山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

茶屋

毎年、節分の頃に高尾山薬王院で護摩札をもらうことにしている。今年もなんだかんだで3月になってしまい、行く機会がないまま4月になりそうだったので、平日に休みを取っていくことになった。薬王院へ行くついでに一応、高尾山山頂にも登ることにしているが、平日に高尾山に登るのは随分と久しぶりのような気がする。
3年前は大雪でもなんとか山頂まで踏破(その時のレポはこちら)したものの、一昨年は冷たい雨で山頂断念(その時のレポはこちら)、昨年は薄っすら雪景色だったもののスタート遅く途中断念(その時のレポはこちら)ということで、なかなか山頂までは行けていない。今回は、昨年のリベンジとして6号路を登ることにした。
さすが平日なので、高尾山口駅も、ケーブルカー駅も人影がまばら。午前8時ちょっと前に登り始め、9時5分過ぎぐらいにあっさり山頂到着。眺めは全く無いが、歩くコンディションとしては上々だった。護摩の時間は10時30分なので、まだまだ時間は早い。何処かに入りたいところだが、山頂にある「曙亭」も「大見晴亭」も閉まっていたので(時間が早いせいか、平日のせいか、それとも天気がいまいちのせいか不明)、その直ぐ下にある「やまびこ茶屋」に寄ることにした。
ここに入るのは何十年ぶりかも知れない。窓口でお金を払い、ものを受け取る仕組み。やや冷えるが、やっぱりビールをもらった。しかし、どんなに粘ってもここに1時間は無理。せいぜい30分で出てしまい、意識的にゆっくり歩いても、凡そ15分で薬王院に下ってしまった。このままでは如何にも早過ぎる。何処か開いてないかとうろうろするが、「もみじや」も「権現茶屋」も開店は11時とのこと。結局、薬王院の待合所で30分以上待つことになった。ぜひ高尾山の茶屋は、もうちょっと開店時間を早めていただきたい。

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やまびこ茶屋のHP: こちら 

今宵の宿のチェックインまでまだ時間が有るので、岡田美術館へ寄ってみることにした。最寄駅の小涌谷駅からたかだか1kmしかないとタカをくくって歩きだしたら、標高差は100m、アルコールが入っているので甚だきつい。思いもかけないところで息切れし、ひと汗かいた。
これまで、箱根にある大抵の美術館には入ったつもりだったが、岡田美術館は知らなかった。HPによれば、2013年の秋に開業したらしい。更にググってみると、この美術館の名誉館長岡田和生氏は、パチンコで財をなした方のようで、Forbesによると純資産は24億ドルというビリオネアだった。
門を潜ると足湯(ここでもお茶を飲める)があって、正面が美術館の建物なのだが、その壁面が全てガラス窓となっていて、その奥に展示された巨大な風神雷神図が見える。かの俵屋宗達が描いた「風神雷神図」を大きく引き伸ばしただけのように思えるが、福井江太郎の作となっている。
建物へ入ると受付。入館料が大人2,800円と聞いて、少々たじろぐ。これは少なくとも箱根で一番高いのではなかろうか。しかし、せっかくここまで来たので、思い切って入ることにした(気になって調べてみると、日本で一番高いのは大塚国際美術館@徳島県で3,240円。岡田美術館はどうやら二番目。ルーブル美術館だって、15ユーロなのに・・・)。カメラ、スマホは持ち込み禁止。入口では、空港の様なセキュリティゲートを潜る必要がある。物々しい。
ひと通り見た印象だが、ここの見どころは陶磁器のようだ。中国、日本の焼きものが嫌と云う程展示されている。焼き物に疎い小生としては段々見飽きてくる。絵画もそれなりにあって、かの若冲の「孔雀鳳凰図」もあった。広重の「東海道五十三次」も全て揃っている。確かに展示物の量、質と共に、箱根にある美術館の中では最大級かも知れないが、2,800円の価値が有るかと問われるとややビミョー。
喉が渇いたので、美術館に併設された開化亭という茶屋に寄ってみた。昭和初期の日本家屋をベースにしたという建物は良い味を出している。玄関で靴を脱いで上がり込む。部屋はいくつかあるようだが、我々はカウンター席が有る部屋へ。大きな窓が2面、日本庭園を眺められるようになっている。静かな佇まい。ここで外の景色を見ながら呑むビールは美味かった。

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今回は、秩父三峰神社の初詣と「久呂無木」の蕎麦が目的。一応、山の会としての矜持もあるので、バスは終点の三峰神社まで乗らず、麓から裏参道を辿り、奥宮がある妙法ヶ岳まで行くつもり。
裏参道の登山口は、岡本BSが最寄りなのだが、何故か乗ったバスが停まらない。その時初めて、三峰神社行きのバスは全て急行で、岡本BSは通過することに気が付いた。仕方なく、大滝温泉遊湯館前BSから戻る。いつ頃に降った雪なのか判らないが、脇の歩道部分には意外に雪が残っている。
裏参道に入ると、それほど雪は無いものの、無雪期よりはそれなりに時間がかかる。三峰神社までやってくると気温はぐっと下がり、積雪量もだいぶ増え、足首が埋まる程度の深さ。途中、ストックやアイゼン、チェーンスパイクも無しに奥宮まで来た若者カップルがいた。意外に、人間は簡単に滑落しないものだ、と変に感心してしまうが、偶々、運が良かっただけだろう。ラブラブなので気が付かないのだろうが。あれでもし、どちらかが滑落したら、マスコミが挙って彼らの準備不足を叩くのは間違いない。
とりあえず奥宮がある妙法ヶ岳の登頂は果たしたが(山の記録はこちら)、帰りのバスの時刻が迫ってきているため、風呂は諦めるしかない。それでも、ビールで喉を潤すぐらいの時間はあるので、大鳥居の目の前にある「大島屋」に入ることにした。この時間だと食事は出来ないようだが、我々には関係ない。中は暖かく、ビールを呷るには申し分ない。
こんなに寒空にもかかわらず、結構な参拝者がいて、ここ「大島屋」もそこそこ埋まっているし、しかも奥の大広間には団体客が来ている様子。これも信仰の力か。ここに三峰神社がある限り、ここ「大島屋」は営業し続けるに違いない。

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たいていの方々と同様、「天下茶屋」の存在は、太宰治の「富岳百景」を通じて知っていたが、これまで実際にそこで酒を呑んだことはおろか、店に入ったことすら無かった。何故か。それはひとえに、ここを山登りの出発点としたプランばかりだったことに因る、と、ふと気が付いた。ならば、「天下茶屋」に下りて来ることを先に決め、その目的に適った近くの山に登るプランを捻り出してみたいと思い立ち、このところチャンスを狙っていた。
今回たまたま、兄から三ツ峠山に登るプランについて打診を受けたので、そのついでに天下茶屋までつなげるコースにした次第。生憎の天気予報だが、どんな雨が降ろうが天下茶屋には行けるだろうと踏んで、安心して当日を迎えた。 
結果的には、昼近くになって雨が本降りになったことから、清八峠まで行くことはせず、大幡八丁峠から林道を下ることになった。基本的に林道歩きは好まないものの、傘を差しながら無心に歩くのはそれほど悪くは無い。少なくとも林道の下りは、雨に合うと思う。
「天下茶屋」に辿り着くと、富士山が全く見えないこんな天気でも、意外と車やらバイクが停まっていて、店内も賑わっている。ぐるっと見回しても、登山客は我々だけ。要するに、ここは下界なのだ。ここは昭和9年創業。この茶屋を有名にしたのは勿論、太宰だろうが、「天下茶屋」という名前は徳富蘇峰が世間に広めたらしい。井伏鱒二もそうだし、何れにしても文人に愛された茶屋だったようで、そのおかげで今も、こんな雨降りでも客がやってくる訳だ。
雨具を整理してから、店の南側の部屋に案内される。部屋と云っても、西側が開け放たれていてなかなか良い雰囲気。晴れていれば、富士山や河口湖も見える場所だろう。落ち着いたところでビールで乾杯。ここで酒を呑むのは、歩いてやって来た我々だけの特権だ。つまみには、木の実みそ田楽(580円)と、きのこほうとう鍋(1,410円)を注文。コンニャクにかかった田楽味噌は、サンショが効いていてなかなか美味い。ほうとう鍋は、あっさりした味付け。あっという間に無くなった。
やはり次は、天気が良い時に来てみたい。そのためにはどのルートで来ようかと、今からプランを練っているところである。
(山の記録はこちら)

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黒川鶏冠山は、もう久しく登っていなかった。いつ以来か思い出せないが多分、30年は経っているはず。以前のアプローチは、きっと柳沢峠から往復しただけなので(って云うか、世の中の常識的にはそうなので)、今回は少々捻って三条新橋から登ることにしてみた(山のレポートはこちら)。狙いは、黒川金山跡を覗いてみることである。遺構そのものが残っていなくても、「黒川千軒」と謳われた場所の雰囲気だけでも感じられたら、というプラン。その後は柳沢峠へ抜けたら、路線バスを待つ間、茶屋でビールを呑もうという魂胆だ。
今日は朝から雨。三条新橋は、高校1年生の冬に、大菩薩嶺北尾根を登った際に渡った筈なのだが、昔のままなのか、それとも様変わりしたのか、全く思い出せない。金が無い高校生だから、バスの終点の丹波からここまで歩いたのは間違いないが、その情景もすっかり忘れている。
金山跡は、三条新橋から時間にして2時間弱、標高差にして500mほど登ったところにあった。何処が採掘跡なのかははっきり判らなかったが、沢の両側に所々テラスの様な、平坦で苔生した土地が点在していて、そこにはかつて建物が建っていたことを彷彿させてくれる。
「黒川千軒」に思いをはせ、そのついでに黒川鶏冠山に登った後は、しとしと雨の中、柳沢峠を目指して歩くだけ。途中、じっとしていると結構冷えるので、殆ど休まずに柳沢峠に到着。雨は皮肉にも、柳沢峠に着いた途端、止んだ。まだバス発車時刻まで1時間以上あるのでのんびりできるな、と思って茶屋を見ると、見事にシャッターが閉まっていた。雨だったので、嫌な予感はしていたが、本当に閉まっているとやはりショック。
とてもバスの時間まで待てないのでタクシーを呼ぶことにした。塩山タクシーは迎車代を取らないので良心的。心が打ちひしがれている時なので、涙が出そうである。
たしかに、柳沢峠茶屋のホームページには「定休日火曜日、その他不定休の場合あり」と書いてあるので、文句は云えない。でも「不定休」というのは、余りにも曖昧な表現であり、不親切である。できたら、「雨が降ったら休み」とか「気温が〇〇℃以下の場合は休み」とか、不定休になる具体的事例をいくつか列挙してくれると、利用者側として当てにしていいかどうかの判断材料になるので有り難い。ともかく次回は、もうちょっと天気が良さそうな時(ツーリング客がやって来そうな時)を見計らってリベンジするとしよう。

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細尾峠から薬師岳を経て、夕日岳、地蔵岳でアカヤシオを堪能した(≒見飽きるくらい見た)後、ハガタテ平から一気に下ると、古峯(こほう)園という、古峯(ふるみね)神社の境内にある庭園に辿り着く(山の記録はこちら)。ここは随分と立派な庭園で、いわゆる池泉廻遊式である。こんな山深い処にある神社に、これほどの庭園があるとは、正直云って驚いた。園内には茶室、茶店、休憩所などが4つもある。
少々興味が湧いたので、古峯神社について調べて見ると、創建はおよそ1,300年前とのことらしいが、具体的な創祀年代は不詳のようである。祭神は日本武尊。藤原隼人という人が京都からこちらに移って来て創祀したらしく、この人物は何と日本武尊の臣下(!)だった、との話まである。何やら年代が合わないような気もするが、とにかく古くて由緒正しいことは間違いなさそうだ。しかし、これほどまでに広大な庭園を誰がいつ頃整備したのかまでは判らない。古峯神社に参拝する講社はなんと一万を数えるそうだから、それなりに整備資金も集まると云うものだ。それにしても、山に登っていると、日本武尊の伝説や、祭神となっている神社に時々出くわす。馴染みがある処で云えば、秩父の三峯神社や、奥多摩の武蔵御嶽神社がそれだ。
我々は、庭園を見渡すことが出来る、茶店(峯の茶屋)に入ることにした。もちろん、抹茶なんぞを飲むのが目的ではなく、ビールを期待してのこと。今日は結構、気温が高かったせいか、喉がすっかり乾いた。果たして、期待通りにビールがあった。外観は全く普通の茶店のようでも、ちゃんとビールを置いてあるところはエライ。いっぺんに気に入った。
やってきたビールは、直ぐに呑み干してしまう。やはり、山から下りてその場でビールを呑めるのは全く最高である。この茶屋をもっと贔屓にしたいところだが、登る山が限られているのがやや残念。そのうち、古峰ヶ原の紅葉でも眺めに来るか。

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果たして「鎌倉アルプス」とは何処から何処までを指すのかは定かではないが、その「鎌倉アルプス」の途中(あるいは東の外れ)、鎌倉市と横浜市の境界近くに「天園」という名の、とても眺めが良い高みがある。そこには、お約束通りに茶屋がある。だいぶ以前に「鎌倉アルプス」を歩いた時、ここから瑞泉寺まで下りたことがある。
ちなみに国土地理院地形図によれば、「天園」に相当する位置には「太平山」と云う点名がついていて、標高は159m。横浜市にとっても、鎌倉市にとってもここが最高点かと思いきや、厳密には横浜市ではないようだ。それが証拠に、さらに洋光台まで行く途中に「ここが横浜市最高点」という標識があり、標高は156.8mとなっていた。
昼食をとったばかりだったが、せっかくの茶屋を目の前にして素通りする訳にもいかない。主催者のWoodyさんには申し訳ないが、少々寄らせて頂くことになった。最高点は過ぎたので、もう後は下りだけだろう、1杯ぐらい良かろうと、缶ビールを注文。ついでにおでんも頼んだ。
この茶屋は、天気が良ければ相模湾が望め、季節になれば桜の花の下で良い気分になれると云う、絶好の場所にある。お店の方はだいぶご年配のようだが、まさかここで寝泊まりしている訳ではないようなので、下から毎朝、登って来るのだろう。
皆さんも思い思いの飲み物(たいてい缶ビール)を呑みつつ、おでんや持参した乾きものなどを摘まんでピクニック気分。個人的には、もうここで終わりでも良いか~、と云う気分でもある。
ところが責任感が強いWoodyさんは、途中でミッションを投げ出すようなことはしない。みんなの勝手な意見に流されるようなこともしない。ひとしきり呑んで喰ったあとは、しっかり手綱を引き締め直す。後を付いて行くだけの小生は、それでもOKと、もう、あとはどうせ下るだけと錯覚していたからいい気なものだ。まさか、この先の方がはるかに長いとは想像だにしなかった。結果的に、缶ビール1本で止めといて良かった、と本気で思った(山の記録はこちら)。 

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