山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

宿泊施設

角館で武家屋敷を眺め、比内鶏で舌鼓を打ったあと、再び秋田新幹線「こまち」に乗って田沢湖駅まで戻る。僅かな距離だからわざわざ「こまち」に乗る必要も無いのだが、各駅停車の普通電車の運転間隔が広くて、「こまち」とほぼ同じ。「こまち」をやり過ごしてから普通電車に乗るのも業腹なので、仕方なく「こまち」に乗るしかない。これは体のいいぼったくりだと思う。
田沢湖駅からは、乳頭蟹場温泉行のバスに乗り換える。田沢湖スキー場前BSまで30分ぐらい掛かるが、途中、田沢湖に寄らなければもう10分ぐらい早く着くはずだ。しかし田沢湖は観光地なので素通りは出来ないのだろう。
その田沢湖は、湖面の海抜が249mもある。一方、田沢湖駅は220mぐらいしかないので、周りを外輪山で囲まれているので気が付かないが、湖面は駅よりも高い所にある。もう一つ、何となく不思議に感じるのは、この田沢湖の深さが423.4m(日本第1位)ということ。ということは、湖底は海面よりも170m以上下にあることになる。何となく凄くないですか? 閑話休題。
田沢湖スキー場前BSで下車すると、目当ての「ヒュッテ・ビルケ」は直ぐ近く。この界隈は水沢温泉郷と呼ばれていて、何軒か宿がある。「ヒュッテ・ビルケ」はその中で一番高い所にあった。早速、建物の中にお邪魔すると、オーナーご夫婦がお出迎え。
館内の説明やら注意事項やらを聞いた後、我ら女子連は早速、イ・ビョンホンの話で水を向けると途端に盛り上がったらしいが、我々男子は付き合ってられないので、先ずは風呂に入らせてもらった。湯上りは部屋に戻り、夕日を眺めながらビールをグビッとやる。
そのうちに夕食の時間。ここからはお女将さんのワンマンショー。とにかくテンション高め。それにつられて、ついつい薦められる地酒を何種類か手を出すことになった。

028 知る人ぞ知る電話ボックス。
029 田沢湖駅からバスに乗り田沢湖スキー場前で下車。
030 ここが今宵の宿「ヒュッテ・ビルケ」
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032 田沢湖の向こうに夕焼け。
033 湯上りビール。
034 そろそろ夕食です。
035 きりたんぽ鍋などなど。
036 いただきます。
037 秀よしをいただく。
038 白瀑もいただく。
039 まんさくの花もいただく。
040 女将さんオンステージ。
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041 知る人ぞ知るサイン。
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042 【第2日目】朝食は5時20分にしてもらった。
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043 ここからバスに乗る。山にはガスが懸かっている。6時11分
044 秋田駒ケ岳と電話ボックス。

今週は剱岳アタックの予定だったが、生憎既に秋雨前線が本州付近に停滞している状態。となると雨の剱岳は避けた方が無難、ということであっさり諦めた。途端に3日間暇になってしまったので、せめて日帰りで何処かへ行こうという話になる。近所で雨でも問題ない山を考えた結果、久しぶりにユガテから日和田山まで抜けてみようと思った。全コースが一般道というのは滅多に無いが、偶にはいいだろう。当日は、思ったよりも太平洋側はいい天気になった(山の記録はこちら)。
桃源郷とも呼ばれるユガテの集落を越えてエビガ坂までは静かな山道だったが、次第にハイカーやトレランが何処からともなく現れ、北向地蔵辺りになると頻繁に行き交うようになる。やはりこの辺りは、雪が積もった時期に限る、という思いを新たにした。
人の密度はさらに高まり、物見山ではもう山頂(眺めが良いところが便宜上の山頂だが、ホントの山頂は展望の利かない植林の中にある)で腰を落ち着ける場所が見当たらない。高指山へ向かう途中、公衆トイレの傍に「ふじみや」という茶屋があり(ここにはビールもある)、そこで休もうかと思ったがやはりいっぱいだ。日和田山山頂も立錐の余地なく、写真を撮るのが精一杯ですぐ下山。
下りたところは巾着田。云わずと知れた彼岸花の大群落があるところ。丁度見頃で見事だったが、花以上に人が多くて吃驚し辟易した。ひと通り眺めた後はさっさと高麗駅へ移動。途中のカフェも溢れんばかりに人が群がっていたので我慢。
とりあえずビールの前に汗を流そうと、向かったのは飯能駅近くにある「奥むさし旅館」。先日は入り損なったが、今日はめでたく入ることが出来た。我々が入った直後から、トレランがいっぱい(10人ぐらい)やって来た。この立ち寄り湯はトレラン仲間には有名なのかも知れない。
我々は早速風呂上りにビールをいただく(閉まっていた食堂でビールを呑ませてもらった)。一方、我々と違ってストイックなランナーは皆、ビールは呑まずスマホをいじりながらうだうだしていた。多分、ビールの美味さを知らないだけだと思う。

01 東吾野駅。想定以上にいい天気。7時42分
04 ここが登山口。
07 気持ちイイ。
11 橋本山の登り。
13 ここは飛脚道だそうです。
15 木が茂っていて眺めはいまいちだな。
17 平らなところに出た。
20 滑り易い径。
22 エビガ坂に到着。9時7分
25 ちょっと急登。
27 ここは眺望が利く。
28 すぐ目の前でキジバトが囀っていた。
29 関東平野。
30 目立つのは武甲山。
34 車道歩きがあるのは奥武蔵的。
35 無事、Woodyさんと合流。9時49分
39 物見山山頂。10時18分
41 人の往来がどんどん増える。
42 地図上に鳥居のマークがある社。でも標識なし。
43 途中にある茶店。賑わっていたのでスルー。
45 ここは眺めが良い。
47 無駄に大きな山頂標識。
49 山頂にはワサワサひとがいる!11時15分
50 腰を下ろすどころか、立ち止まることもできない雰囲気。
51 眺めはこんな感じ。
55 天気が良いので何人も練習中。
56 右の女岩にも何人かいる。
58 巾着田。こっちはもっとすごい人だ。
61 巾着田の曼珠沙華その3。
64 巾着田の曼珠沙華その6。
65 巾着田の曼珠沙華その7。
66 巾着田の曼珠沙華その8。
67 巾着田の曼珠沙華その9。
70 巾着田から望む日和田山。
72 巾着田の曼珠沙華その13。
73 巾着田の曼珠沙華その14。
75 巾着田の曼珠沙華その16。
78 ここで汗を流した。
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79 食堂でビールを吞ませてもらえた。

以前は、北八ヶ岳は積雪期にしか歩かないことにしていた。第一の理由は、厳冬期であっても割と天気に関係なく(とはいえ暴風雪は止めた方がいい)歩けることで、天狗岳以北であればピッケルが無くても安心して歩けるのがメリット(東天狗を登降するにはピッケルがあった方が良い)。それと、基本的にドカ雪が降ることは無いので、ラッセルに苦労することも無い。
この頃さらに思うのは、無積雪期は丸っこい岩がゴロゴロしていて甚だ歩き難いのに対して、雪が積もればそれがすっかり隠され、気分良く歩けることが良い。しかし今回チョイスしたルートは、冬では1泊が困難な(麦草峠まで時間が掛かる)のでやむを得ずこの季節に登ることにした(山行記録はこちら)。
今回のポイントは、八柱山に登ること。ほぼ誰も登らない地味な山で、個人的には、国土地理院地形図で名前のある北八ヶ岳の山のうち、数少ない未踏の山なのだ。後は雨池を通って双子池ヒュッテに到着。到着したら、チェックインはさておき缶ビールをいただく。到着直後のビールは格別だ。
ここのキャンプ場は人気がある。雌池と雄池の2つの池があって幻想的な雰囲気を味わえるせいのようなのだが、トイレから遠いのが(特に女性にとって)難点。
ということで今回は、皆揃って小屋泊となった。ところがこの小屋のコロナ対策はちょっと変わっていて、大部屋の中にテントが張ってあり、その中に布団が敷かれている。ということでテント泊気分もちょっぴり味わえて、キレイなトイレも近いという、いいとこ取りな小屋泊になっている。
食堂は明るい雰囲気で、大きな窓から雄池が見える。モンベルカードを見せると飲み物が1本無料。ビールでもOKだった(太っ腹だ)。ありがたく雄池を眺めながらグビグビやった。夕食は天ぷらがメインディッシュ。他にとろろそば(とろろアレルギーなので、その部分は他の人に取っていただく)と豚汁が付いてくるのでボリュームは十分。この頃、山小屋の食事はまことに充実している。

001 【第1日目】麦草峠からスタート。いい天気。10時43分
005 池を横断。
007 山径らしくない。
008 この石ころゴロゴロは北八ヶ岳的。
011 でもこれがまた滑り易い。
012 林道に出た。
016 相変わらず平坦。
013 とても車は走れそうにない。
017 雨池に出た。11時46分
020 ここまで3km。
023 マイナーな径だけどちゃんとしている。
026 木々の幹の太さもちょっと違う。
027 八柱山に到着。12時26分
028 山頂にはこんな施設もある。
031 本日唯一のピーク。
035 雨池の畔に戻る。
037 雨池の東側を巡る。
040 この林道はジープでも走れそうにない。
041 ショートカット径は背丈ぐらいの笹を掻き分けて。
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043 こちらの林道は車通行可能。
045 建物が見えてきた。
046 双子池ヒュッテに到着。14時39分
047 こちらが入口。
050 チェックインの前にこれ。
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051 山に同化したような池。
052 背戸の山は大岳。
053 我々が泊まるのは大広間。
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054 図らずもテントに泊まることになった。
055 テントの中に布団を敷くのが面白い。
056 こういう使い方もできる。
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057 食堂。
058 天ぷら用のつゆ。
059 あちらが厨房。
060 女性従業員の心遣い。
061 スタンバイできました。
062 今宵のメニュー。
063 メインは天ぷら。
064 豚汁は具沢山。
065 いただきます。
066 八ヶ岳のクラフトビール。
067 【第2日目】早朝の雄池。
068 お湯を沸かしているところ。
069 もう陽は昇っているらしい。
070 では出発。また機会があれば来てみたい。5時45分

それにしても最近、「天下茶屋」から富士山を見たことが無い。っていうか、もしかして一回も無いかも知れない。「富士には月見草がよく似合う」と太宰治は云うが、揃って見たことはおろか、どちらか一つでも「天下茶屋」から見えたためしが無ければ、似合うかどうかは心象でしか判断できない。
ちなみに、何かの花と富士を並べて楽しんだ記憶も殆ど無い。つい先日、雁ヶ腹摺山の山頂直下から富士山を眺めた時、手前にマルバダケブキとキオンが咲いていたので、それを思い出すぐらいか。マルバダケブキよりはキオンの方が、富士には相応しいかも知れない。そういえば、ススキもあれが花だとすれば、鉄砲木ノ頭の山頂から、ススキ越しに眺める富士も有りか。
結局、今日も富士を望めないまま(御坂峠付近から、山頂だけは一瞬見えた)、「天下茶屋」からタクシーを呼んで、いつものように「河口湖ステーション・イン」まで移動する。「天下茶屋」に限らず、往々にして富士山を近くから眺めようとすると、見えないことがよくある。
「河口湖ステーション・イン」に着いて、立ち寄り湯を頼むと、若旦那が我々の人員構成(男女比)を見て、男女の風呂場を入れ替えるのでちょっと待って、と云われる。たぶん風呂場入口の暖簾を掛け替えた若旦那が戻ってきたら650円を支払い、着替え以外の荷物を1階の食堂に置かせて貰ってから、階段で4階へ。これが結構しんどい。
早速、(女湯から変わったばかり)男湯に入ると、湯船には初老の先客が浸かっていて、直ぐに入れ替わりで出ていった。まさか男湯に変わる前から入っていた、とは思えないが、後から我々を抜いて入ったとも思えない。宿泊客だったのかも知れないが、いったい何時から入っていたのか?シッポは無かったのか、足は有ったのかなどと、湯船に浸かりながら思い返してみた。

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64 河口湖ステーションインで風呂上りの一杯。
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中禅寺湖畔にある「メープル」というレストランは、「白樺」という民宿の食堂でもある。今宵の宿を探している中で、この「白樺」が予約可能かトライしてみたが満室だった。ここだったら手間が省けて好都合だったが、そうは上手くいかない。
今日、予約が取れた宿はバスの終点、日光湯元にある「小西ホテル」なので、これからまだ1時間位掛かる。橋の袂にあって2、3度立ち寄り湯を利用させてもらった「日光レークサイドホテル」は、いつの間にか「ザ・リッツ・カールトン日光」に変わっていた。超ラグジュアリーなホテルなので当然、立ち寄り湯は受け入れなくなっているだろうし、宿泊費も10倍ぐらいになってしまったかも知れない。また一つ、日光に立ち入り禁止エリアが増えようだ。
中禅寺バスターミナルに着いたら、日光湯元行のバスに乗り込む。車内は半分も乗っていない状態。日光湯元へ行く客はやはり自家用車が当たり前なのだろう。いろは坂から先は自家用車乗り入れ禁止にすれば、奥日光は多少静かになるだろう。
結局、終点で下りたのは我々以外には数人だけ。でも多分、この温泉街にあるホテル、旅館は全て満室になっている筈だ。案の定、小西ホテルの駐車場は自家用車で一杯である。チェックイン時、小生以外は都民なので旅行割が使えない。堅いこというなあ。
部屋に入ったら早速、風呂へ。露天風呂は結構、混んでいるので内湯だけで済ます。湯元の湯は、硫化水素臭が強めなにごり湯。この色と香りだけで温泉に来た気分に浸れる、これぞTHE ONSEN。ここに来たのは何年ぶりだろうか、と考えてみたが全然思い出せなかった。

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068 ホテルに入って風呂上り。
069 今宵の献立。
070 ともかく見た目華やか。
071 大漁に鮎を焼いていた。
072 ではいただきます。
073 大ぶりな鮎。
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074 【第2日目】朝食。
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075 みそ汁は土鍋で温める。

元々は大菩薩連嶺の天目山を登り、湯ノ丸峠を経て大蔵高丸まで巡ってみるつもりだったが、クソ暑い最中にガチ登りになるし、つい先日、飯豊山を登ったばかりで、今週は楽な山にして欲しいという要望が多かったため、計画を見直してユルい山行にしてみた(山行記録はこちら)。
珍しく終点の上日川峠まで栄和交通バスに乗り、あとは遊歩道を辿りペンションすずらんまで歩くプランで、基本的にほぼ登りは無い行程である。上日川峠までバスは満員状態で(我々は首尾よく全員座れた)、その乗客はほぼ全員、大菩薩峠方面へ北上する。
一方、我々は砥山方面へ南下するので、途端に我々だけの世界。毎度のことながら、大菩薩連嶺にやってくるハイカーの大半は、大菩薩嶺&大菩薩峠を偏重し過ぎるように感じる。でもそれはそれ、我々にとっては好都合、今日も静かな山旅が約束されたということだ。
展望台までは立派なウッドデッキが延々と続いているが、苔のせいかやけに滑り易い。そろそろと小股で進む。日川尾根の枝尾根南東の末端に展望台がある。ここは砥山よりも高く、晴れたら目の前に富士山、眼下に大菩薩湖が望めるようだが、今日は生憎の雨模様なので視界ゼロだ。でも、久しぶりにお湯を沸かして紅茶を飲んでみた。
ここから大菩薩湖の湖岸まで下ってから、水平移動する。砥山林道入口BSから舗装されたバス道を辿れば「ペンションすずらん」に到着。ほぼ1年ぶり。3時間も掛からなかったが、偶にはこんな日があってもいい。結局、バスを降りてからはほぼ我々だけの世界だった。
勝手知ったる「ペンションすずらん」なので、到着したら直ぐに入浴料500円×人数分を支払いに食堂に行ってくれるものがいて、残りは雨具とスパッツの仕舞い作業。それが終わったら風呂場に直行。先客はいなかったが、入れ替わりに若者2人連れがやって来た。昆虫採集ヤかライダーか、少なくとも山ヤではない。
風呂から上がってさっぱりできた後、レストランへ。今日はいつもより客が多い感じ。とりあえずビールを注文して、皆が風呂から上がって来る前にグビッとやらせてもらった。たとえ雨が降っても、ここへ来ればまた好日。来年もきっと来るはずだ。

01 上日川峠「ロッヂ長兵衛」。
02 訳有り桃を選択中。
03 ちょっとだけ小雨。我々が進む方には誰もいません。
04 先ず展望広場へ向かう。
05 ここから車道を外れる。
06 ずっとウッドデッキの径。
11 歩き易い径を下る。
12 大菩薩湖を周回する林道に出た。
18 ここも辿る者はいない。
19 雨のせいか、元々の地形がこうなのか。
21 渡渉もある。
22 何故か地図には無い東屋。
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23 後は車道を辿るだけ。
24 結局、3時間丁度の逍遥。
25 今年もやってきた。
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26 何故かいつも天気はいまいち。
27 でも、これさえあれば。
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28 乾杯は「源流ビール」で。
29 定番のヤマウドの煮物。
30 これも定番、キノコのバター炒め。
31 シイタケのバター焼きも美味いんだ。
32 盛り沢山な天ぷら盛り合わせ。
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33 ヤナギランはもう終わり。今年は早い。
34 また来ます。
35 英和交通バスで甲斐大和駅へ移動。

3日目は、シュラフ等は切合小屋にデポさせて貰い、3時45分に出発。もう既に東の空は濃いブルーからオレンジへのグラデーション、まだ明けの明星が輝いている。丁度その下には米沢の街灯り。この眺めは、この時間にここにいる者だけの特権。今日は快晴だ。思ったよりも冷え込まなかったが、程々の気温で気持ちイイ。
流石に足元はまだ暗いので、ヘッドライトが必要。途中、雪田を横切るところがあり、まだ雪面がカチカチ、ちょっと神経を使う。ライトを脇に向けると、チングルマがちょうど花盛りで目を止める。この辺りは花畑のようだ。
唯一岩場がある御秘所姥権現辺りで、もうすぐ日の出。振り返ると大日岳がモルゲンロート。得も云われぬ眺めで、暫し見惚れる。太陽は、朝日連峰の上から出て来た。稜線歩きは早起き早立ちするに限る、と改めて感じる。飯豊山山頂には6時に到着。ここまで来て初めて、飯豊連峰の山々を見渡すことが出来る。彼方まで行く機会はいつ来るのか。
途中、高山植物に魅せられなかなか歩みを進められないが、それでも切合小屋には8時15分に戻ってきた。デポした荷物を回収し、後ろ髪を引かれつつ下山開始。登りは7時間掛かったが、やはり下りは速い。ゆっくり下っても5時間足らずで大日杉小屋に戻ってきた。
間も無く、宿の送迎車が到着。すると運転手が発泡スチロールの箱を差し出す。開けてみれば、氷に埋まった缶ビールが5本現れた。予めなおちゃんが宿に強請ったせいだが、それでも現実に目の前に出て来ると感激。早速、キンキンに冷えたビールで乾杯。とうとうパンドラの箱を開けてしまった気分。
また宿に戻ったら、風呂へ。さっぱりしてまたビール。やはりエアコンは効いていないようなので、との~のクレームにより部屋を変えてもらう。助かった。更に夕食時に、との~が冷えた一升瓶を差し入れてくれた。一昨日、昨日は何かと暑かったが、稜線歩きといい、迎車ビールといい、エアコンといい、今日は一転クールダウンで、大満足だった。

093 【第3日目】米沢の街の灯り。3時30分
094 ちっとも寒くない。3時54分
095 朝の雪渓はちょっと硬い。
096 陽が出てなくてもチングルマはしっかり咲いている。
097 陽が出ないうちになるべく先へ進みたい。
098 雪渓の縁がモルゲンロート。
099 吾妻連峰、安達太良山、会津磐梯山。
100 蔵王連峰の上から陽が出るようだ。
101 朝日連峰の向こうに鳥海山が見えている。右端はおそらく月山。
102 姿を現した大日岳。
103 初めて飯豊山山頂も見えた。
104 シャチの胴体模様のようだ。
105 草履塚に到着。4時38分
107 胸を弄るこのちゃん。
108 もう太陽は水平線から上がっているはず。4時38分
109 タカネマツムシソウ。
110 オオハナウド越しに。
111 いい感じになってきた。
112 刻々と空の色が変わるので、先に進めない。
113 もう少し。
116 見とれてしまう。
117 陽が出た。4時42分
118 大朝日岳と西朝日岳の間から出たようだ。
119 大日岳の左、牛首山に光が当たった。
121 岩場が見えてきた。
123 この界隈では唯一の岩場。
124 少しだけ、眺めに気を取られている訳にはいかない。
125 最後は幅が狭い。
126 でも鎖に頼るほどでもない。
127 だいぶ日が当たってきた。
130 見ていてきりが無い。
131 モイワシャジン。
132 暑くないのでいい気持ち。
136 真昼間だったら暑そうな径だが、今は快適。
138 辺りは花園。
139 もうだいぶ来た。
140 さらに高度を稼ぐ。
143 飯豊山山頂も近い。
144 山頂に5人ぐらいいる。
145 こんなに親切な標識がある。
147 飯豊山と大日岳の間に、弥彦山や角田山、新潟市街、佐渡島。
149 飯豊山と飯豊連峰の山々。
150 山頂直下はゼンテイカとヒメサユリの花園だった。
153 飯豊山頂に到着。5時59分
154 思った以上に佐渡島が近い。
155 飯豊本山からはまさに稜線漫歩。
156 記念撮影。
157 切合小屋の弁当。
158 ほぼ、塩分補給に特化。
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164 本山小屋に戻ってきた。6時37分
165 会津盆地と猪苗代湖。
169 大日岳とタカネマツムシソウ。
170 大日岳とミヤマシシウド。
171 大日岳とキタヨツバシオガマ。
173 なかなか去り難い眺め。
176 少々高度感があるところ。
178 ミヤマアキノキリンソウが多い。
180 クルマユリ。
181 花の写真に一生懸命。
182 中ほどの岩山は御神楽岳、その奥は越後三山らしい。
184 象里塚の下り。7時52分
187 切合小屋とテン場が見えてきた。
195 咲いているのはリョウブぐらい。
188 早朝と比べると雪が緩んできた。
198 ザンゲ坂。12時51分
200 それに長いので重い。
203 しかも暑い。
204 ガクアジサイが癒してくれる。
205 大日杉小屋が見えた。13時18分
206 無事帰還!9時間半掛かりました。
207 宿の送迎車運転手から渡された。
208 パンドラの箱だった!
209 キンキンに冷えてました!サイコー!!
210 宿に着いたら先ず風呂。
211 風呂から上がったらやっぱりコレ。
212 夕食。冷えた一升瓶!
213 お疲れ様でした!
214 一昨日の料理と違うのがうれしい。
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2日目は切合(きりあわせ)小屋まで、コースタイムで7時間の行程。頑張れば本山小屋まで行けないことも無かったが、3日目を麓の「いいで白川荘」に泊まる予定にしたので、切合小屋で十分なのだ。これも大人の余裕である(山行記録はこちら)。
午前5時前に「いいで白川荘」を送迎車でスタートし、大日杉小屋で下車。駐車場だけでなく、手前の取り付け道路にも路上駐車が溢れている。マイカー族は東京を夜半に出発し、未明から登り始めれば、小屋に1泊だけで東京へ帰ることも出来るのだろう。
5時30分に出発。今日も朝から暑い。地蔵岳に着くまでにたっぷり汗を掻いたし、水も一杯飲んだ。こんなに汗を掻いたのも珍しい。汗を拭いたタオルが、休む度に(隊長の如く)絞る必要があるほどだ。こんな調子では、小屋に着くまでに持ってきた水が無くなりそうだ。
地図によれば、途中に水場(目洗清水)があるとのこと。ここかなと行ってみると、随分と下らなくてはならない。でもそこには冷たくて美味い水がコンコンと湧いていた。お蔭ですっかり生き返った。この先は森林限界を越えていて、稜線漫歩気分。渇きが癒されると気持ちも蘇るから不思議だ。
切合小屋の手前で、最高峰の大日岳が見える場所があったが、残念ながら山頂には雲が懸かっていた。あそこまで行くにはもう1泊が必要、遥かな山だ。切合小屋には12時半過ぎに到着。休みを含めてコースタイム通りだった。受付を済ませたら缶ビールを買って乾杯。雪渓の雪でいい具合に冷えていた。ここはトイレ(小屋専用ではなく公衆用)が何と水洗式だ(翌日知ったが、この上にある本山小屋も水洗式)。水は天水らしい。東北の山小屋も進化している。
寝床は小屋の2階、暑くてとても居られないが、外も日向だったら同じ。皆、日陰になっている小屋の壁に沿って時間を過ごす。夕食はカレー。ここはそもそも避難小屋なのに、常駐管理人がいて、ちゃんと食事が出るのは有難い。でも食堂が無いので、やはり外のベンチに座って喰った。なかなか美味かった。

025 路駐の車がいっぱいだった。
026 立派な大日小屋。でもひと気が薄い。
027 さて張り切って行こう!5時30分
029 ザンゲ坂。
032 尾根歩き。気温は高い。
034 アキアカネが飛び交っている。
033 1回目の休憩。早いけど水分補給が必要な状況。6時9分
039 何処が見えているのか判らない。
041 右手に朝日連峰。
043 だまし地蔵を越えたら飯豊本山が見えた。
044 こちらもようやく見えた地蔵岳。
046 振り返ると端正な山容は会津磐梯山。
047 径の両脇はきれいに刈られている。
048 左奥は吾妻連峰。
051 近く見えるが、ルートは左を大きく迂回する。
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054 雄大な眺め。
056 ハクサンコザクラとチングルマ。
059 アオノツガザクラ。
061 終わりかけのタカネマツムシソウ。
063 標高1,600mを超えた。
067 切合小屋クローズアップ。
069 ここでも雪解け水を飲んだ。
074 ヒメサユリ。
075 高山でこの色はヒメサユリだけ。
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077 こんなところ。
080 稜線に出た。
081 大日岳はガスの中。
082 もう切合小屋は目の前。12時34分
084 大日岳に向かう稜線には雪が豊富。
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086 切合小屋前で待望のビール。
087 2階は暑い。
088 小屋から望む草履塚と飯豊本山。
090 夕食はカレー。小屋の外で喰う。
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今回の飯豊山ツアーは、あれこれ考えた挙句、3泊の豪華旅となった。1泊目が麓の旅館、2泊は山小屋とすると、その足で東京まで帰ることは可能だが、それなりに強行軍だし慌ただしい。学生の分際ならばいざ知らず、折角なのでもう1泊してゆっくり帰るのが大人の山旅というものだ。
ということで、今回は麓の旅館に2回泊まることにした。選んだのは白川温泉にある「いいで白川荘」。もっと登山口近くにいくつか農家民宿があるようだったが、登山口や最寄り駅への送迎をしてくれるというので、「白川荘」に決めた次第。白川温泉といっても、この宿1軒しかない。正確には旅館ではなく、第3セクターの株式会社緑のふるさと公社が運営する公共宿泊施設ということになる。固定資産は西置賜郡飯豊町が保有しているようだ。
「あゆ茶屋」からはまた往路と逆に、荒砥駅から山形鉄道フラワー長井線で今泉駅に戻り、そこから送迎マイクロバスで「白川荘」に着いたのが16時ちょっと前。館内の案内を聞いて部屋割が決まったら、早速、風呂場へ向かう。
日帰り入浴客もそれなりに来ていた(入浴料は450円とのこと)。若者が多いのは、近所にキャンプ場があるせいだろう。日帰り温泉が近くにあるキャンプ場なんて、我々の学生時代には無かった気がする。記憶にあるのは、立山・雷鳥沢キャンプ場に泊まって、雷鳥沢ヒュッテへ風呂に入りに行くぐらいだ。奥多摩キャンプ場でBBQをやった記憶はあるが、多分その頃は「もえぎの湯」は無かった。
さっぱりした後は、自動販売機で缶ビールをゲットし、部屋に戻ってグビッとやった。それにしても暑い。ちっともエアコンが利かない。窓を開けたいが、網戸が無いので虫が入って来そうで我慢する。陽が沈んでからも暑くて、布団に入ってからも寝苦しかった。何しろ、布団は羽毛布団しかないのだ。

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017 米沢に戻り、宿の送迎車に乗る。
018 宿の部屋からの眺め。川で水浴び、気持ちよさそう。
019 夕食は18時から。
020 明日の頑張りに乾杯。
021 盛沢山な夕食。
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022 ビールの後はこれをやった。
023 【第2日目】出発の朝。
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024 ここから大日杉小屋までは宿の送迎車で。
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無事、羅臼岳登頂を果たし、木下小屋で喉を潤した後は、車に戻り知床斜里へ移動。途中、昨日登った斜里岳が初めて姿を現した。今日の女満別空港発のフライトに乗るこのちゃん、のりちゃんを「斜里グリーン温泉」で降ろしてお別れ。ここも我々が宿をとった「斜里温泉湯元館」と同様、「宿泊もできる共同浴場」という感じ。北海道の温泉は何か独特だ。
その後、ほんの数分で「斜里温泉湯元館」に到着。何の装飾も無い、実にシンプルな建物。入ると、何処かの学校の合宿所のような雰囲気が漂う。これでも実は民宿らしい。フロントに現れたのは学生のような若者だった。その若者から風呂場の場所とか、色々と説明を受ける。
部屋はフロントの直ぐ奥にあった。部屋の中は結構暑い。当然のことながらエアコンが無いので、窓も部屋の扉も開けっ放し状態。とりあえず、荷物を置いたら風呂だ。どうやら今日、宿泊するのは我々だけらしい。
だったら風呂も我々の独占かと思ったら違った。結構、ドヤドヤと若者が入ってくる。共同浴場だったら、客は爺さんか婆さんというのが世間相場だがここは全く違う。それにしても、いったいこの者たちは何処から湧き出たのか。
訊けば、この民宿にはキャンプ場が併設されているとのこと(後で調べたら、「クリオネキャンプ場」という名前)だった。ここの湯はモール泉という珍しい泉質。植物性の有機質(いわゆるフミン系)を含む温泉とのことで、確かに見た目も褐色。ちょっと熱めだったが、いい温泉だった。
湯上りは勿論、ビール。でも自動販売機が置いてないので、フロントに行ってまた若者を呼び出さないと、缶ビールを手に入れることが出来ない。出て来たのはやっぱりサッポロ・クラシック。北海道に入ってから、これ以外の缶ビールを見たことが無い。さすが北海道、さすがサッポロ。
暑い部屋に戻って、風呂上りビール。エアコンがガンガンに利いた部屋よりも多分、この方がビールが美味い。でもなかなか汗が止まらない。漸く汗が止まった頃、そろそろ食事を摂りに出かけますか、となった。

268 車窓から昨日登った斜里岳。
269 モダンな知床斜里駅。
271 斜里温泉湯元館で。
279 【第4日目】お世話になった「湯元館」。

道東3日目は、羅臼岳アタック(山行記録はこちら)。登山口と山頂との標高差は1,450mで、今日が一番の登り応えがあるはず。天気も上々なので、急がずにゆっくり登ることにした。しかし今日のフライトで羽田に帰る者もいるので、ちょっと早め目にホテルを出ることにして、岩尾別温泉登山口を5時30分にスタート。
結果的にはこれが正解。結局、往復で実働時間8時間、休憩を含め9時間弱掛った。予定通りの出発時間だったら、今日帰るB班は斜里グリーン温泉で汗を流すことは出来なかったかも知れない。やはり山は早立ちが鉄則だ。
行程はそれなりに長かったものの、変化に富んでいて飽きさせなかった。ヒグマに遭遇することも無く(足跡とかフンは見当たらず、全く気配は感じられなかった)、登降に支障が有るような残雪もなし、オホーツク海や知床連山、雲海に浮かぶ国後島の山も望むことが出来たのは幸い、羅臼岳ならではの景色を見ることが出来た。
高山植物は、3つの山では羅臼岳が一番豊富だったかも知れない。それも大沢に沿って登る辺りはまさに花園状態、時期的にも一番いいタイミングだったようだ。小さなエゾツツジのピンク色が印象的だった。一方、山頂からは360度の大展望が得られるはずだったが、残念ながら丁度ガスが懸かってしまい、期待した斜里岳や雌阿寒岳の姿は見られなかった。
下りも景色や花にそれなりに楽しんで、登山口にある木下小屋まで4時間近く掛かって到着。覗いてみると小屋主がいたので、との~には申し訳ないと思いつつ「ビール、おいてありますか?」と訊いてみると、あるよ、との返事。全然期待せずに下りてきたので、望外のビールにありつくことが出来た。

210 車の中から見えた山は羅臼岳か?
213 あれが羅臼岳かな。
214 あっちは硫黄山辺りか。
215 ダケカンバの径。
216 快適な径だ。
217 極楽平を通過中。
219 オホーツク海が見えた。
220 今日は期待以上に良い天気だ。
221 銀冷水。8時8分
222 ここにはトイレブースがある。
223 羽衣峠通過。8時20分
225 ここが大沢。
226 雪はアイゼンを使う程ではなかった。
227 振り返ればオホーツク海。
228 昨日とは別世界ですね。
229 エゾコザクラ。
230 下に見えてきたのは知床五湖。
231 エゾノツガザクラ。
232 一ノ岩場。8時49分
234 辺りはお花畑。
235 テンションも上がる。
237 エゾコザクラ。
238 エゾコザクラとチングルマ。
239 もう羅臼平が近い。
242 雲海の上に国後島の山。名前は分からない。
240 羅臼平から見上げる羅臼岳。9時12分
243 ハイマツの海。
244 溶岩ドームを攀じ登る。
245 山頂に着いた。10時26分
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246 菊丸到着。
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246 みんな揃って記念撮影。10時31分
249 下りも結構、時間がかかる。
250 知床連山と国後島。
251 山頂を振り返る。
252 イワヒゲ。
253 岩場はほぼ終わり。
254 知床連山がすっかり見えてきた。
257 エゾノツガザクラ。
258 オホーツク海は遠い。
259 一ノ岩場付近を通過。
260 雪渓の傍はひんやり気持ちイイ。
262 傾斜は緩いので問題なし。
267 木下小屋に到着。14時26分

道東の山旅二日目は斜里岳アタック(山行記録はこちら)。今日は朝から雨。「欣喜湯」から斜里岳登山口までは約40kmの車移動。登山口にある「清岳荘」の駐車場に停めさせてもらう。先に停まっていた車は2台だけだった。天気が天気だからそんなものだろう。雨支度をして7時前に出発。
歩き始めて間も無く、沢に沿って進むようになり、十数回渡渉を繰り返す。この時点では水量は大したことは無く、飛び石伝いに行ける。下二股まで、2km歩いて100mしか登らない。其処から沢を離れ新道を辿ると、一転、急な登りとなり、1kmで400mを登ると尾根上にある熊見峠に到着。
この先は上二股までは、細かなアップダウンを繰り返し、ほぼ同じ高度を辿ることになる。尾根上は低いハイマツ帯なので、本来視界を遮るものが無いはずだが、残念ながらすっかりガスの中で行く手も分からない。上二股からは、1km足らずで300mを登ることになる。
馬の背から先は予想以上に風が強く、山頂は証拠写真を撮っただけで、タンチアンドゴーで引き返す。あとは往路と同じ道を淡々と引き返すだけ、と思ったら沢の水が増水していて、最早、飛び石は全て水没している状態。さてさて、どうする?
でも、水深はせいぜい膝下ぐらいだったので、歩く上で支障にはならない。意を決して靴のまま沢身に入れば、水は思ったよりも冷たくなかったし、一度濡れればもう気にならない。やはり十数回の渡渉を淡々と繰り返す。文字通り、頭のてっぺんからつま先までずぶ濡れのまま、駐車場に戻った。
「清岳荘」から今宵の宿、「知床第一ホテル」までは60kmの移動。この界隈では最大のホテルで、見るからに立派、ロビーも無駄に広い。チェックインが済んだらともかく風呂へ。全身濡れた状態だったせいで冷えていたのか、湯船に入ったら身体が蕩けるようだった。記憶に残る山行となったのは間違いない。

088 【第2日目】斜里岳登山口の清岳荘。6時42分
090 心します。
091 いざ、参ろう。
094 雨は大したことはない。
096 最初の渡渉。ちょっとピンボケ。7時16分
097 渡渉はWoody先生を見習う。
098 渡渉はカンと気合いだ!
099 それにしても渡渉が多い。
101 ジャンプ。
102 へつり。
103 だいぶ慣れてきた。
105 もう何度目かわからない。
106 やっと渡渉終了。7時56分
108 頭上にオガラバナ。
110 北海道のフキは巨大。
111 下二股。8時5分
114 まだ標高は900mほど。
118 風雪に耐えたダケカンバ。
116 ヤマブキショウマが目立つ。
123 ゴゼンタチバナは普通に咲いている。
124 ハイマツ帯の熊見峠を通過。
125 これから先は小さなアップダウンが続く。
128 風はそれほどではない。
131 小沢を横切る。
136 こちらはウコンウツギ。
142 やっぱり目立つのはチシマノキンバイソウ。
144 こちらはハイオトギリ。
145 上二股にトイレブース。10時33分
146 ここで旧道と合流。
147 沢沿いに登る。
149 「胸突き八丁」という程ではない。
154 これはトカチフウロ?
157 ガレ場に出た。
159 足場があまり良くないところ。
161 風が強くなってきた。
162 キタヨツバシオガマ。
164 エゾツツジ。
168 斜里岳神社。
169 斜里岳山頂に到着。猛烈な風。11時50分
170 はい、こっち向いて。
171 偶々やって来た女性に撮って頂きました。
172 目を開けていられません。
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175 ハイハイが安心。
179 また沢の源頭部を下る。
182 暫し休憩。
188 とは言っても天気が良ければ気分いいところのはず。
183 そろそろ参りますか。
190 下りはあと2時間ぐらいのはず。
193 沢音がだいぶ高い。
197 1時間後、漸く林道へ。
200 結局、9時間掛かりました。
202 中身の濃い一日でした。
204 寒いので早く風呂で温まりたい。
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205 お疲れさまでした!
206 夕食はビュッフェ形式。
207 かなり種類が豊富、とても全部は食べられません。

今週は待ちに待った北海道ツアー。たんちょう釧路空港からレンタカーに乗り、深田百名山のうち道東にある三座を巡る山旅(山行記録はこちら)。初日は雌阿寒岳である。雌阿寒岳(アイヌ語名:マチネシリ、女山という意)とは8つの火山から成る火山群の総称で、その主峰がこれから登るポンマチネシリ(小さい女山という意、標高1,499m)ということで、そんな蘊蓄は今回初めて知った。
先ずは雌阿寒岳登山口まで約70km移動。支度を整えて、熊鈴を付けて出発。天気は、雲が低いが降られることは無さそう。登り始めから針葉樹林ということが、如何にも北海道、関東でこんなことは無いと思えば自ずから気分が盛り上がる。ワンピッチも登らないうちに喬木帯はハイマツ主体の灌木帯に変わる。見通しが利くところに出ると、車を停めた駐車場や、遠くにオンネトーの水面が見える。
8合目からはスッポリとガスの中。山頂に着いても状況は同じだったけれど、気分は上々だった。下りも同じコースを辿り、足早に登山口まで下った。結果、登り2時間半、下り1時間40分は極めて順調だった。また車に戻り、今宵の宿「欣喜(きんき)湯」がある川湯温泉まで約80kmの移動。道中、目に映るのは火山ばかりである。
「欣喜湯」には17時半に到着。なかなか立派なホテルだ(以前は「川湯ホテルプラザ」と呼ばれていた)が、今は宿泊+朝食(我々は朝が早いので素泊まり)のみとなっている。観光客が減ったせいなのか、それとも料理人に逃げられたのかは分からない。それでもここの温泉は人気の様で、宿泊客でない人が次々とやって来る。実態は、宿泊が可能な共同浴場という感じだ。
源泉は硫黄泉・酸性明礬泉で、約58℃、pH値はなんと1.73だという。胃液がpH1、レモン汁でpH2ぐらいだから、その酸性度は概ね想像できるというもの。だからこの湯を求めて、風呂だけ入りに来る客がいるのか。我々も入ってみるとその評判通り、温まるいい湯だった。

001 【第1日目】釧路空港に到着。
003 雌阿寒岳登山口駐車場。
005 ここが登山口。歩き始めから辺りは針葉樹林。
004 さて、行きましょう。12時13分
006 まだ標高は750mしかないのに、さすが北海道。
009 ゴゼンタチバナ。
010 ハクサンシャクナゲか。
012 北海道の山に登っている実感がない、と菊丸。
014 でも歩き出しからしてこんな景色はやっぱ北海道、という意見。
016 そうこうしているうちに2合目通過。12時46分
018 3合目を過ぎるとハイマツ帯に突入。標高はまだ1,000m足らず。
022 上はガスの中らしい。
023 4合目はこの辺り。13時13分
024 エゾノタカネヤナギ。
026 ちょっと遠くが見えた。
030 やっと標高1,000mを超えた。
031 ずらりとイワブクロ。
032 冷たい風が吹いたのでジャケットを羽織る。
033 登り始めた駐車場が見えた。
034 オンネトーが見えている。
036 5合目。13時38分
040 忽ち下界が見えなくなる。
043 ここにもメアカンキンバイ。
049 ハイマツがだいぶ小さくなってきた。
050 8合目通過。14時18分
051 もうすっかりガスの中。
055 この向こうが火口らしい。
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059 雌阿寒岳山頂に到着。14時49分
060 山頂らしくないけど、とりあえずバンザーイ!
061 もう一度、バンザーイ!
063 では下山。
064 我々の前は若者4人組。
068 またハイマツ。
069 4合目でひと休み。15時48分
071 2合目通過。16時8分
073 登山口に戻ってきた。16時28分
074 駐車場にエゾシカの親子がいた。
076 欣喜湯にチェックインしたらさっそく風呂。
077 北海道の湯上りにはサッポロクラシック。

「万平ホテル」は来年年明け早々から約1年半掛けて大規模改修のため休業するとのこと。次回泊まるのは、少なくとも再来年の夏以降になるので、やはり今年も泊りに来ることにした。基本的には現状の雰囲気は残すのだろうと推測するものの、それがどの程度かは気になるところ。それに合わせて料金も上がるのだろうが、その程度も気になる。
山間の古びた安価な旅館がガラリと様変わりして、宿泊料金が2倍以上になってしまった事例は数多く見てきている。客さえ離れていかなければ、その方が投資回収も早いのは間違いないのだろうが、客の中には、明治や大正の雰囲気そのままの骨董品的建築を好むのもいるはず。もしかすると「万平ホテル」に泊まるのは、これが最後になるかも知れない。
翌朝はギリギリまでベッドに中にいて、昨日の読書の続き。相変わらず「イリアス」はちっとも先に進まないが、この環境でもそうなのだから、この本は(あるいはホメロスは)自分には向いていないのかも知れない、と感じ始めている。プルーストの「失われた時を求めて」と同じ運命を辿るのか、とちょっとブルーな朝。こうなったら、コロナ隔離でホテルに数日間、缶詰めにならないとダメかも知れない。
そうこうしているうちに朝食の時間になったので、階段を降りてダイニングルームへ向かう。既に我々よりも早く客が入っている。昨年は和食も洋食もダイニングルームだったが、今年はまた元に戻ったようだ。
いつものように、中庭に面したテーブルに着く。朝露のせいか、木々の緑が鮮やか。何度も思うけど、ここの朝食が最高。この瞬間の為に、ここへ泊まりに来ている。今日はオムレツとソーセージのコンチネンタルブレックファスト。昨日は早く寝たせいで、食欲は十分、出て来たパンもキレイに平らげた。

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なかなか行けなかった和名倉山に、漸くアタックする機会が巡ってきた。高校の頃からその茫洋とした山容に憧れてきたので、かれこれ五十年近くも掛かってしまったことになる。我ながら呆れるばかりだ。和名倉山に登るのは二日目とし、初日はやはり未踏の竜喰(りゅうばみ)山に登ることにした。
アプローチは三ノ瀬から。塩山駅から乗ったタクシーの運転手曰く、広大な塩山一ノ瀬高橋地区の人口は僅か十人とのこと。ちなみに面積は60km2ぐらいあるから、人口密度は0.16人/km2。鹿は云うに及ばず、猪や熊の方がずっと多いに違いない。
この十人は何れも高齢者とのことで、毎週、市が手配する無料送迎バスがやってきて、スーパー等の買い物を支援しているらしい。まさしくここは限界集落だ。そんな塩山一ノ瀬高橋地区のなかでも更に奥、将監峠登山口がある三ノ瀬で住んでいるのは多分、民宿みはらしの女主だけだろう。
登山口から将監小屋まではゆっくり歩いても二時間で着くから、多少の荷物は苦にならない。しかし昨年に引き続き天気はいまいちで、将監小屋に着く頃に小さな雨雲が通過していった。テントを張ったらとりあえず竜喰山に行ってみる。
メインの縦走路から外れているので篤志家向け、眺望は無く、とても静かな山頂である。でもメマトイとかブユ、アブがしつこいので、長居は出来ない。早々に引き返す。途中、将監小屋が見下ろせるところがあり、小屋のオヤジがやって来たことを視認できた。となれば、ビールが手に入るということ。足取りも軽く小屋へ戻る。
早速、オヤジにご挨拶し、ビールを所望。小屋の外でぐびぐび呑んでいると、目の前にある小屋(別館?)を自由に使っていいよ、とのこと。こんな天気だから、有難く使わせていただいた。

001 【第1日目】ここでタクシーを降りてスタート。9時26分
002 なおちゃんのリュックサックは細身で背が高い。
005 径はあくまでも緩やか。
008 将監小屋のすぐ手前で雨が落ちてきた。11時13分
009 着いたら早速テント設営。
010 小屋の主はまだ来ていない。
011 さて支度が出来たら行きますか。
017 あそこが将監峠。
021 岩っぽいところ。
025 眺めが良いところで小休止。12時28分
029 竜喰山山頂に到着。13時2分
031 虫がぶんぶん五月蠅いので早々に退散。
035 もう竜喰山はだいぶ遠くなった。
037 眼下に将監小屋。主が来たようだ。
038 将監峠に戻る。13時46分
039 あとは小屋めがけて下るだけ。
040 さっそくビールをゲットし、乾杯!13時58分
041 将監小屋の休憩所を利用させて頂いた。
042 夕食のメインはこれ。
043 焼きビーフンと合わせる趣向。
044 最後にウォッシュチーズをトッピング。
045 Woodyさんはアルコールバーナーを持参。

今回は上信国境にある篭ノ登山と烏帽子岳へ登り、山から下りたら千曲川の幸をいただく贅沢プラン。個人的に西篭ノ登山と烏帽子岳にはこれまで登ったことが無かったので、今回が楽しみだった。そのためにとった宿は、鹿沢温泉・紅葉館。つい昨年にも泊まったばかりだけど、この宿の雰囲気(特に湯)が気に入っているし、他に代わるような宿も近所には無いので二年続いての宿泊となった。あわよくば、レンゲツツジが咲いていたら最高の筈だ(山行記録はこちら)。
アプローチは兎平から。しなの鉄道・滋野駅からおよそ40分、料金はジャンボタクシーで12,120円掛ったが、六人で割れば一人2,020円。こういう時のジャンボタクシーはとても有難いし、メーターが上がっていくのはちっとも怖くない。
もう既に梅雨に入っているが、今日は雨が降りそうにないのはラッキーだ。この時期、予想通りに花は多く咲いていて、なかなか行程が捗らない感じだ。西篭ノ登山までやって来るハイカーは少ないので、この辺りの山では割と静かな方だろう。
雪のシーズンだったら、このまま地蔵峠までショートカット出来るかも知れないなと思いつつ、また兎平まで戻る。その後は三方ヶ峰、地蔵峠を経て、丁度見頃のレンゲツツジ(でもちょっと少ないと感じたのは、やはりシカの食害のせいか)を存分に眺めた後、午後二時半に宿到着。後半は随分スムーズだった。
直ぐに風呂に行き、とろとろの湯に浸かりリラックス。サッパリしたら、ビールを仕入れ、早速部屋呑み。奥の女子部屋はメゾネットタイプなので、部屋呑みには丁度良い。今日は気温がそれなりに高かったので、湯上りビールがひと際美味い。そうこうするうちに、もう夕食タイム。今宵のメニューが楽しみである。

012 うしろは池ノ平湿原。
014 東篭ノ登山に到着。
017 イワカガミの塊り。
015 左は水ノ登山。正面は黒斑山、奥は浅間山。
018 シャクナゲの向こうに西篭ノ登山。
024 東篭ノ登山の右は高峯山。
025 西篭ノ登山に到着。
026 兎平が随分遠くなった。
028 遠く霞んでいるのは四阿山。
027 鹿に喰われないせいか、植生がとても豊か。
029 また東篭ノ登山に戻る。
031 兎平まで戻る。
032 兎平から池ノ平へ。
035 木道の価値も下がっている。
037 イワカガミとゴゼンタチバナ。
039 ツルキンバイ、かな。
040 三方ヶ峰に到着。
042 イワカガミはこんな砂礫地でも大丈夫なのですね。
043 おや、白い!
044 初めて見た白いコマクサ。
050 ツマトリソウ。
054 背丈がササ並なので目立たないが。
055 では撮ります。
058 ササも咲いている。
060 スキー場に出た。
061 ここから登り返し。
063 色鮮やか。
065 この先も次々とレンゲツツジ。
066 下を見てもレンゲツツジ。奥はさっき登った西篭ノ登山。
068 地味にしごかれる。
071 ズミは蕾が赤いのでカラフル。
072 この辺りがコンコン平。
074 向こうの山は角間山。
076 向こうの山の斜面にもレンゲツツジがあるようだ。
079 上はズミ、下はレンゲツツジ。
083 ここに「雪山賛歌」の碑がある。
084 今宵の宿「紅葉館」に到着。
086 湯はかなり熱め。
087 湯上りビール。
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089 料理のラインナップ。こんなに食えるか不安。
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091 白ワインでいただきます。
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090 西堀榮三郎直筆の譜。
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最近、豊洲に出来た「ラビスタ東京ベイ」の宿泊優待券があるということで、カミさんの親類共々、泊りに行くことになり、平日なので仕事帰りに新橋から直接向かい、翌日もホテルから出勤することになった。
新橋から豊洲までは「ゆりかもめ」で1本。しかし真っ直ぐ走らないので、結構時間が掛かるし金もかかる(所要時間約50分、運賃390円)。バスの方がずっと早くて安い(同約30分、同210円)のだが、急ぐ旅でもないし、高架の上を走るから眺めが良いので、やっぱり「ゆりかもめ」に乗車。実は「ゆりかもめ」を端から端まで乗ったことが無かったので、今回が初体験となった。
とりあえず仕事を終えて、午後4時過ぎに乗車。東京ビッグサイト辺りまではビジネス客が乗り降りするが、その先まで乗っているのは年金生活者ぐらいで、都心のど真ん中という感じではなく、薄ら寂しい雰囲気が漂う。豊洲市場もこの時間ではほぼ人影は無い。
そんな殺風景なところに「ラビスタ東京ベイ」はある。高層ビル群は運河の向こう側なので、見通しはとても良い。現代的なベイフロントエリアはやけに寂しいところだ。チェックインして客室へ行ってみる。眺めは申し分ないが、やはり無機質的というか、全く生活感が欠けている感じだ。
食事処は、ホテルに隣接した「季の庭 」という和食店に入った。一旦、窓が無い店の中に入れば、もう豊洲だろうが銀座だろうが何処でも同じである。新規開店間もない感じで、料理を出すタイミングはいまいちだったが、技を凝らした料理が出て来て、まずまず美味かった。
食後は、ホテルの14階にあるスカイラウンジへ行ってみた。地上階でも眺めが良いので、14階は絶景。海越しに東京の高層ビル群を見るのはなかなか経験できない。ホテルだったらいいけど、やっぱり豊洲は住むところじゃないと感じた。

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久しぶりに安倍奥の山に登ってみようかと考えた。前回となると、途端に学生時代まで遡ってしまう筈。確か、大学2年生の頃に山伏(やんぶし)に登ったのが最後だろう。今回登る十枚山は、それよりほんの少し前だったと思う。
その時は、有東木までバスに乗り、其処から歩き出して十枚山に登った後、六郎木のバス停まで下ったように記憶している。勿論、帰りに温泉に浸かるようなことはせず、下宿まで真っ直ぐ帰った。今回は有東木BSよりもさらに上、正木峠までタクシーで上ることにして、帰路は山梨県側の登山口へ下って麓の温泉に投宿する予定。学生とは金の掛け方が随分違う(山行記録はこちら)。
今日は初夏の陽気。しかも空気はカラリとしていて、眺めも良い。そのせいか、見晴らしが良いところに出ると、空が大きい。南に目を向ければ、駿河湾だって見えている。この風景は確かに安倍奥の山ならではだと思う。
陽気が良いのでヒルが心配だったが、偶々十枚山山頂で一緒だったベテランガイド曰く、余りこの辺りで見ることは無く、居る場所も限られているとのこと(十枚峠の西側には居るらしい)。山梨側へ下る途中で、のりちゃんが目敏くヒルを見つけたが、結果的には誰も吸い付かれることなく無事下山。
送迎タクシーで乗り付けた「十枚荘温泉」は、学生の頃から気になっていた宿だった。入ってみると、予想以上に鄙びていた。ご主人は2代目だという。この宿のウリはご主人が仕留めた猪の鍋。新鮮なせいか、全く癖がない。これで1泊2食付で10,000円とはお値打ちだと思う。更にGOTO割が加わって、結局5,000円ぐらいになってしまった。何だか申し訳ないくらいだ。

001 【第1日目】正木峠登山口。
003 鈴を鳴らしながら。
004 笹が生い茂っている。
010 地蔵峠に到着。10時8分
013 これから尾根歩き。
014 大した登りは無い。
015 明るくなった。大井川流域の山々。
016 海が見えている。
017 空が広い。
021 あれが青笹山か。
022 笹の背がもうちょっと低ければ・・・
029 岩岳のシロヤシオその4。
032 岩岳のシロヤシオその7。
035 岩岳のシロヤシオその10。
037 やけに色鮮やかなミツバツツジ。
038 基本、笹原だけど木も多い。
039 富士山がチラリ。
040 下十枚山がミツバツツジで彩られている。
042 下十枚山の登り。
045 ミツバツツジがそこかしこ。
046 山頂は眺望なし。12時6分
050 聖岳や赤石岳も見えている。
053 あれが十枚山。
056 十枚山まで140m登り返す。
060 南に篠井山。さらに奥は愛鷹山。
061 一番目立つのは下十枚山。
062 右端は大無限山。
063 安倍川が駿河湾に注ぐまで見えている。
065 はい、記念撮影。
067 明るい尾根。
069 こちらはちょっと径が荒れ気味。
070 硯石、という大きな標識。
075 汗を流すまで待てずに一杯。
076 舟形の男湯。
077 湯上りにもこれ。
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079 全員揃ったところで。
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078 お疲れ様でした。
080 食事処は離れ。
081 囲炉裏を囲んで夕食。
082 メインは猪鍋。
083 今シーズン初鮎。
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084 いただきます。
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085 【第2日目】朝食は6時30分からにしてくれた。
086 朝食も囲炉裏部屋。
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087 この時間の朝食は我々だけ。
088 お世話になりました。
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昨年のツツジの季節に、以前から気になっていた、井戸湿原に行ってみようかと思い立った。かなり交通の便が悪いところにあるので、その近くにある「前日光ハイランドロッジ」に泊まって行ってみることにした。ところが、2021年はコロナ禍による県外移動自粛が常態化してしまい、同時に地方自治体が管理する施設が軒並み休業、而して鹿沼市が管理している「前日光ハイランドロッジ」も休業、自動的に我々のプランも無期延期となった。
今年になり、昨年のプランをそのままスライドしてリベンジ。直前になるまで、果たして「前日光ハイランドロッジ」はホントに営業するのか気を揉んだが、結果的には、やっていた。。場所はゆったりした山容の横根山の中腹、近くには牧場もあって長閑な雰囲気のところだ。ところが行ってみて吃驚したのは、コロナ禍のせいで宿泊はひと組限定とのこと、つまり我々だけの貸切ということになっていた(山行記録はこちら)。
建物は、客室と食事と浴室とが別々になっている、ちょっとコテージ風。昔は小洒落た感じだったのかも知れないが、メンテナンスに余り金を掛けていないようで、だいぶ古びている感じは否めない。部屋のテレビもCRT(いわゆるブラウン管)形式である。それに、そもそも電波状態が悪いとのことで映らない。
それでも風呂は広々としていて(勿論、男女別)、Woodyさんと二人だけでは勿体ない。食事処も、30~40人ぐらいは入れる大きさで、三方向が窓なので解放感も悪くない。今日はそれ程いい天気ではなかったが、夕食時には皇海山や男体山などを望むことが出来た。
夕食のメニューはBBQ。自分の食材を自ら焼いて喰うスタイルは、コロナ禍向きだ。何れにしても一切、他人の気兼ねなく寛ぐことが出来て、申し分なかった。なお、目当てだった井戸湿原のアカヤシオ、シロヤシオはすっかり終わっていて、ヤマツツジやトウゴクミツバツツジなどが咲き始め状態、こちらの方はいまひとつだった。また機会があればチャレンジしてみたい。

007 新緑の季節。雨は降っていない。
008 沢を渡渉。
009 何やら煩いが、近くに射撃場があるせいだ。
010 バンバンぶっ放している音が聞こえてくる。
011 調べると古峰神社が所有しているらしい。
012 チラホラとヤマツツジ。
013 段々急になってきた。
014 もう両側とも雑木林。
015 径はちゃんとしている。
017 湿度が高い。
020 とにかく新緑の洪水。
023 ここで尾根が合流。
024 岩っぽくなってきた。
025 苔むした岩。
027 いい雰囲気。
028 急登はひと息。
032 Woodyさんも人に促されてTシャツ姿。
033 岩がゴロゴロある中で水が流れる音。
037 緩く斜上する。
041 三枚岩に到着。12時43分
045 この辺りがツツジ平。
046 ここも平ら。
047 この右が方塞山。13時3分
049 暫くフェンスに沿って歩く。
051 ひと気がない。車もない。
052 まさに牧歌的。
053 ここが前日光ハイランドロッジ。13時32分
054 宿泊はひと組限定。つまり今日は我々だけ!
056 彼方は袈裟丸山から皇海山までの峰々。
062 この下が井戸湿原。
064 アカヤシオはおしまい、ヤマツツジとレンゲツツジはこれからか。
067 ここで引き返す。
069 井戸湿原の木道。
070 おや、リュウキンカ。唯一、湿原らしい花。
072 それにしても、いるのは我々だけ。
074 場所はこんなところ。
075 湿原を横断。
078 象の鼻に到着。
080 さっき通ってきた方塞山。
082 見えてきた皇海山。
083 前日光ハイランドロッジの食堂に戻ってコレ。
084 Woodyさんはソフトクリーム。
086 今時珍しいブラウン管式TV。でも映らない。(T_T)
087 男風呂。これを二人だけで独占とは勿体ない。
088 カランは3つありました。
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089 風呂上りは部屋で缶ビール。
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090 夕日を浴びながら夕食。
091 夕食はBBQ。
092 夕焼けに浮かび上がる皇海山のシルエット。
094 【第2日目】朝散歩。
098 真ん中が宿泊棟。
100 朝食。7時からと聞いていたが、今は6時25分。
102 お世話になりました。7時4分

2日目は今回の目玉、白尾山の南にある寂峰、荷鞍山(標高2,024.2m)のアタック。前日、小屋の主に山行計画を提出するとき「そんな山に行くのか?」と少し驚かれた。確かに変わり者か篤志家じゃないと行かない山かも知れない。
この山行プランを立てるに当たっては、幾つかの懸念があった。一つは長沢新道に取り付く前の沢に、渡れるようなスノーブリッジが掛かっているかどうか。そしてその長沢新道に、トレースが付いているかも気になっていた。最後の一つは、荷鞍山への尾根に藪が出ていないか、あるいはアイスバーンになっていないか、だった。
この時期、沢の状況は毎度気になるものだが、実際には懸案のスノーブリッジは、思ったよりもしっかりしていて、そのまま上を渡ることが出来た。場合によっては、リュックサックを先に投げて、空身で飛び越えなくてはならないかと懸念していたが、杞憂に終わった。
長沢新道のトレースも全く心配は不要で、急斜面の登り(無積雪期は階段があるところ)も含め、しっかり出来ていた。恐らくは、ゴールデンウィークとして後半に山へ入ったせいもあるはずだ。4月29日や30日だったら、きっとこうはなっていなかっただろう。5月3日出発にして正解だと、密かに自画自賛。
荷鞍山へと連なる尾根は、一部急斜面があったものの、藪は無く、アイスバーンにもなっていなかったので、気持ち良く辿ることが出来た。荷鞍山山頂にちゃんとした標識(とはいえ、個人の手作り)があったのには少々吃驚した。奇特な方はいるものである。
順調に往復することが出来、しかも終日ピーカンの天気だったので、GWの尾瀬としても久々、会心の山行となった。龍宮小屋には14時前に到着。小屋の主に荷鞍山山行結果を報告し、また雪原を眺めながら缶ビールで乾杯した。

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064 小さな流れにはスノーブリッジがある。
076 眼下には尾瀬ヶ原。
082 富士見田代に到着。8時42分
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093 ピラミダルな山が目指す荷鞍山。
095 荷鞍山が目の前。
097 一旦、急降下。
101 カモシカのトレースを追いかける。
105 標高差は100m余り。
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108 山頂標識があった。
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135 シリセードはやりにくい。
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146 着いたらコレ。
148 3時前から風呂に入れた。
149 2日目の夕食。

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