山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

ブリュワリー

前回、「98BEERs」へ行ったときは、数日前から天気予報が悪かったので予定を変更、軽く小倉山を登ってザゼンソウを見ただけで向かった。でもって今回は、改めてハンゼノ頭、鈴庫山を経由して98BEERsへ直接下るプランを実行することにした。
ところが今回も生憎の予報で、好天は望むべくもない。「98BEERs」も負のスパイラルに嵌ったようだ。もはや、コンティンジェンシープラン(≒ショートカットコース)の選択は難しいため(ジャンボタクシーも予約済みだし)初心貫徹、雨を覚悟で当初プラン通りに行ってみることにした。
このコースの一番のポイントは、鈴庫山からの下降。三方向が切れ落ちているので一旦、鞍部まで戻ってから南側をトラバースするのだが、そこにはCATVのケーブルが剝き出しで敷設されているので、丁度いいホールドになる(引っ張ってはダメだよ、と注意喚起する)。
後は基本的に尾根を下るだけ、雨で滑り易くなった斜面に注意して行けば、やがて防火帯に出る。こけて転がり落ちないよう慎重に峠まで下れば、「98BEERs」まで繋がる林道はもう目の前である。今日も、外のウッドデッキで富士山を眺めながらビールを呑む、という希望は叶わず中へ入り、ずぶ濡れのレインウェアを脱ぐ。
運良くというか多分、この天気のせいで客は殆どおらず、今日も唯一のテーブル席を確保することが出来た。今日のつまみは、ムール貝のワイン蒸しと、鶏レバーパテ、それにスパイシーチキン。これだけあると勿論、ビール一杯では済まない。窓の外の、雨に煙る新緑の森を眺めながら、98クラフトビールを呑むのはとても良い雰囲気である。でも次回は頼むから晴天でお願いしたい。

01 今日も雨の柳沢峠。8時53分
03 気温は低め。
06 何度もこの径は辿ったが、天気はいつもこんなふう。
08 もう柳沢ノ頭に到着。9時28分
09 本日の最高点。
13 結構下る。
14 最後は急。
15 雨で生き生きしているのはコケ。
16 鈴庫山山頂。10時9分
18 目の前に小倉山。
19 ってことは山の右の麓辺りに98BEERがあるはず。
20 CATVのケーブルに沿って下降。
21 思わずケーブルに捉まりたくなる。
23 その下をトラバース中。
25 この先は下ったり登ったりの繰り返し。
27 墨絵の世界がミツバツツジで一変する。
28 尾根が瘦せてきた。
29 1,336m峰。標識は無い。11時12分
30 これから急降下。
32 上手い具合に法面の壁が無いところに下りられた。
34 二年前も越えた坂脇峠のゲート。11時53分
40 さらに南下。
48 雨は小康状態。
52 ここも一見厳しそうに見えるが実は楽ちん。
53 小刻みにアップダウン。
56 ずっと、ミツバツツジ。
57 花付きが良い。
61 特に歩き易い訳ではない。
63 最後の急降下。
65 ここから尾根を外れる。
68 ホオノキの芽吹き。
70 98BEERsに到着。14時6分
71 やっぱり今日も雨。
72 雨に濡れた若葉を眺めつつ・・・
73 ビールをいただくのも乙。
74 では改めて。
75 ムール貝。
76 レバーパテ。
77 スパイシーチキン。
78 また来ます。次も雨かな。

恒例となった初春の越後の山旅。今年はそれにスペシャル・オプショナル・ツアーが付いている。それは2日目のことなのでとりあえず後回しにして、先ずは初日。今回の山は魚沼の里にある、大力山という標高僅か504mしかない里山に登ることにした。
わざわざ新幹線代と宿泊代を掛けて登る山か?と疑う向きもあるだろうけど、これだけが目的ではないにしろ結局は価値観の問題。そもそも山に興味の無い方には、金を掛けて山に登ること自体理解できないのだろうから、価値観の違いは埋めようがない。ついでに云えば、槍ヶ岳と大力山を較べることにも(個人的には)大して意味はない。
今日泊まる宿「小出ホテルオカベ」に余計な荷物をデポしてから、タクシーで登山口の宝泉寺へ(山行記録はこちら)。今日は生憎の天気で、既に雨模様。もし本降りになったら適当なところで切り上げようという、楽な気分で登る。雲が低いので、すぐ目の前の未だ真っ白な越後駒ヶ岳は頂がガスの中である。
今年は例年以上に雪融けが早いようで、今登っている尾根筋に殆ど雪は残っていない。しかしそのお陰でもう春の花は咲き出していて、宝泉寺の池にはミズバショウが吃驚するほど花盛りだったし、路傍にはカタクリ、ショウジョウバカマ、イワウチワ等が見られた。これぞ越後の春。
天気が良ければ、黒禿の頭(標高770m)ぐらいまで行くつもりでも、案の定次第に本降りになってきたので、板木城跡からはさっさと雷土(いかづち)集落に下り、神社の軒先でタクシーを待つ。向かう先は、4年ぶりの「猿倉山ビール醸造所」だ。
それこそ以前と変わらない風情、でも客はやや少ない感じか。天気が天気なので外のテラスでは呑めず、中のソファー席でライディーンビールのIPAをいただく。ひと口吞むと、ガツンと美味い。そうだ、そうだ、この味だ。このビールは2年半前に八海山から下りて呑んだっけ、と思い出した。

001 【第1日目】大力山登山口にある宝泉寺。
004 しかも丁度見頃。
005 しかも皆、大ぶり。
012 このコースでいってみるつもりだった。
013 歩き始めようとすると・・・
018 秋葉神社。大宴会が出来そうな広場。
019 マンサク。
020 タムシバ。
022 一番よく咲いていた。
024 タムシバとマンサクの径。
031 ユキツバキ、かな。春咲く椿。
034 眺めが良いところに出た。
037 腐っているので時々がぼる。
038 向こうは鳴倉山。
043 快調に登れば・・・
045 ここも良い眺め。
046 彼方が大力山の山頂。
047 天気が良ければ笠倉山まで行くつもりだった。
048 山の名前よりも道の方が大きな字。
049 山頂へ。
057 頂が特徴的な板木城址。
055 八海山のガスはなかなか取れない。
058 若葉色はブナ。
060 標識はときどきある。
064 空濠の先にまた壁。
065 上から見れば結構な落差がある。
067 登ったところが湯谷城址。
068 大力山。左の頂に東屋が見える。
069 また激下りの空濠。
070 戦時以外の通行も大変だったはず。
072 またこの花、気になる花。
076 板木城址に到着。
077 ここは雷土城址でもあるらしい。
080 雨が本降りになってきたので下山。
081 下りたところが雷土神社。ここでタクシーを待つ。
082 ところ変わって「猿倉山ビール醸造所」へやってきた。
083 ここで出てくるのがライディーンビール。
084 つまみはこんな感じ。
085 醸造所がすぐ奥にある。
086 お疲れさんでした。
087 4種類のソーセージ盛り合わせ。
088 スパイシーなフライドチキン。
089 お腹が空けばフォーもある。
090 ミニハンバーガーもある。
091 今日は天気がいまいちだが・・・
093 ちなみにこんな姿は我々だけでした。
094 「魚沼の里」の桜。
095 丁度見頃でした。

ランチの後は、もう輪王寺も東照宮も二荒山神社も見飽きているので、ちょっと離れているけど「日光田母沢御用邸記念公園」へ行くことにした。かなり本降りの雨なのでレインウェアを着たいぐらいだが、傘だけで何とか歩く。昨年も社山に登った翌日、「御用邸」を見学したがそれは夏のこと(考えてみればその時も台風による本降りだった)。ここは季節を変えて何度来てもいいかも知れない。前庭のアカヤシオがもう満開だ。
それはともかく、ここの入園料600円はお値打ちだと思う。係の人たちは皆さんとても丁寧で、ホスピタリティ精神に溢れているので気持ちが良い。そのせいか、小生は去年見たばかりなのですっと一回りして外に出たが、女子連二名は中々出てこない。ならば「記念公園」内にある「御用邸 茶寮」で待とう、と思ったが、シーズンオフで休業中とのこと。仕方が無いので、公園外で適当な店を探すことにした。
しかし、いざ探すとなるとなかなか見つからないのは世の常、偶々店が見つかってもそういう場合は大抵、行列が出来ている。勿論、後ろに並ぶ気にはならないので、また店を出て彷徨うことの繰り返し。漸く見つかったのが、神橋を過ぎて100m程、東武日光駅方面へ下ったところにある「マァマー・ビールスタンド」というクラフトビールの店だった。入ってみると、外国人観光客のグループがいたが直ぐに出て行ったので小生ひとりとなった。ということで女子連にLINEを入れて現在地を知らせる。
内装はちょっと落ち着かない雰囲気だが、背に腹は代えられぬ。IPA(小500円)を注文し、本を読みながらちびちびやる。苦みが丁度いい。これで漸く「御用邸」見学中の女子連を待つ態勢が出来たと安心したものの、待てど暮らせど現れない。何故か他の客も全然入って来ない。二三言葉を交わしただけで、店主(?)と二人だけの長い時間が続く。ちびちび呑んでもやがて無くなる。二杯目を呑む気にもならず、かといって一杯だけでこれ以上粘るのも限界。とうとう諦めて、駅まで歩くことにした。どーなってんだー!

50 ランチの後はここ。
52 中庭。
53 板張りはこの部屋ぐらい?
54 玉座の部屋にはちゃんとガイドがいる。P3260050
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56 外周の散歩道にはこんなところがある。
57 こんなところにも。
58 ここも。
59 判る人には判る。P3260059-SharpenAI-Focus
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60 アカヤシオが咲いていた。
62 なかなかやってこないので、ビアスタンドでひとりビール。P3260067

甲州市にあるワイナリー「98wines」がクラフトビールを始めたという情報を入手してから、それと絡めた山行計画をあれこれ練っていたが、今回ようやくその時が来た。しかし当日の天気予報は生憎の悪天候を告げていたので、ガチ登山はあっさり止めにして、軽く小倉山を登るだけにした(山行記録はこちら)。
先ずはタクシーで玉宮まで移動するのだが、塩山駅前に行ってみると何故かタクシー予約が入ってなかった。予約を受けたのは塩山タクシーの社長だと。頼むぜ、しゃちょー!
それはともかく、既に予報通りの本降り状態。玉宮のバス停からレインウェアをしっかり着て出発する。こんな天気なので、小倉山だけでなくザゼンソウ群生地でも、誰とも遇わず仕舞。ザゼンソウは前回と同様、丁度見頃だった。それにしてもここだけこんなに咲いているなんて、全く不思議な植物だ。
首尾良くザゼンソウを愛でた後は、とっとと「98BEERs」へ向かう。つま先上がりの林道を少しだけ進むと、何もない林の中に忽然とモダンな黒い建物が現れる。それが「98BEERs」。外からも醸造タンクが並んでいるのが判る。2階はホテルになっているとのこと。
建物の手前はウッドデッキになっていて、晴れていればここでも一杯やれるはずだ。中に入ると、一杯やれるのは楕円形テーブル席とソファーが置いてある一室だけだったが、上手い具合にテーブル席が空いたので、そこへ収まる。内装もお洒落で、かなりアートしている(その理由は後で判る)。
呑めるビールは生ビールが一種類と、あとはボトル(750ml)が5種類(何故750mlの大きなボトルなのか、も後で判る)。我々を迎えてくれたのは、大菩薩に60回登ったという若者店員(でも単に店員ではなく、この人こそ、98BEERのブリュワーだった)。そしてその後に現れたのが、「98wines」のオーナーだった。

02 最初からハイキングコース。
03 穏やかな径。
12 とりあえずそのまま直進。
13 展望台が見えてきた。
14 小倉山山頂。10時7分
15 晴れていれば甲府盆地が見えるはず。
17 ここを左折。
23 色が薄いのは日当たりの問題らしい。
26 ここは日本の南限らしい。
29 うじゃうじゃ。
30 フェンスの外に出るとシカやイノシシに喰われちゃうぞ。
32 これも。
33 表情を感じる。
34 飽きるほど咲いていました。
35 今日の2つ目の目当てがここ。
37 建物内もアートしている。
38 ここがビールタップ。
39 先ずは何にしようか。
40 美味そうなつまみもある。
41 運良くテーブル席が空いた。
42 窓もアート。
43 醸造所が併設されている。
44 二人だったらここがイイ。
45 天気が良ければ甲府盆地越しに富士山が見えるらしい。
46 でも雨もまた佳し。
47 ではいただきます。
48 鳥のレバパテ。
49 スペイン豚の肩ロースハム。
50 スパイシーチキン。
51 2階がホテルになっているそうです。
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今週は秋田。といっても岩手県との県境を、秋田駒ヶ岳から乳頭山まで縦走するのだ。このコースも、一度は辿ってみたいと長年温めていたプランの一つで、今回、漸く実現することになった。東京を朝出てからでは縦走は無理なので、初日は麓の宿まで入るだけという、この頃流行りの楽ちんプランである。
ということで、折角なので角館まで足を延ばして観光することにした。角館そのものは以前にも来たことがあって、目ぼしい名所は既にひと通りは巡っている。而して個人的には、その近くにあるというクラフトビール醸造所の「田沢湖ビールブルワリー」に寄ってみるのが一番の楽しみだったのだ。
上手い具合の路線バスは無いようなので、普通にタクシーで行くつもりだったが、偶々秋田新幹線車内で見つけた乗り合いタクシーが使えそうだと判り、さっそく予約を入れてみた。ひとり1回300円で、一日乗り放題で800円という価格設定だった。賛同してくれたなおちゃん、WOODYさんの3人で行ってみる。
角館駅から乗り込むと、ハイエースを使った車内はほぼ満席状態。意外に乗り合いタクシーが人気なのだと知った。ほんの10分程で、あきた芸術村に到着。ここには「田沢湖ビールブルワリー」以外にいくつかの施設があって、一番の目玉は「わらび劇場」である。演劇に疎い者でも、「わらび座」の名前ぐらいはしっている。「田沢湖ビールブルワリー」の経営も「わらび座」が担っているらしい。
その「田沢湖ビールブルワリー」に行ってみると、営業はしていたが併設レストランは残念ながらコロナ禍で休業中だった。客は我々だけ。而して生ビールは呑めないが、瓶ビールを買うことは出来るとのことだったので、休憩スペースのようなところで呑ませてもらう。
いくつか種類があったが、スタンダードなケルシュを吞んでみる。苦みは控えめでスッキリした味わいだった。結局、乗合タクシー代往復600円を掛けて、1本700円(ぐらいだったか、記憶が曖昧)のビールを吞んだだけでまた角館に戻った。

010 あきた芸術村の往復にこれを利用。
001 【第1日目】あきた芸術村にある「わらび劇場」。
002 その隣にある「田沢湖ビールブルワリー」。
003 10時開店直後にやって来た。
004 ちゃんと開いていました。
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005 ところがブルワリ併設レストランは休業中。
006 がっかり。
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007 仕方なく瓶ビールを購入。これはケルシュ。
008 こちらはブナの天然酵母を使ったビール。
009 輸入麦芽梱包袋をもらった。

「トロッコわっしー6号」を相老駅で下車し、跨線橋を渡って東武線の駅でPASMOの改札をタッチし、また跨線橋を渡って東武線のホームへ移動。面倒と云えば面倒だが、これはもう、相老駅の儀式というべきしきたりなのでさして苦にはならない。ただ、アルコールが入っているせいで階段は息は上がる。
相老駅を17時4分発の「特急りょうもう38号」に乗車し、18時41分に北千住駅下車。今回は久しぶりに「さかづきBrewing」へ行ってみることにした。以前は東口にあったのが、今は西口に移転している。旧店舗には2年前に入ったことがあったが新店舗は初めて。楽しみだ。
駅から歩いて5分程だが、喧騒の駅西呑み屋街から外れていて閑静な場所にある。クリーム色の壁に赤い扉。1階が醸造所とタップルーム、2階がレストラン、3階に麦芽粉砕機、倉庫及びオフィスという造り。1階で立ち呑みも悪くないが(立ち呑み客は結構多い)、折角なので2階へ上がってみた。
こちらもテーブルはほぼ埋まっている感じだったが、上手い具合に丁度空いたテーブルに着くことができた。早速メニューを見ると、ビールのラインナップは10種類。何れにもアルコール度数、IBU(苦み単位)、説明書きと共に、ペアリングとして合う料理が記載されている。
目移りするが、取り敢えずは無難そうな「桜霞」ミルクシェイクIPA(アルコール6%、30IBU、780円)にしてみた。各人が夫々のビールをチョイスし、料理はグリーンサラダ(680円)、生ハムとサラミの盛り合わせ(850円)、ドイツソーセージの炭火焼き(1,600円)にしてみた。
「桜霞」は喉越しが良い感じで期待通りだった。ビールだけでなく、料理も何れもかなりまともで、美味い。単にクラフトビールを呑ませるだけの店では無い。女性オーナーの心意気が感じられた。前回もそう思ったが、次回は絶対、腹を空かせて来たい。

178 北千住の「さかづきBrewing」に立ち寄り。
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179 ここはクラフトビールだけでなく料理も美味い。
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新潟水族館「マリンピア日本海」内にあるレストランUMINONE(海の音)で一杯やっていい気分になった後のこと。と云っても、いい気分になったのも、ちょっと肴を摘まんだのも小生だけ。腹を空かせた女子連と合流した後は、タクシーを呼んで店へと向かう。
選んだのは、以前からちょっと気になっていた、新潟市内にあるクラフトビールの店「沼垂(ぬったり)ビール」である。この辺りは飲食店街ではないので比較的静かなところ。ところが入ってみると、店内には溢れんばかりに客がいた。
こりゃ待たされるかな、と思ったらそうでもなく案内される。先ずはビールとつまみを注文して金を払うのがここのしきたり。その後、こちらへどうぞと、女将さんに座敷へ案内される。全く普通の家の居間のような雰囲気。こちらにはまだ客が居らず、暖房も入っていないので寒い。
女将さん曰く、今日は創業6周年記念日でJAZZライブがあるのだと。それに合わせて料理も特別なものにしているとのこと。それを目当てに来たんでしょ?というていで女将さんに聞かれたが、偶々ですと返答。ライブは午後らしいから、その時間まで我々が居ることは無いのがちょっぴり残念でもある。
座敷にも次々と客がやって来て、いつの間にかすべてのテーブルが埋まった。ビールは呑み比べセットがお得とのことで、皆、それにした。4種類のビールは夫々どれも味わいがあって美味い(どれが一番だったのかはすっかり忘れた)。
つまみは、スモーク盛り合わせや焼売、豆腐田楽、なんこつつくね、あんぽ柿サラダ(これは喰わなかった)など。どれも夜店で買ったような風情で、お祭り感が出ていて良かった。次回来る時には普通の料理が喰えるのだろうか、確かめてみたい。

103 ランチは沼垂(ぬったり)ビール。
104 店内は意外と賑わっていた。
105 実は今日は創業6周年祭当日だった!
106 我々は吞み比べセット。
107 オリジナルくんせいセット400円。しっかり薫製だ。
108 純白のビアンカ生シュウマイ2個350円。何故ビアンカ?
109 沼垂とうふ田楽400円。こりゃ日本酒だよ。
110 豆天300円。意外にビールにピッタリ。
111 コリコリなんこつつくね300円。予想通りの美味さ。
112 アンポ柿甘酢サラダ。美味かったらしいよ。
113 勝太郎スティック300円。勝太郎、知ってますか?
114 沼垂は発酵の町なのだそうである。
115 あの看板のモデルが勝太郎です。

「奥湯村温泉 紅椿の湯」からは再びタクシーを呼んで、甲府の街へ移動する。この時間でも開いている店となると選択肢は限られてくる。真っ先に思い付くのは、つい半年前に入ったことがある「ホップス アンド ハーブズ」というクラフトビールの店。ということで「そこまで行ってね」とタクシーの運転手に云うと、なかなか要領を得ない。まだ名が知られていないらしい。
「ドーミーイン」がある通りだと云うと直ぐに分かって、その道は一方通行だから云々と、云いながら車を走らせる。ところがその店のだいぶ手前から車が詰まってなかなか進まないので、そこで下車。行ってみると、「Hops and Herbs」の丁度目の前で何かロケをしているらしく、カメラやら機材やらを調整している輩がワンサカいた。誰か俳優でもいるのかと見回すが、それらしき人影は無し。そのうち野次馬も段々減ってきたので、我々も諦めて階段を上がって店へ入った(店のスタッフも野次馬の一人だった)。
16時半頃到着、今日も先客はひと組だけ。相変わらず薄暗い店内である。ビヤホールというよりも、ジャズライブハウス風かも知れない。6人がまとめて座れるテーブル(手製のアクリル衝立付)に着席。
さて、先ずはビール。OUTSIDER BEERのALL6というセット(1,200円)があったのでそれにしてみる。ひと通り味わってみると、アルコール度数が7.2%でIBUが75もある「サスクオッチ アメリカン IPA」が一番のお気に入りだった。それでも二口目以降は、もう違いが良く分からなくなる。
料理は、やはりビヤホール的なメニュー。ソーセージ(900円)や、チーズプレート(1,000円)、酒粕漬け鴨スモーク(800円)、えびと椎茸のアヒージョ(700円)、ピザ・マルゲリータ(800円)は間違いない味。玉葱ステーキ(500円)はシンプルだけどビールに合う。ポテトサラダ(500円)は、ごろんとジャガイモと玉子とタルタルソースという意外さ。味も量的にも十分堪能できた。

66 ここへ入った。
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67 5種類を飲み比べ。
68 いただきます。
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「伝承園」で蕎麦を手繰った後、その「伝承園」へ入園。個人的には2回目。ここには「曲り家」が移築されている。やはり「曲り家」と云えば「南部曲り家」かな。このような保存地区以外で「曲り家」を見たことが無いような気がする。小生以外はそれ以外にも色々と見て回ったようだが、小生はここの軒下で暫し読書。
「伝承園」の後は「かっぱ淵」。ここも2回目だけど、折角なので皆に付いて行く。ちょっと行くまでの道が付け変わったように感じられた。「かっぱ淵」そのものは以前のまんまのようだった。雨が降り続いているのに、河童の気配は感じられず。
次は「とおの物語の館」。皆は、ここで語り部による民話を聞きに、別棟へ行った。小生はもう民話を堪能したので、皆と別れ駅の方へ向かう。来る時に途中で見掛けた、「遠野醸造TAPROOM」へ入ろうという魂胆なのだ。遠野にはクラフトブリュワリが2つもある。わが街に出来るのはいつになることやら。
駅前通りをほんの2、3分辿ると、右手に看板が見えた。入口はシンプル、元商家を改造したのかも知れない。ガラス扉を抜けると、中も結構ゆったり目。数組が入っていた。客も店員も皆若い。小生が入った瞬間、平均年齢が上がったらしい。
テーブル席も空いていたが、カウンター席に座る。バーカウンターのように座席が高い。店は奥に長く、醸造タンクも見えている。メニューを見て4種類あったビールのうち、IPA(Mサイズ650円)を注文。苦みしっかり、美味い。
ビールだけでなく、つまみも食べてみようかとまたメニューを眺める。結構色々ある。でもこちらは一人しか居ないので慎重に悩んだ挙句、遠野産秘伝豆のポテトサラダ(550円)をチョイス。しかし出て来たのを見て、これは一人で喰い切れないかも、とちょっと後悔した。それでも何とか喰い切った。美味かった。

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旭川駅と、利き酒をした「髙砂酒造明治酒蔵」との間に「大雪地ビール館」があり、本来ならばここでクラフトビールを呑みながらジンギスカンを喰らうという、思い描いていたシチュエーションになるはずだったが、何せこのコロナ禍。札幌だけでなく旭川も「まん延防止等重点措置」の一環として酒類の提供が事実上禁止となったため、その夢物語は儚く崩れた。
それでも折角ここまで来たこともあり、「大雪地ビール館」に入ることにしたのだが、後になって冷静に考えれば、この辺りで酒類提供禁止なのは旭川市だけで、隣町の東川町とか東神楽町、美瑛町まで足を延ばせば、大手を振ってビールを呑みながらジンギスカンが喰えたのだ。考えが至らなかったと大いに反省した。
それはともかく、「大雪地ビール館」は明治時代、大正時代に建てられた倉庫をレストランにしてあって、なるほど雰囲気がある。レストランへ入ると、クラフトビールの瓶がずらりと並んでいて目の毒。未練たらしく、ほんとに呑めないのか店員に訊ねたが、駄々を捏ねる子供をあやすが如く、やんわりと否定された。
先客は多少いたが、かなり広いので全く気にならない。奥のテーブル席を確保してからメニューを拝見。当然、メニューにもクラフトビールは書かれていて、我々の苦行は続く。
ともかくもジンギスカンのランチセットを注文し、それと共にノンアルビールを断腸の思いで頼む。ノンアルビールを呑むのは、病院での検査前日以来。ほんとはビールが呑めないならば、意地汚くノンアルなんて呑みたくないのだが、ジュースやコーラを飲みながらジンギスカンを喰う気がしない。他に呑むモノが無い。情けないがノンアルを呑んだ。こんなに苦いノンアルは初めてだ。

009 ランチはここ。
010 こんな名前の店なのにビールは吞めません。
011 恨めしく眺めるだけ。
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012 ちくしょー。
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013 仕方なくノンアルで乾杯。
014 ジンギスカンでビールが吞めないなんてアリ?
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「ホテル談路館」で汗を流す前、風呂から上がった後の待ち合わせをどうするか。ここ「談路館」にも一応ティールームがあるのでそこでも良いかと一瞬思ったものの、ビールはあってもつまみは無いだろうからと思い直し、ちょっとサーチ。
するとちょっとだけ離れているものの、普通に歩ける距離に「Hops & Herbs」というクラフトビールを吞ませてくれる店が有ると判り、そこを集合場所にした。ここは、土日は12時から開いているというエラい店だ。
風呂から上がってさっぱりした後、丁度出てきたなおちゃんと共に歩いて行くと、約5分のところに「Hops & Herbs」はあった。早速入ろうとすると1階は醸造所。店は2階のようなので外階段を上がる。
店に入ると、ちょっと若者向けなアメリカンテイストな内装。先客はゼロ。三浦半島の海水浴場の傍にあったりして、ハワイ料理とか出てきそうな感じ。でもれっきとしたクラフトビールの店だ。
ともかく席に着いたら先ずビールだ。メニューを見ると定番が6種類、今日のおすすめが2種類。小生は今日のおすすめの中からMosh Pit IPA(300ml、700円)を注文(Mosh Pitってどういう意味?)。アルコール分6.5vol.%、IBU62の割にはそれほどガツンとは来ない。吞みやすいくらいだ。やがて全員が揃い、櫛形山登頂を祝して改めて乾杯。実りある山行だった。
料理は結構豊富でやはり洋風主体だが、ほうとうなんかもあるのがちょっと和ませる。鴨スモーク、習志野ソーセージ、ポテトサラダ、ほうとうパスタ(味噌クリーム)、グリーンサラダ、オニオンステーキをいただいた。やはりビールに合う料理が多い印象だった。

85 湯上りは、クラフトビールのここ。
86 1階は工場、2階がビアホール。
87 outsiderとは、そういう心意気なんですかね。
88 何となくアメリカン。
89 本日のおすすめ。結局、両方吞みました。
90 これはMosh Pit IPA。かなりガツン系。
91 なおちゃんは4種類のテイスティングセット。
92 いただきます。
93 酒粕漬け鴨のスモーク。

「みたまの湯」でまったりしたあと、再びタクシーを呼んで身延線甲斐上野駅へ移動し、14時40分発の各駅停車甲府行に乗る。至るところが山と渓の山梨県にあっては、広々として見透しが利く甲府盆地は特異な空間だと改めて感じる。
甲府駅15時17分着。改札を出て「みどりの窓口」で「あずさ」の指定券を取ったあと、今日は珍しく目当ての店があるので北口へ出ることにした。予め調べてみたところ、甲府には2つのマイクロブリュワリーがあり(山梨県全体では7つあるらしい)、そのうちの一つがこれから向かう「ペルソナブルワリー」である。
北口周辺の商店街からはだいぶ外れ、歩くこと約10分、もはやほぼ住宅地である一角に「ペルソナブルワリー」がある。ここのオーナーは女性。それまで専業主婦だったのに、一念発起して始めたらしい。やってくる主な客は、近所の常連さんのような感じだ。
店内だけでなく、店の外にウッドデッキがありテーブル席がある。このご時世だし、大して暑くないのでそこを選ぶ。座っていると丁度、目線の高さで近所の人たちが、犬の散歩などで通り過ぎていくので何となく落ち着かないが、ビールを呑むうちに気にならなくなった。こんな店は、我が家の近所にも欲しい。
メニューを開くと、7種類のビールが並んでいる。IPA系が多いが、それぞれネーミングがなかなか揮っている。曰く、「コロンバスの卵」とか「ポラリスの涙」とか。一杯目はアメリカンエールの「二の堀アンバー」にしてみた(330ml、750円)。この店は、甲府城の二の堀(今は暗渠になっている?)沿いに建っているらしい。それにインスパイアされたネーミング。苦みはそれ程ではなく飲み易い本格派。こんな陽気には丁度いい。忽ち呑み干してしまいそうなので、次は何にするかと考え始めた。

140 団十郎ゆかりの甲斐上野駅。
141 これで甲府へ。
142 甲府でもう一軒行ってみた。
143 時節柄、テラス席で。
145 こんな品揃え。
146 料理もそこそあります。
144 ペルソナブルワリーのクラフトビール。
147 ビールにはソーセージ。
148 ガバオトルティーヤ。
149 これもビールにピッタリ。

弥彦山の展望レストランがまさかのコロナ閉店中で、期待していたビールを吞み損なった後、結果的には皆揃って同じロープウェイ便に乗って下山(片道800円)。山麓駅に着くと目の前にマイクロバスが停まっていて、彌彦神社まで無料送迎しますというので乗せてもらう。でも直ぐに神社に到着。歩いても大した距離ではなかったようだ。
彌彦神社は越後国一宮。創建は第六代孝安天皇元年(西暦紀元前392年)まで遡るとのことで驚く。そのせいか拝殿はとても立派である。参拝者もそれなりに多い。調べてみると何故だか越後国一宮は他にも2つあって、糸魚川にある天津神社と直江津にある居多(こた)神社がそれ(ちなみに佐渡国一宮の度津(わたつ)神社も含めれば、新潟県には一宮神社が4つもある。)そんなにあったら一宮神社とするのに差し障りがないのだろうか。どうでもいいけど。
参拝も終えたら次は風呂か食事。でもその前に行ってみたかったところがあるので、土産物屋や旅館が並んでいて観光客がそぞろ歩きしている門前街をすり抜けていく。街外れの観光客がいなくなったところにあった「弥彦商店」がそれ。ここでクラフトビールが吞めるのだ(しかし生産量が少ないのでクラフトビールとは呼べず、酒税法上の扱いは発泡酒らしい)。
店構えは日本酒の酒屋のようだが、店に入るとそこはタップルーム。ビールタップの前にカウンター席があるので、われわれ5人がずらりと並ぶ。伊彌彦スタウト(ハーフパイント500円)を注文。喉が渇いていたのであっという間に呑み干し、お代わりで伊彌彦エール(同500円)をいただく。こちらの方が更に呑みやすい感じ。つまみにイカメンチ(1本200円)があったのでそれもいただく。美味い。イカメンチは弥彦のソウルフードとのことだった。

149 ロープウェイ駅。
150 弥彦山から望む佐渡島。
151 眼下は弥彦神社の杜。
152 越後一宮・弥彦神社の拝殿。
153 参拝者はそれなりに多い。
154 一の鳥居。
155 弥彦ブリューイングに入った。
156 伊彌彦エールとイカメンチ。

「クラブ湯」の熱~い湯(温度計は44℃と読めるぞ、ぞぞぞ)を我慢してなんとか約30秒入った後、すっと出る。地元の常連さん達はまだ、全員風呂場でのんびりしている。こちらは着替えている最中でも、なかなか汗が引かない。番台の女将さんが「何方に登ったの?」とゆるい調子で訊くので、観音山ですと答える。その後も2、3訊かれて答えるが、何となく要領を得ない。念のため「小鹿野にある観音山ですけど」と云えば、「ま~!」と女将さん、漸く通じた感じ。秩父にも観音山があるのかしらん。
また来ます、と外に出ようとすると女将さんが「お連れさんはもう少しですけど」と。大丈夫です、待ち合わせ場所は決めてありますので、と云い残せば(そういえば、いつもそういう別れの挨拶をしている)、外気が気持ちいい。
蕎麦屋「大むら本店」を横目に見て、またさっきの道を戻り、「MAHOLLOBAR」に入店。奥に長い店だ。先客はひと組、若者カップルだけ。入るとすぐ右側にカウンターというかレジがある。店員に、初めてですか?と問われ、そうですと。であれば先ず注文し、金を払ってから奥に進みテーブル席に着くという手順です、と説明を受ける。
秩父麦酒のクラフトビールだけで10種類ぐらいあって迷う。メニューを見ると、何故か「熊」が付いたビール名が多い。基本的にIPA好きなので、ウエストコーストIPAの「波乗り熊Ⅺ」(ハーフパイント600円)にしてみた。つまみにはパテ・ド・カンパーニュ(500円)を注文。「波乗り熊Ⅺ」はかなり切れがあるが、コクも香りもなかなかだ。湯上りなので、グビッと直ぐに無くなった。2杯目をどうしようかと思っているうちに後続の女子連も到着。ではもう一杯。次は何にしようかと迷うのが楽しい店だ。

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久しぶりに「葭之池温泉」でまったりしたあと、タクシーを呼んでちょっと腹ごしらえ(≒呑み)に行く。目指すは「ふじやまビール・ハーベステラス」。富士吉田にはクラフトビールの店が2つあり、元々は「富士桜高原麦酒・地ビールレストラン・シルバンズ」へ行ってみようかと思っていたのだが、タクシー運転手に聞くと「ふじやまビールの方が近い」と云うので、じゃあ近い方にしようかということになった。場所は、御殿場へ抜ける国道138号線沿いの「道の駅・富士吉田」の中だ。
ここには農産物直売所以外に、「富士山レーダードーム館」や「Kid’s・USLAND富士山アリーナ」などのアミューズメント施設があったり、「モンベル 富士吉田店」があったりと、道の駅としてはかなり大規模で、駐車場には多くの車が止まっている。
他に食事処もあるが、我々の目当てはクラフトビールなので「ふじやまビール・ハーベステラス」一択だ。しかし、大きなお世話だけど、そもそも「道の駅」にアルコールを呑ませる店ってどゆこと? 何故、ここに建てたのか? だったらバスで行けばいいじゃんと思ってみても、路線バスの最寄りの停留所からは500mぐらい離れていて、ちょっとビミョー。という訳で、我々はタクシーで呑みに行った。
店に入るとかなり広いが、時間が時間だし(ほぼ午後4時)、それにマイカーが多い「道の駅」だし、かなり閑散としている。大きなテーブルを使ってゆったりと座った。先ずはピルス(グラス大630円税別、以下同様)で乾杯。すっきりして飽きの来ない呑みごたえ。その後は、ヴァイツェンもデュンケルもいただく。何れもクセがないスタイルだ。
つまみは、皆さん、お腹が空いていると見えて、ピザ(5種類のチーズピザ、910円)やパスタ(ハーブトマトパスタとバジルきのこパスタ、各910円)などを注文。一方、小生はごぼうの唐揚げ(470円)とソーセージ盛り合わせ(910円)、牡蠣のアヒージョ(840円)を頼んだ。何れもビールに良く合って美味かった。また来たいが、とりあえず次回は「富士桜高原麦酒・地ビールレストラン・シルバンズ」へ行ってみようかと思っている。

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沼田駅を13時31分に出て、大宮駅には15時42分到着。まだ陽が高いので、やっている店があるのかちょっと心配だ。そこでちょっと駅からは遠いが(と云っても10分ぐらいで、氷川神社よりはずっと手前にある)「氷川ブリュワリー」へ行ってみることにする。ここは土日であれば、昼から通しで営業している、とてもエラい店である。
上野東京ラインの車内でもちょっと呑んでいたので、足が重い。何とか辿り着き、店に入るとこんな時間なのにかなりの客の入り。それでも壁際のカウンター席が空いていたのでそこに着席。年齢層はかなり低い感じ。カップルが多い。店内を見渡すと、ガラス窓の奥に発酵タンクらしきシロモノが見えている。ここはまさにオンタップな店なのだ。
メニューを見ると、10種類ほどのクラフトビールがある。かなり多彩である。全体的には、女性が好みそうなフルーティータイプが揃っている印象。ちょっと考え、「サスペンション・ヘイズィー」(ハーフパイント800円)にしてみる。その名の通り、少々濁っている。いわゆるIPA系のようで、ホップが程よく利いている。
つまみには、インド風ポテトサラダ(420円)とドイツソーセージ(オーバークライナー、680円)を注文。ポテトサラダは確かにスパイシーだが、リッチなクラフトビールに良く合うと思う。2杯目は「胡蝶の夢」という名が付いたペールエール。
ここのビールは伝統的なドイツビールでもイギリスビールでもない、アメリカ的な多種多様さをアピールした感じ。料理も多国籍的。味わってみたい料理が結構あるので、また次回が楽しみである。

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岩手山を早々に敗退したので、ひと風呂浴びたのにまだ昼前。流石にこの時間から宿へ行くわけにもいかず、大いに時間を持て余す。こういう時には地元タクシー運転手が強い味方。「何処か近所に観光名所はありませんかね?」と訊いてみるが、運転手曰く、岩手には歴史に名を残すような傑物は明治なるまで現れなかったので、城や史跡など特に見るべきものが無い、せいぜい石割桜ぐらいだと。歴史上の人物となると、平安中期の奥州藤原氏まで遡らねばならないらしい(その藤原氏の遺跡にしても盛岡ではなく平泉だ)。なるほど道理でネット検索してもパッとした名所が出て来なかった訳だ。でも知りたかったのは、地元の人しか知らない穴場のような名所。でもうまく伝わらなかったのか、それともホントに穴場も無いのか判らない。
ともかく、そう云われてしまうと取り付く島もない。では歴史遺産の類は諦め、趣向を変えて造り酒屋やワイナリーなどはどうでしょうか?と訊けば、その場で呑めるようなところは無いですね、と極めて消極的な答え。地元アピールの最前線にいるような方がそれでいいの?ちゃんと情報収集してる?
仕方がない、こんな時の為に予め調べてあった、クラフトビールのブリュワリーへ行ってもらうことにした。街中からちょっと外れたところにある「ベアレンビール醸造所」がそれ。小雨が降り続くなか辿り着いてみると、レンガ造りのなかなかお洒落な醸造所。
早速入ってビールを呑ませて貰おうとするが、買うのは買えるが呑む処が無いと若い女性店員が仰る。じゃあ仕方がない、外のベンチで呑むかと。雨も小康状態になったので丁度いい。そのうち、中年男性店員がやってきて濡れたベンチを雑巾で拭いてくれた。さっきのねーちゃんと違って気が利く。漸く呑むと、なかなかイケる。首都圏じゃ見掛けないけど、隠れた地ビールはそれなりにあるということだ。
工場見学は予約が必要だけど、一部だったら自由に見られると云うので2階へ上がってみる。大麦を粉砕する機械と、それを茹でる釜があった。わざわざドイツから取り寄せたという、アンティークなシロモノだが現役らしい。それらを見学できる場所には、いくつかテーブルと椅子が設えてあった。なんだ、ここで呑めるんじゃないのぉ。ここの人たちは客あしらいが下手ですね。

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山から下りて店に入る場合、ビフォアコロナであれば山麓の店か、立川や八王子等の街中の店(又はその両方)となるのが普通だったが、ウィズコロナとなると街中の店は「密」の観点からどうしても憚られる。しかしそうなると選択肢が山麓だけになってしまう。これはなるべくなら避けたい。ではどうするか。
ということでちょっと考え方を変え、山麓と街中の中間地域(いわゆる郊外)だったらどうか。そこで寄ってみたい、かつ寄っても「密」が避けられそうな店は無いか、とリサーチしてみた結果、今回は「福生のビール小屋」が目に留まった。奥多摩駅から青梅線に乗って、終点の立川駅ではなく拝島駅で途中下車するのは少々煩わしい(さらにこの店の場合にはタクシーに乗る必要もある)が、ウィズコロナ時代の厄介さに免じて我慢することにした。
ここは云わずと知れた「多摩自慢」を醸す石川酒造が経営するビヤレストラン。石川酒造は「多摩の恵」というクラフトビールも製造しているので、その流れで開いた店だろう。予約してから行ってみたのだがそれが大正解、予約しないと全く入れない大変な人気店のようだ。それに、欧米系の客が目立つ。近くに米軍横田基地があるので多分、そのせいだ。
席は店の外と中を選べるが、今日は蒸すので中のテーブルにした。かなり洒落た造りの店でしかもゆったり、大きな窓から外の庭やテラス席も見える。こんな店は街中じゃあ無理だ。
先ずは思い思いのビール(小生は「セッションエール」600円)で乾杯した後、「福生産ソーセージ(大多摩ハム製か?)の盛り合わせ」(1,200円)、「ガーデンサラダ」(1,000円)、「生ハムとルッコラのサラダ」(1,000円)、「トリッパのアラビアータ」(800円)、「小エビ酒粕ジェノベーゼ」(1,300円)、「本日のピッツァ」(1,300円)、「本日のパスタ」(1,300円)、「塩麴鶏むね肉トマトソースパスタ」(1,300円)を注文。基本、イタリアンながら麹や酒粕を使ったりと心憎いアレンジも加えている。
これで締めてひとり平均3,000円は悪くない。何処の酒造もこんな店をやって欲しい、とつくづく感じる。さしあたり次回は「福生のビール小屋」の隣にある店「ぞうぐら」に入ってみたい。それにしても、途中で呑んだ「ムギぽん(発酵前の糖化液のことか?)スパークリングワイン」(800円)は甘過ぎて小生にはちょっといただけない。

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東武日光から乗車した「特急きりふり284号」は、北千住駅に15時52分着。まだ時間が早いので、ちょっと寄り道しようと駅を出て旭町商店街(今は大学通り、だっけ?)を東へ。いくつか目当てを考えていて、その中で入ったことが無い「さかづきBrewing」というクラフトビールブリュワリー兼ビアバー(いわゆるブリューパブ)の店に行ってみた。
場所は商店街を右に入ったところ。細い路地を一寸入っただけで、途端に静かな住宅街になる。そんな場所にあるので、やや判り難い。店に入ると、まだこんな時間だというのにほぼ一杯。特に若者率高い。オジサン、オバサンはいない。で、ちょっとだけ狼狽えたが、何とかひとつと空いていたテーブルに収まった。
昨今、またクラフトビールの波がやってきているようで(何らかの規制緩和があったのか?)、思ってもみなかった場所にブリューパブが出来ていたりして吃驚する。ビールの9割以上は水だから、美味しい水が得られる場所じゃないとブリュワリーは無理なのかと思っていたが、都内でも雨後の筍の如く(比喩が古いね)出来ていて、ここ北千住の「さかづきBrewing」もその一つだった。しかし考えるに、マスプロ的大手ビールメーカーと違って、クラフトビールメーカーは製造原価に占める水の価格は相対的に低いので、元が水道水だったとしても、浄化に多少金を掛けても構わないのかも知れない。尤も、昨今の水道水はオゾン殺菌とか高度な浄化をしているので、ビールの味にさして悪影響は無いのではなかろうか。閑話休題。
ビールの種類が結構豊富で迷ったが、先ず「いぶき」(650円税込、以下同様)を呑んでみる。かなりガツンと来る香りと味。トラピストビールのようだ。2杯目は「初心不忘ヴァイツェン」(650円)。これもスモーキーな感じで個性的。つまみはソーセージ盛り合わせ(1,300円)と千住ねぎホイル焼き(780円)。ビールに良く合う。他にも色々あるが、とても食べ切れないので残念。次は絶対、腹ペコでやって来たい。(この店は現在、北千住駅の西側へ移転している)

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今回は忘年山行第1弾。西伊豆の民宿に泊まって海鮮料理で一杯のついでに、伊豆の山旅とプチ観光をしようという狙い。1日目は達磨山から金冠山まで縦走する計画だったが、折角富士山の大展望が期待できるコースなのに肝心の天気がいまいち、そこで2日目の計画と入れ替え、3年前の沼津アルプス(香貫山から大平山まで)縦走で歩き残した、大平山から東の奥沼津アルプスを辿る山旅にした(山行記録はこちら)。アップダウンの激しさは大平山以西と似ているが、ワイルド観と、突然、大嵐山(日守山)で開ける眺望という点では、大平山以西に勝るとも劣らない充実感を味わえた。天気はいまいちだったのに、丁度天気が少し回復し、遮るものが無い富士山が目の前に見えたのはラッキーだった。
大嵐山から下ったあとは、原木駅から伊豆箱根鉄道駿豆線で北上し、三島広小路駅から路線バスで移動、柿田川湧水群を観光した。湧水を眺めると、夏だったら暑さを癒してくれるが、この時期は神秘性、普遍性を感じさせてくれるし、冬でも豊富な湧水量に驚かされる。第1展望台には売店があって、そこにいらしゃった、この湧水群を再生させたナショナルトラスト運動の立役者たる方(下川原 里見氏)が、懇切丁寧にガイドしてくれた。さっきカワセミが来ましたよと、写真を見せてくれた。
そのあと再び駿豆線を南下して、次は韮山反射炉を観光するが、最寄駅から路線バスが無いのでテクテク歩く。山から下りた後はすっかり小学校の移動教室的にあちこち移動となり、山から下りたことを忘れてしまう。途中に延々とビニルハウスが並んでいるが、その中身はどうやらイチゴ栽培らしい。
実は韮山反射炉を生で見るのは生れて初めて。初めて見る人にとって、果たして立派かショボイかは、見る前の心構えによって異なるだろう。小生は、所詮江戸時代に造ったものだからチンケ(って元々は博打用語らしい)なもんだと想像していたせいで、随分立派なものに見えた。
入場料を払うと、炉内を見られるらしいが、我々は外観だけで十分満足。ここまで来た理由のひとつは、隣にクラフトビールレストランがあること。いちおう反射炉を眺めたらさっさと店に入る。4種類のクラフトビールがあったので、全てをテイスティング。個人的には苦みが利いたアメリカンペールエール(早雲)が気に入った。

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