4年半ぶりのタワ尾根。前回は天祖山から長沢背稜を辿って下降路にとったが、今回は材木小屋尾根から篶坂ノ丸を目指した後に下降するプランとした。とりあえず目当ては紅葉狩りだが、個人的に一番のポイントは小川谷右岸下段歩道を辿ること。たぶん、40年ぶりぐらいだ。
小川谷林道は3.11に伴う燕岩崩落以来、長い間閉されていた。そのせいで、水源林の巡視路は荒れていると想像していたが、最近の篤志家によるネット記録を見る限り、少なくとも材木小屋尾根の取り付き点辺りまでは行けそうだと感じたので、ダメだったら戻ればいいさという気分で行ってみることにした(山行記録はこちら)。
結果的に、小川谷右岸下段歩道は特に崩壊箇所もなくて気分良く歩けた。石垣がちゃんとしている部分も多く、それなりに金を掛けてきただけのことはある。さすがは東京都水道局である。今後もよろしくメンテナンスをお願いしたい。
篶坂ノ丸辺りでは紅葉も終わりだったが、ゆったりした尾根に沿って金袋山、一石山へと辿ると丁度いい感じになった。タワ尾根の末端、燕岩に近いところで2頭のカモシカに遭遇。どうやら親子だ。いままで奥多摩でカモシカに出会うことは稀だったが、最近、所々で目撃情報を聞くようになった。個体数が増えてきたのだろうか。予定の時間よりだいぶ早く、一石山神社に戻った。