山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

空港ラウンジ

GA241便は定刻通り、16時40分にジャカルタ/スカルノ・ハッタ空港到着。これから21時25分発のNH856便まで4時間45分、途方に暮れるほど時間があるが、これでジャカルタにでも市街観光に行ければいいのだが、実はそれほどの時間はない。タクシーでジャカルタ市街まで行こうとすると、渋滞に嵌れば片道2時間はかかるのだ(でも昨今、漸く電車が開通したらしい。どんなものか一度、確かめてみたい)。
先ずはチェックインが始まる18時まで、何処かで時間を潰す必要がある。店に入ってもいいが、どうせビールを呑める店はないし、せいぜい甘い飲物ぐらいしか置いていないのは明らか。諦めて空港の待合スペースのベンチを確保し、暫し読書。
今読んでいるのは、「ヒルビリー・エレジー(Hillbilly Elegy)」という本(J.D.Vance著、光文社刊)。「ヒルビリー」とはアメリカ南部の田舎ものを指す言葉のようで、著者自身がその「ヒルビリー」たるオハイオ州の「ラストベルト」出身者。アメリカで最も厭世的で白人貧困層が多い地域だそうである。
何故そのような民衆がトランプを熱狂的に支持しているのか、そこに興味があって読み始めた次第。でもまだ1/3ぐらいしか読んでいないせいか、正直云って貧困の原因も対策もよく判らないし、余り面白くも無いので惰性で読んでいる感じ。
そうこうしているうちに、ANAの地上スタッフがそろぞろと現れ、また客の目の前で朝礼が始まる。セレモニーは例のお辞儀の訓練で終了し、ようやくチェックイン開始。終わったらさっさとガルーダ・インドネシア航空のラウンジへ。今日は前回ほどの混み具合ではない。日本人客が割合多い感じ。
いつもと同じく、一番奥のシートを確保し荷物を置く。次ぎは何をさて置いてもビールだ。さっそく取に行ってグビっとやる。しかしここは、ビールにしろワインにしろ、いちいち係員に注文しなくてはいけない。係員がいないと何が問題なのだろう。ビールは誰でもいつでも取り出せるよう、冷蔵庫の中に並べておいて欲しいし、白ワインはアイスバケットの中に何本も入れて置いて欲しいものだ。

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今回はわずか2週間のショートステイだったので、出張はあっと云う間に終了、日本への帰途につく。つい最近、ジャカルタからスラバヤへとつながる高速道路が開通したので、スマランへの移動も実にスムーズになった。これまでのように、工事渋滞で気を揉むようなことが無くなったのは大きい。
一方で、車窓からの生活観溢れる風景が見られなくなったのは、ちょっと残念な気もする。いままで2時間半ほど掛かっていた所要時間は半分になったものの、フライトの出発時間は変わらないので、その分、仕事の時間が長く取れるようになった訳で、俄かに手放しで喜べない感じもする。
何れにしても、帰国の行程は心が軽いし足も軽い。チェックインも手荷物検査もルンルンだ。前回までは、バッゲージはジャカルタで引き取るしか無かったが、今回はそのまま羽田までOKとのこと。新に出来たアフマド・ヤニ空港内のショッピングモールで土産物を物色したあとは、毎度お馴染み、ガルーダインドネシア航空のラウンジへと向かう。
今日は、何時もに較べてやけに人影が少ない。従業員の方が多いくらいだ。この頃お気に入りの場所に荷物を置いたら、ビュッフェ・コーナーに喰い物と飲み物を探す。時間も時間なので、大した食い物が見当たらず。それに飲み物もやっぱり甘ったるいものしか見当たらず。
仕方が無いので甘ったるいお茶をグラスに注いだ後、毒を食らわば皿までの気持ちで、この際甘そうなローカル菓子を喰ってみることにした。ケーキ(焼き菓子)のようだが、かなりしっとりしていて思った通りに極甘。上に乗っているのはココナッツかも知れない。
外を見ると、滑走路の向こう側には真っ黒な雲。良く見ると、雨が落ちているのがわかる程の豪雨。如何にも南国の風物詩。小生が乗る飛行機が果たして飛ぶのかと、心配になるほどのスコールだが、目の前で離陸したバティック・エアの飛行機は、ものともせずに突っ込んでいった。

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今日から3ヶ月ぶりのインドネシア出張。今回はショートステイなので気分は軽いというか、むしろ物足りないぐらいだ。またいつもの如く、早朝の北千住駅前発のリムジンバスで羽田へ移動。チェックインはスムーズだったが、手荷物チェックは結構待たされた。やはり年度末で異動やプライベート旅行シーズンなのだろうか。イミグレーションは自動化ゲート利用なので、さっと終了。
搭乗開始時間まで、まだたっぷり2時間以上ある。そして同じくいつもの如く、ANAラウンジへいってみると、こんな早い時間なのにかなりの混みよう。いつも使っていた窓際シートは埋まっていたし、他の窓際も同様で、壁際の暗いシートをなんとか確保できた。トイレに向かう人が頻繁に通る場所だが致し方なし。
普段に較べ旅行客が多いのも確かだが、やはりビジネス客が大半な感じ。しかもやっぱり日本人が圧倒的に多いので、海外赴任の方々がかなりの割合でいらっしゃるのだろうと推測する。微かな不安と期待が交錯するラウンジ。
一方、それに較べれば小生はだいぶお気楽な出張なので(ミッションははっきりしているし、気が重いような交渉事も無いので)、朝からガンガン呑ませていただこう。先ずは生ビール。グラスをセットしボタンを押すと、(必要以上に泡を立てないよう)自動的にグラスが傾き、ビールが注がれ、グラスが直立位置に戻り、最後に泡だけが出てきてキャップする、一連の動作。当然だが、無駄の無い動きなのでつい見とれてしまう。
つまみには、春巻とソーセージとスクランブルエッグと焼きそばとフレンチフライポテトをチョイス(どういう取り合わせだろう)。一応、メールをチェックしながら、ひと通り呑んで喰えばちょっと落ち着く。でもまだまだ時間はある。次にワインも仕入れ、今度は本(電子書籍)を読みながら、ちびちびやった。

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首尾よくチェックインを済ませた後は、イミグレーションで出国審査。係員に「マルチビザで、何で2ヶ月もいたのか」としつこく食い下がられる。確かにそう思うだろうなあ、とこちらも思う。苦しい言い訳をして、渋々顔でなんとかスタンプを押してもらった。
その後、ミャンマー・エンジニア君を連れてラウンジへ向かう。ミャンマー君、「ラウンジは初めてです!」とニコニコ顔。喜んでくれて、なによりである。小生も今回、初めてターミナル3のラウンジを利用する。
ここターミナル3には、ガルーダ・インドネシア航空のラウンジしか無い。従って”One World"に加盟しているJALを利用する者も、"Star Alliance"に加盟しているANAを利用する者も(って云うか、ターミナル3に入るあらゆる航空会社の利用客は)、ここへやってくる訳だ。そんな呉越同舟的なラウンジなんて、今まで他にあっただろうか。
ガルーダ・インドネシア航空のラウンジだからといって、まさかアルコールが無いなんてことはないよな~、と若干危惧していたが、それは直ぐに杞憂と判った。ビールだけでなく、ワインだってある。
やけに細長いラウンジの一番奥に居場所を定めたら、呑み食い開始。ミャンマー君には「なに呑んでも、なに食べてもオッケーだよ」と簡単に説明。嬉しそうにビュッフェテーブルへ飛んでいく。小生も後を追いかけて、先ずはドリンクコーナー。ビールは、ビンタンしか見当たらず。でもそんなのは大した問題じゃない、呑めるかどうかが重要。ビールの肴には、フィッシュボール入りのスープ麺にした。これはちっとも辛くないし優しい味。
我々は早い時間に入ったせいで、その時点ではまだ空いていたが、立ち去る頃には、ほぼ全てのシートが埋まった状態。椅子取りゲームの如く、入れ替わり立ち代り、空いているシートを探す利用客がうろうろ。そろそろ時間だと小生が荷物を持って立ち上がると、すかさず欧米系巨体オバサンがやってきて、ドシーンと座った。

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今回は若いミャンマー人エンジニアと羽田まで移動することになった。彼は、いままで一人で飛行機に乗ったことが無く(インドネシアに来た際も、誰かと一緒だったようだ)、小生と一緒なので心強いと流暢な日本語で云う。
アフマド・ヤニ空港内に、新しい店がいくつかオープンしていた。土産物屋もある。殻に3つぶ入ったピーナッツも売っている。ここの特産なのか? でも結局買うのは止めてしまった。そうこうしているうちに、ミャンマーエンジニアが見当たらない。せっかく、ラウンジにでも連れて行こうかと思っていたが、何処にも見えない。未だ時間はたっぷりあるし、仕方が無いので一人で行くことにした。そのうち出発ゲートにでも現れるだろう。
スマランのガルーダ・インドネシア航空のラウンジも、なんだかんだこれで3回目。今日は昼食を摂らずにやってきたので、何か喰いたい。ビュッフェ・スペースを覗くと、なんだかよく判らないが煮物があるので、白飯といっしょに喰ってみた。まあまあ美味い。でも、飲み物は砂糖入りしか見当たらず、しぶしぶ飲む。
ラウンジの目の前は滑走路なので、離陸する飛行機や、タキシングでブリッジまでやってくる飛行機などを眺めることが出来る。みんなボーイング737だ。時折、低空でインドネシア軍のヘリがやってきたりする。ここは軍と民間の併用空港なのである。
とりあえず腹に多少なりとも喰い物を入れたので、さっさと3階のラウンジを出て、2階の待合スペースへ降りる。出発ゲートの傍に座ると、ミャンマーエンジニア君がすぐやってきて「探しました~」とニコニコ顔。タダ飯を喰わせてやれなくって残念だったが、早めにゲート前に来たことで、喜んでもらえたようで良かった。

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家を午前5時半過ぎに出て、つくばエクスプレスで北千住へ。この時間ならば、座れはしないものの、車内はスカスカ。北千住駅からは、羽田空港行きのリムジンバスに乗る。これが一番乗り換えの面倒が無いので楽だ。大きなスーツケースを持った移動の場合は、やはり乗り換えの手間と電車内の混み具合がとても気になる。
羽田空港国際線ターミナルに着いたら、さっそくANAのチェックインカウンターへ。少しだけ行列が出来ていたので暫し並ぶ。手荷物検査場も意外に行列が出来ている。プライオリティ・ゲートがこんなに混んでいるんじゃ、プライオリティの意味が無い、とイライラしながら呟いている客もいた。イミグレーションにも行列が出来ていたが、小生は自動化ゲートから、しゅっと出国完了。
ちょっと土産物などを物色した(自分用に、スコッチウィスキーのボトルも1本買うことにした)ら、もうやるべきことは終了。時計を見ればまだ8時前。ゲートが開くまで2時間もある。ひと寝入りしても良さそうだが、とりあえずANAのラウンジにいく。
受付カウンターのおねえさん方に「ごゆっくりどうぞ」と云われて中へ。この時間だったら前回はガラ空きだったが、豈図らんや、今日は思ったより混んでいる。小生の後からも続々とやってきて、シートはすぐ半分以上埋まった状態にまでなった。今はそういう時期なのだろうか。
今回も移動だけなので、朝からアルコールをいただく。インドネシアに着いたらしばらくご無沙汰になるかと思うと、意地汚く余計その気になる。そう思うだけでたぶん、グラス1杯分ぐらい増える感じ。そう考えているのは小生だけでなく、皆さん結構やっている。焼酎ロックを呑んでいる輩だっている。
先ずは、ここでは食べたことが無かったヌードルコーナーで、とんこつラーメンを注文。その間に、生ビールをゲット。たちまち生ビールは儚く無くなってしまうので、そのあとは白ワインをいただく。出張は基本的に憂鬱だし、ましてや出張先はアルコール愛好者に無慈悲な国である。取り敢えずは今を楽しもう。

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スカルノ・ハッタ空港第3ターミナルに到着した後、第2ターミナルのANAカウンターへ行くと、思いの外、行列ができていた。よく見ると、カウンターに係員がいない。つまり皆、待っているだけ。まだ時間が早過ぎるということか、と思い小生もその列に加わると、程なく係員たちがぱらぱらとやってきた。これで直ちに受付が始まるかと思っていたら、どうも違う。
全員が揃ったところで、係員達の間で朝礼を始めた。我々の目の前で。最後に、全員で日本式挨拶のデモンストレーション。これはもしかしてパフォーマンスなのか。日本でこんな光景を見ることが無いのは、客の前に出て来るまでに終らせているせいだろう。おかげで珍しい光景を見せてもらった。これもインドネシアならではかも知れない。
受付が始まったら、後はスムーズにチェック・イン終了。専用ゲートから専用イミグレーションで出国完了、もうそこはプレミアム・ラウンジ。先ずは居場所を定め、荷物を置いたら、勝手知ったるビールサーバーがあるコーナーへ。またしてもそこには、ヒジャブを被った女性係員が笑顔で待っている。
とりあえず遠慮なく、生ビールを注文。つまみには、サラダのようなものと、鶏肉のつみれのようなシロモノを小皿にとって自分のシートへ。喉が渇いていたのか、あっという間に無くなってしまった。グラスもやや小さい感じ。このまままた女性係員のところへ行くと、もう呑んじゃったの?と白い目で見られそうなので、残りのつまみをゆっくり喰って、パソコンでメールやらのチェック。そして、徐にまたビールを貰いにいく。つまみの種類は限られているので、ビーフカレーのようなものを喰う。
そのせいかどうか判らないが、またビールが直ぐになくなる。久しぶりに存分に呑めるかと思っているせいか。さっきからさして経っていない。「居候、三杯目にはそっと出し」という川柳を思い出す。別に居候ではないけど。恐る恐る行ってみると、係員が男性に替わっていた。堂々と「ビールくれ」と注文した。

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今回のインドネシア滞在は3週間と、かなり短かったので、もう荷物をまとめて移動か、と慌ただしさをやや感じる。前回は、空港までの移動途中に工事渋滞に捕まってかなり気を揉んだが、今回はとってもスムーズ。空港に着いてからも、チェックイン、手荷物検査とも、待ち時間無し。空港内で過ごす時間はたっぷり、有り余るほどある。
そうなればやはり、たとえビールが無くて甚だ不本意ながらも、悪魔に魂を売る覚悟でラウンジに入るしかない。1階は乗降客で喧噪だが、ラウンジは2階で静か。ラウンジの扉が開くと感じることがある。空港、特にラウンジは、国によってそれぞれ匂いが異なる、と思う。インドネシアのそれは何だろう。たぶん単一ではない。サンバルソースやレモングラスやココナッツが入り混じったような匂いだろうか。
少なくとも1っか月ぶりぐらいに日本に帰ってくると、感じるのはもう、明らかに醤油の香り。日本は醤油の国だった、と実感する。インドの空港に降り立つと、ガラムマサラの国だと判るのと同じ。普段、日本にいると感じないが、特に欧米から帰ってくると、猛烈に感じる日本の香りが醤油である。閑話休題。
今日は窓に面したソファー席を確保。手に入れたのは、ブラックティーとお茶うけ。これだけで、2時間粘れるか。お茶うけには、あられのようなものと、殻付きピーナッツ。あられは、意外にもちょっと甘い。かなり、残念。もうひとつ、見掛けは明らかにピーナッツ。開けてみると、日本のピーナッツとは違い、驚く無かれ、粒が3つも入っている。しかも、みっちりと隙間が無い。どの殻を開けても同じ。これでもピーナッツと呼べるのだろうかと訝しむが、味はどうやら茹でピーナッツ。何か不思議な体験。

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インドネシアへの出発の朝、三郷中央駅5時15分発の通勤快速で北千住駅に出て、5時45分発の羽田空港行きのバスに乗車。乗車率は10%程度。片道1,030円で所要時間は50分。電車とモノレールを利用した方が多少早いのかも知れないが、大きなスーツケースを転がして山手線に乗ったり降りたりするのは気合いが必要。
それにしても、出国手続きを終了しても、まだ7時。フライトは9時45分搭乗開始なので、ひと寝入りできるぐらいの時間はある。何故そんなに早く?と問われれば、やはり混んでいる電車に乗りたくないのが大きい。
つくばエクスプレスは開業当時こそ、こんなに空いていていいの?と思うほどガラガラで快適だったが、2017年には首都圏混雑率ランキングで混雑率165%、堂々の24位にランキングされるまでになった。そんな時間帯に、でかいスーツケースを持って乗り込んだら(そもそも乗り込めるかどうかも怪しい)、白い目で見られるというか、怒りの眼差しを向けられるのは間違いない。
これが成田空港だったら、武蔵野線~成田スカイアクセス線はそれほど酷くはないので、ピーク時さえちょっと外せば全く問題ない。しかし残念ながら成田発のジャカルタ便は、夕刻に出て真夜中に到着するような、ちょっと使いにくい時間帯しかない。
国際線ターミナルのANAラウンジは、かなり広くかつ2面が窓なので明るい。さすがに7時だと空いているが、時間と共に混み出し、9時頃になるとかなりいっぱいになる。食事や飲物もそれなりに充実している。少なくとも、エコノミー席の食事よりはずっとまとも。今日は完全移動日なので、仕事は無し、朝から呑んでも問題なし。有難く、生ビールをいただくが、他にもワイン(赤、白、スパークリング)、スコッチ、日本酒が数種類、焼酎も数種類あるので、2時間ぐらいあっと云う間、呑みすぎてうっかり寝込んでしまい、フライトを乗り損なわないよう、気をつければいいだけである。

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ジャカルタでガルーダ・インドネシア航空便からANA便に乗り換える場合、前者が第3ターミナル、後者が第2ターミナルと離れているせいか、バッゲージはいったん受け取る必要があり面倒臭い。面倒臭いが仕方が無い、到着便名が表示されたバッゲージ・クレームの回転台で待っていると、待てど暮らせど自分のスーツケースが出てこない。仕舞いにもう誰もいなくなり、回転台も停止してしまう。
丁度通りかかった空港係員に文句を云うと、暫くして別の係員が小生のバッゲージを転がしてやってきた。訊けば、「Priority Beltにあった」とのこと。チェックインカウンターで係員が気を利かせてくれて、プライオリティ・タグを付けてくれたのは良かったが、このタグが付いているバッゲージは、専用の回転台から出てくるのだと、教えてくれなかった。中途半端なサービスだと反って余計面倒なことになる。ともあれ、手元に戻ってきて良かった。
スカイトレインで第2ターミナルまで移動したら、ANAの発券カウンターでまたバッゲージを預け、専用イミグレーションを通ればそこはもうプレミアム・ラウンジである。時間は午後7時。搭乗開始までまだたっぷり2時間ある。一切窓に面していないので、外が明るいのかもう暗いのか判らない。
最新の第3ターミナルと違って、ここは古式ゆかしいというか古びたホテルのラウンジのような趣きである。悪い雰囲気ではない。腰を落ち着けるに当たって重要なのは、電源コンセントに近い席で、そこそこの大きさのテーブルがあること。結果的にだいたい、壁際の席を選ぶことが多い。
席を決めたら何はさておきビール。ビールは一種類、ビンタンしかないけれども、とりあえずそれは些細なこと、ビールが有るかどうかが大きな問題である。ビールタップの奥にいた、ヒジャブを被った女性係員にビールを注文。イスラム教徒にビールを頼むのは何となく違和感があるが、それもとりあえず無視。有難く生ビールをいただく。グビっとやれば、それはインドネシア産ビールなのに、もうインドネシアを出国したことを強く実感した。

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今日は、一時帰国のための移動日。先ずはスマランまで車移動。フライト出発時刻の5時間前に出たのだが、途中、国道一号線が道路工事で片側一車線通行で大渋滞。前日、同じフライトで乗り遅れた者が居たので、多少早く出たつもりだったが、それでもやっぱりダメかとかなり気をもませる。
こちらの道路は、渋滞になると路肩を走る輩が必ず現れる(現に、小生の車もそうだ)。そうなると余計、糞詰まり状態になり、渋滞解消に時間が掛かる。今回も、完全に路肩も車で塞がってしまい、その隙間にバイクが挟まった状態で、車線変更もできない、文字通りニッチもサッチもいかない状態になる。
結局、工事箇所を通り抜けるだけでたっぷり1時間半かかった。それでもフライト1時間半前にアフマド・ヤニ空港到着。チェックインと手荷物検査はほんの15分ぐらいで終了したので、まだ時間がある。しからばモノは試しと、ガルーダインドネシア航空のラウンジに入ってみることにした。
このターミナルビルは出来たばっかりなので流石にキレイ。出発ゲートからエスカレーターを上がったフロアに、思いの外、広々としたラウンジがあった。受付で航空券を見せて(ANAのチケットだからなのか、少々時間が掛かる)、Wifiパスワードを訊いたあと、何処に座ろうかとラウンジ内を端から端までうろうろ。客は、かなりいる。みんな、清涼飲料水を飲んでいる。
ソファーを確保したところで、ビュッフェに行ってみる。ローカルフードはある。いつも、ホテルの朝食で見かけるようなシロモノなので、特段、ここで喰いたいとは思わない。飲み物は何にしようかと物色。当然ながら、ここにはビールはない。激甘清涼飲料水を飲む気にもならず、中国茶にしてみた。しかし、やっぱりというか、まさかというか、この頃気にしていなかったので、うっかり飲んでみたら、胸焼けがしそうな程、甘かった。やはりインドネシアでは、砂糖抜きを予め云っておかないとこういうことになるのだ。結局そのあと約1時間、水で我慢した。

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帰国日の朝、いつものようにジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港まで、タクシーで約30分の移動。これで見納めかもしれないかと思うと、窓の外に広がるヒューストン郊外の景色も多少、違って見える。
ANAのチェックインカウンターは相変わらず、乗客よりも係員の方が多い状態だが、今日はプレミアムエコノミーもビジネスクラスも満席で、アップグレードは出来ないとのこと。週末のせいもあるが、やはりクリスマス休暇が近いことによる影響だろう。
手荷物検査場では、初めて長い行列を見た。いつもは係員が暇そうだったが、今日は大忙し。慣れない乗客を指導するのに声を嗄らしている。係員と長々と話をしている乗客がいたが、そのうちに意思が通じたのか、金属探知機のゲートを通らずにパス。どういう人なのかと思ったが、ペースメーカーや人工関節を入れている人だったのかも知れない。単に申告すればいいのか、何かのIDが必要なのか判らないが、少なくとも我々には判らない面倒がありそうだ。
ターミナルCのラウンジは、初めて経験する程の満杯状態だったが、運良く端っこのテーブルがひとつ空いていた。この混み具合もクリスマス休暇のせいだろうか。それとも今回は、ターミナルEのラウンジが工事中なのか。
さて、席を確保したところで呑みものだ。カウンター内にいるバーテンダーに、クアーズをくれ、と云えばなんと瓶では無く、サーバーからグラスに注がれて出て来た。なんだ、バドワイザーでは無くクアーズを頼めば、生ビールもあったんだと初めて気が付く。それにしてもやっぱり、すりきりまでいっぱい注がれて、泡は立てない。これもアメリカ文化の一部。泡の無い生ビールとはこれでお別れだ。

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昔からスーツケースを持って空港に行くのは難儀だったが、この頃は成田空港を使う限りは、そうでもなくなった(朝、羽田へ向かうのは、都心を抜けていかなくてはならないので、相変わらず厄介だ)。空港へ向かう分には、ラッシュ時間帯を避けさえすれば、白い目で見られることは無い。
フライトは11時15分発なのだが、通勤ラッシュを避けたいがために、7時前にはもう成田空港駅(第1ターミナル)に着くようにしている。たっぷり時間的余裕があるので、たとえ、チェックインカウンターやイミグレーションに、長い行列があっても全く問題ないが、時間が早いせいで、どちらもすっからかんである。これが、出発の2時間前ぐらい(9時頃)になると、どちらにも長蛇の列が出来、気を揉んでしまうことになる。
ANAのチェックインカウンターは、ほぼ入れ食い状態(比喩が正しくないかも知れない)。待たされるということは皆無である。手荷物検査場も、係員の方がはるかに多い。待たされるとすれば、目の前の客が不慣れで、スマホやPCを鞄の中から出さなかったり、ポケットから金属類を出すのにもたもたしたり、係員に注意されるまで上着を脱がなかったりした場合だけである。これだけはイライラしても仕方が無いので大人の対応をするだけ。
このような時間でもイミグレーションには多少、行列が出来ている可能性があるものの、前回から自動化ゲートも利用できるように手続きを済ませてあるので、その行列に並ぶ必要も無くなった。おかげで日本出国のスタンプは押されなくなり、一方、元々米国は出国のスタンプが押されない(って云うか、出国のイミグレーションが無い)ので、スタンプがなかなか増えない(って、スタンプラリーじゃないけど)。何となく寂しい。
出国ゲートを出ると、ブランドショップが立ち並ぶ通路は閑散としている。頼まれた煙草2カートンを仕入れたら、ANAラウンジへ直行。こちらもガラガラ。まだ3時間以上ある。メールチェックはすぐ終わってしまうし、ビールをゆっくり呑んで、その後ひと寝入りしても大丈夫そうだ。

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ほぼ2ヶ月ぶりの帰国。今回は病院通いではなく、仕事の都合。もう3回目なので勝手知ったる白タクに乗り込み、40分で空港に到着。途中、ハイウェイから眺めた限り、ハリケーン・ハーヴェイによる洪水の痕跡は全く見掛けなかった。ひとくちにヒューストンと云っても、本当に広い。
チェックインを済ませるとき、今日はターミナルCのラウンジは工事中なのでEへ行ってくれ、と云われる。その前に、手荷物検査所へ。ガラガラな状態で、係員も手持無沙汰の様子。磁気ゲートを潜る時に、あらかじめズボンのポケットの中を全部出せと云われたが、ハンカチと眼鏡拭きとプラスチック製靴ベラはそのままでも良かろうと思い、ゲートを通ろうとすると、貫録がいいアフリカ系オバサンが「全部出せと云ったでしょ?!」とかなりの剣幕でお叱りを受けた。ゲートが反応しなければ良さそうなものだが、アメリカらしくなく杓子定規的に煩い。
その後、ターミナルEのユナイテッドラウンジまで延々と水平移動。ターミナルEは、さらにターミナルCより鬱陶しい程遠い。何故、ターミナルDにラウンジを作らないのだろうか、と思ってしまうが、実はターミナルDにはユナイテッド航空の発着は基本的に無い。ANA等、スターアライアンス加盟の航空会社は、ユナイテッドの中途半端なホスピタリティを甘んじて受けるしかない。
ターミナルDに加え、ターミナルCからも流れて来るせいだろう、ターミナルEのラウンジはかなり混雑していた。それでもなんとかテーブル付きのシートを確保。すかさずバーカウンターへ行き、バーテンダーにビールを所望すると、これならばありますとCoors Liteのタップを指差す。
まあそれでも有るだけ良かろうといただく。一方、腹にたまる喰い物と云えば、やっぱりパンかスコーンかシリアルぐらいしか無い。今日はスコーンも止めて、ビールだけでのんびりすごすことにした。

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ヒューストン行NH174便は、成田を午前11時15分発なので、成田空港第1ターミナルにはせいぜい9時に着けば充分なのだが、そのタイミングだと丁度通勤時間帯と重なる。手ぶらならばともかく、スーツケースをゴロゴロ転がして通勤電車に乗る気はしない。そのため、それよりもだいぶ早めに家を出ることになる。
流石にその時間だと、チェックインカウンターも、セキュリティチェックも、イミグレーションもガラガラ。あまりに空いているので、ついでに自動化ゲートの利用手続きも済ませた。それでも、空港駅に着いてからイミグレーションを通過するまで、せいぜい30分ぐらいしか掛からない。
免税店で土産物を物色し、ふと時計を見てもまだ8時前。そのままANAのラウンジへ。いつも、ラウンジへ上がるエスカレータの登り口には女性が立っていて、深々と「いらっしゃいませ」とご挨拶。いつも思うけど、こういうところに人を置くのはたぶん、世の中でANAとJALだけ。他の国の航空会社では考えられない。まして、ユナイテッドやアメリカンでは100年経ってもあり得ない。しかし」、個人的に要否だけで云えば、正直、こんなサービスは不要だと思う。
勿論チェックインカウンターでも教えてくれるし、行先表示板はそれなりにあるし、まず迷うことは無い。利用の可否を訊くのは、ラウンジの受付だって構わないはずだ。おもてなしサービスも、程々でいいんじゃないだろうか。
ラウンジもガラガラ。取りあえずメールをチェックしてから、呑みものとつまみを物色。ここはヒューストンのユナイテッド・ラウンジのように、朝はパンかスコーンだけ、などという、狭い了見はない。既に、超小型のサンドウィッチ、寿司、おにぎりは云うに及ばず、スープや焼きそば、パスタ類、ラーメンだってある。鶏の唐揚げなど、ちょっとしたオードブルだってそれなりにずらりと並んでいる。飲み物も、ビールだけで無く、その気になればワインだって、スコッチウィスキーだってある。今日はこのまま12時間余のフライトの後は、昼食を摂ってから職場だが、それはまだ17時間も先の話。ここはやっぱ、ビールでしょ。

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こちらのタクシーは、ボディーに何も書いていないし、屋根に何も載せていないので、普通の自家用車との違いは全く判らない。従って、指定した待ち合わせ場所へ行って何台も車が止まっていたりすると、どれが自分が呼んだタクシーかどうかは、タクシー運転手(制服とか制帽なんて着けてないから、これまた良くわからない)の方から、"Mr. Fukutaicho?"とか聞いてくれないとどうにもならない。
今回は、待ち合わせ場所に2台、タクシーと思しき車が止まっていて、そのうち1台のほうのまん丸黒人女性運転手が、やってきた小生に向かって”おたく、Mr. ABC?"と他人の名前を呼んだので、"Unfortunately, no."と答える。じゃあ、もう1台のほうかな、とそちらの方のマッチョ黒人男性運転手に"Are you waitng for me?"と声をかけると、俺は、Mr. XYZを待っているんだ、と仰る。それって確か来週に帰る奴の名前だと気が付いたので、あんた、待っている奴を間違えてない?と云うと、そんなはずはねえと云いながら、スマホの予約表(タクシー会社のアプリらしい)をチェックし始める。そのうち、おっと間違えていたぜ、こっちがおたくの名前?と小生の名前が書かれたスマホを示す。悪びれることも無く、如何にも大雑把で大らかなアメリカ人らしい。事程左様に、タクシーに乗るものそんなに簡単ではない。
アパートからジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港まで、タクシーでぶっとばせば約30分。直ちにANAのカウンターでチェックイン。時間帯のせいか、曜日のせいかわからないが、どこの航空会社もガラ空きだったが、隣のKorean Airのチェックインカウンターだけが、やたらに混んでいた。
ほぼ半年ぶりのUnited Clubラウンジ。前回に較べて、こちらも随分空いている。さて、何かつまみながらビール呑むかと、先ずはカウンターにいる女性にバドワイザーを所望。さてと、つまみになりそうなものを探すと、やっぱり何も見つからない。あるのはヨーグルトとトーストとフルーツとスコーンとクッキー。やむを得ず、今回もスコーンをチョイス。そのうち、ビールの友はスコーンに限る、と思う様になるかも知れない。

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ANAの成田行きフライトは、ヒューストン・エアポート(ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル・エアポート)を定刻10時15分の予定。何故かこの空港は「インターナショナル」エアポートではなく、「インターコンチネンタル」エアポートという名前になっている。こんな名称を使っている空港は初めて聞いた。だれがそう決めたのだろうか(ブッシュ本人か?)。どうでもいいことだが。
だいぶ早めに到着したので、ラウンジでゆっくりする時間はある。チェックインカウンターでラウンジの在処を訊いた。ヒューストンは、ユナイテッド航空のハブ空港の一つでもあるので、さすがにユナイテッドのラウンジは5つもあるが、何故かANA便が出るターミナルDには無く(ターミナルCに2つある)、片道10分以上をかけてターミナルEのラウンジまで歩いて行く必要がある。
やっと辿り着いたラウンジは、そういう時間帯なのか、かなり混んでいる。見るからにイスラム系の客も多い。ソファーは8割方埋まっているだろうか。なんとか座るところを確保し、呑み物と喰い物を物色しにラウンジ内を探索。まだ朝だが、もう今日は移動するだけだし、復路はひとりなので気兼ねもいらない。ビールを呑もう。
生ビールのサーバーがないかと探したがどうも見当たらない。あるのはコーヒーやソフトドリンク以外にはワインがあるだけ。やはりビールの方がいい。バーカウンターに行ってビールは無いか、とバーテンダーに聞くと、xxxとzzzとバドライトのどれが良いんだ?と云われるので(xxxとzzzは何だか聴き取れなかったが、ビールだったら何でもいいやと)、バドライトをくれと返答。 すると瓶ビールがどんと出て来た。グラスは何処かを探せばあるのかも知れないが、面倒なのでそのままラッパ呑み。
何故か喰い物は、甘い物しか置いていない。こんなシロモノでビールなんか呑めるか、と云いたいところだが、考えてみればまだ朝なのだ。やむを得ず、甘いスコーンとフルーツヨーグルトを喰らう。
窓の外を見ると、飛行機が入れ替わり立ち替わり。なかなか飽きない。電子書籍を取り出してみたものの、本を読むよりネットサーフィンをするより、ぼーっと外を眺めている方が良さそうだ。

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