山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2018年07月

特急「ふじさん6号」で小田急新宿駅に20時26分到着。この車両は、折り返し20時40分発の「ホームウェイ85号」片瀬江ノ島行となる。土曜日でも、仕事帰りにこれに乗って帰る客はそれなりにいるようだ。
もうだいぶ良い時間ではあるが(なにしろこの頃は、21時30分には寝る体勢に入るので(^^ゞ)、ちょっとだけ寄っていこうと、新宿西口を出て大久保寄りに向かう。今日も新宿駅界隈は大変な人ごみだ。インバウンドが随分目立つ。新宿をブラつくならば、夜の方が良いと判っているようだ。
暫くぶりに、思い出横丁でも覗いてみようかと思ったが、ふと思いついて「十徳」へ行ってみることにした。新宿西口にしては人通りが少ない道に面しているが、以前覗いた時には、けんもほろろに断られた店である。
今宵はどうだろうと階段を下りてみると、ちょうど帰った客がいたらしく、ひとテーブルが空いていた。良かった。店内には、欧米系の連中も一杯やっている。英語サイトの口コミなのか判らないが、結構、ディープな店でも見掛けることが増えたので、違和感が無いというか、如何にも新宿らしい風景と云える。
この店は、肴が美味いという評判をチェックしていたので、機会があれば入ってみたいと思っていた。しかし残念ながら、今日はもう酒も肴もほぼ満腹状態、殆どチェックすらままならないが、とりあえず喉が渇いたのでハイボール(ダブル650円税込、以下同様)を注文。
つまみには、自家製豆腐(450円)とアスパラガスの浅漬(550円)ぐらいだったらなんとかなるだろうと注文。豆腐もイケるけど、アスパラガスの漬物が意外に美味い。でも今日はこれが精一杯。この店は日本酒の種類も豊富のようなので、次回は日本酒と料理を目当てに来るとしよう。

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JR松田駅から特急「ふじさん6号」に乗車。もうネットでチケットレス特急券は購入済みなので、SUICAのチェックだけを駅員に頼む。これだけだとほんの数秒で済むので、もうどんな駅員だろうがパニクるはずも無し。便利なはずなのに、何だか楽しみが減ったような変な気分。
特急「ふじさん」はこれが2回目。「あさぎり」時代から通算すれば、もうかれこれ11回目にもなる。もうそろそろJR東海からお中元が届いてもいい頃だ。今日も松田駅から乗り込む客はほぼ我々だけ。
せっかくインバウンド需要を当て込んでわざわざネーミングまで変えたのに、今のところは空振り状態のようである。そのうちにヒットが出るようになるのだろうか。車内は殆どガラガラなのだが、我々のすぐ前の席に、御殿場から乗ってきたと思しき中国系観光客が3人座っていた。
しかし、車掌がやってきて何やらやりとりが続く。どうやら指定席券を買わずに乗ってきたようである。御殿場駅だったらそのまま乗車できるのだろう。しかし、彼らを見て思うのは、少なくとも、この「ふじさん6号」は全車自由席にしても良いのではなかろうかと。どうせガラガラなんだし。
この列車限定としたり、自由席にした分、特急料金を安くすべきかどうかは、議論が必要かもしれないし、現実にはなかなか難しいところかも知れないが、インバウンドにはその方が好都合ではなかろうか。いっそ、特急「ふじさん」全部、自由席にしても良いかも知れない。じゃなけりゃ、ネット予約専用列車にするとか。
もちろん、その場合には英語ポータルも必要だ。そこで思い出したのだが、JR東海及び小田急に云いたいのだが、ネットから座席を選べるように出来ませんかね?ついでに、行先も座席毎に選べるように。改札口でのハプニングあるいはドラマが、もう二度と見られないのはかなり残念だけど、そうすりゃ、もう、松田駅にぼんくらおもしろ駅員(失礼!)を配置することも要らない訳だ。善処願いたい。

59 特急ふじさんで新宿へ。

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海老名乗り換えのWoodyさんや、町田乗り換えのアニー、登戸乗り換えののりちゃんは、小田急線の急行で帰るので松田駅ホームでお別れ。
一方、我々新宿組は、「あさぎり」から「ふじさん」に変わったタイミングで、いままで愛用していた18時23分発「あさぎり6号」の代わりに19時14分発「ふじさん6号」となったおかげで、まだ1時間近くあるので、(それだけあれば、急行で帰った方がいいんじゃないの?という意見はさておき)松田駅界隈をぶらぶら店探し。
JR松田駅と小田急新松田駅との間には、それなりに飲食店があるのは判っているが、JR松田駅の北側となると、知っているのは「肉八」ぐらいだ。他にも店が無いかと暫しうろつくが、時間が早いのか、灯りが付いている店が見当たらない。
これじゃあやっぱり、駅の南側へ出るしか無いかなと思いかけていたとき、煌々と光る二つの提灯を発見。近寄ってみれば「おかだ」と書かれており、どうやら居酒屋だ。ありがたや、ありがたやと思いながら入店。奥にカウンター席があり、手前には誰も座っていないテーブル席がいくつか並んでいる。窓際のテーブル席を確保。
とりあえず、また喉が乾いてしまったので生ビール(650円税込、以下同様)を注文。メニューを眺めると、結構、料理が豊富だ。さすがに「ポッポ駅前屋」を出たばかりなので腹はほぼ満杯。(お通しも出て来たので)なにか一品だけ頼んでみようと、目に留まったのがきのこ餃子(580円)だ。
きのこをメインにした餃子はたぶん、食べたことが無い。ほどなく出て来た焼き餃子は、見た感じは全く普通だが、味は確かにちょっと変わっていて、これはこれで美味い。何処が?と問われると難しいが、一般的な豚肉とキャベツ又は白菜が主体の餃子とは違う。
店を出るときにカウンター席に座っていた店主(?店主がカウンター席に座っているのも変だが?)曰く、ハナイグチというきのこが入っているとのこと。初めて聞く名前だが、結構ポピュラーらしい。勉強になった。また特急待ち時間にこの店に寄ってみたい。

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旬彩居酒屋おかだのHP: こちら

西丹沢ビジターセンターBSから、臨時バスで山北駅BSまで移動。バス停で待つ登山客の動向を見て判断した結果なのだろうが、有り難いサービスだと思う。誰がどの時点で何処を観察した結果なのかは、少々興味深い。富士急湘南バスだけに限らず、西東京バスや京王バスでも似たような対応をしてくれる。
ミツマタの頃は別にして、大方の客は始点の西丹沢ビジターセンターBSか、「ぶなの湯」がある中川BSから乗るはずだ。大パーティのハイキングツアー客が前触れ無しに、他のバス停から乗るとなると問題が発生するが、そんな予測は無理。
従って、その2ヶ所を監視すればことは足りるだろうし、中川BS始発の臨時バスが出ることもあるから、西丹沢ビジターセンターBS始発のバスは、西丹沢ビジターセンターBSで待っている登山客が丁度乗れるだけ手配すればいいはずだ。しかし、登山者の行列を見てから、松田にある車庫(落とした財布を取りに行ったことがあるので、場所はよーく知っている)からバスを回したのではタイミングを逸する。どこでバスを待機させたらいいかがノウハウなのだろうと想像する。
ともあれ、予定より早く山北駅BSに到着。所用でひと足先に帰らなくてはならないひろちゃんを見送ったら、「ポッポ駅前屋」にまっしぐら。これでたぶん11回目の入店、だけどまだ常連にはなれていない。前回はミツマタ鑑賞の帰りだった。
小上がりのテーブルを陣取るが、今日は他のテーブルはいっぱいだ。益々繁盛しているようである。生ビールで乾杯したあとは、アジフライ(???円)、足利牛ごぼうメンチカツ(600円)、かつおたたき(???円)、セロリ(???円)、栃尾油揚げ(???円)、野菜天三点盛(1,200円)を注文。この頃、一品料理は増えたような気がする。これも呑んべえ客が増えたおかげか。
腹一杯になって勘定を済ませて外に出る。いつものように入口で記念撮影をしようとすると、なかからお姐さん店員が現れ、「撮りますよ!」と気さくに声をかけてもらった。

50 ポッポ駅前屋に到着。

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道志側から加入道山に登るとなると、「道志の湯」の先からアプローチするのが一般的だが(三年前の二月にもトレース済⇒記録はこちら)、またそれでは面白くないので、今回は「ネイチャーランド・オム・キャンプ場」から登ることにした。その後は長駆、畦ヶ丸まで稜線を辿るつもりだった。
ところが、往路の藤野タクシーが予定の一時間後でないと手配できなくなり(先客が青根までとのこと)、さらにはタクシーを下りた場所が登山口と離れていて、ちゃんとした踏み跡を探すのに少々手間取ったせいで、前大室に辿り着いた時点で「こりゃ、予定通りのトレースは難しい」と判断し、素直に白石峠から下りることにした(山の記録はこちら)。
そうなると、西丹沢ビジターセンター発のバス発車時刻まで、随分余裕ができそうだと予測できたので、とりあえず「ウェル・キャンプ場」にある風呂で汗を流そうということにした。ここは二回目(前回はこちら)。
受付で、540円を支払った後、前回はバスの時間が迫っていたせいで、慌ただしく入って女子連のクレームが出たけれど、今日は心ゆくまで浸かって下さいと云い残し、男風呂へ。先客はゼロ。まだ午後二時なので、キャンプ場にやってきた家族連れは遊ぶのに忙しい時間帯なのだろう。ひと仕事終えた我々は、ありがたく一番風呂に入らせていただく。内風呂もあるけれど、天気が良ければやっぱり露天風呂が良い。
風呂上がりは、すぐ目の前にある売店で缶ビールを買って呑むのも捨て難いが、まだ20分近く歩かなくてはならない。やっぱりバス停に近い、もうひとつの売店まで移動してから缶ビールをゲット(Woodyさんはアイスクリーム)。売店の外にあるテーブル席を占拠して、暫しまったりする。風呂上がりに、風が爽やか。このひとときが堪らなく良い。もっとぼーっとしていたいが、バスの時間が迫ってきたので、やむなく腰を上げることにした。

47 ウェルキャンプ場で一杯。

48 しばし、まったり。

49 さてバス停へ移動するか。

「魚菊」という居酒屋に行ってみた。三郷駅から歩いてもほんの数分の距離。一昨日開店したという、ぴかぴかの店である。小生と違い、カミさんは市内に多くのコネクションを持っているので、こんな店が出来た、あんな店ができた、という情報を直ちに入手してくる。それに便乗して小生がくっついて行ったのだった。
午後五時から開店とのことで、五時一寸過ぎに入店。入口にはおきまりの胡蝶蘭など、開店祝いの花が所狭しと飾られている。先客はおらず、我々が本日の入店第一号だったが、そのうちに二人連れが三組、独り客が二人やってきて、それなりには賑やかになった。フロア係もはじめは女性一人だったが、そのあともう一人の女性がやってきて二人になった。二人目の女性は、夜の仕事に長けていそうな雰囲気を醸している。厨房には男性二人。若い方が店主の様である。
各テーブルにはロースターが設えてある。つまり「磯丸水産」的なコンセプト。上を見ると、真新しい排気口がついている。ならば何か焼いてみようか。でもその前に、ともかくは生ビール(中ジョッキ490円税別、以下同様)。
ぐびっと、忽ち無くなってしまったので、続いて日本酒。九郎左衛門・泉氷鑑(790円)にしてみた。吟醸ではなさそうだが、旨口で呑み応えがある。つまみには先ず、たらこねぎ和え(390円)と炙り〆鯖(590円)を注文。焼き物はほっけ(???円)にしてみた。
あとは炙りさわら刺(690円)、ポテトサラダ(290円)、めひかり焼き(???円)、鶏唐揚げ(590円)。魚はどれも美味い。魚を焼くのは、焼肉と違ってのんびり焼くので悪くない。焼き肉はどうも忙しくていけない。ところで、排気口からちっとも煙を吸ってくれないようである。店内がうっすら霞んできたような。排気ファンのスイッチが入っていないのではないか、と気になった。

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病院でピロリ菌検査を受けたあと(立派に陽性でした)、カミさんの買い物に同行し、ついでにランチすることにした。目当ての店は「自然派レストラン蕎麦旬」。ここは二回目だ。レストランと云ってはいるが、基本、しっかり蕎麦屋である。
住宅展示場にあったモデルハウスを、そのまま居抜きで店にしたようだ。もちろん外観だけでなく、中もそう。客間は3ヶ所に分かれており、配置もちょっとモダン。我々が通された部屋は、入口のフロアからちょっと階段を登った中二階的なところにある。洒落てはいるが、バリアフリー的にはやや難がある。この住宅は若者向きだったようだ。
我々の部屋にはテーブルが二つ。間に衝立があるがそんなのは全く役立たず、隣りの近所の奥さん達の女子会がやけに姦しい。誰誰さんがどうのこうのと、大声で喋っているので、ちっともここだけの話にはならないんじゃないかな。
ここは一品料理も結構充実しているが、竹膳(980円税別、以下同様)にしてみた。前菜三種盛りと煮物椀、天ぷらともりそばが付いているので、バリエーション的には何の文句も無い。でもその前に小生だけ、サッポロラガービール中瓶(550円)をいただく。蕎麦以外にこれだけ料理があれば、お銚子の1本や2本は呑めるがここでは自粛。
締めのもりそばは十割蕎麦だそうである。でもしっかり、つるつる、しこしこ、喉越しはまったく良い具合である。建物はちょっとチャラいけれど、蕎麦は本格派。ここの主人はちゃんとしているとお見受けした。できれば、次回はディナーに来てみたい。

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自然派レストラン蕎麦旬のHP: こちら

今月の「オヤジばっかり月いち居酒屋ツアー」は有楽町。JR有楽町駅のすぐ目の前、「有楽町電気ビルヂィング」の地下(「ディ」でなく「ヂ」を使った名前に歴史を感じさせてくれる)には、10数軒の飲食店があるが、そのひとつに「ロッキーカナイ」という居酒屋がある。
ここは居酒屋と云いながら、とにかく肉、肉、肉の店。牛もつ、牛タンがウリの店のようだが、牛肉、豚肉、鶏肉、馬肉まである。肉好きだったら泣いて喜ぶ居酒屋である。18時30分過ぎに行ってみると、外観はまったくのオープン状態で、誰が呑んでいるか一目瞭然である。小生以外はとっくに到着済みでガンガン喰っている様子。
19時まではハッピーアワーなので、生ビールが393円(税込、以下同様)。早速注文する。小生の取り皿には鶏唐揚げが一個乗っていた。ロッキー鶏唐揚げ(755円)のなれの果て。出て来た時はてんこ盛りだったそうな。他に小エビのアヒージョ(539円)と牛モツ煮込み(538円)は喰い終わっていたようで、欠片も残っていない。
ならばと、インスタ映えしそうな馬肉のレッドカーペット(1,079円)と鉄鍋焼き餃子(431円)、牛タン大根(647円)、ハムカツ(862円)を注文。レッドカーペットは馬刺し好きには堪らない大きさである。ハムカツも、滅多にお目にかかれないほど分厚い。
生ビールの後はロッキーサワーがいいと勧められた。テーブルの上を見ると、それぞれレモン、グレープフルーツ、梅、生姜味のシロップが入ったプラスチックボトルが並んでいて、焼酎のナカを注文すれば、あとは客が勝手にシロップを加えて自分好みに仕上げる仕組み。面白い趣向だ。
腹はもう十分だが、最後にロッキーステーキ(3,239円)も注文。見栄えは迫力があるが、コスパが良いのかはよく判らない。会計はしめて14,050円。4人で割ればひとり3,500円強。最後のステーキを頼まなければひとり2,700円で済んだので、かなり安い店と云えるだろう。また来たい。

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「群馬の台所」で群馬の味に舌鼓を打った後、(もちろん在来線の上野東京ラインに乗る手もあるが)酒が入って勢いが付いているので、躊躇せずに高崎駅から新幹線の自由席に乗る。GWの最後なので、さぞや上り方面は混んでいると思いきや、ガラガラだった。ゆったり気分のまま、大宮駅で下車。
今日も東口に出て、先ずは「井の壱」に行ってみる。吾妻連峰から下りて来た先週(4月30日)、振替休日の月曜日にやって来て閉まっていたので、土曜日ならば開いていないかと思ってまた来てみた訳だが、結果、ありゃ、やっぱり閉まっていた。この店は平日しか開いていないのか、それとも廃業した?
仕方がないので、近所の店を探す。スペインバルの店も良さげだったが、入ったのは「馬肉酒場 馬鹿うま精肉店」という、名前の通り馬肉がウリの店。中に入ると空いていたが、結構予約が入っているようで、「入れますか」と聞くと店の人が「う~ん」とちょっと考えてから「どうぞ」ということになった。二階の一番奥の席に案内される。
もうビールはいい感じなので、ホッピーセット(450円税込、以下同様)を注文。料理は、ジャーマンポテト(490円)、ポテトサラダ(490円)、あれっジャガイモがかぶったけどまっいいか、そして折角なので馬刺しをいただこう。
馬刺しには、上霜降り刺し(1,490円)、霜降り刺し(1,090円)、馬レバー刺し(1,290円)、上赤身刺し(690円)、たてがみ刺し(590円)、炙りハツ刺し(590円)、カルビ刺し(1,290円)、炙りタン刺し(790円)、ヒレ刺し(1,390円)、ロース刺し(1,190円)と、10種類もある。さすが馬肉専門店。大いに迷ったが、ロース刺しを注文してみた。
食べてみると、滑らかで歯応えも殆ど無い。普段喰う馬刺しとは異次元の世界だ。ちなみにジャーマンポテトには馬肉ソーセージが入っているし、ポテトサラダにも馬肉の燻製が入っているので、馬肉尽しだった。偶には馬肉三昧も悪くない。

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上信電鉄高崎駅には16時12分着。下仁田で打ち上げするとなると、その日のうちに帰るのが怪しくなりそうなので、やっぱり先ずは高崎へ出るしかない。高崎はそれなりに大きな都市なので(群馬県最大で、人口約37万人)、食事処、呑み処も多いはずだが、駅の近くでしかも早い時間帯から開いている、気の利いた店が少ないような気がしている。それに、できたら地元の特色を生かした店に入りたい。そんななかで、目に付いたのが「群馬の台所」だった。ここは、「おぎのや」が経営する食堂。「おぎのや」と云えば、信越本線横川駅の駅弁「峠の釜めし」でつとに有名。
かつて高崎と新潟を結んでいた信越本線は、今や高崎~横川間、篠ノ井~長野間、直江津~新潟間の3つに、文字通り寸断された状態で、もはや「本線」と呼んでいいのか怪しい状況。このうち、群馬県内の高崎~横川間は、完全に盲腸化したローカル線そのものであり、横川駅はそのローカル線の終着駅になってしまったのだが、どっこい「おぎのや」はしぶとく生き抜いていた。
「群馬の台所」は駅構内にあって、我々の様な通りすがりの者にはとても便利な場所にある。さっそく6人で入店。今回、グラスで呑んだ酒は、赤城山(650円税込、以下同様)、水芭蕉(650円)、大盃・特別純米玉苗(760円)、大盃・榛名山本醸造(650円)、巌・純米原酒(650円)と、5種類を賞味。もちろん何れも群馬の酒。
料理は上州ねぎチャーシュー(537円)、座布団お揚げ上州ねぎ盛り(537円)、もち豚のやわらか角煮(645円)、下仁田こんにゃくステーキ(429円)、赤城鶏の石焼き山賊風(1,077円)、酒盗和えポテトサラダ(537円)と、地域色もあって嬉しい。最後は蕎麦でなく、上州名物ざるうどん(753円)を3枚。締めて11,902円と、一人あたま2,000円にもならなかった。こんなに使い勝手がいい店も珍しい。また西上州へやってきたときには是非寄らせてもらおう。

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「やまびこ荘」から下仁田駅までタクシー移動する途中、「道の駅 オアシスなんもく」に立ち寄る。何か山菜でも無いかなと物色したが、タクシーの運転手曰く、早い時間に行かないと手に入らないらしい。生産量が少ないのか、需要が高いのか。
下仁田駅からは上信電鉄に乗って高崎へ出る。「上信電鉄」という名前からすれば、上州と信州を結ぶ鉄道という感じがするが、調べてみると、まさしくかつて下仁田から余地峠(県境)を越えて、当時の佐久鉄道(現在のJR小海線)の羽黒下駅まで延伸する計画があって、そのため1921年(大正10年)に社名を変えたと判った(Wikipediaをご覧あれ)。しかし、1929年に世界恐慌が起こったために計画が頓挫して、そのままとなっているとのこと。
まことに残念だが、今から思えば、たとえ高崎から羽黒下まで開通したとして、いったい誰が乗るのか?と誰もが感じるはず。羽黒下駅界隈が大都市でもならない限り(そして途中の南牧村が一大リゾート地にでもならない限り)、結局のところ間違いなく廃業していたことだろう。それでも何とも楽しくなるような路線計画ではないか。誰か、採算を度外視して線路を引いて呉れないものだろうか。そうしたら、世の乗り鉄(含、呑み鉄)は間違いなくこぞってやってくるに違いない。ついでに秩父鉄道も、十文字峠辺りを越えて、小海線の信濃川上駅まで延ばして呉れませんかね? JR青梅線だって、青梅街道に沿って柳沢峠を越え、塩山駅まで繋げたら痛快だ。話が大幅に逸れた。
今回乗った車両は6000系。この車両のせいではないだろうが、上信電鉄は直線区間でも激しく揺れる。それがローカル線情緒を醸して呉れるのかも知れない。車内には、広告ではなく絵手紙が所狭しと掲げられている。これもローカル線ならではの味わいだろう。

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今日は西上州の烏帽子岳から天狗岩までの縦走。西上州は、公共交通機関を利用する我々にとっては最も行き難い山域の一つ。これまで、荒船山に2回(2004年2014年)と、妙義山の中間道には行ったことがあったが、何れも自家用車利用か泊まり。
公共交通機関利用の日帰りが無かったのは、ひとえに高崎まで新幹線利用が必須(除、八王子からの八高線利用)であるということ。つまりコスパは甚だ宜しくないのだが、今回は、その新幹線利用で無理矢理登ってみることにしたのだ。
例年だとこの時期、まだアカヤシオが見られる筈だったが、今年はある意味、異常気象というべきか、ほぼ半月程季節が早いので、アカヤシオは痕跡すら見られなかった(山の記録はこちら)。
毎度のことながら、計画を立てるに当たっては、山から下りたら何処でビールが呑めるのか、何処で汗を流せるのかがとても重要。土地勘が乏しい西上州だと尚更慎重さが必要。下仁田駅界隈まで戻れば食堂はあるだろう、ちょっと遠いけれど「荒船の湯」まで行くしかないか、などと考えながらGoogle Mapを眺めていたら、天狗岩のすぐ近所に「塩の沢温泉やまびこ荘」があるのに気が付いた。どうやら国民宿舎だ。恐る恐るホームページを覗いてみると、有り難いことに立ち寄り湯をやっているとのこと。先日の「サンレイク草木」と云い、我々は時々国民宿舎の恩恵に与ることがある。
勇んで行ってみると、天狗岩からほぼ1時間。実に理想的な場所にあった。さっそくフロントで600円を支払って風呂場へ。「やまびこ荘」は建物も立派だが、風呂場も立派、広々として気持ちが良い。窓が大きいので開放感たっぷり。先客は二人だけだったので勿体ないくらいだ。
風呂から上がったらビール。小ぶりながら休憩室があり、ちゃんとビールの自動販売機もある。これ以上望むモノなど無いが、強いて云えば、下仁田駅まで移動するのはタクシーだけなので、出来れば路線バスを通して呉れるととても助かる。

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やまびこ荘(上野村)のHP:こちら

「原美術館」を出たあと、品川へ出るにはまた御殿山BSへ戻る方が良いのかも知れないが、特に急ぐことも無いので、そのままJR品川駅までブラブラ歩くことにした。
バス通りを右に折れると、左手に高い塀と鬱蒼とした森に囲まれた広大な敷地が何処までも続く。ググってみると、ここはかつて伊藤博文の邸宅があって、それを岩崎弥太郎が譲り受けた土地らしい。敷地面積は約一万二千坪もあるとのこと。今は三菱グループの倶楽部・関東閣になっていて一般公開はされていないようだ。岩崎家が所有していた土地は、都内のいたる処で目にする。
やがて八ツ山橋の国道15号、いわゆる第1京浜に出る。道路の東側、京浜急行の高架下には何故かラーメン店が軒を連ねている。京急がプロデュースした「品達品川」という名のフードパークらしい。ちょっと寄ってみるが、ほんとにラーメン店ばかりなので、炭水化物は間に合っている我々には不向きだ。
そのまま何の気無しに品川駅へ。何となく喉が渇いた(≒ビールが呑みたい)。そういえば、もう3年前になるが(その時のレポはこちら)、「タミルズ」という小洒落たカフェがあったっけと思い出し、行ってみることにした。前回は朝に入ったが、夕刻まではまだ時間があるこの時間は、意外に客が入っている。巨大ハブ駅構内で、身の置き所に困った都会難民がやってくるようだ。窓際のカウンター席が空いていたのでそこを陣取る。
カウンター席からは、ガラス越しに駅のコンコースが良く見える。コンコースは、右へ左へと行き交う人の群れ。老若男女、日本人だけでなく中国系、韓国系、東南アジア系、欧米系。人の歩く様を眺めていると、まるで「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。 ・・・」の方丈記の一節を思い出す。「タミルズ」は喉の渇きを癒すだけでなく、都会の無常を感じられる場所でもある。

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「野田岩」でうなぎを堪能した後は、飯倉片町BSから都バス([反96系統]五反田駅行)に乗って約20分、御殿山BSで下車。この辺りはまったくの住宅街。「原美術館」に通じる細い道を進むと、突き当たりに何やら東南アジア系の沢山の人間が行列を作っている。Google Mapを見れば、ミャンマー大使館。ヴィザの延長申請でもする連中のようだ。
その手前の左手に「原美術館」の門がある。建物自体は、実業家・原邦造氏の私邸だったもので(これが私邸だったとは、それだけでも驚きである)、東京国立博物館や銀座和光ビル、横浜ホテルニューグランドなどを手がけた建築家・渡辺仁の設計によるもの。昭和13年(西暦1938年)竣工とのことだから、かなりモダンな様式に見える。
建物に入った右手に窓口があり、入館料1,100円を支払って中に入る。小生は現代アートの良さがあまり判らない類の人間だが、ここ「原美術館」は、現代アートと建築が融合したような不思議な世界である。実際、ゲイジツ作品と建物との境界が判らないものもいくつかあった。
殆どのゲイジツ作家の名前は知らなかったが、聞いたことがあるのは草間彌生と奈良美智。草間彌生のお化け南瓜は誰でも知っている。奈良美智が描く、あの少々目付きが悪い個性的な二頭身少女の絵も、誰もが一度は、何処かで目にしているだろう。
正直云って、何処が凄いのかさっぱり判らないが、個性的であることは確かである。誰も描かない(造らない)ものがゲイジツであるとすれば、あの少女像は立派なゲイジツだ。ここにある奈良美智の作品は「My Drawing Room」。つまりアトリエがゲイジツ。この建物の一室が、ゲイジツそのものとなっている。
ゲイジツ作品に触れたあとはティータイム。世の中の美術館には洒落たカフェやレストラン当たり前になりつつあるが、ここにある「カフェ・ダール」はその草分け的存在のようだ。それほど広くは無いが気持ちが良い芝生の庭に面している。建物もアートの一部なのだから、このカフェもアートの一部だと云える。そうなると、そこのテーブル席についている我々だって、もうアートに融合していることになるのかも知れない。

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ゴールデンウィークのさなか、カミさんが品川の「原美術館」に行きたいとのことで、くっついて行くことにした。そのついでに、何処かでランチを喰おうということになり、選んだのが「五代目 野田岩」という老舗うなぎ屋。飯倉に近いので、メトロ神谷町駅からてくてく歩く。
目指す店は東京タワーのすぐ西側で、おのぼりさんよろしく「おー!」と見上げて東京タワーを撮る。いつもスカイツリーばかり見ている気がするので、随分新鮮な感じがする。そんな辺りは勿論ビル街なのだが、その狭間にポツンと蔵造り風な建物がある。それが「野田岩」だった。
ここは店の名前にもなっているように、現在は5代目が主。創業はなんと寛政年間、徳川家斉の時代とのこと。モノの本に寄ればその時代、鰻の蒲焼の値段は200文、現在の価値に直すと4,000円ということだから、昨今は価格高止まりの時代とは云え、日常の喰いものでは無かったという点では、200年前からちっとも変わっていない。
我々も川松別館以来の鰻だから、半年ぶりなのでとても楽しみ。中に入って見ると、意外に混んでいる。こんなこともあろうかと我々は既に予約済み、2階の畳の部屋に置かれたテーブル席に通される。同じ部屋にはサラリーマン風の、東京出張のついでに寄ったようなグループもいる。
先ずビール(???円)で喉を潤し、メニューを眺め、ビールの後は何にしようかと考える。ワインの種類が意外と豊富。インバウンド需要に応える形なのだろうか。しかしやっぱり鰻には日本酒だろうと、菊正宗(???円)に切り替える。
料理は、鰻巻き(1,080円)と白焼き(ここでは志ら焼と呼ぶ、3,500円)、うな重(萩、3,900円)一人前ずつ注文。鰻巻きも志ら焼も、恭しく漆塗りの箱に入って出て来るが、その箱は湯煎の容器に載っていて、温めた状態で提供する心遣い。そして最後にうな重。タレは甘みは抑えめで、かつ塩味も薄い印象。うなぎの素材を生かす意図なのかも知れない。鰻そのものも、脂ののりが少ない感じでさっぱりしている。これが野田岩流なのだろうか。そんなことを考えながらも、二人であっというまに平らげた。いつものことながら、鰻がやってくるまでと、やってきたあととでは、時間の進み方が極端に変わる気がする。

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吾妻連峰GW山行も概ね滞りなく終了した帰り道、未だゴールデンウィークも前半、明日も休みなので、やっぱり大宮で途中下車。この頃あまり事前リサーチは行わずに、ほぼ気紛れ的に大宮へやってきてオンサイトで思案。さて今宵は何処へ向かおうかと少々考えを廻らせ、前から少々気になっていた「井の壱」に行ってみたが、残念ながら今日は休み。
仕方がないと、南銀方面へ戻る。途中、路地裏にあった「多万里食堂」がやたらに渋くて気になったが、ちょっと気後れして素通り。南銀通りの雑居ビルに入る。ここには「三悟晶」という昭和的大衆居酒屋があるし、その斜向かいにこれも以前入ったことがある「ほっかいや」という居酒屋がある。しかし今回の目当ては一番手前の「北海」という居酒屋。「ほっかいや」と紛らわしいが、たぶん別の店。
群青色の巨大看板が少々ケバケバしいが、中へ入ると全くの居酒屋。店内はかなり明るいし、かなり広い。その分、店員も多いが、まだ客は少なく、従業員の数と変わらない感じ。しかし、我々の後からは次々と客がやってきてそのうちにテーブル席はほぼ埋まった感じ。たぶんここは人気店なのだ。
Tシャツ姿の店員はきびきびしていて小気味いい。よく見ると、日本人でも中国人でも韓国人でも無さそうな若者も交じっている。ベトナム人かミャンマー人か。
ともかく生ビール(650円税別、以下同様)を呑んだ後、日本酒を追加。頼んだのは埼玉・上尾の地酒「文楽・純米吟醸」(2合800円)。突き出しは、アジの南蛮漬けと冷奴ともろきゅうがセットで出て来る。これだけで十分という輩もいるはずだ。壁に掛かった短冊メニューを眺めると、とにかく魚が多い。
ほっき貝(750円)、ホウボウ塩焼き(???円)、自家製クリームコロッケ(380円)を頼んでみる。場末の居酒屋と較べると値段はやや割高なのだろうが、ネタは豊富だし新鮮な感じがする。大宮で魚を肴に一杯やりたくなったらこの店が良さそうだ。そういえば、奥の「ほっかいや」だって魚が美味かった。やっぱり関係があるのだろうか?

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「徳一」で美味い酒と美味い肴を味わい、そして美味い蕎麦を手繰ったあとは、再びタクシーに乗り込み、今度は鶴ヶ城の観光となる(小生は、基本的に今日はくっついて歩くだけ)。入場料410円を支払って天守閣へ。ここは内部が博物館になっていて、鶴ヶ城の歴史(というよりはほぼ会津藩の歴史)が判る。見処はやはり幕末の動乱。
薩長憎しの気運が今でも残るという会津。将軍家と盛衰存亡を共にすべしといった、藩祖保科正之の教えに従った、時の藩主松平容保以下会津藩の奮闘と苦渋は「京都守護職始末」(山川浩著、東洋文庫刊)に詳しいが、そのことは天守閣内の博物館を見学するだけでもある程度伝わってくる。鹿児島県人と山口県人は、ここの見学は少々居心地が悪いのではなかろうか。
最上階に登ると、展望台がある。ここから見渡すと、四方が山で囲まれていて会津が盆地であることが良く判る。目立つのは北東に見える会津磐梯山と、北西方向に雪を被った飯豊連峰だろうか。目を凝らすと博士山とか小野岳、大戸岳などの南会津の山々も見えて何だか楽しくなってくる。会津に住んで、近所の山々を巡ってみたい気持ちも湧いてくる。
歴史を学んだ後は、なおちゃんリサーチに基づく酒蔵訪問。会津若松市内に、造り酒屋は多い。数えてみると12軒もある。ひとつの市でこれだけあるのも珍しいだろう。今回はそのうちの一つ、末廣酒造に行くことになった。鶴ヶ城からぶらぶら歩いていくと30分ぐらいで到着。見てそれと判る建物で、なかなか貫録がある。嘉永三年(西暦1850年)創業とのこと。
さっそく売店で試飲させてもらう。いくつか味わってみたが、「嘉永蔵・山廃純米」が一番深いと感じ、買うことにした(四合瓶2,000円税込)。ここには杏(きょう)という名のカフェもあったが、そろそろ帰りの電車の時間が気になりだしたので、それはまたの機会にすることとした。

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会津若松駅に着いたら、リュックサックをコインロッカーにデポし、タクシー乗り場へ急ぐ。先ずは蕎麦屋を目指す。今日、会津若松へ行くと決まってから、くまちゃんがわざわざ会津若松出身の友人から聞き出した蕎麦屋で、街の中心よりはやや外れた場所にある「徳一」まで乗車。個人的に、会津若松で蕎麦屋に入るのは「かみしろや」に続いて二軒目。会津は、蕎麦屋のポイントは高いと思うので楽しみ。
店には、11時30分の開店時間よりも少々早く着いたが、既に待っている客がいる。我々が付いた直後からも続々と客が集まる。なかなか人気の店の様である。我々も待ち人行列に仲間入り。陽気が良いので喉が渇く。ビールへ至るプレリュード。きっちり11時30分で開店。順番に客を中へいれていくが、待っていた客はとりあえず全て席に付けたようだ。店内もそれなりに広いということ。我々は囲炉裏テーブルを充てがわれた。
注文取りも、入ってきた順番で聞きに来る。そういうところを蔑ろにしないのも人気店の要件。なにはともあれ生ビール(600円(だった?)、くまちゃんはノンアルビール)で乾杯し、ほっとひといき。さて、料理。注文したのは手造りチャーシュー(700円)、ニシンの山椒漬け(650円)、ニシンと山菜の炊き合わせ(???円)、山菜の天ぷら(???円)、アスパラと海老の包み揚げてんぷら(???円)。ビールの後は地酒。色々あるようだが、喉の渇きを癒すには冷酒がいい。さっき、電車の中でも呑んだ名倉酒造の「名倉流・生酒」を注文。これもすっきり系だ。
どれも美味そうな料理だが、チャーシューは蕎麦屋らしからぬ一品。ニシンの山椒漬けは、会津若松の名物料理、酒がすすむ。アスパラと海老の包み揚げてんぷらは、いかにも春らしい。天つゆではなく、山塩でいただく。山菜の天ぷらもそうだが、ここの天ぷらはさっくさくで絶妙な揚がり具合である。もしひとりだけでランチならば、天ざるを注文するのが良さそうだ。締めはもりそば(800円)。つるつるで喉ごし抜群、香りも高いので、客が挙ってやってくる理由が良く判った。あっという間に時間が経ってしまうのが惜しい。

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徳一のHP: こちら

郡山駅に着いたら、磐越西線用ホームへ移動。9時38分発会津若松行の各駅停車が停まっていた。車両はE721系。嬉しいことに、セミクロスシートタイプの座席だった。やっぱり、こうでなくちゃ。ボックス席の座席間隔は、211系などと較べるとゆったりしているように感じる。窓際に、呑みもの用の小さなテーブルが付いているのは、呑み鉄にも優しい設えである。
この磐越西線は郡山から会津若松、喜多方を経て新潟県の新津までだが、会津若松から西は非電化区間なので、会津若松を挟んで全くの別路線の様である。郡山から新津まで通しで走る列車は無い。まだ会津若松から西へ行ったことが無いので(新津から東へ行ったことも無いので)、何れ呑み鉄として行ってみたい。できたら「SLばんえつ物語」号にでも乗りに行くか。
座席を確保したら早速、残りのつまみを取り出し、キオスクで仕入れたカップ酒(普通酒)を開ける。買ったのは、「名倉山」という会津若松の地酒。可も無く不可も無い味わいながら、ボックスシートに座って車窓からの風景があればもう十分である。
会津若松までの所要時間は1時間18分。カップ酒1本ではやや物足りないかも知れない。ちびちびやりながら、安達太良山や会津磐梯山の山容を眺める。会津磐梯山は随分尖っていてかっこいい山だと思う。磐越西線はロングレールを採用していないので、継目を通過する音が聞こえて来る。それが郷愁を誘っていいわと、女子達の話が盛り上がる。
ところで、この磐越西線(の電化区間)は以前2、3度利用したことがあるが、各駅停車に乗った記憶がない。たしか以前は特急列車があった筈だが、時刻表を見る限り各駅停車と快速電車しか走っていない様子。ググってみると、確かにかつて特急「あいづ」が走っていた。郡山~会津若松間では1時間足らずになってしまうので、わざわざ特急車両を走らせるメリットが無く、取り止めたのかも知れない。

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高湯温泉に泊まった翌日は、観光モード。福島市にはパッとした観光地が無さそうだったので、皆の要望を集約した結果、会津若松まで行って蕎麦を喰って街を観光しようと云うことになった。移動だけで2時間半も懸かるが、今日中に帰れれば良いので特に異存は無い。明るいうちに帰りたいと希望した者は、ほとんど蕎麦と鶴ヶ城観光だけになるで、移動時間と滞在時間はほぼ同じ。
先ずは福島駅で、郡山から乗車する新幹線の指定席をとる。ゴールデンウィーク中なので、それなりには混んでいるようだが、なんとか確保。人によって切符を買う条件が微妙に異なるので、まとめて購入しようとしても、結局人数分の時間が掛かる。
次に、福島駅から郡山駅まで移動。その前に小生だけ、キオスクで缶ビール(仙台づくり・一番搾り)をゲット。普通の「キリン一番搾り」は麦芽とホップ以外の原材料を使わない筈だが、この「仙台づくり」はササニシキが使われている。それって、「一番搾り」のコンセプトから外れていないのか?と感じてしまうが如何。
ちなみに「一番搾り」を生産しているキリンのビール工場は9ヶ所あって、其々のオリジナル「一番搾り」があるらしい。でも、並べて呑み比べてみないと、違いが判らないような気がする。
8時40分発の仙台駅始発郡山行の電車に乗る。車両は701系で、恐れていたようにロングシートのみ。旅情も何もあったもんじゃないが、仕方がない。まだ朝の時間帯なので、ちらほら通勤客や通学客も乗っている。そんな状況で缶ビールを呑むのはやや気が引けたが、「プシュッ」とやってしまえばもう自分の世界。外の景色を眺められないので、向かい側ロングシートに座っている人々の人生、人物像を妄想しながら、グビグビやった。訝しいオヤジだと思われたかも知れない。

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