山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2019年09月

越後湯沢から大宮まで1時間足らず、一寸ウトウトしていたらもう着いてしまった。まことに速いものだが、上越新幹線は越後湯沢駅を出たら直ぐにトンネルまたトンネルで、上毛高原駅もほんの息継ぎの如く外が見える程度、ほぼ高崎に着くまで眺めが無い。
せっかくの上越国境の眺めは殆ど得られないので、はっきり云ってつまらない。上越新幹線はスピードを取った代償に、景色を失った。車窓の山旅はやはり、在来線(上越線)に限る。上越線には全国的にも珍しいループ線がまだ残っている。しかも、同じ上り線で新潟県内と群馬県内の2ヶ所にあるのは全国で上越線だけ。いつかまたドン行に乗って、久しぶりに味わってみたい。
大宮に着いてもまだ午後4時半、やはり途中下車して東口へ出る。何処へ入ろうかと少々考え、久しぶりに「三悟晶」を覗いてみることにした。暖簾を潜ると、今日はかなりの客入り。チラホラしかいなかった5年前の前回と時間は殆ど同じはずだが、だいぶ違う。何故だろう。でも何とか座れた。
昭和レトロが色濃く残る店、造りは変わっていないが、何となくちょっと小キレイになった感じ。少なくとも、お品書きと暖簾は新調したようである。それが客の入りが変わった理由とは思えないけれど。
小生は、ビールはもう新潟県内で散々呑んで来たので、ここではブラックニッカハイボール(370円税込、以下同様)にした。あてはポテトサラダ(370円)とラビオリ揚げ(370円)。図らずも5年前と同じものを頼んでしまったが、そうそう、この店にはラビオリ揚げがあるのだ。
何故、他の店ではラビオリ揚げがメニューに無いのだろう。不思議だ。ビールか炭酸系の呑みものだったら、間違いなく合うと思うのだが。この店で、ラビオリ揚げがメニューにあるのを見ると、毎度そう感じる。

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「酒風呂」には食事処はなく、上がったら手近な「小嶋屋」に集合と、示し合わせてある。従って、さっぱりしたら脇目もふらず直行。ここは「へぎそば」で有名な蕎麦屋で、本店は十日町。いずれ、本店にも行ってみたいと思っているものの、なかなか機会がない。
越後湯沢駅界隈には様々な店があるが、結果的に入るのはいつも蕎麦屋。「中野屋」しかり、「しんばし」しかり。結局、ランチタイム後の中休みが無い店となると、どうしても蕎麦屋になる。越後湯沢は立派に観光地なのだから、どの店も昼夜通しで営業していて欲しいものだが、なかなか実現は難しそうである。
今日もランチタイムは過ぎていることもあり店内の客は疎らだが、大体いつもこの店は混んでいて順番待ちする行列をよく目にする。越後湯沢駅構内のショッピングモール「CoCoLo湯沢」(「ぽんしゅ館」もこの中)に飲食店は何軒もあるが、だいたい皆混んでいる感じ。毎度来る度に、ここの集客力はたいしたものだと感心する。
とりあえず店に入ったら4人掛けテーブルを確保し、注文取りに来ようとしている女性店員に「生ビール(アサヒ・プレミアム熟撰、600円税込、以下同様)ちょうだい!」と告げる。そのあとちょっとメニューを見て考え、ビールがやってきたタイミングで川海老の唐揚げ(550円)を頼んだ。風呂上りのビールをグビっとやりながら、川海老を齧って暫し、ぼーっとする。
やがて後続の女子連が到着したところで追加を注文。頼んだのは鉄板の定番、合鴨の黒胡椒焼き(600円)、小嶋屋玉子焼き(500円)、野菜天ぷら(630円)である。ここの玉子焼きは、餡が掛かっている。酒は、地元の鶴齢(1合700円)をいただく。そして締めはやはり、へぎそば。3人なので大盛(1,000円)を1枚注文。今日もつるつる、喉越しは相変わらず良かった。

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「猿倉山ビール醸造所」でまったりした後は、タクシーを呼んで五日町駅まで戻る。この時期の上越線各駅停車の旅は、守門岳から越後三山、巻機山、谷川連峰まで残雪の山が連なり、車窓から目が離せない。越後湯沢駅まで、あっというまに到着する。
今日は1時間程度しか歩いていない。摂取カロリー過多は間違いないが、偶にはそれもまた佳し。まだ昼飯時にはやや早いので、ひと風呂浴びることにする。越後湯沢にはまだ入っていない立ち寄り湯がいくつかある。
一番手っ取り早いのが、越後湯沢駅構内の「ぽんしゅ館」の一角にある「酒風呂 湯の沢」。今日はここにしよう。「ぽんしゅ館」は土産物を物色する上で毎度お世話になっている。この中に酒風呂もあるのは随分前から知ってはいたが、実際に入るのは今回が初めてである。
800円を支払って中へ入る。ここはバスタオルも自由に使える(つまり、入湯料のなかに含まれている)。風呂場には客が数人程度。尤も、それほど広くは無いので、このくらいが丁度いいかも知れない。ここの湯は勿論、温泉だが、その名の通り日本酒(酒風呂専用の日本酒とのこと、わざわざそれ用に造っているのか、それとも日本酒としては失敗作(?)だったものなのかは判らない)が入っている。
湯に浸かってみても、特に酒の匂いは感じられず。アルコールは揮発してしまったのだろうか。逆に、入れたての頃に入ると、酒に弱い輩は酔っ払ってしまうのか。はたまたそんなことが無い様、限りなく薄められているので香りも感じないのか。それでも何となく、肌がスベスベになったような気がしてきたが、もしかしてこれはプラセボ効果かも知れない、と思った。

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米山ですっかり残雪と眺望を満喫した翌日は、もう朝から観光100%でも良かったものの、いちおう計画通りに六万騎山に登ることにした。上下浜駅から信越本線で犀潟駅まで移動し、ほくほく線に乗り換える。乗り合せた越後湯沢行きの列車には、ハイキングスタイルの地元中高年がぞろぞろいた。いったいどこへ行くのだろう。
六万騎山に最寄の駅は五日町駅なので、六日町駅で上越線に乗り換えるべきなれど、些か乗り継ぎが悪いし、且つ余計な荷物を持ったまま登るのも馬鹿馬鹿しいので、一旦、越後湯沢駅まで乗って荷物をコインロッカーにデポし、タクシーを掴まえて五日町駅まで行って貰う。
期待通り、六万騎山はカタクリで埋め尽くされていた。こんなにカタクリを見たのも、坂戸山に登って以来だ。どうしてこの辺りの山は、こうもカタクリだらけなのだろうか。往復僅か1時間足らずで登頂した後は、その足で「猿倉山ビール醸造所」へ向かう。「八海山」で有名な八海醸造が始めた地ビール。どんなものだろうかと興味があった。
緩い傾斜地に点々と八海醸造のテーマパーク施設がある。下の方にある土産物屋や蕎麦屋等の施設は以前、来たことがあった。今日目指すは斜面の一番上にある三角屋根のモダンな建物。結構、車で来ている観光客がいるが、アルコールを売り物にしている施設に車で来るのは如何なものか。他に、大型バスの団体も来ていた。
もちろん店内のテーブル席で呑むこともできるが、今日は風も無く穏やかな日和なので、外のテラス席がいい。巻機山をはじめとする残雪の山々は、この時期限定の絶景、眺めは申し分ない。ここの醸造所のブランド、ライディーンビール(600円税込、以下同様)で乾杯。つまみもビール向きの料理が揃っているのがうれしい。何度でも来たいところだが、六万騎山以上に都合が良い山が見つからないのが悩みの種である。

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越後の山も、越後湯沢界隈であれば日帰りも可能だが、米山となるとそうはいかない。今回、米山登山のために、なおちゃんにチョイスしてもらった宿は「わすけ」という、上下浜にある民宿。この地区には他にも2、3軒宿があった。今日の泊まり客はそれほどいないようだったが、大広間では宴会が入っていた。
男部屋は2階の北向きの六畳間。畳敷きで床の間もある純和室。一方、女部屋は西向きの十畳間。我々の宴会場はこちらに決定。荷物を置いたらともかく風呂だ。風呂場(男湯)は、ひとりで入るには充分過ぎる大きさである。
風呂上りは十畳間でひとりビール。夕食は6時からということで、ちょっとだけまったり。やがて夕食タイム。場所は1階の個室。今日のコースのお品書きがあり、数えて見るとご飯まで含め全9品。ご飯は地元産コシヒカリだが、たぶんそこまでは辿り着けないだろう。
民宿なので、見栄えよりもボリュームとか味で勝負しているのかと思いきや(見縊って済みません)、見栄えも味も凄い。ここは立派に割烹宿なのだと判る。刺身だけでもボリュームたっぷり、6種類もある。せっかく大女将さん(?)の説明を聞いたが直ぐ忘れた。
煮魚の真鯛も大振りなので、刺身と煮魚だけでかなり腹にきた。もう食べるのに一生懸命。酒はなかなか進まない。大女将曰く、この宿の名物はイカスミコロッケなのだそうだ。これじゃあもう、コロッケは喰えそうもないと思っていたが、出てきたのはひとくちサイズだったのでなんとか喰えた。
地図を見れば、この宿は海までわずか300mぐらしか離れていない。折角だから海を見に行けばよかったと思ったが後の祭り。翌朝は、上下浜駅まで歩いて10分(車だったら2分)の距離なのに、わざわざ車で送って貰った。この宿が人気なのはとても良く判った。

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お食事の館・旅人の宿 わすけのHP

年に一度ぐらいは残雪期の越後の山に登ってみたいと、今年は上越の米山にしてみた(山行記録はこちら)。いにしえの頃から米山は越後の名山の一つに数えられており、相模湾における丹沢・大山の如く、上越沖の船から進行方向を確認するための、海上交通上の重要な目印だったらしい。ほくほく線の車窓からもその端正な山容がうかがえる。ここは国定公園(佐渡弥彦米山国定公園)の一部でもある。
当日は雲ひとつ無いピーカンの快晴。我々は西側の水野林道から登り、下牧登山口へ下りることにした。途中、雪はあったり無かったりで、持ってきたスノーシューを履いたり脱いだり忙しかったが、山頂直下の稜線は実に気持ちがいい雪稜。眺望も期待以上に素晴らしかった。これほど眼下に真っ青な日本海を眺めたことは無い。反対側(南東側)は、ずらりと上越国境の山々が真っ白く輝いていた。
大満足で下牧登山口へ下りたら、タクシーを呼んで今宵の宿へ。途中ふと思いついて、地元出身という運転手に「宿へ行く途中に酒蔵はありますかね?」と訊けば「いくつかありますよ」との返事。近い方の酒蔵を訊けば「吟田川(ちびたがわ)の代々菊酒造があります」と。
えー!ここでまさか吟田川に出会えるとは思っていなかったよ!と心の中で喝采し、早速、寄って貰う。着いてみると、運転手が先頭になって店に乗り込んで行った。もしかしてやっていないかと危ぶんだが、女将さんが出てきてくれた。ちょっといくつか、利き酒をさせてもらい、大吟醸の四合瓶をゲットすることができた。
吟田川という名前は、近くを流れる柿崎川の上流、米山の南に位置する尾神岳の、麓に沸く清水が吟田川と呼ばれていて、その水を酒造りに使っていることが由来だそうだ。アユラシに呑ませて貰って以来、なかなかお目にかかれない吟田川、まったく今日は何から何まで好日だ。

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いつもの病院の定期検診日。検査も診察も待ち時間は相変わらず長いが、検査と診察自体はあっと云う間だ。今回も「ちょっと***の値が高いですけど、まあ様子を見ましょう」的な診察結果で終わる。あとは薬局に行って薬をもらったら全て終了(それにしても、病院の周りに薬局がごまんとあるが、いったいどう差別化しているのだろうか。ちなみに小生は、気紛れ的に最初入った薬局へ、惰性的に通っているだけ)。
昼飯は久しぶりに、カミさんと銀座に出かけてみた。狙いの店は、銀座5丁目の雑居ビルの5Fにある「真田」という蕎麦屋。入るとJAZZのBGM。念のため予約を入れてあったが、行ってみると昼時だというのに半分程度の客の入り。一番安いせいろでも950円(税別、以下同様)と銀座価格なので、さらりーまんやOLが普段使いするにはやや敷居が高いせいだろう。昼のコースもいろいろあるが、我々はお好みで単品を頼むことにする。
ともかく先ずはビールだ、瓶ビール(サッポロ赤星大瓶900円)を注文。あてには、くらかけ豆(660円)と鴨たたき(980円)にした。メニューを良く見ると、くらかけ豆もそうだが、信州の食材が並んでいる。この蕎麦屋は、信濃の国を体現する店のようだ。
追加で、信州産生野菜の盛り合わせ味噌添え(1,500円)とアナゴと旬野菜の天ぷら(1,900円)も注文。この生野菜に付いてくる味噌がやけに美味いし、たっぷりと出てくる(持って帰りたいくらいだった)。こうなったらやっぱり日本酒だ。頼んだのは、上諏訪は、酒ぬのや本金の「本金 純米」(2合2,100円)にしてみた。すると、頼みもしないのに水も出てきて、「これは「佐久の花」の仕込み水」です、と仰る。随分ちゃんとしているし、しかも徹底的に信州だ。
仕上げは勿論せいろを二人で一枚。コシも申し分ないがツルツルだし香りも高い。ここ「真田」は、
ランチタイムであっても普段使いする店とは一線を画す、ちょっと気取って入るような、かなり粋な店であった。何だか軽井沢の「川上庵」に似た感じだが、気のせいか。

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これぞ居酒屋、という感じの「まるよし」ですっかりいい気分になったあとのこと。赤羽に来たのだからやっぱりここはハシゴしようと、アユラシに連れられてぶらり、近くの「いこい」に入る。ここは支店で、本店はやはり赤羽にあるらしい。営業開始はなんと、朝7時だそうだ。
丁度、テーブルがひとつ空いたところで、得たりとそこに座る、じゃなくて立つ。なにせ、ここは立ち呑み屋なのだ。テーブルと云っても、ビールケースを積み重ねて、その上に合板を乗せただけの粗末なテーブル。でもそれだけあればOK、オヤジを満足させるのは至極簡単だ。ビニルシートで囲われた店内には、程良く客が立ち並んで、黙々と呑んで喰っている。意外と静かなのは、独り客が多いせいだろう。
立ち呑み屋で独り黙々と呑むというのは、男の悲哀が漂う。なにやら、真っ直ぐに家に帰りたくない(帰れない)ような事情が見え隠れする気がする。やるせない自らの気持ちを慰めるために、酒の力を借りているように見えるのは考え過ぎか。
一方、女の独り酒も、居酒屋では滅多にあるわけではないものの、全く見掛けない訳では無い。が、女性の場合は悲哀というよりは、独りの時間を楽しんでいるように思える。「ワカコ酒」のイメージが強すぎるせいかも知れない。
それはともかく、さっきはホッピーを呑み続けたので、ここは日本酒にする。ざっと見渡して菊水(コップ1杯300円税込、以下同様)で再び乾杯。つまみにはポテトサラダ(110円)。さすが、立ち呑み価格。最安の日本酒(菊源氏)だったらなんと一杯200円。これだったらセンベロも現実的。
でも立ち呑みは、サクッと呑んでサクッと帰るところが身上。立ち呑みでへべれけになるのは粋じゃあない。ということで、我々も2杯呑んだところでサクッと帰った。いつか、この店に独りで来てみようと思う。

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2週間のインドネシア出張で、日本食に飢えた訳ではないが、日本酒にはちょっと飢えた。やっぱり日本酒が呑みたい。それに、どうせ呑むんだったら小粋なところで呑みたいものだと思い付き、アユラシと和尚を引っ張り込んで赤羽へ行くことにした。そういえば、このあいだ「まるます家」と「丸健水産」に行ったのも、インドネシアから帰って直ぐのことだった。
定時になったら直ちに会社を飛び出して赤羽にやってきたが、やっぱりそれなりに時間が掛かる。到着はすでに午後7時、しかし小生以外の二人はもう6時半頃には店で一杯やっていたようだ。店は、アユラシが選んだ「まるよし」。「まるます家」や「丸健水産」と並んで、赤羽では有名な居酒屋である。
開店は赤羽らしく14時半とのこと。さすがである。駅を降りれば、直ちにそれと判る黄色い看板が煌々と輝いている。店先の赤提灯と白い暖簾が正統派居酒屋の証しだ。
ここは予約が出来ない店なので、とにかく早い者勝ち。常にほぼいっぱいの状態のようだが、今回、アユラシと和尚が座っていたカウンター席になんとかもう一人、ねじ込ませることができた。店員さんも客も実に協力的である。周りを見渡せば、さらりーまん100%。インドネシアでは決して見ることが出来ない眺めだ。
この店のメインは焼きとん。どれも1本90円(税込、以下同様)とリーズナブル。他の料理もたいてい200~300円ぐらいだから、センベロは無理にしても、かなり安く呑める感じ。小生はホッピー黒セット(540円)を注文。ここは日本酒も1合330円(福徳長)とお手頃。
つまみは焼きトン以外に、ポテトサラダ(220円)、煮込み(220円)、イカげそ揚げ(300円)を喰ってみた。それなりに喰って呑んでひとり2,000円足らず。次回はもっと早い時間から一杯やってみたい。

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2週間ぶりの日本。流石に2週間では、我が家のネコ(ノルウェージャンフォレストキャット)はご主人の顔を忘れなかったが、これが3ヶ月となると必ず忘れる。暫く怖がって、顔を出さない。探してみると家具の裏かなんかに隠れている。困ったものだが、そもそもネコは物忘れが激しいのか。もう亡くなってしまった実家のイヌ(ボーダーコリー)は、年に1回しか会わなくても顔を見ると必ず飛び付いてきた。鼻はネコよりもイヌの方が利くらしいから、動物にとっての記憶は画像ではなく臭いなのかも知れない、などと考えてみるがどうだろう。
今回は出張が短かったせいで、日本料理の禁断症状は表れず、それでも、カミさんと近所にある「ビストロ マルシェ」へ予約を入れて行くことにした。インドネシアでは、ビールしか呑めなかったので、やはり醸造酒も呑みたくなるのだ。席はカウンター。それなりに客はやってきて、それなりに席は埋まる。すっかり街の定食屋として定着したようで、予約しないと入れないこともありそうだ。
先ずは生ビール(中生アサヒスーパードライ490円税込、以下同様)で喉を潤したあと、ワインリストをもらう。あれこれ悩んで頼んだのは、アルファドムス 2014 ザ・パイロット メルローカベルネ(ALPHA DOMUS 2014 THE PILOT MERLOT CABERNET、4000円)というニュージーランドのワイン。この店ではSHUNABEのワイン会(我々も一度、別の場所で参加したこと有)もやっているようで、多分その繋がりで、ニュージーランドワインを置いていると思われる。SHUNABEのホームページを見るとこのワインの通販価格が2,330円、この店は良心的な価格設定だが、呑んでみると割りにライトでフルーティ。普段呑みにしては、やや通販価格が高めのような気がする。
それはともかく、つまみも頼もう。生ハムとラタトゥイユの盛り合わせ(800円だったか?)がワインに合う感じ。しかしやっぱり、いつも頼んでいるトリッパのトマト煮・グラタン風(980円)と牛肉のロースト・あさつきソース(820円)を、今日も頼んでしまう。パスタは、きのこの和風パスタ(880円)にしてみた。これだけ頼んだらもうお腹いっぱい。この店は、ひと皿のボリュームが比較的多め。同じ値段でも構わないから、もうちょっと少なめにしてくれると、もう一品、頼めるのだが。

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今回もギリギリなんとか貯まったマイルを吐き出し、目出度くビジネスクラスへアップグレード。何故か事前に、アップグレードができたというメールは来なかったが(単に見過ごしただけか)、チェックインカウンターではすんなり「お取出来ています」との説明でほっとする。「但し、窓側ですが」とのことだが、ビジネスクラスだったら窓側であっても何ら関係ない。
今回も787ドリームライナー。搭乗すればさっそくCAがやってきてご挨拶。いつものように白ワインをもらう。離陸してベルト着用サインが消えたら、直ちに座席を倒してアイマスクをしたら毛布に潜り込む。酒が入ればあっという間に爆睡。
またCAに、情け容赦なく叩き起こされて目が覚める。いつも通りに気分が甚だ悪いが、それなりに深い眠りについていたということだろう。他の機材(今までは777)と違って、787は機体にカーボン素材を多く使って強度が向上している関係上、気圧も湿度も高めに設定されているせいで快適なのかも知れない。
ホットタオルで顔を拭いたらトイレへ。周りは意外に皆、寝たままだ。朝食はいらないと意思表示した客が随分多い。今日が日曜日だから到着してからゆっくり摂るつもりか、それとも昨日呑み過ぎたのだろうか。やがて日の出。787の窓は、透過光量を段階調整できる電気式なので、太陽が昇ってきても外の眺めを遮断する必要が無い。
眠い眼をなんとか開きつつ、機内サービスを操作し映画を見る。何でも良かったが、話題の「グリーン・ブック(Green Book)」を観ることにした。今の時代にまた、黒人差別を題材にする狙いはよく判らない。でもまあ面白く出来ている。ところが到着が普段よりも30分以上も早くなったせいで、ラスト15分ぐらいを残したところで機内サービス終了。激しく不完全燃焼。レンタルで観なくてはならぬ。
羽田からはモノレールで移動。時間が早いので、ガラガラで快適。窓の外を見れば、満開の桜。散らないでいてくれたようだ。

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GA241便は定刻通り、16時40分にジャカルタ/スカルノ・ハッタ空港到着。これから21時25分発のNH856便まで4時間45分、途方に暮れるほど時間があるが、これでジャカルタにでも市街観光に行ければいいのだが、実はそれほどの時間はない。タクシーでジャカルタ市街まで行こうとすると、渋滞に嵌れば片道2時間はかかるのだ(でも昨今、漸く電車が開通したらしい。どんなものか一度、確かめてみたい)。
先ずはチェックインが始まる18時まで、何処かで時間を潰す必要がある。店に入ってもいいが、どうせビールを呑める店はないし、せいぜい甘い飲物ぐらいしか置いていないのは明らか。諦めて空港の待合スペースのベンチを確保し、暫し読書。
今読んでいるのは、「ヒルビリー・エレジー(Hillbilly Elegy)」という本(J.D.Vance著、光文社刊)。「ヒルビリー」とはアメリカ南部の田舎ものを指す言葉のようで、著者自身がその「ヒルビリー」たるオハイオ州の「ラストベルト」出身者。アメリカで最も厭世的で白人貧困層が多い地域だそうである。
何故そのような民衆がトランプを熱狂的に支持しているのか、そこに興味があって読み始めた次第。でもまだ1/3ぐらいしか読んでいないせいか、正直云って貧困の原因も対策もよく判らないし、余り面白くも無いので惰性で読んでいる感じ。
そうこうしているうちに、ANAの地上スタッフがそろぞろと現れ、また客の目の前で朝礼が始まる。セレモニーは例のお辞儀の訓練で終了し、ようやくチェックイン開始。終わったらさっさとガルーダ・インドネシア航空のラウンジへ。今日は前回ほどの混み具合ではない。日本人客が割合多い感じ。
いつもと同じく、一番奥のシートを確保し荷物を置く。次ぎは何をさて置いてもビールだ。さっそく取に行ってグビっとやる。しかしここは、ビールにしろワインにしろ、いちいち係員に注文しなくてはいけない。係員がいないと何が問題なのだろう。ビールは誰でもいつでも取り出せるよう、冷蔵庫の中に並べておいて欲しいし、白ワインはアイスバケットの中に何本も入れて置いて欲しいものだ。

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GA241便は、スマランのアフマド・ヤニ空港を定刻通り15時30分に出発。本当はこの約1時間後のGA243便の方が、ジャカルタでの乗り継ぎ上都合がいいのだが、何故かこの頃、欠航となっていることが多く、この日もそうだった。LCCのバティック・エアとかライオン・エアに、客を獲られつつあるのだろうか。
アフマド・ヤニ空港は滑走路が1本しかないが、発着便が少ないのでタキシングが始まれば途中一度も止まることなく、離陸する。窓の外はスコールで真っ暗だが、特段の揺れも無く上昇し、程なくベルト着用サインが消える。
また今回も、慌しくCAがやってきてランチボックスの配布開始。別に腹を空かせているわけでもないのに、こういうときは何となくブロイラーになった気分というか、はたまた親鳥が持って来るエサを待つヒナの気分が味わえる。
ボックスを開けて見ると、先日スマランへやってきたGA246便と同様、やっぱりパンが入っていない。思わず周りを見渡しても同様の状況のようである。もしかしてケータリングサービス会社の係員が偶々ポンコツで入れるのを忘れたのか、とGA246便の時に思ったが、どうやらそれは間違いだったらしい。別にちっとも残念ではないものの、変えた理由が知りたい。
乗客からあんな不味いパンはやめてくれと苦情が出たのか、それともこれまで暫くの間、パンの支給はあくまでも試験的にやっていただけなのか、あるいは何かの期間限定販売促進キャンペーンだったのか、はたまたこの数ヶ月の間にガルーダ・インドネシア航空の経営が俄かに厳しくなって経費節減に走ったのか、などと色々妄想する。いったい何故だろう。

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今回はわずか2週間のショートステイだったので、出張はあっと云う間に終了、日本への帰途につく。つい最近、ジャカルタからスラバヤへとつながる高速道路が開通したので、スマランへの移動も実にスムーズになった。これまでのように、工事渋滞で気を揉むようなことが無くなったのは大きい。
一方で、車窓からの生活観溢れる風景が見られなくなったのは、ちょっと残念な気もする。いままで2時間半ほど掛かっていた所要時間は半分になったものの、フライトの出発時間は変わらないので、その分、仕事の時間が長く取れるようになった訳で、俄かに手放しで喜べない感じもする。
何れにしても、帰国の行程は心が軽いし足も軽い。チェックインも手荷物検査もルンルンだ。前回までは、バッゲージはジャカルタで引き取るしか無かったが、今回はそのまま羽田までOKとのこと。新に出来たアフマド・ヤニ空港内のショッピングモールで土産物を物色したあとは、毎度お馴染み、ガルーダインドネシア航空のラウンジへと向かう。
今日は、何時もに較べてやけに人影が少ない。従業員の方が多いくらいだ。この頃お気に入りの場所に荷物を置いたら、ビュッフェ・コーナーに喰い物と飲み物を探す。時間も時間なので、大した食い物が見当たらず。それに飲み物もやっぱり甘ったるいものしか見当たらず。
仕方が無いので甘ったるいお茶をグラスに注いだ後、毒を食らわば皿までの気持ちで、この際甘そうなローカル菓子を喰ってみることにした。ケーキ(焼き菓子)のようだが、かなりしっとりしていて思った通りに極甘。上に乗っているのはココナッツかも知れない。
外を見ると、滑走路の向こう側には真っ黒な雲。良く見ると、雨が落ちているのがわかる程の豪雨。如何にも南国の風物詩。小生が乗る飛行機が果たして飛ぶのかと、心配になるほどのスコールだが、目の前で離陸したバティック・エアの飛行機は、ものともせずに突っ込んでいった。

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インドネシア滞在が長い方に、今日の夕食はローカルフードの店に行かないかと誘われた。もちろんウェルカム、二つ返事で行くことになった。
行ってみれば、広場のような公園の両側に長さ100メートル以上に渡ってトタン屋根を設えたところに、屋台のような店がずらりと並んでいる。いわゆるここはフードコートなのだ。我々が入った屋台には"MBAK DEWI"と書いてある。ここは牛肉料理が美味いとのこと。既に我々の仲間(フィリピン・エンジニア・グループ)も来ていた。
"mbak"とは、ジャワ語でお姉さんという意味。つまり"MBAK DEWI"で、「デウィ姉さん(の店)」ということになるらしい。実際、見回してみると、"MBAK 何某"という看板がそこここにある。日本だって、例えば新橋に「まこちゃん」なんていう居酒屋があるが、それと同じだ。
これが典型的なインドネシア料理なのかは判らないが、まったく英語が通じないローカルの店なので、こういう店に入れるようになれば、もうどの店だろうがOK。選択肢は無限に広がる。でももうちょっと、少なくとも料理の名前ぐらいは覚えておかないといけないだろうと思う。
料理は皆に倣って、"IGA BAKAR"を注文。牛のあばら肉を直火で焼いたもの(いわゆるリブロースト)とのこと。これにご飯とスープが付いてIDR30,000(≒240円)だから、やはり牛肉はジャワ料理としては比較的高級品なのだ。さっそくかぶりついてみる。
いままでインドネシアで散々、牛肉には痛い目に遭ってきたが、ここの"IGA BAKAR"は骨から肉がするりと外れる。多少スジっぽいが、あっさり噛み切れる。じっくり焼いてあるのだろう。噛み切れる、というだけでも十分価値があるが、甘辛な味付けもなかなか良い。やはり、我々が知らないところで、美味いものが眠っているのだと知った。それにしてもビールが欲しい。

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今回のプカロンガン滞在中のタクシー移動では、小生より年長の日本人か、欧米人が同乗者。年長者の方も欧米人も、夕食は基本的に自炊しているとのこと。その欧米人は、時々別の欧米人と一緒に、数少ないウェスタンスタイルの店(プカロンガン市外)へ呑みに行くようだった。ハード・リカーが置いてあるらしいが、(怪しげなので)日本人は誰も入ったことがない店だと聞く。
小生も釣られて、スーパーで買ってきた食パン(酵母の匂いが日本と違うのでどうも気になる)と牛肉ハムとチーズでサンドウィッチで簡単に済ますことが多くなった。これだけだと味気ないので(って云うか、牛肉ハムが不味いので)、とある(道に面していないし看板も無いので知る人ぞ知る)闇の酒店から仕入れたビンタン・ビール(500mlロング缶でIDR40,000≒300円)をグビグビやりながらの夕食。ビールがあれば、物悲しい食事も多少、華やぐ。
而して、夕食を外食する機会はすっかり無くなった。でもサンドウィッチのワンパターンではさすがに飽きる。そこで週に1、2回は、同乗者に断りを入れて「ポジョッ」に寄って貰う(ケンタッキーフライドチキンは、自ら積極的に行きたいとは思わないので行かず仕舞い)。
「ポジョッ」はもうテイクアウトばかり。店の若女将(?)も、小生を見れば、直ちにテイクアウト用の油紙にご飯をよそって待ち構える。チョイスするのは、基本的に青菜の煮物と玉子と鶏肉だが、他にも色々な料理がある。なかなか得体が知れないので手が出ないが(何しろインドネシア語しか通じないので、聞きようが無い)、ある時、魚らしきものが目に入ったのでそれを頼んでみた。値段は鶏肉と違いは無く、しめてIDR15,000(≒110円)ぐらい。
その魚は素揚げではなく、珍しく焼き魚だった。何だかよく判らないが、イワシのような感じ。脂のノリはいまいちだが味は悪くない。いままで魚と云えば揚げたものばかりだったので、インドネシアには揚げ物しかないのかと思っていたが違った。けれども、これを(使い捨ての軟なプラスチック製)フォークとスプーンで喰うのはなかなか難しい。やっぱり焼き魚は箸に限る。

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今回の出張では、ホテル・ホリゾンでは泊まった数だけ、朝食は1階のレストランで摂った。ビュッフェ形式のせいもあるかも知れないが、不思議と飽きない。ビュッフェ形式だからこそ、必要な量だけ食べることが出来るにもかかわらず、ついつい意地汚く食べ過ぎてしまう。これもまったく不思議である。
勿論、ホテル住いの日本人や欧米人の中にはインドネシア料理が全然苦手な人もいて、そういう人は自分の部屋で自炊するか(朝はたいていの場合、スーパーマーケットで買ってきたパン食らしいが、パスタを作る人もいるらしい)、限られたウェスタンスタイルの料理(主食になるのはトーストかシリアル+ミルク、副食にはフレンチフライかオムレツかチキンソーセージかビーフソーセージぐらいか)だけで粘り強く食い繋ぐようだ。
やや偏るが、昼食と夕食でなんとかなるので問題は無いのだろう。偏食と云えば、朝食で出てくる野菜はほぼ、パターンが決まっている。ブロッコリー、にんじん、ベビーコーン(日本のよりだいぶ太いので、ベビーよりもヤングという感じ)、ポテトといんげん。年間を通じて、これが全て。
昼食や夕食の場合であっても、これにトマトやきゅうり(日本のよりだいぶ太い)、白菜、青菜が加わるぐらい。季節(乾季か雨季)によって違いがあるとも思えない。赤道直下の国は、意外と野菜のバリエーションが限られているのだろうか。
野菜はこんな感じだし、魚は白身魚のフライぐらい、肉は堅くて不味い牛肉を除けば鶏肉ばかり。そう考えると、果物の種類は例外的に豊富だが、インドネシアの食生活がそれほど豊かだとは感じられない。一方、日本は魚は云うに及ばず(肉類のバリエーションは欧米にはまったく敵わないが、インドネシアよりは遥かにマシだし)、野菜のバリエーションは(もちろん金さえ出せばだが)比較にならないくらい豊富だと改めて感じる。

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ジャカルタ、スカルノ・ハッタ空港ターミナル3の国際線の到着ゲートは東側、一方、スマラン行きの国内線GA246便が出るのはターミナル3の西の端。しかしチェックインカウンターや手荷物検査場の位置は真ん中だったり反対側だったりして、スムーズな移動にはかなり難がある。
結果的に到着してから搭乗するまで、長さが1キロ以上ある建物のほぼ端から端までを1往復以上する感じで、それなりに良い運動になる。エアコンは利いているものの、汗が止まらなくなる。この先、またここへ戻ってくるまではほぼ運動をすることが無いので(出張先ではデスクに座っているばかりなので)、歩けるのも今のうちだと思えば苦にはならない。
しかしたいていの客(ほぼ全て、インドネシア人)は、歩くどころか動く歩道すらも使わず、ターミナル内を行ったり来たりする電気自動車の乗り場で待っている。結構なスピードで走り回っているので、確かに待っていたほうが速いかも知れない。
空港係員(警備員?)は、ドヤ顔でセグウェイに乗ってうろうろしている。あれって何時間ぐらいもつのだろうか、まさか丸1日は無理だと思うけど。取っ替え引っ替え使うんだろうか。それとも見周りは1日1時間ぐらいなのだろうか。
掃除係だって、走る電動掃除機に乗って行ったり来たりしている。歩いている空港関係者は意外に少ない。まあ、とにかくここは広いので仕方が無い。端から端まで歩くのは、歩くことしか知らない日本人旅行客ぐらいかも知れない。
今日のGA246便は、7割ぐらいの乗船率。小生の隣はインドネシア人の親子連れ。定刻通りに出発。直ぐにベルト着用サインが消えて、CAがぽんとランチボックスを手渡す。あれ、なんだか軽い。開けてみると、何故か、パンが入っていない。箱の中がスカスカなのは、小生だけじゃないみたい。ケータリングサービス会社の係員が偶々ポンコツで、入れ忘れたのかとも思ったがそうじゃないみたい。パンは金が掛かるし、止めたのかな? もう夕飯は喰ったし、別に大した問題じゃないが。でもちょっと寂しい。

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3ヶ月ぶりのジャカルタ、スカルノ・ハッタ空港、ANAがターミナル3に移ってから初めての到着となった。もうあのインドネシア感がたっぷりのターミナル1及び2を利用することがないかと思うと(バティック・エアとかライオン・エアなどの、LCC専用になってしまった)、ちょっと寂しい。
世界の新しい空港は確かに機能的なのかもしれないが、何処も似たり寄ったりで画一的、あまり特色を感じない。しかし、スカルノ・ハッタ空港のターミナル1及び2は、何処にも似ていない唯一無二の、誇れるデザインだと思う。日本の空港も、如何にも日本に来た、帰ってきたと感じさせるようなデザインが欲しいとつくづく思うが如何。閑話休題。
また、ターミナル3の国内線ターミナルでディナータイム。ぶらぶら店を物色していると、呼び込みに立っていた制服を着た若い(当然、インドネシア人の)兄ちゃんが、ニコニコしながら「いかがですか?」と声をかけてきた。店を見ると、「RAMEN38」との看板。ふむ、日本式ラーメンも悪くないか。初めての店だしせっかくなので、入ってみることにした。
この店は新しいと(前回来た時には無かったように)思うが、サンパチ・ラーメン自体はインドネシア・ジャカルタでは草分け的な存在らしい。イスラム色が強いインドネシアで、あえてとんこつラーメンを売ろうとするのは随分大胆なことだと思うが、着実に発展してきているらしい。
しかし、やはり豚なので限界はある。そこでハラルのラーメンとして昨今、鶏とんこつラーメンを開発したようだ。鶏なのに「とんこつ」であるはずが無いが、同じような味を出そうということだろう。食べてみると、確かにハラルのとんこつ味という感じがするスープ。
塩味が足りないのでいまいちだけれど、ちゃんととんこつの如く白濁してまあまあ旨味もあるので、出汁は悪くない。麺もまずまずのコシ。これでIDR56K(≒450円)は、日本人的には十分許容範囲。インドネシア人にはたぶん、日本人にとって1,500~2,000円ぐらいの感覚、いくら空港内のレストランが割高と云っても、ちょって手が出難いのではと感じた。

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年度末なのでどのフライトも混雑している様子。そのおかげでいつものようには、通路側の席を確保できなかったが、たまたまエコノミークラス席でも一番前だったので、通路側の人にいちいちことわる事無くトイレに行けるので問題ない。窓側席だったら、絶対ここに限ると思った。
やや翼が邪魔だが、それなりに外は見える。離陸して旋回する際、眼下に東京湾アクアラインの人工島が見えた。さらにその先には雪を被った富士山も見える。いつもは山の上から見るばかりだが、都心のビル越に望む富士山も悪くない。
今日は天気がいいし、久しぶりの窓側席なので、まるで子供のようについつい外ばかり見てしまう。富士山を越えると眼下に見えるのは、白き南アルプス。とりわけ白いのは、白根三山と仙丈ヶ岳。やや黒っぽい甲斐駒ヶ岳も視認出来る。ここから見ても、仙丈ヶ岳はやはり大きな山だと判る。
やがて飲み物のサービス。もうビールはさっき、ラウンジで散々呑んだので、白ワインをいただく。ちびちび呑みながら、機内サービスのモニターを立ち上げる。何も考えず、直感で"L'OSPITE(英語名:The Guest)"という題名の、イタリア、スイス及びフランスの合作映画を観た。
30代の夫婦の物語で、旦那が主人公。妻は、旦那が度々、マンマの元に帰ってパスタソースを貰ってくるのが気に入らない。一方、旦那は旦那で、妻が浮気しているらしいと思い悩みながら、自分ではあっちこっちに彼女がいる状況。その旦那の男友達も、奥さんが妊娠中に昔の彼女と浮気中で、その奥さんから相談を受けている、なんだか訳が判らない映画。良くも悪くもヨーロッパ映画の雰囲気は出ているが、たぶん日本じゃ一般公開しないだろうなと思う。
一本観てすっかり疲れたので、後は本(電子書籍)を読んで時を過ごした。

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