山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

吾妻線沿線

山から下りてランチを「pizzeria KURATTORIA150」で群馬テイストのピッツァを味わったら、そろそろ帰る時間。でもその前に、浅間酒造観光センターでお土産を物色。それにしてもお土産を求めてやって来る客のなんと多いことか。浅間酒造の酒には魅力を感じなかったが、「バズルバジル」という名のペーストは気になった。
いわゆるバジルペーストだが、よくあるイタリアンなバジルと松の実とチーズではなく、吾妻産バジルと地元味噌(!)のぺーストという、これも群馬テイストな土産。これを自宅用にゲットすることにした。これだけでそのままパスタソースになりそうだ。
それと帰りの列車用に何か呑み物が無いかとうろうろしたが結局、気に入ったものは見つからず仕舞い。長野原草津口駅前の「長野原・草津・六合ステーション」という土産物店も物色してみたが、やはり見つからず、駅へ戻る。
それにしても今日は駅が閑散としている。以前、芳ヶ平から草津温泉を経由してやって来た時は、唖然とするほどの群衆(主に若者達)が駅を取り巻いていて、これでは帰れそうにないと諦めかけた程だった。いったいあれは何だったんだろう、と思うくらいだが果たして何方がノーマルなのかは良く分からない。偶々、今日は若者達が別の要件で忙しかった(例えば期末試験の真っ只中とか、就職活動で遊んでいる場合ではないとか、草津温泉が飽きられたとか)だけかも知れない。
列車に乗ったら、早速、昨日の残り酒を取り出して、発車と共にチビチビやる。吾妻線沿いの秋景色が良い酒の肴となった。

175 JR長野原草津口駅前からの眺め。
176 これで帰る。
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2日目はまずまず良い天気。このまま帰るのは勿体ない(帰る気も無いけど)。ということで予定通り、宿から近くて小粒でピリリと辛い、高ジョッキと丸岳を登ることにした。今日も宿のご主人に登山口まで送っていただく。色々と物知りで地元の名物オヤジにしては、高ジョッキの登山口のことはご存じなかった。きっと、浅間隠山に較べて、高ジョッキがあまりにマイナーな山なせいだろう。
しかし登山口に標識はちゃんとあり、径もちゃんとしている。Woodyさんは時々径を外すが、それはそれでウェルカム、而して女子連も只ぼーっと歩くわけには行かず、程々に緊張感を切らす訳には行かないので好都合、結果的にバリエーションをどっぷり体験できて刺激的という好循環なのだ。
高ジョッキは見た目通りに鋭角的な山頂で眺めもいいが、かたや周囲を絶壁に囲まれた丸岳は、眺めが全く得られない山頂だった。あとは車道まで戻り、タクシーを待つ。順番的には次はひと風呂浴びたいところだが、帰りの電車のことを考えるとそこまでの時間が無い。ということで、温泉は割愛し食事へ。
向かった先は「浅間酒造観光センター」。ここは大型バスがバンバンやって来る巨大観光センター、その一角に「KURATTORIA150」というピッツェリアがある。ピッツェリアといっても、ピッツァ以外の料理も豊富なのがうれしい。
先ずは生ビール(600円)で乾杯。その後は、グラスワイン(450円)にした。料理は、レタスのシーザーサラダ(700円)、山賊焼き(800円)、ポテト(500円)、海老とキノコの香草バター(800円)、丸ごとトマトの窯焼き(500円)。ピッツァは、上州麦豚ベーコンとポテトラサラのジェノベーゼ(1,470円)、六合産舞茸と赤城鶏のビアンカ(1,470円)、マルゲリータとクアトロフォルマッジ(1,450円)。ピッツァは地元食材が使われていてかつ本格的、なかなか美味い。大満足だった。

124 今朝は昨日よりもいい天気。
126 直ぐに急降下。
127 ここは本来のルートを外れている。
132 水平な部分は少ない。
133 段々急になる。
134 かなり急だが手掛かり足掛かりは十分にある。
137 振り返るとこんな絶景。目の前が丸岩。奥の山は四阿山。
138 八ッ場ダムが見えた。
139 高ジョッキに到着。9時11分
142 浅間山の右手前は菅峰。
145 眼下にも岩峰。
146 丸岩の右にJR長野原草津口駅。
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147 赤い~。
148 辿ってきた尾根を引き返す。
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152 岩峰の基部をトラバース。
153 鞍部でひと休み。
155 それでも大した登りではない。
158 はい、撮ります。
160 間もなく国道が見えてきた。
163 ここでタクシーを待つ。
164 浅間酒造観光センター3階にあるこの店でランチ。
165 待ってました!
167 長野原産レタスの窯焼きシーザーサラダ。
168 川場村産ライブの山賊焼き。
169 丸ごとトマトの窯焼きアンチョビソース。
170 海老ときのこの香草バター焼き。
171 窯焼きポテト。
172 上州麦豚ベーコンとポテトサラダのジェノベーゼ。
173 六合産舞茸と赤城どりのビアンカ。
174 マルゲリータとクアトロフォルマッジのハーフ&ハーフ。
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今シーズンの紅葉は、コースの殆どが広葉樹林なので期待が持てる鼻曲山と浅間隠山にしてみた(山行記録はこちら)。とはいっても丁度見頃に当たるかどうかは時の運、そんなに気負わずに行くのが肝心である。先ずは長日向から鼻曲山を目指す。天気は、雨は落ちてきそうに無いがいまいち。
登り始めて間も無く、パッと見ごく普通な林道を横切るが、実はこれが知る人ぞ知る旧草軽電気鉄道の軌道跡なのだ。開業は1915年、廃止は1962年というから、我々の親世代の物語。今でも残っていてくれたらさぞや愉快だったはず。単なる移動手段とは考えず、乗ることそのもをが観光であると捉えられるならば、今の時代の方が存続し易いかも知れない。誰か投資しないものか。クラウドファンディングでも始まれば、ひとくちぐらいは乗ってみたい。
鼻曲山から先が紅葉の本番。特に浅間隠山前後がほぼ見頃だった。今年は赤よりも黄が目立つ感じがする。後は今宵の宿「鳩の湯・三鳩楼」目指して下るだけ。途中、3回ほど渡渉するが、靴の中を濡らす程のことは無かった。
登山口には、宿のご主人が迎えに来てくれた。登山口の駐車場や道の整備などを独力でやったこと等を含め、「自慢ではないけれど」と何度も前置きしつつ、たっぷり自慢話を聞かせてもらった。この界隈では恐らく名物オヤジなのだろう。
午後4時前に「三鳩楼」に到着。宿の外観も味があるが、帳場がイイ感じ。実はこの宿、個人的に凡そ30年ぶりで2回目の投宿となる。その頃に較べると内装はかなり小ざっぱりした趣きだが、帳場は昔の雰囲気をあえて残そうとしたように見える。部屋も風呂場も相変わらずいい雰囲気だった。

001 【第1日目】長日向の別荘地街。
002 ここから鼻曲山を目指す。8時4分
003 ここで林道と交差。
005 かたやこっちは草津方面。
010 こんな眺めが得られる。落葉松林の紅葉はもうちょっと先か。
012 まだ登りは緩やか。
015 良い色のツタ。
019 紅葉は未だなのか、既に終わっているのか。
027 軽井沢の街も見えてきた。
029 大天狗(鼻曲山)に到着。あれ、Woodyさんは?
030 大天狗からの眺め。
032 怪峰、角落山。
037 浅間隠山の方が高いのに、下らなくてはならない切なさ。
038 上州側の方が色付きが良い感じ。
040 下り切ったところ。10時27分
041 良い色なのはモミジの類。
048 上州の紅葉その4
050 径は基部をトラバース。
055 浅間山がデカい。
052 浅間隠山。だいぶ近づいた。
065 鼻曲山が随分遠くなった。
066 浅間山の広い裾野。
068 浅間隠山に到着。13時38分
073 八ヶ岳。
077 上州の紅葉その5。
082 上州の紅葉その10。
089 上州の紅葉その17。
090 上州の紅葉その18。
096 さてもうひと頑張りだ。
102 何度目かの渡渉。
105 登山口に迎えの車が待っていた。15時27分
106 今宵の宿、三鳩楼に到着。
107 帳場が良い感じ。
108 オヤジが電話中。色々自慢話を聞きました。
109 趣のある客間。
110 内湯(男湯)。
112 この二股の柱もオヤジの自慢らしい。
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113 今宵も湯上りビール。
114 18時から夕食。
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115 ご飯の量が凄すぎる。
116 いただきます!
117 けんちん汁も具沢山。
118 【第2日目】廊下やトイレの照明は全てモーションセンサー付き。
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119 朝食も夕食並みにおかず盛り沢山。
120 ご飯が美味い。
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121 お世話になりました。
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今回は上信国境にある篭ノ登山と烏帽子岳へ登り、山から下りたら千曲川の幸をいただく贅沢プラン。個人的に西篭ノ登山と烏帽子岳にはこれまで登ったことが無かったので、今回が楽しみだった。そのためにとった宿は、鹿沢温泉・紅葉館。つい昨年にも泊まったばかりだけど、この宿の雰囲気(特に湯)が気に入っているし、他に代わるような宿も近所には無いので二年続いての宿泊となった。あわよくば、レンゲツツジが咲いていたら最高の筈だ(山行記録はこちら)。
アプローチは兎平から。しなの鉄道・滋野駅からおよそ40分、料金はジャンボタクシーで12,120円掛ったが、六人で割れば一人2,020円。こういう時のジャンボタクシーはとても有難いし、メーターが上がっていくのはちっとも怖くない。
もう既に梅雨に入っているが、今日は雨が降りそうにないのはラッキーだ。この時期、予想通りに花は多く咲いていて、なかなか行程が捗らない感じだ。西篭ノ登山までやって来るハイカーは少ないので、この辺りの山では割と静かな方だろう。
雪のシーズンだったら、このまま地蔵峠までショートカット出来るかも知れないなと思いつつ、また兎平まで戻る。その後は三方ヶ峰、地蔵峠を経て、丁度見頃のレンゲツツジ(でもちょっと少ないと感じたのは、やはりシカの食害のせいか)を存分に眺めた後、午後二時半に宿到着。後半は随分スムーズだった。
直ぐに風呂に行き、とろとろの湯に浸かりリラックス。サッパリしたら、ビールを仕入れ、早速部屋呑み。奥の女子部屋はメゾネットタイプなので、部屋呑みには丁度良い。今日は気温がそれなりに高かったので、湯上りビールがひと際美味い。そうこうするうちに、もう夕食タイム。今宵のメニューが楽しみである。

012 うしろは池ノ平湿原。
014 東篭ノ登山に到着。
017 イワカガミの塊り。
015 左は水ノ登山。正面は黒斑山、奥は浅間山。
018 シャクナゲの向こうに西篭ノ登山。
024 東篭ノ登山の右は高峯山。
025 西篭ノ登山に到着。
026 兎平が随分遠くなった。
028 遠く霞んでいるのは四阿山。
027 鹿に喰われないせいか、植生がとても豊か。
029 また東篭ノ登山に戻る。
031 兎平まで戻る。
032 兎平から池ノ平へ。
035 木道の価値も下がっている。
037 イワカガミとゴゼンタチバナ。
039 ツルキンバイ、かな。
040 三方ヶ峰に到着。
042 イワカガミはこんな砂礫地でも大丈夫なのですね。
043 おや、白い!
044 初めて見た白いコマクサ。
050 ツマトリソウ。
054 背丈がササ並なので目立たないが。
055 では撮ります。
058 ササも咲いている。
060 スキー場に出た。
061 ここから登り返し。
063 色鮮やか。
065 この先も次々とレンゲツツジ。
066 下を見てもレンゲツツジ。奥はさっき登った西篭ノ登山。
068 地味にしごかれる。
071 ズミは蕾が赤いのでカラフル。
072 この辺りがコンコン平。
074 向こうの山は角間山。
076 向こうの山の斜面にもレンゲツツジがあるようだ。
079 上はズミ、下はレンゲツツジ。
083 ここに「雪山賛歌」の碑がある。
084 今宵の宿「紅葉館」に到着。
086 湯はかなり熱め。
087 湯上りビール。
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089 料理のラインナップ。こんなに食えるか不安。
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091 白ワインでいただきます。
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090 西堀榮三郎直筆の譜。
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今回の山行プランの要は、「パルコール嬬恋リゾートホテル」と「ゴンドラ」がちゃんと営業していること。何方も休止しているとプランが根底からひっくり返る。何れにせよ、シーズンは併設されているスキー場がやっている冬季、それに対して我々が狙うのはシーズンオフの夏季。
多くの場合、冬季から夏季に切り替わるタイミングでゴンドラの定期点検等を行うため、一定期間休業となる筈。それがいつからなのかはっきりしないまま、とりあえず7月になれば大丈夫だろうと7月3~4日の期日で山行を計画してみた。
ところがその後、7月21日までは休業と判り、急きょ上州武尊山行きのプランと入れ替えて今回、何とか行けることになった次第。夏季のロープウェイを使う場合には何かと気を揉むし、注意が必要だ。
ともあれ7月22日から営業再開となったばかりの「パルコール嬬恋リゾートホテル」に宿泊。思っていた以上に大きなホテル。我々は山から下りてきたので、山の中にこんなにもデカいホテルがあるのか、とちょっと吃驚。最寄りの(といっても15kmぐらい離れている)長野原草津口駅からやって来れば、印象が違ったかも知れない。
5階建てだけどとにかく横に(というか正確には南北に)長い。ロープウェイ駅側の入口からホテルのフロントまで多分、たっぷり100m以上はある。男子部屋(和室)からダイニングルームまで階は違うものの、水平距離でやはり100m以上ある筈だ。何か忘れ物をしても、すぐに取りに帰る気が起こらないだろう。
そのダイニングルームでビュッフェ形式の夕食。ここもかなり広いが、それに対してやって来た宿泊客は、我々を含めても数10人というところ。一方、資料によれば収容人数は470人とのこと。つまり稼働率が10%を超えているかどうか。週末にこれでは今回、7月21日から営業開始をするかしないか、ホテルとしてはさぞ悩んだことだろうと思う。

060 男部屋は畳部屋。
062 夕食会場までがまた遠い。
063 夕食はビュッフェスタイル。
064 ワインは別料金。
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065 【第2日目】朝食も同じ場所。
066 今日も浅間山はガスの中。
067 真ん中が鼻曲山、左端は浅間隠山。
068 草津白根山もガスの中。
069 宿泊棟全景。
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公共交通機関を利用して四阿山に登るとなると、日帰りはちょっと大変なので1泊が妥当。そうすると1日目に登ると2日目をどうするか、入れ替えたらどうか等と、何方も帯に短し襷に長しの感じ。あれこれ悩んでもこれといった上手いプランが見出せず、しばらくそのまま放置していた。
最近になって、前日に毛無峠から入山し御飯岳と浦倉山を越えて「パルコール嬬恋リゾート」で1泊、翌日は四阿山と根子岳をトレースして菅平に下るという、我ながら巧妙なルートを思い付き、ついでに翌日は何処かもう一つ山を登ってから千曲川の鮎を喰らうという、珠玉のプランが出来上がった(実際には御飯岳を往復すると皆の負担が重そうなので、ここだけはまたの機会に送ることにした)。毛無峠から四阿山までは中央分水嶺(同時に「ぐんま県境稜線トレイル」でもある)にも当たるため、マイブームにも沿うことになると、(別に誰も褒めないけれど)ひとり悦に入ることが出来た(実際の山行記録はこちら)。
長野電鉄須坂駅から毛無峠まではジャンボタクシーで16,870円も掛かったが、6人で頭割りなので怖いものなし。毛無峠は予想以上に車が停まっていた。破風岳方面には見掛けなかったので、皆さん、御飯岳狙いだったのか、それとも「小串硫黄鉱山跡」狙いの廃鉱マニアなのか、もしかしてここからの眺めだけを求めてきたのか、よく判らない。ひと組は、ラジコン飛行機を飛ばして遊んでいた。
破風岳から先、土鍋山、浦倉山まではひたすら笹、また笹。ちゃんと刈られていて整備が行き届いていたので全く問題はないが、そうでなかったら笹薮漕ぎ地獄に嵌り、とてもその日に「パルコール嬬恋リゾート」まで辿り着けないだろう。「ぐんま県境稜線トレイル」のおかげだろうか。我々は「パルコール嬬恋リゾート」には14時半に到着。
目敏く缶ビール自動販売機を見つけたので、汗が引かないうちのビールで乾杯。その後、チェックインを済ませたら早速、併設されている「四阿山の湯」で汗を流すことにした。流石、ホテルの施設だけあって、広くて設備も立派。しかも誰も居ない。気持ち良く浸からせてもらった。

004 毛無峠を振り返る。
005 行く手はすっかりガスっていたが・・・
008 ぼんやり破風岳が見えてきた。
009 ほぼ全貌が見えた。破風岳山頂のすぐ右は断崖絶壁。
012 眼下に小串硫黄鉱山跡。
013 ヤマニガナ。
014 ハクサンオミナエシ。
015 クルマユリ。
016 分岐。破風岳は右。
017 破風岳へ向かう。
018 破風岳に到着。
021 時々、道標あり。
023 総じて登りは緩やか。
024 ホツツジ。
025 土鍋山直下。
026 土鍋山山頂は笹薮に囲まれていて狭い。
027 マジ、土鍋があった。
028 狭いので道端で小休止。
029 では出発しましょう。
030 笹の花。ってことはこの笹原はもうすぐ一斉に枯れる。
031 三角点は道端にひっそりあった。
033 道はしっかりしている。
037 行く手の高まりが浦倉山か。
039 分岐だが米子大瀑布方面は通行止め。
040 山頂直下でも緩い。
042 傾いた標識。
043 本日の最高点。
044 下りも緩々。
045 笹はきれいに刈られている。
046 突然、子犬を連れた人に遭遇。
048 ゴンドラ駅。
052 ゴンドラ駅とホテルは直結している。
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053 缶ビールをゲットして野外で乾杯。
056 ホテルは長い。
057 ホテル内に温泉があった。
058 長い湯舟。
059 誰も居なかった。

コロナ禍のせいで今シーズンは殆どスノーシューを履いていなかったので、これが最後のチャンスだろうと勇んで鹿沢温泉へやってきた。本来は吾妻線の万座鹿沢口駅からアプローチするのが常套。しかし今回は、時間を金で買って、しなの鉄道の滋野駅からタクシーを飛ばすことにした。どんよりとした空模様だった。
個人的に今回の宿「紅葉館」は2回目なのだが、その時に泊まったはずの旧館の向かいにモダンな木造新館が出来ていた。かつて西堀栄三郎たちが天下国家を論じていた(?)頃の鄙びた感は失われたものの、また新たな世界の「紅葉館」が生まれていたと知る。
荷物を置かせてほしいと頼むと、部屋に案内された。もう泊まる部屋に入れるということだ。余計な荷物をリュックサックから取り出し、雪用のウェアに着替え、スノーシューとストックを持って出発。所々、雪が融けてしまったところもあるが、標高1,600mを過ぎると一面の雪。やや緩んでいるので、キックステップで登れるような状態ではない。1,660m付近でスノーシューを履き、夏道を離れて角間山を直登するコースをとる。笹藪を避けながら登り、山頂直下の急登をクリアすればもう山頂だった。暫くするうちに青空が見え始め、湯ノ丸山や篭ノ登山、水ノ登山などが見えてきた。
思いの外早く山頂に着いてしまったので、復路は角間峠を経由してゆっくりと下った。それでも宿に戻ったのは午後2時前。さっそく風呂へ。ここの浴室は超レトロ、昔のままだった。誰もいない湯船にゆったり浸かる。湯上りは部屋に戻って、ビールを呑みながらつまみを突く。
陽が暮れてくると夕食の時間。食堂へ行くと、我々以外にもう一組だけだった。吹き抜けになっていて解放感あり、なかなかいい気分。BGMはジャズ。レコード盤を替えに来るのは大旦那、料理番は若旦那、給仕は大女将だった(女将はお子さんの相手で忙しそうだった)。雰囲気も料理も兎に角、申し分なかった。

05 雪はだいぶ少ない感じ。
08 この辺りから夏道を外れて登る。
11 藪漕ぎにならないように。
13 稜線に出た。
17 ハイ、ポーズ。
31 こんなに晴れるなんて望外だ。
32 浅間連山パノラマ。
36 スノーシューが役立っていてうれしい。
42 日差しが強くなったので・・・
47 一本白樺。
48 もう下ってしまうのは惜しい。
50 フクジュソウ。
51 紅葉館に戻った。
52 一人じゃ勿体ないほどゆったり。
53 風呂は離れ。
54 湯はうすにごり。
56 湯船と打たせ湯は源泉が違っていた。
57 湯上りビール。
58 今宵の献立。
59 燗酒で乾杯。
60 BGMはベニーグッドマン。
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61 【第2日目】こちらは女風呂。
62 西堀栄三郎の直筆。
63 先々代の似顔絵。
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64 朝食のメインは湯豆腐。
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66 宿の大女将と。

「西ノ河原露天風呂・ビジターセンター」でまったりしているうちにもう12時。昼飯時だ。湯畑へ行ってみると見渡す限り人、ひと、ヒト。しかもみんな若い。オジサン、オバサンは少数派。卒業旅行で草津に来る学生も多いと聞く。今はそんな時代なのか。そのおかげで、ランチは草津でしようといくつか事前に調べておいたのだったが、行ってみると悉く行列が出来ていて、並ぶ気も起らない。
でもそんなことを云っていると喰いっぱぐれる、最も行列が少なそうな「銀の鈴」という蕎麦屋に入ることにした。「6人で」と云うと、先ずは2テーブルに分かれて席に着いた後で調整してくれると女性店員。でもその後で、並んでいたテーブル席が空いたので、3人がそちらに移ろうとすると、年長女性店員が「伝票が変わるのでそんなは対応できない」とけんもほろろ。面倒なことはお断り、それがいやなら出て行ってもらっても結構と云わんばかりの物云いで、結局、3人ずつで2つのテーブルのままとなった。人気観光地の飲食店はとかく強気だ(ウィズコロナの時代でもその強気のままなのか興味がある)。
ともかくも生ビールで乾杯。つまみには牡蠣のオイル漬け、もつ煮込み、おでんなどを注文。牡蠣はぷりぷりで美味かった。扉付近には入店待ち客が溢れそうになっていて、何となく落ち着かない。締めの蕎麦は、機械打ちのごく普通なのど越しでちょっと残念。
我々は大抵の場合、山の帰りには人出が少ない場所を選んで出かけていることが多いので、このようなマスプロ的な飲食店がこの世の中にも残っていたのかと、ある意味、新鮮な体験だった。これと同じような状況は草津だけでなく、伊香保とか熱海、箱根でも見られるのかも知れない。これからの山行計画は、より一層慎重にしたい。

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芳ヶ平ヒュッテ2日目。昨晩は早く寝てしまい(いつものことだ)睡眠たっぷり、でもやっぱり早く目が覚めたので、布団の中で暫し読書。朝食もゆっくり採って、出発は8時。外で記念写真を撮ろうと、女将さんにも入りませんかと頼んだが、マイウェイな女将さんは「寒いから嫌」だと出て来なかった。
確かに外は寒く、それに結構風があって、地吹雪状態。草津へのトレースが判らないので暫くは適当に進むと、そのうちに段々と道形がはっきりしてきた。出発時点が天候が一番悪かったのかも知れない。径がはっきりすれば、後は淡々と辿るだけ。2時間半ほどで矢沢川を渡ればもうそこは草津温泉街だ。
草津にはいくつか共同浴場があるが、今まで入ったことが無かった「西ノ河原露天風呂」に行ってみることにした。河原沿いに辿る径に出ると、至る所で湯やガスが噴き出していてちょっと現実離れした雰囲気。「西ノ河原」とは「賽の河原」なんだと判る。
それにしてもこんな時期にもかかわらず、人出が多い。風呂に入ってもそれは同じで、特に20代ぐらいがマジョリティだ。いったい若者は温泉に浸かっていて楽しいのか? 露天風呂はかなり広いので、入浴客の多さは気にならないが、脱衣所は結構混んでいる。欧米系外国人も多い。
とりあえず外に出て、辺りを見回すとビジターセンターがある。よく見るとその2階に喫茶店があるようで、しかもビールを置いてある気配。行ってみれば確かに看板にビールの文字。まさかビジターセンター内に、ビールを呑めるところがあるとは思わなかった。
2階に上がってみれば、展示スペースの奥に喫茶コーナー。何人か屯していてコーヒーやら飲んでいる。カウンター内の女将さんに「ビールください」と注文。出てきたのはアサヒスーパードライ。何だか随分、久しぶりのスーパードライだ。

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今回は、志賀から草津へのスノーシューイング。宿泊地は、予てから気になっていた芳ヶ平ヒュッテ。なおちゃんが予約を入れてくれた際、宿の女将さん曰く、我々が志賀から渋峠を越えてやって来るのかと訊かれたそうだ。それを聞くまでは草津温泉から往復するつもりだったので、やや意外だった。
無積雪期ならばどうってことは無いが、冬季に渋峠を越えることは、途中エスケープルートが無いので、戻るか行くか、何処までだったら戻るか、を見極めるのはなかなか難しい感じがする。天候が悪かったら、渋峠が分岐点かなと思いつつ当日を迎えた(山行記録はこちら)。
長野からバスで第1リフト前BSまで。横手山第1リフトと第2リフトは動いていたが、第3リフトは強風で運転中止。もし第2リフトも動いていなかったら、先へ進む勇気は湧いてこなかったかも知れぬ。それはともかく、第2リフトの終点から横手山山頂までは結構な登りで、ひと汗掻いた。
横手山山頂ヒュッテからは基本、下り。東側は大して風は吹いておらず、見通しも悪く無いので、足を止めることなく渋峠を通過。遠くには榛名山らしき山容も視認された。峠のすぐ先でXCスキーヤーと擦違ったので、トレースまで拝借できて特に問題なく芳ヶ平ヒュッテに到着。どうやら今日の泊りは我々だけらしい。
ここには犬が3匹いて、うち2匹は人懐っこいベアデッドコリーの兄弟、直ぐに仲良しになれる。女将さんからの宿の注意事項を聞きながらウェア、靴などを脱ぎホッと一息。早速ですがビールを下さい、と女将さんに強請る。ビールを呑みながら食堂兼休憩室で寛ぐ。この部屋は観葉植物が一杯。真冬なのにボタニカルな雰囲気に包まれているという、不思議な光景。冬の寒さにヨレヨレになったキリギリスが、暖かいアリの家にお呼ばれされた気分に浸れる宿だ。
まったりした後は、順番にシャワーを浴びてさっぱり。やがて日も落ちて夕食の時間。ランプの光だけでいただく夕食は、きっと乙女心を鷲掴みにするだろう。この宿が女性に人気なのも頷ける。花の咲く頃はさぞかし賑わうのではなかろうか。

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偶に、大晦日の晩に宿に泊って新年を迎えることがある。たぶん今回は3回目、前回はもう10年ぐらい前の箱根「俵石閣」だったはず。名前は忘れたが、何処かの雑誌("男の隠れ家"だったか?)の記事で、俵石閣の廊下(濡れ縁?)に浴衣姿の俳優・奥田瑛二が、頬杖を突きながらゴロ寝している写真が妙に魅力的で、思わず行ってみたのだが、期待通り実に渋い宿だった。紅白歌合戦を見たいカミさんにとっては、客室にテレビが無いのが唯一の欠点だったか(紅白歌合戦が終わるまで、テレビがある談話室に籠っきりだった)。残念ながら、その「俵石閣」はもう廃業してしまった。
今回は万座温泉の「日進館」。白濁した湯が有名の万座温泉にあって、最も古くて常連客も多いと聞く。さぞかし良い宿だろうと期待して行ってみた。
宿に入ると、ロビーはチェックインを待つ客で溢れんばかり。随分な盛況ぶり、さすが人気の宿だ。漸く順番が来て客室へ。部屋はごく普通な感じだが、窓から見える雪景色はなかなかのものである。これならば良い雪見酒が呑めそう。ひと息ついたら風呂へ。露天風呂は流石に寒そうなので内湯へいってみる。風呂場は湯気が充満してよく見えないが、かなり広そうで雰囲気も良い。いかにも湯治場という感じである。湯も、噂通りの乳白色だ。
風呂上りは、部屋でビールを呑んで雪景色をぼーっと眺める。ここまではまったく申し分ない感じだったが、実は夕食、朝食(どちらもビュッフェ形式)がかなりプア。これならば、伊東園グループの熱海「シーズンホテル」の方が、遥かに種類も豊富だ(アルコールもタダだったし)。いくら正月料金とはいえ、これで25,000円はどーかなー、とかなり疑問に感じた。湯が良いので、皆、それに惑わされているのでなかろうか。

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年次休暇を取った2日目は、蕎麦好きおやじさんを含めた「オヤジ5人伊香保温泉ツアー」に参加することになっていた(なにせ、幹事を仰せつかっている)。往路は、ゆったりと特急「草津」で行くことになっているので、JR大宮駅で待ち合わせ。当然、車内用の呑みものとつまみが必要、大宮駅ナカ「ecute」でしっかり仕入れた。
買うものは買って、ホームに上がって列車を待っていると、全員分の指定券を携えた御仁が(シラフな筈なのに)、何故か大宮を通り過ぎて東大宮まで乗り過ごしたと連絡が入り、「草津」発車時間に間に合うのかかなり気を揉んだが、辛うじて無事合流でき、5人揃って乗車となった。
車内は、意外にもほぼ満席状態。さらに意外や意外、その客は若者ばかり。オバサンなんて見当たらない。我々が断トツ最高齢グループ。皆さん、何処へ行くのだろうか。草津か、万座か、それとも我々と同じ伊香保だろうか。温泉街なんて暇なオヤジ、オバサンの世界だったが、この頃は違うのか。若者が来ると、自ずと温泉街も変わるだろう。
ともあれ、着席したら我々も負けてはならじと宴会開始。皆、思い思いに持ち寄った酒とつまみを出す。651系は以前、「スーパーひたち」に使われていた車両。常磐線時代は交直両用だったが、現在は直流専用に改造されている。座席を向かい合わせにすると、呑みものや喰い物の置き場に困るのは、以前と変わらない。温泉旅行客専用と云っていい特急「草津」なのだから、東武特急を見習って大型テーブルを付けてもらいたいものだ。
小生は、先ず缶ビールだが、他の方々は最初から日本酒。つまみに手羽先の唐揚げやシュウマイを提供。他にも乾き物など、所狭しと出て来る。車内はほぼ居酒屋状態、天下御免の朝酒三昧。車窓からの眺めなどそっちのけ、渋川まで、あっという間に着いた。

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吾妻線は、文字通り吾妻川に沿って下る。谷は結構深く、両側に河岸段丘が発達している。中之条駅から25kmほど上流に、政治に翻弄された八ツ場(と書いて「やんば」と読ませるのは、少々強引過ぎないか?と常々感じている)ダムが建設中のはずである。
小生はダムマニアでは無いが、今後日本で、このような規模のダムはもう建設されることは無いらしいので(もう建設適地も無く、必要性も無いらしい)、一度、建設現場を眺めてみたいものである。ダムは単にコンクリートの塊じゃ無いか、と思ってしまうが、実はなかなか興味深いところがある。
コンクリートはその特性上、圧縮強度以外を強度計算に使うことが無い。引張やせん断力は、通常、鉄筋や鉄骨が担うのだ。しかし、その巨大なダムでは鉄骨や鉄筋を使うことは無い。どうやって圧縮強度以外が掛らないような構造にするかは、土木設計屋の腕の見せ所。もっと知りたいところだが、小生は構造屋でも無いので、これ以上、専門的な話を聞いてもたぶん判らないので、ここまでだ。
ビールはさっきの蕎麦屋で呑んだばかりなので、駅のKIOSKでは地酒を買ってみた。「船尾瀧」という名前のカップ酒。「船尾瀧」は榛名山の西山麓、上越線沿線にある柴崎酒造のブランド。実際に、伊香保町ある滝の名前でもあるらしい。
吾妻川を眺めながら早速口開け、口に含んでみると辛口ではあるが、酸味も程良く意外に呑みやすい。これならばスイスイ呑んでしまいそう。1本しか買わなかったことがやや悔やまれる。列車の進み具合を見ながら、チビチビと舐めることにした。

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「みどりや」で不思議な体験をした後、特に当ても無く街道(「日本ロマンチック街道」という名が付いているが、そのような雰囲気は無い)を歩き始める。日差しが強いので、日陰を辿りながら中之条町の中心街へとふらふら。街行く人影はほぼ皆無。坂道を登り切った辺り、左手に蕎麦屋と中華料理屋があったが、とりあえず通過。
右手の奥に、なにやら古風な洋館が見えてくる。看板には「中之条町歴史と民俗の博物館 ミュゼ」となっており、元々は明治18年(1885年)に建てられた吾妻第三小学校らしい。建物の雰囲気に惹かれて覗いてみたい気もするが、とりあえず今はめしだ。
さらに右手に、モダンな木造建築物が見えてくる。「中之条町ふるさと交流センター つむじ」というらしい。ちょっと覗いてみると、小洒落た土産物店やカフェ、足湯などがある。今日が月曜日のせいもあるが、地元客率100%の感じ。芝生とウッドデッキが設えられた広場で、うだうだするのも悪く無さそうだったが、とりあえず今はめしだ。
このまま更に「日本ロマンチック街道」を進んでも新たな展開は無さそうなので、引き返すこととし、さっきの蕎麦屋と中華料理屋のどちらに入ろうか、とちょっとだけ迷った挙句、「かごや」という名の蕎麦屋へ入ることにした。何となくだが、少なくとも日本国内の旅先で中華料理屋となると、何か特長とか名物料理でも無いと余り入ることは無い。最近だと、旧軽井沢の「榮林」ぐらいか。
「かごや」へ入ってみると、正面が厨房、右手にカウンター席、左手の道路側がテーブル席で奥が小上がり。客は地元の方がちらほら。普通に地元に根付いた蕎麦屋という雰囲気。これも旅の楽しみの一つかも知れない。小上がりの一番手前に陣取り、ビールで乾いたほどを潤す。ビールが益々美味い季節になってきた。
締めはもちろん、「もり」か「ざる」のつもりだが、「味噌だれぶっかけそば」なるメニューもあってややそそられる。総じて、味噌仕立ての蕎麦は有りそうで無い。カミさんが注文した。小生は、つまみにモツ煮込みを頼む。モツの香りがかなり強いので、カミさんは手が出ない。締めは「ざる」にした。喉越し、つるつる感はそこそこだが、手打ちらしさはいまひとつ。多少涼むことが出来たので、さてまた暑い外を歩いてゆくか。

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四万温泉から路線バスで中之条駅に移動。帰路は13時26分発の指定券を持っているので、また今日も中之条駅界隈で昼食をとることにした。「吾妻路」のような店はもう無さそうだし、今日も日差しが強烈なので、さしあたり駅に最も近い「みどりや」はどうかな、と覗いてみる。
入ると、左手がカウンター席、右手が小上がり(荷物がいっぱい積み上がっていて、上がり難い雰囲気)になっていて正面がテーブル席。その奥はどう見ても普通の家庭の台所のようで、しかもそこのテーブルではご主人と思しきご高齢男性がお食事中。店舗の客間と、家族の台所がくっついた、見るも珍しい構造。おやおや拙いタイミングだったか、と思ってしまうが、縄暖簾は出ているし・・・。
入ってしまった以上、ともかく注文してみよう。先ずは生ビールをいただく。これはちゃんと冷えている。突き出しには山菜(たぶん、こしあぶら)の天ぷら。なかなかだ。あとは何を食べようかとメニューを眺め、ニラ玉ください、とご主人に告げる。判りましたと奥へ下がっていくが、やがて厨房では女将さんが「バカ!」「ニラなんか無い!」「そもそもニラ玉なんて、月に一つか二つぐらいしか注文が入らない!!」などと旦那に向かって吼えている。ひー、声が大きいので我々にもしっかり聞こえちゃっていますけどー。
やがて一呼吸おいて、ご主人が戻ってきて「・・・ニラ玉はできません。」と申し訳無さそうに仰るので、それでは何ができますかと聞けば、餃子(300円)、茹でイカ(???)などとのこと。そのどちらもいただくことにした。イカはごく普通で可も不可もなし。餃子は、襞のつけ方が何となく素人っぽい。味はまずまずだが、ちょっと変わっている。どうやら、餡にニンジンが入っているようだ。
腹はまだまだ満ち足りてはいないが、また何か頼むとご主人が奥で罵倒されそうな感じもして、カミさんももう追加注文はしないつもりらしい。何れにせよ、何となくいたたまれない雰囲気になってきたので、これで出ることにした。

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四万温泉には大小さまざまな旅館があるが、なかでも昨日泊まった「積善館」や「たむら」、「四万グランドホテル」は飛び抜けて大きい。その「四万グランドホテル」の1階に「かふぇふろれすた・はろうきてぃ」なるカフェがある。
もちろん、ハローキティには全く関心が無いが、温泉街をふらふら歩いて何処か休むところ(≓ビールも呑めるところ)が無いか探したが見つからない。結局、どうやら四万温泉に朝から開いている店(小生は半信半疑だったが、カミさんは自信たっぷり)はここ以外無いことがわかり、しぶしぶ入った次第。
チェックアウトする客がゾロゾロと出て来る正面玄関とは別に、カフェ専用の出入口がある。袴姿のハイカラさん的女性店員(給仕と呼ぶべきか)がお出迎え。窓から川面が間近に眺められので、シチュエーションはなかなかいい。
四万グランドホテルは日本で初めて(たぶん世界で初めて)ハローキティとコラボした温泉ホテルだそうで、その一環としてこのカフェができたそうだ。やっぱりというか、恐れていた通り、ここにはビールは置いていなかった。確かに、ハローキティにビールは似合わない。

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基本的に、クラシックな木造旅館が好きである。それはカミさんも同じなので都合が良い。木造三階建てなどは、見ただけで痺れる。これまでにもいくつかその手の旅館を訪れたが(最近では箱根・小涌谷温泉の三河屋旅館)、未だ泊まったことがないが気になる旅館がいくつも残っていて、ここ、四万温泉の「積善館」もそのうちの一つだった。ここの本館は、なんと元禄四年(1691年)の建築という。
昨今は、「千と千尋の神隠し」に出て来る油屋のモデルの一つとして認知されたようで(でも小生に云わせれば、宿の入り口にある、赤い欄干の橋だけが何となくそれっぽいというだけで、建物は「油屋」を連想させるようなところはない)、単に建物を見物に来る客が結構目立つ。
ところで、海外からの旅行客にとって、日本旅館はハードルが高いらしい(そんなニュースがこちら)。曰く、長期滞在に不向き、ファミリー層に不向き、ルームサービスが不十分、「夜のエンターテインメント」がない、老朽化が目立つところもある、云々。我々にとってはまことに結構なことである。今後も、海外旅行客に不便であり続けてほしい、勿論、潰れない程度に。
ここ積善館も、典型的な日本旅館のせいか、それともかなりの山奥にあるせいか、海外からの宿泊客は少ない。食堂でそれらしき夫婦一組を見掛けただけだ。本館は一般的な旅館と違って、湯治宿の雰囲気を保っていて、部屋までの案内はしないとか、布団の上げ下ろしはセルフなど、サービスは必要最低限。そのため料金も1泊2食付きで7,500円と、かなりリーズナブルになっている。料理だって十分だ。尤も、これは「本館」に限った話で、山の斜面に沿って「山荘」、「佳松亭」と別棟の建物が連なっていて、「佳松亭」では2万円は下らないらしい。さぞかし料理はそれなりに豪華だろうが、そもそも小生はそんなに量はいらないし、建物も鉄筋コンクリート造なので風情はだいぶ異なる(風呂は奇麗だった)。
本館の佇まいはまったく申し分なしだが、我々の客室あたりは一部、コンクリート造りとなっている
のが少々残念。新耐震基準への対応を余儀なくされたのかも知れぬ。一方、本館の一階にある「元禄の湯」は極めてレトロで、これだけでも来た甲斐がある。出来れば何日か湯治してみたい。

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積善館のHP: こちら

中之条駅に到着、まだ午前11時。このまま四万温泉へ直行するには早いので、中之条駅界隈で昼食をとることにした。個人的には初めての中之条町訪問。四万温泉や沢渡温泉郷の表玄関の割にはやや寂しい駅前だが、ググって見た限り、それなりに食事できるところはありそうである。
蕎麦だったら、ここが良さそうだと行ってみたのは、駅から歩いてほんの数分の距離にある「吾妻路」という店。今日は午前中からじりじり暑く、なるべく日陰に入りたい気分。開店15分前に着いた時点では誰もいなくて我々が一番乗り。ところが、開店直前には既に数組が我々の後に並んでいて、店の人に連れられてぞろぞろと店に入った段階でもう満席。開店直後に来た客は、最初から外で順番待ちという状態。田舎の蕎麦屋にしては(失礼!)かなりの人気店の様である。
店は蔵の中のような造りで、天井が高く(あれっ、あんな高いところに酒瓶が並んでる!)窓は小さめ。テーブルは無垢の分厚い板で、椅子は切り株。設えは新しいが重厚感たっぷり。先ずは、エビスビール(600円税込、以下同様)で喉を潤す。
酒肴三種(1,000円)を頼むと、厚切りの板わさとわらびおひたし、もずく酢が出てきた。もずく酢には、吾が天敵の山芋の角切りが載っていたので、カミさんに浚ってもらう。ちょっとだけもずくの表面が汚染されたが、それだけでは致死量には至らない。
さて日本酒は何にしようかとメニューを見ると、いろいろ美味そうな酒が並んでいる。そのお品書きの書き出しに「蕎麦屋は、おいしい酒と酒肴を楽しみ最後に少量の蕎麦切りで締める」とある。先代の店主が残した言葉らしい。至極名言である。蕎麦屋の店主にそう云われると心強い。未だ呑んだことがない「馥露酣」(ふくろかん)という群馬の酒を頼むことにした。どの銘柄も大盃600円、小盃400円と均一料金。折角なので大盃でいただく。「馥」とはまた難しい漢字だが、ググってみると「馥郁(ふくいく)たる香り」の「ふく」だった。まさにその名の通りだ。
つまみには、「そば屋のだし巻 二人前千円」との文言に惹かれたので頼んでみると、巨大な玉子焼きが出てきた。こんな大きさにお目にかかったことは無い。しかし、あっという間に食べきった。そして締めの蕎麦。手挽き田舎と変わりそばがセットの「吾妻路」(1,250円)をひとつ注文。意外と若い店主が持ってきてくれた。どちらもつるつるしこしこで申し分ないが、変わりそばの方が一段と喉越し佳し。人気が高い店であることは確かだ。

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大宮駅9時26分発の「特急草津31号」に乗車。大宮で在来線下りに乗ることも珍しいが、特急に乗るのもかなり久しぶり。やってきたのは651系車両。かつて「特急草津」や「特急たにがわ」は、いわゆる踊り子号にも使われていた185系だったが、いつの間にか変わっていた。
この651系は以前、「スーパーひたち」として常磐線を走っていたので、会社の出張では随分と利用させてもらった。内装も、タキシードボディーと称された、すっきり外観もそのままだが、常磐線用に交流直流両用だった電源仕様は、高崎線・上越線・吾妻線用に直流専用に変更されていると思われる。
高崎線を進んでいる分には、左の車窓から遠くに秩父の山が見える以外は、基本的に景色は退屈だ。ビールを呑みながら読書をすることになるが、何の気無しに、各席のシートポケットに入っている通販カタログをパラパラと捲る。
毎度思うことだが、いったいこんなのを買う奴が世の中にいるのか、と思うほどくだらない商品が紹介されていたりする。しかも、何年も前から変わらずに載っていたりするので、意外に根強く需要があるのかも知れないなどと感心したりして、多少の退屈凌ぎにはなる。
列車は高崎を過ぎると、榛名山と赤城山が間近に迫ってくるので、くだらないカタログを見ている場合ではなくなる。相変わらず榛名山はごつごつ、赤城山はたおやかだ。渋川駅では偶々、SLみなかみ号が停車していて、乗客がホームに出て思い思いにスナップ写真を撮っている光景に出くわす。みんな、なんだか楽しそうだ。牽引するのはD51498号機。
吾妻川沿いにうねるように進むようになると、やがて中之条駅到着。車窓の山旅はここで終了。

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梅雨明けしたのにも拘らず、たかだか標高が1,200m程度で、暑い思いをするのが判っていた十二ヶ岳と小野子山を、あえて登りに行ったのには訳があった。それはひと先ず後回しにするとして、とにかく今日は覚悟の上とは云え、予想通りに暑かった。時折吹き抜ける風が無ければ、予定通り歩き通せたかどうか判らない(山の記録はこちら)。
ともかく、一刻も早く下界に下りたら、一刻も早く日帰り温泉へ直行だ。今回の山で最も近いのが「根古屋乃湯」という日帰り温泉。外観も内装も、かなり素朴な感じで、手作り感にあふれている。入浴料は400円なので、銭湯よりも安いということになる。貴重品ロッカーは、500円のデポジットを払って鍵を借りる仕組み。
脱衣所には「お風呂上がりにゴックン!おいしい生ビールあります」の貼紙があって、そそられる。風呂場には先客がおひとりだけ。その方も直ぐに出て行ってしまった。内湯も露天風呂もかなり広いが、ひとりで完全貸切状態。
内湯は湯船が2つ、露天風呂は3つに仕切られていて、湯温が異なる。源泉は34℃というから、冷たい感じ。次が39℃くらい(個人的な感触)でぬるめ。一番暑い湯船でも41℃程度(個人的な感触)なので、こちらに入る。湯船から、さっき下りて来た十二ヶ岳と小野子山や、子持山、赤城山を眺めることが出来る。これほどの眺望がある日帰り温泉も珍しいと思う。この温泉は吾妻川畔に建っているが、河岸段丘の上なので見晴らしが良いのだろう。
さっぱりしたところで、さてお待ちかねのビールだ。食事処には、「支那そば」と大きな文字が書かれた暖簾。客は誰もいない。エアコンは無く扇風機が回っているだけだが、窓は開け放たれていて風が入ってくるので、暑くは無い。
ビールのあてには枝豆。なまずの天ぷら(1,000円)が気になったが、この後が控えているので自重。しかし、枝豆だけにするつもりが、奥から女将さんが「田舎だからこんなのしかないの」と云いながら漬物やら、ミニトマトやらのサービスがあって大満足。「玄関にきゅうりが置いてあるから持って行って」と云われ、(小生以外は)有り難くいただいた。ここには、普通の日帰り温泉には無い、家族経営ならではの温かみがあって、和める。次に来た時は、食事処でもうちょっとゆっくりしてみたい。

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