山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2021年02月

久しぶりに越後の山。今回は7年ぶりに「五十沢温泉」に泊まることにして、先ず初日はすぐ近くの高倉山にでも登ろうかと思っていたが、事前の予報が雨だったし、実際にはもう朝には止んでいたものの、それまでたっぷり降ったので径のコンディションは悪くなっているだろうし、そもそも終始急登なので、また天気がいい時に登るとして、その代わりに当間(あてま)山へ登ることにした(山行記録はこちら)。
この当間山は、最近になって気に成り出した山で、全体がブナの森になっているらしいとの情報。地図を見れば越後の山にしてはゆったりした山容なので、スノーシューイングに相応しいと思っていた。今回は、その下見のつもりで登ってみようかという気になった次第。
タクシーで魚沼スカイラインを辿れば、山頂に近い魚沼展望台まで上がれる。歩き始めからもうブナ林で、忽ち癒される。紅葉は見頃にはちょっと早い。雨はすっかり上がったものの、風が強い。それでも風には息継ぎがあるので、たまに穏やかになる。すると獣臭がぷんぷん。だが熊の糞などは見当たらない。この臭いは何処から来るのか。この獣臭は山を下りるまで終始感じた。
当間山山頂はあまり眺望が良くないが、少し北へ下ったところに櫓が組まれた展望台があり、北西から北、北東にかけて良く見える。一番目立つのは端正な姿の米山。その右に、目を凝らすと海が見え、その向こうに佐渡島まで視認できた。期待以上に天気が回復したようだ。
後は緩やかな尾根を淡々と下るだけ。相変わらずブナ林が続く。段々見飽きてきた頃、林道に出る。更にこれを辿れば、やがて「当間高原リゾート・ペルナティオ」へと導かれ、その中心にホテルがある。なかなか立派なホテルなので、泥だらけの靴ではちょっと憚れる。
気持ち、ちょっとだけ奇麗に洗ってからエントランスへ向かい、ベルガールに「ビールが呑めるところありますか?」と訊けば、「正面奥にラウンジがあります」と教えられた。窓が広くて庭(ゴルフ場か?)が良く見える。早速、生ビールを頼む。喉が渇いたせいか一気に呑んだ。

001 【第1日目】魚沼スカイラインにある魚沼展望台。

008 登り始めて直ぐにブナ林。

010 径はちゃんと整備されている。

016 ブナ林。

021 足元はイワカガミの葉っぱがうじゃうじゃある。

022 高木はほぼ全てブナ。

024 当間山に到着。

027 もう後は下るだけ。

030 オオカメノキのトンネル。

032 北西側がこんな風に見える。皆、低山。

034 Woodyさんが撮っているのは尾神岳、米山、刈羽黒姫山。

036 中央は弥彦山。

037 看板には無いが、海の向こうに佐渡島も見えている。

040 八海山が顔を出した。

043 風の歌を聴け。

049 まだまだブナ林。

054 もうブナには飽きました。

055 径が広くなってきた。

056 鉄塔に出た。

057 今度は芽吹きの頃か、スノーシューの頃に来てみたい。

059 正面に米山が見えている。

060 ビールは未だか。

DSC05654

DSC_3339

DSC05650

DSC05651

DSC05652

DSC05653



久しぶりに「葭之池温泉」でまったりしたあと、タクシーを呼んでちょっと腹ごしらえ(≒呑み)に行く。目指すは「ふじやまビール・ハーベステラス」。富士吉田にはクラフトビールの店が2つあり、元々は「富士桜高原麦酒・地ビールレストラン・シルバンズ」へ行ってみようかと思っていたのだが、タクシー運転手に聞くと「ふじやまビールの方が近い」と云うので、じゃあ近い方にしようかということになった。場所は、御殿場へ抜ける国道138号線沿いの「道の駅・富士吉田」の中だ。
ここには農産物直売所以外に、「富士山レーダードーム館」や「Kid’s・USLAND富士山アリーナ」などのアミューズメント施設があったり、「モンベル 富士吉田店」があったりと、道の駅としてはかなり大規模で、駐車場には多くの車が止まっている。
他に食事処もあるが、我々の目当てはクラフトビールなので「ふじやまビール・ハーベステラス」一択だ。しかし、大きなお世話だけど、そもそも「道の駅」にアルコールを呑ませる店ってどゆこと? 何故、ここに建てたのか? だったらバスで行けばいいじゃんと思ってみても、路線バスの最寄りの停留所からは500mぐらい離れていて、ちょっとビミョー。という訳で、我々はタクシーで呑みに行った。
店に入るとかなり広いが、時間が時間だし(ほぼ午後4時)、それにマイカーが多い「道の駅」だし、かなり閑散としている。大きなテーブルを使ってゆったりと座った。先ずはピルス(グラス大630円税別、以下同様)で乾杯。すっきりして飽きの来ない呑みごたえ。その後は、ヴァイツェンもデュンケルもいただく。何れもクセがないスタイルだ。
つまみは、皆さん、お腹が空いていると見えて、ピザ(5種類のチーズピザ、910円)やパスタ(ハーブトマトパスタとバジルきのこパスタ、各910円)などを注文。一方、小生はごぼうの唐揚げ(470円)とソーセージ盛り合わせ(910円)、牡蠣のアヒージョ(840円)を頼んだ。何れもビールに良く合って美味かった。また来たいが、とりあえず次回は「富士桜高原麦酒・地ビールレストラン・シルバンズ」へ行ってみようかと思っている。

DSC05582

DSCF2349

DSC05584

DSC05585

DSCF2351

DSC05586

DSC05587

DSC05588

DSC05589

DSC05590

DSC05591

DSC05592

DSC05593

今週の山は富士急行線沿線の杓子山。でもそれだけでは詰まらないので、倉見山まで連なる尾根を辿ってみた。これはかなり以前から気になっていたルートだが、結構距離があるし、尾根もワイルドだと聞いていたので、これまで何となく延ばし延ばししてきて、やっと今回のチャレンジとなった(山行記録はこちら)。
スタートは不動湯から。林道のゲートは更に歩いて30分ほど上にあるが、タクシーはそこまで行ってくれなかった。道が荒れているので、車に傷を付けたくない、と取り付く島もない。覚悟して歩き出す。
大榷首峠(おおざすとうげ)から上は、昔から特に雨降るでもないのにぬかるんでいるのが常だったが、今日歩いてみると、丸太で階段状に土留めが為されていて、とても歩き易くなり、かつ水はけも良くなっていた。これで個人的な杓子山のイメージが大分向上した。
杓子山から先は、イメージ通りでかなり岩っぽく、しかもトレースがあやふやな感じ。歩く人数もそれなりに少ないということだろう。昭文社の地図では赤い破線(難路)となっているが、もう少しグレードが高く(灰色の破線)てもいいかも知れない。更に、合わせて600mほど下り、一転、300mほど登り返すのだから、歯応えはある。
無事、倉見山に着いて気が緩んだ訳でもないが、三つ峠駅へ下る一般道なのに途中でロスト、何故か厄神社の裏側から下界へ抜けた。予定ではここから「三つ峠グリーンセンター」へ向かうつもりだったが、まだ「葭之池温泉」に入ったことが無い人が居たので、三つ峠駅から電車で向かう。
「葭之池温泉」はかれこれ4年ぶりの入湯(前回はこちら)。コロナ禍でどうなったか気を揉んだが、殆ど変わりが無くひと安心。休憩室にはやはり地元のおばちゃん集団が屯していたし、老夫婦もご健在だった。この光景はいつまで続くだろう。次回は三ッ峠山に登った後に寄らせてもらおうか。

DSC05538

DSC05539

DSC05545

DSC05546

DSC05547

DSC05549

DSC05550

DSC05552

DSC05554

DSC05555

DSC05558

DSC05560

DSC05565

DSC05567

DSC05571

DSC05573

DSC05575

DSC05577

DSC05579

DSC05580

DSC05581

DSCF2348

ヤマビルパニックが、「紅椿の湯」に浸かってなんとか沈静化された後のこと。風呂から上がってさっぱりしたら、反射行動的にビールを求めて食事処へ移動。リュックサックを座卓にデポしてから徐に券売機を見ると、ビールセット(860円)があったのでその釦をプッシュ。この頃はこの手のセットを見つけると、無意識のうちにその釦を押してしまう。カウンターで受け取ると、生ビールにオニオンスライス、枝豆とキムチが付いてきた。それ程のお得感は無い感じ、ちょっぴり期待外れ。
ひと息ついたら、藤野交通タクシーを呼んで、藤野駅前の「風里」へ向かう。念のため、電話で予約を入れたが、入れておいて良かったぐらいだった。到着は5時過ぎ、我々と入れ違いでハイカー団体が店を出た。彼らは入口を入ってすぐの、カウンター脇のテーブル席で盛り上がっていたようだ。そのなかのひとりの酔っ払いオヤジが「こんな(遅い)時間から来るんだ」と大声で飛沫を飛ばしながら独り言。こっちが遅いのではなく、そちらが早いんでしょ?
奥の座敷とテーブル席では、それ以外にも10人グループや4人グループがいてかなり賑やか。何れも大声でわいわいやっているので(酔っ払いの常)、少々飛沫が気になるが(それぞれのグループ内では明らかに「密接」状態)、こちらとは席は十分離れているのでまあいいか。
やっぱりまた生ビール(500円)で乾杯。つまみはイカチーズ揚げ(420円)、棒餃子(???円)、ハムカツ(???円)、ビッグハンバーグ(1,000円)、白魚の彩り盛り(???円)、ハンペンはさみ揚げ(320円)、焼き餃子(400円)を注文。ご飯を食べたいWoodyさんはチキンカツ定食を注文。
この店に来ると、どうしてもガッツリ系が多いせいか、呑み気よりも喰い気に走る傾向がある。而して、日本酒はそれほど進まないので、酔っぱらいになるよりも早く腹一杯でお開きとなることが多い。今日もそうなった。満腹、満足。

50 今宵は「風里」で打ち上げ。

DSC05522

DSC05523

DSC05524

DSC05525

DSC05526

51 ここもテーブルが間引かれていた。

52 イカチーズ揚げ、美味い。

53 棒餃子はニラたっぷり。

54 酒呑みオヤジの定番、ハムカツ。

55 Woodyさんはチキンカツ定食。

56 チキンカツはシェアしてもらいました。

57 ビッグハンバーグは頼まない訳にはいかない。

58 白魚の彩り盛り。珍味。

59 ハンペンはさみ揚げ。

60 焼き餃子も頼んだ。

DSC05534

61 腹一杯になりました。

今回の山は大室山。いままで道志側から登ったことが無かった。冬、中央線から見ると、丹沢の左端にあって結構白っぽくなっているので、時間はかかるだろうが出来たら雪を踏みながら登ってみたいと思っていて、その下調べのつもりで無積雪期の今回、登ってみる気になった。朝からシトシト雨だ。
藤野駅から久保吊橋までタクシーに乗車。偶々、橋の袂にある売店のおばちゃんが通り掛かり、二言三言、言葉を交わすうちに、下ったら「紅椿の湯」に入るつもりだと云うと、そのおばちゃん、「だったら割引券あげる」と店に戻って券を呉れた。ありがとうございますと別れ際に、そのおばちゃんが曰く「ヒル、いるよ」と。
確かに登り始めて直ぐ、落葉の上で蠢いているヤマビルがいっぱい。雨で活発になっているのだろう。でもかなり小さい。暫くの間、踏まないようにと気を使いながらの登高が続くが、高度が上がるにつれ次第に見えなくなった。
下りは登りに較べればずっと速いので、ちいさなヤマビルが居たのかどうか分からず。そのまま「紅椿の湯」に着いてレインウェアを脱ぎ、スパッツを外してみると、いたいたヤマビル。それは小生だけでなく他の皆も同様。もう皆さんパニック状態。
靴を脱いでみたら、左右の靴下に円形状の血の染みが3ヶ所あった(靴下も脱いでみると、都合7ヶ所も喰われていた)。これでも途中、全く気が付かなかったとはとんだ頓馬だ。既に血が止まっていたので、恐らくは登りで喰われたものと思われる。以前、ヤマビルに喰われたのは、やはり丹沢で沢登りした時だから、もう30年ぐらい昔のこと。随分久しぶりだ。
Woodyさんも同様に複数箇所喰われたようだが、不思議と女子2名は喰われず仕舞。謎である(山行記録はこちら)。

写真 2020-09-26 8 47 45

写真 2020-09-26 8 47 28

01 久保吊橋から。

02 意外にしっかりした吊橋。

03 道標もちゃんとある。

05 緩やかな九十九折の径。

10 まだ植林帯。

11 広葉樹林帯は明るい。

12 急斜面は直登しない。

13 えっ、まだ120分もあるの!?

18 ブナの森の始まり。

19 径は相変わらずはっきりしている。

20 大きなブナが増えてきた。

22 トリカブトの海。

27 間もなく山頂。

28 山梨百名山の標識が2つ。

写真 2020-09-26 12 27 01

29 四方が欠けた二等三角点。

32 木道がとてもスリッピー。

36 こんなの、あった。

37 前大室に到着。ガスで視界無し。

40 ここから北へ向かう。

44 急なところは無い。

45 前大室から1時間20分で林道に出た。

46 目指すは紅椿の湯。

47 紅椿の湯で、ビールセットは860円。

48 紅椿の湯のすぐ裏が道志川。

49 いい湯でした。

沼田駅を13時31分に出て、大宮駅には15時42分到着。まだ陽が高いので、やっている店があるのかちょっと心配だ。そこでちょっと駅からは遠いが(と云っても10分ぐらいで、氷川神社よりはずっと手前にある)「氷川ブリュワリー」へ行ってみることにする。ここは土日であれば、昼から通しで営業している、とてもエラい店である。
上野東京ラインの車内でもちょっと呑んでいたので、足が重い。何とか辿り着き、店に入るとこんな時間なのにかなりの客の入り。それでも壁際のカウンター席が空いていたのでそこに着席。年齢層はかなり低い感じ。カップルが多い。店内を見渡すと、ガラス窓の奥に発酵タンクらしきシロモノが見えている。ここはまさにオンタップな店なのだ。
メニューを見ると、10種類ほどのクラフトビールがある。かなり多彩である。全体的には、女性が好みそうなフルーティータイプが揃っている印象。ちょっと考え、「サスペンション・ヘイズィー」(ハーフパイント800円)にしてみる。その名の通り、少々濁っている。いわゆるIPA系のようで、ホップが程よく利いている。
つまみには、インド風ポテトサラダ(420円)とドイツソーセージ(オーバークライナー、680円)を注文。ポテトサラダは確かにスパイシーだが、リッチなクラフトビールに良く合うと思う。2杯目は「胡蝶の夢」という名が付いたペールエール。
ここのビールは伝統的なドイツビールでもイギリスビールでもない、アメリカ的な多種多様さをアピールした感じ。料理も多国籍的。味わってみたい料理が結構あるので、また次回が楽しみである。

DSC05508

DSC05509

DSC05513

DSC05514

DSC05510

DSC05511

DSC05512

DSC_0004 (1)

DSC05515

「巴」で鮎尽くし料理を堪能した後は、またタクシーを呼んで沼田駅へ戻って、13時31分発の新前橋行に乗車。新前橋駅は14時6分着。ここで14時10分発の両毛線伊勢崎始発高崎行の電車に乗り換え、高崎駅には14時20分到着。更にここで14時24分発伊東行の上野東京ラインに乗り換える。乗り換えが面倒だが、待ち合わせ時間が短いのでスムーズ。
この頃は酒が入って気が大きくなると、高崎から新幹線に乗ることが間々あるが、今日は未だ時間が早いので在来線で帰ることにした。その代わりに、やっぱり少々気が大きくなっているので、グリーン車に乗ることにした。
なおちゃんとWoodyさんには座席を確保してもらうことにして、小生は券売機へ。グリーン券の買い方は知っているつもりだったが、ここでちょっと間違えた。てっきり3人分、まとめて買えると思っていたら、操作しているうちにそれは出来ないことに気が付く。待ち合わせは4分しかない。
慌てて目が合ったWoodyさんに、券売機へ来てもらうよう頼む。車内のなおちゃんにも身振り手振りで、来て貰うようサインを送ったがなかなか通じず。漸くなんとか各自買わないといけないと分かって貰ったが、もう時間が無い。
発車のメロディーが鳴り終わっても発券が終わらず、ドアが閉まり出したところでなおちゃん滑り込みセーフ(実際には足でドアを止めていた)。危うく、本人とリュックサックが泣き別れになるところだった。
後日、JRのホームページを確認すると、やはりグリーン券は各自のSUICAでしか購入できないと書いてあった。次回は、各自のSUICAを集めてから券売機へ向かうことにしようと心に刻んでみたものの、これはそもそもJR側の都合。もうちょっとユーザーフレンドリーになりませんかね、JRさんよ。

DSC05507

沼田駅前の喫茶店で時間を潰した後、そろそろ時間になったので予約を入れていた「鮎茶屋 巴」へ向かおうと、駅前のタクシー乗り場に行くと、全くタクシーが出払った状態で一台もいない。タクシー会社に電話を入れてみてもなかなかやって来ず。そもそも台数が少ないようなので、前以てタクシーも予約しておくのが無難と知る。
「巴」は薄根川の河川敷にあるが、簗まであるのかどうかは判らない。鮎茶屋らしく、周りに葦簀をめぐらせた造りになっていて、如何にも夏季限定な風情である。今日は陽気が良いので日差しが遮られるのは丁度いいが、風が無いのでやや暑い。
靴を脱いで上がってみると、なかはそれなりに広いが、既に先客でほぼテーブルは埋まっている状態。予約していなかったら入れそうにない。まだ皆さん、料理を待っている様子。我々と違ってマイカーで来ているせいで、アルコールは頼めないので手持無沙汰な感じだ。我々は遠慮なく生ビールを頼むが、それでもなかなか出て来なかった。厨房は忙しそうだ。
やっとこさ出てきた生ビール(600円税別、以下同様)で乾杯。でも直ぐに無くなってしまったので日本酒を注文。最初に水芭蕉・純米吟醸(300ml、1,000円)。その後は誉国光・山廃純米(1,000円)。つまみ無しで呑んでいるので酔いが早い。そうこうするうちに他のテーブルへ料理が出始めたので、もうすぐ我々の番だろう。
待ち焦がれて最初にやって来た料理は、稚鮎のフライ(600円)。骨も尾鰭も感じない程柔らかで、クセも無くビールに良く合う。押し寿司(1,200円)には鮎こくが付いてくる。次は鮎の田楽(700円)。何故かまだ塩焼きが出て来ない。
今度は釜飯(1,200円、鮎こく付)がやってきた。わたも入っているのだろうけれど、期待よりもあっさりした味と香りだった。でも美味い。それにしても塩焼きは忘れ去られたのだろうかと気を揉んでいると、ようやく串に刺さったままの塩焼きが登場した。ちょっとインスタ映えするデコレーション。頭からしっぽまで美味しくいただく。
そして最後に出てきたのは何故か鮎刺(1,200円)。注文時に、背越しにしようか迷ったが、ちょいと食べ易さを優先。何れにしても、鮎尽くしをすっかり堪能出来た。これで何とか今年の夏は終わったような気になった。

DSC05488

256 今日のランチはここ。

DSC05505

DSC05490

DSC05491

DSC05494

257 かなり客が入っている。

258 お疲れさまでした。

DSC05496

260 稚鮎のフライ。

261 鮎の押し寿司。

262 鮎の田楽。

263 鮎の釜飯。

264 鮎の塩焼き。

DSC05501

DSC05502

265 鮎の刺身。

266 鮎こく。

267 今シーズン最後の鮎を堪能しました。

4日目の朝、ゆっくり朝食を喰って、ゆっくりと「ペンションてんとう虫」を出るがそれでも未だ午前8時。今日も宿のご主人の車で、「吹割の滝」まで連れて行ってくれることになった。ところが「吹割の滝」に着いても、我々が戻るまで待ってくれ、その後、沼田駅まで連れて行ってくれるという。「それは申し訳ないですねぇ」と云いつつ、誰かが囁いていた「外で羽を伸ばしたいのかも」という言葉が現実味を帯びてきた気がした。
このちゃん曰く「溶結凝灰岩」がひと固まりになっているところに、川の水が長い年月をかけて穿った僅か落差7mの滝が「吹割の滝」。Woodyさんは、ナイアガラの滝と較べたのかも知れないが、吹割の滝は「大したこと無い」滝だと素気無く云うが、少なくとも日本ではこのようなタイプの滝は類を見ない。もう何度か来たが、やはり唯一無二の独特の景観だと思う。「東洋のナイアガラ」などと呼ぶから皆、勘違いするのだ、そんな無粋な形容は止めた方がよろしい。
ひと通り巡ってもまだ9時過ぎ。そこで折角なので沼田城址公園にも行くことにした。もう、当然のように宿のご主人は送って呉れて、しかも公園内の散策に付いてきて呉れる。真田が築いた沼田城を一度見てみたいと思っていたので満足。天守閣が無いので、小生以外はいまいち盛り上がらないようだった。暫くしてから沼田駅まで向かい、そこで漸く宿のご主人と、大変お世話になりましたとお別れ。
それでもまだ11時前。ランチの予約を入れた店に向かうにはやや早過ぎるので、何処か時間を潰すところが無いかと駅前を見渡すと、土産物屋の2階に「ハイマート」という喫茶店があり、開いていた。ビールが無いので、やむを得ずアイスコーヒーを飲んだ。

244 4日目は観光。

245 ここは吹割の滝。

246 全国でも類を見ないタイプの滝だ。

247 ナイヤガラの滝と比べてはいけない。

248 次に沼田城址公園へいってみた。

249 下に駅が見える。

250 向こうの山は子持山。

251 御殿桜。

252 北側の眺め。

253 上州三峰山。

254 戸神山。

255 時の鐘。

DSC05486

DSC05487

丸沼で、またまた「ペンションてんとう虫」の送迎車に乗せてもらい宿へ。まだ一度も宿の風呂に入っていないので、今日は何処にも寄らずに宿へ戻ることにした。ここの風呂は、ペンションにしては十分な大きさなので、Woodyさんと二人ぐらいではゆったり入ることが出来る。
風呂から上がったら部屋に戻り、やっぱり湯上りビールを呑みながら、のんびり夕食を待つ。テレビをつけると大相撲中継をやっている。前回の7月場所は無観客開催だったが、9月場所は人数を2,500人に絞っての開催となったようだ。定員4人の升席に1人だから豪勢だ。しかしその代わり、声援を上げてはいけないだの、客席での飲食は禁止だの、座布団を投げてはいけない(これはいつもそう)だの、色々制限を付けている。拍手だけでは盛り上がりが無く、淡々と取り組みが進む感じ。一つだけいいのは、力士の息遣いとか、立ち会いの当たる音が結構リアルに聞けること。頭同士がぶつかる音はかなりエグい。
今日は、幕内最軽量力士である炎鵬と、かたや幕内最重量力士の逸ノ城との取り組みがあり、炎鵬が押し出しで勝っていた(残念ながら取り組みそのものは入浴中で見られず)。観客は喜んだだろうが、炎鵬にとっては、相手の動きが悪い重量力士ほど取り易い相手なのだろう。相手のバランスを崩せば勝ちだから。でも体重150㎏ぐらいまでの、つまり平均体重以下の力士が相手の場合はこの頃なかなか勝てない。このハードルを越えられるのだろうか。上位力士は特に波乱も無く終了。
すると6時。6時になったらディナータイム。今回3度目の夕食を食べに食堂へ向かう。今度もメニューは全然違っている。川魚(ニジマスだったか?)のホイル焼きと、合鴨のスモークがメインディッシュ。またも美味しく、しかも量的にもちょうど食べ切れる(しかしやっぱりご飯には殆ど手が届かず)くらいなので大満足だ。
翌朝はもう山には登らないので、ゆっくり起床。朝食は7時。食堂へ向かおうとすると、廊下にある椅子の上に、灰色のクッションが乗っていると思ったら、丸くなったネコだった。

236 3日目の夕食。

237 メインは合鴨。

238 【第4日目】朝起きたら椅子の上に飼い猫。

239 首を撫でてあげる。

DSC05458

DSC05459

DSC05468

DSC05460

DSC05461

DSC05462

DSC05463

DSC05465

DSC05466

DSC05467

DSCF2289


3日目も同様、朝5時半に朝食をいただいた後、またまた「ペンションてんとう虫」のご主人の運転するマイクロバスに乗り6時出発。今日目指す山は四郎岳と燕巣山(山行記録はこちら)。それぞれ前者はぐんま百名山(平成15年選定)、後者は栃木百名山(平成11年選定)に挙げられている山で、そんな対象になった昨今はそれなりに注目を浴びるようになったのだろう、丸沼からの四郎沢沿いの径は思いの外しっかりしていた。
小生は、四郎岳が「続静かなる山」(昭和55年、茗渓堂刊、四郎岳の項の執筆者は横山厚夫氏)に載った頃から、登る機会を窺っていたのでもう足掛け40年越しの山だ。両方の山を登るにはどうしても前後泊まる必要があったので、なかなか踏ん切りがつかなかったのだった。
四郎岳も燕巣山も、四郎峠から一気の登りで無駄がない。とてもスッキリした登路だ。これで晴れて雪が付いたら、さぞかし気持ちが良いだろうと妄想する(恐らくピッケルが必要だろうが)。何方の山頂もまさしく「静かなる山」で、これはなんたら百名山になっても変わらないようだ。生憎の天気でガスに包まれていたものの、いい気分で丸沼へ下りた。
丸沼にある温泉ホテル(環湖荘)で立ち寄り湯をしようと目論んでいたが、今日は日帰りは受け付けていないとの表示。泊り客が多いということだろう。当てが外れたが、すぐ傍にある「丸沼湖畔亭」が開いていたのでビール(生ビール640円)を呑むことが出来た(Woodyさんはソフトクリーム)。
メニューを眺めると、つまみになりそうなものが無いため(試しに「天ぷらそばの天ぷらだけ、もらえませんかね?」と訊いてみたが、丁重に拒否された)、やむを得ずリュックサックから乾き物を取り出して摘まんでいると、男性店員が「持ち込み禁止なんですが・・・」と。
すかさず、なおちゃんとこのちゃんが「あら、ごめんなさいねー」で済ませてしまい、かといって食べるのを止める訳ではない。さすが。こういうところにオヤジ男子は首を突っ込まない方が、ややこしいことにならずによろしい。

DSC05384

DSCF2246

DSC05386

DSC05387

DSCF2247

162 いくつか堰堤を越える。

163 背丈を超える笹をかき分ける。

168 滑床をちょっとだけ歩く。

173 中間尾根の末端。

186 気持ちがいい一直線な登り。

200 一時的に復元。

209 傾斜が緩んできた。

211 燕巣山に到着。

227 滑床に沿って下る。

DSC05454

231 今日は日帰り温泉がやっていない。残念!

DSC05450

DSC05451

DSC05455

DSCF2282

「花咲の湯」から戻ったらもう夕食の時間。今日は我々以外にも泊り客がいて、食堂に来ていた。さっき風呂上りビールを呑んだばかりなので、食事の呑み物にはワインにしようかと、所在無さげに食堂に居た宿のご主人にワインを所望。
するとワインクーラーの中にあるワインを好きに選んで良い、どれも値段は同じだと。スペイン・リオハの赤があったので、じゃあこれにしますとご主人に手渡す。席に着いたら、テーブルにはもう4品ほど並んでいる。
うち、ひとつはイワシを軽くスモークしたもの。これも新潟から仕入れてきたらしい。それ以外の枝豆、トマト、ピクルスは全てこの片品産だという。小生も年を重ねて来ると、このような野菜が何気に美味いと感じるようになってきた(Woodyさんはまだまだ肉派だけど)。
次に出てきたのが魚(何の魚か、忘れた)の唐揚げ。その後にようやくワインが出てきたのでWoodyさんがさっそく各グラスに注いでくれたのだが、よく見ると何故か白ワイン。あれ、サービスワインが出てきたのかなと思ったが、違う。それが証拠に、リオハの赤が隣のテーブルで開けられている。ゲゲッ。
どうやら宿の主が隣のテーブルと我々のテーブルとで取り違えたらしいのだが、隣のテーブルではそれをもう当然のように飲んでいるし、こちらも栓を開けてグラスに分けられつつある状況なので最早、後戻りが出来ない状況。それにしても小生以外、誰も気が付いていない(誰も、小生が宿の主に手渡した瞬間を見ていないし、隣のテーブルの方々も自分たちが注文したものと違うワインが出てきたと気が付いてない)様子。
仕方がないかと一旦は諦めかけたが、最後に出てきた料理はビーフシチュー。だったらやっぱり赤だったなー、となかなか諦め切れなかった。

DSC05376

DSC05380

DSC05377

DSC05378

DSC05379

DSC05381

DSC05382

DSC05383

今回、尾瀬笠ヶ岳(国内に笠ヶ岳と称される山は数多あるので、敢えて"尾瀬"と付けてみた)は鳩待峠から往復したが、そもそもは鳩待峠から笠ヶ岳を登るのであれば、そのまま長大な尾根を西へ辿り、水上に近い湯の小屋温泉へ下ろうか、と以前、隊長と話合ったことがあった。湯の小屋温泉には鄙びた「葉留日野山荘」と「洞元荘」があって、何方かに泊まることを楽しみにしていた。
ところが最近ネットをチェックしてみたら、なんと何方も廃業してしまった(恐らくはコロナ廃業とは別)ことを知り、だったら湯の小屋温泉へ下るのも意味が無くなったと落胆し、今回、ベースキャンプ登山のついでに登ってしまおうかという気になったのだった。笠ヶ岳には悪いが、何となく山の価値もちょっぴり下がった気がしないでもなかった。
そんなことを思い浮かべながら登ってみたのだが、予報通りに天気がいまいちだったものの、実際は小粒でもぴりりと辛い山椒のような味わいある山で十分満足、戻ってきた鳩待峠で呑んだビールが美味かったことは云うまでもない。ひと息ついたら、宿の主が待つ駐車場へ向かう。
さて、多少は汗を掻いたのでさっぱりしたい、もちろん宿の風呂でもいいが、道中に何処か良い温泉でもあれば寄っていきたいところ。運転席(宿の主)と助手席(Woodyさん)との間でもその話題になったらしく、一旦宿に戻ってリュックを置いてから、宿に近い「花咲の湯」に寄ることになった。入浴料は通常800円だが、宿割引があり500円で入れた。風呂からは皇海山が望めるらしいが、気が付かなかった。
食事処は午後2時から4時までは中休み(!)とのことで生ビールは呑めず、その代わりに休憩室で缶ビールを呑んだ。休憩室は庭に面していていい雰囲気で、しかもここには何故かハンモックが並んでいる。風呂上がりビールを呑みつつ、ハンモックに寝ながら外を眺めるのは実に気持ち良い。

DSC05372

DSC05373

DSC05374

DSC05375

朝5時半に朝食をいただいた後、またも「ペンションてんとう虫」のご主人の運転するマイクロバスに乗り6時出発。今日の行程は鳩待峠から笠ヶ岳の往復(山行記録はこちら)。笠ヶ岳は尾瀬の山に端っこにあるので、気になっていたもののこれまで登ったことは無かった。今回は良い機会だとプランに組み込んだ(動機は別にもう一つあるが、それは後日)。
鳩待峠までのアプローチは、マイカーや路線バスだったら、戸倉から乗合バスに乗り換えるのだが、ご主人の車はそのまま鳩待峠に入れる。実にありがたい。ご主人は一旦、宿へ戻るのかと思ったら、このまま我々の帰りを待つと云う。エー、ほんとですか!?と訊けば、鳩待峠までのワインディングロードを往復するのは、一日一回でいいとのこと。でも宿に居れば、何かと女将に仕事を云い付けられるのだろうから、我々をダシにして外で羽を伸ばしたいのだろう、という外野の声も囁かれた。
例年、9月の尾瀬は、大方の花は既に散っているし逆に紅葉にはやや早いため、而して訪れる人が少ない。そのせいで、混雑が大嫌いな小生としては割と来る機会があった。今日はさらに天気がいまいちのせいもあり、人影は疎らだ。そのうちの大部分は山ノ鼻へ向かって降りてしまうので、至仏山を目指すハイカーはさらに少ない。
それらの僅かなハイカーも大方、オヤマ沢田代で右折して至仏山へ向かうため、笠ヶ岳へ向かう者はほぼ皆無。静かなる山は約束されたようなものだ。小生もオヤマ沢田代から先が未知の領域。径はぬかるんでいて歩くのが大変と聞いていたが、池塘が点在する上信越国境の山々は概してこんなものだ。折角なので小笠にも立ち寄る。小笠山頂の北面直下は意外に切れ落ちている。
笠ヶ岳直下までは常緑樹林帯の中を進むが、其処から先は低木と岩の間を縫うように登る。この辺りの岩はシロアリに齧られた材木の如く、不思議な形状の割れ目が無数に入っている。360度の眺望が期待された山頂は生憎ガスっていたが、暫くすると切れ始め、眼下の片藤沼や小笠、奈良俣湖などが時折見えた。静かな山頂を味わった後、来た径を戻る。途中、端正な姿の笠ヶ岳を仰ぎ見ることができた。
鳩待峠に戻ったら、ご主人が待っているのも気になりつつ、休憩所で缶ビールを買ってグビッとやった。

093 オヤマ沢田代の池塘。

097 岩の割れ方?が不思議。

114 残念ながらガスの中。

120 ここは激下り。

122 この辺りだけ岩っぽい。

127 小笠を振り返る。

135 またオヤマ沢田代。

139 見えているのは牛首あたり。

143 振り返ると何やら尖がった山容。

146 鳩待峠に戻ったら、全て差し置いてこれ。

DSC05366

DSC05367

DSC05369

DSC05370

「座禅温泉」に入っていっぷくしているうちに、「ペンションてんとう虫」のご主人がマイクロバスで迎えに来てくれる。片品村のペンション村からここまでは小一時間かかるので大変だろうが、割とこのペンション主(小生よりもひと回り以上ご年配)は運転好きで、しかも話好きのようである。Woodyさんが助手席に乗って話し相手を務めてくれる。
沼田と日光をつなぐ国道120号線は、以前から日光や尾瀬の山へ通う際にはよく利用している。「日本ロマンチック街道」とも呼ばれているこの街道沿いには、いつもりんごを初めとする果物の簡易即売所が並んでいるのを目にしていたが、今は季節ではない。
その代わりかどうか、今回は焼きトウモロコシの店がやけに目立つ。この谷沿いにある畑で果たして美味いトウモロコシが育つのか。ペンション主の曰く、売っているトウモロコシが全て地産かどうかは定かではなさそうだった。
「ペンションてんとう虫」は10軒ほどありそうなペンション村の一角にあり、占有のテニスコートもあった。上州武尊山の麓に広がる台地で、夏もそれなりに涼しそう。その頃にはテニス好きが、そして冬は冬でスキー客がやってくるのだろう。この季節は閑散期なのか、今日の泊り客は我々だけとのこと。部屋は2階、洋室(ベッド)だが結構広くて座卓もあるので、酒と肴を広げて夕食までしばし山談義。
やがて夕食の時間。今宵のメインディッシュはビーフステーキ。それ以外にも色々並ぶので、やはりご飯には手が出なかった。秋刀魚は新潟で仕入れてきたとのこと、ここまで来ると日本海の海の幸は意外に近いのだ。
明日の朝食は何時にしますか、何時でもいいですよ、と女将さんが仰るので、お言葉に甘えて5時半にしてもらった。4時半に起きるとすれば普段と変わらないのでまだ、寝るには早過ぎる。また部屋に戻ってちびちびとやった。

DSC05342

073 生ビールで乾杯。

072 1日目の夕食。

DSC05346

DSC05344

DSC05345

DSCF2177

DSC05348

DSC05351

無事、奥白根山に登頂を果たし「天空のカフェ」で祝杯を挙げた後は、ロープウェイに乗って山麓駅へ戻る。その道すがら、上りではガスっていてよく見えなかった四郎岳と燕巣山が、すっかりその端正な姿を現していた。何方も明後日登る予定なので気分が盛り上がる。
山麓駅には日帰り温泉(座禅温泉)があるのでひと風呂浴びることにした。「ペンションてんとう虫」のご主人曰く、丸沼高原スキー場の人工降雪機に使う水を確保するため、井戸を掘ったら水じゃなくてまさかの温泉が湧いてしまったとのこと(このご主人は、何かと地元の裏事情を良くご存じだ)。それで折角なので日帰り温泉を作ったらしい。ともかく有難くその恩恵に与ることになった。
入浴料700円をロープウェイ切符売り場兼フロントで支払う。脱衣所も洗い場も湯船もかなりゆったりとしているが、それに見合った客は入っていないので(オフシーズンとはいえ、たぶん、単なる観光客はこんな時間、こんなところで風呂に入ったりはしないのだ)、よりのびのびと入れる。洗い場は、カラン毎に仕切りがあるのでウィズコロナ時代にもマッチした造り。追加料金無しでサウナにも入れるのは、きっと贅沢なことなのかも知れない(小生はのぼせるので基本的にサウナは遠慮している)。
さっぱりして風呂から出た後は、やっぱり湯上りビールを求めてレストランかカフェが無いかなと館内を歩き回るが見当たらず。スキー客用のレストハウスは流石にこの時期、やっていない。階段を下りて1階を探すと土産物屋とモンベルショップがあり、その一角で缶ビールを売っているのを発見。
その脇にちょっとだけスペースがあって、椅子もいくつか置いてある。ここは土産物屋にやって来る客の通路に面しているのでやや落ち着かないが、背に腹は代えられない。遠慮なくプシュッとやってグビッとやった。小生以外は皆、自重したようだ。

DSC05336

DSC05337

DSC05339

DSC05338

DSC05340

今週は趣向を変えて、宿(ペンション)をベースキャンプにして近所の山を登ろうという、3連泊の贅沢ツアー。このような場合には、宿が登山口まで送迎をしてくれるかどうかが大きなカギだが、その条件に合ったのが、片品村にある「ペンションてんとう虫」だった。
初日は奥白根山登山(山行記録はこちら)。宿の車(14人乗りのマイクロバス)が、上毛高原駅まで迎えに来てくれる。一度宿に寄ってから登山口へ向かうと思っていたら、「時間が勿体ない」と宿の主、そのまま丸沼高原まで連れていかれる。荷物は車にデポ。
丸沼ロープウェイの山頂駅を降りると、ウッドデッキが設えられたカフェがあることに気が付く。その名も「天空のカフェ」。これは帰りに寄らずばなるまい、と心に刻んで登り始める。奥白根山は個人的にはもう10数年ぶり。その時にはこんな洒落た店は無かったはずだ。
今日はややガスが多いものの、雨は降りそうにない。森林限界を超えると近隣の山々が見え隠れする。気になる山は錫ヶ岳。今回、チャレンジしてみようかと思っていたのだが、昨年の台風で沢筋が荒れていそうなので断念。またの機会としてみたが、チャンスは訪れるだろうか。
奥白根山山頂は、さすが深田百名山だけあって「密集」状態。長居はしたくないが、皆、順番待ちで写真を撮りたがるので時間が掛かる。復路は弥陀ヶ池、血の池地獄(全くの見掛け倒し)を経て戻った。そのまま「天空のカフェ」へ直行。丁度、奥白根山に懸かっていたガスが取れ、端正な山容が現れた。
ウッドデッキのテーブル席に腰を落ち着かせ、奥白根山を見上げながらビール(アサヒスーパードライ小瓶)をラッパ呑み。世の中のロープウェイ山頂駅にレストランやカフェはそれなりにあるが、こんなに眺めがいいカフェはなかなか無い。何処のロープウェイもここを見習って、展望カフェ(もちろん、ビールを置いて貰わなくては意味がない)を作って欲しい。

DSC05285

DSC05292

DSC05295

DSC05296

DSC05301

DSC05306

DSC05315

DSC05328

DSC05329

DSC05330

DSC05331

DSC05333

DSC05334

「八島山荘」から上諏訪温泉の「浜の湯」まで乗ったタクシーの運転手にはもう一つ訊いていて、それは「風呂から上がって一杯やれる店は無いですか?」というものだった。すると、こんな質問を受けたことは無かったのか、それともそもそも一杯やるなんてこと自体全く興味が無いのか、やはりなかなか返事が無い。
この時間帯はそもそも空いてる店は少ないですよね、と水を向けると漸く、「秋月」あたりだったらどうでしょうか、と消極的な返答が返ってきただけ。少なくとも小生が事前にリサーチした限り「秋月」は中休みがある筈だ。そこではたと気が付いたが、地元の人(特にタクシー運転手)にとっては中休み時間帯(午後2時から午後5時の間)に地元で呑める店を探すニーズは無いのだ。そんな時間は仕事をしているか、OFFだったら何処か別の場所へ行っているのだろうから。
「片倉館」から上諏訪駅へ戻る途中、「秋月」を覗くと、やはり暖簾が出ていなかった。少なくとも、中休み時間帯の開店事情については小生の方が情報量は上だ。やはり事前にリサーチした結果に基づき、駅前の「いずみ屋」に予約を入れておいて正解だった。
ここは午前11時から午後10時まで通しで営業している、エラい店。少なくとも駅前でこの時間(午後4時)からでも入れる店としては唯一だろうと思う。入口には「レストラン割烹」とあるが、小生的には大衆食堂兼居酒屋という感じ。これとよく似た店としては、浅草の「水口食堂」を思い浮かべる。
また「諏訪浪漫」、こんどは「りんどう」(アルト系ビール)にしてみる。その後は、やっぱり上諏訪に来たら上諏訪の酒、何れもひやおろしで「本金」、「横笛」、「真澄」をもらう。一品料理はとうふ系が豊富、豆腐グラタン(680円)が美味かった。それよりも珍しかったのは、あぶり酒粕。これは有りそうでなかなか見掛けない。酒の肴にいい感じだった。

DSC05269

DSC05270

DSC05273

DSC05276

DSC05277

DSC05272

DSC05271

DSC05274

DSC05275

DSC05278

DSC05279

DSC_0002

DSC05280

「八島山荘」でタクシーを待ちながら、しかしそれがなかなかやってこないので、生ビールだけでなく日本酒まで呑んでいい気分になってしまったあと、漸くやって来たタクシーに乗り上諏訪へ移動。道すがら、上諏訪でお勧めの日帰り温泉は何処ですかとタクシー運転手に訊くが、なかなか返事が返ってこない。
(上諏訪は県内有数の温泉街の筈なのに)そもそもそんなことを訊く客は少ないのか、それとも(上諏訪で仕事をしている運転手のくせに)温泉には全く興味が無い運転手だったのかは良くはわからない。それでもそのうちに返ってきた答えは、「浜の湯はどうですか?」だった。そんな日帰り温泉、あったっけかな?と思ったが、地元のタクシー運転手だから大丈夫だろうと向かう。
「浜の湯」に着いてみると、そこは超立派な温泉ホテル。タクシーのドアが開くと途端にホテルのドアマンが二人やって来て「お泊りでしょうか、お名前を頂戴できますか」ときた。いやいやそうじゃない、日帰り入浴できたのだと告げると、ドアマン曰く、うちは生憎、日帰り入浴をやっていません、と。タクシー運転手と一緒に、あれれ、という感じ。仕方がない、それではということで、すぐ裏にある「片倉館」へ向かう。結果的に、初めからタクシー運転手には訊かず、真っ直ぐここへ来れば良かった訳で、地元のタクシー運転手が必ずしも当てにならないということを再認識した。
一年半ぶりの「片倉館」(前回はこちら)。前回とは異なり、やや遅い時間(午後三時半過ぎ)の入館だったが、それでも千人風呂には先客が6人だけで、とてもゆったりとできた。
サッパリした後は、いつものように二階へ上がって湯上りビール。そもそも広い休憩スペースだが、COVID-19対応でテーブルの間隔がやたらに広い。寂しいほど空虚でレトロな部屋で、今回も「諏訪浪漫・しらかば」をグビッとやった。そのあとテラスへ出てみると諏訪湖の湖面が輝き、それに照らされた片倉館の煉瓦壁が映えて、イタリア・コモ湖畔もかくや、と思わせる風景だった。

DSCF2091

DSCF2101

DSCF2092

DSC_0640

DSCF2093

DSC05265

DSC05266

DSC05267

DSCF2094

IMG_3790

DSCF2100

IMG_3792

IMG_3793

DSC05268

自宅PCで利用中の「カシミール3D」の地図を、20万分の一ぐらいの縮尺で俯瞰すると、関東平野の西側、即ち丹沢山塊、道志山塊、中央線沿線、大菩薩連嶺、奥多摩、奥秩父、奥武蔵には、踏破済みトレースが網の目状に引かれている一方、疎らな山岳地帯や全くトレースが無いエリアも数多く点在する。自ずと行動パターンは偏っている訳だ。
全くトレースが無いエリアの多くは、公共交通機関によるアプローチが難しいところで、中でも諏訪湖の北から松本市街の東側へ広がる地域は、総じて標高は2,000mぐらいある割に著名な山が無いせいか、霧ヶ峰や鉢伏山を除けば踏み入れたことが無い。そこで今回はそのほぼ中央に位置する三峰山に登り、鷲ヶ峰までトレースしてみることにした(山行記録はこちら)。
「三峰茶屋」でタクシーを降り、登り始めて直ぐ気が付くことだが、三峰山には見事に立木が生えていない。シュールレアリスムの絵に出てきそうな、現実さに乏しい山だ。天気さえ良ければ素晴らしい景色が広がっているだろうと想像できるが、今日は生憎の空模様。またの機会に期待したい。
この後は、笹原だけでなく北八ヶ岳や奥秩父を彷彿させるシラビソの林や、奥多摩のような広葉樹林など、変化に富んでいて、天気がいまいちでも飽きさせない。我々以外、ハイカーはあまり見かけない。僅かに出会うのは、恐らくは何処からか駐車場からの往復パーティーばかりで、縦走する輩はいないようである。花の季節でも紅葉の季節でもないので、ハイカーが少ないのは当然かも知れないが、それでもここは穴場と云えるかも知れない。大いに気に入った。
鷲ヶ峰から下り始めると、ガスに包まれた八島湿原の方からなにやら放送が聞こえてくる。そこだけはしっかり観光地で、サンダル履きの若者連れや家族連れがマイカーでやって来ていた。そんな喧騒を避ける様に、「八島山荘」内の誰もいない食堂に入り、生ビールを呷った。タクシーが登ってくるまで時間があるので、ついでに売店で「麗人」を買ってちびちびやった。

16 あそこが山頂か。

20 飛んでいるのはアキアカネとツバメ。

32 左手は落葉松林。

34 すっかり見通しが得られ無くなった。

53 何だか奥秩父?

59 真っ白な鷲ヶ峰。

61 晴れていれば、八島湿原が見えている?

64 八島湿原。

68 何となく入り難いので・・・

DSC05264

DSC05263

DSC_0638

DSC_0639

↑このページのトップヘ