山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2018年01月

「味らく茶や」を出たあと、また越後湯沢駅へ戻る。ホームへ上がる前に、KIOSKに寄って呑み鉄用のカップ酒を購入。大宮までは僅か50分余なので、とりあえず1本あればなんとかなる。買ったのは、鶴齢の青木酒造が造る「雪男」。スキー板を担いだ雪男のキャラクターがなかなか味がある。スキーを売り物にしている商売のやり方は巧いと思う。
もう一つ、駅の構内には、新潟のスキーをアピールする「レルヒさん」のキャラクターが至る所に貼られている。それに触発された訳ではないが、酒のつまみに買った柿の種・カレーバージョンの袋も「レルヒさん」だらけ。このゆるキャラがどの程度流行っているのかは判らないが、地元の観光協会が力を入れているのは間違いなさそう。HPだってある。
このキャラクターの元となってる実在上の人物、テオドール・エードラー・フォン・レルヒは、当時のオーストリア=ハンガリー帝国の軍人で、1910年から1913年まで来日した。当時の旧日本陸軍はその8年前、かの八甲田山で199名もの遭難死者を出したことで、スキー技術の習得には熱心だったので、レルヒはうってつけの人物だったようである。
我々が乗車する新幹線は、E4系の「MAXとき」。近々、二階建て車両のE4系は廃車になるらしいとのことで、この車両に乗れるのも残り少ないようだ。車内販売の点やバリアフリー、それに少子高齢化の観点からも、もう二階建て車両の時代ではないのかも知れない。二階席の眺めの良さは、もうしぶん無かった(今回も二階席)のでそれはやや残念。一階席は眺めが無い分、いつも空いていて、直前に乗る場合には何時も一階席だった。目線がホーム床面すれすれなので、スカート姿の女性が近くにやってくると窓から目を逸らす必要があった。そんな面倒ももうすぐなくなる。

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「しんばし」で日本酒を呑み、蕎麦を手繰ってすっかり満足した後は、駅に戻って「CoCoLo湯沢」で土産物を物色。カミさんは熱心に買い込んでいるが、小生は腹が一杯のせいかもう食指は動かず、買い物も特に見当たらない。
ひと通りカミさんの買い物が終了した後、「ぽんしゅ館」の前を横切るものの、これから試飲する気にもならない。しかし、「CoCoLo湯沢」内の暖房ががんがんに利いていたせいか(コートなんて着ていられない)、かなりのどが渇いた。まだ新幹線の時間まで間があるので、何処かに入ろうかということになった。
再び駅の外へ出ると、目の前に「味らく茶や」という名前の店があった。どうも蕎麦屋のようだが、呑みものだけで何とかならなりそうだと入ってみた。店内は、ほぼ満席状態だったが、入り口近くの8人掛けの囲炉裏が切ってある大テーブルには、昼呑みしているオヤジ二人だけだったので、こちらは対角線に着席。
フロア係の店員は、そこはかとなくやさぐれ感が漂う中高年男性。客の注文が厨房と上手く伝わっていなかったのが、大声で厨房の相手を詰っている。店の雰囲気は、店員の言動や立ち居振る舞いでかなり印象が変わる。客はスマホ等を相手に、なるべく見て見ぬふり。
ビールを呑もうかと思っていたが、何となく気が変わり日本酒。純米にごり酒で「冬将軍」という、冬季限定の酒が置いてあったのでそれを注文(800円)。小千谷にある新潟銘醸の酒。この酒蔵の代表的な銘柄は「長者盛」だ。ご飯茶碗の様な、巨大ぐい呑みに注がれて出て来た。口当たりはまろやかで、喉ごしはさっぱり。すいすい呑める、危ない酒だ。これを山菜を肴にちびちびやった。カミさんは紫蘇ジュース(400円)を呑んだ。

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越後湯沢に着いたら時計は11時、ちょっと早いが昼食としよう。駅前にある「むらんごっつぉ」という名のレストランに入ろうとしたら、11時30分開店とのこと。待つ手もありそうだが、とりあえず他を当たろうと歩き出す。線路に沿って北へ向かうと、まだ開いていない店が多い。そのうち蕎麦屋の「しんばし」まで来ると、暖簾が掛かっているので入ってみることにした。
たった9ヶ月ぶりの訪問だが(前回はこちら)、店の中に入ってびっくり。外観は以前との違いを感じなかったが、店内はまったく違う造りに改装されていた。昔の蕎麦屋の雰囲気が残っていた以前の内装と較べて、新しい店はいわゆる和モダン。どちらがいいかは一概には云えないけど、若者受けするのは和モダンの方なのだろう。
改装されて一層客が増えた訳でもないだろうが、店内は既に満席で、待合スペースにも人が一杯。順番待ちのため名前を書くようになっていて、我々は4組目。何とかなるだろうと、待つことにする。その間にも、順番待ちをせずに入っていく客が何組かある。皆さん、予約組なのだろう。少々迂闊だった。
待つこと30分余り、ようやく席を案内される。お二人だったらこちらにどうぞ、とカウンター席。以前、小上がりがあったあたり。目の前では蕎麦を茹でている男性(大旦那か?)と、忙しそうに天ぷらを揚げている女性(大女将か?)。道路側では、硝子窓の中に黙々と蕎麦を打つ男性(若旦那か?)。注文取りは、若いあんちゃん。他にも若い女性店員が数人。全部で10人ぐらい店員がいそうだ。
先ずは瓶ビールを注文。メニューを見ると、料理は以前と同じようである。鮎の一夜干し(950円)、魚沼美雪ます風干し(950円)、味玉(500円)を注文してみた。変わらぬ美味さ。酒は、やっぱり鶴齢しぼりたて純米(750円)をいただく。締めは、へぎそばのせいろ(800円)。蕎麦は以前と同じく香りがあってコシもしっかり。安心した。

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朝食後をゆったりと過ごした後、「凌雲閣」の送迎車に乗ってまつだい駅まで出る。電車まで少々時間があるので、駅構内の売店や土産物店などを物色。ここは鉄道の駅舎が、道の駅・松代ふるさと会館と一緒になっている。余り見ないが、たしか西武秩父線芦ヶ久保駅も隣接していた。コンビニがあったので、「たかの井」という銘柄のカップ酒を購入する。これは小千谷の酒だ。
10時11分発越後湯沢行の快速に乗り、さっそく「たかの井」をちびちびやる。この快速電車には「ゆめぞら」という愛称が付けられていて、車両は昨日の普通電車と同じHK100形だが、車内の設備がちょっと違う。座席は全てクロスシートとなっていて、普通電車のセミクロスシートと異なる仕様だ。
電車がトンネル内に入ると、ミュージックと共に天井に動画が投影される。トンネルばかりのほくほく線としては、景色が見えなくて味気ないその時間を逆手にとって、動画を映すのはなかなかのアイデアだと思う。但し、動画そのものは大して面白いものではないので(イルカが水中を泳いだり、鳥が空を飛んでいる情景を映写しているだけなので)、小さい子供ならいざ知らず、小生には酒の肴とはならないので、すぐに飽きてしまう。勿論、暗いトンネルの壁を眺めているよりはましだけど。是非、コンテンツ向上に努めていただきたい。
六日町駅の手前の赤倉トンネルを出ると天井シアターは終了。その代わりに、目の前に越後三山がふわりと現れる。すっかり雪を纏っても、岩っぽい八海山は黒々としてやはり男性的な山だ。一方の中ノ岳は神々しく白くて女性的。やがて、巻機山も見えて来るこちらも天女の如く真っ白だ。このような景色こそ、雪見酒に相応しい。越後湯沢駅に10時53分到着。大半がトンネルの鉄道旅で、山を愛でる時間は僅かだったが、それでも六日町駅から越後湯沢までの山風景は、十分満足がいく眺めだった。

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今回の旅のきっかけは「雪見酒を呑みたい」と、テキサスで思い付いたことによる。自然の変化に乏しい処にいると、そんなことも考えるようになるものだ。その時に先ず頭に浮かんだのは、松之山へ行こう、というものだった。
以前より、松之山が豪雪地帯であることは知っていたので、12月であってもそれなりに積もっているだろうと踏んでいた。なかでも「凌雲閣」という名の旅館は、木造3階建と聞いていたので一度泊まってみたかった。昨今は、松之山は鳥見の地として有名だそうで、ヤマショウビン氏の一行もここに泊まったとのことだ。
まつだい駅あたりでは、思ったほどの積雪ではなく、やや当てが外れたかという感じだったが、「凌雲閣」に近付くと次第に雪の量が増え、まずまず。宿に着くころには雪も降って来て良い感じだ。木造の本館は昭和13年建築とのこと、となると約80年前ということになる。古びているとはいえ、館内は手入れが行き届いて気持ちが良い。我々の部屋は3階。窓の外の冬景色も申し分ない。
早速、風呂へいく。風呂は木造の本館ではなく、鉄筋コンクリート造の別館にある。少々残念な感じだが、湯はなかなか良い。自家源泉で84℃、ナトリウム・カルシウム塩化物泉とのこと、なめてみると確かにちょっと塩辛い。地殻変動で地下に閉じ込められた海水が含まれているらしい。
風呂から上がったら、早速ビールを調達し、部屋の窓から雪見酒(ビール)と洒落込む。これで、日本に戻ってきたことを実感する。ひと息ついたらもう夕食。再び別館へ移動。今回の宿泊プランには、利き酒セットが付いていた。これで雪見が出来たら最高なのだが、食事処からは外が見えないのだ。誠に残念!

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凌雲閣のHP: こちら

直江津でランチをしたあとは、宿に最寄りのまつだい駅まで、ほくほく線に乗る。何度か乗ったことがあるほくほく線だが、途中駅で降りるのは初めてだ。駅でビール(エチゴビール)を仕入れて乗り込む。車両はHK100形の2両編成。先頭車に"20th Anniversary"とある。開通してからもう20年も経つのか。
ほくほく線は、新幹線以外では最高速を誇っていた「旧はくたか」を走らせて越後湯沢と富山・金沢と結んでいたが、今はその「はくたか」がお役御免となったため、経営的に存続の危機に立たされている。しかし、上越と中越の経済圏を結ぶという役割はあるはずなので、そこに活路を求めることもできるのではなかろうか。もちろん、観光にも力を入れるべきだ。ぜひ、グルメ列車の企画をお願いしたい。
ほくほく線は基本的に踏切が無いので、「はくたか」が無くてもそれなりに高速運転が可能。普通列車のHK100形だって、地方私鉄には珍しく最高速度110km/hで走ることができる。これもアピールポイントだろう。
直江津駅から犀潟駅までは信越本線。海は近いはずだが見えない。反対側はひたすら水田。稲が育った頃はさぞ美しい景色だろう。この辺りは全く雪は無いので、残念ながら雪見酒とはならない。犀潟駅からほくほく線に入っても同じ景色。くびき駅を過ぎると急に山が迫って来て、次の大池いこいの森駅からはもうトンネルばかり。つまみなしで酒を呑む感じで、鉄道旅としてはやや物足りないのである。
しかし、まつだい駅の手前にある鍋立山トンネルという約9kmのトンネルは、工事に22年も掛かったそうで、大変な難工事だった。その理由は、膨張性地山という特殊な地盤だったことによる。なんでも、この付近では複数の泥火山が存在するのだそうな。泥火山と云えば、インドネシアのシドアルジョの泥火山を思い出す。下手に穴を掘ると、とんでもないことになるのだ。

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昼食は、高田で有名らしい老舗料亭「宇喜世」で喰おうかと思っていたが、生憎、年末年始休暇とのこと。ここは観光地ではないということか。観光客は路頭に迷う。ならば仕方がない、再びネットで検索すると、「軍ちゃん」という海鮮料理屋が人気のようだ。どうやら高田だけでなく、直江津にも支店がある。この後、ほくほく線に乗る必要があり、直江津まで行っておくと後がスムーズなので、再び「妙高はねうまライン」に乗り込み移動。
直江津駅は、「妙高はねうまライン」と「日本海ひすいライン」とJR信越本線の起点であり、「ほくほく線」も乗り入れているという、かなりややこしくなっている駅である。しかし駅前は閑散として人影も殆ど無く、ターミナル駅がある街とは思えない。
霙交じりの雪が降る中を4、5分歩くと、「軍ちゃん」がある。暖簾を潜って入ると、左手がカウンター、右手が小上がりと云う配置。2階もありそうで、結構大きい店だ。我々はカウンター席へ着地。まずはビールで喉を潤しながら料理を考える。
いろいろ美味そうな魚が並んでいるが、あれこれ悩んでいると目の前の板前さんが、今日はノドグロが美味いです、半身を刺身に、残りを焼きにしたらどうでしょう?と仰るので、それでお願いする。煮魚も喰いたいので、メバルも注文。他に、カニクリームコロッケ、カニの甲羅焼きももらった。
どれも文句なしだったが、もう一つ、ブリの切り身をかんずりで合えた一品(料理名不明)がなかなか美味かった。かんずりは、こうやって使うのかと感心。酒は、潟舟・本醸造生貯蔵酒と吟田川(ちびたがわ)純米吟醸をいただいた。どちらも上越の酒。吟田川は、妙高市出身のアユラシに呑ませてもらって覚えた銘柄で、普段なかなか見掛けることがない、いわゆる濃醇旨口の日本酒である。これだけで、上越に来た甲斐があった。

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上越妙高駅に着いた後、昼食までまだたっぷり時間があるので、「妙高はねうまライン」に乗り換えて高田駅で途中下車。かつてのJR信越本線高田駅は、第三セクターの「えちごトキめき鉄道」が運営する「妙高はねうまライン」の駅となっていた。長野駅と直江津駅間の旧信越本線は、長野県側が「しなの鉄道」、新潟県側が「妙高はねうまライン」になったという、複雑な状態。
ちなみに信越本線は、北陸新幹線開通に伴い、高崎駅~横川駅間、篠ノ井駅~長野駅間、直江津駅~新潟駅間と、3つに泣き別れとなった。もし長野駅から直江津駅まで行きたい場合、「しなの鉄道」と「妙高はねうまライン」を乗り継げば2時間強の距離だが(途中、新幹線を使えばもっと早いが)、JRの青春18きっぷユーザーの場合は、長野から松本へ出て、中央線で新宿まで行き、山手線、高崎線、上越線を乗り継いで、長岡でようやく直江津行の信越本線に乗れるという、たぶんたっぷり12時間以上かかる、とてつもない長旅になる。まあ、乗り鉄だったら苦にはならないかもしれないが。閑話休題。
高田駅は、かなり個性的な駅舎であり、高田らしく雁木のようなアーケードが左右に連なっている。ここへ来るのはおそらくアユラシの結婚式以来なので凡そ30年ぶりだが、かつての面影は殆どない。折角なので、高田城までいってみる。雪は、日影に僅か残っているだけ。この時期としては随分少ないのだろう。本丸は残っておらず、三重櫓が復元されていたが、流石に年の瀬で休館日。ついでに県立高田高等学校(アユラシの母校)と、旧師団長官舎も見学。結構歩き回ったので喉が渇いた。ビールが呑みたいところだが、この際何でも良いと入ったのが、「City Light」つまり「街の灯」という名の珈琲専門店。とんぼ玉作りが趣味と云う女将さんがいる、ほっこりと暖かい店だった。

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テキサスで閉鎖的ワンパターン生活(ちょっとだけ自由が利く強制収容所、と云えなくもない)を続けていると、帰ったらああしたい、こうしたいと色々アイデアや欲望が浮かぶものだ。そのひとつとして、日本に戻ったら雪見酒がしたい、との願望がだんだん膨らんできた。テキサスは滅多に雪は降らないし、絶望的に平原が続くだけである。「花鳥風月」、「雪月風花」なんていう言葉は、何万年経ってもテキサスでは生まれないだろうと思う。
帰国(≒出所)が決まったら、早速宿の手配をカミさんに依頼し、にんじんが目の前にぶら下がったテキサスの残日は忽ち過ぎて、今日の日を迎えた。
いつものように大宮駅から乗車。年の瀬なので、帰省客が多い。スノーボードを担いでいる若者も結構いる。駅ナカのコンビニは激混み。まだ午前7時前だが、朝食(サンドウィッチ)と共にエビスビールを購入する。行先は上越妙高駅。大宮からだったら1時間半強、上越が驚くほど近くなったものだ。
関東平野を走っている間は、雲はどんよりと低く垂れ込めていて、沿線の山は良く見えないので、酒(ビール)の肴にはならない。電子書籍を開けば、たちまち睡魔が襲って来てコトリと眠りに陥る。気が付くともう軽井沢を過ぎた。ここから先も似たような空模様だし、トンネルも多いので再びビールをぐびぐびやる。
この先もほぼ10分毎に停車するものの(「はくたか」なので)、いつのまにかもう上越妙高駅。かつての信越本線脇野田駅。恐らくは超ローカル駅だったのだろうが、突如新幹線の駅になったばかりで、駅から眺める範囲ではとても長閑。思ったよりもだいぶ雪が少ないものの、雪国に来た実感がしてきた。テキサスとの景色の違いをしみじみ味わう。

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「宮沢湖温泉喜楽里別邸」で温まった後、飯能駅まで路線バスで移動。飯能駅では少々時間があったので、駅ビル内の「くまざわ書店」で立ち読みして過ごす。何だか、山に来たことを忘れる。飯能駅からは「レッドアロー号」に乗って、ちょっとリッチに池袋へ出る。
ここまでは快適だが、このあと山手線と地下鉄大江戸線に乗らねばならぬ。今宵は六本木で忘年会なのだ。リュックサックを背負って通勤電車に乗るのは少々気が重い。今回、六本木にある「ぶどう酒食堂さくら」をセレクトしたのはアユラシ。何度か来ているらしい。
小生だったら六本木の店なんぞは思い付きもしない。職場が海浜幕張なので、会社帰りに六本木へやってくることも、とても少ない。せいぜいカミさんと国立新美術館に来る時に寄るぐらいだろうか。ましてや、まさかリュックサックを背負ってやってくることになるとは想定外だった。
「ぶどう酒食堂さくら」は外装が全てガラス張りになっていて、煌びやかさが外に漏れている。年の瀬だから尚更なのだろうが、やっぱり六本木の呑み屋はちょっと違うなと感心。こちとらは北千住の裏路地ばかり歩きまわっているので、六本木の灯りはやけに眩しい。
山帰りの2人が到着すると、既に呑み会直行組は着いていた。120分呑み放題付5,000円ぽっきりなので、全員揃ったところでスタート。料理は全て洋風。前菜は生ハムとサラミの盛り合わせ、サラダ、白身魚のカルパッチョ、フレンチフライポテト、ムール貝の白ワイン蒸し、ピザ、豚ロース炭火焼きステーキなど、続々と出て来るのでボリューム十分。ビールで乾杯した後は、ひたすらワインで盛り上がった。偶には山から下りて六本木も悪くはない。

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その3

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その1

2017年最後の山行は、「飯能アルプス」。この頃、ご当地アルプスが流行りのようで、昔馴染みのこんなところにまさか「アルプス」のネーミングがされているとは思わなかった。誰が名付け親で、何処から何処までが「飯能アルプス」なのかは定かではない。通説としては、天覧山から伊豆ヶ岳までのようである。全部を一気に踏破するのはかなり大変なので(低山を10時間余も歩く精神力はないので)、今回は吾野駅から前坂に上がり、出来れば天覧山を越えてそのまま「宮沢湖温泉」まで行こうと考えた。
実際に歩いてみると、小さなアップダウンが数えきれないほど連なっていて、しかも殆ど眺望が得られないので、忽ち飽きて来る。せめて雪でも付いていれば楽しめるかも知れない。ここを、夏に歩く(又は走る)奴の気が知れぬ。結局、我々は天覚山から釜戸山へ逸れ、武蔵横手駅へ下りた。(山の記録はこちら)
山から下りたら電車とタクシーを乗り継いで、「宮沢湖温泉 喜楽里 別邸」へ行くことにする。「別邸」と称するからには「本宅」がありそうなものだが、そういう施設は見当たらない。何故「別邸」という言葉が付け加えられているのかが不明なので、従業員に訊こうと思っていたのだが、やっぱり忘れた。
利用料金はタオルセット付きで1,000円。タオルは要らないから、もうちょっと割引出来ないものか。1,340円を払うと、さらに温熱房&岩盤浴が出来て、岩盤浴着と館内着が付いてくる。実際、館内着で施設内をうろついている客が結構いる。小生は、内湯だけ入ってさっぱりしたが、風呂場にあった効能書きを見る限り、源泉は露天風呂のみで、内湯は人工(?)の炭酸泉のよう。なんだか少々損した気分。
湯上りは食事処へ。入ってみると、ここは食べ放題飲み放題(酒は別)のビュッフェ形式(1,580円)が基本だった。(このあと夜の部が控えているので)我々のようにビールをやりたいだけの客は、窓とは反対側の端っこに設けられたスペースに押しやられる。それでも湯上りビールの美味さは同じ。つまみもそれなりにあるので、概ね満足できる。この次は、「飯能アルプス」の残りを歩いた後に来るか。

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宮沢湖温泉 喜楽里 別邸のHP: こちら

熱海の帰りは、久しぶりにひとり新幹線。座ったら昨日の残り酒を取り出し、さっそくちびちびやる。景色を眺めながら、といきたいところだが、新幹線は熱海を発車すると、すぐにトンネルに入ってしまう。もうちょっと海岸線を走って欲しいが、この辺りは山が海に迫っているのでそうはいかない。
今回登った玄岳は、たかだか標高798.5mだと甘く見ていたが、地図を確認する限り登山口の標高は約200m、正味600mを登ったことになる。つまり、標高599.3mの高尾山よりはワンランク上、テキサスの田舎町で怠惰な生活をして来た者には、なかなかに手強いのだ(高尾山も、登山口は標高約200mで奇しくも同じ)。
その国土地理院地図を見ていて気が付いたことだが、玄岳の標高は地図では798.5mだが、山頂にあった標識では何故か799.2mだった(こちらがその証拠)。この手の話は良くある感じ(≒最高点に三角点があるとは限らない)とは云え、799.2mという数字の出処が些か気になる。天下御免の国土地理院に対抗して、あえてわずか70cm高い数字を出した熱海市(もしかして函南町?)はどういう根拠、どういう意図だろうか。
穏やかに見える玄岳を実際に登ってみると、確かに西側は裾野が広がっているのに対して、東側の方がかなり険しくなっている感じ。何故だろうか。ググってみると果たして、かつては「多賀火山」と云う名の成層火山の東側が浸食され(波のせい、それとも山崩れ?)、玄岳はその成れの果てらしい。
ついでに調べれば、伊豆半島が本州にぶつかった頃、先ず「多賀火山」より南の「宇佐美火山」(約90万年前~)が最初に生まれ、次に「多賀火山」(約70万年前~)、その次に、北隣りの「湯河原火山」(約40万年前~)が出来、その次が更に北にある現在の火山「箱根山」というふうに、南北に連なって火山が出来たらしい。最初の3つは何れも成層火山だったらしいが、今は全く見る影もない。
その流れでいくと、そのうち箱根の更に北、不老山辺りに新たな火山が出来ても可笑しくない。なかなかリアルタイムで山が出来るのを見ることは無いので(最近の西之島噴火はちょっと興奮した)、予想される災害のことを考えれば甚だ不謹慎かもしれないが、つい期待してしまうのだ。

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昼食後、A班は「熱海秘宝館」、B班は「起雲閣」を見学することになった。以前、なんと「起雲閣」に泊まったことがあると云うWoodyさんは、やっぱりA班。「秘宝」を観るのに1,700円は高過ぎると感じた女子連と共に、小生もB班に参加した。
全くの市街地に四方を白壁塀に囲まれ、世間から隔絶されたように「起雲閣」が存在している。当初は富豪の別荘だったがその後、昭和22年から旅館となり、平成11年まで営業していたとのこと。一度でいいから泊まってみたかった。まったくWoodyさんが羨ましい。
靴を脱いで上がり、入館料510円を支払う。中庭(いわゆる池泉回遊式庭園)を中心として四方に建物があり、全て渡り廊下で繋がっているので、靴は入口のロッカーに置いたまま時計廻りに巡回できる。基本的には純和風建築であるが、洋室やサンルーム、ローマ風風呂など、洋式の設えや調度品が使われていて、大正ロマンを感じることが出来る。
太宰治が玉川上水で入水自殺したのは昭和23年6月13日(享年40歳)だが、同年3月18日にここ「起雲閣」に宿泊し、今もその部屋が残っていて、広い窓からは中庭は一望できる。自殺の3ヶ月前だから、かなり体調も悪かったはず。その精神状態で、この眺めは太宰治の目にどう映っていたのだろうか、と思いはせることが出来る。
他にも、尾崎紅葉、志賀直哉、谷崎潤一郎、三島由紀夫、舟橋聖一、武田泰淳など、名だたる文豪が宿泊している。
旅館時代にバーだったスペースは、現在は喫茶店「やすらぎ」として営業している。やはり窓からは中庭を望むことが出来る。喫茶店なので残念ながらアルコール類はメニューに無いが、ここはかつてバーだったのだから、せめてビールぐらい呑ませて欲しいものである。

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山のことはすっかり忘れ完全に熱海観光モードの我々は、芸者の舞を鑑賞して熱海らしい雰囲気に浸った後は、もう昼食時。さてどうするかといっていると、「芸妓見番」の直ぐ傍にいい店があったわよと、くまちゃんが仰る。ほう、左様ならば行ってみましょうと歩いてみれば、ほんの1分足らずで到着。もちろん営業中だし、なかなか魚介系メニューも豊富で美味そう。さすがくまちゃん、目聡い。伊達に此処までうろうろしてきただけじゃ無い。
店は3階にあるようだ。エレベーターは、リュックを背負っていると3人が精一杯。店に入ると、テーブル席と小上がりがある。和モダンな内装。客の入りは7割程度だろうか、良いタイミングだったようだ。山靴の我々は、テーブル席の方がいいと店員に告げると、ならばここで如何でしょうかと、円卓を勧められる。6人で丁度良い大きさだ。
さっそく生ビール(594円税込、以下同様)とノンアルビール(くまちゃん、410円)で乾杯。つまみは、ソイ刺身(???円)にノドグロ兜煮(???円)、ナス揚げ出し(???円)、しらすかき揚げ(842円)、キンメ兜煮(???円)、キンメ一夜干し(???円)と、まさに魚のオンパレード。煮付けは良い味出している。Woodyさんは豪快天丼(1,566円)を注文。さすが、健啖家である。
ググってみると、この店は熱海にある水産会社の直営であり、店名の「きときと」とは、富山弁でぴちぴちしているという意味らしい(店主が富山出身なのだ)。熱海でもかなりの人気店のようだ。事前リサーチ無しに入ったが、ここは申し分ない。アメリカ帰りで些か魚に飢えている小生にとっては、願ったり叶ったりの店だった。

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魚ごころ季魚喜人本店のHP: こちら

まだ時間はあったが、もう「起雲閣」を見学する程の時間はなさそうだったので、少々早いが「熱海芸妓見番歌舞練場」へ行ってみると、小生以外は全員すでに到着していた。客はオレ達だけじゃないのか?という声もあったがどうしてどうして、予想に反して随分、他にも客が来ている。
「華の舞」と名付けられた公演は土日各1回のみで、鑑賞料は1,300円(お菓子とお茶が付いている)とのこと。今日が今年最後の公演の様である。芸者の舞を生で観る機会は滅多にないが、随分昔に、京都祇園の「ギオンコーナー」で舞妓の舞を観て以来かも知れない。
靴を預かってもらい(女性下足番が何人もいる)、襖を開けて中へ入ると、観客席は意外に広いし、舞台も立派で花道まで付いている。少々見縊っていたかも知れないが驚いた。ググってみたところ、今でも熱海芸者は120人程いて、置屋もなんと50数軒あるそうな。規模としては京都・祇園、東京・向島と並んで、日本最大級なのだそうである。
熱海での芸者遊びは云うに及ばず、かの祇園「一力茶屋」でも遊んだと云う、歴とした旦那衆であるWoodyさんとは違い、小生はこの手の遊びには全く無縁だし、芸に対する見識も持ち合わせていないので、熱海芸者がバブル崩壊を潜ってまだこれほど健在だとは露も知らなかった。
「華の舞」は約30分。最初だけ、まだ日本髪を結っていない若手(半玉?)ふたりの舞の後は、ベテラン(含、超ベテラン)の舞が続く。芸の善し悪しはさっぱり分からないが、なんとなく雰囲気だけでも良い感じ。個人的には芸者遊びをしてみたいとは思わないが、このような文化は無くなって欲しくない。

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見番1

見番2

「ホテル大野屋」で「ローマ風呂」に入りそびれたあと、次のアユラシ・プランは、芸者見番で舞を鑑賞すると云うもので11時で予約済。それまでまだ時間はたっぷりあるので、このまま直行するにはやや持て余しそう。そこで少々、ひとりで熱海市街を散策することにした。
「大野屋」からとりあえず海へ向かうと、海浜公園のようになっていて、入口の看板にはその名の通り「熱海海浜公園」とある。その一角に大ぶりな建物があり、その入口に人が集まっている。みな、入場を待っているようだ。近寄ってみると、「マリンスパあたみ」となっていて、開館は10時。どうやらここは「八王子サマーランド」のような、レジャーランドの様である。こんな施設が熱海にあるとは知らなかった。
海岸に沿って北へ進むと、ちょうど桟橋から船が出て行くところだった。遊覧船のようだ。桟橋まで行ってみると、そこにはカフェがあった。ウッドデッキの上に設えられたテラス席には客がおらず、店は閉まっているのかと思ったら、店内には若い女性店員がふたり手持無沙汰にしており、訊いてみると「いらっしゃいませ!」と。ならば、入ってみるしかないだろう。
熱海遊覧船の名前が「サンレモ」号で、その乗り場にあるこのカフェは「サンレモカフェ」という名前だった。店内にも席があるが、折角なのでテラス席に陣取る。呑みものは、やや肌寒い感じもあるし、まだ10時過ぎだけれども、オフ感を味わうにはビールだ。サッポロ生ビール(600円)をいただく。
テラス席からは海はもちろんだが、「熱海城」や「熱海秘宝館」行きのロープウェイも良く見える。山の帰りに浜辺でビールを呑むことは殆ど無いが、なかなか良い気分だ。オヤジひとりでビールを呑んでいると、ちらほらとカップルが集まり出した。なるほど「枯れ木も山の賑わい」と、ひとりで納得してみた。

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忘年山行の翌日は、また別の山に登る話もあったが、アユラシがプロデュースする熱海観光、ということで話がまとまった。熱海観光なんて、それこそン10年ぶりである。その計画によると、先ず最初は「ホテル大野屋」へ行って「ローマ風呂」に入ろう、というもの。実は、熱海にある「伊藤園ホテルズ」の6軒は、何れかのホテルに宿泊すれば、他のホテルにも無料で入れるとのことで、(小生的には1軒でも十分だが)風呂好きであれば、これは嬉しいサービスかも知れない。
バブルがはじける以前は、「大野屋」も大々的に宣伝をしていて(TVCMもあった?)、入ったことは無いけれど「大野屋」に「ローマ風呂」があることは、かなり前から何となく知っていた。300人ぐらい入れるほど広いそう。
「アタミ・シーズン・ホテル」をチェックアウトしてから、「伊藤園ホテルズ」の巡回バスに乗る。右回りと左回りの2系統があるが、「大野屋」へは左回りの方が近い。10分ほどで到着。建物は、社員旅行華やかりし頃を象徴するような立派さである。
入るためには、「アタミ・シーズン・ホテル」の従業員に、薄紫色のタオル入れ袋を見せればOK、との情報を得ていたが、そんなの関係なく全く素通りでもOKだった。ここ「大野屋」のエントランスはバブル的に広いし、「伊藤園ホテルズ」の傘下に入ったことで、いちいちチェックするほど従業員もいないのかも知れない。
「ローマ風呂」は入って左手へ進むのだが、行ってみると今の時間は女性専用とのこと。なんと「ローマ風呂」はひとつしかなく、男女入替式だった。我々男子はエントランスまで戻り、更に奥の「花の湯」へ。湯はそれなりで可でも不可でも無いが、壁に花の絵がモザイクされた風呂は、オヤジ3人に不釣り合いであることは間違いない。

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「アタミ・シーズン・ホテル」に滞在。部屋で少々呑み喰いしたらもう、夕食の時間。食事処は4階。5分前ぐらいに行ってみると、既に行列ができている。早い者勝ちで、何かいいことがあるとも思えないのだが、いつの間にか行列は通路に並びきれない程になる。一刻も早く食べたいということか。ダイニングレストランの扉は、定刻よりやや遅れて開いた。
席は決まっていたので、並ぶ理由が判らない。食事はやはり、従業員が少なくて済むビュッフェ形式。9つに区切られたプレートを持って、喰いたい料理を喰いたいだけ取り、指定されたテーブル席へ。呑み物もビールやら焼酎やら、ひとそろいある。好みは別として、好きなだけ酔えるのは間違いない。それでも大抵の客は、呑み気よりも喰い気のようで、料理コーナーには群がっているが、呑み物コーナーは閑散としている。ならば生ビールをいただこう。
料理のバリエーションはかなり豊富で、とても全てを味見することは出来そうにない。味もまずまず美味い。これで11,500円はちっとも悪くない感じ。しかしこの頃は基礎代謝がますます低下しているせいか、ちょっと食べただけでもすぐに腹いっぱいだ。アユラシはそのところをしっかり押さえていて、最初からカニ三昧だ。ここは、カニも食べ放題、「伊東園ホテルズ」の共通料金7,800円と(伊香保温泉「ホテル金太夫」も食べ放題だったが、何故かカニコーナーには見張り番がいて、取り過ぎに目を光らせていた)、ここ「アタミ・シーズン・ホテル」の11,500円の違いを感じる。ビュッフェスタイルなのだから、細かいことに目くじらを立てずに好きにさせた方が良い(勿論、食べ残しはルール違反)。
食事の後は、手回しが良いアユラシがカラオケ部屋の予約までしてあったので、みんなで揃って行ってみた。カラオケなんてものすごく久しぶりだが(たぶん、前回は隊長とタマちゃんあたりと)、何となくこれでとても熱海の夜らしい気分になった。

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今回の忘年山行の宿は「アタミ・シーズン・ホテル」。かの「伊藤園ホテルズ」グループの一つで、個人的には伊香保温泉の「金太夫」に次いで2軒目。「金太夫」は大方の「伊藤園グループ」と同様、365日いつでも1泊2食付き7,800円の均一料金だったが、ここ「アタミ・シーズン・ホテル」は違っていて、時期と部屋によって異なるらしく、今回は一人約11,500円と、ワンランク上の料金体系になっている。
「伊藤園グループ」の宿は、熱海には他に5軒もあって、それらのホテルと熱海駅を結ぶ巡回バスが、定期的に走っている。いつの間にか、ここは「伊藤園グループ」の一大拠点になっていた。熱海に泊まるのは、30年ぶりぐらいだろうか。大学の同期生と共にKKRの宿に泊まったのだが、そこは木造2階建ての古風な宿で(宿の名前は忘れた)、また泊まってみたいくらいだが、残念ながら今はもうその建物は残っていないそうである。
我々の部屋は8階のテラス付き和洋室。高台なので、熱海の街が見渡せる。熱海は平地が殆どなく、かなり高い処までホテルやマンションが建っていて、もうちょっとシャレた建物であれば、地中海のリゾート地を彷彿させなくもない。
大浴場は設えはそれなりに充実していて、我々がよく利用する日帰り温泉より明らかにグレードが高いが、「大」というほどの大きさではなく、窓もないのでビジネスホテル的大浴場の印象。さっぱりしたら、自動販売機で缶ビールを買って、部屋に戻る。ビールを呑むにはやはり、テラスがよろしかろう。少々寒いが、この眺めを肴に呑むビールはひと味違う。これだけで、「金太夫」とはだいぶ違う印象だ。

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オラッチェからタクシーで熱海駅まで戻る。熱海駅前は、かなりの人出で、土産物通りを見れば、かつての賑わいを取り戻しつつあるようだ。宿泊客数は、2011年から右肩上がりに伸び続けているとのこと。V字回復の理由は今一つ判り難い。熱海の観光資源として挙げられるのは、温泉、海、山、魚料理、首都圏からの近さの5つだそうだが、それだけではピンと来ない。今まで本気じゃなかったのかも知れない。
駅から今宵のホテルまでは10分程度。伊藤園グループの送迎巡回バスもあるが、待ち行列が出来ているし、歩くとする。商店街をそぞろ歩きしているうちに、気になる店を見つけた。「Imbiss熱海」という名前の店は、パッと見、デリカテッセンの様だったが、どうやら店の中で食べたり呑んだり出来そう。
調べてみると、"imbiss"とは、ドイツ語で「屋台」。つまり軽食スタンドで、その名の通りここではソーセージが食べられるし、ドイツビールも呑める。これは、寄らない手は無いと、寄り道を宣言。女子連は、近くのケーキ屋で物色した後にこの店で合流。
ショーケースの中を覗くと、うまそうなソーセージが並んでいる。早速、焼きソーセージ4種(1,150円)を注文。ビールも色々あるが、エルディンガー ヴァイス ビア(800円)にしよう。ドイツで最もポピュラーなビールであるが、意外にもホップは控えめでまろやかである。
焼き上がったソーセージは、香り高く食欲をそそる。味も、これぞソーセージと云う感じで、実に美味い。よく見るとこの店で作っているのではなく、函南にある"Grimm"という名のハムハウスの製品とのこと。函南だったらさっきまでいた「オラッチェ」のそばだ。せっかく近くまで行ったのに、惜しいことをした。

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Imbiss熱海のHP: こちら

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