山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

ほくほく線沿線

朝食後をゆったりと過ごした後、「凌雲閣」の送迎車に乗ってまつだい駅まで出る。電車まで少々時間があるので、駅構内の売店や土産物店などを物色。ここは鉄道の駅舎が、道の駅・松代ふるさと会館と一緒になっている。余り見ないが、たしか西武秩父線芦ヶ久保駅も隣接していた。コンビニがあったので、「たかの井」という銘柄のカップ酒を購入する。これは小千谷の酒だ。
10時11分発越後湯沢行の快速に乗り、さっそく「たかの井」をちびちびやる。この快速電車には「ゆめぞら」という愛称が付けられていて、車両は昨日の普通電車と同じHK100形だが、車内の設備がちょっと違う。座席は全てクロスシートとなっていて、普通電車のセミクロスシートと異なる仕様だ。
電車がトンネル内に入ると、ミュージックと共に天井に動画が投影される。トンネルばかりのほくほく線としては、景色が見えなくて味気ないその時間を逆手にとって、動画を映すのはなかなかのアイデアだと思う。但し、動画そのものは大して面白いものではないので(イルカが水中を泳いだり、鳥が空を飛んでいる情景を映写しているだけなので)、小さい子供ならいざ知らず、小生には酒の肴とはならないので、すぐに飽きてしまう。勿論、暗いトンネルの壁を眺めているよりはましだけど。是非、コンテンツ向上に努めていただきたい。
六日町駅の手前の赤倉トンネルを出ると天井シアターは終了。その代わりに、目の前に越後三山がふわりと現れる。すっかり雪を纏っても、岩っぽい八海山は黒々としてやはり男性的な山だ。一方の中ノ岳は神々しく白くて女性的。やがて、巻機山も見えて来るこちらも天女の如く真っ白だ。このような景色こそ、雪見酒に相応しい。越後湯沢駅に10時53分到着。大半がトンネルの鉄道旅で、山を愛でる時間は僅かだったが、それでも六日町駅から越後湯沢までの山風景は、十分満足がいく眺めだった。

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今回の旅のきっかけは「雪見酒を呑みたい」と、テキサスで思い付いたことによる。自然の変化に乏しい処にいると、そんなことも考えるようになるものだ。その時に先ず頭に浮かんだのは、松之山へ行こう、というものだった。
以前より、松之山が豪雪地帯であることは知っていたので、12月であってもそれなりに積もっているだろうと踏んでいた。なかでも「凌雲閣」という名の旅館は、木造3階建と聞いていたので一度泊まってみたかった。昨今は、松之山は鳥見の地として有名だそうで、ヤマショウビン氏の一行もここに泊まったとのことだ。
まつだい駅あたりでは、思ったほどの積雪ではなく、やや当てが外れたかという感じだったが、「凌雲閣」に近付くと次第に雪の量が増え、まずまず。宿に着くころには雪も降って来て良い感じだ。木造の本館は昭和13年建築とのこと、となると約80年前ということになる。古びているとはいえ、館内は手入れが行き届いて気持ちが良い。我々の部屋は3階。窓の外の冬景色も申し分ない。
早速、風呂へいく。風呂は木造の本館ではなく、鉄筋コンクリート造の別館にある。少々残念な感じだが、湯はなかなか良い。自家源泉で84℃、ナトリウム・カルシウム塩化物泉とのこと、なめてみると確かにちょっと塩辛い。地殻変動で地下に閉じ込められた海水が含まれているらしい。
風呂から上がったら、早速ビールを調達し、部屋の窓から雪見酒(ビール)と洒落込む。これで、日本に戻ってきたことを実感する。ひと息ついたらもう夕食。再び別館へ移動。今回の宿泊プランには、利き酒セットが付いていた。これで雪見が出来たら最高なのだが、食事処からは外が見えないのだ。誠に残念!

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凌雲閣のHP: こちら

直江津でランチをしたあとは、宿に最寄りのまつだい駅まで、ほくほく線に乗る。何度か乗ったことがあるほくほく線だが、途中駅で降りるのは初めてだ。駅でビール(エチゴビール)を仕入れて乗り込む。車両はHK100形の2両編成。先頭車に"20th Anniversary"とある。開通してからもう20年も経つのか。
ほくほく線は、新幹線以外では最高速を誇っていた「旧はくたか」を走らせて越後湯沢と富山・金沢と結んでいたが、今はその「はくたか」がお役御免となったため、経営的に存続の危機に立たされている。しかし、上越と中越の経済圏を結ぶという役割はあるはずなので、そこに活路を求めることもできるのではなかろうか。もちろん、観光にも力を入れるべきだ。ぜひ、グルメ列車の企画をお願いしたい。
ほくほく線は基本的に踏切が無いので、「はくたか」が無くてもそれなりに高速運転が可能。普通列車のHK100形だって、地方私鉄には珍しく最高速度110km/hで走ることができる。これもアピールポイントだろう。
直江津駅から犀潟駅までは信越本線。海は近いはずだが見えない。反対側はひたすら水田。稲が育った頃はさぞ美しい景色だろう。この辺りは全く雪は無いので、残念ながら雪見酒とはならない。犀潟駅からほくほく線に入っても同じ景色。くびき駅を過ぎると急に山が迫って来て、次の大池いこいの森駅からはもうトンネルばかり。つまみなしで酒を呑む感じで、鉄道旅としてはやや物足りないのである。
しかし、まつだい駅の手前にある鍋立山トンネルという約9kmのトンネルは、工事に22年も掛かったそうで、大変な難工事だった。その理由は、膨張性地山という特殊な地盤だったことによる。なんでも、この付近では複数の泥火山が存在するのだそうな。泥火山と云えば、インドネシアのシドアルジョの泥火山を思い出す。下手に穴を掘ると、とんでもないことになるのだ。

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