山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

伊豆箱根鉄道沿線

「百笑の湯」送迎バスに乗ると、直ぐに大きな赤い橋にさしかかり、狩野川を渡る。正面には富士山も見えている。この狩野川は、鮎釣りのメッカとして全国的に有名である。小生は釣りはやらないが、鮎で名を馳せた川は多少知っている。一説によると、鮎独特の漁法である「友釣り」はここ、狩野川が発祥の地らしい。残念ながら今は鮎の季節ではないが、シーズンだったら是非、何処かで鮎を齧り付きたいところだ。 
大仁駅に到着、クラシカルな券売機で三島駅までの切符を購入。この頃、切符を買うと云う行為は、山に来る場合でもだいぶ少なくなってきたが、この伊豆箱根鉄道駿豆線では、PASMO・SUICAは使えない。券売機から出て来た切符も、今どき珍しい厚紙だ。
伊豆箱根鉄道は、ここ駿豆線と大雄山線があるが、何故か後者の方はPASMO・SUICAが導入されている。神奈川と静岡の県民性の違いか、接続するJR東日本とJR東海の経営方針の違いが影響しているのか判らないが、JR東海は自らの御殿場線にも未導入なので、さもありなんという感じがしないでもない。
脱線ついでにもっと云うと、JR東日本やその他の私鉄・第三セクターの、いわゆる「ジョイフルトレイン」の類(JR東日本の「きらきらうえつ」や「越乃Shu*Kura」、しなの鉄道だったら「ろくもん」等)が人気を集めているが、JR東海は全く消極的で、その手の車両は1両も保有していない。持てる資源は全て新幹線(とリニア)に注ぎ込み、在来線にはできるだけ金をかけない、という姿勢がはっきりしている。利用者としては、些か効率重視過ぎるように感じてしまうが如何だろうか。閑話休題。
まだ、電車がやって来るまで少々時間があるので、昨日の呑み残しの酒とつまみを取り出し、駅のホームでちびちびやる。
結局、今回は2日間かけて、沼津駅から百笑の湯まで歩いたことになる。ざっと28kmあまり。もっとも、健脚な昔の人だったら、1日で歩き切る距離かも知れない。バスやタクシーを全然使わなかったことも、かなり珍しい。
やがて、三島行電車がやって来るが、まだ呑み切っていないので、カップを持ったまま乗車。そんなに客は乗っていないので、白い目で見られることも無い。有り難く、呑み残しをいただいた。

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2日目は、「美晴荘」から歩き始め、発端丈山に登り、ついでに葛城山にも登った後、城山の脇を抜けて下山。発端丈山は、昨日の山ほど急勾配ではないが、やはり海岸線から登るので、それなりに登りでがある。城山は遠くから見ても近くから見ても、岩峰というに相応しい風貌。ここにも有名な岩登りのゲレンデがある。
この山は、海底火山が隆起し、周りが風化・浸食されてマグマが冷えた部分が残ったものらしい。「火山の根」、専門的には「火山岩頸」と云うそうだ。この「城山」だけでなく、「美晴荘」のすぐ傍にあった「淡島」も、「葛城山」も「火山の根」らしい。この辺りはそういう特殊な場所らしい。
山から下りた後は、「百笑の湯」まで水平移動。結局、「美晴荘」から「百笑の湯」まで、昨日と同じくバスもタクシーも使わずに歩き通した(足代を節約しても、どうせその分呑みに回ってしまう)。今日は山に登らない凸さんと、「百笑の湯」で待ち合わせしていたのだが、思った以上に時間がかかり、随分待たせてしまった。
施設の入口が判らずに通り過ぎると、地元の方と思しき中高年男性に「あっちですよ」と教えて貰い逆戻り。車専用の入口かと勘違いした。確かに、歩いてやってくる客は少ないだろう。建物の正面は、道路の反対側を向いているので、判り難い。
ここは「時の栖グループ」が経営する「伊豆温泉村」の日帰り温泉だった。日帰り温泉の他にフィットネスジムやホテルもあるようだ。「時の栖グループ」の施設は、これまで山の帰りに、御殿場・須走温泉・天恵や、御殿場高原ビールに入ったことがあって、我々も多少事情通である。ここも他の施設と同様、入浴施設以外にも、様々な施設があるので、一日中ここにいるという人もいるのだろう。土日祝日の一日券は2,000円となっていて、1時間以内だったら1,000円。凸さんとはここで、めでたく再会。
帰りは、14時30分発の大仁駅行き送迎バスに乗ろうということにして、1,000円を払って風呂場へ。中はかなり広くて、風呂の種類もやけに多い。Woodyさんも凸さんも、何処に行ったのか見当たらない。小生は、内湯の大浴場と露店風呂に、ちょこちょこと入っただけで出た。
食事処に直行し、生ビールを注文。ビールは、伊豆の国ビールしか置いていない。メニューを見ると、つまみ系がかなり豊富だが、もう時間が無いので注文は泣く泣く見送った。食事処でビールを呑み損ねた女子連は、抜け目なく、何処からか缶ビールを手に入れ、バスの発着場所で湯上りビールをしていた。
「百笑の湯」から伊豆箱根鉄道(略称:いずっぱこ、と云うらしい)駿豆線の大仁駅までは、大した距離ではないので、沼津駅から来たついでに歩いてしまっても問題ないくらいだが、すでにビールを呑んでしまっているので、有り難く送迎バスに乗せて貰った。

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途中、「舟平」でひと休みした後、そのまま、ちょいと酔い覚ましに潮風に吹かれながら、今宵の宿、「美晴荘」まで歩いた。今日は結局、そこそこ良く歩いた。「美晴荘」も「舟平」同様、民宿兼食事処で、1階に外来者用の食事処があった。今夜は、客室は満杯の様である。我々の部屋は3階。女子部屋は角部屋で広く、眺め良好。晴れていれば、海越しに南アルプスが見える。男子部屋はちょっと狭いが、山小屋を考えればまあ上出来。
荷物を整理し、ひと息ついたら汗を流すことにしようと、2階の浴室へ。男風呂は、先客無し。カランは3つ並んでいて、湯船もそれなりの大きさ。ひとりでは勿体ない。Woodyさんと凸さんは、部屋で寝ているのか。ちょいとノンビリし、さっぱりして風呂から出ると、女子陣は女風呂の前で、先客が出るのを待っている様子。女風呂は、かなり狭いので貸切にならざるを得ないようだ。
部屋に戻っても、皆さん未だ、風呂から上がってきていない状態。申し訳ないと思いつつ、勝手にひとり、湯上がりビールをいただく(洗面所の脇に缶ビールの自動販売機があった)。夕食まではまだ、多少時間もあるので、皆が持ち寄ったつまみもいただく。黄昏時の海を見ながら一杯やるのは、なかなか乙だ。目を凝らすと、南アルプスの白き峰々もまだ見えている。
夕食が出来ましたとの連絡があり、7人揃って2階の食事処へ。長い座卓が2つ並んでいて、その上に巨大な刺盛りが2つ、で~んと鎮座していた。刺盛りのメーンは立派なヒラメ。これ一匹だけで10人前ぐらいありそうだ。他にもタイやハマチ、マグロ、赤貝、イカ、甘エビ等々。刺盛りだけでも食べ切れるか心配になる。
料理は、他にもクルマエビの踊りや、もうちょっと大きめのエビ(種類は不明)の塩焼き、茹でズワイガニの片足分、焼きホタテ、オコゼの唐揚げが各々人数分、どんどん出て来る。そして最後にこれも巨大なキンメダイの煮付け(東京の店だったら、5,000円位は取られそうだ)が2皿。もう完全にギブアップ。そもそも、やっぱり刺身だけで満腹になってしまった。これじゃあ、育ち盛りの人間を、何人か連れて来ない限り、到底食べ切ることは不可能。勿体ないことをしてしまった。
これで1泊2食付き8,100円は驚くほどリーズナブルだ。この宿だけが特別なのか判らないが、やはり少なくとも年一回は、海に近い山に登るとしよう。 

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今回は、「沼津アルプス」踏破のついでに、忘年会第2弾と称して海の幸で一杯やろうという魂胆。JR沼津駅から歩き始め、三津海岸にある今宵の宿まで、交通機関を一切使わず歩き通したので、安上がりな一日となった(山の記録はこちら)。
「沼津アルプス」は、途中、主だったピークだけでも7回上り下りするので、なかなかタフなコース。眼下に海を見ながら山道を辿っていると、香港の山旅を彷彿させてくれる(以前、シャープピークだけ登ったことがある)。
「○○アルプス」という山の連なりに対する呼称は、「○○銀座」と同様、安易に付けられている節があり、この頃至る所で見聞きするが、ここ「沼津アルプス」はその走りで(と云っても、学生時代には聞かなかったはず)、かつ確かにその名に恥じない程度に登り応えがある。何故か、登りも下りも直線的。真っ直ぐ登って一気に下る径の繰り返し。特に鷲頭山は雨だったら、イヤラシそうだ。
学生の頃、富士市にあった社会人山岳会に籍を置いていたことがあり、この鷲頭山のロッククライミングゲレンデには2、3度来た覚えがある。しかしその頃の細かな記憶は霞んでしまい、ゲレンデへのアプローチがどの辺りだったか、もうすっかり忘れてしまった。その山岳会にいた頃、大抵の山を夜行日帰りで登ってしまう(谷川岳や八ヶ岳だけでなく、笛吹川東沢もそうだった)ので、学生のノリとは随分違うな、社会人は大変だなと感心した記憶がある。
沼津アルプスから下りたら、多比の集落から海岸に沿って、何処かにビールを呑ませる店はないかと、よたよた歩く。その期待通り、途中「チェレステカフェ」という洒落た店があったが、中を覗いた渉外係のあひるちゃんが、入れそうだがちょっと狭そうとのこと。すると上手い具合に、もうちょっと先に「舟平」という民宿兼食事処が見つかり入ることに。お客はおらず、店のご夫婦が丁度、遅い昼食中のようだった。
折角夫婦でのんびり昼食を喰っている最中に、どたどたと6人の客がやって来て、小上がりの一番奥に上がり込んだ。皆、ビール、ビールと騒ぐ。ったく、なんて客だ・・・と思ったかどうか判らないが、開いていると判ればもう我が物顔でテーブルを陣取り、汗を拭きつつビールの到着を待つ。
こういう時は、やっぱり生ビール。グビッといった、最初のひと口がとにかく美味い。つまみになりそうなものはなにか有りませんかね、御夫婦で喰おうとしているそのおかずでもいいんですが・・・、などとぐずぐず云っているうちに、たこときゅうりの酢味噌和えと、たこといかの刺身が出て来た。ご主人曰く、「今朝、目の前で獲れた」とのこと。そうそう、これを楽しみに「沼津アルプス」を登りに来たようなもの。奥多摩や中央線沿線の山では、獲れたてのいかは喰えない。来た甲斐があった。

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