山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

北陸新幹線沿線

「ますや旅館」でぎっくり腰を発症したため、当然、2日目の山は取り止めてひとりで帰ることにしたが、リュックサックを背負って帰るのは流石に無理だろうと、見るに見かねた女子二人が上田駅前にあるコンビニまで付き合って呉れ、宅急便で送ることが出来た。全く感謝しかない。
駅で上りの新幹線、9時14分発「はくたか554号」の切符を購入。流石に日曜日の朝は空いている。リュックサックを預けたらお蔭で身軽になったものの、座ったら立ち上がるのがかなりしんどい(不退転の決意が無いと立ち上がる気にならない)ので、待合室には入らずあっちこっちぶらぶら。
そうこうするうちに疼痛を少しでも緩和するにはエチルアルコールが必要だと思い至り、コンビニでビールを買うことにした。手に入れたのは「6HOP IPA」というやけにアメリカンポップなビール。見ればやっぱり麗人酒造の「諏訪浪漫ビール 信州浪漫」だ。
流石にこんな時間帯の、しかも上りの新幹線車内でビールをグビグビやっている奴はいない。ってか、そもそも客がいないので遠慮なくやった。しかし缶ビール1本では結局、神経が麻痺するほどではなく、疼痛はほぼそのままの状態で大宮に10時12分到着。
そのまま座っていては帰れないので何とか立ち上がり、武蔵野線に乗り換え、最寄りの駅からまたタクシーに乗ったが、やはりシートから立ち上がるのがひと苦労(タクシーのシートは新幹線よりもずっと深いので、これが本日最大の難関)。
何とか自宅に戻ることが出来、長い移動が終わった。その後、宅急便で届いたリュックサックは暫くの間玄関に置かれたままとなった。

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上田の北國街道柳町には「おお西」だけでなく、色々魅力的な店が並んでいる。ここへ来ると必ず寄るのが武田味噌直売所の「菱屋」。いわゆる信州味噌なのだが、香りが良く塩味も程々。背負って帰るのが重いとは思いつつ、つい買ってしまう。
もうひとつ、つい買ってしまうのが岡崎酒造の「信州亀齢」。スッキリした辛口、呑み飽きしないタイプの酒。この頃は個人的に生酛造りや山廃の酒が好みなので、「信州亀齢」は例外の部類というか別格というか。創業350年を超える酒蔵で、店の佇まいも気に入っている。
他にも入ってみたい店が結構ある。リュックサックでなければ「ルヴァン」でパンも買っていきたいところ(リュックサックでは、パンは潰れて拉げるので無理)。
腹を空かせていれば、「コラボ食堂」とか「はすみふぁーむ&ワイナリーカフェ」にも入ってみたいが、残念ながら「おお西」で満腹状態。涙を呑んで素通り。他に、ビストロ「KURAYA」も大いに気になる店なのだが、ディナータイムしか開いていない。また、泊りで来る機会があれば何とかしたい。
あとは旧北國街道を上田駅へ向かってゆるゆると下る。この通り沿いにも良さげな店は点々とあって、上田は何かと心揺さぶられる街である。駅のすぐ手前、毎度お馴染み「みすゞ飴本舗 飯島商店」にも立ち寄り。ちょっとだけ土産を仕入れる。
駅に着いたら、やはり缶ビールを買うことに抗えず、キオスクで「オラホビール」の「ゴールデンエール」をゲットした。これさえあれば、上り新幹線車内でも心穏やかにして居られる。逆に何もないと落ち着かないってことは、実はアルコール依存症だったか?と一瞬だけ我が身を疑ってみた。

084 今回もここで味噌を仕入れました。
085 買ったのは寒仕込。
086 ここで亀齢を仕入れました。
087 Woodyさんはスルー。
088 上田駅新幹線ホーム。
089 これで帰ります。
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高崎駅前「田舎料理しおん」で鱈腹喰って鱈腹吞んだせいで、もう在来線(湘南新宿ライン又は上野東京ライン)で帰ろうなんて気はさらさら無くなり、3人揃って新幹線に乗車。
でもその前にお約束通り、月夜野ビールのPETボトルを購入。ちょっとだけ迷ってD51498の黒ビールにした。毎度思うけど、何故他のビール会社もPETボトルを出さないのか、不思議だ。ビールがデリケートな呑みモノで、PETボトルでの賞味期限が短いのは理解している。
けれども、どうせビールなんて買ったら直ぐ呑むモノだから、それがボトルネックになるとは思えない。少なくともKIOSKで売るのであれば、当日だけもてばいい。キャップ付きのメリットをどう生かすかが見えないせいだろうか。小生的には、せいぜい10分くらいで呑み干すのであれば缶でOK。
それ以上だと、ガスが抜けるのが気になるので、都度、キャップが出来るPETボトルが優れていると思う。ちなみ今回、高崎から乗った「あさま628号」は18時01分発で、大宮には18時27分着ということで、まあ缶でもそれ程問題無いが、PETボトルだとより安心、というぐらい。
考えるに、上毛高原駅か軽井沢駅、安中榛名駅あたりから大宮駅までくらいが丁度良い感じだろうか。今回のように妙義山狙いであれば一見、安中榛名駅は使い勝手が良さそうな気がするが、今ここへ行くとドツボに嵌る。なにせ、駅前には何もない(アルコールを出さないカフェは一軒ある)。駅の中には峠の釜めし「おぎのや」があるだけ。コンビニもKIOSKも無い。ここはある意味、秘境駅。誰が利用するのだろうかと調べてみると、駅前にはJR東日本の「びゅうヴェルジェ安中榛名」という分譲地が広がっている。東京まで新幹線通勤をする人は、帰りに「おぎのや」で釜めし肴に一杯やるのだろうか。
我々としては、せめて駅前日帰り温泉と大衆食堂兼居酒屋とKIOSKぐらいがないと、山行計画に組み込む気にならない。そしてそのKIOSKにPETボトルビールが売っていれば、利用しても良いだろう。果たして安中榛名駅にそんな日は来るのか。

72 もう在来線では帰れません。
73 やっぱりこれを買った。

18時55分発「はくたか527号」に乗車。乗ってしまえば大宮まで僅か40分、特に喉が渇いてなければ、缶ビールが一本有れば事足りる距離である。パカッと開けて口をつけると、忽ちもうトンネルの中だ。
今回は日帰りで、だけど今は夏なので、なるべく高くて涼しくて、出来たら登ったことがない山はないかと探した結果、見つけたのが剣ヶ峰だった。結果的には天候がいまいちで、JR運賃だけで10,000円以上掛かって勿体ない気もするが、それを打ち消して余る、期待以上に良い山だったと思う。浅間山のカルデラの一部でありながら、孤高の頂きである雰囲気が良い(今回は浅間山の本峰や前掛山がガスに包まれていて見えなかったので、そう感じただけかも知れないが)。
深田百名山たる浅間山(前掛山)に登る輩は多いだろうが、その目の前にある剣ヶ峰に関心を持つことは少ないようだ。確かに天狗の露地からの登りはかなり急だし、ヒサシゴーロ尾根も火山礫がゴロゴロで歩き難い。
でもそれがなくなると、魅力も減ってしまうような気もする。多少は神経と筋力を使わないと、家の近所を散歩するのと大差が無くなってつまらないし、それよりも何よりも安直安易な山登りで、脳味噌と筋肉が退化する方が怖くはないか。
ともあれ人がウジャウジャいて皆の後ろをくっついて歩くだけの人気の一般道よりも、人が少なくて程よい難易度のバリエーションの方が、何かにつけて好循環を生むと信じているので、これからも剣ヶ峰のような山を探していくつもりだ。でももう一度、好天気を狙って剣ヶ峰に再トライするのも悪くないか。勿論、その時は天狗温泉に泊まることも忘れずに。
ン万円も出してホスピタリティが良いのは当たり前。我々は1万円ぐらいでも(今回の天狗温泉は入浴とビールとつまみの2,000円ぐらいで)いい気分にさせてくれる宿を探求していく所存である。

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充実した中央分水嶺&ぐんま県境稜線トレイル・ツアーも「鯉西つけば小屋」で大団円。初日、2日目とベストコンディションではなかったが(2日目は小根子岳から下界まで、雷雲に追いかけられて気が気ではなかったが)終わり良ければ総て良し、最近の夏山にしてはまずまず良かった方だと云えるだろう。
思い起こせば、昨年夏の岩手山は大雨で敗退したし、一昨年の八ヶ岳・ツルネ東稜も雨に降られながら何とか這い蹲って登った。3年前、4年前は海外出張で夏山には行けず、それ以前だと5年前の双六岳&笠ヶ岳まで遡る。確かにその時はいい天気だったが結局、天気が安定していると云われる夏山であっても、山行を通じて良い天気ということはそうあることではない。今回は上出来の部類に入るだろう。
今シーズンは北アルプスも南アルプスも見送ったが、それはやはりコロナ禍の小屋泊まりに一抹の不安を感じたからだが、それでも色々伝わって来る情報に寄れば、ちゃんと対応できている小屋も増えてきたようなので、来シーズンには山行計画に組み入れても良さそうな気がしてきた。
それでも人気が高い処(≒若者が多い処)は出来るだけ敬遠したい気もあり、北アであれば槍・穂や剱・立山、南アだったら北岳、北沢峠界隈は行き難い気分。そんなことを考えながら、暇さえあれば地図を眺める日々だ。
「つけば小屋」から上田駅までは歩いても十分行ける範囲だが、兎に角暑いしもうすっかり酒が入っているので、やっぱりタクシーで移動。申し訳ないと思いつつワンメーター分の料金を支払って降りる。みどりの窓口で新幹線チケットをゲットしたら、駅前のタリーズコーヒーでちょっと時間調整。改札口に入る前にキオスクで角ハイボールを買って「あさま620号」に乗り込んだ。ホームの窓から、さっき登った太郎山がまたチラリと見えた。太郎山は上田の裏山、八王子だったら高尾山のような山なのだ。

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佐久の「磊庵はぎわら」で極太蕎麦を堪能してから、再びタクシーを呼ぶ。コロナ禍のせいか、結局蕎麦は無くなり仕舞いにはならないまま(でも我々の後から多くの客が押し寄せたかどうかは不明)、店を後にして再び佐久平駅へ戻る。
一方、途中にある「佐久の草笛」は「はぎわら」へ行く時と同様、帰りの時に見ても次から次へと客が入って、駐車場は常に満杯の状態。大した人気ぶりだ(でも以前入って手繰った限りは、蕎麦そのものはいまいちだった印象。客受けするのは別の理由かも知れない)。
佐久平駅に着いた後、まだ新幹線の時間までには時間があるので、ちょっと時間を潰す必要がある。そこで、駅に併設されたプラザ佐久の1階にある「Cosmos Cafe」へ入ることにした。珈琲だけでなく、遅いランチなのか、ラーメンとか食べている客も目立つ。エキナカにこのような店があるのは、やはり貴重だし便利だろう。
ちょっとした喫茶店かなと思っていたら、うれしいことにビールも置いてあった。しかも、地ビール(軽井沢ビール)にソーセージ2本と野沢菜漬け(これが付くところが実に長野らしくていい)がセットになった「ビールおつまみセット(990円)」があったのでそれにする。これさえあれば、待ち時間は全く気にならない。
軽井沢ビールを十分味わったあと、そろそろ時間になったので店を出て2階にある土産物売り場へいく。ついでにKIOSKに入り、新幹線車内用の呑みものも物色。すると七味唐からしビールなるシロモノを発見。よく見ると上諏訪・麗人酒造の「信州浪漫」と長野・八幡屋礒五郎の「七味唐からし」とのコラボレーション。物珍しさ故に、つい手が出てゲットし呑んでみたが、個人的にはビールに七味唐辛子は特に不要かな、と感じた。でも麗人酒造、色々とおやりになる。

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今回の山行は、久しぶりのスノーシューを使えただけでなく、鹿沢温泉「紅葉館」がすっかり様変わりしていたのを確認出来たのは収穫だった。次回はレンゲツツジの頃が良いかも知れないが、「紅葉館」をベースにして角間峠経由で湯の丸山や、桟敷山にも村上山にもスノーシューで登れそうなので、まだまだ雪山を楽しむチャンスもありそうだ。
とにかく湯が良い「紅葉館」(建物は旧館から新館へ道を挟んで移っていたが、湯屋は全くそのままだった。ってことは、前回は部屋から湯屋へ行くのに、浴衣で道路を横断したってことになる?が全然記憶にない)と、これから長い付き合いができるかも知れない。いっそ西堀栄三郎たちのように、ここを定宿にしてみるか。
今シーズンはドカ雪で始まった印象が強いが(特に新潟県の上越や中越辺り)、結局この浅間山連峰界隈にはそれ程積もらず(そもそも豪雪地帯ではない)、雪解けも昨年並みかそれ以上に早かったようだ。毎度のことながら、雪が適当に締まった時期(雪がふかふか過ぎてはスノーシューも大して役立たないし、カチカチだったらアイゼンじゃないとお呼びじゃない)を予想するのは、アカヤシオの開花時期を予想するのと同様に難儀で、ましてやそれを4、5か月前から予想して山行計画を立てるのだから相当チャレンジング、もはや博打のようなものだ。その割には今回はまあ合格点のようなもの、特に誰か褒めてくれるようなものでも無いので、独り悦に入る。
「佐久の草笛」で少々慌ただしく蕎麦を手繰った後は、佐久平駅へ戻り、上りの北陸新幹線E7系に乗車。乗車率はそこそこ高い。この2日間、我々は殆ど人に会わなかった印象だったが、これだけの乗客はいったい何処へ行っていたのだろうか。

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「アートヴィレッジ明神館」にあるレストランは、日本酒やワインの品揃えがかなり豊富なのにもかかわらず、一品料理がひとつもなかった。仕方がなく、ご飯とみそ汁が付いたランチセットにしたのだが、ちょっとモヤモヤ。ここへ来る客はご飯を食べにくる者ばかりなのかも知れないが、だったらアルコールは適当に揃えておけば十分なはず。ポリシーが一貫していないことが気になって仕様がない。
ともあれ、それなりにランチを平らげたら池の対岸にある「梅野記念絵画館・ふれあい館」へ行ってみた。ここは画商で絵画コレクターでもあった、梅野隆氏が寄贈した絵画を展示する施設とのこと。知っている画家では、青木繁や伊藤深水、梅原龍三郎などの作品が所蔵されている。ここは展示品もさることながら、ロビーからの眺めがなかなか素晴らしい。
絵画鑑賞の後は、再び同じタクシーを呼んで佐久平駅まで移動。朝から天気はいまいちだったが、とうとう雨が本降りになってきた。途中、八重原と御牧原の2つの台地を横断し(台地間には鹿曲(かくま)川、御牧原の東には千曲川が流れているので、結構アップダウンが激しい)、教えてもらったように溜池が点々とあるのを再確認した。
佐久平駅に着いたら先ず切符を買って、待ち時間を利用して近所の蕎麦屋「佐久の草笛」へ入る。割烹着姿の働くおばさんの店、という感じ。入ると15時ラストオーダーですと云われ(入ったのが14時40分)、慌ててビール(大瓶670円)とコイの洗い(700円)、フキノトウ天ぷら(???円)、かき揚げ(250円)、そして締めのもりそば(680円)を注文した。
コイはこの界隈ではポピュラーな食材。洗いを喰うのは久しぶり。フキノトウはこの季節だけの味。肝心のそばは、コシと喉越しは今ひとつな感じだったが香りは良かった。

91 手摺もアートしている。
92 「梅野記念絵画館・ふれあい館」に寄ってみた。
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95 佐久平駅前のここに入った。
96 お疲れ様でした。。
97 鯉のあらいをつまむ。
98 フキノトウは春の味わい。
99 蕎麦で締めた。
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予定通りに「落合簗」で鮎を堪能したあとはとりあえず帰るだけだが、ここがちょっとだけ思案のしどころ。在来線で大宮まで行こうとすると、渋川駅17時25分発の電車に乗って、高崎で乗り換えすれば19時25分に到着し、料金は1,690円。一方、同じ電車で高崎から新幹線に乗り換えると大宮到着は18時26分となり、料金は3,560円かかる。
差額の1,870円で約1時間の「時間」を買うかどうかという問題。(そもそも電車に長く座っているのは嫌いだ、という方の意見は別として)もうそのまま家まで帰るのであれば金で「時間」を買う必要も無いが、小生の場合は買った時間を大宮で使おうという魂胆である。しかもその時間だけ、そこでも金を遣うわけだからダブルで金が必要となる訳なのに、折角の遠出だからそれもまた佳かろうと、酔った勢いで良い様に解釈し、すんなり新幹線の乗り場へ向かうことにした。
こうなった場合は、その余禄としてこの地域限定のビールを買うことにしようと、新幹線改札内のKIOSKを覗く。目当ての「上越線ビール」はちゃんとあった。月夜野クラフトビールが、JR東日本とタイアップして売り出したビールで、1年前にも高崎駅のベックスで呑んだことがある。
この「上越線ビール」には2種類あって、そのときに呑んだのは「C61 20ピルスナー」という種類。今回の目当ては、未だ呑んでいなかったもう一つの「D51 498BLACK」なのである。C61 20号機もD51 498号機も、どちらも上越線に所縁がある蒸気機関車で、しかも現役。「SLみなかみ号」に使われていて、個人的には2年前に見かけたことがあるので、D51 498号機の方が馴染み深い。
このビールの特徴はもう一つあって、なんとペットボトルに入っている。何故かペットボトル入りビールを見ることは無く、知る限り国産ではこれだけだ。ググッた範囲では、PET樹脂は完全に空気を遮断できず僅かながら酸化が進むらしいが、買って直ぐ呑む分には全く問題ないレベル。
肝心の「D51 498BLACK」の味は、コクだけでなくキレもあってかなり美味いと感じた。いつか機会があれば、山に持って行ってみたい。

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昨日は朝から雨だったので、予定を変更して月夜見山に登ったのだったが、今朝は一転していい天気。今日は日帰りで長野に行ってから新潟へ向かう予定。ほぼ、ずっと列車移動することになるので(何故そんなに移動ばかりするのかは、追って明らかになります)、乗り鉄や呑み鉄じゃないとやってられないが、カミさんにもつきあってもらった。
先ずは大宮駅8時18分発の北陸新幹線「はくたか553号」に乗車。乗り換え予定の上越妙高駅到着は9時54分なので、1時間半強の新幹線旅となる。まだ朝とは云え、シラフで乗っているだけでは詰まらない(でも車内は景気良く一杯やっている輩はおらず、思った以上に静か)、ビールやら酒やら調達したいところだが、この先も長いので自重して缶ビール1本だけにした。
昨今、駅ナカのコンビニであっても様々なビールが置いてあるので目移りするが、今回は「復刻特製エビス」にしてみた。正直云って、普段流通している「エビス」とどう違うのか良く判らない。1時間半強を缶ビール1本で凌ぐため、ちびちび呑む。
天気は良くても、北陸新幹線はトンネルが多いので、車窓の眺めはいまいち冴えない。こういう時こそ読書の出番。いつも何冊かの本を平行して読んでいるが(たぶん、一冊の本を読み続ける根気が無いせいだろう)、いま興味深く読んでいるのは倉本一弘著、講談社現代新書刊「内戦の日本古代史」。
この本の主題は、世界の国々と比べると、日本は対外的な戦争は少なかったし、天下分け目の戦いのような内戦も殆ど無かったという、ちょっと興味深いテーマ。明治維新以前は、対外的に仕掛けた戦争はかの「白村江(我々は教科書で「はくすきえ」と習った覚えがあるが、今は「はくそんこう」と称するらしい)の戦い」ぐらいだという(有名な「蒙古襲来」は戦いを仕掛けられた方なので、対象外)。
内乱も殆ど無いというのは、天皇家を中心とする王権体制に歯向かった戦は殆ど無かったということで、明智光秀と豊臣秀吉との「山崎・天王山の戦い」や、東軍対西軍の「関が原の戦い」は王権を覆すものではなかったので、内戦には当たらないという主張。
なるほど、そう云われればそうだ、では何故、明治以降は対外的に喧嘩を売るようになったのか、はこれからのお楽しみである。そんなことをつらつら考えながら読んでいると、気が付けば上越妙高駅はもう間もなく。缶ビールも未だ飲み干していなかったので少し吃驚した。

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2日目の観光も終えて、長野から「かがやき540号」に乗車して帰路に付く。6人なので、3人掛けのシートを回してちょうど収まる。
長野から大宮までノンストップ、1時間掛からないのだから、信濃の国も随分、近くなったものだと改めて実感する。こんなにも短いとゆっくり呑んでいる場合じゃない。そこで、買うんだったらやっぱりビールが良いかと売店で物色。
目に留まったのは信州浪漫ビールのアルクマデザイン缶、ウィートエールだ。またまた上諏訪・麗人酒造のビール。この頃、麗人酒造のビールは、地元の「諏訪浪漫」だけでなく、「善光寺浪漫」、「安曇野浪漫」、「信州浪漫」とバリエーションが豊富なせいか、長野県に来ると呑む機会が多いような気がする。麗人酒造が、本来は日本酒の蔵元であることを忘れそうである。
しかし、それぞれ味がどう異なるのかどうかは良く判らない(まさかラベルが違うだけじゃ無いと思うけど)。その点で、この「信州浪漫」ウィートエールは他の「浪漫」シリーズには無いような気がする。「ウィート」と名がついている通り、これは大麦ではなく小麦で作ったシロモノ。呑んでみると、喉越しは柔らかい感じだ。
アルクマはいわゆる長野県のマスコットキャラクター。クマモンほどの知名度は無いだろうが、長野県内ではそれなりに目に付くことがあるので、そこそこ人気があるように見える。デザインされているのは、アルクマの登山バージョンだ。我々に相応しい絵柄と云えるだろう。今後も贔屓にしてみたい。

長野駅13番線ホーム
かがやき540号車内

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「フェルマータ」で暫し寛いだ後、再び駅のコンコースへ出ると、スーツケースをごろごろ転がしている外国人旅行者(特に中国系旅行客)がぞろぞろ。昨今、例えば銀座ではひと頃よりもだいぶ減ってきたものの(とは云え、見掛けない訳ではない)、軽井沢では流石にスーツケースを持った客が多い。
それにしても何故(自分たちのことはさておき)、避暑地として有名な軽井沢にこの時期なのだろうか。こんなサイトによると、米CNNが「2018年に訪れるべき18の場所」のひとつとして、長野を紹介しているそうで、曰く『長野は「そば」、「温泉」、「美しい雪」の聖地』なのだそうな。聖地とは随分大きく出たが、それを目当てに来ているとすれば、なんだか親近感が沸いてくる。
軽井沢そのものに「温泉」や「雪」は少ないが、ここを拠点にちょっと足を伸ばせばいくらでもあるし、「蕎麦屋」は軽井沢にも多い(正月三が日はどうかと思うけど)。現に、我々だってまさにこの三つを目当てに来たではないか。CNNの着眼点は、我々日本人(少なくとも小生)にも共感できる。中国人やタイ人にも、雪見酒の味が分かるようになったら、万座温泉や松之山温泉にもインバウンド需要が押し寄せるようになるのかも知れない。
軽井沢駅の土産物屋にも、何を買っているのか分からないが、インバウンド客が群がっている。彼らを横目に見て、小生は軽井沢ビールと、野沢菜味のじゃがりこをゲット。これさえあれば、味気ない新幹線旅も問題ない。
新幹線駅構内にも、普段はあまり感じないが、スーツケースを携えたインバウンド客がいっぱいいて、やけに狭く感じる。こんなところにいると、慌しくてリゾート気分も萎えてくるし、ホームに降りてもやってきた「あさま」号に乗っても、そんな軽井沢の喧騒を引き摺ったままだった。

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テキサスから帰ってきた昨年末は、雪見酒を呑みに行きたいと主張し、カミさんを連れて松之山温泉に行ったが、赤道直下のインドネシアから帰った今回も、やっぱり何処かで雪見酒をしたいと思い、画策。今年は冬の到来が遅れているとのこと、ならば確実なところにしようと、ちょっと遠いが万座温泉をチョイスしてみた。
万座温泉はなかなかに奥深い場所にあるので、マイカーならばともかく、公共交通機関で行くとなると行き難い場所である。JR吾妻線の万座・鹿沢口駅からバスで行くのが一般的だとは知っていたが、改めて調べてみるとそのバスは軽井沢始発だった。
ならば、軽井沢まで新幹線で行って、そこで昼食をとってから万座へ向かった方が良さそうだと気が付く。唯一の難点は、1時間43分もバスに乗ることか。奥鬼怒へ行く際に利用する、鬼怒川温泉駅から女夫淵までのバスは1時間35分、尾瀬の福島側玄関口である会津高原尾瀬口駅から沼山峠まで1時間50分だから、それらと同等の乗車時間。小生には大した問題では無いが、カミさんには不興の様子だった。
ともあれ、大宮から「はくたか555号」に乗車。大宮が9時9分発で、いつもに較べると大分ゆっくりした出発時間。一方、軽井沢には9時49分に到着。わずか40分の列車旅。呑み鉄には物足りないほどの時間なれど、手ぶらじゃ乗れない。
大宮駅で埼玉県の地ビール、コエドビールが売っていたのでゲット。毬花-Marihanaという名のIPAである。発車したら、少々遠慮がちに(大きな音をたてないように)缶を開け、グビっとやる。程好い苦味と香りがいいバランスだ。車窓から奥秩父や西上州の山々を眺めつつ、乗車時間40分間に合わせてちびちびやるには、クラフトビールがいい具合かも知れない。

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「鯉西」で鮎を喰ったあとは、女性陣はお土産の購入タイム。上田で土産物と云えば、「みすゞ飴」である。製造販売元の飯島商店は駅の直ぐ傍なので、ちょっとの時間でも寄れるのがいい。ところで、この「みすゞ」という名前の由来が何なのか、気になって調べてみると、こんなHPがあった。意外にも奥が深い言葉なのだ。
そのHPによれば、「みすゞ」とは万葉集で見られる、信濃の枕詞「みすゞかる」に使われてた言葉だったようだ。漢字で書けば「御篶」で、つまり篠竹(すずたけ)のことを指すそうである。いにしえの信濃の国は、篠竹に覆われていたのかも知れない。この「篶」という字は、我々には「篶坂ノ丸」や「横篶尾根」で馴染みがある。つまり、かつて奥多摩も篠竹に覆われていたことを彷彿させる。
事実、我々の学生の頃は、奥多摩も一般道以外(特にタワ尾根)は殆ど、手強い篠竹に覆われていた。それが昨今の篠竹の開花と大量枯れで(個人的には、鹿のせいと睨んでいる)、奥多摩や大菩薩連嶺の様相はすっかり変わってしまった。きっと、信濃の国でも似たような状況で、今ごろ篠竹に覆われた信濃、ひいては「みすゞかる」が枕詞だったなんて話を聞いても、まったくピンとこないだろう。閑話休題。
今回は買わなかったが、ここ、飯島商店では果物等季節に合わせてジャムも売っている。それが、軽井沢辺りで有名なジャムと比べるとやけに安いのだ(某S屋のジャムの半値以下ではなかろうか)。個人的には、単にお茶菓子に過ぎない「みすゞ飴」に較べれば、朝食のパンに使えるジャムの方が実用的に映る。
飯島商店から駅に引き上げてきた後、小生は帰りの新幹線用に、キオスクでビールをゲット。東御市にあるオラホビールの、ゴールデンエールだ。IBUは23だから、キリンやアサヒの一般的なビールとだいたい同じ。しかし、微かに柑橘系の香りがするので、喉越しが爽やかな印象である。日本の地ビールも進化しているなあ。

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「油や」で酒と料理を堪能し、不覚にも前後不覚になったあと、そろそろ新幹線の時間なので駅に移動。Woodyさんは、我々と同じ列車には席が確保できなかったので(つまり我々の乗る列車は満席だったということだ)、一本前の「はくたか」に乗車。我々はホームからお見送り。
我々が乗る列車は、長野駅14時27分始発の「あさま620号」。指定券は全て売り切れた割には、車内はがらがら。いったい何処から乗ってくるのかと思っていたら、客の半数以上は軽井沢からの乗車だった。今頃に軽井沢に行くのは、やはり紅葉狩りなのか。それとも単にグルメか、アウトレットでショッピングだろうか。
座席に着いたら、ホームのキオスクでしっかり買った地ビール「善光寺浪漫」をグビっとやる。呑んだのは、「しらかば」という名前のケルシュタイプ。苦味が印象的。この頃は、たいていの観光地にはご当地ビールがあるので、店で物色するとどうしても、キリンやサッポロなんかじゃなくて、そちらの方が目に入る。
なんて思って缶のラベルをよく見ればこの「善光寺浪漫」、諏訪の麗人酒造が作ったビールだと気が付く。蓼科山の帰りに寄った、あの酒蔵だ。そこの麗人酒造が作った地ビール「諏訪浪漫」を、片倉館の2階でも呑んだ。そう云えば、その「諏訪浪漫」も同じく「しらかば」だった。ってことは、ラベルが違うだけで、中身は同じ? まあ、あまり詮索してもしょうがない。同じ長野県だし、いいか。
「善光寺浪漫」一本を呑んだだけでは、まだまだ着かない。さっきの「油や」で呑み残したのでテイクアウトした「西之門」の小瓶を開け、ひとりでちびちび呑むことにした。

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テキサスで閉鎖的ワンパターン生活(ちょっとだけ自由が利く強制収容所、と云えなくもない)を続けていると、帰ったらああしたい、こうしたいと色々アイデアや欲望が浮かぶものだ。そのひとつとして、日本に戻ったら雪見酒がしたい、との願望がだんだん膨らんできた。テキサスは滅多に雪は降らないし、絶望的に平原が続くだけである。「花鳥風月」、「雪月風花」なんていう言葉は、何万年経ってもテキサスでは生まれないだろうと思う。
帰国(≒出所)が決まったら、早速宿の手配をカミさんに依頼し、にんじんが目の前にぶら下がったテキサスの残日は忽ち過ぎて、今日の日を迎えた。
いつものように大宮駅から乗車。年の瀬なので、帰省客が多い。スノーボードを担いでいる若者も結構いる。駅ナカのコンビニは激混み。まだ午前7時前だが、朝食(サンドウィッチ)と共にエビスビールを購入する。行先は上越妙高駅。大宮からだったら1時間半強、上越が驚くほど近くなったものだ。
関東平野を走っている間は、雲はどんよりと低く垂れ込めていて、沿線の山は良く見えないので、酒(ビール)の肴にはならない。電子書籍を開けば、たちまち睡魔が襲って来てコトリと眠りに陥る。気が付くともう軽井沢を過ぎた。ここから先も似たような空模様だし、トンネルも多いので再びビールをぐびぐびやる。
この先もほぼ10分毎に停車するものの(「はくたか」なので)、いつのまにかもう上越妙高駅。かつての信越本線脇野田駅。恐らくは超ローカル駅だったのだろうが、突如新幹線の駅になったばかりで、駅から眺める範囲ではとても長閑。思ったよりもだいぶ雪が少ないものの、雪国に来た実感がしてきた。テキサスとの景色の違いをしみじみ味わう。

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あけましておめでとうございます。本年も変わらずお引き立ての程よろしくお願いします。

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さて、長野駅前で蕎麦を手繰ったらもう、後は新幹線で帰るだけだ。「ろくもん」に乗って軽井沢から長野まで、2時間25分かけてやってきたが、帰りは「あさま622号」に乗れば、軽井沢までわずか32分(ここで降りずに、そのまま大宮へ)、大宮までにしても1時間23分。味気ない程速い。
「ろくもん」は金で料理と雰囲気を買うわけだが、新幹線は本当に金で時間を買っていることになるのか。買った時間はいったい何に使っているのだろう。仕事ならいざ知らず、プライベートだったら、グータラしている時間が増えるか、せいぜいブログの更新作業に若干、余裕が出来る程度に過ぎない。
長野で多少の時間があれば、真田の郷、松代城や、界隈の造り酒屋にでも寄ってみたかった。長野市篠ノ井にある西飯田酒造は、「積善」を醸す酒造。「積善」にもいくつか種類があるが、なかでも「花酵母」を使った様々な酒は、この頃少々気になっている。HPを覗くと、シロイバナ、アベリア、なでしこ、ヒマワリなどの「花酵母」を使ったものがある。「花酵母」について調べてみると、これらの酵母は東京農大のとある研究グループが様々な花から酵母を分離するのに成功したらしい。もちろん花そのものではなく、花についている酵母。其々花の特徴を好む(好むといっても、酵母に運動性は無いため、集まってくると云うよりは、偶然、飛んできて、そこでだけしか生きられない、と云った方が正解か)酵母によって、出来上がる日本酒の香りや味が異なると云うのは、当たり前のようでとても不思議なことだ。これまで、天吹酒造のバナナ酵母・大吟醸を呑んだことがあったが、まさにバナナそのものの香りにとても驚いた。バナナの香りはバナナ自体ではなく、バナナにつく酵母が出す香りなのか、と理解した。西飯田酒造訪問は、また次回とすることにしよう。
それはさておき、いちおう、大宮までの時間、カップ酒の1本ぐらいあった方がよろしかろうと、KIOSKで手に取ったのが、チーズちくわと「渓流」という日本酒。須坂市にある遠藤酒造場の酒。やや甘口の本醸造。いわゆる呑み飽きないタイプのお酒。これはこれで、なかなか美味い。今回の鉄道旅ではとりあえず、信州のワインと日本酒を、計4種類堪能したことになる。これぞ旅の醍醐味。

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呑んで喰って十分満足したところで、そろそろ長野へ移動する時間。ところが、長野電鉄は偶々人身事故があったせいで、運転見合わせとのことだった。場合によってはまた、豊野駅へタクシーで戻り、飯山線で長野へ出る必要がある。
とりあえず小布施駅に行ってみると、丁度目の前に長野行電車が到着したところ。駅員は、次の電車がいつ来るのか判らないので、とにかく乗ってくれ、切符は車内で買ってくれ、と我々を急きたてる。小生のリュックサックは、このちゃんが何処かに預けた筈だが、その当人が見当たらない。小生だけ置いてきぼりかと、おろおろしているうちに、リュックサックを2つ担いだこのちゃんが現れ、なんとか電車に駆け込むことができた。
長野駅までは、田園風景の中を30分余りのんびり旅。長野電鉄の長野駅は地下駅となっていて、地下通路でJR長野駅に繋がっている。JR長野駅は観光客でかなりの人出。今日はまだGWの前半でもあるので、帰る人だけでなくやってきた人も多そうだ。
新幹線ホームで列車を待つ間、キオスクで飲み物を物色。課題だった「北光」と「水尾」のうち、「北光」は民宿「岸田屋」で味わうことが出来たので、ここは是非、「水尾」を手に入れねばならない。果たしてカップ酒があったのでさっそく購入。これで目論見通り、味わうことができる。ついでに「善光寺浪漫」という名の地ビールもゲット。
準備が整ったところで、14時発「あさま640号」に乗車。長野から大宮までは1時間ちょっとしかない。長野発でもこの頃はE7系。E2系は少なくなっているようだ。車内設備の充実さからいえばE7系の方が優れているのは明らか。これから乗る機会はどんどん増えるだろう。

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「夢庵」から佐久平駅に戻り、新幹線の乗車時刻まで暫し売店で土産物を物色。ちなみに、この売店がある建物(駅ビル)は「プラザ佐久」という名前。一方、さっき健康ランドで汗を流した処は「佐久平プラザ21」と云って、紛らわしいが全く別物。佐久平は「プラザ」好きなのか。結局、「井筒長特別純米」の四合瓶をゲットすることにした。実は今回の山旅で、列車やタクシーの車窓からの眺めの中に、其処彼処にこの銘柄の看板があって気になっていた。そろそろ時間なので新幹線ホームへ移動。
佐久平駅は、普通の駅とはちょっと変わったところがある。その一つが、在来線の小海線が、新幹線の上を走っていること。もちろん、新幹線が通るまでは、小海線は地べたを走っていた筈なので、新幹線開業に合わせて、わざわざ嵩上げした訳だ。それは新幹線側の事情によりそうなったのだろう。
そのせいかどうかは判らないが、新幹線の駅には追い越し線がない。従って「あさま」や「はくたか」が、「かがやき」に抜かれることは無い。小海線も、単線のままに片側プラットホームがあるだけの極めてシンプルな駅。ホームにベンチを置くほどのスペース(幅)が無いため、手前の連絡通路が待合室を兼ねている。しかも、新幹線ホームから小海線ホームへ乗り換える際には、新幹線側の改札口からいったん外に出てしまう。さらに、小海線側には駅員はおらず、改札口も無い。ずいぶん、大らかというか、大人の扱い。そういえば、デンマークの電車も、券売機は有るものの改札口は無いし、検札にも来ない。大人だね~と感心した覚えがある。但し、無賃乗車が発覚したら、正規料金の何倍も罰金を取られることになるそうな。
佐久平13時46分発「あさま618号」に乗車。この時間帯は概ね1時間に1本の停車である。発車してすぐ、浅間山が左手に見える。茂来山の上からは、ガスが掛かっていて山頂付近は見えていなかったが、いまはスッキリした姿。この辺りの車窓から浅間山が見えないとどうも落ち着かない。
ここから大宮まではほぼ1時間、「井筒長」をちびちび呑んでいるうちにすぐ着いてしまう。さて、今日は何処で仕上げるか。

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残念ながら「ニュー健康ランド佐久」で、湯上りビールを呑めないことが判明したので、手っ取り早いところで目の前にあった「夢庵」で待ち合わせすることにした。この頃、「ファミレスで、湯上りビール」は我々の山の会では合言葉になりつつある(そんなことはない)。「夢庵」の隣りに「ガスト」もあった。さらに、交差点を隔てたところに「佐久の草笛」という蕎麦屋もあったが、残念ながら気が付いたのは「夢庵」を出たあとだった。
この辺りの店には、新幹線の佐久平駅前という好立地環境にありながら、客のほぼ全てがマイカーか観光バス(さすがに観光バスでファミレスへはやってこないだろうけど)でやって来るように見える。考えてみれば不思議な話だ。どうせ車であれば、新幹線の駅に近くなくても良さそうなものだ。
それはともかく、車で来る客が大半であれば、ファミレスでビールを呑む輩は、自ずから非常に限られているはず。こと、ビールに関してはチョイ呑みしかしない我々でも、上得意客ではなかろうか。
ところが、この「夢庵」のハッピーアワー(このときは、生ビール499円⇒399円だったが、今は249円になっている!)は、平日の16時から18時に限定されている。いったい、このハッピーアワーの恩恵に与れる客なんているのだろうか。近隣住民で悠々自適の方が散歩の途中に立ち寄るか、こちらに仕事で出張してきた方が、新幹線待ちで立ち寄るかぐらいで、どちらの場合もかなり稀なケースだと思うが如何。ま、どうでもいい話だけど。
店内に入ると、意外に混んでいる。家族連れが圧倒的。そう云えば今日は三連休の中日。陽気も良くなってきたので、家族でドライブ旅行と洒落こんだのだろう。店員に案内されたテーブルに付き、メニューを眺める。今は、しゃぶしゃぶ食べ放題(大人1,980円)をキャンペーン中、大方の客もそれが目当ての様である。1,980円は「夢庵」の客単価からすればかなり高めだと思うので、ちからが入るのも無理は無い。
小生は生ビールに、コロッケ(199円/2個)を注文。698円でも結構寛げる。ところでどうでも良いついでに云わせてもらうと、コロッケは(例えば天ぷらの如く)竹細工の篭に入って出てきた。小生は普通、コロッケにはソース(中濃)をかけたくなる。でもこの場合、一応、コロッケの下に紙は敷いてあるものの、うっかりするとソースがテーブルへ溢流する恐れがある。コロッケを盛る容器は、お洒落にする必要は無いのでは?

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