山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2019年08月

また明日からインドネシア出張となった。今回は2週間と短期のため大したことはないのだが、それでも少しは(特に生の)魚を喰い溜めしておこうかと、カミさんを連れて近所にある寿司屋「喜悦家」に行くことにした。
たしか一昨年前の前回は、テキサスから帰ってきて寿司に飢えた状態で、倒れ込む様に入店したはず。寿司屋はかくの如く、海外出張の前後に行く傾向が強い。言葉を返せば、普段、日本にいる間は魚は頻繁に喰っているので、それほど寿司屋詣でにプレッシャーはかからない。せいぜい、年に2、3回行けばこと足りるだろうか。
何故か、どの街にも寿司屋と蕎麦屋は必ずあって、潰れそうで潰れないものだが、三郷も例外ではない。うちの近所だって、徒歩圏内に少なくとも3軒ある。蕎麦屋も同様。潰れないのは、どの店もしっかり常連客をつかんでいるということだろう。
小生も、三郷で寿司を喰うのであれば(他で喰うことも殆ど無いけれど)、「喜悦家」と決めている(偶には他の店も「取材」してみたい、という気持ちが無い訳ではない)。喰うものも大体ワンパターンで最初のつまみは2~3品ぐらいだが、今回はたっぷりつまみを喰ってみたくて、大将お勧めのマグロと生タコ、アジ、サヨリの4品を頼んだ。個人的には、マグロは比較的喰わないので久しぶり(一方、カミさんはマグロ好きである)。
焼き物は、珍しく鯖があるというのでそれを注文。まったく鯖は煮ても焼いても勿論生でも美味い。にぎりはこの頃セットを一人前頼んで、足りない分をお好みで頼むパターン。やはり、あなご、コハダは欠かせない。今日は珍しく山ごぼうも巻いて貰った。
これに合わせて呑む酒も、この頃は「雪の茅舎・純米吟醸」ばかり。2合を2回頼んだところで打ち止め。久しぶりでも、気の置けない店で呑むのはまた楽しからず哉。

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神楽坂の「九頭竜蕎麦」はいつのまにか、もう5年ぶり(前回はこちら)の入店。蕎麦の美味さもさることながら、越前の食材に大いに興味をそそられた記憶がある。特に「へしこ」は酒呑みにはうってつけのシロモノだと思う(一方、カミさんは「日本のアンチョビ」だと思っていて、時々調味料として料理に使っている模様)。
店の外観も内装も変わっていない感じ。到着は義妹夫婦とほぼ同時、先ずは4人揃ってビール(キリン一番絞り生)で乾杯してスタート。我々の後からどんどん客が入り、忽ち満席となった。相変わらず人気の店のようである。
料理のチョイスは小生にお任せとのことなので、さて何にしようかとメニューを睨む。何か、珍味が欲しいとの要望があり、汐ウニを頼んでみた。得も云われぬ美味さだが、これはビールじゃない、日本酒にしなきゃと、慌てて黒龍・純米吟醸を頼む。一升瓶から注がれる片口がなかなかいい形。この後、一本義、常山、花垣と、メニューにある銘柄を端から呑んだ。人数がそれなりにいると、色々な銘柄を呑めるのがうれしい。
次に頼んだ料理は鯖の刺身と竹田の揚げ焼き、薄切り野菜のサラダ。鯖はこの頃酢〆ではなく、生。たっぶり脂がのっていて蕩ける舌触り。竹田の揚げ焼きは前回同様、そのぶ厚さに驚く。薄切り野菜のサラダは、インスタ映えする盛り付け。これを、雲丹ひしおに付けて食べるのが「九頭竜蕎麦」流(それとも越前流か?)。
この後、板わかめ、出汁巻き卵、ソースカツ、野菜天ぷらも注文。板わかめは初めて食べた。本来、これは水に戻してから喰うのが普通なのかもしれないが、酒の肴にぴったりいい感じ。越前の食文化は深いなと感じる。
そして締めはざるそば。今回も越前流の大根おろしではなく、わさび(義妹のご主人が楽しそうに摺って下さった)でいただいた。やはりしゃきっとした、香り高い蕎麦だった。またの機会が今から待ち遠しい。

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義妹夫妻と4人で一杯やろうということになり、久しぶりに神楽坂へ繰り出すことに。でもちょっと早く着いたので時間ができ、何処かでお茶をしようと近所の店を物色。早稲田通りを飯田橋駅方面からやってくると、神楽坂下交差点の直ぐ左手前にあるのが、かの「カナル・カフェ(CANAL CAFE)」。ここに入ってみることにした。
ここは元々ボート乗り場、大正7年(西暦1918年)創業というからもう100年を超えている。個人的には、ん十年ぶりだが、その当時まだカフェなんてシャレたものは無かったはず。まったく記憶が無いが、たぶん見違えるほどで随分キレイになった感じだ。
1階は菓子や小物類を売っている店のようであり、我々は2階へと案内される。そこそこ混んでいたが、なんとかテーブルがひとつだけ空いていたので、そのまま滑り込む。我々が出る頃には階段に沿って入店待ちの行列が出来ていた。
店内の女性率は9割方というところか。しかも、若年層比率が高い。小生には、かなり居心地が悪いところである。でも、気にせずにビールを注文。何故かハイネケンしか無い。ハイネケンじゃないとオシャレじゃない、という感覚はよく判らない。
ビールと共に出てきたのが、棒状の「おこし」のようなシロモノ。これが「カナル・カフェ」風なのだろう、間違っても柿ピーじゃない。
しかしよくよく考えてみれば、ここは「カナル・カフェ」でもANNEX、本家はもっと西側にあって、しかもそこは本格的なイタリアンレストランなのだ(カミさんはどうせなら、お茶でもそっちの方が良かったと悔しがる)。たまにはそんなところでディナーも良さそうだが、小生には女子率の高さがどうも気になる。

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この頃の山の帰りには、日曜日の昼下がりに立川へやってくるのが多いような気がする。そうするとどうしても開いている居酒屋が少ないため、勝手知ったる馴染みの店を選びがち。北口だったらつい「玉河」になる。
偶には南口にしようとしても、結局、限られたカードから選ぶしかない。その貴重なカードの1枚は、云わずと知れた「だるま」だ。それでも昨年の5月以来だから、何だかちょっと久しぶりである。いつもの暖簾を潜って中を覗くと、なんとか入れそうだ。
店の雰囲気は、当初からまったく変わっていない。店員はいつの間にか、気配りが利いて愛想がいい兄ちゃんがいなくなったようで、代わりに若くて小柄な女性店員が入ったみたいだ。細長いうなぎの寝床的店内の、ほぼ真ん中に陣取る。
もうビールは良い加減なので、角ハイボール(400円税込、以下同様)を注文。併せて、シロ(135円/本)、カシラ(160円/本)、テッポウ(160円/本)、ネギ焼き(170円)、イカ刺し(???円)を注文。どれも何時もと変わらぬ味で、安心できるのがこの店の強みである。
ところで我々の席の隣には、昨日から(何らかの理由で)徹夜でハイになっていると自ら仰る、気さくでざっくばらんな奥さんと、強面だけど気が優しいご主人との夫婦が座っていた。奥方の方はすぐに誰とでも友達になってしまうタイプ(我々の身近にもこの類の方がいるが、酒に強くないので居酒屋の人気者にはなり切れない)で、現にここ「だるま」でも店員だけでなくお客の皆さんと顔見知りのようでかつ、とても有名人のようである。しかしお会いしたのは今回が初めてだ。良い調子になった奥方は、何かと我々に絡んでくるが、全く邪気が無いのでむしろ微笑ましい。ご主人は頻りに恐縮していた。

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「北澤美術館」でガラス工芸のアール・ヌーボーを堪能したあとは、もう電車に乗って帰るだけ。JR上諏訪駅までは、ぶらぶら歩いても20分程度で戻れる。途中でまた「タケヤ味噌会館」を横目で眺める。ウリが、豚汁とごまみそソフトクリームだけでは、確かに小生もちょっと食指が動き難い。
少なくとも、焼き味噌とか蕗味噌なんかを揃えてもらって、上諏訪の酒蔵とコラボした立ち呑みコーナーでも置いてもらえると、魅力度はぐっと違ってくるのだが。だいたい、豚汁とごまみそソフトクリームで客を呼ぶなんざ、いったいどんな客層をターゲットにしているのか。成年男子が喜ぶのはもっと違うだろ、と云いたい(ってか、そもそもターゲットに年寄りか女子供以外は入っていない?!)。それでも、味噌屋が作る豚汁の味はどんなものか、ちょっとだけ気になった。
上諏訪駅に戻ったら、コインロッカーからリュックサックを回収。ロッカーは駅の北口にあるので、跨線橋を渡る。降りた目の前では、小じんまりと物産市をやっていた。ざっと目を通した限り、欲しいものは見当たらず。そもそも温泉地の土産物は「甘いもの」と相場が決まっている。小生の好みのものが置いてある筈が無い。さっさとリュックサックを背負い、駅構内のキオスクへ向かう。
酒とビールしか好みが無いと思われるのも癪だが、結局のところ、小生の琴線に触れるのはそのたぐいか、そのたぐいのあてとなるシロモノぐらいしかない。買ったのは、やっぱり上諏訪・麗人酒造のビール。勿論、地元の「諏訪浪漫」を選ぶべきだろうが、またそれじゃあ芸が無いかなと「信州浪漫」にした。
E353系の「特急あずさ」に乗り込み一路、立川へ。中央線からは、霧ヶ峰(車山)を望める場所は極めて限られる。山村正光著実業之日本社刊「車窓の山旅」によれば唯一、茅野駅の先辺りらしいが、見逃した。もう霧ヶ峰は既に記憶の彼方に遠ざかってしまったようだ。

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諏訪湖畔の上諏訪温泉郷にある「八州」で酒と蕎麦を楽しみ、満腹で良い気持ちになったあとのこと。このまま上諏訪駅に戻るにはちょっと早過ぎる、せっかくなので何処かで観光しようとなった。最寄は、諏訪湖の「遊覧船」だが、さすがにそんな季節じゃないので、誰の食指も動かずパス。
次に近いのは、「諏訪湖間欠泉センター」なのだが、ここはもはや自噴しておらず、コンプレッサーで人工的に間欠泉を噴出させている状況だし、その高さもせいぜい5メートル程度(かつては50メートルの高さまで自噴にしていて、当時世界第2位だったらしい)という、見るに忍びない状況なのでここもパス。
次ぎの候補は「タケヤ味噌会館」。豚汁やごまみそソフトクリームを飲食できて、味噌関連商品の販売、タケヤみそに関する美術品や、創業当時に使っていた道具等を鑑賞できる。大型バスが止まっていたりして、それなりに客が来ている様でなかなか面白そうだったが、ここも全く女子連の関心を惹くこともなくパス。
その先にある「サンリツ服部美術館」は何故か閉館中で自動的にパス。ということでやっぱり「北澤美術館」へやってきた。云わずと知れた、ガラス工芸品で有名な美術館。個人的にはたぶん3回目の訪問。入館料1,000円を支払って入場。
ここで最も有名なのはエミール・ガレの、きのこ(ひとよ茸)。これだけでも見たら、ここへやってきたと実感できる、便利な一品。そのあと、ひと通り斜めに鑑賞するも、やっぱり腰が疲れてくるので、早々にカフェにしけ込む。残念ながら、ここにはビールもワインも無い(またの機会のために、是非、置いてほしい)。ブレンドコーヒーをびちびち飲みながら、女子連の鑑賞が終わるのを待った。

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「片倉館」で寛いだら、予てより狙いを定めていた「八州(やしま)」という、上諏訪温泉郷にある蕎麦屋に行ってみる。ところが営業開始は11時30分とのこと、時計を見るとまだ30分ある。女将さんに「近所に土産物屋さんがあるので、よろしければどうぞ」と勧められ、ならばと覗いてみることにした。
そこは「くらすわ(CLASUWA)」という洒落た店。調べてみると、かの養命酒酒造がプロデュースしている施設とのことで、土産物ショップ(やっぱり養命酒も売っていた)だけでなく2階にはレストラン、屋上には夏になればビアガーデンができるらしい。土産物は別にしても、なかなか魅力的だ。
一方、「八州」は店構えが立派な古式然とした蕎麦屋で、創業90年という老舗。11時30分過ぎに戻って入ってみると、まだ先客はおらず、我々が一番客。テーブル席もあるが、座敷が随分と広い。せっかくなので座敷の一番奥のテーブルに陣取る。
さっき「片倉館」でビールを呑んだので、ここは日本酒からスタート。メニューには信州、とりわけ上諏訪の地酒がずらり。やっぱり地酒にしようと「本金 太一・本醸造」(300ml、850円税込、以下同様)を注文。飽きの来ない普段着なお酒。
つまみになにを頼もうかと再びメニューに目を通せば、信州らしく、蜂の子(850円)があったので注文してみた。ご飯のおかずよりも酒の肴に合うような気がする。他に、うど酢味噌(500円)、わかさぎ天ぷら(650円)、天ぷら盛り合わせ(1,400円)、茄子の田楽(500円)、山吹の煮物(450円)、もつ煮(600円)も注文した。この店は、つまみが豊富なのでうれしい。
もちろんこれだけ頼むと酒も一つだけでは物足りない。追加で「真澄 純米吟醸あらばしり」(???円)を頼んだ。そして締めはざるそば(900円)。やや高めの印象だが、そもそも小食な我々は4人で2枚しか食べないので、それほど問題ではない。細打ちながらちゃんと腰があって、喉越しも軽い。老舗の貫禄を感じた。

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「コロボックルヒュッテ」に泊まった翌朝は、ご来光を拝むためまた車山へ登った。この時間は雪もクラストしていて、昼間よりもずっと登りやすい。スタート時点から既に快晴で、風もそれほどではない。絶好のご来光日和だが、それ以上に周囲の眺めが素晴らしく良かった。
近隣の八ヶ岳や浅間連峰、八島湿原は勿論のこと、北アルプス、中央アルプス、南アルプス、富士山も見えて、まるで日本の真ん中にいる気分。気宇壮大な景色に浸ることが出来た。南アルプスの仙丈ヶ岳の存在感は、車山からの眺望でこそ一番感じられるように思う。
「コロボックルヒュッテ」に戻り、朝食を摂って寛いだら、タクシーを呼んでヒュッテをあとにする。上諏訪駅で荷物をコインロッカーに預けてから、今年も「片倉館」へ向かう(前回はこちら)。しかしまだ時間が早かったため(営業開始は午前10時)、隣の諏訪市美術館で独り絵画鑑賞して過ごした(入館料は300円。女子連はその頃、諏訪湖畔を散策)。
その後、ちょうど時間になったのを見計らって、扉が開くと同時に「片倉館」入場。750円を支払って男湯へ。前回、ロッカーの数に較べて狭いと感じた脱衣所も、さすがに一番風呂であれば広々としている。当然、風呂場もゆったり。こんな立派な温泉にたった数人だけとは豪勢だ。
千人風呂はやけに深い(1.1mもあるらしい)ので、腰を下ろすことが出来ない。いっぱい入れて、しかも長風呂できない仕掛け。たくさんいた女工のためにそうしたらしい(片倉紡績には女性ばかりだったのは、展示されていた写真を見ればよく判る)。
風呂から上がってもまだ10時半ぐらい。さっさと2階の休憩室へ移動。この時間から生ビールを呑む輩はいないが、気にせずグビっとやる。ちなみに「片倉館」には有料個室というのがある。HPを見る限りここもなかなかいい雰囲気。入浴料込みでひとり1,400円は悪くない。酒や食い物の持ち込みも可能だろうから、ここで宴会をやるのもひとつの手かも知れぬ。

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かの手塚宗求氏が建てた「コロボックルヒュッテ」に泊ってきた。20代の頃に「邂逅の山」を読んで、そのヒュッテの存在を知ることとなったが、実際に訪れたのはそれから30年以上も経って今回が初めてになってしまった。しかしこれはこれで、自然な成り行きだった。
なにせ20代から30代の頃は正直(大抵の男子は水平よりも、なるべく垂直に近いほうを好む傾向ゆえ)、車山の如くゆったりしたアスピーテ型火山(この頃はこんな呼び方はしない?)には全く魅力を感じないものだが(男性でも偶にはそうでない方もいるだろうが)、馬齢を重ねると不思議とそんなことは大した問題ではなくなり、それなりの良さも感じるようになる。ましてや今回のようにスノーシューで登るとなると、このゆったり感が実にちょうど良いのだ。
「コロボックルヒュッテ」へは直接車でやって来られるし、風呂にも入れるので、もはや山小屋とは云えないかも知れないものの、周りに建物が無い一軒家なので俗世間とは隔絶されている。小屋の周りには鎮守の森の如く、大きな木々が植わっていて(これも手塚宗求氏の手によるもの)、車山周辺の何処から見てもそれと直ぐに判る。
小屋の主人は勿論、代替わりしていて、子息が経営しているが、実際には雇われ管理人夫婦(と犬)が我々を出迎えてくれた。客室は4つあるようだったが、今日は我々4人だけの貸切状態、有り難く2部屋使わせていただいた。
まきストーブがある1階の食堂兼カフェテリアもいい雰囲気だけど、2階の談話室に炬燵があって妙に居心地が良い。本棚には手塚宗求氏の著作が収まっているので、外を彷徨くのに疲れたら、ここで本を読みながら過ごすのも悪く無さそうである。
ニッコウキスゲが咲き乱れる頃もさぞかし良いだろうけど、ストーブの火を眺めたり、炬燵でぬくぬく寝っ転がりながらビールをちびちびやるのは堪らなく良い。また来るのはたぶん、スノーシューを担いでくる時だろうと思う。

070 ヒュッテに戻ってきた。

071 薪ストーブが温かい。

072 談話室にて寛ぐ。

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昨今の木曜日は、カミさんの仕事で遅番のシフトが入ることが多くなったため、時々店で待ち合わせることがある。今日は小生の方が帰りが早かったので、何処か先に店に入ることにして、三郷駅前の「花子家」に行ってみた。
入ってみると結構な賑わい。これで4回目となるが、テーブル席は先客と予約が入っていたので、初めて奥のカウンター席へと案内される。そのカウンターに椅子は5人分しかなく、すでに3人分埋まっているので、今日はほぼ満員御礼という状況。
この頃、三郷駅や三郷中央駅界隈の店は、全般的に人の入りが増えたような気がする。ここ「花子家」は若者の集団はおらず、職場の同僚か近所の呑み仲間同士、あるいは家族連れのように見受けられ、それも皆さん常連のような感じ。そして皆、揃いも揃ってボトル焼酎を呑んでいる。
この店は新三郷から移転してきたそうだから、わざわざちょっとここまで足を伸ばしてやってきているのかも知れぬ。何れにしても、リピーターが多いことは間違いなさそうだ。我々はそう頻繁にこの店にやってくることは無さそうなので、常連になるまでの道は遠く険しい。
カウンターに座って独りちびちびビール(生中480円)を呑んでいるうちに、カミさんも合流。カミさんはビールを注文するが、小生はもう日本酒(冷酒300ml、750円)に移る。洒落た徳利に入って出てきた。でも氷水に接する面積が小さいので、形状的に冷却効果は低いように見受けられる。
料理は、鶏もものにんにくステーキ(680円)と、イカとスナップえんどうの炒め物(700円?)を頼んでみた。普通の居酒屋とはちょっと違う料理が出るところが「花子家」の魅力だろうと思う。季節によって旬の料理が出てくるところも楽しみだ。

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「十米 レンガ通り店」でしっかり呑んで喰ったのだが、偶々二人だけでもう一軒行きましょうとなった。もうそんなに呑めないが、前々からちょっと寄ってみたいと思っていたので、ここで如何でしょうか、と「立ち飲み 竜馬」へ入ってみた。
ここは新橋で人気の立ち呑み屋で、午後6時過ぎぐらいだといっぱいで入れないことが間々あるが、意外に空いていた。もう8時半過ぎなので、いまから立ち飲みしようかという輩(特にオヤジ)は少ないのだろう。こちとらも長居する気はまったく無い。
店内に居る客は、いままで残業してもう早く帰りたいけどちょっとだけ寄り道したい、という雰囲気を発散している一人客が目立つ感じ。複数人でとぐろを巻いているような連中はいないので、BGMさえ無ければ(演歌がかかっていた)かなり静かである。
日本酒はたっぷり呑んできたので、もう醸造酒系はいらない感じ。壁にはずらりと様々な焼酎ボトルが並んでいるがお湯割やロックで呑む気分でも無い。ということで炭酸系にしようと、ハイボール(350円税込、以下同様)にした。ここで店員から支払いのルールの説明あり。カウンターテーブルに置かれた笊に金を入れておいて、注文の都度、店員がそこから引いていくという仕組み。これはたぶん、凸さんと入った秋葉原の殿(しんがり)以来だ。判り易いシステムだと思うが、普及していないのは何故だろう。
付き出しで「かきピー」が出てきたので、もうつまみはいらない感じもあったが、せっかくなのでメニューをじっと睨み、ポテトサラダコンビーフのせ(430円)を頼んでみた。なかなかインスタ映えする一品。味は見た目通りに美味い。同行者はまだ日本酒が呑み足らなかったらしいが、店の名前に因んで「船中八策」や「酔鯨」など高知の酒にすると思いきや、静岡の「超辛口 日本刀(かたな)」(1合500円)を注文していた。味を見させて貰ったが、酔いも醒めそうなほどの辛口だった。ちなみにこの店で500円は最も高い飲み物である。

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今月の「オヤジばっかり月いち居酒屋ツアー」も新橋。最近、ちょっとだけ仕事がバタバタしたので(それほどたいしたことでは無いが)、電話で店に予約を入れるのももどかしく、安直にネット予約ができる店を探した結果が今回の「十米」(じゅうべい)だった。
ネット予約は至極簡単だが、それが可能な店は新橋でもまだ少ない。ネット予約の普及がいまいちなのは、予約したのに無断キャンセルする輩が多いせいだろうか。可能な店は、たいてい企業が経営する飲食店チェーンであり、この「十米」という居酒屋も、新橋に3店舗あるのでやや紛らわしい。我々が向かうのは、レンガ通りにある店。
中に入ると、落ち着いたトーンの小洒落た雰囲気。洗練された感じに文句は無いが、ある意味、如何にも画一的で卒が無い、線形なイメージ。小生的に好みなのはどちらかと云えば、ゆるさ、ゆとり、無駄、遊び、混沌、猥雑などの非線形なイメージなのだが、贅沢は云えぬ。
ともかくも、席に付いたら生ビール(620円)でスタート。この店のウリは、新潟の酒と肴。肴は特に豚肉、妻有ポークなるブランド豚なのだそうな。でも誰の食指も動かなかったので、喰わず仕舞い。結局、頼んだのは珍味三種盛り合わせ(720円)、鯛かま焼き(540円)、カキフライ(680円)、栃尾揚げ(580円)、若鶏の唐揚げ(600円)、炙りしめ鯖(740円)だった。新潟らしいのは、栃尾揚げぐらいか。
でも日本酒は、新潟の酒ばかりじゃんじゃん頼んだ。呑んだのは、村祐 茜(580円、120ml以下同様)、清泉(640円)、菊水(520円)、高千代(680円)、緑川(680円)、鶴齢(650円)。どれも美味いが、料理との相性で云えば
高千代か鶴齢が良かったような気がする。
結果、4人で呑んで喰って合計11,880円。意外に安かった。店内の雰囲気を別にすれば(個人的な見解です)、なかなか悪くは無い居酒屋である。

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藤野の「風里」でいつものようにちゃんと呑んで喰って寛いだのだが、店を出てもまだ外は明るい。徐々に日が伸びているせいだけではなく、時間も早い。皆さん、まだ帰りたく無さそうだったので、高尾駅で途中下車し、南口へ向かう。
小生が主導すれば、偶には「あさかわ」でも入ろうかと北口へ出るかも知れないが、昨今、小生がインドネシアで「喰っちゃ寝」の怠惰生活を送っていた頃、マンマミーア隊の打ち上げは高尾駅界隈で行われていたようで、昨今はなおちゃんを始めとする女子連の方が高尾の事情通である。大人しく後をついていく。
「たまの里」をちらりと覗いてみたが、空きテーブルは無い様子。相変わらず人気のようだが、女子連曰く、高尾駅界隈の店は何処も賑わっているとのこと。これから向かう「彦酉」という店も、入れるかやや危惧された。暖簾を潜ると入ってすぐがカウンター席。右手奥が座敷となっている。訊けば、上手い具合に座敷のテーブルが一つ空いていた。よかった、よかった。
ここ「彦酉」は初めて。内装は民芸調でトーンも照明も抑え目。落ち着ける感じだ。ここにはTAKAO BEERなるクラフトビールを置いてある。このビールも初めて目にした。高尾の北にある恩方にブリュワリーがあるらしい。ほんの数ヶ月インドネシアに隠遁していただけでも、ちょっとだけ浦島太郎の気分が味わえる。
皆で注文した料理は、ぶりの照り焼き、サーモン刺身、フライドポテトにサラダ。誰が何を注文したのか判ってしまいそうだ。ちなみに小生は照り焼きを所望。インドネシア食生活の反動が、まだ多少残っていると思われた。

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青根の鶴屋旅館でひと風呂浴びてビールで喉を潤したら、タクシーで藤野駅まで移動する(約20分、料金4,150円)。1年前に黍柄山に登り、「いやしの湯」に入湯した時と同様に、今日も駅前の「風里」で打ち上げ。道志方面や丹沢・神ノ川流域の山から帰った場合には、まさに藤野が玄関口。「風里」の存在はとても貴重である。
山行が順調だったせいで、まだ午後3時半過ぎだ。いつもの暖簾を潜ると、左手カウンター席には誰かしら地元の方々がいい調子になっているのだが、今日は誰もいない。勝手知ったる店なので、店の人に何も云われないのに靴箱に登山靴を入れ、廊下を経て板の間に上がり込む。ここも先客なし。
寒の戻りでこのところ雪が降ったりしたせいか、ゴルフ帰りの客足もいまいちなのか。何れにせよ、我々にとっては好都合。一番奥の座卓に陣取る。
とりあえず、やっぱりビールを注文。そしてビールのお供には、どうしても外せない手作り餃子(380円)と、ポムポムズ(300円)を注文した。何故かポムポムズは、この店でしか喰ったことがないので(というかお目にかかることも無いので)、つい気になって頼んでしまうのだ。その後はいつものように日本酒に移行。やっぱり地酒、笹一(生酒300ml、590円)にしよう。
そうなれば、つまみは手作り牛すじ(400円)、ビッグハンバーグ(1,000円)、タコ唐揚げ(400円)、厚焼き玉子(???円)を注文。ビッグハンバーグと厚焼き玉子は毎回頼んでいる感じ。Woodyさん用にはソース焼きそば(???円)も注文。
毎回同じパターンになるものの美味いし、何度食べても飽きないし、値段もリーズナブル、さらにこの店は落ち着けるのでワンパターンはちっとも気にならない。それでもまだ食べたことが無い料理がたっぷりあるので、この次はちょっとだけ冒険してみたいと思う。

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袖平山は、藤野から山を越えて道志川流域に出ると、目の前にどーんと聳える大変目立つ山。もっとも地図をよく見れば、目立つのは袖平山だけではなく、姫次(ひめつぎ)まで含めたひとかたまりなのだと判る。姫次は丹沢主脈の途中にあるので、いつのまにか登ってしまうぐらいで全く登り甲斐が無い。
東海自然歩道最高点の標識と、姫次の標識がなぜか微妙に離れているのは、姫次がピークではないことを表している証拠と云えそうだ。だいたい「山」とか「峰」とか「岳」が付かないこと自体、山としては半端ものである証し。袖平山はその延長上にあるし、しかも袖平山の方が僅かながら(1.2mだけ)低いので、主脈を縦走する際にわざわざ立ち寄る人も少ないのは当然だろう。
しかし何れにしても個人的には未踏の山で、以前からずっと気になっていたので、今回登って見ることにした。当然だが、姫次経由で登るのは面白くないので、神ノ川ヒュッテから風巻尾根を登ることにした。この尾根、袖平山まで水平距離3.3キロメートルで標高差900メートル(斜度としては27.3パーセント)は、丹沢山塊でも屈指の急登なのだそうな。
実際登ってみて(記録はこちら)、十分歯応えは感じたし、眺めも良かった。不遇な山という感じがしない。主脈の縦走の途中で寄り道するのは、かえって袖平山に失礼である。
首尾よく登頂した後は、八丁坂ノ頭(って何処がビークだったのか判らない)を経て青根集落へと下る。東野BSの目の前にある鶴屋旅館は、立ち寄り湯(利用料600円)がOK。風呂場は意外と(失礼!)小奇麗で気持ち良く温まれる。さっぱりしたら、食堂へ。板長(宿のご主人?)が手持ち無沙汰そうにしていた。ここは日当たりが良くてポカポカ。ビール(大瓶550円)が美味い。つまみに頼んだコロッケ(2個350円)もなかなか美味かった。こういう問屋場的な旅館はいつまでも残っていて欲しい。

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「やよい軒・伊勢佐木町店」で風呂上りの一杯をやった後、リュックサックを背負って日の出町駅まで繁華街をそぞろ歩き。さすがに伊勢佐木町から関内辺りまでの界隈には、小洒落た店がそこここにある。時間があればちょっと寄っていきたいような、心惹かれる店もあるが、残念ながら今日はすっかり恒例となった「坂の上のそば屋 司」での宴がもうすぐ、ここは心を鬼にしてスルー。いつの日にか機会が訪れた時のために、情報収集する程度にとどめる。
京浜急行線を潜れば、毎度お馴染み心臓破りの急坂、これを半分ほど登れば、あとはちょっとの水平移動で「坂の上のそば屋 司」に到着。いつものように女将さんの出迎えを受ける。
今日は店に直行してきた3人(Woodyさんの奥さんにこのちゃん、アユラシ)を含め、8人での宴会となった。年1回しか来ない割には、何だかすっかり常連気取りにさせてくれるのは、気の置けない雰囲気の女将さんによるところが大きい。
先ずはビールで乾杯。料理は完全におまかせコース。毎度のことながら、次々と出てくる料理が店主のこだわりを感じさせる一品ばかり。これを酒も呑まずに喰うなんて勿体無くて出来ない。酒を注文しようかと思ったら、Woodyさんが差し入れを持ってきてくれた。
現れたのは桐箱に入った「水芭蕉・純米大吟醸」。香りも高いがまったく喉に引っ掛からないので、すいすい呑めてしまう。これはこれで実に勿体無い酒である。
美味い料理を突き、美味い酒を傾けながら、話はWoodyさんが受けた昨年秋の褒章授与式のことで大いに盛り上がった。


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伊勢佐木町の「利世館」で、思いもかけぬ温泉で温まったあとのこと。「利世館」ではさすがにビールは呑めないので、予め集合場所としてWoodyさんが設定していた「やよい軒」へ向かう。この頃、「定食屋」に入る機会は全く無いので(酒を呑みに定食屋に入ることは基本、無いので)、「やよい軒」なる店の存在は今回初めて知ることとなった。
入ってみると、半分ぐらいのテーブル席は埋まっている感じ。カウンター席にもそれなりに客が居る。割とひとり客が多い。たぶん20年ぐらい前に、一度だけ利用したことがある「大戸屋」と同じ感じ(確か、東池袋にあったはずだ)。
「やよい軒」でググってみれば、国内379店舗、海外149店舗と、既に「大戸屋」を上回る規模、こんなに大きなフランチャイズチェーンが、小生が気が付かないうちに出来ていることに少々驚く。定食屋は最早、小生が住む世界と別の次元の話になっていたということだ。
見渡しても5人が座れるテーブルは見当たらない、とりあえず4人掛けと2人掛けのテーブルが並んだところを確保したところで、生ビール(プレミアム・モルツ390円税込、以下同様)を注文しようとすると、先ず、食券を買って下さい、と店員から説明を受ける。なるほど、定食屋はそういうところか。
気を取り直して、ビールの食券をゲット。つまみはどんなのがあるのかとメニューを見ると、さすがに一品料理あるいは酒の肴ではなく、定食のサイドメニューという位置付け。皆がそろったところで頼んだのは、冷奴(100円)と野菜サラダ(90円)と玉子焼き(180円)。見た目もサイドメニュー感がいっぱい。やっぱり小生が活動する世界とは違うなと感じた。

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野外すき焼きパーティーでのんびり・まったりした後、住宅街を縫う坂を下って京急田浦駅へ。その後、暫し京急に乗って黄金町駅下車。大岡川に沿って東へ歩くと、Woodyさんの家はすぐ。さらにちょっとだけ南へ向かえばもう伊勢佐木町。Woodyさん宅から伊勢佐木町はほんとに近い。何かと誘惑が多いだろうとお察しします。
今回、Woodyさんに連れられて伊勢佐木町にやってきたのは、ここにある銭湯「利世館」に浸かるため。ググってみると、この界隈には意外に銭湯が多く、以前、入ったことがある「恵びす温泉」も含めすぐ10軒ぐらい見つかる。住民向けというよりも、仕事前あるいは仕事帰りに寄る人が多いような気がする。
伊勢佐木町通りは普通に繁華街だが、すぐ裏道の曙町通りには風俗店が建ち並ぶ怪しげな通り。利世館はその間に挟まれた場所にあった。風俗店の従業員に愛されている銭湯かも知れない。伊勢佐木町と聞けば、つい青江三奈の「伊勢佐木町ブルース」(1968年)を連想してしまうのは、さすがにちょっと古すぎるか。
何れにしても伊勢佐木町に銭湯があるとは知らなかった。石川町の「恵びす温泉」と同様、ビルの中にあるのでパッと見は銭湯っぽくない。調べてみるとここは1936年2月26日 創業とのこと、現在の場所になったのは1983年3月11日からと云う。ビル化したのはその時らしい。
フロントで470円を支払って男湯へ。入って見ると、浴槽が2つあり、一つは明らかに黒っぽい。あとで成分表が貼られているのに気がつき、あれが天然温泉だったと判る。海辺に近い温泉らしく、黒湯だった。繁華街で温泉とは、なんとなく得した気分だ。

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毎度この時期は、Woodyさんに労を取っていただき、早春の三浦半島の山旅がプランされる。もうかれこれこれで4回目。さらには昨年からは、「山から下りたらすき焼きパーティー」のパターンも恒例化しつつある。
今回は、逗子の仙元山から乳頭山を経て京急田浦駅まで、文字通り半島を横断する山旅(山の記録はこちら)。4年前にも乳頭山は登っているが、その時は森戸川を源流近くまで辿った。一方、今回は仙元山から徹頭徹尾、尾根を縦走。そのおかげで、標高はたかだか200m程度の山々だが、数え切れないほどのアップダウンを繰り返すことになり、かなり扱かれた感じ(Woodyさんプロデュースのプランは、そうなる傾向がある)。
三浦半島の山を歩いていると毎度感じることだが、普段歩いている中央線沿線や丹沢、奥多摩辺りとは明らかに樹相、植生が異なり、照葉樹が目立つ。緑が思いの外多いので、まだ早春であることをうっかり忘れそうである。
もうひとつ、否が応でも目立つのが、タイワンリスの食痕。何故、タイワンリスはあのように樹皮を円周状に喰うのだろうか。あれでは樹は生きられそうに無い。せめて鉛直方向に齧るのであれば樹は生き永らえるだろうに。そう云えば、ニホンリスはあのように樹皮を食うとは聞いたことが無い。
それはともかく辿り着いたのは、住宅街の真ん中にある池の谷戸公園。何も無い広々とした公園で、良い具合に芝生の広場がある。風は殆ど無く快晴、今日は絶好のすき焼き日和だ。辺りで寛ぐ人は殆どいないので(偶に犬の散歩がやってくるぐらい)、心置きなくすき焼きを始められる。
持ち寄った食材を使って、じゃんじゃん作り、じゃんじゃん喰う。屋外で食うすき焼きはやっぱりひと味違う。ビールが無いのは少々残念だが(少なくとも近所に酒屋は無かった)、ワインと日本酒があれば極楽。早くも来年が待ち遠しい。

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最近は仕事で都心に行くことが無くなり、もっぱらプライベートの呑み喰いか買い物目的ばかりとなってきた。そのせいで、ランチ時で何処かの店に入る機会もすっかり無くなった。その結果、牛丼やカツ丼、カレーライス、ラーメンは云うに及ばず、何とか定食の類も含め、もう何年もランチしたことが無い状態。
例えば「大戸屋」には何時以来入っていないかも覚えておらず、「ザめしや」とか「やよい軒」などは未だ入ったことすら無い。何もすることが無くなって(完全リタイヤして家にも居ずらい場合があれば)、平日の昼間に入るかも知れないが、まだだいぶ先の話だろうし、取り立てて喰えなくて残念ということは無いので、まだまだこの状態は続きそうである。
ということで、今回も仕事とは無関係で東京へ。以前の職場仲間との呑み会の場所が、八丁堀の「博多もつ鍋 一慶」だった。八丁堀はあまり土地勘が無いせいもあり、Google Mapが頼り(初めて入る店の場合は、スマホ+Google Mapの組み合わせが欠かせない。いったい昔はどうしていたんだろう)。そもそも、とても判り難い場所にあり、しかも八丁堀には何故か「一慶」が2店舗があって紛らわしい。
この「一慶」、博多では有名なもつ鍋店らしいが、博多の街も、もつ鍋店も、全く疎いので知らなかった。ググッた限り、博多では「炙りもつ鍋」なるシロモノが流行のようである。スープはしょうゆ味とみそ味があるとのこと、どっちが一般的と訊けば「しょうゆ味です」と店員。ならばそれでいこうとなった。
一人前で1,280円。たしかに味は悪くない。しかしもつの匂いが店内を充満していて、身体に染み付きそう。それが証拠に、その臭いがコートに染み付いたのか、翌日の通勤電車で隣に座ったOLがやや怪訝な顔をしていた。気の毒なことをした。

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