山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2021年03月

「天空の湯」のラウンジは、コロナ対策のせいかその前からなのか分からないが、畳敷き&座卓のスペースがなくなり、全てテーブル席になっていた。これは、この頃の日帰り温泉業界全般的な傾向。おばさん、おじさんが、大広間でトドのように寝っ転がっている姿はもうすっかり絶滅危惧種である。
各テーブル席の前後左右は×点マークが貼られているので、4人掛けのテーブルだったら2人までがOK、我々は7人だったので、6人掛けテーブルでも3つ必要な状況。そこまでしてここでゆっくりしたいという輩はいないのか、ほぼ我々だけの独占状態。おかげで自ずから「密集」状態にはならず、のんびりできた。
このまま帰るという菊丸、との~、のんちゃんが乗る電車の時間に合わせ、残り4人もとりあえず出る。「何処かでワインを呑もう」という話になり、3人が乗ったタクシーを見送ったあと、我々が向かった先はぶどうの丘のてっぺんにある「展望ワインレストラン」だ。前回は、シャトー・ルミエールのワインまつりのあと寄って以来だから、いつの間にかもう6年ぶりになる(前回はこちら)。
もう午後3時を過ぎていたが、4時半まではティータイムとして営業中。ティータイムでも、ワインやら料理やらを頼めるところがこの店のいいところ。尤も、ここでワインが呑めないなんて、あってはならないことだ。店内はそれなりに広いが、先客は若いカップルひと組だけ。ここも「密集」とは全く無縁だ。
先ずワインリストを頼むと、流石にここはズラリと勝沼のワインが並んでいる。その中から、個人的には呑んだことが無い「マルサン葡萄酒」のメルロー・プチベルド(2,970円税込、以下同様)をチョイス。勝沼でプチベルド種に出会うことは珍しい気がする(しかも自社畑産らしい)。思いの外フルボディで、コスパは申し分ない。つまみは、ソーセージ盛り合わせ(1,485円)、チーズ盛り合わせ(1,210円)、サラダ(990円)、ビーフシチュー(2,750円)。ライスが食べたいWoodyさんはカレーランチ(1,650円)。偶にはリッチにやるのも悪くない。

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「道の駅・甲斐大和」で、ふじやまビールを呑んで登頂を祝った後は、何処で汗を流そうか、という話になる。最寄りはそれこそ歩いてでも行ける「田野の湯」、更にそのちょっと先に(上り坂なのでシラフじゃないと行きたくない距離にある)「やまと天目山温泉」があるけれど、今日は久しぶりに「天空の湯」へ行ってみようということで一致。なんと、との~は初めてとのこと。小生も前回からもう2年以上経っていた。
ここ「道の駅・甲斐大和」から勝沼の「天空の湯」へ行くには、先ずJR甲斐大和駅まで約20分歩き、中央線に乗ってJR勝沼ぶどう郷駅で降り、「天空の湯」まで更に約20分歩くのが最も経済的。しかしもうビールが入って足の筋肉が弛緩し、かつ気が大きくなってしまったので、お約束通りタクシーを2台呼んで「天空の湯」まで直行することにした。勝沼観光タクシーを呼ぶのも久しぶりのせいか、馴染みの運転手も代替わりしていた。
「天空の湯」に着いたら、いつものように登山靴を靴箱に入れ、受付で760円を支払う(あれっ、なんか随分値上がりした?)と同時にリュックサックを預け階段を2階へ。脱衣所はだいぶ人が少ない。洗い場も内湯も客は疎ら。コロナの影響があるだろうが、天気予報のせいもありそうだ。
「天空の湯」の真骨頂、露天風呂には4、5人いて、小生が入って出るまでじっとしていて動かない。残念乍ら、甲府盆地には雲と云うか靄というかガスが立ち込めていて視界はよろしくない。それでも「天空」感は変わらない。良いところに風呂を造ったものだと毎度思う。
風呂からが上がったらビール。いつもの如く1階のラウンジへ行き、券売機でビールと餃子をチョイス。受け取り口でお姉さんに「一緒にしますか、それも先にビールにしますか?」と問われ、つい「先にビール」と云いそうになるのを吞み込んで、「一緒で」と云ってみた。我慢したのは初めてかも知れない。

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高尾駅から中央線を西へ向かうと、空模様が少しずつ変わり、笹子トンネルと抜けると全く違うということがしばしばある。今回も高尾まではどんより、泣き出しそうな空だったが、甲斐大和駅で降りると依然曇りながらだいぶ空が明るかった。これならば、下りて来るまで持ちそうだと出発。
今回目指した笹子雁ヶ腹摺山は、そんな天気の境界に位置する。天気だけでなく、文化圏もここを境にしているので(郡内と国中)、この山の存在は昔から重要だ。一般的には、郡内側(東側)の新田から登るのが普通だが、我々は小路沢ノ頭北尾根から登り、笹子雁ヶ腹摺山北尾根を下ってみた(山行記録はこちら)。
1,044m峰で一旦傾斜が緩むものの、全般的には一本調子の登りが続く。道形はやや薄いが、痩せ尾根なので紛らわしいところは一切ない。基本、雑木林に覆われていて、紅葉は登り始めではまだ早く、標高1,000m以上ではやや見頃を過ぎていた。登るにつれて次第に天候が回復し、時々青空も覗くようになって紅葉も映えるので、いい雰囲気だった。
笹子雁ヶ腹摺山山頂には誰もいなかった。割と人気がある山なのでちょっと意外だ。富士山は雲が懸かっていたが、裾野が見えているだけで存在感があった。
下りに選んだ笹子雁ヶ腹摺山北尾根は、送電線巡視路になっているため、部分的に急なところもちゃんとプラスチック製のステップが設えられている。しかし林道に下りる直前が激下り、ワイヤーが手摺代わりに設置されているが、これが無いとちょっと怖い。
あとは林道を辿れば、「道の駅・甲斐大和」までほんの10分ほど。そこにある蕎麦屋「味処 そばの実」に飛び込むと、スパッツを外す前にビールを注文。でも花番さん曰く、「蕎麦を注文した人でないと、ビールを注文できない」と、耳を疑うようなことを聞く。つまり、各自夫々蕎麦を頼まないと、ビールを呑むことが出来ないらしい。何、そのルール?
そんなバカな、と云っても始まらない。何れにせよ「山から下りたらビール」と引き換えに蕎麦を手繰るには早過ぎる。これでは店と我々との売買契約は不成立。諦めて店を出て、忽ちビール難民となった我々は、同じ道の駅内にある土産物屋に入り店内を物色。するとアレ嬉しや、ふじやまビールの1リットル缶を発見。しかもキンキンに冷えている。これを持ち出して、外にあるベンチでグビッとやり、なんとか汗が引かないうちに難民生活を逃れることが出来た(山行記録はこちら)。

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この頃COVID-19の実効再生産数が、また1を超えるような日々。下げ止まりの状況から反転しつつある(これを書いているのは11月半ば)。寒くなり乾燥して来ると陽性者数が増えるのは当然らしいけれど、それだけでもない感じ。皆(特に10代、20代)、大人しくしているのは飽きてきたのかも知れない。
また行政が、夜の飲食店の営業時間短縮や移動の自粛を云い出しそうな雲行きだが、それは本当に有効な手段なのか疑わしい。ちょっとだけ考えれば、移動しなくても夜じゃなくても、呑んで騒ぐ輩はいるので、結局はそんな輩が自覚し減らない限り変わらない筈。東京で騒ぐ代わりに山梨や長野で騒ぐだけのことではないか(まあ、長野や山梨にとっては迷惑な話にはなるけれど)。つまり個人個人の行動様式がCOVID-19にマッチしなければ、このような行政対策は有効ではない、ということ。閑話休題。
相変わらず、ウィズコロナ時代になってからは地元の飲食店に貢献することが増えた。今日も自転車に乗って行ける範囲の店を考え、「くいものや旬 三郷中央店」に行くことにした。前回(2月3日)はガラガラだったけれどその後どうなっているのか、ちょっと関心があったので行ってみた。
駐車場には車が2台、客は入っている様だ。暖簾を潜ると、カウンター席と奥の座敷に客。我々は前回と同じテーブル席に座る。結構、話し声が聞こえてくるものの、ソーシャルディスタンスは確保できているので、まあ安心。
生ビール(550円)で喉を潤したあとは高清水の生貯蔵酒(冷酒)をもらう。刺身盛り合わせ(1,300円×2)、銀だら西京焼き(850円)、カキフライ(???円)、野菜ガーリックソテー(850円)、若鳥唐揚げハニーマスタード(750円)を注文。唐揚げにハニーはどうかと思ったがぎりぎり、まあまあ。それ以外は文句なく美味かった。

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「特急けごん44号」は、北千住には19時2分到着。でもその前に、そんな時間に着くのだから何処かで腹ごしらえが出来る(≒一杯呑める)店に入ろうと、何か喰いたいものがあるかアニーに訊けば「魚がいい」と。「北千住で魚」となると思い付くのは「魚八 千両」だが、残念ながらこの店は日曜日は休み。ということで、スペーシア車内で暫しネット検索。
それで見つけたのは「魚八亭」という店。偶々名前が似ているが、たぶん関係は無さそう。更に調べると、ここは八丈島料理の店だと。珍しい。この北千住の店は支店(2号店)で、本店は八丈島にあるとのことだ。どうして2号店が東京のはずれの北千住なのか、ちょっと気になる。
Google Mapを見ながら行ってみると、有るべき場所に見当たらず。店に電話を入れればだいぶ外れた場所だったが、ブロックは同じ。店の人曰く「よく電話が掛かって来る」そうな。早速、表示場所の変更をGoogleへリクエストした(すると翌朝にはアイコンの位置が変更されていた)。
店は雑居ビルの3階。入ると先客はひと組だけ、店はひとりで切り盛りされている。それ程大きな店ではないが、カウンターだけでなくテーブル席もそれなりにあるのに、調理も給仕も一人でやるとは凄い。
早速、生ビール(500円税別、以下同様)で乾杯。付き出しに出てきたのは見たことのない魚の煮付け。訊けば「トミメ」という魚(正式名はナメモンガラ)で、八丈島ではポピュラーとのことだ。明日葉のおひたし(400円)は、ちっともクセがない。メニューを見るとアジのくさや(780円)があったので注文。忽ち店内に臭いが充満するが、八丈島料理の店だから遠慮は要らない。ついでにくさや入りの出汁巻き卵(???円)も注文。これは多分、ここじゃないと喰えないだろう。
八丈島料理を堪能した。出来れば今度、八丈島本店に行ってみたい。そのついでに八丈富士でも登ってみるか。

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すっかり暗くなってきた頃、下今市駅に到着。ここで17時32分発の東武特急「けごん44号」に乗り換え。もちろん、さっき会津高原尾瀬口駅から乗る前に、スマホからチケットレス指定席を購入。だいたい山行の帰りに特急を利用する場合、下山時間がブレる可能性があるので事前には購入しない。そのため、チケットレス購入がとても便利。この頃は東武特急だけでなく、小田急も西武もチケットレスが普通。JRで出来ない筈はないと思うが、今のところは普通列車のグリーン券ぐらいか。
しかし東武も、例えば北千住駅で特急専用ホームに入るときには駅員に、スマホのチケットレス購入画面を見せる必要があるが、それだって必要ないのでは?と思う。問題はちゃんと購入した席に座っているか、否かをチェックすればいいだけの筈だ。
ヨーロッパの特急(例えばユーロスターなど)は、そのチェックすらきっちりやっているかどうか怪しい。しかもヨーロッパの駅には改札口なんて無いのが普通。それが大人の扱いということ。もし無賃乗車が発覚したら、正規料金の何倍も罰金を取られるらしい。日本がそんな「大人の社会」になるには、まだ時間が必要なのかも知れない。話が逸れた。
下今市駅での乗り換えは、同じホームの反対側なので特に問題は無いが、乗換時間はわずか1分、指定席のある車両までちょっと小走りする。車内はどのシートにも乗客がいる状況。やはり紅葉のシーズンだけのことはある。
とりあえず席まで辿り着いたらもう発車。ここには自粛警察はいないようなので(この頃、何がウザいかって、自粛警察ほどウザい輩はいない)、荷物を整理して、つまみとコップと酒瓶を取り出し、準備が出来たら続きを開始。北千住まで、1時間半の呑み会。

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「夢の湯」の玄関で寛いでいると、母娘(又は義母と嫁)と思われる二人が廊下を歩いてきて、娘(又は嫁)が「じゃあ明日、朝迎えに来るからね」と云いおいて外へ出ていった。その時に初めて、ここは単なる日帰り温泉施設じゃなく、日帰りも出来る旅館なのだと気が付いた。HPを見ると、1泊2食付で8,925円~となっている。駅に近いしリーズナブルなので、今後使う機会もありそうだ。
会津高原尾瀬口駅までは数分の距離だが、右足を捻挫したせいでちょっと難儀する。界隈の紅葉はほぼ見頃を過ぎた感じ。もうこの辺りは秋も終わりなのだ。
駅舎は小洒落た建物で、中には軽食を出しているところと土産物屋がある。これから北千住までは道中が長いので地酒を仕入れようと物色。会津田島の地酒「國権」山廃純米の四合瓶(1,400円税別)を仕入れる。ついでにネギ味噌の瓶詰も土産としてゲット。これを油揚げに塗ってちょっと焙れば酒の肴としては絶品の筈。足が痛むからと、重いものを増やすのを止めようとしないところが我乍らエラい。
駅の待合室にはストーブが焚かれている。16時9分発の列車に乗車。やってきたのは東武の6050系。会津田島駅始発なので車内はガラガラ。4人で2ボックスを確保して、黄昏時の景色を肴に一杯やる。ただこの路線、トンネルが多いのが玉にキズ。それもひとつひとつが結構長いのだ。「國権」山廃純米は、期待通りに旨味と酸味のバランスが良い。
最初は空いていた車内だったが、栃木県内へ入ると各駅から次々と乗客があり、特に川治温泉辺りから急に増え、鬼怒川温泉辺りからは立ち席まで出来る始末。いまは紅葉狩りシーズンなのだと気が付いた。きっと龍王峡辺りは丁度良いのかも知れない。

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2日目の山は、田代山&帝釈山。小生が高校山岳部に入った際、この山が新人歓迎山行直後の6月の山行計画に入っていたのに、1年生はまだ無理だから(あるいは勿体ない?)と2年生だけで行ってしまい、我々1年ぼーずは居残り。その時の悔しい思いでそれ以来、いつかは行こうと思い続けていたのが、いつの間にか40有余年が経ってしまった。それだけに、この山には特別な思い入れがある。
宿から登山口まではまたタクシー。運転手に、戻ってくる凡その時間を伝えようとすると、「登山口でずっと待ってますから大丈夫」だと。えー!そんな丸1日貸切でいいんですか?と云えば、この登山口までの道(つまり悪路)を1日に2往復もしたくないんです、との返事。まあ確かにタクシーは基本的に歩合制なので、タクシー会社はその判断に関知しないのかも知れないが、何だか猛烈に申し訳ない。出来るだけ早く戻ろう、という気が自然と起きる。
とは云うもののいざ、田代山の、山頂に広がる異次元的とも云える平坦な大湿原と、帝釈山からの、見たことが無い南会津の茫洋とした山々の眺めに出会うと、時間的な観念はきれいに吹き飛び、いつまでもここに居たいと、結果的にはほぼコースタイム通りで登山口へ戻ってきた。
もう後は帰るだけ。何処で汗を流そうかと思い悩む。湯ノ花温泉の何れかの共同浴場に入ろうかと考えてみたものの、やはりタクシーを何度も使うのは面倒だし時間もかかるので、会津高原尾瀬口駅に近い「夢の湯」が良かろうと、そこへ向かう。
玄関で靴を脱いで上がると、受付には誰もいない。声を掛けると、奥から中学生(高校生?)のような女の子が出てきた。留守番を仰せつかっているらしいが、どうやらテレビゲームに夢中だったようだ。500円を支払って地下階の風呂場へ。なかなかいい湯だったが、実は山中で足を捻挫したので湯舟には浸からなかった。風呂から上がってみると、休憩室は使えない様子。仕方なく、自販機でビールを買い、玄関脇のソファーでグビッとやった(山行記録はこちら)。

072 ここが登山口。8時19分。

074 冷え込んだので霜が降りている。

075 径は良く整備されている。

076 日影はじっとしているとちょっと寒い。

081 木道になった。

084 まさに小さい田代。

086 この辺りはすっかり秋も終わり。

088 あちらは関東平野。目を凝らすと筑波山が見える。

089 今日も裾野が美しい高原山。

090 田代山湿原はもうすぐ。

094 湿原の向こうに会津駒ヶ岳。

095 気持ちが良い湿原歩き。

099 奥の右端は三岩岳か。

102 山上の地平線。

104 あれは吾妻連峰かと思ったが・・・

108 木々の間から帝釈山

110 ちょっとだけ下り。

111 北側はややスリッピーなので、今シーズン初チェーンスパイク。

113 梯子だってある。

114 帝釈山、到着。

120 こちらが北。遠く飯豊連峰を望む。

121 こちらが東。ちょっと右に高原山。

122 燧ヶ岳が端正。

125 我々だけの山頂。

126 うるうると続く山なみ。

127 何度も撮ってしまう高原山。

128 帝釈山方向から見ると、田代山に大湿原があるようには見えない。

131 ずっと飛んで「夢の湯」に立ち寄り。

132 この「おもしろ実験」が興味深い。

133 玄関スペースで湯上りビール。

134 外は肌寒い。

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「会津アストリアホテル」から今宵の宿がある湯ノ花温泉まで、再び会津交通タクシー乗車。今日のタクシー料金は締めて10,000円ほどになるものの、GO TOトラベルの地域利用クーポン券が貰えるので、無料で乗れたことになる。まったくありがたいことだ。
およそ20分で旅館「末廣」に到着。湯ノ花温泉は随分昔から、木賊温泉と共に、一度は行ってみたいと思い続けていた温泉なので、漸く願いが叶った。湯ノ花温泉は、もっと険しい渓谷にポツンとある鄙びた温泉のようなイメージ(というか個人的妄想)だったが、意外と開けて明るい感じの集落。「末廣」も鄙びてはおらず、割と小さっぱりした雰囲気。「日本秘湯を守る会」の宿でもある。
チェックインを済ませ、1階にある部屋に入ったらさっそく風呂。貸切露天風呂もあるが、とりあえずは内湯へ。先客無し。ここの湯は加水なし、源泉かけ流しの贅沢さ。しかも露天風呂と内湯とは源泉が違うらしい。のびのびゆったり浸かって1日目の疲れを解す。
風呂から上がったら、途中にある自販機で缶ビールを買って、部屋に戻ってグビッとやってまったり。あとは持参したつまみと日本酒で、またまったり。窓の外には紅葉した山が見渡せる。
そうこうしているうちに日が暮れ、夕食時。食事処へ移動。食事は派手さは無いものの、どれも地のものを使った料理のようで味わい深い。日本酒は、「日本秘湯を守る会」のラベルが張られたボトル。こんなの見たことが無いが、中身は地酒が入っていたようだった。食事処には我々以外には3組ほど。皆、静かに食事を楽しんでいたようで、我々の声だけが響いていた。
今回ちょっとだけ心残りだったのは、4つある共同浴場に入れなかったこと。次回は雪解けの頃に来て(山はこれから考える)、何れかの湯に入ろうと思う。

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062 ところ変わって今宵の宿、末廣の男風呂。

063 こちらは貸切露天風呂。

064 露天風呂の湯舟。

065 風呂場の下は湯ノ岐川。

066 地産夕食。

067 日本酒も地酒。

068 【第2日目】朝、部屋の外の眺め。

069 朝食も素朴。

070 マイタケ御飯が美味かった。

071 さて出発。

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今回は、南会津の山を巡る山旅。南会津には魅力的な山が並んでいる。しかし、貴重な交通の便である会津野岩鉄道があるにしても、やはり遠いので日帰りはかなり困難。ということで秘境の温泉宿に泊まって2日間どっぷり山に浸る、とても贅沢なプランにした(山行記録はこちら)。
1日目は、会津たかつえスキー場から七ヶ岳を往復する。余計な荷物はタクシーに預かって貰えて、とても助かる。しかも運転手が途中で交代するらしいが、それでも全くOK。こういう気安さというかホスピタリティの高さは、都心近郊の観光地タクシーではあり得ない。
ともあれ身軽になって、「会津アストリアホテル」前をスタート。仕事前と思しきホテルの従業員が通りすがりに、何も頼まないのに「トイレは自由にお使い下さい」と云う。いいなぁ、田舎のホテル。
雪の無いスキー場をてくてく登る。丁度、周囲の木々の紅葉が見頃。振り返ると彼方に、少しだけ雪を被った会津駒ヶ岳が見える。スキー場を離れ尾根まで上がると、今度は日光連山から高原山、男鹿山塊、那須連山までに至る栃木の山々が見えて来る。登り始めはやや雲が多めだったが、いまは快晴。
北側斜面には最近降ったらしい雪が残っていた。2時間半程で七ヶ岳に到着。山頂では、後から登ってきた中高年男女ペアと、先にいた単独行中高年男子のみ。低木に覆われた山頂は眺望がいまいち。直ぐ手前は西側の眺めが良いのでそこで大休止。眼下は断崖になっている。見渡す限り山々が積み重なっていて、人跡は見当たらない。ぼーっとしながら暫し山々の広がりを眺める。
存分に眺めを楽しんだ(15分ほど滞在した)後、下り始めると、先にいた単独行氏に「もう下りるんですか!?」と驚かれる。基本的に良い径なので下りは早い。凡そ1時間半でスタートポイントの「会津アストリアホテル」に戻った。さっそく入ってフロント係に、何処かでビール呑めますか?と問うと、シーズンオフなので店は閉まっているものの、地下の自販機で買えばテーブル席を使ってもいいですとのこと。(ちょっとだけ「シャイニング」を彷彿させる)誰もいないガランとしたフロアで、ありがたく一杯やらせてもらった。

001 【第1日目】会津アストリアホテル前を出発。

006 行く手の眺め。

016 振り返れば向こうに白い山。

017 会津駒ヶ岳辺りが見えている。

027 あの奥の山は浅草岳あたり。

028 南会津は広いな。

031 あれが七ヶ岳の山頂か。

034 左手奥は高原山。

038 山頂はもうすぐ。

041 日光連山をバックに証拠写真。

049 無風快晴。

059 ドンドン下る。

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牡蠣バター焼きともんじゃを喰って満腹になったあと、また月島のメインストリートをぶらぶら戻る。時間はもうすぐ午後1時、ランチタイムの混み具合は今がピークなのだろうか、割とどの店にも客が入っていて、人気店(?)には長蛇の列が出来ている。
それでもここには、有象無象のもんじゃ店がごまんとある。まだこの時間になっても、外から見る限り全く客が入っていない店が結構あちこちにある。そんなに店があってもいいくらい、まだ客が来るということか。
ここ月島には、いったいいくつのもんじゃ店があるのだろうと思い調べてみると、「月島もんじゃ振興会協同組合」のホームページに拠れば、令和元年6月時点で54店舗とのこと。なんだかもっとあるような気もする。何故、そしていつから月島がもんじゃの街になったのだろう。誰か教えてくれないか。
やってきて云うのもなんだけれど、わざわざ電車賃を掛けて(小生の場合、往復1,400円)喰う程美味い訳でも、安い訳でもない。はっきり云って、高い。つまり観光地価格だ。ついうっかり来て高いもんじゃを食べてしまうのは、一にも二にもここが観光地で、観光気分に浸りたいがためだ。
そんなことを考えながら歩いていると、カミさんが「コーヒーが飲みたい」と云う。「西仲通り商店街」を歩いている限り、そんな店は見掛けないので、地下鉄の駅の方へ向かうと、ビルの1階に「月島カフェ」なる店を発見。この辺りはもう高層マンション街で、もんじゃ店は無い。
入ってみると、スポーツバーらしく、大きなモニター画面があちこちにある。でも客はゼロ。二人の女性店員が暇そうにしていた。ディナータイムには(もんじゃの聖地なのに)広島風お好み焼きを出すらしい。メニューを見ると、ビール(キリン・ハートランド600円)があったので注文。ヨーロッパサッカーの試合を見ながらそれをちびちび呑んで、日曜日の昼下がりをのんびり過ごした。

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日曜日の朝、急にカミさんが「もんじゃが喰いたい」と云い出したので、じゃあ月島へ行くか、となった。いつの間にか、もんじゃはもう4年ぶり(前回はこちら)。別に嫌いではないのに、不思議と時間が経っている。つくばエクスプレス、都営大江戸線を乗り継いで、月島駅まで40分弱。
着いたのは11時過ぎ、今日は日曜日とはいえまだ人の出はこれから。メインストリートの「西仲通り商店街」をぶらぶら。どっちを向いてももんじゃの店ばかりだ。こんな時間からもう行列が出来ている店もあれば、ひとっこひとり入っていない店もかなりあって、濃淡がはっきりしている。口コミやグルメ情報サイトでの人気が、色濃く反映されているものと想像する。
そもそも、もんじゃなんて店によってどれ程の味の違いがあるか怪しいもんだが、かといって誰もいない店に入るのも何となく抵抗があるし、行列に並ぶ気も起らないので、いざ入るとなると難しい。そう思いながら、ふと路地裏にある店に目が留まり、ここはどうだろうと「はざま」という店を覗いてみることにした。
店の外には芸能人の写真がやたらに貼られていて、店内も色紙だらけ。これで店の箔を付けようという魂胆だろうが、店内には誰も居らず。先客無しの抵抗感が、芸能人の写真に寄り切られた形で入店。先ずは生ビール(アサヒスーパードライ、600円税別、以下同様)を呑みながら、メニュー選び。牡蠣バター焼き(1,100円)と、もんじゃはもち明太子入り(1,800円)にしてみた。
牡蠣は大ぶりでぷりぷり。焼き過ぎないうちに、あつあつで食べられるのは鉄板焼きの利点。ビールに合う。もちは特に有っても無くても良い感じなれど、明太子は良く合う。かつては明太子が入ったもんじゃなんて無かったが、今はもはや定番。ぺろりと食べた。まだ入る。
考えてみれば原料はしゃばしゃば、炭水化物(小麦粉)は僅かなので簡単には腹に溜まらない。まだまだ食えそうなので、キムチに桜エビをトッピング(1,100円+200円)。それにしてもこの価格、庶民の食い物であるもんじゃが、いつの間にか、高級品になってしまったような気がするが、気のせいだろうか。

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お座敷列車に乗る前、このあと何処かで夕食にしようという話になったが、さりとて若者が密集しているようなイメージの立川では降りたくない雰囲気なので、何処か無いかとちょっとネット検索。個人的なテータベースを紐解き、羽村か拝島辺りの店にしようか、でも羽村にはこの列車は停車しないのでどうせなら拝島で降りようかということになり、駅からちょっと離れたところにある「sobaみのり」に電話を入れてみた。菊丸は拝島に住んでいたとのこと、この界隈に土地勘があるらしい。
拝島駅、到着。1時間弱だったが、お座敷列車でちょっとだけ(文字通り)トリップできた。こういう列車は誰でも楽しいと思うのに、何故こんなにも空いているのか判らない。単に、JR東日本の宣伝が足りないだけとも思えないが。
南口に出たら、更に南へと向かう。駅前の商店街を過ぎると、途端に暗く静かな住宅街になる。拝島第三小学校の角を左へ曲がると、闇夜に煌煌と浮かび上がる看板、そこが「sobaみのり」だった。かなりモダンな外観で蕎麦屋には見えない。ぱっと見は、郊外にありそうなクラブ。
外壁も真っ白だったが、中も真っ白。客は結構入っている。人気の店らしい。電話を入れていなかったら入れなかったかも知れない。先ずはビールで乾杯。ここのビールはこだわりのキリン・ハートランド(600円)だ。お品書きを見ると、一品料理も日本酒もかなり豊富でうれしくなる。蕎麦前3点盛り(550円)や揚げ蕎麦サラダ(500円)、炙り鴨の蕎麦の実クリーム(500円)、海老3尾と野菜の天ぷら(1,300円)、檜原舞茸の天ぷら(5個付、650円)、出汁巻き玉子(500円)などを注文、どれも美味くてしかもリーズナブル。すっかり満足したところで、締めのそばを頼もうか、二人で一枚ぐらいでいいかと思っていたら、ひとり一人前の蕎麦を注文することが店の決まり、ノルマだと云う。えーマジ?!そんなつもりじゃなかったが、出てきたざる蕎麦は、それ程のボリュームじゃなかった(小盛りか?)ので助かった。何とか平らげた。

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奥多摩駅2階にある「オクタマ・エキウエ・ショップ」の「ビア・カフェ・バテレ」で長々と寛いでいたのは、奥多摩駅17時30分発の「快速・お座敷青梅奥多摩号」に乗るため。コロナ禍のせいでつい先日(9月19日から21日)の3連休は運転休止になっていたらしく、今日の運行も危ぶまれたが、上手い具合に運行することになった。青梅線を走るお座敷列車は、今回が2回目の乗車になる。
前回は7月だったので、立川駅に着いてもまだ明るかったが、「秋の日はつるべ落とし」という通り、今はホームに上がった時点でもう既に黄昏時。残念乍ら、車窓からの眺めを楽しめる時期ではない。そうとなれば車内での飲食を楽しもう。
3号車の乗車口へ向かうと、2人連れの若者男子が先にいる。乗り鉄かと思ったら、車内に入って写真を撮ったら直ぐに降りていった。乗らないのかよ!?と突っ込みたくなる。どうせ東京方面に帰るんだったら乗ったらいいのにと思うが、グリーン料金780円が惜しかったのかも知れない。
我々は5人なので、6人掛けのテーブルかと思ったが、ウィズコロナ時代は6人掛けは4人までで、もうひとりは隣のテーブルとなる。でもまあ、一緒のテーブルで乾杯。一車両に我々5人だけ。こりゃ豪勢だ。でも御嶽駅から若者3人組が乗ってきて、反対側のテーブルに着席。彼らは酒は呑まず、大人しく個別にスマホ操作。何のためのお座敷列車!?と突っ込みたいのは我慢する。おじさんおばさん集団は気にせずぐびぐびやる。
つまみは、奥多摩駅前の肉屋兼総菜屋で女性陣が買ってきてくれたコロッケと、Woodyさんがわざわざ背負ってきた、到底食べ切れない程大量の缶詰。どちらも美味しくいただいた(缶詰は2個だけいただきました)。

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「麻場の湯」に浸かって汗を流したあと、「オクタマ・エキウエ・ショップ」へ向かう。途中、念のため、何処か他に入れる店がないか確認するため、柳小路へ入ってみる。蕎麦屋「おく」は、Google Mapによれば11時から17時までやっている筈なのに、大体いつものように閉まっている。今日もそうだ。
居酒屋「しんちゃん」に暖簾は出ていたが、ここはカウンターしかないのでちょっとパス。「Beer Cafe VERTERE」はやっぱり、ぎっしり入っている。全くお呼びじゃない。「天益」もカウンター席を覗いた限りでは恐らく満席でパス。ついでに「氷川サービスステーション」を覗いてみるが既に閉まっていた。この頃、ここが開いているのを見たことが無い。
ということで結局、何処もダメ。奥多摩駅舎2階にある最後の頼みの綱の「オクタマ・エキウエ・ショップ」に入ると、テーブル席は全部埋まっていて、窓際のカウンター席も概ね等間隔に客がいる状況。ウィズコロナ時代になって、今日が一番混んでいる。
ということは、たぶん、この店が流行ってきたということではない。ウィズコロナ時代になって奥多摩にやって来る客が意外に増えているのではないか。都心の街は人が減って、山中に人が集まる現象が起きている。何れにしても、もうここしか店が無いので覚悟してテーブルが空くのを待つ。
しかし程なくテーブル席はひとつ空いたので、すかさずWoodyさんと滑り込み、漸く湯上りビールを呑む。この頃、奥多摩でビールを呑むのが大変になってきた。その後、隣のテーブルも空いたので、女子席を確保しホッとする。腹が減ったWoodyさんは、牛丼を喰い始める。
最終のホリデー快速(16時54分発)に合わせて、引き潮の如く客がいなくなった。でも我々にはもうちょっと時間がある。ガランとした店内で、3杯目のビールをチビチビやりながらのんびり過ごした。

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赤指山の帰り道。バスに乗って奥多摩駅へ向かう。この次は、いつもの順番でいくと風呂になる。奥多摩で風呂となると、これまでは専ら「玉翠荘」ばかりだったが、今は日帰り温泉を受け付けていない(あるじが代替わりしたせいか?)とのことで、選択肢は「もえぎの湯」か三河屋旅館の「麻場の湯」の何方かになる(駅周辺には他に旅館「観光荘」も立ち寄り湯をやっているが、14時半までなので、多くの場合、間に合わない)。後者の方が近いし、どうせ前者は混むだろうからと、久しぶりに「麻場の湯」に行ってみた。
南二丁目BSで下車すれば、三河屋旅館は目の前。玄関で靴を脱ぎ、フロントで1,000円を支払うと、女湯は階段を下り建物を出て目の前、男湯はその更に下ですと、女将(?)が説明。それよりも気になるのは湯上りビールで、それ次第で待ち合わせ場所も変わるので聞いてみると今度は主人(?)が「(立ち寄り湯の人は)ここでは呑めないんです」と。登山姿の人がビールで良い気持になって、ロビーをウロウロするのはこの宿の雰囲気には合わないので・・・、と顔に書いてある気がするが、たぶんコロナ禍のせいだろう。まあしょうがない、待ち合わせ場所は奥多摩駅の「エキウエ」にしようと申し合わせ、階段を下り外へ出る。
風呂場は全く別棟になっていて、川底へと向かう斜面にへばりつく感じになっている。「玉翠荘」の母屋と同じ感じだ。男湯には先客が居たが、丁度入れ替わりで出て行った。風呂場は「玉翠荘」よりも広くて眺めも良い。これならば1,000円取られても仕方がない感じだ。
風呂から上がってサッパリしたら、ロビーへ上がりソファーに座ってWoodyさんを待つ。待っている間に女将(?)が仲居さんとかに勤務表を配っていた。このくらいの規模の宿となると、やはり交代勤務になるのかと知る。すると後からやって来た仲居さんが「あれ、勤務表が無いです」と女将(?)に云い、女将(?)はすかさず「▽◎※さん、また2枚持って行った!困るな!あのひと!」とひとしきり騒ぐ。全く小生は客とは思われていない風情だった。

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今日は奥多摩。個人的に未だ赤指山に登ったことが無かったので、折角なので赤指尾根を末端から登ってみることにした(山行記録はこちら)。峰谷橋BSから出発。今日はまずまずの天気。尾根に取り付く手前に、立ち寄り湯で入ったことも、泊まったこともある「馬頭館」という温泉旅館がある。懐かしい。
林道から離れ、尾根を忠実に登っている最中に、菊丸がおかしなことを云い出す。曰く、「(今歩いている)この尾根は赤指尾根とは違うよね?」と。我々はまさに赤指山を目指して赤指尾根を登っている最中だというのに、何を血迷ったのか。
何故そんな頓珍漢を云うのか、俄かには理由が分からなかったが、何度か問い質すうちに、どうやら峰谷BSから峰集落を経て千本ツツジに至る一般道(昭文社・山と高原地図では実線で、赤指山は通らない)が、尾根の上を通っていると固く信じているらしい。そしてそれが赤指尾根なので、今歩いているのは赤指尾根ではない、という訳だ。地図を見たら一目瞭然のようだが、思い込みが強いとそんなとんでもない勘違いも起るのだ。
無事に赤指山に登頂。地味な山頂で、眺望は無し。ひと息入れたら下山。途中、登りには使わなかった林道を下れば、思った以上に早く下れる。尾平山北峰からは尾根を外れ、留浦へ向かって一気に下る。結局、赤指山から2時間もかからずに、予定していたより1本前のバスに余裕で間に合った。
時間が出来たので、先日、伊東さんにも勧められた東京都最西端の定食屋「島勝」でビールを呑もうかと思って店の前へ行ってみると、中にまだ客はいるようだが既に閉店の看板が出ていた。まだ3時前だし、中休みは無いはずだが・・・。残念。これもコロナ禍のせいか。
バスの時間まで悶々としながら待つだけかと覚悟したら、間もなく臨時バスがやって来たので救われた。

01 今日のスタートは峰谷橋BS。

02 奥多摩湖の先に惣岳山。

03 峰谷橋の先の右が赤指尾根の末端。

07 この坂が何気にきつい。

09 我々は左へ。

12 それなりに踏み跡はある。

14 ちょっと緩やかになって息を整える。

15 左へ入る踏み跡有り。

18 今日一番の急登。

19 漸く傾斜が緩んだところが・・・

20 雨乞山だ。

22 下ったところがハチコク峠。

24 ひと登りで尾平山。

25 少しだけ下って登れば・・・

26 尾平山北峰。

27 落葉松は色付き始め。

29 落葉松林は明るい。

30 林道を横断し、法面を強引に登るWoodyさん。

32 ウエンタワに到着。

33 秋の黄緑色。

35 赤指山はもうすぐ。

37 頭上はキレイ。

38 山頂周辺にも植林帯。

40 赤指山に到着。

43 思念撮影もソーシャルディンスタンス。

45 さっさと下山。予定の1本前のバスの時間まであと2時間23分。

50 気持ち良く下る。

52 滑りやすいところあり。

54 今日最後の登り。

55 尾平山北峰に戻ってきた。

56 ここから留浦へ向かって下る。

57 ところどころ激下りが待っていた。

59 湖が見えてきた。

61 墓地の脇から下りてきた。

62 ビール、ビールと唱えながら下りてきたら・・・。

63 本日は終了してました~

ほぼ半年ぶりに近所のイタリアン(のような欧風料理店)「バルーチョ」でカミさんと夕食。半年前は開店直後で、しかも新型コロナ自粛時代が始まったばかりでガラガラだったが、今日は半分ぐらいの客入り。若者のテーブル席が近いと、何となくちょっと気になる。
生ビール(ハートランド、500円税別、以下同様)と共に、前菜盛り合わせ(980円)、タイのカルパッチョ(950円)、カキのアヒージョ(650円)、牛肉赤ワイン煮込み(860円)を注文してみた。どれも普通に美味い。
料理をつつき、ビールを呷り、そのあとは赤ワイン(コンテ・ディ・カンピアーノ アパッシメント ネグロアマーロ、3,900円)をチビチビやる。これはフルボディでコスパがいい。
呑みながら、コロナ禍がこの先どれ程続くか分からないが、何かしらの希望というか、とりあえず計画(半年先までの中期計画)は立てておくか。とつらつら思い、家に戻って先ず地図を広げる。そんなこんなで地図を見る機会は多いが、気が付くと、実はかなり使い分けしている。
コースの記録を含め、何かと一番多いのは「カシミール3D」だが残念ながら地図は最新ではないので、林道等の有無を確認するには「地理院地図」が必要。バリエーションルート探しには、この頃「ヤマレコ」のマップが便利。こんなところを登るやつがいるのか、と感心することも多々ある。地域は限られているが、紙の地図だったら吉備人出版の「登山詳細図」が役に立つ(Android版アプリ出ませんかね)。
他にも、スマホ用には「Geographica」だし、コースタイムの確認には「昭文社・山と高原地図」や「YAMAP」をチェックすることが多く、そして「山から下りたらこんな店」を検索するにはやっぱり「Google Map」の右に出るものは無い。ということで、現在使っているのは8種類。大体他の人も似たり寄ったりではなかろうか。オールインワンがあれば便利だが、今のところそんな優れものアプリは見掛けない。誰か作ってくれないかな。

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「小嶋屋」で呑んで喰っていい気持になって19時1分発のE7系の「とき342号」に乗車(自粛警察も近所に乗車していて水を差される)。E7系の「とき」は初めてだ。
それにしても今回は、ドンピシャで紅葉の最盛期に当たったことが印象的。毎週のように登っていてもなかなか巡り合うことは少ない。しかしそのせいで、思わぬ経験もした。要因としては、①紅葉の最盛期なので(コロナ禍にもかかわらず)人が多くやって来たこと、②ロープウェイの始発が8時、最終が16時までの、都合8時間のあいだに登らなくてはならないこと、そして③大日岳直下には鎖が1本しかないこと。
この3つの相乗効果で、大日岳の鎖場では大渋滞が発生したと思われる。これを分析してみたい。
仮定が多いが取り敢えず適当に想定してみると、登山者はロープウェイの定員81人×4台分としても324人(多分もっと多かった)。それが大日岳へ到着したとしてそれは次第にバラけるが、恐らくは何処かの時間帯に集中するので(多分、正規分布に近い形になると想定できるので)、例えば偏差値60%を想定すれば324人の約7割が±10%の時間範囲に入ることになり、226人。一方、その時間幅を考えてみれば、ロープウェイ山頂駅から大日岳までは、標準コースタイム225分。とすると±10%バラつくとすれば45分間の間に、226人が集中することになる(これはまさしく数珠つなぎ状態)。つまり登りと下りが重なる最盛期では、1分間の間に登る人5人、下る人5人が睨み合う計算。登ってみて良く判るが、1分間の間に都合10人が上下することはほぼ不可能。だいたいこんな状況に近かったと思う。
ともかく渋滞した。渋滞したと云えば、他人の迷惑を顧みない15人の団体ツアー。また沸々とイライラを思い出す。何処のツアー会社か知らないが、ツアー会社としての在り方、休み易い場所をどう選ぶとか、ペース配分など、もっと勉強せよ!!!

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「五十沢温泉ゆもとかん」で、湯上りビールを呑みながら今日の山を振り返っているうちに、アレコレ思い出してきて、まったりするどころかちょっとムカムカしてきたところで、皆が揃ったので宿の送迎車で六日町駅へ向かう。
元々の計画では六日町17時10分発の電車に乗るつもりだったが、時計を見ればもう1本早い16時29分発に乗れそうだということになり、運転手に申し出て(只でさえサービスなのに、重ねてのお願いなのでここは女子渉外係にお任せで)ちょっとだけ急いでもらったら、上手い具合に丁度間に合った。何から何まで「五十沢温泉ゆもとかん」にはお世話になった。またここへ来るのはいつの日か。
越後湯沢駅には16時50分到着。先ずは帰路の新幹線のキップ取りだが、全員で並ぶことも無いので小生は別れて店のテーブル確保に動く。駅構内にあるへぎ蕎麦屋「小嶋屋」は、いつも混んでいるイメージだったのでそうしたのだが、行ってみればそれほどではなかった。「8人で」と云うと、丁度4人掛けのテーブルが横並びで2つ空いていたのでそこへ収まる。
全員が揃うまで待つのがもどかしいので、後から来たとの~となおちゃんと3人でフライングして生ビール(アサヒ・プレミアム熟撰、600円)。程なく全員が揃ったところでまた祝杯。山から下りてもう3杯目だが、何度呑んでも美味い。
頼んだつまみは、やはり定番の板わさ(450円)、合鴨の黒胡椒焼き(600円)、小嶋屋玉子焼き(500円)、舞茸天ぷら(650円)、そして、天ぷらへぎ蕎麦(1,550円)の天ぷらだけを先に出してもらう。酒は、地元の緑川(1合700円)をいただく。淡麗で料理に合うタイプ。そして締めはもちろん、へぎそば。1人前(1,100円)を半分いただく。今日もつるつる、しこしこだった。越後の山旅は、へぎそばで締めるに限る。

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