山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

蕎麦

「ろくもん」で長野に着いた後、そのまま、とんぼ帰りも詰まらないが、雨がシトシト降ってきたので、余り駅から離れたくも無い感じ。実は、このような状況にうってつけな店を、予め調べておいた。駅からほんの1~2分、傘もささずに行ける「大久保西の茶屋」という、あまり蕎麦屋らしくない店の名前だが、本店は蕎麦どころ、戸隠にあるらしい。
全くの裏通りにあるので、駅前にも拘らず人通りは極めて少ない。営業中の札は出ているものの、やっているのか心配になるほど、ひっそりとしている。入口を開けると、先客はゼロ。店員2人が暇を持て余していた。果たして、良かったのか悪かったのかと少々不安。小上がりとカウンター席があるが、二人なのでカウンター席に腰を落ち着ける。
とりあえず、はじめから日本酒をいただく。この店の定番酒は、地元長野市の今井酒造が醸す「若緑」という酒だ(400円税込、以下同様)。少々辛口だが、食中酒、普段呑みにうってつけの味わいである。
メニューを拝見すると、蕎麦屋にしては豊富な一品料理の数々。蕎麦も出す居酒屋、といった感じ。焼き台が故障中とのことで、焼鳥などができないようだが、それでも十分過ぎるほどある。あれこれ悩んだ末、料理は、馬刺し(900円)と信州サーモン造り(950円)と野沢菜漬け(380円)を注文。お通しには、ししとうとなすの煮浸しが出て来た。これがなかなか美味い。
信州サーモンとは、(ネットで検索してみれば)長野県水産試験場が約10年かけて開発した品種で、ニジマスとブラウントラウトの交配種だそうである。見た目はまさしくサーモン、かなり脂が乗っていて、とても淡水魚とは思えない。馬刺しも野沢菜漬けも、テンコ盛りで出て来る。馬刺しの「つま」として出て来る、ワカメもすごい量である。
締めはやはり、ざるそば。キンキンに冷やされていて、シャキッと引き締まっている。手繰ってみれば、つるつると喉越し抜群。こりゃ、いままで知らなかったのが損した気分。 
長野駅界隈でちょっと一杯やって、蕎麦も手繰りたい場合には是非、お薦めの店である。今度は戸隠の本店に行ってみたいが、店のHPを見ると、「ららぽーと新三郷」にも支店があるようだ。さっそく行ってみよう。

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今回の山は、山行計画(目的地)を二転三転、変更したところからケチが付いたと云えるかも知れない。そのおかげで、何処かの山ノ神(大峰か、雁ヶ腹摺山の神か)の怒りを買ったらしく、結局、関八州見晴台から下りて(山行記録はこちら)、汗も流せず、ビールも呑めないまま、黒山BSから越生梅林入口BSまで悶々とバス移動。下りれば直ぐ目の前にある、目当ての「梅乃里」に到着。気付いてみれば、およそ4年ぶりの入店である。前回は、なんと10人でやってきた(前回の記録はこちら)。
今回はこぢんまり4人。先客は2組。この店は、通い出してかれこれ20年ぐらい経っている。最初は、梅見を目的に越生梅林までやってきて、何の前知識も無く飛び込みで入ったのがきっかけ。以来、忘れない程度には時々来るようになり、この頃は梅が咲いていなくても、この店目当てに来るようになった。やはり、中休みが無いのは、山から下りて入る店としてとても使い勝手が良い。
もちろん、山の帰りと云うことになれば、近所の山とセットで来る必要があるが、この界隈の山となると必然的に、真夏は避けることになる。いつかまた、梅見のついでに寄ってみたい。今回は、二日前に降った雪に触発されての訪問である。
ともかく山から下りたら、先ず喉の渇きを癒すべく、ビール(中瓶520円税別、以下同様)を呷るしかない。ふーっ。まったく、山から下りてビールまでの時間が長いと、精神衛生的に宜しくない。山でストレスを溜めるなんぞは、本末転倒も甚だしい(大げさ)。今後は何れにせよ、覚悟を決めて山から下りることになりそうだ。
さて、つまみをいただこう。焼き味噌(400円)と、だし巻き玉子(630円)と、かもの柳川(1,500円)が登場。ビールの後はやはり日本酒で。この焼き味噌があれば、何杯でも酒が呑める。今のところ、「こいけ」無き後は、ここに優る焼き味噌は見当たらない。ここに限らず、かもの柳川を喰うのは初めてだと思う。かもの柳川は有りそうで無い。酒にぴったりだし、ボリュームもたっぷりだ。
締めはせいろ。つるつるしこしこは健在だ。Woodyさんはつゆそばを注文。なかなか美味そう。麺は、せいろと違って、平打ちだ。
ともかく、「梅乃里」の存在は益々有りがたい。山から下りてここに来るまでの時間(さらには、ニューサンピア越生にある「梅の湯」で汗を流す時間も含め)、我慢するだけの価値は、ここにはある。

25 仕方ないので梅乃里へ直行。

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久しぶりに川越にやってきた。実家があるカミさんは時々やってくるはずだが、小生は昨年の正月以来だろうか。今日は、夜に川越で食事会があるので、そのついでに午前中からやって来て、何処かの蕎麦屋に入ろうと云う魂胆である。
これまで、川越では「百丈」と「鎌倉」に入ったことがあった。川越在住の義妹が云うには、駅の南側にある「あ・うん」がお薦めとのことだったが、今日は日曜日で生憎のお休み。それではと色々探した結果、行ってみようとなったのは「はすみ」という店だった。住宅街の中にポツっとある様で、カミさんも知らないと云う。
直前に川越駅から電話で予約を入れると、予約は出来ないが、待っている人はいないとの返事。ならば行くっきゃないと、タクシーで向かった。タクシーを降りると、建物の外観はほぼ普通の民家なのだが、鄙びた門が設えてあり、良く見ると飛石が石臼だ。
玄関を潜ると、中には数人の客が待っていた。ほぼ皆、中高年の夫婦か家族連れ。我々は4組目のようだ。しまった、タクシー移動中に、これだけの人がやってきたのかと、少々うろたえる。さりとて、ここで帰る訳にはいかぬ。辺りに代わりの店など無いので、覚悟するしかない。しかし、その後、後からやって来て、直ぐに部屋へ通される客もいた。予約は出来るのか。
待つこと四半時余り、漸く通されたところは、洋式テーブル席が2つ設えられた和室。なかなか風情がある。メニューを見ると、一品料理がかなり豊富で嬉しい。しかし、その割には日本酒は「白鹿」と「八海山」と「上酒」(?)しかないのは、やや残念(「上酒」が何か、聞きそびれた)。ビールカクテルがずらりと並んでいるのは、女性のウケ狙いか。
先ずはビールを注文。瓶ビール(600円税別、以下同様)はサッポロ赤星だ。つまみは、蕎麦豆腐(500円)、からせんじゅ(500円)、鴨味噌煮(500円)、鴨焼き(1,200円)を注文。「からせんじゅ」(鱈と鮫の卵を混合して練り上げ、燻製したもの)って、初めて喰ったが、なかなかイケる。からすみとの違いが良く判らない出来栄え。こりゃ、日本酒だ。
締めはせいろ(カミさんは二色そば)。つるつる、喉ごしが抜群だ。二色そばの柚子きりも、香りが良い。この店が人気が高いのは良く判る。今度来る時は、ちゃんと予約を入れられるか確認したい。

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はすみのHP: こちら

店主のご厚意に甘えて(無理を云って申し訳ありません)、開店時間より1時間も早く、「まかど」入店となった。ここは、殿とアニーが常連の店なので無理が効いたらしい。我々としても2回目(前回はこちら)、つい3か月前に大菩薩嶺から下りて来て以来である。
席は前回同様、入って右奥のちょっと仕切られた一角。大きなテーブルでスペースもゆったり。この店も、「こいけ」、「梅乃里」と同じく一茶庵系(と云っても、「まかど」のご店主は、かの片倉康雄氏の孫、片倉英統氏が師匠のようである)。
さてと、リュックサックを並べたら、再び生ビール(500円税込、以下同様)で、本日3回目の乾杯。ビールの後はやはり日本酒。今日は澤乃井でいこう。既に前回確認済みだが、ここはつまみも豊富なので助かる。
先ず出て来たのは「鴨のくんせい」(600円)。たぶん、鴨ではなく合鴨だろうが、美味い。勿論、粒マスタードとの相性も申し分ない。次の、「そば屋の玉子焼き」(600円)も鉄板の蕎麦屋料理。甘くないのが良い。蕎麦屋にはあまり見掛けないのは焼き餃子(350)。いわゆるひとくち餃子というサイズ、羽根つきでパリッと香ばしい。桜エビのかき揚げ(550円)はサックサクである。粉々になった欠片まで美味い。他にも、野菜天ぷら、舞茸天ぷらなど、天ぷら尽し状態。すっかり腹が膨れたところで、仕上げは当然、せいろ(700円)。ここの蕎麦は、つるつる、しこしこ、とにかく喉ごしが良い。
今日は、山行時間よりも呑んでいる時間の方が明らかに長くなったし、そもそも山の反省会をするほど歩いていないが、これもまた一興。ただ、雨の日用として選ぶにしては、思った以上に眺めが良さそうな山だった。次回、要害山とコヤシロ山へ行くのは、降雪直後の晴れた日にして(勿論、陽気が良い季節はご免蒙りたい)、眺望を確認してみたい。

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或るとき、この頃秩父で蕎麦を手繰っていないなと、秩父関連のHPをつらつら眺めているうちに、ふと「こいけ」の文字が目に入り、9月末で閉店してしまったことを知った。なんと・・・、まことに残念。そのうちにまた行こう、行こうと思っていたが、もう、あとの祭り。結局、入ったのは一度きりとなってしまった。
「こいけ」は、云わずと知れた、秩父の名蕎麦店。もうひと昔前になってしまった2005年の暮れに、武甲山を登った後、「こいけ」に入ったことがある(その時の山レポはこちら)。当時は隊長がスイス駐在の頃で、この山行もタマちゃんと二人きり。当日は丁度、秩父夜祭の大祭当日だったせいか、武甲山山頂にいると時折、下の方からお囃子の音が聞こえて来たのを覚えている。
山から下りて、浦山口駅から秩父鉄道に乗ろうとすると、この鉄道では今まで見たことが無い程、人が乗っているのにびっくり。皆、祭りを見に行くのだろうが、電車が混んでいることもさることながら、浦山口から奥に、こんなに人が住んでいるんだ(失礼!)と驚いた記憶がある。
御花畑駅を出ると、道路脇には既にカメラの放列がスタンバイ。まだ祭りが始まるまで3時間もあるのにこの状態。腹ごしらえしたあとで、せっかくだから祭りでも眺めようか、なんて軽い気持ちでいたのが、あっさり粉砕された。この調子だと「こいけ」も、もの凄い状態ではないかと危惧されたが、とにかく恐る恐る行ってみた。
西武秩父駅からは10分足らず。うっかり通り過ぎてしまいそうなほど、目立たない店だが、古民家の前に人が並んでいるのでそれと判る。数えてみると、10名程(どうやら4組)が並んでいる状態。これならば、せっかくなので待つか、と覚悟を決めて後ろに並んだ。
待つこと、1時間余り。蕎麦屋でそんなに待ったのは、後にも先にもこの時だけ。やがて通された店内は、飾りが殆ど排除され、質素な古民家的内装。この雰囲気だけでちょっとグッとくる。テーブル席と小上がりがあったが、我々は二人掛けのテーブルへ。先ずビールで喉を潤した後、日本酒と焼き味噌と天ぷらを注文した。
ここの焼き味噌は甘からず、辛からずで丁度良い。日本酒と焼き味噌との相性が、これほどいいものかと大感激したが、ここの店主も、越生の「梅乃里」の店主と同様、足利一茶庵の創業者、片倉康雄氏(Woodyさんのお兄さん?と思う程良く似ている)に師事しただけあって、焼き味噌も良く似ている。
締めはせいろを注文。つゆは辛めの江戸前風。細打ちのせいろ蕎麦は、香りも佳し、コシも佳し、歯触り・喉越しも佳しの、云うこと無し。二人で感動していた。結局、それっきり。その後のあっと云う間の10年間、2回目の訪問をしないまま閉店となってしまった。実に心残りである。やはり、行けるときに行っておかないと後悔する、とつくづく思った。

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埼玉新聞電子版記事: こちら 

すっかり舟下りを堪能した後は、再びアユラシ号に乗って移動。昼時なので、蕎麦を喰いに行こうと連れて行かれたのは、大石田町の山の中、次年子(じねご)という名前の集落。こんな辺鄙な場所(失礼!)に、蕎麦屋なんて有るのだろうかと訝しく思うようなところだが、ここは知る人ぞ知る蕎麦街道なんだそうな。
休日ともなると、山形ナンバーだけでなく、宮城ナンバーの車もわんさかとやっているとのこと。そんな街道、たしかにポツリポツリと蕎麦の看板が現れ、それらしき店もあった。我々が向かう「そば座敷・平吉」は、街道から更に山の中に入ったところ。まさに知る人ぞ知る店、アユラシが山形にいなければ、未来永劫まで入ることが無かった蕎麦屋だろうと思う。外には、なにやら赤い大根の様な根菜が積まれていた。近くにいたおばあちゃんに訊いてみると、次年子かぶ、だと云う。へー、これでもかぶですか、と驚いた。世の中、結構知らない野菜があるものだ。
駐車場には結構、車が停まっているし、店の中もかなりの人。予約した時間になるまでは、外でお待ち下さいとのことで、暫し外にいた後、入店を許可される。見掛けも内部も、昔の農家の佇まいそのまま。室内には仏壇や、ご先祖の写真が飾られていて、旧家にお呼ばれされたような錯覚に陥る。
アユラシには申し訳ないと思いつつ、ビールをいただく(今回はそんなシーンばかりで恐縮です)。そばのメニューは、そば膳(1,200円)ともりそば(750円)のみ。両者の違いは、前者には「揚げ出しかいもち」と「そばおしるこ」が付いてくる。もりそばで十分そうだが、「揚げ出しかいもち」に興味があったので、それだけ単品で注文した。
その「揚げ出しかいもち」というシロモノ。出て来たものを見て、齧ってみると、どうやら、そばがきを揚げて、おろし入りのだし汁と一緒になったもの。蕎麦の香りが強いだけでなく、不思議な食感。ふーん、これはなかなか面白い料理だ。何故、他の店では揚げたりしないのだろうか。
やがて「もりそば」が出て来た。「そば膳」もそうだが、付け合わせに、玉葱のかき揚げと、ワラビの煮浸し、そして生の(乾燥ではない)きくらげが出て来た。薬味は、ねりからし、だ。これが次年子風なのかどうかは判らないが、こんなパターンは初めて。生きくらげは、昨夜、伝七でも喰ったので、山形ではポピュラーなのかも知れない。何れにしても、どれも美味いし食感も新鮮。きくらげに、からしを付けて喰うのは初めてだが、イケる。ほー。そして、麺。山形にしては極めて細打ち、香り喉越しも申し分ない。辺鄙な場所(また失礼!)に、こんな店があるとは、びっくり。山形の蕎麦、恐るべし。

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そば座敷平吉のHP: こちら 
 

山形ツアー2日目は船形山登山。急きょ、家の都合で今日中に帰らなければならなくなった和尚とは別行動で、アユラシ号に乗って午前6時、4人で登山口へと向かう。窓の外はやや小雨模様で、今日も天気が思わしくないな、と思っているうちに、山に近付くにつれて、雲行きはさらに悪くなり、登山口の手前ですっかり雪。すでに積もり始めている。登山口まで車で行けないかも知れないし、さらには、このまま降り続けると登頂どころか、ちゃんと帰ってこられるかどうかも怪しい。仕方ない、今日も敗退だ。
結局、登山口近くまで約2時間のドライブだけで、山に踏み入れることもなく終わった。そうなるともう、観光ぐらいしか、やることがない。仕事に向かうアユラシを見送った後は、さて、既に観光モードの和尚が山寺に行くと云うし、残留組でも山寺に行っていない者がいるので、付き合わせて貰うこととなった。ちなみに小生はこれでいつのまにか4回目(前回はこちら)。すっかり山寺通(つう)になってしまった。いっそ、観光ガイドボランティアでも目指そうか。
前回は5月、若葉の季節だったが、今回は紅葉真っ盛り。五大堂からの眺めも、だいぶ趣きが異なる。そういう意味では、春夏秋冬、いつ来てみても良い処だ。次回は雪の頃に来るとしよう。奥の院まで上がったら、あとは下るだけ。門前の蕎麦屋でも寄ろうか、となれば下る脚も自ずから速くなる。
和尚が、登る前に気になっていたと云う店「信敬坊」に入ってみる。気になっていたのは「いも煮そば」という看板。まだ、山形名物「いも煮」を喰っていない和尚としては、千載一遇のチャンス。これを逃すと、何年先になるのか判らないので、妥当な選択。
店に入ると、昼時なのに客はひとりもいない。団体客はこのような店には入らないのだろうか、それともこの店は評判が悪いのだろうか、とちょっと心配になる。とにかく、先ずビール。そのあと、和尚が食べたいと、こんにゃく玉と、いも煮そばを注文。さてこっちは何を頼もうか、ここには板そばがある。まだ、山寺から下りて来ていない女子連に、蕎麦を喰う気があるかとラインすると「ある!」との返事。ならば、板そばにしよう。
女子連と板そばは相前後して到着。さっそく手繰ってみると、やや太打ちの田舎そば的だが、喉越しも悪くないし、歯応えは強烈。門前の蕎麦は期待できないことが多いイメージだが、この店は真っ当な蕎麦を喰わせてくれる。店のおばちゃんの接客も申し分ないし、何故客が入らないのか、とても不思議だ。
ちなみに、ざるそばが750円で、1.5人前の量と云う板そばが1,650円とは、平仄が合わない気もするが、つけ汁に、なめこおろしや月見とろろが付いていたので、まあ納得。店のサービスで、あけびの煮物が出て来た。こりゃ、珍味だ!

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女夫渕から鬼怒川温泉行のバスに乗る。約1時間半も乗るのでエコノミー症候群になりそうだが、途中、川俣の土産物屋前でトイレ休憩が入るのが有難い。別にトイレに行きたくなくても、身体を伸ばしたい感じ。その後、通過する瀬戸合峡は、紅葉が盛りだったら良い眺めの筈だが、今年は今一つの様子。
鬼怒川温泉駅に着いたら先ず、帰りの特急指定席を確保し、さて昼食だ。正直云って、温泉街の食事処というと、大した店が無いと云うのが世間の通り相場だが、果たして鬼怒川温泉は如何なものか。
皆の意見を集約すると「蕎麦」ということになるので、事前に調査済みだった「大吉庵」に入ってみることにした。丁度昼どきなので開いているかどうかの心配はいらない。暖簾を潜ると、先客はひと組のみ。テーブル席も座敷もあって店内はそれなりに広いが、なにしろ9人という大所帯なので、座敷に上がらせていただく。応対してくれるお年を召した女性店員は、客が入っても何だか迷惑そうな顔をしているが、それが地顔なのか(のりちゃんが、トイレのスリッパのこと(?)で、年配女性店員から注意されていたようだが、詳細は不明)。
とにかく席を確保し、生ビール(600円)で乾杯の後は、茸おろしあえ(500円)、板わさ二人前(1,000円)、舞茸天ぷら(1,200円)、漬物盛り合わせ二人前(1,000円)を注文。温泉街相場かも知れないが、少々割高である。それに、板わさと漬物は、注文の単位が二人前となっているところが何と云うか、変わっているというか、あえて敷居を高くしている感じだ。こちらとしては一人前にしてほしい、などと云うニーズは無いので、それが可能なのかどうかは訊きそびれた。
ビールの後は日本酒にする。熱燗(600円)を3本頼むと、忽ち出て来た。予め湯煎されていたのだろう。銘柄は会津の酒「末廣」。一杯目を呷ってみると、何やら変わったお味。これは明らかに普通の日本酒ではない。古酒の味に近い。たしかに、色もやや琥珀がかって見える。他の2本はどうか見てみると、それぞれ色が違う。さっき呑んだものが一番色が濃く、他の2本はほぼ無色とその中間。1年物と2年物と3年物の古酒が出て来た感じがする(実際、1年物はかなり尖った印象)。どのような経緯で、このようなシロモノが出来上がったのか、店に訊いてみたい気もしたが、事を荒立ててもしょうがない(たぶん、もう来ることは無さそうだけど、次回、また熱燗を注文してみたい気持ちもある)ので止めた(Woodyさんは訊きたがっていたが・・・)。
ポジティブに解釈すれば、思いがけず、「古酒」をいただくこととなった訳だ。店で意図していた筈も無いが、損したと云うよりも、なんとなく得した気分がしないでもない。
ともあれ、最後に蕎麦をいただこう。普通のもりそばと、ちたけ(乳茸)が入った付け汁のもりそばを注文。蕎麦そのものはまあ普通だが、なるほど「ちたけ」のつゆは、茸の香りが強くてなかなかだ。この店は突っ込みどころ満載だが、良い点もあるので、今後の改善を見守りたい。

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三ツ峠山の帰り道。今日の反省会は7人で、さて何処にしようかと相談、やっぱりアクセスが一番良い(今日は京王線族が4人)高尾駅で途中下車、いつもの「たまの里」にした。ほぼ1年ぶり(前回のレポはこちら)の入店である。今日も呑んべえオヤジハイカーでかなり賑わっているが、上手い具合に7人が丁度入れる、一番奥のテーブル席に着陸。
高尾駅が、高尾山から陣場山に至るハイキングコースの玄関口であるため、この界隈の店に、オヤジハイカーが多いのは判るが、高尾山にはそれこそ老若男女がやってくるはず。若者は、こんなところには引っ掛からないようだ。いったい、どこへ行くのだろう。ビヤマウントには行きそうだが・・・。
そんなことはともかく、さて飲み物は「とりあえずビール」はもう止めにして、日本酒からスタート。20種類ほど置いてある中から、「出羽桜」(740円)や「初孫」(630円)、「澤乃井」(630円)など、各々思い思いの銘柄をチョイス。小生は「七田」(740円)にしてみた。回し飲みしてみて、其々の味の違いを確認。皆さん、ひとくちに日本酒と云っても、随分と違いがあることを改めて実感。その後も、王禄や緑川なども味わった。
料理は、タコの唐揚げ(470円)、海鮮サラダ(720円)、じゃこと豆腐サラダ(640円)、ごぼう天(360円)、厚揚げ焼き(370円)、自家製だし巻き玉子(470 円)と、如何にも蕎麦屋らしいものを注文。サラダはどちらもボリューム満点。だし巻き玉子、厚焼き玉子はいわゆる定番だが、店によって味わいは千差万別。個人的には、もうちょっと塩味が利いている方が好みである。
料理はどれもボリュームがあったせいか、かなり満腹になった。そして前回のレポでも危惧した通り、またしても今回、蕎麦を喰うことを失念した、というか誰も蕎麦を喰いたいと云い出さなかった。もはや、この店が蕎麦屋だったかどうかさえ、皆さんは覚えていないと思われる。
この次は、できれば新蕎麦の頃に、忘れずに蕎麦で締めることとしよう。

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那須塩原駅で、東京方面へ帰る3人組と別れた後、下りの新幹線まで多少時間があるので、かなり満腹ではあるけれど、独りで駅の外へ出て店探し。あらかじめ行っていた事前調査に依ると(そして実際に見た通りだが)、那須塩原駅前には殆ど店(≒呑める処)が無い。
ちょっと離れれば、地元の客に利用されている店も有りそうだが、電車待ち時間を利用してとなると、汗をかいて歩いて辿り着き、呑んだらまた汗をかいて戻るようなことになってしまいそうで、気が乗らない。それに、これは他の地方駅でも同様なのだが、14時以降、中休みを取る店が殆ど。那須塩原駅はいちおう、観光地の入口でもあるのだから、中休みなんて、観光客(≒呑んべえ)のことを考えていないとしか思えない(勝手な妄想)。
そんな中で、ほんとに駅前で、しかも中休みが無い、理想的な店が唯一軒あった。なんと有り難いことか。まるで、今回、奇しくも独り旅となった小生のために、予め用意されたような店だ。「平成」という名の蕎麦屋である。店に入ると、独り客が二人。お一人は遅い昼食(スーツを着た中年男性)、もうひと方(中年女性)は日本酒をちびちびやっていた。どちらも、電車待ちの様である。女性従業員二人が奥で立ったまま、カウンターでお食事中。どんな賄い飯なのだろうか。
窓際のテーブル席を確保し、店内を見渡す。壁にはお品書きの短冊。蕎麦屋でありながら、様々な定食もあるようだ。そして一品料理もけっこう豊富で嬉しい限りだ。殆ど何も入りそうにないが、とりあえず生ビール(エビス)を注文してから、暫し思案。おや、酒盗、ほや塩辛がある。だったら、日本酒にすればよかった。地元産うなぎ白焼きも気になるが・・・。結局、鮎の一夜干し(また鮎か!とお思いだろうが、先ほどの「那須観光やな」では一夜干しは食べなかったので)を頼むことにした。
ビールは、キンキンに冷えている。美味い。冷えたビールは何故、美味いのだろうか。普通、美味い不味いは舌と鼻で感じるものだが、ビールはどうもそれだけではなさそうだ。そのうちに、炙った鮎の一夜干しが出て来た。やっぱりこれも日本酒だったかなと思いつつ、頭から齧る。まったく鮎は、どうやっても美味いな。
新幹線の時間が迫って来たので、結局日本酒は呑まずに退散。蕎麦屋へ入ったのに蕎麦を手繰らなかったが、また次回まで勘弁してもらおう。

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今日もカミさんは一日中外出。そのため、昨日と同様にランチ時を狙って、痛む腰を庇いながら、へっぴり腰で出掛けることにした。昼から雨との予報だったので、なんとか降られる前に帰って来たい。今日の目当ては蕎麦屋。昼呑みするには、蕎麦屋(除、立ち喰い)が一番、自然にできるので使い勝手が良い。
蕎麦屋で酔っ払うほど呑むのは無粋かも知れないが、単に蕎麦だけ手繰って出るのも如何せん味気ない。少なくとも、蕎麦と同時に、酒とつまみ一品ぐらい注文して、酒が無くなるのを見計らって蕎麦を出してもらうぐらいは、むしろ店にとってもウェルカムだと思う。
仲御徒町駅のすぐ目の前にある「吉仙」という蕎麦屋は、土曜日は11時30分開店。その直後に合わせて入ってみたら、さすがに行列は出来ていなかったものの、確認出来た範囲で既に4組の先客が、料理が出て来るのを待っていた。ビールを呑んでいる方がおひとりいるだけで、他は皆さん、蕎麦だけを待っている様子。
花番の女の子に勧められ、端っこの二人掛けの席につく。座ってみて初めて気が付いたが、この店は入口から厨房に延びる通路を境に、2つに仕切られていて、全体を見渡すことが出来ない。奥にも先客がいるのかも知れない。
さて、今日も蒸し暑いので、やっぱり生ビール(680円税込、以下同様)を注文。その後、メニューを広げる。ざっと眺めると、板わさや、玉子焼き、天ぷら等、蕎麦屋定番の肴以外にも、実に様々な料理がおいてある。刺身に限っても、目移りするくらいある。あれこれつまんでみたいけど、最後に一人前の蕎麦を喰うことを前提にすれば、やはり料理は一品ぐらいにしておいた方がいいだろう。と云うことで、あれこれ迷った挙句、穴子素焼き(1,100円)を頼むことにした。
程なく出て来た穴子は表面はパリッと香ばしく、身はほくほく。これをわさび醤油でいただく。こうくると、やっぱり日本酒にするかと、またメニューを見れば、これまた実に様々な酒が並んでいる。メニューの端には「本日のおすすめ」と書いてあるので、花番の子に尋ねると、代わりに奥からワイシャツにネクタイの男性店員(店長?)が現れ「何がお好みですか?」と逆質問。ちょっと考え、「大七」風な酒でお願いしますと云えば、「臥龍梅・純米吟醸・秋あがり」が出て来たのでそれを貰う。グラスに注ぐと、升に零れる量が若干少ない状況で1升瓶が空いた。するとその店員は、「雅山流・吟醸仕込み」も別のグラスに少々注いでくれた。どちらも小生好みでとても満足。しかし、思った以上に酒の量が多くなり、少々酩酊気味。なんとか空けたところで、せいろもり(二段680円)を出して貰う。
ここの蕎麦は、やや太めでコシが強い。二段でも結構なボリューム。なんとか喰い切った。それにしても、この店は、酒といい、つまみといい、蕎麦といい、かなり満足度が高い。勿論、接客も申し分ない。軽い昼呑みぐらいでは勿体ない。何人かで腰を据えて呑んでみたい。

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吉仙のHP: こちら  

昼食は、中央線への乗り換えの都合もあるので、小淵沢駅界隈が都合が良い。ランチタイムならば、それなりに開いている店もあるだろう。改札口を出ると、かなりの人が駅構内に屯している。多くは観光客。そのうちの何割かは、立ち喰い蕎麦屋「丸政」に群がっている人達である。
駅の窓口で、上りの「あずさ」の指定券を取った後、さて、何処へ入るか。となると、やっぱり蕎麦にしよう、という意見が強い。幾ら蕎麦が美味くても、立ち食いは味気ないので「丸政」は当然、パス。となると、歩いて行ける「雅」へ足を向けるのが順当(前回のレポはこちら)。この「雅」、基本的に蕎麦も、一品料理も、店の雰囲気も全く申し分ないのだが、一点だけ気掛かりがある。
ここの女将(大女将?)さんは、自分の意に反することには極めてそっけない。あたしの云うこと、やることに間違いはないのよ、という自信に溢れているせいか、接客性の点でやや難がある。もうひとりの花番さん(まさか親子でも、姉妹でもないと思うが)は極めてソフト。足して2で割ったら具合が良いんだが・・・。
そんなことを考えつつ、店に入ろうとすると、店の大将も女将も、何故か玄関にいて「・・・。いらっしゃい。」と無表情にお出迎え。恐る恐る、入っても宜しいでしょうか、という感じになる。通されたのは、前回同様、一番奥の座敷。裏も表も開け放たれていて、特に風が入ってくる訳ではないが、暑いと云うことは無い。すでに、3つのグループが食事中。うち、ひと組(中高年男子2名)は酒も入って、だいぶいい調子のようだ。
とりあえずビールだ、と生を注文。グビッと、あー美味い、あーこれで夏も終わりか。今日の付き出しは、枝豆(やっぱり、枝豆が入った小鉢を、でーん、と置いて行かれる)。前回はもっと色々出て来たけど、今日は偶々、そういう日なのかな、残念、とどうしても、考えまで及び腰。ま、そんなことより料理を頼もう。「鳥モツを・・・」と云い掛けたところで、「もう終わりました!」と女将がぴしゃり。「・・・。」と我々。気を取り直して、「板わさと玉子焼きはありますか?」と、びくびくお伺いを立て、了承される。こんにゃくもその後、注文。
では酒にしようと、谷桜を注文。やはり、青竹の徳利に入って出て来る。しかも良く冷えていて、これが美味い。そして天ざるを注文し、天ぷらだけ、先に出して貰う。ここの天ぷらは美味いね~と女子連が云うと、すかさず女将は「うちのは他と違うの」と、嬉々として自慢を喋り出すので、有り難く拝聴。締めの蕎麦は、しこしこ、やっぱり美味い。なかなか、良いこと尽くめにはならないのが世の常というものだが、概ね滞りなく酒とつまみと蕎麦を堪能することができた。めでたし、めでたし。

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大菩薩嶺からの帰り道。締めは、兄が友人と一杯やる際に時々通っていると云う、八王子駅南口にある蕎麦屋「まかど」に行ってみた。念のため電話を入れて、席を確保。八王子は、「ロマン地下」にある「「燻製バル68」」に行って以来(その時のレポはこちら)なので、いつのまにか半年ぶりである。駅南の子安町界隈は、八王子育ちの小生でも馴染みが薄い地区。行く度に新しい発見がある。
店は駅から7、8分ほどの処にあり、外観は古民家風に古木を再利用したような、落ち着いた佇まい。内装も同様で、酒と蕎麦をゆっくり味わえる雰囲気だ。我々は右手奥の大きなテーブルに着地。さて先ずは日本酒。「澤乃井」、「〆張鶴」、「八海山」、「浦霞」と有名どころに加えて、「相模灘」の純米吟醸もあった。ちょっと高めだが(980円)、それ、いってみよう、と注文し乾杯。いただいてみると、旨味があるが基本的にすっきりジューシー系。相模原市の津久井にある造り手(久保田酒造)。意外に身近な場所に美味い酒があった。
つまみには蕎麦屋としてはかなり豊富。豆腐の味噌漬け、冷やしトマト、揚げなす、鴨の薫製、もろきゅうを注文。それと稚鮎の天ぷらがあるというので、せいろとセットで注文。豆腐の味噌漬けは、クリームチーズの様な濃厚な味で、旨味の強い日本酒にもぴったりくる。意外に蕎麦屋のメニューで見掛けることは無い。冷やしトマトもありそうで無いことが多い。日本酒の口直しには丁度良いと思う。
八王子で蕎麦屋と云えば、座忘、車屋、いっこう、山泉と美味い店が多いが、ここ「まかど」の蕎麦もかなり美味い。調べてみると、ここは一茶庵系の店のようだ。酒のつまみが豊富で、蕎麦が美味いとなれば申し分ない。ついでに云えば、八王子の地酒も置いてくれると有難い。子供の頃、たしか4軒ほど造り酒屋があったと記憶しているが、いつのまにか次々廃業していて、今は八木町にある小澤酒造場のみ。銘柄は「桑の都」。是非、これを置いておいて下され。
そおいえば、白春酒造とか中島酒造、西岡酒造なんて昔あったなあ。うちの親父さんは、たしか西岡酒造の「社会冠」を呑んでた。たしか、西岡酒造と小澤酒造場は、道を隔てて向かい合っていた筈。どうしたんだろうと調べてみると、西岡酒造は福井市にある河村酒造と合併・移転して、西岡河村酒造となってしまったようだ。西岡酒造のもう一つのブランドだった「月丸」は、今も西岡河村酒造が造っているらしい。なんとまあ驚いた。

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また7ヶ月ぶりに久呂無木訪問(前回はこちら)。
今回は、両神山の帰りなので、日曜日の訪問となった。両神山から下りて来た4人のうち、ひろちゃんは用事のため泣く泣く帰宅、その代わりに膝のリハビリ中のくまちゃんが、久呂無木に直接やってきたので、都合4人での入店。そのため、久しぶりに奥の座敷ではなく、小上がりに腰を落ち着けた。勿論、我々は予約済みなのだが、後から後から予約していない客がやって来て、丁重にお断り。相変わらずの人気ぶりである。
早速、久呂無木のご主人のお勧め日本酒をいただく。先ずトップバッターは「花陽浴」。最早、埼玉を代表する日本酒だと思う。この赤ラベルの山田錦(純米吟醸山田錦直汲み)は初めてだ。口に含むと、「花陽浴」ならではのジューシーさと、仄かなパイナップル系の香りが広がるが、程良く旨味も酸味も併せ持っているので、バランスの良さも感じる。流石だ。
つまみはいつもの豚炙り焼き、出汁巻き玉子、さしみゆば、鴨ロース、野菜天ぷら、板わさ、牛しぐれ煮、オニオンスライスをいただく。どれもこれも変わらぬ美味さ。
続いて登場した日本酒は「雁木 純米吟醸無濾過生原酒ノ弐」。旨味があって芳醇なのにさらっと上品。これはすいすいいってしまいそうだ。危険な酒。
次は「智則 純米吟醸 佐香錦 直汲み中取り 無濾過生原酒」。ご主人曰く、「智則」とは杜氏の名前だそうだ。自分の名前を酒の名前にするとは、かなりの自信作ということか。実際、口に含んでみると、これもまた旨味ががつんと来る、骨太な日本酒。まいった。
最後の日本酒は、「まんさくの花 純米吟醸 美郷」という、ちょっと風変わりなラベルの日本酒。裏ラベルには「・・・一際目を引くデザインボトルを作りました。上から順に「日の出」「まんさくの花」「水」をアイコニックに表現したものです。」とある。ご主人の解説によると、酒造(日の丸醸造)の若旦那が、どこぞのデザイナーに、ん百万円で頼んだら、大旦那に「金を使うなら酒造りに金を使え!」と怒られたそうな。小生も大旦那の意見に賛成。呑んでみると、酸味も旨味も程々で、とにかくフレッシュ爽やか。
締めはやっぱりもりそばがいいが、今日はおろしそばもいっしょに頼んでみた。大根おろしの辛みと蕎麦のシコシコ感が良く合う。もりばかりではなく、偶には色々なそばを食べてみるのも良いようだ。毎度様々な日本酒が楽しめるし、蕎麦もいつも通り美味い。何回お邪魔しても楽しめる店である。
 
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昨年に引き続き、中軽井沢のハルニレテラスにやってきた。今日は、ここにある「川上庵」で昼食を喰おうと云う算段である。1泊で軽井沢にやって来る場合、昼食2回、夕食1回、朝食1回、都合4食のうち、1食ぐらいは和食にしてみたくなるもの。今回は、2日目の昼食を和食にしてみた次第。
「川上庵」は、旧軽井沢のロータリーにある店に何度か入ったことがあるが(最近のレポはこちら)、ここはその姉妹店。旧軽井沢店は街中にあるので、辺りの景色は取り立てて云うほどのことは無いが、ハルニレテラスの「せきれい橋 川上庵」は、自然に溶け込んだ感じがあって好ましい。特に、入口の反対側には森が広がり、その中を小川が流れているので、自然との一体感がある。こんな店に入ると、「やるなー、川上庵」と思うと同時に、「やるなー、星野リゾート」と感じる。この店には、屋外にウッドデッキのテラス席もあり、そちらでは川のせせらぎの音を聴きながら蕎麦を手繰ることが出来る。でも今日は、やや気温が高いのでクーラーが利いた店内の席へ。
先ずは、(カミさんに遠慮がちに)キリン・ハートランドビール(670円税別、以下同様)をいただく。この苦みが心地良い。これを呑むと、やっぱりビールは苦くなくてはいかん、との思いが新たになる。料理は、そば屋の鴨チャーシュー(840円)、鰊と茄子の煮付け(690円)、自家製ぬか漬けの盛り合わせ(700円)をいただくことにした。
鴨肉を叉焼にするとはなかなか斬新。鶏肉よりも脂がのっているので、より相応しいかも知れない。齧ってみると、期待通りにジューシーだ。鰊と茄子の煮付けは定番料理。こりゃ日本酒が必要だ、と言い訳を呟きながら、図に乗って「佐久の花・純米吟醸」もいただく。微発泡系で爽やか。如何にも夏向きの酒である。
そして締めはやはりせいろ(880円)。それほどの腰の強さは無いが、蕎麦の香りを感じる。これを喰うと、料理も酒も其々美味いが、この店はやはり蕎麦屋なのだ、と思い出させる。旧軽井沢店との違いは判らない。やはり軽井沢に来て蕎麦を手繰るならば、先ず「川上庵」を思い浮かべるのが素直な気持ちである。

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甥が勤める会社が直ぐ傍なので、甥と神保町で呑むことにした。この頃、仕事の都合で都心へやってくる機会がすっかり減り、呑み会を口実にすることばかり。わざわざ小一時間かけてやってくるのではなく、会社の帰りに、神保町の裏路地にちょっと寄り道していく、なんて羨ましい限りである。
神保町と云えば、昔から「さかいや」や「ICI石井スポーツ」などの山用品店があるので、高校生の頃から知っていた街。尤も、その頃はまだ、都営新宿線が開業していなかったから、中央線のJR水道橋駅から通っていた。ちなみに、最初に買った(と云うか最初で最後の)キスリングは、「さかいや」オリジナルだった。はじめの頃、パッキングには苦労した。
呑み屋街にしても、以前、隊長の勤め先があった関係上、これまで何度も足を運んだことがあるし、この頃も「カギロイ」(但し、住所は神田小川町)や「酔の助」、「放心亭」、「ミロンガ・ヌオーバ」、「シュヴァルツヴァルト」などに入ったりしているので、結構、馴染み深い街である。しかし、ここ「こんごう庵」はいつも素通りばかりで、久しく入ったことが無かった。
19時過ぎ。覗いてみると、まだいくつかテーブル席が空いている状態。奥に座敷もあるようだ。4人掛けのテーブルに着く。生ビール(550円税別、以下同様)で喉を潤した後は日本酒。ここは越後の有名どころの酒がずらり。久保田萬寿(1,800円!)だってある。でもやっぱり、雪中梅(700円)にした。店員が「口開けですよ」と云いながら、桝に入ったグラスに注いでくれる。いつもながら、何杯でもイケる良い酒である。
つまみは、新潟おつまみ盛り合わせ(1,280円)、ジャンボ油揚げ(580円)、天然地魚盛り合わせ(1,680円)、漬物盛り合わせ(?失念?)を頼んだ。新潟おつまみ盛り合わせは、ひとりだったらこれで十分、と云うくらいのボリューム。ポテトサラダもついてくるが、殆どマヨネーズを使わない、ほっこりタイプで珍しい。天然地魚盛り合わせは、切り身が随分と大ぶりだ。他にも色々あって、もっと頼みたいところだが、腹はもうこれ以上いらない感じ。今度来るときには、違った料理を試してみたい。
そう云えば、ここは新潟の料理をウリにしている店なので、蕎麦もへぎそばである。・・・しまった、蕎麦屋に入ったのに蕎麦を喰うのを忘れた! また来る口実ができたから、いっか!

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「増富の湯」からバスに乗り、JR韮崎駅に着く頃、丁度昼どき。普通ならばここで何処かに入ろうか、ということになるのだが、生憎、韮崎駅前には気が利いた店が無い。間もなく上り電車も来ることだし、とりあえず甲府に行けば何とでもなると、11時53分発の高尾行普通電車に乗り込む。
甲府駅北口はいつのまにか随分と変わった。再開発で洒落た建物が立ち並ぶようになり、飲食店もだいぶ増えた。今回寄ってみた「きり」も、おそらくは再開発に伴ってリニューアルされたものと思われる。店に入ると、右手がカウンター席でその更に奥が厨房、正面がテーブル席、左側が小上がりという配置。我々は小上がりに通される。
ふとカウンター席の上を見ると、そば等のメニューが書かれた木札と、その下に一品料理の短冊が並んでいる。その数ざっと40。蕎麦屋にしては異例の数。でも、それは夜のメニューなのでは、と勘繰りたくなるが、恐る恐る訊けばこの店はランチでも、夜と同様のメニュー。酒も、かなり豊富。うれしくて涙が出そうである。まるで、我々のためにあるような店。蕎麦屋というよりは、居酒屋が蕎麦も打つ、という感じだ。
もうビールは止めにして、とりあえず日本酒をいただくことに。短冊を見て、気になったのが「木火土金水」という銘柄。店員に訊くと「もっかどこんすい」と読むらしい。興味が湧いたのでそれを注文。瓶を見せてもらうと、おや、醸造元は笹一酒造だ。口に含んでみると、吟醸香はそれほどではないが、酸味と旨みがバランス良い。この頃の笹一は、色々やりよる。その後、「谷桜」もいただく。これも個人的にはお気に入りの銘柄。
料理は、まず鳥もつ煮。甲府に来たらこれを喰わねば。見掛けは味が濃そうだが、それ程ではない。これはやっぱり日本酒に合う。他に天ぷら盛り合わせ、桜エビのかき揚げ、こはだ酢〆、板わさ、かにみそ豆腐、真たこ刺し、鴨葱焼きをいただく。蕎麦屋で、こはだに出会えるとは思わなかった。どれも美味いので、ついつい酒がすすんでしまう。そして、締めは忘れずにせいろをいただく。
ついここは居酒屋と思ってしまうが、普通の蕎麦屋と同様、ランチ時は蕎麦を手繰るだけで直ぐ出て行く客が殆ど。客は入れ替わり立ち替わりで回転が良いが、我々だけ2時間近く居座った。大変満足、またやってくる機会を作りたい。

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「肉の大山」で少々腹を満たした後は、やっぱり蕎麦で締めくくることにして、さて何処にしようか。「上野藪」は目の前だが、できれば入ったことが無い店にしてみたい。そこで、予てより気になっていた「蓮玉庵」へ行ってみることにした。
安政六年創業。桜田門外の変が安政七年だそうだから、それよりも古いことになる。日本刀を手挟んだ武士が跋扈していた時代からやっていた、と聞くだけでなにやら畏れ多い。逆に、武家の時代が、そんなに昔ではないような気もして来る。明治の文豪、森鴎外や斉藤茂吉も贔屓にしていたとのこと。斉藤茂吉は「蓮玉庵」の実名を入れて詠んだ短歌もあるそうだから、相当な入れ込みである。福山雅治がロハで「蓮玉庵」のテーマソングを作ったようなものである(ちょっと違うか)。坪内逍遥や樋口一葉も、作品の中で描写しているそうだが、どちらも確認できそうに無い(旧かな遣いの文章は、かなり抵抗があるし・・・)。
外観はなかなか渋いが、なかに入ると意外にモダン。丁度、テーブル席が埋まったところのようで、少々お待ち下さいと、姉御肌の女性店員が仰る。すると偶々、もう帰ると立ち上がった客が居て、すんなりと座れた。客はほぼ全て、夫婦かカップルである。たしかに場末居酒屋大好きオヤジ連や、姦しおばさん同志では何だかしっくりこない。みなさん殆ど酒なんか呑まずに、蕎麦を手繰っているだけだ。
こっちはそんな気、毛頭にない。メニューを見ると、板わさや焼き海苔、つくね、玉子焼きなど、ほぼ蕎麦屋定番の一品料理が並んでいる。でも、そのうち、つくねと玉子焼は5時からとなっていて、ランチ時には頼めない。ふーむ、他に無いものかとあたりを見回すと、「鴨の薫製」の貼り紙。では、それを頂こう。さっき、「肉の大山」で揚げものを喰ったので、これ以上頼むと蕎麦が喰えなくなる。ビールもやめて、最初から冷酒。「菊水の辛口」をちびちび呑む。
そうこうしているうちに、せいろそばがやってくる。手繰ってみると、コシと云うよりも弾力を感じる。つるつるっと直ぐに無くなってしまった。蕎麦湯は、やかんに入って出てきた。やけに年季が入っている。モダンな店内で、そこだけがこの店の歴史を語っているような気がした。

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なんと・・・、池之端藪蕎麦が閉店してしまった・・・。大ショック。

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10時55分JR高山駅到着。駅舎は改築工事中のようで、ややざわついている。駅前に出れば、明らかに外国人観光客が目立つ。約1時間の接続で白川郷行のバスが出るので、それまでに昼食を取ろうと、バスターミナルに最寄りの店を物色。路地を入って直ぐの処に「栄屋」と「飛騨」が並んで建っていた。それぞれの看板には「らーめん、そば、うどん、栄屋」、「手打ちうどん、そば、飛騨」とある。どちらもなかなか渋い外観。情報がこれだけで、目的がラーメンならば「栄屋」、蕎麦又はうどんならば「飛騨」であると解釈できる。小生は蕎麦、カミさんはうどんを所望。而して、「飛騨」に入った。
少々薄暗い店内だが小奇麗。左手が小上がり、右手がテーブル席。割烹着に三角巾の、古式ゆかしいスタイルの女性店員がやってくる。ようく見ると、奥のテーブルに先客が一組。外観も渋いが、内装も民芸調で落ち着いた雰囲気。お品書きは壁に貼った短冊。十割そばは限定とのこと。訊けば「あります」とのことなので、それでは、と「十割旨豚ざるそば」(2,000円)にしてみる。カミさんは「飛騨牛朴葉みそ煮込みうどん」(2,000円)を注文。考えてみれば、飛騨牛がウリの土地に来て豚肉を喰うのもなんだな、と思ったがまあいいだろう。
料理の前に先ずはビール。突き出しには、葉わさびのおひたし。
やがて出て来たのは、十割そばと、別の皿に肉(旨豚)と天麩羅盛り合わせが載ったセット。肉の中には野菜の炒め物が巻かれている。あまり蕎麦屋ではお目に掛かれないシロモノだがなかなか美味い。天麩羅は蕗のとう、椎茸、舞茸など。からっとしていてボリュームも充分。十割そばは、「うどん一尺、そば八寸」の基準からすれば、まさしく「寸足らず」で、少々ぼそぼそな感じ・・・。それでも喉越しは悪くなく、蕎麦の香りは高いので十分満足できた。あとは、一品料理をもうちょっと揃えてくれれば申し分ない。

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毎年、高尾山の初詣は2月の節分以降になる。今回は、家を出るのがちょっと出遅れたため、11時の護摩に間に合わせるには、山頂まで往復する時間が無くなってしまった。それでも登れるところまで登ろうと、6号路に入る。木々には雪が積もっていて、なかなか奇麗。昨晩、降ったのだろうか。
多くのハイカーは稲荷山コースへと入っていき、こちら6号路は人影もまばら。枇杷滝から6号路へ入る処が閉鎖されていた。先日の雪による倒木が道を塞いでいるらしい。やむなく1号路の方へ上がる道をとる。木々に積もった雪が、陽の光で温められ落ちてくるので、まるで本降りの雨。レインウェアが欲しい程である。途中から2号路を進んで浄心門に出る。参道はさすがに人通りが多い。
薬王院に到着、まだ護摩が始まるまでやや時間があるので、休憩所で薬王院茶を飲んでゆったり。本堂に行くと、今日は意外に護摩に集まった人々(門徒?)が多い。毎年この時期、だいたい10数人ぐらいが普通なのだが、今日はその10倍ぐらいが護摩の開始を待っている。なにか特別な日なのだろうか。流石にこの建物の中には、外国人観光客はいない。
今回気付いたのだが、ご本尊の飯縄大権現は、烏天狗あるいは迦楼羅天(いわゆるガルーダ)の化身と思っていたが、修験道の読経を聞いていて、迦楼羅天のほかに不動明王(インドではシバ)、歓喜天(インドではガネーシャ)、荼枳尼(ダキニ)天、宇賀神の五相合体の姿であることを初めて知った。随分と贅沢な神様である。御利益もそれに応じてテンコ盛りということになるのだろう。
護摩の後、もうすぐ昼飯時なので山を下りる。門前には蕎麦屋が多いが、今日、行ってみようとしている店は、高尾山口駅から高尾駅方面へしばらく歩いたところになる。こんなところに本当に店があるのだろうか、と思うような場所に「杜々」(とと)があった。ランチは予約は受け付けていないとのこと、到着は12時頃。まるで民家の様に玄関から入る。畳敷に座卓が4つ。15人ぐらいが限界だろう。丁度座れたが、我々の後から次々客が現れ、外で待っている様子。運が良かったようだ。
ビール(エチゴビールなる地ビール)と共に、前菜三種盛り、やかき揚げ、出汁巻き玉子を注文。どの料理も素朴な味わいだが、美味い。日本酒は大倉(奈良の酒)にしてみた。そして締めはせいろ。蕎麦の香りを感じる。つゆは、鰹節出汁の香りが強烈。人気の理由が良く判った。今度来る時は、もうちょっと早めにしよう。

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