山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2020年09月

「坂の上のそば屋 司」はこれで4度目の訪問。これまでは日ノ出町駅から坂を上っていたが、今日は半僧坊坂を登って小学校の脇から向かった。どちらからでも、それなりに登り甲斐がある。
「司」のご店主曰く、年配であるが故にそろそろ店を閉めようかなと思っていると。時の流れには逆らえずそのようなことになるのも致し方がないし、一介の客がとやかく云うようなものでもないが、やはりそれはそれで寂しいことだ。
思えば、2003年から隊長との山登りを再開してから17年。山の帰りには欠かさず何処かに寄って呑んできた(以前はそれこそ終電まで、ぐだぐだになるまで呑んだ)ので、入った店はとても数えきれないが、気が付くといつの間にか廃業してしまったりしていてもう二度と入れない店は、ざっと数えただけでも十指に余る。
・奥多摩/丸花(大してつまみは無かったが、味わいある超レトロな蕎麦屋)
・奥多摩/寿々㐂家(いざという時に世話になった)
・鎌倉/天園休憩所(ハイキングコースの途中にある、貴重な茶店)
・西武秩父/こいけ(とにかく蕎麦と焼き味噌が絶品だった)
・八王子ロマン地下/燻製バル68(リーズナブルに様々な燻製を味わえた)
・八王子ロマン地下/馬豚31(気軽に呑める雰囲気が良かった)
・奥多摩・浅間尾根/そば処みちこ(古民家で喰う山菜天ぷらが美味かった)
・高尾/ふろっぴぃ(高尾駅に最寄りな唯一の立ち寄り湯だった)
・高尾/あさかわ(店の場所も、店の雰囲気も、接客も、料理も全て良かった)
・稲田堤/たぬきや(唯一無二な岸辺の楽園)
・所沢/百味(居心地最高な昭和酒場)
・立川/博多中洲ぢどり(隊長が溺愛した地鶏炭火焼きと冷えた白ワイン)
・立川/なかさと(立川で貴重な蕎麦屋だった)
・立川/千年葡萄家(リーズナブルなワインとイタリア料理)
[番外編]で行った店も入れるとなると(例えば、神田/大越とか神楽坂/酒蕎庵まろうど)、この更に2倍はいってしまうはず(個人的には「池之端藪」の閉店は衝撃的だった)。これからも閉店する店が出てくるのはある意味、世の習い。あとで後悔しないよう、今のうちにせっせと通うしかない。

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塚山公園ですっかりいい気持になった後は、やや足元が覚束なくなったもののそれなりに急坂なので少々意識して安針塚駅まで下る。途中の住宅街には早咲きの桜がもう咲いていて、すっかり春だと思わせる。そう云えば、山中ではヤブツバキの花ばかりが目立って、流石は三浦半島、丹沢や奥多摩とは随分と違うと感じた。
京急を黄金町駅で降りて銭湯の「利世館」へ向かう。建物は商店街側に面していないものの、2回目で勝手が分かっているので、伊勢佐木町側からすんなりと到着。今回は風俗店が立ち並ぶ曙町は通らなかった。
建物の1階はコインランドリーになっていて、フロントと風呂場がある2階へ上がる。フロントにいた女性店員に入湯料470円と石鹸代30円を支払い、ロッカーのキーを受け取って男湯へ。脱衣所にはそれなりに人がいて、仕事帰りと、休みの人、これから仕事へ向かう人が交差する状況。我々のような山姿はやはり珍しい。
昨年に引き続き2回目の入湯(前回はこちら)。ここには天然温泉を引いたものととそうでない湯舟との2種類があり、前回は温泉の湯舟には漬からなかったので、今回はあえて入ってみた。温泉は見た目かなり黒いが、特に匂いなどは感じないし、肌触りも意外にサラサラだ。しかしかなり熱いので、せいぜい20秒ぐらい浸かって直ぐに上がった。
湯から上がったあとの待ち合わせ場所を決めなかったので、湯上りビールは「坂の上のそば屋」までお預け、悶々としながら休息スペースの椅子で皆を待った。 

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2015年からスタートしたWoodyさんプロデュースの三浦半島の山旅は、もう今年で6回目。さらに2018年から、すき焼きランチが恒例となってから3回目となる。今回は逗子駅をスタートして森戸川を遡り、源頭の乳頭山に登ったら安針塚まで辿って、塚山公園で横須賀の港を見下ろしながらのすき焼きランチという、Woodyさん渾身のプランだ(山行記録はこちら)。
森戸川を遡るのは、それこそ2015年の初回以来。林道終点まで辿った後は更に沢沿いに進み、右岸の尾根に上がるつもりだったのだが、何気なく登っていくうちに左岸尾根に上がってしまったので、そのまま乳頭山へ向かった。
森戸川流域は三浦半島でも一番ワイルドな雰囲気を保ったエリアと思われ、冬でも意外に緑が豊富で楽しめる。尾根に上がればタイワンリスの食痕が至る所で見られ(実際にタイワンリスに遭遇することはなかなか無いが)、他の山域では無い雰囲気がある。森戸川右岸尾根はまた、次回の宿題となったし、森戸川をとことん、乳頭山まで詰めるルートもあるようなので、まだまだ森戸川を楽しめると思う。
乳頭山から米軍や海上自衛隊の艦船を眺めた後は、畠山に寄りみちしてから横浜横須賀道路を潜り、安針塚まで登り返す。2年ぶりの塚山公園。天気は悪くないのに、今日も殆ど公園を散策する客はおらず、高台にあるベンチの一角を遠慮なく占領して、すき焼きランチの準備をする。
銘々に持ち寄った食材を取り出し、すき焼き開始。赤ワインも揃っている。頃合い良しで、皆揃って「いただきます」とスタート(Woodyさんは待ちきれずにフライング)。天気は良いし、牛肉もネギもしらたきも美味いし、ワインも美味い。アウトドアで喰うすき焼きは、すっかり病み付きになったがどうにも止められぬ。また来年もWoodyさんの企画に期待したい。

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草津・湯畑傍の「銀の鈴」でとりあえず腹を満たした後は、タクシーを呼んで草津・長野原口駅まで移動。駅に着くと、恐ろしいことに行列が駅から溢れている。ここにも若者の大行列! これでは、いったい何時になったら電車に乗れるんだろうか、と倒れそうになる。でも帰らない訳にはいかない。
とりあえず並んでいると、その列は切符を買うための待ち行列ではなく改札口に入る列だったと判明し、慌てて並び直す。そのうち14時6分発の「特急草津2号」の改札が始まる。が、果たして乗れるのか。とても指定席を買うのは無理だろうと(売り切れかどうかもさることながら、窓口で買うような時間が無い)、券売機で自由席券を買ってなんとか改札口を通過。
ホームに出て自由席車両まで行ってみると、あら不思議、随分空いている。それも発車時点ではほぼ埋まったが、果たしてあれだけの長蛇の列の人々は何処へ消えたのだろう。それともこの列車じゃなくて、他の列車(つまり各駅停車?)を待っていたのだろうか?謎だ(後から考えてみると、列車ではなく高速バスを待っていたのかも)。でも抑々他人事だし、我々は全員無事ボックスで着席できたので、そんなことは忽ち忘れた。
草津の「銀の鈴」でやや不完全燃焼だったので、大宮駅途中下車。手近な「いづみや第二支店」を覗いてみると、上手い具合に入口左手の「予約席」6人掛けテーブルが空いている。出てきたおかあさん店員が直ちに我々をそこへ案内してくれた。この頃、おかあさんたちの対応が機敏だ。
早速、サッポロ赤ラベル(大瓶550円)で乾杯。つまみには、もつ煮(170円)、菜の花辛し和え(300円)、きびなご南蛮漬け(350円)、レンコン梅肉和え(350円)、餃子(330円)、ポテトサラダ(350円)、オムレツ(350円)、野菜炒め(450円)、春巻(360)、肉豆腐(250円)を摘まんで草津の鬱憤を晴らした。

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「西ノ河原露天風呂・ビジターセンター」でまったりしているうちにもう12時。昼飯時だ。湯畑へ行ってみると見渡す限り人、ひと、ヒト。しかもみんな若い。オジサン、オバサンは少数派。卒業旅行で草津に来る学生も多いと聞く。今はそんな時代なのか。そのおかげで、ランチは草津でしようといくつか事前に調べておいたのだったが、行ってみると悉く行列が出来ていて、並ぶ気も起らない。
でもそんなことを云っていると喰いっぱぐれる、最も行列が少なそうな「銀の鈴」という蕎麦屋に入ることにした。「6人で」と云うと、先ずは2テーブルに分かれて席に着いた後で調整してくれると女性店員。でもその後で、並んでいたテーブル席が空いたので、3人がそちらに移ろうとすると、年長女性店員が「伝票が変わるのでそんなは対応できない」とけんもほろろ。面倒なことはお断り、それがいやなら出て行ってもらっても結構と云わんばかりの物云いで、結局、3人ずつで2つのテーブルのままとなった。人気観光地の飲食店はとかく強気だ(ウィズコロナの時代でもその強気のままなのか興味がある)。
ともかくも生ビールで乾杯。つまみには牡蠣のオイル漬け、もつ煮込み、おでんなどを注文。牡蠣はぷりぷりで美味かった。扉付近には入店待ち客が溢れそうになっていて、何となく落ち着かない。締めの蕎麦は、機械打ちのごく普通なのど越しでちょっと残念。
我々は大抵の場合、山の帰りには人出が少ない場所を選んで出かけていることが多いので、このようなマスプロ的な飲食店がこの世の中にも残っていたのかと、ある意味、新鮮な体験だった。これと同じような状況は草津だけでなく、伊香保とか熱海、箱根でも見られるのかも知れない。これからの山行計画は、より一層慎重にしたい。

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芳ヶ平ヒュッテ2日目。昨晩は早く寝てしまい(いつものことだ)睡眠たっぷり、でもやっぱり早く目が覚めたので、布団の中で暫し読書。朝食もゆっくり採って、出発は8時。外で記念写真を撮ろうと、女将さんにも入りませんかと頼んだが、マイウェイな女将さんは「寒いから嫌」だと出て来なかった。
確かに外は寒く、それに結構風があって、地吹雪状態。草津へのトレースが判らないので暫くは適当に進むと、そのうちに段々と道形がはっきりしてきた。出発時点が天候が一番悪かったのかも知れない。径がはっきりすれば、後は淡々と辿るだけ。2時間半ほどで矢沢川を渡ればもうそこは草津温泉街だ。
草津にはいくつか共同浴場があるが、今まで入ったことが無かった「西ノ河原露天風呂」に行ってみることにした。河原沿いに辿る径に出ると、至る所で湯やガスが噴き出していてちょっと現実離れした雰囲気。「西ノ河原」とは「賽の河原」なんだと判る。
それにしてもこんな時期にもかかわらず、人出が多い。風呂に入ってもそれは同じで、特に20代ぐらいがマジョリティだ。いったい若者は温泉に浸かっていて楽しいのか? 露天風呂はかなり広いので、入浴客の多さは気にならないが、脱衣所は結構混んでいる。欧米系外国人も多い。
とりあえず外に出て、辺りを見回すとビジターセンターがある。よく見るとその2階に喫茶店があるようで、しかもビールを置いてある気配。行ってみれば確かに看板にビールの文字。まさかビジターセンター内に、ビールを呑めるところがあるとは思わなかった。
2階に上がってみれば、展示スペースの奥に喫茶コーナー。何人か屯していてコーヒーやら飲んでいる。カウンター内の女将さんに「ビールください」と注文。出てきたのはアサヒスーパードライ。何だか随分、久しぶりのスーパードライだ。

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今回は、志賀から草津へのスノーシューイング。宿泊地は、予てから気になっていた芳ヶ平ヒュッテ。なおちゃんが予約を入れてくれた際、宿の女将さん曰く、我々が志賀から渋峠を越えてやって来るのかと訊かれたそうだ。それを聞くまでは草津温泉から往復するつもりだったので、やや意外だった。
無積雪期ならばどうってことは無いが、冬季に渋峠を越えることは、途中エスケープルートが無いので、戻るか行くか、何処までだったら戻るか、を見極めるのはなかなか難しい感じがする。天候が悪かったら、渋峠が分岐点かなと思いつつ当日を迎えた(山行記録はこちら)。
長野からバスで第1リフト前BSまで。横手山第1リフトと第2リフトは動いていたが、第3リフトは強風で運転中止。もし第2リフトも動いていなかったら、先へ進む勇気は湧いてこなかったかも知れぬ。それはともかく、第2リフトの終点から横手山山頂までは結構な登りで、ひと汗掻いた。
横手山山頂ヒュッテからは基本、下り。東側は大して風は吹いておらず、見通しも悪く無いので、足を止めることなく渋峠を通過。遠くには榛名山らしき山容も視認された。峠のすぐ先でXCスキーヤーと擦違ったので、トレースまで拝借できて特に問題なく芳ヶ平ヒュッテに到着。どうやら今日の泊りは我々だけらしい。
ここには犬が3匹いて、うち2匹は人懐っこいベアデッドコリーの兄弟、直ぐに仲良しになれる。女将さんからの宿の注意事項を聞きながらウェア、靴などを脱ぎホッと一息。早速ですがビールを下さい、と女将さんに強請る。ビールを呑みながら食堂兼休憩室で寛ぐ。この部屋は観葉植物が一杯。真冬なのにボタニカルな雰囲気に包まれているという、不思議な光景。冬の寒さにヨレヨレになったキリギリスが、暖かいアリの家にお呼ばれされた気分に浸れる宿だ。
まったりした後は、順番にシャワーを浴びてさっぱり。やがて日も落ちて夕食の時間。ランプの光だけでいただく夕食は、きっと乙女心を鷲掴みにするだろう。この宿が女性に人気なのも頷ける。花の咲く頃はさぞかし賑わうのではなかろうか。

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今回は大学のプチ同窓会。何となく成り行きで、この頃有名な「近大マグロ」を喰いに行こうということになり、日本橋の「COREDO室町テラス」の中にある「サカナ酒場 魚盛」へ5人でやってきた。
「COREDO室町」は余り来たことがなかったが、いつの間にか「COREDO室町1」、「COREDO室町2」、「COREDO室町3」と「COREDO室町テラス」の4つのエリアが出来ていて、都心のショッピングモールとしてはかなり大規模。単に「COREDO室町」にある〇〇〇の店、ぐらいの気持ちで来ると間違いなく迷うし、「COREDO室町テラス」を目指して来ても、直ぐには見つからない感じ。「サカナ酒場 魚盛」はB1Fにあった。
オフィスビルの地下階の店にありがちな、仕切りがないオープンな店。どれだけの客が入っているのかは一目瞭然である。ここは名前の通り、魚を売りにした店だ。
全員が揃ったところで、プレミアムモルツ生(638円税込、以下同様)で乾杯。その後すぐに、魚盛大漁盛り(2,178円)を注文。この中に「近大マグロ」が入っていたが、やや少ないので追加で大漁盛(780円)を3皿分を頼む。喰った限り、これが「近大マグロ」かどうか見極めるのはやっぱり難しい。
他には、長芋の醤油揚げ(638円、小生は手を出さず)、たたき塩胡麻きゅうり(418円)、ポテトサラダ(528円)、春菊生ぶしサラダ(638円)、くじら赤身刺し(968円)、くじらユッケ(968円)、くじらハツ胡麻塩刺し(1,496円)、くじら竜田揚げ(1,650円)、しらすヤッコ(880円)、茄子一本漬け(495円)、灰干しイカ(880円)を注文。くじらのハツは喰ったことが無かったが、こりこりしてなかなか美味かった。
ビールを呑み干した後は、小生は日本酒。最初は「雪の茅舎」(二合1,452円)を味わった後、その後はこの店の名を冠したオリジナル日本酒「魚盛」(二合1,056円)を呑む。いわゆる呑み飽きないタイプの酒だ。他は、ホッピーを呑む者、ビールを呑み続ける者など、5者5様だった。
締めてひとり6,000円を超えてしまったが、かなり満足度が高い。それにしても「近大マグロ」が目当てだったが、結果的にくじらを堪能した。くじらを喰いたくなったら「魚盛」が良いと思う。

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「御殿酒場」で鱈腹喰って呑んだあとは、御殿場駅16時46分発の「特急ふじさん12号」に乗る。地図を眺めていると気が付くことだが、御殿場は富士の裾野に広がっている街のせいで、市街を流れる川は基本的に富士山から流れて来て、一部は箱根山の北側を通って小田原で相模湾に注ぐ酒匂川となり、一部は南へ流れ黄瀬川となり、伊豆の狩野川と合流して駿河湾へ向かう。
一方、箱根山から流れ出した水は、御殿場の直ぐ手前で分かれ、酒匂川か狩野川のどちらかへ合流する。つまり、御殿場は酒匂川と狩野川の分水嶺でもある。「嶺」と呼ぶような高みが全く無いのがちょっと面白い。御殿場駅辺りが丁度、境目になっている。ちなみに酒匂川と黄瀬川は何方も、北米プレートとフィリピン海プレートとの境界でもある。御殿場は、東海文化圏と関東文化圏の接点でもあると同時に、日本列島の成り立ちに於いてもキーポイントにあるのだった。
御殿場駅を出た「特急ふじさん12号」は、相模湾に流れ込む水(酒匂川)と共に箱根山を北側を縫うように進むので、これでも特急かと疑うほどのんびりと走る。一転、松田駅を出ると酒匂川と別れを告げ、小田急線に入れば途端にスムーズに走り出す。特急料金が、御殿場線区間(25.3kmで860円)が小田急線区間(71.8kmで700円)と較べてやけに割高なのは、何度考えても不条理を感じる。
小田急新宿駅に18時27分到着。まだちょっと早いので、少しだけ寄り道。行ってみたところは、西新宿にある「フリゴ」というビヤホール。ここは日本の大手ビール会社の製品やクラフトビールを置いておらず、全て海外ビールという、ちょっと変わり種な店である。
店内は外国人と日本の若者ばかり。リュックサックを背負った風変わりな熟年は他にいないが、店内は暗いのでさして目立たない。ちょうどひとテーブル空いていて、店員が「20時までだったらOKです」と云うので、むしろ望むところと着席。久しぶりにギネスの生(ハーフパイント、700円税込)を呑み、ギネスビール発祥の地ダブリンに思いを馳せた。

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「ごてんば市温泉会館」で汗を流してさっぱり、ビールを呑んでまったりしてから、タクシーを呼んで御殿場駅へ移動する。偶々だが、上手い具合に午後3時頃に着きそうだ。となれば、3時開店の「御殿酒場」に直行するしかない。
前回、初入店してからほぼ1年ぶり。その時は、開店時間を30分ぐらい過ぎてから入ったのにも拘わらず、既にテーブル席は一つしか空いてなかったという、なかなかの人気店。今回は大人数とはいえ、開店直後であれば問題無かろうと、目の前でタクシーを降りると、ちょうど女性店員が開店の札を外に掲げているところで、目出度く一番客だった。
一番客なので一番奥の席に着陸。とりあえず生ビール(キリン一番搾り、490円税別、以下同様)で乾杯したら、復路の「特急ふじさん号」の座席指定券を買いに御殿場駅へ向かう。何しろ駅の隣にある店なので、こういった場合にはとても便利なのだ。
首尾よく切符をゲットしたらあとは時間まで腰を落ち着かせてもらう。ここは静岡県なので、箱根の山の東側とは些か食文化が違う。その違いを知るには、おでんタネの黒はんぺんや牛すじを頼むのが手っ取り早い。もちろん関東風と同様、大根やがんも、こんにゃく等もある。他には、牛すじ煮込み(550円)もあるのでそれを注文。
あとは皆、てんでに注文。肉味噌が乗ったポテトサラダ(280円)、春菊のネバネバサラダ(460円)、アボカドベーコン巻き(270円/本)、しそ巻き(220円/本)、しめじ豚巻き(280円)などを注文。春菊のネバネバサラダはなかなか斬新的なサラダだ。ビールの後は、地酒の砂ばしり(2合1,620円)と、福井の花垣(1,520円)を頼んで再びまったりした。

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今週の山行は、久しぶりに箱根の山。個人的に箱根の主だった山は登り尽くしているので、これから行くとすれば、未踏の尾根のトレースを目的としたプランがメインとなる。ということで、今回は箱根外輪山の西側北半分、湖尻から乙女峠までを辿ることにした。最高峰は標高1,156mの丸岳である。
湖尻というと、箱根登山鉄道とケーブルカーとロープウェイを乗り継いで行くところ、という感じの場所だが、台風19号の影響で登山鉄道は長期運休中だし、小田原から仙石原へ抜ける道も閉鎖したまま。すると自ずから御殿場側からアプローチすることになるが、ならばいっそ高速で行ってしまおうとバスタ新宿発の高速バスを予約した。多少時間がかかる感じがあるものの、乗り換え無しで湖尻まで行けるのはやっぱり楽ちんだ。また次回もこの手を使ってみたい。
歩き出すと、予想はしていたが外輪山からは遮るものがない富士山が見えるのは、やはりここの一番のウリ。それともうひとつ感じることは、外輪山の内と外で随分景色が違うということ。外を見ると、箱根の山もかなり裾野が広いと判るが、内はまさにジオラマ、箱庭のよう。それを一遍に味わえるのは外輪山ならではだ。
乙女峠まで漫歩を楽しんだ後は、車道に絡みながら一気に下ると程なく御殿場温泉会館に到着。ぱっと見も中身もかなり素朴で昭和の香りがする。訊けば、3月末でいったん閉館するが(設備の老朽化が理由)、再開は未定とのこと(その後、HPを見れば令和4年10月頃に再開する見込みとのこと)で、今回はこの雰囲気を味わえる最後のチャンスか。
風呂場からは、銭湯の壁絵ならぬ、富士山のリアル壁絵が眺められ、さすが御殿場だと感じ入った。休憩所にも結構人が屯していて、昔のヘルスセンター(たぶん、死語)の雰囲気を彷彿させてくれた。出来ることならば、この雰囲気を保ったまま再開して欲しいがどうだろう。

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「橋本屋」で鴨鍋を喰って満足した後のこと。カミさんが食後のコーヒーを飲みたいと云い出したので、ならばすぐ傍にコーヒー専門店があるよ、と行ってみることにした。
昨年の秋、台風19号が直撃した直後に高尾山に登った際(ビフォーコロナは随分、遠い昔のようだ)、山中で偶々拾った子供用財布を高尾下駐在所に届けたことがあって(果たしてちゃんと子供の手に戻っただろうか。その時の山行記録はこちら)、その時に前を通り過ぎて「こんなところにコーヒー専門店があるんだ」と吃驚して記憶に留めた、ちょっと小洒落た店である。
その時は台風直後ということもあってか閉まっていたが、今日は行ってみると開いていて、かなりの客が入っている。我々のような、高尾山のついで、という感じではない客が多いような気がする。平日の昼下がりでこうなのだから、シーズン中は推して知るべしだろう。
混んではいたが、先客が丁度帰るタイミングだったのですんなり席に座れた。モノトーンの店内で、シックな雰囲気。店員は皆さん若い。メニューを眺めてみると、豆の種類が豊富で、ストレートコーヒーはすべて都度、ドリップ式で淹れるスタイル。残念ながら、やっぱり酒類は置いて無し。そこで目に付いたのがパプアニューギニア(650円)。
もちろん熱帯だからコーヒーは育つだろうが、ニューギニア原住民がコーヒー栽培するイメージがないし(勝手な妄想です)、豆も見たことがない気がする(と云ってもコーヒーには煩くないので単に知らないだけか)。ならばとそれにしてみる。カミさんはブレンド(450円)とティラミス(???円)。食後のコーヒーが飲みたかっただけでなく、ホントの狙いはデザートだったようだ。
出てきたカップは、透明プラスチック製(アクリル樹脂?)で二重構造になっているシロモノ。何を頼んでもこのカップ、という訳ではなさそう。冷めないようにという心遣いなのだろうが、猫舌な小生としては有難迷惑である。飲んでみると、アロマや酸味、苦みは殆どなく、やけに飲みやすい。ローストが浅いせいかどうかは良く分からなかった。次に飲んだとしても、パプアニューギニアと云い当てることは出来ないかも知れない。

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薬王院で護摩札を頂いたら、もう午前11時半。高尾山口にある「橋本屋」に12時半で予約を入れてあるので、歩いて下るのは止めてケーブルカーを利用する。こんな時期、こんな時間に下りのケーブルカーに乗る客は流石に少ない。
高尾山口には多くの蕎麦屋があるのでランチには事欠かないものの、今日は蕎麦が目当てではない。今シーズンはまだ鴨鍋を突いていなかったことに気が付いたので、せっかくだから何処の店に置いていないものかと探した結果、見つけたのは偶々「橋本屋」だった。
この店は、子供の頃からあったと記憶している。認識としてはここは蕎麦屋ではなく割烹、しかも敷居が高い感じの懐石料理を出す店なので、山の帰りにちょっと寄る、という向きではない。そんなこともあり、実は今回が生まれて初めての入店である。
暖簾を潜ると、通されたのは1階の小上がり席。恐らくは大人数でコース料理であれば2階の個室に通されるように思われるが、この時間だからか、そんな客は見当たらず、我々以外に先客2組、あとから4組(うち1組は欧米系)が来たが、皆、小上がり席かテーブル席だった。欧米系は慣れない箸で蕎麦をようやく手繰っていた。あんな喰い方では蕎麦も美味くなかろう。他の客も、頼むのは蕎麦ばかり。皆さん、ここを蕎麦屋と勘違いしているようだ。我々は鴨鍋のみ、一点の注文。
でもその前に、ビールを注文。そのうちに鍋とコンロと材料がやって来る。基本的に我々に任されているが、しばしば仲居さんや女将さんがやってきて、鍋の煮え具合を確認していく。鴨は煮過ぎないようにとか云いおく。こういったところが、普通の居酒屋とか、何処かのちゃんこ屋とは違うところ。それはともかく、鴨肉は柔らかく、出汁の味も申し分なかった。

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今日は毎年恒例の高尾山薬王院詣での日。だいたいいつも、節分会が終わった頃になる。護摩祈祷の時間に合わせて家を早めに出て、途中の府中本町でいつもの「ベックス」で朝食。昨年は結構、客(主に通勤客)が入口に行列を作っていたが、何故か今日は空いていてすんなり入れた。
高尾山口駅まで京王線に乗り、ケーブルカー駅前で身支度を整えたらとりあえず琵琶滝に向かって登り始める。登山者は大していないが、偶々、すぐ前をほぼ同じペースで歩いている男女二人組がいて、その一方の女性が、のべつ幕無しでしゃべり続け、それが否応なく我々の耳に入って来る。こりゃ最早、公害だと、カミさんと二人で眉を顰め苦虫を噛み潰す。
琵琶滝から先、彼らはそのまま6号路を進むようなので、辟易した我々は右に折れ、3号路をチョイス。こちらは打って変わって誰もやってこないし、ほぼ行き交うハイカーもいない。時折、すぐ上の1号路から子供達の声が聞こえたりするぐらいで、割と静かな高尾山を味わえる。
2階建てWCの先で1号路に合流し、そのまま山頂へ。左に目を向けると、輝く相模湾と江ノ島が見える。今日は快晴だ。山頂には、勿論普段に比べればだいぶ少ないが、それでも数十人が屯していた。富士山も良く見えているので、ほぼ皆、西を向いている。
山頂にある「大見晴茶屋」はこれから店を開けるための準備中だったので、やはりいつもの「やまびこ茶屋」に入る。山頂付近とは違って、ここは閑古鳥。もっと営業努力が必要なのではと、つい余計なことを考えてしまう。それでも我々がビールを呑んで山菜を突いていると、それを見たのか後から客が次第に入ってくるようになった。図らずも我々はサクラの役割を果たしたようである。

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久しぶりに「芭蕉月待の湯」で寛いだ後は、タクシーで都留市駅に向かい、富士急行線、JR中央線各駅停車を乗り継いで高尾駅下車。でもその前に、今日の打ち上げは高尾でやることにしよう、しかし毎度同じ店では芸がないので(決して「たまの里」に飽きた訳ではない)、今回は何処か入ったことがない店にしよう、と少々リサーチ。すると高尾駅南口には意外と結構、店があり、未だ入ったことが無い店も多いと分かる。
そんな中から今回選んだのは「龍縁」という名の中華レストラン。駅からやや西へ数分歩いたところにある。入ると1階が店舗で、2階は住居らしき家族経営的な店。カウンター席とテーブル席と小上がりがあるが(内訳はテーブル12席、カウンター席6席、小上がり12席)、我々は大人数なので小上がりのテーブル3つをまとめて使わせてもらった。
メニューを見ると、この店は料理の品数がとにかく豊富。北京ダックだってある。ざっと眺めるとまんべんなく中国料理があるが、ここの店主が東北部出身とのことで、なるほどラム肉や干し豆腐など、余り見かけない食材を使った東北料理も並んでいる。そういえば、クアラルンプールで唯一、焼き餃子が喰えたその名も "Dongbei Restoran"に何度か入ったのを思い出した。あそこで喰った、干し豆腐料理が美味かった。また喰いたい。どうして日本には東北料理店が少ないのだろう。
ともあれ、大人数でよかった。各自、好きなものを挙げてもらって注文することに。ずらりと8品が出てきたが、きれいにペロリ平らげた。小生は昔の記憶が蘇り、ラム肉のネギ炒め(980円)と干し豆腐和え(380円)を注文。干し豆腐はなんとなく舌触りが記憶と違っていた気がしたが、これはこれで美味かった。何れにしても、これだけでは全メニューから見れば、ほんの氷山の一角を齧ったに過ぎない。是非、また人数を集めてここへやって来て、別の料理を頼んでみたい。

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今回の山行は、中央線鳥沢駅をスタートし、高畑山から高岩を経て、サイマル山に登るコース。冬枯れに相応しいところで、数年前より温めていたプランだったが、出張が入ったり、ハプニングがあったり、あるいは他のプランを優先したりとなかなか実現されず、漸く今回行くことになった(山行記録はこちら)。
高岩から先は昭文社地図では破線ルートだが、送電線巡視路なので踏み跡はほぼ確か。しかし所々、残雪があって惑わされる。サイマル山は想像通り、取り立てて云うこともない、寂しい山頂だった。サイマル山の下りは巡視路を無視したため激下り。下界に降り立ったところはどう見ても私有地で、人に見つからないようそそくさと退散した。
今回のプランのもう一つの目的は、石船神社を参拝しようというもの。ここには後醍醐天皇の皇子にして「太平記」のヒーローの一人、大塔宮(護良親王)の首級(マスク?)が祀られているという。何故、鎌倉で打ち取られたはずの大塔宮の首がここまで運ばれたのか、には諸説あるが、側室(又は女官)だった雛鶴姫が運んできたという話がこの界隈では一般的である。高岩の近くには雛鶴峠があって、その東側には雛鶴神社もある。この辺りには「太平記」の歴史ロマンが眠っているのだ。神社は田舎の集落にあるにしてはかなり立派だった。鎮守の森にはムササビが住み着いているとのことだったが、見つからなかった。
石船神社からはタクシーを呼んで「芭蕉月待の湯」へ向かう。ここはいつのまにかほぼ5年ぶり(前回はこちら)だ。風呂場の記憶も以前と変わらなければ、食事処の畳で地元長老達が揃いも揃って横になっているのも変わらぬ風物詩である。
そんな光景を尻目に、生ビールで乾杯。各人が頼んだつまみは富士桜コロッケ(200円)に、自家製厚揚げ(300円)、いかげそ揚げ(550円)、アジフライ(350円)、ごぼうスティック(450円)と、何故か揚げ物ばかりとなった。

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今回の「オヤジばっかり月いち居酒屋ツアー」はやっぱり冬だから鍋にしてみようと思い立ち、それならば久しぶりにちゃんこ鍋にしてみるか、折角だから本場(?)の両国にしてみようとネット検索。するとちゃんこ鍋コース、今なら5,000円が4,000円に割引になるとの文句に惹きつけられ、「ちゃんこ照国」という店に予約を入れてみた。
場所は両国駅を出てから西、すなわち隅田川方面へ向かう。駅の南側は賑やかでネオンサインで明るいが、一歩西へ向かうと、駅から近いわりに何だか随分暗くて静かなところ。そこに「照国」の看板だけが煌々と光っていた。店に入ると、全て小上がり(というかほぼ大広間)になっていて結構広い。まだ時間が早いのか(と云ってももう夜の7時近いが)、我々の他に客はおらずガランとしていた(奥にひと組、居たような居ないようなだった)。
とりあえず生ビール(550円税別、以下同様)を頼むと、それに続いて料理が出て来る。先付(なんだか忘れた)、刺身三点盛と本日の一品(鯖の塩焼き)、そして鍋が出てきた。鍋については、何の世話も指導も無いので適当にやる。それにしても
箸がやけに粗末(細いので直ぐ折れる)だし、おしぼりも無い。店員(若いあんちゃん)に云うとおしぼりが出てきた。なんだ、あるんだ。次に刺身を喰おうとすると醤油が無い。また店員を呼んで出してもらう。あんちゃん店員は愛想は良いが、云われたら出て来るだけですぐ引っ込んでしまう。
鍋の具材はまあまあだが、付いていたきりたんぽ(って、ちゃんこの具材だっけ?)がスーパーでも見掛けないほど貧相だ。出汁の味はまあこんなものか。
結局この後、日本酒(大820円)3本と、追加で鳥の竜田揚げ(880円)を注文して締め。
ひとり6,000円だった。我々の後からもう一組来ただけ。これでは経営が厳しそうだが、貧すれば鈍すという感じでホスピタリティは切り詰められて無くなってしまったようである。帰るときにトイレを訊くと、中年店員(板前?)がPCに掛かり切りで、座ったままあっちと指を刺した。きっとここの責任者は、少なくとも最近の店の状況を見たことがないのだろう。若いあんちゃん店員のはきはきした受け答えが救いだった。

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これまで本店には何回か入ったことがあった「くいものや旬」、昨年、つくばエクスプレス三郷中央駅前に支店(2号店)が出来たと聞いたので、いつか覗いてみようと思っていた。でもその後、なかなかカミさんとの都合が合わず、延び延びになってしまい結局、ほぼ1年経った今回、ようやく初めて行ってみることになった。この建物は以前、たしか寿司屋だったはずだが、そのまま居抜きで居酒屋にしたらしい。
この三郷中央店は新規開店直後は予約しないと入れない人気店のようだったので、電話で予約を入れてから暖簾を潜ってみる。ところが、巷にCOVID-19が忍び寄ってきたせいか、先客は全くおらず、店員だけが暇そうにしていた。
入って右がカウンター席、左にテーブル席が幾つかあって、奥が小上がりになっているようだ。我々はテーブル席に陣取る。後からは、仕事帰りと思しき4人のグループがやってきて小上がりに入ったのみ。気の毒な程の客の入り具合だが、個人的にはこのほぼ貸し切り状態は有難い。心置きなく呑ませてもらおう。
今日は比較的暖かったもののまだ真冬、それでもやっぱり生ビール(550円)でスタート。この店はとにかく海産物がウリなので、それが楽しみ。メニューを見ると、美味そうな料理が目移りするほど並んでいるので暫し悩む。そして先ず頼んだのは、刺身の盛り合わせ(1人前1,300円×2?)。寿司屋で出てきそうなネタである。
ビールが無くなったので、次は日本酒。高清水の生酒(???円)にしてみた。追加のつまみは、紫にんにく丸揚げ(550円)、煮穴子の玉子とじ(650円)、銀だら西京焼き(850円)、若鶏もも竜田揚げ(500円)。紫にんにくはスペイン産とのこと、ほっこり美味かった。仕上げはおにぎり(380円)。カミさんはご飯が締めだと落ち着くらしい。

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山形駅15時46分発上り「つばさ148号」に乗車。車窓からふと蔵王山に目をやると、いつの間にか晴れていて山頂が見えていた。ちぇっ!午前中より大分回復したようだ。それでも、今回は2日連続で蔵王山にアタックしたにも拘らず、悉く撥ねつけられて結局、敗退したものの、それ程残念に感じないのは(女子2名がどうかは定かではない)、雪山は登頂だけが全てではなく過程にも価値があるということだろう。ボーっと歩くだけのピーカンな無積雪期と比べると、ホワイトアウトしたルートは程良い緊張感と共に充実感が違う。これからも叶うならば、プロセスが充実した山行を続けたい。手垢がついたハイキングコースなんてまっぴらだ。
それにしても冬の蔵王山の天候はかなり微妙で、山頂付近だけが別の気候と云っても良いかも知れない。麓の空模様から延長して山頂の天気を予想するのは、当てずっぽうになると考えたほうが良い。つまり蔵王山頂の天気は、ロープウェイの山頂駅まで行ってみないと分からない。
大宮駅に18時10分到着。いつもより遅い時間、腹が空いてきたので3人で途中下車して何処かへ寄ることにした。今日は日曜日なので開いている店はやや少ない。そこで勝手知ったる「北海」へ入ってみる。ここは魚料理が豊富。
客はそれなりには入っているが、まだ半分ぐらいは空いている感じ。店は結構広い。店員は皆、若くて威勢が良いが(東南アジア系が大部分)、我々の注文を取りに来たのは、如才が無い姉御日本人。喉が渇いたのでやっぱり生ビール(値段失念)を注文し、乾杯。つきだしは、小魚の天ぷら、冷奴、ニラのお浸しのセット。これだけでかなり呑める。
つまみには、肉じゃが(550円)、北海コロッケ(400円)、ぶりカマ(???円)、ナメタカレイ唐揚げ(950円)を注文。何れもボリュームは十分で魚は新鮮。魚好きには堪らない店だ(しかしWoodyさんはアジフライ以外、魚は好きではない、失礼しました)。

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またまた蔵王山の返り討ちに遭ったあと、ロープウェイを乗り継いで「ペンション・ビーハイヴ」に戻ると、Woodyさんは宿の女将さんと談笑中。訊けば、蔵王温泉の共同浴場へ入っただけで、あとはずっと女将さんと話してた(というか、話を聞いていた)らしい。「まいった」を連発するWoodyさんに、それは大変でしたね、と労った。
丁度都合が良い帰りのバスが無いので、タクシーを呼んで山形駅まで出る。下りなので30分ほどで到着。先ずは「みどりの窓口」へ行って「つばさ」の指定券をゲットした後、すっかり腹も減ったことだし、さて何処かで打ち上げしたい。予め調べておいた範囲では、至近となると駅ビルの中にある店が良さそうだと行ってみる。
土産物売り場フロアの奥に、ひっそりと「酒蔵 澤正宗」という店があった。その名の通り居酒屋だが、有難いことに昼間から通しでやっているエライ店だ。入ると先客は2組ほど、遅い昼飯中の様子で酒は呑んでいない。でも遠慮なく我々は生ビール(中650円税込、以下同様)で、お疲れさんと乾杯。
ビールの後は、この店の名前にもなっている「澤正宗」の純米(700円)を注文。山形は寒河江にある造り酒屋、古澤酒造が醸すブランドとのこと。初めて呑むが、昔風な呑み応えを感じる。
メニューを見ると、山形らしい料理もいくつか置いてある。頼んだのは、山形牛芋煮(850円)、ゴボウ唐揚げ(780円)、鶏つくね(880円)、秋刀魚竜田揚げ(780円)、カラカイ煮(750円)、エゴ刺身(680円)、いか刺身(800円)、たら白子(800円)。カラカイとはエイの干物のことのようで、かつて鮮魚が手に入らない内陸ならではの食べ物だったとのこと。日本酒にピッタリだった。

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