山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2020年11月

「玉翠荘」でさっぱりしたら、そのまま「玉翠荘」でフライングして一杯やる気持ちをグッと飲みこんで、待ち合わせ場所に決めた奥多摩駅2階へまっしぐら。階段を登るのももどかしい。2階フロアへ上がってみると、今日もそれなりの客の入りだ。
テーブル席は概ね塞がっていたので、駅のホームに面したカウンター席にリュックを置いて、さっそくビールの注文。お品書きをじっと睨んでから、ターネラ(Lサイズ1,300円)を注文。キャッシュオンデリバリなので1,300円と交換にグラスを受け取る。ちょっと赤みがかった半透明なビール。苦みは程々で喉越しはなかなか良い。「ターネラ」とはそもそも何語でどういう意味なのだろう。
駅を発着する電車を眺めながら暫しのビールタイム。まだ時間が早いせいか、乗客はそれ程多くは無い。ひと息ついたところで店内をぐるりと見渡す。中高年男女が主体の、何処かの山の会がやけに盛り上がっている。ビールの1杯や2杯であそこまで盛り上がれるとは幸せだ。でも飛沫を派手に発散させているようなので、隣の空きテーブルに座る勇気が湧いてこない。店内フロアがそれなりに広いのは、我々にとって救いだ。
そのうちに後続のなおちゃん、Woodyさんがやって来る。でもその後がなかなかやってこない。聞くところによるとのりちゃんが風呂の湯(異常に高温だったそうな)で火傷をしたらしい。何故か一番後に入ったのりちゃんが熱湯で火傷するという、(考えてみるとやや不思議な)ハプニングが起こったようで、その後、電車に乗ってからも暫く氷で冷やし続けていた。まったく、山から下りてから危険が潜んでいるとは、油断できないものだ。

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今週末に目指した山は、奥多摩の九龍山(またの名を九重山)。この山が山行計画の俎上に乗ったのは、菊丸からリクエストがあったためなのだが、ウィズコロナの時代としては、なるべくなら(ちょっと密になる)バスには乗らず、駅から歩ける山がリスク削減の点からも好ましいという気が働くので、そんな点からも九龍山は悪くないんじゃないかなと選んだのだった。
奥多摩駅から西は、多摩川右岸の登山道は鋸尾根を始めとして何れも登り応えがあるなかで、この九龍山から江戸小屋山を経て鞘口山へと連なる江戸小屋尾根(という名前が付いていると「松浦本」で知った)は、それ程の険しさが無いので天候に左右されない感じだし、人気(ひとけ)の無いコースなので静かな山登りを楽しめる。、ウィズコロナ時代に相応しいだけでなく、我々にもお誂え向きな山だ。
当日は朝から今にも泣き出しそうな空模様で、案の定、登り始めて直ぐ本降りの雨となった。踏み跡はしっかりあるので(取り付いて直ぐはやや藪っぽいが)足元に不安は全くない。九龍山、江戸小屋山、鞘口山までは難無くクリア。
九龍山はどうってことない山だが、その先、江戸小屋山までは西側が伐採地なので、雨模様でも眺めは悪くない。その雨は途中で上がりガスも切れてきて、見る見るうちに御前山が姿を現してちょっと得した気分。
結構大変なのは、鋸尾根の下り。昔からここは、登るうえでも下るうえでも難儀な場所だ(特に冬季は緊張を強いられる)。それでも愛宕神社まで辿り着けば、もう奥多摩の街は目の前。でも安心することなかれ、この後の下りで何故か径を踏み外し、よりによって地蜂(たぶん、クロアナバチ。スズメバチじゃなくてほんと良かった)の巣に頭を突っ込み、怒り狂った蜂たちに強か刺された淑女もいるのだ(とばっちりで刺された紳士もいる)。
尾根の末端にある、名物の急階段を下ったら、最寄りの玉翠荘へ向かい、汗を流すことにする。Woodyさんと地下1階の男子風呂に入って(一方、女子達にはまだ地下4階までの階段地獄が待っている)、いつものようにサッと入ってサッと出た。

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久しぶりにまた近所の「ルーチェ」で軽く一杯やることにした。一応電話予約をしてから入ってみたが、結果的に我々ひと組だけの貸切状態。これを狙ってできるものならば、ウィズコロナ時代としては、申し分ないシチュエーションが得られるが、現実はなかなか難しい。料理も接客も申し分ないし値段もリーズナブルなのに何故か全く人気が無く、しかし不思議と潰れない店でもあれば別だが、そんな都合がいい店なんて有る筈も無い。
今はウィズコロナ時代、ここ「ルーチェ」もテイクアウトをやっているし、元々キッチンカーを保有している強みもあって、この頃は出張調理まで始めたようだ。店も単に来客を待つだけの時代は終わったようだ。
いつものように駆け付け生ビールに合わせるのは「真鯛のカルパッチョ」。ビールのあとは、今日は赤ワインにしてみる。店のお勧めはテッレ・カサリ(TERRE CASALI)、モンテプルチアーノ・アブルッツォのDOC。全体的に程よくまとまった感じのミディアムボディだ。
これに合わせて料理は、「こだわり卵のスクランブルエッグ赤ワインソースとサマートリュフ添え」、「千葉産いも豚のソテーバルサミコソース」、「龍泉洞黒豚とフレッシュトマトのタリアテッレ」にしてみた(豚肉がかぶってしまったが、産地の違いを堪能できた)。
この店に来ると何かの料理(たいていの場合、パスタ)に驚かされるのだが、今日はやはり「こだわり卵のスクランブルエッグ赤ワインソースとサマートリュフ添え」。黄身の色が随分赤いのでスクランブルエッグにトマトソースでも加えているのかと思ったら、そういう卵なのだという。これにたっぷり掛かっているサマートリュフがまた美味かった。

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今日の打ち上げは、17時に予約を入れてある「一福食堂」。その時間に合わせ、「秋山温泉」16時30分発の無料送迎バスに乗るため、「秋山温泉」に1時間半も滞在した。そんなに長くいたことは珍しい。
上野原駅に着いたら、17時にはちょっと間があるので寄り道。最近、「ハヤリテラス」という店が出来たので覗いてみた。あわよくばソーセージを買おうと思ったのだが、売り切れとのこと。こんな時間じゃ全然無理、という雰囲気が醸し出されている。この次はもうちょっと早い時間に再トライするか。
ウィズコロナ時代になって、これまでお邪魔した店がどうなっているのかは大層気になっていて、それを直接確認したい店のかなり上位にこの「一福食堂」があった。勇んで行ってみると、先ずは靴を洗ってくださいと、外にあるバケツと柄杓とブラシを指し示される。以前には無かった仕来りだが、これはウィズコロナとは関係ないかも知れない。
通された部屋は前回と同じ、2階の一番手前だった。4人なので6畳間ぐらいがまあ妥当なところだ。先ずは駆け付けビール(大瓶580円)。続いて、牡蠣のソテーに牡蠣の柳川、牡蠣のカレー焼きめしと、怒涛の牡蠣料理三連発。一気に牡蠣ワールドに突入。
それにしてもRが付く季節じゃないと牡蠣は喰うなと教えられてきた。ってことはこの牡蠣、北半球じゃないよね、どこ産だろうかと思いググってみると、何と今は産卵能力が無い三倍体の牡蠣が出回っているとのこと。だったら季節は関係ない、いい時代になった。
その後は牡蠣だけじゃなく、アジフライ、野菜炒め、いか刺も注文。ビールの後はシャトールミエールの甲州シュールリー。これがまた牡蠣に良く合うのだ。窓の外はいつの間にか陽が傾いてきた。景色も良い感じの色合い。巷のコロナをふと忘れさせる眺めだ。
結局そんなこんなで大いに喰って呑んだ。気が付けばなんと我々が最後の客になっていた。店の外で、店の大将に写真を撮っていただく。大満足でした、また来ます。

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今日も雨降り。わざわざそんな日に自虐的に雨降山に登ることになったのは別に意図したのではなく偶々そうなっただけだが、結果的に行先が雨降山になったは、15時までに上野原駅へ戻って来られる山を選んでいるうちに浮かび上がったのであって、どうしても雨降山に登りたかったわけではない。
何故、15時に上野原駅かと云えば、秋山温泉行の無料送迎バスが15時発だったから。何故、秋山温泉かは後の話として、「上野原駅に15時」から逆算して下りてこられる山は何処かと探してみると、高柄山以外にはなかなか見つからない(何せ、他の山は低過ぎて懐が浅過ぎて場が持たない)。高柄山はもう飽きるほど登っているし、上野原駅へ下るにはどうしても某ゴルフ場の脇を通らなくてはならないのに、そのフェンスが極めて邪魔で歩き難いのが業腹で歩きたくない。
ということで「歩いて下りて上野原駅」というパターンはこれ以上見当たらず、「バスで上野原駅」を探すことになるが、これも選択肢は限られている。飯尾線や無生野線だと午前中しか往路のバスが無いので論外、あるのは井戸線(生藤山の登山口)発か不老下線。二つに一つなので、今日は不老下線のバスをチョイス。不老下BSから逆算したら、自然に雨降山が浮かび上がってきただけ。そんな不埒な選び方をしても、山自体はそれなりに楽しめた。
目出度く15時発のバスに乗って秋山温泉に到着。このバス、意外に利用者が多い。入口では検温、アルコール消毒が義務となっていて、脱衣所は大部分の洗面所が使用禁止だ。汗を流してサッパリしたらいつものように2階の食事処へ行くと、テーブルが随分と少なくなっていて、椅子は一方向しか置いていない。これもご時世だが、ちゃんとビールは置いてある(しかし前回はあった「おつまみセット700円」が無くなっていた)。これだけでもありがたい。ありがたく湯上りビールをグビッとやった。

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「ペンションすずらん」に泊まった翌日、雨の日川尾根を逍遥してから天目山栖雲寺の石庭を見学し、「やまと天目山温泉」で汗を流してから高尾駅には16時33分に戻った。時間が早いので、いつもの「たまの里」に寄ってみることにした。ウィズコロナでこの店がどうなっているのか、見てみたい気もしていた。
結局、この2日間で歩いたのは20km強、ウィズコロナ時代の3回目でまだまだリハビリ中なので、程良い行程だったように思う。ずっと雨だった2日目を別にすれば、山中には予想以上にハイカーがいた感じがする。やはり皆さん、外で羽を伸ばしたいのか。特に、主稜線の白谷ノ丸から牛奥ノ雁ヶ腹摺山にかけてはそうだった。
それにしても皆(マスクをしていないのは仕方がないが)、行き交う際に我々を待って呉れるのは有難いとしても、径から殆ど離れず(つまりソーシャルディスタンスを殆ど取らずに)、然も挨拶をする(つまりご丁寧に飛沫まで飛ばして下さる)のはなんとも有難迷惑な感じだ。思わず、息を止めて通り過ぎたい気分になる。なので、向こうが立ち止まる前に、先にこちら側で径を大きく外れ、更には顔を背けるようにしたい気持ちに駆られる(少なくとも小生がトップだったら、登り降りに関係なくそうする。一方、Woodyさんはこういうことには鷹揚で、ちっとも頓着しない。ひとによって感じ方は様々なのだ)。何れにしても、行き交うハイカーが多いコースはどうにも落ち着かない。これからはより一層、人跡の薄いマイナーなコースをプランニングしたい。話が逸れた。
「たまの里」の暖簾を潜ると、ビフォーコロナの半分以下の入り具合。テーブル間には各々衝立が設けられている。「密集」でも「密接」でも無い状況は作られているが、「密閉」については客が出入りする際に自ずから外との換気が生じる程度で結果、「0.5密」ぐらいだろうか。まあ良かろうと、腰を落ち着けることにした。

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「やまと天目山温泉」の食事処でしばしのんびりしてから、14時31分発のバスに乗車。雨は上がったようだ。まだ時間が早いのかバスに乗っていた客はせいぜい10名ほど、「やまと天目山温泉」から乗車したのは我々以外に夫婦一組だけだ。甲斐大和駅には定刻の14時45分よりちょっと早めに到着。
そのまま切り返して駅に横付けするかと思ったら、一旦、中央線を渡る橋を通り、駅の反対側の小さなロータリー(こんなのあった?)を回って戻ってきた。回っている最中にかなり立派な銅像が出来ているのを見た。武田勝頼公だ。やはり終焉の地に相応しいと云うことか。信玄公銅像がある甲府駅北口に較べて、甲斐大和駅はかなり寂しいがそれも致し方あるまい。
駅に入ったら上り電車の時間を見ると、次は15時21分発の高尾行となっている。微妙に時間がある。それならばと、甲州街道沿いにあるセブンイレブンへ行って、ビール等を買出しすることにした。随分久しぶりな気がする。
戻ってきたら改札口を抜け、ホームのベンチに座ってまたグビッと一杯やる。ここは線路の両側が法面に挟まれていることもあって、妙に落ち着ける。勝沼ぶどう郷駅も悪くは無いが、ここ甲斐大和駅に較べると客が多いのと、ホームの東側には民家もあるのでやや人目を憚る感じがないでもない。ここは解放感が半端ない小海線・松原湖駅に次ぐ居心地の良さかも知れない。
さてウィズコロナ時代幕開けの1泊ツアーはこれでおしまい。また次のにんじんを考えなくてはならない。次は7月。梅雨明けとなれば、やはりテント泊のシーズンだ。ウィズコロナ以前からトレンドはソロテントだが、この先はそれが常態化するのは間違いない。小屋泊にも魅力はあるがこの時代、なかなか大変。皆に強要することは出来ないが、ソロテントの計画を増やすこともこの時代に相応しいと感じて貰えるはずだ。

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「ペンションすずらん」に泊まった翌日は、予報通りに朝から本降りの雨。梅雨の最中なので元より覚悟の上だ。今日行く日川尾根は晴れても降っても余り変わらないので(雨でもそれなりに楽しめるし、天気に関係なく行き来するハイカーは少ないので)、朝食をしっかり摂ってから8時半に出かける。
下日川峠まで上がる林道が地味にキツイだけで、後はアップダウンが程よく繰り返される。イスカが集まるというアカマツ林は、今は季節ではないのでイスカもそれを狙うカメラマンも皆無。富士山が目の前に見えるポイントは、すっかりガスっていて直ぐにそことは気付かない。
「かくれっ窪」を探してみたが見つからず、また次回の宿題となる(たぶん、もうちょっと林道を西に進んでみるべきだった)。境沢ノ頭は晴れていると遮るものが無くて暑いが、今日は梅雨寒むで逆にのんびり出来ない。今日もネジキの花が咲いていた。しかしこの時期、花と云えばヤマボウシだ。噎せ返るような緑の中に、ぽっかりと白い花が浮いて見える。
時々目の前を横切ったり、警戒鳴きが聞こえたりと鹿が目立つ。久しく人がいなかったせいだろうか?三角コンバまで来たら、後は勝手知ったる尾根径を境沢橋まで下るだけだが、トラバースする箇所が意外と荒れている。地形の記憶を頼りに進むと果たして道標があり、そこで折り返せばやがて林道に降り立つ。ここから「やまと天目山温泉」まで単調な車道歩きなので、途中、天目山栖雲寺に寄り道してみる。武田氏終焉の地として有名だが、自然そのままの石庭が見応えあってちょっと驚いた。
「やまと天目山温泉」は調べてみれば2014年6月以来、いつの間にかもう6年前だ。さっぱりしてから食事処へ行ってみると、テーブル間隔が随分広がっていてソーシャルディスタンスがたっぷり。これじゃ従業員の給料だって出そうにない。大丈夫か。

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コロナ自粛で3月下旬から6月にかけて以下の山行計画(もっと先までのプランを温めていたが)がすべて中止:
・西丹沢/椿丸(日帰り)
・上州武尊山(1泊)
・中央線沿線/扇山(+塩ノ山ワインフェス、日帰り)
・下越/五頭山(1泊)
・御坂/鬼ヶ岳(日帰り)
・中越/浅草岳(2泊)
・上州/赤城山・長七郎山(日帰り)
・南アルプス前衛/七面山(1泊)
・日光/羽黒尾根(日帰り)
・前日光/井戸湿原~横根山(1泊)
・富士山麓/三国山稜(日帰り)
・谷川連峰/大源太山(1泊)
その後、第1波が緩和され隠遁生活から復帰したら、徐に計画立案の方も立て直し。いつの間にか雪どころかツツジも終わってしまった。さて泊りの山第1弾を何処にしようかと、呑みながらWoodyさん、なおちゃんと話しているうちに、大菩薩連嶺の「ペンションすずらん」へ行ってみようか、という話になった。
「ペンションすずらん」へ下る径はほぼ歩き尽くしているので、歩き慣れた大峠からのルートを再訪してみることにして、途中、懸案だった赤岩本宮に寄ってみた。尾根から激下りしなくては(勿論帰りは激登りしなくては)ならないが、行くだけの価値があるところだった。
その後、白谷ノ丸に寄り道してから黒岳、川胡桃沢の頭、牛奥ノ雁ヶ腹摺山と辿って「ペンションすずらん」へと下った。新型コロナ自粛から解放されたせいか、風呂場もレストランも昆虫目当ての家族連れだらけ。訊けば部屋は満室とのこと。実は新型コロナ禍は夢幻だったのか、と錯覚させられる。
静かな「ペンションすずらん」に逢いたければ、冬の方が望ましいかも知れない。でも風呂上りに、窓が開け放たれたレストランでビールを呑むのは、ここだけの、そしてこの時期ならではの贅沢だ。

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奥多摩駅2階で「バテレ」で湯上りビールを呑んだものの、これで帰るのはやや切ないので、とりあえず立川で途中下車。でもCOVID-19を考えれば、今まで気軽に入っていた居酒屋のうち、客がいっぱいだったり、若者たちが盛大に飛沫を飛ばしていたり、或いは店が狭かったり、はたまた地下にあったりするような店はどうにも入り辛い。
そんな空気が漂うなかで何処に活路があるのか、と話しながら北口をうろつく。「酒亭 玉河」は地下なので換気が悪そうだし、(ウィズコロナになってどうなったのかは分からないが)席と席の間隔が狭いので涙を呑んでスルー。「ひなたかなた」や「肉バルBrut」は飛沫をふりまく若者が多そうなので敬遠。「あま利」はどうやら廃業したみたいだ(コロナ廃業?)。
「弁慶」の前まで来たので中を覗くと、客はそれほどおらず入口も開けっ放しなのでこれならばいいか、と入ることにした。それほど騒がしくない(それほど飛沫が飛び交っていない)のもまあまあ悪くない。2年ぶりの入店だ(前回はこちら)。客は山姿は我々だけ、ほぼ地元のオヤジばかりのようだ。
それにしても色々な条件を考えながら店に入り、周りを気にしながら酒を呑むというのも因果な話だ。今までは喫煙者だけが肩身の狭い思いをしていたが、これからは酒呑みもそうする必要がある。嫌な時代になった。
まず生ビール(580円税込、以下同様)で乾杯。つまみには、ハモの落とし(450円)、ハムカツ(190円)、まぐろぬた(360円)、油揚げ焼き(220円)、クジラベーコン(450円)を注文。ハモがあるなんて、関東の居酒屋じゃあちょっと珍しいのでは?もう夏だね。クジラベーコンもメニューにあるとつい頼みたくなる。昔は、それこそネコも跨いで通るくらいありふれていたと思うが、今は珍味。ありふれていた頃は未だ、酒呑みじゃなかった、ちょっと惜しいことをした。

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「玉翠荘」で汗を流した後は、「ビア・カフェ・バテレ」本店へ行ってみると普通にちゃんと営業していて、しかも外のテラス席も含め満席とのこと。テラス席はさることながら、建物内は結構「密」な状況。もし、テーブル一つだけ空いています、と云われてもちょっと入り辛い感じだ。何だ、新型コロナ禍は終わっちゃったんだっけ?ってな雰囲気の「バテレ」だった。
それではということで、念のため隣の「天益」を覗いてみると案の定、こちらも満席で「ごめんね~」と女将さん。分かっちゃいるけど、やっぱり「天益」も予約が必須と再確認。それにしても奥多摩は、まるでコロナとは無縁の世界のように経済活動が活発である。
次に、この頃入ったことが無い「氷川サービスステーション」を覗いてみると店内に客は誰もいない。既に今日は営業を終了した様子で、こちらはコロナ自粛中な雰囲気。やれやれと思って続いて「こうらく」へ向かうと、閉まっていてひと気が無い(コロナ廃業?)。更に「むら㐂」へ向かうと、丁度、数人のグループが入ろうとしているところを目撃し、これはダメだと引き返す。
今日は後手後手、そういう巡り合わせだ。そうなればもう行く場所はここしかない、ここでダメなら奥多摩は諦めようと駅舎2階PORT Okutamaの「バテレ」へ。ここもそれなりに混んでいたが、テーブル1つが空いていたのでそこへザックを置いて、さっそくビールを注文。ようやく湯上りビールを味わうことができた。
ふと周りを見回せば、割と静かにしている観光客が数人と、やけに賑やかな山帰りの中高年グループが盛大に飛沫を飛ばしている状況。これだけ広い室内でたとえ窓が開いていても、彼らの風下には座りたくない感じ。素面でも地声がでかい人にアルコールが入るとこうなります、という典型を見るようだ。やはり呑み屋は何かとリスクが高い。

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ウィズ新型コロナ山行第2弾且つ奥多摩の重箱の隅を穿る山行第2弾は、奥多摩の三ノ木戸山。はっきり云ってこんな山、今まで地図上でも気にしたことが無い。改めて地図を見る限り、石尾根縦走路から僅かに外れているので、きっと登ったことはないのだろう。石尾根を末端の奥多摩駅から登るのは、恐らく高校1年生の夏山トレーニング以来のはず。つまり45年ぶりということになる。そのときもたぶん、三ノ木戸山はスルーしたはずだ。
何故この山かと云えば、先週(頭窓山~三ノ戸山)と同様、東京都、埼玉県及び神奈川県内で(基本、県外移動が自粛されているため)バスを使わず駅から登れる山で、余り人に踏まれていない山は無いか、と地図を舐めるように俯瞰した次第。出来れば、個人的に初登頂であればなお良い。
三ノ木戸山は何れの条件にも合致した山で、人気の石尾根上にある点はややマイナスながら、石尾根を上り下りするハイカーはあっても、昼頃に三ノ木戸山あたりを彷徨くような輩は少ないだろうとの読みも働いた。結果的に、山中で出会ったのは単独行1名、トレランのグループ1つと、法面工事現場での警備員1名だけで、ほぼ読み通り。
三ノ木戸山は縦走路から僅かに外れているだけなのに、果たしてひっそりと静かなる山だった(山行記録はこちら)。昼寝でもするのに良さそうである。このコースを歩いたことも、鷹ノ巣避難小屋に泊まって以来16年ぶり(その時は逆コース)、唯々懐かしい。
時間が早かったので、もうちょっと石尾根を登ってから引き返す。防火帯は解放感が気持ちイイ。帰路は十二天尾根を林道まで下りたら、あとは不老林道を辿るだけ。法面工事現場に戻り、急階段を下りて日原街道に出れば、いつもの日帰り入浴「玉翠荘」には14時過ぎに到着。
若旦那に訊けば、2週間前から再開したとのこと。入浴料はタオル付800円になっていた。男風呂は先客1名、あとから2名組。脱衣所で、これから風呂に入るのであれば洗い流せば済む感じだが、風呂から上がって着替えている際に「密」になるのはやや気がかりだ。

01 石尾根の登山口がここ。

03 奥多摩駅前のシンボル、愛宕山。

05 振り返るとゴンザス尾根。

08 羽黒三田神社。

20 ここにも神社。

24 癒しの緑。

30 本来の道は抉られて赤土が露出しているので迂回。

34 三ノ木戸山はここを左に上がる。

35 三ノ木戸山に到着。

39 まだ時間が早いのでもうちょっと先へ行ってみる。

41 気持ちが良いところ。

43 左端に踏み跡。

55 大岳山に向かって下る。

64 この辺りがちょっと急降下。

釜めし なかい」で山行解禁の祝杯を挙げた後のこと、山から下りた際ずぶ濡れだったので既にすっかり着替えていたものの、やはり何処かでさっぱり汗を流したい。川井駅を起点にした場合、かつて「松乃温泉・水香園」が最寄りだったが今はデイ・スパは受け付けていない。次善策は青梅駅から歩いて20分弱の「かんぽの宿 青梅」か、河辺駅前の河辺温泉「梅の湯」だ。
青梅は「ホリデー快速」を利用しない場合は乗換駅なのでそのついでに行くのは便利なのだが、やや遠くてしかも帰りが登りになるデメリットが憂鬱にさせるため、乗換が面倒な(青梅と河辺と2回乗換が必要な)河辺温泉をチョイスした(7人はそのままお帰り)。
河辺温泉は3年ぶり(前回はこちら)。図らずも、前回ここに来たのはやはり「ちわき」に寄って川井駅からやって来たのだった。川井駅からは、どうあっても河辺駅に来るしかないようだ。
5階まで上がって受付をした後、階段を登って6階の風呂場へ移動する。今日もそれなりに客は入っているが、密になるほどではない。露天風呂にも(烏の行水的に)ちょっとだけ浸かった。
サッパリしたら再び5階へ戻る。目の前は「癒し処リラクゼーション河辺」。マッサージ師の方々(まさしく濃厚接触的生業だな~)はとても暇そうだ。食事処へ向かうと、こちらも店員が暇そうにしている。客は我々以外、ひと組しかいない。
この後、人混みの立川の街などへ向かう気にもならないので、ここの食事処で打ち上げ。なので、前回はビールを呑んだだけだったが、今日はつまみもいくつか頼み、日本酒も「多摩自慢」と「̠嘉泉」を呑んだ。どちらも福生の酒。久しぶりで美味い。コロナ自粛からの解放感は、えも云われず味わい深い。

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季節は移ろい、最早、初夏。今年は春が無かった。政府の緊急事態宣言が解除されたことを受けて、満を持して計画したウィズ新型コロナ時代の山行第1弾は、奥多摩の頭窓(ズマド)山と三ノ戸山。赤久奈尾根を辿って川苔山を目指すハイカーにとっては、何方も行き掛けの駄賃にもならないし巻き道もしっかりあるので、酔狂な輩でなければこれらの山頂を踏むようなことはしないだろう。
そんな忘れ去られた山を巡る、重箱の隅を穿るようなプランを立てたものの、時節柄そもそも赤久奈尾根を歩く者は少ないだろうし天気も天気なので、わざわざこんな不遇な山を選んで他のハイカーとの接触を避ける必要は無かったはず、ちょっとやりすぎたきらいはある。
ともあれ最高峰の三ノ戸山でも標高800mを僅かに超えるだけなので、コロナ自粛太り状態の我が身にとってリハビリとして丁度良い具合だ。生憎朝から本降りの雨にもかかわらず、ほぼ3か月ぶりの山行なので気分は上々。皆もそう思っていたようで、参加者10名の大パーティーとなった。
何の変哲もない尾根で眺めも無いが、登ること自体が楽しい。久しぶりに見る山の緑もやけに新鮮だ。首尾良く三ノ戸山を踏んだ後は、雨で足元が緩くなった枝尾根をほぼ滑りながら下れば、上手い具合に「釜めし なかい」のすぐ傍に出た。庭付き隠れ家風の古民家でいい雰囲気。中を覗くとなんと満席、順番待ち状態。山は少なかったが、車移動で外食する輩はそれなりにいるのだ。我々は皆、泥んこでずぶ濡れ状態なので、着替えをしながらのんびりと待つ。
やがて案内された席は、庭を眺められる離れのような部屋、なかなか乙だ。ここは以前入ったことがある「ちわき」の姉妹店だという。こちらの方が本家だろうか。建物自体は古びているがトイレだけは綺麗にリニューアルされている。
先ずは生ビール、メニューを眺めると鮎の塩焼きもある。さっそく注文。養殖ものだろうがとりあえず初物。頭からしっぽまでとても美味しくいただいた。そのあとは釜めしをちょっとだけ頂く。こちらもなかなかだ。しかし山からこの店へ直接下りるプランはたぶん、これが最初で最後、かなり残念である。

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今日も江戸川堤防の散歩。江戸川は河川敷がそれなりに広いせいもあって、サッカーコートや野球場が何面もあったり、ちょっとした森が広がっているところもあってなかなか多様である。江戸川を下ると左は船橋、右は市川。船があれば、河口まで1時間ぐらいで行ける筈。出来たら水上バスでも走らせてくれないかなと思う。
堤防を歩いていると、長閑な気分になってくるが、行き交う人はだいたいマスクをしているので、やはり以前とは違う日常なのだと気が付く。
コロナ禍で世界は一変したが、考えてみれば有名なペスト禍は、14世紀に全世界で死者約1億人、中国の元の人口が半減したというから、今のコロナ禍の比ではない。一方、コレラ禍は日本だけでも江戸から明治時代にかけて数10万人が亡くなったらしいし、スペイン風邪も明治時代に日本だけで約40万人、世界ではmin1,700万人、max1億人が亡くなったということだから、人類はこれまで何度も感染症の大波を受けてきた訳だ。しかもこれらはメディアが殆ど無いか不十分な時代なので、一般民衆の閉塞感は想像を絶するわけで、それらに較べればいまの我々の状況はかわいいものだと思い付いた。
三郷放水路(中川から江戸川への放水路)と合流する地点で散歩を終了し、ランチを食べに最寄りの「大膳」に入る。先客は誰もいない。先ずは生ビールと焼き餃子を注文。今日は陽気が良いのでビールが一段と美味い。ここの餃子は大振りなので、ひとり2個で十分。他にエビチリ、青椒肉絲、八宝菜など定番料理を頼む。
ビールばかりでは腹が膨れるので、冷えた白ワインも注文。料理はどれもこれも、この辺りの町中華とは全然違う。まだもうちょっと食べられそうだったので、チャーシューを注文すると、お洒落な盛り付けで出てきた。味はやや甘め、シンガポールやクアラルンプールのチャイナタウンで食べた、ポークジャーキーを思い出した。

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今日もコロナ太り解消(には程遠く、焼け石に水的な努力)のために近所を散歩。久しぶりに水元公園にしてみた。この公園はそれなりに大きく(広くはないが長い)、北の端(「カワセミの池」がある)から南の端(「水辺の生きもの館」がある)まで真面目に歩いても1時間ぐらい掛かるので、散歩にはうってつけである。
駐車場には意外と多くの車が停まっている。皆、考えることは同じだ。家族連れも多い。でもこれくらいの大きさであれば、密になるようなことは無いだろう。先ず、ポプラ並木を通って「カワセミの池」へ。望遠カメラを構えた人たち(主に年金生活者と思しき男性)が結構いる。カメラの先に目をやっても、カワセミは見あたらない。多少の時間と忍耐が必要なようなので先を急ぐ。
水辺に沿って歩くと、そのうち「水生植物園」がある。でもこの時期、花なんて何処にもない。その隣には「バード・サンクチュアリ」があり、観察舎から先へは入れないようになっている。何故かここには人がいない。窓から覗くと、何やら水鳥が何羽かいた。
メタセコイアの森を通過して、更に水辺を進むと「涼亭」という和風な建物が見えてくる。ここは蕎麦とか喫茶を楽しめる店だが、コロナ禍のせいで休業中だった。入れないと判ると、急に喉の渇きが襲ってきた。まだ端の「水辺の生きもの館」はだいぶ先だが、もうここで切り上げて何処かの店に入ろうと駐車場へ戻る。
先日、うなぎを喰った「川魚 根本」のちょっと先に「吹上藪蕎麦」がある。駐車場がガラガラなので入ってみた。出迎えた花番さん(もしかして女将さん?)の声がやけにでかい。ウィズコロナ時代に相応しくない。店内は如何にも蕎麦屋然とした昔ながらの内装、テーブル席と小上がりが並んでいる。
小上がりに座ったら早速ビール(600円)を呑んで、漸く渇きを癒す。つまみにはかつ煮(800円)を注文。塩味が丁度いい具合。締めにもり(550円)を頼むと、どうやらここは手打ちではない。エッジが利いておらず、喉越しもいまいち。この蕎麦の為に何度も通う店ではないが、水元公園に近いのが利点、また来てしまうかも知れない。

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コロナ禍による何とも云えない閉塞感と運動不足を解消するため、週末、カミさんと近所を散歩することにした。と云っても三郷には、散歩に相応しいようなところはそれほどない。最寄りで云えば江戸川の堤防ぐらいなので、とりあえず行ってみた。
限りなく平坦な三郷市にあって、江戸川堤防は最も標高が高いため、大抵の場合そこそこの風が吹いていて気持ちがいい。今日はいい天気。丁度、菜の花が咲いていて春本番な風情。眺めていると、巷のコロナ禍など夢幻のごとく思えてくる。
堤防の上は、我々と同じように考えてやってくる輩はそれなりに多い。散歩だけでなくジョギングする者、サイクリングをする者などもかなりいて、お互いマスクをしていてもすれ違う時にはちょっとだけ気になるし、マスクをしていないランナーやサイクリストがやって来ると、思わず息を止めたくなる。
江戸川はゆったりと音もなく流れている。八王子に住んでいた頃のこと、近所には多摩川の支流、浅川が流れていて、堤防に上がってみると川の流れの音が聞こえた。物心ついた頃からそれが当たり前だったから、江戸川や隅田川など、音もなく流れる川は何となく不思議だった。三郷市の標高はわずか海抜7mなのに、ここから河口まではまだ30㎞ほどあるから、音を立てて流れる筈もないが。
小1時間程歩いた後、そろそろ昼飯時なので最寄りの蕎麦屋「谷中藪蕎麦」に入ってみた。ここは以前から場所は知っていたが入るのは初めて。テーブル間隔がゆったりしているように見えるのは、コロナ対策かも知れない。先客はいなかったが、あとから2組やってきた。
先ずはビール。多少なりとも体を動かした後のビールは美味い。つまみには豚の角煮を注文。蕎麦屋で見るのは初めてかも知れない。蕎麦は天もりにしてみた。麺は仄かに緑色。中華の翡翠麺のようだ。果たして茶入りかクロレラ入りか?そう云えば、「かんだやぶ」もクロレラだった。手繰った限り、緑色の正体は分からなかった。

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基本的には、小生もカミさんもイタリア料理好きである。常々、偶には何処か美味しい店に行って、ワインを呑みながらイタリアンを喰ってみたいと思っているが、地元三郷には「イル・カミーノ」と「ルーチェ」を除けば気の利いた店が限られているので、大抵の場合、都心に足を向けることが多い。
そんな折、三郷駅前に、前々から噂は聞いていたが、昨今のコロナ禍で開店が危ぶまれていたイタリア料理店「バルーチョ」が、漸く開店したとの情報を得て、カミさんと勇んで(というか、少し恐る恐る)行ってみた。
場所は先日、開店したばかりの居酒屋「にしだ場」の隣。さっそく入ってみると、開店時間直後のせいかコロナ禍による外出自粛のせいか、我々が今宵の一番客だ。店内の感じはかなりカジュアル。云わば「オステリア」的な店である。若い男性店員(もしかして店長か?)に何処でもどうぞと云われ、適当なテーブル席につく。
メニューを眺めると、かなり料理の種類が豊富でうれしくなる。でもタパスなんて書いてある。あれっ、スペイン料理ってこと?まあ、細かいことは突っ込まないことにしよう。差し当たりはビール、生ビール(500円税別、以下同様)にしようかと思ったが、キリン・ハートランド(500円)があったのでそれにした。ビールの後は、ガバルタというスペインワイン(2,600円)にしてみた。悪くない。
お通しで出てきたのは野菜のチーズフォンデュ。これもイタリアンじゃないね? 他に頼んだ料理は、イイダコトマト煮(300円)、モツ洋風煮込み(420円)、ローストビーフ(600円)、えびアヒージョ(550円)、釜揚げしらすのペペロンチーノ(680円)と、どれもリーズナブルプライス。それにしてもやっぱりここは、「オステリア」ではなく「欧風居酒屋」ってとこだ。だからと云ってちっとも悪くないけど。

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「ビッグハート」でランチをした後、ロックハート城の中へ入ってみる。単に見物でやってきた客と同じくらいに、リアルおひな様ごっこ(プリンセス体験)をやっている最中の女の子やオバサンがうろうろしている。皆さん、結構ハイになっていて、我々を城の中に置かれた調度品の一つぐらいにしか思っていないようだ。
城の中などには、200体ものテディーベア・コレクションや世界中から1,100体以上集めたサンタミュージアム、世界中から集めた1,000点以上の香水、ジュエリーコレクションなどが展示してあって、女心を擽るように出来ているようであるが、小生にはさして見るべきものは無い。
この城の歴史や、城主だったロックハート家の物語が分かるような解説には少々興味を惹かれた。でも何故この城が身売りされ、しかもわざわざ日本まで運ぶことになったのかはいまいち、分からない。輸送は船ではなく、何故かシベリア鉄道を使ったらしい。
城を出て、土産物売り場(ハートバザール)を暫く物色。売っているものは、全てスコットランドと関係がある訳ではなさそうだ。カミさんがコーヒーを飲みたいというので、同じく園内にある「パトリシア」というカフェに入った。外観も内装も、「ビッグハート」に較べるとこちらのほうが遥かに風情が良い。
メニューを見れば、カレーライスやパスタもあるのでランチもこちらで十分だった。しかし、ビールは日本のものだけ。でもそれで結構、キリン一番搾りを頼むことにした。注文を取りに来たのは欧米系の妙齢の女性、まさかスコットランド人ではなかろう。でも何故か、なかなかビールがやってこない。そのうちに今度は日本人の女性店員がやって来て、注文内容を確認したいと。訊けば、さっきの欧米系女性店員は今日が初日、(日本語はちゃんと話していたが)注文をちゃんと聞けなかったらしい。緊張していたのだろうか。でも挫けないで頑張って欲しい。

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伊香保温泉に泊まった翌日、行き当たりばったりで「伊香保グリーン牧場」と「榛東ワイナリー」に寄った後、そろそろランチ場所を決めなくてはならないが、ネット検索では気が利いた店が見つからない。
その辺の在り来たりなファミレスでもいいか、と思い始めたころ、見つかったのが「ロックハート城」という名のテーマパークで、レストランもあるらしい。場所は小野子三山と子持山の間を北へ抜けた高山村。高原の雰囲気で、途中には「県立ぐんま天文台」もある。
入口にはそれなりに車が停まっている。入場料は1,100円。坂を登ると、古風なお城が現れる。実際にスコットランドから態々移築したシロモノだそうで、何処かの「なんちゃって城」とは重厚感が違う。ここは「翔んで埼玉」を始め、様々な映画、テレビドラマのロケ地として使われているとのこと。
城の向かい側にレストラン「ビッグハート」があったので入ってみた。かなり広い店内だが先客はゼロ、後から若者女子グループがやってきたら急に煩くなった。ピルスナー・ウルケルを呑みながら、ピザを摘まんだ。まずまずの味。
窓から見える城の前には、ドレスやタキシードを着飾った若い男女数人がいて、城を背景にして写真を撮り合っている。若者ばかりかと思っていたら、小生よりもご年配と見受けられる淑女も、孫にせがまれたのかそれとも孫をダシに使ったのか、マリー・アントワネットもかくや、という感じの肩出しドレスを着てはしゃいでいる。
HPによれば「プリンセス体験」という企画があって、ドレスレンタルは2,500円、写真代は1枚1,300円とのこと。旧軽井沢にある写真館の催しと似ている。それにしても、絵本の中のヒロインになった気分なんだろうなあ、見ている方がちょっと恥ずかしい。

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