山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

東海道新幹線沿線

京都駅18時30分発の「のぞみ246号」に乗車。でもその前に、暫し土産物売り場を物色。生麩や京漬物、生八つ橋などを購入。改めて思うけど、京都ほど土産物が多種多様であるところは他に無い。勿論、道中2時間強を過ごすためにはビールも忘れずにゲット。
ところで、今回気が付いたこと。
・奈良県人は、特に具合が悪くなくても「陀羅尼助丸」を飲むこと。
・天川村総合案内所にいる女将さんは、あたらしや旅館の夕食時に仲居として現れること(ホントは何者なのか、まだ良く分からない)。
・途中にあった二蔵宿小屋は、避難小屋として使えること。ここに泊まれば前後の旅館(洞川温泉と吉野)に泊まる必要がなくなるため、極めて安価に今回のコースをトレースできたはず。でも使わなくて良かった。
・金峯山寺蔵王堂の拝観料は通常800円だが、秘仏御本尊特別ご開帳時には1,600円に倍増すること。
・暫く来ないうちにJR奈良駅前が随分、華やいだ場所になっていたこと。
・醍醐寺へ行くには、タクシーが便利であること。
・京都には、やけに饒舌なタクシー運転手がいること。
・そして今回、奥駈道全体の半分辿った結果、気が付いたこととして、登山者は人気のエリア(吉野、山上ヶ岳、八経ヶ岳、大普賢岳、釈迦ヶ岳)に集中していて、その間は寂しいくらい疎らであること、だ。
ともあれ来年以降、太古の辻から熊野本宮大社まで南下するかどうかは、全て今後のこととしたい。行くにしても恐らくはまた、複数回に分けざるを得ないと思う。でもその前に中辺路かな。

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近鉄京都に15時26分到着、直ぐに新幹線に乗り換える。もう土産物は奈良で仕入れ済みだが、念のため「生八つ橋」も買った。そのついでに缶ビールを物色。京都麦酒というクラフトビールがあった。ペールエールをチョイス。よく見ればこれは伏見の黄桜酒造が造ったビールだった。呑んでみると口当たりは軽い。さすがは黄桜、万人受けするタイプを良くご存じとみえる。
15時39分発の「のぞみ112号」に乗車。京都を出ると直ぐに東山トンネルへ入り、次に地上に出れば山科。さらに音羽山トンネルを抜けると「瀬田の唐橋」が一瞬見えるはずだが、うっかり今日も見過ごした。酒で呆けた頭では無理か。これで京都とはお別れ。2泊3日の大峯遠征第2弾もこれにて終了した気分。
思い起こせば一昨日、東京を6時15分発の「のぞみ」に乗っても、行者還トンネル西口の駐車場に着いたのはもう昼。大峯は遠い。5時間半もあれば国内の大抵の場所に行けそうだが、山の中となると話は別なのだ。それにしても奈良県は意外に広いというか、全体の南側3分の2ぐらいは人がほぼ住んでいない山ばかりだ。
調べてみると、行者還避難小屋がある上北山村は人口密度が1.5人/km2と、全国でも1、2位を争うくらい人が希薄な領域(ちなみに日本一は檜枝岐村らしい)。今でもこんな状態だから、役行者が活躍した奈良時代にはもっと少なかったのだろう。まさしく魑魅魍魎が潜む世界だったに違いない。逆にそのことこそが修験道を生じさせ、それが現代まで脈々と受け継がれているとも云えるだろう。
来年は奥駈道の一番北の端、五番関から吉野までトレースしてみようかと思う。ついでに吉野の桜もまた見てみたい。その後、関西に来るのは、大台ヶ原か、六甲山か、熊野古道か、それとも高野参詣道か。これからじっくり計画を立ててみたい。

227 京都駅でも京都麦酒を仕入れた。

今日は久しぶりに東海道新幹線に乗って、三島まで行くことになっている。この頃は、東海道新幹線に乗ったとしても「のぞみ」や「ひかり」などではなく、もっぱら「こだま」ばかり。つまり近場にしか行くことはない。
一方で、北陸新幹線やら上越新幹線、東北新幹線に乗る機会がかなり多いのは、やはり目当てが山だからで、JR東海よりもJR東日本が好きな訳ではないし、JR東日本の営業戦略にまんまと嵌った訳でもない(と思っている)。
こと、山登りに限った話になると、東海道新幹線で山目当てとなるとやはり熱海から先、三島とか新富士、せいぜい静岡辺りということになるだろうが、この頃、椹島へ入ること(≒南アルプス南部をアタックすること)がとんと無いので、静岡下車はまず無い。すると富士川流域の低山目当てに新富士、伊豆近郊を目当てに三島か熱海下車がせいぜい。小田原以東の場合は小田急か東海道在来線になるので、東海道新幹線の出番は無い。富士川流域や伊豆界隈の山にしょっちゅう通うことはないので、東海道新幹線利用が少なくなるのは道理だ。今後、関西の山を目当てにするまでお預けという感じだ。
さて今回は山が目当てではないのだが、東京9時56分発の「こだま645号」大阪行に乗り込んだ。「こだま」であってもそれなりの乗車率なので、予約無しに乗るのはちょっとリスクがありそうだ。
まだ朝だし、三島まで1時間足らずなので、缶ビール1本だけにしておく。選んだのはサッポロ黒ラベル。つまみには、偶々目に付いた「ゆかり濃厚おつまみスナック」をチョイス。350円(だったかな)もするので、缶ビールよりも高い。裏を見ればグリコと坂角とのコラボで、なんとなく納得。実際、そんな味と香り。
10時51分三島着、これから伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り換える。

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熱海の帰りは、久しぶりにひとり新幹線。座ったら昨日の残り酒を取り出し、さっそくちびちびやる。景色を眺めながら、といきたいところだが、新幹線は熱海を発車すると、すぐにトンネルに入ってしまう。もうちょっと海岸線を走って欲しいが、この辺りは山が海に迫っているのでそうはいかない。
今回登った玄岳は、たかだか標高798.5mだと甘く見ていたが、地図を確認する限り登山口の標高は約200m、正味600mを登ったことになる。つまり、標高599.3mの高尾山よりはワンランク上、テキサスの田舎町で怠惰な生活をして来た者には、なかなかに手強いのだ(高尾山も、登山口は標高約200mで奇しくも同じ)。
その国土地理院地図を見ていて気が付いたことだが、玄岳の標高は地図では798.5mだが、山頂にあった標識では何故か799.2mだった(こちらがその証拠)。この手の話は良くある感じ(≒最高点に三角点があるとは限らない)とは云え、799.2mという数字の出処が些か気になる。天下御免の国土地理院に対抗して、あえてわずか70cm高い数字を出した熱海市(もしかして函南町?)はどういう根拠、どういう意図だろうか。
穏やかに見える玄岳を実際に登ってみると、確かに西側は裾野が広がっているのに対して、東側の方がかなり険しくなっている感じ。何故だろうか。ググってみると果たして、かつては「多賀火山」と云う名の成層火山の東側が浸食され(波のせい、それとも山崩れ?)、玄岳はその成れの果てらしい。
ついでに調べれば、伊豆半島が本州にぶつかった頃、先ず「多賀火山」より南の「宇佐美火山」(約90万年前~)が最初に生まれ、次に「多賀火山」(約70万年前~)、その次に、北隣りの「湯河原火山」(約40万年前~)が出来、その次が更に北にある現在の火山「箱根山」というふうに、南北に連なって火山が出来たらしい。最初の3つは何れも成層火山だったらしいが、今は全く見る影もない。
その流れでいくと、そのうち箱根の更に北、不老山辺りに新たな火山が出来ても可笑しくない。なかなかリアルタイムで山が出来るのを見ることは無いので(最近の西之島噴火はちょっと興奮した)、予想される災害のことを考えれば甚だ不謹慎かもしれないが、つい期待してしまうのだ。

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この頃、仕事で乗ることが無いので、東海道新幹線名古屋駅は半年ぶり。それこそ前回の「高山&白川郷の旅」以来である。この先も、そんなに来ることは無さそうだ。考えてみれば、もうあと11年後、2027年にリニア中央新幹線が名古屋まで開通すれば、少なくとも東京~名古屋間の東海道新幹線は、在来線の様な扱いになるのだろうか。
まさか第3セクターにはしないだろうけど、少なくとも今よりは、だいぶ本数は少なくなるのは間違いない。各駅停車の「こだま」は残るだろうが(・・・もしかすると「こだま」を廃止して「ひかり」を各駅停車に格下げる?)、新横浜を出たら名古屋まで止まらない「のぞみ」は存続価値が無くなる(そうなると、新横浜駅利用者は割を喰うことになるなあ。リニアがある橋本駅まで、横浜線で移動するしかないか)。
それにしても、名古屋から東京まで現状、1時間20分なのが、リニアだと半分の40分らしい。40分じゃ、弁当を喰っているうちに着いてしまう。酒だって、もたもたしているとカップ酒1本で終わってしまいそうだ。呑み鉄には、はなはだ不都合。加えて、車窓の景色もあったものではないだろうから、もはや鉄道旅(って、もう線路が無いので"鉄道"じゃないか!?)の範疇には入らないと思われる。
ついでに云えば、飯田線と交差するところに駅が出来るようだが、いったい誰が利用するのかと心配になる。たとえ山屋のなかでも、マニアックな輩以外はそんな駅、利用しないだろうし。上毛高原駅以上に、悲惨な状況になりそうだ。尤も、駅も造らず素通りしたら、地元が黙っていないだろうから、形だけでも造っておこうということかも知れぬ。ま、どうでもいいことだけど。
名古屋駅で、買ってみたかった駅弁があった。日本一弁当を豪語する「抹茶ひつまぶし日本一弁当」(1,620円税込)。でもよく見れば、「弁当が日本一」という訳では無くて、説明書きには「生産量日本一の三河一色産うなぎ、同じく生産量日本一の西尾の抹茶、そして日本一長い守口大根と3種の日本一食材を使用した本格ひつまぶし弁当です。」とある。それにしても、蓋を開ければ流石に豪華。思った以上に鰻が載っているし、ご飯にもたっぷりタレが染み込んでいる。薬味には、山椒とわさびと抹茶。ひつまぶしだから、最後はお茶漬けにすべきだろうが、弁当の容器にお茶をかけたら、箸では甚だ食べ難そうである。やっぱり、抹茶は諦めた。

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名古屋駅17時22分発「のぞみ176号」のN700系に乗車。常々、E5系に次いで不細工だと感じている車両。いくら空力特性に優れているからといって、あのカモノハシ顔(カモノハシが嫌い、と云っている訳ではない)は如何なものか。300km/hで走る(泳ぐ)カモノハシは、あまりカッコいいとは云えない。E5系だってダックスフンド顔では、どうにも速さとは結びつかない。新幹線が海外で売れない原因の一つではないかと、個人的には密かに感じている。少なくとも新幹線車両では、500系が一番カッコ良かった。E7系も、まともだと思う。
多少、日が長くなったとは云え、名古屋を出れば間もなく外は暗くなる。そうなったら、旅の楽しみは車内での呑み喰い。今日は普通の月曜日なので、仕事帰りが多いせいか、周りは静か。酔っ払いがいないどころか、話し声も疎ら。出張の帰りに、キオスクでビールやらカップ酒やら買い込んで、車内で他人の迷惑顧みず、仕事の憂さを晴らすなんて輩は昨今流行らないようである。
以前、仕事で同僚と東京~岡山間を「ひかり」で往復すると云うパターンが多かったが、4時間飲み続けていると流石にかなり酔っ払う。東京駅(又は岡山駅)に着いても、またそれから何処かの店でも入ろうか、などと云う気はあまり起きなかった(偶には起きた)。時々、どちらから乗っても名古屋辺りで買い込んだ酒が無くなる場合があり、そうすると僅かな停車時間の間に、ホームのキオスクへ走り、酒を抱えて、ドアが閉まるぎりぎりに飛び乗るなんてこともあった。名古屋駅にはそんな思い出がある。
今回、余裕を持って名古屋駅で仕入れた弁当は、 味噌カツとひつまぶしを両方味わえると云う、贅沢弁当の「味噌カツうなぎ重」。カミさんは名古屋コーチンのとりめし。昨今、駅弁は特徴がないと売れないのか、ご当地料理に特化したものが目に付く。幕の内弁当なんて、絶滅したのではないかと感じる昨今である。

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