山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

蕎麦

「奥京」を出ると外はとっぷりと日が暮れていたが、店の中も暗めだったので驚かない。タイミング良く発車する18時6分発の高尾行各駅停車に乗る。この電車は小淵沢始発だったが、ガラガラ状態。酒が入ると勢いが付いて、甲府からだったら「あずさ」に乗りたくもなるものの、次はまだ30分以上先だし、高尾でちょっと引っ掛かってみたい気持ちもあったので各駅停車で帰ることにした。
子供の頃から、JR高尾駅に特急が停まればそれなりに需要はあるだろうと思ってきたが、いまだに実現していない。高尾駅に停めると、京王線に乗客を持って行かれる恐れがあるとJRは思っているのかも知れないが、少なくともそれは顧客目線ではないし、高尾駅に停まるのであれば特急に乗ろうか、と思う客だっている筈。多様な乗客のニーズに応えるには、例えば「かいじ」ぐらいは停めても良いのではなかろうか。小生は武蔵野線利用族なので関係ないけど(西国分寺駅には100年経っても停車しないだろうな)。
それにしても毎度思うけれど、ロングシートの列車で帰るのは、平日、ひと仕事終えて家に帰るのとあまり変わりがないので、オフ感が全く無くて詰まらない。それに加え、この高尾行は甲斐大和駅で7分、四方津駅で8分も停車する。四方津駅の停車は「あずさ50号」に抜かれるのだから致し方無いとして、甲斐大和駅では単に停車しているだけ。砂を噛むような7分間。ダイヤの組み方に問題があるとしか思えない。
高尾駅に19時44分到着。京王線組3人と別れてから、南口に出て、つい先週入ったばっかりの「たまの里」へ転がり込む。今日もやっぱり客は疎ら。やはり奥のテーブル席へ案内される。やはりもうビールではなく、日本酒。またも緑川・純米(780円税込、以下同様)をいただく。いつもながらこの酒、全体のバランスが良いと思う。茄子揚げ浸し(480円)とイカゲソ揚げ(450円)をつまみながら、ちびちびやって今回の山行を締め括った。

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「つつじヶ崎温泉」で汗を流し身体はサッパリできたものの、ここでは喉の渇きが癒せない(≒風呂上がりの一杯が呑めない)と判ったところで、ともかくも何処へ駈け込もうか、と暫し思い悩む。時間は午後3時半過ぎ。メンバーは6人。ランチでもディナーでも無い土曜日の昼下がりに、一杯やれる店を探すのに毎度思い悩んでいるのは小生だけではないと思うものの、世の中にそれに適う店のなんと少ないことか。
甲府で数少ない選択肢のうち、北口の「きり」という蕎麦屋はたしか中休みが無かった筈だが、検索するといつの間にか休むようになっていた。残りの選択肢は、ほうとう屋の「小作」ぐらい思い付かず。ほうとうはちょっと重いかと、ネット検索をしていると見つかったのは「葡萄屋」という南口にある洋食屋と、「オープンカフェ まるごとやまなし館」。何方もヨコメシ系、今日はそんな雰囲気じゃないかな。
中休みがある店でも、このご時世だとやっている可能性もあるかも知れないと、モノは試しで駅前にある蕎麦屋の「奥京」へ電話を入れてみれば、OKですと。店のホームページでは通しで営業しているようだが、食べログの記載と違うし(午後3時から5時まで休み)、もしかすると電話をすれば時間外でも入れてくれるのか、それとも電話を受けた人の勇み足なのかも知れないが、兎に角、入れると判ればタクシーでまっしぐら。
入ってみると、照明控えめな店内。外との明暗差が激しいので目が眩んで良く見えないが、落ち着いた雰囲気。それにしても、なかなか店に通されない。奥で何やらモメている感じ(やっぱり店側で行き違いがあった?)。でも我々としては、来てしまったらこちらのもの、まさか今から追い出されることは無いだろう、お手並み拝見と余裕で待つ。
やがて通されたのは、10人ぐらいは座れそうな、掘り炬燵形式の長テーブル席がある部屋。ちゃんとアクリル板の仕切りも設置されている。当然ながら他に客はいないので、ゆったり気分でビールを呑ませてもらった。蕎麦屋にしてはかなりつまみも豊富(甲府の蕎麦屋の定番「鳥もつ煮」もいただいた)なので、色々頼んで味わせてもらい満足した。(中休み無しが間違いでなければ)是非また来たい。

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高尾駅に着いてさて「どうする?」となって、それでは「たまの里」を覗いてみますか、と結局いつものように南口へ出る。つい半年前に来たばかり(前回はこちら)。この店は若者は少ないものの、たまに酔いどれオヤジが気炎を上げていることがあるので、必ずしもリスクは低くない。
もしオヤジ達がどんちゃん騒いでいたらやめようと思いつつ、恐る恐る暖簾を潜ってみると、果たしてガラガラ状態。店員さん達が手持無沙汰にしていた。もう高尾山から下りてきたような輩は帰った時間なのかも知れない。ならば、ずずいっと奥のテーブルへ。
確かに「夜の街」が何かと目の敵にされてきたその流れか、早い時間に「たまの里」を出る中高年ハイカーが増えてきたような気がする。時間帯をずらすこと自体にあんまり意味があるとは思えないが、こちらとしてはそういう人の流れには乗らずに、逆の動きをすることが肝要かと。そうすれば、少なくとも「密集」と「密接」は避けられそう。
それは山もそう。猫も杓子も登るような高尾山とか御岳山は避けるとか、誰も登らないようなルートから登るとかが、ウィズコロナ時代の流儀だ。でも考えてみれば、その流儀はオレたちにとっては今までと変わりはない。漸く時代がオレたちに追い付いてきたということだ。
さっきビーフシチューやらソーセージを喰ってから余り時間が経っていないので、まだお腹はそこそこ良いし、喉の渇きも無い状態なので、最初から日本酒。小生は緑川・純米(780円税込)にしてみた。魚野川沿いにあった酒蔵を思い出す。
つまみはそれなりに注文したが、やっぱり今日も蕎麦は手繰らず仕舞だった。

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お座敷列車に乗る前、このあと何処かで夕食にしようという話になったが、さりとて若者が密集しているようなイメージの立川では降りたくない雰囲気なので、何処か無いかとちょっとネット検索。個人的なテータベースを紐解き、羽村か拝島辺りの店にしようか、でも羽村にはこの列車は停車しないのでどうせなら拝島で降りようかということになり、駅からちょっと離れたところにある「sobaみのり」に電話を入れてみた。菊丸は拝島に住んでいたとのこと、この界隈に土地勘があるらしい。
拝島駅、到着。1時間弱だったが、お座敷列車でちょっとだけ(文字通り)トリップできた。こういう列車は誰でも楽しいと思うのに、何故こんなにも空いているのか判らない。単に、JR東日本の宣伝が足りないだけとも思えないが。
南口に出たら、更に南へと向かう。駅前の商店街を過ぎると、途端に暗く静かな住宅街になる。拝島第三小学校の角を左へ曲がると、闇夜に煌煌と浮かび上がる看板、そこが「sobaみのり」だった。かなりモダンな外観で蕎麦屋には見えない。ぱっと見は、郊外にありそうなクラブ。
外壁も真っ白だったが、中も真っ白。客は結構入っている。人気の店らしい。電話を入れていなかったら入れなかったかも知れない。先ずはビールで乾杯。ここのビールはこだわりのキリン・ハートランド(600円)だ。お品書きを見ると、一品料理も日本酒もかなり豊富でうれしくなる。蕎麦前3点盛り(550円)や揚げ蕎麦サラダ(500円)、炙り鴨の蕎麦の実クリーム(500円)、海老3尾と野菜の天ぷら(1,300円)、檜原舞茸の天ぷら(5個付、650円)、出汁巻き玉子(500円)などを注文、どれも美味くてしかもリーズナブル。すっかり満足したところで、締めのそばを頼もうか、二人で一枚ぐらいでいいかと思っていたら、ひとり一人前の蕎麦を注文することが店の決まり、ノルマだと云う。えーマジ?!そんなつもりじゃなかったが、出てきたざる蕎麦は、それ程のボリュームじゃなかった(小盛りか?)ので助かった。何とか平らげた。

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「五十沢温泉ゆもとかん」で、湯上りビールを呑みながら今日の山を振り返っているうちに、アレコレ思い出してきて、まったりするどころかちょっとムカムカしてきたところで、皆が揃ったので宿の送迎車で六日町駅へ向かう。
元々の計画では六日町17時10分発の電車に乗るつもりだったが、時計を見ればもう1本早い16時29分発に乗れそうだということになり、運転手に申し出て(只でさえサービスなのに、重ねてのお願いなのでここは女子渉外係にお任せで)ちょっとだけ急いでもらったら、上手い具合に丁度間に合った。何から何まで「五十沢温泉ゆもとかん」にはお世話になった。またここへ来るのはいつの日か。
越後湯沢駅には16時50分到着。先ずは帰路の新幹線のキップ取りだが、全員で並ぶことも無いので小生は別れて店のテーブル確保に動く。駅構内にあるへぎ蕎麦屋「小嶋屋」は、いつも混んでいるイメージだったのでそうしたのだが、行ってみればそれほどではなかった。「8人で」と云うと、丁度4人掛けのテーブルが横並びで2つ空いていたのでそこへ収まる。
全員が揃うまで待つのがもどかしいので、後から来たとの~となおちゃんと3人でフライングして生ビール(アサヒ・プレミアム熟撰、600円)。程なく全員が揃ったところでまた祝杯。山から下りてもう3杯目だが、何度呑んでも美味い。
頼んだつまみは、やはり定番の板わさ(450円)、合鴨の黒胡椒焼き(600円)、小嶋屋玉子焼き(500円)、舞茸天ぷら(650円)、そして、天ぷらへぎ蕎麦(1,550円)の天ぷらだけを先に出してもらう。酒は、地元の緑川(1合700円)をいただく。淡麗で料理に合うタイプ。そして締めはもちろん、へぎそば。1人前(1,100円)を半分いただく。今日もつるつる、しこしこだった。越後の山旅は、へぎそばで締めるに限る。

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「縄文の湯」を袖にしてとりあえず茅野駅までタクシー移動した後、ちょうど昼時。さて昼飯は何処で何を喰うか。これまでの経験とリサーチ結果から云えば、茅野駅界隈に大した店は無く、東口には「よもぎ庵白鳥」という蕎麦屋(今は廃業していて、同じ場所に「蕎麦処ひな」がある)、西口には「そば茶屋ちのベルビア店」という同じく蕎麦屋と、「モン蓼科」というファミレスがあるぐらい(何方も「ベルビア」という駅前ショッピングモール内)。居酒屋はいっぱい見つかるのだが、昼からやっている店は流石に無い。
そこで一寸、駅からやや離れた範囲まで広げて探してみると、見つけたのは「そばのさと」というやっぱり蕎麦屋。タクシーだったらワンメーター、歩いても15分ぐらい。暑いけど、リュックサックをコインロッカーに預けてから歩くことにした。念のため電話で予約を入れる。住宅街を抜けると長閑な風景。国道152号線に出れば目の前に看板が見つかる。
入ってみると、小上がりとテーブル席。客は半分ぐらいの入り。我々は奥のテーブル席に着き、早速生ビール(650円税別、以下同様)で乾杯。歩いて喉が渇いたので美味い!先ずは、あまかわもち(580円)、わかさぎ天ぷら(780円)、どんこ椎茸天ぷら(800円)、アスパラ天ぷら(680円)を注文。つゆそば好きのWoodyさんは、かけそば(780円)を注文。
あまかわもちとは、聞いたことが無かった。蕎麦の甘皮を揚げたものらしく、食べた感じは蕎麦がきを揚げたようなものか。わさび醤油で喰えば酒の肴だが、これに黒蜜を掛けたらデザートにもなりそうだ。
日本酒には上諏訪の酒「舞姫純米・蕎」(900円)を呑んだ。呑んだ後になって気が付いたが、蔵元へ行ったことをすっかり失念していた。つまみの追加で、馬刺し(780円)とわさびの葉の醤油漬け(380円)も頼む。
仕上げはもりそば、十割そば(1,600円)とどうづきそば(1,600円)を1枚ずつ注文してみた。後者は石臼を使わないで挽いた粉で打ったとのこと。見た目、粉の粒が分かる。これを、まず水で食べなさい、と店の人。当然塩味は無いので、蕎麦の香りだけを感じる。なるほど、こういう手繰り方もあるのだ。

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「中棚荘」で流石の老舗旅館の雰囲気を味わった後は、再びタクシーに乗って同じく小諸の老舗蕎麦屋「丁字庵」へと向かう。何かと「老舗」好きなので、このような行動様式は致し方ない。それでも「丁字庵」は、個人的にはいつの間にかもう12年ぶりだ。北陸新幹線を利用するのが多いため、この頃はわざわざ小諸に寄ることが少なくなっている。
小諸と云うと蕎麦のイメージが浮かぶのは、個人的にはこの店の存在によるが、世の中的にはチェーン店の「小諸そば」かも知れない(本社が小諸にある訳では無く、東京らしい)。
念のため、電話で予約してから入ってみたものの、もう昼時のピークは過ぎていたので、それ程混んではいなかった。こちらです、と案内されたところは調理場の向かいの個室。半分は作業場のようでもあるので、何だか随分奥に通された感じだ。この店は、外観(明治18年に建てられたという総欅造り、黒い漆喰の土蔵)もさることながら、テーブルなどの調度品がどれも重厚である。
この店の創業は文化五年(1808年)というから、もう200年以上前からあった超老舗だ(でも上には上があり、木曽・上松の蕎麦屋「越前屋」は寛永元年(1624年)という。こちらの店には未だ入ったことが無い)。
さっき「中棚荘」で美味い地ビールを呑んできたばかりなので、生ビールではなく瓶ビール(サッポロ黒ラベル中瓶、660円税込。以下同様)で口火を切る。
つまみには、きのこおろし(550円)、信州漬物三昧(440円)、紅茶鴨炭火焼き(495円)、天ぷら(990円)、蕎麦がき(770円)、岩魚塩焼き(825円)、鴨鉄板焼き(715円)、にしん甘露煮(550円)、蕎麦味噌(220円)と、メニューにある一品料理の殆どを注文した。
酒は、浅間嶽・純米生酒(300ml、770円)にしてみた。小諸にある唯一の酒蔵(大塚酒造)が醸したもので、爽やかだけどコクがある吞み口だ。勿論、締めはざるそば(880円)。喉越しは申し分ないし、つゆがまた美味い。期待通りで大満足だった。やはり、ここを素通りしてはいけない。

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クソ暑い頃に奥多摩の低山を登ることは全く気が進まないけれど、手近な場所で鮎でも喰うかと思い立ち、そのついでに止むを得ず秋川上流の山に登ることにしてみた。それ程労せず登れる山となると、浅間尾根が思い浮かんだが、折角だから馴染みのないコースから登ってみようと、宝蔵寺BSから延びる点線の径を辿ることにした(山の記録はこちら)。
登り始める前に、バス停の目の前にある宝蔵寺を覗いてみることにした。ここは奥多摩で最も古い寺院だそうで、「多摩新四国八十八ヶ所霊場」の第50番札所でもあるそうだ。この「多摩新四国八十八ヶ所霊場」なんて聞いたことが無かった。こういうのって誰が決めるのかなって思ったら、こんな奇特なサイトがあった。高尾山薬王院も第68番札所として入っている。リストをざっと見ると、何故か真言宗の寺ばかりだ。この頃私鉄各社がタッグを組んで、「御朱印」集めならぬ「鉄印」集めを流行らせているが(2,200円の鉄印帳が飛ぶように売れているらしい)、「〇〇ヶ所霊場」の類はそのはしりと云えるだろう(最近、酒蔵巡りの「御酒印」集めだって出てきた)。
宝蔵寺はごく普通の寺で、本尊は不動明王だが本堂の中には入れないので見られず、外にも石像がいくつか祀られていて、そのうち奪衣婆の石像がちょっと珍しい。ここの鐘楼の基盤には、反響用(?)の穴があった。これも珍しいかも知れない。
浅間嶺に登って辺りを俯瞰したら、早々に切り上げて「木庵」へ下る。辿り着いてみると、店は大賑わい。車でやって来た客、自転車でやって来た客ばかりで、山から下りてきたと思しき客は我々だけだ。13時前に着いたのだが、女将曰く、店内の座敷、テーブル席とも14時30分までは予約が入っているとのこと。13時25分発のバスは今から行かないと無理、その次のバスは14時55分発なので、やはり店内で蕎麦を手繰るのは不可能のようだ。だが、風呂に入る客はいない。とりあえず、風呂に入って汗を流す。
戻ったら、店の前のテラス席が空いていたので、やや暑いが座ることにした。早速ビールを呑ませてもらう。花番さんに「繁盛していますね」と水を向けると、テレビ朝日の「帰れマンデー」で紹介されて(渡辺直美がここの急坂を登ってきたらしい)からこんなになった、忙しすぎるので出来れば程々に客が来て欲しいとこぼす。げに恐ろしきはテレビの威力、まだまだネットの力に負けていないと知った。

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危うく熱中症になりそうな状態で、ヨタヨタとなんとか「田野の湯」に転がり込んで事なきを得た後のこと。アルコール除菌し、検温し、氏名・年齢・住所・入館時間を記帳し、入浴料を払ってからようやく地下階にある風呂場へ行くと、全て照明が消えていた。でも風呂はちゃんと沸いているようだ。小生が一番風呂なのか、それともここへ来る客は、省エネ意識が徹底しているのかどうか分からない。ともかく、脱衣所と風呂場の照明を全て点けてから入湯。
ここは一般的な立ち寄り湯としてはカランの数は少ないものの、内湯は銭湯並みの大きさだし露天風呂だってあるし、何れにしてもたった独りで入るには贅沢過ぎる。外は相変わらずクソ暑いのに、露天風呂に浸かっているとそう感じないのは不思議だ。
山の上は暑さを感じなかったのでそれなりに涼しかったのだろう、わざわざやって来ただけのことはあった。さっきまで居たくせに、もう破魔射場丸が恋しい。ともかくさっぱりしたら、なるべく汗をかかないよう木陰を拾いつつ、そろりそろりと砥草庵へと向かう(後になって退館時間を記入し忘れたことに気が付いた)。
暖簾を潜ると、店内には客も店員もいない。エアコンもあまり効いていない。奥に声を掛けたら、店主と思しき人が出てきた。何処でも座って良さそうだが、ソーシャルディスタンス的には囲炉裏の周りが良さそうだ。花番さんは居ないようで、店主自らお茶を持って来たので、直ぐに生ビールを注文する。
ビールを呷りひと息ついたところで、後続メンバーが次々と到着し、その度に五月雨的に生ビールが注文されていく。ここには一般的な蕎麦屋にしては一品料理が豊富。馬もつ煮、なす焼き、大根サラダ、こんにゃく田楽を頼んだ。折角の蕎麦屋なのに蕎麦を手繰らないのは申し訳ないが、この後を予定しているので勘弁してもらった。きっと、次回は蕎麦を頂こうと思う。

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ランチをした後、いつものルーチーン的に車をホテルの駐車場に置いてから旧軽井沢をぶらぶら。別段どうってことは無く、だいたい目的もなく毎度同じ道を歩くだけ。だから意図はしないものの、以前との違いには気が付く。結果的には「あれ、以前あったあの店が無くなっているな」とか、「この店は何時の間にか出来たな」とかを毎度確認しているようなものだ。
今回、直ぐに気が付いたのは、とにかく行き交う観光客が滅茶苦茶少ないってことと、閉まっている店が目立つこと。単に一時的に閉まっているだけか、それともコロナ禍で閉業しているのかは不明なれど、旧軽井沢のメインストリートでもシャッターが下りた店がやけに多い。そのせいで、こんな時期にも拘わらず「ここが旧軽井沢・・・?」と思うほど閑散としている。
一旦ホテルに戻りチェックインをしたあと、ベッドで本を読みながらうたた寝をし、夕方になってからまた旧軽井沢へ繰り出す。昼はフレンチだったので夕食は和食の方が良いだろうと、旧軽ロータリーにある「川上庵」にしてみたのだった。
店に入ってみると、各テーブルはほぼ埋まっていた。窓際の席だったので、道を隔てて反対側にある「ベーカリー&レストラン沢村」も結構客が入っていることが分かる。径を歩いている輩は少ないが、それなりに客は旧軽井沢に来ているということか。密になっている程ではないが、軽井沢に来て初めて何となく他人との物理的距離が気になる。
メニューを見れば、やはり「川上庵」らしいというか、蕎麦屋らしからぬメニューが並んでいる。ビール(サッポロ エーデルピルス生中750円税別、以下同様)で喉を潤したら、日本所は斬九郎・特別純米芳醇辛口(900円)に切り替え、その肴に、彩り野菜の揚げびたし(950円)や生麩の田楽(820円)、鴨ロースのたたき(1,290円)、鶏もも肉の炭火粗塩焼き(1,500円)などを味わった。

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「ペンションすずらん」に泊まった翌日、雨の日川尾根を逍遥してから天目山栖雲寺の石庭を見学し、「やまと天目山温泉」で汗を流してから高尾駅には16時33分に戻った。時間が早いので、いつもの「たまの里」に寄ってみることにした。ウィズコロナでこの店がどうなっているのか、見てみたい気もしていた。
結局、この2日間で歩いたのは20km強、ウィズコロナ時代の3回目でまだまだリハビリ中なので、程良い行程だったように思う。ずっと雨だった2日目を別にすれば、山中には予想以上にハイカーがいた感じがする。やはり皆さん、外で羽を伸ばしたいのか。特に、主稜線の白谷ノ丸から牛奥ノ雁ヶ腹摺山にかけてはそうだった。
それにしても皆(マスクをしていないのは仕方がないが)、行き交う際に我々を待って呉れるのは有難いとしても、径から殆ど離れず(つまりソーシャルディスタンスを殆ど取らずに)、然も挨拶をする(つまりご丁寧に飛沫まで飛ばして下さる)のはなんとも有難迷惑な感じだ。思わず、息を止めて通り過ぎたい気分になる。なので、向こうが立ち止まる前に、先にこちら側で径を大きく外れ、更には顔を背けるようにしたい気持ちに駆られる(少なくとも小生がトップだったら、登り降りに関係なくそうする。一方、Woodyさんはこういうことには鷹揚で、ちっとも頓着しない。ひとによって感じ方は様々なのだ)。何れにしても、行き交うハイカーが多いコースはどうにも落ち着かない。これからはより一層、人跡の薄いマイナーなコースをプランニングしたい。話が逸れた。
「たまの里」の暖簾を潜ると、ビフォーコロナの半分以下の入り具合。テーブル間には各々衝立が設けられている。「密集」でも「密接」でも無い状況は作られているが、「密閉」については客が出入りする際に自ずから外との換気が生じる程度で結果、「0.5密」ぐらいだろうか。まあ良かろうと、腰を落ち着けることにした。

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今日もコロナ太り解消(には程遠く、焼け石に水的な努力)のために近所を散歩。久しぶりに水元公園にしてみた。この公園はそれなりに大きく(広くはないが長い)、北の端(「カワセミの池」がある)から南の端(「水辺の生きもの館」がある)まで真面目に歩いても1時間ぐらい掛かるので、散歩にはうってつけである。
駐車場には意外と多くの車が停まっている。皆、考えることは同じだ。家族連れも多い。でもこれくらいの大きさであれば、密になるようなことは無いだろう。先ず、ポプラ並木を通って「カワセミの池」へ。望遠カメラを構えた人たち(主に年金生活者と思しき男性)が結構いる。カメラの先に目をやっても、カワセミは見あたらない。多少の時間と忍耐が必要なようなので先を急ぐ。
水辺に沿って歩くと、そのうち「水生植物園」がある。でもこの時期、花なんて何処にもない。その隣には「バード・サンクチュアリ」があり、観察舎から先へは入れないようになっている。何故かここには人がいない。窓から覗くと、何やら水鳥が何羽かいた。
メタセコイアの森を通過して、更に水辺を進むと「涼亭」という和風な建物が見えてくる。ここは蕎麦とか喫茶を楽しめる店だが、コロナ禍のせいで休業中だった。入れないと判ると、急に喉の渇きが襲ってきた。まだ端の「水辺の生きもの館」はだいぶ先だが、もうここで切り上げて何処かの店に入ろうと駐車場へ戻る。
先日、うなぎを喰った「川魚 根本」のちょっと先に「吹上藪蕎麦」がある。駐車場がガラガラなので入ってみた。出迎えた花番さん(もしかして女将さん?)の声がやけにでかい。ウィズコロナ時代に相応しくない。店内は如何にも蕎麦屋然とした昔ながらの内装、テーブル席と小上がりが並んでいる。
小上がりに座ったら早速ビール(600円)を呑んで、漸く渇きを癒す。つまみにはかつ煮(800円)を注文。塩味が丁度いい具合。締めにもり(550円)を頼むと、どうやらここは手打ちではない。エッジが利いておらず、喉越しもいまいち。この蕎麦の為に何度も通う店ではないが、水元公園に近いのが利点、また来てしまうかも知れない。

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コロナ禍による何とも云えない閉塞感と運動不足を解消するため、週末、カミさんと近所を散歩することにした。と云っても三郷には、散歩に相応しいようなところはそれほどない。最寄りで云えば江戸川の堤防ぐらいなので、とりあえず行ってみた。
限りなく平坦な三郷市にあって、江戸川堤防は最も標高が高いため、大抵の場合そこそこの風が吹いていて気持ちがいい。今日はいい天気。丁度、菜の花が咲いていて春本番な風情。眺めていると、巷のコロナ禍など夢幻のごとく思えてくる。
堤防の上は、我々と同じように考えてやってくる輩はそれなりに多い。散歩だけでなくジョギングする者、サイクリングをする者などもかなりいて、お互いマスクをしていてもすれ違う時にはちょっとだけ気になるし、マスクをしていないランナーやサイクリストがやって来ると、思わず息を止めたくなる。
江戸川はゆったりと音もなく流れている。八王子に住んでいた頃のこと、近所には多摩川の支流、浅川が流れていて、堤防に上がってみると川の流れの音が聞こえた。物心ついた頃からそれが当たり前だったから、江戸川や隅田川など、音もなく流れる川は何となく不思議だった。三郷市の標高はわずか海抜7mなのに、ここから河口まではまだ30㎞ほどあるから、音を立てて流れる筈もないが。
小1時間程歩いた後、そろそろ昼飯時なので最寄りの蕎麦屋「谷中藪蕎麦」に入ってみた。ここは以前から場所は知っていたが入るのは初めて。テーブル間隔がゆったりしているように見えるのは、コロナ対策かも知れない。先客はいなかったが、あとから2組やってきた。
先ずはビール。多少なりとも体を動かした後のビールは美味い。つまみには豚の角煮を注文。蕎麦屋で見るのは初めてかも知れない。蕎麦は天もりにしてみた。麺は仄かに緑色。中華の翡翠麺のようだ。果たして茶入りかクロレラ入りか?そう云えば、「かんだやぶ」もクロレラだった。手繰った限り、緑色の正体は分からなかった。

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「坂の上のそば屋 司」はこれで4度目の訪問。これまでは日ノ出町駅から坂を上っていたが、今日は半僧坊坂を登って小学校の脇から向かった。どちらからでも、それなりに登り甲斐がある。
「司」のご店主曰く、年配であるが故にそろそろ店を閉めようかなと思っていると。時の流れには逆らえずそのようなことになるのも致し方がないし、一介の客がとやかく云うようなものでもないが、やはりそれはそれで寂しいことだ。
思えば、2003年から隊長との山登りを再開してから17年。山の帰りには欠かさず何処かに寄って呑んできた(以前はそれこそ終電まで、ぐだぐだになるまで呑んだ)ので、入った店はとても数えきれないが、気が付くといつの間にか廃業してしまったりしていてもう二度と入れない店は、ざっと数えただけでも十指に余る。
・奥多摩/丸花(大してつまみは無かったが、味わいある超レトロな蕎麦屋)
・奥多摩/寿々㐂家(いざという時に世話になった)
・鎌倉/天園休憩所(ハイキングコースの途中にある、貴重な茶店)
・西武秩父/こいけ(とにかく蕎麦と焼き味噌が絶品だった)
・八王子ロマン地下/燻製バル68(リーズナブルに様々な燻製を味わえた)
・八王子ロマン地下/馬豚31(気軽に呑める雰囲気が良かった)
・奥多摩・浅間尾根/そば処みちこ(古民家で喰う山菜天ぷらが美味かった)
・高尾/ふろっぴぃ(高尾駅に最寄りな唯一の立ち寄り湯だった)
・高尾/あさかわ(店の場所も、店の雰囲気も、接客も、料理も全て良かった)
・稲田堤/たぬきや(唯一無二な岸辺の楽園)
・所沢/百味(居心地最高な昭和酒場)
・立川/博多中洲ぢどり(隊長が溺愛した地鶏炭火焼きと冷えた白ワイン)
・立川/なかさと(立川で貴重な蕎麦屋だった)
・立川/千年葡萄家(リーズナブルなワインとイタリア料理)
[番外編]で行った店も入れるとなると(例えば、神田/大越とか神楽坂/酒蕎庵まろうど)、この更に2倍はいってしまうはず(個人的には「池之端藪」の閉店は衝撃的だった)。これからも閉店する店が出てくるのはある意味、世の習い。あとで後悔しないよう、今のうちにせっせと通うしかない。

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「西ノ河原露天風呂・ビジターセンター」でまったりしているうちにもう12時。昼飯時だ。湯畑へ行ってみると見渡す限り人、ひと、ヒト。しかもみんな若い。オジサン、オバサンは少数派。卒業旅行で草津に来る学生も多いと聞く。今はそんな時代なのか。そのおかげで、ランチは草津でしようといくつか事前に調べておいたのだったが、行ってみると悉く行列が出来ていて、並ぶ気も起らない。
でもそんなことを云っていると喰いっぱぐれる、最も行列が少なそうな「銀の鈴」という蕎麦屋に入ることにした。「6人で」と云うと、先ずは2テーブルに分かれて席に着いた後で調整してくれると女性店員。でもその後で、並んでいたテーブル席が空いたので、3人がそちらに移ろうとすると、年長女性店員が「伝票が変わるのでそんなは対応できない」とけんもほろろ。面倒なことはお断り、それがいやなら出て行ってもらっても結構と云わんばかりの物云いで、結局、3人ずつで2つのテーブルのままとなった。人気観光地の飲食店はとかく強気だ(ウィズコロナの時代でもその強気のままなのか興味がある)。
ともかくも生ビールで乾杯。つまみには牡蠣のオイル漬け、もつ煮込み、おでんなどを注文。牡蠣はぷりぷりで美味かった。扉付近には入店待ち客が溢れそうになっていて、何となく落ち着かない。締めの蕎麦は、機械打ちのごく普通なのど越しでちょっと残念。
我々は大抵の場合、山の帰りには人出が少ない場所を選んで出かけていることが多いので、このようなマスプロ的な飲食店がこの世の中にも残っていたのかと、ある意味、新鮮な体験だった。これと同じような状況は草津だけでなく、伊香保とか熱海、箱根でも見られるのかも知れない。これからの山行計画は、より一層慎重にしたい。

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塩山から高尾まで戻る途中で雪は霙に、その霙が雨に変わり、高尾ではもう小雨程度。中央線を60km以上も移動すると、景色も天気もそれなりに変わるが、今日は劇的だ。高尾駅を降りて行き着く先はいつもの「たまの里」。ずいぶん暫く来ていないと感じたが、調べてみればたった半年ぶり、錯覚だった(または呆け?)と判る。
暖簾を潜って入ると、相変わらずの賑わいぶり。4人掛けのテーブルは全て塞がっていたが、偶々目の前の4人掛けテーブルに座っていたひとり客が、気を利かせてくれてカウンター席へ移動してくれた。有難くそこに収まらせてもらう。
隣のテーブルも山帰りの集団で、訊けば地元、八王子の山の会とのこと。このグループはもう大分良い調子になっていて、店内で際立って賑やかだ(特に、ひとりの地声がやけにデカい)。釣られてこちらの話し声も自ずからデカくなってしまうが、そのうちその集団も帰っていったので、突然、平常状態に戻った。
こちらも2軒目(電車の中を入れれば3軒目)のはしご酒なので、それなりに良い気分、ビールは止めて最初から日本酒。いつもだったら取り揃えられた中からその日の気分で地酒を選ぶのだが、この陽気では熱燗(小徳利360円)をもらうしかない。グビッとやると、五臓六腑に沁みる~。
熱燗と来れば鍋。そんなに空腹ではないので、ちゃんこ鍋(800円)を1人前だけ頼む。他には、いつもの海鮮サラダ(440円)とカキフライ(5個600円)、揚げ出し豆腐(470円)を頼んでみた。熱燗で温まってきたので、その後は青煌(???円)をひやでやる。
この店のちゃんこ鍋はたぶん、季節限定。初めて食べたが、結構ボリュームもあってコスパが良い。冬は鍋に限る。やはり今宵も蕎麦までは辿り着かなかった。

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戸隠2日目は天気予報通り、曇り時々小雪が舞う状況。でも今日はほぼ水平移動なので(というつもりだったが、意外に奥社まで登りでがあった)、天気は問題ない。戸隠神社奥社入口まで、「白樺荘」の若旦那に送ってもらう。
昨日、戸隠スキー場から飯縄山を往復した限りでは感じなかったが、奥社の参道杉並木の雪はだいぶ少ないようで、踏み固められてコチコチ状態。滑って怖いことは無いものの、歩き難いので途中からはアイゼンを履くことにした。客はチラホラやって来るけれど、アイゼン無しに奥社までは難儀そうだ。
戸隠神社奥社は、実際に行ってみると山頂のすぐ直下にある感じ。この時期では難しいけれど、無積雪期であれば大して扱かれずに登れそうに見える。戸隠山は、祭神の天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)が投げ飛ばした天の岩戸そのものらしいから、出来るだけ高い処に奥社を建てたかったのも頷ける。
奥社参拝の後は、鏡池へ回ってみた。ここから見上げる西岳はなかなか見事なのに、我々以外ひとっこひとりいない。鏡池から先はスノーシューで峠越え。もうすぐ昼時、蕎麦屋の混み具合が気になりだす。「うずら家」は2年前に寄っていたので、別の候補をいくつか調べてあったが、皆、「うずら家」に行きたそうだったので、ならばとスノーシューを脱いだら一目散に向かう。
今日も変わらぬ繁盛ぶりだったので、8人で纏まって入るのはなかなか難しい状況。しかし、ホスピタリティの高い店員が上手くあしらってくれ、何とか揃って収まった。さっそくビールで乾杯。その後は日本酒、「佐久の花」をいってみる。各自、おもいおもいのつまみを注文。個人的には、岩魚の焼き枯らし(700円)がお気に入りである。そして締めはやっぱりざるそば(つゆそばが好きなWoodyさんは、とり南蛮)。戸隠独特の、ひと口サイズずつ束ねた盛り方は「ぼっち盛り」と云うらしい(長野駅前にあった蕎麦屋「ぼっち」の語源はこれだったのか!?)。やっぱり喉越し抜群なので、残り7人で大ざる2枚はあっと云う間だった。

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光陰矢のごとし、もう今年の山もこれで終わり。年越し蕎麦という風習は鎌倉時代から始まったらしいが、地域によってはだいぶ様変わりしているようで、年始に蕎麦を食べるとか、蕎麦の代わりにうどんを手繰るなどという地方もあると聞く。しかし様式は変わっても、一年の節目のひとつであるということは同じようである。我々も四季を通じて山に登るせいか、何かと季節的なイベントにひっかけて一杯やるネタにしようと画策することが多い。そのひとつが年越し蕎麦だ。
仕事による海外出張に引っ掛からなければ、このところ何年かは西所沢の「久呂無木」がその会場だった(直近はこちら)が、横浜在住のWoodyさんが「西所沢から帰るのが大変」と仰るし、蕎麦を手繰る前に登る山(云わば蕎麦前の前)が秩父界隈ではだいぶ少なくなってきたということもあって、それならば丹沢の山で締めようかということになった。
本厚木界隈にも目ぼしい蕎麦屋はいくつか見つかったが、駅の周辺でかつ大人数で予約ができるとなると限られてきて、それに適う店が「十日えびす」だった。馴染みのないネーミングだが、関西では一般的な行事らしい。この店の主が関西育ちなのでこんな名前になったのだろう。煮物料理の名前に「○○焚き」などと使うところも関西風。
駅から数分の距離、雑居ビルの2階に「十日えびす」はある。夜の部のみ参加のこのちゃんを含め、総勢11名で大宴会を開始。他にももうひとグループの予約が入っていたので、今日は貸切状態。普通の蕎麦屋にないメニューが豊富で、皆で大いに舌鼓を打ったし、日本酒も地元厚木の「盛升」を堪能した。もちろん、締めはもりそば。また来年もよろしく。

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今宵は親類一同で夕餉。場所は中軽井沢の「ハルニレテラス」にある、蕎麦屋の「せきれい橋 川上庵」。旧軽井沢にある店の姉妹店で、ここは約3年前にランチを食べに来たことがあった(そのときのレポはこちら)。「ハルニレテラス」は心憎いほど、リゾート地らしい雰囲気いっぱいの場所だ。
その名の通り、ハルニレの林にウッドデッキ状の歩道が設えられてあって、その緩やかな階段状に連なる歩道の両側に小洒落た店が並んでいる。ビストロ風の店や土産物店、パン屋などを眺めつつ進むと、「せきれい橋 川上庵」はそのほぼ一番奥にある。店の裏側には小沢が流れていて、夏であれば涼しさも演出できる。
今日は生憎の、本降りの雨だが、それでも夫々の雨に濡れた建物がライトアップされていて、これはこれで乙な情景になっている。辺りの木々も良い具合に紅葉している。
この辺りはだいたい全て「星野リゾート」。ここで夕食をするということは、この近所に泊まっている客ばかりだと思うが、店の中は結構賑わっている。我々の宿は、歩いて数分のところにある「BEB5軽井沢」という名のホテル。「星野リゾート」にしては(とは云っても、なにせ「星野リゾート」の宿に泊まったのはこれが初めてなので、実は良く判らない)、思いっきりカジュアルな感じのホテルである。
「川上庵」の暖簾を潜ると、店の一番奥、テーブルを連ねた横長の一角に通された。外観と同様に、店内も間接照明を使った落ち着いた雰囲気、やはりこの店は普通の蕎麦屋とはだいぶ違う。料理はランチとそれほど違いはなく、この店特有の様々な「蕎麦前」を楽しむことができるし、供される日本酒も長野の地酒ばかりでうれしい。また機会があれば、ディナーで来てみたい。

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「京王高尾山温泉・極楽湯」で随分のんびりしたつもりが、時計を見たらまだ午後3時過ぎ。さすがに小仏城山往復だけでは時間を持て余す。こんな早く帰ると、家でおさんどんをしなくてはならないか、はたまた何故こんなに早いのかと家人に煙たがられる。もう一寸のんびりしようと3人の意見は一致、高尾山口駅前界隈には基本的に蕎麦屋しかないので、とりあえず高尾駅へ移動することになる。
この時間でも呑めるのは、やはり「たまの里」だろうと覗いてみるとやはり結構客が入っている(しかも大部分がハイカー)が、それでもすっと入れた。それにしてもここは外が明るくっても中は完全居酒屋状態。皆、たしかに山の格好をしてはいるが、山なんか登らずに真っ直ぐここへ来ているのでは、と疑いの目を向けたくなる。
山の服装はその実、家を出るときのカモフラージュではなかろうか。小生もいつかその手を使うことがあるだろうか。「ドキュメント72時間」じゃないけど、少なくとも小生はこれまで、さらりーまんスーツを着た姿で(会社をクビになったことを家族に言い出せず)、時間を潰すために高尾山に登るような境遇にならなくって幸いだった。高尾山にやってくる人々は夫々様々な事情を抱えているので、中には健康のために山に登っているフリだけして、実は酒浸りの休日を過ごしている人だっていないとも限らないだろう。そういう点では、今日は我々も五十歩百歩か。
ビールはもういいので、最初から日本酒、新潟・魚沼の緑川(780円)にしてみる。今度、山の帰りに蔵元へ寄ってみるか。つまみには、エイヒレ(420円)、鴨すい豆腐(570円)と、Woodyさん好物のアジフライ(500円)を注文した。ちょうど2時間ぐらい潰したので、大手を振って帰れる(?)時間となった。

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