山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

高崎線沿線

高崎駅西口にある「大むら本店」で、思いもよらず蕎麦ではなく饂飩を手繰ってしまった後、駅に向かってほろ酔い加減でぷらぷら歩いて行くと、ちょっと小粋な感じの店が眼に留まった。看板には「高崎ワインバール」と書いてある。もうちょっと呑みたい感じもあったし、饂飩の口直しにワインも悪くないなと入ってみることにした。
入ると左手は半円形のカウンター席、右手と奥はテーブル席だが、ソファーの席があったり、足長のスツールの席があったりと、統一感はあえて無く、好みに合わせてどうぞという感じ。そんなに長居するつもりも無いので、ちょっと背が高いテーブル席につく。
さて、ワインバールならばワイン。メニューを見ると殆どがイタリアワインだが、国産もあった。"YASUMASA 2015"は、勝沼のHUGGY WINE(大和葡萄酒)だ。かつぬまぶどう祭りでも、いつも行列が出来ている人気ワイナリーだが、この"YASUMASA"は祭りでテイスティングできるような、廉価ワインではない。この店ではグラスで1,100円。ちょっと高めかも知れないが、既に酒が入って気が大きくなっているので躊躇いもせずに注文。呑んでみると、なかなか香り高いフルボディー。もう一杯は、"十二原 2015"(800円)にしてみた。これだって悪くない。流石、HUGGY WINE。
つまみはアンチョビ風味のポテトサラダ(380円)、野菜たっぷりのキッシュ(680円)、さくさくカマンベールフライ(580円)を頼んでみた。如何にもワインバーが出す料理という感じ。アンチョビ風味のポテトサラダは、思った通りに美味い。キッシュはまずまずだが、もうちょっとコクが欲しい感じ。きっと、サワークリームは使っていないのだろう。

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前橋駅前温泉に浸かってまったりしたあと、何処かで蕎麦を手繰ろうという話になった。まだ時間は午後4時。ネットで調べた限り、この時間に開いている蕎麦屋は、前橋駅前では見当たらず。高崎駅近くだったらあるようだと判り、両毛線に乗って移動する。
駅から10分程歩いたところに「そば処大むら本店」があった。世の中、「やぶ」程ではないが「大むら」と名が付いた店は結構目に付く。「大むら本店」だって、何軒かあるはず。現に、秩父にある「大むら本店」には、熊倉山に登った帰り路、直ぐ傍の「クラブ湯」で汗を流した後に寄ったことがある。
高崎の「大むら本店」と秩父の「大むら本店」との間には、遡れば何処かで師匠が繋がっている可能性はあるが、それ以外は全く無関係の筈だし、当然、資本関係だって無いだろう。それでも同じ「大むら本店」という看板を互いに掲げているのは、何だか傍目から見て不思議なものだ。
暖簾を潜ると店内に客はおらず、店主と思しき男性がスポーツ新聞を読んでいた。我々の入店はハプニングだったようで、そそくさと厨房へ戻っていった。さっそくビールを注文。メニューを眺めると、つまみは板わさともつ煮込みがあるので、両方とも注文する。
貼り紙に「なべもの各種」とあり、かも鍋やらすきやき鍋、キムチ鍋などがあるようだ。鍋もいいなあ、ということになり、かも鍋を2人前注文した。ところが、出て来た「鍋」を見たらうどんが入っている。そこで漸く気がつく。「鍋」は単に「鍋」ではなく、「鍋焼きうどん」だった。貼り紙を見ただけでは判らないので、甚だ紛らわしい。でも文句を云っても始まらない。図らずも皆で、蕎麦ではなく饂飩を手繰ることとなった。でも味は申し分なし。饂飩を肴に、酒を呑むのも偶にはいいかも知れない。

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「落合簗」で十分満足したあとの帰り路。渋川から乗った18時19分発の普通電車は高崎止まり。湘南新宿ラインに乗る3人の方々と別れ、上野東京ラインに乗り換える。
高崎から大宮までは、普通電車で1時間20分ほどの旅。大宮には20時06分到着の予定。新幹線ならば19時26分着。流石に新幹線は速いが、酒とつまみさえあれば、普通列車でも問題ない。もし酒を切らしたならば、寝て行くしかない。高崎線の景色は、そもそも並んだ家々を眺めるだけなのでちっとも面白くないが、夜ともなれば時折、郊外駅周辺のネオンサインなどが目に入るので、多少はましである。
このE231系は、前後2車両ずつがセミクロスシート車両なので、我々も先頭から2両目に収まる。
今日、リュックサックの中に忍ばせて来た酒は、仙禽酒造(栃木県さくら市)の「かぶとむし」という、一風変わったネーミング。その名の通り、ボトルの表に貼られた透明ラベルには、半透明の七色のかぶとむしが描かれているし、裏ラベルには「あなたの少年時代は、いつでしたか。」と書かれている。つい、ん十年前に思いを馳せる。なかなか心憎い演出である。
口に含むと、酸味とジューシーさを感じるものの、意外に爽やかで余韻がすっきり。これで夏を感じてください、ということだろう。日本酒で、少年時代の夏休みを思い起こさせようと云うのは、考えてみるとすごいことだ。日本酒の可能性を見たような気がする。
この「かぶとむし」も、原料米は地元さくら市で収穫されたものを使っている。ワイナリーのやり方を手本にしたのか、この手の「ドメーヌ化」がこの頃の日本酒造りの流行りとなっているようだ。先日呑んだ「天明BangeYamada」もそうだった。中央線の初狩駅辺りでは、「笹一」の文字を染め抜いた旗が、田圃の畦道に立っているのを見た。今後も益々その傾向は強くなるような気がする。それで酒の旨みがどうなるか、などということはどうでもいいが、酒の品格と云うか、箔がつくような感じはある。

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