山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2020年10月

今宵の宿は「横手館」。伊香保温泉には、社員旅行(今は死語か)も含め何度か泊りに来ているが、その度に気になっていた宿が「横手館」である。何が気になると云えば、この建物の佇まい。大正九年築というからもう一世紀。総桧造り三階建て(一部四階建て)ということも勿論だが、白壁に白木という外観の旅館は余り他に例を見ない。昼間よりも夜間照明で浮かび上がる様が素敵で、それこそインスタ映えする。
チェックインして通された部屋は3階。案内してくれた仲居さんは老舗旅館らしさは無く、ごく普通の田舎のオバサンっぽくて和む。さっそく風呂へ行く。ここには露天風呂は無いが、内湯は十分な大きさがあって寛げる。風呂場も廊下も、若者客が結構多い。昨今は海外旅行が当たり前だと思っていたが、やはり学生の卒業旅行でここに泊まっているのだろうか。新型コロナのせいばかりとは云えまい。学生の甲高い声は、老舗木造温泉旅館にはちょっと似合わない感じ。この宿の良さ、分かるかね、君たち。
風呂上りにビールを呑みながらぼーっとしていると、そのうち夕食。お品書きを見るとこんなにあって喰い切れるかしらん、と不安になるがボリュームはそれ程ではないのか、最後の水菓子まできれいに喰い切った(しかしご飯には手が届かず、長芋の煮物はカミさん任せ)。
ちょっと食休みしたあと、下駄を履いて外へ出てみる。期待通りに建物がライトアップされていて、暫し見惚れる。暦の上では春とはいえ、流石に夜は冷える。じっとしていると凍えて来るので、撮るだけ撮ったらさっさと部屋に戻った。
しかしこの宿は(この東棟だけか?)眺めが悪いのが玉に瑕。目の前は、ほぼ廃墟になったような旅館(実はまだ営業中の、あの「金大夫」だ)の上から、僅かに遠くの山の頭が覗かせるのみなのだ。

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宿に着いて車と荷物を置いてから、まだ外は明るいので伊香保温泉の階段街を散歩する。学校が春休みに入っているせいか、新型コロナなんて何処吹く風だと云わんばかりに若者が目立つ。温泉街に多くの若者集団が行き交う光景は、先日の草津温泉で経験済みだけどね。
我々から見て、二十歳前後で何が楽しくて大正・昭和ロマン漂う温泉街に群がるのか、なかなかピンと来ない。彼らの目にレトロ温泉街はいったいどう映っているのか興味が沸くが、ともかく今はそういう時代なのだ。そうなると、さっき「竹久夢二記念館」では殆ど客がいなかったのは、そもそも竹久夢二に興味がない(或いは知らない)のか、または入館料がやはり高過ぎるせいかも知れない。
階段街からは、小野子三山(小野子山、中ノ岳、十二ヶ岳)が良く見える。登ったことがある者であれば思わず目に留まるが、そうでない者には単に風景の一部に過ぎないので、立ち止まる観光客はまず見掛けない。
ハワイ王国公使別邸の前まで下りたら、やおらまた階段を登り直す。一歩でも何方かに逸れるともう伊香保温泉街の雰囲気は薄れるので、この階段を行き来するしかない。初めてではないので、はっきり云ってそれ程ワクワクはしない。箸が転げても可笑しい若者だったら、そうでもないのかも知れない。
「楽水楽山」という小洒落たカフェがあったので入ってみた。ここは高級旅館「千明仁泉亭」の一角でもある。店内はやはり大正ロマン。窓からやはり小野子三山が見える。先客はほぼ女子100%。キャッキャと楽しそうな若者女子集団だけでなく、オバサングループもいる。ここは夜になればバーになるそうだ。それも良さそう。この次に伊香保に泊まることがあれば、来てみたい。

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水沢でうどんを手繰った後は、一応、水澤観音にもお参りしてから伊香保へ向かうと、目と鼻の先なのであっという間に着いてしまう。まだ宿はチェックイン出来ないだろうし、何処かで時間をつぶすかとGoogle Mapで検索したら、見つかったのが「竹久夢二記念館」だった。
この手の施設は結構、色々なところで入っているが多分、ここは初めて。しかし個人的にどうも「竹久夢二」と「太宰治」の人間像が似ているように感じるせいか、区別がし難くて何処かで混ぜこぜになっているかも知れない。
ここには建物が3つあって、うちひとつはガラス工芸を展示している「新館 義山楼」で竹久夢二とは直接関係ありませんと、暇そうにしていた駐車場の案内係のおじさんから頼みもしないのに丁寧に教えられ、左様ですかと本館へと向かう。
受付で、本館と新館の共通券では2,200円、本館だけだと1,800円と云われ、入館料1,800円を支払った。何方にせよ意外と高い感じ。客は数えられるほど。季節のせいか、新型コロナのせいか、竹久夢二の今どきの人気のせいか。
初めに機械仕掛けの巨大オルゴール(竹久夢二との関係は聞きそびれた)の演奏があって、それを暫し聴く。館内は大正ロマンに溢れ、有名な「黒船屋」以外にも多くの作品、展示物があるし、土産物コーナーには様々な小間物が売られていて、巷に竹久夢二ファンはどれ程いるのか知らないが、そのスジだったら楽しめるところのようである。
ちょっと見飽きたら、3階にある喫茶コーナー「港屋サロン」でひと休み。残念ながらここにはアルコール類は置いていないので、ホットコーヒーを飲む。この喫茶コーナーに限らず、館内は内装といい調度品といい大正ロマンがてんこ盛り、結構金がかかっていると見える。これならば入館料1,800円もやむなしかと感じた。

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思い立って、伊香保温泉へ行ってみることにした。忍び寄る新型コロナが気になりだしたものの、車の移動ならば多少はリスクが少ないだろうと、カミさんの車に乗って出かける。車移動ならば早出が原則かも知れないが、今日は3連休の最終日、高速道路の混み具合も大したことは無いだろうとゆっくり出る。
駒寄ICを出たところで既に11時半を回っていて、先ず何処でランチにしようかと考え始める。そして、ここまで来たのだから水沢うどんでも手繰ろうかということになり、下道を北西へ。途中、「船尾瀧」を醸す柴崎酒造があるが、今日のところは取り敢えずスルーして先を急ぐ。その先には「命と性ミュージアム」だとか、「伊香保 おもちゃと人形 自動車博物館」や「珍宝館」など、怪しい施設が並んでいる。
水沢に近づき両側にうどん屋が見えて来ると、何処の駐車場にも車がいっぱいで、店の前には入れない客が群がっている。(自分達のことはさておき)新型コロナ自粛なんて皆、頭に無いのか。これはしまった、ちょっと読みが外れた、やはり三連休のせいかと思いながらも、比較的空いていそうな「田丸屋」に入ってみることにした。
入口を入ると、待合スペースには人が溢れていて「2密」ぐらいな状況に見える。受付で順番待ちするための紙に名前を書くと、ざっと20組が待ちの状態と判る。やれやれと思いつつ、外や店内の空いたスペースなどへ移動しながら待てば、およそ20分後に呼び出される。1分でひと組とは、意外に回転が速い。ここは座席数が200もあるというから、テーブル数がその4分の1の50あると仮定すれば、客の平均滞在時間は50分。そんなものか。
店内のテーブル席へ案内されると、中は結構、ゆったりとした造りだ。カミさんに失礼して、群馬のクラフトビール、KAWABA IPA(900円税別、以下同様)をいただく。つまみには、こんにゃく玉(500円)、青菜のお浸し(500円)、かき揚盛り合わせ(600円)を注文。そして締めは、もりうどん・二色つゆ(1,000円)にした。総じて高めな観光地料金設定だが、うどんはコシがあって喉越しも良く、なかなか美味かった。隣の「始祖・清水屋」と同様、客が集まるだけのことはある。ちなみに、水沢で最も手広くやっているのは「大澤屋」だ。次はその繁盛の理由を探ってみるのも一興かも知れない。

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「つばさ150号」は福島駅まではのんびり走るが、「はやぶさ」と連結したら流石に速い。大宮駅に18時22分着。まだ宵の口だし、(天元台スキー場のリフト3本とロープウェイが運休になって歩いて、山麓駅まで下山したことが響いて)米沢では時間が無くて店に寄らなかったので、その代わりに大宮でちょっと寄っていこうと、家には欠食届を出している二人組で毎度おなじみ東口へ出てみる。
今日も何処にするか特に当ても無く、すずらん通りアーケード街へふらふらと入り込む。「吉野家」と「富士そば」は炭水化物専門なのでスルー。「酒蔵力」は既に2度入ったことがある。「焼とり日高」で一杯やるのも悪くはないが、若者がいっぱいいて煩そう。
更に進めば、「ろばた家むさし」か、その先の「大宮ワイン倶楽部」の何方にするかちょっと迷った挙句、比較的静かと思われる後者をチョイス。「なんたらワイン倶楽部」という店は、其処彼処で入ったことがあるが大宮では初めてである。入り口には、19時までは生ビールやハイボールやらが「何杯呑んでも1杯199円!」と書いてあった。
店内はガラガラ。若者は呑み物だけではダメで、食い物も安い店が魅力なのか。小生はハイボール(499円⇒199円税別)、なおちゃんはスパークリングワイン(499円)を注文。スパークリングワインは溢れんばかりに注がれていて、やや上品さに欠けるがともかくやけくそ的に安い。
メニューをざっと見てから頼んだのは、ごぼうチップス(???円)、大人のポテトサラダ(199円)、アンチョビキャベツ(399円)、4種チーズのオムレツ(499円)等々、つまみも安い。これで若者客が来ない理由が分からない。それにしても「なんたらワイン倶楽部」は、それぞれの店で料理や呑み物が必ずしも統一されていない感じ。経営方針で、店の自主性を重んじているのだろうか。

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「中屋別館不動閣」で西吾妻山登頂の祝杯を挙げたあと、宿のマイクロバスで米沢駅まで送って貰う。みどりの窓口では、丁度やってくる米沢駅16時38分発の山形新幹線つばさ150号の切符を購入でき、しかも上手い具合にボックス2つ並べて席が取れた。さっそくKIOSKで呑み物、土産物などを買い込んで乗車。との~から地ビール「山形ビール」をふるまっていただき、また祝杯。
ところで毎度感じていたことだが、JRの特急列車の座席を廻して向かい合わせにすると、東武特急や小田急ロマンスカーの場合と違って背凭れに付いたテーブルが使えなくなり、辛うじて窓の下の張り出しだけがテーブル代わり。
でもこの大きさでは酒やつまみを並べるには甚だ不便だし、汁が滴るつまみだと置くこと自体も不安定で気になる。このような厄介さは我々だけが感じている訳ではないのは確かだし、きっとそのうち誰か気が利いた奴が、JRのどの車両にも合うような携帯式テーブルを開発して売りに出さないか(或いは貸し出さないか)とずっと妄想し続けていた。
そこで話はちょっと遡り先日、雪の蔵王を登りに行って敗退したときのこと、こんなことがあった。東京駅6時12分発山形新幹線つばさ121号新庄行に、大宮から乗り込んでみると、向かい合わせの4人が通路の両側で2組、都合8人が、まさに妄想していたようなテーブルを夫々持ち込んで朝から宴会の真っ最中。チラッと見ただけでも、テーブルの上には酒、乾き物だけでなく刺身盛り合わせまで並んでいる。
その後、彼らが赤湯駅で降りたので見ていると、どうやらキャンプ用の可搬式テーブルを持参してきたようだった。自家用車による移動ならばどうと云うことも無いが、あれを電車に持ち込むとはかなりヤル。相当の吞兵衛集団だとお見受けした次第。しかし、我々山登り集団があのようなテーブルを担いでくる訳にはいかない、彼らを見送った我々の眼差しはきっと羨ましげだったに違いない。

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白布温泉に泊まった翌朝、目が覚めて先ず窓の外を見れば空は雲一つないブルー。これでリベンジが出来る、と思えば気分が乗らない訳がない。慌ただしく朝食を摂って身支度してから出発、宿の車でロープウェイ駅まで送って貰う。まだ営業時間前だが、駅には多くのスキーヤーやボーダーが待っている。山ヤもちらほらいる。
ロープウェイで山頂駅まで登ったら次はリフトだが、第3リフトは未だ準備中で暫く待たされる。しかしいい天気だしそれ程寒くも無い。第3リフトを下りたら、徐に歩き出す。気の早い人がラッセルをしてくれるのでとても楽チン。
緩やかな山容の中大巓と凡天岩を越えれば、1時間半ほどで西吾妻山に到着。山頂にはモンスターとは云えない立木が生えているし、余りに広いのでひと目では周りの景色を堪能できない。南の景色を見るには南の端、西の景色は西の端へ寄ってみないといけないのは中々に面倒だ。
程々に満足したところで下りに掛かる。第3リフトまで戻ったらこれで今日はおしまい、後はビールを呑むだけだ、と思っていたらなんと、強風で運転中止とのこと。我々が歩いている分にはそんな風は感じなかったので吃驚。
ともかくそうなったら一択、歩くしかない。誰もいないゲレンデをリフト3本分、勝手気ままに下るとロープウェイの山頂駅に到着し、やれやれとスノーシューを脱ぐ。さて「レストラン白樺」でビールだ、と中へ入ると、ロープウェイも動いていないと聞いて愕然。マジか!? ならばビールを呑んでいる場合ではない、緩んだ気分を引き締め直し、ロープウェイ会社の係員が誘導する車道を下りる。結果、スノーシューで2時間強、車道をツボ足で30分、余計に歩いて漸く湯元駅に着いた。
再び宿の車を呼び、宿に着いたらまた風呂に入らさせて貰い、サッパリしたところでやっとビールで乾杯。今日はビールまでが長かった。それにしても、午前中にロープウェイとリフトが動かなかったら今日もまた敗退していた訳で、危ういところだった。分かっちゃいるつもりだが、この時期の山形の山はハードルが高い。
などと思いに更けながらビールを呑んでいると、宿にはもう既に、今日の客が到着しつつあって、宿の人々も受け入れ準備に慌ただしい。かたや昨日の客である我々は、追い出されることも無く休憩室でゆったりさせて貰っている。「不動閣」はいい宿だ。

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「上杉伯爵邸」でランチを堪能して外へ出ると相変わらず空模様は怪しい。上杉神社に参拝したことが無い人と有る人が分かれ、米沢市上杉博物館で待ち合わせ。既に神社は見ている小生は、何もしないと時間を持て余すので、博物館へ入ってみた(入館料は620円だったか?)。
米沢藩の歴史などが懇切丁寧に紹介されている。ここの設備は随分立派で、金が掛かっているように見受けられる。能舞台も展示(?)されているが、その舞台は何故か水平移動出来るようになっている(移動先には観客席があるらしい)。
外へ出てみると冷たい風が吹いていて、しかも氷雨が落ちてきたのでまた館内に戻ってタクシー待ち。やがてやってきたタクシー2台に分乗して白布温泉へ。向かった先はやはり3年前と同じ「中屋別館不動閣」だ(後で聞くと、宿で送迎してくれたらしい)。玄関脇には、客(幹事)の名前が書かれた札がずらり。巷にCOVID-19が増えてきた割に、意外に予約が入っている。
男子3人が案内された先は奇しくも(っていうか、同じプランなので必然的にそうなるのかも)3年前と同じ、オリンピック風呂の上の部屋だった。ここの座布団は、相撲力士用かと思うくらいデカくて分厚い。荷物を整理したら早速、風呂だ。露天風呂に行ってみると、温好きの小生にとっても随分と温い。さすがに温まらないので、オリンピック風呂へ入り直す。脱衣所と風呂場を仕切る自動ドアは、3年前と同様に(湯気のせい?)で誤作動を起こす。頻繁に壊れるのか、3年前から直していないのかは分からない。
風呂上りに部屋に戻ってビールを楽しんだ後はもう夕食。場所は、前回は他の客を交えた大広間だったが、今日は我々だけの個室だった(朝食も同じ)。これも新型コロナ対策だろうか。

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「沖正宗ブティック」でワイン醸造所の見学と、日本酒及びワインの試飲をしたあとは、そろそろランチタイム。またタクシーを呼んで向かった先は「上杉伯爵邸」。それこそ3年前に西吾妻山を敗退した際、「上杉伯爵邸」に予約無しでは入れないとフラれたことがあったし、アユラシからも「上杉伯爵邸の献膳料理はお勧め」だと聞いていたなおちゃんが、今日の登山中止に伴い早速電話を入れてくれてたので、西吾妻山よりこちらの方が先にリベンジとなった。
着いてみると、玉砂利に導かれて古式ゆかしい建物へと案内される。なかなか立派で、ここを料亭にしたのはいい考えだ。庭木には(上杉鷹山公の胸像ですら)全て雪囲いがなされているが、肝心の雪は欠片もない。決して雪の季節が終わったわけではなく、タクシーの運転手曰く、今年は異常に雪が少なかったのだそうだ。
部屋に通されると、畳敷なのだがテーブルに座るスタイル。それにしても部屋がやけに広いのに、いるのは我々だけという状態(後からひと組やってきた)。今日の天気がいまいちのせいなのか。
8人揃って、献膳料理(2,000円税別、以下同様)を注文。でもその前にビール(中瓶750円)で喉を湿らせる。今日は朝から出端を挫かれ、一滴の汗も掻いていないのでビールの美味さはいまいち。ついでに日本酒(上杉伯爵邸オリジナル吟醸「殿様の酒」300ml、1,200円)も頼んでやけ酒らしく呑む。
目当ての献膳料理はご当地料理が並んでいて、見る目にも味わう舌にも楽しめる。中でも一番気になるのは「うこぎご飯」。うこぎは上杉鷹山が栽培を奨励したという植物で、これも3年前に米沢に来て知った。今でも、旧家の生垣や通り街路樹として植わっているのを見ることが出来る。食べられるとは聞いていたが、実際に食べるのは初めて。口に入れてみると山菜のような、仄かに苦みを感じた。


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今回は3年前の西吾妻山リベンジ(その時の記録はこちら)。ところが往路の新幹線に乗っている最中に宿から電話があり、今日は強風のため天元台ロープウェイは動かないとのこと。うーむ、やはり山形の山は手ごわい。いずれにせよ、今日は登れない。まだ朝だが、車内販売が来たのでとの~と共に缶ビールを買ってヤケビールを呑む。
そこで翌日に予定していた、ツアコンなおちゃんプロデュースの観光に切り替える。目当ては米沢郊外にある沖正宗という造り酒屋。早速電話を入れれば大丈夫とのこと。米沢駅に着いたら、リュックサックは駅のコインロッカーにデポし(金を入れたのにロッカーの鍵が閉まらないトラブルがあったが、管理者が目の前の店だったので直ちに事なきを得た)、タクシーで向かう。
突然の訪問にもかかわらず、ブティック(売店)の担当の方だけでなく営業の方(社長さんではないと思うけれど、名前は聞きそびれた)が現れ、丁重にワイン醸造所を案内していただき、日本酒もワインもテイスティングさせて貰った。昔ながらの日本酒「興譲」と、この頃の製法による日本酒「Faucon」を飲み比べさせて貰い、その違いが良く判った。特に後者は、米麹の香りが印象的だ。
ここは最近、ワイン造りに力を入れていて、「Faucon」シリーズとして赤2種、白4種、それ以外も含め合計10種を販売している。一番高いものでも720ml瓶1本1,800円はかなりお買い得、特にFaucon 樽熟メルロー2017(1,800円)は気に入った。
結局、大人買いしたとの~も含め、8人で都合11本をお買い上げ。小生は、日本酒は「Faucon つや姫 純米吟醸 58% 生貯蔵」(1,500円)と、ワインは「Faucon 樽熟メルロー2017」(1,800円)をゲットした。
それにしてもこの営業の人は、業界の動向にやたら詳しい。利き酒をしながら、様々な逸話や耳より情報を披露してくれ、とても興味深く拝聴した。日本酒造り、ワイン造りも、情報収集が重要なのだ。

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COVID-19の拡大が報道されるにつれ、果たしてそれに伴う目に見えない圧迫感、閉塞感あるいは不安感なのか、何となく家から出かけるのが億劫になり、ましてや電車に乗って都心の店に向かう気が無くなって来るから不思議だ。
でも家食、家呑みばかりでは段々飽きて来る。政府の閣僚や自治体の首長などが「不要不急の外出は避けて」と異口同音に連呼するが、そうばっかりもしていられなくなるのが人の性というものだ。そういった国民の性向を踏まえた対策をお願いしたい。
しかしいざ食べに行くとなると、やはり家の近所がいいかということになり、カミさんと三郷中央駅前の居酒屋「いっとく」へ行ってみることにした。駅から歩いて2分ぐらいの至近なのに、ここは最近できた店で、小生も知らなかった。
辿り着いてみると、雑居ビルでなく平屋の建物。ここは以前、単に空き地だったか。思い出せない。入ってみると、店内とが段差になっていて躓き易い。扉の外にも段差があるので、基礎部分が簡素な感じ。プレファブで作ったものをここにポンと置いたような造りに見える。だから、突然店が出来たように感じたのかも知れない。
入ると正面がL字カウンター、右手にテーブル席、その更に壁の奥にもテーブル席があるらしい。大人数で宴会をやっているのか、煩いくらいに賑やかだ。きっと飛沫もバンバン飛ばしているに違いないので、近づき難い。手前のテーブル席にも客がいるので(しかもこちらも結構大声だ)、誰もいないカウンター席に座り、生ビールをグビッとやった。こればかりは、家呑みではなかなか味わえない。

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塩山駅から17時5分発の「ホリデー快速ビューやまなし号」に乗り込み、高尾駅まで移動。塩山から乗ると、結構混んでいることが多いこの電車だが、今日は2階席はそれなりに乗っていた程度で、1階席はガラガラだった。これも新型コロナの影響かも知れない。
ウィズコロナの世界では、山へのアプローチは自家用車だとリスクが小さいのに対して、我々公共交通機関利用派はやや割を食っている状況。基本的には3密を避け、無駄な会話も控え、吊革やハンドレール、ドア把手等、人が頻繁に触る可能性がある場所は触らないか、触っても直ぐにアルコールジェルで除菌するかに意識すれば、まあ何とかリスクは下げられるか。そもそも面倒なことは嫌いだが、嫌っていると家から出られない(山に登れない)ので、ここは我慢するしかない。因果な世界だ。
皆はワクチンが出来るまでの辛抱と云うが、インフルエンザワクチン開発には何十年もかかった訳だし、しかも未だに毎年、当たるも八卦当たらぬも八卦的な混合ワクチンを打ち続けてきて、漸くこの頃特効薬的なものが出てきたことを考えれば、いったい新型コロナワクチン&治療薬が普及するのはいつのことになるやら、まして特効薬的なものとなると、それが出て来るより、我々がお陀仏する方が早いのではないかと思うのは真っ当な見方だろう。ならば暫定的な辛抱では無く、恒久的な辛抱と考える方が当たっていないか。閑話休題。
塩山駅のKIOSKで仕入れた「七賢」をちびちびやっているうちに、高尾駅到着。今日の締めは高尾駅界隈と決めてある。目先を変えて、人の入りが少なそうな(失礼!)インド・ネパール料理の店にしてみた。その「ムナル」という店のインド人ウェイターは、とても日本語が達者だしお勧め上手。偶にはインドビールを呑みながらモモを頬張るのも悪くない。

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"98wines"に見事にフラれたあと、とりあえずタクシーを呼び、汗を流すために「宏池荘」へ向かう。扉を開ければ今日も女将に出迎えられ、500円を(ちなみにここは天然温泉だけど銭湯。銭湯であれば日帰り入湯税80円は含まれていないはずだがどうだろうか?どうでもいいけど。今度、女将に聞いてみよう)支払って風呂場へ。
今日は宴会でもあるのだろうか、意外に中高年の先客が多かった(と云っても数名)。人によっては風呂場ではCOVID-19が気になるところでもあるだろうが、たとえウィルスキャリアーがいたとしても、脱衣所では会話をしなけりゃ(若者でない限り、男子は大抵無口なので)リスクは低いだろうし、籠とか棚にウィルスが付着していたとしても浴室に行けば洗い流されるし、浴室は高湿度なのでウィルスの気中移動はかなり制約され、かつ多少皮膚に付着したとしても概ね洗い流されると考えられるから(身体を洗い流さないで浴室につっ立っているだけの奴なんていないはずだ)問題ないレベルになるだろう。(ちなみに山梨市内の「花かげの湯」は、7月10日現在でも山梨市民以外には利用制限中である。何故だろう。利用市民からの余所者に対する風評的苦情だろうか。)
さっぱりしたら、女将に挨拶をしてから(女将は「あらっ、もうお帰りですか!?」と)、Woodyさんと共に集合場所の「日の出食堂」へ向かう。時計を見れば、次の電車の時間まで40分弱、あまりゆっくりもしていられない。ほぼ半年ぶりで、通算4回目の入店。「宏池荘」と同様、そろそろ常連として認めて貰えるかも知れない。
先客がいないので、4人がけテーブル2つを一緒にしてもらい着席。時計を睨みつつ、ビールと餃子を注文。追加でレバニラ炒めも頼み、慌ただしく呑んで喰ったら「ごちそうさん」と店を出た。今度はもうちょっと店主のご期待に沿えるよう、腰を落ち着けてみたい。

50 宏池荘の後はここ。

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今回の山行は柳沢峠からスタートして柳沢ノ頭、高芝山、小倉山を登り、ザゼンソウ群生地経由で、 "98wines" ワイナリーに寄ってみようという、ちょっと欲張りなプラン。少々距離はあるが、基本的に下り基調なので何とかなるだろうと踏んで計画してみた(山行記録はこちら)。昨今、甲州には新進のワイナリーが増えているが、 "98wines" もその一つで、気になっていた。
ところが当日は朝から春のなごり雪で、結局、山から下りるまで降り続いた。何故だか柳沢峠に来ると天気が悪い巡り合わせが目立つ。高芝山までは踏み跡ははっきりしていたが、その後は降雪が多くなってきたこともあり、踏み跡が途絶えがち。でも尾根を外さなければ問題は無い。高芝山西峰の登りと下りはかなり急傾斜だった。
送電線を通過すると防火帯を辿るようになる。本来は見通しは利くし歩き易いはずだが、踏み跡は隠されて追えず、雪がこんもり積もった低木と小さな岩が累々としていて我々を惑わす。足元は風化した砂礫なので、うっかり斜面に足を置くと積もった雪ごとズリっと滑るのが甚だ迷惑だ。そんな状況は上条峠まで我慢しなければならない。
最後のピークの小倉山には木製櫓式の展望台があるが、今日は全く眺望が無い。小さな沢に沿って下り始めると、何故かここだけにザゼンソウが群生している不思議な光景が見られる。ここまで来れば"98wines"はもう目の前。
勇んで行ってみると、個性的な建物。甲府盆地の眺めが佳し。ところが出てきた女性曰く、もうワインは全て売り切れていると。当然、試飲も出来ない。落胆。生産量がまだ少ないせいなのだろう。次回はタイミングを計らって、そしてもちろん事前に確認してからリベンジしてみたい。

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44 98winesは営業していなかった。残念!

45 あの椅子に座ってみたかった。

46 甲府盆地を見下ろす椅子。

47 建物は新しい。

48 いつリベンジができるだろうか。

COVID-19がじわじわと巷に広がり始め、東日本大震災追悼式も中止になるなど、我々の社会生活にも何となく閉塞感が漂ってきた。それでも自らを顧みればまだ仕事は普通に続けているし、家の近所の風景を見る限り、まだそれ程の実感が湧いてこない。
会社の帰りに、同じく仕事帰りのカミさんと待ち合わせて、近くの「ルーチェ」に入ってみた。昨年の夏以来だからちょっと久しぶり。こんなペースでは常連には成れそうにない。今宵の先客は女性がおひとりだった。
前回と同じように、L次カウンターの右端に座る。先ずはクラフトビールで喉を潤してから、料理を選ぶ。とりあえず、真サバとりんごのマリナート+ハーブ、カルボナーラ、黒豚のグリルの白ワイン+黒オリーブのソース掛けの、3品をふたりでシェア。
ワインは、お勧めのカーサ・ディ・モンテ・カドモ2016にしてみた。サンジョベーゼの果実味たっぷりで渋みもそこそこなミディアム・ボディ。いい感じ。
この店は、前菜に割と果物を使うことが多いような感じ。でも果物が邪魔じゃないし、肉類とのマッチングが感じられる。今日の真サバとりんごの組み合わせも絶妙だ。だいたい、ポテトサラダにリンゴが入るのは勘弁してほしい小生だが(缶詰のミカン入りは以ての外だ)、これはイケる。これがイタリアンテイストらしいのかは分からない。
カルボナーラも美味かった。でもこれでもカルボナーラ?と思うほど意外。だって生クリームは使って無いようだ。しかもこの色、トマトソースが入っているかと思いきや、卵の黄身の色だと。黒トリフの香りも最高だった。この店は、いつも目で驚かせ、味で驚かせてくれる。 

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東武日光から乗車した「特急きりふり284号」は、北千住駅に15時52分着。まだ時間が早いので、ちょっと寄り道しようと駅を出て旭町商店街(今は大学通り、だっけ?)を東へ。いくつか目当てを考えていて、その中で入ったことが無い「さかづきBrewing」というクラフトビールブリュワリー兼ビアバー(いわゆるブリューパブ)の店に行ってみた。
場所は商店街を右に入ったところ。細い路地を一寸入っただけで、途端に静かな住宅街になる。そんな場所にあるので、やや判り難い。店に入ると、まだこんな時間だというのにほぼ一杯。特に若者率高い。オジサン、オバサンはいない。で、ちょっとだけ狼狽えたが、何とかひとつと空いていたテーブルに収まった。
昨今、またクラフトビールの波がやってきているようで(何らかの規制緩和があったのか?)、思ってもみなかった場所にブリューパブが出来ていたりして吃驚する。ビールの9割以上は水だから、美味しい水が得られる場所じゃないとブリュワリーは無理なのかと思っていたが、都内でも雨後の筍の如く(比喩が古いね)出来ていて、ここ北千住の「さかづきBrewing」もその一つだった。しかし考えるに、マスプロ的大手ビールメーカーと違って、クラフトビールメーカーは製造原価に占める水の価格は相対的に低いので、元が水道水だったとしても、浄化に多少金を掛けても構わないのかも知れない。尤も、昨今の水道水はオゾン殺菌とか高度な浄化をしているので、ビールの味にさして悪影響は無いのではなかろうか。閑話休題。
ビールの種類が結構豊富で迷ったが、先ず「いぶき」(650円税込、以下同様)を呑んでみる。かなりガツンと来る香りと味。トラピストビールのようだ。2杯目は「初心不忘ヴァイツェン」(650円)。これもスモーキーな感じで個性的。つまみはソーセージ盛り合わせ(1,300円)と千住ねぎホイル焼き(780円)。ビールに良く合う。他にも色々あるが、とても食べ切れないので残念。次は絶対、腹ペコでやって来たい。(この店は現在、北千住駅の西側へ移転している)

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刈込湖スノーシューイングした翌日、東照宮界隈(東照宮には参拝せず)で観光してからランチは「和み茶屋」。用事があるというこのちゃんは慌ただしく料理を平らげ、ひと足早く1本前の東武特急で帰ったあと、残りの3人は引き続きのんびりランチを楽しんでから、ぶらぶらと東武日光駅へと向かう。
街なかも、中国系や東南アジア系の観光客が皆無のせいか閑散としている。これを寂しいと感じるか、静かで良いと感じるかは人それぞれだろう。飲食店経営者や旅行業関係者としては悪夢なのだろうが、小生はひと昔前に戻ったような郷愁を感じる。
東武日光駅も客は疎ら。駅構内に2つある売店を行きつ戻りつ物色し、まだ持参した酒と肴の残りがあるからと思い直し、結局、缶ビール1本だけを買って改札口を通り抜ける。我々を待っていたのは13時59分発「特急きりふり284号」浅草行だ。
ノスタルジックな東武300系に乗るのは、尾瀬から日光沢まで歩いた時以来で、3年半ぶり。もう廃車になっているかと思ったら、さすがに定期運行ではなく季節運行なのだろうが、どっこい未だ現役だった。何となくうれしい。
オールドファッション車両に再会するのもうれしいし、特急料金が100系スペーシアや500系リバティに較べて安い(100系及び500系が1,470円に対して、300系は1,050円)のも得したようでうれしい。そして臨時列車なので、乗客が少ないのももうひとつ、うれしい。こんな些細なことでも、ついていると思えてしまうから不思議だ。
席に着いたら徐に缶ビールを取り出し、昨日の残り酒とつまみも取り出して、折り畳み式の長テーブルに置いて準備完了。あとはドアが閉まり、車輪が一回転するのを待つだけだ。

098 帰りの「きりふり」車内。

100 1時間弱遅れて北千住到着。

「まるひで食堂本店」で預かってもらっていたリュックサックとスノーシューを引き取り、テクテクと神橋方面へ向かって歩き出す。ついこの前までは、日本各地の観光地と同様、日光もインバウンドで大変潤っていたはずだろうが、今見る光景はインバウンド需要が大して無かった(少なくとも中国の1人当たりGDPが1,000ドル台だった頃)、ひと昔前に逆戻りしたような印象を受ける。
ランチをする場所の目当ては無かったが、神橋から東へ向かう街道沿いには、湯波料理を出す店がいくつかあるはずだから、何とかなるだろうと踏んでいた。修理に11億円かかったという神橋を横目で見て、大谷川を渡って左手すぐ、「あさやレストハウス」という3階建ての食堂がある。メニューを見る限り、定食や単品料理も色々あって申し分ない。
でも何となく、踏ん切りがつかないまま、他にもあるだろうと道路を渡ってみると、そこにあったのが「和み茶屋」という店。どうやらこちらの方が女子心を擽るようで、ここに決まった。料理の種類そのものは、こちらの方がずっと少ないが、自分の舌に合いそう、と感じたのか。このあたりの判断基準は極めて微妙だ。そのせいかどうか分からないが、店に入ると女子率は80%ぐらいだ。たぶん「あさやレストハウス」だったら、そんなに男女の差がつかないような気がする。
一番奥の小上がりに座り、日本酒(四季桜・純米生貯蔵酒300ml、720円税込、以下同様)と懐石ランチ(1,800円)を注文。料理は季節感いっぱい。御飯が出るまで、先付から揚げ物まで少量ながら色々と出て来るので、酒の肴に丁度いい。こういうところが女心を鷲掴みする秘訣なのだろうが、酒呑み男子にとっても満足度は高い。

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刈込湖までスノーシュー遊びをした翌日は、もうすっかり観光モード。窓のカーテンを開けてみると、外が白い。昨晩、僅かながら雪が積もったようだ。折角なので朝風呂に浸かり、のんびり朝食を摂ってから徐に出発。始発の湯元バス停から乗った客は少ないが、時期も時期だし、時節柄、外出を自粛する者も増えているようなので、こんなものなのだろう。
西参道入口BSで途中下車。とりあえず何処かにリュックサックやスノーシューを預けたい。この辺りは土産物屋が並んでいて、何処も一時預かりをしてくれるように記憶していたが、見回す限りそんな貼紙をしている店は殆ど無い。この頃はそういうニーズは無くなったのか。
そんな中で見つかったのは「まるひで食堂本店」という土産物屋兼大衆食堂だった。このお礼は後でするとして、とりあえず観光。もう皆さん、東照宮は見飽きている筈なので、先ずは「大猷院」へ向かう。個人的には「滝尾神社」も好みなのだが、ちょっと遠いのでまたの機会にする。
「大猷院」にいたのはほぼ日本人観光客だけで、欧米系がごく僅か。流石に中国系や東南アジア系はいない。そのせいで、実に静かな境内で、「東照宮」ほどではないにしろ、荘厳な雰囲気が味わえる。「大猷院」のあとは、二荒山神社と輪王寺も参拝。このちゃん、ひろちゃんは御朱印集めに余念がない。
ひと通り巡った後は、また「まるひで食堂本店」へ戻る。そろそろ昼飯時だが、喰うのは別の店にすることにし、しかしタダで荷物を預かってもらったので、ビール(日光路麦酒、650円)を呑ませてもらうことにする。つまみには、揚げ餃子(350円)を注文。メニューを見れば、ここにはいろいろな料理があるので(ちなみに、ゆばトマトラーメンが気になった)、また寄らせてもらうことがありそうだ。

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今シーズン4回目のスノーシューイングは、久しぶりに奥日光。目指した切込湖・刈込湖は2008年以来、実に12年ぶり。まったく、月日が経つのが早くて愕然とする。それはともかく昨今は暖冬気味なので、年が明けてからは、積雪量が如何程なのか大いに気を揉んだ。
先ずはバスで湯元まで移動。途中、戦場ヶ原には雪のかけらもない。・・・やっぱりか。これじゃあスノーシューが単なるお荷物になってしまう。湯元に着いたら、今宵の宿「湯守釜屋」に余計な荷物をデポし、スノーウェアを装備。一応スノーシューを担いで、源泉の脇を通って金精道路まで上がる。ここ迄は雪は薄っすらと表面を覆っている程度。まだスノーシューの出番は無い。これから蓼ノ湖まで激下り、その先は小峠まで一転して登りなので、ここでアイゼンを装着。
もう下りて来るパーティーがいて皆さん、スノーシューを履いている。今日はいい天気だし、この頃は刈込湖へのスノーシューイングはポピュラーになったのかも知れない。確かに小峠から先は、グッと積雪量が増えたので、漸く我々もスノーシューを取り出した。ホッと安堵。
狭間のような地形にたっぷりと雪が積もった中を縫って進めば、やがて前方が開けて刈込湖に到着。ここにも多くのスノーシューハイカーが屯していた。単独行も結構いる様子。独りになりたくってここへ来たのかも知れないが、残念ながら独りには成れていない状況だ。
時間的にこのまま刈込湖を経て光徳まで行くのは無理そうなので、ここでのんびりしてから引き返すことにした。我々以外、誰もいなくなってから徐に腰を上げる。帰りはスノーシューを脱ぎ、アイゼンに履き替えて湯元までまっしぐら。
宿に戻ったら、早速ひと風呂浴びる。いつもながら日光湯元の湯は硫化水素の臭いがぷんぷんだ。湯上りに缶ビールをゲットし、部屋でグビッとやる。極楽。ふと外を見れば、いつの間にか鉛色の空になり、雪がちらちら舞い始めていた。

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013 左回りで先へ進む。

016 風も無くポカポカ。

023 モデルさんに入ってもらいました。(噓)

030 ちょっと横になる。

036 何故かポーズ。

042 でも踏み跡はしっかり。

045 リクエストに応えてくれました。

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