山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

秩父鉄道沿線

高ワラビ尾根経由で小持山を登ったあとの帰り道、「クラブ湯」からの湯上り待ち合わせ場所は、「パリー食堂」にした。いつのまにか、もう4年も来なかった。過去のトラウマ(そのときのレポはこちら)から、もしかして開いていないかと危惧したが、ちゃんとやっていたし、先客もふた組いた。
ひと組はこの店のレトロ感を味わいに来たと思しき観光客、もうひと組は地元の方のようで、この店と同化している。その地元二人組は、がんがん昼呑み状態。ここで本格的に呑むのはなかなかの達人とお見受けした。先発隊の小生は、一番奥のテーブルを確保する。雰囲気は一寸も変わっていない、ちょっと安心感。
フロア係は女性だった(もしかして店主の娘さんか?!)。前回来たときは厨房係もフロア係も店主がひとりでやっていたはず(前回はこちら)。やっぱり愛想が無いオヤジ店主よりも、女性店員にニッコリされる方がいいに決まっている。オヤジ店主がそのことにやっと気が付いたのか、それとも前回が偶々女性店員が休暇中だったのかは判らない。
先ずビールと餃子を同時注文する。ビール(サッポロ黒ラベル大瓶、700円)は直ぐにやって来るので、ひとりだったら餃子が来たときにビールが無くなっていないよう注意して呑むが、今日は3人もいる。気にせず、グビグビやる。この店にサッポロがよく似合う。間も無く餃子(500円)も到来、お先にいただく。素朴な味が美味い。
やがて3人が揃い、改めて乾杯し、追加で野菜炒め(550円)を頼む。もうちょっと色々頼んでみたいところだったが、この後は所沢へ移動するつもりなのでここで打ち止め。次回はさっきの地元客を見習って、もうちょっと腰を据えて呑み喰いしてみたい。

DSCF9929

DSC02764

DSC_0035

DSC02765

DSC02766

DSC02767

橋立鍾乳洞前の「土津園」で軽くビールを呷っただけなのに、足の筋肉はもう今日は店じまいだと云わんばかりに重くなり、浦山口駅前のわずかな坂を登り返すだけでもやけに息が切れる。
浦山口駅にはハイカーばかり結構客がいる。今日はハイキング日和だったせいだろう。やってきた秩父鉄道の各駅停車に乗り、御花畑駅で下車。勝手知ったる道だが、ひと風呂浴びた後の待ち合わせ場所を確認するために、ちょっとだけ遠回りして「クラブ湯」に到着。
ここは2ヶ月ぶりの入湯。今日も番台の女将さんに350円+石鹸代を支払って男湯へ。相変わらず湯船は熱いので、30秒だけ我慢。
かれこれ約3年半前のこと、西武秩父駅前に「祭の湯」が出来たときは、「クラブ湯」に浸かる機会は減るかなと思ったが、結局これまでのところ「祭の湯」は一回だけで、あとは専ら「クラブ湯」ばかり通っている。
やはり入浴料350円と1,080円の差は大きいので、あえて「祭の湯」に浸かる理由がさして見当たらないのだ。強いて云えば、湯加減は断然「祭の湯」の方が小生向きで(「クラブ湯」はとにかく熱い)、西武秩父駅に多少近いということぐらいか。
客層でかぶるのは我々ぐらいのようで、だいたい「クラブ湯」に入る客=地元在住の長老+奇特なハイカー(含、我々)、「祭の湯」に入る客=市外からやってきた観光客(含、観光モードの時の我々)という感じに色分け、棲み分けが出来ていると思われ、結果的に「クラブ湯」の経営に「祭の湯」は殆ど影響がなかったようだ。でも新たな需要が生まれた訳ではないと思うので、何処かが割りを食っているはずだ。いったいどこだろう?「武甲温泉」あたりがそうか。今度、確認に行ってみよう。

48 ここで汗を流した。

今日は高ワラビ尾根から小持山を登るプラン。辿ってみると予想通りに長い尾根だったが、所々に岩峰もあったり変化に富んでいて飽きない。武士平からの一般道(昭文社地図の実線)と合流してもさして雰囲気は変わらない、静かなマイナールートである。結局、小持山直下で単独行氏に出会うまでは我々だけの世界だった。まだ紅葉にはだいぶ早かったので、この次に来るとすれば11月ごろか、あるいはアカヤシオの季節がよさそうな気がする。
小持山からシラジクボを経て武甲山からの一般道と合流すると、若者の集団やらが何人も前後に現れ、途端に俗化する。さすが、あれだけ無残な姿を晒すようになっても(しかし高ワラビ尾根からは採掘現場が見えないので昔乍らの姿のままだ)、武甲山は相変わらず人気の山なのだ。
橋立川沿いの長い林道を無心に下れば、やがて橋立鍾乳洞がある岩壁の下に辿り着く。駐車場には大型バスが停まっている。秩父霊場巡りツアーだろうか。以前、ここには鍾乳洞と、秩父霊場札所28番の橋立堂以外に、確か楽焼店があったはず。近づいてみると、いつの間にかその楽焼店が無くなり、その代わりに蕎麦屋が出来ていた(あとで調べてみると、まだ楽焼店もやっていたようだ)。
だったらビールぐらい置いてありそう、であれば我々には願ったり叶ったりだと近寄ってみると、果たして冷蔵庫の中に冷えてそうな缶ビールを発見。もう浦山口駅まで基本、下りでせいぜい30分なので、さっそくグビっとやらせていただく。すると女将さんが付き出しに、ナス味噌炒めとこんにゃくの田楽をたっぷりと出してくれた。
まったりして辺りを眺めていると、霊場巡りのバスツアー客だけでなく、武甲山から下りてきたと思しき若者達も次々と店に入ってくる。ここは思いのほか、観光地なのだった。

DSC02760

DSC02761

DSC02762

DSCF9926

八丁峠から両神山に登り、「両神山荘」でビールを呑み、「クラブ湯」でさっぱりしたあとのこと、風呂上りの汗が引き切らないうちに、集合場所に決めた「大むら本店」へと移動。ここは午後5時開店、時計を見ればもう午後6時を回っているが、店内を見渡してみても先客はなし、まさか我々が本日の一番客ということは無いだろうけど。暫くしてから地元の家族連れがやってきた。
ともあれ、小上がりの4人掛けを確保したら先ず生ビール。後の3人を待てずに、ひとりでグビっとやらせていただき、ひと息つく。この暑さじゃ、ビールが無いと生きていけない。とりあえずつまみには、めごちの天ぷらを注文。でも実は、ここは蕎麦も美味いが、とりわけ蕎麦味噌焼きが美味いのだ。
焼き味噌といえば同じ秩父にあった「こいけ」を思い出すが、すでに店を畳んでしまった(まったく惜しい店を失った)現状、奥武蔵、秩父界隈の山から下りて入る店の中で焼き味噌が美味いところは、「大むら本店」以外は越生の「梅の里」ぐらいだろうか。
ここ「大むら本店」は17時まで中休み、今回のように山から下りる時間が遅くならないと、なかなか入る機会が無いのが玉にキズ。何れにせよ、今回は久しぶりに訪れたチャンスだ。思い返してみればいつのまにかもう6年ぶり、前回は熊倉山の帰り道だった(その記録はこちら)。
焼き味噌を頼むにはやっぱり日本酒。冷酒を頼むと、ラベルに「大むら本店」と書かれた小瓶が出てきた。良く見ると中身は武甲正宗のようである。流石は秩父一番の老舗蕎麦屋だと感心。その後、つまみに頼んだかつ煮は味も食べ応えもまずまず。ここの卵焼きは甘くて小生の口には合わない。
そして、やはり焼き味噌。香ばしさと旨みと塩加減が申し分ない。これさえあれば、いくらでも酒が進む。そのうち、また焼き味噌で一杯やりたくなったらきっとこの店を思い出し、そのための山行を計画し始める筈だ。

DSC_1255

DSC02323

DSC02324

DSC02325

DSC02326

DSC02327

DSC02328

両神山からの帰り道、日向大谷BS午後3時10分発のバスが行ってしまったばかりだったので、次のバスは午後5時20分。流石にそれまで待つ気にはならないのでタクシーを呼ぶが、長躯、西武秩父駅からやってくるとのこと、それまでの時間、結局たっぷり1時間以上「両神山荘」でビールを呑みながらまったりした(山行記録はこちら)。
漸くやってきたタクシーに乗ったら、そのまま秩父の銭湯「クラブ湯」へ直行。乗ったタクシーの運転手に「クラブ湯まで」と云ったら、何故か「知らない」という。えーっ、そんなんで秩父のタクシー運転手が務まるのですか?と思わず云ってしまいそうだったが思い留まり、心の中でひそかに「この運転手はもぐりか~?」と云ってみる。まあ、タクシーで「クラブ湯」に乗り付ける客も少ないだろうけどね。少なくともこのタクシー運転手は、秩父出身ではなさそうである。
既に午後5時を廻っているので、風呂上りの待ち合わせ場所は「大むら本店」だと申し合わせ、男湯の引き戸を開ける。いつのまにかもう、4年ぶりだ。先客は地元の方と思しきご年配が4人、山帰りらしい若者がひとり、いつものようにそれなりに繁盛しているようである。
脱衣所も浴室も見たところ記憶の通り、ちっとも変わっていないのがうれしい。湯の熱さも相変わらずだった。
昨今、西武秩父駅前に「祭の湯」ができて、「クラブ湯」にも少なからず影響があるのでは、と少々心穏やかではなかったが、それは概ね杞憂だったようだ。そもそも客層が違うのだろう。地元客はともかくとして、我々のように山から下りたら先ず風呂、と考える客は意外に少ないようだし、山帰りの客で長年「クラブ湯」を愛用している者は、「祭の湯」が出来たからと云って(我々のように)ぶれることは無いのかも知れない。

DSC02322

今週は両神山。こんなクソ暑い時期に、それほど高山ではない両神山に登るのはやや酔狂かも知れないと思ったが、山頂には数人のハイカーが屯していたし、あとからもどんどん登ってくる。流石は深田百名山だけのことはある。でも殆どが日向大谷からのピストン。一方、我々は上落合橋からスタートし、日向大谷へ下るのが今回のプラン。西岳、東岳を越えてきた輩は他に見かけなかった(山の記録はこちら)。
個人的に八丁峠~剣ヶ峰間を辿るのは14年ぶり、しかも今回は逆コースなので、気分的にはかなり新鮮である。実際に辿ってみると、記憶以上に鎖が長いと感じたし、岩が濡れているところもあってなかなか気を抜けない。八丁峠から剣ヶ峰まで2.7kmしかないのに、およそ3時間も要した。
一方、剣ヶ峰から日向大谷までは拍子抜けするほど楽チンだ。しかし15時10分発のバスには間に合わなかったので、「両神山荘」でのんびりビールを呑みながらタクシーを待つことにした。思っていた通り、「両神山荘」は渋かった。
さっそくビールを頼む。この季節、ビールがあればいくらでもタクシーを待てる(秩父から呼ぶのでたっぷり時間が掛かる)。外は暑いからこっちでどうぞと女将さんに呼ばれ、玄関で呑ませていただく。なんとなく田舎にあるおじいちゃんおばあちゃんの実家(そんなところに実家は無いけれど)に帰った気分に浸れる。ご主人は畳部屋で甲子園の高校野球を観戦中だ。
女将さんにはいろいろ話を聞かせてもらったなかで、この界隈に人が住んでいる家はもはやここだけとのこと。何処かのテレビ番組じゃないけれど、正真正銘のポツンと一軒家の秘境なのだ。近いうちにここへ泊まりに来てみたい。

DSC02320

DSC02321

DSC_1252

DSC_1253

IMG_0946 (R)

三峰口駅前の蕎麦屋「福島屋」で一寸まったりできた後、14時57分発の各停電車に乗るため改札口を入る。2番ホームに停まっていたのは、3両編成の7000系だった。秩父鉄道を時々利用する小生としては、すっかり馴染んでいる車両だが、この7000系は、かつて東急8500系として田園都市線に使われていた車両である。日頃殆ど東急を利用しない小生にとっては、そう云われればそうかな、ぐらいの感じだ。先頭車の塗装色と、扉にドア開閉ボタンが付いているところが、東急時代との大きな違いだろうか。
乗客は各車両の数人ずつ程度、御花畑駅までの途中で乗ってきた乗客も殆どいない。さっそく取り出した日本酒は、神奈川県海老名市にある泉橋酒造の「黒とんぼ・生酛純米酒」。以前、「夏ヤゴ」を呑んだことがある。「黒とんぼ」を口に含むと、生酛らしい複雑さは感じるものの、意外と爽やかだ。これほど口当たりが良い生酛も珍しいかも知れない。
御花畑までの途中駅は、白久、武州日野、武州中川、浦山口、影森の5つ。白久駅は駅前にあった酒屋(店名失念)が廃業したかどうか判らないままだ。もしそうだとすると、白久に下りて来るインセンティブが全く働かない。
武州日野駅も状況は似ているが、ちょっと離れたところにあるカフェ「ポルカドッツ和我家」が気になっているので確認したいところ。武州中川駅は白久駅と同様、酒屋の「櫻井太伝治商店」が開いているかどうかが全て。浦山口駅も、かつてあったコンビニがいつのまにか無くなったので魅力に欠ける。しかしここのトイレの外観が、何故かルネ・マグリットの「光の帝国」を連想させるので、偶には見てみたくなる。
影森駅は山に関係が無いので乗降することはないが、このちゃん曰く、ここから武甲山に登ったことがあると。それはたぶん、まだ武甲山があれほど痛々しく削られてはおらず、山頂ももう少し北の場所にあって、そこから西へ延びる尾根を利用できた頃のことだと思う。このちゃんの岩石採取はそんな時代から始まったらしい。

20180203_145047

20180203_145458

20180203_145819

IMG_5826

暫くぶりに秩父御岳山に登った。タクシーで強石まで入り、そこから杉ノ峠経由で秩父御岳山に上がり、贄川に下ることにした。前日あたりに雪が降ったらしく、山はほぼ降雪直後の状態。計画では猪鼻神社から登るつもりだったが、この雪なので比較的穏やかな強石ルートを往路とするのが無難だろうと判断した次第だ。
強石集落から先にトレースは無いが、せいぜい足首程度の積雪なので、気持ちが良いラッセルとなる。陽が差すにつれて、立木の上から雪がバサバサと落ちて来て、時々首筋に入り込んでヒヤッとする。途中、両側が切れた細尾根を進むところがあり、ちょっと面白い。山頂には御嶽普寛神社の奥宮がある。この秩父御岳山も木曽の御岳山も開山した普寛行者の故郷は落合ということで、まさしく秩父御岳山の南側の麓にその集落はある。道の駅のすぐそば。その落合には、御嶽普寛神社の本宮がある。(山の記録はこちら)
贄川の集落まで下って来ると、なにやら変わったモノが並んでいる。よく見ると案山子だ。しかもなかなか上手に出来ていて、かなり人間くさい。調べてみると、ここは「案山子の里」として有名になっているらしい。
三峰口駅まで戻ると、電車の時間まで30分ぐらいある。だったらちょっと寄っていこうと駅前の蕎麦屋「福島屋」に入ってみた。昔乍らの商家風な佇まいが良い感じ。ここの存在は随分以前から知っていたが、なかなかタイミングが合わず、今回が初入店である。
取り急ぎビール(瓶ビールしか置いていない。ノンアルコールビールも置いていないし、烏龍茶も無い)を頼み、グビッと呷る。途端に、強張った身体が蕩ける、至福の瞬間。ビールのつまみになるものは天ぷらぐらいしかないが、時間が無いのでそれはまたの機会にした。ここは頑なに昔からのスタイルを守っているようでそれはそれで好ましいが、できれば是非、呑み助のために素早く出せるつまみをメニューに加えてくれると(それと、ビールを呑みたいが呑めない元呑み助のためにノンアルコールビールも置いてくれると)、とても有り難い。勿論、次回は蕎麦も手繰らねば。

DSCF2586

IMG_5823

IMG_5824

DSCF2587

DSCF2588

DSCF2589

DSCF2590

DSCF2591

DSCF2592

DSCF2593

DSCF2594

DSCF2595

DSCF2596

DSCF2597



20180203_144859

20180203_142645

20180203_143127

20180203_143150_001


美の山公園で、うどんランチを楽しんだ後は(山の記録はこちら) 、以前から覗いてみたいと思っていた「梵の湯」へ向かう。皆野にあるため、なかなか山の帰りに寄り難いが、今日は絶好のチャンス。
看板には「関東屈指の重曹泉」という謳い文句がある。そもそも重曹泉なんてあまり聞いたことが無かった。後でググってみると、関東の場合、黒湯系(コーラ色系)の温泉はだいたい重曹泉である場合が多いようである。これまで何処かで入ったような気がするが、思い出せない。
利用料880円(3時間未満)を支払って、休憩所を横目に見ながら(集合場所はここだよと云いながら)風呂場へ。カランの数は十分の様子。窓が床から天井まで取られているので、内湯は明るくて気持ちが良いが、露店風呂の開放感は、内湯と較べて窓ガラスが嵌っているかいないかの違いぐらいしか無いので、いま一つ。湯も少々ぬるい。重曹泉らしさは良く判らないが、アルカリ系のように少々ぬるぬる感がある。
さっぱりしたら、休憩室に移動。生ビール(中570円税込、以下同様)と、焼き餃子(400円)の食券を買って、厨房に券を渡す。ビールの場合はそのままお待ち下さいと云われるが、料理は出来たら放送で呼び出すとのこと。
餃子を齧りながらビールを呑んでいるうちに、皆も集まって来て、冷奴(350円)、枝豆(350円)、タコ唐揚げ(520円)も並ぶ。このちゃん特製のアヒージョも現れる(原則持ち込み禁止なので、こそっと味見)。
最初、他に誰もいなかったが、そのうち湯上り客がちらほら。甚平のようなものを着ているので、一日料金(1,050円)を払っているのかも知れぬ。窓からは、荒川の流れが見える。川面を見下ろすことができる日帰り温泉は、有りそうで意外と少ない。ましてや、この荒川の滔々とした流れは、景色として新鮮(奥多摩辺りの渓谷とは全く違う)。陽気が良ければ、夕涼みに外のテラスでビールを飲むのも悪くなさそうだ。

P2040588

P2040589

P2040590

P2040591

P2040592

P2040593

P2040189

P2040595

20170204_133302

20170204_133306

20170204_143036

P2040601

P2040596

P2040597

P2040598

P2040599

P2040600
 

基本的に、我々の登り方はなるべく速やかに登って速やかに下りて、「山から下りたら」を重視する傾向にあるが、そうすると自ずから、纏まった時間をかけてランチをとるということはなくなる。勿論、山から速やかに下りることは、登山のイロハのイでもあるのだが、昨今は山メシが流行り。それこそ山頂に1時間以上もいて、しっかり調理してしっかり喰うというスタイルで、山の楽しみ方もより多様化しているということだろう。
人里離れた山の上で、呑気にうだうだしている感覚に同調するつもりは全くないが、偶にはゆっくり山メシを楽しんでみるのも悪くない。なれば、下界から大して離れていないところだったら宜しかろうと、今回、秩父の蓑山(美の山)でうどんパーティをやることにした。空っ風が吹き荒ぶようなところだったら困るな、と案じていたが、当日はまったく風も無くぽかぽか、赤城山や日光連山も良く見え、絶好の「うどん日和」となった。ちなみに、秩父地方では、釜揚げうどんのことを「ずりあげうどん」と呼ぶそうで、我々もそれに肖ってみた。
美の山は本来、桜やつつじの名所として有名だが、公園の入口に少しだけあった蝋梅が丁度見頃だった。見晴らしが良いところまで上がってみると、観光客はほんの数名程度。我々のようにベンチを陣取る者は見当たらない。
「ずりあげうどん」の喰い方はいろいろありそうだが、ずりあげたうどんに、つゆと薬味と温泉たまご(アニーが持って来た温泉たまごは生に近かったが、むしろずりあげうどんには合うかも知れない)をぶっかけて喰うのが一番美味そうだ。うどんは忽ち喰い尽したが、喰うのに夢中でうどんの写真を撮り忘れた。山の上で喰うランチは、なんでこんなに美味いのだろうか。(山行記録はこちら)

13 この上が美の山公園。

16 ここで、ずりあげうどんランチ。

18 風もなく良い日和。

19 こんなにゆっくりなランチも珍しい。

20 しまった、肝心のうどんを撮り損ねた!

21 残りは鶏団子のみ。
 

今回は、秩父三峰神社の初詣と「久呂無木」の蕎麦が目的。一応、山の会としての矜持もあるので、バスは終点の三峰神社まで乗らず、麓から裏参道を辿り、奥宮がある妙法ヶ岳まで行くつもり。
裏参道の登山口は、岡本BSが最寄りなのだが、何故か乗ったバスが停まらない。その時初めて、三峰神社行きのバスは全て急行で、岡本BSは通過することに気が付いた。仕方なく、大滝温泉遊湯館前BSから戻る。いつ頃に降った雪なのか判らないが、脇の歩道部分には意外に雪が残っている。
裏参道に入ると、それほど雪は無いものの、無雪期よりはそれなりに時間がかかる。三峰神社までやってくると気温はぐっと下がり、積雪量もだいぶ増え、足首が埋まる程度の深さ。途中、ストックやアイゼン、チェーンスパイクも無しに奥宮まで来た若者カップルがいた。意外に、人間は簡単に滑落しないものだ、と変に感心してしまうが、偶々、運が良かっただけだろう。ラブラブなので気が付かないのだろうが。あれでもし、どちらかが滑落したら、マスコミが挙って彼らの準備不足を叩くのは間違いない。
とりあえず奥宮がある妙法ヶ岳の登頂は果たしたが(山の記録はこちら)、帰りのバスの時刻が迫ってきているため、風呂は諦めるしかない。それでも、ビールで喉を潤すぐらいの時間はあるので、大鳥居の目の前にある「大島屋」に入ることにした。この時間だと食事は出来ないようだが、我々には関係ない。中は暖かく、ビールを呷るには申し分ない。
こんなに寒空にもかかわらず、結構な参拝者がいて、ここ「大島屋」もそこそこ埋まっているし、しかも奥の大広間には団体客が来ている様子。これも信仰の力か。ここに三峰神社がある限り、ここ「大島屋」は営業し続けるに違いない。

DSC04853

DSC04859

DSC04866

DSC04865

DSC04868
 

目当てにしていた「わへいそば」の蕎麦が売り切れてしまい、打ちひしがれた気分でとぼとぼ駅へ向かって歩いていた時、のんちゃんが目聡く蕎麦屋の看板を見つけた。恐る恐る建物に入ってみると、そこは「秩父ふるさと館」で、その二階が「そばの杜」という蕎麦屋。有り難いことに営業中だった。
二階へ上がると、先客は三組ほどで、我々は格子窓の傍に席を確保。さっそく、既に秩父駅へ向かって移動中の別動隊(Woodyさんと和尚)へ、店が見つかった旨、伝え、到着を待つ。格子窓越しに外を見ると、秩父神社が目の前だ。さぞや、先週の秩父夜祭の時は良い眺めだっただろう。花番さんに訊くと、この店は夜は開いておらず、昼間はバスツアー客の予約が入るので、一般の人の予約は難しいとのこと。そりゃ、残念だ。
Woodyさん達の到着を待ち切れずに、ビールで乾杯。白久駅の「喜久屋」でふられ、「トラゲット」でもふられ、更に「わへいそば」でもふられ、ここ「そばの杜」で漸く溜飲を下げることができた。今日のビール(大瓶580円税込、以下同様)の美味さは、格別なものがある。
つまみは、出汁巻き卵(値段失念)、舞茸天ぷら(同前)、野菜天ぷら(同前)、そばがき(同前)、みそぽてと(450円)をいただいた。天ぷらはサクッと揚がっていて美味い。そばがきさえあれば酒が呑める、という人もいるらしいが、小生はまだその域には達していない。Woodyさんと和尚は、意外にも、秩父名物「みそぽてと」を喰ったことが無かったとのこと。
日本酒も入って、いい気分になっていたらいつの間にか、閉店時間(16時)を過ぎて、我々以外誰もいなくなっていた。なかなか居心地が良い。花番さんの接客もなかなかである。
その花番さんに、我々が「たから湯」に入ってきたと伝えると、仕事が終わった後、「たから湯」でひと風呂浴びて、そのすぐ前にある居酒屋「鳥銀」で一杯やるのが好きだ、と云っていた。今度、機会があれば行ってみたい。でもその前に「わへいそば」をリベンジしなくてはならない。秩父は、行く度に課題が増える、奥が深い街である。

20161210-DSC04350

DSC04351

DSC04352

DSC04354

DSC04355

DSC04356

DSC04357
DSC04358

DSC04359

DSC04360

DSC04361

DSC04362

DSC04363

DSC04364


「たから湯」へ入る前、先に書いた通り、手前にあったカフェ「トラゲット」を、待ち合わせ場所に決めていたので、風呂上がりに直行。ふと、見ると、「CLOSED」の札が出ていた。「食べログ」サイトにも「ティータイム14:00~17:00」となっているのに、15時前に行ったら「CLOSED」。たしか、「たから湯」へ行く前、30分ぐらい前に通り過ぎたときには「CLOSED」の札は出ていなかった筈。店の主は、今日は中休みをとりたい気分だったのに、我々が後でやって来そうな雰囲気を察知して、慌てて「CLOSED」の札を出したのかも・・・。
何れにしても裏切られてしまったので、急いで他を探すが、とにかく開いている店が無い。なんと「ねこあそび!」も閉まっている。残念ながら、またしても喉の渇きは癒せそうにない。今日は、そういう巡り合わせの日なのだろう。のんちゃん、なおちゃんと合流した後、まだ銭湯にいる和尚、Woodyさんへ電話して、「わへいそば」へ直行することにした。
暫く住宅街を抜けて行くと、やがて民芸調の建物が見えて来る。どうやらここが「わへいそば」のようだ。これでようやくひと息つけると思いつつ、扉に手をやろうとすると、なんと「お蕎麦が売り切れました」と書かれた札を発見。その文言の後に、かっこ付きで「うどんはあります」とある。
折角、新蕎麦を手繰りに来て、うどんを喰う気にもならない。今日はとことん、ついていない。蕎麦屋は、売り切れ仕舞という店はよく目にするが、営業時間は18時までなのに15時で終わりとは・・・。ちょっと甘く見ていたようで、反省。次回は、必ず前もって予約を入れてリベンジしたい。

PC101669

DSC04349
 

毎度、秩父に来て銭湯に入る場合は、御花畑駅に近い「クラブ湯」ばかり入っていたが、今日は秩父にもう一つある「たから湯」に入ってみようと算段。行ってみたかった蕎麦屋が、「たから湯」から行った方が都合が良かったのがその理由。白久駅から秩父鉄道に乗って、御花畑駅を素通りして秩父駅まで行ったのは、初めてのような気がする。
秩父駅から「たから湯」までは歩いて5分ほど。途中、映画館の建物の中に、「イタリアンダイニング&カフェ トラゲット」なる店があり(ネット情報では中休み無し)、開いているようだったので、風呂上がりの待ち合わせはここにしようと申し合わせ。ちょっと先に「ねこあそび!」なる猫カフェがあったのだが、ワンドリンク付き1,000円はやや高い感じだし、猫と遊んでいる時間も無いのでやめた。
「たから湯」へ行ってみると、外観は「クラブ湯」に負けず劣らず超レトロ。中も、入口から脱衣所、風呂場が直線的に並んでいるのは、全く昔風で、これも「クラブ湯」とよく似ている。何故か衣類篭も、「クラブ湯」と全く同じものを使っている。番台には、大女将と思しきおばあちゃんがちんまり座っていた。客はほぼ、地元のご長老達のようである。風呂場の背景画は、駿河湾から望む富士山である(女湯は何でしょうか?)。湯は少々熱いが、耐えられない程ではない。
秩父に、このようなレトロ銭湯が二つも残っているのは、或る意味、奇跡のようだが、秩父の街自体、レトロな建物が結構あるので、このレトロ感は街にすっかり溶け込んでおり、あまり目立つことはない。
とあるHPを覗いてみると、埼玉県には2016年8月現在でいわゆる銭湯(除、スーパー銭湯及び日帰り温泉)は56軒あるそうだが、昔からの風情をそのまま保っている銭湯は、そう多くは無いはずだ。そういう意味では、この建物やボイラーの耐用年数が限界に達したとき、あるいは番台にいるおばあちゃんの身体が動かなくなったときが、このような銭湯の大きな節目になるのだろう。

DSC04345

DSC04346

DSC04347
 

今回の山は、小鹿野町から秩父市にかけて連なる低山。標高は、一番高いところでも644m。長若山荘を起点に、釜ノ沢五峰から品刕(しなしゅう)までトレースしてみた(山の記録はこちら)。所々、眺めが良いところもあり、なかなか変化があって面白かったが、全般的には意外にグレードが高いバリエーション。確かに、GPSや地図読みが出来ないと、道迷いの恐れがある。
最後に、白久駅へ下るところで踏み跡をロストしたが、適当に下ったら、ほぼ無駄なく下界へ下りることができた。下りたところがいきなり民家の庭先だったので、そそくさと通過し事無きを得たが、番犬でもいたら間違いなく吠え捲くられたところだった。
車道に出たら、白久駅は橋を渡った先にある。今日は多少風があったものの、気持ちよく晴れていたおかげで、典型的な日溜まりハイク。多少汗もかいたのでやはりビールが呑みたい感じ。白久の駅前には「喜久屋」という店(食料品販売所のような酒屋の様な)が目当て。
勇んで行ってみると、店にはシャッターが下りていた。・・・がっくり。廃業してしまったのか、それとも臨時休業なのか(少なくとも、このときは店が開いていてビールを呑めたので、土曜日は定休日ではないはず)判らないが、少なくとも、今日のビールは望みの綱が断たれてしまった。白久駅界隈には、他にビールを呑めるところは、ネットで調べた範囲では無い。
お年寄りが店を切り盛りしていて、身体が動かなくなったので廃業、という話はときどき聞くが、ここもそうなのか。臨時休業だったらまだしも、完全に廃業したのであれば、もう山から下りて白久駅にやってくることは無いかも知れない。白久駅のホームで、下りて来た山を見上げながら、悄然と電車を待つしかなかった。

DSC04342

DSC04343
 

或るとき、この頃秩父で蕎麦を手繰っていないなと、秩父関連のHPをつらつら眺めているうちに、ふと「こいけ」の文字が目に入り、9月末で閉店してしまったことを知った。なんと・・・、まことに残念。そのうちにまた行こう、行こうと思っていたが、もう、あとの祭り。結局、入ったのは一度きりとなってしまった。
「こいけ」は、云わずと知れた、秩父の名蕎麦店。もうひと昔前になってしまった2005年の暮れに、武甲山を登った後、「こいけ」に入ったことがある(その時の山レポはこちら)。当時は隊長がスイス駐在の頃で、この山行もタマちゃんと二人きり。当日は丁度、秩父夜祭の大祭当日だったせいか、武甲山山頂にいると時折、下の方からお囃子の音が聞こえて来たのを覚えている。
山から下りて、浦山口駅から秩父鉄道に乗ろうとすると、この鉄道では今まで見たことが無い程、人が乗っているのにびっくり。皆、祭りを見に行くのだろうが、電車が混んでいることもさることながら、浦山口から奥に、こんなに人が住んでいるんだ(失礼!)と驚いた記憶がある。
御花畑駅を出ると、道路脇には既にカメラの放列がスタンバイ。まだ祭りが始まるまで3時間もあるのにこの状態。腹ごしらえしたあとで、せっかくだから祭りでも眺めようか、なんて軽い気持ちでいたのが、あっさり粉砕された。この調子だと「こいけ」も、もの凄い状態ではないかと危惧されたが、とにかく恐る恐る行ってみた。
西武秩父駅からは10分足らず。うっかり通り過ぎてしまいそうなほど、目立たない店だが、古民家の前に人が並んでいるのでそれと判る。数えてみると、10名程(どうやら4組)が並んでいる状態。これならば、せっかくなので待つか、と覚悟を決めて後ろに並んだ。
待つこと、1時間余り。蕎麦屋でそんなに待ったのは、後にも先にもこの時だけ。やがて通された店内は、飾りが殆ど排除され、質素な古民家的内装。この雰囲気だけでちょっとグッとくる。テーブル席と小上がりがあったが、我々は二人掛けのテーブルへ。先ずビールで喉を潤した後、日本酒と焼き味噌と天ぷらを注文した。
ここの焼き味噌は甘からず、辛からずで丁度良い。日本酒と焼き味噌との相性が、これほどいいものかと大感激したが、ここの店主も、越生の「梅乃里」の店主と同様、足利一茶庵の創業者、片倉康雄氏(Woodyさんのお兄さん?と思う程良く似ている)に師事しただけあって、焼き味噌も良く似ている。
締めはせいろを注文。つゆは辛めの江戸前風。細打ちのせいろ蕎麦は、香りも佳し、コシも佳し、歯触り・喉越しも佳しの、云うこと無し。二人で感動していた。結局、それっきり。その後のあっと云う間の10年間、2回目の訪問をしないまま閉店となってしまった。実に心残りである。やはり、行けるときに行っておかないと後悔する、とつくづく思った。

25

26
 
埼玉新聞電子版記事: こちら 

今シーズンは、例年になく鮎を喰う機会が多かった(先日の「那須観光やな」は想定外)が、締めくくりの鮎は、寄居の「京亭」でいただくことになった。勿論、随分前から予約は入れておいた。家から電車を乗り継ぎ2時間掛かるが、それだけのことは十分ある。
建物はいわゆる数寄屋造り。大正から昭和にかけて活躍した作曲家、佐々紅華の別宅だったとのこと。その後、料理旅館を始めたようである。これまで3回ほど鮎を食べにやってきたが(前回の訪問はこちら)、何れも洋室だった。今回は、庭の正面に位置する和室。庭に出ないと荒川の川面は見えないが、対岸の鉢形城跡の、こんもりとした森が望める。今日は生憎の天気だが、むしろそのおかげで緑が瑞々しい。
先ずビール。料理の始めは鮎の甘露煮でスタート。上手に煮てあって、頭も骨もきれいに食べられる。その後、様々な仲居さんが代わる代わる、料理を出していく。結局5人、いただろうか。一番の年功者がここの大女将(ということは、佐々紅華の奥方か娘か)、次が若女将のようだが、他は良く判らない。もしかしたら全て親類かも知れぬ。客が来ている部屋は4つくらいしかなさそうだから、仲居が5人もいたら持て余しそう。ひょっとすると、料理人も女性なのか、などと想像してしまう。
最後に、大女将と思しき女性が、鉄鍋に入った鮎飯をもってくる。蓋を開けると、炊いたご飯の上に鮎が3尾。分葱と大葉が入った小皿。「入れない方がいいですか?」と訊かれるが、全部入れて下さいと答える。それにしても、やはり天然鮎の苦味は、養殖ものとはちょっと違う。それを最も顕著に感じるのは鮎飯だと思う。鮎飯はたっぷり出て来るので、とても2人では食べ切れない。残りは持ち帰らせてもらった。
大女将に訊いたところによると、ここで出される天然鮎は、予め契約した釣師(と云ってもプロという訳ではなさそうで、想像するに、仕事をリタイアした熟年が小遣い稼ぎでやっているようだ)から入手するとのことで、釣る川は荒川に限らないらしい。荒川が大水で濁ったときは、わざわざ富山とか岐阜の鮎も取って来たとか。
前回はひとり6.5尾を喰ったのだが、何故か今回は4.5尾(除、うるか)しか喰えなかった。天然鮎が手に入れにくくなっているせいかどうかは判らない。とは云え、十分堪能することが出来た。また来年も、来る機会が得られることを祈りたい。

DSC03284

DSC03285

DSC03286

DSC03318

DSC03317

DSC03287

DSC03288

DSC03289

DSC03290

DSC03291

DSC03292

DSC03297

DSC03293

DSC03294

DSC03299

DSC03300

DSC03301

DSC03303

DSC03304

DSC03305

DSC03306

DSC03307

DSC03308

DSC03309

DSC03310

DSC03312

DSC03313

DSC03314

DSC03315

DSC03316
 
京亭のFB: こちら 

中双里BSから西武秩父駅行バスに乗り、大滝温泉まで移動。途中、川又BSに寄るが、地図を見る限り、随分と寄り道をすることになる。元々2つのバス路線が有ったのを、強引に1つにまとめたような運行パターンの様にも感じる。わざわざ寄るのだから、川又にはさぞや何か飲食店か酒屋でもありそうだが(勝手な妄想)、案の定というか、残念ながら何も無い。
ここは、かつて武州から甲州、信州方面へ通じる秩父往還(中山道と甲州街道の間道でもある)の拠点であり、近くに栃本宿と栃本関所があった。十文字峠越えや雁坂峠越えの起点として、登山者にはそれなりに価値はあるのだから、「山の駅」でもあったら最高だと思う。
川又BSに停車すると、荒川源流の沢でも登って来たのだろうか、70Lサイズの特大リュックサックにシュリンゲやらヘルメットやらをぶら下げて、若者集団がドヤドヤと乗り込んできて、車内はほぼ埋まった。
我々は大滝温泉遊湯館前BSで途中下車。11年ぶりの大滝温泉(隊長、グッチー師匠と入った前回はこちら)。ここは、お食事処や特産品販売センター、歴史民俗資料館からなる道の駅に、併設された形となっている。お食事処や特産品販売センターには観光客が集まっているようだが、遊湯館は意外に空いている。入浴料は700円だが、ロッカー代は別途100円かかる。
脱衣所から風呂場に向かうと、内湯と露天岩風呂がある。露天岩風呂と云っても、一方向だけが屋外に面しているだけなので、それほど開放感はない。内湯と露天岩風呂とは、ガラス窓があるかどうかだけの違いだ。どちらからも荒川の流れが目の前に見える。内湯だって十分、眺めが良い。湯は、弱アルカリ性(Ph8.4)なので、ぬるぬる感は殆ど無いが、柔らかな感触。
風呂上がりは、遊湯館内の食事処へ。ビールと共に、枝豆、タコ唐揚げ、ポテトフライを注文。ここは、つまみの数は少なめだ。別棟に「郷路館」という食事処があるので、致し方無いのかも知れない。それでも、空いていてのんびり寛げるので、何ら文句は無い。次のバスがやってくるまで暫し、まったりした。

DSC02567

DSC02568

DSC02569

P7172215

DSC02570

DSC02571

DSC02572

DSC02573
 

仙元尾根を下って浦山大日堂からタクシーに乗り、「クラブ湯」直行(山の記録はこちら)。今日は意外に涼しかったせいもあり、汗はそれ程かいていないが、それでもやはり、真っ先に行きたいもの。
入店は午後3時過ぎとなり、前回より遅かったせいか、意外に混んでいる。脱衣所に、これほど脱衣籠が拡げられているのを見るのは初めてだと思う。それも皆さん、地元の方々ばかりのようであり、我々だけが異邦人。
女将さんに、前回訊きそびれた、値下げの理由を訊いてみたら、「値下げじゃなくて、20円値上げしたの~」と仰る。でも張り紙にはたしかに「410円→430円」と書いてあり、その「430円」を横棒で消して「370円」と手書き修正されている。
相変わらず熱い湯船に浸かりながら、女将さんの言葉と張り紙の記述が両立するケースをつらつら考え、のぼせないうちに気が付いた。たしかに埼玉県共通の公衆浴場入浴料金は昨年、410円から430円へ20円値上げしたのだろう。でもここ「クラブ湯」は元々が410円ではなく、350円だった訳だ(前回来た時に、350円払ったかどうかは全く思い出せない)。
張り紙自体は、銭湯組合から配布されたものであるため、「410円→430円」と印刷されていた。それを流用した為に「430円→370円」のように勝手に思い込んでしまった訳である。でも何故、「クラブ湯」が埼玉県の統一料金よりも安くしていた、安くできたのかが疑問として残る。
あとで調べてみると、県のHPには「一般公衆浴場(銭湯)の入浴料金は、物価統制令に基づく統制料金であり、県公衆浴場業生活衛生同業組合からの料金改定申請を受け、知事が県公衆浴場入浴料金審議会に諮問し、その答申を踏まえて知事が統制額(上限額)を決定します。」とある。つまり「上限額」であって、これを下回るのは構わないということか。ふ~んまあ納得。それにしても、「クラブ湯」は統制料金より60円も安い入浴料でやっていることになる。見掛けに寄らず(失礼!)経営が上手という訳だろうか。 

_DSC8195

_DSC8194

_DSC8196

_DSC8197
 

前回、暖簾が出ていたにも拘らず、鍵がかかっていて入れなかったため(生憎、偶々店主は買い物に出かけていたようだ)、今回は事前に電話を入れて用意周到に準備。「クラブ湯」で汗を流した後、勇んでやってきた。でも恐る恐る引き戸を開けてみると、果たして動いた。ありがたや、やっと入店が叶った。外観だけでなく、内装も力一杯レトロである。店主は暇を持て余していたらしく、新聞を読んでいた。さっそく「いらっしゃい」と、お茶を淹れてくれた。折角だけど山帰り風呂上がりなので、当然ビールである。一呼吸置いて、おもむろにビールと餃子を注文する。ビールにはかっぱえびせんが付いてくる。餃子は薄皮で素朴な味わい。やがて湯上り女子デュオも到着。ニラレバ炒めと八宝菜も追加注文。店の雰囲気もさることながら、どちらの料理もノスタルジックである。ビールの後は酒、秩父錦の小瓶で、ニラレバ炒めと八宝菜を肴にちびちびやる。
料理を作り終えて暇になった店主から昔話を聞く。この店の「パリー」という名前は先代が付けたとのことだが、由来までは聞いていなかったらしい。昭和2年の創業当初は、女給を置いた、いわゆるカフェーだったとのこと。かなり賑わっていたようだ。秩父に芸者が100人もいた時代のこと。そんな時代もあったわけだ。そんな当時の賑わいを支えていたのは、武甲山等で採れる石灰岩をベースにしたセメント産業だ。云うなれば、武甲山の現状の痛々しい姿は、かつての賑わいの代償でもあるし、もっと云えば、かつて海の底で形成されたサンゴ礁のお陰で、秩父にセメント産業が生まれたことにもなる。
そう云えば、タクシーの運転手から聞いたのだが、もう秩父には太平洋セメント(旧秩父セメント)の工場は閉鎖され、無くなったらしい。現在も武甲山から採掘している石灰岩は、熊谷にある工場に鉄道輸送しているだけになった。あとは横瀬に三菱マテリアルがあるだけ。秩父の一時代が終わり、また新たな歴史が始まっているのかも知れない。

_DSC7123

_DSC7124

_DSC7125

_DSC7127

_DSC7128

_DSC7130

_DSC7129

_DSC7131

_DSC7132

_DSC7133

_DSC7134

_DSC7135

_DSC7136

_DSC7137

 

↑このページのトップヘ