山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2020年06月

予約時に店員から「2時間以内でお願いします」と云われたものの、ひと通り食べ終わったのでそれよりも大分早く「一口餃子酒場BLG」を出ることになった(別に料理が不味かった訳でも、店員の接客が悪かった訳でもない)。そこでアユラシが「もう一軒行こう」と云うので付いて行くことに。向かった先は、思い出横丁の「岐阜屋」だった。餃子を喰ったせいで、中華つながりの展開になったのかも。
相変わらず思い出横丁は人出が多い。店の中にいる客よりも、店に入れずに(あるいは入ろうとせずに)小路をねり歩く人の方が多いかも知れない。もっと云うと、単に呑み喰いを目的に来た客よりも、観光目的でやって来た外国人観光客(だいたいが中国系も欧米系も団体でやってくる)の方が多いと感じるのは気のせいか。
「岐阜屋」も当然の如く混んでいたが、偶々ちょうど出ようとしていた二人客がいたので、店員が他の客に少しずつ詰めてくれと頼んでくれたので、身体のデカい和尚もいるのでぎゅうぎゅう、何とか4人が収まった。でもそのうちに客がどんどん入れ替わるので(単に食事だけで帰る客も結構多いのだ)、それにつれて段々余裕をもって座れるようになる。
腰が落ち着いたら、とりあえずやっぱりビール(大瓶640円税込、以下同様)を一杯。つまみにはさすがにもう餃子はいいので、ピータン、木耳玉子炒め(580円)、野菜炒め(430円)、麻婆豆腐(580円)を注文。まさに町中華メニュー。しかし料理はあっという間に出てくるし、それぞれ普通に美味い。
ビールの後は、紹興酒(ボトル1,730円)に変えた。この店で紹興酒を呑みながら腰を据えている客はそんなに多くない。っていうか、そもそも4人連れでカウンター席を陣取る客は少ない。和尚が腹が減ったようなので、締めはチャーハン(630円)を喰った。何の変哲もないチャーハンだが、これがなかなか美味い。客が引きも切らないのは、ちゃんと理由がある。

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「特急ふじさん12号」はJR松田駅を17時14分に出て、小田急新宿駅に18時27分着。まだ時間は早いので、たぶん何処かのジムでホットヨガでもやっている筈のアユラシに、新宿まで出てこないかと誘ってみれば二つ返事で呑み会がセットされた。
そうと決まれば、さて4人で何処へ入ろうかと、ロマンスカー車内で各々あれこれ提案してみる。そのうちに、そう云えば新宿にも餃子専門店を見つけたよ、との話に転がり、じゃあそこにするかと電話してみた。すると人気店らしく、受け付けた店員曰く、2時間まででお願いします、と。
新宿はそれこそあらゆる居酒屋、飲食店があるはずだが、餃子専門店にはこれまでまったく入ったことが無かった。なので、今回電話した「一口餃子酒場BLG 新宿西口店」の存在も知らなかった。ググってみればここが本店で、BLGとは"Beer Loves Gyoza."の頭文字をとったものらしい。なるほど。
個人的に、餃子を喰う時にビールは欠かせないが、ビールを呑むときに餃子が絶対必要、ということは無い。従って、敢えてどちらかと云えば"Gyoza Loves Beer"って感じがする。
「一口餃子酒場BLG 新宿西口店」は雑居ビルの地下階だった。下りてみると、店内はやけに女子率が高い。しかも皆、若者(含、店員)。こんな店にオヤジが3人(アユラシはやや遅れて到着)も入ると違和感MAXだが、なおちゃんの存在がちょっと薄めてくれている。しかし店内の平均年齢ががーんと上がったのは間違いない。
怯まず、生ビール(590円税別、以下同様)で乾杯。さて餃子は何があるかとメニューを見ると確かに様々な変わり種があるが先ずはスタンダードなBLG餃子(8個、390円)を注文。他に水餃子はごまだれ(590円)と、焼き餃子はねぎ塩明太マヨ餃子(590円)、揚げ餃子の¥はトマト&クリームチーズ(590円)にしてみた。BLG餃子は羽根付きひと口サイズ。なかなかうまい。他の変わり種はどれも目先が変わって良いが、やっぱりスタンダードが良いかな。

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我々が高松山の山頂で富士山を眺めながらのんびり野点をやっていた頃、何故か目の前に見える金時山に和尚が登っていて、あとで山北で我々に合流すると云ってきた。こちらはたぶん2時頃には下りてひと風呂浴び、3時には「YAMAKITAバル」に入れるだろうと踏んだ(だいたいその通りになった)。
一方、金時山にいる和尚の方は、山から下りてバスに乗り小田原に出ても御殿場に出ても、何処にも寄らずに真っ直ぐ来たとしても我々の方がだいぶ早いだろう。だったら気長に待つしかないかと、チビチビ呑んでいると案の定、我々より1時間半ほど後になって姿を見せた(といっても店を前を一度通り過ぎたりして、なかなか入ってこないお約束のパフォーマンスを見せてくれた)。もうあと30分遅ければ、いつもの「特急ふじさん12号」に乗れるかと気を揉むところだった。
而して和尚の滞在時間は少し短かったが、この続きは車内でやろうと店を出て、山北駅へ。御殿場線もようやくSUICA・PASMOが使えるようになったので(JR東海はTOICA)、便利になった。松田駅で下車し、「特急ふじさん12号」の指定席券を購入。この手間は変わらないが、それでも駅員は卒なくこなすので、以前のような話のタネが生まれることはない。
すっかり日が短くなったので、とっぷりと暮れてからやってきた「特急ふじさん」に乗り込む。和尚は初めての乗車だという。この「特急ふじさん」には麻薬的常習性があり、一度乗るとその利便性に嵌ってしまい、もう普通電車で新宿へ帰れなくなる、ということはまだ和尚は知らない。
ともあれ、席に着いたら持参したつまみやら日本酒やらを出す。はいはい皆さん、カップを出してねと云うと、なおちゃんは先日、屋久島でゲットしたばかり屋久杉ぐい吞みを取り出した。流石である。このあと新宿まで、高松山と金時山の山談義に花が咲いた。

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JR山北駅前に店(≒ビールを呑める店)が出来るらしい、そしてその後開店したらしい(開店は2019年2月)、という情報はもう随分前に入手していて、直ぐにでも覗きに行ってみたいところだったが、そのために必要な山の計画は既に3か月先まで一杯の状態。しかもその後も、中期計画もほぼ埋まっていて、その中に割り込ませるのがなかなか難しい状況が続き、今回のように2019年も残り少ない時期になって漸く計画することが出来た。
丹沢自体、特に季節を選ぶ必要もないのだが(東丹沢はヤマビルが活動的な時期はなるべく避けたい)、結果的には冬から春にかけてが多く、だいたい三椏が咲いたらその後は晩秋まで他の山域、ということになっている。
2019年に限っては、丁度、三椏が咲く頃に海外出張が入ってしまったこともあり、今回の高松山は袖平山以来の丹沢登山となった。しかも、山北へ下りてくるのは2018年の加入道山以来だから、もう1年半ぶりだ。その時に入った「ポッポ駅前屋」も勿論お気に入りの店だけど、今日はちょっと勘弁してもらってやっとこさ「YAMAKITAバル」に入ることが出来た。
外観は渋い昭和レトロだが、中は小洒落たカフェで、カウンター席とテーブル席合わせて約30席ぐらい。女性店員3名が忙しそうにしている。なかなか居心地が良い雰囲気。店内の一角に「調剤室」なる一室がわざわざ残してあって、ここはかつて薬局だったと判る。「ポッポ駅前屋」は靴を脱いで上がるせいもあって、たっぷり時間があるときに向いているが、こちらはあと電車の時間まで30分、というときにでも入って、ビールを一杯やるのにも良さそうだ。つまみもなかなか充実しているので、とりあえず次回も今回食べていない料理を味わいに来てみたい。

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今回は、小田急・新松田駅から松田ハーブガーデンを経て高松山を目指し、JR山北駅まで下ってくるという、往復の電車以外は交通機関を使わない、極めて経済的な山行(山行記録はこちら)。最高点は標高1,000mに満たない高松山(801.4m)だし、御殿場線で2駅分を歩くだけに過ぎないが、踏破距離は16kmを越えるので侮れない。
天気は快晴で、松田ハーブガーデンまで上がると目の前に富士山、その左に箱根連山、更に左へ目を向けると、相模湾に伊豆大島が浮かんでいる。今日は富士山を眺めるのが主目的だったから、もう目的は達成済、ここで帰ってもいいくらいだが、(ビールをグビッとやるには)流石に一寸早過ぎる。計画通りに高松山を目指すことした。
途中で、後方から犬の鳴き声がした。もう狩猟の季節になったのか。あれ、猟期は12月からじゃなかったって?1日早くない?などと考えながら歩いていると、いつの間にか犬の鳴き声は尾根の左前方に移っている。こっちはヒーヒー云いながら登っているのに、流石に狩猟犬は運動能力が人間離れしていると、当たり前のことに改めて感心した。
高松山ででっかい富士山を眺めた後、下りは尺里(ひさり)集落へ下る一般道を採らず、「ビリ堂」から西へ延びる尾根を辿ってみた。途中で伐採作業している杣人に出会ったり、廃屋街となった別荘地(?)を抜けたりと、思わぬ発見があった。
山北駅まで辿り着いたら、そのまま「さくらの湯」まで向かう。ここはいつのまにか4年ぶりになる。何ひとつ変わらない(係員の方の面子も、相変わらずビールを置いていないことも)。何となくちょっとホッとした。

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久しぶりの「自称・暴飲暴食の会」(でも次第に寄る年波に抗うことが難しくなり「美味いモノを少しだけ喰う会」に様変わりしそうな状況)。今回も肉バルにしようと、以前、新富町の支店に入ったことがある「八十郎」の、神田鍛冶町店に行ってみることにした。
ところが看板を見ると「肉バル」じゃなくて「ワイン食堂」となっている。早くも「肉バル」は時代遅れになってきたのか。「肉バル」だと、トレンドに敏感な女子の気を引けなくなったのかも知れない。それでもメニューを見た限り、出す料理自体に変化は無さそうである。
確かにこの頃、ワインをウリにしたダイニングレストランがじわじわ増えているような気はする。それに加え、これまで何かとコスパがウリでチリやアルゼンチンなど第3世界のワインばかりが持て囃された時期があったが、昨今はEUとのEPAが発効して関税が撤廃されたこともあり(とは云え1本あたり数10円しか値下げにならないが)、本場のフランスやイタリア、スペインのワインが、味だけでなくコスパ的にも見直されつつあるような感じ。そうなると、これまで第3世界ばかりのワイン知識では付いていけなくなり、また欧州の造り手の情報も蓄積が求められる訳で、我々としても単に浮かれている場合でもないのだ。
今回、呑んだワインはスパークリングがスペイン、赤はフランス。第3世界系を頼まないのは随分久しぶりな気がする。スペインのスパークリングは、いわゆるカヴァ。「ヴィーニャ サン ホセ ブリュット」(2,980円税別、以下同様)にしてみた。キリッとしているがフルーティーなタイプで、スカスカ呑んでしまう危ない系統。赤は、コート・ド・デュラスのシャトー・ガイヨ(2,980円)。地理的に近いせいもあって、なんとなくボルドー的である。何れにしてもこんなワインが店で3,000円以下であれば申し分ない。EPA発効、様様だ。

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鹿児島空港から羽田行の飛行機に乗ってしまえば、波乱万丈の宮之浦岳遠征ツアーもエンディング。今日の鹿児島は良い天気だったし、途中、雲の上に富士山も顔を出していたが、東京湾はまた雨模様。それでも無事登頂を果たし、恙無く戻ってこられたので、気分が悪かろう筈もない。
羽田に着いたら、往路の鹿児島発屋久島行の欠航便を払い戻すため、取り扱いカウンターへいくと、やりとりしているうちに、なんと復路も含めて払い戻してくれるという。係員の女性からひと通り説明を受けたものの、欠航にならなかった復路も払い戻しの対象になった理由がいまひとつ理解できなかった。たぶんまた同じような状況に遭遇したら、欠航しなかったのに乗らなかった便についても、ダメもとで払い戻しを要求してみるしかないだろう。
ともかく、まさかの往復払戻で合計17,200円をゲットできた。鹿児島空港から鴨池港までの往復タクシー代は別にしても、船代(片道9,200円×2)はほぼ取り戻した感じ。それで皆、さらに気分が良くなったので、羽田空港内で打ち上げしようということになった。
一杯やるんだったら「銀座ライオン」がいいと、5階まで上がる。この店はかなり広いので多少混んだ時間帯でも問題ないはず、と行ってみると予想通りにすんなり入れた。
生ビール(エビス中ジョッキ840円税別、以下同様)で乾杯。まさに祝杯だ。つまみには、ちょっと小腹も空いたのでソーセージ5種盛合せ(2,880円)、ステーキガーリックピラフ(1,680円)、ポテトとソーセージのガーリック炒め(800円)、ミックスピザ(1,380円)とがっつり頼んだ。屋久島では油っ気が少ない料理ばかりだったので、その反動が出たようだ。

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屋久島滞在3日目、もう移動日。予約してあったフライトは昼過ぎなので午前中は観光でもしようかと話していたのだが、今日も天候はいまいちで欠航の恐れが有る(鹿児島~屋久島の航空便の危うさは1日目ですっかり骨身に沁みた)。
やっぱり東京へ帰れなくなるリスクは取りたくないので、再び高速船で鴨池港へ行くことにし、10時45分発の便に乗ることにした。結局、観光らしい観光は出来なかったが、紀元杉とヤクシカとヤクザルと屋久杉ぐい吞みで気分的には十分。それよりも何よりも宮之浦岳を登頂できたことで、マイナスポイントはみんな帳消し。
訊くところによると、前々日(我々が屋久島に到着した日)と今日は、天候不良のため淀川登山口への車道が通行止めになったとのこと。つまり我々はピンポイントで登頂できたということになる。運が悪ければそもそも屋久島にもやって来られず、指宿で砂蒸し風呂に入って黒豚を喰って芋焼酎を呷って帰るだけだったかも知れない(それはそれで良かったかも知れないが)ので、この差は歴然だ。
鹿児島までの外海は多少荒れていたものの、ジェットフォイルは極めて安定していてピッチングもローリングも殆ど感じない。水中翼は偉大な発明品だと思う。鹿児島湾に入ると、白波は無く穏やか。まさしくここは天然の良港だ。鴨池港には定刻よりやや遅れて到着。
再びタクシーを捕まえて今度は鹿児島空港へ。余裕をもって羽田便に間に合った。出発ロビーでの待ち時間、ちょっと小腹が空いたのでカフェ(Sky Shop 8G)でかき揚そばを手繰った。もちろん、そのついでにビールもグビッとやった。結局、屋久島からの便を待ち合わせることになり(屋久島空港は閉鎖しなかったようだ)20分遅れで出発。これで万事目出度く羽田に帰れる。窓の外はいつの間にか晴れ上がっていて、霧島連山が良く見えた。

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宮之浦岳登山当日、残念ながら天気予報通りに早朝から雨。宿から淀川登山口までのアプローチは約25kmもありしかも真っ暗な中ながら、との~の卓越運転テクニックのおかげでスムーズに到着。午前4時半過ぎにもかかわらず駐車場にはちゃんと警備員がいて駐車をサポートしてくれる。でも単なる警備員ではなく、環境保全協力金を徴収する係員(こちらが主か?)でもある。
1人1,000円を支払って出発。淀川登山口(標高約1,400m)と宮之浦岳山頂との標高差は600m弱しかないのに、コースタイムで10時間オーバーなのは、それなりに距離もアップダウンもあるということなのだろう。心してじっくりと登る。それにしても湿度が高く、拭っても拭っても眼鏡が忽ち曇るのは難儀だ。
暫くはヘッドライトを照らしながらの歩き。細かなアップダウンがあるので時々道を外れそうになるが、道幅はしっかりあるので真っ暗でもなんとかなる。そのうちに明るくなると、周囲の植生が関東近郊と明らかに違うのが良く判る。
高度が上がるにつれ、いつの間にか高木が少なくなり、風化した岩を攀じ登るようなところもあるが、花崗岩なのでフリクションはとても良く効く感じだ。栗生岳辺りから宮之浦岳までは、寄り掛かれるほど密生した笹薮を縫うように登る。
山頂はやっぱり視界ゼロ、達成感にちょっとだけ浸り、証拠写真を撮ったらさっさと下山にかかる。結局、山頂まで往復9時間10分掛かったが(山行記録はこちら)、その割りに扱かれた感が無いのは、距離はあってもアップダウンはそれ程ではないということか。利尻岳やトムラウシ、後志羊蹄山などの方が、登った感は高かった印象。
車で宿へ戻る途中では、巨大な紀元杉を見学できたし、偶然、ヤクシカ、ヤクザルにも遭遇できたし(何方も人を恐れていない体だった)、お陰ですっかり屋久島を感じることができた。
宿に戻ってきたら、どうしたことか宿の人が誰もいない(カギは掛かっていないのに、この大らかさ!)。而してビールも頼めない。そこでとの~とWoodyさんは、酒屋(食料品店)へわざわざ出かけて行ってくれ、ビールを調達してきてくれたので、漸く祝杯を挙げることができた。ありがたや、ありがたや。

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飛行機欠航のハプニングがあったものの、高速船に切り替えなんとか屋久島に渡ることができた。しかし到着が遅くなったせいで島内観光をする時間がなくなり、との~の運転で、ちょっとだけ近所の土産物屋を物色。
屋久杉を使った民芸品を売る店がそこかしこにある。樹齢千年を超える杉だけを屋久杉と呼ぶと聞いていたが、そんな屋久杉がふんだんに加工できる出来るほど採れるのだろうか。まさか生木を切り倒す訳ではないだろうけど。我々も、4人揃って屋久杉のぐい呑みをゲットした。
今回、実感することは出来なかったが、屋久島は島の南北で気候が違うとのこと。周囲およそ130kmあるらしいので、大雑把に直径は40km、たったそれだけで気候が違うというのは、やはり高い山、曰く「洋上アルプス」が隔てているせいだろうと想像できる。ちなみに、似たような島としてイメージする利尻島は周囲約60kmというから、実際にはひと回り大きさが違うのだと判る(面積で比較すると、利尻島182km²に対して屋久島は505km²)。
屋久島は一週間に十日雨が降ると聞いたことがあるが(誰が云ったのか?)、今日も雨模様。島の反対側の天気が気になる。ネットを調べた範囲では、林芙美子の「浮雲」に「......一ヵ月、ほとんど雨ですな。屋久島は月のうち、三十五日は雨というぐらいでございますからね……」という一節があるらしい。閑話休題。
仲良く4人共ぐい呑みを手に入れた後は宿へ。ナビに寄れば、島の周回道路のすぐ傍のようだが、実際にはかなり高低差があり、ワンループの立体交差になった道を下っていくと今宵の宿「旅人の宿 まんまる」に到着。庭にはハイビスカスが咲いていて、南国ムード。母屋と宿泊棟との間が廊下で繋がっている訳ではなく、露天ウッドデッキというのも何となく南国風。風呂場はさらに離れた別棟にある。今回はここに2泊する。いよいよ明日は本番、だんだん気分が盛り上がってきた。

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今回は屋久島まで足を延ばし、宮之浦岳を目指す。羽田を飛び立ち鹿児島空港には定刻通りに到着し、予定通り屋久島行きの乗り継ぎ便を待っていたらまさかの天候調査、そして欠航のアナウンス、呆然、唖然。そんなに悪い天気なのか。とりあえずリュックサックを引き取って、さてどうする?
「仕方が無いから指宿温泉で砂風呂に入るか」とか、「せっかくだから手近な霧島連峰でも登るか」とか、「阿蘇はどう?」とか、「黒豚でも喰うか」とか、「先ず屋久島の宿はキャンセルしなきゃ」とか、いろいろ意見が出る(実際、宿へキャンセルの電話を入れた)。
でもそのうち「飛行機は飛ばなくても、船は出るのでは?」という話が出て、実際、ネットで見る限り欠航とはなっていない。時間を見れば、今、空港を出てタクシーで行けば間に合いそう。とりあえず船が出る鴨池港へ行ってみる。タクシー乗車中に船会社に連絡を入れると、電話予約は出来ないが間違いなく乗れるとのことでひと安心。再び宿に連絡を入れて、キャンセルをキャンセルした(このあたりは、ツアコンなおちゃんが大車輪の活躍)。
暫しネットを調べてみると、屋久島空港には、計器着陸装置が設置されていないだと知る。つまり視界不良では飛べないのだ。イマドキ、そんな空港ってあるんだ!とちょっと吃驚。結果論だがそれを予め知っていたら、空路を選ぶのはかなりリスキーだと感じ、船を前提にした計画にしていたかも知れない。何れにせよ、船に敵わない飛行機なんてどうよ?と思ってしまうのは小生だけだろうか。
ともあれ船の乗船券を買ったら腹が減った。鴨池港の待合室に隣接したラーメン屋「平和食堂我流風(へいわしょくどうがるふ)」に入る。(レンタカーの運転手を買って出ていただいた)との~に失礼して、ビールをいただきひと息。さてどうなることやら、我々の行く先には文字通り暗雲が垂れ込めている。

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「冬桜の宿神泉」で風呂上りビールを呑んでまったりした後のこと、そろそろバスが来る時間だと、いい気分で宿の前にあるバス停に行ってみると、今日は(本来のバス道が渋滞するため)迂回路を運行するのでこのバス停には停まらないとの貼紙。ということは、さっきの坂道を城峯公園まで上がらねばならないということだ。しかも時間が無い。迂闊にも見過ごしていたが(宿の者からひと言もアドバイスが無かった!と恨み節も出たが)後悔先に立たず。頑張って歩くしかない。
今度は渋滞の列に沿って逆方向へヒイヒイ云いながら登る。ビールが入っているのでやけに身体が重いが、何とかギリギリ間に合った(実際は、ちょっとバスに待って貰った)。せっかく「冬桜の宿神泉」で汗を流したのに、またひと汗掻いてしまった。
ともあれ町営バスに乗った後、途中の神泉総合支社前で朝日バスに乗り換え、終点のJR本庄駅に到着。駅前にはいくつか居酒屋があるが、ここで呑むのは帰りが長いなあとの意見が多数。ならばと高崎線に乗って、大宮まで行くことにした。
話は遡るが、皆野駅で下車する際、多くの者がSUICA、PASMOでそのまま乗ってきたため、下車証明書を貰っていた。山に登るとこういうことは間々あったが(ついこの前までは富士急線でも)、他社線に跨る山行は初めて。乗ったのは西武線の駅なので、精算も西武線の駅でしなければSUICA、PASMOが使えないのではと危惧していたが、問題なくJRの駅で精算できた。未払運賃を他社線駅で精算できるとは知らなかったのでひとつ勉強になった。
大宮では、先日入った「多雲坊」を覗く。先客はゼロ、我々の後からはポツポツやってきた。今日も纏まった人数なので、色々と注文。やっぱりカンガルーやらは頼まず、次の課題とした。料理は皆、それぞれ美味かったが、大根の煮しめが前回と比べてちょっと塩辛かった。

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今日は久しぶりに秩父の山に登ることにした。個人的には、秩父界隈は里山的な低山を除きほぼ登り尽くした感があるので、降雪時を除きなかなかこちらに足を向ける気にならないが、今回は未だ訪れたことが無い城峯公園の冬桜を愛でてみようかと思い付き、その行き掛けの駄賃に城峯山をチョイスした(そんなことを書くと、平将門の怨霊の怒りに触れるか?)。
城峯山は実に13年ぶり(そのときの山行記録はこちら)。その時は皆野から登って皆野に戻ったので、神流川(神川町)側へ下るのは今回初めて。ガイドブックだけでなくネットで検索しても殆ど見かけないコースだし、先日の台風15号、19号でどうなっているのかやや案じたが、行ってみれば影響は特にみられず。
良い天気にもかかわらず、城峯山山頂には何人かのハイカーがいたものの、その前後は全く我々だけの世界、特に城峯山と城峯公園の間は誰にも遭わず仕舞。城峯神社(秩父側)の紅葉がちょうど見頃だった(今回の山行記録はこちら)。
城峯山から先、問題なく城峯公園に到着すると、そこはかなりの賑わい。駐車場に入れない車の列が、「冬桜の宿神泉」の前を越えて、坂の下の方まで続いている(どこまでなのかは確認できず)。山の上なので、駐車場のキャパは少ないのだろう、マイカー観光の泣き所。我々は山から下りてきたので渋滞とは無縁の世界、ちょっといい気分。
城峯公園の冬桜もまさに見頃。紅葉と桜のコラボを堪能したら、汗を流しに「冬桜の宿神泉」まで渋滞の列に沿って移動する。宿の前には仲居さんがいて何しているのだろうと思ったら、泊まりもしないのに車を駐車しようする輩が現れないよう、目を光らせているだと。渋滞で大変なのは、マイカー観光客だけでなく、宿の仲居さんもそうだった。

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仕事帰り、同じく仕事帰りのカミさんと待ち合わせて近所の「横堀餃子」に入ってみることになった。普段はこの店のテイクアウトばかり利用していたので、店内に入って食べるのは初めて。ここの餃子は基本的に正統派だが、他にシソ入りとかカレー入りとか変わり種もある。以前は仮設的な建物だったが、いつの間にかちゃんとした店になっていた。
知る限り三郷に餃子専門店は、ここと「ホワイト餃子」がある。後者の餃子は個性的なので偶には入ってみたいものの、帰りのついでで行くような場所ではないので、ちょっと足が遠ざかっている。
さて「横堀餃子」。店に入ると、カウンター席とテーブル席合わせ、席数は20席ほどでややこじんまりとした感じ。先客は3組。お好きなところへどうぞと云われテーブル席に座る。イケメン店主も美人女将も若くてエネルギッシュである。
先ずは生ビール(480円税別、以下同様)と横堀餃子(正当派の焼き餃子、5個300円)を注文。付き出しに合鴨(?)の燻製が出てきた。ビールは、餃子の出てくるタイミングを見計らって、最初の一杯だけグビッとやったらあとは暫しチビチビやる。
そうこうしているうちに、横堀餃子が到着。外はパリパリ、中は野菜多めでジューシーな真っ当な餃子。テイクアウトの場合はこういう触感は得られない。やっぱり焼きたてが美味い。やがてカミさんも到着したので追加を注文しよう。
シソ入り餃子(5個390円)、小籠包(4個600円)、鶏肉(だったか?)のマリネ(450円)、ザーサイ(230円)を頼んだ。ビールの後は日本酒ではなく、ワインに切り替えた。この店は餃子だけでなく、箸休めになりそうなつまみがいくつかあってうれしい。また次回も、テイクアウトではなく店で食べたい。

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金木で太宰治の世界に浸ったあとは、再び津軽鉄道「走れメロス」に乗って五所川原へ戻る。乗り合わせた車掌さんは偶々、往路と同じ津軽弁美人ガイド車掌さんだった。さっそく、勧められた「太宰治疎開の家」に行ってよかったです、と(あたかも飼い主が投げたボールを全力で拾ってきて、頭を撫でて貰いたがる犬の如く)報告する。
そこで今度は五所川原でランチするには何処がお勧めかを尋ねると、すぐさま観光MAPと共にいくつか店を紹介して貰った。寿司だったら「石松」が特におススメですと。ランチしたあとは「立佞武多(たちねぷた)の館」へ立ち寄ってみようと思うので、丁度その行き掛けにある「石松」に寄ってみることにした(貰った観光MAPの⑪の位置)。
シーズンでもないし、まして今日は平日なので人通りは少ない。でも道は結構広いし電線も地中化されているのでガランとした感じ。立佞武多の頃の雰囲気を想像するのが難しい。
「石松」ではランチ(990円税込)をいただいた。他に酒の肴として縞ホッケ(800円)とシジミバター(800円)を注文する。縞ホッケは大ぶりで普通に美味かったが、シジミバターはかなり美味かった。近くにある十三湖の特産。肴にシジミはイケるが、身が少ないのがやや残念だった。
腹ごしらえが終わったら、目当ての「立佞武多の館」に入館。600円を払って「立佞武多展示室」に入ると、そこには現物の「立佞武多」2基がでーんと展示されている。前知識が無いと度肝を抜かれる高さだ。確かに一見の価値がある。凡そ20mもあるというから5、6階建ての高さ、こんなのが街を練り歩く姿を見てみたい、絶対、今度は夏に来るぞと思った。それにしても見た目、安定感がちょっと気になる。小石に乗り上げただけで転倒しそうだ。

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五能線を五所川原駅で下車。今日は真っ直ぐ帰郷するのではなく、折角ここまで来たのでちょっとだけ観光することにして、ストーブ列車で有名な津軽鉄道に乗り換えた。残念ながらまだストーブの季節ではない。
乗ったディーゼルカーのエンブレムには、「走れメロス」とある。いいね、このネーミング。一両編成ってところも良い。だったらワンマンカーかと思いきや、乗り込むと美人女性車掌がにこやかに迎えてくれる。検札だけでなく、沿線ガイドも車内販売もやるマルチぶり。津軽弁(コテコテではないが、イントネーションが津軽弁的)のガイドが郷愁を感じさせる。呑んだくれて話がしつこくなってきた我々オヤジ4人組に対しても、物腰柔らかに接してくれた。
金木まで行って「斜陽館」を見学するつもりだと伝えると、だったら「斜陽館」もさることながら「太宰治疎開の家(旧津島家新座敷)」を是非お勧めします、という。専門ガイドが案内してくれ、太宰治の生い立ちと金木での生活を懇切丁寧に解説してくれるとのこと。
そこまで仰るのなら行かずばなるまいと、「斜陽館」は後回しにて行ってみた。金木駅から「斜陽館」までは歩いて10分くらいの距離だが、当時そこまで全てが太宰治の実家、津島家の土地だったというから、いやはや大した家のお坊ちゃんだったのだと実感。
「太宰治疎開の家」は「斜陽館」まで行く途中にある。ここで太宰は、戦争疎開中に23もの作品を執筆したという。そのとき使われた文机もちゃんと残っていて、ちょっとだけ太宰治が身近に感じられる。
津軽鉄道ガイドお姐さんの云う通り、案内してくれた「疎開の家」ガイドさん(意外にお若い)は、片手に太宰治の文庫本を持って、いくつか作品の一部を引用しながら、案内してくれる各部屋にまつわるエピソードをじっくりと説明してもらった。太宰の作品をまた読んでみようかな、と思わせる解説だった。十分観光気分を味わったせいで結局、当初目的の「斜陽館」は外から眺めるだけにした。

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黄金崎不老不死温泉に泊まった翌朝。やっぱり昨晩は早い時間に寝てしまったので、寝覚めは早い。折角なので、朝風呂に入るべく大浴場(内湯)へ行ってみた。まだ午前6時だが、何処にも早起きの年寄りはいるもので、既に何人も湯船に浸かっていた。
朝食はやはり、大食堂でビュッフェ形式。なかなかメニューは豊富で、すべての料理を味見することは到底できない(万座の某温泉ホテルとはだいぶ違う)。ついつい喰い過ぎてしまう。でもそれはここに限ったことではない。旅先の朝食は、たとえ前日しっかり呑んだとしても(よほど悪酒を呑まない限り)、御飯一膳では足りないといつも思う。
しっかり食休みした後(また風呂に行った者もいた)、またウェスパ椿山駅までシャトルバスで送ってもらい、今度は9時丁度発の普通列車弘前行に乗り込む。今日も乗客は少なく、一車両に数名程度だ。さっそく昨日の残りの酒とつまみを取り出し、心置きなく迎え酒と洒落込む。
再び車窓の外は日本海。今日は昨日よりは多少天気が良いせいか、海の色がやや明るい。でも昨日ぐらいが、日本海という感じがする。それにしても、今日も五能線はひたすら海岸線を走る。海好きには堪らないだろうが、そうでもない者は段々見飽きてくる。我々は二日間に渡っているのでまだましだろうが、通しで乗るとなるともう海は当分いい、ということになりそうだ。そう云えば、学生時代に来た時も、この先の深浦にあったユースホステルに泊まったのだった。
千畳敷駅まで来ると、海の向こうに北海道が見えるようになる。遠くまで来た気がしてきた。鰺ケ沢を過ぎると漸くというか、残念ながらというか、日本海とはお別れ。その代わりに今度は津軽平野と津軽富士(岩木山)が迎えてくれる。
何れにせよ、わざわざリゾート列車たる「リゾートしらかみ」じゃなくても、普通列車でかなり五能線を楽しめる。次に来るときは、通しで乗ってみるか。

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ウェスパ椿山駅から、無料送迎シャトルバスに揺られること10分足らずで「黄金崎不老不死温泉」に到着。名前からして最果ての地、黄泉の国の入口のような場所を想像するが、デーンと立派な鉄筋コンクリート造の温泉ホテルが建っていた。鄙びた旅館をイメージしていたが全然違って近代的だ。
しかし周りは本当に何も無いところで、人家どころか田圃や畑も無い、あるのは荒れ地と日本海だけ。つい吉幾三の「おら東京さ行ぐだ」を思い出すが、それ以前に本当に何も無い。よくぞこんな場所に温泉を見つけてホテルを建てたものだと感心する。
勿論宿泊客は我々だけではない、送迎バスがいっぱいになるほどの客だ(といっても送迎バスはこの時間帯だけだ)。客層はだいたい我々から上、若者もいないわけではないがかなり少ない。
チェックインを済ませ、部屋を確認したら早速風呂だ。まだ暗くなるまで少々時間があるので、噂の露天風呂へ行こう。建物を出ると、吹き曝しの木道を100mぐらい進む先に露天風呂がある。11月でもだいぶ寒い思いをするので、真冬だったらここまで来るのはさぞかし難儀だろう。
本当に波打ち際なので、波の音が煩い。優雅に湯船に浸かるというイメージからはかなり遠いが、確かに野趣溢れる露天風呂であることに間違いはない。お湯は伊香保温泉の如く赤茶色で、ややぬるい。大して温まらないうちに、意を決して湯舟を出て、さっさと建物へ逃げ込む。
夕食は大食堂へ集合。食事の量はなんとか食べ切れる程度(除、ごはん)で、我々にはこれで十分。腹を空かしていたら丁度良かったかも知れない。
夕食後は、エントランスホールで津軽三味線の生演奏を鑑賞できるとのことでいってみる。大入満員。津軽三味線については全く門外漢だが、演者の技量は大したものだと感じ入った。

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「本家あべや」で本場のきりたんぽ鍋に舌鼓を打ったあとは、今回のメインイベントのひとつ、「リゾートしらかみ号」に乗って五能線を辿ることになっている。我々が乗るのは13時58分発の「5号」。降車するウェスパ椿山駅(何故こんなハイカラな名前かは追って)まで2時間強の列車旅だ。
一杯やるにはちょうど良い時間だが、我々はすでにもう大宮から呑み始めて6時間経っているので、転寝(或いは爆睡)をするには良い頃合いである。東能代駅から先が五能線となるが、この線は全体の8割以上が海岸線を走るので、進行方向左側(東能代で進行方向が変わるので、秋田駅では右側)の座席を取らないとかなり残念な気持ちになれる。
乗車率は至って少ない。予約は必要なかったようだ。学生の頃、五能線は辿った頃がありそれ以来。朧げな記憶だが、夏休みでも列車はガラガラで、我々の乗った車両には他に誰もいなかった。
ハタハタで有名な八森を過ぎると、もう日本海。海辺ギリギリを延々と走る感じで、暫くは酒をちびちびやりながら単に海を眺めているだけで楽しめるが、そのうち段々飽きてくる。飽きてくると眠くなる(乗った頃から既に寝ている方もいる)。うとうとしてふと目が覚めてもまだ海岸線を走っている。いつの間にか青森県に入ったようだ。皆、海を見てばかりいるが、実は山側は、かの世界自然遺産の白神山地。いつか、白神岳を登りに来なくてはいけない。十二湖も山側だが、山の中なので五能線からは全く見えない。
やがてウェスパ椿山駅に到着。ここで宿の送迎車に乗ることになっている。駅を降りると人家は全くなく、何やら欧風の建物が見える。これが「ウェスパ椿山」というリゾート施設。レジャー施設も宿泊施設もある。この施設のために駅を造ってしまったらしい。こんな辺鄙な場所によくぞこんなものを建てたものだ、というのが率直な印象。我々の目的地はここではない。送迎者に乗って、いざ「不老不死温泉」へ。

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秋田駅には定刻通り11時25分到着。すでに3時間以上飲み続けているというのに、とりあえず昼飯を喰おうという気になるから不思議だ。秋田となれば、たとえ昼だろうと夜だろうと、夏だろうと冬だろうと、きりたんぽ鍋かしょっつる鍋を喰うのが正しい旅行者の姿のはずだ。
一応、幹事を仰せつかっている身として事前リサーチしたところ、駅から徒歩圏内にその手の店がいくつもあると判った。その中に、以前、東京・丸の内の支店に入ったことがある(そのときのレポはこちら)「本家あべや」があったので行ってみることにした。ここは確か、比内地鶏生産者の直営店とのことだった。丸の内の店とどう違うのかを確認してみたいというのもちょっとあった。
場所は、「エリアなかいち」という名の複合施設の一角。ここには飲食店を含む商業施設以外に県立美術館もある。何処もピカピカなので、秋田にやってきた雰囲気がしない。やはりもうちょっと頑張って歩いて(酔っ払いオヤジを宥め賺しながら歩かせる必要があるが)繁華街の「川反」辺りの店にすれば、それなりに風情があったかも知れないと少々反省。幹事の悩みは尽きない。
結構、客が入っていたが、上手い具合に5人座れる席は空いていた。メニューを確認し、流石に一人一人前は難儀だろうと、比内地鶏きりたんぽ鍋(一人前2,340円税別)を三人前頼むことにした。しかし出てきた鍋を量見る限りそれ程ではない。やはり比内地鶏はブランド品なのだ。そう云えば、丸の内支店で喰ったときにもそんな感じだった。すっかり忘れていた。
量はともかく、味はと云えば出汁が良く出ていて濃厚だ。この出汁だけで酒が呑めそうである。どうやら味も本店と支店とでは違いは無さそうだ。でもやはり、本場で喰うきりたんぽ鍋は、会社帰りに東京で喰うのと違って、美味さはひと味違うと知った。

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