山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

宿泊施設

今回は岩手県南部の栗駒山と東部にある五葉山の、2つの名山を巡る山旅。両山はそれなりに離れているので、タクシーや列車、バスを乗り継ぐ移動も楽しみ。初日は栗駒山。ここは紅葉でつとに有名。真っ盛りだったという前週、ヒゲカズさんが道路が渋滞して山頂まで登れなかったというSNS報告が入り、果たして今週はどうか、女子連トークのネタとして大いに盛り上がっていた。
結果的には一週ズレて紅葉のピークが過ぎたせいか、それとも道路の通行規制をして路駐を排除したせいか、我々はほぼ予定通りに「イワカガミ平」に到着。それでもマイカー駐車場とを結ぶシャトルバスは頻繁に行ったり来たりしていて、登山者の多さに目を瞠るばかりだ。
山頂までの道程では、ほぼ切れ目なく登山客とすれ違い、また抜きつ抜かれつ。ガスっていて見通しは悪いが、南側の紅葉はかなり終わっている状況。山頂も人、人、人。腰を下ろす場所もなかなか見つからない状態だった。いやはや、紅葉を見に来たのではなく、人を見に来たようだ。
須川温泉へ下る「須川コース」は通行止めのため、ちょっと回り道となる「産沼コース」を下山。こちらは径がぬかるんでいるせいで、所々で渋滞が発生。それでも見渡せばこちら側は晴れていて、紅葉もまだ見頃。十分景色を楽しめた。
須川温泉に近づくと硫化水素臭が漂ってきた。大きな建物の周囲の至る所で湯気が湧いている。さっそくチェックインを済ませ、風呂場へ。内風呂はかなり大きく、湯気で奥が見えない。湯はにごり湯、湯加減も肌触りも申し分ない。実にいい湯だ。
部屋に戻ってビールで乾杯。火照った身体に冷えたビールが格別だ。このまま帰るというアニ~をバス停で見送り。かなりの乗客が並んでいたので、日帰り客もそれなりに多いということ。やはり人気の温泉なのだ。また機会があったら是非来てみたい。

001 【第1日目】いわかがみ平を出発。全くガスの中。10時39分
002 岩畳の道。
003 あたりは紅葉しているが見通しが利かない。
005 緩やかな登りが続く。
006 石畳が終わり、砂利道に変わる。
008 少しだけ眺望が得られる。
009 ちょっと緩んでまた登り。
011 所々、紅葉。
012 上のほうは紅葉は終わっている。
013 ガスが切れて山頂が見える。
016 晩秋の装い。
017 山頂に到着。12時10分
019 集合写真。
022 産沼コースを下る。
026 ガスが晴れてきた。
032 陽が当たると紅葉が映える。
033 でもって撮影タイム。
034 山頂とは別世界。
035 渋滞中。
036 渋滞のついでに紅葉を愛でる。
038 向こうの斜面はいい感じ。
039 径が悪いので渋滞が発生する。
040 この黄色はキレイ。
041 セッタ沢で小休止。
044 木道になった。ここが名残ヶ原。
045 もう観光気分。
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046 先が見えないけどそんなには広くない。
048 温泉のにおいが漂ってくる。
050 自然の足湯。20211009_152016
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053 風呂上り。
054 3人で乾杯。
055 8人で乾杯。
056 アニ~はこれで帰りました。16時20分
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057 暫し、部屋呑み。
058 夕食のため食堂へ移動。
059 我々の席は一番奥。
060 ここは3県境に近いせい?
061 焼き肉のタレも3種類。
062 鮎もでた。
063 いただきます。
064 クラフトビールもいただいた。
065 【第2日目】3階からの眺め。
066 今日もまあまあの天気。
067 朝食はビュッフェスタイル。
068 須川高原温泉全景。
069 戦隊メンバー勢揃い。

大峯奥駈道二日目は、行者還避難小屋を5時半に出発。今日は大普賢岳、山上ヶ岳を越えて、五番関の結界門までのコースタイム8時間の行程。早めに出たいところだったが、行者還岳直下の急登を真っ暗な中で登るのはちょっとリスクがありそう(落石しそう)だと、明るくなってから出発した次第。
大峯奥駈道全体では75の靡(なびき)があるらしいが、今日はそのうちの11ヶ所を辿ることになる。1つ目が行者還。2つの大岩の隙間に窟があり、八大金剛童子が祀られているらしい。この先、次々と出遭う靡にも様々な神仏が祀られているので、文字通り気が抜ける暇もない。その靡は、窟だったり、池だったり、覗きだったり、山頂だったり、森だったりと、形態も様々である。
地形的には、大普賢岳がひとつのクライマックス。水太覗から眺める大普賢岳、小普賢岳辺りの鋭角的峰々はまさに仙人の棲む世界を思わせる。この辺りから登山者も急に増えてくる。大普賢岳山頂にはかなりの人がいて、皆のテンションも高め。関西人だからなのか、それともこの雰囲気に昂揚しているせいなのか判らない。
阿弥陀ヶ森の結界を過ぎると、途端に人影が薄くなる。奥駈道を縦走するストイックな輩でなければ、女人が居ないと登山意欲も湧いてこないのかも知れない。山上ヶ岳は予想外に広大で平坦な山頂で、これはこれでひとつの仙境だ。遥か彼方の眼下に、洞川温泉が見える。あそこまで下るのかと思うと気が萎える。
それでも黙々と奥駈道を五番関まで辿り、下界に下りてからも車道を暫し歩いた途中でタクシーを呼ぶことが出来たので、明るいうちに洞川温泉に到着。今宵の宿「花屋徳兵衛」は、タクシー運転手曰く、洞川温泉で一番の人気宿とのこと。その通り建物の雰囲気も、宿の人の接客も、柔らか肌触りの温泉も申し分なかった。それにひとり客なのに、部屋が二間もあって吃驚した。

053 ここも靡です。
054 このハシゴ下が行者雫水。
055 このハシゴが浮石たっぷり、落石しそうで気持ち悪いノダ。
056 陽が出た。
057 明るくなれば気持ちも高揚する。
062 攀じ登る。
066 右下に落ちたら帰って来られない。
069 左は稲村ヶ岳、右は山上ヶ岳。
071 七曜岳直下のクサリ場。
072 七曜岳到着。7時13分
073 江戸弁の如く「ひちよう」と称するノダ!
074 ここも靡。
078 クサリ場を下る。
082 石庭のようなところ。
084 あの鮫の歯のような尾根に径が付いているとは思えない。
085 稚児泊は広々したところ。7時57分
086 ここも靡。
087 国見岳への登り。正面は岩壁なので道は右へトラバース。
089 鎖があるから行くしかないね。
090 よくこんな道を見つけたもんだと感心。
091 木を潜ったり跨いだり。
092 右側はストンと落ちているのでクサリは必須。
094 奥駈道から外れているので空身で往復。
095 3時間歩いたが、まだ先は遠い。次は弥勒岳。
097 バックは国見岳。
099 弥勒岳はあっさりクリア。9時3分
100 また庭園的な癒し空間。
101 水太覗(みずぶとのぞき)に到着。
102 昼寝がしたい。
103 余り右へ寄らないでね。
104 大普賢岳が目の前。
105 眼下に小普賢岳。
107 稲村ヶ岳がだいぶ近づいた。
108 大普賢岳に到着。9時35分
109 第64番靡「脇宿」。
110 やってきました、阿弥陀ヶ森の女人結界。11時2分
112 オレはこっちです。
114 お気を付けて~!
115 第65番靡「阿弥陀ヶ森」。
118 B班:伯母谷覗。11時33分
120 A班:珍しく,湧き水が豊富なところに出た。
122 A班:避難小屋は小さめ。
124 A班:第66番靡「小篠宿」。
123 A班:不動明王像は稲村ヶ岳を睨んでいる。
125 B班:歩き難かったところ。
127 A班:ちょっとひと休みして・・・
128 A班:今日の行動食。
129 A班:あれが山上ヶ岳。大峯山寺が見えている。
133 A班:あと4丁。
135 A班:山上ヶ岳に到着。12時36分
136 A班:熊野まで書いてある。
137 A班:大峯山寺。
138 A班:着きました。
139 A班:ここに蔵王権現が出現したらしい。
140 A班:山頂はこんなに長閑。
141 A班:稲村ヶ岳、弥山、仏性岳、孔雀岳、釈迦ヶ岳まで見えた。
143 A班:日本岩。
144 A班:岩の上が抜群の眺め。
145 A班:何故かこのカラスがちっとも逃げない。
146 A班:ざっくりした案内板。
147 A班:遠くに洞川温泉街。
149 A班:鷲ノ巣岩。
151 A班:木道になっているところもある。
153 A班:何気に歩き難い木段。
154 A班:陀羅尼助茶屋。
155 A班:ここも?
156 A班:一軒だけなく結構長い。
157 A班:いかにも大峯らしい。
158 A班:洞辻茶屋。13時35分
159 A班:中は広い。
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161 A班:まだこんなところがあった。
162 A班:クサリがやけに長いので超重い。
164 A班:ブナ林。
165 A班:深くえぐれた道。
166 A班:鍋冠行者堂。中華鍋? 14時41分
167 A班:ここにも役行者。
168 A班:結界門が見えた。丁度15時。
169 A班:五番関。ところがアンテナが立っていない。
170 A班:五番関登山口まで下りても圏外。
172 B班:その頃、B班は柏木登山口に到着。
173 B班:山上ヶ岳まで116丁もある。
175 A班:タクシーを待つ15分間。
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176 A班:今宵の宿「花屋徳兵衛」に到着。16時19分
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177 A班:次の間がある。
178 A班:一人では勿体ない。
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179 A班:街道沿いに建っている。
180 A班:お向かいは八百屋さん。
181 A班:いい感じの洞川温泉街。
182 A班:風呂上りに、昨日は吞めなかったビールをいただく。
183 A班:夕食。
184 A班:鮎の塩焼きが出た。
185 A班:湯豆腐。
186 A班:天ぷら盛り合わせ。
188 A班:窓の外はこんな感じになっていた。
189 A班:部屋に戻って地酒をちびちびやる。

昨年に引き続き「大峯奥駈道」第2弾。前回は行者還トンネル西口から南を目指し、前鬼口までトレースしたが、今回は北側。大普賢岳、山上ヶ岳を経て五番関を目指す行程。同行してくれる菊丸とは阿弥陀ヶ森女人結界でサヨナラするので、4時間余りは一人旅となる。
行者還トンネル西口を出発し、奥駈出合から五番関まで一日では到底無理なので、途中、行者還避難小屋での宿泊が必要。そのために防寒具、シュラフ、食料、水等、普段よりも余計な荷物を背負っての縦走となる。腰の調子がいまいちな状態だったが、背負ってみると意外と何とかなるものだ(山の記録はこちら)。
昨年の奥駈出合から右へ向かう弥山方面は、最高峰で深田百名山の八経ヶ岳を目指す登山者と頻繁に出会ったが、今回の奥駈出合から左は実に静か。忽ち仙境の雰囲気に浸れる。
登山口から3時間強で行者還避難小屋に到着。誰もいない。建物内部はかなりキレイな状態(トイレはそうでもない)。気になっていた水場を見に行くついでに、奥駈道からやや外れている行者還岳に登ることとする。行者還岳の南側は絶壁なので、東側を北へ回り込んで登るようになっている。
水場はよく分からなかったが、それらしきところを一寸登ると、水の音が聞こえてきた。ホースは外れていたが、水は普通に流れていた。この先、小笹ノ宿まで水場はないので貴重だ。奥駈道まで戻り、行者還岳へ向かうと梯子が連なる急こう配。しかも浮石が多い。梯子が無ければかなりの難所だ。明日はリュックサックを背負ってまたここを登るのかと思うと気が重い。
無事、行者還岳登頂を果たしたら小屋まで戻る。夕食前に、菊丸が持参してくれたつまみを突きつつ、ちびちびと赤ワインを呑んでいたら、単独行男子がやってきた。結局その晩は、我々含め3人だけが投宿した。泊りで奥駈道を縦走する輩は意外と少ないということだ。
軽量化を図ったので、夕食は(朝食も)アルファ米リゾット。結構、美味かった。夜半はかなり風が吹いていて山が唸っていた。そのせいか、思ったよりも冷え込まず、比較的よく寝られたようだ。

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001 【第1日目】行者還トンネル西口。
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001 【第1日目】
002 ここが登山口。張り切っていこう!11時58分
003 ゆるゆると歩き始める。
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005 リュックサックの重さを感じながら。
006 シャクナゲが出てきた。
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007 稜線は近い。
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008 「出合」に到着。13時7分
009 これから奥駈道を西へ向かう。
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010 行く手には大普賢岳。
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011 茫洋たる紀伊山地。今日は快晴。
012 穏やかな尾根を辿る。
013 懐かしの仏性岳&孔雀岳。
014 西側斜面を進む。
015 一ノ垰(いちのたわ)に到着。13時44分
016 北西の眺め。左端は鉄山(てっせん)、右端が稲村ヶ岳。
017 東の眺め。大台ケ原。
018 西の眺め。弥山とその左に八経ヶ岳。
019 ここから行者還トンネル東口へ下れるようだ。
020 小さな水溜まり(池)がある。
021 ここは靡(なびき)の一つ。
022 靡だけど、ここは全く岩々していない。
023 今日のランチも2年前と同様、わさび葉寿司。
024 長閑なところでひと休み。
025 目の前には行者還岳、右奥の大普賢岳が高い。
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026 岩が出てきた。
027 行者還岳の正面には岩壁。
028 おやっ、人工物。
029 行者還避難小屋に到着。15時11分
030 随分立派だ。
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031 行者雫水へ向かう。
032 ホースは外れているが・・・
033 水は湧いていた。
034 あの木造物のなかに貯水タンクがある?
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035 あそこが行者還岳山頂か?
036 到着。
037 一個目のピーク、ゲットしました。15時54分
038 なんとか大普賢岳が見えた。
039 小屋へ戻る。
040 明日ここを登るのはイヤだな~。
041 行者還避難小屋の大部屋。
042 2階もある。
043 我々は1階の小部屋。
044 auは動画が再生できる!(docomoは全然ダメ)
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045 夕食はドライフーズ。
046 でも赤ワインとつまみも。
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047 【第2日目】朝5時8分。朝焼けに見惚れる。
048 パッキング中。
049 日の出の刻。
050 同宿の単独行。
051 それでは出発。5時33分

3日目は八幡平散策。八幡平は頂上直下までバスで行けるし、山自体も何処が山頂なのか地形的に明確ではないこともあって、登山という気分には浸り難い。ここを百名山の一つに選んだ深田久弥は、「八幡平の真価は、やはり高原逍遥にあるだろう」と述べている。
確かに、鬱蒼と広がるアオモリトドマツの森と点在する池沼は、八幡平ならではの景観だ。ピークハンターには物足りないだろうが、この雰囲気にのんびりと浸りたい向きにはうってつけの山だと云える。とは云え、その手軽さ故に猫も杓子もやってくるのは、関東近郊の観光地と大して変わることなく、やはり少々興覚めだ。
とりあえず山頂に建つ展望台(ここに登らないと眺望は一切利かない)に登って周囲を一望した後は、八幡沼の展望台に寄ってから藤七温泉へと向かうことにした。登山口から先は車道歩きになるが、今日も良い天気なので気分は悪くない。
藤七温泉は以前、カミさんと泊りに来たことがあって馴染みの宿。夕食後、若旦那が語り部となって昔話を聞かせてくれた。随分と鄙びた宿だと感じたが、此処の温泉は本物。そのせいか、今回行ってみると、駐車場にはびっしりと車が停まっているし、入れ代わり立ち代わりでやってくる。多くは立ち寄り客のようだ。
それでも露天風呂はかなり大きいので、混んでる感は全くない。白濁した湯にしばらく浸かったら、缶ビールをゲット。建物内で呑めるところはないので、外に出て八幡平を見上げながらグビッとやった。もし次の機会があるのならば、GW辺りにやってきてスノーシューイングでぶらぶらし、藤七温泉に投宿するのが良さそうな気がする。

155 今日は八幡平。正面、手前は焼山。奥は森吉山。
156 手前左の山は畚(もっこ)岳。
158 八幡平にある池は全て噴火口なのだそうな。
159 ここから岩手山が見える。
160 メガネ沼。
161 径はしっかり整備されている。
162 山頂には櫓。
163 オオシラビソに覆われているので、櫓が無いと視界が悪い。
164 ここからも岩手山。
164 はい、パチリ。
165 ガマ沼。
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166 こちらは八幡平最大の八幡沼。
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167 沼の脇には避難小屋の陵雲荘。
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168 畚岳。
169 この子は何故お母さんと離れて歩いているのか?
170 藤七温泉に近づくと岩手山が良く見えてくる。
171 藤七温泉に到着。
172 立ち寄り客がマイカーでひっきりなしにやってくる。
173 露天風呂は基本的に混浴。
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174 ここは施設内では呑むところが無い。で、八幡平を肴に。

第2日目はいよいよ岩手山踏破。昨年、敗退した際の2泊目は、岩手山から下る予定にしていた網張温泉に泊まったので、今回は場所を変えて下山口は松川温泉とした。登山口の馬返を4時半に出発。コースタイムで約10時間の行程だ(山の記録はこちら)。
日の出前に歩き始めるのは久しぶり、白々と明るくなるのを眺めながら登るのは、これほど気分が良いということを久しく忘れていた。北アルプスとかじゃないと、あまり機会が無いかも知れない。東北の山で、街中のホテルに泊まって早朝に登山口へ移動するというパターンは、今後もありそうだ。
馬返から山頂(薬師岳)までほぼコースタイム通り、4時間半で到着。昨日、釜石線を不通にさせた低気圧が今も東方沖にあるため、森林限界を超えるとよろけるほどの強風だが、山頂には思った通り登山者で一杯。流石は深田百名山。でもこんな風なので三密とは無縁、のんびりと景色を楽しむ。
下山は不動平から鬼ヶ城へ向かう。いわゆる西岩手火山のカルデラの南の縁で、ゴジラの背中のような険しい尾根。稜線を忠実に辿ることは出来ないが、径は巧みに付けられていて特に緊張を強いられるところはない。
黒倉山は巨大カルデラの西端。足元はかなり抉られていて、しかも火山ガスが噴き出している。岩手山山頂を眺めるにはいいところなので、暫しのんびりとする。この後は、ひたすら下りが続き、しかも雨水で抉られているので歩き難い。
いい加減ウンザリした頃、松川温泉に到着したが、今宵の宿「峡雲荘」は川を渡って登り返したところにあるのでもう一度扱かれる。玄関に入ったところに缶ビールが売ってあったので、仲居さんの話は女子連に任せて、ひとりグビッとやった。ホッとした。

028 【第2日目】馬返しから登り始めて約20分後。今日はピーカン
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031 陽が射してきた。
033 山座同定アプリによれば、あれは早池峰山。
036 朝は気分が良い。
037 バックに早池峰山。
044 あれは姫神山。
048 眺めが広がってきた。
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054 ここで初めて上が見えた。
056 風が無いと日差しが暑い。
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060 八合目避難小屋に到着。8時
062 振り返ると八合目避難小屋と姫神山。
063 不動平避難小屋が見えた。
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066 反時計回りをチョイス。
067 眼下には八合目避難小屋。
069 鬼ヶ城の奥、右に秋田駒ヶ岳。真ん中遠くに鳥海山。
072 岩手山神社奥宮に寄り道。
075 また外輪山へ。
076 外輪山には石仏が点々と据えられている。
077 あそこが山頂(薬師岳)。
079 遠くに八甲田連峰が見えた。
081 時折よろけそうなほどの風が吹く。
083 山頂にはワンサカ人がいる。
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092 強風に押されながら下山。
093 鳥海山へ向かって。
096 カルデラの内側。
098 振り返ると山頂は人だらけ。
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100 不動平に戻った。
103 鬼ヶ城まで上がると、眼下は思いの外紅葉している。
105 稜線左側に回ると風が無いので暑い。
106 鬼ヶ城は、西岩手山カルデラの南側外輪山。
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107 紅葉と鳥海山と秋田駒ヶ岳と乳頭山。
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112 右側(北側)は風があって涼しい。
114 リンドウ。
115 外輪山の中腹を進む。
116 あの辺りも紅葉が始まっている。
132 もう岩手山も見納めか。
133 ということで小休止。13時
136 姥倉山の山頂は、尾根径からちょっとだけ外れている。
138 良く見ればシラタマノキ(シロモノ)の実。
140 径は所々深くえぐられている。
143 やっと松川温泉。15時11分
144 「峡雲荘」に着いたら、説明も聞かずにビール。15時27分
145 男部屋からの眺め。正面奥は姥倉山。
146 あれは岩手山らしい。
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148 風呂上りビールで岩手山登頂を祝う。
149 夕食。
150 脚付膳でいただく。
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151 外を見れば、2日早い中秋の名月。
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153 朝食。
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154 いい宿でした。

「ももどり食堂」で盛岡の夕餉を楽しんだ後、駅前のローソンで明日の朝食と行動食(おにぎりと総菜パン)を仕入れる。山の日の朝はたとえ家でもホテルでも、この何年かはずっとサンドウィッチ。もちろん、甘いのは買わない。大抵はハムサンドか、ミックスサンドか、照り焼きチキンサンド。家の最も近所にあるセブンイレブンを利用することが多いが、ローソンでもファミリーマートでも特に拘りはないし、味に違いがあるのかよく判らない。
そう云えば日本のコンビニで売っているハムサンドウィッチは、昔はハムが1枚か2枚ぐらいしか挟まっていなかったが、この頃主流の「ジューシーハムサンドウィッチ」は4~5枚(たぶん、どのコンビニでも似たようなものだろう)。着実に進化しているが、それでもアメリカはちょっと違っていた。
ヒューストン近郊にいたとき時々買っていたサンドウィッチは、正確に数えたことは無いがたぶん10枚以上挟まっていた。持ち上げるとずっしり重いサンドウィッチは、アメリカ以外で出会ったことが無い。流石、アメリカ、こんなのを喰っているからあんなにデカくなるんだとひとり納得した覚えがある。ハムサンドウィッチを見ると、その重さを毎度のように思い出す。閑話休題。
朝食と行動食のついでに、寝酒も買おうと酒類販売コーナーへ。何か変わったビールでもないかなと物色すれば、見つけたのがアサヒの「マルエフ」。こんなの見たことなかったなあと思い購入。アサヒと云えば「スーパードライ」かも知れないが、この頃は選択の余地がある場合に「スーパードライ」を選ぶことは無い。呑んでみると、この「マルエフ」は何方かと云えばアサヒらしくない味と喉越しだった。岩手限定販売かと思っていたら、その後、ガッキーのCMでお馴染みの通り全国発売になった。偶々、岩手で先行モニタリングしていたのを呑んだらしい。

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念願だった北海道シリーズが終了した後は普段のモードに戻り、今週は日帰りの山梨シリーズ。これまで頼みの綱だった山梨県が、とうとう「まん延防止等重点措置」の対象となった。代案も見つからず、計画は変えられない。モチベーションは激下がり、山行が味気なく思えてきたのは気のせいか。
何れにしても山と温泉とビールはひとセットなので、どれが欠けても物足りない(尤も山が欠けたらそもそも話にならない)。苦肉の策で、缶ビールを持参することにした。もちろん、凍らせて。これでリュックサックが1kg重くなる(ロング缶2本分)けど背に腹は代えられない。ポイントは、いつ頃融けて吞み頃になるか、その見極めを忘れないことだ。
ともあれ予定に入れていた「やまと天目山温泉」も休業となったため、天目山に登ることは止めにして、徳並山(徳波沢ノ頭)を登って下りたら「天空の湯」へ入ることにした。公共の日帰り温泉でも営業したり休業する、その違いは良く分からない。
今日も兎に角暑い日(甲府の最高気温は37.2℃)だった。山の上はそれなりに日差しが遮られていて、時折風が吹き抜けるので何とか凌げるが、標高が下がるにつれ暑くなりじっとしていても汗が止まらない。茹だるような暑さ。柏尾古戦場跡からタクシーに乗り、ぶどうの丘「天空の湯」へ向かう。
汗を流すのが先か、持参したビールを呑むのが先かは、凍らせたビールの融け具合次第。缶を触ってみると既に融けたようで、しかも冷え具合も申し分ない。ならば呑むなら今でしょ、と「天空の湯」を素通りして何処か良いところは無いかと探してみると、「ぶどうの丘RVパーク」なる広場があった。
ここは「天空の湯」のすぐ南側。甲府盆地の眺めも最高。誰も居ないのをさいわいに、桜の木の下でプシュッとやって、グビッといった。堪らなく美味かった。

01 甲斐大和駅からスタート。今日の予想最高気温は35℃。
02 扉を潜って山の中へ。
04 直ぐに尾根に上がった。
08 日向は暑いのでなるべく日影を歩く。
09 登り切れば762.6m峰。
12 倒木が煩わしい。
13 827m峰付近でひと休み。
14 吹き抜ける風が気持ちイイ。
15 岩っぽくなってきた。
17 岩はフリクションが効くので登り易い。
18 岩稜帯が続く。
21 徳並山に到着。
23 山頂は6人が密にならないようにするにはやや狭い。
28 いきなり急降下。
29 でも手掛かり足掛かりはちゃんとしている。
34 暑いので度々水分補給。
35 1,050m圏峰を通過。
36 下ったらまた登り。
38 水路式発電所に出た。
41 踏み外すと止まらない感じ。
44 扉を抜けたらタクシーを呼ぶ。
45 ぶどうの丘のここで・・・
46 持参したビールをやった。
47 こんな眺め。

黒岳七合目からリフトに乗る。高低差はそれ程ではなく、水平移動距離が結構ある感じ。5合目でロープウェイに乗り換える。「黒岳七合目休憩所」でビールを吞んでいるので、もう一歩も登れない感じ。リフトの駅とロープウェイの駅とがどれ程離れているのか危惧したが、ほぼ平坦ですぐ目の前、杞憂だった。
旭岳ロープウェイは高低差500mで乗車時間は10分。運賃は片道2,000円だった。一方、黒岳リフト&ロープウェイは合計運賃は2,000円で同じだが、通算時間は15分、高低差は850mあるので、ややこちらの方がお得感があるかも知れない。
層雲峡温泉郷は地図で見る限り、溶岩台地を石狩川が激しく浸食していて、四方が高さ300mほどの断崖絶壁に囲まれた奈落の底のようなところに見えるが、実際に行ってみると部分的に岩壁はあるものの多くは鬱蒼とした針葉樹林に隠れていてそれほどの険しさは感じられない。
我々が今宵泊まる「層雲峡観光ホテル」は温泉街の外れ、石狩川を渡った先にあった。北海道一の大河も、ここはかなりの上流部なので音を立てて激しく流れている。「層雲峡観光ホテル」は建物は立派だがひと気はだいぶ少ない。従業員もあまり見掛けない。
部屋に入ったら早速風呂へ。建物同様、立派でかなり広い。源泉かけ流しの贅沢な温泉。しかも誰も居ない。汗を流してから内湯に入った後、湯あみ着を穿いて混浴露天風呂に入った。目隠し的に露岩で囲まれているが、よく見ると造り物だった。途端に、動物園のペンギン気分になる。
風呂から上がったら、自動販売機で缶ビールをゲットし、部屋に戻ってグビッとやる。窓の外を見ると、映月峰の岩壁がそそり立っていた。

145 ビール吞んだらリフトで下る。
146 涼しくっていい気持ち。
147 ロープウェイに乗り継ぐ。
148 ロープウェイから桂月岳を振り返る。
149 今宵の宿、層雲峡観光ホテルに到着。
150 立派な建物だがひと気が少ない。
151 広い風呂場は誰もいない。
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152 部屋からの眺め。
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155 【第3日目】朝散歩に出るとエゾシカも散歩中。
156 屛風岩。
157 残月峰。

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158 朝食会場。
159 朝食もビュッフェ形式。

「大雪ビール館」でちょっと切ない時間を過ごした後、再び旭川駅へ戻り、リュックサックを回収してから旭岳温泉行のバスを待つ。駅構内をウロウロすると、いつの間にかイオンモールの中に入っていた。駅に直結したイオンモールは、首都圏では余り見掛けない気がする。寒い地方では便利だと思う。
駅前からは旭岳温泉行の旭川電気軌道バスに乗車。名前が変わっているなと思って調べてみると案の定、かつて電車線を運営していた会社だった。1972年に廃止となってからも、会社の名前はそのままでバス会社になっている。かれこれ40年近く経っても社名を変えないのは、経営者を始め社員や乗客だった人のノスタルジーかも知れない。
車窓からの眺めは、直ぐに田圃や畑になる。道はひたすら真っ直ぐ。バス停も「次は東1号です」から始まって「次は東11号です」まで切れ目なく機械的に付けられていて興味深い。この辺りまで来るともう平地は終わりで、次第に高度を上げ始める。巨大な忠別湖を過ぎると鬱蒼とした原始の森。既にここは大雪山の一部なのだろう。
終点の一つ手前、ホテルベアモンテ前BSで下車。我々の今宵の宿「大雪山山荘」はちょっとだけ戻ったところにあった。白木板壁のシンプルな建物。入ると直ぐに女将さんがお出迎え。訊きもしないのに、十勝岳に行ってバテたと話し出し、我々とほぼ同年代なのに「もう年だわ~」を連発。話始めたら止まらない女将ワールドに突然引き込まれた。憎めない女将さんだ。
我々の部屋は二階。一人だけの女子部屋の方が広そうだった。早速、風呂に入らせてもらい、サッパリしたら女将さんにビール(ここは旭川市ではなく東川町なのでOK)を強請ってまったりした。
夕食は一階の食堂。女将さんは常連客とおしゃべりが絶えない。夕食は品数が豊富で彩り豊か。ビールと共に美味しく頂いた。温泉に入れて浴衣も着れて、これで1泊2食付7,000円(消費税、入湯税別)とは安くて申し訳無いくらいだった。

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020 男子部屋。
021 板の間を含めれば12.5畳。
023 ここは旭川市ではないので呑めます。
022 彩り豊かな夕食。
024 ということで漸く乾杯。
025 【第2日目】朝食は5時にしてもらった。
026 5時40分出発。
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027 女将さん「こんな細い人と写りたくない」と云いつつ。

この頃はこの時期になると、毎度避暑を兼ねて「ペンションすずらん」詣でをすることになっている(前回はこちら)。しかし毎年毎年となると次第に登る山が無くなる。というか、別に山は同じでも違うルートから登ればそれなりに楽しめるのだが、最近は登ったことが無いルートもだいぶ少なくなってきた。
そんなこんなで、今回なんとか捻り出したのはミヨリ尾根。頼みの綱は「松浦本」だ。小金沢山のちょっと南の無名峰に繋がる尾根で、栄和交通バスの砥山林道BSからちょっと戻ったミヨリ沢橋から登ることになる(山行記録はこちら)。
その栄和交通バス。今日が雨だったことと、コロナ禍による外出自粛が重なったせいだろうが、乗客は我々3人だけ。まるで我々がバスをチャーターしたようなもの。ちょっぴりだけ豪遊気分。こんなことは流石に初めて。いつもだったら、2台ぐらい増便する筈なのだから、何だかバス運転手(というかバス会社)に申し訳無い。これだったら、ミヨリ沢橋で降ろしてもらっても全く問題なかったが、つい云い忘れた。
ミヨリ尾根は予想外にワイルドな感じで、雨でもかなり楽しめた。なのでもう小金沢山には寄らずに、牛奥ノ雁ヶ腹摺山に登っただけでそのまま「ペンションすずらん」目指してまっしぐらに下る。結局、山の中では誰にも遭わなかった。こんなにも静かな大菩薩連嶺は、そう味わえるものではない。
一方、「ペンションすずらん」はたとえ雨であっても昆虫目当ての家族連れが沢山やって来ていて相変わらずの人気ぶりである。他に僅かながら釣り師もやって来ている。車が随分と停まっていた。風呂場も山帰りではない若者達や、昆虫系家族連れがやって来ていた。
風呂から上ったら何時ものようにレストランへ。こちらはランチタイムを一寸過ぎたばかりだった割に、我々以外にもうひと組だけだった。早速ビールを注文し、いつもの角のテーブル席でまったりした。

01 英和交通バス車内。俺たちだけ!
03 今日に限らず、たいてい誰も下りないBS。
04 林道を戻る。
07 ここまで約5分。
09 雨具を着ていないと濡れる。
11 マタマビの葉はかなり色づいている。
12 林道を離れる。
14 ちょっといい感じの道に出た。
15 ずっとこのままという訳にはいかないので・・・
18 踏み跡は無い。
20 アキノキリンソウ。
22 標高1,710m付近。尾根が緩くなる。
25 立ち枯れが多いところ。
26 コケが瑞々しい。
28 Woodyさんの息遣いが激しくなる。
30 もう標高1,900mを超えた。
33 跨いだり・・・
34 潜ったり。
37 なんと歩き易いことよ!
38 大菩薩連嶺らしい景観。
40 ここを登れば・・・
41 牛奥ノ雁ヶ原摺山山頂。
43 本数が減ったかな、となおちゃん。
44 今日もここからの眺めはない。
45 下りの途中で小休止。11時59分
46 あとはペンションすずらん目指してまっしぐら。
49 ここからまた山道。
50 マルバダケブキの群生地。
51 また落葉松林。
52 ペンションすずらんに到着。12時44分
53 カッパを脱いだら風呂場へ。
55 ここに入ったらこれ。
56 副隊長オーダーはヤマウドの煮物。
57 なおちゃんオーダー、キノコのバター炒め。
58 Woodyさんオーダーのナポリタン。
59 変わらぬ風情。
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60 ヤナギランなどの花が見頃。
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浅間山を国土地理院地図で眺めると、素人でも複式成層火山であることが見て取れる。ものの本に寄れば、浅間山は三重式の複式成層火山で、第一外輪山は黒班火山と呼ばれ、黒斑山、蛇骨岳、牙山、剣ヶ峰などが馬蹄形に連なった馬蹄形カルデラだという。
2年半前に黒斑山に登った際、浅間山の右に鋭く天を衝く牙山、剣ヶ峰を見て、いつか登ってみたい、でもあんなに尖がった山に皆登れるのだろうか、と漠然と思っていた。
今回、日帰りで登れて、しかしなるべく高い山(≒涼しい山)は無いかと探しているうちに、牙山、剣ヶ峰が目に留まった。調べてみると、牙山は登攀用具が無いと難しそうだが、剣ヶ峰はノーザイルでも登れそうだと判り行ってみることにした(山行記録はこちら)。
天気はいまいちで、浅間山本峰自体はガスに包まれていたが、なんとか剣ヶ峰には登れたし、ガスの切れ間からカルデラの縁が感じられる稜線(黒斑山辺り)は眺められたので、かなり満足して下山した。往路でタクシーを降りた天狗温泉浅間山荘まで戻り、日帰り入浴する(入浴料は800円)。ここにはコテージやBBQ、オートキャンプ場、乗馬体験まであって、なかなか賑わっている。
ここの湯は赤茶色のにごり湯。これほど濃厚な赤茶色は見たことがない。これぞ火山の恵みだろう。さっぱり湯上りに、何処かに缶ビールの自動販売機は無いかと思っていたら、カフェレストランが営業中で、うれしいことに立ち寄り客も入ることが出来るとのこと。
早速入って生ビールを注文。つまみもいくつかあったので頼んだ。一部がサンルームのようになっているのでさすがにそこは暑く、日陰へ席を移動した。それにしても、こんなに立ち寄り客を大事にする宿は余り例がない。いっぺんでこの宿が気に入った。今度、前掛山に登る機会があったら是非、ここに泊まろうと思う。

01 浅間山の警戒レベルが1になっていた。8時42分
04 一ノ鳥居通過。
05 沢沿いに登る。
06 白濁した不動滝。9時21分
07 二ノ鳥居通過。9時31分
08 ウツボグサ。
09 キバナノヤマオダマキ。
10 この辺りが「長坂」。でも大した坂ではない。
21 バイケイソウ。
12 こちらはトーミの頭。
13 特徴的な山容の牙山。
14 石碑の周りにエゾカワラナデシコ。
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16 ノアザミとトーミの頭。
17 とんがり牙山。
19 沢自体が温泉みたい。
20 沢を渡るところで牙山を振り返る。
22 火山館に到着。10時16分
24 ここから一般道を外れる。
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26 ここから尾根に取り付く。10時59分
27 これはキオンかね?
28 まだ急登ではない。
29 草付きが濡れている。
30 踏み跡が見にくい。
31 右側から回り込むように踏み跡あり。
32 草は手掛かりとしては頼りない。
33 ガスっているので高度感は全く無い。
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34 枝につかまりながら攀じ登ると・・・
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35 標識があった。11時43分
36 登りました~
37 イワシャジン。
38 ヒサシゴーロ尾根を下る。
40 丁度、花盛り。
41 足元が見えないが踏み跡は有る。
42 露地に出る。
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43 この辺りは硬そうな火山岩塊が積み重なっている。
44 一方、この辺りは軽そうな火山岩塊や火山礫。
45 ズルズルで歩き難い。
46 ここで休憩。12時21分
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47 ガスが切れてトーミの頭が見えた。
48 奥は高峰山。
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49 下界の眺め。
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50 牙山も見えてきた。
51 牙山をバックにパチリ。
52 剣ヶ峰は結局、見えなかった。
53 下り再開。
54 ガスがトーミの頭を乗り越えている。
55 千曲川沿いの眺め。
56 ジャリジャリ、ズリズリな下りが続く。
57 三合目の標識。13時27分
58 雑木林の下り。
59 ナナカマド。
60 二合目。
61 一般道に出た。
62 ホッとする。
63 もう、泡モード。
64 浅間山荘に到着。14時03分
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65 ここの湯はまっ茶色。
66 レストランで生ビールが呑めるのだ。
67 お疲れ様でした!
68 暫し、まったり。
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居酒屋「真田坂の小助」は19時半に出た。まだ宵の口だが、もう我々のお眠時間が近い。ホテルへ戻る前に、駅前のローソンに寄って明日の行動食と、寝酒を買うことにする。ヤホーブルーイングの「僕ビール君ビール」があったので買ってみた。カエルのキャラが珍しい。
ホテルへ帰ったら20時。テレビをつけると、東京2020の番組ばかり。女子卓球団体戦をやっていたので、それを見ながらチビチビやる。香りが高くスッキリした味わい。見たのは日本対ハンガリーのダブルス戦。日本は石川佳純と平野美宇のペア。ハンガリーペアのうちの1人が、頭の後ろを五輪マーク刈りしていた。46才だと。そんな年でも出られるんだと吃驚する。
そうこうするうちにいつの間にか眠りに落ちていて、気が付いたら真夜中。テレビを消して、ビールは残っていたが、そのまま寝た。
4時半頃目が覚める。そのまま本を読みながら暫く横になっていて、5時になったら起床。シャワーを浴びてから支度を始める。それでも朝食までたっぷり時間があるのでまた本を読みながら過ごす。
6時25分になったところで部屋を出て、1階のロビー兼食事処へ行くと、既に行列が出来ていた。無料の朝食はたいていビュッフェ形式だが、今日は弁当。これもウィズコロナ時代のスタイルなのだろう。受け取ったらそのまま自分の部屋に戻って食べる輩も結構いるようだ。
我々は1階でそのまま食べることにした。窓の外を眺めながらの食事。中身は大したものはないけれどなかなか美味い、キレイに食べ切った。今日も暑くなりそうだ。よく見ると目の前は、「みすゞ飴本舗」の工場らしい。そう云えば今日は月曜日、もう街は動き出している。

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今回の山行プランの要は、「パルコール嬬恋リゾートホテル」と「ゴンドラ」がちゃんと営業していること。何方も休止しているとプランが根底からひっくり返る。何れにせよ、シーズンは併設されているスキー場がやっている冬季、それに対して我々が狙うのはシーズンオフの夏季。
多くの場合、冬季から夏季に切り替わるタイミングでゴンドラの定期点検等を行うため、一定期間休業となる筈。それがいつからなのかはっきりしないまま、とりあえず7月になれば大丈夫だろうと7月3~4日の期日で山行を計画してみた。
ところがその後、7月21日までは休業と判り、急きょ上州武尊山行きのプランと入れ替えて今回、何とか行けることになった次第。夏季のロープウェイを使う場合には何かと気を揉むし、注意が必要だ。
ともあれ7月22日から営業再開となったばかりの「パルコール嬬恋リゾートホテル」に宿泊。思っていた以上に大きなホテル。我々は山から下りてきたので、山の中にこんなにもデカいホテルがあるのか、とちょっと吃驚。最寄りの(といっても15kmぐらい離れている)長野原草津口駅からやって来れば、印象が違ったかも知れない。
5階建てだけどとにかく横に(というか正確には南北に)長い。ロープウェイ駅側の入口からホテルのフロントまで多分、たっぷり100m以上はある。男子部屋(和室)からダイニングルームまで階は違うものの、水平距離でやはり100m以上ある筈だ。何か忘れ物をしても、すぐに取りに帰る気が起こらないだろう。
そのダイニングルームでビュッフェ形式の夕食。ここもかなり広いが、それに対してやって来た宿泊客は、我々を含めても数10人というところ。一方、資料によれば収容人数は470人とのこと。つまり稼働率が10%を超えているかどうか。週末にこれでは今回、7月21日から営業開始をするかしないか、ホテルとしてはさぞ悩んだことだろうと思う。

060 男部屋は畳部屋。
062 夕食会場までがまた遠い。
063 夕食はビュッフェスタイル。
064 ワインは別料金。
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065 【第2日目】朝食も同じ場所。
066 今日も浅間山はガスの中。
067 真ん中が鼻曲山、左端は浅間隠山。
068 草津白根山もガスの中。
069 宿泊棟全景。
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今週の山は御坂山塊にある節刀ヶ岳。でもそのまま一般ルートから登るのは如何にも詰まらないし、なるべく人がいないコースを辿りたいので、ちょっとロングになるが芦川から北尾根を登り、雪頭ヶ岳を経て西湖へ下ることにした。梅雨明け後なので出来るだけ涼しい、高い山に行きたい、標高1,736mの節刀ヶ岳だったら何とかなるだろうと思って企画してみたのだが、果たしてどうか。
実際に登ってみて、北尾根は鬱蒼とした森に包まれていて眺めは無いものの、日差しが遮られているし時々風が吹き抜けるので、狙い通りそれほど暑くはない。それでもひたすら登りが続くので、汗が止まることは無い。でも熱中症になる程でもなく、気持ちが良い汗をかいた。
登り続けていると突然、山頂に出て視野が広がる。目の前にあるはずの富士山は、ガスが纏っていて姿を見せていない。それでも爽やかな眺めが気持ちイイ。暫し、風に吹かれながら佇む。単独行の女性だけがやってきた。この後、金山を経て、鬼ヶ岳で鬼の角の岩を撫でてから、雪頭ヶ岳に辿り着く。
山頂そのものはパッとしないが、ちょっと下がったところにある展望台では、雲の上から頭を突き出した富士山を見ることが出来た。あとはひたすら下るだけ。平地まで辿り着いたら「西湖いやしの里根場」に寄り道してビールを呑むことも考えたが、西湖畔の「西湖レストハウス」でも事足りるだろうと魚眠荘前バス停へと向かう。
ところが「西湖レストハウス」はコロナ禍のせいか休業、がっかり。茫然自失でタクシーを待つ。やってきたタクシー運転手は、やけに有名人の別荘に詳しかった。そのまま「河口湖ステーションイン」へ横付け。フロントで入浴料600円を支払った後、4階にある風呂場までの階段がしんどかった。

01 芦川オートキャンプ場への道の途中でタクシーを下車。
04 とりあえず真っ直ぐ登る。
06 尾根に乗った。
10 標高差約250m。
11 2回目の休憩は標高1,350m付近。
12 ここで急登は終わり。
13 登り易くなった。
15 風が吹き抜ける。
17 ここまで眺めは一切ない。
18 ようやく見えた節刀ヶ岳山頂。
19 あそこが山頂か。
21 突然、視界が開ける。
23 遠くは三ッ峠山、左手前は黒岳。
24 十二ヶ岳。
26 ここは右へ。
27 節刀ヶ岳北西尾根とは全く違う雰囲気。
28 金山山頂は地味。
31 シモツケソウ。
32 こちらから見ると十二ヶ岳も違った風情。
33 西湖が見えた。
34 鬼ヶ岳への登り。
35 ホツツジ。
36 鬼ヶ岳に到着。
37 鬼の角。
38 鍵掛、王岳へと連なる稜線。
41 山頂が見えた。
42 手製の標識。
43 雪頭ヶ岳へ続く稜線は両側が切り立っている。
45 所々にロープ有り。
46 雪頭ヶ岳山頂標識がある展望台。ここは眺めが良い。
47 ここも急降下。
49 王岳を見上げる。
50 西湖に到着。
51 河口湖ステーションインでようやくビール。
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2日目は朝食を摂ったらクマちゃんに別れを告げ、特に先を急ぐ輩は現れないのでちゃんと8人揃って出発。緩やかな径を登って夏沢峠に着いたら、そのまま本沢温泉へ向かって下降。単に夏沢峠を東西に横断することは、小生にとっても初めてだ。今日も良い天気なのでちょっと勿体ない気もするが、それもまた一興だ。
本沢温泉の露天風呂には、まだ誰も入っていないようだった。ここに入ったのはもうだいぶ前だが、隊長と二人で入っていたら後からおばさんが二人「ごめんなさいよ」と云いながら入ってきて、吃驚したことがあった。たぶん、もう15年ぐらい昔の話。
本沢温泉を過ぎて一旦尾根を乗越すと、しらびそ小屋。ここももう11年前に泊まって以来だ(その時の記録はこちら)。いい雰囲気だし、リスがやってくるので(今回も見た)女子にも人気な山小屋。ここに2、3日逗留して何もせず、本でも読んで過ごしてみたいものだが、なかなかそんな心の余裕がない。今度思い切ってやってみるか、などと思いに更けながらさらに下ると、見たことがある人が登ってきた。グッチー師匠だった。本沢温泉の露天風呂に入りに来たという。山道で知り合いに出会うのは素敵な出来事だ。
また近いうちに、と言葉を交わして我々はさらに下る。この辺りは昨今の台風のせいか道が付け替えられているらしく、記憶に無いところを暫し辿る。
やがて見覚えがある道に出たら、もう稲子湯はすぐ傍だった。さっそく立ち寄り湯をお願いし、男湯へ向かう。相変わらず赤褐色の、身体に良さそうな湯だ。今日は心なしかいつもよりぬるめ、しっかり浸かってから出る。湯から上がったら缶ビールを買って、談話室でグビッとやる。なかなかここを拠点にした登山計画が立てられないな、と考えているうちに皆、次々と風呂から上がってきて、10時25分発のバスに乗ると云う。まだ呑み切っていない缶ビールを持って、慌ててリュックを背負った。

072 ちょっとひんやりした径。
073 夏沢峠からの眺め。6時29分
075 見上げれば硫黄岳爆裂火口。
076 まだ本沢温泉の野天風呂には誰も入っていない。7時3分
078 もう随分下ってきた。
080 本沢温泉。
081 湿地にクリンソウ。8時14分
083 みどり池と稲子岳。
085 また泊りに来るかね。
087 まさか、グッチー師匠と遭遇。
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082 森林鉄道の痕跡。
089 この標識は懐かしい。9時2分
090 稲子湯を目指して。
091 ウツボグサ。
092 唐沢橋登山口。9時39分
093 キバナノヤマオダマキ。
094 サワギキョウ。
095 稲子湯に到着。
096 ビールを吞み切らないうちにバスの時間になった。

今回も挙ってオーレン小屋詣り。8人が集まった。いつものようにアプローチは桜平から。タクシーが駐車場へ辿り着くだいぶ前から、路上駐車しているクルマが一杯。要するに、上の駐車場に入り切らないクルマがわんさかある。上には入れなかったけど、下の駐車場には戻りたくない(そっちはガラガラ状態)輩が多かったということだ。それはそれで構わないが、路駐ばかりだと行き違いが出来なくて運転手は難儀するだろう。
タクシーから降りて荷物をパッキングし直しているうちに、いつの間にか誰もいなくなっていた。もう頭が山の上に行っていて、誰が揃っていないかなどは関係ないようだ。今日はオーレン小屋に着いたら自由行動と云ってあるので、別に桜平から自由行動でも構わない。夏沢鉱泉からは槍穂連峰が見えた。
オーレン小屋に着いて、元気そうな(去年よりもずっと生き生きしている)クマちゃんの顔を見たら、単独行で赤岩ノ頭を往復することにした。小屋で夕食まで読書でも良かったが、今日は小屋に居たら勿体ない天気。テントサイトは家族連れで賑やかだ。
今まで赤岩ノ頭に登って眺めが良かった記憶が薄いが、今日は文句ない大展望。東側こそ硫黄岳が視界を遮っているものの、それ以外はぐるっと素晴らしい眺めだ。赤岩ノ頭の山頂には学生が群がっていて、奇声を上げているので近付きたくないのが唯一のマイナスポイントだった。
オーレン小屋に戻ったら、さっそくビールを買ってベンチでグビッとやる。間も無く根石岳山荘まで往復してきたチームが戻ってきた。陽気が良過ぎるので、屋根の下に移動して乾杯。真昼間からビールを呑んで、筋肉を弛緩させるのはやめられない。そのうちに、休憩タイムのクマちゃんも合流、青空のもと楽しく歓談した。

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013 (A+C班)オーレン小屋に到着。11時42分
020 (B班)箕冠山の向こうから東西天狗岳。12時32分
021 (B班)シラビソからダケカンバに変わると途端に明るい。
022 (B班)振り返ると乗鞍岳から北アルプスまでが見えた。12時45分
024 (B班)こちらは西天狗岳と蓼科山。
027 (B班)横岳。一番手前の岩峰が大同心。
028 (B班)赤岩ノ頭山頂は学生たちに占拠されている。
030 (B班)手前の高原は霧ヶ峰。右端に美ヶ原。
035 (B班)若者集団と硫黄岳。13時11分
039 (B班)赤岩ノ頭から浅間山が見えると知りました。
040 (B班)峰ノ松目に向かって下る。13時15分
041 (C班)眼下にA班。
042 (C班)根石岳山荘と根石岳と天狗岳。
043 (B班)これから下ります。
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046 (A班)真ん中あたりに焼岳と霞沢岳。
053 (A班)箕冠山直下から根石岳を振り返る。13時37分
054 (C班)東天狗岳への登り。13時42分
058 (C班)東天狗岳に到着。14時12分
059 (C班)東天狗岳から南を眺める。
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060 (B班)オーレン小屋に戻って一杯。14時13分
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061 (A+B班)合流してまったり中。
062 今宵のディナー。
063 勿論、これがメインディッシュ。
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065 こちらでは、くまちゃんと。
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068 【第2日目】峰の松目に朝日が当たってきた。4時52分
069 朝食。
071 くまちゃんとお別れして出発。6時2分

今年も飽きもせず万平ホテルへ投宿。今日は、日中の気温が25℃ぐらいでまずまずの過ごし良さだったが、ニュースでは東京でも27、28℃ぐらいだったらしいから、わざわざ3時間掛けてやって来た甲斐があるという程ではない。
この頃はチェックイン開始時間前にやって来て、駐車場に車を入れてからまた何処か出かけるというパターンが多い。でも、我々に限らず大抵の客はそうかも知れない。ここに路線バスでやって来る客は、ここの「カフェテラス」や売店へやって来る観光客以外、ほぼ見たことが無い。
人気がある「カフェテラス」はいつも混んでいて、ロビーで順番待ち状態になるが、今日は何故か休業中だった。コロナのせいかどうかは判らない。そのせいで、観光客は売店辺りをウロウロしているぐらいで、館内は閑散としている。でもこのくらいの微かな騒めきが好ましい。そんな客も、「酢重正之」から帰ってくる頃には皆無となり、寂しい程静かだ。
腹は一杯になったが流石に寝るにはまだ早過ぎるので、部屋に戻って本を読みながら仕入れた日本酒をチビチビやることにした。昼間に窓を開け放したままにしていたが、流石に冷えてきたので窓を閉める。こういうシチュエーションだと何か私小説でも読むべきなのかも知れないが、この頃読む小説はほぼ全て時代物、今読んでいるのは上田秀人の「勘定侍」。主人公が喋る大阪弁は、軽井沢にはそぐわない。
翌朝も5時頃には目覚める。結構冷えるので、ベッドから出られずに再び読書。漸く7時になってからベッドから這い出し、メインダイニングで朝食。去年はコロナ禍のせいで(たぶん、宿泊客も従業員も少なかったせいで)和食、洋食ともメインダイニングだったが、今年はいつもの姿になっていた。ということで2年ぶりに窓際の席。少しだけ日常が戻ったようである。

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「ペンションてんとう虫」は、昨年9月に三連泊して奥白根山、尾瀬笠ヶ岳、四郎岳、燕巣山をまとめて登って以来だ。まだ1年も経っていなかったせいか、我々のことは覚えていてくれた(と云っても多分、よく喋る女性がいる登山グループ、的な印象とは思われる)。女将さんには、「(そんな女性ばかりで)大変ね~」と男子一人の小生を労ってくれたので、「もう慣れましたから」と答えておいた。
この界隈には10軒ほどのペンションがあって、今は大学クラブの(もしかして高校も?)合宿シーズンのようだが、ここ「てんとう虫」は専用テニスコートを有しているにもかかわらず、その手の客はおらず、静かで良かった。たしかに部屋の造りや料金も含め、学生向きではない。
「花咲の湯」から戻ったら、まだ夕食まで時間があるので部屋でチビチビやる。スキー場のかなり上まで迎えに来てくれたおかげで、1時間ほど余計に歩かずに済んだせいだが、ちゃんと送迎代2,000円は取られている(宿泊費は1泊2食付8,300円、送迎代は2日分で4,000円)。ここの標高は1,000m近いので、窓を開けておけばエアコンなしでもそれなりに過ごせる。
夕食時になったので1階の食堂へ移動。4人掛けテーブルに2人づつ座る、今どきのスタイル。呑みものはやっぱりワインかなと、赤ワインをセレクト(値段が分からなかったが、後で2,000円と知る。とてもリーズナブルだと思う)。前回のように取り違えられる心配も無い。ご主人は、赤ワインを氷で冷やせるデカンターに移してくれたが、そんなに冷やしてもらう必要はない。メインディッシュ(白身魚のホイル焼きとビーフステーキ)の前に野菜天ぷらが食べ切れそうにない程出てきた。当然、ご飯まで辿り着けない。
朝食はゆっくり7時半から。ワンプレートに様々なおかずが乗っていて、これだけでも腹が一杯になりそうだったが、無理してご飯もいただいた。毎度此処へ来ると、食べ過ぎる傾向があるようだ。

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119 夕食は赤ワインで乾杯。
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120 【第2日目】朝食。
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121 お世話になりました。
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櫛形山に登って伊奈ヶ湖レストハウスでまったりしたあと、また往路にも使った富士観光タクシーに乗って甲府へ移動する。運転手はいつもの話好き兄ちゃん。どうやら富士観光タクシーの跡取りらしい。兎に角、よく喋る(ちょっと気になるので思わず窓を少し開ける)。前に乗せた客はどうだった、こうだった、云々。きっと我々も何処かで話のネタに使われるのだろう。
運賃を安くあげるのであれば、身延線の最寄り駅(東花輪駅あたりか?)で乗り継いで、そこから何処かの銭湯か日帰り温泉へ向かうべきなだろうが、ともかく身延線はローカル線。乗り継ぎがとても悪いので、そのまま甲府駅近くの銭湯へ向かうことにする。
比較的駅に近い銭湯で知っているのは、これまた話好き大将がいる「都温泉」。そのように兄ちゃん運転手に告げると、知らないらしい。以前、甲府駅からタクシーに乗った時もそうだった。「都温泉」は地元のタクシー運転手でも知らないことが多い、穴場銭湯なのだ。
ナビを買って出て向かってもらうと、暖簾が出ていない。いつも土曜日はやっているはず、臨時休業だろうか。ともあれまだタクシーの中、至急、代案を考えなくてはならない。色々行きたい銭湯はあるのだが、最寄りにした方が良かろうと「ホテル談路館」にしてみた。流石にここは老舗ホテル、知っていた。
ぐっと趣が重厚なエントランス。こんなホテルでも天然温泉の日帰り入浴(入浴料1,100円)がある。泥靴のままで絨毯の上を歩くのはやや気が咎めるが仕方がない。フロントで日帰り入浴を所望すると、コロナ対応で人数制限を行っているらしく、女湯は(三人のうち)一人だけ待ってくれとのことだった。
風呂場の入口は通路から直接見えないよう衝立の奥に設えてある。男湯は先客がおひとりだけ。でも思いの外狭いので、3人ぐらいがいいところかも知れない(カランは6個あった)。さっぱり、気持ちがいい湯だった。

83 甲府の老舗ホテル。談路館。
84 ここで汗を流した。

折角眺めが良い筈のコースをチョイスしたのに、結局一日中雨で視界ゼロ。毎週のように山に登っていると、そんな巡り合わせに当たることは屡々ある。
この頃、中央分水嶺を辿る山旅に嵌っていて、昨年の9月に三峰山から鷲ヶ峰まで歩いてみた(山行記録はこちら)。その時も天気はいまいちだったので、今回は三峰山から(の先は中央分水嶺とは外れるものの、尾根は繋がっているので)美ヶ原まで歩いてみようと思い立ち、ちょうどレンゲツツジが咲く頃に合わせて行ってみたのだった。
当然とはいえ、梅雨なので(長野県は6月14日に梅雨入り)雨に降られるのは仕方がないことだが、残念。レンゲツツジは期待したほど尾根筋には無かったが、まずまず見頃だったようだ。悪天候の山旅においては、それが唯一の慰めにはなった。
美ヶ原も、王ヶ頭から王ヶ鼻に掛けては歩いたことがあったが(そのときの記録はこちら)、東側は初めて。三峰山から辿ると、途中の最低鞍部が標高1,600mぐらいなので、また400m余り登り返すため恐らくは、晴れていれば美ヶ原のテーブルマウンテンが随分高く見えた筈だが、今回はすっかりガスっていたせいか、何となく着いてしまった感じだ。
ガスに包まれていてもテーブルマウンテンの広さは十分判る。ほぼ平らな径を辿ればやがて写真で見慣れた塔が左手に薄っすらと現れ、程なく右手に大きな山本小屋が現れた。
山本小屋はやや古びているが、小屋と云っても立派な風呂はあるし、食堂もちゃんとしている。小屋とホテルの間ぐらいだろうか。今はウィズコロナ時代、それに加えシーズンオフだし、しかもこの雨のせいもあって、今宵の宿泊客は我々だけだった。貸切状態は申し分ないものの、やっぱり次は晴れたときに来てみたい。

003 フードの左側に当たる雨音を聞きながら。
005 頼り甲斐のある径。
006 三峰山に到着。
009 では次、行きますか。
013 只、黙々と進むのみ。
022 径はジグザグに切ってあってとても歩き易い。
027 シカはいるらしいが、レンゲツツジは残っている。
030 それともこの界隈のシカはレンゲツツジが嫌いなのか?
033 傾斜が緩んだら・・・
037 寒いのでちょっとだけ休憩して出発。
038 風雨をついて。
039 視線を感じて見ればウシがいた。
041 ここが美ヶ原であることを実感してきた。
042 また石礫地帯を横切る。
043 ぼんやりと塔が見えてきた。
045 右は牧場。
046 ポニーがいた。
048 山本小屋に到着。
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050 風呂上がりの一杯。
051 全員揃ったので改めて乾杯。
054 今日の夕食は・・・
055 すき焼き。
056 いただきます。
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057 ご飯の代わりに五平餅。
058 【第2日目】朝の展望風呂(女湯)。
059 朝食は洋風。
061 朝の風景その2。
063 朝の風景その4。
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064 朝の風景その5。
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065 雨は止んだ。

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