山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2019年06月

五日市で「音羽鮨」と「寿屋忠左衛門」にフラれ、思いもかけず「魚治」で救われた後、立川へ移動。まだ時間が早いので途中下車して寄り道しようと、3人で北口に出る。のりちゃんは「噂のしぇ・もと」に未だ入ったことが無いとのことだったで、試しに覗いてみるがやっぱり貼紙があって閉まっている。この頃はもう土曜日はやめたのか、それとも夜はやめたのか。もし何れかの場合だったら、我々にはもうチャンスが無いことになる。
ともあれ「しぇ・もと」にフラれたので(今日はこれでいったい何回フラれたのか・・・)、偶々その斜向かいにあった居酒屋「千栄乃和」に入ってみることにした。今日は常に代替プランが頼りである。内装はちょっとレトロ感を漂わせていて居心地が良さそう。
テーブル席に着いたら、生ビール(中550円、小390円×2、税別、以下同様)でまた喉を潤す。その後は、割りハイボール(490円×2)をもらう。女子は生搾りレモンサワー(550円)か生搾りグレープフルーツサワー(550円)。付き出しはなんと、五目ご飯のおにぎり。美味いけれど、これを食べるとさすがに後が続かない。
料理は、シーザーサラダ(750円)、梅水晶(480円)、きゅうり(300円)、出汁巻き卵(600円)を頼んでみる。すると店員が、「うちは牡蠣とはまぐりの缶缶焼きがお勧めです」という。半分ずつ牡蠣とはまぐりが入ったハーフ&ハーフ(1,980円)もあるとのことなので、それにしてみた。
出てきたのは、ブリキ缶で蒸し焼きしたシロモノ。「かき小屋」での経験から、牡蠣は確かに生よりも蒸し焼きの方が美味いと思う。それははまぐりでも同じようである。
あとでググッてみれば、「千栄乃和」は海鮮と日本酒が専門の店とある。我々が、この店らしいメニューを味わったのは、せいぜい牡蠣とはまぐりの蒸し焼きぐらいか。次回は日本酒目当てに、もうちょっと腹を空かせてやってくるべきだろう。

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藤倉から浅間尾根を越えて「数馬の湯」でさっぱりした後、バスに乗り武蔵五日市駅の一つ手前の東町BSで途中下車。時間はまだ4時前、目当ては、たしかこの時間でも入れた「音羽鮨」だが(その時のレポはこちら)、行ってみると閉まっている。入口には、夜の部は4時半から、との表示。3年前が偶々だったのか、それとも中休みをするようになったのかは判らないが、とにかく残念無念。
近所には蕎麦処の「寿庵忠左衛門」もあるが、やっぱり4時半にならないと開かない。夜の部が始まるまで中休みという「音羽鮨」にフラれ、「寿庵忠左衛門」にもフラれたので(そう云えば今日は朝からハプニング続き)、どうしようかとやや困ったが、偶々目の前にあった「魚治」に暖簾が出ていた。渡りに舟、さっそく入ってみる。
寿司屋のようだが、それ以外のメニューも結構豊富。カウンター席よりもテーブル席の方がずっと広い。丁度先客が帰ったばかりのようで、我々の貸切状態。テーブル席を陣取り、先ずは生ビール(440円税込、以下同様)をいただく。出される小皿や箸置きは女性が喜びそうなもの。
店内を眺めると、ミニチュアサイズの笊だの篭だのが飾られていたり(大旦那の作)、植物の細密画やトイレにはドールハウスがあったり(何れも女将の作)だの、何かとミニチュアが満載。何れも趣味の域を超えている。
注文は、鶏唐揚げ(980円×2皿)、蛸の柔らか煮(870円)、天ぷら(1,100円×2皿)、にぎり寿司(1,510円)にしてみた。併せて酒(喜正760円×2合)も頼む。どれも美味かったが、調理過程の音が煩かった(とにかく叩きまくるらしい)蛸の柔らか煮には皆、ウケた。料理は大旦那、大女将、娘(女将)、婿(旦那)が、入れ替わり立ち替わり現われ、提供される。
ここは中休みが無いので、次回も4時半前に五日市の街に来ることがあれば、今度は迷わず「魚治」へ入ろうと思う。

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月夜見山に登るはずが、図らずも国の重要文化財である「旧小林家住宅」を見学したあとのこと、もう月夜見山を巡る時間はないし、さりとてこのまま帰るのは芸が無いし早過ぎるので、代案として浅間尾根を登り、久しぶりに「木庵」へ下ってみようと思い立つ。
「山と高原地図」を開くと、シンナソーとヒヤマゴ沢に挟まれた尾根に破線が付いているが、小生の持っている2017年版では、更にそこには「2016年11月現在、法面工事のため通行禁止」との記述がある。「旧小林家住宅」の管理人に聞いても「あんなところ登る人はいないと思う」と、否定的意見。
でも「とりあえず行ってみよう」と再び藤倉バス停まで戻り、尾根の取り付きに行ってみると立派な階段が設えてあって、傍には「植物を採るな!! 地主」との看板。登るな、とは書いて無いので登ってみることにした(山の記録はこちら)。
階段をずんずんと登っていくと、法面工事は既に終了していて、階段はその法面の上端に沿って延々と続いている。遮るものが無いので、辺りの眺めは良い。階段から外れて尾根径を辿るようになっても、勾配はかなり強いのであっという間に浅間尾根に出る。
念のため、数馬分岐でなおちゃんに「木庵」へ電話を入れてもらうと、まだシーズンオフとのこと。そういえば未だ1月、さもありなん。しからば代案の代案で、元々予定していた「数馬の湯」を目指すことに。様々なハプニングが続いたものの、結局、当初計画通りの時間に「数馬の湯」に到着した。
従って、残念ながら長湯はできず(小生にとってはいつもと同じで影響無しだが、もうちょっと長湯がしたかったあひるちゃんにとっては期待外れで「ちぇっ!」という感じだったようだ)、さっと入って食事処で生ビールをグビっとやった。

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個人的に、奥多摩で登ったことが無い山はもう殆ど無くなってきているが、そのうち数少ない山の一つが月夜見山だった。山の会では、15年も前に登っているが(その記録はこちら)、何故かそのときは参加できなかった。
今回は、藤倉からダイレクトに月夜見山を目指す山行をプラン。ところが様々なハプニングが発生し、再び月夜見山はお預けとなった。その余禄として、成り行きで、国の重要文化財である「旧小林家住宅」を見学することとなった。というか、藤倉バス停での貼紙を見るまで、ここに国の重要文化財があるなどとは知らなかったので、これ自体もハプニングと云えるかも知れない。
「旧小林家住宅」は標高750メートルの場所にある。一方、終点の藤倉バス停は標高480メートル、山登りをしないひとにはちょっとハードルが高い。そこで檜原村(?)は考え、観光客の送迎用にモノレールを作ってしまった。ただし予約制なので、我々のように気紛れ観光客は徒歩でやってくるしかない。舗装が行き届いているとは云え、かなりの急勾配の径なので、ひと汗かかされる。
管理人に色々お話を伺った。建物は、茅葺屋根などは葺き替えられていてかなり立派、それもそのはず総費用はなんと約4億円もかかったとのこと。葺き替え業者は京都から呼んだとのことだから、それなりに金は掛かるのだろう。炭焼きを生業としたためにこのような高地に住居があるとのこと。職住直結で便利だが、出来上がった炭の輸送や買い物は難儀したことだろう。
お茶をいただき、ほのぼののんびりしてしまったので、これから気合を入れ直して山に登るか、という感じに中々ならないが、流石にこのまま帰るには早過ぎる。ちょっと思案して、浅間尾根を登ってみることに切り替えた。

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仕事帰りにカミさんと待ち合わせて「やっちゃば」に入った。この居酒屋はチェーン店なれど、埼玉県東部の越谷と吉川と三郷の3店舗のみの、極めてローカルな場所に限られている。「やっちゃ場」とは東京弁で青物市場のことを指し、その発祥は千住にあった市場だったらしい。セリの掛け声が「やっちゃい、やっちゃい」と聞こえたことから、その市場が「やっちゃ場」になったそうで、江戸時代にセリは千住市場のみで行われていたようだ。
三郷店はこれまで何度か入ったことがあるが、越谷店と吉川店には未だ入ったことが無い。6人以上じゃないと予約が出来ないという店で、入れないことも間々ある。今回は、カウンター席が空いていたが、テーブル席は一杯。相変わらずの人気振りである。
しかも、とにかく皆声が大きくて騒々しい。「やっちゃば」に相応しい賑わいと云えばその通り。声が大きな客が多いのか、この店に来ると自然に声が大きくなるのか良く判らない。しかし、会話をしようとすれば、周りの雑音に負けないよう、どうしても声が大きくなるので、どんどん煩くなる。若者ならいざ知らず、我々にとっては大変疲れる店である。
厨房の中にはおそらく外国籍の従業員が数名。何処の国なのか判らないが、おそらくは東南アジア系。調理をしているのかどうかはよく見えず。
この店のウリは魚介系。刺身の種類だけでも迷うほどある。今回は、大ぶりでプリプリの生かき(2ヶ450円)をいただいた。他に焼き物、煮物、揚げ物も盛り沢山で目移りする。我々はしゃけ西京焼(400円)と、あいなめ煮付(700円)を頼んでみた。どちらもイキが良くて美味い。他に銀杏(???円)と揚げはんぺん(???円)も注文。この揚げはんぺんが、頼んだことを後悔するほど巨大。とても食べ切れそうに無いので、試しに持ち帰りを頼んでみると、快くプラスチックの容器を用意してくれた。きっとこれまでも、同じような要望があったようである。

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矢倉岳に登った帰り道、ひさしぶりにアユラシと新宿で待ち合わせて、3人で打ち上げ(≒呑み会)。場所はアユラシにお任せにしたら、「日本橋 紅とん」だった。何故ここになったかは、アユラシが会員になっているフィットネスジム「ジェクサー」が近所にあるため。個人的に「日本橋 紅とん」はたぶん、新橋辺りで一回入ったことがある程度で殆ど馴染みが無い。
ここ南新宿店は、間口はせいぜい二間程度(云い方が古すぎ)しかないのに、奥がやけに長い京町屋形式である。新橋や神田辺りの焼きとん専門店だと、店全体が煙で燻されたように飴色に染まっていて、やってくる客もおやじばかりの印象が強いが、この店はやけに明るい雰囲気で、そのせいか女性客が目立つ。女性同士なんていう客もいる。女性同士が連れ立って焼きとん屋に来るとは、時代は変わったものだ。
(隊長がいないせいもあって)焼きとんを喰う機会そのものが減っていることもあり、山の会としての焼きとん屋は、もしかすると2年前の本厚木「肉の佐藤」以来かも知れない。
先ずは生ビール(465円税別、以下同様)で乾杯し、その後はホッピー(黒330円、ナカ200円)にした。焼きとんは、カシラ(140円)とてっぽう(140円)、ねぎまみれでハラミ(230円)とハツ(230円)を注文。他にハム玉(380円)も頼んだ。
焼きとんに、小口ネギを散らした「ねぎまみれ」はこれまで食したことが無い。久しく焼きとん屋に入らなかったせいで、この頃はこれが普通なのか判らない。小口ネギが乗っているため、ちょっとマイルドになって、女性に受け入れられ易いような気がする。
「肉の佐藤」と較べると全体的に価格が高めだが、むしろ「日本橋 紅とん」が普通で、「肉の佐藤」が安いということだろう。

紅とんにて(その1)。
紅とんにて(その2)。

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「御殿酒場」で寛いだ後、店の隣のJR御殿場駅へ移動し、久しぶりに「ふじさん号」に乗車。でもその前に、キオスクで「御殿場高原ビール」と、つまみに「黒はんぺんの燻製」を購入。さっき入った「御殿酒場」でもそうだったが、「黒はんぺん」が何かと気になる。
箱根以西(つまり静岡側)では、昔は「黒はんぺん」などとは呼ばず、単に「はんぺん」だった。一方、関東人からすればこれは到底「はんぺん」の類ではなく、(魚のすり身を使った)平べったい「つみれ」としか思えない。
静岡の「はんぺん」に出会ったのは、たぶん学生時代、友人と静岡市内の居酒屋に入って頼んだのが最初だったと思う。関東からやって来た小生には、「フワフワなはんぺん」こそ「はんぺん」と信じ切っていたので、こんな「黒ずんでいて堅いはんぺん」なんて「はんぺん」じゃない、と云ったら静岡出身の学友や店員に「何云っているの?」と怪訝な顔をされた。
「フワフワはんぺん」こそ「はんぺん」だと主張してみたものの、だいたい、「フワフワはんぺん」は静岡では売っていないのだから(今はそんなことはないだろうが、これはおそらく当時、紀文の営業範囲が限られていたせい?)、皆さん見たことが無い。で、全然話にならないし説明のしようも無い。ともかく「フワフワはんぺん」が喰いたければ、静岡じゃ無理と知った。
時は移ろい、静岡の「はんぺん」はいつしか、「黒はんぺん」と称するようになった。静岡県人が何処かで、俺達の「はんぺん」は関東と違うようだと気がつき、しかも「フワフワはんぺん」の方がメジャーだと認めたのかも知れぬ(認めない輩は、あえて「白はんぺん」と呼ぶらしい)。
ともあれ、小生には当時の強烈なカルチャーショックがいまだに頭に残っているので、キオスクで「黒はんぺんの燻製」などというシロモノが目に入ると、つい気になって買ってしまうのである。たぶん、これは今でも静岡限定販売なんだろうなあと思う。
窓の外を見ると、今日はちっとも所在が分からなかった富士山が、頭に雲を載せた姿を見せていた。

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足柄峠からの下り道をタクシー利用に切り替えたため、山から下りた時間が、当初見込みよりもだいぶ早くなった。しかしそれでも、1本前の新宿行「特急ふじさん号」に乗れる程ではない。「あしがら温泉」で長湯し(小生以外)、食事処でまったりした後でも、時計を見ればまだ15時前。予定の御殿場16時46分発「特急ふじさん12号」まで、2時間近くある。何処か御殿場駅周辺で、何とか時間を潰さねばならない。
ともかくタクシーを呼び、このあと用事があるというWoodyさんとはJR足柄駅で別れた後、御殿場駅への道すがら、運転手に何処か良いところ(≒昼呑みが出来るところ)が無いか、さして期待を掛けずに訊いてみる。すると流石は地元の運転手、御殿場駅前に、ラーメン屋の奥が居酒屋になっている店があり、この時間でも開いている、というではないか。御殿場駅にそんな理想的な店があるとは俄かに信じがたかったが、ともかく行ってもらうことにした。
駅前でタクシーを降りると、まさに目の前にその店はあった。「ジャンジャン軒」というラーメン店の看板の隣に、「御殿酒場」の看板。御殿場の、「御殿」と「場」の間に「酒」を入れて、店の名前にするとはなかなか洒落ている。しかも午後3時からやっているところが、実にエライ。
心の中で万歳を叫び、嬉々として店に入ると、店内には意外に多くの客がいて、丁度4人掛けテーブルが1つだけ空いていた。危ない危ない、御殿場には、意外に呑兵衛が多いのだと知る。
さっき「あしがら温泉」で乾杯したばかりなので、生ビールの小(400円税込、以下同様)でまた乾杯。メニューを眺めると、この店はおでんと串焼きがウリのようである(季節メニューか?)。ということで、おでんとして黒はんぺん(???円)、卵(???円)、オクラ(???円)、しいたけ(???円)、串焼きはレタス巻き(250円)を頼んでみた。それ以外に牛すじ煮込み(600円)とポテトサラダ(???円)も注文。ポテトサラダには、肉味噌が乗っかっている。
牛すじ煮込みも同様だが、おでん味はあっさりしていて食べ易い。御殿場風なのか、静岡風なのか、少なくとも関東風では無い。箱根の山を越えると住民の嗜好が変わるのかも知れない。

御殿酒場にて。

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今日は矢倉岳に登る予定なれど(山の記録はこちら)、せっかくの機会なので、そのついでに日本の滝百選にも選ばれている「洒水の滝」を観光してみた。三段に連なっていて、合わせれば落差100mを裕に超える大滝。それなりにかなり見応えはあるものの、水量がもっと豊富であったならば、さぞや観光名所として人気も一層高まっただろうと思う。
この先、矢倉岳までは「21世紀の森」を抜けていくルートを辿ることになる。道は極めてはっきりしているが、地元の観光ガイドにも「山と高原地図」にも記載が無いせいか、矢倉岳に近づくまでは静かな山旅が味わえる。
「21世紀の森」には、青少年育成を目的とした施設が点在している一方、花粉が少ない杉や檜の改良を行っている林業関係の施設もあって興味深い。陽気が良くなれば、きっと県内各地から青少年がやってきて賑やかなのだろうが、この季節は極めて殺風景である。
矢倉岳に着くと、一転、姦しい中高年大パーティーが行き交っていて、現世に引き戻される。眺めが利くはずだが、富士山は終始、雲の中だった。山頂付近は何故か土竜が掘った穴が点在していて独特な光景が広がっていた。
このあとは、足柄峠までトレースして、更には静岡県側の「あしがら温泉」まで徒歩で行くつもりだったが、タクシーが足柄峠まで上がってきてくれることが判り、ありがたく茶店の前でのんびり待つ。やってきたタクシー運転手に訊くと、真冬でも通行止めになることは滅多にないそうだ。
「あしがら温泉」は浴室から目の前に富士山が見える、絶好の日帰り温泉なのだが、やっぱり今日は生憎富士山は雲の中に隠れたままだった。それでも帰る頃になると、裾野は見えてきた。雲が取れたらさぞかし絶景なのだろうと思う。また別ルートでここの温泉を目指す山行を企画してみたい。

矢倉岳山頂にて。
足柄峠までの道にて。
あしがら温泉の食事処にて。

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夜10時過ぎに「城欄」を出た後、すぐ目の前のホテルに戻って、Woodyさんに「おやすみなさい」をしたあと、なんだかまだ眠れそうに無かったので、また1階へ戻ってから寝酒用に缶ビールをゲット。テレビを見ながら、暫くちびちびやってから寝る。
ぐっすり熟睡できたようで、目覚ましアラームで午前6時に起床。山行の当日は、午前4時か3時半起きが普通だから、まことに小生にとっては贅沢な朝である。ビジネスホテルをベースに、日帰り山行を連荘するこのスタイルは、なかなかイケると自画自賛。
シャワーを浴びてさっぱりし、荷物をまとめて部屋を出る。ロビーで待ち合わせのWoodyさんと連れ立って、朝食を食べに行く。このホテルには朝食を食べるところがなく、「プロント(PRONTO)」の朝食券を渡される仕組みになっている。
「プロント」はトザンイーストという駅前の雑居ビルにある。これも今回泊まったホテルと同様、箱根登山鉄道のグループ会社が運営するビルのようである。7時開店なのだが、まだちょっと早かったため暫し入口でぶらぶら待つ。我々よりも先客が二組。どちらも、毎日のようにこの店で朝食を食べてます的雰囲気を漂わせている。
店が開いたらさっそく入店。小生は、ハムチーズトーストセット(通常価格450円)をオーダー。ゆで卵かヨーグルトを選ぶようになっており、ゆで卵をチョイス。これにサラダと飲物がついている。朝食はしっかり食べる派なので、まあまあのボリューム。我々の後から入って来るはあまりおらず(日曜日に早起きする客は少ないか)、ガランとした店内でのんびり朝食を摂る。
食べ終わったら、電車の時間に合わせて目の前の小田原駅へ移動。駅前の2階のエントランスから、小田原城が見える。考えてみれば、小田原は関東で唯一、天守閣を残す街(「熱海城」の如き「なんちゃって城」は、千葉辺りにもいくつかあるが)、その良さを改めて実感。またそのうちに小田原へ来よう。

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Woodyさんが「せっかく小田原に来たのだから、アジの干物を食いたい」と云っていたのだったが、「だるま料理店」にはさすがに置いてなかった。然らばということで、「だるま料理店」を出てからふらふらと、ホテルへ戻る道々、店を探すことにした。
まだ午後9時過ぎにもかかわらず、意外に開いている店が見つからない。ホテルの直ぐ近くまで来たとき、「城欄」という炉端焼きの店があった。しかし閉店は午後10時とのこと、やっぱり入店時点で、ラストオーダーということになる。小田原の店は何故か、閉まる時間が早い。
普段は全く夜更かししない(午後10時にはもう布団の中)小生が、せっかく小田原の夜を楽しんでいるのだ。明日は山北駅に朝8時20分集合だし。せいぜい、小田原を7時半に出れば十分なので、まだ10時は宵の口、小田原の飲食店にはもうちょっと頑張って頂きたいものである。
ともかくも、生ビール(580円税込、以下同様)とアジの干物(580円)を2枚オーダー。ついでにお新香(400円)も頼む。この店には、生ビールがサッポロ、アサヒ、キリンにエビスと、4種類も置いてある(何を頼んだのか忘れてしまった)。
閉店直前なので、我々の後からはもう客は誰も来ない。女性店員はせっせと後片付け。それだけで何となく落ち着かない。無言の「早く帰ってよ」プレッシャー。しかしオーダーしたものはしっかり、ゆっくりいただく所存。生ビールをちびちびやる。
やがて、アジの干物が焼き上がる。さっそく齧ってみると、やや脂のノリが悪い。やはりアジの干物は脂がノッていないといまいち。本場の小田原で、しかも炉端焼き店にしては期待外れだった(閉店ギリギリで残り物だったせいか?)。いつの日にか、このリベンジが必要ですね、Woodyさん。

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松田の「信玄」で、おでんなどを喰ったとは云え、まだまだ食べられそうだし、Woodyさんはご飯が欲しいはず。さて、どこへ繰り出しますかね、例えば「だるま」に入ったことはありますか?と訊けば無いと。あまり小田原は詳しくないとのことなので(Woodyさんは箱根や熱海はだいぶお詳しいのに、小田原は温泉旅館などが無いせいか)、それならば入ってみましょうかと、向かった。
個人的に2年ぶりの入店(前回はこちら)。ここには図らずも、2年毎にやって来て今度が3回目。覗いてみると店内はガラガラ。それもそのはず、もう時刻は午後8時近い。入っていきなりラスト・オーダーの時間だが(閉店は9時)、叩き出されるまで居ましょうと、適当に席に着く。前回、前々回とは異なり、胡麻油の匂いが感じられないのは、早くも厨房の火を落としてしまったせいか。
先ずは、生ビール(480円税別、以下同様)で乾杯。ここに来たからにはやっぱり魚。にぎり(さがみ寿司1,800円)と煮魚(金目鯛の煮付2,000円)をいただくことにした。Woodyさんは、小田原らしく干物が食べたいとのことだったが、残念ながらメニューには無い(というか、この店の矜持が許さないかも知れない)。ならば、この店を出てから探しましょうか、ということに。
注文が終わると同時に、店員からラスト・オーダーを宣告される。飲み物だけはまだ大丈夫ですと云われ、それではまた後で頼みますと返答。程なくやって来たにぎり寿司も、大ぶりな金目鯛煮付も、見た目美味そうで、喰ってみてもその通りで大満足。日本人で良かったとつくづく感じる瞬間。
そう云えば、Woodyさんとさしで呑むのは甲子温泉以来ですね、あの宿(大黒屋旅館)は良かった、と話に花が咲く。生ビールを飲み干したら、またおばちゃん店員を呼んで、冷酒の小瓶(沢の鶴830円)を注文し、ちびちびやる。
そのうちに、またまたおばちゃん店員がやって来て「そそろろ、いいでしょうか・・・」と宣う。ふと周りを見ればもう誰もいない。はいはい、と云いながらもうちょっとぐずぐず。暫くしてまた、おばちゃんがやって来て「もうよろしいでしょうか?」と引導を渡され、やむなく退散することにした。

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昨年の12月15日~16日に引き続き、日帰りの山を2日続けて登ろうという企画を立て、1日目は鍋割山稜を登り、松田で打ち上げ。こんなプランは殆どやったことが無かったが、約4か月間のインドネシア滞在の鬱憤が出たかたちである。でも、意外に楽しい。
15日のみの参加の方とは新松田駅で別れ、翌日も登る小生とWoodyさんは、揃って小田原の「ホテルとざんコンフォート」に宿泊するために小田原駅へ移動。ホテルは駅直近の、繁華街の真ん中なので極めて便利である。
料金は1泊朝食付きで8,200円。ちょっと高め。朝食はホテル内ではなく、駅前ビルにある「カフェ・バーPRONTO」のレギュラーモーニングメニューを食べられるプランになっている。
部屋は、直近の12月15日に泊まった「より道の湯」の客室と較べたら段違いに広い。しかし、インドネシア・プカロンガンで、IDR500,000(≒4,000円)で泊まれるホテルと較べるとだいぶ狭い。何を基準にすべきか判らなくなってきているが、日本としてはまあまあの大きさと云えるだろう。
トイレとシャワーは同じユニット内にあるが、洗面所はベッドルームに設えてあって、ちょっと変則的な配置である。さっそく荷物を置いてシャワーを浴びる。
入ってみると、やけに狭いシャワールームだと感じた(腕を水平に伸ばすことができない)のだが、それを皆に云うと、インドネシアのホテルの広いシャワールームに慣れたからじゃないの、とバッサリ。そういうことも踏まえた上での発言だったつもりだが、聞き入れてもらえなかった。
さっぱりしたあとは、Woodyさんと夜の小田原の街に繰り出した。さて何処へ行きましょうかね?

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今回は、個人的にも山の会としても、初めて鍋割山稜を辿るという企画。檜岳ももちろん、初めての登頂。実際に登ってみると、「ひのきだっか」という変わった呼称にしては、山自体は大した特徴が無く、やや拍子抜けな印象。しかし朝から快晴で、辿る途中から相模湾や富士山が良く見えた。
一方、雨山峠から鍋割峠までは変化に富んでいて、クサリが無いとかなり難渋しそうな場所がある。これぞ西丹沢、という感じだ。でもしっかり整備されていて、危険を感じるようなところはない(山の記録はこちら)。
今回は鍋割山稜へ上がるルートも、鍋割山から寄へ下るルートも、昭文社の地図には載っていないバリエーションを辿ったが、歩いてみれば、下手な一般道よりもずっと整備がなされた作業道だった。後者の下りルートは、間伐材を利用した階段が、造形美を感じるくらいキレイに設えてある。
出発点と同じ寄大橋まで戻ったら、タクシーを呼んで松田まで直行。いつもであれば、ここで日帰り温泉に寄ることになるのだが、今日はやや時間が遅く、松田健康福祉センター「健楽の湯」はもう入れない時間(入館のリミットは16時)。
ということで、今回はお湯はパスし、ビールを呑みに店に入ることにした。先ずは若松食堂を覗いてみたが、案の定、満席で残念。それならばと、「信玄」に入ってみると、カウンター席ならばOKということだった。我々以外にも山帰りの団体が予約で入ってきて、店は登山姿の客で溢れかえることとなった。
ほぼ2年ぶりの入店(前回はこちら)。ビールで乾杯の後は、卵焼きや馬刺し、煮込み、焼きそばなども頼んだが、メインは各自、お好みのおでんをチョイス。団体の客も皆さんおでんを注文するので、おでん鍋は忽ち空っぽになった。たしかにここのおでんは、冷えた身体に最高だった。

檜岳への直登バリエーションルートの登りはじめにて。
鍋割山稜の中腹にて。
檜岳(ひのきだっか)山頂にて。
檜岳と雨山との中間点にて。
鍋割山直下にて。
松田の「信玄」にて。

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065 今日はここで打ち上げ。

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仕事帰りのカミさんと待ち合わせで、三郷駅近くにある居酒屋「魚菊」へ行ってみた。もう、インドネシアから帰ってきて1ヶ月以上経ったので、魚料理に対する禁断症状はすっかり解消されているが、「魚菊」には暫く行ってなかったので、どんな状況になっているのか興味半分、魚への関心半分で覗くことにした次第。
昨年の5月以来、2回目の入店(前回はこちら)。その時は、新規開店の2日後だったし、しかも開店時間直後に入ったせいもあり、すんなり入れた。我々が入った後も満席になることはなかったが、今日はなんとテーブル席は皆、予約で埋まっていた。予約なしにやってきた我々は、当然の如くにカウンター席へどうぞとなる。それでも座れただけ、ラッキーだったのかも知れない。
それにしても順風満帆、大した繁盛振りである。つくばエクスプレス線の三郷中央駅界隈は、マンションが増え人口が増えてきているのに伴って飲食店も増えてきたが、「魚菊」があるJR三郷駅界隈はそんなことは無いはず。むしろ、全国的な傾向と同様に、人口減少基調ではなかろうか。飲食店も飽和状態で、新規開店しては忽ち潰れるという店を何度も見てきたし、未だにその状況は変わっていないと思う。そんな中にあって、時々覗く「花子家」(但し、新規開店ではなく移転だったようだが)と、ここ「魚菊」は成功しているようである。
とりあえず、生ビール(390円)と共に、たらこねぎ和え(390円)を注文。前回も頼んだが、シンプルな割りに何故か病み付きになる。他に、さわら刺身(690円)、金目かぶと焼き(???円)、ごぼう唐揚げ(390円)も注文してみた。さわらも金目も予想通りに美味いが、予想以上に美味かったのがごぼう唐揚げ。恐らくはよくある、鶏から用の唐揚げ粉を使っているのだと思われるが、これがごぼうと良くマッチしているし、ほくほくに揚がっている。魚を喰いに来たのだが、意外にごぼうで収穫があった。

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二日掛けて御坂山塊の西側を踏破したあと、帰り道でサルギ尾根日帰りマンマミーア隊(リーダー:このちゃん)と合流することとなり、立川で待ち合わせ。久しぶりにのんちゃんも打ち上げ参加とのこと(いったい何時以来ですかね)、望みの店をお任せにしたら「狸穴」に決まった。
この店は酒も肴も一味違うので、我々の中では(特に日本酒好きの吞べえには)人気が高い(前回はこちら)。しかし、(Woodyさんのように)がっつり喰いたい方には、それこそやや喰い足りないかも知れない。今回は吞兵衛ばかり(?)四人なので問題なしである。
いつものように、我々は一番奥のテーブル。カウンター席にもちらほら先客がいたが、それほど混んでいるわけではない。我々にとってはありがたいし好都合なのだが、店の経営上、ちょっと客の入りが気にはなる。
それはともかく、先ずは再会を祝して生ビール(小300円、中550円税別、以下同様)で乾杯。料理は、狸穴サラダ(610円)、明太子と豆腐のグラタン(650円)、刺身盛り合わせ(1280円×2人前)、鯛酒盗(400円)、ぶりと大根の照り焼き(680円)、自家製魚介の燻製盛り合わせ(650円)を注文。
どれもこれも日本酒にはぴったりなので、ビールで喉を潤したらさっそく日本酒を頼むしかない。今回、呑んだのが紀土純米吟醸(750円)、雪の茅舎純米吟醸(890円)、そして八咫烏純米吟醸(810円)だった。季節柄、どれもしぼりたて新酒である。
刺身も美味そうなのが出てきた。個人的には、サバの刺身がお気に入り(ホントはちょっぴりアニサキスが怖いけど)。もちろんわさびもあるが、からし醤油でいただくのが狸穴スタイル。魚介の燻製盛り合わせももちろん、日本酒とは相性抜群。いつも思うが、ここの主人は日本酒好きの気持ちを良く分かっている。これで〆て13,020円。大変満足、またいつか日本酒と肴のコラボレーションを楽しみに来たい。

狸穴にて

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河口湖から新宿方面へ帰るため、16時50分発の「富士山ビュー特急」に乗ってみることにした。かの水戸岡鋭治氏デザインの車両。女子連は既に乗ったことがあったようだが、小生は初めてである。
特急券が必要であるため、駅の窓口で購入(といっても、会計係の菊丸にお任せ)。しかし、なかなか窓口から戻ってこない。覗いてみると、前に並んでいた外国人旅行客と駅員とやりとりがまだ続いている様子。富士急行駅員も最低限、英語、できれば中国語や韓国語、スペイン語などをしゃべれないと、切符販売にも支障がありそうだ。
利用者事情が変化すれば、それに応じたニーズも生まれる。地元民や、ちゃらちゃらした若者日本人グループだけを相手にしていればいい時代は遠く過ぎ去り、説明をすぐには理解してくれず忍耐強さが試される中高年日本人や、そもそも日本語を解さない外国人観光客に対処できなければ、もう富士急行は成り立たないのだ、と思う。
それはさておき、ようやく切符が買えて、改札を抜ける。ホームには赤茶色の8500系が入線済み。車体はかつてのJR東海371系、すなわち「あさぎり形」がベースで、馴染みのあるスタイル。400円の特急券で乗れるのは2号車と3号車だけで、1号車は更にプラス900円必要。
我々は3号車に乗車。我々の後から乗ってくるのは、やはり外国人が主体だ。乗車率は50%ぐらいだろうか。さすがに内装は凝った造りでちょっとラグジュアリー。大月駅までの約50分間は、それこそあっという間である。
ところで、富士急行のHPを見る限り1号車もなかなか良さげである。次回は是非、清水の舞台から飛び込むつもりで、900円を支払って1号車に乗ってみたいと思う。

富士山ビュー特急3号車にて

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王岳に登ったあとは、西湖畔の根場から河口湖駅まで路線バスで移動。今回は四尾連湖から西湖まで約25km、二日間しっかり歩いたし、既にもうビールまで入ってしまったせいか、道中、気持ち良くうたた寝。ふと目を覚ますと、河口湖畔を移動中。湖岸に目をやると、所在なさそうにウロウロしている多くの外国人旅行客がここにもいる。この寒空にまったくご苦労なことだ(人のことは云えないけれど)。
我々が乗っているバスにも、明らかにかなりの外国人旅行客が乗っている。ということは、団体旅行客ではなく、個人客もそれなりにいるということ。こんなシーズンオフでもこれだけいるのだから、河口湖界隈はもう立派に国際観光地なのだと改めて分かる。
河口湖駅周辺も、日本人客より外国人客の方が多い。我々はバスを下りたら、人ごみを掻き分け真っ直ぐに「河口湖ステーション・イン」を目指す。ここで汗を流すのは、もう2年半ぶりだ(前回はこちら)。勝手知ったる我々は、600円を支払ったら余計な荷物を1階のコーヒー&レストラン「Buffet」に置かせてもらい、4階まで階段を上がる。ここが一番、しんどいところ。
男風呂に入ると日本人の先客がお一人。やはり山帰りの様子。今日も窓から富士山が大きく望める(といっても湯船に浸かったまま見えるわけではない)。まったくここの風呂はいいところにあると思うが、その割には客が少ないといつも不思議に思う。
風呂から上がってさっぱりしたら、いつものように1階の「Buffet」でビールを注文、またしてもいい気分に浸る。今日も我々だけかと思ったら、観光に疲れたのか、それとも体が冷えて温まりに来たのか、こんな時間にやっぱり中国人系観光客の若者6人グループが、皆揃ってスマホに熱中していた。

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「精進レークホテル」に泊まった翌朝、部屋から窓の外を見ると、山が薄っすら雪化粧。昨晩に寒冷前線が通過して降ったようだ。これは吉兆、これから急速に冬型になる筈。富士山は相変わらずガスの中だが、きっと姿を現すだろう。ちゃんと朝食を摂った後、予定通り8時過ぎに出発する。
女坂峠から王岳までは、細かいアップダウンを繰り返しながらじわじわと長い登りが続き、思ったより堪える(山の記録はこちら)。そうこうしているうちに、王岳の手前で予想通り富士山だけでなく、南アルプスも姿を見せた。
王岳から鍵掛峠までも地味に長い道のり。頭の中を空っぽにして黙々と辿る。峠から1時間も下れば林道に出て、あとは淡々と辿ると茅葺屋根が立ち並ぶ「いやしの里 根場」に到着。山から下りるとそのまま入ってしまいそうだが、実はここは入場有料(350円)。
いくつかある飲食店に入るにも先ず入場料が必要とあって、たかだか350円でも何となく二の足を踏んでしまう。で、施設の外にも何かしらあるだろうと、周りを巡ってとりあえずバス停へ。
気が付けば施設内も外にも、明らかに外国人、特に中国系の観光客ばかりいる。こんな寒い季節なのに、しかもこんな寒々しい処へ、海外からざわざわ観光に来るのだ、ちょっと理解し難い。富士山を目当てに来て、そのついでに他に行く場所も無いので、暇潰しにここへ来たような感じだろうか。 
日本人だったらこんな季節、雪見酒も温泉も無いこんな場所(悪気はありません)へ、あえて観光に来ることはしないと思う。
ともあれ、バスが来るまでちょっと時間があるので、何処かの店に入ってビールを呑もうと、うろうろすると「かぎかけ茶屋」という店があった。中に入ってさっそくビールを注文、呑んでいると隣のテーブルで、甘味を食っていた家族と思しき中国人観光客が、「なんで日本人はこんな寒い時期に、わざわざ冷たいビールなんか呑んでいるんだろう!」ってな顔をして、小生をじろりと見た。

女坂峠から王岳へ向かう途中にて
王岳山頂にて
鍵掛にて
鍵掛峠にて

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"Wikipedia"によれば、御坂山塊の東の端は高川山、最西端は四尾連湖畔の大畠山、蛾ヶ岳なのだそうだ。アクセスの点から、日帰りだったらどうしても東側の山ばかり行くことが多くなる。そこで今回は新年会を兼ねて泊りがけで、御坂山塊の西の外れに行ってみようと考えた。ネットを見ると、皆さん、JR市川本町駅から通しで歩く記録が多い。こちとら、そんな気概は無いし、使えるものは使うのが主義。四尾連湖の登山口までタクシーを飛ばした。
四尾連湖から精進湖までは、思ったとおりに長丁場だった。途中、蛾ヶ岳迄に3つのパーティーと遭遇したが(その先でも単独行と遭遇したが、本当に人間だったのか、もしくは尻尾の隠し方が上手だった狢だったかどうかは確信が持てない)、その後は精進湖に着くまでまことに静かな山旅を楽しむことが出来た(山の記録はこちら)。
今宵の宿は、精進湖畔にある「精進レークホテル」。富士山が目の前に見えるはずの、絶好の場所にあるのだが、生憎、富士山は雲の中だった。我々の後から、中国系観光客の団体がやってきていた。我々が風呂に入り、部屋でちょっとまったりした後、午後6時丁度にダイニングルームへ行くと、中国系団体客はもう食事が終わったところだった(その状況はこちら)。
つまり、彼らは宿に着いたら直ちに夕食だったようだ。何故そんなに急いだのか判らない。この後、何かイベントでもあるのだろうか。ともあれ団体旅行は何かと慌しいようである。一方、朝は、我々が出発する頃になっても、中国系団体はまだ朝食時間では無かった様子だった。
宿はやや古びた印象はあるものの、清潔で快適。風呂も開放的でなかなか良い。唯一の難点は(山に登る輩が云うセリフでは無いかも知れないが)、エレベータが無く、階段でしか移動できないことだろうか。

蛾ヶ岳登山口にて
蛾ヶ岳山頂にて
釈迦ヶ岳山頂にて

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