山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

高山本線沿線

昼食したのち、少々腹ごなしに旧市街をもうちょっと散歩してから駅に戻る。途中、土産物屋に入って、いろいろと物色。前回、「さるぼぼ」は買ったし、小間物も特段、琴線に触れるものは見当たらないので、食べ物にしよう。飛騨の土産物で食べ物となると、世間的には高山ラーメンか朴葉味噌、赤カブ漬けというところか。
考えてみれば、高山には独自の食文化があると感じる。例えば、こもとうふは、他に類を見ない豆腐。出来たての豆腐を簀巻きにして茹でると、独特の歯応えが生まれると同時に、内部に気泡が出来、そのおかげで味が染み易いとのこと。実際に、味付けした豆腐も売っていた。他にも、お土産にはならないが、漬物ステーキやあずきな等、なかなか面白い食べ物があると思う。
ちょっとだけ悩んで、赤かぶ漬けを買うことにした。ひと口に赤かぶ漬けと云っても、実に様々な業者の製品が並んでいて、どれがいいのか途方に暮れる。食べ比べてみれば違いが判るのかも知れないが、そんなサービスは無かったので、適当に、一番目立つ場所にあったものをチョイス。
さて、あとは車内で呑むものを手に入れれば、いちおう万事終了。駅の売店に入ると、観光客が溢れんばかりで身動きが取れない。リュックサックを背負ったまま突入、押すな押すなで、なんとか久寿玉のカップ酒と缶ビールをゲット。
定刻よりやや遅れてやってきた、特急ひだ12号に乗車。車内はほぼ、観光客か帰省客で埋まっている。動き出したら、直ぐ様、缶ビールをちびちび呑む。しばし東京を離れていたというよりも、娑婆の暮らしから離れていた時間が長かったせいか、女子連はみな、スマホのチェックに精を出している。こちらは、車窓からの眺めにぼ~っと浸る。
途中駅で、里帰りを終えた家族が乗り込んできて、我々の後ろの席に座る。おそらく実家の人々と思しき数人が、ホームでお見送り。席に着いた子供の一人が、窓の外に向かって(たぶん、聞こえないと思うけど)「また来るからな!」と叫んでいた。夏休みの景色だ。

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酒蔵をひと通り巡った後は、旧市街をぶらぶら歩いて醤油屋や味噌屋も物色(なんだか結局、土産物や小間物店なんかちっとも寄らず、呑み気と喰い気ばかりだったような・・・)。腹も空いて来た。さて何処に入ろうかとしばし考える。6人もいるので、せっかくだからあれこれ色々食べてみたい、というのは女子連の当然の願望。高山市内の店をそれほど知っている訳ではないが、よくありがちな、ランチ時と夜の料理メニューが異なる(即ち、ランチメニュー<ディナーメニュー)店は、正直云って気に入らない。
その点、前回も入った「京や」(その時のレポはこちら)は、ぶ厚いメニューブックに書かれた料理全てが、昼時でも注文できるのがうれしい。接客だって全く問題ない。もちろん、高山名物の朴葉味噌焼きだって、飛騨牛ステーキの炭火焼だってあるし、ご飯物や麺類も充実。ついでに云えば、ランチとディナーの間の中休みも無し。えらい。ちょっと離れているけれど、やっぱりそこにしようと向かう。
「京や」のある町(大新町)は、下一之町の北側、江名子川に架かる朱色の桜橋を渡った先。「京や」は、その橋の袂にある。ここまで来る観光客は少ない。そのおかげで、丁度昼時でも席は選り取り見取り。でも若女将はこちらにどうぞ、と6人には十分ゆったりした窓際のテーブル。真ん中に鉄板焼き用のプレートがあるが、別にここで焼く必要も無し。
さて先ずは喉を潤したいので、生ビールを注文。今日もかなり陽気が良かったので、やっぱりビールが美味い~。付き出しには、小ナスの浅漬けが出て来た。これもなかなか美味い。生ビール(中500円税込、以下同様)の後は、やはり日本酒。「山車」の生酒(1,100円/300ml)からいってみよう。多少マイルドさも感じるが、やっぱり骨太な味わい。落ち着いたところで、さて料理だ。
ページを捲るのが大変な程のメニューを、ひと通り眺める。先ずは、やっぱり飛騨牛入朴葉味噌(1,200円)を頼むしかないだろう。やっぱり地元で食すと味もひとしお。もうこれさえあれば、酒が何杯でも呑めそうである。ついでに、漬物ステーキ(550円)、飛騨牛あみ焼き(1,500円)、鮎のうるか(900円)も注文。
漬物ステーキは、高山名物。白菜の漬物を炒めて卵でとじただけなのだが、これが妙に美味い。うるかは、見た目が白いので、おそらくは白子がベース。卵も入っていてかなり上品な味。こちらでは、このスタイルが普通なのだろうか。これじゃ、酒が足りない、やんちゃ吟醸生酒(1,100円/300ml)も追加。これは高山のすぐ北にある古川町、蒲酒造場の日本酒。こちらはややフルーティだが淡麗。
続けて、天然鮎塩焼き(700円)と在郷盛合せ(1,500円)も頼んでみた。鮎は申し分ない美味さ。在郷盛合せは、その名の通り、飛騨地方の特産である、こも豆腐やころいも、あずき菜、わさび菜などが盛り合わせになっていてなかなか興味深い。そして締めはやっぱり、ざる蕎麦(800円)。飛騨の味を堪能できた。

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京やのHP: こちら 

「高山の酒蔵巡り」の4軒目は、「平瀬酒造店」。旧市街の、三町筋に7つある造り酒屋で、ここだけはちょっと離れて上一之町にある。主要銘柄は「久寿玉」。昨日、「宝山荘」でも呑んだ馴染みの酒。元和9年(西暦1623年)創業。HPには、菩提寺の過去帳での記載が元和9年ということで、創業はそれ以前なのかもしれない。何れにしても創業400年近いということで、古い商家が多い高山でも、指折りの長寿企業である。
同じHPには、「・・・元禄10年(1697)の造酒屋帳に高山の造酒屋56軒が記載されておりますが、その中に平瀬屋六助の名があります。・・・」との記載がある。高山に、56軒もの造り酒屋があったとは驚きだ。同じ元禄10年に、灘では26軒の造り酒屋があったとの記録があるので、高山は、灘よりも遥かに大きな日本酒産地だったようだ。一方、もう少し前の1657年(明暦3年)の記録では、伏見の酒造家は83軒とのことで、当時、伏見が日本一だったらしい。閑話休題。
何れにしても、高山で、元禄時代から存続している酒蔵は、先の「二木酒造」とここ「平瀬酒造店」だけのようだ。
店に入ると、ここも天井が高い。酒蔵で天井を高くする理由はなんだろうか。ここにも客は我々6人だけ。若い男性(15代目当主の市兵衛さんか?)が応対してくれる。口数も少なく目線は下げたままなので、商人と云うより職人らしい実直さを感じる。
さて、試飲させていただこう。「久寿玉」の手造り純米(100円)にしてみた。これは「飛騨ほまれ」という地元酒米が原料。地元に酒米があるというのも、高山の歴史を感じさせる。呑んでみると、旨味と酸味のバランスが良く、余韻も悪くない。呑みごたえはあるものの、呑み飽きのこないタイプ。
いろいろ呑んでみたが、この手造り純米が普段呑みには良さそうということで、四合瓶をお買い上げ(1,328円)。ご当主の生真面目さも、ポイントに入ったかも知れない。これでひと通りの酒造には寄ってみたが、まだまだ試飲した銘柄はごく僅か、とても満足できない。今度は、祭りの頃にでも来てみたい。

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「高山の酒蔵巡り」の3軒目は「川尻酒造場」。江戸末期、天保10年(西暦1839年)の創業とのこと。黒塗りの板壁や格子戸が雰囲気を出している。この佇まいは、きっと昔のままなのだろうと想像する。「川尻酒造場」も、さっき入った「平田酒造場」、「二木酒造」と同様、上二之町筋にあるので、多くの観光客で賑わっている上三乃町の通りとは違って静か。この店に入る客も殆どいない。上二之町には、土産物や小物を売っている店が少ないせいだろう。おかげで、こちらとしては心ゆくまで試飲ができるというもの。
ここ「川尻酒造場」の主要銘柄は、「ひだ正宗」だが、基本的に古酒に特化した品揃えのみ(絞りたての「おり酒」は除く)。この頃、古酒そのものは珍しくなくなったかも知れないが、それだけに限定すると云うのは、かなり偏屈珍しいというか、相当なこだわりを持った造り手であると感じる。
建物のなかは、昔ながらの商家の造り。ここも天井が高い。帳場に座っている男性(たぶん、ご当主だろう)に200円を支払って、熟成古酒の、「山ひだ純米酒」 2002BY(Brewary Year;2002年7月から2003年6月までに仕込まれた酒、という意味)をいただく。女子連はもう、昼食まで「日本酒はひと休み」モードに入ったようである。
猪口に注がれた「山ひだ」は、古酒特有の、やや淡い琥珀色。口に含んだ感じは、かなり強い旨味と酸味、やはりこれもう、日本酒と云うより、ドライなシェリー酒に近い。昨今は何かと、吟醸酒が流行りになっているが、この酒は全く別世界。吟醸香は欠片も感じず、ナッツのような熟成香が広がる。意外に爽やかさを感じるのは、冷たいせいかもしれない。これだったら確かに、日本人よりも欧米人の方が気に入りそうだ。
この「山ひだ」 2002BYは、四合瓶で2,430円と、先ほどの平田酒造の「酔翁」よりもずっと良心的価格だが、なんとなく踏ん切りがつかず、購入を見送りとした。今考えてみれば、この酒、生産量が少ないせいか、通販での入手は難しそう。やっぱり買っておけば良かったと悔いが残る。この次に高山に来るチャンスがあれば、なんとかここに来て、手に入れたい。

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高山の酒蔵巡り。2軒目は、「二木酒造」の直ぐ下(しも)にある「平田酒造場」へ。主要銘柄は「山の光」。何をイメージしたのだろう、考えさせるネーミングである。ここも建物の構えは酒造らしく、大変立派だが、中に入ると右手に帳場のようなカウンター受付。奥に小さなテーブルと椅子がいくつか並んだ、こじんまりしたスペースが試飲処。更に奥が蔵になっている様子。
天井は低く、間口も奥行きも無いせいだろうが、ここにも客はほとんどおらず、偶に入って来てもぐるっと見回すだけで、すぐ出て行ってしまう。従って、ここでも試飲する客は我々のみ。
其処彼処には、「酔翁」という酒の紹介が為されている。いわゆる古酒で、20年以上熟成されたものとのこと。曰く、「2007年~2009年全国酒類コンクール 3年連続古酒部門1位入賞」とか、「IWC(国際ワインチャレンジ)SAKE部門・古酒の部で金賞・トロフィーを受賞」とか。720mlで7,000円と、ちょっと高級品すぎて手が出ない感じだが、試飲コーナーにも置いていない。それだったら、ここで「酔翁」の宣伝をしても始まらないと思うのだが、そんな突っ込みはともかくとして、それ以外の酒を呑んでみよう。
ここで、利き酒(猪口1杯ずつの有料)ができるのは5種類。うち3つが「飛騨の華」で、残りの原酒・蔵酒とにごり酒が「山の光」と思われる。カウンターで100円を支払い、「山の光」原酒・蔵酒をいただく。原酒らしく、つーんと来るが、その割にはまろやかな感じ。このちゃんは、にごり酒。味見をさせて貰うと、もろみが入っている分だけ、さらにまろやかで旨味も強い。どちらも、やはり昔ながらの酒、という感じがする。
「飛騨の華」の大吟醸も試飲してみたかったが、未だ先があるので一杯だけで仕舞。今回、「酔翁」は味見が出来なかったので、この次に機会があれば、是非呑んでみたい。原酒・蔵酒のストレートな感じが20年でどうなるか、ちょっと興味がある。何とか試飲できるようにして貰えないだろうか。猪口一杯、500円もするようであれば諦めるが。

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双六岳&笠ヶ岳ツアーの最終日は、バスで高山に移動して観光。観光と云っても、小生の独断と偏見により、酒造巡りに付き合って貰うことになった。個人的に高山は半年ぶり。高山の旧市街には、7軒の造り酒屋があるが、そのうち、今年の2月に3軒(舩坂酒造店原田酒造場老田酒造店)訪問済みなので、今回は残りの4軒を巡ろうと云う魂胆である。
高山に到着し、荷物をロッカーに預けたら、旧市街、三町筋の上三之町へ。今日は日曜日、陽気も良いので大変な人出である。海外からの観光客も目立つ。「坂口屋」とその向かいの「飛騨こって牛」の名物、飛騨牛のにぎり寿司の店頭販売は、どちらも長蛇の列、食べたくても、並ぶ意欲が殺がれるほどだ。
しかし、路地を一本外れ、上二之町へ入ると、ほっとするほど閑散としている。この路地には、「平田酒造場」、「二木酒造」、「川尻酒造場」が並んでいる。先ずは、「二木酒造」から。この酒造の看板銘柄は「玉乃井」である。
杉玉が下がった入口を通ると、板壁や柱が黒光りする店内。広々として天井も高い。外は汗が噴き出るほどだが、ここはひんやり。創業は元禄8年(西暦1695年)とのことなので、300年をこえる超老舗。現在の当主は15代目だそうである。
店内に客はゼロ。まだ時間が早いせいもあるが、今日、上三之町のメインストリートを練り歩いている観光客に、呑んだくれはいないらしい(そもそも、香港人やシンガポール人は、酒を呑まないらしいが)。おかげで心ゆくまで試飲ができるというものだ。
さて、試飲。ここでは猪口1杯ずつ有料というスタイル。銘柄は、氷室・純米大吟醸、両面宿儺・大吟醸、玉乃井・大吟醸、笑いじょうご・純米大吟醸などがずらり。ここは吟醸か大吟醸しかないようだ。
そのなかから、氷室・純米大吟醸(200円)を選んでみた。吟醸香はそれほど強くなく、コクがあってやや酸味や苦みも感じるので、大吟醸っぽくない。いかにも、300年前からずっとこの味を守って来ました、という感じが伝わってくる。

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本降りの雨。高山駅に戻り、キオスクで缶ビールとカップ地酒(蓬莱小町桜)と、そのついでに「じゃがですよ!飛騨牛」を仕入れたら、14時39分発の「ワイドビューひだ14号」を待つ。仮設の待合室には、国内外からの観光客が溢れている。この列車は富山からやってくる3両編成に、高山で3両増結するため、プラットホームにはその連結風景を写真or動画に撮ろうという輩が群がっている。ipadを構えている外国人もいたりして、これはこれで一つの観光資源、エンターテイメントと云えるのかも知れない。
連結パフォーマンスも終了し、どやどやと乗車。落ち着いたら徐に缶ビールを開け、雨に煙る景色を眺めながらちびちびやる。「じゃがですよ!飛騨牛」はビールと良く合う。その後、カップ酒に移行。蓬莱は、純米吟醸を白川郷で呑んだが、カップ酒の小町桜は本醸造。いわゆる呑み飽きない酒。
たった1泊だったが結構、白川郷と高山の街を堪能した。観光客を惹きつける魅力は大いに感じた。惜しむらくは、夜の高山で居酒屋には1軒しか入れなかったことか。日曜日の晩は、観光地と云えどもやや寂しげで残念。
今度来るときには、出来れば日曜日ではない1泊朝食付きの片泊まり宿にして、居酒屋を2、3軒はしごしてみたい。 
今回の旅でやや気になったことだが、白川郷で入った店は少々観光客ずれしたというか、客あしらいが通り一遍で、そっけない印象。その点、高山で入ったどの店も、扱いはとても丁寧と感じた。歴史の問題だろうか。偶々かも知れないが、第一印象はとても大事。海外からやってくる大方の観光客は、リピーターにはなり難いかも知れないが、様々なSNSサイトに口コミ情報を書き込むので、店の評判を下げるのは簡単だ。白川郷の店も、早いとこ従業員の教育に力を入れた方が宜しかろう。

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「京や」を出た後、腹ごなしにまた古い街並をぶらぶら。旧市街もさることながら、宮川を東へ渡った新市街でも味わいがある店がある。リストランテ・ル・ミディアイは道の両側にあって結構目立つリストランテ。高山でイタリアンが喰いたくなったら良さそうだ。
もうすっかり高山市街の地理は理解した。理解する上で一番大事なのは参照する地図の正確さ。高山市が無料配布している地図は全く申し分ないのだが、場所によっては東西南北を曖昧にした地図やスケールがいい加減な地図があったり、酷いのは東西又は南北を反転したような地図があるのでとても難儀する。
まだ電車の時間まで少々あるので、喫茶店でひと休み。偶々目に付いたのが、宮川に架かる橋(筏橋。通称「味噌買い橋」)の袂にある「バグパイプ」。もちろん、珈琲しか出さないのであれば少々躊躇するが、「飛騨高山麦酒」の垂れ幕が見えたので入ることにした。あとで調べてみると、この店は「氷菓」という名のTVアニメの「聖地」になっているそうだ。この頃、「ヤマノススメ」の如く、実在の町や店を忠実に再現したアニメが流行っているようである。作為的なプロパガンダの臭いがしないでもないが、このようなアニメを見て、実際の店にやって来て満足する人々がいるのは間違いない訳で、それはそれでいいのかも知れない。
「バグパイプ」の外観はヨーロッパ調(スコットランド調?)だが、すっかり高山の街並みに溶け込んでいる。店内もアンティーク調。しかしスコットランドのパブ、というよりは、やはり日本の珈琲専門店の雰囲気。先客は二組だけ。ビールを呑んでいる客はいない。全く静か。
「飛騨高山麦酒ダークエール」(700円)を注文。「飛騨高原ロースハム」(800円)なるメニューもあったのでこれも頼んでみた。ビールは、苦味は少ないもののコクはなかなか。この頃の地ビールらしい味わい。ハムはサラダ仕立てで出てきた。静かに呑んで、静かに食べる、そんな雰囲気の店だった。

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昼飯は、どの店にするかあれこれ迷ったが、「京や」に行ってみることにした。これもガイドブックに載っていた店。丁度昼時、混んでないかと少々懸念したが全くの杞憂に終わった。やや、中心街から外れているせいかも知れない。
店の外観も内装も旧家そのものの雰囲気。先客は数組いるが、店内が広いので全く静か。座敷とテーブル席がある。小上がりのテーブルには囲炉裏が切ってあって、自分好みに炭火焼きができるようだ。我々は入り口に近いテーブル席へ。テーブル席は我々だけ。とても元気が良い女将さん(大女将?)が、注文をとりにやって来る。
この店は郷土料理店ということだが、様々な料理が食べられる。もちろん、飛騨牛の炭火焼きだって、朴葉焼きだって何でもある。それが証拠に、ここのメニューはやたらと分厚い。色々あって迷うが、多種多様な料理がついた「在郷定食」(2,500円)と、漬物ステーキ(500円)を頼んでみた。
先ずはビールで喉を潤した後、やっぱり日本酒。もちろん多くが地酒だが、今まで呑んだ事がなかった「裏天領吟醸純米生貯原酒」を注文。これは高山ではなく、下呂の酒。果実のような甘い香りがするが、酸味もコクもほどほどのバランスが良い酒だ。このような酒を、このような店で呑むと、味わいもひとしお。
漬物ステーキは、白菜や大根の漬物を炒めて卵でとじた一品。有りそうで無い、至ってシンプルな料理だが、これも高山の名物料理の一つらしい。これが実に酒に良く合う。
我々の後からも客がぽつぽつとやって来る。中には如何にも外国人もいる。彼らの目当てはやはり飛騨牛の炭火焼きのようである。
高山は酒佳し料理佳しのとても良いところだが、我が家からわざわざ片道5時間をかけていくのはやはり大変。できればこんな店が、我が家のすぐ傍にあったら嬉しい。

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「京や」のHP: こちら

高山旧市街をそぞろ歩き。次に目についた店には「ろうそく立て」という看板があった。「藤田鉄工工芸店」と、名前は少々地味だが、ろうそく立てと、どちらかと云えばそのついでに和ろうそくを売っている店。ろうそく立てをメイン商品にしている店が、ちゃんと成り立っているなんてところが、歴史ある街の証しか。
ふと眼をやると、「ろうそく立て」屋の先に、煉瓦造りの煙突が印象的な、造り酒屋があるのを発見。どうしてもそちらの方が気になる。カミさんが「ろうそく立て」を物色している隙に、行ってみると「二木酒造」とあった。「玉の井」という酒がブランド。創業は元禄八年(西暦1695年)とあるから相当な老舗。残念ながら、店頭での利き酒はやっていない様子。
再びメインストリートに戻り、更に北へ。今度目に入ったのは、またまた造り酒屋の「老田酒造店」。ここの外観も渋いが、ふらっと中に入ってみると、舩坂酒造店と同様、土産物屋や小物屋などもやっていて、うなぎの寝床の如く奥へ奥へと旅人を誘う。ここのブランドは有名な「鬼ころし」だ。
入口にも利き酒コーナーがあったのだが、ちょっと腰を下ろしたい気分。すると奥に「Café青」という看板を発見、靴を脱いで座敷に上がることにした。暖簾を潜ると、旧家にお邪魔した雰囲気だが、家具が洋風だったりと、一寸した異空間。客には外国人観光客もいる様子。
カミさんは、新幹線+宿泊パックにおまけで付いていた特典で、ロールケーキと飲み物のセットを注文(もちろん無料)。小生はやっぱりビールかなと思いつつメニューを探しても見あたらない。載っていたのは、「鬼ころしのみぞれ酒」か「鬼ころしの熱燗」。そう来たか。さすがは、造り酒屋。自家ブランドじゃないビールで、お茶お濁すようなことはしたくないようだ。 
そこで「鬼ころしのみぞれ酒」を注文。すると、かき氷が入ったグラスと、「鬼ころし」が入った猪口と共に、「コアントロー」が入った猪口が出てきた。先ずは「鬼ころし」だけでみぞれ酒を嗜む。そして「コアントロー」を少々垂らしてからまたひと口。ふーむ、これはこれで一興。まさか日本酒とフランス酒のコラボレーションを高山で体験するとは思わなかった。

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 藤田鉄工工芸店のHP: こちら

Café青のHP: こちら

飛騨と云えば飛騨牛。それをにぎり寿司にして、店頭販売している店があった。カミさんが、ガイドブックを読んで狙いを定めていたようである。この店、「坂口屋」は寿司屋ではなく、いわゆる食堂。どんぶり物や定食物、カレー、ラーメンなど、様々なメニューがある。定食には飛騨牛ステーキ定食や朴葉焼き定食。ラーメンはもちろん、高山ラーメン。つまり、この店に来れば、飛騨高山の名物は全部食えるわけだ。
我々は、昼食には別の店を考えていたので、ここでは飛騨牛にぎり寿司を1カンだけ立ち喰いすることにした。にぎりは、皿代わりのえびせんべいの上に乗って渡される。これはなかなかのアイデアだ。牛肉(A5等牛とのこと)は全くのレアではなく、表面を軽く炙ってあるようだ。これにツメが懸かっている。頬張ると牛肉は溶けて無くなった。これで2カンで600円。コスパも良い。少なくとも、個人的にはマグロのトロよりこちらの方が美味いと思う。
この三町筋には他にも、飛騨牛にぎりずしを店頭販売している店があった。次回は食べ比べしてみるか。

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坂口屋のHP: こちら 

もちろん舩坂酒造店へ入る前に気が付いていたのだが、舩坂酒造店の真向かいにももう一軒の造り酒屋、「原田酒造場」があった。まこと日本酒好きだったら泣いて喜ぶシチュエーション、高山の旧市街は日本酒のテーマパークのようである。
外観は、舩坂酒造店と同様、黒塗りの板壁で渋い。中に入ると、これぞ造り酒屋の雰囲気。舩坂酒造店以上に雰囲気を感じさせるのは、照明のトーンが抑えめのせいもあるだろう。さらに云えば、この店頭に並んでいる商品はすべて酒。造り酒屋なので当然なのだが、様々な土産物、小物が並んでいた舩坂酒造店とは一線を画しているので、新鮮な一途さを感じてしまう。
こちら「原田酒造場」のブランドは「山車」という。山車は高山祭で有名なのだから「だし」と読むのかと思ったら「さんしゃ」だった。確かに日本酒を「だし」よりも「さんしゃ」と呼ぶ方が語呂が良さそうだ。創業は安政二年(1855年)とのこと。
早速、利き酒をさせてもらおう。ここでは150円払って猪口を買えば、後は何杯でもどうぞ、という太っ腹な店。しかも試飲コーナーには10種類くらい置いてあるので、とても全部は呑み切れそうにない。猪口に注いだら、囲炉裏の傍でちびちびやる。まだ時間が早いせいか、利き酒をやっているのは他にいない。この雰囲気を独り占めである。
小生よりも若干年下と思しき何処かのご婦人が、通り過ぎながら「あら、羨ましい~」と宣う。今日は車の運転手でやってきているのかも知れない。
ところで、利き酒の結果、気に入ったのは「純米吟醸 花酵母造り」。この造り酒屋は酵母に凝っているようで、この酒も「アベリア」という花から獲ったとのこと。特定の花の蜜には特定の酵母が存在するようで、それをコメの発酵にも使ってみたら、意外にイケる、ということらしい。結構、香りが甘いのでびっくり。他にも、ベゴニアとかナデシコとか、色々あるらしい。日本酒の世界はまだ進化を続けているようだ。

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原田酒造場のHP: こちら 

飛騨高山には、7軒も造り酒屋があるらしい。特段、米どころとは思えない一つの街で、これだけかたまってあるのは珍しいのではないか。もちろん水は良いかも知れないが、こんなに山深い土地だ。高山にいくら呑ん兵衛が多くったって、そんなに7軒も酒を造って、捌き切れるとも思えない。江戸の頃から尾張や加賀、越中方面へ出荷していたのだろうか。ちょっと気になる。
そのなかでもここ、舩坂酒造は古い街並み(三町筋)にも溶け込んだ造り酒屋。創業200年とのこと。酒の店頭販売だけでなく、土産物屋、レストラン、カフェ、試飲コーナーもあって、かなり手広くやっている。もはやこの店だけでも立派な観光地と云っていいだろう。
店は、昔の蔵を改装した感じで落ち着いた佇まい。中に入ると先ずは日本酒販売コーナーと土産物コーナーがある。土産物屋には、酒とは全く無関係な、飛騨高山らしい土産物や、和風小物まで様々。普通の土産物屋以上の品揃えである。おや、左手には試飲コーナーだ。あとでここに戻るとしよう。
奥へ進むと中庭があり、その先がカフェテラスとレストラン「与平」、その建物の奥は、また別の通りに面している。カフェテラスもなかなか良い感じ。中庭の右手の方が、いわゆる酒蔵や作業場があるようだ。街中にしてはずいぶんと広い。
この造り酒屋では、「深山菊」というブランドが主要銘柄だが、他にも「四ツ星」、「甚五郎」、「白無垢」、「夕映え」などの酒も醸している。どれもいままで聞いたことが無かった。さて、販売カウンターに行って銘柄を物色。いろいろあるが、やはり「深山菊」にしてみるか。「深山菊純米吟醸しぼりたて無濾過生原酒」をチョイス。カミさんは「深山菊」ゼリー。升を持って試飲コーナーへ。
外観は蔵だが、中身はカウンター席と酒樽をテーブルにした立ち飲みがあり、いい雰囲気。「深山菊純米吟醸しぼりたて無濾過生原酒」は吟醸らしさはあまり感じられない、どちらかと云うと米の旨みを感じさせる酒。酒も美味いが、これ程雰囲気が良い試飲コーナーも少ないと思う。こんな造り酒屋が、我が家の近くにあったらいいなぁ、とつくづく感じる。

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舩坂酒造店のHP: こちら 

高山の市街は、古民家が立ち並ぶ町屋街をぐるっと巡るのに、小1時間あれば済むくらい、程良い大きさの街。もちろん、高山市自体は、人口が10万にも満たないのにも拘らず、平成の大合併で日本一面積が広い市になったそうだから、市内を端から端まで巡るのは並大抵ではない。東は長野県松本市、西は福井県大野市に接しているのだから、その大きさが判ると云うもの。
夕食後、せっかくだからと、腹ごなしに夜の街に繰り出してみることにした。出来れば居酒屋にも寄ってみようという寸法。今日は日曜日なので、観光地と云えども、夜に空いている店は限られている。持参したガイドブックを見た限り、休みになっていない店は「あ蔵」一軒のみ。先ずはそこへ向かってみる。
「高山桜庵」の前から東西に延びる通り(白川街道)を東へ進み、左に曲がるとすぐ「高山陣屋」がある。高山の観光名所の一つ。通り過ぎると赤い欄干の橋。ここを渡るといわゆる旧市街のようだ。「高山市政記念館」がある角を右に曲がり、まっすぐ進むと「あ蔵」の筈だが、通りには、灯りは街路灯のみでどの建物も真っ暗。人っ子一人歩いていないのでやや物騒である。
残念ながら「あ蔵」は」休業だった。日曜日は営業となっていたが、ガイドブックの情報が間違っていたのか、店が臨時休業したのか定かではない。目当ての店がダメだったので代わりに、昼間、白川郷行のバス車内から目を付けていた店に行ってみることにした。
観光地である旧市街の三町筋も真っ暗。途中、「洲さき」と云う名の料亭だけが暖簾を出していたが、流石に料亭で酒だけ、という訳にもいかないので素通り。やがて目星をつけていた「八角亭」に到着。昼間の感じも良かったが、夜は一段と風情がある。暖簾を潜ると、L字形のカウンター席に10数席。上手い具合に丁度、一番奥が二人分空いていた。
席に座って暫く経って気が付いたのだが、カウンター席の部分だけが、靴を脱いで上がるスタイルだった。これじゃ、「高山桜庵」で靴を履いたまま廊下(通常は素足)を歩いていた、中国系観光客を笑えないなと苦笑。
さて腹一杯なので、ビールではなく日本酒。「久寿玉」をいただく。これも高山の平瀬酒造店が醸す酒。やや甘口で米の旨さを感じさせる酒。つまみは突き出しだけでも充分だったが、茹でシャコもいただく。ここはろばた焼きと云いながら、地(山)のものや海のものも出す、色々楽しめる居酒屋である。駅のすぐ傍なのだが、観光客ではなく地元の客ばかりのようだ。今度来る時は、もうちょっと腹を空かせて来なくては。

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八角亭紹介のHP: こちら 

白川郷から高山駅に戻ったら、今宵の宿へ。徒歩数分のところに「高山桜庵」(たかやまおうあん)がある。13階建てのビルで、この市街では一番高いのかも知れない。13階には展望風呂があるらしい、楽しみだ。ここ、「高山桜庵」は駅から近いし、街へ散歩するにも便利。Google Mapのクチコミを見ると、投稿者は殆どが外国人。皆さん、絶賛している。
チェックインの際、1階のロビーにある観光マップを何の気無しに眺めてみると、日本語も含めなんと11言語。ヘブライ語まであるのには驚いた。高山が如何に観光に力を入れているかが判る。ロビーには外国人観光客が多い。ここは、ロビーから靴を脱いで上がる和風旅館スタイルなのだが、それに気が付かない外国人が土足で歩きまわっていた。パッと見は全くのホテルなので気が付かないのかも知れない。宿の接客係もなかなか説明するのは難しいのだろう。
我々の部屋は12階。眺めは申し分ない。ひと息ついたら夕餉のレストランへ。すでにかなりの客がいる。ここの夕食は、料理の一部(八寸と焼きもの)が決まっているほかは、好みに合わせてビュッフェという、まさに折衷スタイル。飲み物は「飛騨ビール」を呑んでみた。
焼きものは、飛騨牛と野菜の鉄板焼き。これを予め温めておいた朴葉味噌に付けて召し上がれ、とのこと。「飛騨牛」と「朴葉味噌」という二つのブランドをまとめていただくと云う、贅沢なもの。やはりブランドがあると云うのは大きな強みだろう。
翌朝は、完全なビュッフェスタイル。宿の朝飯はついつい喰い過ぎる傾向があるが、ここでも同様。様々バリエーションがあるが、なかにはここ、高山でしかお目に掛かれないかも知れないシロモノもあった。ちょっと別の店で確認してみたい。
ところで、展望風呂には朝、行ってみた。生憎の小雨模様だったが、開放感は充分、気分は壮快。これがこの宿のウリであることは明白である。

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どれほど合掌造りの建物が珍しかろうとも、そればかり見ていると、段々そのうちに飽きてくる。もう暫くは見なくても済みそうな気持ち。興味は、店で売っているものや周りに移る。途中、「乃むら」と云う蕎麦屋があったが随分、長い行列が出来ていた。人気なりに美味そうな雰囲気だが、こっちも蕎麦を手繰ってから未だ腹がこなれていないので、「喰い」はとりあえずいい。
そのうち目線はもっと上の方に行くようになる。白川郷はもちろん周囲が雪山で囲まれているが、西の方にはひときわ白い山が見える。全く土地勘が無いので、スマホで探してみると、どうやら野谷荘司山(標高1,797m)という山の様だ。加賀との国境にある山で、尾根をそのまま南下すれば白山へと連なる。そう訊けば、登っても見たくなる。あの山に登れば白山を望めるのだろうか。もし、白川郷に泊まる機会があれば、登ってみたいと思わせる、気高さがある。
ひと通り巡った感じだが、高山へ戻るバスの時間まで、まだ少々時間があるので、再び喉を潤しに店へ。バスの発着所に近い「古太神」という食堂に入ってみた。ここも、外観は合掌造り風だが、中は小奇麗に民芸風。古い民家を利用した居酒屋、というのがこの頃では流行りだが、この店はその先駆けか。そのせいか、注文は食券を買うアーバンスタイル。とたんに、田舎食堂の雰囲気ではなく、何処かのテーマパーク内にあるようなファミリーレストランに入った錯覚。店員も皆、若者。店員がおばちゃんでないと、何となく田舎感が感じられない。不思議なものである。
ビールは頼むとして、そのつまみには何にするか。「飛騨牛コロッケと」とどちらにしようか迷った挙句、「鶏肉のキャベツメンチカツ」(200円)を食べることにしてみた。鶏肉のメンチカツは、有りそうでなかなか見掛けない。しかもキャベツが入っているとは面白い。ジューシーさにはやや欠けるが、割とあっさり美味い。しかし、白川郷の名物にするには、使用する鶏肉は単なる「国産」ではなく、「白川郷産」のブランド鶏を開発すべきと思うが如何だろうか。

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飛騨高山からバスで1時間余で、白川郷に13時頃到着。途中、飛騨高山で昼食をとったにしろ、家を出てから約7時間。飛行機に乗ったら、バンコクぐらいだったら着いてしまう。随分と遠いところだ。バスを下りると、とたんに大勢の観光客の渦の中に取り込まれる。半分ぐらいは海外からの旅行客、そしてその大半は中国系だろうか。有名観光地は中国系観光客に占領されている話は聞いていたが、ここ白川郷はまさしくそういう場所だ。
日本人にとっても外国人にとっても、白川郷の魅力はやはり合掌造りの建築群。それにしても何故ここだけ、スポット的に白川郷(と五箇山)に合掌造りの建物が生まれ、そして残ったのだろうか。雪の多い土地で養蚕農家は何もここだけに限った訳でもなかろうに。
白川郷のメインスポットは、バスターミナル側から庄川を渡ったところにある。ところがそのための吊り橋、「であい」橋と云うらしいが、素人目には奇妙に映る。強度的に大丈夫なのかと不安になるが、中国系観光客はへっちゃら。カメラ撮影をしながらはしゃいでいる。吊り橋と云えば普通、放物線状に張ったワイヤーに橋床がぶら下がった状態になっているが、この橋にはそのワイヤーがない。調べてみると、「吊床版橋」というタイプの橋で、ワイヤーは床板の中に埋め込まれているらしい。そう聞けばやや安心。
合掌造りの建物が並ぶ路地をそぞろ歩き。最も古いと云われている建物に入って見学。2階に上がると屋根裏が剥き出しになっているので構造が良く判る。基本的に、屋根は骨組みと藁縄で縛って固定している。逆に云えば、縄を解けば屋根はすっかり取り外せる。人手はかかるにしても、実にシンプルな構造だ。
少々歩き疲れたので休もうと、来る途中で見つけた立呑み屋へ戻る。立呑み屋と云っても、土産物屋で酒も売っていて、その酒を試飲させる一角がある、という程度のスペース。それでもちゃんとお品書きがあって、選ぶのに迷う程の品揃え。何れも飛騨の酒の様だ。その中から「蓬莱 純米吟醸」をいただくことにした。飛騨古川の酒。純米吟醸と云っても昨今、流行りのフルーティなタイプではなく、しっかり米の旨みを感じさせる骨太系。つまみには、これも地元の赤カブ漬けを頼んだ。パッと見、スモークサーモンの様な色艶。日本酒と良く合う。地酒と地の漬物を堪能できて満足。窓の外、行きかう人は多いが、ここで立呑む人は少ない。我々が地酒を味わっている時に来た客は、ラテン系女の子の3人連れだけだった。日本酒の味わいは如何?

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10時55分JR高山駅到着。駅舎は改築工事中のようで、ややざわついている。駅前に出れば、明らかに外国人観光客が目立つ。約1時間の接続で白川郷行のバスが出るので、それまでに昼食を取ろうと、バスターミナルに最寄りの店を物色。路地を入って直ぐの処に「栄屋」と「飛騨」が並んで建っていた。それぞれの看板には「らーめん、そば、うどん、栄屋」、「手打ちうどん、そば、飛騨」とある。どちらもなかなか渋い外観。情報がこれだけで、目的がラーメンならば「栄屋」、蕎麦又はうどんならば「飛騨」であると解釈できる。小生は蕎麦、カミさんはうどんを所望。而して、「飛騨」に入った。
少々薄暗い店内だが小奇麗。左手が小上がり、右手がテーブル席。割烹着に三角巾の、古式ゆかしいスタイルの女性店員がやってくる。ようく見ると、奥のテーブルに先客が一組。外観も渋いが、内装も民芸調で落ち着いた雰囲気。お品書きは壁に貼った短冊。十割そばは限定とのこと。訊けば「あります」とのことなので、それでは、と「十割旨豚ざるそば」(2,000円)にしてみる。カミさんは「飛騨牛朴葉みそ煮込みうどん」(2,000円)を注文。考えてみれば、飛騨牛がウリの土地に来て豚肉を喰うのもなんだな、と思ったがまあいいだろう。
料理の前に先ずはビール。突き出しには、葉わさびのおひたし。
やがて出て来たのは、十割そばと、別の皿に肉(旨豚)と天麩羅盛り合わせが載ったセット。肉の中には野菜の炒め物が巻かれている。あまり蕎麦屋ではお目に掛かれないシロモノだがなかなか美味い。天麩羅は蕗のとう、椎茸、舞茸など。からっとしていてボリュームも充分。十割そばは、「うどん一尺、そば八寸」の基準からすれば、まさしく「寸足らず」で、少々ぼそぼそな感じ・・・。それでも喉越しは悪くなく、蕎麦の香りは高いので十分満足できた。あとは、一品料理をもうちょっと揃えてくれれば申し分ない。

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カミさんが合掌造りを見たいというので白川郷に行くことになった。小生も初めて。白川郷だけを考えれば、北陸新幹線で行く手もあるが、高山で1泊しバス往復するとなると、やはり東海道新幹線ということになるようだ。東海道新幹線も、この頃はせいぜい三島くらいまでしか乗ることが無い。名古屋駅で降りるなんて、ここ20年くらい無かった。
今回、高山本線に乗るのも初めて。岐阜駅でスイッチバックすることも知らなかったので、名古屋駅で座席の向きが逆のまま発車して少々驚く。それにしても名古屋から高山までは約2時間。東京から足掛け4時間かかる。高山はかなり遠い処だ。名古屋までの「のぞみ」はほぼ爆睡状態で、ビール1缶呑むのが精一杯。安上がりに済んだ。
「ワイドビューひだ」車内はほぼ満席。海外からの旅行客もそれなりに乗っているようである。このJR東海キハ85系に乗るのだって初めて。シートピッチは1,000mmと、JR系にしてはかなり意欲的である。座席スペースが通路より200mmほど高くなっていてかつ、窓も天井付近まで高くなっているのは、窓からの眺めに配慮したものだろう。
東京駅で買って、ぬるくなったハイボール(リザーブ&ウォーター)を開ける。岐阜駅から前向きに進むようになる。ここから先は全線単線区間。岐阜から高山まで136.4kmもある割に、「ワイドビューひだ」がほぼ2時間で結んでいるのは、まあ頑張って走っている感じはある。その分、緩行列車にしわ寄せがいっているのかも知れない。
途中、なかなかの渓谷美のところがあるな、とか、ちっとも雪があらわれないな、とか思いながらもいつの間にかまた熟睡。気が付けばまもなく高山、結局、ハイボール1缶で着いてしまった。毎度こんなに、安上がりにはいけばいいのだが。
それにしても、辺鄙な山の中に忽然と高山の街が現れた。こんな場所に街が発達した歴史に、少々興味が湧いてきた。

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