山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2017年09月

今週末の金曜日も「弁当は不要」とのお達しが出ていたが、当日の朝になるとそんな事はすっかり忘れ、能なしロボットの如くテキパキ、ランチボックスを作り上げたものの、出勤後に「お忘れですか」と指摘を受けた。仕方が無い、手製ランチは夕食に回すことした。
会議室へ行くと、ランチボックスが積み上げられてあると思いきや、揃いの帽子を被った数人が並んでいて、給食スタイル。現地会社の社員がBBQをサービスするという話だったが、これはなかなか本格的。副業なのかも知れない。それともこっちが本業か。メニューは、牛肉ステーキとサラミ状のソーセージ、ポークビーンズ、ポテトサラダという構成。何処かで見たような気がするが、結局、これはテキサス定番の組み合わせということなのだろう。良い香りだ。さらに、ケーキとクッキーが付いていたが、そっちは丁重にお断りした。
まず肉に齧り付くと、あれっと思うほど随分柔らかい。BBQと聞いていたが、どうやらローストビーフ的にじっくりと焼かれているようだ。サラミソーセージのようなものも、ソーセージではあるけれどこれも思った以上に柔らかい。なかなかやる。
煮豆もポテトサラダもそこそこ美味い。それにしても、やっぱりテキサス人は、パンなど喰わないということが良く判った。

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仕事を終えた後、ソフトボールをやるという話を聞き、しかも食事が出るとのことだったので、ソフトボールをやるつもりは無いものの、喰い物に興味が湧き、意地汚く付いていってみることにした(残念ながら、法律で野外での飲酒は禁じられているので、観戦しながらのビールは叶わない)。場所はアパートから車で40分くらい。やはり湾の反対側にあるディア・パークという町。
着いたところは整備が行き届いた公園(でも公園の一角には、ハリケーン災害で発生したと思われる瓦礫が、人の背丈の何倍も高く積み上げられていた。ソファーとかテーブル、カーペット等が目立つ)。ソフトボール専用の球場が4つ並んでいる。照明設備も完備しているのでナイトゲームだってへっちゃら。グラウンドはふかふか天然芝。ダグアウトも、小さいながら観客席だって付いている。こんな施設が町で運営されていて、住民に(我々はよそ者だけど)タダで開放されている(夜間照明だけは有料で、1時間100ドルとのこと)。
日本でのソフトボール環境はどうなのか知らないが、おそらくアメリカには遠く及ばない気がする。こんな施設で小さい頃からソフトボールをやっていたら、強くならない筈は無い。戦後70年余経ってもまだ日本は、物理的ディスアドヴァンテージを、根性でカバーしようとしてるのではないだろうかと感じる。
対戦相手は、仕事仲間の現地人。現地人同士ではスペイン語で会話するので、いわゆるヒスパニック系、テキサス州は3割ぐらいがヒスパニックだそうだが、仕事場にはもっと多いような感じがする。細い人もいるがたいていは、そんな腰回りではゴロなんか取れないだろうという感じだが、意外に軽快。それよりもなによりも、やはり肩(というか肘)が強い。ノンステップでも易々と一塁へ送球する。全くの素人でもこんな具合なのだから、このような人々の遙か上にいるメジャーリーガー達に伍して、日本人大リーガーは検討していると思う。
料理の出前があるのかと思っていたら、店が丸ごとやって来ていた。いわゆる露店。夫婦でやっているようだ。照明用の電気は、バックネット裏にちゃんとコンセントがある。全く、アメリカには感心する。訊くところによると露店の出前は50人前で、525ドルとのこと。日本でもイベント向けではあるだろうが、個人的に呼ぶにはなかなか難しいかも知れぬ。料理はメキシコ料理。トルティーヤと豆のスープ。出来たてはやはり美味かった。

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ハリケーン一過の日曜日に、近所にあるGoose Creek Parkを男5人でぶらついた。

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アパートの直ぐそばにある町の斎場。日本とは違う雰囲気。

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これがGoose Creek。まさに小川。ここでアライグマを見掛けたという人がいる。

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Parkに入ると、とたんに木々が鬱蒼としてくる。なんとアリゲーターもいるらしい。

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真ん中にいる鳥はミノゴイというらしい。獲物を狙っているようだ。

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テキサスのサルオガセは、平地でも自生するようだ。

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市の施設。動物とは主に何が対象なのだろう。まさか犬猫じゃないと思うが・・・。

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ここはいわゆる自転車スタンド。空気入れもあるし、なんとパイプの中にはドライバー、スパナなどの工具一式があった。

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ハイウェイの下を潜る。橋脚や橋桁は日本に較べるとひ弱。此所は地震が無い地域であることが良く判る。

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ハイウェイのジャンクションを横目に見て通過。

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木の上がにぎやかだった。ムクドリモドキかも知れない。

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グース川の下流は、もう湾の一部のようで、見た目では流れてはいない。

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遠くの給水塔の、さらに先の方から歩いてきた。

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カバノキの仲間のようなだが・・・。実がなっていた。

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飽きもせず咲いているサルスベリ。

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葉が垂れているスギ。何ですかね。

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遠くに見えるのは巨大石油コンビナート。

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道端の白い花。

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ハリケーンが残したゴミ。

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ソフトボールほどもある大きな実。何の実だろうか。ハリケーンが落としたようだ。

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見上げると、木の上にもいくつかあった。

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ノウゼンカズラかな。

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ここにもノウゼンカズラ。レジ袋があんなところに。あそこまで水位が上がったわけだ。

ハリケーン明け2日目も、職場でランチが提供された。少々期待しながらランチボックスを開けてみると、チキンの片足がデ~ンと入っていた。付け合せはソーセージとポークビーンズとポテトサラダ。パン等の炭水化物は無し。グリルされたチキンは見かけほど、味は濃くない。
なかなか潔いランチだ。テキサスでは、こういうランチもアリなのか。日本では、炭水化物(パンやご飯や麺類)も無いランチは、まず見たことが無い。成立しないのだろう。小生に限らず、大方の日本人にとってこれはランチではなく、ビールのおつまみセットに見えてしまうだろう。同僚の中からも「ビールが欲しい」という呟きが聞こえてきた。

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ハリケーン明けの土曜日。久しぶりの出勤となった。辺りのハイウェイは、まだ水に浸かっていて閉鎖されているところが多い。ベイタウンは違うが、夜間外出禁止令が出たままの所もある。店もまだ閉まっているところが目立つし、スーパーは開いていても商品棚がスカスカなコーナーもある。一部の乳製品やパン類は完全売り切れ状態。影響は未だ暫く出そうだ。
今日の出勤状況は半分以下で、午後3時までに退勤せよとのお達しが既に出ている。昼食はオフィスに用意してあるとのことで、どんなランチが出てくるのかと楽しみにしていた。
出てきたのは、シュロッツスキー(Schlotzsky)というカフェのテイクアウト・ランチ。巨大なランチボックスの中身は、巨大ハンバーガーとポテトチップスとクッキー。ハンバーガーといっても、いわゆる牛肉ミンチではなく、ハムが何枚も挟まっているシロモノ。大きさも、日本ではまずお目見かかれない大きさだし、ずっしりと重い。喰っているうちに、間違いなく腕が疲れて途中で休む必要がある。
包みの中は既に半分に切ってあったので、なんとか半分を平らげたところで完全ギブアップ。こんな巨大なシロモノを普通に平らげるには、少なくとも20代までの基礎代謝が必要だ。味はまずまず美味い。残り半分とポテトチップスとクッキーは、持ち帰って夕食にした。それにしても、クッキーは甘い(しかも、かなり)ので食後の「デザート」代わりだろうが、果たして、ポテトチップスは口直しの(付け合せの)「野菜」の役割なのだろうか、それともやっぱり炭水化物なのだから主食の一部なのか、少々気になる。もしかして、この頃の人間(米国人も日本人も)にとっては、ポテトチップスはランチの一部なのだろうか。

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SchlotzskyのHP: こちら

テキサス州に5日余りも居座り続けた迷走ハリケーン「ハーヴェイ」が漸く去って、それまでアパートに缶詰になっていたこともあって、みんなで、「肉(やっぱり)を喰いに行こう」と声を掛けられ、二つ返事で便乗させてもらった。
場所はベイタウンから見ると対岸の町シーブルック、アパートからクルマで20分ぐらい南に下ったところにある店。この辺りは海に近く、先日のハリケーン、ハーヴェイに痛めつけられた場所と思っていたが、思いの外、荒れていない。
到着してみると、肉屋の一角がステーキハウスになっていた。肉屋の方がずっと間口が広い。中に入ると左側に4人掛けのテーブルが並び、真ん中に巨大テーブル。そこに我々の先発隊が既に着席していて、ビールを呑んでいる。
席に着く前に奥のカウンターで料理を注文する仕組み。みんな16オンス(すなわち1ポンド、約454グラム)を喰っている。どうしたもんかとちょっとだけ考えたが、余ったら持ち帰れば良いかと気軽に考えて小生も16オンスのリブ・アイを注文。焼き方はミディアム・レア。サイドは、さやインゲンとコールスローにした。
皆呑んでいるビールは、訊けば持参したとのこと。ここはビールの販売は無く、その代わりに持ち込み自由とのこと。小生にもビールを分けてもらう。
やがて16オンスのステーキがどしどしやって来て、小生の前にもドンと置かれる。皆一斉に、脇目も振らず齧り付く。一気に喰わないと喰い切れない、と異口同音に云うので、小生も、サイドのさやインゲンやコールスローには目も呉れず(ちょっとだけ味見したが、どちらも異常に甘い!)それに倣う。
一頻り、無心に喰ったが未だ半分、もう皆は喰い終わって満腹顔。残りはテイクアウトしようかと思いながらもうちょっと頑張ったところでギブアップ。14オンスぐらいは行ったようだ。もう充分。それにしても、16オンスのステーキが20ドル以下で喰えるのだから、かなりリーズナブル。やや焼き過ぎで少々硬かったが満足できる。酒は持ち込み可、19時で閉店という、余り商売っ気が無いステーキハウスであった。

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Dave's SmokehouseのHP: こちら

皆がアパートに集まって、BBQパーティーをするということを聞き、お邪魔することにした(というか、全員参加が前提だったようだ)。我々が住んでいるアパートでは無く、徒歩数分のところにある"The Villas"というところ。同じく木造3階建てが10数棟立ち並んでいるが、そこここに煉瓦が使われていて少々重厚感がある。これに較べると、我々のアパートはやや安普請に見えてくる。
プールがあるところも同様だが、立派なpoolside BBQ houseが設えてあって、しかも2台のガスコンロ(もちろん、燃料代タダ!)と大型フラットテレビが常設。確かにちょっとリゾート気分。これで月16、7万円ぐらいの賃貸アパートとなれば、ちょっとは高いかもしれないが、日本じゃまず、こんな贅沢は考えられない。
到着すると、既に様々な肉がガシガシ焼かれている。20代、30代の連中は肉が大好きだ。ここぞとばかり肉が大量に仕入れられていて、到底食べきれる量ではないと思っていたが、見る見るうちに平らげられていく。凄まじい光景だ。もちろんこちとらは、喰い気よりも呑み気である。
先ずは、暑いのでやっぱりビールからいただく。BUD LITE、COORS LITE、SHINER BOCKと馴染みのビールを呑み比べているうちに、「これが一番美味いですよ」と薦められたのは、DOS EQUIS(ドセキ)という名のメキシカンビール。アルコール度数は4%と低め。呑んでみると、確かに太陽の下で呑むには良い感じ。やはり有名なTECATE(テカテ)に似ている感じで、こちらの方がややドライか。癖が無いのでBBQに限らず何にも合う感じがする。
ビールの後は、薩摩焼酎やらウィスキーやらをちびちび舐める。しかしながら立食なので(プールサイドにはサマーベッドも設えてあるが、酔っ払っていると水の中へ転げ落ちそうだ)、だんだん腰が草臥れてくる。やはりせいぜい2時間が限度。若者達が、まだ元気にもりもり肉に齧り付いている姿を横目で見ながら、一足先に退散した。

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ベイタウンにある飲食店で、日本人にも馴染みがある店と云えば、「レッド・ロブスター」もその一つだろう。日本でもある意味、一世を風靡した店だが、ひと頃に較べて人気に翳り出たのか、日本法人は2回ほど身売りされたようで、店舗数も以前よりはだいぶ少ないようだ。
ベイタウンにある「レッド・ロブスター」にやってくると、他の派手派手な店と較べてなんだか随分、地味な色使いに感じるが、この頃の日本にある店舗も落ち着いた色になったらしい(なにしろ、埼玉だったら川口にしかないらしいので、目に触れることがすっかり無くなった)。
「レッド・ロブスター」は、その名の通りシーフードがウリの店。牛肉野郎ばかりいるテキサスで、流行っているのかやや眉唾に思いながら店に入ると、案の定というか直ぐにテーブルへ案内される。客の入りは2、3割といったところだろうか。客単価も牛肉屋に比べればやや高いせいもあるのだろう。でも、偶に来る我々にとってはそれほどマイナス要因では無いし、勿論、魚介系に飢えているのでウェルカムである。
メニューを開くと、呑みものの種類が豊富。ビールだけでも10種類ぐらい揃えている。ここはやっぱり呑んだことがないものにしようと、「Sam Adams Boston Lager」にしてみた。IBUは30。ホップがそこそこ利いていて、日本人好みの味だ。
料理は例によって、経験者にお任せ。出てきたのはムール貝や海老、ホタテ、白身魚(なまずか?)など。牛以外が並んでいる光景は珍しい。最後に出てきたのは、ガンボ(Gumbo)という名のスープで、この界隈の郷土料理とのこと。いろいろなタイプがあるようだが、出てきたのはオクラがベースらしい。思った以上に美味い、ほっとするシロモノである。

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日曜日、近所を散歩がてらドライブするというので、便乗させてもらった。なかなかベイタウンから出ることが無いので、こういう機会を逃すと、職場とアパートとスーパー以外行かないことになってしまう。偶にはリフレッシュも必要だ。
先ず行った所は、サン・ジャキント公園という、湾を挟んで対岸のラ・ポルテにある、とても地味な公園。ここには巨大な記念碑が建っていて、かなり遠くからも見える。比較的有名な「ワシントン記念塔」(169m)よりも高く(174m)、石の塔としてはなんでも世界一らしい。塔の内部は博物館になっているらしいが、それだけで周囲には建造物は一切無い。日本だったら茶店や土産物店の一軒ぐらいありそうだが、ここは全く何も無い。しかし、それでもぽつりぽつり、観光客がやってくる。この塔は、メキシコとのテキサス独立戦争で亡くなった兵士を記念して建てたものとのこと。石の表面には、アンモナイトや三葉虫のような化石を沢山見ることが出来る。
次に向かったのは、戦艦テキサス。第1次世界大戦と第2次世界大戦の両方で使われたシロモノ。ここには土産物店もある。日本で云えば戦艦三笠の如く係留されて中を見学できるようだが、入館料が$12もするのでやめた。
その後、ケマーやシルバン・ビーチ・パークなどビーチリゾート地を回ったら昼食の時間。NASAの宇宙センターを横目に見て辿り着いたところが「Pho21」という店。その名の通り、ベトナム料理のフォーを専門に喰わせるという店である。店員も皆ベトナム系。この辺りはベトナム戦争で、かつてサイゴン、いまのホーチミンシティが陥落する頃、難民がやって来て住んでいるとのこと。実際、この界隈にはベトナム料理店が何軒かある。
店の名前にもなっている、メニューの21番目のフォーを喰うべし、これが絶対お勧め、との仰せに従って注文。ラージとスモールがあるが、スモールでも十分(麺が1.5玉分)。普通、フォーは牛肉や鶏肉、豚肉別にフォーがあるが、この21番は全部入っている。ベトナム野菜もたっぷり。それに、スープが本格的だ。思わずスープを殆ど飲んでしまった。
これで$6.75は、安いと思う(尤も、ベトナムで喰ったら、せいぜい$1ぐらいだろうけど)。それにしてもまさか、テキサスでこれほど美味いフォーが喰えるとは思わなかった。

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同僚に誘われて、初めてメジャーリーグ・ベースボールなるものを観に行くこととなった(シートは$28のバックネット裏)。ヒューストン・アストロズ対トロント・ブルージェイズの試合。もちろん、スタジアムはアストロズの本拠地、ミニッツ・メイド・パーク。
開閉式ドームだが、鉄骨がむき出しになっていて、何やら古き佳きアメリカを髣髴させる雰囲気。世界で3番目の開閉式屋根付き天然芝野球専用球場だそうである。我々の席は4階。高度感が有り、うっかりするとグラウンドへ転げ落ちそうだ。
座席の位置を確認したところで、喰い物と呑み物を探しに。観客席の裏側にはずらりとショップが並んでいるが、殆どがハンバーガーやホットドックを売っている店。巨大なハンバーガー($7.75)は喰い切れそうにないので止めにして、巨大なホットドック($10)を喰った。でもこっちの方が高かった。ビールは瓶と生を売っているが、何れにしてもプラスチックカップに注がれる。観客席へ瓶は持ち込めない。なんだかわからないまま、某クラフトビール($10)を注文。
席に戻り、ビールをちびちびやっているうちに試合開始。日本のプロ野球のように、鳴り物が無いので割りと試合が淡々と進む。ところどころ、観客を楽しませる嗜好が挟まれる。それにしてもさすがアメリカ、観客のノリはちょっと凄い。観客はそれこそ老若男女、爺さんも婆さんも立ち上がって応援する。家族総出でやってきたようなグループが辺りに幾らでもいる。
アストロズ大幅リードのまま、試合はいつの間にか終盤。ブルージェイズの最後のバッターは代打、元プロ野球ヤクルト・スワローズのノリチカ・アオキだ。つい先週の7月31日まで、アストロズの選手だったが、電撃移籍でトロント・ブルージェイズの選手となり、これが移籍後初打席。ブルージェイズの監督も味なことをやる。観客もちゃんと心得ていて、みんなスタンディング・オベーション。日本だったら間違いなくブーイングだろうが、アメリカは違う。ちょっと鳥肌が立った。
ホットドックはまずまず美味かった。アメリカ人が発明した料理は、ハンバーガーとホットドックだけと常々思っていたが、今回、それは正しいと再認識。それともうひとつ、アメリカ人が発明した文化のひとつは、間違いなくベースボールだと実感した。

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実は今回、2週間ほど前にNH174便を予約した際、旅行会社の係員から「とりあえず席はお取りできますが、夏休みで混んでいますから、通路側も窓側もお取りできません」と宣告されていた。隣の通路側に、席からはみ出そうな200キロ超の巨漢が座っていたり、窓側がはしゃぎ廻る子供だったりする可能性は充分ある。ヒューストンまで12時間15分。想像する度に、ず~んと暗い気分だった。
しかし偶々、ちょうどマイルが貯まっていたこともあり、ダメ元でアップグレードを申し込んだところ、OKとのこと。チェックインカウンターのお姉さんが一瞬だけ、天女に見えた。一転して日本晴れ気分。ビジネスは本当に久しぶりだ。席に着いて辺りを見回すと、まだ空席がちらほら。通路を隔てて窓側は、日本人5人家族がずらりと席を取っている。うち子供3人。お父さんの勤め先は何処なのかはともかく、まだ小学生になったばかりのような子供が、ビジネスクラスに当たり前に座っているのを見るにつけ、この子は世の中を甘く見ちゃうんじゃ無いかと、人ごとながら気になる。その子達は育ちが良いせいか、席を離れて走り回るようなことをしなかったのは幸いだ。
食前の呑みものは、先ず「東光・純米吟醸原酒」をもらう。山形ツアーで馴染んだ酒だ。オードブルをつまみにちびちびやる。その後は、「白菊・特別純米」もいただく。こっちは爽やか系。そうこうしているうちに食事の時間。選んだ和食は「銀座・奥田」がプロデュース(この頃売り出し中の、有名料理人の店。もちろん、ミシュラン☆☆の銀座の店なんざ、こちとらお呼びじゃない)。どれもこれもなかなか美味い。久しぶりに、デザートまでしっかり喰った。毎度思うが、エコノミークラスとはえげつない程、差があるなぁ。次にマイルが貯まるのはいつのことだろうか。
機内放送で、遅ればせながら「ゴースト・イン・ザ・シェル」を観た。ストーリーは単純だが、映像美はなかなかのもの。やはり草薙素子は、スカーレット・ヨハンソンでなくてもよかった感じ。桃井かおりがお母さん役とは、笑った。その後、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・リミックス」と「キングコング」もついでに観た。どちらも随分、金が掛かっているようだが、可も無く不可も無い感じ。
この頃のビジネスクラスのシートは、ボーイング777ダッシュ300でも完全フラット。おかげで快適な眠りについた。

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ヒューストン行NH174便は、成田を午前11時15分発なので、成田空港第1ターミナルにはせいぜい9時に着けば充分なのだが、そのタイミングだと丁度通勤時間帯と重なる。手ぶらならばともかく、スーツケースをゴロゴロ転がして通勤電車に乗る気はしない。そのため、それよりもだいぶ早めに家を出ることになる。
流石にその時間だと、チェックインカウンターも、セキュリティチェックも、イミグレーションもガラガラ。あまりに空いているので、ついでに自動化ゲートの利用手続きも済ませた。それでも、空港駅に着いてからイミグレーションを通過するまで、せいぜい30分ぐらいしか掛からない。
免税店で土産物を物色し、ふと時計を見てもまだ8時前。そのままANAのラウンジへ。いつも、ラウンジへ上がるエスカレータの登り口には女性が立っていて、深々と「いらっしゃいませ」とご挨拶。いつも思うけど、こういうところに人を置くのはたぶん、世の中でANAとJALだけ。他の国の航空会社では考えられない。まして、ユナイテッドやアメリカンでは100年経ってもあり得ない。しかし」、個人的に要否だけで云えば、正直、こんなサービスは不要だと思う。
勿論チェックインカウンターでも教えてくれるし、行先表示板はそれなりにあるし、まず迷うことは無い。利用の可否を訊くのは、ラウンジの受付だって構わないはずだ。おもてなしサービスも、程々でいいんじゃないだろうか。
ラウンジもガラガラ。取りあえずメールをチェックしてから、呑みものとつまみを物色。ここはヒューストンのユナイテッド・ラウンジのように、朝はパンかスコーンだけ、などという、狭い了見はない。既に、超小型のサンドウィッチ、寿司、おにぎりは云うに及ばず、スープや焼きそば、パスタ類、ラーメンだってある。鶏の唐揚げなど、ちょっとしたオードブルだってそれなりにずらりと並んでいる。飲み物も、ビールだけで無く、その気になればワインだって、スコッチウィスキーだってある。今日はこのまま12時間余のフライトの後は、昼食を摂ってから職場だが、それはまだ17時間も先の話。ここはやっぱ、ビールでしょ。

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今日は出勤日だったが、明日は移動日。また暫し、牛肉とジャガイモの国に行かねばならぬ。ならば、しつこくもう一軒いっちゃいますか、と会社の帰りにカミさんと待ち合わせて近所の寿司屋「喜悦家」に行くことにした。前回来たときは未だ春だった(前回はこちら)。いつものように生ビールの後、冷酒。つまみで刺身を2、3品と焼き物と巻物、握りを注文。
ここも普段使いの店だが、寿司屋なのでそう頻繁には来られない。カミさんは寿司が一番好きだと断言する。小生もその意見に概ね賛成するが、世の中、美味いモノはいろいろあるので、言い切るには少々踏ん切りが付かない。いろいろ目移りしてしまう。
日本に居ないと、日本の喰い物の美味さが判らないというか、忘れているというか、とにかく灯台もと暗しとは良く云ったもので、大方の日本人はそのような状況にあると思う。例えば寿司も毎週喰っているとその美味さに慣れてしまい、仕舞いには飽きてしまうことだってあるかも知れない。幸か不幸か、現実はそんなことにはならない(金持ちには、そういう可哀相な人が居るかも知れない)。それがもっと長いスパンになっても、その気になればいつでも喰える状況にあると、それなりに有り難味が薄れてしまう。ところが、海外に出かけるとその有り難味を、身に沁みて感じる。
さしあたり今回は、寿司屋1軒、うなぎ屋1軒、居酒屋3軒に行くことが出来た。上出来ではあるがこれで十分だ、とは云いたくない。出来たら何処ぞの梁に行って鮎尽しを喰ってみたかったし、流石にそれは無理にしても、門前仲町の「山幸」で鮎を喰いながら一杯やりたかった。残念ながら蕎麦屋にも行けなかった。
それとやっぱり、山に1回だけでは不完全燃焼間違いなし。温泉に浸かってビールを呑むは何度やっても堪えられない。・・・等々、海外へ出掛ける限り、このような恨み節が出るのはやむを得ない。しかし、これがまた帰国時の渇望となって出来(しゅったい)するのはまた愉しからず哉。

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日本滞在もあと二日。慌ただしいがこの時とばかり、今宵も居酒屋へ。今日は日曜日なので開いている店は少ないが、久しぶりに「誠家」へ行ってみることにして、カミさんと現地集合。家からはちょっと離れているので、歩いて行くのにはやや遠いものの、一応ここも普段使いの店。
在り来たりの居酒屋と違って、料理に一手間掛かっているところがいい感じだ。先客はカウンター席にひと組だけで、我々が居る間には後からも客は来なかった。平日に来ることが余りないので普段の混み具合がよくわからないが、いつもこうでは無いはず。もっと駅に近いと、寄っていく頻度は増えそうな店だがその分、他の客も増えるだろうから、潰れない範囲で、この位が個人的には丁度良い。
我々は小上がりの一番奥。さっそく生ビールで喉を潤す。先ずはポテトサラダ(480円)と餃子(450円)だ。ここのポテトサラダは明太子入りで、海苔もついてくるので、手巻きでいただく。餃子は雷神ギョウザという。何故「雷神」なのか聞きそびれたが、美味いがちょっと変った味。ふーむ、何が入っているのだろう。
この店は焼酎のバリエーションが豊富。しかし、やっぱり日本酒で行こう。日替わりで店主お勧めの酒があるが、今日はちょっと奢って「東洋美人」純米吟醸(800円)にする。
日本酒となると、魚も欲しい。銀ダラ西京焼(590円)をいただく。その後は、美桜鶏のササミちょい炙り梅肉ソース(590円)、エビとマッシュルームのブルギニョン(つまりブルゴーニュ風ということ)・バター焼(780円)を注文。このあとなかなか料理が出てこなかったが、団体の予約でも入っているのだろうか。ふと、宮戸川を思い出す。
少々待たされたが、ササミ炙りもブルギニョンも美味かった。もう腹はだいぶ良い感じだが、締めに海鮮チーズチヂミ(620円)も注文。これで暫くは和食が喰えないかと思うと、名残惜しくてついつい喰い過ぎてしまうのだ。

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誠家のHP: こちら

「ペンションすずらん」から土砂降りのなか、最終便の英和交通バスでJR甲斐大和駅に移動、既に入線していた高尾行普通電車に乗り込む。残念ながらロングシートだったが、怯むことなく酒ボトルを取り出してちびちび飲む。
立川に着いたら北口へ出て、久しぶりに「弁慶」へ向かう。今宵は、穂高岳登頂を果たして松本から帰ってくるかも知れない和尚も含めると総勢10人が集う予定。これだけが入れる店となると、立川では「弁慶」を置いてはなかなか見つからない。およそ1年半ぶりの入店となった(前回はこちら)。困ったときの「弁慶」頼みという構図は昔から変わらない。
横浜から、この呑み会のためだけに駆け付けてくれたWoodyさんは既に到着済み。その他の(和尚を除く)夜の部参加組も間も無く現れ、その都度乾杯。我々の予約席は、左手奥の小上がり。2階かと思ったら、違った。2階の座敷は使われていないらしい。客が減ったせいとも思えないので、従業員が足りないのかも知れない。
料理は盛大に注文しよう。各自の思い思いでポテトサラダ(260円)に厚焼き玉子(???円)、ジャンボコロッケ(520円)、魚肉ソーセージ天(180円)、厚揚げ(290円)、ナス焼き(???円)、焼き鳥盛り合わせ(140円/本)、馬刺し(730円)を注文。
久しぶりの居酒屋料理は嬉しい。どれもこれも、テキサスではお目にかかれないものばかりなので、美味さもまた一味違う。大人数が集まって、色々な料理を摘めるのもまた佳し。個人個人が料理を頼んで、一切シェアすることなく、独りで平らげる欧米スタイルとは、全く文化が違うなとつくづく感じる。中華料理がテキサスであまり流行らないのも、そういう文化の違いが根底にあるせいかも知れない。

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