山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2018年10月

7時55分発GA232便スマラン行きは、シートが両側3列3ずつのボーイング737-800型機。ビジネスクラスは12席、エコノミー150席。驚くなかれ、満席である。ガルーダ・インドネシア航空の機材に乗るのは随分久しぶりである。以前はサービスもおざなりの印象だったし、シートもボロボロのを使っていたが、いつの間にかだいぶ良くなったようだ。
なにしろ、つい7月末に発表された"The World's Best Airlines of 2018"によれは、堂々の第9位にランクイン。ってことはJAL(13位)よりも上、マジですか。JALが落ちたのかと思ったら、2017年は16位だったので、これでも向上しているのだ。どうした、JAL! ちなみにANAは納得の第3位。第1位はやっぱりのシンガポール航空。一方、テキサス行きでは1回だけ使ったユナイテッド航空なんて、88位。なめてんの?って感じ。これじゃ誰もアメリカの飛行機なんて乗りたくないのは当然。でも下には下があって、中国国際航空は93位。恐れ入りました。出張先が中国じゃなくて、ほんとよかった。
GA232便スマラン到着は9時20分なので、1時間25分のフライト。だいたい羽田から広島ぐらいの感じ。日本の国内線だったら、このくらいの所要時間では、出てくるのはせいぜい飲み物だけだが、さすがは第9位のガルーダ・インドネシア航空、ランチボックス(じゃなくて朝なのでブレックファストボックス)が出て来た。
中身はココナッツジュースとサンドウィッチ(コッペパン)だけだが、それでもたいしたものである。個人的にはそれほど嬉しい訳ではないが、ものは試し、賞味してみる。サンドウィッチはツナが挟んであるようで味付けはややインドネシア風、でもまあまあイケる。やたらに甘いジャムとかじゃなくて良かった。ココナッツジュースは、こちらでは定番。しかし、冷えていないとちょっと生臭い。で、ちょっと残念。

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ジャカルタ・スカルノ・ハッタ空港に午前5時5分到着、7時間35分の旅だったがなんとか2時間ぐらい寝られたかも知れない。到着は第2ターミナル。まだ辺りは真っ暗である。ここのターミナルはインドネシア独特の建築様式で建てられているので唯一無二、世界の空港と較べてもかなり特徴的だと思う。久しぶりなので懐かしい。イミグレーションの手前で35USドルを支払ってVOA(VISA on arrival)を購入、イミグレーション窓口でハンコを貰ったら入国手続き完了。スーツケースを引き取ったらさて次だ。
ここからスマラン行きの国内便が出る第3ターミナルへ移動するのだが、第3ターミナルは出来たてホヤホヤ(2017年5月より運用開始)で、既存の第1、第2ターミナルとはまだ直結していない。一旦、外に出ることを強いられる。早朝ながら外は、もあっと湿っぽい。その後、「スカイトレイン」で移動。標識が不十分なのでよく判らないが、係員がポツン、ポツンと立っていて進む方向を教えてもらえるので、迷うことは無い。
ターミナル入口にはセキュリティチェック、そしてスーツケースを預けたあと出発ロビーへ入るのにまたセキュリティチェック。現代的な第3ターミナルは、直線的な巨大建物で、端から端まで長さはたっぷり1km以上ある。誇張ではなく、遠くが霞んで見える。進む途中にファミマがあったが、日本とちょっと違う。
我々の出発ゲートは一番端っこなので、中央から歩いてもおよそ600mある。動く歩道もあるが、電気自動車がかなり頻繁に走っている。足の不自由な者を乗せるイメージがあるが、ここでは普通に電気自動車用の停留所があって、乗ろうとする普通の人の長い行列が出来ている。
次のセマラン行は7時55分発。ゲートが開くまでまだ1時間以上あるので、ゲート脇にあったカフェでお茶を飲むことにした。看板には「Roti'O」と書いてある。地元のチェーン店なのだろう。Iced Black Tea IDR15,000(≒120円)。我々には安いが、こちらの物価水準から云えば、地元民にはきっと高い。店の女の子にしつこく「ノンシュガー」と云ったので、ちゃんと甘くないアイスティーが、プラスチックカップに溢れるほど出てきた。まあ、まずまずの味だ。

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テキサスから帰ってきたのは昨年の12月、それから8ヶ月して再び海外長期出張となった。行先はインドネシアのジャワ島中央部、プカロンガン。ジャカルタで国内線に乗り継ぎ、更にそのあと車で3時間も移動しなくてはならないらしい。
先ずは、北千住から20時30分発のバスで羽田空港まで移動。同乗者は10名ほど。北千住の歓楽街を横目に見る。夜のバス移動は、そこはかとなく物悲しさが漂う。
羽田は、国内線は何度も利用してきたが、国際線ターミナルは始めてである。こんなに立派なターミナルが出来ているとは知らなかった。この時間でも思いの外、客が多い。皆、夜行便の利用客なのだろう、やはりインバウンドが目立つ。
小生が乗るNH871便は、23時30分発。ジャカルタ・スカルノ・ハッタ空港到着は5時5分。時差は2時間なので7時間35分のフライト。それなりに長いが、夜行便としては些か短い。前後2時間ぐらいは寝かせてくれないことを考えれば、睡眠を許される時間は3時間半。やや気が重い。
でもその前に、ちょっと時間があるのでラウンジに寄ってみた。何となく、成田のユナイテッド航空のラウンジを抱負させる造りだ。中はガラガラ。短い時間でも寝られるように、ちょっとアルコールを入れておこう。インドネシアは基本的にビールしか呑めないようなので、日本酒やワインはいまのうち。かぱかぱいただく。
やがて搭乗時間。機内は意外にもほぼ満席。ジャカルタに行く客がこんなにも多いとは。小生は通路側の席だが、直ぐ隣の席とその隣の窓際の席、それに前の席も含め、どうやらインドネシア人家族だ。こりゃ騒がれて眠れないかなと覚悟したが、子供はすぐ寝てしまい事なきを得た。
朝は思ったとおり3時に、文字通り叩き起こされた。CAのおねえちゃん、朝からテンション高いよ。なんとか目を開くと、目の前にメニューを突き付けられ、「・・・とごはん、どっち?」とごはんだけ聞こえたので、「ごはん」と回答。出てきたのはなんだか判らないが魚のそぼろご飯のようだった。眠りながら喰ったので味は覚えていない。
(この先しばらく、番外編が続くことをご容赦願いたい。)

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明後日はインドネシア出発の日なので、もう1軒、近所の店で日本の味を楽しむことにした。このしゃれた名前の店も、地元事情通のカミさんが見つけてきた。家からは少々離れているが、ママチャリでいってみる(カミさんも呑めるので)。
目指すその店は、外観はまったく普通のイマドキの家。辺りも勿論、住宅街。入口に掛かっている札は「支度中」となっているが、もう営業開始時間の5時半。札を架け替えるのを忘れるほど立て込んでいるのか、それともまだ開店からまだ1年も経っていないので、慣れていないのかも知れない。
玄関を開けてみると(何となく呼鈴を押してしまいそうになるが)、女将がお出迎え。女将と云うにはやや若い、眼鏡を掛けたぽっちゃり系のマダム。どちらでもどうぞと云われ、窓際に着席。部屋を見渡してみても、普通の一軒家の、LDK部分がそのままレストランになった感じである。先客はいなかったが、あとから顔馴染みらしい3世代大家族がやってきて、途端ににぎやかになった。
駆けつけ一杯の生ビール(480円税込、以下同様)が美味い。メニューを開くと基本的には和だが、あまりスタイルに拘らない感じが判る。先ず前菜盛り合わせ3品(1,280円)を頼んでみたが、出てきたのは3品どころではない、賑やかなプレート。
その後頼んだのは、彩りベーコンサラダ(830円)、グリルソーセージ(1,280円)と日向鶏香草グリル(1,680円)。料理のボリュームはどれも多めな感じ。できればもう一品、カキフライも頼もうかと思っていたが、残念ながらこれでもう十分。呑みものは、オーガニックスパークリングワイン(ボトル3,500円)にしてみた。どこの銘柄か訊きそびれたが、さっぱり爽やか、いくらでもグビグビ呑んでしまいそうなスパークリング、いつの間にか呑み干してしまった。
まだまだ料理メニューは有りそうなので、次が楽しみである。そのときは、日本酒もチェックしてみたい。

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UMAMI食堂 捷の詩のHP: こちら

甲斐大和駅で電車を待っている間のこと、今夜は何処へ寄ろうかという話になったとき、高尾駅界隈だったら、「あさかわ」食堂の手前に「魚勝」という看板が気になっている、覗いてみないかという提案が出た。じゃあ、そこにしてみるかとなり、早速のりのりが電話を入れたところ、OKの返事。高尾駅に到着後、勇んで行ってみた。
うえじーは、明日が早いとのことで、高尾駅でお別れ。4人で北口を出ればバスターミナル越しに、たしかに「魚勝」の看板が見える。しかも、矢印でこちらですと我々を誘う。これは判りやすい。誘われるままに進めば、ビルの1階がその店になっていた。そのビルは甲州街道に面しているので、我々が来た方は裏口ということ。ともあれ暖簾を潜る。
赤紫色の暖簾を潜ると、「らっしゃい!」と威勢がいい声がかかる。右手が寿司屋形式の厨房でその周りをL字形にカウンター席。左手が小上がり。カウンター席はもう、大方埋まっている。常連客だろうか。予約した我々は、小上がりの席に着陸。
腰を下ろしたらまず生ビール(590円税別、以下同様)で乾杯。今日は何度呑んでも冷えたビールが美味い。つまみは、かつお刺身(880円)、かにサラダ(1,880円)、鯨ベーコン(880円)、ほや(580円)、いさき塩焼き(???円)を注文。かにサラダは、たっぷりかにが入っていてとても豪華。鯨ベーコンとほやは、珍しいし、特にほやは随分久しぶりのご対面。
酒は、すっきり菊水・無冠帝・生酒(1,000円)にする。冷えているのでかぱかぱ呑んでしまう。仕上げは、のりのり所望の高尾わっぱ飯(定食1,100円)。いわゆるしゃけわっぱだ。なかなか美味そうだが、残念ながらもう腹一杯で手が出なかった。また、山の帰りに寄る楽しみが一つ増えた。

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魚勝のHP: こちら

すずらん昆虫館前BS16時発の栄和交通バスに乗車。2台やって来たが、後ろの1台はやまと天目山温泉止まりの臨時バスとのこと。そんなに、やまと天目山温泉で降りる客が、いるということか。このバス、最終バスのはずだけど、温泉客用に臨時バスを出すのかも知れない。だいたい、上日川峠15時45分発が最終バスというのは、少なくともやまと天目山温泉を利用する客にとっては、ちょっと早すぎると常々感じていた。我々は甲斐大和駅行のバスに乗車。それなりに混んではいたが、座れないこともない。
やまと天目山温泉で数人が下車し、その代わりに20数人が乗車を待っていた。こっちだけでは乗り切れず、後ろのバスにも乗車。あれ、ここ止まりじゃなかったっけ? 思ったより温泉から帰る客が多く、ダイヤ変更したということか。ともあれ、栄和交通はバスで儲け、日帰り温泉施設で儲け、ウハウハだろう。
定刻より15分ほど遅れて、16時45分に終点甲斐大和駅到着。上り電車は行ってしまったばかりなので、約30分待ち。甲斐大和駅でこんなに待つのも久しぶりかも知れない。待っている間、にわか雨がザッと来た。ここのホームは屋根が短いので、前の方にいたハイカーたちは慌てて屋根の下に移動した。
やがて高尾行がやってきた。珍しく211系のセミクロスシート仕様の車両だったが、5人分のボックス席が確保できず。その代わりに、トイレ前の半分セミクロスシートと3人分ロングシートの一角を確保できた。トイレは、朝は慌しく入れ替わり立ち代りだが、夕方となれば静かなものである。
やおらリュックサックから酒ボトルを取り出す。つまみは誰も持ち合わせていないが(男性陣にはそのような習慣は根付いていない)、偶々、先週に持ち帰ったピーナッツの袋があったのでそれを取り出し、酒と共にみんなでシェアした。

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今日の山行は基本的に一般コース(昭文社の「山と高原地図」では実線)。小屋平BSから登り、石丸峠を経由して小金沢山(標高2,014m)、牛奥ノ雁ヶ腹摺山(同1,995m)を巡ったら、「ペンションすずらん」へ下るというもの。同行するうえじーは、かつて渓流釣りで日川へ来たことがあり、いつか「ペンションすずらん」に寄りたいと思っていたとのこと。面白い縁である。
梅雨が開けたら少しでも高い処へ行きたい。標高1,580mの小屋平BSからであれば、涼しくない筈は無いだろうという確信のもと、当日を迎えた。今回はなんと男ばっかり5人のパーティーだ。
9時30分発上日川峠行きの英和交通バスは、増発バスで漸く乗り切れる程の人気ぶり。皆、考えることは同じだ。最初の30分だけしっかり登れば、そのあと石丸峠まで緩やかで気持ちが良い道。遠望は利かないものの、行く手の小金沢山も見えるし、眼下には大菩薩湖も見下ろせる。
石丸峠からは主脈縦走コース。狼平まで、この辺りの笹はひところに較べると随分、背が低くなった。これも鹿の食害によるものだろうか。もちろん見通しが良いのは悪くない。小金沢山が近づくと苔生した樹林帯を進むようになる。小金沢山も牛奥ノ雁ヶ腹摺山も、南側が開けているが、今日はガスっていて富士山どころか三ツ峠山すら見えない。
あとはいつもの道を下るだけ。ほぼ1時間後に「ペンションすずらん」に到着。今日の山行は男ばっかりだったので、いつもと違いとても静か、小生だけに限らず皆、小金沢連嶺の自然と一体化できたと思う。早速レストランで女将さんとご対面し、500円×人数分を支払う。今日も、風呂場(男湯)は貸し切り状態。
さっぱりしたら、再びレストランへ。開け放した窓から、微かな風が気持ち良い。まずビールを注文。つまみは、しいたけのバター焼き、野菜天ぷら盛り合わせ、それに馬刺しも頼んだ。特にここのしいたけのバター焼きは、お気に入りである。しっかり呑んで寛いだ後、会計をする際、女将さんが「いつもお世話になっています」と、ここのオリジナルジャムをひと瓶くれた。驚いた。(山の記録はこちら)

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「パーク・サイド・カフェ」で多少、身体をクールダウンできたので、そろそろ覚悟を決めて外に出ないといけない。もう上野は止めにして、買い物のために北千住へ向かう。
この頃、北千住が住みたい街としての人気が高まっているとのこと。俄かに信じがたいことだが、確かに交通利便性は何処にも負けないぐらい高いし(強いて云えば、山手線の池袋、新宿辺りには出にくいが)、ルミネとマルイがあるので、買い物場所としても悪くはない。大学が増えてきたので、学生相手の店も増えた。そして、その割には家賃が高くない。というところがウケている理由だろうか。
それはまあ認めるが、だからと云って住みたいかどうかはまた別じゃないの?と。20代、30代にとっては、街はおしゃれじゃなくちゃいけないはず。はっきりいって、北千住はおしゃれな街じゃない。
ちょっと分別もついて現実と折り合うことも覚えた40代、50代になれば、おしゃれを二の次にもできるはず。ってことは、北千住の人気が高まっているということは、新たなおやじ、おばさんを獲得しているということか、あるいは20代、30代がおやじ・おばさん化したか、真相はそうゆうことではないか?
小生にとっておしゃれな町はやや胡散臭いので、北千住には概ね満足している。大きな本屋もあるし、「明日のジョー」的下町雰囲気も残っていて、場末の居酒屋が多いことも勿論、気に入っている。玉に瑕は、昼間にちょっとだけ気兼ねなくビールを呑めるようなカフェが少ないことか。
ルミネで買い物をした後、ちょっと小腹が空いたのでレストラン街へ上がってみる。以前入った「紅虎餃子房」だって悪くないけれど、折角なので入ったことがない店にしようかと、「ザ・ステーション・グリル」なる店に入ってみた。
ここはいわゆる洋食屋だが、オリエント急行などヨーロッパの鉄道を彷彿させるような内装。鉄道オタクだったら、ちょっとだけ心躍る雰囲気がある。全然、北千住には似つかわしくないが。

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「浅草うな鐵」を出る前、このあと上野にでも行こうかという話になる。上野の何処に行くかだが、カミさん曰く、そろそろシャンシャン人気も一段落ついたから、それほど並ばずに見れるはず、とのことだったので、じゃあ上野動物園にしてみようかということで決まり。「うな鐵」から稲荷町駅まで徒歩移動、焼け付きそうなほど暑い。慌てて逃げ込む地下鉄は、都会の避暑地のようだ。
地下鉄を出て、上野公園までも暑い。よたよたと動物園に到着。入園料は大人600円。こんな値段だっけ、さすが東京都、意外に安いなとなんだか感心。昨今、ちょっとした展覧会でもすぐ1,500円とか2,000円くらい取るから、上野動物園はなかなかすごい。入って直ぐ右がパンダ舎。少なくなったとはいえ、結構並んでいる。行列の半分以上はテントの下で日差しは遮られるが、耐えきれるか・・・。
結果的にはなんとか熱中症にならないうちに、パンダの目の前まで来れた。でも警備員が「立ち止まらないでください!」と喉を嗄らして連呼しているので、面の皮を厚くしてギリギリ粘っても30秒が限界。30分待ちで30秒をゲットしたことになる。シャンシャンを含め、3頭とも起きていたのでまあよかった。シャンシャン母子はお食事中だった。
パンダを見てしまったら、暑いので他の動物を見る気にもならず、さっさと退園。600円は、パンダ3頭だけでも安いと思う。しかしこの暑さ、もし1,200円払えば待ち時間が半分になると囁かれたら、かなり心が揺れたはずだ(そんなシステムは無いだろうか)。とにかく暑いので、他の美術館や博物館に入るのも悪くはないが、何処かで涼んでかつ渇きを癒したい。手近な広場には、スタバともうひとつカフェがあったはず。「スタバ」にはビールがないね、もうひとつのカフェにしようと、灼熱の広場を横断。
そこが「パーク・サイド・カフェ」だ。入口に掲げられたメニューにもビールの記述あり。いいねー。店内は避暑中の老若男女に溢れている。中はエアコン、ガンガンということもないが、程ほどに涼しい。このくらいの方がかえってビールが美味い。こりゃ、なかなか外に出られそうにない。今日は、この店の回転はとても悪そうだ。

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いつものとおり、病院の定期検診を終えたあと、カミさんと待ち合わせて、今回は浅草へ昼飯を喰いに出かける。海外出張前だから、やっぱり和食にしたい。カミさんに聞けば「うなぎがいい」とのことなので、そうすることにした。
浅草では未だ、「初小川」や「色川」には入ったことがないが、手近なところで云えば、「浅草うな鐵」にも入ったことがない。こんな陽気なので、なるべく外を歩かないで済む「浅草うな鐵・国際通り店」に入ることにした。よく感じることなのだが、つくばエクスプレスの浅草駅で降りると、鰻蒲焼の匂いが胃袋を刺激することがある。その匂いの元がここ「浅草うな鐵・国際通り店」。一度その匂いの元を確認しなくてはいけないと、常々思っていたので今回、良い機会だった。
今日は午前中から暑い。一歩でも早く店に入りたい。つくばエクスプレスの階段を上がれば、20歩ぐらいで「浅草うな鐵」。さっそく扉を開けると、店の大きさはそれほど大きくはなく、1階は10席ほど。2階はせいぜいその倍ぐらいか。我々は2階へ通される。年嵩の女性店員に「この席が一番涼しいはずです」と勧められた席に着く。先客はひと組だけだったが、我々のあとから中国系旅行客8人の団体がやってきた(ツアコン1名も含まれている)。観光コースにうな重ランチが入っているんだ、なかなか高級ツアーだなあとなんとなく感心する(ツアコン1名も同じように鰻を喰っていた)。
我々は、何は無くとも先ず生ビール(中710円税込、以下同様)。つまみには鰻ハムの燻製(1,440円)、うざく(1,530円)と白焼き(3,880円)。白焼きは、何故かあまり白くない。でもその分、香ばしい感じがする。
この店のメインは「ひつまぶし」なのだが、やっぱりいつもどおりにうな重(松4,000円)にし、カミさんとシェア。ほおばってみると、身はほっこりしているがタレは思ったよりもさっぱりしていた。TX浅草駅に漂ってくる香りは、もうちょっと濃い感じだったが、気のせいか。

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仕事中だが所用があり、銀座へ行くことになった。時間は特に拘束されなかったので、昼を挟んで往復することし、昼食は銀座でとることにした。平日の銀座は久しぶり、行きの電車の中で何処へ入ろうかとあれこれ悩む。
悩んだ結果は、やっぱり蕎麦屋。それでもせっかくのチャンスなので、ずっと入ってみたかった「泰明庵」を覗いてみることにした。昼にはちょっと早い11時45分頃に到着。問題なく入れ、花番に何処でもどうぞと云われる。
結構、一人客でも四人掛テーブルに座っているので、そいじゃ小生もそうするかと、入り口目の前の四人テーブルを占拠することにした。案の定、花番は何にも云わない。今日は陽気が良くて朝から暑い。汗を拭き吹き着席。すっかり喉が渇いた。でも、まだこれから仕事が残っているので、こころを鬼にしてビールは我慢。蕎麦は「もり」が基本だが、ビールを我慢した分だけちょっと奢ってやれと、「鴨せいろ」(1,150円)を注文。
小生の後からも、次々に客はやってくるが、空いているテーブル席に座ったり、二階へ上がったりと、相席を求められることもないまま、鴨せいろがやってきた。鴨汁の香りはいい感じだ。塩味はやや濃い目だが、江戸前は普通こんなもの。
しかし、蕎麦は意外にもコシはいまひとつで、のど越しもかなり弱い。有名な店だが、蕎麦そのものが有名なわけではなさそうである。鴨汁はたっぷりあったが、すべて蕎麦湯で割って飲み干した。大変美味。この店は、蕎麦そのものよりも酒の肴が豊富。是が非でも次回は、夜に来てみようかと思う。

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「カフェ・ドローム」で寛いでいたときのこと、そろそろ昼時なので、富岡に来たついでにランチも喰って帰ろうということになり、さっそくネット検索開始。蕎麦屋だったら歩ける範囲に3軒ぐらいあると判る。こんな陽気なのでとりあえず、一番近い店に行こうということで決まり、向かった店は「仁べえ」という名前。
行ってみると、つい通り過ぎそうな店構えの店。入ってみると、小さなカウンターとテーブル4つだけの小じんまりした店。先客は熟年夫婦ひと組だけ。愛想がない熟年男性店員がメニューを持ってきて、昼はそばのセットだけとのこと。セットと云っても、そば2種類のセット(基本のもりそばと、好みのそばを注文できる)なので、天ぷらとか小鉢が付くわけではない。それで1,800円とは良い値段だが、まあ良かろう。それと、冷酒として三千盛(800円)を小さな声で注文。
出て来たもりそばは、超極細麺。素麺より細い。でもコシしっかり、のど越し抜群。こりゃびっくり、こんなの初めて。2枚目の胡麻だれは、麺は同じだが、つゆが美味い。単に胡麻とかえしだけではない。これも凄い。とにかくつゆがやけに美味かったので、全部飲み干した。ついでに胡麻だれも蕎麦湯で割って全部飲んだ。
ネットで、この店のことをもうちょっと調べてみると、驚くことが判った。ここの店主(さっきの熟年男性店員!?)は、修禅寺の有名蕎麦屋「朴念仁」の創業者にして、ミシュランガイドにも掲載された「仁行」のオーナーだった石井仁氏。もはや伝説上の人物と云ってもよさそうだが、まったく事前リサーチもせず、ひょんなことから富岡のひっそりとした路地裏にある蕎麦屋が、その人の店だった。どうやら富岡が生まれ故郷の様である。
偶然入った蕎麦屋だったが、とんでもない蕎麦屋だった。機会があれば是非、夜に来てみたい。

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上田で泊った翌日は途中、上州富岡に寄って、旧富岡製糸場を見学。前回、4年前に来た時に較べると、大雪で潰れていた建物はすっかり撤去されていて、長大な西置繭所が修理中だった。今日も暑いが、あちらこちらボランティアの人たちがいて、我々がやってくると特にお願いもしないのに、懇切丁寧に説明をしてくれる。
月曜なので来場者は少ないが、それでも団体客が結構やってきている。主に中高年の団体とどこかの学校の生徒達だ。富岡製糸場設立に携わったフランス人技術者フランソワ・ポール・ブリュナの伝記ビデオをたっぷり鑑賞して、だいぶ詳しくなった。もうここへ来ることはないかも知れない。それにしても今日は暑い。そういえば前回来たときも暑かった。何故か、そんな巡り合わせである。
すっかり喉が渇いたので、何処かでお茶したいところ。さっき駐車場からやってくる途中、小洒落たカフェがあった気がしたのでそちらに行ってみる。富岡には、路地裏に結構、店がある。旧富岡製糸場の正面から延びる、門前の参堂のような道、そのすぐ右側にその「カフェ・ドローム」があった。
店内には女性店員が二人。大正ロマンの頃のような、いわゆるメイド風の制服を着ている。エアコンは効いていないが、天井が高くて少しだけひんやりしている。訊けば、昔の長屋を改装した建物らしい。店内の装飾も調度品も、その雰囲気にマッチしたものを設えていて、なかなか凝った店だ。旧富岡製糸場の門前にある店らしく、奥ではシルク製小物を売っていた。
先客はいないので、好きなテーブルにつく。アイスコーヒーでもいいけど、もしメニューにあればビールがいいなと思っていたら、果たしてフランスビールが置いてあった。BGMはシャンソン。フランソワ・ポール・ブリュナに敬意を表しているのかも知れない。有難く、クロ-ネンブルク1664(600円)をいただく。すっと汗が引く感じ。まさに一服の清涼である。

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今回、軽井沢に寄っても泊らなかったのは、その先の上田が目的だったため。上田あたりの千曲川沿いには「つけば小屋」という簗場が何軒かあってが、5月から6月頃に賑わうらしい。そこで供される魚は伝統的にアユではなく、ウグイ。残念ながら、そのタイミングは逸した。
しかし、この「つけば小屋」のうち、「鯉西」は4月から10月まで営業していて、季節にはアユを喰わせてくれるという情報を得たので今回、行ってみた次第。以前、上田駅ナカで鮎弁当を販売しているのを目撃したことがあるが(看板だけで、モノは売り切れていた)、この「鯉西」はその店。
上田駅の北側にあるホテルにチェックインした後、徒歩で移動。駅を越えて千曲川の堤防沿いの道に出ると、目的の「つけば小屋・鯉西」が見える。河川敷にあるという点では、かの「たぬきや」と同じだが、河川敷は千曲川の方が広いのか、「鯉西」の方が川の流れそのものからはやや離れている。
建物は、まさに川の家そのもの。店内に設えられた巨大液晶テレビでは、この「つけば小屋」がどこかのテレビ局で取材を受けたときのビデオを複数、入れ替わり流し続けている。そのビデオによると、さっき店先にいた男性が「鯉西」の社長だ。「本店」じゃなくて「つけば小屋」に来ていていいのかね。ほかに客はひと組のみ。それにしても、客が少ないなあ。
生ビール(600円税別、以下同様)を頼むと、付き出しはなんと鮎の甘露煮、豪勢だ。生ビールのあとは日本酒。熱燗の竹酒にした(650円)。他に料理は、鮎塩焼き(2尾2,000円)、鮎天ぷら(1,200円)を注文。塩焼きも天ぷらも、頭から尾鰭までぜんぶいただく。まことに塩焼きは香ばしい。酢の物が欲しくなったので、バスのマリネ(350円)を頼んだ。厄介な外来種であるバスの駆除を目的に、先月からメニューに入れたようだ。淡白でまったくクセがない。
締めは鮎飯(1,000円)と鮎こく(800円)。ここは鮎飯が1人前から注文できる。実に良心的である。やっぱり鮎は、鮎飯にとどめをさす。これを喰わずには帰れない。「京亭」の味には一歩及ばないかも知れないが、それでも十分美味い。メニューにあった(ビデオでも宣伝していた)、鮎ラーメン(1,200円)が気になったが、やはり次回、つけば小屋に来るときは、ウグイを喰いに来なくてはならないと思っている。

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つけば小屋・鯉西のHP: こちら

久しぶりに軽井沢には宿泊せず、立ち寄りで行ってみた。「プリンス・アウトレット」をぶらぶらしたあと、ランチは「軽井沢千住博美術館」のちょっと先。軽井沢は林に覆われたイメージが強いが、中軽井沢の更に南側はそうでもない。そんな一角にカミさんが見つけてきた店「TOEDA」があった。
外観はモダンな住居に見えなくもない。実際、入ると応接間に通される雰囲気。テーブルは6つほどあるようだが、我々のテーブル以外は既に埋まっていた。先客は女性同士かカップル。やっぱりフレンチってそういうところだ。
ランチは6,000円のプランのみで、アラカルトは無い。ドライバーのカミさんには申し訳ないが、先ず生ビールで喉を潤す。カミさんはノンアルビールを「美味くない」と云いつつ呑む。ビールのあとはまた恐縮しつつワインをグラスで。カミさんはノンアルワイン。強いて云えば、甘味が少なく酸味が強いぶどうジュースという感じで、まことに申し訳ない。
前菜からスイーツまで全7品。それらが淀みなく出てくる。くどくど説明は不要。とにかくどれもこれも、目で美味いし、舌でも美味い。さいころのようなパンだって美味いのでつい、あっという間に喰ってしまった。このシェフ、かなりヤルと感じる。
途中、「軽井沢産野菜/信州産キノコ」が出てくる前。女性給仕係(もしかしてシェフの奥方?)がスプーンを一瞬右に置こうとしたが、途中でやめて左側に置いた。小生が左利きであることを、どこかで判ったらしい。スプーンを左に置いてくれた店は間違いなくここが初めて、この齢になって生まれて初めての瞬間だった。
これだけで、この店がすっかり気に入ってしまった。ことほど左様にホスピタリティーは重要な要素である。軽井沢のレストランは、クオリティが高い店が多いが、ここには完全にしてやられた。またディナーに来なくてはならないと思う。

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「特急りょうもう40号」の車内にいたとき、今日は北千住で降りようか、ならば何処で打ち上げしようかという話になり、とりあえずスマホで候補店をいくつか検索したのち、順番に電話をしてみる。1軒目の「あさり食堂」は満席ですとのことでさようなら。2軒目「萌蔵」はOKとのことでお世話になります、よかったよかったと、安心して北千住へ向かう。
18時40分到着。場所はいつもの西口の飲み屋横丁。黄昏時なのでまだ酔っ払い客は少なく、ソフトな客引き(勿論ハードな客引きはご法度)人の方が多いくらい。メインの通りから一本西へ入ったところ、「佐留丹」の裏辺りに「萌蔵」はあった。よく見たら「あさり食堂」は同じ並び、もっとよく見たら姉妹店だ。
「萌蔵」は、外から見た感じはちんまりした居酒屋っぽいが、中に入ると古民家風。何処からか、内装材だけを移築したのかどうか判らないが、元々ここが古民家だった訳ではないようだ。この頃、こういう店が流行なのかも知れない。
我々は2階の席らしい。店員に云われて階段を上がってみると、我々のテーブル以外は埋まっている状態。小さい子供を連れて来ている家族連れのテーブルもある。
ここのビールはハートランド(瓶700円税別、以下同様)だ。気に入っているのだが、なかなかお目にかかれない。塩山駅前の「七福」で呑んで以来である。ビールのあとは日本酒。守破離・純米(650円)を注文。出て来た徳利は、何故か雷鳥かペンギンの親子連れの如くスタイリッシュである。
ポテトサラダ(500円)はクリーミー。刺盛二人前(2,000円)は塩で喰うスタイル。牛すじ大根(680円)もさっぱり系。里芋と蛸のやわらか煮(800円)は、ほんとにタコが柔らかい。なかなか料理にもこだわりを感じる。また来てみたいが、その前に次は姉妹店の方か。

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萌蔵のHP: こちら

銭湯「三吉湯」の中にある食堂「桐巨樹」で、湯上り生ビールを呷ったあとは、再びタクシーを呼んで東部の新桐生駅へ移動、この駅から乗車するのは初めて。新桐生駅17時10分発の「特急りょうもう40号」に乗車。「特急りょうもう」は4月以来である。
やってきた200系はいつもの車両と異なり、東武と友好鉄道協定を締結している台湾鉄路管理局の「普悠瑪号」(TEMU2000形)に合わせた塗装をしたものだった。たしかに、そこはかとなく中国的カラーリングである。
この頃、東武特急の利用頻度は高い一方で、「特急レッドアロー」や「特急はこね」に乗る機会が少ないのは、我々の栃木の山への進出が目覚しいこともあるが、やはり箱根や秩父には登るべき山が少ないせいだと思う。箱根はほぼ、登る山が枯渇状態。秩父も近場は低山ばかり、少なくとも夏は勘弁してほしい。
かたや東武線沿線には、まだまだ未踏の山がふんだんに残っている。当分の間、「りょうもう」や「けごん」、「きぬ」に乗ることを覚悟していてほしい。少なくとも100系スペーシアや500系リバティには不満はないと思う。
やや問題なのは「りょうもう」に使われている200系か。座席ピッチ985 mmは、500系リバティの1,000mmとたいした違いはないのだが、なんとなく狭いと感じてしまうし、座席を向かい合わせにするとなおさらだ。ヒトはすぐ、ゼイタクに慣れてしまう動物である。もっとも、そのうち伊勢崎線方面も500系に入れ替わるらしいので、200系に乗れるのも今のうち、せいぜい楽しんでおこう。
この次に「りょうもう」に乗るのは、やはりアカヤシオの頃だろうか。

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「桐生簗」で鮎を堪能した後は、当初の予定通りに、風呂だ。桐生は古い街の証しとして、銭湯が5つもある。今回はそのうちの一つ、「三吉湯」に寄ってみることにして、呼んだタクシーに乗り込む。道中、広場ではノミの市のようなイベントをやっていた。
タクシーを降りると、「三吉湯」はノスタルジックな木造の洋館だった。我々も銭湯にはだいぶうるさくなってきたが、この手の銭湯は見たことがない。看板の文字が右から書かれているので、戦前の建物なのだろう。道の反対側は屋根がノコギリ式になっている木造の建物。おそらくこれは織物工場だったのだろう。現役だろうか。なんだかタイムスリップしたような場所である。わくわくして暖簾を潜る。
中は意外に現代風。なぜかテーブルがいくつかあるが、よく見ればここは食堂。「桐巨樹」という名前の食堂。つまり、銭湯に食堂がついている。さらに奥に、ちゃんと男湯、女湯の暖簾が下がった扉がある。番台は無いので、食堂のカウンターにいたおばちゃんに400円を支払って(石鹸も買って)男湯へ。
脱衣所はあまり広くない。結構、先客がいて、もう出てくる人もいる。風呂場には数人がいる。ほぼ全員、年金生活者と思われる。湯船の奥には典型的な富士山絵。なんだか新しい(あとで調べてみると、知る人ぞ知る銭湯絵師の中島盛夫氏が、つい4ヶ月前に公開制作したばかりだったようだ)。さっぱり汗を洗い流したら、なにげに湯船に足を突っ込むと、「あちっ!」とうっかり声が出そうになった。猛烈に熱い。とても身体を沈める勇気が起きず、足を突っ込んだだけで諦めた。おじいちゃん達は、顔色も変えず浸かっている。どうなっているのだろう。
さっさと上がり、食堂に戻る。カウンター内のおばちゃんに生ビールを頼む。ついで、料理も頼もうとしたら、おばちゃん曰く、あたしは留守番なのでビールしか出せないの、今日はイベントがあって、息子たちは露店をやっているので未だ帰ってこないの等々、説明を受けた。うー残念!

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七夕は通常、梅雨のさなかだが、今年はもう梅雨明け後の盛夏。しかし、生憎天気はいまいちで、朝からシトシト雨が落ちていた。今日は、桐生の裏山に登って、その足で桐生簗にいってみよう(というよりも桐生簗への行き掛けの駄賃で、桐生の裏山に登っておこう)という趣向。
桐生の裏山とは鳴神山のこと。カッコウソウの群生地として有名であるが、今はもうすっかり季節外れ。この時期、山の中で花といえば、せいぜいリョウブぐらいだろう。でもそんなのはどうでもいい。
鳴神山には、西側に駒形登山口と、東側に大滝登山口があるが、我々は駒形登山口から登る予定。新桐生駅からタクシーに乗った際に、運転手に登山口の説明をしようとするが、運転手はわざわざ説明する必要は無い、地元の人間に任せておけ、的な訳知り顔で「大丈夫です」と云うので「ほんとかよ」と思いつつも任せてみたが、案の定、連れて行かれたのは大滝登山口だった。運転手は、鳴神山に登山口が二つあることを知らなかったようだ。
蒸し暑いが合羽を着て出発。沢沿いの道は意外にも悪路で、歩き難い。下の方は台風のせいだろうか、倒木が多かった。上部は岩ゴロゴロが峠直下まで続く。峠にリュックをデポして山頂を往復。ここも岩っぽい。山頂は予想通り眺めはなく、誰も居なかった。この先、桐生簗に下るまでの間、出遭ったのはトレイルランナーただひとり。それほど人気がない山なのか。
鳴神山から柄杓山(城山)までの間、眺めがいいところは一ヶ所だけだが、濃い緑に包まれてなかなかいい尾根歩きである。大形山の登り以外は、さして扱かれるところもない。主尾根から柄杓山までの間は少々踏み跡が薄いが、迷うほどではない。
柄杓山から下りて車道に出れば、桐生簗はもう指呼の距離。嬉々として勇んで行ってみると、先客はゼロ。いちおう桐生川の河川敷に設えているが、川面はちょっと遠い。我々が予約を入れなければ今日は休みだったのかも知れぬ。
でもそれはそれ。ここまでたっぷり汗を掻いた。汗が引かぬうちにさっそく生ビール(750円税込、以下同様)で乾杯。鮎料理は、背ごし(1,097円)、フライ(2尾1,097円)、塩焼き(1,097円)、田楽(1,097円)、押し寿司(3貫1,501円)にした。やっぱり塩焼き、最高。頭から尾鰭まで余さずいただく。田楽も美味い。押し寿司は簗で見かけるのは初めて。3貫分を4つに切って持ってきてくれた。これも美味い。やっぱり日本の夏は簗だ。何故皆さん、簗に来ないんだろうか。(山の記録はこちら)

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今月の「オヤジばっかり月いち居酒屋ツアー」は、珍しく日比谷。偶には和風居酒屋ではなく、ドイツ居酒屋にしてみようと、ガード下にある「JSレネップ」にしてみた。この界隈には他にもドイツ料理店があって、「バーデンバーデン」や「ホフブロイハウス」には入ったことがあったが、ここ「JSレネップ」は個人的に初めて。
入口には、ドイツ風ビアガーデンによくいるメイド姿の女性が客寄せパンダ的に立っていた(小生がカメラを向けると「恥ずかしい」と云いながら逃げてしまう。それじゃ客寄せの仕事を全うしていないことにならないか?)。
中に入ると、エアコンは効いているが賑やかで熱気ムンムンである。天井が低くて換気が悪いせいもあるかも知れないが、天井の低さもビアホール的雰囲気を感じさせる。天井は低いが奥行きは結構あって、居酒屋としては大きいほうだと思う。
もう小生以外は、ばくばくぐびぐびやっている。小生の分として、黒パンとパテが1枚残っていた。ならばと、ビットブルガー・ピルス(560円税別、以下同様)で追撃開始。つまみは、アイスバインボイル(2,780円)とソーセージ 盛合せ(1,680円)、牛肉のグーラッシュ(1,490円)、ブーレッテンのマスタードグリル(1,480円)でどうだ。ドイツ出張が頻繁にある方も、ここの味は太鼓判を押した。
次のビールは、エルディンガー・ヴァイスビール(760円)にした。これはいわゆるホワイトビールで、まろやかな香り。そのあとはもうビールはいい感じなので、白ワインにした。すいすい呑んで、結局3本も空けた。結果、しめてなんと29,532円。ひとり7,383円もいってしまったが、皆さん「偶にはいいんじゃない?」と太っ腹だった。いちおう、ご満足いただけたようである。

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