「まるます家」を出たあと、もう一軒いこうとアユラシに連れられて、更にアーケード街を奥へ。ここでどう、とアユラシが指をさしたところは「丸健水産」という看板がある店。おでん屋のよう・・・・・・。
あ~っ、ここ、テレビで見た見た、たしか「ドキュメント72時間」だ、と思わず声に出る(調べてみれば、2015年2月20日放送の「赤羽 おでん屋エレジー」だった)。NHK総合の「ドキュメント72時間」には、なかなか巡りあうチャンスは少ないのだが(本放送は金曜午後10時45分なので、普通はもう寝ているし、再放送も翌週土曜午前11時25分なので、たいてい山の中。ってことで基本的にビデオ録画が必須だが、往々にして忘れるorz)、合えば必ず見ているお気に入り番組である。
しかしこの頃は、人生の悲哀が滲み出るシーンが少なくなっていて(2015年5月29日放送の「高尾山・なぜかふらりと都会の山へ」は泣けた)、ちょっと物足りない感じがするが、それでもまあ「チコちゃん」と同程度には気に入っている。
たしかにここ「丸健水産」は「おでん屋」なのだが、正確に云えば製造直売の「おでん種屋」。それが、自ら煮込んだものを売るようになり、それを肴に一杯やれるように発展したようである。この店にはルールがいくつかある。「持ち込み禁止」はまあ普通だが、曰く「奢り奢られ禁止」、「2軒目だったら酒は1杯まで」、「店側が案内するまで場所取り禁止」などなど。
混んでいるときは30分待ちぐらいするらしいが、今日はすんなり。小生ははんぺん、大根は外せないところで、あとは練り物。そしても勿論、カップ酒も。見ると、丸眞正宗だ。廃業したんじゃなかったっけ?(調べてみると、川越にある遠縁の小山本家酒造が引き継いだらしい)
ここ「丸健水産」のオヤジは名調子。口上もなかなかだし、金の計算も聞いていて小気味良い。支払いが終わると女性店員がおでんを持って「こちらでどうぞ」と我々を案内。椅子は無く、立ち呑み立ち喰い。これがまた良い感じ。酒を半分ぐらい呑んだら、ここの名物、出汁割り(50円)をいただく。日本酒をおでん出汁で割るのだ。これもまた佳し。
それでもカップ酒はあっという間に呑み干してしまう。ルールによれば我々は1杯しか売ってくれない。それでもものは試しと、そ知らぬ顔をしてまた列に並んでみる。しかし、やっぱり目端が利いたオヤジに、しっかり見咎められたが、嬉しいことに大目に見てもらい、缶ビールをゲット。また暫し、いい気持ちに浸れた。赤羽はいいなあ。

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