新橋には場所柄か、何処の街にもあるような普通の蕎麦屋はそれほど多くない。よくあるのは立ち喰いか、ちょっと敷居が高くて値段も高いこだわりの店か。7~8割は前者だと思う。最近で云えば、「吉そば」、「さだはる」、「小諸そば」が前者、「大坂屋砂場」、「ごん」、「能登治」が後者である。
今日、行ってみようと思ったのは、たぶんその何れでもない「普通の蕎麦屋」の範疇の「本陣坊」である。本店が駅の東側、新橋駅前ビルにあるので、こちらは新橋店ということになる。入ってみると店内は細かく仕切られていて、全体が見渡せない。
そのため、花番さんが「こちらへどうぞ」とか声を掛けてくれる。案内されたところは両側が仕切られた4人掛けテーブル。半個室の様である。座ってからメニューを一瞥し、一色盛かき揚げせいろ(1,500円)を注文してみた。ちょっと気張ったか。どうやら値段からいえば、「普通の蕎麦屋」ではないか。
以前、御徒町の近くにも「本陣房」があって(今はもう閉店してしまった)入ったことがあったが、そこはもうちょっと敷居は低かったように覚えている。この頃は「本陣坊」は少々高級志向になっているのだろうか。壁の向こうにいる若い花番さんが、二人でこそこそ話しているのが聞こえたり聞こえなかったり。何だか今日来る客は一人客ばかり、と苦笑まじりのボヤキが聞こえた気がした。
やがてそのうちの一人が、一色盛かき揚げせいろを「おまちどうさまでした」と持ってきた。蕎麦はごく普通な感じで、コシも喉越しもまあまあというところ。これで敷居が高くなることは無い。江戸前風に汁は辛め。桜海老のかき揚げは随分、厚い。かつて銀座口にあった「橋善」のかき揚を彷彿させる。かなり硬いので、口の中を怪我しそうだった。
今日、行ってみようと思ったのは、たぶんその何れでもない「普通の蕎麦屋」の範疇の「本陣坊」である。本店が駅の東側、新橋駅前ビルにあるので、こちらは新橋店ということになる。入ってみると店内は細かく仕切られていて、全体が見渡せない。
そのため、花番さんが「こちらへどうぞ」とか声を掛けてくれる。案内されたところは両側が仕切られた4人掛けテーブル。半個室の様である。座ってからメニューを一瞥し、一色盛かき揚げせいろ(1,500円)を注文してみた。ちょっと気張ったか。どうやら値段からいえば、「普通の蕎麦屋」ではないか。
以前、御徒町の近くにも「本陣房」があって(今はもう閉店してしまった)入ったことがあったが、そこはもうちょっと敷居は低かったように覚えている。この頃は「本陣坊」は少々高級志向になっているのだろうか。壁の向こうにいる若い花番さんが、二人でこそこそ話しているのが聞こえたり聞こえなかったり。何だか今日来る客は一人客ばかり、と苦笑まじりのボヤキが聞こえた気がした。
やがてそのうちの一人が、一色盛かき揚げせいろを「おまちどうさまでした」と持ってきた。蕎麦はごく普通な感じで、コシも喉越しもまあまあというところ。これで敷居が高くなることは無い。江戸前風に汁は辛め。桜海老のかき揚げは随分、厚い。かつて銀座口にあった「橋善」のかき揚を彷彿させる。かなり硬いので、口の中を怪我しそうだった。