山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

尾瀬

尾瀬ぶらり館「戸倉の湯」で少々足止めを喰ったものの、それでも予定通り14時19分発の上毛高原行路線バスに乗ることが出来た。尾瀬大橋を渡って国道120号と合流すれば鎌田の集落。ここに出来た道の駅「尾瀬かたしな」は、いつ見ても満車状態。朝に多いのは、ここで車中泊をする輩が多いせいだと思われる。実際、キャンピングカーも結構目立つのだ。
そしていつものように関越交通鎌田営業所で5分停車。この短いようで長い5分間は、トイレに行きたい人が複数いるためもあるだろうが、個人的には密かに運転手の喫煙時間ではないかと怪しんでいる。鎌田を14時44分に出たバスは、沼田駅前を経由して上毛高原駅へ向かう。
上毛高原駅に着いたら16時15分発の「たにがわ412号」(大宮17時3分着)に乗れないことも無かったが、これは見送り、次の17時27分発の「とき334号」(大宮18時15分着)の指定券を購入。そして直ちに「天丸」へと向かう。
上毛高原駅経由で山を登るようになってから(それ以前は沼田駅経由)もう15年ぐらい経つが、それ以来「天丸」にはお世話になりっぱなしである。他にもお世話になりたい店が増えれば良いのだが、何故か上毛高原駅前の店は相変わらず「天丸」以外無い。
いつものようにビールと日本酒を頼み、そのあてに板わさともつ煮込み、こんにゃく田楽、山菜盛り合わせ、天ぷら盛り合わせを食べ、最後にざるそばを手繰ってから徐に予定の新幹線に乗り込んだ。
なお、在来線を利用して帰るのであれば沼田駅で下車すべきであるが、ここから大宮まではまだ2時間以上掛かる(18時21分着)。一方、上毛高原駅から大宮までは上越新幹線で約50分。この差、1時間20分程を駅前での呑み喰いに費やして、結局、着く時間はほぼ同じ。呑み喰いと新幹線代に掛かった金はというと、在来線経由に比べて凡そプラス4,000円。この4,000円と引き換えにいったい何が得られたか?

207 いつもの上毛高原駅前の「天丸」で。
208 いつもの板わさ。
210 いつものモツ煮込み。
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鳩待峠でビールを呑みながら、行き交う登山者や観光客を眺める。老若男女がいるものの総じて若者が多いのは、やはり尾瀬というブランドの大きさによるのだろう。山装備も皆、ブランド物をしっかり身に着けていて、パッと見だけではルーキーかベテランかの見極めは難しい。
それでも中には、明らかに街中を歩く格好のままやってきたような場違いな輩もいて、そんなスニーカーじゃ無理じゃね?と云いたくなることがある。実際に一昨日、戸倉のバス停で乗合タクシーに乗り換える際、案内係の女性が、我々と同じように乗ろうとしていた若者を捉まえて、「今の尾瀬は、こういう格好じゃなけりゃ無理よ」と我々の靴を指さしながら説教をしていた。この時期の尾瀬がどうなっているのかは、ちょっとネット検索したぐらいでは判り難いのは確かだ。
それでも無理をして行ってしまい、実際に遭難する事例もこの頃増えてきたような気がする。アイゼンやピッケル無しに雪の富士山に行ってしまうのは、我々からすれば明らかにクレージーなのだが、知らないとは恐ろしいもので、それで簡単に滑落死したユーチューバーがいたっけ。山が日常生活の直ぐ延長にあると勘違いする悲劇。本人を咎めるのは簡単だが、便利な世の中になっても、何か足りないモノがある気がする。ネットだけでは足りない何かが。閑話休題。
鳩待峠から戸倉に下りて来て、以前、入ったことのある旅館「玉泉」で汗を流そうとしたら、最近はこの界隈の何処の旅館も立ち寄り湯はやっていないそうな。その代わりに出来たのが、尾瀬ぶらり館にある「戸倉の湯」とのこと。ところがこの「戸倉の湯」、コロナ禍のご時世でもあるがキャパがやけに小さい(男女とも4、5人しか入れない)ので、女子連は暫し待たされることとなった。便利な世の中になってきた筈なのに、これって改悪では?是非、旅館の立ち寄り湯も復活してもらいたい。

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203 尾瀬ぶらり館で。
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3日目はもう下山日。鳩待峠まで戻るにしても、1日目の逆コースを辿るのでは全く詰まらないので、アヤメ平経由で下ることにした。その尾根径、通称「鳩町通り」も、これまで辿ることが無かった。このコースも、GWの早い時期ではトレースが無い恐れがあったので、下山路としては申し分ないと思われた。
3日目も、2日目程ではないが申し分ない良い天気。今回の尾瀬は総じて天気に恵まれた感じだが、これが本来のGWという気が個人的にしている。パッとしなかった昨年の浅草岳と、3年前の涸沢はある意味、異常だったように思う(2年前はコロナ緊急事態で自粛)。
また今日も、長沢新道取り付き前のスノーブリッジを見ると、今日はパックリと沢を覗ける状態だったが、跨げる程度の幅だったので問題なく渡る。その後の急登は、気温が高くて雪がだいぶ腐っていたのでキックステップでガンガン登った。
富士見田代から先は雪原巡り。アヤメ平、横田代と、山の上なのにやけに平坦な地形を辿る。雪がシャーベット化してきて歩き難いが、基本、下りなので何とかなる。横田代から先は幅広尾根に変わりは無いが、樹林帯なので見通しは利かない。トレースがあっちこっちに延びているので、何処がメインルートなのかが判然としない。かなりの登山者がこの「鳩町通り」を利用しているようだ。皆、日帰りで横田代辺りまでを往復しているのだろうか。
それでもGPSアプリを見ながら、上手い具合に鳩待峠に下りてきた。大方のトレースは、直接、駐車場に向かっているようだった。ともあれ鳩待峠に着いたら、アイゼンとスパッツを外し、休憩所に飛び込む。うれしいことに、ここには生ビールがある。ありがたくグビッとやってGWの尾瀬を締め括った。

156 では出発します。6時35分
157 菊ちゃん、そこは雪庇の上です。
163 軟雪なのでキックステップで登る。
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202 お疲れ様でした!
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2日目は今回の目玉、白尾山の南にある寂峰、荷鞍山(標高2,024.2m)のアタック。前日、小屋の主に山行計画を提出するとき「そんな山に行くのか?」と少し驚かれた。確かに変わり者か篤志家じゃないと行かない山かも知れない。
この山行プランを立てるに当たっては、幾つかの懸念があった。一つは長沢新道に取り付く前の沢に、渡れるようなスノーブリッジが掛かっているかどうか。そしてその長沢新道に、トレースが付いているかも気になっていた。最後の一つは、荷鞍山への尾根に藪が出ていないか、あるいはアイスバーンになっていないか、だった。
この時期、沢の状況は毎度気になるものだが、実際には懸案のスノーブリッジは、思ったよりもしっかりしていて、そのまま上を渡ることが出来た。場合によっては、リュックサックを先に投げて、空身で飛び越えなくてはならないかと懸念していたが、杞憂に終わった。
長沢新道のトレースも全く心配は不要で、急斜面の登り(無積雪期は階段があるところ)も含め、しっかり出来ていた。恐らくは、ゴールデンウィークとして後半に山へ入ったせいもあるはずだ。4月29日や30日だったら、きっとこうはなっていなかっただろう。5月3日出発にして正解だと、密かに自画自賛。
荷鞍山へと連なる尾根は、一部急斜面があったものの、藪は無く、アイスバーンにもなっていなかったので、気持ち良く辿ることが出来た。荷鞍山山頂にちゃんとした標識(とはいえ、個人の手作り)があったのには少々吃驚した。奇特な方はいるものである。
順調に往復することが出来、しかも終日ピーカンの天気だったので、GWの尾瀬としても久々、会心の山行となった。龍宮小屋には14時前に到着。小屋の主に荷鞍山山行結果を報告し、また雪原を眺めながら缶ビールで乾杯した。

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064 小さな流れにはスノーブリッジがある。
076 眼下には尾瀬ヶ原。
082 富士見田代に到着。8時42分
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093 ピラミダルな山が目指す荷鞍山。
095 荷鞍山が目の前。
097 一旦、急降下。
101 カモシカのトレースを追いかける。
105 標高差は100m余り。
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108 山頂標識があった。
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135 シリセードはやりにくい。
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146 着いたらコレ。
148 3時前から風呂に入れた。
149 2日目の夕食。

振り返ってみれば、GWの尾瀬へ行くのはもう13年ぶりだと知る。この頃行かなくなったのは、尾瀬の山はほぼ登り尽くしたせいもあるが、尾瀬ばかりに拘り合っている場合じゃない、他に行きたいところは山ほどある、と考えたせいだ。とはいえ、偶には尾瀬も良い。今回は、数少ない未踏の、荷鞍山に登ってみようかと思い立ち、ついでに未だ泊まったことが無い、龍宮小屋へ行くのを目当てにしてみた(山の記録はこちら)。
1日目は龍宮小屋まで、アプローチは鳩待峠から。鎌田でトイレ休憩があったり、尾瀬戸倉でシャトルバスに乗り換えるのは以前と変わりがないが、尾瀬戸倉の関越交通バス停とシャトルバス停とが随分離れていた。何か事情があるのかも知れないが、ユーザーには却って不便になっていないか。
シャトルバスも、鳩待峠までは行ってくれず、手前の駐車場で降ろされ、少しだけだが車道を歩かされることになる。鳩待峠辺りの雪の量は多いとも少ないとも云えない状況だったが、山ノ鼻へ下り出すと、何時もよりも多い感じがした。山ノ鼻に着くとそれは明らかで、雪が融けたら顔を出すミズバショウは殆ど見掛けないし、だいいち尾瀬ヶ原の木道は殆ど雪の下だった。
鳩待峠から龍宮小屋まで2時間半ほどで到着。晴れていたとはいえ、適当に雲が太陽を遮ってくれていたせいで、雪はそれほど腐らず歩き易かったし、またそれほど暑い思いをせずに尾瀬ヶ原を歩くことが出来た。着いたら先ず、小屋のご主人から宿泊に当たっての注意事項等の説明がある。
それが終わったら支払、部屋割り等があるが、その前にとりあえずビールをいただくことにした。真っ白な尾瀬ヶ原と、その先に聳える至仏山を眺めながらの一杯は至福の時間である。そうこうしているうちに、風呂に入れるようになったというので、早速入らせてもらうことにした。尾瀬で浸かる風呂も贅沢。風呂から上がったら、また雪の平原を眺めながらビールを呑ませてもらおう。

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046 先ずはお疲れさんでした。
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050 17時30分ディナータイム。
051 アクリル衝立がびっしり。

朝5時半に朝食をいただいた後、またも「ペンションてんとう虫」のご主人の運転するマイクロバスに乗り6時出発。今日の行程は鳩待峠から笠ヶ岳の往復(山行記録はこちら)。笠ヶ岳は尾瀬の山に端っこにあるので、気になっていたもののこれまで登ったことは無かった。今回は良い機会だとプランに組み込んだ(動機は別にもう一つあるが、それは後日)。
鳩待峠までのアプローチは、マイカーや路線バスだったら、戸倉から乗合バスに乗り換えるのだが、ご主人の車はそのまま鳩待峠に入れる。実にありがたい。ご主人は一旦、宿へ戻るのかと思ったら、このまま我々の帰りを待つと云う。エー、ほんとですか!?と訊けば、鳩待峠までのワインディングロードを往復するのは、一日一回でいいとのこと。でも宿に居れば、何かと女将に仕事を云い付けられるのだろうから、我々をダシにして外で羽を伸ばしたいのだろう、という外野の声も囁かれた。
例年、9月の尾瀬は、大方の花は既に散っているし逆に紅葉にはやや早いため、而して訪れる人が少ない。そのせいで、混雑が大嫌いな小生としては割と来る機会があった。今日はさらに天気がいまいちのせいもあり、人影は疎らだ。そのうちの大部分は山ノ鼻へ向かって降りてしまうので、至仏山を目指すハイカーはさらに少ない。
それらの僅かなハイカーも大方、オヤマ沢田代で右折して至仏山へ向かうため、笠ヶ岳へ向かう者はほぼ皆無。静かなる山は約束されたようなものだ。小生もオヤマ沢田代から先が未知の領域。径はぬかるんでいて歩くのが大変と聞いていたが、池塘が点在する上信越国境の山々は概してこんなものだ。折角なので小笠にも立ち寄る。小笠山頂の北面直下は意外に切れ落ちている。
笠ヶ岳直下までは常緑樹林帯の中を進むが、其処から先は低木と岩の間を縫うように登る。この辺りの岩はシロアリに齧られた材木の如く、不思議な形状の割れ目が無数に入っている。360度の眺望が期待された山頂は生憎ガスっていたが、暫くすると切れ始め、眼下の片藤沼や小笠、奈良俣湖などが時折見えた。静かな山頂を味わった後、来た径を戻る。途中、端正な姿の笠ヶ岳を仰ぎ見ることができた。
鳩待峠に戻ったら、ご主人が待っているのも気になりつつ、休憩所で缶ビールを買ってグビッとやった。

093 オヤマ沢田代の池塘。

097 岩の割れ方?が不思議。

114 残念ながらガスの中。

120 ここは激下り。

122 この辺りだけ岩っぽい。

127 小笠を振り返る。

135 またオヤマ沢田代。

139 見えているのは牛首あたり。

143 振り返ると何やら尖がった山容。

146 鳩待峠に戻ったら、全て差し置いてこれ。

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別館2Fにて、炬燵に入りながら少々部屋呑みしていた後、夕食は、長蔵小屋(本館)の食堂なので、サンダルを履いて移動。メインの登山道までのエントランス道には、フットライトが設置されているので、ヘッドランプ無しでも歩ける。山小屋とは思えぬ心遣い。
本館の造りは昔の小学校の校舎の様な風貌、昔から変わっていない感じで、この地味さが尾瀬の景観に良く合っているような気がする。
まだ夕食の時間には早かったので、談話室を覗いてみる。ここには囲炉裏はないが、真ん中に薪ストーブがあって囲炉裏端の雰囲気。登山客は思い思いに、酒を呑んだり、山の本を読んだりしながら寛いでいる。
そのうちに夕食の支度が出来たとの声が掛かり、食堂へ。既に、グループ毎に席が割り当てられている。我々7名はほぼ真ん中の席へ。小生はお誕生日席。メインディッシュはハンバーグ(手造りのようだ)。付け合わせにはキャベツやトマト、ブロッコリにかぼちゃサラダと、野菜豊富。小鉢には、がんもどきの煮物。テーブルには、他に切干大根の煮付けや高菜炒めもあって、育ち盛りでなくても、おかわりが何杯でも出来そうな感じだ。
小生は、ご飯をかる~く一杯喰っただけだが、それでも満腹。腹ごなしに、サンダルを履いて大江湿原を散策。空が厚い雲に覆われていて、やや暗くなって来たが、まだ足元は十分見える。誰もいない木道を、ぶらぶら歩くのは気持ちが良い。明日はきっと一日雨なので、今のこの時を楽しもう。

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今回は、尾瀬から奥鬼怒までのロングトレールを歩くプラン。先ず第1日目は、大清水から三平峠を越えて、長蔵小屋に到着。今日は曇一時雨の天気予報だったが、降られずに済んだ。しかし、低く垂れ込めた雲が、燧ケ岳の山頂を隠していて、眺めはいまひとつ。この天気では仕方がない。長蔵小屋に泊まるのは、隊長と二人で燧ケ岳に登った2005年の5月以来だから、いつのまにか11年も経ってしまった。長蔵小屋本館の外観は、以前と変わらぬ風情だった。 
さて着いたら、ともかく汗が引かないうちのビールを呑みたいところ。途中の、尾瀬沼山荘や、尾瀬沼休憩所で見掛けた「生ビール600円」の貼紙に、こころが揺さぶられたが、なんとか長蔵小屋まで我慢できた。本館で呑むのも悪くないが、ちょっと洒落た別館の1階で呑んでみることにした。
別館は、1階がカフェテリア、2階が客室という構成。カフェテリアはログハウス調で、ここ尾瀬の雰囲気によく合う設えとなっているが、これでも山小屋?と思う程、立派な内装。グランドピアノだってある。先客は、ソファーを陣取っているラブラブな若いカップルのみ。カウンター内の、バンダナを被った女性店員に「ビール下さい」というと、缶ビールが冷蔵庫に入っているので、ご自由に取り出して下さい、とのこと。そっか、てっきり生ビールが出そうな雰囲気だったが、違った。なんで生ビールにしないのかね、ま、いいけど。いくつかの種類があるので、キリン一番搾りのロング缶にする。リュックサックからマイカップを取り出し、慌ただしく注いで乾杯。は~、沁みる~。今日は天気が悪い割には気温が高く、2時間程度の登りでもたっぷり汗をかいたので、ひと際、ビールがうまく感じる。
ちょっとリラックスしたところで、本館へ受付に行くと、泊まる部屋はやはり別館とのこと。再び戻って、カフェテリアの中を抜け、靴を脱いで階段を上がる。2階の感じはもう、どこぞのプチホテル。尾瀬の山小屋は、ここまで進化しているのかと驚く。我々の部屋は角部屋、中には2段ベッドが並んでいて、炬燵もある。コンセントもあるので、スマホの充電にも有り難い。こんな山小屋に慣れてしまうと、南アルプスや中央アルプスにはまだ多い、古式ゆかしい山小屋にはもう泊まれなくなりそうだ。
荷物を整理したら、風呂の時間までしばし部屋呑み。晴れていれば、燧ケ岳を望みながらの酒になったのだろうが、それでも山頂の姿を思い描きながら呑むのも、それはそれで乙なものである。
(山の記録はこちら)

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