。Woodyさんに磨っていただいた。稚鮎も沢ガニも食べるのが何か勿体ないと云うか、申し訳ない感じ。でもサクサク、パリパリ、あ~春だ。天麩羅盛り合わせも上手い具合に揚がっている。
最後に蕎麦、5人で3枚をいただく。細打ちで香り高く、喉越しも申し分ない。こりゃ、また来たくなるな~。今度は、11時の開店時間に来て、食べ損なった玉子焼きや他の天麩羅も食べてみたい。ってことは、山はいったいどうなる? 

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本仁田山を登り、「もえぎの湯」で汗を流した後、待ちに待った「天益」へやってきた。目当ては鹿肉竜田揚げ(700円)を賞味してみること。鹿肉とはもちろん、地元奥多摩産のジビエである。昨今のニホンジカによる食害はまこと惨憺たる状況であるが、この頃、奥多摩にも鹿肉処理場が出来たおかげで、僅かながら流通するようになった。奥多摩ではここ「天益」と、「丹下堂」で提供されている。これで、食害が減ると云う訳ではないが、小生も、ささやかながら奥多摩の環境保全と鹿肉産業(?)の発展に寄与したい(というのは表向きで、実態は単に鹿肉喰って酒を呑みたい)ので、機会があれば寄ってみたいと思っていた次第。
調べてみると、「とうきょう特産食材使用店」という都の登録制度があり、この店も東京産の鹿肉などで登録されている(「丹下堂」でも鹿肉が登録済み)。これに登録されると、東京都のHP等で、その店名を公表する仕組み。ただ、それだけではちょっと有難味というか、インパクトが薄いよね。地産地消をもっと大々的にアピールするためのひとひねりが欲しいね。
前回、昨年10月(レポはこちら)に来た際は、運悪く、鹿肉が品切れていたので、今回は予め、なおちゃんに鹿肉の在庫確保と、店の座敷の予約をお願いし、準備万端整えての入店となった。この店の女将さんは、いつも登山客を相手にしているせいか、顔を合わせて開口一番、今日は何処の山に登ったのか、雪の状態はどうだったか、まで訊いて、ちゃんと情報収集に余念がない。この店が、山やの情報交換の場になっている所以である。
いつもカウンター席なので、奥の座敷は初めて。10人は余裕で座れる大きさ。「もえぎの湯」に浸かったメンバーが三々五々集まり、ビールでスタート。さっそく目当ての鹿肉竜田揚げをいただく。初めて食べたが、「揚げ」というよりは、「ソテー」に近い感じ。でも下味がしっかり付いて、かつ肉も柔らかくジューシー。いけるね~。我々はつい鹿肉のことに話が偏りがちだが、実はこの店の看板料理は、昔から餃子である。ここの餃子は薄皮で美味い。ビールがすすむ。
ビールの後は、澤乃井純米吟醸生原酒立春朝絞り。これは、日本名門酒会に参加する全国の蔵元が、立春の日に合わせて上槽し壜詰するというもの(詳しくはこちら)。いわゆる日本酒版ボジョレーヌーボーのようなものか。これを目当てにする人も居そうだが、こちらは勉強不足で知らなかった。呑んでみた印象は、まことに爽やかで春を感じさせる。
美味い酒を呑んで美味い鹿肉と餃子を喰って1時間強、これで一人約2,000円だった。これは病みつきになりそうだ。そうなると、奥多摩に来たらなるべく簡単な山に登って早いところ「天益」に入ろうなどと、邪まなことを考えてしまいそう。今後の山行プラン立案に、少なからぬ影響が出そうな予感がする。

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本仁田山に登ったあと(山の記録はこちら)、「もえぎの湯」に入湯。ゴンザス尾根を下れば、汗も引かないまま「もえぎの湯」(780円。あれ、いつ値上げしたんだっけ?)に辿り着く。相変わらず賑わっているかと思いきや、それほどでもない。やはり冬季は人の動きが不活発ということか、むしろ我々にはありがたいが。思えばここは、昨年3月に御前山から下りた際に寄って以来。その時は、例の歴史的大雪の後、ようやく路線バスの運行が再開したころだったので、今回よりももっと空いていた。
この湯の繁忙期がいつか判らないが(たぶん冬以外全部)、夏とか紅葉の頃等は間違いなくイモ洗い状態になるので(整理券による入場制限をしてもそうなる)、ちょっと腰が引けてしまう。ロケーションの良さで人気が高いのだろうが、基本的に風呂場が狭く、特に洗い場は順番待ちになるのが常である。だいたいカラン&シャワーが7つしかないのは如何にも少ないよね~。
従って我々の場合、シーズン中は「もえぎの湯」を敬遠し、近くの「玉翠荘」(ただし、温泉でない)か、いっそのこと立川まで我慢して「高砂湯」か「梅の湯」に入ることが多くなる。「もえぎの湯」の経営者には、あまり評判を落とさないうちに拡張改装を検討した方が宜しいのでは、と強く提案したい。
ともあれ空いてさえいれば、ここはなかなか居心地が良い。お湯もアルカリ性でつるつるすべすべ。休憩室は早春の日差しが射し込んで気持ちが良い。ビールは「天益」まで我慢しようかと思っていたが、少々時間もあったし、やっぱり耐えきれず生ビール(600円)を注文、ぐびっとやった。山から下りたら、湯上りのビールに勝るもの無し。すべて世は事も無し。ありがたい、ありがたい。

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もえぎの湯のHP: こちら 
 

雲取山に登った帰りは鴨沢BSからバスに乗り、熱海BSで途中下車。まだ午後1時前。およそ1年2ヶ月ぶりに「丹下堂」訪問(前回はこちら)。女将さんに聞かれ、雲取山から下りてきたと話すと、「(こんな寒空に登るなんて)みなさん、お好きなんですね~」とお褒めのお言葉を、ややあきれ顔で頂戴する。そりゃそうかもなあ、でもそんな物好きが7人も、1時間に1本も走っていない路線バスをわざわざ途中下車して、この店へやってきたことも同程度に奇特だよ~、そこんとこも褒めてくれよ~。而してその訳は、日帰り温泉とビールと鹿肉焼きがあるから。奥多摩湖畔で、日帰り温泉は峰谷橋の馬頭館(但し、時間は16時までで、料金1,000円)とここだけ、鹿肉焼きはここしかない。この3つが揃っているところは「丹下堂だけよ!」ともっとアピールしていいんじゃないだろうか。もちろん、我々としてはあまり混んでしまうのも困るので、そこそこ儲かる程度(潰れない程度)に流行って貰えれば十分なのだが。
750円支払って風呂場へ。男性は1階、女性は2階にある。時間が時間だけに、風呂は男女とも完全、貸切状態。男湯は湯温39~40℃だったが、それほど冷え切っていない身体には丁度良かった。湯はもちろん循環式だが、このアルカリ性で仄かに硫化水素臭がする「鶴の湯」の湯は、肌触りが柔らかで心地良い。すっかりさっぱりして食堂に戻り、日が差し込んでぽかぽかの囲炉裏端に座る。湖面も見えてちょっとだけリゾート気分。
湯上りはもちろん待ちかねた(鴨沢BSでは飲むのを我慢した)ビールと、この店の名物鹿肉焼き(1,300円)。臭みは全くなく、今日も味加減は丁度良い。ビールに良く合う。全員が揃ったところで雲取山登頂の祝杯をあげ、他にも、とろろめし定食やら、やまめ塩焼き、ホルモン焼き、なす焼などを思い思いに注文。ここは、ホルモン焼きもかなりイケると思う。
はじめは14時7分発の奥多摩駅行きバスに乗ろうかと思っていたのだが、ビールと料理とぽかぽか陽気で、良い気分になり、そんなのはどうでもよくなった。奥多摩駅15時26分発のホリデー快速おくたま2号に乗られれば十分と、次の14時55分発のバスまで、ゆったりまったりした。

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